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技術 アルミニウム用アルコール製剤、殺菌方法及びウイルス不活化方法

出願人 株式会社ニイタカ
発明者 尾崎恵太赤阪天平
出願日 2015年5月26日 (6年1ヶ月経過) 出願番号 2015-106501
公開日 2016年12月22日 (4年6ヶ月経過) 公開番号 2016-216430
状態 特許登録済
技術分野 農薬・動植物の保存
主要キーワード 金属製器具 ハンドスプレーガン アルミ試験片 食品用機械 使用基準 ウイルス不活化作用 発酵アルコール デカグリセリンラウリン酸エステル
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2016年12月22日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

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課題

優れた殺菌作用又はウイルス不活化作用を維持しつつ、金属製器具腐食を防止することができるアルコール製剤を提供すること。

解決手段

本発明のアルコール製剤は、エタノール及びリンゴ酸を含有し、pHが3〜6であることを特徴とする。

概要

背景

食器厨房器具等の洗浄には、界面活性剤を主成分とする食器用洗剤が主に用いられている。しかし、食器用洗剤による洗浄だけでは、食器、厨房器具等に付着した細菌やウイルスを十分除去することができず、それら細菌やウイルスが人の手指食品を介し、人体内に取り込まれることによる感染症食中毒を防止できないことがある。
そのため、衛生管理の観点から、エタノールを主成分とするアルコール製剤を食器や厨房器具等に噴霧する方法や不織布等に含浸させて拭き取る方法が用いられている。

一般的に、アルコール製剤には、殺菌効果を高めるために酸剤が添加されている。
例えば、特許文献1には、エタノールと酸剤とを含む殺菌剤組成物が開示されている。

概要

優れた殺菌作用又はウイルス不活化作用を維持しつつ、金属製器具腐食を防止することができるアルコール製剤を提供すること。本発明のアルコール製剤は、エタノール及びリンゴ酸を含有し、pHが3〜6であることを特徴とする。なし

目的

本発明は、上記の問題を解決するためになされたものであり、優れた殺菌作用又はウイルス不活化作用を維持しつつ、金属製器具の腐食を防止することができるアルコール製剤を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
1件
牽制数
2件

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請求項1

エタノール及びリンゴ酸を含有し、pHが3〜6であることを特徴とするアルコール製剤

請求項2

前記エタノールの含有量は、アルコール製剤全量に対して30〜95重量%である請求項1に記載のアルコール製剤。

請求項3

前記エタノールの含有量は、アルコール製剤全量に対して50〜95重量%である請求項1又は2に記載のアルコール製剤。

請求項4

前記リンゴ酸の含有量は、アルコール製剤全量に対して0.1〜5重量%である請求項1〜3のいずれかに記載のアルコール製剤。

請求項5

前記リンゴ酸の含有量は、アルコール製剤全量に対して0.2〜5重量%である請求項1〜4のいずれかに記載のアルコール製剤。

請求項6

さらに、リンゴ酸塩を含有する請求項1〜5のいずれかに記載のアルコール製剤。

請求項7

前記リンゴ酸塩の含有量は、アルコール製剤全量に対して0.01〜1重量%である請求項6に記載のアルコール製剤。

請求項8

さらに、グリセリン脂肪酸エステルを含有する請求項1〜7のいずれかに記載のアルコール製剤。

請求項9

前記グリセリン脂肪酸エステルの含有量は、アルコール製剤全量に対して0.01〜3重量%である請求項8に記載のアルコール製剤。

技術分野

0001

本発明は、殺菌作用ウイルス不活化作用があり、かつ、金属腐食性の低いアルコール製剤に関する。

背景技術

0002

食器厨房器具等の洗浄には、界面活性剤を主成分とする食器用洗剤が主に用いられている。しかし、食器用洗剤による洗浄だけでは、食器、厨房器具等に付着した細菌やウイルスを十分除去することができず、それら細菌やウイルスが人の手指食品を介し、人体内に取り込まれることによる感染症食中毒を防止できないことがある。
そのため、衛生管理の観点から、エタノールを主成分とするアルコール製剤を食器や厨房器具等に噴霧する方法や不織布等に含浸させて拭き取る方法が用いられている。

0003

一般的に、アルコール製剤には、殺菌効果を高めるために酸剤が添加されている。
例えば、特許文献1には、エタノールと酸剤とを含む殺菌剤組成物が開示されている。

先行技術

0004

特開2012−67089号公報

発明が解決しようとする課題

0005

しかしながら、酸剤が添加されたアルコール製剤は、食器や厨房器具が金属製である場合に、これを腐食してしまうという問題があった。

0006

そのため、アルコール製剤には、目的とする殺菌作用やウイルス不活化作用に加えて、食器や厨房器具等を腐食しないという性質を有することが求められている。

0007

本発明は、上記の問題を解決するためになされたものであり、優れた殺菌作用又はウイルス不活化作用を維持しつつ、金属製器具の腐食を防止することができるアルコール製剤を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0008

上記目的を達成するために、本発明のアルコール製剤は、エタノール及びリンゴ酸を含有し、pHが3〜6であることを特徴とする。

0009

本発明のアルコール製剤は、エタノールに加えてリンゴ酸を含有し、pHが3〜6であるため、優れた殺菌作用を維持しつつ、金属製器具の腐食を防止することができる。

0010

本発明のアルコール製剤において、上記エタノールの含有量は、アルコール製剤全量に対して30〜95重量%であることが好ましい。
エタノールの含有量が30〜95重量%であると、殺菌作用にとくに優れたアルコール製剤となる。

0011

本発明のアルコール製剤において、上記エタノールの含有量は、アルコール製剤全量に対して50〜95重量%であることが好ましい。
エタノールの含有量が50〜95重量%であると、カリシウイルス科のウイルス(例えばノロウイルス)の不活化に効果的である。

0012

本発明のアルコール製剤において、上記リンゴ酸の含有量は、アルコール製剤全量に対して0.1〜5重量%であることが好ましい。
リンゴ酸の含有量が0.1〜5重量%であると、殺菌作用に優れたアルコール製剤となる。

0013

本発明のアルコール製剤において、上記リンゴ酸の含有量は、アルコール製剤全量に対して0.2〜5重量%であることが好ましい。
リンゴ酸の含有量が0.2〜5重量%であると、カリシウイルス科のウイルス(例えばノロウイルス)の不活化に効果的である。

0014

本発明のアルコール製剤は、さらに、リンゴ酸塩を含有することが好ましい。
リンゴ酸塩を添加することにより、アルコール製剤に緩衝作用を付与することができる。

0015

本発明のアルコール製剤において、上記リンゴ酸塩の含有量は、アルコール製剤全量に対して0.01〜1重量%であることが好ましい。
リンゴ酸塩の含有量が0.01〜1重量%であると、アルコール製剤のpHを好ましい範囲に調整しやすくなる。

0016

本発明のアルコール製剤は、さらに、グリセリン脂肪酸エステルを含有することが好ましい。グリセリン脂肪酸エステルを含有すると、アルコール製剤の殺菌効果を高めることができる。

0017

本発明のアルコール製剤において、上記グリセリン脂肪酸エステルの含有量は、アルコール製剤全量に対して0.01〜3重量%であることが好ましい。
グリセリン脂肪酸エステルの含有量が上記範囲内であると、アルコール製剤の殺菌効果を高めることができ、かつ、容易にアルコール製剤中へ溶解させることができる。

発明の効果

0018

本発明のアルコール製剤を用いることにより、目的とする殺菌作用やウイルス不活化作用に加えて、食器や厨房器具等の腐食を防止することができる。

0019

本発明のアルコール製剤は、エタノール及びリンゴ酸を含有し、pHが3〜6であることを特徴とする。

0020

本発明のアルコール製剤は、殺菌剤として用いることも可能であり、ウイルス不活化剤抗ウイルス剤ともいう)として用いることも可能である。
本発明のアルコール製剤を殺菌剤として用いる場合、エタノールの含有量はアルコール製剤全量に対して30〜95重量%が好ましい。
エタノールの含有量が30〜95重量%であると、殺菌作用にとくに優れたアルコール製剤となる。
なお、本発明で用いるエタノールは、一般社団法人アルコール協会が制定したアルコール協会規格JAAS001:2012「エタノール」記載の発酵アルコール品質規格適合するエタノールであることが好ましい。

0021

なお、本発明のアルコール製剤を使用する対象は、特に限定されないが、食品用機械手袋、手指、食堂のテーブル、椅子、床、ショーケース及び厨房部材等が挙げられる。

0022

本発明のアルコール製剤の使用方法としては、アルコール製剤として公知の使用方法を用いることができ、例えば、対象物を本発明のアルコール製剤に浸漬させる方法、対象物の表面に本発明のアルコール製剤を塗布し、布で拭き取りを行う方法や、本発明のアルコール製剤を含浸させた布を用いて対象物の表面にアルコール製剤を塗布して拭き上げる方法等が挙げられる。アルコール製剤を塗布する布と、拭き上げる布は同じ布であっても異なる布であってもよい。
対象物としては食器類、食品用機械、手袋、手指、食堂のテーブル、椅子、床、ショーケース及び厨房部材等が挙げられ、特に限定されるものではない。
また、本発明のアルコール製剤を食品添加物として用いる場合、本発明のアルコール製剤を惣菜等の食品に直接噴霧してもよく、製造過程で噴霧したり、食品自体に添加したり、練り込んでもよい。

0023

また、本発明のアルコール製剤をウイルス不活化剤(抗ウイルス剤)として用いる場合、エタノールの含有量はアルコール製剤全量に対して50〜95重量%が好ましい。
エタノールの含有量が50〜95重量%であると、カリシウイルス科のウイルス(例えばノロウイルス)の不活化に効果的である。

0024

また、本発明のアルコール製剤を食品添加物として用いる場合、エタノールの含有量は37.88〜85.7重量%とし、40〜85重量%であることが好ましい。

0025

本発明のアルコール製剤を殺菌剤として用いる場合、リンゴ酸の含有量はアルコール製剤全量に対して0.1〜5重量%が好ましい。リンゴ酸の含有量が0.1〜5重量%であると、殺菌作用に優れたアルコール製剤となる。
また、本発明のアルコール製剤をウイルス不活化剤として用いる場合、リンゴ酸の含有量はアルコール製剤全量に対して0.2〜5重量%が好ましい。リンゴ酸の含有量が0.2〜5重量%であると、カリシウイルス科のウイルス(例えばノロウイルス)の不活化に効果的である。

0026

本発明のアルコール製剤は、エタノール及びリンゴ酸以外の成分を含んでいてもよい。
エタノール及びリンゴ酸以外の成分としては、例えば、リンゴ酸ナトリウム、リンゴ酸カリウム等のリンゴ酸塩、水、pH調整剤、界面活性剤、粘度調整剤等が挙げられる。

0027

また、本発明のアルコール製剤は、酸剤としてリンゴ酸以外の酸を含んでいてもよいが、アルコール製剤の金属腐食性を抑制する観点から、酸剤としてクエン酸及び乳酸のいずれもを含まないことが好ましく、酸剤としてリンゴ酸のみを含むことがより好ましい。

0028

リンゴ酸塩を添加することにより、緩衝作用によりpHを安定化させやすくなる。
リンゴ酸塩の添加量は、リンゴ酸ナトリウムの場合、0.01〜1重量%であることが好ましい。

0029

pH調整剤を添加することにより、アルコール製剤のpHを3〜6の範囲に容易に調整することができる。
pH調整剤としては、水酸化ナトリウム水酸化カリウム等の水酸化物リン酸ナトリウムリン酸カリウム等の無機酸塩クエン酸ナトリウムクエン酸カリウム乳酸ナトリウム乳酸カリウムコハク酸ナトリウムコハク酸カリウム等の有機酸塩等が挙げられる。
pH調整剤の含有量は、特に限定されず、アルコール製剤のpHを所望の値(pH3〜6)に調整できる量であればよい。

0030

界面活性剤としては、カチオン界面活性剤及びノニオン界面活性剤が挙げられる。
アルコール製剤にカチオン界面活性剤を添加することで、エタノールとの相乗作用により、殺菌・ウイルス不活化効果を高めることができる。また、ノニオン界面活性剤を添加することで、アルコール製剤の殺菌効果を高めたり、対象物に対するアルコール製剤の濡れ性を向上させることができる。

0033

これらの界面活性剤のうち、グリセリン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、植物ステロール及びキラヤサポニンは食品添加物として認められているため、食器類、食品用機械、調理器具等に使用し、残留しても問題にならない。
アルコール製剤の殺菌作用を高める観点から、これらのなかでは、グリセリン脂肪酸エステルが好ましい。

0034

アルコール製剤に占める界面活性剤の割合は、アルコール製剤の全量に対して0.01〜20重量%であることが好ましく、0.01〜10重量%であることがより好ましく、0.01〜3重量%であることがさらに好ましい。
また、界面活性剤の割合は、エタノール含有量に対して50重量%以下であることが好ましく、かつ、アルコール製剤の全量に対して20重量%以下であることが好ましい。
また、本発明のアルコール製剤を食品添加物として用いる場合に、「食品衛生法」及び「食品、添加物等の規格基準」で使用基準が定められている食品添加物については、それらの基準に従う量を配合することが好ましい。
界面活性剤を複数種類含む場合は、界面活性剤の含有量はそれらの合計量として定める。

0035

グリセリン脂肪酸エステルとしては、グリセリン脂肪酸が1つ結合したエステルであるモノグリセリドグリセリン脂肪酸モノエステルともいう)、グリセリンに脂肪酸が2つ結合したエステルであるジグリセリドグリセリン脂肪酸ジエステルともいう)、及び、モノグリセリドとジグリセリドの混合物モノ・ジグリセリド混合物)が挙げられ、アルコール製剤の殺菌作用を高める観点から、これらの中ではモノグリセリドが好ましい。
モノグリセリドとしては、グリセリンカプリル酸エステル、グリセリンカプリン酸エステル、グリセリンラウリン酸エステルグリセリンステアリン酸エステル、グリセリン12−ヒドロキシステアリン酸エステルグリセリンオレイン酸エステルグリセリンベヘン酸エステル等が挙げられる。また、ジグリセリドとしては、上記モノグリセリドの脂肪酸が2つ結合したジグリセリドが挙げられ、モノ・ジグリセリド混合物としては上記モノグリセリドとジグリセリドの混合物が挙げられる。

0036

また、グリセリン脂肪酸エステルの他の例としては、グリセリン有機酸脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル類が挙げられる。
グリセリン有機酸脂肪酸エステルとしては、グリセリン酢酸脂肪酸エステル、グリセリン乳酸脂肪酸エステルグリセリンクエン酸脂肪酸エステルグリセリンコハク酸脂肪酸エステルグリセリンジアセチル酒石酸脂肪酸エステル等が挙げられる。
ポリグリセリン脂肪酸エステル類としては、ポリグリセリン縮合リシノール酸エステルジグリセリンカプリル酸エステル、ジグリセリンラウリン酸エステル、ジグリセリンステアリン酸エステルジグリセリンオレイン酸エステルテトラグリセリンステアリン酸エステル、デカグリセリンラウリン酸エステルデカグリセリンステアリン酸エステル、デカグリセリンオレイン酸エステル、デカグリセリンカプリン酸エステル等が挙げられる。

0037

これらのグリセリン脂肪酸エステルの中では、グリセリンカプリル酸エステル、グリセリンカプリン酸エステル、グリセリンラウリン酸エステル、ジグリセリンカプリル酸エステルが好ましい。

0038

グリセリン脂肪酸エステルは、これらのうちから1種又は複数種を組み合わせて用いることができる。
アルコール製剤におけるグリセリン脂肪酸エステルの含有量は、0.01〜3重量%であることが好ましく、0.02〜2重量%であることがより好ましい。
グリセリン脂肪酸エステルを複数種類含む場合、その含有量はそれらの合計量として定める。

0039

本発明のアルコール製剤をハンドスプレーガンにより対象物に吹き付けて塗布してもよい。ハンドスプレーガンで使用するためにはアルコール製剤の粘度を適当な範囲にすることが好ましく、E型粘度計により測定した粘度が、回転数20rpm、20℃において0〜300mPa・sであることが好ましい。
なお、粘度が0mPa・sであるとは粘度計での測定の下限値以下の粘度であることを意味する。
また、アルコール製剤に増粘剤等の粘度調整剤を添加することによりその粘度を調整することができる。増粘剤としては、食品添加物である増粘剤が好ましく、メチルセルロースヒドロキシプロピルメチルセルロース等が挙げられる。

0040

本発明のアルコール製剤の製造方法は特に限定されるものではないが、エタノール、リンゴ酸及びその他の添加物成分を混合し、ミキサーを用いて撹拌する方法等によって製造することができる。

0041

以下に本発明をより具体的に説明する実施例を示すが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。なお実施例において、特に断らない限り「部」は「重量部」を、「%」は「重量%」をそれぞれ意味する。

0042

(アルコール製剤の調製)
表1に示す処方に従い、エタノール、リンゴ酸及びその他の成分を混合して実施例1〜11及び比較例1〜5に係るアルコール製剤を得た。

0043

金属腐食性試験
実施例1〜11及び比較例1〜5に係るアルコール製剤に予め洗浄したアルミ試験片(20mm×40mm、厚さ0.3mmの板状)を浸漬し、45℃で4日間保管した。その後、アルミ試験片を取り出して精製水で洗浄し、その表面状態目視で観察して、以下の基準に従って評価した。結果を表1に示す。
○:変化なし。耐金属腐食性が認められる。
×:白く変色した。耐金属腐食性が認められない。

0044

(殺菌効果試験
大腸菌(NBRC3972)及び黄色ブドウ球菌(NBRC12732)をそれぞれ普通ブイヨン培地[栄研化学(株)製]で35℃、24時間培養し、これを適宜希釈して、菌数が107〜108CFU/mLとなるように菌液を調製した。この菌液0.1mLを実施例1〜11及び比較例1〜5に係るアルコール製剤10mLと混合し撹拌した後、25℃で30秒間静置した。その後各混合物を1白金耳、SCD培地[日本製薬(株)製 SCD培地「ダイゴ」]10mLに接種して35℃で48時間培養した。培養後の培地の濁りを観察し、以下の基準で殺菌効果を判定した。結果を表1に示す。
○:大腸菌の培地、黄色ブドウ球菌の培地のどちらも濁りがみられないため、殺菌効果が認められる。
△:黄色ブドウ球菌の培地には濁りがみられたが、大腸菌の培地には濁りがみられないため、大腸菌に対する殺菌効果が認められる。
×:大腸菌の培地、黄色ブドウ球菌の培地のどちらにも濁りがみられたため、殺菌効果が認められない。

0045

ウイルス不活化試験)
ネコカリシウイルスF4株(FCVF4)のウイルス試験液100μLと実施例1〜11及び比較例1〜5に係るアルコール製剤900μLを混合し、30秒間接触後、反応液をOPTI−MEM培地で200倍又は300倍希釈し、エタノールの作用を不活化させた。なお、バックタイトレーションはFCV F4ウイルス試験液100μLとOPTI−MEM培地900μLを混合し、すぐにOPTI−MEM培地で200倍又は300倍希釈した。各アルコール製剤とFCV F4との混合液およびFCV F4バックタイトレーションをさらに10倍希釈した。その後、96well平底マルチプレートに培養したネコ腎由来株化細胞CRFK細胞ATCCCCL−94)に各液を100μLずつ接種した。このとき、各液につき4well使用した。続いて、CO2インキュベーター(37℃、5%CO2)にて、3〜4日間培養し、CPEを確認した。TCID50法(Behrens−Karberの式)により、ウイルスの感染力価を求め、以下の基準に従い評価した。結果を表1に示す。
○:ウイルスの感染力価の対数減少値が3以上であり、優れたウイルス不活化効果が認められる。
△:ウイルスの感染力価の対数減少値が1以上3未満であり、ウイルス不活化効果が認められる。
×:ウイルスの感染力価の対数減少値が1未満であり、ウイルス不活化効果が認められない。

0046

実施例

0047

表1の結果から、本願発明のアルコール製剤は優れた殺菌作用又はウイルス不活化作用を維持しつつ、金属製器具の腐食を防止することができることがわかった。また、エタノール含有量を50重量%以上かつリンゴ酸含有量を0.26重量%以上としたアルコール製剤については、ウイルス不活化試験において特に良好な結果であった。
一方、pHが3未満の比較例1及び2、並びに、エタノールを含有しておりpHが3〜6であるがリンゴ酸を含まない比較例3及び4については金属腐食性があり、エタノールを含まない比較例5では殺菌効果及びウイルス不活化効果がないことがわかった。

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