図面 (/)

技術 動物用デンタルケア用組成物

出願人 花王株式会社
発明者 伴武
出願日 2015年4月15日 (5年7ヶ月経過) 出願番号 2015-083293
公開日 2016年12月8日 (3年11ヶ月経過) 公開番号 2016-202013
状態 特許登録済
技術分野 特定動物用飼料 飼料(2)(一般) 化粧料
主要キーワード 縮合ポリリン酸 有機カルシウム塩 例示的実施 リン酸塩成分 グリセリン酸カルシウム 口腔用薬剤 内キャリア フィチン酸カルシウム
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2016年12月8日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (0)

図面はありません

課題

動物歯石軟化又は溶解する組成物の提供。

解決手段

下記(A)及び(B)を含む、pH6.0〜7.0である液状又はゲル状組成物:(A)pKaが5.5以上7.0未満である物質30〜100mM、(B)カルシウムイオン0.3mM以上30mM以下(ただし、(B)/(A)比は0.003〜0.300である)を有効成分として含有し、かつ非ヒト動物経口摂取される、非ヒト動物用の歯石軟化又は溶解剤

概要

背景

近年のペット動物は、長寿命化や食生活の変化に伴い、歯垢歯石を原因とする歯周病罹患率が上昇している。ペット動物のデンタルケアは、飼育者にとって大きな関心事である。従来、動物に硬い食品牛皮等)を食べさせることによる歯垢や歯石の予防又は除去が行われている。硬い食品は、動物の口腔内で歯垢や歯石に接触すると、物理的に歯垢を掻き取り又は歯石を砕くことによってそれらを除去する。しかし、このような硬い食品は、歯の先端部分にある歯垢や歯石はよく除去できるが、歯肉に近い部分に存在する歯石の除去には有効でない。動物の歯石の完全な除去には、通常、全身麻酔下での施術を必要とする。しかし、全身麻酔はリスクが高く、特に体力のない高齢動物には不向きである。

一方、歯石を軟化又は溶解させることで除去する組成物が提案されている。特許文献1には、歯石成分(ハイドロキシアパタイト、第4リン酸カルシウム、第3リン酸カルシウム又は第2リン酸カルシウム)に対して不飽和であり、かつフルオロアパタイトフッ化カルシウムに対して過飽和である歯石軟化・溶解用組成物が開示されており、これは歯石を溶解させる一方で、フッ素成分により歯を再石灰化させる働きがあると考えられる。特許文献2には、リン酸類エデト酸塩類酒石酸リンゴ酸、及びクエン酸からなる群から選ばれる1種又は2種以上の物質を有効成分として含む歯石及び/又はウ蝕部の溶解剤が開示されている。特許文献3には、亜鉛イオン源クエン酸イオン源、ならびにピロリン酸ホスホン酸ジホスホン酸及び特定の直鎖縮合ポリリン酸から選択される1以上の抗歯石剤と、局所内キャリアとを含む口腔の歯垢、歯石、歯肉炎又は口臭治療又は予防用組成物が開示されている。特許文献4には、界面活性剤酵素、102〜105のカルシウム結合係数を有するキレート化剤フッ化物イオン源、及び口内キャリアを含み、フッ化物イオンと錯体を形成する物質を含まず、かつpHが4.0〜6.0である、口内クレンジング性能を示す口内組成物が開示されている。特許文献5には、アルカリ金属クエン酸塩を含有する練り歯磨きが、ヒトの歯の歯石の除去に効果があることが開示されている。

特許文献1〜5に記載の剤は、主にヒト用として提供されているが、一部の剤は、ヒト又は非ヒト動物の両方に適用できるものとして提供されている(特に特許文献2〜3)。しかし実際は、ヒトと非ヒト動物とでは歯石の成分は異なる。歯石の主な成分は、ヒトの場合リン酸カルシウムであるが、イヌウマでは炭酸カルシウムネコでは炭酸根リン酸根を両方含んでいることが知られている。一方で、歯のエナメル質は、ヒト及び非ヒト動物いずれも、リン酸カルシウム(ハイドロキシアパタイト)を主成分とする。

物理的除去によらない動物用の歯石抑制剤については、特許文献6に、亜鉛マンガン、スズ、銅及びこれらの混合物からなる群から選択される1つ以上の可溶性ミネラル成分と、リン酸塩成分とを口腔用薬剤としての有効量で含む、コンパニオンアニマルによる使用に適合した食用組成物が、該コンパニオンアニマルの歯垢又は歯石の抑制作用を有することが開示されている。

概要

動物の歯石を軟化又は溶解する組成物の提供。下記(A)及び(B)を含む、pH6.0〜7.0である液状又はゲル状組成物:(A)pKaが5.5以上7.0未満である物質30〜100mM、(B)カルシウムイオン0.3mM以上30mM以下(ただし、(B)/(A)比は0.003〜0.300である)を有効成分として含有し、かつ非ヒト動物に経口摂取される、非ヒト動物用の歯石軟化又は溶解剤。なし

目的

本発明は、
下記(A)及び(B)を含む、pH6.0〜7.0である液状又はゲル状組成物:
(A)pKaが5.5以上7.0未満である物質30〜100mM、
(B)カルシウムイオン0.3mM以上30mM以下、
ただし、(B)/(A)比は0.003〜0.300である、
を有効成分として含有し、かつ
非ヒト動物に経口摂取される、
非ヒト動物用の歯石軟化又は溶解剤を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

この技術が所属する分野

ライセンス契約や譲渡などの可能性がある特許掲載中! 開放特許随時追加・更新中 詳しくはこちら

請求項1

下記(A)及び(B)を含む、pH6.0〜7.0である液状又はゲル状組成物:(A)pKaが5.5以上7.0未満である物質30〜100mM、(B)カルシウムイオン0.3mM以上30mM以下、ただし、(B)/(A)比は0.003〜0.300である、を有効成分として含有し、かつ非ヒト動物経口摂取される、非ヒト動物用の歯石軟化又は溶解剤

請求項2

下記(A)及び(B)を含む、pH6.0〜7.0である液状又はゲル状組成物:(A)pKaが5.5以上7.0未満である物質30〜100mM、(B)カルシウムイオン0.3mM以上30mM以下、ただし、(B)/(A)比は0.003〜0.300である、を有効成分として含有し、かつ非ヒト動物に経口摂取される、非ヒト動物用の歯石除去促進剤。

請求項3

下記(A)及び(B)を含む、pH6.0〜7.0である液状又はゲル状組成物:(A)pKaが5.5以上7.0未満である物質30〜100mM、(B)カルシウムイオン0.3mM以上30mM以下、ただし、(B)/(A)比は0.003〜0.300である、を有効成分として含有し、かつ非ヒト動物に経口摂取される、非ヒト動物用の歯石形成阻害剤

請求項4

前記液状又はゲル状組成物が水分を80質量%以上含有する、請求項1〜3のいずれか1項記載の剤。

請求項5

前記(A)pKaが5.5以上7.0未満である物質が、クエン酸コハク酸リン酸ピロリン酸、及びそれらの塩からなる群より選択される、請求項1〜4のいずれか1項記載の剤。

請求項6

前記非ヒト動物がイヌ又はネコである、請求項1〜5のいずれか1項記載の剤。

請求項7

請求項1〜6のいずれか1項記載の剤を非ヒト動物に摂食させることを含む、非ヒト動物の歯石軟化若しくは溶解、歯石除去促進、又は歯石形成阻害のための方法。

請求項8

請求項1〜6のいずれか1項記載の剤を添加した食餌を非ヒト動物に摂食させる、請求項7記載の方法。

請求項9

前記剤がトッピング用のゼリー状又はゲル状組成物である、請求項7又は8記載の方法。

請求項10

前記非ヒト動物がイヌ又はネコである、請求項7〜9のいずれか1項記載の方法。

技術分野

0001

本発明は、非ヒト動物歯石軟化若しくは溶解、歯石除去促進、又は歯石形成阻害に有用な組成物に関する。

背景技術

0002

近年のペット動物は、長寿命化や食生活の変化に伴い、歯垢や歯石を原因とする歯周病罹患率が上昇している。ペット動物のデンタルケアは、飼育者にとって大きな関心事である。従来、動物に硬い食品牛皮等)を食べさせることによる歯垢や歯石の予防又は除去が行われている。硬い食品は、動物の口腔内で歯垢や歯石に接触すると、物理的に歯垢を掻き取り又は歯石を砕くことによってそれらを除去する。しかし、このような硬い食品は、歯の先端部分にある歯垢や歯石はよく除去できるが、歯肉に近い部分に存在する歯石の除去には有効でない。動物の歯石の完全な除去には、通常、全身麻酔下での施術を必要とする。しかし、全身麻酔はリスクが高く、特に体力のない高齢動物には不向きである。

0003

一方、歯石を軟化又は溶解させることで除去する組成物が提案されている。特許文献1には、歯石成分(ハイドロキシアパタイト、第4リン酸カルシウム、第3リン酸カルシウム又は第2リン酸カルシウム)に対して不飽和であり、かつフルオロアパタイトフッ化カルシウムに対して過飽和である歯石軟化・溶解用組成物が開示されており、これは歯石を溶解させる一方で、フッ素成分により歯を再石灰化させる働きがあると考えられる。特許文献2には、リン酸類エデト酸塩類酒石酸リンゴ酸、及びクエン酸からなる群から選ばれる1種又は2種以上の物質を有効成分として含む歯石及び/又はウ蝕部の溶解剤が開示されている。特許文献3には、亜鉛イオン源クエン酸イオン源、ならびにピロリン酸ホスホン酸ジホスホン酸及び特定の直鎖縮合ポリリン酸から選択される1以上の抗歯石剤と、局所内キャリアとを含む口腔の歯垢、歯石、歯肉炎又は口臭治療又は予防用組成物が開示されている。特許文献4には、界面活性剤酵素、102〜105のカルシウム結合係数を有するキレート化剤フッ化物イオン源、及び口内キャリアを含み、フッ化物イオンと錯体を形成する物質を含まず、かつpHが4.0〜6.0である、口内クレンジング性能を示す口内組成物が開示されている。特許文献5には、アルカリ金属クエン酸塩を含有する練り歯磨きが、ヒトの歯の歯石の除去に効果があることが開示されている。

0004

特許文献1〜5に記載の剤は、主にヒト用として提供されているが、一部の剤は、ヒト又は非ヒト動物の両方に適用できるものとして提供されている(特に特許文献2〜3)。しかし実際は、ヒトと非ヒト動物とでは歯石の成分は異なる。歯石の主な成分は、ヒトの場合リン酸カルシウムであるが、イヌウマでは炭酸カルシウムネコでは炭酸根リン酸根を両方含んでいることが知られている。一方で、歯のエナメル質は、ヒト及び非ヒト動物いずれも、リン酸カルシウム(ハイドロキシアパタイト)を主成分とする。

0005

物理的除去によらない動物用の歯石抑制剤については、特許文献6に、亜鉛マンガン、スズ、銅及びこれらの混合物からなる群から選択される1つ以上の可溶性ミネラル成分と、リン酸塩成分とを口腔用薬剤としての有効量で含む、コンパニオンアニマルによる使用に適合した食用組成物が、該コンパニオンアニマルの歯垢又は歯石の抑制作用を有することが開示されている。

先行技術

0006

特開平9−143043号公報
特開2005−139201号公報
特表平8−505843号公報
特表平8−505390号公報
特表平1−503142号公報
特表2007−512849号公報

発明が解決しようとする課題

0007

本発明は、非ヒト動物の歯のエナメル質を溶解させることを極力抑制しつつ歯石を軟化又は溶解させることができる、非ヒト動物用の歯石軟化若しくは溶解剤、歯石除去促進剤又は歯石形成阻害剤に関する。

課題を解決するための手段

0008

本発明者らは、ヒトと非ヒト動物とでは歯石の成分が異なる点に着目し、炭酸カルシウムを選択的に溶解させる組成物を用いることによって、非ヒト動物の歯の損傷を抑えつつ歯石を選択的に除去することができるという着想を得た。この着想に基づく多くの研究の結果、本発明者らは、非ヒト動物の歯石を選択的に軟化又は溶解することができる組成物の開発に成功した。また本発明者らは、該組成物を非ヒト動物に摂食させることにより、該組成物と該非ヒト動物の歯とを接触させて、その歯石を除去又は形成阻害することができることを見出した。

0009

すなわち本発明は、
下記(A)及び(B)を含む、pH6.0〜7.0である液状又はゲル状組成物
(A)pKaが5.5以上7.0未満である物質30〜100mM、
(B)カルシウムイオン0.3mM以上30mM以下、
ただし、(B)/(A)比は0.003〜0.300である、
を有効成分として含有し、かつ
非ヒト動物に経口摂取される、
非ヒト動物用の歯石軟化又は溶解剤を提供する。

0010

下記(A)及び(B)を含む、pH6.0〜7.0である液状又はゲル状組成物:
(A)pKaが5.5以上7.0未満である物質30〜100mM、
(B)カルシウムイオン0.3mM以上30mM以下、
ただし、(B)/(A)比は0.003〜0.300である、
を有効成分として含有し、かつ
非ヒト動物に経口摂取される、
非ヒト動物用の歯石除去促進剤を提供する。

0011

また本発明は、
下記(A)及び(B)を含む、pH6.0〜7.0である液状又はゲル状組成物:
(A)pKaが5.5以上7.0未満である物質30〜100mM、
(B)カルシウムイオン0.3mM以上30mM以下、
ただし、(B)/(A)比は0.003〜0.300である、
を有効成分として含有し、かつ
非ヒト動物に経口摂取される、
非ヒト動物用の歯石形成阻害剤を提供する。

0012

また本発明は、上記剤を非ヒト動物に摂食させることを含む、非ヒト動物の歯石軟化若しくは溶解、歯石除去促進、又は歯石形成阻害のための方法を提供する。

発明の効果

0013

本発明により提供される組成物は、非ヒト動物の歯石を選択的に軟化又は溶解させることができるので、該非ヒト動物の歯を傷つけることを極力抑制しつつ、歯石の除去を促進し、又は歯石の形成や蓄積を抑制することができる。

0014

本発明は、非ヒト動物用の歯石軟化若しくは溶解剤、歯石除去促進剤、又は歯石形成阻害剤を提供する。本発明の歯石軟化若しくは溶解剤、歯石除去促進剤、又は歯石形成阻害剤は、(A)pKaが5.5以上7.0未満である物質30〜100mM、及び(B)カルシウムイオン0.3mM以上30mM以下を含み(ただし、(B)/(A)比は0.003〜0.300である)かつpH6.0〜7.0である液状又はゲル状組成物を、有効成分として含有する。

0015

上記本発明の有効成分である液状又はゲル状組成物に含まれる(A)pKaが5.5以上7.0未満である物質は、例えば、クエン酸、コハク酸、ピロリン酸、及びそれらの塩からなる群より選択される。これらの1種又は2種以上を、(A)物質の供給源として該液状又はゲル状組成物に添加することができ、また使用する(A)物質の種類又は組合せは、該液状又はゲル状組成物に所望されるpHに合わせて適宜選択することができる。好ましくはクエン酸及びクエン酸塩からなる群より選択される1種以上が使用される。塩の形態としては、ナトリウム塩カリウム塩アンモニウム塩リチウム塩、又はマグネシウム、亜鉛若しくは銅の塩、などが挙げられる。該液状又はゲル状組成物における(A)物質の濃度は、30mM以上、好ましくは50mM以上、より好ましくは75mM以上であって、かつ100mM以下であるか、あるいは、好ましくは30〜100mM、50〜100mM、又は75〜100mMである。

0016

上記液状又はゲル状組成物に含まれる(B)カルシウムイオンの供給源としては、例えば、塩化カルシウム硝酸カルシウム、炭酸カルシウム、硫酸カルシウムグリセロリン酸カルシウム水酸化カルシウム等の無機カルシウム塩乳酸カルシウム酢酸カルシウムマロン酸カルシウム、クエン酸カルシウムグルコン酸カルシウムグリセリン酸カルシウム酒石酸カルシウムフィチン酸カルシウム等の有機カルシウム塩;及び、リン酸カルシウム、Ca(HPO4)・2H2O(ジカルシウム・フォスフェート;DCPD)、Ca8H2(PO4)6・5H2O(オクタカルシウム・フォスフェート;OCP)、Ca9(PO4)6(多様)(無定形リン酸カルシウム;ACP)、Ca3(PO4)2(トリカルシウム・フォスフェート;TCP)、Ca10(PO4)6(OH)2(ハイドロキシアパタイト;HAP)等のリン酸カルシウム塩、などが挙げられる。上記に挙げたカルシウム塩から選択される1種又は2種以上を、(B)カルシウムイオンの供給源として該液状又はゲル状組成物に添加することができる。好ましくはリン酸カルシウム塩が使用される。該液状又はゲル状組成物における(B)カルシウムイオンの濃度は、0.3mM以上、好ましくは1mM以上、より好ましくは3mM以上であって、かつ30mM以下、好ましくは20mM以下、より好ましくは10mM以下であるか、あるいは、好ましくは0.3〜30mM、0.3〜20mM、0.3〜10mM、1〜30mM、1〜20mM、1〜10mM、3〜30mM、3〜20mM、又は3〜10mMである。

0017

上記液状又はゲル状組成物における(B)/(A)比の範囲は、0.003以上、好ましくは0.010以上、より好ましくは0.030以上であって、かつ0.300以下、好ましくは0.100以下であるか、あるいは、好ましくは0.003〜0.300、0.003〜0.100、0.010〜0.300、0.010〜0.100、0.030〜0.300、又は0.030〜0.100である。

0018

上記液状又はゲル状組成物は、pH6.0以上であり、かつpH7.0以下、好ましくはpH7.0未満、より好ましくはpH6.5以下、さらに好ましくはpH6.3以下である。該液状又はゲル状組成物のpHは、上記(A)成分の添加によって調整できるが、さらに薬学的に許容される酸又はアルカリ等の他のpH調整剤の添加によっても調整することができる。

0019

上記本発明の有効成分である液状又はゲル状組成物は、好ましくは、水分を80質量%以上、より好ましくは90〜99質量%以上含有する。さらに好ましくは、上記本発明の有効成分である組成物は、水分を80質量%以上、好ましくは90〜99質量%含有するゲル状組成物である。

0020

本発明の非ヒト動物用の歯石軟化若しくは溶解剤、歯石除去促進剤、又は歯石形成阻害剤(以下、まとめて本発明の剤と称する)は、上記液状又はゲル状組成物を有効成分として含有し、非ヒト動物における歯石の軟化若しくは溶解のため、歯石除去促進のため、又は歯石の形成若しくは蓄積の阻害のために使用される組成物である。したがって、本発明の剤は、非ヒト動物におけるデンタルケアや、歯周病の予防に有用である。本発明の剤は、非ヒト動物に対して、医薬として若しくは治療に使用されてもよく、又は非医薬的若しくは非治療的に使用されてもよい。

0021

本発明の剤は、非ヒト動物が経口摂取(又は摂食)することができる組成物である。例えば、本発明の剤は、上記液状又はゲル状組成物を含有する非ヒト動物用の飲食品又は食しても安全な歯磨き剤として、あるいは該非ヒト動物用の飲食品や歯磨き剤に添加されるためのサプリメントとして提供され得る。該非ヒト動物用の飲食品、歯磨き剤又はサプリメントは、歯石を軟化若しくは溶解、歯石除去を促進、歯石の形成を抑制、又は歯石蓄積を軽減することにより、日常的に該非ヒト動物の歯の健康を維持する。例えば、飲食品として提供された本発明の剤は、非ヒト動物が該飲食品を食することによってその口腔内に広がり、歯石を軟化又は溶解するか、歯石除去を促進するか、あるいは飲食品の成分から歯石が形成されたり又は該飲食品の成分が歯石として蓄積したりすることを阻害する。

0022

上記飲食品や歯磨き剤において、本発明の剤の有効成分である液状又はゲル状組成物は、その組成を保ったまま口腔内の歯や歯石に接触できるように、他の成分から隔離されていることが好ましい。例えば、当該飲食品や歯磨き剤は、該液状又はゲル状組成物を含む粒状物カプセルが全体に分散した飲食品や歯磨き剤であり得る。また例えば、当該飲食品や歯磨き剤は、該液状又はゲル状組成物の層、又は該液状又はゲル状組成物を含むフィリング包含する飲食品や歯磨き剤であり得る。また例えば、当該飲食品や歯磨き剤は、該ゲル状組成物でその表面をコーティングされた飲食品や歯磨き剤であり得る。

0023

本発明の剤が非ヒト動物用の飲食品や歯磨き剤用のサプリメントである場合、該サプリメントは、該飲食品や歯磨き剤と同包又は別包にて提供されて、該飲食品や歯磨き剤を動物に適用する際に、それらに添加される。例えば、該サプリメントは、日常の食餌トッピングされるゼリー状(又はゲル状)組成物、又は上記液状又はゲル状組成物を含有する粒状組成物若しくはカプセル化組成物であり得る。上記サプリメントは、動物による該飲食品や歯磨き剤の摂食(例えば、咀嚼又はなめ取り)に伴い口腔内に行き渡って歯や歯石に接触し、上述した効果をもたらす。

0024

本発明の剤は、有効成分である上記液状又はゲル状組成物に加えて、任意成分として、殺菌成分細菌分解酵素、界面活性剤、エナメル質再石灰化成分フッ化物等)などの成分をさらに含有していてもよい。また本発明の剤は、飲食品の栄養成分、例えば、炭水化物タンパク質、脂質、ビタミンミネラルなどを含有していてもよい。さらに本発明の剤は、非ヒト動物用の医薬や食品に許容されている担体添加剤、例えば、ゲル化剤増粘剤、保型剤緩衝剤防腐剤浸透圧調節剤調味料色素香料などを含有していてもよい。

0025

本発明の剤の投与の間隔及び用量は、動物の種、年齢性別、体重、状態等によって適宜決定すればよい。例えば、非ヒト動物がイヌ又はネコの場合、用量は、有効成分である上記液状又はゲル状組成物の量として、0.02〜100g/体重1kg/日、好ましくは0.04〜50g/体重1kg/日であり得、投与間隔は、例えば、食餌毎、又は1日3回、1日2回、1日1回、2日に1回、3日に1回、週に2回、週に1回などであり得るが、これらに限定されない。本発明の剤を含有する飲食品を与えられる動物は、該本発明の剤を含有する飲食品のみを食餌として摂取してもよいが、別途又は同時に他の飲食物飼料を摂取してもよい。

0026

本発明の剤の適用対象としては、歯周病に罹患している非ヒト動物、歯周病の予防又は歯石除去が必要な非ヒト動物、及び歯の健康を維持するために歯石の形成の抑制又は歯石蓄積の軽減が所望される非ヒト動物が挙げられる。本発明の剤を適用される非ヒト動物としては、非ヒト哺乳動物、好ましくはイヌ及びネコが挙げられる。

0027

上記非ヒト動物に本発明の剤を適用する用法の好ましい例を以下に述べる。まず、予め本発明の剤を含む食餌を準備する。食餌の種類は、適用対象の非ヒト動物の種、年齢、状態等に応じて選択すればよく、特に限定されない。本発明の剤を含む食餌としては、上述したように飲食品の形態に製造した本発明の剤を使用してもよいが、市販品等の日常給与される飼料、フード又は飲料に対して、別途製造された本発明の剤を添加したものを用いてもよい。例えば、日常給与される飼料、フード又は飲料に、ゼリー状(又はゲル状)組成物の形態の本発明の剤をトッピングしたり、混入させたりしてもよい。この本発明の剤を含む食餌を該非ヒト動物に摂食(例えば、咀嚼又はなめ取り)させると、本発明の剤が該動物の歯や歯石に接触し、歯石軟化若しくは溶解、歯石除去促進、又は歯石形成阻害の効果を発揮する。本発明の剤の用量及び投与間隔は、上述したとおりでよく、該動物の歯石の蓄積の状態に応じて変更することができる。

0028

したがって、本発明はまた、上記本発明の剤を非ヒト動物に摂食させることを含む、非ヒト動物の歯石軟化若しくは溶解、歯石除去促進、又は歯石形成阻害のための方法、あるいは非ヒト動物の歯周病予防又は改善方法を提供する。好ましくは、該方法においては、本発明の剤を添加した食餌を非ヒト動物に摂食させる。また好ましくは、本発明の剤は、食餌へのトッピング用のゼリー状(又はゲル状)組成物であり、該食餌の上からトッピングされて、非ヒト動物に摂食される。

0029

上述した本発明の別の例示的実施形態として、さらに以下を本明細書に開示する。

0030

<1>(A)pKaが5.5以上7.0未満である物質30〜100mM
(B)カルシウムイオン0.3mM以上30mM以下
を含有し、
(B)/(A)比が0.003〜0.300であり、かつ
pH6.0〜7.0である、
液状又はゲル状組成物。

0031

<2>上記(A)pKaが5.5以上7.0未満である物質が:
好ましくはクエン酸、コハク酸、ピロリン酸、及びそれらの塩からなる群より選択される少なくとも1種であり;
より好ましくはクエン酸及びその塩からなる群より選択される少なくとも1種である、
<1>記載の液状又はゲル状組成物。

0032

<3>上記(A)物質の濃度が:
30mM以上、好ましくは50mM以上、より好ましくは75mM以上であって、かつ好ましくは100mM以下であるか;
好ましくは50〜100mM、又は75〜100mMである、
<1>又は<2>記載の液状又はゲル状組成物。

0033

<4>好ましくは、上記(B)カルシウムイオンとして、
塩化カルシウム、硝酸カルシウム、炭酸カルシウム、硫酸カルシウム、グリセロリン酸カルシウム、水酸化カルシウム、乳酸カルシウム、酢酸カルシウム、マロン酸カルシウム、クエン酸カルシウム、グルコン酸カルシウム、グリセリン酸カルシウム、酒石酸カルシウム、フィチン酸カルシウム、リン酸カルシウム、Ca(HPO4)・2H2O(ジカルシウム・フォスフェート;DCPD)、Ca8H2(PO4)6・5H2O(オクタカルシウム・フォスフェート;OCP)、Ca9(PO4)6(多様)(無定形リン酸カルシウム;ACP)、Ca3(PO4)2(トリカルシウム・フォスフェート;TCP)、Ca10(PO4)6(OH)2(ハイドロキシアパタイト;HAP)からなる群より選択される少なくとも1種を含む、<1>〜<3>のいずれか1項記載の液状又はゲル状組成物。

0034

<5>上記(B)カルシウムイオンの濃度が:
好ましくは0.3mM以上であって、かつ好ましくは20mM以下、より好ましくは10mM以下であるか;
好ましくは1mM以上、より好ましくは3mM以上であって、かつ好ましくは30mM以下、より好ましくは20mM以下、さらに好ましくは10mM以下であるか;
好ましくは0.3〜20mM、0.3〜10mM、1〜30mM、1〜20mM、1〜10mM、3〜30mM、3〜20mM、又は3〜10mMである、
<1>〜<4>のいずれか1項記載の液状又はゲル状組成物。

0035

<6>上記(B)/(A)比が、
好ましくは0.003以上かつ0.100以下であるか;
好ましくは0.010以上、より好ましくは0.030以上であって、かつ好ましくは0.300以下、より好ましくは0.100以下であるか;
好ましくは0.003〜0.100、0.010〜0.300、0.010〜0.100、0.030〜0.300、又は0.030〜0.100である、
<1>〜<5>のいずれか1項記載の液状又はゲル状組成物。

0036

<7>好ましくはpH6.0以上7.0未満、より好ましくはpH6.0以上6.5以下、さらに好ましくはpH6.0以上6.3以下である、<1>〜<6>のいずれか1項記載の液状又はゲル状組成物。

0037

<8>好ましくは水分を80質量%以上、より好ましくは90〜99質量%含有する、<1>〜<7>のいずれか1項記載の液状又はゲル状組成物。

0038

<9>上記<1>〜<8>のいずれか1項記載の液状又はゲル状組成物を有効成分として含有し、かつ非ヒト動物に経口摂取される、該非ヒト動物用の歯石軟化若しくは溶解剤、歯石除去促進剤、又は歯石形成阻害剤。

0039

<10>非ヒト動物に経口摂取されて、該非ヒト動物における歯石を軟化若しくは溶解するか、歯石除去を促進するか、又は歯石形成を阻害するための、上記<1>〜<8>のいずれか1項記載の液状又はゲル状組成物の非治療的使用。

0040

<11>非ヒト動物に経口摂取させることによって、該非ヒト動物における歯石の軟化若しくは溶解、歯石除去促進、又は歯石形成阻害に使用するための、上記<1>〜<8>のいずれか1項記載の液状又はゲル状組成物。

0041

<12>非ヒト動物に経口摂取される、該非ヒト動物用の歯石軟化若しくは溶解剤、歯石除去促進剤、又は歯石形成阻害剤の製造のための、上記<1>〜<8>のいずれか1項記載の液状又はゲル状組成物の使用。

0042

<13>上記<1>〜<8>のいずれか1項記載の液状又はゲル状組成物を非ヒト動物に経口摂取させることを含む、非ヒト動物の歯石の軟化若しくは溶解方法、歯石除去促進方法、又は歯石形成阻害方法

0043

<14>好ましくは、上記<1>〜<8>のいずれか1項記載の液状又はゲル状組成物を上記非ヒト動物の歯又は歯石に接触させることを含む、<13>記載の方法。

0044

<15>好ましくは、上記<1>〜<8>のいずれか1項記載の液状又はゲル状組成物を上記非ヒト動物に咀嚼又はなめ取りさせることを含む、<13>記載の方法。

0045

<16>好ましくは、上記<1>〜<8>のいずれか1項記載の液状又はゲル状組成物を上記非ヒト動物に摂食させることを含む、<13>記載の方法。

0046

<17>好ましくは、上記<1>〜<8>のいずれか1項記載の液状又はゲル状組成物を添加した食餌を上記非ヒト動物に摂食させることを含む、<14>〜<16>のいずれか1項記載の方法。

0047

<18>上記<1>〜<8>のいずれか1項記載の液状又はゲル状組成物を有効成分とし、非ヒト動物に経口摂取される、該非ヒト動物用の歯周病予防又は改善剤

0048

<19>非ヒト動物に経口摂取されることによって、該非ヒト動物の歯周病予防又は改善に使用するための、上記<1>〜<8>のいずれか1項記載の液状又はゲル状組成物。

0049

<20>非ヒト動物に経口摂取される、該非ヒト動物用の歯周病予防又は改善剤の製造のための、上記<1>〜<8>のいずれか1項記載の液状又はゲル状組成物の使用。

0050

<21>上記<1>〜<8>のいずれか1項記載の液状又はゲル状組成物を非ヒト動物に経口摂取させることを含む、非ヒト動物の歯周病予防又は改善方法。

0051

<22>好ましくは、上記<1>〜<8>のいずれか1項記載の液状又はゲル状組成物を上記非ヒト動物の歯又は歯石に接触させることを含む、<21>記載の方法。

0052

<23>好ましくは、上記<1>〜<8>のいずれか1項記載の液状又はゲル状組成物を上記非ヒト動物に咀嚼又はなめ取りさせることを含む、<21>記載の方法。

0053

<24>好ましくは、上記<1>〜<8>のいずれか1項記載の液状又はゲル状組成物を上記非ヒト動物に摂食させることを含む、<21>記載の方法。

0054

<25>好ましくは、上記<1>〜<8>のいずれか1項記載の液状又はゲル状組成物を添加した食餌を上記非ヒト動物に摂食させることを含む、<22>〜<24>のいずれか1項記載の方法。

0055

<26>上記<9>〜<25>のいずれか1項において、好ましくは、上記非ヒト動物はイヌ又はネコである。

0056

<27>上記<9>〜<26>のいずれか1項において、好ましくは、上記液状又はゲル状組成物は、飼料、フード又は飲料にトッピングするためのゼリー状又はゲル状組成物である。

0057

以下、実施例を示し、本発明をより具体的に説明する。

0058

試験1:モデル歯石溶解試験
(A)pKaが5.5以上7.0未満である物質、及び(B)カルシウムイオンを各種濃度で含有する、pHの異なる試験液を調製した。該(A)物質としてはクエン酸、該(B)カルシウムイオンとしてはCaCl2を用いた。試験液のpHの調整は、水酸化カリウム又は塩酸を添加することで行った。

0059

38℃に加温した試験液を、200μLずつ96穴マイクロプレート分注し、38℃に保った状態で各ウェル吸光度(630nm)を測定し、バックグラウンド吸光度とした。別途、1Lビーカーに38℃に加温したイオン交換水500ccを入れ、スターラー撹拌しながら、ハイドロキシアパタイト(HAP)粉末(モデル歯)0.1質量%又は炭酸カルシウム(CaCO3)粉末(モデル歯石)0.4質量%を添加して分散させ、分散液を調製した。調製したHAP分散液あるいはCaCO3分散液を、均一な分散状態を保ったまま、8連ピペッターを用いて上記試験液入りの96穴マイクロプレートの各ウェルに対して速やかに100μLずつ添加し、直後の各ウェルの吸光度(630nm)を参考値として測定した。その後、加温機能付きプレートシェーカーにて38℃、500rpmでの1分間撹拌→直ちに各ウェルの吸光度(630nm)を測定する工程を、HAP分散液の場合は5回繰り返して実施し、CaCO3分散液の場合は1回実施した。各々のHAP分散液、及びCaCO3分散液について、最後に測定した吸光度値から対応するバックグラウンド吸光度値を引いた計算値(Δ吸光度)を算出した。別途、試験液をイオン交換水に換えた以外は上記と同様の手順で、Δ吸光度(基準値)を算出した。

0060

各試験液について、HAP分散液、CaCO3分散液のそれぞれにつき、対応する分散液で測定したΔ吸光度(基準値)を1とした場合のΔ吸光度の比(HAP吸光度比、CaCO3吸光度比)を求めた。HAP吸光度比が小さいほど、モデル歯がより溶けやすい試験液であることを表し、またCaCO3吸光度比が小さいほど、モデル歯石がより溶けやすい試験液であることを表す。各試験液について、HAP吸光度比の値からCaCO3吸光度比の値を差し引いた値を求め、効果指数(−1〜+1)とした。より高い効果指数が得られた試験液ほど、CaCO3(モデル歯石)が溶解しやすくかつHAP(モデル歯)が溶解しにくい、より好ましい試験液である。

0061

各試験液についいての組成、HAP及びCaCO3の吸光度比、ならびに評価指数を表1に示す。(A)物質及び(B)Caイオンの濃度とpH値が特定の範囲内にある試験液は、非ヒト動物の歯のエナメル質の溶解を極力抑制しつつ、歯石を軟化又は溶解させることができた。

実施例

0062

ページトップへ

この技術を出願した法人

この技術を発明した人物

ページトップへ

関連する挑戦したい社会課題

関連する公募課題

該当するデータがありません

ページトップへ

おススメ サービス

おススメ astavisionコンテンツ

新着 最近 公開された関連が強い技術

  • 日光ケミカルズ株式会社の「 毛髪化粧料」が 公開されました。( 2020/09/24)

    【課題】洗髪後の濡れた毛髪における過多のドライヤー使用による熱ダメージ、ドライヤー乾燥過程における長時間のコーミングによる摩擦ダメージなどを軽減するため、毛髪がすぐに乾く、撥水効果の高い毛髪化粧料の提... 詳細

  • 株式会社マンダムの「 口臭抑制剤」が 公開されました。( 2020/09/24)

    【課題】安全性が高く、経口摂取することが可能な口臭抑制剤を提供する。【解決手段】 ジュンサイ抽出物を含むことを特徴とする口臭抑制剤を提供する。前記の口臭抑制剤は、さらに、ルイボス抽出物及びリンゴンベ... 詳細

  • サラヤ株式会社の「 羅漢果抽出物」が 公開されました。( 2020/09/24)

    【課題】水不溶物が抑制された羅漢果抽出物を提供する。【解決手段】(1)モグロシドVを0.01質量%〜70質量%;及び(2)水不溶性成分5質量%以下を含有し、水不溶性成分含有量/ポリフェノール含有量が、... 詳細

この 技術と関連性が強い技術

関連性が強い 技術一覧

この 技術と関連性が強い法人

関連性が強い法人一覧

この 技術と関連性が強い人物

関連性が強い人物一覧

この 技術と関連する社会課題

関連する挑戦したい社会課題一覧

この 技術と関連する公募課題

該当するデータがありません

astavision 新着記事

サイト情報について

本サービスは、国が公開している情報(公開特許公報、特許整理標準化データ等)を元に構成されています。出典元のデータには一部間違いやノイズがあり、情報の正確さについては保証致しかねます。また一時的に、各データの収録範囲や更新周期によって、一部の情報が正しく表示されないことがございます。当サイトの情報を元にした諸問題、不利益等について当方は何ら責任を負いかねることを予めご承知おきのほど宜しくお願い申し上げます。

主たる情報の出典

特許情報…特許整理標準化データ(XML編)、公開特許公報、特許公報、審決公報、Patent Map Guidance System データ