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技術 塗膜転写具

出願人 プラス株式会社
発明者 小橋佳彦
出願日 2015年5月12日 (4年7ヶ月経過) 出願番号 2015-097082
公開日 2016年12月15日 (3年0ヶ月経過) 公開番号 2016-210131
状態 特許登録済
技術分野 その他の机上用具 製図用具、黒板 ウェブの巻取り
主要キーワード ガード枠 回転連結機構 係止長孔 逆転防止用 張力増加 ガイド柱 出没操作 凸湾曲状
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2016年12月15日)のものです。
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図面 (8)

課題

転写テープに軽度の固着が発生しても容易に通常の使用状態復帰させることができる塗膜転写具を提供する。

解決手段

塗膜転写具は、供給ボビン31と、巻取ボビン32と、供給ボビン31に固定される供給側回転軸121と、巻取ボビン32に固定される巻取側回転軸122と、供給側回転軸121と回転連結されるラチェット軸33dと、供給側回転軸121と巻取側回転軸122を回転連結するとともに第1のクラッチ60を備える第1の回転連結機構1A,1B,1Cと、ラチェット回転部材とされる係止爪84bを介してラチェット軸33dと巻取側回転軸122とを回転連結する第2の回転連結機構2A,2B,2Cとを有する。ラチェット軸33dの回転数に対するラチェット回転部材の回転数の比は1より大きくなるよう形成されている。

概要

背景

従来から、修正テープテープ糊等に適用される塗膜転写具が提供されている。例えば、特許文献1には、巻取ボビンが巻き取った使用済みのテープ量が増大して転写テープ張力が増加しても、この張力を緩和する塗膜転写具が開示されている。

この塗膜転写具には、転写ヘッドが備えられるホルダーと、ケース軸支される供給ボビンとが設けられている。このホルダーは、位置規制部材により初期位置に保たれている。そして、巻取ボビンは、ホルダーに軸支されている。張力が増加した状態で塗膜転写具を使用すると、転写ヘッドが転写面に押圧されることによりホルダーが移動して巻取ボビンが供給ボビンに接近され、転写テープの張力が緩和される。

概要

転写テープに軽度の固着が発生しても容易に通常の使用状態復帰させることができる塗膜転写具を提供する。塗膜転写具は、供給ボビン31と、巻取ボビン32と、供給ボビン31に固定される供給側回転軸121と、巻取ボビン32に固定される巻取側回転軸122と、供給側回転軸121と回転連結されるラチェット軸33dと、供給側回転軸121と巻取側回転軸122を回転連結するとともに第1のクラッチ60を備える第1の回転連結機構1A,1B,1Cと、ラチェット回転部材とされる係止爪84bを介してラチェット軸33dと巻取側回転軸122とを回転連結する第2の回転連結機構2A,2B,2Cとを有する。ラチェット軸33dの回転数に対するラチェット回転部材の回転数の比は1より大きくなるよう形成されている。

目的

本発明の目的は、転写テープに軽度の固着が発生しても容易に通常の使用状態に復帰させることができる塗膜転写具を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

未使用の転写テープ巻装されて回転可能に支持される供給ボビンと、使用済みの前記転写テープが巻装されて回転自在に支持される巻取ボビンと、前記供給ボビンに固定される供給側回転軸と、前記巻取ボビンに固定される巻取側回転軸と、前記供給側回転軸と回転連結されるラチェット軸と、前記供給側回転軸と前記巻取側回転軸を回転連結するとともに第1のクラッチを備える第1の回転連結機構と、前記ラチェット軸と係止可能なラチェット回転部材を備えて前記ラチェット回転部材を介して前記ラチェット軸と前記巻取側回転軸とを回転連結する第2の回転連結機構と、を有し、前記ラチェット軸の回転数に対する前記ラチェット回転部材の回転数の比は、1より大きいことを特徴とする塗膜転写具

請求項2

前記第2の回転連結機構は、第2のクラッチを有することを特徴とする請求項1に記載の塗膜転写具。

請求項3

クラッチ力は、前記第1のクラッチよりも前記第2のクラッチの方が小さいことを特徴とする請求項2に記載の塗膜転写具。

請求項4

前記第1の回転連結機構及び前記第2の回転連結機構は、複数のギヤにより回転連結されるとともに、前記供給ボビン及び前記巻取ボビンに対して一方側の側面に配置されることを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか記載の塗膜転写具。

請求項5

前記ラチェット軸は、前記供給側回転軸と同軸とされるとともに、外周にラチェット歯が形成され、前記ラチェット回転部材は、前記ラチェット歯と係止可能に形成される係止爪を備え、前記係止爪は、前記ラチェット軸の軸心方向付勢されることを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか記載の塗膜転写具。

技術分野

0001

本発明は、転写テープ転写層を被転写面に転写する塗膜転写具に関する。

背景技術

0002

従来から、修正テープテープ糊等に適用される塗膜転写具が提供されている。例えば、特許文献1には、巻取ボビンが巻き取った使用済みのテープ量が増大して転写テープの張力が増加しても、この張力を緩和する塗膜転写具が開示されている。

0003

この塗膜転写具には、転写ヘッドが備えられるホルダーと、ケース軸支される供給ボビンとが設けられている。このホルダーは、位置規制部材により初期位置に保たれている。そして、巻取ボビンは、ホルダーに軸支されている。張力が増加した状態で塗膜転写具を使用すると、転写ヘッドが転写面に押圧されることによりホルダーが移動して巻取ボビンが供給ボビンに接近され、転写テープの張力が緩和される。

先行技術

0004

特開2009−285883号公報

発明が解決しようとする課題

0005

特許文献1に開示される塗膜転写具によれば、通常使用時において巻取ボビンが巻き取った転写テープの量が増えたことに起因する転写テープの張力増加は解消される。しかしながら、転写テープが転写面で拾った消しゴムのかす等のゴミや、転写テープの転写層の一部がケース内における転写テープが通される箇所に詰まる等して軽度の固着が発生した場合にも、転写テープは移動し難くなり、転写テープの張力が増加する。すると、転写操作は重くなる。しかしながら、特許文献1に開示される塗膜転写具においては、このような転写テープの軽度の固着を解消することはできない。そして、無理に転写操作をして供給ボビンを回転させても、供給ボビンと巻取ボビンとを回転連結する連動機構に設けられるクラッチ機構が作動して、供給ボビンだけが回転されてしまうこととなる。

0006

本発明の目的は、転写テープに軽度の固着が発生しても容易に通常の使用状態復帰させることができる塗膜転写具を提供する。

課題を解決するための手段

0007

本発明に係る塗膜転写具は、未使用の転写テープが巻装されて回転可能に支持される供給ボビンと、使用済みの前記転写テープが巻装されて回転自在に支持される巻取ボビンと、前記供給ボビンに固定される供給側回転軸と、前記巻取ボビンに固定される巻取側回転軸と、前記供給側回転軸と回転連結されるラチェット軸と、前記供給側回転軸と前記巻取側回転軸を回転連結するとともに第1のクラッチを備える第1の回転連結機構と、前記ラチェット軸と係止可能なラチェット回転部材を備えて前記ラチェット回転部材を介して前記ラチェット軸と前記巻取側回転軸とを回転連結する第2の回転連結機構と、を有し、前記ラチェット軸の回転数に対する前記ラチェット回転部材の回転数の比は、1より大きくなるよう形成される。

0008

また、前記第2の回転連結機構は、第2のクラッチを有する。

0009

また、クラッチ力は、前記第1のクラッチよりも前記第2のクラッチの方が小さくなるよう形成される。

0010

また、前記第1の回転連結機構及び前記第2の回転連結機構は、複数のギヤにより回転連結されるとともに、前記供給ボビン及び前記巻取ボビンに対して一方側の側面に配置される。

0011

また、前記ラチェット軸は、前記供給側回転軸と同軸とされるとともに、外周にラチェット歯が形成され、前記ラチェット回転部材は、前記ラチェット歯と係止可能に形成される係止爪を備え、前記係止爪は、前記ラチェット軸の軸心方向付勢される。

発明の効果

0012

本発明に係る塗膜転写具によれば、通常の転写操作の状態においては、供給ボビンの回転により供給側回転軸が回転する。そして、供給側回転軸が回転すると、供給側回転軸と巻取側回転軸とを回転連結する第1の回転連結機構により、巻取ボビンが回転される。そして、供給ボビンと巻取ボビンの回転数の差(換言すれば、転写テープの送り量と巻取量の差)は、第1のクラッチにより調整される。一方、供給側回転軸とラチェット軸は、回転連結されている。そして、ラチェット軸の回転数に対するラチェット回転部材の回転数の比は、1より大きく形成されている。従って、通常の転写操作の状態においては、ラチェット回転部材は、ラチェット軸よりも高い回転数で回転されて空回りさせることができる。

0013

ここで、転写テープに軽度の固着が発生すると、巻取ボビンの回転が停止されてしまう。しかしながら、強制的に転写操作を行って供給ボビンを回転させれば、第1のクラッチを滑らせて、供給ボビンと供給側回転軸及び、供給側回転軸と回転連結されるラチェット軸のみを回転させることができる。すると、ラチェット回転部材の回転は停止されているので、ラチェット軸とラチェット回転部材を係止させることができる。ラチェット軸とラチェット回転部材が係止されると、第2の回転連結機構に回転力が伝達される。

0014

このようにして、転写テープに軽度の固着が発生した場合には第2の回転連結機構に回転力を伝達させることで、巻取ボビンを回転させて転写テープを巻き取らせたり、供給ボビン及び巻取ボビンの回転を停止させて使用者に転写テープの固着状態感知させたりすることができるので、転写テープの固着状態を容易に復帰させることができる。

0015

また、第2の回転連結機構に第2のクラッチを設けることにより、転写テープに軽度の固着が発生して第2の回転連結機構に回転力が伝達された場合においても、供給ボビンと巻取ボビンの回転数の差を第2クラッチにより調整することができる。従って、通常の転写操作において転写テープに軽度の固着が発生しても、引き続き転写操作を行うことにより巻取ボビンを回転させて、転写テープにおける軽度の固着を復帰させることができる。

0016

また、第1のクラッチよりも第2のクラッチのクラッチ力を小さくすれば、軽度の固着により、通常の転写操作から軽度の固着状態における転写操作に切り替わっても、転写操作の重さの変化を少なくすることができる。従って、塗膜転写具の使用者は違和感なく塗膜転写具を使用することができる。

0017

また、第1の回転連結機構及び第2の回転連結機構は、それぞれ複数のギヤにより回転連結されるとともに、供給ボビン及び巻取ボビンに対して一方面側に配置される。これにより、コンパクトに塗膜転写具を形成することができる。

0018

また、ラチェット軸は、供給側回転軸と同軸とされるとともに、外周にラチェット歯が形成される。そして、ラチェット回転部材は、このラチェット歯と係止される係止爪とされる。これにより、さらにコンパクトに塗膜転写具を形成することができる。

図面の簡単な説明

0019

本発明の実施形態に係る塗膜転写具を示し、(a)は使用状態を示し、(b)は収納状態を示す。
本発明の実施形態に係る塗膜転写具を左前方から見た分解斜視図である。
本発明の実施形態に係る塗膜転写具を右前方から見た分解斜視図である。
本発明の実施形態に係る塗膜転写具の左ケースを外した状態を示す斜視図である。
本発明の実施形態に係る塗膜転写具の連動機構を示す斜視図である。
本発明の実施形態に係る塗膜転写具の連動機構の一部を分解した斜視図である。
本発明の実施形態に係る塗膜転写具の連動機構の模式図であり、(a)は本実施形態を示し、(b)及び(c)はその変形例を示す。

実施例

0020

以下、本発明の実施形態を図に基づいて説明する。図1(a),(b)は塗膜転写具10の斜視図である。塗膜転写具10は、ケース本体5を備える。この塗膜転写具10は、転写テープTの転写層を被転写面に転写する転写ヘッド20がケース本体5から出没可能に設けられている。なお、以下の説明においては、転写ヘッド20が備えられる方向を前とし、その反対方向を後とする。また、塗膜転写具10を後方から前方に向かって見たときの左側を左、右側を右、図1(a),(b)の上側を上、下側を下として説明する。

0021

転写ヘッド20の出没操作は、ケース本体5側面に設けられる出没操作レバー7で行うことができる。転写テープTの転写層を被転写面に転写する塗膜転写具10による転写操作は、まず、図1(a)に示すように、出没操作レバー7により転写ヘッド20をケース本体5から突出させる。そして、ケース本体5を把持し、転写ヘッド20を被転写面に押し付けるようにして引くことで行われる。そして使用後は、出没操作レバー7により、図1(b)に示すように、転写ヘッド20をケース本体5に没入させて収納状態とすることができる。

0022

次に、塗膜転写具10の内部構造図2及び図3の分解斜視図により説明する。ケース本体5は、左ケース51と右ケース52が分離及び結合可能に形成される。左ケース51と右ケース52は、それぞれ前後に長い略シェル状に形成される。主に図3に示されるように、左ケース51は、上下の縁に、それぞれ被係止部51a,51bが設けられている。そして、左ケース51における前方下側の縁近傍の内面からは、平板状のガイド板51cが立設されている。さらに、左ケース51における後方下側の縁近傍の内面からは、円柱状の第一ガイド柱51dが立設されている。そして、左ケース51のやや前寄り上縁近傍には、円柱状の第二ガイド柱51jが立設されている。

0023

一方、図2に主に示されるように、右ケース52には、上下の縁に、係止部52a,52bが設けられている。そして、右ケース52における前方下側の縁部には、ガイド板被挿入部52cが形成されている。さらに、右ケース52における後方下側の縁部には、円筒状の第一ガイド柱被挿入部52dが形成されている。そして、右ケース52前寄りの上縁には、第二ガイド柱被挿入部52jが設けられている。

0024

左ケース51と右ケース52は、係止部52a,52bがそれぞれ被係止部51a,51bと係止されて結合される。具体的には、係止部52a,52bにそれぞれ前後二箇所に設けられて相反して弾発される係止爪52a1,52b1が、被係止部51a,51bに設けられる係止部(図示せず)に係止されてなる。またこのとき、ガイド板51cがガイド板被挿入部52cに挿入される。そして、第一ガイド柱51dが第一ガイド柱被挿入部52dに挿入され、第二ガイド柱51jは第二ガイド柱被挿入部52jに挿入される。従って、左ケース51と右ケース52は、結合時にガイドされて結合される。

0025

左ケース51と右ケース52の分離は、被係止部51a,51bそれぞれに設けられる押圧板を押すと、それぞれ二つの係止爪52a1,52b1が弾発力に反して接近し、被係止部51a,51bの係止部との係止が解除される。これにより、左ケース51と右ケース52を分離することができる。

0026

また、左ケース51及び右ケース52には、前端切り欠き状に形成された左開口部51e、右開口部52eがそれぞれ形成されている。左ケース51と右ケース52が結合されると、左開口部51e及び右開口部52eにより開口部5e(図1(a),(b)参照)が形成される。この開口部5eから転写ヘッド20が出没される。また、主に図2に示されるように、左ケース51の外面前方には、出没操作レバー7が突出される円弧孔部51fが形成されている。

0027

一方、図2及び図3に示すように、転写ヘッド20には、前後に長いベースプレート21が設けられる。ベースプレート21は、前端に転写ローラ支持部22が形成されている。転写ローラ支持部22には、回転自在に転写ローラ23が支持されている。転写ローラ支持部22は、転写ローラ23の右端を支持する右支持部22aが形成されている。そして、ベースプレート21の前端部近傍(換言すれば、右支持部22aの後方側)の内面からは、支持円筒22bが立設される。支持円筒22bは、円筒状に形成される円筒状部と、この円筒状部を支持するリブ部により形成されている。

0028

そして、この支持円筒22bの左端から前方に延びるようにして、板状の左支持部22cが形成されている。この左支持部22cにより、転写ローラ23の左端が回転自在に支持される。従って、左支持部22c及び右支持部22aにより、転写ローラ23は回転自在に支持される。そして、ベースプレート21と、転写ローラ支持部22(右支持部22a,支持円筒22b,左支持部22c)は、一体に形成されている。

0029

また、転写ローラ支持部22の上側には、右支持部22aと左支持部22cに渡ってブリッジ状に設けられるガード枠26が設けられている。

0030

ベースプレート21の左側の面における略中央部には、供給ボビン31が配置される供給ボビン受部21aが形成されている。供給ボビン受部21aの略中央部には、挿入孔21a1が形成されている。挿入孔21a1には、供給ボビン31を支持する後述の供給ボビン支持軸25aが挿入されて固定される。

0031

ベースプレート21の左側の面における供給ボビン受部21aの後側には、巻取ボビン32が配置される巻取ボビン受部21bが形成されている。巻取ボビン受部21bは、環状に突出して形成される環状受部21b1と、この環状受部21b1の中心から立設する巻取ボビン右支持軸21b2が設けられている。

0032

図3に示されるように、環状受部21b1の内周面上には、逆転防止用のラチェット歯21b3が形成されている。ラチェット歯21b3は、巻取ボビン32の胴部の内側から右方向に突出して形成される複数の係止爪32aと係止可能とされる。このラチェット歯21b3と係止爪32aとにより、巻取ボビン32は、ベースプレート21の右側面後方に表示される矢印方向(すなわち巻取方向)のみに回転可能に形成されて、逆回転が防止されている。

0033

ベースプレート21の前後方向中央からやや後方寄り上下縁部近傍には、それぞれ係止長孔21d,21eが設けられている。係止長孔21d,21eは、前後に長い側面視略矩形形状の孔とされている。

0034

図3に主に示されるように、ベースプレート21の左側の面に対向する位置には、保持プレート25が配置される。保持プレート25における右側面の前後方向略中央には、前述の供給ボビン支持軸25aが右側面から立設されている。保持プレート25の右側面の後端部近傍には、巻取ボビン左支持軸25bが右側面から立設される。そして、保持プレート25の前後方向やや後方の上下の縁部には、右方向に向けて立設される板状の結合プレート25c,25dが設けられている。結合プレート25c,25dの先端部には、それぞれ状の係止部が形成されている。

0035

保持プレート25の前端部近傍における右側面上には、円柱状の挿入突起25eが立設されている。さらに、この挿入突起25eの前方側には、カム部25fが形成されている。カム部25fは、上側から下前方側にかけて開けられる孔として形成される。

0036

保持プレート25の左側面には、図2に示すように、円筒形状のギヤ支持軸25gが左側面から立設されている。そして、ギヤ支持軸25gの後側下方には、小ギヤ支持軸25hが左側面から立設されている。ギヤ支持軸25g及び小ギヤ支持軸25hの周囲は、側面視略円形の凹部が形成されており、各ギヤが収納可能とされている。そして、この凹部の周壁は、保持プレート25の左側面に配置される各ギヤと右側面に配置される各ギヤとが歯合できるように開口部が形成されている。

0037

ベースプレート21と保持プレート25間には供給ボビン31や巻取ボビン32等が配置される(図4参照)。そして、結合プレート25c,25d先端部の係止部は、係止長孔21d,21eとそれぞれ係止される。このとき、供給ボビン支持軸25aは、その先端部が挿入孔21a1と係止して供給ボビン31を回転自在に支持する。また、巻取ボビン左支持軸25bと巻取ボビン右支持軸21b2は同軸に合わせられる。これにより、巻取ボビン32は回転自在に支持される。そして、挿入突起25eは、支持円筒22bの円筒内に挿入される。

0038

このようにして、図4に示すように、ベースプレート21と保持プレート25の間に供給ボビン31、巻取ボビン32、複数のギヤ等及び転写ヘッド20等が配置され、保持プレート25の左側の面に複数のギヤが備えられて、レフィールユニット40が形成される。そして、保持プレート25及びベースプレート21は、その一部が左ケース51及び右ケース52の内面に形成されるガイドレールによりガイドされている。これにより、レフィールユニット40はケース本体5に対して前後動自在に支持されている。

0039

一方、保持プレート25と左ケース51との間における前方側には、出没シャッター部材70が回動自在に配置される。図2及び図3にも示されるように、出没シャッター部材70は、円環状部71と、側面視凸湾曲状曲面が形成されるシャッター部72を備える。円環状部71の右側面側には、円柱状に右方向に突出されるフォロア部71aが形成されている。このフォロア部71aは、カム部25fと係合される。

0040

従って、出没操作レバー7を操作することにより出没シャッター部材70が回動され、フォロア部71aがカム部25fに倣って相対的に移動する。すると、レフィールユニット40はケース本体5に対して前後に移動される。そして、レフィールユニット40の前後移動に合わせて、転写ヘッド20がケース本体5の開口部5eから突出及び没入される。さらに、出没操作レバー7の回動操作によりシャッター部72も回動される。従って、転写ヘッド20の出没に合わせて、シャッター部72により開口部5eが開閉される。

0041

また、転写操作における転写テープTは、供給ボビン31から以下のようにして送られて、巻取ボビン32により巻き取られる。供給ボビン31に巻装される未使用の転写テープTは、供給ボビン31の下側から送り出される。そして、転写テープTは、転写ローラ23に送られる。転写テープTは、転写ローラ23により被転写面に転写層が転写された後、転写ローラ23を回ってガード枠26の下側を通り、ケース本体5内に送られる。ケース本体5内に送られた転写テープTは、供給ボビン31に巻回される未使用の転写テープTの上側と接触して下方に方向変換された後、巻取ボビン32の下側から、巻取ボビン32により巻き取られる。

0042

次に、供給ボビン31及び巻取ボビン32を連動して回転させる連動機構について説明する。図2に示すように、供給ボビン31には、中心に挿入軸33が挿入されている。挿入軸33は、供給ボビン31に対して固定され、中心には供給ボビン支持軸25aが挿入される貫通孔33aが形成されている。挿入軸33は、供給ボビン31の左側面から突出される部分が3段の略円板状として形成されている。この3段の略円板状の部分のうち、挿入軸33が供給ボビン31の左側面から突出される部分は、大径の鍔部33bが供給ボビン31の左側面側に配置される。鍔部33bの左側には、鍔部33bよりも小径の第一クラッチ軸33cが形成されている。同様に、第一クラッチ軸33cの左側には、第一クラッチ軸33cよりも小径のラチェット軸33dが形成されている。鍔部33b、第一クラッチ軸33c及びラチェット軸33dは、それぞれ供給ボビン31と同軸に配置されている。

0043

次に、供給ボビン31及び巻取ボビン32の連動機構を構成する各ギヤ等の配置について、図5及び図6に基づいて説明する。供給ボビン31の左側面には、第一クラッチギヤ61が配置される。第一クラッチギヤ61は、図6に示すように、内側3箇所に波形クラッチばね61aが形成されている。第一クラッチ軸33cの外周側面は、3つのクラッチばね61aに内接される。クラッチばね61aは、樹脂材料により形成されて、第一クラッチギヤ61の径方向に弾発されるよう形成される。従って、第一クラッチ軸33cと3つのクラッチばね61aとにより、所定のクラッチ力で第一クラッチ軸33cとクラッチばね61aが滑り始める第1のクラッチ60が形成される。

0044

第一クラッチギヤ61は、第一クラッチギヤ61の後側に配置される中間ギヤ62と歯合する。中間ギヤ62には、その中心に円筒状の第二クラッチ軸62aが中間ギヤ62の左側面から立設されている。第二クラッチ軸62aには、中心に軸孔62bが開けられている。この軸孔62bには、保持プレート25の左側面におけるギヤ支持軸25gが挿入されて、中間ギヤ62は回転自在に支持される(図4参照)。

0045

中間ギヤ62の後方下側には、小ギヤ63が配置され、中間ギヤ62と小ギヤ63が歯合される。小ギヤ63は、保持プレート25の小ギヤ支持軸25hにより回転自在に支持される(図4参照)。一方、巻取ボビン32の左側面中心には、固定ギヤ64が設けられている。固定ギヤ64は、巻取ボビン32に対して固定されている。そして、小ギヤ63は、固定ギヤ64と歯合される。

0046

また、中間ギヤ62には、同軸に第二クラッチギヤ82が設けられている。第二クラッチギヤ82の内周には、波形に形成された3つのクラッチばね82aが形成されている。中間ギヤ62の第二クラッチ軸62aの外周面は、3つのクラッチばね82aと内接されている。そして、3つのクラッチばね82aは、樹脂材料により径方向に弾発されるよう形成される。従って、第二クラッチ軸62aと3つのクラッチばね82aとにより、所定のクラッチ力で第二クラッチ軸62aとクラッチばね82aが滑り始める第2のクラッチ80が形成される(図4及び図5参照)。

0047

第二クラッチギヤ82の前方側には、ラチェットギヤ84が設けられている。ラチェットギヤ84は、供給ボビン31及び第一クラッチギヤ61と同軸の挿入軸33上に配置される。第二クラッチギヤ82とラチェットギヤ84は歯合される。

0048

ラチェットギヤ84の内周面には、円弧状のばね部84aが形成される。ばね部84aの先端部には、係止爪84bが形成されている。係止爪84bは、ばね部84aにより径方向内側(換言すれば、ラチェット軸33dの軸心方向)に付勢されている。この係止爪84bとラチェット軸33d外周のラチェット歯とにより、ラチェット機構が形成されている。

0049

このラチェット機構は、図5に示すように、ラチェット軸33dに対してラチェットギヤ84が左側面視時計回り(X1の矢印で示す方向)に回転される場合には、係止爪84bはラチェット歯を乗り越えて、ラチェットギヤ84は回転される。一方、ラチェット軸33dに対してラチェットギヤ84が左側面視反時計回り(X1の矢印で示す方向と反対の方向)に回転される場合には、係止爪84bはラチェット歯と係止する。

0050

そして、これらの連動機構におけるギヤ(第一クラッチギヤ61、中間ギヤ62、小ギヤ63、固定ギヤ64、第二クラッチギヤ82及びラチェットギヤ84)の歯数の関係により、ラチェット軸33d及びラチェットギヤ84がX1方向に回転する場合における、ラチェット軸33dの回転数に対する係止爪84bの回転数の比(係止爪84bの回転数/ラチェット軸33dの回転数)は、1より大きくなるよう形成されている。

0051

次に、塗膜転写具10の連動機構の動作を説明する。通常使用状態として、転写ヘッド20を突出させて塗膜転写具10を使用すると、供給ボビン31は図5のX1の矢印で示すよう左側面視時計回りに回転する。すると、第一クラッチギヤ61と歯合する中間ギヤ62が左側面視反時計回り(X2の矢印で示す方向)に回転する。そして、中間ギヤ62と小ギヤ63が歯合するので、小ギヤ63は、左側面視時計回り(X3の矢印で示す方向)に回転する。小ギヤ63と歯合する固定ギヤ64は、左側面視反時計回り(X4の矢印で示す方向)で回転する。固定ギヤ64と巻取ボビン32は固定されているので、巻取ボビン32は固定ギヤ64と同じ方向(X4の矢印で示す方向)に回転する。このようにして、供給ボビン31から送られて、転写ローラ23で転写された使用済みの転写テープTが巻取ボビン32に巻き取られる。

0052

また、第二クラッチギヤ82は、第二クラッチ軸62aを介して中間ギヤ62と同じ左側面視反時計回り(X2の矢印で示す方向)で回転される。そして、第二クラッチギヤ82と歯合されるラチェットギヤ84は、左側面視時計回り(X1の矢印で示す方向)に回転する。

0053

ここで、前述の通り、供給ボビン31と一体的に回転されるラチェット軸33dの回転数に対する係止爪84bの回転数の比は、1より大きくなるよう形成されている。従って、ラチェットギヤ84は、挿入軸33よりも高い回転数でX1方向に回転する。すなわち、ラチェットギヤ84の係止爪84bは、ラチェット軸33dに対して相対的にX1の方向に回転される。従って、係止爪84bは、ラチェット歯を乗り越えるようにして回転される。換言すれば、ラチェットギヤ84は挿入軸33に対して空回りする。

0054

なお、この通常使用状態においては、第一クラッチギヤ61の歯数よりも固定ギヤ64の歯数が少なく、また、胴部の直径は供給ボビン31よりも巻取ボビン32の方が大きい。よって、供給ボビン31よりも巻取ボビン32の回転が速くなる。これにより、供給ボビン31が転写テープTを送る送り量よりも、巻取ボビン32が転写テープTを巻き取る巻取量の方が多くなるよう設定される。そして、巻取量の方が超過している分は、第1のクラッチ60の作用により適宜調整される。換言すれば、供給ボビン31と巻取ボビン32の回転数の差が第1のクラッチ60により適宜調整される。

0055

次に、転写テープTの固着状態における動作を説明する。転写テープTは、ガード枠26の付近や使用済みの転写テープTが巻取ボビン32に巻き取られるまでの通路等において、消しゴムかすや転写されずに残った転写層(特にテープ糊における糊剤など)により軽度の固着が発生する場合がある。このような場合には、以下のように連動機構は動作する。

0056

転写テープTに軽度の固着が発生すると、転写テープTは動かない。従って、巻取ボビン32も動かなくなっている。よって、巻取ボビン32に固定される固定ギヤ64、小ギヤ63、中間ギヤ62及び第一クラッチギヤ61も動かなくなっている。さらに、第二クラッチギヤ82及びラチェットギヤ84も動かなくなっている。このような状態からさらに転写操作を行い、供給ボビン31を強制的に回転させると、第一クラッチギヤ61が動かないので、クラッチばね61aが第一クラッチ軸33cの外周を滑って第1のクラッチ60が作動する。すると、供給ボビン31及び供給ボビン31に固定される挿入軸33のみがX1方向に回転し始める。

0057

挿入軸33がX1方向に回転し始めると、前述の通り第一クラッチギヤ61は動いていないので、係止爪84bは、挿入軸33のラチェット軸33dにおけるラチェット歯に係止される。すると、ラチェットギヤ84は、挿入軸33(ラチェット軸33d)とともにX1方向に回転する。そして、ラチェットギヤ84と歯合する第二クラッチギヤ82がX2方向に回転する。第二クラッチギヤ82がX2方向に回転すると、第2のクラッチ80を介して第二クラッチギヤ82と接続される中間ギヤ62は、第二クラッチギヤ82とともにX2方向に回転される。中間ギヤ62がX2方向に回転すると、順次小ギヤ63がX3方向に回転され、固定ギヤ64がX4方向に回転されて、巻取ボビン32がX4方向、すなわち巻取方向に強制的に回転され、使用済みの転写テープTを巻き取ることができる。このようにして、転写テープTの固着が強制的に解除され、通常使用状態に復帰する。

0058

また、このような、ラチェット軸33dの回転力がラチェット軸33dと係止される係止爪84bを介して巻取ボビン32が回転される場合であっても、巻取ボビン32における転写テープTの巻取量は、供給ボビン31における転写テープTの送り量よりも多くなるよう設定されている。そして、巻取量の方が超過している分(換言すれば、供給ボビン31と巻取ボビン32の回転数の差)は、第2のクラッチ80の作用により適宜調整される。

0059

なお、ラチェット軸33dの回転力がラチェット軸33dと係止される係止爪84bを介して巻取ボビン32が回転される場合、第二クラッチギヤ82とともに中間ギヤ62の回転により第一クラッチギヤ61がX1方向に回転されるが、第一クラッチギヤ61のクラッチばね61aは第一クラッチ軸33cの外周を滑って、第1のクラッチ60が作動している状態となっている。

0060

以上は説明のため動作毎に説明したが、実際には通常の転写操作の状態の途中で軽度の固着が発生する。しかしながらこのような場合であっても、引き続き転写操作を行うことにより強制的に供給ボビン31が回転され、順次上記の動作が行われて、塗膜転写具10は通常の状態に復帰される。

0061

なお、転写テープTが強固に固着してしまった場合には、係止爪84bとラチェット軸33dのラチェット歯の係止によりラチェットギヤ84がX1方向に回転し、これにより第二クラッチギヤ82がX2方向に回転しても、クラッチばね82aが第二クラッチ軸62aの外周を滑って第2のクラッチ80が作動する。すると、中間ギヤ62,小ギヤ63,固定ギヤ64は回転せず、よって巻取ボビン32も回転しない。このような場合には、ケース本体5を分離して、外周が波形状とされる巻取ボビン32の右側の鍔部32bを手で静かに操作する等して転写テープTの固着を解除することができる。

0062

また、通常操作における転写操作の重さ(換言すれば、塗膜転写具10を引くための力)は、第1のクラッチ60のクラッチ力により決定される。一方、転写テープTの固着状態から復帰されるまでの間の転写操作の重さは、第1のクラッチ60のクラッチ力と第2のクラッチ80のクラッチ力とが合算されたクラッチ力となる。従って、第1のクラッチ60のクラッチ力と、第1のクラッチ60のクラッチ力と第2のクラッチ80のクラッチ力とを合算したクラッチ力の差を小さくすれば、通常の状態における転写操作の重さと復帰状態における転写操作の重さの差が小さくなり、使用者はこれらの状態の切り替わりを意識することなく転写操作を行うことができる。具体的には、第1のクラッチ60のクラッチ力を第2のクラッチ80のクラッチ力よりも数倍程度大きくしておくと好適である。

0063

さらにまた、第2のクラッチ80を省略して、第二クラッチギヤ82と中間ギヤ62とを同軸に一体とした二段ギヤとすることもできる。この二段ギヤを用いた構成によれば、転写テープTに軽度の固着が発生して転写操作を続行し、供給ボビン31と挿入軸33のみがX1方向に回転しても、ラチェット軸33dと係止爪84bが係止すると、連動機構は回転せずに、これ以上の転写操作ができなくなる。この場合には、ケース本体5を分離して手動で転写テープTの復帰作業を行うことができる。このようにして、第2のクラッチ80を省略して、第二クラッチギヤ82と中間ギヤ62を一体とした二段ギヤを用いることにより、使用者は転写テープTの固着を感知することができる。

0064

次に、本実施形態の供給ボビン31と巻取ボビン32を連動させる連動機構について模式化した図を図7(a)に示し、その変形例を図7(b),(c)に示す。ここで、図7(a)〜(c)は、それぞれ連動機構を平面視した模式図であり、矢印はそれぞれのギヤ等が回転する方向を示す。

0065

上述の実施形態を模式図化した図7(a)に示すように、供給ボビン31には、供給側回転軸121が固定されている。具体的には、上述の挿入軸33が供給側回転軸121に相当する。一方、巻取ボビン32には、巻取側回転軸122が固定されている。具体的には、巻取側回転軸122と上述の固定ギヤ64は一体化して巻取ボビン32に固定される。

0066

そして、第1のクラッチ60、第一クラッチギヤ61、中間ギヤ62、小ギヤ63及び固定ギヤ64により第1の回転連結機構1Aが構成される。供給側回転軸121と巻取側回転軸122は、第1の回転連結機構1Aにより回転力が伝達されるよう回転連結されている。

0067

そして、供給側回転軸121には、ラチェット軸33dが同軸上に固定されている。具体的には、上述の通り、挿入軸33の一部として同軸にラチェット軸33dが形成されている。さらに、ラチェット回転部材とされる係止爪84bは、ラチェット軸33dと係止可能に形成される。そして、ラチェット回転部材とされる係止爪84bを備えるラチェットギヤ84と、第二クラッチギヤ82、中間ギヤ62、小ギヤ63及び固定ギヤ64により、第2の回転連結機構2Aが構成される。ラチェット軸33dと巻取側回転軸122は、第2の回転連結機構2Aにより回転力が伝達されるよう回転連結されている。

0068

すなわち、中間ギヤ62,小ギヤ63及び固定ギヤ64は、第1の回転連結機構1Aともされ、第2の回転連結機構2Aともされる。

0069

ここで、既に説明した通り、ラチェット回転部材とされる係止爪84bは、第1の回転連結機構1Aにより回転力が伝達される場合には、ラチェット軸33dの回転数に対する係止爪84bの回転数の比が1より大きくなるよう形成されているので、ラチェット軸33dよりも速く回転する。従って、ラチェット回転部材とされる係止爪84bはラチェット軸33dのラチェット歯に係止されず、ラチェット回転部材とされる係止爪84bはラチェット軸33dに対して回転(空回り)される。

0070

一方、転写テープTに軽度の固着が発生すると、第1のクラッチ60が作動して、供給ボビン31と供給側回転軸121(挿入軸33)のみが回転する。すると、ラチェット回転部材とされる係止爪84bはラチェット軸33dのラチェット歯に係止される。係止爪84bとラチェット軸33dが係止されると、第2の回転連結機構2Aにより、ラチェット軸33dを介して供給側回転軸121の回転力が巻取側回転軸122に伝達されて巻取ボビン32が回転され、塗膜転写具10は通常の状態に復帰される。

0071

また、図7(a)に示すように、第2のクラッチ80は、第二クラッチギヤ82と中間ギヤ62との間に配置される。そして、第1の回転連結機構1Aを介した供給ボビン31と巻取ボビン32の巻取量の調整は第1のクラッチ60の作用により適宜調整され、第2の回転連結機構2Aを介した供給ボビン31と巻取ボビン32の巻取量の調整は第2のクラッチ80の作用により適宜調整される。なお、第2のクラッチ80は、第2の回転連結機構2Aを構成する何れかの部材間に配置することができるし、前述の通り、省略することもできる。

0072

また、本実施形態においては、第1の回転連結機構1A及び第2の回転連結機構2Aを複数のギヤにより構成したが、第1の回転連結機構1A及び第2の回転連結機構2Aにおける回転力を伝達する部材はギヤに限られず、種々の公知の伝達部材、例えばプーリーベルトによる構成等としても良いし、ギヤと併用しても良い。

0073

また、第1のクラッチ60及び第2のクラッチ80の構造は、本実施形態におけるクラッチばね61a,82aと第一クラッチ軸33c、第二クラッチ軸62aによる構成に限られず、摩擦板を用いた構造等の他の公知のクラッチ構造とすることもできる。また、係止爪84bとラチェット軸33d外周のラチェット歯の関係を逆にして、ラチェット軸33dの外周に、径外方向に弾発される係止爪を設けて、ラチェットギヤ84の内周面にラチェット歯を形成しても良い。

0074

また、本実施形態においては、第1の回転連結機構1A及び第2の回転連結機構2Aは、供給ボビン31及び巻取ボビン32の一方面側である左側の側面側に配置される。これにより、コンパクトに塗膜転写具10を形成することができる。

0075

しかしながら、図7(b)に示すように、第1の回転連結機構1Bと第2の回転連結機構2Bを、供給ボビン31及び巻取ボビン32に対してそれぞれ左側の側面側に第1の回転連結機構1Bを配置し、右側の側面側に第2の回転連結機構2Bを配置することもできる。なお、供給側回転軸121及び巻取側回転軸122は、それぞれ供給ボビン31、巻取ボビン32を貫通するようにして、供給ボビン31、巻取ボビン32に固定されている。図7(b)で示される変形例においては、第1の回転連結機構1Bは、第1のクラッチ60、第一クラッチギヤ61、中間ギヤ62、小ギヤ63及び固定ギヤ64により形成される。第2の回転連結機構2Bは、ラチェット回転部材とされる係止爪84bを備えるラチェットギヤ84及びギヤ123,124,125により形成される。

0076

なお、図7(b)に示す変形例においては、供給ボビン31の右側の側面側に形成される供給側回転軸121とラチェット軸33dは同軸に固定されている。さらに、ギヤ125は、巻取ボビン32の右側の側面側に形成される巻取側回転軸122と固定されている。

0077

図7(b)に示す変形例においても、連動機構は同様に動作される。すなわち、通常の転写操作においては、供給ボビン31の回転により、供給ボビン31の左側の側面側に形成される供給側回転軸121が回転し、第1の回転連結機構1B(第1のクラッチ60、第一クラッチギヤ61、中間ギヤ62、小ギヤ63、固定ギヤ64)により巻取側回転軸122が回転し、巻取ボビン32が回転される。このとき、供給側回転軸121と同軸に固定されるラチェット軸33dは回転される。そして、巻取側回転軸122に固定されるギヤ125及びギヤ124,123を介してラチェットギヤ84も回転される。しかしながら、ラチェット軸33dの回転数に対する係止爪84bの回転数の比が1より大きくなるよう形成されているので、第1の回転連結機構1Bにより回転力が伝達される場合には、ラチェットギヤ84は、ラチェット軸33dに対して速く回転し、空回りする。

0078

そして、転写テープTに軽度の固着が発生すると、第1の回転連結機構1B及び第2の回転連結機構2Bの回転が停止される。そこで転写操作を引き続き行って強制的に供給ボビン31を回転させると、供給ボビン31、供給側回転軸121及びラチェット軸33dのみが回転して、係止爪84bとラチェット軸33dが係止される。すると、供給側回転軸121の回転力は、ラチェット軸33dに伝達されて、第2の回転連結機構2B(ラチェット回転部材とされる係止爪84bを備えるラチェットギヤ84,ギヤ123,124,125)及び第2のクラッチ80を介して巻取側回転軸122が回転し、巻取ボビン32が回転される。このようにして、軽度の固着が発生した塗膜転写具10は、通常の転写操作の状態に復帰される。

0079

また、ラチェット軸33dは、本実施形態においては挿入軸33の一部として、供給側回転軸121と同軸に形成したが、これに限られず、例えば図7(c)に示すように、供給側回転軸121から他のギヤ133,134を設けて、このギヤ134にラチェット軸を固定しても良い。しかしながら、供給側回転軸121とラチェット軸33dを同軸とすれば、塗膜転写具10の構成をコンパクトにすることができる。

0080

なお、図7(c)の変形例においては、第1の回転連結機構1Cは、第1のクラッチ60,第一クラッチギヤ61,中間ギヤ62,小ギヤ63及び固定ギヤ64により形成される。第2の回転連結機構2Cは、ラチェット回転部材とされる係止爪84bを備えるラチェットギヤ84と、第二クラッチギヤ82と、小ギヤ63及び固定ギヤ64により形成される。供給側回転軸121に固定されるギヤ133と、このギヤ133と歯合するギヤ134とにより、ラチェット軸33dは供給側回転軸121と回転連結されている。

0081

すなわち、図7(c)の変形例に示すように、ラチェット軸33dは、供給側回転軸121により回転するよう連結されていればよく、供給側回転軸121に同軸で固定されていなくても良い。

0082

図7(c)に示す変形例においても、連動機構は同様に動作される。すなわち、通常の転写操作においては、供給ボビン31の回転により、供給側回転軸121が回転し、第1の回転連結機構1C(第1のクラッチ60,第一クラッチギヤ61,中間ギヤ62,小ギヤ63,固定ギヤ64)により巻取側回転軸122が回転し、巻取ボビン32が回転される。このとき、供給側回転軸121に固定されるギヤ133及びギヤ133と歯合する134とともにラチェット軸33dは回転される。そして、巻取側回転軸122に固定される固定ギヤ64及び小ギヤ63、第二クラッチギヤ82を介してラチェットギヤ84も回転される。しかしながら、第1の回転連結機構1Cにより回転力が伝達される場合には、ラチェット軸33dの回転数に対する係止爪84bの回転数の比が1より大きくなるよう形成されているので、ラチェットギヤ84は、ラチェット軸33dに対して速く回転し、空回りする。

0083

そして、転写テープTに軽度の固着が発生すると、第1の回転連結機構1C及び第2の回転連結機構2Cの回転は停止される。そこで、転写操作を引き続き行って強制的に供給ボビン31を回転させると、供給ボビン31、供給側回転軸121、ギヤ133,134及びラチェット軸33dのみが回転して、係止爪84bとラチェット軸33dが係止される。すると、第2の回転連結機構2C(ラチェット回転部材とされる係止爪84bを備えるラチェットギヤ84,第二クラッチギヤ82,小ギヤ63,固定ギヤ64)及び第2のクラッチ80を介して巻取側回転軸122が回転し、巻取ボビン32が回転される。このようにして、軽度の固着が発生した塗膜転写具10は、通常の転写操作の状態に復帰される。

0084

以上、本発明に係る実施形態を説明したが、本発明は以上の実施形態によっては限定されることはなく、種々の形態で実施することができる。

0085

1A,1B,1C 第1の回転連結機構
2A,2B,2C 第2の回転連結機構
5ケース本体 5e 開口部
7出没操作レバー 10塗膜転写具
20転写ヘッド21ベースプレート
21a供給ボビン受部 21a1挿入孔
21b巻取ボビン受部 21b1 環状受部
21b2 巻取ボビン右支持軸21b3ラチェット歯
21d係止長孔21e 係止長孔
22転写ローラ支持部 22a 右支持部
22b支持円筒22c 左支持部
23 転写ローラ 25保持プレート
25a 供給ボビン支持軸 25b 巻取ボビン左支持軸
25c結合プレート25d 結合プレート
25e挿入突起25fカム部
25gギヤ支持軸25h 小ギヤ支持軸
26ガード枠
31 供給ボビン 32 巻取ボビン
32a係止爪32b 鍔部
33挿入軸33a貫通孔
33b 鍔部 33c 第一クラッチ軸
33dラチェット軸40レフィールユニット
51左ケース51a 被係止部
51b 被係止部 51cガイド板
51d 第一ガイド柱51e 左開口部
51f円弧孔部 51j 第二ガイド柱
52右ケース52a 係止部
52a1係合爪52b 係止部
52b1 係合爪
52c ガイド板被挿入部 52d 第一ガイド柱被挿入部
52e 右開口部 52j 第二ガイド柱被挿入部
60 第1のクラッチ61 第一クラッチギヤ
61aクラッチばね62中間ギヤ
62a 第二クラッチ軸 62b軸孔
63 小ギヤ64固定ギヤ
70 出没シャッター部材71 円環状部
71aフォロア部 72シャッター部
80 第2のクラッチ 82 第二クラッチギヤ
82a クラッチばね 84ラチェットギヤ
84aばね部84b 係止爪
121 供給側回転軸122 巻取側回転軸
123 ギヤ 124 ギヤ
125 ギヤ 133 ギヤ
134 ギヤ

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