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技術 嗜好持続性の予測又は評価方法

出願人 小川香料株式会社
発明者 宮澤利男庄司靖隆
出願日 2015年4月15日 (5年8ヶ月経過) 出願番号 2015-082941
公開日 2016年12月8日 (4年0ヶ月経過) 公開番号 2016-205819
状態 特許登録済
技術分野 特有な方法による材料の調査、分析
主要キーワード 経時日数 事前説明 感覚尺度 感覚強度 消費者テスト 段ローラ ポーションカップ 各形容詞
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2016年12月8日)のものです。
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図面 (3)

課題

本発明の目的は、飲食品又は香粧品持続的、継続的に摂取又は使用した際の飽きややみつきの度合いを客観的指標を用いて短期間で定量的に予測・評価する方法の提供である。

解決手段

長期間、連続的にラベルドマグニチュードスケール(LMS)の嗜好強度を測定し、当該LMS値対数化した値を縦軸に、横軸に経時時間としたグラフから一次関数を算出し、その一次関数の傾きを嗜好持続性の指標とする予測・評価方法である。

概要

背景

嗜好性を測る手法としては、二点嗜好識別法、順位法、ヘドニック尺度法などがある。
また、飲食品香粧品メーカーでは、消費者視点をより多く取り入れるため、試作品がある程度の完成度に至った段階で消費者テストを実施する場合がある。具体的には、少数モニターを集めてのグループインタビューや、より大規模会場調査などがある。

しかしながら、ターゲットとする消費者層を招集することが困難な場合があることや、参加者がお互いの発言の影響を受けることで率直な意見収集できず、客観的な評価ができないことが問題になることがある。
また、長期間にわたって消費者の購入意欲を維持・継続させるには、いわゆる「飽き」や「やみつき」として知られている、持続的若しくは継続的な摂取に伴う嗜好度の変化も考慮しなければいけないが、上述の方法ではそれを定量的に計測することは困難である。

こうした問題に対し、消費者を集めるのではなく、対象商品をモニターに配布し、日常生活の中で各モニターが嗜好性を評価する、いわゆるホームユーステストを行う場合もある。この方法ではアンケートによる評価に加え、一定期間内における当該商品の使用量や摂取量を調査し、これを長期的な満足度や嗜好度として読み替え、嗜好性の変化を定量的かつ客観的に表すことも可能ではある。

しかしながら、対象者への事前説明や商品の発送回収などの工程に時間を要するほか、参加者の関心の低下により、サンプルの管理や評価方法指示通り励行されないことが問題となる場合も多い。
持続的若しくは継続的な摂取や使用による嗜好性の変化に関する報告は意外に少なく、非特許文献1や非特許文献2に報告があるが、いずれも特定の味覚特性による嗜好度への影響を調べたもので、嗜好の変化を予測若しくは評価する方法については言及されていない。

一方、長時間の刺激呈示間隔を必要とするような呈味強度の計測において、使いやすさからラベルドマグニチュードスケール(Labeled Magnitude Scale:LMS)による呈味強度測定法が有効であることは知られていた(非特許文献3)。
味や匂いの評価は人間の味覚嗅覚により判断される官能評価によって為されるのが一般的である。この官能評価は、心理学精神物理学)の分野で知られている「カテゴリースケール」、「マグニチュードスケール」、「ラベルドマグニチュードスケール」、「マグニチュードエスティメーション」等の感覚尺度を用いて、強度を数値化するものである。「ラベルドマグニチュードスケール」はBorgの「カテゴリーレシオスケール」をGreenらが改良して作成した口腔感覚強度測定用のスケールである。

概要

本発明の目的は、飲食品又は香粧品を持続的、継続的に摂取又は使用した際の飽きややみつきの度合いを客観的な指標を用いて短期間で定量的に予測・評価する方法の提供である。 長期間、連続的にラベルドマグニチュードスケール(LMS)の嗜好強度を測定し、当該LMS値対数化した値を縦軸に、横軸に経時時間としたグラフから一次関数を算出し、その一次関数の傾きを嗜好持続性の指標とする予測・評価方法である。 なし

目的

本発明の目的は、香りや味によって消費者に嗜好性をもたらす製品である飲食品又は香粧品を持続的、継続的に摂取又は使用した際の飽きややみつきの度合いを客観的な指標を用いて短期間で定量的に予測、評価する方法の提供、並びにその方法を用いて開発した飽きのこない飲食品又は香粧品を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
1件
牽制数
0件

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請求項1

香りや味によって消費者嗜好性をもたらす製品に対する消費者の嗜好持続性予測又は評価する方法であって、下記のステップ(1)〜(4)を経て導き出される定数aを嗜好持続性の指標とすることを特徴とする嗜好持続性の予測又は評価方法。(1)被験者が上記製品を摂取又は使用後、ラベルドマグニチュードスケール(LMS)を用いる官能評価を行い、スケール上の嗜好強度値を測定してLMS強度値とする。(2)上記(1)の官能評価及び嗜好強度値測定を一定の測定期間、一定の実施間隔で且つ一定の摂取又は使用条件にて、複数回実施してLMS強度値の時系列データを収集する。(3)測定期間満了後、上記(2)で収集した時系列データを、時間を表すx軸とLMS強度値を表すy軸とからなるグラフ上にプロットする、ここでy軸はLMS強度値を対数化した値が目盛られており、LMS強度値の対数値移動平均値をプロットする。(4)プロットしたLMS強度値の時系列データから最小二乗法によって一次関数y=ax+bを導き出す。

請求項2

香りや味によって消費者に嗜好性をもたらす製品に対する消費者の嗜好の持続性を予測又は評価する方法であって、下記のステップ(1)〜(4)を経て導き出された定数aが+0.0082又はそれを超える数値である場合、その製品を嗜好持続性製品として位置付けることを特徴とする嗜好持続性の予測又は評価方法。(1)被験者が上記製品を摂取又は使用後、ラベルドマグニチュードスケール(LMS)を用いる官能評価を行い、スケール上の嗜好強度値を測定してLMS強度値とする。(2)上記(1)の官能評価及び嗜好強度値測定を一定の測定期間、一定の実施間隔で且つ一定の摂取又は使用条件にて、複数回実施してLMS強度値の時系列データを収集する。(3)測定期間満了後、上記(2)で収集した時系列データを、時間を表すx軸とLMS強度値を表すy軸とからなるグラフ上にプロットする、ここでy軸はLMS強度値を対数化した値が目盛られており、LMS強度値の対数値の移動平均値をプロットする。(4)プロットしたLMS強度値の時系列データから最小二乗法によって一次関数y=ax+bを導き出す。

請求項3

消費者に嗜好性を持続的にもたらす製品が飲食品である請求項1又は2に記載の方法。

請求項4

消費者に嗜好性を持続的にもたらす製品が香粧品である請求項1又は2に記載の方法。

技術分野

0001

本発明は、香りや味によって消費者嗜好性をもたらす製品である飲食品香粧品持続的又は継続的に摂取又は使用した場合に生じる「飽き」や「やみつき」の度合いを短期間で客観的指標を用いて定量的に予測又は評価する方法に関する。

背景技術

0002

嗜好性を測る手法としては、二点嗜好識別法、順位法、ヘドニック尺度法などがある。
また、飲食品や香粧品のメーカーでは、消費者の視点をより多く取り入れるため、試作品がある程度の完成度に至った段階で消費者テストを実施する場合がある。具体的には、少数モニターを集めてのグループインタビューや、より大規模会場調査などがある。

0003

しかしながら、ターゲットとする消費者層を招集することが困難な場合があることや、参加者がお互いの発言の影響を受けることで率直な意見収集できず、客観的な評価ができないことが問題になることがある。
また、長期間にわたって消費者の購入意欲を維持・継続させるには、いわゆる「飽き」や「やみつき」として知られている、持続的若しくは継続的な摂取に伴う嗜好度の変化も考慮しなければいけないが、上述の方法ではそれを定量的に計測することは困難である。

0004

こうした問題に対し、消費者を集めるのではなく、対象商品をモニターに配布し、日常生活の中で各モニターが嗜好性を評価する、いわゆるホームユーステストを行う場合もある。この方法ではアンケートによる評価に加え、一定期間内における当該商品の使用量や摂取量を調査し、これを長期的な満足度や嗜好度として読み替え、嗜好性の変化を定量的かつ客観的に表すことも可能ではある。

0005

しかしながら、対象者への事前説明や商品の発送回収などの工程に時間を要するほか、参加者の関心の低下により、サンプルの管理や評価方法指示通り励行されないことが問題となる場合も多い。
持続的若しくは継続的な摂取や使用による嗜好性の変化に関する報告は意外に少なく、非特許文献1や非特許文献2に報告があるが、いずれも特定の味覚特性による嗜好度への影響を調べたもので、嗜好の変化を予測若しくは評価する方法については言及されていない。

0006

一方、長時間の刺激呈示間隔を必要とするような呈味強度の計測において、使いやすさからラベルドマグニチュードスケール(Labeled Magnitude Scale:LMS)による呈味強度測定法が有効であることは知られていた(非特許文献3)。
味や匂いの評価は人間の味覚嗅覚により判断される官能評価によって為されるのが一般的である。この官能評価は、心理学精神物理学)の分野で知られている「カテゴリースケール」、「マグニチュードスケール」、「ラベルドマグニチュードスケール」、「マグニチュードエスティメーション」等の感覚尺度を用いて、強度を数値化するものである。「ラベルドマグニチュードスケール」はBorgの「カテゴリーレシオスケール」をGreenらが改良して作成した口腔感覚強度測定用のスケールである。

先行技術

0007

日置真由美、池田岳郎、永井元、津田泰弘、相良泰行、「苦味を特徴とする飲料の継続摂取が嗜好獲得に与える影響」、日本味と匂学会誌、Vol. 10、No. 3、785-788、2003
Richard D. Mattes, "Influence on Acceptance of Bitter Foodsand Beverages", Physiology and Behavior, Vol. 56、No. 6, 1229-1236、1994
河合美佐子、山敦、「ラベルドマグニチュードスケールによる呈味強度測定」、日本味と匂学会誌、Vol. 5、No. 3、399-402、1998
Barry G. Green, Gregory S. Shaffer, Magdalena M. Gilmore, "Derivation and evaluation of a semantic scale of oral sensation magnitude with apparent ratio properties", Chemical Senses,Vol. 18,no. 6, 683-702, 1993
Barry G. Green,Pamela Dalton,Beverly Cowart,Greg Shaffer,Krystyna Rankin,Jennifer Higgins, "Evaluating the Labeled Magnitude Scale for Measuring Sensations of Taste and Smell", Chemical Senses,21,323-334, 1996

発明が解決しようとする課題

0008

本発明の目的は、香りや味によって消費者に嗜好性をもたらす製品である飲食品又は香粧品を持続的、継続的に摂取又は使用した際の飽きややみつきの度合いを客観的な指標を用いて短期間で定量的に予測、評価する方法の提供、並びにその方法を用いて開発した飽きのこない飲食品又は香粧品を提供することである。

課題を解決するための手段

0009

上記課題を解決するために、本発明者らは同一の環境下で一定期間にわたって同じ飲食品を摂取させた時あるいは香粧品を使用した時の嗜好強度を計測し、摂取期間に対する嗜好強度の近似式の傾きより、被験サンプルの長期間にわたる嗜好性ややみつき具合を予測し評価する方法を見出し、本発明を完成するに至った。

0010

すなわち、本発明は、「香りや味によって消費者に嗜好性をもたらす製品に対する消費者の嗜好の持続性を予測又は評価する方法であって、下記のステップ(1)〜(4)を経て導き出される定数aを嗜好持続性の指標とすることを特徴とする嗜好持続性の予測又は評価方法。
(1)被験者が上記製品を摂取又は使用後、ラベルドマグニチュードスケール(LMS)を用いる官能評価を行い、スケール上の嗜好強度値を測定してLMS強度値とする。
(2)上記(1)の官能評価及び嗜好強度値測定を一定の測定期間、一定の実施間隔で且つ一定の摂取又は使用条件にて、複数回実施してLMS強度値の時系列データを収集する。
(3)測定期間満了後、上記(2)で収集した時系列データを、時間を表すx軸とLMS強度値を表すy軸とからなるグラフ上にプロットする、ここでy軸はLMS強度値を対数化した値が目盛られており、LMS強度値の対数値移動平均値をプロットする。
(4)プロットしたLMS強度値の時系列データから最小二乗法によって一次関数y=ax+bを導き出す。」である。

0011

また、本発明は、上記のステップ(1)〜(4)を経て導き出された定数aが+0.0082又はそれを超える数値である場合、その製品を嗜好持続性製品として位置付けることを特徴とする嗜好持続性の予測又は評価方法である。
さらに、本発明は、上記の方法において消費者に嗜好性を持続的にもたらす製品が、飲食品または香粧品であることを特徴とする。

発明の効果

0012

本発明の方法によれば、香りや味によって消費者に嗜好性をもたらす製品である飲食品や香粧品を持続的又は継続的に摂取又は使用した場合に生じる「飽き」や「やみつき」の度合いを短期間で客観的な指標を用いて定量的に予測又は評価することができる。従って、この方法を用いれば、飽きのこない飲食品又は香粧品、すなわち消費者が長期間にわたって持続的に摂取又は使用して満足して貰える製品を開発する際のツールとして大いに役立つ。
また、製品開発成功率が高まるので開発コストの低減にもつながり、しかも消費者の満足度向上にも貢献する。

図面の簡単な説明

0013

本発明で用いる官能評価の感覚尺度として使用するラベルドマグニチュードスケールを示す図である。
本発明の実施例1のLMS強度値と時間の相関関係を示す図である。
本発明の実施例2のLMS強度値と時間の相関関係を示す図である。

0014

〔A〕予測又は評価方法
(1)被験者が評価の対象となる飲食品又は香粧品を摂取又は使用後、ラベルドマグニチュードスケール(LMS)を用いて嗜好強度の官能評価を行い、スケール上の目盛を読み取ってLMS強度値とする。
本発明で使用するラベルドマグニチュードスケールは、図1のようにパソコンディスプレイ上に表示される。被験者には見えないが、スケールは等間隔で300に区分されている。具体的には、目盛は中央を起点(ゼロ)として、左方向に−150まで、右方向に+150まで等間隔に刻まれている。
さらにスケール上には、LMSのカテゴリを表す形容詞句ディスクリプタ)と各形容詞に相当する位置も記載されている。

0015

中央の「ふつう」(目盛は0)を挟んで、左端から「想像する限り最も嫌い」(目盛は−150)、「非常に嫌い」(目盛は−80)、「嫌い」(目盛は−53)、「やや嫌い」(目盛は−26)、「わずかに嫌い」(目盛は−9)、また、右端から「想像する限り最も好き」(目盛は150)、「非常に好き」(目盛は80)、「好き」(目盛は53)、「やや好き」(目盛は26)、「わずかに好き」(目盛は9)である。
紙面上のスケールを用いる場合、被験者は、スケール上の該当する嗜好度のところにチェックを付け、試験実施者は、中央からチェックまでの距離を相対位置としてデータ化する。パソコン上のスケールを用いる場合、被験者はLMSに設けられたカーソルを左右に動かして評価を行い、試験実施者は、被験者毎にカーソルで示された強度値を日時と共にデータ化する。
以下に述べるように、この官能評価は一定の測定期間、一定の実施間隔で繰り返して行うが、パソコンのディスプレイ上に表示されるLMSのカーソルはスケール上を摺動可能で、指示された位置つまり嗜好強度値を自動的に集計することができる。

0016

(2)上記(1)の官能評価及び嗜好強度値測定は、一定の測定期間、一定の実施間隔で且つ一定の摂取又は使用条件にて、複数回実施してLMS強度値の時系列データを収集する。
測定期間は、評価対象の飲食品又は香粧品にもよるが、10〜100日間、特に20〜80日間が好ましい。
また、実施間隔も評価対象の飲食品又は香粧品にもよるが、1日あたり1回〜3回が適当である。
さらに、環境要因による測定誤差を最小限にするため、一定の摂取又は使用条件にて行うことが重要である。例えば、サンプル製品の温度、被験者の環境(室内、屋外、温度、天候状態等)、食前食間、食後、体調の良し悪しなどである。

0017

(3)測定期間満了後、収集した時系列データを、時間を表すx軸とLMS強度値を表すy軸とからなるグラフ上にプロットする。
グラフのy軸はLMS強度値の絶対値を対数化した値が目盛られており、LMS強度値の対数値の移動平均値をプロットする。移動平均をとる期間は2日から7日程度が好ましく、さらに好ましくは3日から5日程度である。長すぎるとそれまでの古いデータの影響が大きくなりすぎ、実態が反映されにくい問題が生じることがある。

0018

(4)最後に、グラフ上にプロットしたLMS強度値の時系列データから最小二乗法によって一次関数y=ax+bを導き出す。
定数aを嗜好持続性の指標とするが、aの値が正数、特に0.0082以上の値である場合に嗜好持続性製品として位置付ける。一方、aの値が負数である場合や0.0082未満の場合は、短期間で飽きられやすい又は嗜好の持続性が低い飲食品又は香粧品であると位置付ける。

0019

〔B〕予測又は評価方法の対象
本発明の予測又は評価方法の対象は、香りや味によって消費者に嗜好性をもたらす製品である飲食品又は香粧品である。
飲食品としては、コーヒー果汁飲料炭酸飲料乳飲料乳酸菌飲料アルコール飲料などの飲料、キャンディー錠菓ガムチョコレート焼き菓子スナック菓子などの菓子ゼリーアイスなどの冷菓インスタント麺スープなどの調味食品等を例示することができる。
また、香粧品としては、石けん洗髪用シャンプー又はボディシャンプートイレ室内用除菌剤芳香剤衣類布製品・空間用の消臭剤や除菌剤等を例示することができる。

0020

以下に実施例を挙げて本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
〔実施例1〕(インスタント麺)
小麦粉食塩を混ぜあわせ、スタンドミキサー投入し、水とかんすいを混ぜ、スタンドミキサーを回しながら加え5分混合した。生地を手で捏ねるようにしながら1つにまとめビニール袋に入れ、常温にて30分間休ませた。リバースシート複合3回、麺厚0.5mmまで延ばしたものをパスタマシーンにて裁断(幅2mm)した。
食分約60gに分け、4分間蒸した後、直ちにほぐし専用容器に入れ、140℃1分30秒間揚げフライ麺を調製した。
次いで、表1に従い原材料を配合してラーメンスープを調製し、沸騰したものを前記フライ麺に適量加え3分間静値し、インスタント麺を調製した。

0021

0022

1群15名のパネラーが、週に5日間、連続で5週間、毎日10時〜11時の間に上記のインスタント麺を飲食した。
飲食後、図1に示すLMS上に、各パネラーの嗜好強度に当てはまる部位にカーソルを動かし、スケール上に嗜好強度をチェックした。
その後、スケールの中心からチェックされた目盛(両端の距離を300分割している)をカウントしその値をLMS値として、そのLMSの絶対値を対数化した。なお、仮に嗜好強度がマイナスの場合は、対数化した値をマイナス数値とした。
図2のグラフは、日々得られるLog|LMS|値の移動平均値(3日間の平均値)を縦軸横軸経時日数をプロットしたものである。
このグラフから、最小二乗法により、回帰直線を算出したところ、その傾きは0.0082であった。
さらに、飲食開始初日と最終日のそれぞれのLog|LMS|値の有意差を統計的に解析したところ、危険率10%で有意差があり、嗜好強度があがったことが確認できた。また、この期間の傾きがプラスであることから長期間の飲食により徐々に嗜好度が上昇したこと、つまり、この商品は長期間の飲食によっても、飽きのない食品であることが分かった。

0023

〔実施例2〕(スープA)
以下の通り、各種原材料を配合しコンソメスープを調製した。

0024

0025

1群15名のパネラーが、週に5日間、連続で5週間、毎日10時〜11時の間で上記のコンソメスープを飲用した。
実施例1と同様に、日々得られるLog|LMS|値の移動平均値(3日間の平均値)をプロットした。
さらに、飲用開始初日と最終日のそれぞれのLog|LMS|値の有意差を統計的に解析した。このグラフから、最小二乗法により、回帰直線を算出したところ、その傾きは−0.0062であり、徐々に嗜好度が下がることがわかった。つまり、長期間の飲用によってこの商品は飽きられたと判断された。

0026

〔実施例3〕(チョコレートA)
全脂粉乳60g、乳糖42g、スィートチコレート120gと混合して三段ローラーにかける。
続いてスィートチョコレート300g、植物油脂78g混合して26℃でテンパリングし、ミルクチョコレートを作成した。
前記実施例1と同様の手法で15名の専門パネラーによる官能評価を行った。

0027

〔実施例4〕(焼き菓子A)
表3に従い、ショートニングバターレシチンをミキサーで混和し、砂糖、全を加え均一化した。続いて食塩、炭酸水素アンモニウム、水、小麦粉、重曹を加え均一化した後、リバースシーターを使用し、4.0mm厚さに圧延し、得られた生地を冷凍した。適当な大きさに型抜きしたものを上火:210℃、下火:200℃のオーブン焼成ソフトビスケットを作成した。
前記実施例1と同様の手法で15名の専門パネラーによる官能評価を行った。

0028

0029

〔実施例5〕(機能性飲料A)
表4の原材料を配合した後、70℃×10分間の加熱殺菌をし、機能性飲料を調製した。
前記実施例1と同様の手法で15名の専門パネラーによる官能評価を行った。

0030

0031

〔実施例6〕(炭酸飲料)
蒸留水142.65gにアスパルテーム0.45g、クエン酸0.6g、リン酸1g、カフェイン0.1g、カラメル2.7g、コーラ香料1g(小川香料社製)を添加し均一に溶解させた。この溶液氷水で5℃まで冷却し、250ml容量のに37.5g量りとった。この溶液に炭酸水212.5gを加えることによりコーラ飲料を調製した。
前記実施例1と同様の手法で15名の専門パネラーによる官能評価を行った。

0032

〔実施例7〕(乳酸菌飲料A)
ペクチン3.0gを果糖ぶどう糖液糖62.2gに分散させ、水200gを投入し、湯浴にて85℃まで加熱攪拌溶解し、完全に溶解させた後冷却しておき、発酵乳原液100g、クエン酸0.5g、カラメル0.2g、水を混合したものにヨーグルトフレーバー1g(小川香料社製)を添加して容器充填後70℃×10分で殺菌し、乳酸菌飲料を調製した。
前記実施例1と同様の手法で15名の専門パネラーによる官能評価を行った。

0033

〔実施例8〕(スープB)
表5に従い原材料を配合し、レトルト殺菌機を用い121℃で20分間殺菌し、チキンスープを作成した。
前記実施例1と同様の手法で15名の専門パネラーによる官能評価を行った。

0034

0035

〔実施例9〕(焼き菓子B)
表6に従い、薄力粉、全脂粉乳、重曹を混合し、にかけ、ショートニング、レシチンをニーダーに入れ、ミキサーで攪拌した。砂糖を加え攪拌し、果糖ブドウ糖液糖、全卵を加え、均一化した。食塩、炭酸水素アンモニウムを水に溶解して加え、30〜35分間攪拌し30分間エージングした。リバースシーターを使用し、三折りを3回行いシート厚さ2.5mmに成型した。適当な大きさに型抜きしたものに適宜針穴を開け、上火:220℃、下火:180℃のオーブンで焼成しハードビスケットを作成した。
前記実施例1と同様の手法で15名の専門パネラーによる官能評価を行った。

0036

0037

〔実施例10〕(スープC)
表7の原材料を配合し、白菜豚バラ肉を適量加え、レトルト殺菌機を用い121℃で20分間殺菌し、チゲスープを作成した。
前記実施例1と同様の手法で15名の専門パネラーによる官能評価を行った。

0038

0039

〔実施例11〕(シャンプー)
水相部として、精製水プロピレングリコール保湿剤として塩化0−[2−ヒドロキシ−3−トリメチルアンモニオプロピル]ヒドロキシエチルセルロースを配合する。油相部として、ポリオキシエチレン(2)ラウリルエーテル硫酸ナトリウムラウリル硫酸ナトリウムヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン高重合メチルポリシロキサンジステアリン酸エチレングリコールなどの油性成分を配合したものを用意する。つぎに、水相部を徐々に加熱し、約80℃になったところで、これに、ほぼ同じ温度に加熱された油相部を少しずつ添加し、攪拌してヘアシャンプーとする。
1群15名のパネラーが、週に5日間、連続で5週間、毎日9時〜10時の間でこのシャンプーで洗髪した。洗髪後図1に示すLMS上に、各パネラーの嗜好強度に当てはまる部位にカーソルを動かし、スケール上に嗜好強度をチェックした。

0040

0041

〔実施例12〕(アルコール飲料)
ウォッカアルコール度数40%)120g、オレンジ濃縮果汁(6倍濃縮)75g、水205gをよく混和したのち容器に充填後5〜10℃に冷却し、炭酸水600gを加え密封した。65℃×10分で殺菌してオレンジ果汁入り低アルコール飲料を調製した。
前記実施例1と同様の手法で15名の専門パネラーによる官能評価を行った。

0042

〔実施例13〕(キャンディーA)
水飴390g、砂糖240g、水(湯)80g混和し140℃まで炊き上げ、予め加温しておいたミキサーに加え、約60℃の湯40gで溶解させたゼラチン20gを加え、混和した。攪拌しながら、ヤシ硬化油64gを加えさらに1分間撹拌後、フォンダン80g、クエン酸8gを加え激しく撹拌した。グレープ香料(小川香料社製)を0.8g加え、均一になるよう撹拌したのち1g程度ずつ成形してソフトキャンディーを作成した。
前記実施例1と同様の手法で15名の専門パネラーによる官能評価を行った。

0043

〔実施例14〕(ガム)
ガムローラーで表9の生地を混和し、中央を少し凹ませた状態で生地を置き、液体ミント香料(小川香料社製)を、そのちぎった生地に染み込ませながらはかりとり(1%賦香:0.5g/50g)、ローラーにかけて馴染ませた。クエン酸、粉末ミント香料(小川香料社製)を生地中央にはかりとり、再びローラーにかけて馴染ませた。片面に取り粉をまぶし二つ折りにして賦香ローラーに通し成型されたガムをバラバラにカットし、シュガーレスチューインガムを作成した。
前記実施例1と同様の手法で15名の専門パネラーによる官能評価を行った。

0044

0045

〔実施例15〕(キャンディーB)
砂糖30gとペクチン0.3gを計量し、よく分散させ、水飴25g、水10gを加え加温溶解させた。ここにゼラチン5.65gを水11gに加え60℃で加温溶解したものを加え、66gまで炊き上げ、濃縮ブドウ果汁(Bx68)16g、グレープ香料(小川香料社製)、クエン酸50%水溶液1.65g、リンゴ酸50%水溶液0.7gを加えた。65℃以下になるまで攪拌してから、スターチモールド流し込み、乾燥させ、グミキャンディーを作成した。
前記実施例1と同様の手法で15名の専門パネラーによる官能評価を行った。

0046

〔実施例16〕(機能性飲料B)
表10の原料を配合した後、70℃×10分間の殺菌を行い、機能性飲料を調製した。
前記実施例1と同様の手法で15名の専門パネラーによる官能評価を行った。

0047

0048

〔実施例17〕(チョコレートB)
全脂粉乳60g、乳糖42g、ビターチョコレート120gと混合して三段ローラーにかける。続いてスィートチョコレート300g、植物油脂78g混合してテンパリングし、ビターチョコレートを作成した。
前記実施例1と同様の手法で15名の専門パネラーによる官能評価を行った。

0049

〔実施例18〕(乳酸菌飲料B)
ペクチン3.0gを果糖ぶどう糖液糖40.0gに分散させ、水200gを投入し、湯浴にて85℃まで加熱攪拌溶解し、完全に溶解させた後冷却した。グラニュー糖45.0gを水200gに溶解させ、無糖発酵乳ベース(協同乳業株式会社製メイトファインフーズ)45.0g、脱脂粉乳溶液38.0g、水430gを加え撹拌混合した。10%クエン酸溶液20.0gを凝集しないようにかき混ぜながら少しずつ添加し、撹拌混合し、乳酸菌飲料フレーバー(小川香料株式会社製)を0.1%になるように添加して容器に充填後70℃×10分で殺菌し、乳酸菌飲料を調製した。
前記実施例1と同様の手法で15名の専門パネラーによる官能評価を行った。

0050

〔実施例19〕(ゼリー)
果糖ブドウ糖液糖及び砂糖に水を加え、湯浴にて加熱攪拌溶解させ40-50℃まで加熱し、更に事前加熱溶解したゲル化剤(旭東化学産業(株)社製、ユニアガーKD−188)を添加攪拌した。85℃まで加熱し、果汁酸類を添加、加熱攪拌溶解させ、85℃達温後、熱湯にて重量調整後、ピーチフレーバーを添加し、ポーションカップ満杯充填し、シーラーにて密封した。85℃×20分間殺菌しピーチ味のゼリーを作成した。
前記実施例1と同様の手法で15名の専門パネラーによる官能評価を行った。

0051

0052

表中の官能評価は、飲用開始日と飲料最終日のラベルドマグニチュードスケール値の有意差を示している。

0053

実施例

0054

表12の評価結果より、傾きが0.0082未満の場合、飲食開始日と最終日のそれぞれのLog|LMS|値には明確な有意差がなかったことから、長期間の飲用によっても嗜好度に変化が見られないと判断できる。これは、すくなくとも、長期間の飲食によってもやみつきにならなかった、もしくは、飽きられたことと解釈することができる。
従って、長期間、連続的にラベルドマグニチュードスケール(LMS)の嗜好強度を測定し、当該LMS値を対数化した値を縦軸に、横軸に経時時間としたグラフから一次関数y=ax+bを導出し、得られた一次関数の傾きaが嗜好持続性の指標とすることが妥当であり、その値が正数、特に0.0082以上の値である場合に嗜好持続性製品として位置付けることが可能である旨明らかとなった。

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