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技術 液体ブロー成形装置及び液体ブロー成形方法

出願人 株式会社吉野工業所
発明者 陶山賢一奥山雄一
出願日 2015年4月30日 (5年1ヶ月経過) 出願番号 2015-093360
公開日 2016年12月15日 (3年6ヶ月経過) 公開番号 2016-210030
状態 特許登録済
技術分野 一体成形容器 プラスチック等のブロー成形,熱成形
主要キーワード 昇圧スピード 水撃作用 加圧エアー ピーク圧 水撃圧 加圧源 ブローノズル 縮径変形
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2016年12月15日)のものです。
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図面 (3)

課題

液体ブロー成形時にプリフォームの口部が拡径変形することにより生じる液漏れを確実に防止することができる液体ブロー成形装置及び液体ブロー成形方法を提供する。

解決手段

液体ブロー成形装置1を、プリフォーム3をその開口端となる口部3aを残して収容するブロー成形型8と、プリフォーム3内に加圧した液体を供給するブローノズル10と、プリフォーム3の口部3aの外壁面周りを密に囲繞し、該外壁面との間に口外加圧用空間20を形成する隔壁部材22と、液体ブロー成形時に、プリフォーム3内の圧力よりも口外加圧用空間20内の圧力の方が高くなるように口外加圧用空間20内に加圧流体を供給する加圧流体供給手段24と、を備えた構成とする。

概要

背景

ポリプロピレン(PP)製のボトルポリエチレンテレフタレート(PET)製のボトルに代表されるような樹脂製の容器は、飲料、化粧品薬品洗剤シャンプー等のトイレタリーなどの様々な液体を収容する用途に使用されている。このような容器は、熱可塑性を有する樹脂材料によって有底筒状に形成されたプリフォームブロー成形することにより製造されるのが一般的である。

プリフォームをブロー成形する装置としては、プリフォームをその口部を残して収容するブロー成形型と、プリフォームの口部に係合するブローノズルとを有し、ブローノズルからプリフォームの内部にその口部を通じて加圧した液体を供給することで当該プリフォームを所定形状の容器に液体ブロー成形するようにした液体ブロー成形装置が知られている。このような液体ブロー成形装置によれば、プリフォームに供給する液体として飲料等の最終的に製品として容器に収容される内容液を使用することにより、成形後の容器への内容液の充填工程を省略して、その生産工程や液体ブロー成形装置の構成を簡略化することができる。

上記のような液体ブロー成形装置では、通常、ブローノズルはプリフォームに対してその口部の天面においてシールされる構成となっている。そのため、液体ブロー成形時に加圧した液体がプリフォームに供給されて当該液体の圧力が口部の内面に加わると、その圧力により口部が拡径変形してブローノズルと口部との間に隙間が生じ、当該隙間から液漏れが生じるおそれがあった。

そこで、例えば特許文献1に示される液体ブロー成形装置では、プリフォームの口部の外壁面周りを密に囲繞する隔壁部材によって当該口部の外壁面の外側に口外加圧用空間を形成し、液体ブロー成形時に、この口外加圧用空間に加圧エアー等の加圧流体を供給することにより口部の外壁面側に内側と同程度の圧力を加えて口部の拡径変形を抑制するようにしている。

概要

液体ブロー成形時にプリフォームの口部が拡径変形することにより生じる液漏れを確実に防止することができる液体ブロー成形装置及び液体ブロー成形方法を提供する。液体ブロー成形装置1を、プリフォーム3をその開口端となる口部3aを残して収容するブロー成形型8と、プリフォーム3内に加圧した液体を供給するブローノズル10と、プリフォーム3の口部3aの外壁面の周りを密に囲繞し、該外壁面との間に口外加圧用空間20を形成する隔壁部材22と、液体ブロー成形時に、プリフォーム3内の圧力よりも口外加圧用空間20内の圧力の方が高くなるように口外加圧用空間20内に加圧流体を供給する加圧流体供給手段24と、を備えた構成とする。

目的

本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、液体ブロー成形時にプリフォームの口部が拡径変形することにより生じる液漏れを確実に防止することができる液体ブロー成形装置及び液体ブロー成形方法を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

有底筒状に形成されたプリフォームを所定形状の容器液体ブロー成形する液体ブロー成形装置であって、内側にキャビティ区画し、該キャビティ内に前記プリフォームをその開口端となる口部を残して収容するブロー成形型と、前記プリフォームの口部を通じて該プリフォーム内に加圧した液体を供給するブローノズルと、前記プリフォームの口部の外壁面周りを密に囲繞し、該外壁面との間に口外加圧用空間を形成する隔壁部材と、液体ブロー成形時に、前記プリフォーム内の圧力よりも前記口外加圧用空間内の圧力の方が高くなるように該口外加圧用空間内に加圧流体を供給する加圧流体供給手段と、を備えることを特徴とする液体ブロー成形装置。

請求項2

前記加圧流体供給手段は前記口外加圧用空間内に一定の圧力で加圧流体を供給する、請求項1に記載の液体ブロー成形装置。

請求項3

前記ブローノズルは前記口部の内部に挿入されるガイド筒部を有する、請求項1または2に記載の液体ブロー成形装置。

請求項4

前記ブローノズルと前記プリフォームの口部との間をシールするシール部材を備える、請求項1〜3の何れか1項に記載の液体ブロー成形装置。

請求項5

前記プリフォームは口部の下端に環状のネックリングを有し、前記隔壁部材が前記ネックリングに全周に亘って密に当接する、請求項1〜4の何れか1項に記載の液体ブロー成形装置。

請求項6

前記加圧流体供給手段は前記口外加圧用空間に加圧エアーを供給する、請求項1〜5の何れか1項に記載の液体ブロー成形装置。

請求項7

前記ブローノズルおよび前記隔壁部材を共に、前記ブロー成形型に対して近接離間移動させる駆動機構を備える、請求項1〜6の何れか1項に記載の液体ブロー成形装置。

請求項8

有底筒状に形成されたプリフォームをその口部を残してブロー成形型内に収容し、ブローノズルから前記口部を通じて前記プリフォーム内に加圧した液体を供給してプリフォームを所定形状の容器に成形する液体ブロー成形方法であって、液体ブロー成形時に、前記口部の外壁面側に加圧流体を供給して該外壁面を前記プリフォーム内の圧力よりも高い圧力で径方向内側に向けて加圧すること特徴とする液体ブロー成形方法。

請求項9

前記口部の外壁面側に一定の圧力で加圧流体を供給する、請求項8に記載の液体ブロー成形方法。

請求項10

前記口部の外壁面側に加圧エアーを供給する、請求項8または9に記載の液体ブロー成形方法。

技術分野

0001

本発明は、樹脂材料により有底筒状に形成されたプリフォームを所定形状の容器液体によりブロー成形する液体ブロー成形装置及び液体ブロー成形方法に関する。

背景技術

0002

ポリプロピレン(PP)製のボトルポリエチレンテレフタレート(PET)製のボトルに代表されるような樹脂製の容器は、飲料、化粧品薬品洗剤シャンプー等のトイレタリーなどの様々な液体を収容する用途に使用されている。このような容器は、熱可塑性を有する樹脂材料によって有底筒状に形成されたプリフォームをブロー成形することにより製造されるのが一般的である。

0003

プリフォームをブロー成形する装置としては、プリフォームをその口部を残して収容するブロー成形型と、プリフォームの口部に係合するブローノズルとを有し、ブローノズルからプリフォームの内部にその口部を通じて加圧した液体を供給することで当該プリフォームを所定形状の容器に液体ブロー成形するようにした液体ブロー成形装置が知られている。このような液体ブロー成形装置によれば、プリフォームに供給する液体として飲料等の最終的に製品として容器に収容される内容液を使用することにより、成形後の容器への内容液の充填工程を省略して、その生産工程や液体ブロー成形装置の構成を簡略化することができる。

0004

上記のような液体ブロー成形装置では、通常、ブローノズルはプリフォームに対してその口部の天面においてシールされる構成となっている。そのため、液体ブロー成形時に加圧した液体がプリフォームに供給されて当該液体の圧力が口部の内面に加わると、その圧力により口部が拡径変形してブローノズルと口部との間に隙間が生じ、当該隙間から液漏れが生じるおそれがあった。

0005

そこで、例えば特許文献1に示される液体ブロー成形装置では、プリフォームの口部の外壁面周りを密に囲繞する隔壁部材によって当該口部の外壁面の外側に口外加圧用空間を形成し、液体ブロー成形時に、この口外加圧用空間に加圧エアー等の加圧流体を供給することにより口部の外壁面側に内側と同程度の圧力を加えて口部の拡径変形を抑制するようにしている。

先行技術

0006

特開2013−132884号公報

発明が解決しようとする課題

0007

しかしながら、上記従来の液体ブロー成形装置においても、プリフォームの内部が加圧した液体で満杯になったときに水撃作用によってプリフォーム内にピーク圧水撃圧)が発生するため口部の拡径変形を充分に抑制することができず、口部から口外加圧用空間に向けて液漏れが生じ、液体ブロー成形後にブローノズルを口部から離脱させると、口外加圧用空間に侵入していた液体が垂れ落ちて装置を汚す虞があった。

0008

本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、液体ブロー成形時にプリフォームの口部が拡径変形することにより生じる液漏れを確実に防止することができる液体ブロー成形装置及び液体ブロー成形方法を提供することにある。

課題を解決するための手段

0009

本発明の液体ブロー成形装置は、有底筒状に形成されたプリフォームを所定形状の容器に液体ブロー成形する液体ブロー成形装置であって、内側にキャビティ区画し、該キャビティ内に前記プリフォームをその開口端となる口部を残して収容するブロー成形型と、前記プリフォームの口部を通じて該プリフォーム内に加圧した液体を供給するブローノズルと、前記プリフォームの口部の外壁面の周りを密に囲繞し、該外壁面との間に口外加圧用空間を形成する隔壁部材と、液体ブロー成形時に、前記プリフォーム内の圧力よりも前記口外加圧用空間内の圧力の方が高くなるように該口外加圧用空間内に加圧流体を供給する加圧流体供給手段と、を備えることを特徴とする。

0010

本発明の液体ブロー成形装置は、上記構成において、前記加圧流体供給手段が前記口外加圧用空間内に一定の圧力で加圧流体を供給する構成とされるのが好ましい。

0011

本発明の液体ブロー成形装置は、上記構成において、前記ブローノズルが前記口部の内部に挿入されるガイド筒部を有する構成とされるのが好ましい。

0012

本発明の液体ブロー成形装置は、上記構成において、前記ブローノズルと前記プリフォームの口部との間をシールするシール部材を備えるのが好ましい。

0013

本発明の液体ブロー成形装置は、上記構成において、前記プリフォームが口部の下端に環状のネックリングを有し、前記隔壁部材が前記ネックリングに全周に亘って密に当接する構成とされるのが好ましい。

0014

本発明の液体ブロー成形装置は、上記構成において、前記加圧流体供給手段が前記口外加圧用空間に加圧エアーを供給する構成とされるのが好ましい。

0015

本発明の液体ブロー成形装置は、上記構成において、前記ブローノズルおよび前記隔壁部材を共に、前記ブロー成形型に対して近接離間移動させる駆動機構を備えるのが好ましい。

0016

本発明の液体ブロー成形方法は、有底筒状に形成されたプリフォームをその口部を残してブロー成形型内に収容し、ブローノズルから前記口部を通じて前記プリフォーム内に加圧した液体を供給してプリフォームを所定形状の容器に成形する液体ブロー成形方法であって、液体ブロー成形時に、前記口部の外壁面側に加圧流体を供給して該外壁面を前記プリフォーム内の圧力よりも高い圧力で径方向内側に向けて加圧すること特徴とする。

0017

本発明の液体ブロー成形方法は、上記構成において、前記口部の外壁面側に一定の圧力で加圧流体を供給する構成とされるのが好ましい。

0018

本発明の液体ブロー成形方法は、上記構成において、前記口部の外壁面側に加圧エアーを供給する構成とされるのが好ましい。

発明の効果

0019

本発明によれば、液体ブロー成形時にプリフォーム内の圧力よりも口部の外壁面側の圧力を高くするようにしたので、プリフォーム内に水撃作用によるピーク圧が発生しても口部の拡径変形を確実に防止して、ブローノズルと口部との間からの液漏れを確実に防止することができる。

0020

このように、本発明によれば、液体ブロー成形時にプリフォームの口部が拡径変形することにより生じる液漏れを確実に防止することができる液体ブロー成形装置及び液体ブロー成形方法を提供することができる。

図面の簡単な説明

0021

本発明の一実施の形態である液体ブロー成形装置の要部を示す断面図である。
液体ブロー成形時におけるプリフォーム内の圧力と口外加圧用空間の圧力とを示す線図である。

実施例

0022

以下、図面を参照して本発明をより具体的に例示説明する。

0023

図1に示す液体ブロー成形装置1は、熱可塑性を有する樹脂材料によって有底筒状に形成されたプリフォーム3を所定形状の容器に液体ブロー成形するものである。なお、液体ブロー成形とは、プリフォーム3に供給する加圧流体として加圧エアーに替えて加圧した液体を用いたブロー成形のことである。

0024

本実施の形態では、プリフォーム3として、その開口端となる円筒状の口部3aと、口部3aに連なるとともに下端が閉塞する円筒状の胴部3bと、口部3aの下端に径方向外側に突出して設けられる環状(フランジ状)のネックリング3cとを有する形状のものが用いられている。なお、プリフォーム3の形状は有底筒状であれば上記形状に限定されることなく他の形状とすることもできる。また、図示する場合では、口部3aの径方向外側を向く面つまり外壁面にキャップ(不図示)を装着するための雄ネジが設けられているが、口部3aの外壁面に雄ネジに替えてキャップをアンダーカット係合させる係合突起を設けた構成としてもよい。

0025

液体ブロー成形装置1は、例えばボトルなどの容器の最終形状に対応した形状の型面5によって内側にキャビティ7を区画する合わせタイプ(割型タイプ)のブロー成形型8を備えている。このブロー成形型8は、熱可塑性を発現する所定の温度にまで加熱されて軟化したプリフォーム3を、その口部3aを残して、つまり口部3aをブロー成形型8の上面から上方に突出させた状態としてキャビティ7内に収容することができる。

0026

液体ブロー成形装置1はブローノズル10を備えている。ブローノズル10は略円筒状に形成され、その軸方向を上下方向に向けて支持ブロック12の下端に取り付けられている。このブローノズル10は、ブロー成形型8に配置されたプリフォーム3の口部3aに上方側から係合し、口部3aを通じて液体供給部14から供給される加圧した液体をプリフォーム3内に供給することができる。

0027

図示する場合では、ブローノズル10はその下端側にガイド筒部10aを有し、このガイド筒部10aがプリフォーム3の口部3aの内部に挿入された状態となって口部3aに係合するようになっている。この場合、ガイド筒部10aは、その外径が口部3aの内径よりも僅かに小さくされるのが好ましい。これにより、ガイド筒部10aの外壁面と口部3aの内壁面との間には僅かに隙間が形成され、ガイド筒部10aをプリフォーム3の口部3aの内部に挿入する際にガイド筒部10aの外壁面と口部3aの内壁面とが擦れて口部3aの内壁面に傷が付くのを防止することができる。また、種々の口径の口部3aを備えるプリフォーム3に1つのブローノズル10を対応させて、この液体ブロー成形装置1の簡素化を図ることもできる。また、ガイド筒部10aは、その下端が下方に向けて縮径するテーパー状面を有する形状に形成されるのが好ましい。これにより、ガイド筒部10aの口部3aへの挿入を確実に行うことができる。

0028

ブローノズル10の内側は当該ブローノズル10の上下端に開口する流路16となっており、この流路16は支持ブロック12の内側に設けられた流路を介して液体供給部14に接続されている。液体供給部14はブローノズル10の流路16に所定の圧力にまで加圧した液体を供給することができる。このような構成により、ブロー成形型8に配置されたプリフォーム3の口部3aに、液体供給部14から供給される液体をブローノズル10から当該口部3aを通じてプリフォーム3内に供給することができる。

0029

液体供給部14としては、例えば加圧源としてプランジャーポンプを用いた構成のものを用いることができるが、プリフォーム3に所定の圧力にまで加圧した液体を供給することができるものであれば他の構成のものを用いることもできる。なお、液体供給部14が供給する加圧した液体としては、飲料等の最終的に製品として成形後の容器に収容される内容液を使用するのが好ましい。

0030

図示するように、液体ブロー成形装置1は延伸ロッド18を備えた構成とすることもできる。この場合、プリフォーム3を延伸ロッド18により軸方向に延伸させつつ口部3aから供給される加圧した液体により径方向に延伸させる二軸延伸ブロー成形を行うことができる。なお、液体ブロー成形装置1は、延伸ロッド18を備えない構成とすることもできる。この場合、流路16の有効開口面積(加圧した液体が通ることができる開口面積)を増大させてプリフォーム3内への単位時間当たりの液体供給量つまりプリフォーム3内の昇圧スピードを上げることができるので、プリフォーム3の容器への成形時間を短縮して成形サイクルを高めることができる。

0031

液体ブロー成形装置1は、液体ブロー成形時における口部3aの拡径変形を防止するために、口部3aの外壁面との間に口外加圧用空間20を形成する隔壁部材22と、口外加圧用空間20に加圧流体を供給する加圧流体供給手段24とを備えている。

0032

隔壁部材22は、ブローノズル10と共に支持ブロック12に支持されており、プリフォーム3の口部3aの外壁面の周りを密に囲繞して、当該口部3aの外壁面との間に口外加圧用空間20を区画形成している。隔壁部材22には連通路22aが設けられ、この連通路22aにより口外加圧用空間20が加圧流体供給手段24に連通されている。図示する場合では、隔壁部材22の下端部には環状リブ22bが一体に設けられ、この環状リブ22bがプリフォーム3のブロー成形型8の上面に支持されたネックリング3cの上面に全周に亘って密に当接することにより、隔壁部材22の下端側において口外加圧用空間20が密閉されている。なお、隔壁部材22の下端をブロー成形型8の上面に密着させることにより、当該隔壁部材22の下端側において口外加圧用空間20が密閉する構成とすることもできる。

0033

加圧流体供給手段24は、液体供給部14からプリフォーム3内に加圧した液体が供給されたとき、つまり液体ブロー成形時に、液体が供給されたプリフォーム3内の圧力よりも口外加圧用空間20内の圧力の方が高くなるような圧力で口外加圧用空間20内に加圧流体を供給する。このとき、加圧流体供給手段24は、口外加圧用空間20内に一定の圧力で加圧流体を供給するのが好ましい。

0034

図2に示すように、加圧流体供給手段24が口外加圧用空間20に供給する加圧流体の圧力は、液体ブロー成形時にプリフォーム3内に生じる最大圧力よりも高い圧力に設定される。例えば、液体ブロー成形時には、プリフォーム3内が加圧した液体で満杯になったときに水撃作用によりピーク圧が生じるが、加圧流体供給手段24が口外加圧用空間20に供給する加圧流体の圧力はこのピーク圧よりも高い圧力に設定される。このような圧力の設定は、予め実験等を行うことにより得られたプリフォーム3内の圧力データに基づいて行うことができる。

0035

加圧流体供給手段24が口外加圧用空間20内に供給する加圧流体は、加圧エアーであるのが好ましい。加圧流体供給手段24によって供給する流体を液体とした場合には、ブロー成形終了後に口外加圧用空間20内の液体を回収する手段を別途設けることが必要となるが、加圧流体供給手段24によって供給する流体を加圧エアーとした場合には、このような手段を設ける必要がなく、液体ブロー成形終了後に口外加圧用空間20内のエアーを外部に排出させるだけでよいので、この液体ブロー成形装置1の構成の簡略化を図ることができる。

0036

なお、加圧流体供給手段24が口外加圧用空間20に供給する加圧流体は、加圧エアーに限らず、他の気体や液体等とすることもできる。

0037

このような加圧流体供給手段24としては、例えば加圧ポンプエアコンプレッサ、液体供給部14の液圧を利用したアキュムレータなど、口部3aの外壁面と隔壁部材22との間の口外加圧用空間20に所望の圧力で加圧流体を供給できるものであれば種々の構成のものを用いることができる。

0038

ブローノズル10には、ガイド筒部10aの基端から径方向外側に延びて口部3aの上端に対向する平坦面10bが設けられ、口部3aの開口端(上端面)とブローノズル10の平坦面10bとの間にはプリフォーム3の内部と口外加圧用空間20との間をシールするシール部材26が設けられている。この場合、シール部材26として例えばOリングを用いることができる。

0039

また、支持ブロック12には駆動機構28が設けられている。駆動機構28は、ブローノズル10および隔壁部材22を支持ブロック12と共にブロー成形型8に対して軸方向に近接、離間させる方向(上下方向)に駆動して、ブローノズル10を口部3aに係合、離脱させることができる。なお、駆動機構28としては、電動モータ油圧シリンダなどのアクチュエータを用いた種々の構成のものを用いることができる。

0040

次に、このような構成の液体ブロー成形装置1を用いてプリフォーム3を所定形状の容器に液体ブロー成形する方法(本発明の液体ブロー成形方法)について説明する。

0041

まず、予め所定の温度にまで加熱されて軟化したプリフォーム3を、その口部3aを残してブロー成形型8内に配置し、型締めする。

0042

次に、駆動機構28によりブローノズル10および隔壁部材22を共にブロー成形型8に近接する方向に移動させて、ブローノズル10のガイド筒部10aをプリフォーム3の口部3a内に挿入する。このとき、プリフォーム3の口部3aの外壁面側に隔壁部材22が配置され、その環状リブ22bがネックリング3cの上面に全周に亘って液密に当接して、口部3aの外壁面と隔壁部材22との間に密閉された口外加圧用空間20が形成される。

0043

この状態において、液体供給部14からブローノズル10に液体を供給することでプリフォーム3内にその口部3aを通じて加圧した液体を供給して液体ブロー成形を行う。このとき、加圧流体供給手段24により、口外加圧用空間20には加圧流体供給手段24から加圧流体(加圧エアー)が供給され、口外加圧用空間20は液体が供給されたプリフォーム3内の圧力よりも高い圧力とされる。

0044

このように、プリフォーム3内に加圧した液体が供給されて液体ブロー成形が行われているときには、加圧流体が供給されることにより口外加圧用空間20内の圧力はプリフォーム3内の圧力よりも高くなり、これにより口部3aの外壁面にはその内壁面よりも高い圧力が加えられる。つまり、液体ブロー成形時には、プリフォーム3の口部3aの外壁面は口外加圧用空間20内の圧力によってプリフォーム3内の圧力よりも高い圧力で径方向内側に向けて加圧される。これにより、口部3aが拡径変形することが防止される。例えば、図2に示すように、プリフォーム3内に供給される液体の水撃作用によりプリフォーム3内にピーク圧が生じた場合であっても、口外加圧用空間20内の圧力はこのピーク圧よりも高い圧力とされているので、プリフォーム3内に水撃作用によるピーク圧が発生しても口部3aの拡径変形を防止して、ブローノズル10と口部3aとの間からの液漏れを確実に防止することができる。

0045

なお、図1に示すように、口部3aの内側にはブローノズル10のガイド筒部10aが挿入されているので、口部3aの径方向内側へ向けた縮径変形は、当該口部3aの内壁面がガイド筒部10aに当接することによって防止される。

0046

図2に示すように、液体ブロー成形が終了すると、ブローノズル10からプリフォーム3内への液体の供給が停止され、その後、図2に示されないが加圧流体供給手段24から口外加圧用空間20への加圧流体の供給が停止される。次いで、駆動機構28によりブローノズル10および隔壁部材22が共にブロー成形型8から離間する方向に上昇移動されて、成形後の容器の口部3aからブローノズル10が離脱する。そして、成形後の容器の口部3aにキャップを取り付けた後、ブロー成形型8を型開きし、完成した容器がブロー成形型8から取り出される。なお、キャップは成形後の容器をブロー成形型8から取り出した後に当該容器の口部3aに取り付けるようにしてもよい。

0047

このように、本発明の液体ブロー成形装置1によれば、プリフォーム3の口部3aの外壁面側に密閉された口外加圧用空間20を形成し、液体ブロー成形時に、この口外加圧用空間20に加圧流体を供給して当該口外加圧用空間20の圧力をプリフォーム3内の圧力よりも高くするようにしたので、プリフォーム3内に水撃作用によるピーク圧が発生しても口部3aの拡径変形を確実に防止して、ブローノズル10と口部3aとの間からの液漏れを防止することができる。

0048

また、本発明の液体ブロー成形装置1では、ブローノズル10に、口部3aの開口端に対向する平坦面10bを設け、口部3aの開口端と平坦面10bとの間にプリフォーム3の内部と口外加圧用空間20との間をシールするシール部材26を設けるようにしたので、共通のシール部材26をもってプリフォーム3の内部と口部3aの外壁面側の口外加圧用空間20とをシールすることができ、この液体ブロー成形装置1の構造を簡素化することができる。

0049

さらに、本発明の液体ブロー成形装置1では、ブローノズル10に、口部3a内に挿入されるガイド筒部10aを設けるようにしたので、ブローノズル10および隔壁部材22をプリフォーム3の口部3aに対して容易かつ確実にセットすることができる。また、ブローノズル10にガイド筒部10aを設けたことにより、ブローノズル10からプリフォーム3内により胴部3bに近い位置から液体を供給することができるので、液体の口部3aからの漏れ出しをさらに効果的に抑制することができる。

0050

さらに、本発明の液体ブロー成形装置1では、隔壁部材22の下端をプリフォーム3のネックリング3cに全周に亘って密に当接させるようにしたので、液体ブロー成形時におけるプリフォーム3の姿勢を安定させ、より高品質の容器を成形することができる。

0051

本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。

0052

例えば、前記実施の形態では、プリフォーム3として口部3aが円筒状に形成されたものが用いられているが、これに限らず、プリフォーム3として口部3aがその開口端側が胴部3bの側よりも大径となるテーパー形状となったものを用いることもできる。この場合、プリフォーム3の口部3aへのブローノズル10(ガイド筒部10a)の挿入を容易にすることができる。なお、液体ブロー成形時に、口部3aの外壁面側に内壁面側よりも高い圧力が加えられることにより、液体ブロー成形後の口部3aを円筒状に成形させることができる。

0053

また、前記実施の形態においては、ブローノズル10のガイド筒部10aを、その外径がプリフォーム3の口部3aの内径よりも僅かに小さい形状としているが、これに限らず、ガイド筒部10aを、その外径がプリフォーム3の口部3aの内径と略同径となる形状とし、ガイド筒部10aを口部3aに嵌合させることにより、ブローノズル10と口部3aとの間がシールされる構成とすることもできる。

0054

さらに、ブローノズル10はガイド筒部10aを備えていない構成とすることもできる。

0055

1液体ブロー成形装置
3プリフォーム
3a 口部
3b胴部
3cネックリング
5 型面
7キャビティ
8ブロー成形型
10ブローノズル
10aガイド筒部
10b平坦面
12支持ブロック
14液体供給部
16流路
18延伸ロッド
20 口外加圧用空間
22隔壁部材
22a連通路
22b環状リブ
24加圧流体供給手段
26シール部材
28 駆動機構

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