図面 (/)

技術 自動二輪車の燃料充填装置

出願人 スズキ株式会社
発明者 小林学
出願日 2015年5月20日 (5年2ヶ月経過) 出願番号 2015-102520
公開日 2016年12月22日 (3年7ヶ月経過) 公開番号 2016-215815
状態 特許登録済
技術分野 自転車用入れ物、その他の付属品 自転車スタンド・錠
主要キーワード 非接触式スイッチ 接触式スイッチ テレスコピック構造 燃料供給元 感知状態 クランプバンド 漏洩燃料 燃料充填装置
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2016年12月22日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (7)

課題

車両姿勢の安定を感知して高圧ガス充填許可することが可能な自動二輪車燃料充填装置を提案する。

解決手段

自動二輪車1の燃料充填装置71は、高圧ガスを貯蔵し、または供給する燃料タンク15と、燃料タンク15に蓄えられる高圧ガスを導く充填口53と、起立位置において車両を直立支持し、起立位置と収納位置との間で揺動自在なセンタースタンド33と、センタースタンド33が起立位置にあることを感知するスタンド感知器72と、燃料タンク15と充填口53との間に設けられて、センタースタンド33が起立位置にあることをスタンド感知器72が感知している場合には、燃料タンク15と充填口53との間の高圧ガスの流通を許可する燃料充填元弁52と、を備えている。

概要

背景

水素などの高圧ガス燃料電池に供給して電力を発生させ、この電力で電動機を駆動させて走行する自動二輪車がある。

この種の自動二輪車は、燃料としての高圧ガスを蓄え、または供給するガスタンクと、ガスタンクに蓄えられる高圧ガスを導く充填口と、を備えている。そして、この自動二輪車は、ガソリン車におけるガソリンスタンドに相当する施設側のガスタンクに繋がる充填ノズルを、充填口に連結させてガスタンクに高圧ガスを受け入れる。

ところで、充填口に高圧ガス充填ノズルを連結する際には相応の力が車両に作用するため、車両の転倒を防止する観点から、車体がセンタースタンドによって直立状態で支持されている際に、充填ノズルを斜め上方から差し込ませるよう、充填口を垂直方向に対して傾斜させた自動二輪車の燃料充填装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。

概要

車両姿勢の安定を感知して高圧ガスの充填を許可することが可能な自動二輪車の燃料充填装置を提案する。自動二輪車1の燃料充填装置71は、高圧ガスを貯蔵し、または供給する燃料タンク15と、燃料タンク15に蓄えられる高圧ガスを導く充填口53と、起立位置において車両を直立支持し、起立位置と収納位置との間で揺動自在なセンタースタンド33と、センタースタンド33が起立位置にあることを感知するスタンド感知器72と、燃料タンク15と充填口53との間に設けられて、センタースタンド33が起立位置にあることをスタンド感知器72が感知している場合には、燃料タンク15と充填口53との間の高圧ガスの流通を許可する燃料充填元弁52と、を備えている。

目的

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

この技術が所属する分野

ライセンス契約や譲渡などの可能性がある特許掲載中! 開放特許随時追加・更新中 詳しくはこちら

請求項1

高圧ガス貯蔵し、または供給するガスタンクと、前記ガスタンクに蓄えられる前記高圧ガスを導く充填口と、起立位置において車両を直立支持し、前記起立位置と収納位置との間で揺動自在なセンタースタンドと、前記センタースタンドが起立位置にあることを感知するスタンド感知器と、前記ガスタンクと前記充填口との間に設けられて、前記センタースタンドが前記起立位置にあることを前記スタンド感知器が感知している場合には、前記ガスタンクと前記充填口との間の前記高圧ガスの流通許可する燃料充填元弁と、を備える自動二輪車燃料充填装置

請求項2

前記車両が転倒していることを感知する転倒感知器を備え、前記燃料充填元弁は、前記車両が転倒したことを前記転倒感知器が感知する以前には、前記ガスタンクと前記充填口との間の前記高圧ガスの流通を許可する請求項1に記載の自動二輪車の燃料充填装置。

請求項3

前記燃料充填元弁は、前記車両が転倒したことを前記転倒感知器が感知した後には、前記ガスタンクと前記充填口との間の前記高圧ガスの流通を遮断する請求項2に記載の自動二輪車の燃料充填装置。

請求項4

前記ガスタンクの供給側に設けられて、前記車両が転倒したことを前記転倒感知器が感知した後には、前記ガスタンクの供給側における前記高圧ガスの流通を遮断する燃料供給元弁と、を備える請求項2または3に記載の自動二輪車の燃料充填装置。

技術分野

0001

本発明は、自動二輪車燃料充填装置に関する。

背景技術

0002

水素などの高圧ガス燃料電池に供給して電力を発生させ、この電力で電動機を駆動させて走行する自動二輪車がある。

0003

この種の自動二輪車は、燃料としての高圧ガスを蓄え、または供給するガスタンクと、ガスタンクに蓄えられる高圧ガスを導く充填口と、を備えている。そして、この自動二輪車は、ガソリン車におけるガソリンスタンドに相当する施設側のガスタンクに繋がる充填ノズルを、充填口に連結させてガスタンクに高圧ガスを受け入れる。

0004

ところで、充填口に高圧ガス充填ノズルを連結する際には相応の力が車両に作用するため、車両の転倒を防止する観点から、車体がセンタースタンドによって直立状態で支持されている際に、充填ノズルを斜め上方から差し込ませるよう、充填口を垂直方向に対して傾斜させた自動二輪車の燃料充填装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。

先行技術

0005

特開2010−241234号公報

発明が解決しようとする課題

0006

水素などの高圧ガスを使用する自動二輪車では、高圧ガス充填時車両姿勢を安定させて安全を確保することが重要である。

0007

そして、高圧ガスを使用する自動二輪車は、車両姿勢が安定していることを感知した上で高圧ガスの充填を許可することができれば、安全性をさらに高めることができる。

0008

そこで、本発明は、車両姿勢の安定を感知して高圧ガスの充填を許可することが可能な自動二輪車の燃料充填装置を提案する。

課題を解決するための手段

0009

前記の課題を解決するため本発明に係る自動二輪車の燃料充填装置は、高圧ガスを貯蔵し、または供給するガスタンクと、前記ガスタンクに蓄えられる前記高圧ガスを導く充填口と、起立位置において車両を直立支持し、前記起立位置と収納位置との間で揺動自在なセンタースタンドと、前記センタースタンドが起立位置にあることを感知するスタンド感知器と、前記ガスタンクと前記充填口との間に設けられて、前記センタースタンドが前記起立位置にあることを前記スタンド感知器が感知している場合には、前記ガスタンクと前記充填口との間の前記高圧ガスの流通を許可する燃料充填元弁と、を備えている。

発明の効果

0010

本発明によれば、車両姿勢の安定を確認した上で高圧ガスの充填を受け入れ可能な自動二輪車の燃料充填装置を提供できる。

図面の簡単な説明

0011

本発明の実施形態に係る燃料充填装置が適用される自動二輪車の左側面図。
本発明の実施形態に係る燃料充填装置が適用される自動二輪車の左側面図。
本発明の実施形態に係る自動二輪車の斜視図。
本発明の実施形態に係る自動二輪車の燃料充填装置を示すブロック図。
本発明の実施形態に係る燃料充填装置による燃料充填元弁の開閉制御フローチャート
本発明の実施形態に係る燃料充填装置による燃料供給元弁の開閉制御のフローチャート。

実施例

0012

以下、本発明に係る自動二輪車の燃料充填装置の実施の形態について、図1から図6を参照して説明する。

0013

図1および図2は、本発明の実施形態に係る燃料充填装置が適用される自動二輪車の左側面図である。

0014

図3は、本発明の実施形態に係る自動二輪車の斜視図である。

0015

なお、本実施形態における前後上下左右の表現は、自動二輪車1の搭乗者を基準にする。

0016

図1から図3に示すように、本実施形態に係る自動二輪車1は、燃料電池2で発電し、この電力でモータ3を駆動させて走行する燃料電池車両である。また、自動二輪車1は、スクータ型の車両である。

0017

自動二輪車1は、前後に延びる車体5と、操舵輪である前輪6と、前輪6を操舵自在に支えステアリング機構7と、駆動輪である後輪8と、後輪8の駆動力を発生させるモータ3と、後輪8を支えるスイングアーム9と、を備えている。

0018

燃料電池2は、燃料と酸化剤とを反応させて発電する。燃料電池2は、燃料として高圧ガス、例えば水素ガスを使用し、酸化剤として空気中の酸素を使用する空冷式燃料電池システムである。

0019

車体5は、車両の前後に延びるフレーム11と、フレーム11を覆う外装12と、フレーム11後半部の上方に配置されるシート13と、を備えている。

0020

また、車体5は、燃料電池2と、高圧ガス(燃料、水素ガス)を貯蔵し、または供給するガスタンクとしての燃料タンク15と、燃料電池2の電力を補助する二次電池16と、燃料電池2の出力電圧の調整と燃料電池2および二次電池16の電力分配制御とを行う電力管理装置17と、電力管理装置17から出力される直流電力三相交流電力に変換してモータ3へ出力し、モータ3の運転を制御するモータコントローラ18と、これらを統括的に管理する車両コントローラ19と、を備えている。つまり、自動二輪車1のパワートレインは、燃料電池2および二次電池16を有するハイブリッドシステムである。

0021

フレーム11は、複数の鋼鉄中空管を一体に組み合わせたものであり、前端上部に配置されるヘッドパイプ21と、ヘッドパイプ21の中央部から後ろ下がりに傾斜して延びる上部ダウンフレーム22と、ヘッドパイプ21の下部から後ろ下がりに傾斜して延びる下部ダウンフレーム23と、左右一対の下部フレーム25と、左右一対の上部フレーム26と、ピボット27と、ガードフレーム28と、を備えている。

0022

ヘッドパイプ21は、ステアリング機構7を操舵自在に支持している。

0023

左右一対の下部フレーム25は、下部ダウンフレーム23を挟み込んでヘッドパイプ21の下部に接続され、この接続部分から後ろ下がりに傾斜して延び、傾斜部分の下端後方に向かって湾曲し、この湾曲部分の後端から車体5の後方へ向かって車体5の中央部分に達するまで直線状に延び、この直線部分の後端部から後上方に向けて湾曲し、この湾曲部分の上端部から後ろ上がりに傾斜して延びて上部フレーム26に合流する。

0024

また、左右の下部フレーム25のそれぞれは、前側の湾曲部分に搭乗者用のフットレスト29を備えている。

0025

車体5の左側に配置される下部フレーム25は、サイドスタンドブラケット31を備えている。サイドスタンドブラケット31には、左側へ傾いた自立状態で車両を支えるサイドスタンド32が設けられている。サイドスタンド32は、自動二輪車1を支える起立位置と、走行の妨げとならないよう車体5に添う収納位置との間で揺動できる。

0026

左右一対の上部フレーム26は、車体5の前半部において下部ダウンフレーム23の前側傾斜部分の中央部に接続され、この接続部分から車体5の後方に向かって略水平に延び、車体5の後半部であり、かつ後輪8の上方部分において後ろ上がりに大きく傾斜し、ヘッドパイプ21と同程度の高さまで到達している。

0027

ピボット27は、車体5の後半部において左右の上部フレーム26間に架かっている。また、ピボット27は、上部フレーム26と下部フレーム25との合流部分よりも後方に配置されている。

0028

ガードフレーム28は、左右の下部フレーム25の後側に配置される屈曲部分の間に架かって、下部フレーム25との接続部分から後ろ下がりのU字形状に膨らんでいる。ガードフレーム28には、直立する自立状態で車両を支えるセンタースタンド33が設けられている。センタースタンド33は、起立位置において車両を直立支持し、走行の妨げとならないよう車体5に添う収納位置との間で揺動できる。

0029

シート13は、フレーム11の後半部上方を覆って前後に延びている。シート13はタンデム式であり、搭乗者を着座させる前方部13aと、同乗者を着座させる後方部13bとを一体的に備えている。

0030

ここで、左右の上部フレーム26および左右の下部フレーム25で囲まれる空間をセンタートンネル領域35と呼び、上部フレーム26の後半部、外装12およびシート13で囲まれる空間を機器搭載領域36と呼び、センタートンネル領域35の後方かつ機器搭載領域36の下方の空間をタイヤハウス領域37と呼ぶ。

0031

センタートンネル領域35には、燃料タンク15が収容されている。

0032

機器搭載領域36には、車体5の前方側から順に二次電池16、電力管理装置17、燃料電池2が収容されている。また、機器搭載領域36には、電力管理装置17の左右いずれかの側方、例えば車体5の左側方に並ぶモータコントローラ18が収容されている。

0033

タイヤハウス領域37には後輪8が配置されている。

0034

隔壁部材(図示省略)は、機器搭載領域36とタイヤハウス領域37との間にあって、それぞれの領域を分断している。

0035

外装12は、車体5の前半部を覆うフロントレッグシールドカバー41と、車体5の中央上部に位置して上部フレーム26の上方を覆うフロントフレームカバー42と、車体5の後半部に位置して車体5の側面のうちシート13の下方部分を覆うフレームカバー43と、を備えている。

0036

フレームカバー43は、シート13とともに機器搭載領域36を囲んでいる。機器搭載領域36は、シート13、フレームカバー43および隔壁部材に囲まれる閉鎖的な空間であり、フレームカバー43、もしくは隔壁部材の適宜の箇所に設けられる通気孔(図示省略)によって、燃料電池2への空気の流れを容易、かつ確実に制御し、また冷却が必要な装置へ冷却風としての空気の流れを容易、かつ確実に制御している。なお、機器搭載領域36は、各カバーの継ぎ目などから空気が入り込むことを許容する。

0037

燃料電池2は、機器搭載領域36の後半側に配置されている。さらに具体的には、燃料電池2は、シート13の後方部13bの下方であって、上部フレーム26が後ろ上がりに大きく傾斜する部分に配置されている。燃料電池2は、扁平な立方体形状の装置である。燃料電池2は、投影面積が最も大きい吸気面2aに空気の導入口を有し、車両の後方を臨む面に排気口2bを有している。燃料電池2は、吸気面2aを前上方に向け、より詳しくはシート13の前方部13aと後方部13bとの段差部分に向けて、前傾する姿勢でフレーム11に固定されている。これにより、燃料電池2は、吸気面2aとシート13との間に比較的大きな隙間を確保して機器搭載領域36の雰囲気(空気)を十分に吸い込む。

0038

また、燃料電池2には、機器搭載領域36の雰囲気(空気)を吸気面2aに吸い込むために、吸込負圧を発生させるファン45が設けられている。燃料電池2は、燃料タンク15から供給される高圧ガス(燃料、水素ガス)と空気に含まれる酸素との化学反応によって発電し、この後、湿潤な余剰ガスを排気口2bから排出する。この発電過程で、燃料電池2は空気によって冷却される。排気口2bには、排気ダクト46が接続されている。

0039

排気ダクト46は、燃料電池2の後方に配置されて、車体5の後端に開口する排気口46aへ燃料電池2の排気を導く。排気ダクト46の前方下端部は、燃料電池2の排気口2bに接続されている。排気口46aは、燃料電池2の排気口2bよりも上方、望ましくは排気ダクト46の後方上端部に配置されている。排気ダクト46は、燃料電池2の排気口2bよりも上方に配置される排気口46aを有することによって、未反応の水素ガスを含む湿潤な余剰ガスを確実に車体5から排気する。

0040

燃料タンク15は、高圧圧縮水素貯蔵システムであり、燃料電池2の燃料としての水素ガスを貯蔵するアルミライナ複合容器である。例えば、燃料タンク15は、約30MPaから約70MPaの水素ガスを貯蔵可能な容器である。燃料タンク15は、前後の端面にドーム状の鏡板を有する円筒形状のガスタンクである。燃料タンク15は、円筒胴中心線を車体5の前後方向へ向けてセンタートンネル領域35に配置されている。

0041

左右の下部フレーム25の間には、燃料タンク15を固定するクランプバンド47が架設されている。

0042

燃料タンク15には、高圧ガスの供給側から見て継手51と、燃料充填元弁52と、が流体的に接続されている。

0043

継手51は、燃料タンク15に蓄えられる高圧ガス(燃料、水素ガス)を導く充填口53を有している。継手51は、燃料タンク15の胴部の上方に配置されて車体5の上方に向けて延びている。充填口53は、機器搭載領域36の外側であり、上部ダウンフレーム22の近傍であり、燃料タンク15の前方側鏡板の上方近傍に配置されていて、二次電池16から十分に離れている。また、充填口53は、フロントフレームカバー42に覆われている。詳細には、充填口53は、フロントフレームカバー42に設けられる開閉可能なリッド(図示省略)で覆われている。

0044

さらに、充填口53は、車体5の右上方を向いている。燃料タンク15に燃料を充填する際、フロントフレームカバー42のリッドを開放した状態において、充填口53の上方は、雰囲気に開放される空間になっている。したがって、高圧ガス(燃料、水素ガス)を燃料タンク15に充填する際、仮に高圧ガス(燃料、水素ガス)が漏洩しても、フロントフレームカバー42の内部に漏洩燃料滞留することはない。

0045

燃料充填元弁52は、燃料タンク15と充填口53との間に設けられ、高圧ガス(燃料、水素ガス)を燃料タンク15に充填する際に開いて、充填口53から燃料タンク15への高圧ガス(燃料、水素ガス)の充填を可能にしている。燃料充填元弁52は、燃料タンク15の後方側の鏡板の頂部に設けられるバルブユニット56に設けられている。

0046

また、燃料タンク15には、高圧ガス(燃料、水素ガス)の供給側(燃料電池2側であって、燃料タンク15と燃料電池2との間)に燃料供給元弁55が設けられている。燃料供給元弁55は、燃料タンク15の後方側の鏡板の頂部に位置するバルブユニット56に、燃料充填元弁52とともに設けられている。

0047

二次電池16は、箱形状のリチウムイオン電池である。二次電池16は、機器搭載領域36の前側に配置され、より具体的には、燃料タンク15の後方側鏡板の上方、かつシート13の前方部13aの下方に配置されて自動二輪車1の仮想的な水平面にほぼ直立している。

0048

電力管理装置17は、二次電池16および燃料電池2の間に配置されている。また、電力管理装置17は、扁平な立方体形状の装置であり、天面を後ろ斜め上方へ向けて傾き燃料電池2を臨み、フレーム11に固定されている。

0049

電力管理装置17の側方に並ぶモータコントローラ18も、電力管理装置17と同様に、二次電池16および燃料電池2の間に配置されている。モータコントローラ18も、扁平な立方体形状の装置であり、天面を後ろ斜め上方へ向けて傾き燃料電池2を臨み、フレーム11に固定されている。

0050

自動二輪車1は、二次電池16、電力管理装置17、モータコントローラ18および燃料電池2を上述のように配置することによって、電気的な接続関係が隣り合う装置を極力近接する位置に配置することが可能であり、装置間の配線長を短く、配線に係る重量を軽くすることができる。

0051

車両コントローラ19は、下部フレーム25の前方に配置されて燃料タンク15の前方側鏡板に対面している。

0052

ステアリング機構7は、車体5の前方に配置されて、フレーム11のヘッドパイプ21を中心に左右方向へ回転し前輪6の操舵を可能にする。ステアリング機構7は、頂部に設けられるハンドル57と、ハンドル57と前輪6とを連結し、若干後傾して上下に延びる左右一対のフロントフォーク58と、を備えている。左右のフロントフォーク58は、弾性的に伸縮自在なテレスコピック構造を備え、下端部に前輪を回転自在に支持するとともに前輪6の上方にフロントフェンダ59を支持している。

0053

前輪6は、左右のフロントフォーク58の下端部に架かる車軸周りに回転自在な従動輪である。

0054

スイングアーム9は、車体5の左右へ延びる回転中心としてのピボット27の周りに上下方向へ揺動する。スイングアーム9はいわゆる片持ち式であり、車体5の左右いずれか一方側(ここでは左方側)から片持ち状に後輪8を支えている。リアサスペンション61は、フレーム11とスイングアーム9との間に架設されてスイングアーム9の揺動を緩衝する。

0055

冷却用ダクト62は、機器搭載領域36とモータ3とを接続し、機器搭載領域36内の空気をモータ3の冷却風として案内する。

0056

後輪8は、スイングアーム9の後端部において車体5の左右いずれか一方側(ここでは左方側)から片持ち状に延びる車軸の周りに回転自在な駆動輪である。

0057

モータ3は、燃料電池2が発電する電力によって後輪8を回転駆動させる原動機である。モータ3は、スイングアーム9に収容されている。モータ3はスイングアーム9に一体的に組み付いて、ユニットスイング式スイングアームを構成している。

0058

次いで、自動二輪車1の燃料充填装置71について説明する。

0059

図4は、本発明の実施形態に係る自動二輪車の燃料充填装置を示すブロック図である。

0060

図4に示すように、本実施形態に係る自動二輪車1の燃料充填装置71は、燃料タンク15、充填口53、センタースタンド33、および燃料充填元弁52に加えて、センタースタンド33が起立位置にあることを感知するスタンド感知器72を備えている。

0061

スタンド感知器72は、例えばマイクロスイッチおよびリミットスイッチを含む接触式スイッチや、光電スイッチおよび近接スイッチを含む非接触式スイッチであってセンタースタンド33の揺動範囲における位置を感知する。スタンド感知器72は、センタースタンド33が起立位置にあって車両を直立させていると推定される場合と、それ以外の場合とで感知状態を変化させる。スタンド感知器72は、例えば、センタースタンド33が起立位置にあって車両を直立させていると推定される場合にはON信号を出力し、それ以外の場合にはOFF信号を出力して、感知状態の変化を知らせる。なお、感知状態と出力される信号との組合せは逆であっても良い。

0062

また、燃料充填装置71は、車両が転倒していることを感知する転倒感知器73を備えている。

0063

転倒感知器73は、加速度センサを利用して車両の傾きを連続的に感知するものであっても良いし、予め定める任意の角度以上に車両が傾いたか否かを択一的に感知するものであっても良い。

0064

これらスタンド感知器72および転倒感知器73は、車両コントローラ19に電気的に接続されて、感知状態を出力している。

0065

燃料充填元弁52は、充填口53から燃料タンク15へ向かう高圧ガス(燃料、水素ガス)の流通と遮断とを切り換え電磁弁である。

0066

燃料充填元弁52は、センタースタンド33が起立位置にあることをスタンド感知器72が感知している場合には、燃料タンク15と充填口53との間の高圧ガス(燃料、水素ガス)の流通を許可する。また、例えば、燃料充填元弁52は、センタースタンド33が起立位置にあることを必須の条件とし、さらに充填のためのキー操作やリッドの開放操作がなされたなどの条件を満足する場合に高圧ガス(燃料、水素ガス)の流通を許可するものであっても良い。

0067

また、燃料充填元弁52は、センタースタンド33が起立位置以外にあることをスタンド感知器72が感知している場合には、燃料タンク15と充填口53との間の高圧ガス(燃料、水素ガス)の流通を遮断する。

0068

さらに、燃料充填元弁52は、車両が転倒したことを転倒感知器73が感知する以前には、燃料タンク15と充填口53との間の高圧ガス(燃料、水素ガス)の流通を許可する。

0069

さらにまた、燃料充填元弁52は、車両が転倒したことを転倒感知器73が感知した後には、燃料タンク15と充填口53との間の高圧ガス(燃料、水素ガス)の流通を遮断する。ここで、車両が転倒したこととは、実際に転倒した場合、転倒が危ぶまれる角度に車両が傾いた場合、および車両の傾きの変化が検出され転倒が予想される場合を含んでいる。

0070

燃料供給元弁55は、燃料タンク15と燃料電池2との間に設けられて、燃料タンク15から燃料電池2へ向かう高圧ガス(燃料、水素ガス)の流通と遮断とを切り換える電磁弁である。なお、燃料タンク15から燃料電池2へ至る流路を、燃料タンク15の供給側と呼ぶ。

0071

燃料供給元弁55は、センタースタンド33が起立位置以外にあることをスタンド感知器72が感知している場合には、燃料タンク15の供給側における高圧ガス(燃料、水素ガス)の流通を許可する。また、例えば、燃料供給元弁55は、センタースタンド33が起立位置以外にあることを必須の条件とし、さらに燃料電池2の運転のためのキー操作がなされたなどの条件を満足する場合に高圧ガスの流通を許可するものであっても良い。

0072

また、燃料供給元弁55は、センタースタンド33が起立位置にあることをスタンド感知器72が感知している場合には、燃料タンク15の供給側における高圧ガス(燃料、水素ガス)の流通を遮断する。つまり、燃料供給元弁55は、センタースタンド33が起立位置にある時は、燃料電池2の発電を禁止する。

0073

さらに、燃料供給元弁55は、車両が転倒したことを転倒感知器73が感知する以前には、燃料タンク15の供給側における高圧ガス(燃料、水素ガス)の流通を許可する。

0074

さらにまた、燃料供給元弁55は、車両が転倒したことを転倒感知器73が感知した後には、燃料タンク15の供給側における高圧ガス(燃料、水素ガス)の流通を遮断する。ここで、車両が転倒したこととは、実際に転倒した場合、転倒が危ぶまれる角度に車両が傾いた場合、および車両の傾きの変化が検出され転倒が予想される場合を含んでいる。

0075

次いで、本実施形態に係る燃料充填装置71による燃料充填元弁52の開閉制御について説明する。

0076

図5は、本発明の実施形態に係る燃料充填装置による燃料充填元弁の開閉制御のフローチャートである。

0077

図5に示すように、本実施形態に係る燃料充填装置71は、スタンド感知器72の感知状態を車両コントローラ19で受信し、車両コントローラ19でセンタースタンド33が起立位置にあるのか、起立位置以外、例えば収納位置にあるのか判断する(ステップS1)。車両コントローラ19は、センタースタンド33が起立位置以外、例えば収納位置にあると判断する場合には(ステップS1、No)、燃料充填元弁52を閉じて充填口53と燃料タンク15との流体的な接続を遮断し、燃料タンク15に高圧ガス(燃料、水素ガス)を充填できないようにして(ステップS2)ステップS1に戻る。この時、燃料充填装置71は、インジケータランプ(図示省略)の点灯、または点滅や、警報器(図示省略)から発せられる警報音で、高圧ガス(燃料、水素ガス)を充填できない状態であることをユーザに報知し、センタースタンド33を起立位置へ操作するように促すこともできる。

0078

他方、車両コントローラ19は、センタースタンド33が起立位置にあると判断する場合には(ステップS1、Yes)、転倒感知器73の感知状態を受信して、車両が転倒しているか否か(転倒しそうか否かを含む)を判断する(ステップS3)。

0079

車両コントローラ19は、車両が転倒していないと判断する場合には(ステップS3、No)、燃料充填元弁52を開いて充填口53と燃料タンク15との間の流体の流通を許可し、燃料タンク15に高圧ガス(燃料、水素ガス)を充填できる状態にして(ステップS4)、ステップS1へ戻り制御を継続させる。

0080

他方、車両コントローラ19は、車両が転倒していると判断する場合には(ステップS3、Yes)、燃料充填元弁52を閉じて充填口53と燃料タンク15との流体的な接続を遮断し、燃料タンク15に高圧ガス(燃料、水素ガス)を充填できないようにして(ステップS5)制御を終了する。

0081

なお、燃料充填装置71は、スタンド感知器72の感知状態に係わらず、つまりステップS1を経ることなく、転倒感知器73の感知状態を逐次監視し、監視結果を車両コントローラ19の記憶領域内に逐次記憶して、車両の転倒を感知した履歴が記憶されていた場合には、ステップS3からステップS5へ遷移して、燃料充填元弁52を閉じて充填口53と燃料タンク15との流体的な接続を遮断し、燃料タンク15に高圧ガス(燃料、水素ガス)を充填できないようにして制御を終了してもよい。

0082

次いで、本実施形態に係る燃料充填装置71による燃料供給元弁55の開閉制御について説明する。

0083

図6は、本発明の実施形態に係る燃料充填装置による燃料供給元弁の開閉制御のフローチャートである。

0084

図6に示すように、本実施形態に係る燃料充填装置71は、スタンド感知器72の感知状態を車両コントローラ19で受信し、車両コントローラ19でセンタースタンド33が起立位置にあるのか、起立位置以外、例えば収納位置にあるのか判断する(ステップS11)。車両コントローラ19は、センタースタンド33が起立位置にあると判断する場合には(ステップS11、Yes)、燃料供給元弁55を閉じて燃料タンク15の供給側における高圧ガス(燃料、水素ガス)の流通を遮断して(ステップS12)ステップS11に戻る(つまり、センタースタンド33が起立位置にある時は、燃料電池2の発電を禁止する。)。これは、燃料タンク15へ高圧ガス(燃料、水素ガス)を充填する際に、燃料タンク15の供給側へ高圧ガス(燃料、水素ガス)が流出することを防ぐ。

0085

他方、車両コントローラ19は、センタースタンド33が起立位置以外、例えば収納位置にあると判断する場合には(ステップS11、No)、転倒感知器73の感知状態を受信して、車両が転倒しているか否かを判断する(ステップS13)。

0086

車両コントローラ19は、車両が転倒していないと判断する場合には(ステップS13、No)、燃料供給元弁55を開いて燃料タンク15の供給側、つまり燃料電池2への流体の流通を許可し(ステップS14)、ステップS11へ戻り制御を継続させる。

0087

他方、車両コントローラ19は、車両が転倒していると判断する場合には(ステップS13、Yes)、燃料供給元弁55を閉じて燃料タンク15の供給側、つまり燃料電池2への高圧ガス(燃料、水素ガス)の供給を遮断して(ステップS15)制御を終了する。

0088

なお、燃料充填装置71は、スタンド感知器72の感知状態に係わらず、つまりステップS11を経ることなく、転倒感知器73の感知状態を逐次監視し、監視結果を車両コントローラ19の記憶領域内に逐次記憶して、車両の転倒を感知した履歴が記憶されていた場合には、ステップS13からステップS15へ遷移して、燃料供給元弁55を閉じて燃料タンク15の供給側、つまり燃料電池2への高圧ガス(燃料、水素ガス)の供給を遮断して制御を終了してもよい。

0089

本実施形態に係る自動二輪車1の燃料充填装置71は、車両が直立している場合を高圧ガス(燃料、水素ガス)充填における安定姿勢とし、スタンド感知器72によってセンタースタンド33が起立位置にあることを感知している場合には、燃料充填元弁52を開いて燃料タンク15と充填口53との間の高圧ガス(燃料、水素ガス)の流通を許可することで、高圧ガス(燃料、水素ガス)の充填作業に係る安全性を高めることができる。

0090

また、本実施形態に係る自動二輪車1の燃料充填装置71は、車両の転倒を感知する以前には燃料タンク15への高圧ガス(燃料、水素ガス)の充填を許可することで、高圧ガス(燃料、水素ガス)の流通経路に転倒による損傷等が起こり得ない間は、車両の健全な利用を保証できる。

0091

さらに、本実施形態に係る自動二輪車1の燃料充填装置71は、車両の転倒を感知した後には燃料タンク15への高圧ガス(燃料、水素ガス)の充填を禁止することで、車両の転倒によって高圧ガス(燃料、水素ガス)の流通経路が偶発的に損傷したとしても、それ以後に高圧ガス(燃料、水素ガス)を追加的に充填することを防いで、安全性を確保できる。

0092

さらにまた、本実施形態に係る自動二輪車1の燃料充填装置71は、車両が転倒した後には、燃料タンク15から燃料電池2へ高圧ガス(燃料、水素ガス)が供給されることを防ぎ、高圧ガス(燃料、水素ガス)の流通経路が偶発的に損傷したとしても、そのような状態で車両が走行してしまうことを阻止できる。

0093

したがって、本発明に係る自動二輪車1の燃料充填装置71によれば、車両姿勢の安定を感知して高圧ガスの充填を許可することができる。

0094

1自動二輪車
2燃料電池
2a吸気面
2b排気口
3モータ
5 車体
6前輪
7ステアリング機構
8後輪
9スイングアーム
11フレーム
12外装
13シート
13a 前方部
13b後方部
15燃料タンク
16二次電池
17電力管理装置
18モータコントローラ
19車両コントローラ
21ヘッドパイプ
22 上部ダウンフレーム
23 下部ダウンフレーム
25 下部フレーム
26 上部フレーム
27ピボット
28ガードフレーム
29フットレスト
31サイドスタンドブラケット
32サイドスタンド
33センタースタンド
35センタートンネル領域
36機器搭載領域
37タイヤハウス領域
41フロントレッグシールドカバー
42フロントフレームカバー
43フレームカバー
45ファン
46排気ダクト
46a 排気口
47クランプバンド
51継手
52燃料充填元弁
53充填口
55燃料供給元弁
56バルブユニット
57ハンドル
58フロントフォーク
59フロントフェンダ
61リアサスペンション
62冷却用ダクト
71燃料充填装置
72スタンド感知器
73転倒感知器

ページトップへ

この技術を出願した法人

この技術を発明した人物

ページトップへ

関連する挑戦したい社会課題

関連する公募課題

該当するデータがありません

ページトップへ

技術視点だけで見ていませんか?

この技術の活用可能性がある分野

分野別動向を把握したい方- 事業化視点で見る -

(分野番号表示ON)※整理標準化データをもとに当社作成

ページトップへ

おススメ サービス

おススメ astavisionコンテンツ

新着 最近 公開された関連が強い技術

  • 岡葉流通株式会社の「 可変形状カバー装置」が 公開されました。( 2020/06/04)

    【課題】物品のシルエット形状・大小等が相違する場合にもこれらに調整対応して伸縮できる汎用性ある保護カバーとして使用可能にする。【解決手段】所定物を覆うに足りる内容積を有するカバー本体1と、このカバー本... 詳細

  • 本田技研工業株式会社の「 鞍乗り型車両」が 公開されました。( 2020/06/04)

    【課題】閉塞している空間に走行風を効果的に取入れる空気通路を確保しやすく、また、電装品を集中的に且つ積極的に冷却可能な鞍乗り型車両を提供する。【解決手段】ECU64は、エアクリーナーボックス35の上面... 詳細

  • 本田技研工業株式会社の「 鞍乗り型車両」が 公開されました。( 2020/06/04)

    【課題】剛性を高くしつつ軽量化を図りながら構造自由度を増すことが可能なダクト構造を備える鞍乗り型車両を提供する。【解決手段】吸気ダクト51は、前後二分割構造であり、車体フレーム10に接続される後部ダク... 詳細

この 技術と関連性が強い人物

関連性が強い人物一覧

この 技術と関連する社会課題

関連する挑戦したい社会課題一覧

この 技術と関連する公募課題

該当するデータがありません

astavision 新着記事

サイト情報について

本サービスは、国が公開している情報(公開特許公報、特許整理標準化データ等)を元に構成されています。出典元のデータには一部間違いやノイズがあり、情報の正確さについては保証致しかねます。また一時的に、各データの収録範囲や更新周期によって、一部の情報が正しく表示されないことがございます。当サイトの情報を元にした諸問題、不利益等について当方は何ら責任を負いかねることを予めご承知おきのほど宜しくお願い申し上げます。

主たる情報の出典

特許情報…特許整理標準化データ(XML編)、公開特許公報、特許公報、審決公報、Patent Map Guidance System データ