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技術 光走査装置及び画像形成装置

出願人 シャープ株式会社
発明者 松本和剛
出願日 2015年4月27日 (4年2ヶ月経過) 出願番号 2015-089939
公開日 2016年12月8日 (2年7ヶ月経過) 公開番号 2016-206504
状態 特許登録済
技術分野 機械的光走査系 レーザービームプリンタ FAXの走査装置
主要キーワード 静電形 所定回数入力 ユニポーラ駆動 バイポーラ駆動 エンド位置 検出エラー 走査運動 イニシャル
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (5)

課題

電磁形及び静電形のいずれのMEMSを用いた場合でも、反射体を経由せずにBDセンサ入射した光ビーム検出信号と、反射体で反射されてBDセンサに入射した光ビームの検出信号とを識別できるようにする光走査装置を提供する。

解決手段

光走査装置は、光源12、MEMSミラー11、BDセンサ13、及び反射ミラー14を備える。MEMSミラー11は、走査範囲E2を走査する。BDセンサ13は、走査範囲E2の第1端部に配置される。反射ミラー14は、走査範囲E2の第2端部に配置される。A方向にBDセンサ13が走査されるタイミングからB方向にBDセンサ13が走査されるタイミングまでの第1時間間隔T1と、B方向に反射ミラー14が走査されるタイミングからA方向に反射ミラー14が走査されるタイミングまでの第2時間間隔T2とが相違するように構成される。

概要

背景

複写機プリンタファクシミリ、及びこれらの複合機といった画像形成装置に備えられる光走査装置の中には、感光体ドラムなどの被走査体往復走査するものがある。光走査装置では、光源から発せられた光ビームが、走査運動する走査体反射されることで、被走査体が往復走査される。このような光走査装置では、周囲の温度変化などによって走査体の走査運動の速度が変化してしまうことがある。走査運動の速度が変化すると、潜像書き込み位置にずれが生じるという問題がある。

このため、走査範囲の両端部にBD(Beam Detect)センサを備え、BDセンサが光ビームを検出したタイミングに基づいて、走査体の走査運動を制御する技術が知られている。

また、低コスト化を図るために、2個のBDセンサのうち1個をミラー等の反射体代用し、光ビームが反射体を経由せずにBDセンサに入射するタイミング、及び反射体で反射された光ビームがBDセンサに入射するタイミングに基づいて、走査体の走査運動を制御する技術も知られている。このような一方のBDセンサが反射体で代用された光走査装置では、反射体を経由せずにBDセンサに入射した光ビームの検出信号と、反射体で反射されてBDセンサに入射した光ビームの検出信号とを識別することが必要であり、この識別をすることで、往復走査が可能となる。

さらに、近年は、光走査装置を小型化、コストダウン消費電力発熱騒音の低減化、並びに1枚目画像形成所要時間を短縮化するために、走査体の駆動装置としてMEMS(Micro Electro Mechanical System)を用いたものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。この従来の光走査装置は、電磁形であり、MEMSは、1つの巻線に対して双方向に電流を流すバイポーラ駆動される。このため、従来の光走査装置では、MEMSの駆動電圧極性に基づいて、反射体を経由せずにBDセンサに入射した光ビームの検出信号と、反射体で反射されてBDセンサに入射した光ビームの検出信号とが識別される。

概要

電磁形及び静電形のいずれのMEMSを用いた場合でも、反射体を経由せずにBDセンサに入射した光ビームの検出信号と、反射体で反射されてBDセンサに入射した光ビームの検出信号とを識別できるようにする光走査装置を提供する。光走査装置は、光源12、MEMSミラー11、BDセンサ13、及び反射ミラー14を備える。MEMSミラー11は、走査範囲E2を走査する。BDセンサ13は、走査範囲E2の第1端部に配置される。反射ミラー14は、走査範囲E2の第2端部に配置される。A方向にBDセンサ13が走査されるタイミングからB方向にBDセンサ13が走査されるタイミングまでの第1時間間隔T1と、B方向に反射ミラー14が走査されるタイミングからA方向に反射ミラー14が走査されるタイミングまでの第2時間間隔T2とが相違するように構成される。

目的

この発明の目的は、電磁形及び静電形のいずれのMEMSを用いた場合でも、反射体を経由せずにBDセンサに入射した光ビームの検出信号と、反射体で反射されてBDセンサに入射した光ビームの検出信号とを識別できる光走査装置及びこれを備える画像形成装置を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

被走査体潜像形成領域を含む走査範囲光ビーム往復走査する光走査装置であって、光ビームを発する光源と、前記光源から発せられた光ビームを反射して前記走査範囲を走査するように走査運動する走査体と、前記走査範囲の第1端部に配置され、光ビームを検出したときに検出信号を出力するBDセンサと、前記走査範囲の第2端部に配置され、受けた光ビームを前記BDセンサへ向けて反射する反射体と、前記検出信号に基づいて前記走査運動を制御する制御部とを備え、前記反射体から前記BDセンサへ向かう第1走査方向に前記BDセンサが走査されるタイミングから前記BDセンサから前記反射体へ向かう第2走査方向に前記BDセンサが走査されるタイミングまでの第1時間間隔と、前記第2方向に前記反射体が走査されるタイミングから前記第1方向に前記反射体が走査されるタイミングまでの第2時間間隔とが相違するように構成される、光走査装置。

請求項2

前記BDセンサと前記反射体とは、前記走査範囲の中心に対して非対称に配置される、請求項1に記載の光走査装置。

請求項3

前記制御部は、前記光源が光ビームを発する発光タイミングの互いに異なる複数の発光パターンによる発光を順に前記光源に行わせ、検出信号が所定回数入力した発光パターンに、前記光源の発光タイミングを決定する、請求項1又は2に記載の光走査装置。

請求項4

前記制御部は、前記光源を継続的に発光させ、検出信号が入力した時間間隔が前記第1時間間隔に等しい場合は、この時間間隔が、第1走査方向に前記BDセンサが走査されたタイミングから第2走査方向に前記BDセンサが走査されたタイミングまでの時間間隔であると識別し、検出信号が入力した時間間隔が第2時間間隔に等しい場合は、この時間間隔が、第2走査方向に前記反射体が走査されたタイミングから第1走査方向に前記反射体が走査されたタイミングまでの時間間隔であると識別する、請求項1又は2に記載の光走査装置。

請求項5

被走査体と、請求項1から4のいずれかに記載の光走査装置とを備える、画像形成装置

技術分野

0001

この発明は、被走査体光ビーム往復走査する光走査装置及びこれを備える画像形成装置に関する。

背景技術

0002

複写機プリンタファクシミリ、及びこれらの複合機といった画像形成装置に備えられる光走査装置の中には、感光体ドラムなどの被走査体を往復走査するものがある。光走査装置では、光源から発せられた光ビームが、走査運動する走査体反射されることで、被走査体が往復走査される。このような光走査装置では、周囲の温度変化などによって走査体の走査運動の速度が変化してしまうことがある。走査運動の速度が変化すると、潜像書き込み位置にずれが生じるという問題がある。

0003

このため、走査範囲の両端部にBD(Beam Detect)センサを備え、BDセンサが光ビームを検出したタイミングに基づいて、走査体の走査運動を制御する技術が知られている。

0004

また、低コスト化を図るために、2個のBDセンサのうち1個をミラー等の反射体代用し、光ビームが反射体を経由せずにBDセンサに入射するタイミング、及び反射体で反射された光ビームがBDセンサに入射するタイミングに基づいて、走査体の走査運動を制御する技術も知られている。このような一方のBDセンサが反射体で代用された光走査装置では、反射体を経由せずにBDセンサに入射した光ビームの検出信号と、反射体で反射されてBDセンサに入射した光ビームの検出信号とを識別することが必要であり、この識別をすることで、往復走査が可能となる。

0005

さらに、近年は、光走査装置を小型化、コストダウン消費電力発熱騒音の低減化、並びに1枚目画像形成所要時間を短縮化するために、走査体の駆動装置としてMEMS(Micro Electro Mechanical System)を用いたものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。この従来の光走査装置は、電磁形であり、MEMSは、1つの巻線に対して双方向に電流を流すバイポーラ駆動される。このため、従来の光走査装置では、MEMSの駆動電圧極性に基づいて、反射体を経由せずにBDセンサに入射した光ビームの検出信号と、反射体で反射されてBDセンサに入射した光ビームの検出信号とが識別される。

先行技術

0006

特開2010−128131号公報

発明が解決しようとする課題

0007

しかし、光走査装置に静電形のMEMSを用いた場合、MEMSは、電極に対して常に一定方向の電圧を加えるユニポーラ駆動され、MEMSの駆動電圧の極性が一定であるため、従来の光走査装置における識別方法では、反射体を経由せずにBDセンサに入射した光ビームの検出信号と、反射体で反射されてBDセンサに入射した光ビームの検出信号とを識別することができなかった。このため、従来の光走査装置では、静電形のMEMSを用いることができず、さらなる小型化、コストダウン、消費電力・発熱・騒音の低減化、並びに1枚目の画像形成の所要時間の短縮化の妨げになっていた。

0008

この発明の目的は、電磁形及び静電形のいずれのMEMSを用いた場合でも、反射体を経由せずにBDセンサに入射した光ビームの検出信号と、反射体で反射されてBDセンサに入射した光ビームの検出信号とを識別できる光走査装置及びこれを備える画像形成装置を提供することにある。

課題を解決するための手段

0009

この発明の光走査装置は、被走査体の潜像形成領域を含む走査範囲を光ビームで往復走査する。光走査装置は、光源、走査体、BDセンサ、反射体、及び制御部を備える。光源は、光ビームを発する。走査体は、光源から発せられた光ビームを反射して走査範囲を走査するように走査運動する。BDセンサは、走査範囲の第1端部に配置され、光ビームを検出したときに検出信号を出力する。反射体は、走査範囲の第2端部に配置され、受けた光ビームをBDセンサへ向けて反射する。制御部は、検出信号に基づいて走査運動を制御する。反射体からBDセンサへ向かう第1走査方向にBDセンサが走査されるタイミングからBDセンサから反射体へ向かう第2走査方向にBDセンサが走査されるタイミングまでの第1時間間隔と、第2方向に反射体が走査されるタイミングから第1方向に反射体が走査されるタイミングまでの第2時間間隔とが相違するように構成される。

0010

この構成では、検出信号が入力した時間間隔が第1時間間隔に等しくなれば、その時間間隔が、第1走査方向にBDセンサが走査されたタイミングから第2走査方向にBDセンサが走査されたタイミングまでの時間間隔であると識別できる。また、検出信号が入力した時間間隔が第2時間間隔に等しくなれば、その時間間隔が、第2走査方向に反射体が走査されたタイミングから第1走査方向に反射体が走査されたタイミングまでの時間間隔であると識別できる。これによって、第1走査方向にBDセンサが走査された後から第2走査方向にBDセンサが走査される前までの間、第2走査方向にBDセンサが走査された後から第2走査方向に反射体が走査される前までの間、第2走査方向に反射体が走査された後から第1走査方向に反射体が走査される前までの間、及び第1走査方向に反射体が走査された後から第1走査方向にBDセンサが走査される前までの間のうち、いずれの走査位置にあるかということ、及び走査方向を、識別できる。

0011

上述の構成において、BDセンサと反射体とは、走査範囲の中心に対して非対称に配置されるように構成することができる。

0012

この構成では、第1時間間隔と第2時間間隔とが相違するように容易に構成することができる。

0013

また、制御部は、光源が光ビームを発する発光タイミングの互いに異なる複数の発光パターンによる発光を順に光源に行わせ、検出信号が所定回数入力した発光パターンに、光源の発光タイミングを決定するように構成することができる。

0014

この構成では、第1走査方向にBDセンサが走査されるタイミングから第2走査方向にBDセンサが走査されるタイミングまでの第1時間間隔、第2走査方向にBDセンサが走査されるタイミングから第2走査方向に反射体が走査されるタイミングまでの第3時間間隔、第2走査方向に反射体が走査されるタイミングから第1走査方向に反射体が走査されるタイミングまでの第2時間間隔、及び第1走査方向に反射体が走査されるタイミングから第1走査方向にBDセンサが走査されるタイミングまでの第4時間間隔で発光を繰り返す発光パターンであって、第1〜第4時間間隔のうち互いに異なる時間間隔から開始する複数の発光パターンを制御部は保持する。これらの発光パターンのそれぞれによる発光を、強制発光時の検出信号が入力したタイミングに続けて行う。これによって、それぞれの発光パターンにおける発光タイミングと、実際の走査においてBDセンサ及び反射体を走査するタイミングとが合致した場合は、所定回数の検出信号が入力される。このため、検出信号が所定回数入力した発光パターンにおける発光タイミングと、実際の走査においてBDセンサ及び反射体を走査するタイミングとが合致していると判断できる。

0015

この発明の画像形成装置は、被走査体と、上述のいずれかの構成の光走査装置とを備える。

0016

この構成では、検出信号が入力した時間間隔が第1時間間隔に等しくなれば、その時間間隔が、第1走査方向にBDセンサが走査されたタイミングから第2走査方向にBDセンサが走査されたタイミングまでの時間間隔であると識別できる。また、検出信号が入力した時間間隔が第2時間間隔に等しくなれば、その時間間隔が、第2走査方向に反射体が走査されたタイミングから第1走査方向に反射体が走査されたタイミングまでの時間間隔であると識別できる。これによって、第1走査方向にBDセンサが走査された後から第2走査方向にBDセンサが走査される前までの間、第2走査方向にBDセンサが走査された後から第2走査方向に反射体が走査される前までの間、第2走査方向に反射体が走査された後から第1走査方向に反射体が走査される前までの間、及び第1走査方向に反射体が走査された後から第1走査方向にBDセンサが走査される前までの間のうち、いずれの走査位置にあるかということ、及び走査方向を、識別できる。

発明の効果

0017

この発明によれば、電磁形及び静電形のいずれのMEMSを用いた場合でも、反射体を経由せずにBDセンサに入射した光ビームの検出信号と、反射体で反射されてBDセンサに入射した光ビームの検出信号とを識別することができる。

図面の簡単な説明

0018

この発明の第1実施形態に係る光走査装置を備える画像形成装置の概略の構成を示す図である。
レーザ光による走査位置と検出信号が入力する時間間隔との関係を示す図である。
レーザ光の複数の発光パターンを示す図である。
制御部の処理の一例を示すフローチャートである。

実施例

0019

図1に示すように、第1実施形態に係る光走査装置10を備える画像形成装置1は、光走査装置10の他に、感光体ドラム2、並びに、図示しない、帯電装置現像装置転写装置、及び定着装置を備えている。感光体ドラム2は、光走査装置10による被走査体の一例である。

0020

帯電装置は、感光体ドラム2の周面を所定電位帯電させる。感光体ドラム2は、所定方向に回転する。光走査装置10は、感光体ドラム2の周面をレーザ光で露光することで、感光体ドラム2の周面の潜像形成領域E1に静電潜像を形成する。現像装置は、感光体ドラム2の周面にトナーを供給することで、静電潜像をトナー像に顕像化する。転写装置は、感光体ドラム2の周面上のトナー像を用紙へ転写する。定着装置は、トナー像を用紙に固着させる。レーザ光は、光ビームの一例である。

0021

光走査装置10は、MEMSミラー11、光源12、BDセンサ13、反射ミラー14、MEMS駆動部16、及び制御部17を備えている。

0022

光源12は、MEMSミラー11へ向けてレーザ光を発する。例えば、光源12として、レーザダイオードが用いられる。

0023

MEMSミラー11は、感光体ドラム2に対して離接する方向に振動する走査運動をしつつ、光源12から発せられたレーザ光を感光体ドラム2へ向けて反射する。

0024

MEMSミラー11が走査運動することで、光源12から発せられたレーザ光の反射方向が変更され、光源12から発せられたレーザ光によって、感光体ドラム2の潜像形成領域E1を含む走査範囲E2が往復走査される。MEMSミラー11は、この発明の走査体である。

0025

BDセンサ13及び反射ミラー14は、感光体ドラム2の潜像形成領域E1の外側であって走査範囲E2内に配置されている。BDセンサ13は、走査範囲E2の第1端部に配置され、反射ミラー14は、走査範囲E2の第2端部に配置されている。反射ミラー14は、この発明の反射体の一例である。

0026

BDセンサ13は、レーザ光を検出したときに、検出信号を出力する。

0027

反射ミラー14からBDセンサ13へ向かう第1走査方向を、A方向とする。BDセンサ13から反射ミラー14へ向かう第2走査方向を、B方向とする。

0028

BDセンサ13は、A方向の走査のエンド位置、及びB方向のスタート位置において走査される。反射ミラー14は、B方向の走査のエンド位置、及びA方向のスタート位置において走査される。

0029

MEMS駆動部16は、MEMSミラー11の走査運動を制御する。制御部17は、MEMS駆動部16を含む光走査装置10の各部機器を統括的に制御する。

0030

MEMS駆動部16は、静電形であり、ユニポーラ駆動され、MEMSミラー11を振動させる駆動電圧の極性が一定である。このため、MEMSミラー11を振動させる駆動電圧の極性からは、反射ミラー14を経由せずにBDセンサ13に入射したレーザ光の検出信号と、反射ミラー14で反射されてBDセンサ13に入射したレーザ光の検出信号とを識別することができない。

0031

そこで、静電形においても、反射ミラー14を経由せずにBDセンサ13に入射したレーザ光の検出信号と、反射ミラー14で反射されてBDセンサ13に入射したレーザ光の検出信号とを識別できる構成について、説明する。

0032

光走査装置10では、BDセンサ13と反射ミラー14とは、走査範囲E2の中心Cに対して非対称に配置されている。

0033

図2に示すように、光源12の定常APC(Automatic Power Control)では、反射ミラー14を経由せずにBDセンサ13に入射したレーザ光は、BDセンサ13によって検出され、検出信号BD1,BD2,BD3,BD4……が出力される。反射ミラー14で反射されてBDセンサ13に入射したレーザ光も、BDセンサ13によって検出され、検出信号MR1,MR2……が出力される。

0034

ここで、A方向にBDセンサ13が走査されるタイミングからB方向にBDセンサ13が走査されるタイミングまでの時間間隔を第1時間間隔T1とする。B方向にBDセンサ13が走査されるタイミングからB方向に反射ミラー14が走査されるタイミングまでの時間間隔を第3時間間隔T3とする。B方向に反射ミラー14が走査されるタイミングからA方向に反射ミラー14が走査されるタイミングまでの時間間隔を第2時間間隔T2とする。A方向に反射ミラー14が走査されるタイミングからA方向にBDセンサ13が走査されるタイミングまでの時間間隔を第4時間間隔T4とする。

0035

光走査装置10は、少なくとも第1時間間隔T1と第2時間間隔T2とが相違するように構成されている。上述のように、光走査装置10では、BDセンサ13と反射ミラー14とは走査範囲E2の中心Cに対して非対称に配置されており、これによって、第1時間間隔T1と第2時間間隔T2とが相違するように構成されている。

0036

図3に示すように、制御部17は、継続的に光源12を発光させる強制発光などによる検出信号の入力時即ちイニシャル検知時をそれぞれ起点にして、光源12がレーザ光を発する発光タイミングの互いに異なる複数の発光パターンによる発光を順に光源12に行わせる。

0037

複数の発光パターンは、第1時間間隔T1、第3時間間隔T3、第2時間間隔T2、及び第4時間間隔T4で所定の短時間の発光を繰り返す発光パターンであって、第1〜第4時間間隔T1〜T4のうち互いに異なる時間間隔から開始する発光パターンである。

0038

例えば、図3(A)に示すように、第1発光パターンは、第4時間間隔T4から開始して第1時間間隔T1、第3時間間隔T3、第2時間間隔T2で光源12を発光させる発光パターンである。図3(B)に示すように、第2発光パターンは、第1時間間隔T1から開始して第3時間間隔T3、第2時間間隔T2、第4時間間隔T4で光源12を発光させる発光パターンである。図3(C)に示すように、第3発光パターンは、第3時間間隔T3から開始して第2時間間隔T2、第4時間間隔T4、第1時間間隔T1で光源12を発光させる発光パターンである。図3(D)に示すように、第4発光パターンは、第2時間間隔T2から開始して第4時間間隔T4、第1時間間隔T1、第3時間間隔T3で光源12を発光させる発光パターンである。

0039

イニシャル検知の検出信号がA方向に反射ミラー14を走査したことによるものであれば、イニシャル検知時を起点として第1発光パターンで光源12を発光することで、A方向及びB方向におけるBDセンサ13の走査時、B方向及びA方向における反射ミラー14の走査時の全てのタイミングで検出信号BD1,BD2,MR1,MR2が入力するはずである。即ち、MEMSミラー11の走査運動の1周期に検出信号が4回入力するはずである。一方、イニシャル検知時を起点として第2〜第4発光パターンで光源12を発光しても、MEMSミラー11の走査運動の1周期の検出信号の入力回数は、4回に達しない。このことから、光走査装置10では、次のようにして、定常APCへ移行する。

0040

図4に示すように、制御部17は、代数Nに1を定義し(S1)、光源12を強制発光し(S2)、これによって検出信号が入力すると(S3)、強制発光による検出信号の入力時即ちイニシャル検知時を起点として第1発光パターンで光源12を発光する(S4)。なお、代数Nは整数である。

0041

制御部17は、第1発光パターンで光源12を発光するモニタリング時間を走査運動の周期で除算した値に基づいて得られる所定回数、検出信号が入力した場合(S5)、イニシャル検知によって入力した検出信号がA方向に反射ミラー14を走査したことによるものであると識別でき、このまま定常APCへ移行する(S6)。

0042

制御部17は、第1発光パターンで光源12を発光した場合のモニタリング時間中の検出信号の入力回数が所定回数に達しなかった場合、代数NにN+1を定義し(S7)、代数Nが4以下であれば(S8)、S2の処理へ戻る。代数Nが5以上であれば、BDセンサ13がレーザ光を検出できなかった検出エラーとして所定のエラー処理を行う(S9)。

0043

制御部17は、第1発光パターンから第2発光パターンへの切り換えのように、異なる発光パターンへ切り換える際は、第1発光パターンのモニタリング時のイニシャル検知時から、MEMSミラー11の走査運動の周期の整数倍の時間後に検出信号が入力するように、その直前に光源12を発光してモニタリングを行う。即ち、異なる発光パターンのイニシャル検知同士の時間間隔は、走査運動の周期の整数倍にする。

0044

制御部17は、第1発光パターンのイニシャル検知時から走査運動の周期の整数倍の時間後に再びイニシャル検知し、このイニシャル検知時を起点として、第2発光パターンで光源12を発光し、モニタリング時間中の検出信号の入力回数を取得する。

0045

制御部17は、第1〜第4発光パターンで順にモニタリングしていき、モニタリング時間中の検出信号の入力回数が所定回数に達した場合は、そのまま定常APCへ移行する。

0046

このように、モニタリング時間中の検出信号の入力回数が所定回数に達したか否かによって、走査位置及び走査方向を識別でき、電磁形及び静電形のいずれのMEMSを用いた場合でも、反射ミラー14を経由せずにBDセンサ13に入射したレーザ光の検出信号BD1,BD2,BD3,BD4と、反射ミラー14で反射されてBDセンサ13に入射したレーザ光の検出信号MR1,MR2とを識別することができる。

0047

第2実施形態に係る光走査装置は、第1〜第4の全ての発光パターンによるモニタリングを順に実行した後で、検出信号の入力回数が所定回数に達した発光パターンを選択し、イニシャル検知時を起点として、選択した発光パターンで光源12を発光することで、定常APCへ移行するように構成されている。

0048

全ての発光パターンによるモニタリングを実行することで、全ての発光パターンにおける検出信号の入力回数を確認することができ、迷光ノイズによる誤判定のリスクを低減させることができる。

0049

第3実施形態に係る光走査装置では、第1〜第4発光パターンによるモニタリングを行う構成に代えて、強制発光によって検出信号が確実に入力するようにして、検出信号が入力した時間間隔が第1時間間隔T1に等しい場合、その時間間隔が、A方向にBDセンサ13が走査されたタイミングからB方向にBDセンサ13が走査されたタイミングまでの時間間隔であると識別する。また、検出信号が入力した時間間隔が第2時間間隔に等しい場合、その時間間隔が、B方向に反射ミラー14が走査されたタイミングからA方向に反射ミラー14が走査されたタイミングまでの時間間隔であると識別する。

0050

強制発光によって、A方向及びB方向におけるBDセンサ13の走査時、B方向及びA方向における反射ミラー14の走査時の全てのタイミングで、検出信号BD1,BD2,MR1,MR2が確実に入力するようになる。このため、定常APCへ短時間で移行することができる。

0051

上述の実施形態のそれぞれの技術的特徴を互いに組み合わせることで、新たな実施形態を構成することが考えられる。

0052

上述の実施形態の説明は、すべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上述の実施形態ではなく、特許請求の範囲によって示される。さらに、本発明の範囲には、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。

0053

1…画像形成装置
2…感光体ドラム(被走査体)
10…光走査装置
11…MEMSミラー(走査体)
12…光源
13…BDセンサ
14…反射ミラー(反射体)
16…MEMS駆動部
17…制御部

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  • キヤノン株式会社の「 画像読取装置および画像読取方法」が 公開されました。( 2019/05/09)

    【課題】原稿先端位置にばらつきがあっても正しい斜行量を求めることができる画像読取装置を提供する。【解決手段】画像読取装置は、ADF、原稿の先端を検知して検知結果を出力する通過センサ(109)、原稿の表... 詳細

  • キヤノン株式会社の「 走査装置及び画像形成装置」が 公開されました。( 2019/05/09)

    【課題】 走査装置の起動時において、複数のレーザ素子によって感光ドラム上を強制発光すると、感光ドラムを劣化させてしまう可能性があった。【解決手段】 制御手段は、回転多面鏡が所定の回転速度で回転する... 詳細

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