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技術 流体制御弁

出願人 株式会社島津製作所
発明者 垣尾雅文
出願日 2015年5月19日 (5年7ヶ月経過) 出願番号 2015-102172
公開日 2016年12月22日 (4年0ヶ月経過) 公開番号 2016-217438
状態 未査定
技術分野 多方弁
主要キーワード インチング動作 接続溝 主スプール 座ぐり穴 チルトダウン操作 前傾位置 インチング チルトロック機構
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2016年12月22日)のものです。
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図面 (7)

課題

フォークリフトチルトシリンダ用のバルブ等として好適に利用可能な流体制御弁において、タンク通路主スプールの加工上の誤差等に関わらずパイロットスプールがスムーズに動作できるようにする。

解決手段

パイロットスプール孔と、パイロットスプール孔の一端側に配設されるスプリング7と、主スプール6と、パイロットスプール8とを備え、パイロット通路85にパイロット圧を導入することによってパイロットスプール8を一端側に移動させるようにした流量制御弁において、パイロットスプール8の外周に設けた接続溝84により、第2の戻り通路84同士を互いに連通させる。

概要

背景

従来より、フォークリフト用の流量制御弁においては、チルトダウン操作時の安全機構として、チルトロック機構が搭載されている。

具体的には、この種の流量制御弁1は、図5に示すように、高圧流体が導入されるパラレル通路P、低圧域に連通するタンク通路T、これらのパラレル通路P及びタンク通路Tを連絡するセンタバイパス通路5、及び、一対のアクチュエータポートA、Bを備えたバルブボディ4と、このバルブボディ4に設けた摺動孔4x内に摺動操作可能に嵌挿された主スプール6と、前記主スプール6に設けたパイロットスプール孔6x内に相対摺動可能に内装され外周に開閉溝83を形成されたパイロットスプール8と、このパイロットスプール8を一端側、より具体的には図6における右側に向かって付勢する位置に配設したスプリング7とを具備してなる。なお、前記パイロットスプール8は他の作用を受けていないときは図5に示すような右行位置をとるとともに、前記右行位置と図6に示す左行位置との間を移動可能である。

前記主スプール6は、外周に形成され主スプール6の摺動位置に応じて前記センタバイパス通路5を開閉するランド部6cと、外周に形成され主スプール6の摺動位置に応じてアクチュエータポートA(B)を選択的にパラレル通路P又はタンク通路Tに連通させる溝6a、6bと、高圧の圧液が導入される第1の戻り通路81及び低圧域に開放される第2の戻り通路82を軸心方向に離間させて内周に開口させた前記パイロットスプール孔6xと、前記パラレル通路Pから高圧のパイロット圧を導入してパイロットスプール8の後端面8aに作用させることにより該パイロットスプール8をスプリング7に抗し図中左方に付勢して移動させるパイロット通路85とを具備してなる(例えば、特許文献1を参照)。

パイロットスプール8の開閉溝83は前記第1及び第2の戻り通路81、82間を前記右行位置でブロックし前記左行位置で連通させるものである。

前記主スプール6の第1の戻り通路81は、アクチュエータポートAと前記パイロットスプール孔6xとを連通する。

前記第2の戻り通路82とタンク通路Tは、主スプール6が後述する中立位置に配された場合にはバルブボディ4により閉塞され、主スプール6が後述する前傾位置に配された場合には連通する。

また、前記図5に示すように、第2の戻り通路82は、主スプール6の外周面に設けられた凹部、より具体的には座ぐり穴であるノッチ82aと、このノッチ82a内部と前記パイロットスプール孔6xとを連通するオリフィス82bとを備えている。この第2の戻り通路82のノッチ82aは、パイロットスプール8のインチング動作を円滑に行えるようにするためのインチング用ノッチとして周知のものである。また、このノッチ82aは、主スプール6が中立位置と前傾位置との間に位置する際にバルブボディ4により閉塞され、内部に高圧の作動液閉じ込められるので、この第2の戻り通路82は、前記作動液の液圧に起因して径方向に作用する力を相殺させるべく、周方向に互いに離間した状態で複数、より具体的には同一円周上の正対する位置に対をなして設けている。

この流量制御弁1の作動について簡単に説明する。主スプール6を図5に示す中立位置に保持しているときには、ポンプからの吐出液はセンタバイパス通路5を通り、タンク通路Tからタンクへ戻される。アクチュエータポートA、Bは主スプール6のランド部6cによりパラレル通路Pからもタンク通路Tからもブロックされる。このため、チルトシリンダ2に圧液の導出入は行われず、チルトシリンダ2は作動しない。

図示は省略するが、主スプール6を前記中立位置から図5における右方に移動させて後傾位置チルトアップ位置)に保持したときには、センタバイパス通路5が閉まり、ポンプからの吐出液がパラレル通路Pを通ってロードチェック弁9を開き、溝6aを介してアクチュエータポートAに供給される。一方、アクチュエータポートBからの戻り液は溝6bを介しタンク通路Tを経てタンクに戻る。このため、チルトシリンダ2はチルトアップ動作を行う。前記ロードチェック弁9はパラレル通路Pの液圧が下がってもチルトシリンダ2が逆駆動されることを防止する役割を果たす。

主スプール6を前記中立位置から図5における左方に移動させて図6に示す前傾位置(チルトダウン位置)に保持したときには、センタバイパス通路5が閉まり、ポンプからの吐出液はパラレル通路Pを通ってロードチェック弁9を開き、溝6bを介してアクチュエータポートBに供給される。一方、アクチュエータポートAからの戻り液はパイロットスプール8により閉塞されようとするが、パラレル通路Pの圧液はパイロット通路85を介してパイロットスプール8の後端面8aに作用するので、このパイロットスプール8がスプリング7を押し込む方向に移動してパイロットスプール8の外周に設けた開閉溝83により主スプール6に設けた戻り通路81、82間を連通させる。この結果、アクチュエータポートAとタンク通路Tとが連通し、液がシリンダ2に閉じ込められることなくタンクに戻される。このため、チルトシリンダ2はチルトダウン動作を行う。

ポンプからの吐出液が供給されない場合に主スプール6を前傾位置(チルトダウン位置)に保持したときには、チルトロック機能が働く。つまり、パイロットスプール8の負荷側の液はアクチュエータポートAからタンク通路Tに向かって流出しようとする。しかし、ポンプが作動しておらず、パイロットスプール8にはパイロット圧力が導入されていないため、前述した開閉溝83とタンクTへの戻り通路81、82とは重なり合わず、前記戻り通路81、82はパイロットスプール8により閉塞されたままの状態になる。このため、チルトシリンダ2は作動せず、ロックされた状態になり、誤操作による荷の落下事故等が有効に防止されることになる。

ところで、前記第2の戻り通路82は、前述したように周方向に互いに離間した状態で複数設けられているが、タンク通路Tを形成する際の加工上の誤差等により、主スプール6を前記前傾位置(チルトダウン位置)に移動させる際に、複数の第2の戻り通路82のうちいずれか1つのみが優先してタンク通路Tに連通することがある。このとき、パイロットスプール孔6x内の作動液がタンク通路Tに連通した第2の戻り通路82に向かい流通するので、パイロットスプール8はその第2の戻り通路82が設けられた側に押圧されることとなる。すると、パイロットスプール8がパイロットスプール孔6x内を摺動する際に受ける抵抗が大きくなり、パイロットスプール8がスムーズに動作しにくくなるという不具合が生じる。

概要

フォークリフトのチルトシリンダ用のバルブ等として好適に利用可能な流体制御弁において、タンク通路や主スプールの加工上の誤差等に関わらずパイロットスプールがスムーズに動作できるようにする。パイロットスプール孔と、パイロットスプール孔の一端側に配設されるスプリング7と、主スプール6と、パイロットスプール8とを備え、パイロット通路85にパイロット圧を導入することによってパイロットスプール8を一端側に移動させるようにした流量制御弁において、パイロットスプール8の外周に設けた接続溝84により、第2の戻り通路84同士を互いに連通させる。

目的

本発明は以上の点に着目し、タンク通路や主スプールの加工上の誤差等に関わらずパイロットスプールがスムーズに動作できる構成を備えた流体制御弁を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

高圧圧液が導入される第1の通路及び低圧域に開放される第2の通路を軸心方向に離間させて内周に開口させた摺動孔と、前記摺動孔の一端側に配設されるスプリングと、前記摺動孔に開口する位置に形成されるパイロット通路とを有する主スプールと、前記主スプールの摺動孔に摺動可能に嵌装され前記スプリングにより前記摺動孔の他端側に向けて付勢されているとともに外周に摺動位置に応じて前記第1、第2の通路間を開閉する開閉溝を形成したパイロットスプールとを備え、前記パイロット通路にパイロット圧を導入することによって前記パイロットスプールをスプリングの付勢力に抗し一端側に移動させるようにしているとともに前記第2の通路が周方向に互いに離間した状態で複数設けられた流量制御弁であって、前記パイロットスプールの外周に、前記第2の通路同士を連通する接続溝を設けていることを特徴とする流量制御弁。

請求項2

前記接続溝が、パイロットスプールの外周を周回する溝である請求項1記載の流量制御弁。

技術分野

0001

本発明は、フォークリフトチルトシリンダ用のバルブ等として好適に利用可能な流体制御弁に関する。

背景技術

0002

従来より、フォークリフト用の流量制御弁においては、チルトダウン操作時の安全機構として、チルトロック機構が搭載されている。

0003

具体的には、この種の流量制御弁1は、図5に示すように、高圧流体が導入されるパラレル通路P、低圧域に連通するタンク通路T、これらのパラレル通路P及びタンク通路Tを連絡するセンタバイパス通路5、及び、一対のアクチュエータポートA、Bを備えたバルブボディ4と、このバルブボディ4に設けた摺動孔4x内に摺動操作可能に嵌挿された主スプール6と、前記主スプール6に設けたパイロットスプール孔6x内に相対摺動可能に内装され外周に開閉溝83を形成されたパイロットスプール8と、このパイロットスプール8を一端側、より具体的には図6における右側に向かって付勢する位置に配設したスプリング7とを具備してなる。なお、前記パイロットスプール8は他の作用を受けていないときは図5に示すような右行位置をとるとともに、前記右行位置と図6に示す左行位置との間を移動可能である。

0004

前記主スプール6は、外周に形成され主スプール6の摺動位置に応じて前記センタバイパス通路5を開閉するランド部6cと、外周に形成され主スプール6の摺動位置に応じてアクチュエータポートA(B)を選択的にパラレル通路P又はタンク通路Tに連通させる溝6a、6bと、高圧の圧液が導入される第1の戻り通路81及び低圧域に開放される第2の戻り通路82を軸心方向に離間させて内周に開口させた前記パイロットスプール孔6xと、前記パラレル通路Pから高圧のパイロット圧を導入してパイロットスプール8の後端面8aに作用させることにより該パイロットスプール8をスプリング7に抗し図中左方に付勢して移動させるパイロット通路85とを具備してなる(例えば、特許文献1を参照)。

0005

パイロットスプール8の開閉溝83は前記第1及び第2の戻り通路81、82間を前記右行位置でブロックし前記左行位置で連通させるものである。

0006

前記主スプール6の第1の戻り通路81は、アクチュエータポートAと前記パイロットスプール孔6xとを連通する。

0007

前記第2の戻り通路82とタンク通路Tは、主スプール6が後述する中立位置に配された場合にはバルブボディ4により閉塞され、主スプール6が後述する前傾位置に配された場合には連通する。

0008

また、前記図5に示すように、第2の戻り通路82は、主スプール6の外周面に設けられた凹部、より具体的には座ぐり穴であるノッチ82aと、このノッチ82a内部と前記パイロットスプール孔6xとを連通するオリフィス82bとを備えている。この第2の戻り通路82のノッチ82aは、パイロットスプール8のインチング動作を円滑に行えるようにするためのインチング用ノッチとして周知のものである。また、このノッチ82aは、主スプール6が中立位置と前傾位置との間に位置する際にバルブボディ4により閉塞され、内部に高圧の作動液閉じ込められるので、この第2の戻り通路82は、前記作動液の液圧に起因して径方向に作用する力を相殺させるべく、周方向に互いに離間した状態で複数、より具体的には同一円周上の正対する位置に対をなして設けている。

0009

この流量制御弁1の作動について簡単に説明する。主スプール6を図5に示す中立位置に保持しているときには、ポンプからの吐出液はセンタバイパス通路5を通り、タンク通路Tからタンクへ戻される。アクチュエータポートA、Bは主スプール6のランド部6cによりパラレル通路Pからもタンク通路Tからもブロックされる。このため、チルトシリンダ2に圧液の導出入は行われず、チルトシリンダ2は作動しない。

0010

図示は省略するが、主スプール6を前記中立位置から図5における右方に移動させて後傾位置チルトアップ位置)に保持したときには、センタバイパス通路5が閉まり、ポンプからの吐出液がパラレル通路Pを通ってロードチェック弁9を開き、溝6aを介してアクチュエータポートAに供給される。一方、アクチュエータポートBからの戻り液は溝6bを介しタンク通路Tを経てタンクに戻る。このため、チルトシリンダ2はチルトアップ動作を行う。前記ロードチェック弁9はパラレル通路Pの液圧が下がってもチルトシリンダ2が逆駆動されることを防止する役割を果たす。

0011

主スプール6を前記中立位置から図5における左方に移動させて図6に示す前傾位置(チルトダウン位置)に保持したときには、センタバイパス通路5が閉まり、ポンプからの吐出液はパラレル通路Pを通ってロードチェック弁9を開き、溝6bを介してアクチュエータポートBに供給される。一方、アクチュエータポートAからの戻り液はパイロットスプール8により閉塞されようとするが、パラレル通路Pの圧液はパイロット通路85を介してパイロットスプール8の後端面8aに作用するので、このパイロットスプール8がスプリング7を押し込む方向に移動してパイロットスプール8の外周に設けた開閉溝83により主スプール6に設けた戻り通路81、82間を連通させる。この結果、アクチュエータポートAとタンク通路Tとが連通し、液がシリンダ2に閉じ込められることなくタンクに戻される。このため、チルトシリンダ2はチルトダウン動作を行う。

0012

ポンプからの吐出液が供給されない場合に主スプール6を前傾位置(チルトダウン位置)に保持したときには、チルトロック機能が働く。つまり、パイロットスプール8の負荷側の液はアクチュエータポートAからタンク通路Tに向かって流出しようとする。しかし、ポンプが作動しておらず、パイロットスプール8にはパイロット圧力が導入されていないため、前述した開閉溝83とタンクTへの戻り通路81、82とは重なり合わず、前記戻り通路81、82はパイロットスプール8により閉塞されたままの状態になる。このため、チルトシリンダ2は作動せず、ロックされた状態になり、誤操作による荷の落下事故等が有効に防止されることになる。

0013

ところで、前記第2の戻り通路82は、前述したように周方向に互いに離間した状態で複数設けられているが、タンク通路Tを形成する際の加工上の誤差等により、主スプール6を前記前傾位置(チルトダウン位置)に移動させる際に、複数の第2の戻り通路82のうちいずれか1つのみが優先してタンク通路Tに連通することがある。このとき、パイロットスプール孔6x内の作動液がタンク通路Tに連通した第2の戻り通路82に向かい流通するので、パイロットスプール8はその第2の戻り通路82が設けられた側に押圧されることとなる。すると、パイロットスプール8がパイロットスプール孔6x内を摺動する際に受ける抵抗が大きくなり、パイロットスプール8がスムーズに動作しにくくなるという不具合が生じる。

先行技術

0014

特開平8−326936号公報

発明が解決しようとする課題

0015

本発明は以上の点に着目し、タンク通路や主スプールの加工上の誤差等に関わらずパイロットスプールがスムーズに動作できる構成を備えた流体制御弁を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0016

以上の課題を解決すべく、本発明に係る流体制御弁は、以下に述べるような構成を有する。すなわち本発明に係る流体制御弁は、高圧の圧液が導入される第1の通路及び低圧域に開放される第2の通路を軸心方向に離間させて内周に開口させた摺動孔と、前記摺動孔の一端側に配設されるスプリングと、前記摺動孔に開口する位置に形成されるパイロット通路とを有する主スプールと、前記主スプールの摺動孔に摺動可能に嵌装され前記スプリングにより前記摺動孔の他端側に向けて付勢されているとともに外周に摺動位置に応じて前記第1、第2の通路間を開閉する開閉溝を形成したパイロットスプールとを備え、前記パイロット通路にパイロット圧を導入することによって前記パイロットスプールをスプリングの付勢力に抗し一端側に移動させるようにしているとともに、前記第2の通路が周方向に互いに離間した状態で複数設けられた流量制御弁であって、前記パイロットスプールに、前記第2の通路同士を連通する接続溝を設けている。

0017

このようなものであれば、複数の第2の通路のうちいずれか1つのみが優先して低圧域に開放されると、残りの第2の通路は前記接続溝を介して低圧域に開放された第2の通路に連通するので、製造誤差加工誤差に関わらず複数の第2の通路を同時に低圧域に開放させる構成を、パイロットスプールに前記接続溝を形成する簡単な加工により実現することができる。すなわち、複数の第2の通路のうちいずれか1つのみが優先して低圧域に開放されることによってパイロットスプールが一方向に偏って押圧され、パイロットスプール孔内を摺動する際に受ける抵抗が大きくなる不具合の発生を抑制することができる。

0018

簡単な構成で上述したような流量制御弁を実現するための構成の一例として、前記接続溝が、パイロットスプールの外周を周回する溝であるものが挙げられる。

発明の効果

0019

本発明によれば、タンク通路や主スプールの加工上の誤差等に関わらずパイロットスプールがスムーズに動作できる構成を備えた流体制御弁を提供することができる。

図面の簡単な説明

0020

本発明の一実施形態に係る流量制御弁の中立位置を示す断面図。
図1における要部を示す拡大図。
同流体制御弁の中立位置と前傾位置との間の状態を示す作用説明図。
同流体制御弁の前傾位置を示す作用説明図。
従来の流量制御弁の中立位置を示す断面図。
同流体制御弁の前傾位置を示す作用説明図。

実施例

0021

本発明の一実施形態を、図1図4を参照しつつ以下に示す。

0022

本実施形態に係る流量制御弁は、パイロットスプール以外は、前述した従来の流量制御弁と同様の構成を有する。以下の記載において、前述した従来の流量制御弁におけるものと対応する部位には、同一の名称及び符号を付している。具体的には、この流量制御弁1は、図1に概略的に示すように、高圧の流体が導入されるパラレル通路P、低圧域に連通するタンク通路T、これらのパラレル通路P及びタンク通路Tを連絡するセンタバイパス通路5、及び、一対のアクチュエータポートA、Bを備えたバルブボディ4と、このバルブボディ4に設けた摺動孔4x内に摺動操作可能に嵌挿された主スプール6と、前記主スプール6のパイロットスプール孔6x内に相対摺動可能に内装され外周に開閉溝83を形成されたパイロットスプール8と、このパイロットスプール8を一端側に向かって付勢する位置に配設したスプリング7とを具備してなる。

0023

以下、前記主スプール6及びパイロットスプール8の構成について述べる。

0024

前記主スプール6は、外周に形成され主スプール6の摺動位置に応じて前記センタバイパス通路5を開閉するランド部6cと、外周に形成され主スプール6の摺動位置に応じてアクチュエータポートA(B)を選択的にパラレル通路P又はタンク通路Tに連通させる溝6a、6bと、高圧の圧液が導入される第1の戻り通路81及び低圧域に開放される第2の戻り通路82を軸心方向に離間させて内周に開口させたパイロットスプール孔6xと、前記パラレル通路Pから高圧のパイロット圧を導入してパイロットスプール8の後端面8aに作用させることにより該パイロットスプール8をスプリング7に抗し図中左方に付勢して移動させる、パイロット通路85とを備えている。なお、前記第1の戻り通路81、前記第2の戻り通路82及び前記パイロットスプール孔6xは、それぞれ請求項中の第1の通路、第2の通路及び摺動孔である。

0025

前記主スプール6の第1の戻り通路81は、アクチュエータポートAと前記パイロットスプール孔6xとを連通する。

0026

前記第2の戻り通路82は、主スプール6が図1及び図2に示す中立位置に配された場合にはバルブボディ4により閉塞され、主スプール6が図4に示す前傾位置に配された場合にはタンク通路Tと前記パイロットスプール孔6xとを連通する。また、前記第2の戻り通路82は、主スプール6の外周面に設けられた凹部であるノッチ82aと、このノッチ82a内部と前記パイロットスプール孔6xとを連通するオリフィス82bとを備えている。この第2の戻り通路82は、同一円周上の正対する位置に対をなして設けている。さらに詳述すると、前記第2の戻り通路82は、互いに周方向に及び軸心方向に離間させて複数対設けている。ただし、図1図4には1対の第2の戻り通路82のみを示している。以下、1対の第2の戻り通路82についてのみ説明するが、各第2の戻り通路82はそれぞれ同様の構成を有する。

0027

前記第2の戻り通路82は、溝6aからスプリング7側に離間した部位に設けられたノッチ82aと、このノッチ82aの底面の開閉溝83寄りの部位からパイロットスプール孔6xに向けて穿設したオリフィス82bとをそれぞれ備えている。

0028

前記パイロットスプール8の開閉溝83は、主スプール6に穿設した第1及び第2の戻り通路81、82間を前記右行位置でブロックし前記左行位置で連通させるものである。

0029

その上で本実施形態では、図1図4に示すように、前記パイロットスプール8に、対をなす第2の戻り通路82のオリフィス82b同士を連通させることが可能な接続溝84を設けている。この接続溝84は、前記パイロットスプール8の外周を周回するものであり、該パイロットスプール8が前記右行位置にある際に対をなす第2の戻り通路82のオリフィス82b同士を連通させるように配されている。

0030

ポンプからの吐出液が供給されている状態でこのような構成の流量制御弁1の主スプール6を中立位置から前傾位置に移動させる際の各部の作用について以下に述べる。

0031

主スプール6が図1及び図2に示す中立位置から図4に示す前傾位置に移動すると、その途中で、第2の戻り通路82がバルブボディ4により順次閉塞される。主スプール6が前傾位置に向けてさらに移動すると、図3に示すように、対をなす第2の戻り通路82のうち少なくとも一方が低圧側すなわちタンク通路Tに直接連通する。ここで、第2の戻り通路82の一方のみがタンク通路Tに直接連通したとき、対をなす第2の戻り通路82も前記パイロットスプール8の接続溝84を介して低圧側すなわちタンク通路Tに開放される。そして、ポンプが動作している状態で主スプール6が前記前傾位置に達すると、パラレル通路Pの圧液がパイロット通路85を介してパイロットスプール8の後端面8aに作用するので、このパイロットスプール8がスプリング7を押し込む方向に移動する。換言すれば、前記パイロットスプール8が前記右行位置から前記左行位置まで移動する。このとき、パイロットスプール8の外周に設けた開閉溝83により前記第1の戻り通路81と前記第2の戻り通路82とが連通する。これにより、アクチュエータポートAとタンク通路Tとが連通し、液がシリンダ2に閉じ込められることなくタンクに戻される。このため、チルトシリンダ2はチルトダウン動作を行う。一方、ポンプが動作していない状態で主スプール6が前記前傾位置に達した場合は、パラレル通路Pの圧液がパイロット通路85を介してパイロットスプール8の後端面8aに作用することがないので、前記パイロットスプール8は前記右行位置に留まる。従って、開閉溝83と前記第1及び第2の戻り通路81、82とが重なり合うことがなく、これら戻り通路81、82はパイロットスプール8により閉塞されたままの状態になる。このため、チルトシリンダ2は作動せず、ロックされた状態になり、誤操作による荷の落下事故等が有効に防止されることになる。

0032

このように、本実施形態の構成によれば、タンク通路Tを形成する際の加工上の誤差などにより対をなす第2の戻り通路82のうちいずれか一方が優先してタンク通路Tに直接連通するような構成であっても、接続溝84を介して対をなす第2の戻り通路82同士が連通しているので、加工誤差や製造誤差に関わらず対をなす第2の戻り通路82を同時に低圧域に開放させることができる。すなわち、対をなす第2の戻り通路82のうちいずれか1つのみが優先して低圧域に開放されることによってパイロットスプール8が一方向に偏って押圧され、パイロットスプール孔6x内を摺動する際に受ける抵抗が大きくなる不具合の発生を抑制することができる。換言すれば、加工誤差や製造誤差に関わらずパイロットスプール8がスムーズに動作できる構成を備えた流体制御弁1を提供することができる。

0033

さらに本実施形態では、接続溝84がパイロットスプールの外周を周回する溝であるので、このような接続溝84を容易に形成できる。すなわち、簡単な構成によりこのような接続溝84を有する流体制御弁1を実現することができる。

0034

なお、本発明は以上に述べた実施形態に限らない。

0035

例えば、上述した実施形態では、接続溝はパイロットスプールの外周を周回する溝であるが、第2の通路同士を連通可能なものであれば、螺旋状に形成したもの等、他の形状を有するものであってもよい。

0036

また、上述した実施形態では、第2の通路を、同一円周上の正対する位置に対をなして設けているが、例えば、同一円周上において互いに120度ずつ離間させた配置で3つの第2の通路を設けるようにしてもよい。

0037

その他、本発明の趣旨を損ねない範囲で種々に変更してよい。

0038

6…主スプール
6x…摺動孔(パイロットスプール孔)
7…スプリング
8…パイロットスプール
81…第1の通路(第1の戻り通路)
82…第2の通路(第2の戻り通路)
83…開閉溝
84…接続溝
85…パイロット通路

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