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技術 記録装置、制御方法およびプログラム

出願人 キヤノン株式会社
発明者 五十嵐勇樹
出願日 2015年5月25日 (5年7ヶ月経過) 出願番号 2015-105815
公開日 2016年12月22日 (4年0ヶ月経過) 公開番号 2016-215590
状態 特許登録済
技術分野 インクジェット(インク供給、その他) シート,ウェブの制御
主要キーワード カットスピード カット速度 制御プラグ 校正板 紙厚検出センサ カット動作 特性検出 多機能型
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (10)

課題

記録媒体に応じた適切な印刷パラメータに基づいて記録動作を制御する記録装置を提供する。

解決手段

記録媒体の特性値を取得し、その特性値に基づいて、記録媒体への記録動作を制御するための制御パラメータを取得する。その制御パラメータを用いて、記録媒体への記録動作を制御する。

概要

背景

従来、規定された紙種に応じた印刷パラメータプリンタに記憶させ、ユーザが給紙した紙種に応じて印刷を行うプリンタがある。特許文献1には、スライドスイッチの設定に対応した紙種に応じた印刷パラメータを取得する方法が記載されている。

概要

記録媒体に応じた適切な印刷パラメータに基づいて記録動作を制御する記録装置を提供する。記録媒体の特性値を取得し、その特性値に基づいて、記録媒体への記録動作を制御するための制御パラメータを取得する。その制御パラメータを用いて、記録媒体への記録動作を制御する。

目的

本発明は、記録媒体に応じた適切な印刷パラメータに基づいて記録動作を制御する記録装置、制御方法およびプログラムを提供する

効果

実績

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請求項1

記録媒体特性値を取得する第1の取得手段と、前記第1の取得手段により取得された前記特性値に基づいて、前記記録媒体への記録動作を制御するための制御パラメータを取得する第2の取得手段と、前記第2の取得手段により取得された前記制御パラメータを用いて、前記記録媒体への記録動作を制御する制御手段と、を備えることを特徴とする記録装置

請求項2

前記第1の取得手段により取得された前記特性値から、前記記録媒体の種類を特定する特定手段、をさらに備え、前記第2の取得手段は、前記第1の取得手段により取得された前記特性値と、前記特定手段により特定された前記記録媒体の種類と、に基づいて、前記制御パラメータを取得する、ことを特徴とする請求項1に記載の記録装置。

請求項3

前記第1の取得手段は、前記記録媒体の特性値として、光沢度紙厚を取得することを特徴とする請求項1又は2に記載の記録装置。

請求項4

前記第2の取得手段は、前記制御パラメータとして、インク吐出量、前記記録媒体の搬送量、前記記録媒体のカットスピード、前記記録媒体のプラテン吸着させるための吸引圧、のうち少なくともいずれかを取得することを特徴とする請求項3に記載の記録装置。

請求項5

前記第2の取得手段が前記インク吐出量を取得する場合、前記第1の取得手段により取得される前記光沢度が大きいほど、前記第2の取得手段により取得される前記インク付与量は大きく、前記第1の取得手段により取得される前記紙厚が大きいほど、前記第2の取得手段により取得される前記インク吐出量は大きい、ことを特徴とする請求項4に記載の記録装置。

請求項6

前記第2の取得手段が前記搬送量を取得する場合、前記第1の取得手段により取得される前記光沢度が大きく、且つ、前記第1の取得手段により取得される前記紙厚が小さいほど、前記第2の取得手段により取得される前記搬送量は大きい、ことを特徴とする請求項4又は5に記載の記録装置。

請求項7

前記第2の取得手段が前記カットスピードを取得する場合、前記第1の取得手段により取得される前記光沢度および前記紙厚が小さいほど、前記第2の取得手段により取得される前記カットスピードは速い、ことを特徴とする請求項4乃至6のいずれか1項に記載の記録装置。

請求項8

前記第2の取得手段が前記吸引圧を取得する場合、前記第1の取得手段により取得される前記光沢度および紙厚が大きいほど、前記第2の取得手段により取得される前記吸引圧は大きい、ことを特徴とする請求項4乃至7のいずれか1項に記載の記録装置。

請求項9

前記特性値と前記制御パラメータとが対応づけられた情報を記憶する記憶手段、をさらに備え、前記第2の取得手段は、前記第1の取得手段により取得される前記特性値に基づいて、前記第1の記憶手段から前記制御パラメータを取得する、ことを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の記録装置。

請求項10

前記第1の取得手段は、前記記録媒体からの反射光を検出するセンサを用いて、前記記録媒体の特性値を取得することを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の記録装置。

請求項11

前記第2の取得手段により取得された前記制御パラメータを用いて、前記記録媒体にインク滴吐出して記録を行う記録手段、をさらに備えることを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載の記録装置。

請求項12

記録装置において実行される制御方法であって、記録媒体の特性値を取得する第1の取得工程と、前記第1の取得工程において取得された前記特性値に基づいて、前記記録媒体への記録動作を制御するための制御パラメータを取得する第2の取得工程と、前記第2の取得工程において取得された前記制御パラメータを用いて、前記記録媒体への記録動作を制御する制御工程と、を有することを特徴とする制御方法。

請求項13

請求項1乃至10のいずれか1項に記載の記録装置の各手段としてコンピュータを機能させるためのプログラム

技術分野

0001

本発明は、記録媒体に記録を行う記録装置制御方法およびプログラムに関する。

背景技術

0002

従来、規定された紙種に応じた印刷パラメータプリンタに記憶させ、ユーザが給紙した紙種に応じて印刷を行うプリンタがある。特許文献1には、スライドスイッチの設定に対応した紙種に応じた印刷パラメータを取得する方法が記載されている。

先行技術

0003

特許第2002−292974号公報

発明が解決しようとする課題

0004

しかしながら、特許文献1では、規定されていない紙種については、適切な印刷パラメータを取得することができず、その結果、画質の低下を生じさせてしまう。

0005

本発明の目的は、このような従来の問題点を解決することにある。上記の点に鑑み、本発明は、記録媒体に応じた適切な印刷パラメータに基づいて記録動作を制御する記録装置、制御方法およびプログラムを提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0006

上記課題を解決するため、本発明に係る記録装置は、記録媒体の特性値を取得する第1の取得手段と、前記第1の取得手段により取得された前記特性値に基づいて、前記記録媒体への記録動作を制御するための制御パラメータを取得する第2の取得手段と、前記第2の取得手段により取得された前記制御パラメータを用いて、前記記録媒体への記録動作を制御する制御手段と、を備えることを特徴とする。

発明の効果

0007

本発明によれば、記録媒体に応じた適切な印刷パラメータに基づいて記録動作を制御することができる。

図面の簡単な説明

0008

プリンタの記録ヘッド周辺の構成を示す図である。
センサの構成を示す図である。
異なる紙厚の用紙を紙厚センサにより検出する場合を説明する図である。
紙厚センサの検出値の変化を示す図である。
光学センサの検出値の変化を示す図である。
プリンタの制御構成を示すブロック図である。
制御パラメータを決定するためのデータを示す図である。
プリンタの印刷処理を示すフローチャートである。
用紙選択画面を示す図である。

実施例

0009

以下、添付図面を参照して本発明の実施形態を詳しく説明する。尚、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る本発明を限定するものでなく、また各実施形態で説明されている特徴の組み合わせの全てが本発明の解決手段に必須のものとは限らない。なお、同一の構成要素には同一の参照番号を付して、説明を省略する。

0010

[第1の実施形態]
[全体構成]
図1は、プリンタ100(記録装置)の記録ヘッド周辺の構成を示す斜視図である。プリンタ100は、インク滴印刷用紙等の記録媒体に吐出して記録を行うインクジェット記録装置である。本実施形態では、記録ヘッドが記録媒体の搬送方向と交差する方向に往復移動することで記録を行う、いわゆるシリアル型インクジェット記録装置について説明する。しかしながら、ノズル列が記録媒体の記録領域に渡って構成された、いわゆるライン型インクジェット記録装置が用いられても良い。

0011

記録媒体である用紙101は、搬送ローラ102とピンチローラ103により挟持されてプラテン106の上部に保持され、搬送方向Yへ搬送される。プラテン106には、記録中の用紙101の浮きを防ぐために、用紙101をプラテン106に吸着させるための吸着機構が構成されている場合もある。

0012

キャリッジ105には、インク滴を吐出するノズルが複数設けられた記録ヘッドが搭載されている。キャリッジ105は、キャリッジレール108に沿って搬送方向Yと交差する主走査方向Xを往復移動する。記録ヘッドは、記録データに基づいてインク滴をノズルから用紙101に吐出することにより、画像等を用紙101の表面へ記録(印刷)する。

0013

センサ104は、キャリッジ105の側部に、用紙101に正対するように構成されており、用紙101の表面特性を検出するための光学センサと紙厚を検出するための紙厚センサを含んで構成される。本実施形態での用紙101の表面特性とは、例えば、光沢度と紙厚である。光学センサと紙厚センサの構成については後述する。

0014

また、不図示の基準校正板が用紙101の搬送路上を避けた箇所に、キャリッジ105に正対するように構成されており、センサ104が基準校正板を光学的に読み取ることにより、光学センサ、紙厚センサの経時変化校正することができる。カッター107は、例えば用紙101がロール紙の場合、主走査方向X上を不図示のホームポジションからバックポジションまで移動することにより、印刷の終了した用紙101をカットする。

0015

センサ構成
図2は、センサ104の構成を示す断面図である。センサ104は、光学センサと紙厚センサを含む。光学センサは、LED光源であるLED201とLED202とフォトダイオード203とを含んで構成される。LED201からの照射光は、用紙101に対して垂直に照射され、フォトダイオード203は、用紙101からの乱反射光を検出する。また、LED202からの照射光は、用紙101に対して所定の角度で照射され、フォトダイオード203は、同じ角度で反対側に反射した正反射光を検出する。つまり、光学センサは、用紙101に照射された乱反射光と正反射光を検出する。そして、本実施形態では、乱反射光と正反射光の比から、用紙101の光沢度が取得される。

0016

紙厚センサは、LED204とフォトダイオード205とフォトダイオード206を含んで構成される。LED204からの照射光は、用紙101に対して垂直に照射され、フォトダイオード205及び206は、用紙101からの反射光をそれぞれ異なる所定の角度で検出する。プリンタ100は、用紙101と紙厚センサとの間の距離に応じた、フォトダイオード205とフォトダイオード206の検出値の比をRAM等の記憶領域に記憶しており、検出値の比から用紙101と紙厚センサとの間の距離を算出する。予め定められたプラテン106と紙厚センサとの間の距離から、用紙101と紙厚センサとの間の距離を差し引くことにより、用紙101の紙厚が取得される。また、紙厚センサは、図2に示すような光学式センサでなく、超音波を利用した透過型のセンサとして構成されても良い。

0017

[紙厚計測方法
図3は、異なる紙厚の用紙101を紙厚センサにより検出する場合を説明するための図である。図4は、紙厚センサの検出値の変化を示すグラフである。図3及び図4を用いて紙厚センサを用いた紙厚の検出方法を説明する。

0018

図3のように、異なる紙厚の用紙101を検出する場合、紙厚センサと用紙101の表面との間の距離は異なる。図4(a)に示すように、この距離が短くなるほど、フォトダイオード206の検出値の方が大きくなる。一方、この距離が長くなるほど、フォトダイオード205の検出値の方が大きくなる。そして、図4(b)に示すように、この2つのフォトダイオード205及び206の検出値の比は、検出値の頂点同士の間である、距離が1mmと2mmの間の検出領域内では、用紙101の表面への距離に対してほぼ一意の関係となる。本実施形態では、この検出値の比と距離との関係を例えばテーブル形式や式で記憶領域に記憶しておき、プリンタ100のCPU612は、検出された検出値の比から、紙厚センサと用紙101の表面との間の距離を取得する。

0019

そして、CPU612は、予め定められたプラテン106と紙厚センサとの間の距離と、紙厚センサと用紙101の表面との間の距離と、の差分から、用紙101の紙厚を取得する。本実施形態では、紙厚センサは、主走査方向Xと搬送方向Yのそれぞれの複数箇所で上記の検出を行い、CPU612は、複数箇所での検出結果の平均をとる。その結果、用紙101の面内ばらつきを平均化することができる。

0020

表面特性計測方法
図5は、光学センサの検出値の変化を示すグラフである。図5を用いて、光学センサを用いた表面特性の検出方法を説明する。光学センサで検出される表面特性とは、用紙101の表面の凹凸性による光沢度である。インク受容層などのコーティング材用紙表面に存在する場合には、光沢度は高くなる。図5(a)に示すように、LED201から照射され、その反射光を検出するフォトダイオード203の検出値は、用紙101の光沢度に依らず一定となる。一方、LED202から照射され、その反射光を検出するフォトダイオード203の検出値は、用紙101の光沢度に相関する。これらの検出値の比は図5(b)のようになるので、検出値の比から光沢度を一意に決定することができる。さらに、その光沢度によって、普通紙、コート紙、光沢紙などの分類分けが可能となる。本実施形態では、例えば、光沢度が0以上0.8未満である場合、用紙101は普通紙に分類分けされる。また、光沢度が0.8以上1.1未満である場合、用紙101はコート紙に分類分けされる。また、光沢度が1.1以上1.5未満である場合、用紙101は光沢紙に分類分けされる。用紙の分類分けについて、特に図5(b)に示すような分類分けに限定されず、例えば、後述する制御パラメータの種類に応じて、より詳細に分類分けしても良い。

0021

本実施形態では、光学センサは、主走査方向Xと搬送方向Yのそれぞれの複数箇所で上記の検出を行い、CPU612は、複数箇所での検出結果の平均をとる。その結果、用紙101の面内ばらつきを平均化することができる。ここで、CPU612は、紙厚検出センサで検出された紙厚センサと用紙101の表面との間の距離に応じて、光学センサの検出結果を補正するようにしても良い。その結果、用紙101の光沢度の検出精度をより向上させることができる。

0022

[制御構成]
図6は、プリンタ100の制御構成を示すブロック図である。図6のLED601は、図2のLED201、202、204を含む。LED制御部603は、LED601を発光制御(駆動)する。図6のフォトダイオード(PD)602は、図2のフォトダイオード203、205、206を含む。フォトダイオード制御部604は、フォトダイオード602を駆動し、また、フォトダイオード602からの検出信号を受信する。記憶部605は、図4(b)において説明した、紙厚センサと用紙101の表面との間の距離を取得するために使用される情報を例えばテーブル形式で記憶する。また、記憶部605は、紙厚と光沢度の検出結果に応じた、プリンタ100の記録動作を制御するための制御パラメータの情報を記憶する。制御パラメータとは、例えば、図7に示すような、インク付与量、用紙101の搬送量、カッター107のカットスピード、用紙101をプラテン106に吸着するための吸引圧である。また、記録部605は、プリンタ100が動作するための制御プラグラムや、プリンタ100が実行可能な機能の設定値等を記憶する場合もある。

0023

算出部606は、記憶部605に記憶された情報に基づいて、用紙101の表面特性を算出する。例えば、算出部606は、図4(b)に示す紙厚センサと用紙101の表面との間の距離を取得するために使用される情報に基づいて、用紙101の紙厚を算出する。プリンタ制御部607は、用紙101の表面特性に応じて決定された制御パラメータを用いて、プリンタ100の記録動作を制御する。ここで、記録動作とは、例えば、ノズルの駆動制御や、用紙101の搬送制御、カッター107の駆動制御、用紙101のプラテン106への吸引圧制御である。

0024

表示部608は、例えばディスプレイであり、印刷設定などのユーザインタフェース画面を介してユーザに装置状態ジョブ処理状況などを表示する。操作部609は、例えば、ハードウェアキーであり、ユーザからの指示操作受け付ける。ユーザからの指示操作は、表示部608に表示されるタッチパネルを介して受け付ける場合もある。ネットワークインタフェース部610は、LAN等のネットワークを介して外部の装置との通信を可能にする。ネットワークインタフェース部610は、有線ネットワーク無線ネットワークに対応した構成を有する。また、ネットワークインタフェース部610は、近距離無線通信(Near Field Communication)に対応した構成を有する場合もある。

0025

画像処理部611は、記録対象の画像データに関する各種画像処理を行う。例えば、画像処理部611は、記録対象の画像データを、記録ヘッドからのインク滴の吐出を制御するための記録データ(例えば、二値化データ)に変換したり、画像データに対してガンマ補正拡大縮小/回転等の処理を行う。

0026

プリンタ100では、例えば、ネットワークインタフェース部610は、外部のホストコンピュータから印刷ジョブおよび画像データを受信する。そして、画像処理部611は、必要に応じて、画像データに対して画像処理を実行し、プリンタ制御部607は、記録ヘッド等を制御して、記録データに基づき、用紙101上に画像を記録する。

0027

CPU612は、図6の各ブロックを含むプリンタ100の各部を統括的に制御する。上記の各ブロックは、不図示のシステムバスにより相互に通信可能に接続されている。また、プリンタ100は、印刷機能スキャン機能ファクス機能等の複数の機能が一体化された、いわゆる多機能型周辺装置(Multifunctional Peripheral)として構成されても良い。その場合、例えば、原稿台上に設置された原稿を光学的に読み取る読取部を制御するスキャナ制御部が構成される。

0028

図6には不図示であるが、汎用的なハードディスク、ROM、RAM等も含まれる。例えば、ROMには、プリンタ100が動作するための制御プラグラムや、プリンタ100が実行可能な機能の設定値等が記憶される。本実施形態の動作は、例えば、CPU612がROMに記憶されたプログラムがRAMに読み出して実行することにより実現される。また、本実施形態で説明する図4図5図7の情報は、ハードディスクに記憶されても良い。

0029

[インク付与量テーブル]
図7(a)は、用紙101の表面特性に応じたインク付与量を決定するためのデータを示す図である。図7(a)、後述する図7(b)〜(d)のデータは、例えばテーブル形式で記憶部605に記憶される。

0030

図7(a)を参照しながら、プリンタ100のインク付与量について説明する。本実施形態では、コート紙や光沢紙のようなインク受容層をコーティングされている用紙について、光沢度が大きくなるほどインク付与量を増やす。これは、コーティングされている用紙の場合、インクがより受容層浸透するからであり、インク受容層の浸透可能量に相関する光沢度に応じて、インク付与量を変化させる。また、普通紙のような何もコーティングされていない用紙の場合、紙厚が厚くなるほど浸透可能量が増加するので、紙厚が大きいほどインク付与量を増やす。

0031

以上のような制御により、例えば、紙厚の薄い用紙に多くのインクを付与して、インクあふれや用紙の変形が生じてしまうことを防ぐことができる。ここで、インク付与量は、基準の用紙の表面特性に応じたインク吐出量に対するdutyで表される。例えば、光沢度1.2及び紙厚500μmの用紙に対するインク吐出量に対するdutyで表される。図7(a)のインク付与量テーブルは、シアンマゼンタイエローブラック等のプリンタ100が記録可能なインク色や、染料インク顔料インク等のインク材料について定められても良い。

0032

[印刷フロー]
図8(a)は、本実施形態におけるプリンタ100の印刷処理を示すフローチャートである。また、図9は、印刷開始時の用紙選択画面の一例を示す図である。図8(a)及び図9を参照しながら、プリンタ100の印刷処理を説明する。図8(a)〜(d)の各処理は、例えば、CPU612がRAMに記憶されているプログラムをROMに読み出して実行することにより実現される。

0033

S810において、CPU612は、用紙101としてのロール紙もしくはカット紙の給紙を行う。CPU612は、その給紙動作中に、図9に示す用紙選択画面を表示部608に表示する。そして、CPU612は、用紙選択画面上で、ユーザによる用紙種類の選択を受け付ける。ここで、ユーザは、用紙種類が分からない場合、図9の「この中に無い用紙」を選択する。CPU612は、ユーザから「この中に無い用紙」の選択を受け付けると、S811において、用紙101の特性検出を開始する。特性検出の開始にあたって、CPU612は、光学センサを用いて用紙101の表面特性である光沢度を検出し、紙厚センサを用いて用紙101の紙厚を検出する。

0034

S812において、CPU612は、光沢度を検出した結果、図5(b)のグラフに基づいて、用紙101が普通紙であるか否かを判定する。ここで、普通紙であると判定された場合、S813において、CPU612は、検出された紙厚に応じたインク付与量を、図7(a)の情報に基づいて決定する。一方、用紙101が普通紙でないと判定された場合、S814において、CPU612は、検出された光沢度に応じたインク付与量を、図7(a)の情報に基づいて決定する。S813若しくはS814の処理後は、S815に進む。このように、本実施形態では、用紙101の種類を特定し、その特定された種類と、表面特性値(光沢度又は紙厚)とに基づいて、インク付与量を決定する。

0035

S815において、CPU612は、決定されたインク付与量で、印刷動作を開始する。S816において、CPU612は、用紙101の搬送、及び、記録ヘッドの走査を繰り返して行い、記録データに基づいて印刷を行う。S817において、CPU612は、給紙した用紙101がロール紙である場合には、所定量の印刷が終了すると、カッター107により用紙101のカットを行う。CPU612は、カットされた用紙101を排紙する。ここで、用紙101がカット紙の場合には、CPU612は、上述のカット動作を行わずに、カット紙を排紙する。S817の処理後、図8(a)の処理を終了する。

0036

図8(a)において、CPU612は、S811で光沢度を検出した段階で、普通紙であるか否かの判定処理を行うようにしても良い。そして、普通紙でないと判定された場合には、CPU612は紙厚の検出動作を省略するようにしても良い。

0037

上述したように、本実施形態では、用紙101の種類を特定し、その特定された種類と、表面特性値(光沢度又は紙厚)とに基づいて、インク付与量を決定している。しかしながら、特定された用紙種類によっては、光沢度と紙厚の両方に基づいてインク付与量を決定するようにしても良い。

0038

[第2の実施形態]
本実施形態では、用紙101の表面特性に応じて、制御パラメータとして、用紙101の搬送量を変化させる。以下、第1の実施形態と異なる点について説明する。

0039

[搬送量テーブル
図7(b)は、用紙101の表面特性に応じた用紙101の搬送量を決定するためのデータを示す図である。

0040

図7(b)を参照しながら、用紙101の搬送量について説明する。プリンタ100では、用紙101を所定量搬送した分の画像形成を繰り返すことにより、所定の画像を形成していく。ここで、用紙101を所定量搬送するのに、用紙101が滑ることを考慮し、用紙101の表面特性に応じて、搬送量を補正するための補正量(補正搬送量)を変化させる。つまり、CPU612は、図7(b)に示す搬送量テーブルに基づいて、用紙101の表面特性に応じた補正搬送量を決定する。

0041

補正搬送量は、光沢度と紙厚から決定される。本実施形態では、紙厚が大きいほど補正搬送量を小さくし、光沢度が高いほど補正搬送量を大きくする。つまり、紙厚が大きいほど補正搬送量を小さくすることにより、搬送精度の低下を防ぐことができる。また、光沢度が高いほど補正搬送量を大きくすることにより、搬送精度の効率を向上させることができる。

0042

図8(b)は、本実施形態におけるプリンタ100の印刷処理を示すフローチャートである。S820において、CPU612は、用紙101としてのロール紙もしくはカット紙の給紙を行う。CPU612は、その給紙動作中に、光学センサを用いて用紙101の表面特性である光沢度を検出し、紙厚センサを用いて用紙101の紙厚を検出する。S822において、CPU612は、図7(b)の搬送量テーブルを参照し、検出した光沢度と紙厚とに基づき補正搬送量を決定する。

0043

S823において、CPU612は、決定された補正搬送量で、印刷動作を開始する。S824において、CPU612は、用紙101の搬送、及び、記録ヘッドの走査を繰り返して行い、記録データに基づいて印刷を行う。S825において、CPU612は、給紙した用紙101がロール紙である場合には、所定量の印刷が終了すると、カッター107により用紙101のカットを行う。CPU612は、カットされた用紙101を排紙する。ここで、用紙101がカット紙の場合には、CPU612は、上述のカット動作を行わずに、カット紙を排紙する。S825の処理後、図8(b)の処理を終了する。

0044

[第3の実施形態]
本実施形態では、用紙101の表面特性に応じて、制御パラメータとして、カッター107のカットスピードを変化させる。以下、第1及び第2の実施形態と異なる点について説明する。

0045

[カットスピードテーブル]
図7(c)は、用紙101の表面特性に応じたカッター107のカットスピードを決定するためのデータを示す図である。

0046

図7(c)を参照しながら、カッター107のカットスピードについて説明する。ロール紙に印刷を行う場合には、所定量の印刷終了時にカッター107によるカット動作が行われる。その際、カットしやすい柔らかい用紙については、スループットを落とさないために速いカット速度でカット動作を行う。それに対して、カットしにくい堅い用紙については、カット速度を落とすことで、カットジャムを防いでいる。つまり、CPU612は、図7(c)のカットスピードテーブルに基づいて、用紙101の表面特性に応じたカットスピードを決定する。

0047

カットスピードは、光沢度と紙厚から決定される。本実施形態では、紙厚が薄いほどカットスピードを速くし、光沢度が低いほどカットスピードを速くする。

0048

図8(c)は、本実施形態におけるプリンタ100の印刷処理を示すフローチャートである。S830において、CPU612は、用紙101としてのロール紙の給紙を行う。CPU612は、その給紙動作中に、光学センサを用いて用紙101の表面特性である光沢度を検出し、紙厚センサを用いて用紙101の紙厚を検出する。S832において、CPU612は、図7(c)のカットスピードテーブルを参照し、検出した光沢度と紙厚とに基づきカッター107のカットスピードを決定する。

0049

S833において、CPU612は、用紙101の搬送、及び、記録ヘッドの走査を繰り返して行い、記録データに基づいて印刷を行う。S834において、CPU612は、S832で決定されたカットスピードでカッター102を用いて用紙101のカット動作を開始する。S835において、CPU612は、カットされた用紙101を排紙し、図8(c)の処理を終了する。

0050

[第4の実施形態]
本実施形態では、用紙101の表面特性に応じて、制御パラメータとして、プラテン106への用紙101の吸引圧を変化させる。以下、第1〜第3の実施形態と異なる点について説明する。

0051

[吸引圧テーブル]
図7(d)は、用紙101の表面特性に応じたプラテン106への用紙101の吸引圧を決定するためのデータを示す図である。

0052

図7(d)を参照しながら、プラテン106への用紙101の吸引圧について説明する。用紙101に記録を行う際に、吸着機構でプラテン106へ用紙101を吸引することにより、用紙表面を平らに保ち、画像劣化を抑制する。その際、柔らかい用紙についてはしわができるのを防ぐために吸引圧を低くし、堅い用紙については紙浮きを防ぐために吸引圧を高くする。つまり、CPU612は、図7(d)の吸引圧テーブルに基づいて、用紙101の表面特性に応じた吸引圧を決定する。

0053

吸引圧は、光沢度と紙厚から決定される。本実施形態では、紙厚が大きいほど吸引圧を高くし、光沢度が高いほど吸引圧を高くする。

0054

図8(d)は、本実施形態におけるプリンタ100の印刷処理を示すフローチャートである。S840において、CPU612は、用紙101としてのロール紙もしくはカット紙の給紙を行う。CPU612は、その給紙動作中に、光学センサを用いて用紙101の表面特性である光沢度を検出し、紙厚センサを用いて用紙101の紙厚を検出する。S842において、CPU612は、図7(d)の吸引圧テーブルを参照し、検出した光沢度と紙厚とに基づき吸引圧を決定する。

0055

S843において、CPU612は、決定された吸引圧で、印刷動作を開始する。S844において、CPU612は、用紙101の搬送、及び、記録ヘッドの走査を繰り返して行い、記録データに基づいて印刷を行う。S845において、CPU612は、給紙した用紙101がロール紙である場合には、所定量の印刷が終了すると、カッター107により用紙101のカットを行う。CPU612は、カットされた用紙101を排紙する。ここで、用紙101がカット紙の場合には、CPU612は、上述のカット動作を行わずに、カット紙を排紙する。S845の処理後、図8(d)の処理を終了する。

0056

以上のように、各実施形態によれば、用紙の表面特性を検出する光学センサと、用紙の紙厚を検出する紙厚センサで検出した特性値に基づき、プリンタ100の記録動作を制御パラメータにより適切に制御することができる。従って、既存の用紙情報を保持せずとも、用紙101に対する適切な印刷が可能となる。

0057

また、上記の各実施形態で説明された処理は、組み合わせて行われても良い。例えば、図8(a)のS815の処理後に、図8(b)のS822、図8(c)のS832、図8(d)のS842の処理の少なくともいずれかが行われて、各対応する制御パラメータが決定された上で、印刷処理が開始されるようにしても良い。

0058

[その他の実施例]
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。

0059

601LED、 602フォトダイオード、 605 記憶部、 612 CPU

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