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技術 ノイズ診断システム

出願人 株式会社デンソー
発明者 加藤昌弘
出願日 2015年4月22日 (4年7ヶ月経過) 出願番号 2015-087716
公開日 2016年12月8日 (3年0ヶ月経過) 公開番号 2016-208270
状態 未査定
技術分野 伝送一般の監視、試験 車両用電気・流体回路 雑音の除去
主要キーワード サブクロック信号 外部電源線 分周周波数 信号入出力回路 二モード ノイズ測定 可変容量回路 ノイズ対策用
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (5)

課題

比較的簡易な構成で、ノイズ発生源となっている制御ユニットを特定できるノイズ診断ステムを提供する。

解決手段

制御ユニットと、制御ユニットの動作状態を、予め定められた動作モードである第一モードと、第一モードとは異なる動作モードである第二モードの間で切替制御する動作制御部と、制御ユニットを、これら2つの動作モードで動作させたときに、予め定められた周波数帯に発生したノイズを測定するノイズ測定部と、2つの動作モードにおけるノイズの測定結果の比較に基づいて、制御ユニットによるノイズの発生状態を診断する診断部と、を備える。

概要

背景

特に、車両のECUに代表される、マイコンマイクロコンピュータ)の制御により動作する制御ユニットは、マイコンおよび周辺回路を動作させるためのクロック発振回路を備える。クロック発振回路の信号(基本波あるいは高調波)が漏洩して、ラジオ放送帯からテレビローチャンネル(1〜3chなど)に雑音ラジオノイズ放射ノイズ)として影響を与えることがある。

そこで、制御ユニット内のマイコンに接続された信号線接地との間に可変容量回路を設け、可変容量回路の容量を調整することで、信号線およびその周辺回路と他の信号線との線間容量と、信号線およびその周辺回路のインダクタンス分による共振周波数を、ラジオ等の他の装置が使用中の周波数と異なるものとし、該周波数に対するノイズの発生を低減する電子装置考案されている(特許文献1参照)。

概要

比較的簡易な構成で、ノイズの発生源となっている制御ユニットを特定できるノイズ診断ステムを提供する。制御ユニットと、制御ユニットの動作状態を、予め定められた動作モードである第一モードと、第一モードとは異なる動作モードである第二モードの間で切替制御する動作制御部と、制御ユニットを、これら2つの動作モードで動作させたときに、予め定められた周波数帯に発生したノイズを測定するノイズ測定部と、2つの動作モードにおけるノイズの測定結果の比較に基づいて、制御ユニットによるノイズの発生状態を診断する診断部と、を備える。

目的

本発明は、比較的簡易な構成で、ノイズの発生源となっている制御ユニットを特定できるノイズ診断システムを提供する

効果

実績

技術文献被引用数
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牽制数
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請求項1

制御ユニットと、前記制御ユニットの動作状態を、予め定められた動作モードである第一モードと、前記第一モードとは異なる動作モードである第二モードの間で切替制御する動作制御部と、前記制御ユニットを、これら2つの動作モードで動作させたときに、予め定められた周波数帯に発生したノイズを測定するノイズ測定部と、前記2つの動作モードにおけるノイズの測定結果の比較に基づいて、前記制御ユニットによるノイズの発生状態診断する診断部と、を備えることを特徴とするノイズ診断システム

請求項2

前記制御ユニットを複数備え、前記動作制御部は、前記複数の制御ユニットから、診断の対象とする制御ユニットを1つ定め、診断の対象としない制御ユニットの全てを、前記第一モードおよび前記第二モードのうちのいずれかの同じ動作モードで動作させ、かつ、前記診断の対象とする制御ユニットを、前記第一モードおよび前記第二モードで動作させ、前記ノイズ測定部は、前記診断の対象とする制御ユニットを、前記2つの動作モードで動作させたときに発生したノイズを測定する請求項1に記載のノイズ診断システム。

請求項3

外部電源を前記制御ユニットへ供給する外部電源供給部を備え、前記動作制御部は、前記外部電源供給部の状態を切替制御し、前記制御ユニットへ前記外部電源を供給する動作モードと、前記制御ユニットへ前記外部電源を供給しない動作モードのうちのいずれか一方を前記第一モードとしたとき、他方を前記第二モードとする請求項1または請求項2に記載のノイズ診断システム。

請求項4

外部電源を前記制御ユニットへ供給する外部電源供給部を備え、前記制御ユニットは、前記外部電源から内部電源を生成する内部電源回路と、前記制御ユニットを動作制御するための演算を行う演算部と、前記内部電源回路から、少なくとも前記演算部に前記内部電源を供給する内部電源供給部と、を含み、前記動作制御部は、前記内部電源供給部の状態を切替制御し、前記演算部に前記内部電源を供給する動作モードと、前記演算部に前記内部電源を供給しない動作モードのうちのいずれか一方を前記第一モードとしたとき、他方を前記第二モードとする請求項1または請求項2に記載のノイズ診断システム。

請求項5

前記制御ユニットは、前記制御ユニットを動作制御するための演算を行う演算部と、前記演算部に予め定められた第一周波数クロック信号を供給するクロック信号供給部と、前記演算部に、前記第一周波数とは異なる第二周波数サブクロック信号を供給するサブクロック信号供給部と、を含み、前記動作制御部は、前記演算部に、前記クロック信号と前記サブクロック信号のうちの一方が供給されるよう切替制御し、前記演算部に前記クロック信号が供給される動作モードと、前記演算部に前記サブクロック信号が供給される動作モードのうちのいずれか一方を前記第一モードとしたとき、他方を前記第二モードとする請求項1または請求項2に記載のノイズ診断システム。

技術分野

0001

本発明は、制御ユニットにおける、例えば、ラジオノイズのようなノイズの発生を診断するノイズ診断システムに関する。

背景技術

0002

特に、車両のECUに代表される、マイコンマイクロコンピュータ)の制御により動作する制御ユニットは、マイコンおよび周辺回路を動作させるためのクロック発振回路を備える。クロック発振回路の信号(基本波あるいは高調波)が漏洩して、ラジオ放送帯からテレビローチャンネル(1〜3chなど)に雑音(ラジオノイズ、放射ノイズ)として影響を与えることがある。

0003

そこで、制御ユニット内のマイコンに接続された信号線接地との間に可変容量回路を設け、可変容量回路の容量を調整することで、信号線およびその周辺回路と他の信号線との線間容量と、信号線およびその周辺回路のインダクタンス分による共振周波数を、ラジオ等の他の装置が使用中の周波数と異なるものとし、該周波数に対するノイズの発生を低減する電子装置考案されている(特許文献1参照)。

先行技術

0004

特開2014−082748号公報

発明が解決しようとする課題

0005

特許文献1のように、制御ユニット側でラジオノイズ対策が講じられていても、制御ユニット、特に、可変容量回路のようなノイズ対策用コンデンサ経年変化により、ラジオノイズが発生することがある。車両では、数多くの制御ユニットが搭載されているので、ラジオノイズが発生する確率が高くなることもある。

0006

そこで、ラジオノイズの発生源となっている制御ユニットを特定(ノイズ診断)する必要がある。例えば、車両では、従来は、診断対象の制御ユニットを、車両に取り付けた状態と車両から取り外した状態で、ラジオノイズの大きさを人間の聴覚で比較確認していた。この方法では、少なくとも、制御ユニットから電源系のケーブルを取り外す必要がある。しかし、車両のように、ドアセンターコンソールダッシュパネルの内部に取り付けられた制御ユニットは、該ケーブルを取り外す作業に手間がかかる。このため、ラジオノイズの発生源を特定するのは、容易ではない。

0007

上記問題点を背景として、本発明は、比較的簡易な構成で、ノイズの発生源となっている制御ユニットを特定できるノイズ診断システムを提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0008

上記課題を解決するためのノイズ診断システムは、制御ユニットと、制御ユニットの動作状態を、予め定められた動作モードである第一モードと、第一モードとは異なる動作モードである第二モードの間で切替制御する動作制御部と、制御ユニットを、これら2つの動作モードで動作させたときに、予め定められた周波数帯に発生したノイズを測定するノイズ測定部と、2つの動作モードにおけるノイズの測定結果の比較に基づいて、制御ユニットによるノイズの発生状態を診断する診断部と、を備える。

発明の効果

0009

上記構成によって、制御ユニットを取り外すことなく、ラジオノイズの測定を行うことができ、取り外しのための工数を削減できる。また、ラジオノイズが基準を満たすか否かを診断できる。

図面の簡単な説明

0010

ノイズ診断システムの構成を示すブロック図(実施例1)。
ノイズ診断処理を説明するフロー図。
ノイズ診断システムの構成の別例を示すブロック図(実施例2)。
ノイズ診断システムの構成の別例を示すブロック図(実施例3)。

0011

図1のように、ノイズ診断システム1は、診断ツール10と、診断ツール10に接続されたラジオ20を含む。診断ツール10とラジオ20とを一体的に構成してもよい。また、診断ツール10には、ECU30(本発明の制御ユニット)が接続される。診断ツール10にECU(40、50)を複数接続した構成でもよい。これらECU(40、50)の構成は、ECU30と同様である。

0012

上述の診断ツール10にECUを複数接続した構成が、「制御ユニットを複数備え、動作制御部は、複数の制御ユニットから、診断の対象とする制御ユニットを1つ定め、診断の対象としない制御ユニットの全てを、第一モードおよび第二モードのうちのいずれかの同じ動作モードで動作させ、かつ、診断の対象とする制御ユニットを、第一モードおよび第二モードで動作させ、ノイズ測定部は、診断の対象とする制御ユニットを、2つの動作モードで動作させたときに発生したノイズを測定する」ものである。

0013

上記構成によって、制御ユニットが複数ある場合でも、制御ユニットを取り外すことなく、ラジオノイズの測定を行うことができ、取り外しのための工数を削減できる。例えば、診断の対象とする制御ユニットのみ動作を停止したとき、ラジオノイズが減少すれば、この制御ユニットからラジオノイズが発生していることが分かる。つまり、ラジオノイズの発生源を特定できる。このように、複数の制御ユニットについて1つずつ、ラジオノイズを測定するので、制御ユニット毎に、ラジオノイズの基準を満たすか否かを診断できる。

0014

診断ツール10は、マイコン、メモリ、および周辺回路(いずれも図示せず)を含むコンピュータである制御部11(本発明の動作制御部、診断部)、制御部11に接続された、信号入出力回路であるI/F12、ユーザが操作する操作部13、例えばLCD等の表示部14を備える。制御部11のメモリに記憶された診断プログラムを実行することで、ECU30のノイズ診断を行う。

0015

診断ツール10は、I/F12を介して、ラジオ20とのデータ通信を行うことができる。

0016

診断ツール10には、以下のうちの少なくとも一方の切替回路(15、35:本発明の外部電源供給部)が接続される。これらの切替回路の構成は同一で、診断ツール10とは、LAN等の通信線、あるいは「じか線」を介して接続される。診断ツール10からの制御信号に基づいて、トランジスタ(Tr2、Tr21:本発明の外部電源供給部)の状態を切り替えて、バッテリーBからの12V電源の、ECU30への供給/遮断を行う。

0017

なお、診断ツール10とECU(30、40、50)を通信線で接続して多重通信を行う構成のときは、診断ツール10から送信する通信信号には、送信先のECUの識別情報、および動作モード(第一あるいは第二、詳細は後述)を含む。切替回路(15、35)は、受信した通信信号に含まれるECUの識別情報が、自己の識別情報と同一か否かを判定する回路、および動作モードを判別する回路(あるいは、機能)を含む。また、診断ツール10とECU(30、40、50)を、それぞれ「じか線」で接続する構成のときは、診断ツール10から送信する通信信号は、動作モード、あるいは、トランジスタのオンオフの制御信号を含む。

0018

トランジスタTr2は、バッテリーB(本発明の外部電源)とECU30との間の電源線16に接続され、診断ツール10からの制御信号に基づいて、切替回路15がトランジスタTr2のオン/オフを切り替える。トランジスタTr21は、ECU30の内部の外部電源線36に接続され、診断ツール10からの制御信号に基づいて、切替回路35がトランジスタTr21のオン/オフを切り替える。

0019

ラジオ20は、ラジオノイズ測定部21、およびフラッシュメモリのような不揮発性記憶媒体を用いた記憶部22を備える。ラジオノイズ測定部21は、例えば、受信した信号を、信号分離部によって伝送内容信号(S)とノイズ信号(N)とに分離し、これらの比を、S/N比(ラジオノイズ)とする。記憶部を診断ツールに設けてもよい。

0020

ECU30は、マイコン31(メモリ、周辺回路を含む:本発明の演算部)、少なくともマイコン31にクロック信号を供給する発振回路32、信号入出力回路であるI/F33、電源回路37(本発明の内部電源回路)を備える。

0021

電源回路37は、バッテリーBからの12V電源を例えば5Vに降圧して、マイコン31などに供給する。電源回路37は、外部電源線36と内部電源線38との間に接続された電流制限用抵抗R1、内部電源線38と接地との間に接続された、一定の内部電源電圧(例えば、5V)を発生するためのツェナーダイオードD1、および内部電源電圧を安定化させるための入出力コンデンサであるコンデンサC2を含む。また、ラジオノイズ防止用のコンデンサC1を、内部電源線38と接地との間に接続してもよい。コンデンサC1の静電容量は、ラジオノイズを低減するように設定する。

0022

ECU30は、マイコン31がメモリ(図示せず)に記憶されたECU制御プログラムを実行することで、所定の機能の動作制御を行う。図1の例では、I/F33を介して取得したセンサ群34の状態に基づいて、トランジスタTr1のオン/オフの制御を行い、LED等の発光部L1の点灯制御を行う。

0023

図2に、診断ツール10の制御部11で実行する、ノイズ診断処理を示す。まず、ユーザが操作部13で所定の操作を行い、診断を開始する(S11)。次に、診断の対象とする最初のECU(例えば、ECU30)を設定する(S12)。

0024

次に、診断ツール10に接続された全てのECU(例えば、ECU30〜50)を第一モードで動作させる(S13)。そして、ラジオ20に対し、ラジオノイズ測定部21で、この状態で発生したラジオノイズを測定し、記憶部22に記憶するよう指令を送る(S14)。

0025

次に、診断の対象とするECU(例えば、ECU30)のみを、第二モードで動作させる(S15)。他の(診断の対象としない)ECU(例えば、ECU40、50)は、第一モードで動作させる。そして、ラジオ20に対し、ラジオノイズ測定部21で、この状態で発生したラジオノイズを測定し、記憶部22に記憶するよう指令を送る(S16)。

0026

ラジオノイズの測定は、一つの周波数(例えば、周波数帯を代表する周波数)についてラジオノイズを測定してもよいし、予め定められた複数の周波数についてラジオノイズを測定してもよい。また、地域あるいは仕向地聴取可能な放送局の周波数についてラジオノイズを測定してもよい。これにより、ノイズ診断に要する時間を短縮できる。

0027

次に、ラジオ20から、記憶部22に記憶した、2つのラジオノイズの測定結果を取得し、これらの測定結果の比較を行う(S17)。

0028

比較の結果、両者の差が所定値を上回るとき(S18:Yes)、表示部14に診断結果が異常である旨の表示を行う(S19)。一方、両者の差が所定値を下回るとき(S18:No)、表示部14に診断結果が正常である旨の表示を行う(S22)。

0029

診断結果と合わせて、例えば、診断した周波数、2つのラジオノイズの測定結果、および診断結果を表示してもよい。

0030

次に、診断ツール10に接続された全てのECUについてノイズ診断を実施したか否かを判定する。全てのECUについてノイズ診断を実施したとき(S20:Yes)、本処理を終了する。一方、未診断のECU(例えば、ECU40、50)があるとき(S20:No)、該ECUを次の診断対象として設定し、ステップS13以降の処理を実行する。

0031

図1の構成では、第一モードおよび第二モードを、以下のように定める。
・第一モード:ECUへバッテリーBからの12V電源を供給する。すなわち、切替回路(15または35)に、トランジスタ(Tr2またはTr21)をオン状態にさせる。
・第二モード:ECUへの、バッテリーBからの12V電源の供給を遮断する。すなわち、切替回路(15または35)に、トランジスタ(Tr2またはTr21)をオフ状態にさせる。

0032

上述の構成では、まず、全てのECUに12V電源を供給して(第一モード)、ノイズレベルを測定する(S13、S14)。次に、診断の対象とするECUのみ12V電源の供給を遮断して(第二モード)(他のECUは12V電源を供給)、ノイズレベルを測定する(S15、S16)。そして、これら2つのノイズレベルを比較することで、診断の対象とするECUのノイズを診断できる(S17)。

0033

また、以下のように、第一モードおよび第二モードを定めてもよい。
・第一モード:ECUへの、バッテリーBからの12V電源の供給を遮断する。
・第二モード:ECUへバッテリーBからの12V電源を供給する。

0034

上述の構成では、まず、全てのECUへの12V電源の供給を遮断して(第一モード)、ノイズレベルを測定する(S13、S14)。次に、診断の対象とするECUのみに12V電源を供給して(第二モード)(他のECUは12V電源の供給を遮断)、ノイズレベルを測定する(S15、S16)。そして、これら2つのノイズレベルを比較することで、診断の対象とするECUのノイズを診断できる(S17)。

0035

なお、全てのECUへの12V電源の供給を遮断しているときは、ノイズレベルはゼロと見なしてよいので、診断対象ECUのみに12V電源を供給したときに測定したノイズレベルが、予め定められた閾値を上回るとき、診断結果が異常と判定してもよい。

0036

実施例1の構成が、「外部電源を制御ユニットへ供給する外部電源供給部を備え、動作制御部は、外部電源供給部の状態を切替制御し、制御ユニットへ外部電源を供給する動作モードと、制御ユニットへ外部電源を供給しない動作モードのうちのいずれか一方を第一モードとしたとき、他方を第二モードとする」ものである。

0037

制御ユニットに対する外部電源の供給を遮断することは、制御ユニットを取り外したこと、あるいは制御ユニットから電源ケーブルを取り外したことと同じである。上記構成によって、制御ユニットあるいは電源ケーブルを取り外すことなく、該制御ユニットのノイズレベルを測定できる。また、ラジオノイズが基準を満たすか否かを診断できる。

0038

図3に、ノイズ診断システムの構成の別例を示す。本実施例は、図1の変形例であるため、図1と同様の構成については同一の符号を付与し、ここでの詳細な説明は割愛する。

0039

図3の構成では、図1のような、12V電源の供給/遮断を切り替える切替回路を用いない。代わりに、ECU30において、マイコン31と電源回路37(本発明の内部電源回路)との間の内部電源線38に接続されたトランジスタTr3と、トランジスタTr3のオン/オフを切り替える切替回路39(本発明の内部電源供給部)を備える。切替回路39と診断ツール10との通信については、概ね、切替回路(15、35)と同様である。

0040

図3の構成では、第一モードおよび第二モードを、以下のように定める。
・第一モード:マイコン31へ電源回路37からの5V電源を供給する。すなわち、切替回路39に、トランジスタTr3をオン状態にさせる。
・第二モード:マイコン31への、電源回路37からの5V電源の供給を遮断する。すなわち、切替回路39に、トランジスタTr3をオフ状態にさせる。

0041

上述の構成におけるノイズ診断処理は、まず、全てのECUにおいて、マイコンに5V電源を供給して(第一モード)、ノイズレベルを測定する(S13、S14)。次に、診断の対象とするECUのみ、マイコンへの5V電源の供給を遮断して(第二モード)(他のECUのマイコンには5V電源を供給)、ノイズレベルを測定する(S15、S16)。そして、これら2つのノイズレベルを比較することで、診断の対象とするECUのノイズを診断できる(S17)。

0042

また、以下のように、第一モードおよび第二モードを定めてもよい。
・第一モード:マイコン31への、電源回路37からの5V電源の供給を遮断する。
・第二モード:マイコン31へ電源回路37からの5V電源を供給する。

0043

上述の構成におけるノイズ診断処理は、まず、全てのECUにおいて、マイコンへの5V電源の供給を遮断して(第一モード)、ノイズレベルを測定する(S13、S14)。次に、診断対象ECUのみ、マイコンに5V電源を供給して(第二モード)(他のECUのマイコンは5V電源の供給を遮断)、ノイズレベルを測定する(S15、S16)。そして、これら2つのノイズレベルを比較することで、診断の対象とするECUのノイズを診断できる(S17)。なお、全てのECUで、マイコンへの5V電源の供給を遮断しているときは、ノイズレベルはゼロと見なしてよいので、診断対象ECUのみ、マイコンに電源を供給したときに測定したノイズレベルが、予め定められた閾値を上回るとき、診断結果が異常と判定してもよい。

0044

実施例2の構成が、「外部電源を制御ユニットへ供給する外部電源供給部を備え、制御ユニットは、外部電源から内部電源を生成する内部電源回路と、制御ユニットを動作制御するための演算を行う演算部と、内部電源回路から、少なくとも演算部に内部電源を供給する内部電源供給部と、を含み、動作制御部は、内部電源供給部の状態を切替制御し、演算部に内部電源を供給する動作モードと、演算部に内部電源を供給しない動作モードのうちのいずれか一方を第一モードとしたとき、他方を第二モードとする」ものである。

0045

一般的に、制御ユニットは、接続されたセンサあるいはスイッチの状態に基づいて、マイコン等の演算部にて所定の演算を行い、アクチュエータ駆動制御を行う。ラジオノイズの主たる発生源と考えられるのは、アクチュエータの駆動部(ドライバ回路)である。演算部に内部電源が供給されないと、アクチュエータは動作しないので、ラジオノイズは発生しないか、発生してもノイズレベルは低いと考えられる。上記構成によって、制御ユニットあるいは電源ケーブルを取り外すことなく、該制御ユニットのノイズレベルを測定できる。また、ラジオノイズが基準を満たすか否かを診断できる。

0046

図4に、ノイズ診断システムの構成の別例を示す。本実施例は、図1の変形例であるため、図1と同様の構成については同一の符号を与え、ここでの詳細な説明は割愛する。

0047

図4の構成では、図1のような、12V電源の供給/遮断を切り替える切替回路を用いない。代わりに、ECU30において、マイコン31の内部にサブ発振回路31a(本発明のサブクロック信号供給部)と、発振切替回路31bを設ける。発振回路32(本発明のクロック信号供給部)の発振周波数(本発明の第一周波数)は4MHz、サブ発振回路31aの発振周波数(本発明の第二周波数)は10KHzとする。つまり、サブ発振回路31aの発振周波数は、発振回路32の発振周波数よりも十分低くなるように設定する。また、マイコン31へは、発振切替回路31bによって、同時に2つの発振回路からクロック信号が供給されないようになっている。

0048

マイコン31の構成によっては、発振切替回路31bを備えず、ECU制御プログラム内で、いずれの発振回路を用いるかを選択することができる。

0049

図4の構成では、第一モードおよび第二モードを、以下のように定める。
・第一モード:発振回路32からマイコン31へクロック信号を供給する。
・第二モード:サブ発振回路31aからマイコン31へサブクロック信号を供給する。

0050

上述の構成におけるノイズ診断処理は、まず、全てのECUにおいて、発振回路32からマイコン31へクロック信号を供給して(第一モード)、ノイズレベルを測定する(S13、S14)。次に、診断対象ECUのみ、サブ発振回路31aからマイコン31へサブクロック信号を供給して(第二モード)(他のECUのマイコンには発振回路32からクロック信号を供給)、ノイズレベルを測定する(S15、S16)。そして、これら2つのノイズレベルを比較することで、診断の対象とするECUのノイズを診断できる(S17)。

0051

また、以下のように、第一モードおよび第二モードを定めてもよい。
・第一モード:サブ発振回路31aからマイコン31へサブクロック信号を供給する。
・第二モード:発振回路32からマイコン31へクロック信号を供給する。

0052

上述の構成におけるノイズ診断処理は、まず、全てのECUにおいて、サブ発振回路31aからマイコン31へサブクロック信号を供給して(第一モード)、ノイズレベルを測定する(S13、S14)。次に、診断対象ECUのみ、発振回路32からマイコン31へクロック信号を供給して(第二モード)(他のECUのマイコンにはサブ発振回路31aからサブクロック信号を供給)、ノイズレベルを測定する(S15、S16)。そして、これら2つのノイズレベルを比較することで、診断の対象とするECUのノイズを診断できる(S17)。

0053

実施例3の構成が、「制御ユニットは、制御ユニットを動作制御するための演算を行う演算部と、演算部に予め定められた第一周波数のクロック信号を供給するクロック信号供給部と、演算部に、第一周波数とは異なる第二周波数のサブクロック信号を供給するサブクロック信号供給部と、を含み、動作制御部は、演算部に、クロック信号とサブクロック信号のうちの一方が供給されるよう切替制御し、演算部にクロック信号が供給される動作モードと、演算部にサブクロック信号が供給される動作モードのうちのいずれか一方を第一モードとしたとき、他方を第二モードとする」ものである。

0054

例えば、第一周波数が数メガヘルツ〜数十メガヘルツのとき、第一周波数あるいは第一周波数の分周周波数により発生する高調波が、ラジオ放送の周波数帯に含まれると、ラジオノイズとなる。クロック信号の周波数を低くすれば、高調波がラジオ放送の周波数帯に含まれないようにでき、ラジオノイズの発生を抑制できる(ノイズレベルをゼロに近づけることができる)。上記構成によって、制御ユニットを2つのクロック周波数で動作させることで、制御ユニットあるいは電源ケーブルを取り外すことなく、該制御ユニットのノイズレベルを測定できる。また、ラジオノイズが基準を満たすか否かを診断できる。

実施例

0055

以上、本発明の実施の形態を説明したが、これらはあくまで例示にすぎず、本発明はこれらに限定されるものではなく、特許請求の範囲の趣旨を逸脱しない限りにおいて、当業者の知識に基づく種々の変更が可能である。

0056

1ノイズ診断システム
10診断ツール
11 制御部(動作制御部、診断部)
15、35切替回路(外部電源供給部)
Tr2、Tr21トランジスタ(外部電源供給部)
20ラジオ
21ラジオノイズ測定部
30 ECU(制御ユニット)
31マイコン(演算部)
31a サブ発振回路(サブクロック信号供給部)
31b発振切替回路
32 発振回路(クロック信号供給部)
37電源回路(内部電源回路)
39 切替回路(内部電源供給部)
Tr3 トランジスタ(内部電源供給部)
Bバッテリー(外部電源)

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