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技術 両軸受リールのスプール制動装置

出願人 株式会社シマノ
発明者 新妻翔
出願日 2015年4月27日 (4年5ヶ月経過) 出願番号 2015-090727
公開日 2016年12月8日 (2年10ヶ月経過) 公開番号 2016-202123
状態 特許登録済
技術分野 魚釣り(3)釣用リール
主要キーワード ピニオンギア軸 厚肉円板状 操作開始位置 非磁性金属製 テーパ形 クラッチ制御機構 クラッチオフ位置 クラッチピン
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2016年12月8日)のものです。
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図面 (9)

課題

両軸受リールを軸方向に小型化できるスプール制動装置を、提供する。

解決手段

本スプール制動装置25は、リール本体11に回転可能に装着されたスプール14を遠心力により制動する。本スプール制動装置25は、回転部材62と、ブレーキドラム66と、ブレーキシュー64とを、備えている。回転部材62は、スプール14の回転に連動して回転する。ブレーキドラム66は、スプール軸20に沿ってスプール14と並べて配置され、リール本体11に設けられる。ブレーキシュー64は、径方向においてブレーキドラム66の外側に重心Gが配置された状態で、回転部材62に揺動可能に支持され、ブレーキドラム66の外周部に接触可能である。

概要

背景

キャスティングに使用される両軸受リールでは、バックラッシュを防ぐために、制動力スプールに作用させることが一般に行われている。この種のスプール制動装置として、スプールの回転により生じる遠心力を利用してスプールを制動し、且つこの制動力を調整可能なスプール制動装置が、知られている。

従来のスプール制動装置では、ブレーキシュー揺動させ、ブレーキシューをブレーキドラムに接触させることによって、スプールに制動力を作用させるスプール制動装置が、開示されている(特許文献1及び特許文献2を参照)。従来のスプール制動装置では、ブレーキシューが、スプールの回転に連動して揺動し、ブレーキドラムに接触している。

具体的には、スプール軸に沿って、ブレーキシューの重心が、ブレーキドラムとスプールのフランジとの間に配置された状態において、ブレーキシューが揺動しブレーキドラムに接触する。

概要

両軸受リールを軸方向に小型化できるスプール制動装置を、提供する。本スプール制動装置25は、リール本体11に回転可能に装着されたスプール14を遠心力により制動する。本スプール制動装置25は、回転部材62と、ブレーキドラム66と、ブレーキシュー64とを、備えている。回転部材62は、スプール14の回転に連動して回転する。ブレーキドラム66は、スプール軸20に沿ってスプール14と並べて配置され、リール本体11に設けられる。ブレーキシュー64は、径方向においてブレーキドラム66の外側に重心Gが配置された状態で、回転部材62に揺動可能に支持され、ブレーキドラム66の外周部に接触可能である。

目的

本発明は、上記のような問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、両軸受リールを軸方向に小型化できるスプール制動装置を、提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

リール本体に回転可能に装着されたスプール遠心力により制動する両軸受リールスプール制動装置であって、前記スプールの回転に連動して回転する回転部材と、前記スプールの回転軸に沿って前記スプールと並べて配置され、且つ前記リール本体に設けられるブレーキドラムと、径方向において前記ブレーキドラムの外側に重心が配置された状態で前記回転部材に揺動可能に支持され、前記ブレーキドラムの外周部に接触可能であるブレーキシューと、を備える両軸受リールのスプール制動装置。

請求項2

前記ブレーキシューの揺動中心は、径方向において前記ブレーキドラムの外側に配置される、請求項1に記載の両軸受リールのスプール制動装置。

請求項3

前記ブレーキシューの揺動時には、前記ブレーキシューの重心は、前記ブレーキシューの揺動中心より、前記スプールから離れた範囲で、揺動するよう制限されている、請求項1又は2に記載の両軸受リールのスプール制動装置。

請求項4

前記ブレーキドラムは、テーパ状に形成されたテーパ部を、有し、前記ブレーキシューは、前記テーパ部に接触する接触部を、有し、前記接触部は、前記テーパ部の小径側から、前記テーパ部に接触する、請求項1から3のいずれか1項に記載の両軸受リールのスプール制動装置。

請求項5

径方向において、前記スプールの回転軸と前記ブレーキシューの前記重心との距離は、前記スプールの回転軸と前記ブレーキシューの揺動中心との距離より、長い、請求項1から4のいずれか1項に記載の両軸受リールのスプール制動装置。

請求項6

前記回転部材は、前記ブレーキシューを揺動不能に保持する保持部を、有している、請求項1から5のいずれか1項に記載の両軸受リールのスプール制動装置。

請求項7

前記ブレーキシューは、前記重心が設けられる重心部を、有し、前記保持部は、前記ブレーキドラムに対する前記重心部の接触を、さらに規制する、請求項6に記載の両軸受リールのスプール制動装置。

請求項8

前記回転部材は、前記ブレーキシューを揺動可能に支持する揺動軸部と、前記揺動軸部が装着される孔部とを、有している、請求項1から7のいずれか1項に記載の両軸受リールのスプール制動装置。

技術分野

0001

本発明は、両軸受リールスプール制動装置、特にリール本体に回転自在に装着されたスプールを、遠心力により制動するスプール制動装置に関する。

背景技術

0002

キャスティングに使用される両軸受リールでは、バックラッシュを防ぐために、制動力をスプールに作用させることが一般に行われている。この種のスプール制動装置として、スプールの回転により生じる遠心力を利用してスプールを制動し、且つこの制動力を調整可能なスプール制動装置が、知られている。

0003

従来のスプール制動装置では、ブレーキシュー揺動させ、ブレーキシューをブレーキドラムに接触させることによって、スプールに制動力を作用させるスプール制動装置が、開示されている(特許文献1及び特許文献2を参照)。従来のスプール制動装置では、ブレーキシューが、スプールの回転に連動して揺動し、ブレーキドラムに接触している。

0004

具体的には、スプール軸に沿って、ブレーキシューの重心が、ブレーキドラムとスプールのフランジとの間に配置された状態において、ブレーキシューが揺動しブレーキドラムに接触する。

先行技術

0005

特開2014−233260号公報

発明が解決しようとする課題

0006

従来のスプール制動装置では、スプール軸に沿ってブレーキシューの重心がブレーキドラムとスプールのフランジとの間に配置された状態において、ブレーキシューが揺動する。このため、スプール軸方向におけるブレーキドラムとスプールのフランジとの間に、ブレーキシューを揺動させるための空間を用意する必要がある。このため、スプール制動装置を両軸受けリールに装着する場合、両軸受リールが軸方向に大型化してしまうという問題がある。

0007

本発明は、上記のような問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、両軸受リールを軸方向に小型化できるスプール制動装置を、提供することにある。

課題を解決するための手段

0008

(1)本発明の一側面に係る両軸受リールのスプール制動装置は、リール本体に回転可能に装着されたスプールを遠心力により制動する。本スプール制動装置は、回転部材と、ブレーキドラムと、ブレーキシューとを、備えている。回転部材は、スプールの回転に連動して回転する。ブレーキドラムは、スプールの回転軸に沿ってスプールと並べて配置され、リール本体に設けられる。ブレーキシューは、径方向においてブレーキドラムの外側に重心が配置された状態で、回転部材に揺動可能に支持され、ブレーキドラムの外周部に接触可能である。

0009

本スプール制動装置では、ブレーキシューが、径方向においてブレーキドラムの外側に重心が配置された状態で揺動する。これにより、ブレーキドラムを、スプールの回転軸に沿う方向においてスプールに接近して配置することができる。すなわち、スプール制動装置を両軸受けリールに装着したとしても、両軸受リールを軸方向に小型化することができる。

0010

(2)本発明の別の側面に係る両軸受リールのスプール制動装置では、さらにブレーキシューの揺動中心が、径方向においてブレーキドラムの外側に配置されることが好ましい。

0011

この場合、前述の構成に加えてブレーキシューの揺動中心が、径方向においてブレーキドラムの外側に配置されているので、両軸受リールを軸方向により小型化することができる。

0012

(3)本発明の別の側面に係る両軸受リールのスプール制動装置では、さらにブレーキシューの揺動時に、ブレーキシューの重心が、ブレーキシューの揺動中心より、スプールから離れた範囲で揺動する。

0013

この場合、前述の構成に加えてブレーキシューの重心は、常に、ブレーキシューの揺動中心よりも、スプールから離れた範囲で揺動するように、その揺動範囲が制限されているので、遠心力が重心に作用しなくなった場合に、ブレーキシューをスムーズに初期姿勢に戻すことができる。

0014

また、ブレーキシューの重心を、ブレーキシューの揺動中心よりも、スプールから離れた範囲で移動させることによって、ブレーキシューを、ブレーキドラムのスプール側に接触させることができる。これにより、スプールの回転軸に沿う方向において、スプール側へのブレーキシューの飛び出しを、小さくすることができる。すなわち、両軸受リールを軸方向により小型化することができる。

0015

(4)本発明の別の側面に係る両軸受リールのスプール制動装置では、ブレーキドラムは、さらにテーパ状に形成されたテーパ部を、有していることが好ましい。ここでは、ブレーキシューは、テーパ部に接触する接触部を、有している。接触部は、テーパ部の小径側から、テーパ部に接触する。

0016

ここで、従来技術では、ブレーキシューの接触部が、テーパ部の大径側からテーパ部に接触する。この場合、ブレーキシューの接触部の弾性変形等によって、設計時の接触位置より小径側に食い込んでしまうおそれがある。これにより、従来技術では、設計時の制動力より大きな制動力が、スプールに作用するという問題もあった。

0017

これに対して、本スプール制動装置では、ブレーキシューの接触部が、ブレーキドラムのテーパ部の小径側から、テーパ部に接触する。これにより、両軸受リールを軸方向により小型化でき、且つ上記の問題を同時に解決することができる。

0018

(5)本発明の別の側面に係る両軸受リールのスプール制動装置では、径方向において、スプールの回転軸とブレーキシューの重心との距離が、スプールの回転軸とブレーキシューの揺動中心との距離より、長いことが好ましい。

0019

この場合、ブレーキシューの重心に遠心力が作用した際に、ブレーキシューの揺動を、揺動中心まわりにスムーズ且つ迅速に開始させることができる。

0020

(6)本発明の別の側面に係る両軸受リールのスプール制動装置では、回転部材が、ブレーキシューを揺動不能に保持する保持部を、有していることが好ましい。

0021

この場合、回転部材の保持部がブレーキシューを揺動不能に保持するので、ブレーキシューを揺動可能又は揺動不能に任意に設定することができる。すなわち、スプールの制動力を任意に変更することができる。

0022

(7)本発明の別の側面に係る両軸受リールのスプール制動装置では、ブレーキシューが、重心が設けられる重心部を、有していることが好ましい。ここでは、保持部は、ブレーキドラムに対する重心部の接触を、さらに規制する。

0023

この場合、遠心力がブレーキシューの重心部(重心)に作用しなくなり、ブレーキシューが初期姿勢に戻った場合に、ブレーキドラムに対する重心部の接触を、保持部によって規制することができる。

0024

(8)本発明の別の側面に係る両軸受リールのスプール制動装置では、回転部材が、ブレーキシューを揺動可能に支持する揺動軸部と、揺動軸部が装着される孔部とを、有していることが好ましい。

0025

この場合、回転部材の孔部に揺動軸部を装着することによって、ブレーキシューを回転部材に容易に装着することができる。

発明の効果

0026

本発明によれば、両軸受リールを軸方向に小型化できるスプール制動装置を、提供できる。

図面の簡単な説明

0027

本発明の一実施形態による両軸受リールの斜視図。
その右側面図。
その左側面図。
図2切断線IV−IVによる断面図。
図2の切断線V−Vによる断面図。
スプール制動装置の分解斜視図。
ブレーキシュー及びブレーキドラムの正面図。
ブレーキシュー及びブレーキドラムの部分拡大断面図。

実施例

0028

1.リールの全体構成
本発明の実施形態による両軸受リール10は、ベイトキャスト用の両軸受リールである。図1に示すように、両軸受リール10は、リール本体11と、ハンドル12と、スタードラグ13と、スプール14と、スプール14が装着されるスプール軸20(スプール14の回転軸の一例;図4及び図5を参照)と、スプール制動装置25(図4及び図5を参照)とを、備えている。

0029

ハンドル12は、リール本体11の側方に配置され、スプールを回転駆動する。詳細には、ハンドル12は、駆動軸30の先端に回転不能に装着されており、駆動軸30に固定されている。ハンドル12は、後述する第2側カバー16b側に配置される。スタードラグ13は、後述するドラグ機構23を調節するためのものである。スタードラグ13は、リール本体11の側方に配置される。スタードラグ13は、ハンドル12とリール本体11との間に配置される。

0030

以下では、釣り糸を前方に繰り出す方向を"前方"、釣り糸を前方に繰り出す方向とは反対の方向を"後方"と、表現することがある。また、リール本体11が釣り竿に装着される側を"下方"、リール本体11が釣り竿に装着される側とは反対の方向を"上方"と、表現することがある。

0031

また、スプール軸20が延びる方向(スプール軸方向)、及びピニオンギア32が延びる方向(ピニオンギア軸方向)は、実質的に同じ方向である。このため、これらの方向を、以下では"軸方向"と表現する。

0032

また、スプール軸20及びピニオンギア32に直交する方向を、“径方向”と表現する。特に、スプール軸20及びピニオンギア32に直交し、且つスプール軸20及びピニオンギア32から離れる方向を、“径方向外方”と表現する。また、スプール軸20及びピニオンギア32に直交し、且つスプール軸20及びピニオンギア32に近づく方向を、“径方向内方”と表現する。さらに、スプール軸20及びピニオンギア32まわりの方向を、“周方向”と表現する。

0033

2.リールの詳細構成
リール本体11は、例えば、マグネシウム合金などの軽金属によって形成されている。図1から図6に示すように、リール本体11は、フレーム15と、フレーム15の両側方に装着された第1側カバー16a及び第2側カバー16bと、軸支持部35とを、有している。リール本体11の内部には、スプール14が、スプール軸20を介して、回転自在に装着されている。

0034

フレーム15は、第1側板15aと、第1側板15aと所定の間隔をあけて互いに対向するように配置された第2側板15bと、第1側板15a及び第2側板15bを前後及び下部で一体に連結する複数(例えば、3個)の連結部15cとを、有している。下側の連結部15cには、釣り竿を装着するための釣り竿装着部15dが、一体に形成される。

0035

フレーム15の内部には、スプール14と、サミングを行うためのクラッチ操作部材17と、スプール14に均一に釣り糸を巻くためのレベルワインド機構18(図5を参照)とが、配置されている。

0036

図4及び図5に示すように、フレーム15と第2側カバー16bとの間には、ギア機構19と、クラッチ機構21と、クラッチ制御機構22と、ドラグ機構23と、キャスティングコントロール機構24とが、配置されている。ギア機構19は、ハンドル12からの回転力をスプール14及びレベルワインド機構18に伝えるために、設けられている。クラッチ機構21は、スプール14とハンドル12とを連結及び遮断するために、設けられている。クラッチ制御機構22は、クラッチ操作部材17の操作に応じてクラッチ機構21を制御するために、設けられている。

0037

ドラグ機構23は、釣り糸が繰り出される場合のスプール14の回転を制動するために、設けられている。ドラグ機構23のドラグ力は、スタードラグ13によって調整される。キャスティングコントロール機構24は、スプール14の回転時の抵抗力を調整するために設けられている。フレーム15と第1側カバー16aとの間には、キャスティング時のバックラッシュを抑えるための遠心力を用いたスプール制動装置25が、配置されている。

0038

図1から図5に示すように、第1側カバー16aは、第1側板15aに着脱可能に装着され、第1側板15aの外側を覆っている。第2側カバー16bは、第2側板15bに固定され、第2側板15bの外側を覆っている。

0039

軸支持部35は、スプール軸20を支持するために設けられている。図4から図6に示すように、軸支持部35は、フレーム15に装着されている。具体的には、図5に示すように、軸支持部35は、第1側板15aの開口部15eに着脱可能に連結される。図5及び図6に示すように、軸支持部35は、軸受収納部35aを有している。軸受収納部35aは、実質的に円筒状に形成されている。軸受収納部35aは、スプール軸20の一端を、軸受38aを介して、回転自在に支持する。

0040

図1図4、及び図5に示すように、スプール14は、第1側板15aと第2側板15bとの間に設けられる。スプール14は、リール本体11に回転自在に支持される。スプール14は、両側部に皿状のフランジ部14aを有しており、両フランジ部14aの間に筒状の糸巻胴部14bを、有している。スプール14は、糸巻胴部14bの内周側を貫通するスプール軸20に、一体回転可能に固定されている。例えば、スプール14は、セレーション結合により、スプール軸20に一体回転可能に固定されている。

0041

スプール軸20は、例えばSUS304等の非磁性金属製である。スプール軸20は、第2側板15bを貫通して第2側カバー16bの外方に延びている。スプール軸20の一端(図5では左端)は、軸受38aを介して、軸受収納部35aに回転自在に支持される。スプール軸20の第2側カバー16bの外方に延びる他端(図5では右端)は、軸受38bにより、第2側カバー16bに形成されたボス部16dに、回転自在に支持されている。

0042

スプール軸20における軸方向の中間部には、大径部20aが形成されている。大径部20aが第2側板15bを貫通する部分には、クラッチ機構21を構成するクラッチピン21aが、径方向に貫通して設けられる。クラッチピン21aの両端部は、スプール軸20の外周面から突出している。

0043

図1に示すように、クラッチ操作部材17は、第1側板15a及び第2側板15bの間の後部において、スプール14後方に配置されている。クラッチ操作部材17は、クラッチ制御機構22に連結されている(図4を参照)。クラッチ操作部材17は、第1側板15a及び第2側板15bの間で、釣り竿装着部15dに接近する方向、及び釣り竿装着部15dから離反する方向(上下方向)に、スライド可能である。このクラッチ操作部材17のスライドによって、クラッチ機構21が、連結状態遮断状態とに切り換えられる。

0044

図5に示すように、ギア機構19は、駆動軸30と、駆動軸30に固定された駆動ギア31と、駆動ギア31に噛み合う筒状のピニオンギア32とを、有している。駆動軸30は、第2側板15b及び第2側カバー16bに、回転自在に装着されている。駆動軸30は、ローラ型ワンウェイクラッチ50により、釣り糸が繰り出される場合の回転(逆転)が禁止されている。ローラ型のワンウェイクラッチ50は、第2側カバー16bと駆動軸30との間に、装着されている。駆動ギア31は、駆動軸30と一体回転可能に装着されている。詳細には、駆動ギア31は、ドラグ機構23を介して、駆動軸30に連結されている。

0045

図5に示すように、ピニオンギア32は、第2側板15bを貫通して、軸方向に延びる。ピニオンギア32は、スプール軸20が中心を貫通する筒状部材である。ピニオンギア32は、軸受52によって、第2側板15bに回転自在かつ軸方向に移動自在に装着されている。また、ピニオンギア32は、軸受54によって、第2側カバー16bに回転自在かつ軸方向に移動自在に装着されている。ピニオンギア32の一端(図5では左端)には、クラッチピン21aに係合する係合溝32aが、形成されている。クラッチピン21aと係合溝32aとによって、クラッチ機構21が構成される。

0046

ピニオンギア32は、クラッチ制御機構22によって、クラッチオン位置クラッチオフ位置とに、移動させられる。なお、図5では、クラッチオン位置とクラッチオフ位置とが、同じ図に示されている。クラッチオン位置は、図5のスプール軸20の軸芯Cの上側に示し、クラッチオフ位置は、図5のスプール軸20の軸芯Cの下側に示している。

0047

クラッチ制御機構22は、ピニオンギア32を軸方向に沿って移動させるクラッチヨーク45を、有している。クラッチ操作部材17がクラッチオフ位置に操作されると、クラッチヨーク45は、ピニオンギア32を上記のクラッチオフ位置に移動させる。また、クラッチ制御機構22は、クラッチ戻し機構(図示しない)を、有している。クラッチ戻し機構は、釣り糸がスプール14に巻き取られる場合の回転に連動して、クラッチ機構21をクラッチオンさせる。

0048

3.スプール制動機構
スプール制動装置25は、遠心力によってスプール14を制動するためのものである。

0049

図4及び図5に示すように、スプール制動装置25は、リール本体11に設けられている。具体的には、スプール制動装置25は、スプール軸20及び軸支持部35に装着されている。スプール制動装置25は、ブレーキドラム66と、回転部材62と、複数(例えば、6個)のブレーキシュー64と、移動機構68と、を備えている。

0050

3−1.ブレーキドラム
図4及び図5に示すように、ブレーキドラム66には、ブレーキシュー64が接触可能である。ブレーキドラム66は、リール本体11に設けられる。具体的には、ブレーキドラム66は、径方向においてブレーキシュー64の内方に配置される。ブレーキドラム66は、ブレーキカム71を介して、軸支持部35に装着されている。また、ブレーキドラム66は、軸方向に、スプール14と並べて配置されている。なお、軸支持部35は、フレーム15に装着されている。

0051

図6に示すように、ブレーキドラム66は、実質的に円筒状に形成されたドラム本体66aと、テーパ部66bと、第1ギア部74とを、有している。テーパ部66bには、ブレーキシュー64が接触可能である。テーパ部66bは、ドラム本体66aの一端部側に設けられている。テーパ部66bは、ブレーキシュー64の径方向内方に配置される。テーパ部66bは、スプール14に向かって傾斜したテーパ形状に形成されている。言い換えると、テーパ部66bは、スプール14に近づくにつれて、その外径が小さくなるように、形成されている。

0052

第1ギア部74は、ドラム本体66aの他端部側に設けられている。具体的には、第1ギア部74は、ドラム本体66aと一体回転可能に設けられ、ドラム本体66aの他端部から径方向外方に突出している。この第1ギア部74には、第2ギア部73(後述する)が噛み合う。

0053

3−2.回転部材
回転部材62は、例えば、ポリアミド樹脂ポリアセタール樹脂等の合成樹脂製の概ね円形の部材である。回転部材62は、スプール14の回転に連動して回転する。回転部材62は、圧入等の適宜の固定手段により、スプール軸20に対して、一体回転可能に連結されている。

0054

具体的には、図7及び図8に示すように、回転部材62は、ボス部81と、シュー取付部82と、接続部87と、複数(例えば、6個)の揺動軸部88とを、有している。なお、図7では、1個のブレーキシュー64のみが記されている。

0055

ボス部81は、筒状に形成されている。ボス部81の内周部は、スプール軸20に固定される。

0056

シュー取付部82は、ボス部81の径方向外方に設けられている。シュー取付部82は、取付本体部83と、複数(例えば、6個)のフランジ部84と、複数(例えば、6個)のシュー配置部85と、複数(例えば、6個)のシュー保持部86とを、有している。

0057

取付本体部83は、実質的に円筒状に形成されている。複数のフランジ部84それぞれは、取付本体部83から径方向外方に向けて突出し、周方向において互いに隣接するシュー配置部85の間に、設けられている。

0058

各フランジ部84には、揺動軸部88を案内するための第1溝部84a及び第2溝部84bが、形成されている。詳細には、第1溝部84aは、揺動軸部88を第1装着孔85c(後述する)に案内する。第2溝部84bは、第1装着孔85c及び第2装着孔85d(後述する)を通過した揺動軸部88を、案内する。第2溝部84bには、揺動軸部88の先端部が当接可能な当接部84cが、設けられている。

0059

シュー配置部85は、ブレーキシュー64を配置する部分である。各シュー配置部85は、周方向に所定の間隔を隔てて、取付本体部83に設けられている。各シュー配置部85は、周方向に互いに対向する1対の壁部85a,85bと、揺動軸部88を装着するための第1及び第2装着孔85c,85d(孔部の一例)とを、有している。第1及び第2装着孔85c,85dは、貫通孔である。第1装着孔85cは、一方の壁部85aに設けられる。第2装着孔85dは、他方の壁部85bに設けられる。

0060

シュー保持部86は、ブレーキシュー64を揺動不能に保持する。また、シュー保持部86は、ブレーキドラム66に対するブレーキシュー64の重心部64a(後述する)の接触を、規制する(図8を参照)。

0061

各シュー保持部86は、各シュー配置部85に設けられている。具体的には、各シュー保持部86は、揺動軸部88から離れる方向において、各シュー配置部85の1対の壁部85a,85bそれぞれから、突出して設けられている。各シュー保持部86は、1対の凹部86aを有している。

0062

1対の凹部86aそれぞれは、周方向に互いに対向し(図7を参照)、揺動軸部88から離れるように延びている(図8を参照)。1対の凹部86aには、ブレーキシュー64の位置決め部65a(後述する)を、配置可能である。これにより、ブレーキシュー64が、シュー保持部86によって揺動不能に保持される。

0063

また、シュー保持部86の外周部86bには、ブレーキシュー64の重心部64aが当接可能である。ブレーキシュー64の重心部64aが、シュー保持部86の外周部86bに当接することによって、ブレーキドラム66に対する重心部64aの接触が、規制される。

0064

接続部87は、ボス部81とシュー取付部82とを接続する部分である。接続部87は、厚肉円板状の部材であり、ボス部81の外周部に一体形成されている。また、接続部87の外周側には、取付本体部83が一体形成されている。

0065

複数の揺動軸部88それぞれは、ブレーキシュー64を揺動可能に支持する。各揺動軸部88は、シュー配置部85に装着される。具体的には、各揺動軸部88は、各シュー配置部85の第1及び第2装着孔85c,85dに装着される。

0066

より具体的には、各揺動軸部88は、軸部88aと、軸部88aより拡径された拡径部88bとを、有している。軸部88aの直径は、シュー配置部85の第1及び第2装着孔85c,85dの直径より小さい。拡径部88bの直径は、シュー配置部85の第2装着孔85dの直径より大きい。

0067

これにより、軸部88aを、第1溝部84aに沿って第1及び第2装着孔85c,85dに挿通させると、軸部88aの先端部が、第2溝部84a,84bによって案内され、第2溝部84bの当接部84cに当接する。すると、拡径部88bが第1装着孔85cに嵌合される。この状態で、揺動軸部88の軸芯Y、すなわちブレーキシュー64の揺動中心Yは、後述するように、径方向においてブレーキドラム66の外側に配置される(図8を参照)。

0068

3−3.ブレーキシュー
ブレーキシュー64は、例えば、ポリアミド樹脂等の弾性を有する合成樹脂製の部材である。ブレーキシュー64は、回転部材62(スプール14)が回転すると、重心Gに作用する遠心力により、揺動軸部88の軸芯Yを中心として、揺動する。

0069

図4図5、及び図8に示すように、ブレーキシュー64は、径方向においてブレーキドラム66の外側に重心が配置された状態で、回転部材62の揺動軸部88に揺動可能に支持される。また、ブレーキシュー64が、遠心力によって揺動した場合に、ブレーキドラム66の外周部に接触可能である。さらに、ブレーキシュー64は、後述するように、スプール14を制動可能な制動可能姿勢と、スプール14を制動不能な制動不能姿勢とに、設定可能である。

0070

図7及び図8に示すように、ブレーキシュー64は、実質的に直方体形状に形成されている。ブレーキシュー64は、重心部64aと、接触部64bと、孔部64cとを、有している。

0071

重心部64aは、ブレーキシュー64の重心Gが設けられる部分である。詳細には、重心部64a(の重心G)と接触部64b(の接触面S)との間に、揺動軸部88(の軸芯Y)が配置されるように、重心部64aは設けられている。

0072

ここで、図8に示したように、重心部64aには重心Gが設けられている。重心部64aの重心Gは、径方向において、ブレーキドラム66の外側(図8ではブレーキドラム66の上側)に、配置されている。言い換えると、ブレーキドラム66を外側から径方向内方に向けて見た場合(図8のブレーキドラム66の上側から下側に向けて見た場合)、重心部64aの重心Gは、ブレーキドラム66と重複している。さらに言い換えると、重心部64aの重心Gは、軸方向におけるブレーキドラム66の幅Wの範囲内において、ブレーキドラム66の径方向外方に配置される。

0073

また、径方向において、重心部64aの重心Gとスプール軸20の軸芯Cとの距離L1は、揺動軸部88の軸芯Y(ブレーキシュー64の揺動中心Y)とスプール軸20の軸芯Cとの距離L2より、長い。すなわち、ブレーキシュー64の重心Gは、径方向において、揺動軸部88の軸芯Yよりも、スプール軸20の軸芯Cから離れた範囲で、移動する。

0074

さらに、軸方向において、重心部64aの重心Gとスプール14の端部との距離L3は、揺動軸部88の軸芯Y(ブレーキシュー64の揺動中心Y)とスプール14の端部との距離L4より、長い。すなわち、「L3>L4」の関係が常に成立し、ブレーキシュー64の重心Gは、軸方向において、揺動軸部88の軸芯Yよりも、スプール14から離れた範囲で、移動する。

0075

重心部64aには、位置決め部65aが設けられている。位置決め部65aは、回転部材62に当接可能であり、且つ回転部材62に係止可能である。

0076

具体的には、図7及び図8に示すように、位置決め部65aは、実質的に板状に形成されている。位置決め部65aは、重心部64aから揺動軸部88の軸芯Yに沿う方向に部分的に突出している。

0077

ここで、ブレーキシュー64が揺動可能である場合、位置決め部65aは、回転部材62のシュー保持部86の外周部86bに当接可能である。この状態の姿勢が、ブレーキシュー64の制動可能姿勢である(図8破線Aを参照)。

0078

一方で、位置決め部65aは、回転部材62のシュー保持部86の1対の凹部86aに配置されると、ブレーキシュー64が揺動不能に保持される。この状態の姿勢が、ブレーキシュー64の制動不能姿勢である(図8の破線Bを参照)。

0079

接触部64bは、ブレーキシュー64がブレーキドラム66に接触する部分である。図8に示すように、接触部64bは、円弧状に形成されている。接触部64bは、ブレーキドラム66のテーパ部66bに対して、小径側(図8では左側)から接触する。孔部64cは、揺動軸部88が挿通される部分である。孔部64cは、重心部64aと接触部64bとの間に設けられている。孔部64cは、スプール軸20(の軸芯C)と食い違うように、形成されている。

0080

3−4.移動機構
移動機構68は、ブレーキシュー64とブレーキドラム66とを、スプール軸20の軸方向に、相対移動可能かつ位置決め可能である。図4及び図6に示すように、移動機構68は、操作部材60と、ブレーキカム71と、第1ギア部74と、第2ギア部73と(図6を参照)を、有している。

0081

操作部材60は、例えば合成樹脂製の円形のつまみである。操作部材60は、第1側カバー16aに形成された開口部16cに配置され、第1側カバー16aから外部に露出している(図3を参照)。図6に示すように、操作部材60は、固定部材例えばねじ部材78を介して、軸支持部35の外側面に回動自在に支持される。第1ギア部74は、ブレーキドラム66と一体回転可能に設けられる。第2ギア部73は、操作部材60と一体回転可能に設けられる。第2ギア部73は、第1ギア部74と噛み合う。

0082

図4に示すように、ブレーキドラム66は、ブレーキカム71を介して、軸支持部35に係合する。ブレーキカム71は、軸支持部35の外周面に回転不能に固定されている。ブレーキカム71は、螺旋状のカム溝71aを有している。ブレーキカム71(カム溝71a)は、ブレーキドラム66の内周面に突出して形成された複数のカム突起66cに、係合する。

0083

これにより、操作部材60が一方向に回動操作されると、ブレーキドラム66がスプール14に接近する方向に移動して、制動力が徐々に強くなる。また、操作部材が他方向(上記の一方向とは反対の方向)に回動操作されると、ブレーキドラム66がスプール14から離反する方向に移動し、制動力が徐々に弱くなる。

0084

4.スプール制動装置の動作
4−1.スプール制動装置の動作概要
スプール制動装置25では、操作部材60が操作開始位置にある場合には、ブレーキシュー64の接触部64bは、ブレーキドラム66のテーパ部66bの小径側に接触する。この場合、ブレーキシュー64の揺動角度αが、最も大きくなる。これにより、ブレーキドラム66がブレーキシュー64を押圧する押圧力は、最も小さくなり、スプール14に作用する制動力は、最も小さくなる。なお、図8には、ブレーキシュー64の揺動角度αが最も大きくなる場合の例が、示されている。

0085

次に、操作部材60が操作開始位置から回動操作されると、第2ギア部73が回転する。すると、第2ギア部73に噛み合う第1ギア部74の回転によって、ブレーキドラム66が回転する。すると、ブレーキドラム66は、ブレーキカム71を介して、スプール14に接近するように軸方向に移動する。すると、ブレーキシュー64の接触部64bは、操作部材60が操作開始位置にある場合より、テーパ部66bの大径側に接触する。

0086

このときには、操作部材60が操作開始位置にある場合より、ブレーキシュー64の揺動角度αは小さくなり、スプール14に作用する制動力は、大きくなる。すなわち、操作部材60が操作開始位置から回動操作されればされるほど、ブレーキシュー64の揺動角度αが小さくなり、スプール14に作用する制動力は、大きくなる。

0087

最後に、操作部材60が操作最終位置に設定されると、ブレーキシュー64の揺動角度αが最も小さくなり、スプール14に作用する制動力は、最も大きくなる。

0088

なお、上記とは反対に操作する場合、すなわち操作部材60を操作最終位置から操作開始位置に向けて操作する場合は、制動力が徐々に弱くなる。

0089

4−2.ブレーキシューの動作及び設定
6個のブレーキシュー64それぞれは、制動可能姿勢と制動不能姿勢とに、設定可能である。各ブレーキシュー64の設定及び動作は、同じであるので、以下では、1個のブレーキシュー64に注目して、説明を行う。

0090

まず、ブレーキシュー64の動作について説明する。ブレーキシュー64が制動可能姿勢に設定されている状態において、スプール14の回転に連動して回転部材62が回転すると、遠心力がブレーキシュー64の重心部64a(重心G)に作用し、ブレーキシュー64は揺動する。すると、ブレーキシュー64が、ブレーキドラム66に接触して、スプール14の回転が制動される。具体的には、図8実線で示すように、ブレーキシュー64の接触部64bが、ブレーキドラム66のテーパ部66bに接触することによって、スプール14の回転が制動される。

0091

なお、スプール14が回転していない状態では、遠心力はブレーキシュー64の重心部64a(重心G)に作用しない。この場合、図8の破線Aで示すように、ブレーキシュー64の位置決め部65aが、回転部材のシュー保持部86の外周部86bに当接する。この図8の破線Aの状態が、ブレーキシュー64の初期姿勢である。この初期姿勢、すなわちスプール14が回転していない状態において、ブレーキシュー64の重心部64aが、ブレーキドラム66の外周部に接触しないように、規制されている。

0092

次に、ブレーキシュー64の設定について説明する。ブレーキシュー64が制動可能姿勢である状態で、ユーザが、ブレーキシュー64の位置決め部65aを、回転部材62におけるシュー保持部86の1対の凹部86aに、配置すると、ブレーキシュー64は揺動不能になる。すなわち、ブレーキシュー64が制動不能姿勢に設定される。一方で、ユーザが、ブレーキシュー64の位置決め部65aを、シュー保持部86の1対の凹部86aから、離脱させると、ブレーキシュー64は揺動可能姿勢になる。すなわち、ブレーキシュー64が制動可能姿勢に設定される。

0093

このように、6個のブレーキシュー64それぞれは、制動可能姿勢及び制動不能姿勢のいずれか一方に、任意に設定可能である。すなわち、各ブレーキシュー64を、制動可能姿勢に設定するか、制動不能姿勢に設定するかによって、スプール14の回転に与える制動力を、調節することができる。

0094

5.特徴
(1)本スプール制動装置25は、リール本体11に回転可能に装着されたスプール14を遠心力により制動する。本スプール制動装置25は、回転部材62と、ブレーキドラム66と、ブレーキシュー64とを、備えている。回転部材62は、スプール14の回転に連動して回転する。ブレーキドラム66は、スプール軸20に沿ってスプール14と並べて配置され、リール本体11に設けられる。ブレーキシュー64は、径方向においてブレーキドラム66の外側に重心Gが配置された状態で、回転部材62に揺動可能に支持され、ブレーキドラム66の外周部に接触可能である。

0095

本スプール制動装置25では、ブレーキシュー64が、径方向においてブレーキドラム66の外側に重心Gが配置された状態で揺動する。これにより、ブレーキドラム66を、スプール軸20に沿う方向においてスプール14に接近して配置することができる。すなわち、スプール制動装置25を両軸受けリールに装着したとしても、両軸受リール10を軸方向に小型化することができる。

0096

(2)本スプール制動装置25では、さらにブレーキシュー64の揺動中心Y(揺動軸部88の軸芯Y)が、径方向においてブレーキドラム66の外側に配置されることが好ましい。

0097

この場合、前述の構成に加えて、ブレーキシュー64の揺動中心Yが、径方向においてブレーキドラム66の外側に配置されているので、両軸受リール10を軸方向により小型化することができる。

0098

(3)本スプール制動装置25では、さらにブレーキシュー64の揺動時に、ブレーキシュー64の重心Gが、ブレーキシュー64の揺動中心Y(揺動軸部88の軸芯Y)より、スプール14から離れた範囲で、移動する。

0099

この場合、前述の構成に加えて、ブレーキシュー64の重心Gは、常に、ブレーキシュー64の揺動中心Yよりも、スプール14から離れた範囲で揺動するように、その揺動範囲が制限されているので(図8の「L3>L4」の関係が成立しているので)、遠心力が重心Gに作用しなくなった場合に、ブレーキシュー64をスムーズに初期姿勢(図8の破線Aの姿勢)に戻すことができる。

0100

また、ブレーキシュー64の重心Gを、ブレーキシュー64の揺動中心Yよりも、スプール14から離れた範囲で移動させることによって、ブレーキシュー64を、ブレーキドラム66のスプール14側(小径側)に接触させることができる。これにより、スプール14側へのブレーキシュー64の飛び出しを、小さくすることができる。すなわち、両軸受リール10を軸方向により小型化することができる。

0101

(4)本スプール制動装置25では、ブレーキドラム66は、さらにテーパ状に形成されたテーパ部66bを、有していることが好ましい。ここでは、ブレーキシュー64は、テーパ部66bに接触する接触部64bを、有している。接触部64bは、テーパ部66bの小径側から、テーパ部66bに接触する。

0102

ここで、従来技術では、ブレーキシュー64の接触部64bが、テーパ部66bの大径側からテーパ部66bに接触する。この場合、ブレーキシュー64の接触部64bの弾性変形等によって、設計時の接触位置より小径側に食い込んでしまうおそれがある。これにより、従来技術では、設計時の制動力より大きな制動力が、スプール14に作用するという問題もあった。

0103

これに対して、本スプール制動装置25では、ブレーキシュー64の接触部64bが、ブレーキドラム66のテーパ部66bの小径側から、テーパ部66bに接触する。これにより、両軸受リール10を軸方向により小型化でき、且つ制動力を安定的に発生させることができる。

0104

(5)本スプール制動装置25では、径方向において、スプール軸20とブレーキシュー64の重心Gとの距離L1が、スプール軸20とブレーキシュー64の揺動中心Y(揺動軸部88の軸芯Y)との距離L2より、長いことが好ましい。

0105

この場合、ブレーキシュー64の重心Gに遠心力が作用した際に、ブレーキシュー64の揺動を、ブレーキシュー64の揺動中心Yまわりにスムーズ且つ迅速に開始させることができる。

0106

(6)本スプール制動装置25では、回転部材62が、ブレーキシュー64を揺動不能に保持するシュー保持部86を、有していることが好ましい。

0107

この場合、回転部材62のシュー保持部86がブレーキシュー64を揺動不能に保持するので、ブレーキシュー64を揺動可能又は揺動不能に任意に設定することができる。すなわち、スプール14の制動力を任意に変更することができる。

0108

(7)本スプール制動装置25では、ブレーキシュー64が、重心Gが設けられる重心部64aを、有していることが好ましい。ここでは、シュー保持部86は、ブレーキドラム66に対する重心部64aの接触を、さらに規制する。

0109

この場合、遠心力がブレーキシュー64の重心部64a(重心G)に作用しなくなり、ブレーキシュー64が初期姿勢に戻った場合に、ブレーキドラム66に対する重心部64aの接触を、シュー保持部86によって規制することができる。

0110

(8)本スプール制動装置25では、回転部材62が、ブレーキシュー64を揺動可能に支持する揺動軸部88と、揺動軸部88が装着される孔部64cとを、有していることが好ましい。

0111

この場合、回転部材62の孔部64cに揺動軸部88を装着することによって、ブレーキシュー64を回転部材62から容易に装着することができる。

0112

6.他の実施形態
本発明は以上のような実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲を逸脱することなく種々の変形又は修正が可能である。

0113

(a)前記実施形態では、ブレーキカム71が、第1ギア部74及び第2ギア部73を介して、操作部材60によって移動させられる場合の例を示した。これに代えて、ブレーキカム71を、カム機構を介して、操作部材60によって移動させるようにしてもよい。これにより、両軸受リールを、軸方向により小型化することができる。

0114

11 リール本体
14スプール
20スプール軸
25スプール制動装置
62回転部材
64ブレーキシュー
64a 重心部
64b 接触部
64c 孔部
66ブレーキドラム
66bテーパ部
86シュー保持部
88揺動軸部
G 重心
Y揺動中心
L1 スプール軸とブレーキシュー64の重心との距離
L2 スプール軸とブレーキシューの揺動中心との距離

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