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技術 液体収納容器

出願人 キヤノン株式会社
発明者 小原学大橋哲也林弘毅宮下岳穂
出願日 2015年5月13日 (4年10ヶ月経過) 出願番号 2015-098549
公開日 2016年12月15日 (3年3ヶ月経過) 公開番号 2016-210158
状態 特許登録済
技術分野 インクジェット(インク供給、その他)
主要キーワード 楕円穴 位置決め部分 最大傾き 重力方向下向き 重力方向上向き 装着面側 規制量 液体供給経路
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (7)

課題

記録装置に高精度に装着可能な液体収納容器を提供すること。

解決手段

装着面は記録装置の位置決め部材が当接して液体収納容器の位置を決めるための位置決め部分液体を記録装置に供給するための供給口とを有し、底面は第一の面と第二の面と第一の面と前記第二の面との間に位置する第三の面とを含み、第一の面及び第二の面は記録装置の支持部材に当接して支持される面であり、第三の面は第一の面及び第二の面より重力方向下方に位置する面であり、第一の面及び第二の面は位置決め部分の中心を通る第一の水平面と供給口の中心を通る第二の水平面との間に位置することを特徴とする液体収納容器。

概要

背景

インクジェットプリンタに代表される記録装置には、液体収納容器(例えばインクタンク)が用いられる。このような記録装置においては、液体収納容器が収納する液体液体吐出ヘッドに供給し、液体吐出ヘッドから液体を記録媒体吐出することによって、画像や文字等の記録を行う。

液体収納容器は、液体消費時の交換を容易に行うようにするため、記録装置の液体収納容器装着部に対して着脱自在に構成されていることが一般的である。液体収納容器にはゴム栓等で栓をされた供給口が設けられており、液体収納容器装着部には液体収納容器との接続部に中空針等が設けられている。このような液体収納容器の供給口に対して中空針等を接続することで、液体収納容器から記録装置に液体の供給を行う。

近年、印字デューティが高く、多くの液体を消費する大型の記録装置に対して、液体収納容器の交換頻度を抑えるため、ブロー成形等で製造されるような筐体に多量の液体を直接収容する液体収納容器が求められている。このような液体収納容器を装着する液体収納容器装着部の構成や、液体収納容器の装着方法としては、特許文献1に記載されているものがある。即ち、液体収納容器の供給口を、液体収納容器装着部に対する挿入方向前方の面(装着面)に設け、液体収納容器を液体収納容器装着部に装着する方向と、液体収納容器の供給口と記録装置の液体供給経路との接続方向とを、同一の方向とするものである。このような液体収納容器装着部と液体収納容器との結合では、液体収納容器の液体収納容器装着部への位置決めと、供給口への中空針等の挿入とが、一度の動作で行われる。

特許文献1に記載されているように、液体収納容器は、液体収納容器装着部に対して水平方向に挿入するものがある。液体収納容器では、液体収納容器内の液体の使い切り向上のため、液体を収納している液体収納部の底面を、供給口に向かって重力方向下方に傾斜させることがある。このような場合、液体の使い切りの観点から、記録装置の設置面の傾斜等により記録装置本体が傾斜しても、装着されている液体収納容器の液体収納部の底面は供給口に向かって重力方向下方に傾斜していることが好ましい。即ち、液体収納部の底面は記録装置の最大傾きを考慮した傾斜(保証角度)を備えていることが好ましい。

一方で、液体収納部の底面の傾斜により、液体収納容器の姿勢が不安定となることがある。この結果、液体収納容器の記録装置への装着時の装着精度が低下することとなる。姿勢の安定化のためには、特許文献2に記載されているように、液体収納容器の下方に突起を設ける方法が考えられる。

概要

記録装置に高精度に装着可能な液体収納容器を提供すること。 装着面は記録装置の位置決め部材が当接して液体収納容器の位置を決めるための位置決め部分と液体を記録装置に供給するための供給口とを有し、底面は第一の面と第二の面と第一の面と前記第二の面との間に位置する第三の面とを含み、第一の面及び第二の面は記録装置の支持部材に当接して支持される面であり、第三の面は第一の面及び第二の面より重力方向下方に位置する面であり、第一の面及び第二の面は位置決め部分の中心を通る第一の水平面と供給口の中心を通る第二の水平面との間に位置することを特徴とする液体収納容器。

目的

本発明では、記録装置に高精度に装着可能な液体収納容器を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

液体収納する液体収納容器であって、記録装置に装着される際に前記記録装置側の面となる装着面と、前記液体収納容器を前記記録装置に装着する際に重力方向下方に位置する面である底面と、を有し、前記装着面は、前記記録装置の位置決め部材が当接して前記液体収納容器の位置を決めるための位置決め部分と、前記液体を前記記録装置に供給するための供給口とを有し、前記底面は、第一の面と、第二の面と、前記第一の面と前記第二の面との間に位置する第三の面とを含み、前記液体収納容器を前記記録装置に装着する際に、前記第一の面及び前記第二の面は、前記記録装置の支持部材に当接して該支持部材に支持される面であり、前記第三の面は、前記第一の面及び前記第二の面より重力方向下方に位置する面であり、前記第一の面及び前記第二の面は、前記装着面における前記位置決め部分の中心を通る水平面である第一の水平面と、前記装着面における前記供給口の中心を通る水平面である第二の水平面との間に位置することを特徴とする液体収納容器。

請求項2

前記第三の面は、前記装着面に向かって重力方向下方に傾斜している請求項1に記載の液体収納容器。

請求項3

前記位置決め部分は、複数設けられている請求項1または2に記載の液体収納容器。

請求項4

前記供給口は、水平方向において複数の前記位置決め部分の間に位置している請求項3に記載の液体収納容器。

請求項5

前記液体を収納する液体収納部は、ブロー成形によって形成されている請求項1乃至4のいずれか1項に記載の液体収納容器。

請求項6

前記第一の面及び前記第二の面の少なくとも一方の面積は、前記第三の面の面積よりも小さい請求項1乃至5のいずれか1項に記載の液体収納容器。

請求項7

前記第一の面及び前記第二の面の面積は、前記第三の面の面積よりも小さい請求項1乃至6のいずれか1項に記載の液体収納容器。

請求項8

前記第一の面及び前記第二の面の面積は、それぞれ、前記第三の面の面積に対して、5%以上である請求項1乃至7のいずれか1項に記載の液体収納容器。

請求項9

前記第一の面及び前記第二の面の面積は、それぞれ、前記第三の面の面積に対して、10%以上である請求項1乃至7のいずれか1項に記載の液体収納容器。

請求項10

前記第一の面及び前記第二の面の面積は、それぞれ、前記第三の面の面積に対して、50%以下である請求項1乃至9のいずれか1項に記載の液体収納容器。

請求項11

前記第一の面及び前記第二の面の面積は、それぞれ、前記第三の面の面積に対して、30%以下である請求項1乃至9のいずれか1項に記載の液体収納容器。

請求項12

重力方向に関して、前記第一の水平面から前記第一の面までの長さを「a」、前記第二の水平面から前記第一の面までの長さを「b」としたときに、「a<b」である請求項1乃至11のいずれか1項に記載の液体収納容器。

請求項13

前記「a」及び前記「b」が「a<b*4/5」を満たす請求項12に記載の液体収納容器。

請求項14

前記「a」及び前記「b」が「b*1/4<a」を満たす請求項12または13に記載の液体収納容器。

請求項15

前記「a」及び前記「b」が「b*1/2<a」を満たす請求項12または13に記載の液体収納容器。

請求項16

前記装着面における位置決め部分の位置は、水平方向において、前記液体収納容器の中心から前記液体収納容器の端部までの距離を「c」としたときに、前記液体収納容器の中心から「c/4」以上の位置である請求項1乃至15のいずれか1項に記載の液体収納容器。

請求項17

前記装着面の一部を覆うカバー部材を有する請求項1乃至16のいずれか1項に記載の液体収納容器。

請求項18

前記第一の面及び前記第二の面は、重力方向の高さが同じ面である請求項1乃至17のいずれか1項に記載の液体収納容器。

請求項19

請求項1乃至18のいずれか1項に記載の液体収納容器を装着する液体収納容器装着部と、前記支持部材と、を有し、前記液体収納容器装着部に、前記位置決め部分に対応する位置決め部材と、前記供給口に対応する供給管と、を有する記録装置。

請求項20

前記液体収納容器装着部は、前記液体収納容器の重力方向上方に位置する天井部材を有する請求項19に記載の記録装置。

技術分野

0001

本発明は、液体収納する液体収納容器に関する。

背景技術

0002

インクジェットプリンタに代表される記録装置には、液体収納容器(例えばインクタンク)が用いられる。このような記録装置においては、液体収納容器が収納する液体を液体吐出ヘッドに供給し、液体吐出ヘッドから液体を記録媒体吐出することによって、画像や文字等の記録を行う。

0003

液体収納容器は、液体消費時の交換を容易に行うようにするため、記録装置の液体収納容器装着部に対して着脱自在に構成されていることが一般的である。液体収納容器にはゴム栓等で栓をされた供給口が設けられており、液体収納容器装着部には液体収納容器との接続部に中空針等が設けられている。このような液体収納容器の供給口に対して中空針等を接続することで、液体収納容器から記録装置に液体の供給を行う。

0004

近年、印字デューティが高く、多くの液体を消費する大型の記録装置に対して、液体収納容器の交換頻度を抑えるため、ブロー成形等で製造されるような筐体に多量の液体を直接収容する液体収納容器が求められている。このような液体収納容器を装着する液体収納容器装着部の構成や、液体収納容器の装着方法としては、特許文献1に記載されているものがある。即ち、液体収納容器の供給口を、液体収納容器装着部に対する挿入方向前方の面(装着面)に設け、液体収納容器を液体収納容器装着部に装着する方向と、液体収納容器の供給口と記録装置の液体供給経路との接続方向とを、同一の方向とするものである。このような液体収納容器装着部と液体収納容器との結合では、液体収納容器の液体収納容器装着部への位置決めと、供給口への中空針等の挿入とが、一度の動作で行われる。

0005

特許文献1に記載されているように、液体収納容器は、液体収納容器装着部に対して水平方向に挿入するものがある。液体収納容器では、液体収納容器内の液体の使い切り向上のため、液体を収納している液体収納部の底面を、供給口に向かって重力方向下方に傾斜させることがある。このような場合、液体の使い切りの観点から、記録装置の設置面の傾斜等により記録装置本体が傾斜しても、装着されている液体収納容器の液体収納部の底面は供給口に向かって重力方向下方に傾斜していることが好ましい。即ち、液体収納部の底面は記録装置の最大傾きを考慮した傾斜(保証角度)を備えていることが好ましい。

0006

一方で、液体収納部の底面の傾斜により、液体収納容器の姿勢が不安定となることがある。この結果、液体収納容器の記録装置への装着時の装着精度が低下することとなる。姿勢の安定化のためには、特許文献2に記載されているように、液体収納容器の下方に突起を設ける方法が考えられる。

先行技術

0007

特開2011−224959号公報
特開2000−177145号公報

発明が解決しようとする課題

0008

しかしながら、特許文献2に記載の方法では、記録装置の設置面の傾斜の保証角度が大きくなった場合、液体収納容器の底面傾斜も大きくすることになる。よって、それに従って液体収納容器底面の突起も大きくなるため、液体収納容器の成形性の低下や、落下等による破損が考えられる。液体収納容器の形状を変化させると、液体収納容器を記録装置に高精度に装着することが困難となる場合がある。

0009

また、液体収納容器底面に突起を設ける場合に限らず、液体収納容器を記録装置に装着する際に液体収納容器が安定せず、高精度に装着できない場合がある。例えば、液体収納容器が小さい場合には記録装置との位置合わせが難しなるし、記録装置側が大きく液体収納容器を装着する部分に余裕があると、液体収納容器が記録装置内で動くことがある。

0010

従って、本発明では、記録装置に高精度に装着可能な液体収納容器を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0011

本発明は、液体を収納する液体収納容器であって、記録装置に装着される際に前記記録装置側の面となる装着面と、前記液体収納容器を前記記録装置に装着する際に重力方向下方に位置する面である底面と、を有し、前記装着面は、前記記録装置の位置決め部材が当接して前記液体収納容器の位置を決めるための位置決め部分と、前記液体を前記記録装置に供給するための供給口とを有し、前記底面は、第一の面と、第二の面と、前記第一の面と前記第二の面との間に位置する第三の面とを含み、前記液体収納容器を前記記録装置に装着する際に、前記第一の面及び前記第二の面は、前記記録装置の支持部材に当接して該支持部材に支持される面であり、前記第三の面は、前記第一の面及び前記第二の面より重力方向下方に位置する面であり、前記第一の面及び前記第二の面は、前記装着面における前記位置決め部分の中心を通る水平面である第一の水平面と、前記装着面における前記供給口の中心を通る水平面である第二の水平面との間に位置することを特徴とする液体収納容器である。

発明の効果

0012

本発明によれば、記録装置に高精度に装着可能な液体収納容器を提供することができる。

図面の簡単な説明

0013

液体収納容器が装着された記録装置を示す図。
記録装置の液体収納容器装着部を示す図。
液体収納容器を示す図。
液体収納容器を液体収納容器装着部に装着する様子を示す図。
液体収納容器及び液体収納容器装着部を示す図。
液体収納容器を液体収納容器装着部に装着する様子を示す図。

実施例

0014

本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。

0015

図1に、液体収納容器が装着された記録装置を示す。図1に示す記録装置は、記録装置の液体収納容器装着部や液体吐出ヘッドの付近を拡大したものである。記録装置1には、液体収納容器9が備えられている。液体収納容器9には、記録装置1の供給管4が挿入されている。挿入部分には不図示のジョイント部材シールゴム等が取り付けられており、液体収納容器9から液体が漏れないようになっている。供給管4は、液体収納容器内の液体を導出する液体導出口2と、経路7から液体収納容器内に空気を取り入れ空気導入口3とを備えている。供給管4を経由して導出される液体は、経路6を通って液体吐出ヘッド5側へ供給される。

0016

液体収納容器内において、供給管4の空気導入口3は重力方向上向きに開口し、液体導出口2は重力方向下向きに開口している。供給管4の根元で空気導入口3と連通している経路7は、供給管4と反対側の端部が大気解放されている。これにより、液体導出口2より液体が吸引された際、空気導入口3から空気が入る。液体収納容器内に入り込んだ空気は、液体収納容器内の上方に抜ける。液体導出口2は、液体収納容器内で重力方向下向きに開口させることで、液体収納容器内の液体を効率よく導出することができる。尚、ここで示す供給管4は、液体導出口2と空気導入口3の2流路を一体で備えているが、この2流路は別体であってもよい。経路6の先にはダイアフラム8があり、その先に液体を吐出する液体吐出ヘッド5がある。液体吐出ヘッド5は、エネルギー発生素子や吐出口を有し、エネルギー発生素子が発生したエネルギーによって吐出口から液体を吐出し、紙等の記録媒体に着弾させることで記録を行う。

0017

図2に、記録装置の液体収納容器装着部の斜視図を示す。液体収納容器装着部10は、上述の供給管4と、図1では図示していない位置決め部材11と、支持部材12と、天井部材13とを有する。

0018

本明細書においては、図2に示すように、液体収納容器9の液体収納容器装着部10への装着方向(ここでは水平方向)をX方向、水平面内の装着方向に垂直な方向をY方向、水平面の法線方向、即ち重力方向をZ方向とする。

0019

液体収納容器装着部10には、液体収納容器が装着される。この装着の際の液体収納容器の位置決めを行うための部材が、位置決め部材11であり、位置決め部材11は位置決め部分22に対応した形状、位置である。また、供給管4は、供給口23に対応した形状、位置である。支持部材12は、液体収納容器を装着する際のガイドレールとなる。天井部材13は、液体収納容器の重力方向上方に位置し、液体収納容器の姿勢を重力方向上方で規制している。

0020

位置決め部材11は、液体収納容器装着部10と液体収納容器とを最終的に位置決めするための部材ある。液体収納容器との係合を考慮すると、位置決め部材11の先端はテーパ形状であることが好ましい。位置決め部材11によって液体収納容器の円滑な装着ができ、結果として位置決め部材11、供給管4、及び液体収納容器等の破損を抑制できる。また、供給管4と液体収納容器の供給口の相対的な位置関係がより高精度になるため、液体収納容器の使用中に、供給管4と液体収納容器の供給口の係合部から液体が漏れ出すことを抑制できる。

0021

図2では、水平方向において2つの位置決め部材11の間に供給口23が位置している。より具体的には、少なくとも液体収納容器内で、供給口23から延在する鉛直線が、水平方向において、2つの位置決め部材11から延在する鉛直線の間に位置している。このようにすることで、液体収納容器(及び供給口23)のY方向及びZ方向の移動を規制するだけでなく、X方向の軸周りの回転も規制することもできる。但し、位置決め部材11は必ずしも2本である必要はなく、複数設けられていてもよい。或いは、回転の規制があまり必要ない場合には、1本でもよい。位置決め部材が複数の場合は、複数の位置決め部材の間に供給口23が位置していることが好ましい。また、位置決め部材11の形状としては、円柱楕円柱、角柱等が挙げられる。

0022

支持部材12は、互いに対向するように2つ設けられている。2つの支持部材12は対称に配置されていることが好ましい。また、2つの支持部材12の上面は水平であり、支持部材12はX方向に延在していることが好ましい。支持部材12は、液体収納容器を記録装置の液体収納容器装着部10に装着する際に、液体収納容器の姿勢の安定化に加え、液体収納容器が位置決め部材11と係合するまでの位置決めの役割を果たすものである。

0023

図3に、液体収納容器の斜視図を示す。図3(a)は、液体収納容器9の分解図である。液体収納容器9は、液体を収納する液体収納部20と、記録装置の液体収納容器装着部10と係合する部分を有するジョイント部材21と、ジョイント部材21を保護するカバー部材24を有する。カバー部材24は装着面の一部を覆っている。液体収納部20は、空洞の筐体である。液体収納部20とジョイント部材21は、超音波溶着熱板溶着等で一体になるように固定されている。ジョイント部材21は、位置決め部分22及び供給口23を有し、液体収納容器の装着面の一部と見なすことができる。

0024

図3(a)の液体収納容器を組み立てた様子を図3(b)に、図3(b)に示す液体収納容器を別の角度から見た図を図3(c)に、それぞれ示す。位置決め部分22及び供給口23は、液体収納容器9の装着面に開口した穴である。液体収納容器の装着面とは、液体収納容器を構成する面のうち、液体収納容器を記録装置に装着する際に記録装置側になる面(記録装置と対向する面)である。この装着面の一部はカバー部材24で覆われている。供給口23は、液体収納容器9の液体収納部20が収納する液体を液体吐出ヘッドに供給するための穴である。液体収納容器を構成する面のうち、液体収納容器を記録装置に装着する際に重力方向下方に位置する面が、底面である。図3(c)に示すように、液体収納容器9の底面は、第一の面25と、第二の面26と、第一の面25と第二の面26との間に位置する第三の面27とを有する。ここでは、液体収納容器9の底面は、第一の面25と第二の面26と第三の面27との3つの面で構成されている。

0025

液体の使い切りの観点から、供給口23は装着面のうち重力方向下方に配置され、供給口23の両脇に2つの位置決め部分22が配置されている。第一の面25と第二の面26とはX方向及びY方向に平行な一対の平面であることが好ましい。また、第一の面25と第二の面26とはZ方向(重力方向)の高さが同じ面であることが好ましい。第三の面27は、第一の面25と第二の面26との間に位置する。液体の使い切りの観点から、第三の面27は装着面の供給口23に向かって重力方向下方に傾斜していることが好ましい。

0026

位置決め部分22の装着面側の入り口は、位置決め部材11を位置決め部分22の中心部へ誘い込めるよう、テーパ形状にすることが好ましい。ここでは、2つの位置決め部分22の間に供給口23が位置しているが、このようにすることで、液体収納容器9に対してY方向及びZ方向の平面の移動を規制するだけでなく、X方向の軸周りの回転も規制することができる。但し、位置決め部材11と同様、位置決め部分22は必ずしも2つである必要はなく、複数設けられていてもよい。或いは、回転の規制があまり必要ない場合には、1つでもよい。また、位置決め部分22の形状は、丸穴楕円穴角穴等が挙げられる。

0027

位置決め部材11と位置決め部分22とは、互いに当接して位置を決める関係になっていればよい。即ち、例えば位置決め部材11が丸穴で、位置決め部分22が円柱であってもよい。

0028

第一の面25及び第二の面26は、第三の面27より重力方向上方に位置する面であり、支持部材12の上面に当接する面である。よって、位置決め部材11と位置決め部分22による位置決めをより円滑に行うための位置決めの役割を果たす。この点から、支持部材12の上面と、第一の面25及び第三の面26は互いに合致する形状であることが好ましい。また、これらの面は液体収納容器の装着方向に平行な面であることが好ましい。

0029

図4及び図5に、液体収納容器9を液体収納容器装着部10に装着する様子を示す。液体収納容器9を記録装置の液体収納容器装着部10に装着する際に、第一の面25及び第二の面26は、第三の面27より重力方向上方にある。第三の面27は2つの支持部材12の間に挟まれることになる。液体収納容器9の装着量(挿入量)が増えるにつれて、2つの支持部材12間への第三の面27の嵌り込み量も増加し、それによりXY平面内での回転に対する規制量も増加する。このため、位置決め部材11と位置決め部分22の係合を円滑に行うことができる。

0030

特に、液体収納容器9の液体収納部20に、ブロー成形によって形成された筐体の容器を使用した場合、射出成形で製造された筐体の容器と比べて製造ばらつきが大きい。特に筐体の面の中でより面積の大きい面は、成形後の応力歪みによる膨らみが大きく、寸法精度が低下しやすい。このような容器において、本発明はより顕著な効果を発現する。

0031

また、液体収納部20の底面は、その面積が小さい程、寸法の精度が出しやすい。これは、稜線や角部に近づけば近づく程、精度(例えば平滑性)が出しやすく、面自体の面積を小さくすることで面の多くの部分を稜線の近くにすることができるからである。本発明の液体収納部20の底面は、第一の面25と、第二の面26と、第三の面27とを有する。第一の面25及び第二の面26は、支持部材12と当接する面であり、これらの面の精度を高めることで、液体収納容器9と液体収納容器装着部10の間のクリアランスも小さくすることができ、操作性が向上するため好ましい。この点から、第一の面25及び第二の面26の少なくとも一方の面積は、第三の面27の面積よりも小さくすることが好ましい。また、第一の面25及び第二の面26の面積は、第三の面27の面積よりも小さくすることが好ましい。第一の面及び第二の面の面積が大きすぎると、上述のように、面の精度が低下するが、一方で第一の面及び第二の面の面積があまりに小さいと、支持部材12との当接性が低下する。これらも考慮すると、第一の面25及び第二の面26の面積は、それぞれ、第三の面27の面積に対して、5%以上であることが好ましく、10%以上であることがより好ましい。また、第一の面25及び第二の面26の面積は、それぞれ、第三の面27の面積に対して、50%以下であることが好ましく、30%以下であることがより好ましい。

0032

上述の通り、2つの支持部材12の上面に液体収納容器9の第一の面25及び第二の面26が当接することで、Z方向及びX方向の軸周りの回転は規制される。また、図6に示すように、2つの支持部材12の間に第三の面27が挟まれることで、Y方向及びZ方向の軸周りに回転が規制される。

0033

次に、Y方向の軸周りの回転に対する規制を説明する。製造による寸法のばらつきや保存による寸法変化にも対応するため、液体収納容器9と液体収納容器装着部10の間にはクリアランスを設ける必要がある。上述の通り、液体収納部の底面は、第一の面25、第二の面26、及び第三の面27で構成されているため、稜線や角部の効果で底面の寸法は比較的安定する。一方で、液体収納部20の両側面や上面は寸法変化が大きい。また、ブロー成形によって製造された液体収納部20を有する液体収納容器9であれば、成形寸法のばらつきが大きくなるため、そのクリアランスはさらに大きくする必要がある。

0034

図6(a)、(b)に示すように、液体収納容器9の装着面と反対側の面である背面を押し込んで装着する際、位置決め部材11と位置決め部分22、供給管4と供給口23が係合する直前でも、液体収納容器9の上面と天井部材13の間のクリアランスの影響がある。即ち、第一の面25と第二の面26との液体収納容器9の装着面側の稜線を軸(点A)に回転し、位置決め部分22と供給口23がZ方向に揺動する場合がある。この結果、位置決め部材11と位置決め部分22、さらには供給管4と供給口23の、Z方向(重力方向、上下方向)の位置関係がずれる。このずれは、回転中心から離れるほど大きくなる。よって、図5に示すように、第一の面25及び第二の面26は、装着面28における位置決め部分22の中心を通る水平面である第一の水平面29と、装着面28における供給口23の中心を通る水平面である第二の水平面30との間に位置させる。これにより、図6(b)に示す点A回りの回転による、位置決め部分22と供給口23のZ方向の移動を抑制することができる。一方、例えば第一の面25及び第二の面26が、第一の水平面29及び第二の水平面30よりも上方にあると、点Aから特に遠い位置決め部分22のZ方向のずれが大きくなる。他方、第一の面25及び第二の面26が、第一の水平面29及び第二の水平面30よりも下方にあると、点Aから特に遠い供給口23のZ方向のずれが大きくなる。また、点Aを回転中心としているときに、位置決め部分22と供給口23のZ方向の移動を低減する効果が得られるため、点A以外の箇所が回転中心とならないよう、天井部材13で液体収納容器9の姿勢を規制している。

0035

第一の面25及び第二の面26と、第一の水平面29及び第二の水平面30との関係を、さらに詳述する。上述の通り、第一の面25及び第二の面26は、第一の水平面29と第二の水平面30との間に位置する。第一の面25及び第二の面26は、第一の水平面29と第二の水平面30との間の中でも、重力方向において第一の水平面29に近い位置に位置していることが好ましい。第一の水平面29は位置決め部分22の中心を通る水平面であり、支持部材と当接する第一の面25及び第二の面26がこの面に近い位置にあることで、より位置決め精度が向上する。特に、液体収納容器を記録装置に装着する際に、両者が位置決め部分で最初に当接する場合、位置決め部分に近い位置に第一の水平面29及び第二の水平面30を配置することで、位置決め精度を高くすることができる。重力方向に関して、第一の水平面29から第一の面25までの長さを「a」、第二の水平面30から第一の面25までの長さを「b」とする。このとき、第一の面25が、第一の水平面29と第二の水平面30との間の中でも、重力方向において第一の水平面29に近い位置に位置しているとは、「a<b」を満たすことを意味する。より好ましくは、「a<b*4/5」であり、さらに好ましくは「a<b*3/5」である。但し、第一の面25は、第二の水平面30に対して遠すぎない位置にあることが好ましい。この点から、「b*1/4<a」であることが好ましく、「b*1/2<a」であることがさらに好ましい。

0036

尚、第二の水平面30の位置についても、上述の第一の水平面29の位置と同様に考えることができる。

0037

上述の通り、点A回りの回転によるZ方向のずれは、点Aから離れるほど大きくなる。ここに示す例では、位置決め部分22や供給口23等の機能部分を保護するためにカバー部材24を備えている。しかし、機能部分の保護が必要ない場合、即ちカバー部材24が必要ない場合は、第一の面25と第二の面26を液体収納容器9の装着面28まで延長し、点Aを位置決め部分22や供給口23に近づけることが好ましい。

0038

また、位置決め部分22は、装着面において、液体収納容器の支持部材の上面との当接部分よりも、内側(液体収納容器の中心側)にあることが、装着精度をより向上させる上で好ましい。但し、あまりに内側によりすぎると、位置決め部材11と位置決め部分22との嵌合による位置決めの精度が低下する。この為、装着面における位置決め部分22の位置は、水平方向において、液体収納容器の中心から液体収納容器の端部までの距離を「c」としたときに、液体収納容器の中心から「c/4」以上の位置であることが好ましい。

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