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技術 巻上げ装置

出願人 三和シヤッター工業株式会社三和電装エンジニアリング株式会社
発明者 河合浩之森藤広喜板井亮祐
出願日 2015年3月31日 (4年4ヶ月経過) 出願番号 2015-073531
公開日 2016年11月17日 (2年8ヶ月経過) 公開番号 2016-194194
状態 特許登録済
技術分野 シャッタ等の閉鎖部材
主要キーワード 回転方向切替スイッチ 左右開閉式 中空状体 ケース板 端部近傍部分 横断面形 動作確認作業 組立台
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2016年11月17日)のものです。
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図面 (6)

課題

シャッター近傍を通行する人の通行の妨げることを回避しつつ、設置コストを低減することが可能になる、巻上げ装置を提供すること。

解決手段

巻上げ装置70は、建物の開口部の開閉を行うためのシャッターカーテン開閉機40を介して巻上げるための巻上げ装置70であって、シャッターカーテンを巻上げるように、開閉機40を電動で駆動させる駆動部71と、開閉機40の入力軸42と駆動部71の回転軸71aとを着脱自在に接続するための接続部73と、開閉機40と駆動部71とを当該開閉機40の入力軸42の軸方向に沿って並設した状態で、当該駆動部71を設置対象に対して着脱自在に固定するための固定部72と、を備える。

概要

背景

従来、建物の壁等に設けられた開口部には、火災発生時延焼を防止する防災手段として、開口部を閉鎖する防火シャッターが設けられている。この防火シャッターにおいては、シャッターカーテンを火災発生時にのみ降下させればよく頻繁に降下させる必要がないので、手動式の防火シャッターが多く用いられている。このような防火シャッターに対しては、シャッターカーテンを火災発生時に正常に降下可能であることを確認するため、点検作業が定期的に行われている。この点検作業においては、シャッターカーテンによって開口部を閉鎖した後、シャッターカーテンを巻き上げて初期状態復帰させるため、シャッターカーテンを巻上げる巻上げ作業を行っている。しかしながら、上述の如き手動式の防火シャッターにおいては、シャッターカーテンを手動で巻き上げる必要があるため、作業者の労力が大きかった。特に、シャッター開閉方向の長さ(高さ)が比較的高い場合や点検対象となるシャッターの数が多い場合には、巻上げ作業を手動で行うことは、作業者にとって大きな負担となっていた。

そこで、このような作業者の負担を軽減するために、従来、シャッターカーテンを巻上げ装置を用いて巻上げることも行われていた。例えば、特許文献1には、床面に設置された三脚に取り付けられた支持台と、支持台に固定された電動ドリルであって、電動ドリルの回転軸開閉機の回転軸とを接続するチェーンを介して巻取り軸を回転させる電動ドリルとを備えた巻上げ装置が開示されている(特許文献1参照)。このような巻上げ装置によれば、作業者が床面上に居ながら巻上げ作業を行うことができるため、巻上げ作業を容易に行うことができる。

また、特許文献2には、建物の壁面にあらかじめ設置された操作ボックスであって、開閉機の回転軸と接続された駆動軸を備える操作ボックスと、駆動軸と連結部を介して着脱自在に接続可能な電動ドリルとを備えた巻上げ装置が開示されている(特許文献2参照)。このような巻上げ装置によれば、連結部を介して駆動部と連結された電動ドリルを駆動させることにより巻上げ作業を行うことができ、巻上げ作業を容易に行うことができる。

概要

シャッター近傍を通行する人の通行の妨げることを回避しつつ、設置コストを低減することが可能になる、巻上げ装置を提供すること。巻上げ装置70は、建物の開口部の開閉を行うためのシャッターカーテンを開閉機40を介して巻上げるための巻上げ装置70であって、シャッターカーテンを巻上げるように、開閉機40を電動で駆動させる駆動部71と、開閉機40の入力軸42と駆動部71の回転軸71aとを着脱自在に接続するための接続部73と、開閉機40と駆動部71とを当該開閉機40の入力軸42の軸方向に沿って並設した状態で、当該駆動部71を設置対象に対して着脱自在に固定するための固定部72と、を備える。

目的

本発明は、上記従来技術における課題を解決するためのものであって、開口部を通行する人の通行の妨げることを回避しつつ、設置コストを低減することが可能になる、巻上げ装置を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

建物の開口部の開閉を行うためのシャッターカーテン開閉機を介して巻上げるための巻上げ装置であって、前記シャッターカーテンを巻上げるように、前記開閉機を電動で駆動させる駆動手段と、前記開閉機の回転軸と前記駆動手段の回転軸とを着脱自在に接続するための接続手段と、前記開閉機と前記駆動手段とを当該開閉機の回転軸の軸方向に沿って並設した状態で、当該駆動手段を設置対象に対して着脱自在に固定するための固定手段と、を備える巻上げ装置。

請求項2

前記設置対象は、前記開閉機である、請求項1に記載の巻上げ装置。

請求項3

前記開閉機を前記駆動手段を介して駆動することで前記シャッターカーテンを巻上げることを指示する巻上げ信号の入力を、操作手段から受け付ける第1入力手段を備え、前記開口部を全開した状態における前記シャッターカーテンの閉鎖方向側の端部の位置よりも、前記開口部を全閉した状態における前記シャッターカーテンの閉鎖方向側の端部側に配置した前記操作手段を、信号線を介して前記第1入力手段に接続可能とした、請求項1又は2に記載の巻上げ装置。

請求項4

前記シャッターカーテンの閉鎖方向側の端部が、前記開口部の少なくとも一部が開いた状態となる第1所定位置にあることを検知した旨を示す第1検知信号の入力を、第1検知手段から受け付ける第2入力手段と、前記第1入力手段によって前記巻上げ信号の入力が受け付けられた場合において、前記第2入力手段によって前記第1検知信号の入力が受け付けられていない状態である第1検知信号非受付状態においては、前記巻上げ信号の入力の受け付けが停止した場合においても、前記シャッターカーテンを巻上げるように、前記駆動手段を継続して駆動させる制御手段と、を備える、請求項3に記載の巻上げ装置。

請求項5

前記第1所定位置は、前記シャッターカーテンによって前記開口部を全開した状態における前記シャッターカーテンの閉鎖方向側の端部の位置よりも手前の位置であり、前記第1制御手段は、前記第1入力手段によって前記巻上げ信号の入力が受け付けられた場合において、前記第2入力手段によって前記第1検知信号の入力が受け付けられている状態である第1検知信号受付状態においては、前記巻上げ信号の入力の受け付けが継続している間のみ、前記シャッターカーテンを巻上げるように、前記駆動手段を駆動させる、請求項4に記載の巻上げ装置。

請求項6

前記シャッターカーテンの閉鎖方向側の端部が、前記開口部の少なくとも一部が開いた状態となる第2所定位置にあることを検知した旨を示す第2検知信号の入力を、第2検知手段から受け付ける第3入力手段を備え、前記第3入力手段によって前記第2検知信号の入力が受け付けられていない状態である第2検知信号非受付状態における前記駆動手段の巻上げ速度が、前記第3入力手段によって前記第2検知信号の入力が受け付けられている状態である第2検知信号受付状態における前記駆動手段の巻上げ速度よりも速い、請求項3から5のいずれか一項に記載の巻上げ装置。

技術分野

0001

本発明は、巻上げ装置に関する。

背景技術

0002

従来、建物の壁等に設けられた開口部には、火災発生時延焼を防止する防災手段として、開口部を閉鎖する防火シャッターが設けられている。この防火シャッターにおいては、シャッターカーテンを火災発生時にのみ降下させればよく頻繁に降下させる必要がないので、手動式の防火シャッターが多く用いられている。このような防火シャッターに対しては、シャッターカーテンを火災発生時に正常に降下可能であることを確認するため、点検作業が定期的に行われている。この点検作業においては、シャッターカーテンによって開口部を閉鎖した後、シャッターカーテンを巻き上げて初期状態復帰させるため、シャッターカーテンを巻上げる巻上げ作業を行っている。しかしながら、上述の如き手動式の防火シャッターにおいては、シャッターカーテンを手動で巻き上げる必要があるため、作業者の労力が大きかった。特に、シャッター開閉方向の長さ(高さ)が比較的高い場合や点検対象となるシャッターの数が多い場合には、巻上げ作業を手動で行うことは、作業者にとって大きな負担となっていた。

0003

そこで、このような作業者の負担を軽減するために、従来、シャッターカーテンを巻上げ装置を用いて巻上げることも行われていた。例えば、特許文献1には、床面に設置された三脚に取り付けられた支持台と、支持台に固定された電動ドリルであって、電動ドリルの回転軸開閉機の回転軸とを接続するチェーンを介して巻取り軸を回転させる電動ドリルとを備えた巻上げ装置が開示されている(特許文献1参照)。このような巻上げ装置によれば、作業者が床面上に居ながら巻上げ作業を行うことができるため、巻上げ作業を容易に行うことができる。

0004

また、特許文献2には、建物の壁面にあらかじめ設置された操作ボックスであって、開閉機の回転軸と接続された駆動軸を備える操作ボックスと、駆動軸と連結部を介して着脱自在に接続可能な電動ドリルとを備えた巻上げ装置が開示されている(特許文献2参照)。このような巻上げ装置によれば、連結部を介して駆動部と連結された電動ドリルを駆動させることにより巻上げ作業を行うことができ、巻上げ作業を容易に行うことができる。

先行技術

0005

実用新案登録2568383号公報
特開平8−121059号公報

発明が解決しようとする課題

0006

しかしながら、上記特許文献1に記載の従来の巻上げ装置においては、電動ドリルの回転軸と開閉機の回転軸とをチェーンで接続するためには、巻上げ装置を、開閉機の略真下の床面上に設置しなければならないので、巻上げ装置が開口部を通行する人の通行の妨げになるという問題があった。また、上記特許文献2に記載の従来の巻上げ装置においては、操作ボックスをシャッター毎に設置しなければならないので、建物に複数の防火シャッターが設置されている場合に、巻上げ装置の設置コストが高くなるという問題があった。

0007

本発明は、上記従来技術における課題を解決するためのものであって、開口部を通行する人の通行の妨げることを回避しつつ、設置コストを低減することが可能になる、巻上げ装置を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0008

上述した課題を解決し、目的を達成するために、請求項1に記載の巻上げ装置は、建物の開口部の開閉を行うためのシャッターカーテンを開閉機を介して巻上げるための巻上げ装置であって、前記シャッターカーテンを巻上げるように、前記開閉機を電動で駆動させる駆動手段と、前記開閉機の回転軸と前記駆動手段の回転軸とを着脱自在に接続するための接続手段と、前記開閉機と前記駆動手段とを当該開閉機の回転軸の軸方向に沿って並設した状態で、当該駆動手段を設置対象に対して着脱自在に固定するための固定手段と、を備える。

0009

請求項2に記載の巻上げ装置は、請求項1に記載の巻上げ装置において、前記設置対象は、前記開閉機である。

0010

請求項3に記載の巻上げ装置は、請求項1又は2に記載の巻上げ装置において、前記開閉機を前記駆動手段を介して駆動することで前記シャッターカーテンを巻上げることを指示する巻上げ信号の入力を、操作手段から受け付ける第1入力手段を備え、前記開口部を全開した状態における前記シャッターカーテンの閉鎖方向側の端部の位置よりも、前記開口部を全閉した状態における前記シャッターカーテンの閉鎖方向側の端部側に配置した前記操作手段を、信号線を介して前記第1入力手段に接続可能とした。

0011

請求項4に記載の巻上げ装置は、請求項3に記載の巻上げ装置において、前記シャッターカーテンの閉鎖方向側の端部が、前記開口部の少なくとも一部が開いた状態となる第1所定位置にあることを検知した旨を示す第1検知信号の入力を、第1検知手段から受け付ける第2入力手段と、前記第1入力手段によって前記巻上げ信号の入力が受け付けられた場合において、前記第2入力手段によって前記第1検知信号の入力が受け付けられていない状態である第1検知信号非受付状態においては、前記巻上げ信号の入力の受け付けが停止した場合においても、前記シャッターカーテンを巻上げるように、前記駆動手段を継続して駆動させる制御手段と、を備える。

0012

請求項5に記載の巻上げ装置は、請求項4に記載の巻上げ装置において、前記第1所定位置は、前記シャッターカーテンによって前記開口部を全開した状態における前記シャッターカーテンの閉鎖方向側の端部の位置よりも手前の位置であり、前記第1制御手段は、前記第1入力手段によって前記巻上げ信号の入力が受け付けられた場合において、前記第2入力手段によって前記第1検知信号の入力が受け付けられている状態である第1検知信号受付状態においては、前記巻上げ信号の入力の受け付けが継続している間のみ、前記シャッターカーテンを巻上げるように、前記駆動手段を駆動させる。

0013

請求項6に記載の巻上げ装置は、請求項3から5のいずれか一項に記載の巻上げ装置において、前記シャッターカーテンの閉鎖方向側の端部が、前記開口部の少なくとも一部が開いた状態となる第2所定位置にあることを検知した旨を示す第2検知信号の入力を、第2検知手段から受け付ける第3入力手段を備え、前記第3入力手段によって前記第2検知信号の入力が受け付けられていない状態である第2検知信号非受付状態における前記駆動手段の巻上げ速度が、前記第3入力手段によって前記第2検知信号の入力が受け付けられている状態である第2検知信号受付状態における前記駆動手段の巻上げ速度よりも速い。

発明の効果

0014

請求項1に記載の巻上げ装置によれば、開閉機の回転軸と駆動手段の回転軸とを着脱自在に接続するための接続手段と、開閉機と駆動手段とを当該開閉機の回転軸の軸方向に沿って並設した状態で、当該駆動手段を設置対象に対して着脱自在に固定するための固定手段とを備えるので、例えば、巻上げ装置を開口部の上方に設置することができ、巻上げ装置を床面に設置する場合に比べて、開口部を通行する人の通行を妨げることを回避することが可能となる。また、巻上げ装置を接続手段及び固定手段を介して開閉機に対して着脱自在に設置できることから、建物に複数のシャッターが設置されている場合に、1台の巻上げ装置を複数のシャッター間で流用することができ、巻上げ装置をシャッター毎に常設する場合に比べて、巻上げ装置の設置コストを低減できる。

0015

請求項2に記載の巻上げ装置によれば、設置対象は、開閉機であるので、開閉機及び駆動手段を近接配置することができ、駆動手段の設置作業(例えば、駆動手段の回転軸と開閉機の回転軸とを接続手段を介して接続する作業等)が容易となる。また、例えば、シャッター収納部に駆動手段を固定するための強度やスペースがない場合でも、駆動手段を確実に設置することができると共に、シャッター収納部の構造や形状に関わらず、固定手段を介して駆動手段を開閉機に対して固定できることから、駆動手段の設置性を向上させることが可能となる。

0016

請求項3に記載の巻上げ装置によれば、開口部を全開した状態におけるシャッターカーテンの閉鎖方向側の端部の位置よりも、開口部を全閉した状態におけるシャッターカーテンの閉鎖方向側の端部側に配置した操作手段を、信号線を介して第1入力手段に接続可能としたので、例えば、駆動手段を開閉機の近傍に配置した状態で、作業者が地上にいながら操作手段を介して操作することができ、作業者が開口部の上方側に配置した操作手段を介して操作する場合に比べて、作業者による操作手段を用いて行う作業の利便性と安全性を向上させることが可能になる。

0017

請求項4に記載の巻上げ装置によれば、第1入力手段によって巻上げ信号の入力が受け付けられた場合において、第1検知信号非受付状態においては、巻上げ信号の入力の受け付けが停止した場合においても、シャッターカーテンを巻上げるように、駆動手段を継続して駆動させる制御手段を備えるので、巻上げ信号の入力が受け付けられた後、後述する第1検知信号受付状態になるまでの間、作業者が操作手段を操作することなく、駆動手段を継続して駆動させることができる。よって、上記第1検知信号非受付状態においては、作業者がシャッターカーテンを巻上げるために操作手段に張り付く必要がなくなるため、作業者が別の作業を行うことができ、作業効率を向上させることが可能となる。

0018

請求項5に記載の巻上げ装置によれば、制御手段が、第1入力手段によって巻上げ信号の入力が受け付けられた場合において、第1検知信号受付状態においては、巻上げ信号の入力の受け付けが継続している間のみ、シャッターカーテンを巻上げるように、駆動手段を駆動させるので、作業者が操作手段を操作した場合のみ、駆動手段を駆動させることができる。よって、上記第1検知信号受付状態においては、操作手段の操作の仕方によってシャッターカーテンの巻上げ量を微調整しながら、シャッターの状態が開口部全開状態になるように、シャッターカーテンを巻上げることが可能となる。

0019

請求項6に記載の巻上げ装置によれば、第2検知信号非受付状態における駆動手段の巻上げ速度が、第2検知信号受付状態における駆動手段の巻上げ速度よりも速いので、第2検知信号非受付状態におけるシャッターカーテンの巻上げを第2検知信号受付状態におけるシャッターカーテンの巻上げよりも迅速に行うことができ、第2検知信号受付状態の操作手段の操作性を確保しながら、第2検知信号非受付状態の作業効率を向上させることが可能となる。

図面の簡単な説明

0020

本発明の実施の形態に係るシャッターを概念的に示す背面図である。
シャッター収納部及びその周辺領域を示す背面図である。
図2のシャッターのA−A矢視断面図である。
開閉機に巻上げ装置が固定された状態を示す図である。
巻上げ処理のフローチャートである。

実施例

0021

以下に添付図面を参照して、この発明に係る巻上げ装置の実施の形態を詳細に説明する。まず、〔I〕実施の形態の基本的概念について説明した後、〔II〕実施の形態の具体的内容について説明し、最後に、〔III〕実施の形態に対する変形例について説明する。ただし、実施の形態によって本発明が限定されるものではない。

0022

〔I〕実施の形態の基本的概念
まず、実施の形態の基本的概念について説明する。実施の形態は、概略的に、建物の開口部の開閉を行うためのシャッターのシャッターカーテンを開閉機を介して巻上げるための巻上げ装置に関するものである。

0023

ここで、「建物」とは、その具体的な構造や種類は任意であるが、例えば、戸建て住宅アパートマンションの如き集合住宅オフィスビル商業施設、及び公共施設等を含む概念である。また、「建物の開口部」とは、建物の躯体の一部分(例えば、壁、天井、又は床等)において窓や入り口を設置するために形成された開口部である。また、「シャッター」とは、防犯防火のために、建物の開口部に取り付けられる巻上げ戸であり、例えば、重量シャッター軽量シャッター窓シャッターパイプシャッター等を含む概念である。また、シャッターの開閉構造は任意であり、例えば「上下開閉式のシャッター」や「左右開閉式のシャッター」として構成することができる。また、シャッターの駆動方式は任意であり、例えば、「手動式のシャッター」のみに限定されず、「電動式のシャッター」であってもよい。以下、実施の形態では、シャッターが、商業施設の如き建物の壁に設けられた上下開閉式且つ手動式のシャッターである場合について説明する。

0024

〔II〕実施の形態の具体的内容
次に、実施の形態の具体的内容について説明する。

0025

(構成)
最初に、実施の形態に係るシャッターの構成について説明する。図1は、本発明の実施の形態に係るシャッターを概念的に示す背面図である。図2は、後述するシャッター収納部及びその周辺領域を示す背面図である。図3は、図2のシャッターのA−A矢視断面図である。なお、以下の説明では、図1のX方向をシャッターの左右方向又は幅方向(−X方向をシャッターの左方向、+X方向をシャッターの右方向)、図3のY方向をシャッターの前後方向(+Y方向をシャッターの前方向(建物の屋外側の方向)、−Y方向をシャッターの後方向(建物の屋内側の方向))、図1のZ方向をシャッターの上下方向(+Z方向をシャッターの上方向、−Z方向をシャッターの下方向)と称する。また、図2図3においては、後述する巻上げシステム60の一部の図示を省略する。

0026

これら図1から図3に示すように、シャッター1は、概略的に、シャッター収納部10と、ガイドレール20、シャッターカーテン30と、開閉機40と、巻取り軸50と、巻上げシステム60とを備えて構成されている。ただし、シャッター1に関する特記しない構成については、従来と同様であるものとして説明を省略する。

0027

(構成−シャッター収納部)
シャッター収納部10は、シャッター1の各部を収納するための中空体である。図2図3に示すように、このシャッター収納部10は、建物における開口部3の上端部よりも上方に設置されている(具体的には、建物の天井7よりも上方に設置されており)。また、このシャッター収納部10の内部には、巻取り軸50が収容されている(ただし、巻取り軸50の左右方向の両端部は外部に露出している)と共に、巻取り軸50にてシャッターカーテン30が巻上げられた状態では、シャッターカーテン30の少なくとも一部も、シャッター収納部10の内部に収容される。また、このシャッター収納部10は、一対のブラケット10aと、ケース板10bとを備えている。一対のブラケット10aの各々は、板状体にて形成されており、建物の壁(具体的には、躯体2)に対して建物の屋内側に向けて突出するように配置され、建物の壁に対して固定具によって固定されている。また、ケース板10bは、巻取り軸50及びシャッターカーテン30の建物の屋内側の側面、上面、及び下面を覆うためのものであり、縦断面形状が建物の屋内側に向けて突出する略C字状となるように形成された板状体であり、建物の壁(具体的には、躯体2)に対して建物の屋内側に向けて突出するように配置され(具体的には、巻取り軸50にてシャッターカーテン30が巻上げられた状態においてシャッターカーテン30と当接しないように配置され)、建物の壁に対して固定具によって直接的又は間接的に固定されている。なお、このシャッター収納部10の下方側に位置する天井7において、シャッターカーテン30を中心とする建物の屋外側及び屋内側には、まぐさ11が固定されている。これらまぐさ11の相互間には、開口部3の左右方向全長にわたるまぐさ開口12が形成されており、このまぐさ開口12を介してシャッターカーテン30の出し入れが行われる。

0028

(構成−ガイドレール)
ガイドレール20は、シャッターカーテン30を開口部3の開閉方向(上下方向)に沿って移動するように案内するものである。このガイドレール20は、横断面形状が略コ字状となるように形成された長尺体であり、シャッター1の左右の各端部において、上下方向に略沿う方向で配置されており、建物の壁に対して直接的に固定されており、又は下地材(図示省略)を介して間接的に固定されている。

0029

(構成−シャッターカーテン)
シャッターカーテン30は、巻取り軸50によって巻上げ又は巻出しされることで、開口部3を全開した状態(以下、「開口部全開状態」と称する)、開口部3を全閉した状態(以下、「開口部全閉状態」と称する)、あるいは半開状態とする遮蔽手段である。図3に示すように、このシャッターカーテン30は、複数のスラット30aを備えて構成されており、各スラット30aの上下の両端部には嵌合部30bが設けられている。この嵌合部30bは、複数のスラット30aを相互に嵌合接続するために各スラット30aの上下の両端部に設けられたもので、これら両端部を屈曲させることによって形成されている。また、このシャッターカーテン30の左右方向の両端部の各々は、ガイドレール20のコ字状の開放端部を介してガイドレール20の内部に挿入されており、上下方向においてはガイドレール20の内部をスライド移動可能であり、かつ、前後方向においてはガイドレール20の外部に脱落しないように規制されている。

0030

また、シャッターカーテン30の上端部には、連結スラット(図示省略)が接続されている。この連結スラットは、シャッターカーテン30を巻取り軸50の後述する巻取りシャフト(図示省略)に連結するためのものであり、シャッターカーテン30の上端部の左右方向全長にわたって形成されている。また、シャッターカーテン30の下端部には、座板31が接続されている。この座板31は、開口部全閉状態において建物の床面と近接し、又は接触するように配置されたものであり、シャッターカーテン30の下端部の左右方向全長にわたって形成されている。

0031

(構成−開閉機)
図4は、開閉機40に後述する巻上げ装置70が固定された状態を示す図である。開閉機40は、巻取り軸50の回転を制御することによってシャッターカーテン30を自重降下させる降下手段である。図2から図4に示すように、この開閉機40は、建物における開口部3の上端部よりも上方に設置されており、具体的には、建物の天井7よりも上方側の位置であって、シャッター収納部10よりも後方側の位置に設置されている。また、この開閉機40は、筐体41の内部において、入力軸(回転軸)42、連結軸(図示省略)、出力軸45、減速部(図示省略)、調速部(図示省略)、ブレーキ部(図示省略)、及び回転方向制限部(図示省略)を収容して構成されている。なお、この開閉機40は、例えば公知の開閉機等によって構成することができるので、その詳細な説明は省略する。

0032

筐体41は、開閉機40の基本構造体である。この筐体41は、長尺状の略中空状体にて形成されており、筐体41の長手方向が左右方向に沿うように配置されている。この筐体41の固定構造については任意であるが、本実施の形態においては、シャッター収納部10の一対のブラケット10aの一方(例えば、左側のブラケット10a)に固定された固定板41aに対してボルト等の固定具を介して固定されている。入力軸42は、連結軸を介して回転力を出力軸45に伝達するためのものである。この入力軸42は、当該入力軸42の一部が筐体41の右面から外部に向けて突出するように配置されており、筐体41に対して固定具によって回転可能に固定されている。また、この入力軸42の右端部には、上記特許文献2に記載されているような電動ドリル等の外部装置連結可能となっている。連結軸は、入力軸42と出力軸45とを連結するためのものであり、左右方向に沿って配置されており、筐体41の内部に設けられた軸受け部(図示省略)に回転可能に支持されている。また、この連結部の右端部は入力軸42に対して固定具によって連結されており、この連結部の左端部は出力軸45に対して固定具によって連結されている。出力軸45は、入力軸42から連結軸を介して伝達された回転力を巻取り軸50に伝達するためのものである。この出力軸45は、当該出力軸45の一部が筐体41の左面から外部に向けて突出するように配置されており、筐体41に対して固定具によって回転可能に固定されている。また、この出力軸45の左端部に固定されたスプロケット44がチェーン52を介して巻取り軸50のスプロケット51に連結されている。減速部は、連結軸を介して出力軸45の回転速度を減速させるためのものであり、例えば公知の減速機等を用いて構成されている。調速部は、連結軸を介して出力軸45の回転速度を調整するためのものであり、例えば公知の調速機等を用いて構成されている。ブレーキ部は、シャッターカーテン30の自重降下を停止するためのものであり、例えば、公知のブレーキ部材等を用いて構成されている。また、このブレーキ部には、開放操作部43が取り付けられている。開放操作部43は、当該開放操作部43を介して所定操作されることで、ブレーキ部によるシャッターカーテン30の自重降下の停止状態開放するためのものであり、筐体41の外部から露出するように配置されている。回転方向制限部は、連結軸を介して出力軸45の回転方向を時計回りの方向又は反時計回りの方向のいずれか1つに制限するためのものであり、例えば公知のラッチ部材等を用いて構成されている。このような構成により、外部装置から入力軸42に回転力が入力されると、当該入力された回転力が連結軸及び出力軸45を介して巻取り軸50に伝達されるので、シャッターカーテン30を巻上げることができる。また、シャッターに設けられた自動閉鎖装置(図示省略)が、火災発生時等に作動することにより、開放操作部43が自動閉鎖装置によって所定操作されると、ブレーキ部によるシャッターカーテン30の自重降下の停止状態が開放されて、シャッターカーテン30を自重降下させることができる。この場合において、調速部によって出力軸45の回転速度が低速になるように調速されるため、シャッターカーテン30の自重降下速度が低減される。

0033

(構成−巻取り軸)
巻取り軸50は、シャッターカーテン30を巻上げ又は巻出す巻取り手段である。ただし、この巻取り軸50は、例えば公知の巻取り軸等によって構成することができるので、その詳細な説明は省略する。図2図3に示すように、この巻取り軸50が、左右方向に沿って配置されている。また、この巻取り軸50の固定構造については任意であるが、例えば、この巻取り軸50の左端部近傍部分がシャッター収納部10の一対のブラケット10aの一方に対して固定具によって回転可能に固定されていると共に、この巻取り軸50の右端部近傍部分がシャッター収納部10の一対のブラケット10aの他方に対して固定具によって回転可能に固定されている。

0034

また、この巻取り軸50にはシャッターカーテン30の上端に連結された連結スラット(図示省略)が接続されており、この巻取り軸50を回転させることで、連結スラットを介してシャッターカーテン30を巻上げ又は巻出すことができる。また、この巻取り軸50の左端部にはスプロケット51が取り付けられており、このスプロケット51がチェーン52を介して開閉機40の出力軸45のスプロケット44に連結されることにより、開閉機40の入力軸42の回転に伴って巻取り軸50を回転させることができる。

0035

(構成−巻上げシステム)
巻上げシステム60は、シャッターカーテン30を巻上げるためのシステムであり、図1に示すように、操作部61と、検知部62と、巻上げ装置70とを備えて構成されている。

0036

(構成−巻上げシステム−操作部)
操作部61は、巻上げ装置70に対する操作入力を受け付ける操作手段である。この操作部61は、例えば、押しボタン式スイッチ等の公知の操作手段を用いて構成されており、回転方向切替スイッチ61aと、起動スイッチ61bと、停止スイッチ61cとを備えて構成されている。このうち、回転方向切替スイッチ61aは、後述する巻上げ装置70の駆動部71に対して、後述する回転軸71aの回転方向の切り替えを指示するスイッチであり、当該回転方向切替スイッチ61aが操作された場合には、その指示を示す切替信号を出力する。ここで、回転方向切替スイッチ61aを設けた理由は、以下の通りである。すなわち、同一の開閉機40を左右勝手違いに設置することがあり(例えば、シャッター収納部10の左側のブラケット10aに固定する場合と、右側のブラケット10aに固定する場合があり)、このような開閉機40の設置方向の違いに伴ってシャッターカーテン30を巻上げるための回転方向も異なってくるため、この回転方向に合わせて回転軸71aの回転方向を切り替える必要が生じる。このような切り替えを可能とするため、回転方向切替スイッチ61aが設けられている。また、起動スイッチ61bは、後述する駆動部71に対して、シャッターカーテン30の巻上げを指示するスイッチであり、当該起動スイッチ61bが操作された場合には、その指示を示す巻上げ信号を出力する。また、停止スイッチ61cは、後述する駆動部71に対して、シャッターカーテン30の巻上げの停止を指示するスイッチであり、当該停止スイッチ61cが操作された場合には、その指示を示す停止信号を出力する。この操作部61の設置位置は、作業者が当該操作部61を操作可能である限りにおいて任意に決定することができるが、作業者が安全な位置で操作部61の操作を行うことができる位置であることが好ましく、本実施の形態においては、作業者が建物の床面に立った状態で操作部61に手が届く位置(開口部全開状態におけるシャッターカーテン30の閉鎖方向側の端部(シャッターカーテン30の下端部)の位置よりも、開口部全閉状態におけるシャッターカーテン30の閉鎖方向側の端部側(シャッターカーテン30の下端部側)の位置に配置されている。このような位置に操作部61を配置することで、例えば、駆動部71を開閉機40の近傍に配置した状態で、作業者が地上にいながら操作部61を介して操作することができるので、作業者が開口部3の上方側に配置した操作部61を介して操作する場合に比べて、作業者による操作部61を用いて行う作業の利便性と安全性を向上させることが可能になる。

0037

(構成−巻上げシステム−検知部)
検知部62は、シャッターカーテン30の閉鎖方向側の端部(シャッターカーテン30の下端部)が、第1所定位置にあることを検知し、その旨を示す第1検知信号を出力する第1検知手段であると共に、当該端部が第2所定位置にあることを検知し、その旨を示す第2検知信号を出力する第2検知手段である。ここで、「第1所定位置」、「第2所定位置」とは、開口部全開状態におけるシャッターカーテン30の下端部が開口部3の少なくとも一部が開いた状態となる位置を意味する。これら「第1所定位置」、「第2所定位置」の各々は、例えば、開口部全開状態におけるシャッターカーテン30の下端部の位置、開口部全開状態におけるシャッターカーテン30の下端部の位置よりも手前の位置、開口部3の半開状態におけるシャッターカーテン30の下端部の位置等を含む概念であるが、本実施の形態では、開口部全開状態におけるシャッターカーテン30の下端部の位置よりも手前の位置であり、且つ、「第1所定位置」と「第2所定位置」とが同じ位置であり、「第1検知信号」と「第2検知信号」とが同一の信号であるものとして説明する。よって、以下の説明では、「第1所定位置」と「第2所定位置」とを区別することなく、単に「所定位置」と称すると共に、「第1検知信号」と「第2検知信号」とを区別することなく、単に「検知信号」と称するものとする。

0038

この検知部62は、例えば光電センサ等の公知の検知センサとして構成されており、建物の天井7よりも下方側において上記所定位置の近傍位置に配置され、建物の天井7(又はガイドレール20)に対して固定具によって固定されている。また、この検知部62は、送光部と、受光部とを備えている(いずれも図示省略)。このうち、送光部は、検知光を送光する送光手段である。また、受光部は、送光部から送光された検知光を受光し、この受光した結果に基づいて、検知信号を出力する受光手段である。

0039

ここで、検知部62の検知動作については任意であるが、例えば、送光部から送光された検知光がシャッターカーテン30によって反射され、受光部が当該反射された検知光を受光した場合には、シャッターカーテン30の下端部が所定位置にないとして、受光部は検知信号を出力しない。一方、シャッターカーテン30の下端部が送光部から送光された検知光よりも上方に位置することにより、この検知光がシャッターカーテン30により反射されず、受光部が検知光を受光できなかった場合には、シャッターカーテン30の下端部が所定位置にあるとして、受光部は検知信号を出力する。

0040

(構成−巻上げシステム−巻上げ装置)
巻上げ装置70は、シャッターカーテン30を開閉機40を介して巻上げるためのものであり、図1から図4に示すように、駆動部71と、固定部72と、接続部73と、制御ユニット74とを備えて構成されている。

0041

(構成−巻上げシステム−巻上げ装置−駆動部)
駆動部71は、シャッターカーテン30を巻上げるように、開閉機40を電動で駆動させる駆動手段であり、開閉機40の近傍位置に配置されている。例えば、駆動部71は、公知のモータと、このモータの回転軸の回転数所定比率で低回転に変換する減速部(図示省略)と、この減速部で変換された低回転で回転される回転軸71aとを備えて構成されている。

0042

(構成−巻上げシステム−巻上げ装置−固定部)
固定部72は、駆動部71を設置対象に対して着脱自在に固定するための固定手段である。ここで、「設置対象」とは、巻上げ装置70が設置される対象を意味する。この「設置対象」は、例えば、開閉機40、シャッター収納部10、建物の天井面や壁面等を含む概念であるが、実施の形態においては、開閉機40を「設置対象」として説明する。この固定部72は、側面形状がL字形状となるように形成された板状体であり、具体的には、図に示すように、略水平状の第1側片72aと、第1側片72aの右端部から下方に向けて突出する第2側片72bとを一体に備えて構成されている。そして、開閉機40と駆動部71とが開閉機40の入力軸42の軸方向(左右方向)に沿って並設された状態で、駆動部71が固定部72を介して開閉機40に対して固定されている。

0043

より具体的には、図4に示すように、開閉機40の入力軸42の軸芯と駆動部71の回転軸71aの軸芯とが略一致し、且つ、これら入力軸42、71aが相互に向かい合うように、開閉機40と駆動部71とが配置されている。そして、このような配置状態を維持しつつ、当該固定部72を介して、駆動部71が開閉機40に対して着脱自在に固定されている。すなわち、固定部72の第1側片72aが開閉機40の筐体41の上面に当接された状態で、これら第1側片72aと筐体41に形成された取付孔(図示省略)にネジ等の固定具を取り付けることで、第1側片72aが筐体41の上面に固定されている。また、固定部72の第2側片72bに形成された挿通孔(図示省略)に駆動部71の回転軸71aが挿通され、且つ、第2側片72bが駆動部71の左側面に当接された状態で、これら第2側片72bと駆動部71に形成された取付孔(図示省略)にネジ等の固定具を取り付けることで、第2側片72bが駆動部71の左側面に固定されている。なお、筐体41の上面の取付孔としては、第1側片72aを取り付けるための専用の孔を新規に設けてもよいが、例えば、第1側片72aを取り付ける以外の目的のために取付孔が予め設けられている場合(具体的には、電動式のシャッター用の開閉機の筐体が「筐体41」として用いられている場合に、当該開閉機の駆動制御を行うための制御盤を取り付けるために、筐体41に取付孔が予め設けられている場合等)には、当該取付孔を第1側片72aを取り付けるために流用することで、新たに取付孔を設ける手間を省略してもよい。

0044

(構成−巻上げシステム−巻上げ装置−接続部)
接続部73は、開閉機40の入力軸42と駆動部71の回転軸71aとを着脱自在に接続するための接続手段であり、例えば、カップリング等の公知の接続部材を用いて構成されている。この接続部73の具体的な構造や、接続部73を用いた入力軸42と回転軸71aとの具体的な接続構造は、任意であるが、例えば、接続部73は、入力軸42の軸芯方向に沿った円筒状の第1接続部と、回転軸71aの軸芯方向に沿った円筒状の第2接続部とを備えている(いずれも図示省略)。また、第1接続部及び第2接続部の各々における軸芯方向の一方の端部には、入力軸42又は回転軸71aを嵌合するための嵌合穴(図示省略)が形成されており、第1接続部及び第2接続部の各々における軸芯方向の他方の端部が、凹凸状に形成されている。そして、この第1接続部の嵌合穴に、入力軸42の先端部を係脱自在に嵌合させた状態で、この第1接続部を入力軸42に対して公知の固定具で固定することで、第1接続部が入力軸42に固定されている。また、この第2接続部の嵌合穴に、回転軸71aの先端部を係脱自在に嵌合させた状態で、この第2接続部を回転軸71aに対して公知の固定具で固定することで、第2接続部が回転軸71aに固定されている。さらに、上記第1接続部の軸芯方向の他方の端部と、上記第2接続部の軸芯方向の他方の端部とを緩衝部材(図示省略)を介して係脱自在に嵌合させることで、第1接続部と第2接続部とが連結されている。このことにより、開閉機40の入力軸42と駆動部71の回転軸71aとが接続部73を介して着脱自在に接続されており、回転軸71aの回転力により接続部73を介して入力軸42を回転させることが可能になっている。

0045

(構成−巻上げシステム−巻上げ装置−制御ユニット)
制御ユニット74は、巻上げ装置70を制御するためのユニットである。この制御ユニット74は、駆動部71の任意の近傍位置(本実施の形態においては駆動部71の上面)に設けられており、駆動部71に対して固定具等によって固定されている。また、この制御ユニット74は、第1入力部と、第2入力部と、出力部と、電力供給部と、制御部とを備えて構成されている(いずれも図示省略)。

0046

第1入力部は、シャッターカーテン30の巻上げを指示する巻上げ信号の入力を、操作部61から受け付ける第1入力手段である。この第1入力部は、例えば公知の入力端子等を用いて構成されており、コネクタ5付の第1配線4aを介して操作部61と接続されている。なお、実施の形態においては、第1配線4aは、信号線として機能すると共に、電源線としても機能するものとする(なお、後述する第2配線4bから後述する第3配線4cについても同様とする)。

0047

第2入力部は、検知信号の入力を検知部62から受け付ける第2入力手段及び第3入力手段である。この第2入力部は、例えば公知の入力端子等を用いて構成されており、コネクタ5付の第2配線4bを介して検知部62と接続されている。

0048

出力部は、制御部から出力された信号を駆動部71に出力する出力手段である。この出力部は、例えば公知の出力端子等を用いて構成されており、第3配線4cを介して駆動部71と接続されている。

0049

電力供給部は、商用電源80からコードリール90に取り付けられたプラグ付の第5配線4e、操作部61にあらかじめ取り付けられたプラグ6付の第4配線4d、第1配線4aを介して供給された電力を制御ユニット74の各部に供給すると共に、第3配線4cを介して駆動部71に供給するための電力供給手段である。なお、実施の形態においては、第4配線4d及び第5配線4eの各々は、電源線としてのみ機能するものとする。

0050

制御部は、第1入力部によって巻上げ信号の入力が受け付けられた場合において、第2入力部によって検知信号の入力が受け付けられていない状態においては、巻上げ信号の入力の受け付けが停止した場合においても、シャッターカーテン30を巻上げるように、駆動部71を継続して駆動させ、第1入力部によって巻上げ信号の入力が受け付けられた場合において、第2入力部によって検知信号の入力が受け付けられている状態においては、巻上げ信号の入力が受け付けられている間のみ、シャッターカーテン30を巻上げるように、駆動部71を駆動させる制御手段である。この制御部は、具体的には、CPU、当該CPU上で解釈実行される各種のプログラム(OSなどの基本制御プログラムや、OS上で起動され特定機能を実現するアプリケーションプログラムを含む)、及びプログラムや各種のデータを格納するためのRAMの如き内部メモリを備えて構成される。

0051

このような巻上げ装置70の構成により、巻上げ装置70を開口部3の上方に設置することができるので、巻上げ装置70を床面に設置する場合に比べて、シャッター1近傍を通行する者の通行を妨げることを回避することが可能となる。特に、巻上げ装置70の設置対象が開閉機40であるので、開閉機40及び巻上げ装置70の駆動部71を近接配置することができ、駆動部71の設置作業(例えば、駆動部71の回転軸71aと開閉機40の入力軸42とを接続部73を介して接続する作業等)が容易となる。また、巻上げ装置70を接続部73及び固定部72を介して開閉機40に対して着脱自在に設置できることから、建物に複数のシャッター1が設置されている場合に、1台の巻上げ装置70を複数のシャッター1間で流用することができ、巻上げ装置70をシャッター1毎に常設する場合に比べて、巻上げ装置70の設置コストを低減できる。

0052

(巻上げ処理)
次に、このように構成された巻上げシステム60によって実行される巻上げ処理について説明する。図5は、巻上げ処理のフローチャートである(以下の各処理の説明ではステップを「S」と略記する)。巻上げ処理は、シャッターカーテン30を開閉機40を介して巻上げる処理である。この巻上げ処理においては、概略的には、シャッターカーテン30を巻上げるように、巻上げ装置70の駆動部71を駆動させる処理が行われる。また、この巻上げ処理を実行するタイミングは任意であるが、操作部61、検知部62、及び巻上げ装置70の電源投入された後に起動されるものとして説明する。また、この巻上げ処理の前提としては、以下に示す通りとなる。具体的には、巻上げ処理は、シャッター1の動作確認作業のうち、シャッター1の状態が開口部全開状態から開口部全閉状態になることが確認された後で、シャッター1の状態を開口部全開状態に戻す作業で行われるものとする。このことから、シャッター1の状態が開口部全閉状態であるものとする。また、開閉機40の取付位置に基づいて、シャッターカーテン30を巻上げることが可能になる駆動部71の回転方向を決定し、駆動部71の回転方向が当該決定した回転方向になるように、操作部61の回転方向切替スイッチ61aを介してあらかじめ切り替えられているものとする。また、巻上げ処理が行われている際に、巻上げ装置70における制御ユニット74の第1入力部によって停止信号の入力が操作部61から受け付けられた場合には、巻上げ信号の入力の受け付け状態に関わらず、駆動部71の駆動を停止させるものとする。

0053

巻上げ処理が起動されると、図に示すように、SA1において巻上げ装置70における制御ユニット74の制御部は、第1入力部によって巻上げ信号の入力が操作部61から受け付けられたか否かを判定する。この巻上げ信号の入力が受け付けられたか否かの判定については、例えば、シャッター1の状態を開口部全閉状態から開口部全開状態に戻すために、作業者が操作部61の起動スイッチ61bを介してシャッターカーテン30を巻上げることを指示することにより、操作部61から巻上げ信号が第1入力部に入力された場合には、巻上げ信号の入力が受け付けられたと判定する。そして、制御ユニット74の制御部は、巻上げ信号の入力が受け付けられるまで待機し(SA1、No)、巻上げ信号の入力が受け付けられた場合に(SA1、Yes)、SA2に移行する。

0054

SA2において制御ユニット74の制御部は、第2入力部によって検知信号の入力が検知部62から受け付けられている状態(「第1検知信号受付状態」であり、かつ、「第2検知信号受付状態」。以下、これら2つの状態を単に「検知信号受付状態」と称する)か否かを判定する。この検知信号受付状態か否かの判定については、例えば、シャッター1の状態が開口部全閉状態であることで、検知部62によってシャッターカーテン30の下端部が上記所定位置にないと検知されることにより、検知部62から検知信号が第2入力部に入力されていない場合には、検知信号受付状態でないと判定する。一方、後述するSA3における駆動部71の駆動制御により、シャッターカーテン30が巻上げられることで、検知部62によってシャッターカーテン30の下端部が上記所定位置にあると検知され、検知部62から検知信号が第2入力部に入力された場合には、検知信号受付状態であると判定する。そして、制御ユニット74の制御部は、検知信号受付状態でないと判定された場合(SA2、No)、SA3に移行し、検知信号受付状態であると判定された場合に(SA2、Yes)、SA4に移行する。

0055

SA3において制御ユニット74の制御部は、シャッターカーテン30を巻上げるように、駆動部71を駆動させる。この駆動部71の制御については任意であるが、実施の形態においては、SA1の処理後、作業者が起動スイッチ61bを操作することなく、シャッターカーテン30を巻上げることができるように(いわゆる、操作部61による「自己保持動作」によって、シャッターカーテン30を巻上げることができるように)、第1入力部による巻上げ信号の入力の受け付けが停止した場合においても、シャッターカーテン30を巻上げるように、駆動部71を駆動させる。その後、この制御ユニット74の制御部は、SA2に移行し、SA2にて検知信号受付状態であると判定されるまで、SA2、SA3の処理を繰り返す。すなわち、制御ユニット74の制御部は、SA1にて巻上げ信号の入力が受け付けられた後、SA2にて検知信号の入力が受け付けられていない状態(以下、「検知信号非受付状態」と称する)においては、第1入力部による巻上げ信号の入力の受け付けが停止した場合においても、駆動部71を継続して駆動させる。このような処理により、SA1にて巻上げ信号の入力が受け付けられた後、検知信号受付状態になるまでの間、作業者が起動スイッチ61bを操作することなく、駆動部71を継続して駆動させることができる。よって、作業者が操作部61の操作のために当該操作部61に張り付く必要がなくなるため、作業者が別の作業を行うことが可能となる。なお、駆動部71の巻き出し速度の設定については任意であるが、実施の形態においては、検知信号非受付状態の作業効率を向上させるために、SA3における駆動部71の巻上げ速度(すなわち、検知信号非受付状態における駆動部71の巻上げ速度)が、後述するSA5における駆動部71の巻上げ速度(すなわち、検知信号受付状態における駆動部71の巻上げ速度)よりも速くなるように設定されている。このような設定により、検知信号非受付状態におけるシャッターカーテン30の巻上げを検知信号受付状態におけるシャッターカーテン30の巻上げよりも迅速に行うことができるので、後述する検知信号受付状態の操作部61の操作性を確保しながら、検知信号非受付状態の作業効率を向上させることが可能となる。

0056

SA4において制御ユニット74の制御部は、第1入力部による巻上げ信号の入力の受け付けが継続しているか否かを判定する。この巻上げ信号の入力の受け付けが継続しているか否かの判定については、例えば、検知部62によってシャッターカーテン30の下端部が上記所定位置にあると検知された後、作業者が操作部61から離れていたことで、作業者が起動スイッチ61bを介してシャッターカーテン30を巻上げることを指示できず、操作部61から第1入力部への巻上げ信号の入力が停止している場合には、巻上げ信号の入力の受け付けが継続していないと判定する。一方、検知部62によってシャッターカーテン30の下端部が上記所定位置にあると検知された後、作業者が操作部61の位置まで戻り、作業者が起動スイッチ61bを介してシャッターカーテン30を巻上げることを再び指示することで、操作部61から第1入力部への巻上げ信号の入力が再び行われた場合には、巻上げ信号の入力の受け付けが継続していると判定する。そして、制御ユニット74の制御部は、第1入力部による巻上げ信号の入力の受け付けが継続している場合(SA4、Yes)、SA5に移行し、第1入力部による巻上げ信号の入力の受け付けが継続していない場合(SA4、No)、SA6に移行する。

0057

SA5において制御ユニット74の制御部は、シャッターカーテン30を巻上げるように、駆動部71を駆動させる。この駆動部71の制御については任意であるが、実施の形態においては、作業者が起動スイッチ61bを操作した場合のみ、シャッターカーテン30を巻上げることができるように(いわゆる、操作部61による「押し切り動作」によって、シャッターカーテン30を巻上げることができるように)、第1入力部による巻上げ信号の入力が受け付けられている場合のみ、シャッターカーテン30を巻上げるように、駆動部71を駆動させる。その後、この制御ユニット74の制御部は、SA1に移行し、SA4にて巻上げ信号の入力の受け付けが継続していないと判定されるまで、SA1、SA2、SA4、及びSA5の処理を繰り返す。すなわち、制御ユニット74の制御部は、SA1にて巻上げ信号の入力が受け付けられた後、検知信号受付状態においては、第1入力部による巻上げ信号の入力の受け付けが継続している間のみ、駆動部71を駆動させる。このような処理により、検知信号受付状態でも、作業者が起動スイッチ61bを操作した場合のみ、駆動部71を駆動させることができる。よって、起動スイッチ61bの操作の仕方によってシャッターカーテン30の巻上げ量を微調整しながら、シャッター1の状態が開口部全開状態になるように、シャッターカーテン30を巻上げることが可能となる。

0058

SA6において制御ユニット74の制御部は、駆動部71の駆動を停止させる。その後、この制御ユニット74の制御部は、SA1に移行し、SA1からSA6の処理を繰り返す。

0059

(巻上げシステムの取付方法
次に、巻上げシステム60の取付方法について説明する。

0060

まず、地上に設置された組立台の台上(又は地面上)において、巻上げ装置70の駆動部71にあらかじめ取り付けられており、且つ、第3配線4cを介して接続された制御ユニット74と、操作部61とを第1配線4aを介して接続する。

0061

次に、操作部61と接続された巻上げ装置70を開口部3の上端部よりも上方の位置に搬送し、当該搬送した巻上げ装置70を開閉機40に取り付ける。具体的には、まず、開閉機40と駆動部71とを開閉機40の入力軸42の軸方向(左右方向)に沿って並設した後、駆動部71を固定部72を介して開閉機40に対して固定すると共に、開閉機40の入力軸42と駆動部71の回転軸71aとを接続部73を介して接続する。次いで、検知部62を開口部3の上端部よりも上方の位置に搬送し、当該搬送した検知部62を建物の天井7(又はガイドレール20)に対して固定具によって固定する。そして、検知部62と制御ユニット74とを第2配線4bを介して接続する。

0062

次に、コードリール90を開口部3の下端部近傍位置に設置した後、コードリール90と操作部61とを第4配線4dを介して接続すると共に、コードリール90と商用電源80とを第5配線4eを介して接続する。これにて、巻上げシステム60の取り付けは終了する。なお、巻上げシステム60を取り外す場合には、上述した巻上げシステム60の取り付けの手順とは逆の手順を行うことで、巻上げシステム60を取り外すことができる。

0063

(効果)
このように実施の形態によれば、開閉機40の入力軸42と駆動部71の回転軸71aとを着脱自在に接続するための接続部73と、開閉機40と駆動部71とを当該開閉機40の入力軸42の軸方向(左右方向)に沿って並設した状態で、当該駆動部71を設置対象に対して着脱自在に固定するための固定部72とを備えるので、巻上げ装置70を開口部3の上方に設置することができ、巻上げ装置70を床面に設置する場合に比べて、シャッター1近傍を通行する者の通行を妨げることを回避することが可能となる。また、巻上げ装置70を接続部73及び固定部72を介して開閉機40に対して着脱自在に設置できることから、建物に複数のシャッター1が設置されている場合に、1台の巻上げ装置70を複数のシャッター1間で流用することができ、巻上げ装置70をシャッター1毎に常設する場合に比べて、巻上げ装置70の設置コストを低減できる。

0064

また、設置対象は、開閉機40であるので、開閉機40及び駆動部71を近接配置することができ、駆動部71の設置作業(例えば、駆動部71の回転軸71aと開閉機40の入力軸42とを接続部73を介して接続する作業等)が容易となる。また、例えば、シャッター収納部10に駆動部71を固定するための強度やスペースがない場合でも、駆動部71を確実に設置することができると共に、開口部3の上方周辺に設置された部材や装置等の構造に関わらず、同様の形状等で構成された固定部72を介して駆動部71を開閉機40に対して固定できることから、駆動部71の設置性を向上させることが可能となる。

0065

また、開口部全開状態におけるシャッターカーテン30の下端部の位置よりも、開口部全閉状態におけるシャッターカーテン30の下端部側に配置した操作部61を、第1配線4aを介して第1入力部に接続可能としたので、駆動部71を開閉機40の近傍に配置した状態で、作業者が地上にいながら操作部61を介して操作することができ、作業者が開口部3の上方側に配置した操作部61を介して操作する場合に比べて、作業者による操作部61を用いて行う作業の利便性と安全性を向上させることが可能になる。

0066

また、第1入力部によって巻上げ信号の入力が受け付けられた場合において、検知信号非受付状態においては、巻上げ信号の入力の受け付けが停止した場合においても、シャッターカーテン30を巻上げるように、駆動部71を継続して駆動させる制御ユニット74の制御部を備えるので、巻上げ信号の入力が受け付けられた後、検知信号受付状態になるまでの間、作業者が操作部61を操作することなく、駆動部71を継続して駆動させることができる。よって、上記検知信号非受付状態においては、作業者がシャッターカーテン30を巻上げるために操作部61に張り付く必要がなくなるため、作業者が別の作業を行うことができ、作業効率を向上させることが可能となる。

0067

また、制御ユニット74の制御部が、第1入力部によって巻上げ信号の入力が受け付けられた場合において、検知信号受付状態においては、巻上げ信号の入力の受け付けが継続している間のみ、シャッターカーテン30を巻上げるように、駆動部71を駆動させるので、作業者が操作部61を操作した場合のみ、駆動部71を駆動させることができる。よって、上記検知信号受付状態においては、操作部61の操作の仕方によってシャッターカーテン30の巻上げ量を微調整しながら、シャッター1の状態が開口部全開状態になるように、シャッターカーテン30を巻上げることが可能となる。

0068

また、検知信号非受付状態における駆動部71の巻上げ速度が、検知信号受付状態における駆動部71の巻上げ速度よりも速いので、検知信号非受付状態におけるシャッターカーテン30の巻上げを検知信号受付状態におけるシャッターカーテン30の巻上げよりも迅速に行うことができ、検知信号受付状態の操作部61の操作性を確保しながら、検知信号非受付状態の作業効率を向上させることが可能となる。

0069

〔III〕実施の形態に対する変形例
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明の具体的な構成及び手段は、特許請求の範囲に記載した各発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。以下、このような変形例について説明する。

0070

(解決しようとする課題や発明の効果について)
まず、発明が解決しようとする課題や発明の効果は、前記した内容に限定されるものではなく、本発明によって、前記に記載されていない課題を解決したり、前記に記載されていない効果を奏することもでき、また、記載されている課題の一部のみを解決したり、記載されている効果の一部のみを奏することがある。例えば、本発明に係る巻上げ装置70の設置コストが従来と同程度であっても、従来と異なる構造により従来と同程度の設置コストである場合には、本願の課題は解決している。

0071

(巻上げ装置の適用対象について)
上記実施の形態では、巻上げ装置70の適用対象が、手動式のシャッターであると説明したが、これに限られず、例えば、電動式のシャッターであってもよい。この場合における具体的な用途については任意であるが、例えば、電動式のシャッターの状態が開口部全閉状態において、建物で停電が起きたことにより、当該シャッターに既設されている開閉機が動作しない場合に用いられる。この場合において、例えば、この開閉機が、実施の形態における開閉機40の構成要素に加えて、連結軸を介して出力軸45を回転させるモータを備えて構成されている場合には、開閉機の入力軸41と駆動部71の回転軸71aとが接続部73を介して着脱自在に接続すると共に、駆動部71を固定部72を介して開閉機に対して固定する。そして、バッテリ等から電力供給を受けながら巻上げ装置70を動作させることにより、この開閉機を介してシャッターカーテン30を巻上げる。

0072

(設置対象について)
巻上げ装置70の設置対象は、開閉機40以外であってもよく、あるいは、開閉機40とその他の設置対象の複数箇所に設置するようにしてもよい。例えば、シャッター収納部10を建屋の躯体2に固定するためのブラケット10aに対して、巻上げ装置70を直接的又はボルト等の固定具を介して間接的に固定してもよい。あるいは、巻上げ装置70を建屋の躯体2に直接的又はボルト等の固定具を介して間接的に固定してもよい。

0073

(操作部について)
上記実施の形態では、操作部61は、開口部全開状態におけるシャッターカーテン30の下端部の位置よりも、開口部全閉状態におけるシャッターカーテン30の下端部側に配置されていると説明したが、これに限られない。例えば、操作部61の設置に制約がある場合には、操作部61は、開口部全開状態におけるシャッターカーテン30の下端部の位置と略同一、又はそれよりも上方に配置されてもよい。

0074

(検知部について)
上記実施の形態では、検知部62は、光電センサであると説明したが、これに限られない。例えば、リミットスイッチ、タイマ音波センサであってもよい。ここで、検知部62が開閉機40の出力軸45の回転数を検出するカウンター式のリミットスイッチである場合の検知動作については、例えば、出力軸45の回転数が、シャッターカーテン30の下端部が開口部3の下端部から上記所定位置に到達するまでに必要な必要回転数に達していない場合には、検知部62は検知信号を出力しない。一方、出力軸45の回転数が上記必要回転数に達した場合には、検知部62は検知信号を出力する。また、検知部62がローラレバー式のリミットスイッチである場合の検知動作については、例えば、シャッターカーテン30の下端部に設けられた座板31の位置が検知部62よりも下方に位置することで、検知部62と座板31とが非接触状態である場合には、検知部62は検知信号を出力しない。一方、座板31の位置が検知部62の位置と略同一になることで、検知部62と座板31とが接触状態になった場合には、検知部62は検知信号を出力する。また、検知部62がシャッターカーテン30の巻上げ時間を計測するタイマである場合の検知動作については、例えば、シャッターカーテン30の巻上げ時間が、シャッターカーテン30の下端部が開口部3の下端部から上記所定位置に到達するまでに必要な必要時間を経過していない場合には、検知部62は検知信号を出力しない。シャッターカーテン30の巻上げ時間が必要時間を経過した場合には、検知部62は検知信号を出力する。また、検知部62が超音波センサである場合の検知動作については、例えば、検知部62から送信された音波がシャッターカーテン30によって反射され、検知部62が当該反射された音波を受信した場合には、検知部62は検知信号を出力しない。一方、シャッターカーテン30の下端部の位置が検知部62よりも上方に位置することにより、検知部62から送信された音波がシャッターカーテン30によって反射されず、検知部62が音波を受信できなかった場合には、検知部62は検知信号を出力する。なお、これら検知部62の設置位置については、具体的には、検知部62がカウンター式のリミットスイッチである場合には開閉機40に設置され、検知部62がタイマの場合には制御ユニット74に設置される。また、検知部62がローラレバー式のリミットスイッチ又は音波センサである場合には、光電センサと同様に、建物の天井7よりも下方側において上記所定位置の近傍位置に設置される。

0075

また、上記実施の形態では、巻上げシステム60は、検知部62を備えていると説明したが、これに限られず、例えば、検知部62を省略してもよい。この場合には、制御ユニット74の第2入力部も省略することができる。また、巻上げ処理において、作業者が起動スイッチ61bを操作した場合のみ、シャッターカーテン30を巻上げるようにすることで、SA2、SA3の処理も省略することができる。

0076

(固定部について)
上記実施の形態では、側面形状がL字形状の固定部72を介して駆動部71を開閉機40に接続しているが、この他にも任意の構造で駆動部71を開閉機40に接続することができる。例えば、開閉機40の筐体41の前面に取付孔(図示省略)が形成されている場合には、この取付孔を利用して駆動部71が固定できる形状にて形成されることが好ましい。具体的には、固定部72を、図4に示す状態に対して90度回転させた位置(第1側片72aが鉛直方向に沿って配置されて開閉機40の前面に当接され、第2側片72bが鉛直方向に沿って配置されて駆動部71の前面に当接される位置であり、平面形状がL字形状となる位置)に配置し、この固定部72を固定具を介して開閉機40及び駆動部71に固定するようにしてもよい。また、駆動部71の筐体の一部を開閉機40に向けて延出させ、当該延出させた部分を開閉機40に固定具にて固定するようにしてもよい。

0077

また、上記実施の形態では、巻上げ装置70は、1つの種類の固定部72を備えていると説明したが、これに限られない。例えば、巻上げ装置70は、第1側片72a又は第2側片72bの少なくともいずれかの形状が異なる複数の種類の固定部72を備えてもよい。これにより、これら複数の固定部72の中から、開閉機40の大きさに応じた固定部72を選択し、当該選択した固定部72を介して駆動部71を開閉機40に対して固定することができるので、駆動部71の設置性を向上させることが可能となる。

0078

(配線について)
上記実施の形態では、巻上げ装置70が、商用電源80からコードリール90に取り付けられた第5配線4eを介して電力供給を受けると説明したが、これに限られない。例えば、第4配線4dの長さが、操作部61から商用電源80に至る長さに設定されている場合には、コードリール90及び第5配線4eを省略してもよい。

0079

(巻上げ処理について)
また、上記実施の形態では、SA4、SA5の処理が行われると説明したが、これに限られない。例えば、上記所定位置が、開口部全開状態におけるシャッターカーテン30の下端部の位置である場合には、上記押し切り動作が不要となるので、SA4、SA5の処理を省略することができる。

0080

また、上記実施の形態では、SA4、SA6の処理が行われると説明したが、これに限られない。例えば、SA5において、SA3と同様に自己保持動作が行われる場合には、SA4、SA6の処理を省略することができる。あるいは、所定位置の検知の有無に関わらず、単に押し切り動作のみを行うようにしてもよい。

0081

また、上記実施の形態では、SA3における駆動部71の巻上げ速度が、後述するSA5における駆動部71の巻上げ速度よりも速いものとして説明したが、これに限られない。例えば、検知信号非受付状態の作業効率を維持できる場合には、SA3における駆動部71の巻上げ速度が、後述するSA5における駆動部71の巻上げ速度と同一であってもよい。

0082

また、上記実施の形態では、「第1所定位置」と「第2所定位置」とが同じ位置であり、「第1検知信号」と「第2検知信号」とが同一の信号であり、「第1検知信号受付状態」と「第2検知信号受付状態」とが同一の状態である場合について説明したが、これらを相互に異なる位置、信号、状態としてもよい。すなわち、第1所定位置と第2所定位置とを相互に異なる位置として設定すると共に、これら各位置を検知する2つの検知部62を設け、第1所定位置を検知する検知部62からの第1検知信号を受け付けている状態を第1検知信号受付状態とし、第2所定位置を検知する検知部62からの第2検知信号を受け付けている状態を第2検知信号受付状態とする。そして、第1検知信号受付状態になるまでは自己保持動作、第1検知信号受付状態になった後は押切動作となるように、かつ、第2検知信号受付状態になるまでは高速、第2検知信号受付状態になった後は低速となるように、巻き上げ制御を行うようにしてもよい。

0083

(付記)
付記1の巻上げ装置は、建物の開口部の開閉を行うためのシャッターカーテンを開閉機を介して巻上げるための巻上げ装置であって、前記シャッターカーテンを巻上げるように、前記開閉機を電動で駆動させる駆動手段と、前記開閉機の回転軸と前記駆動手段の回転軸とを着脱自在に接続するための接続手段と、前記開閉機と前記駆動手段とを当該開閉機の回転軸の軸方向に沿って並設した状態で、当該駆動手段を設置対象に対して着脱自在に固定するための固定手段と、を備える。

0084

付記2の巻上げ装置は、付記1に記載の巻上げ装置において、前記設置対象は、前記開閉機である。

0085

付記3の巻上げ装置は、付記1又は2に記載の巻上げ装置において、前記開閉機を前記駆動手段を介して駆動することで前記シャッターカーテンを巻上げることを指示する巻上げ信号の入力を、操作手段から受け付ける第1入力手段を備え、前記開口部を全開した状態における前記シャッターカーテンの閉鎖方向側の端部の位置よりも、前記開口部を全閉した状態における前記シャッターカーテンの閉鎖方向側の端部側に配置した前記操作手段を、信号線を介して前記第1入力手段に接続可能とした。

0086

付記4の巻上げ装置は、付記3に記載の巻上げ装置において、付記3に記載の巻上げ装置において、前記シャッターカーテンの閉鎖方向側の端部が、前記開口部の少なくとも一部が開いた状態となる第1所定位置にあることを検知した旨を示す第1検知信号の入力を、第1検知手段から受け付ける第2入力手段と、前記第1入力手段によって前記巻上げ信号の入力が受け付けられた場合において、前記第2入力手段によって前記第1検知信号の入力が受け付けられていない状態である第1検知信号非受付状態においては、前記巻上げ信号の入力の受け付けが停止した場合においても、前記シャッターカーテンを巻上げるように、前記駆動手段を継続して駆動させる制御手段と、を備える。

0087

付記5の巻上げ装置は、付記4に記載の巻上げ装置において、前記第1所定位置は、前記シャッターカーテンによって前記開口部を全開した状態における前記シャッターカーテンの閉鎖方向側の端部の位置よりも手前の位置であり、前記第1制御手段は、前記第1入力手段によって前記巻上げ信号の入力が受け付けられた場合において、前記第2入力手段によって前記第1検知信号の入力が受け付けられている状態である第1検知信号受付状態においては、前記巻上げ信号の入力の受け付けが継続している間のみ、前記シャッターカーテンを巻上げるように、前記駆動手段を駆動させる。

0088

付記6の巻上げ装置は、付記3から5のいずれかに記載の巻上げ装置において、前記シャッターカーテンの閉鎖方向側の端部が、前記開口部の少なくとも一部が開いた状態となる第2所定位置にあることを検知した旨を示す第2検知信号の入力を、第2検知手段から受け付ける第3入力手段を備え、前記第3入力手段によって前記第2検知信号の入力が受け付けられていない状態である第2検知信号非受付状態における前記駆動手段の巻上げ速度が、前記第3入力手段によって前記第2検知信号の入力が受け付けられている状態である第2検知信号受付状態における前記駆動手段の巻上げ速度よりも速い。

0089

(付記の効果)
付記1に記載の巻上げ装置によれば、開閉機の回転軸と駆動手段の回転軸とを着脱自在に接続するための接続手段と、開閉機と駆動手段とを当該開閉機の回転軸の軸方向に沿って並設した状態で、当該駆動手段を設置対象に対して着脱自在に固定するための固定手段とを備えるので、例えば、巻上げ装置を開口部の上方に設置することができ、巻上げ装置を床面に設置する場合に比べて、開口部を通行する人の通行を妨げることを回避することが可能となる。また、巻上げ装置を接続手段及び固定手段を介して開閉機に対して着脱自在に設置できることから、建物に複数のシャッターが設置されている場合に、1台の巻上げ装置を複数のシャッター間で流用することができ、巻上げ装置をシャッター毎に常設する場合に比べて、巻上げ装置の設置コストを低減できる。

0090

付記2に記載の巻上げ装置によれば、設置対象は、開閉機であるので、開閉機及び駆動手段を近接配置することができ、駆動手段の設置作業(例えば、駆動手段の回転軸と開閉機の回転軸とを接続手段を介して接続する作業等)が容易となる。また、例えば、シャッター収納部に駆動手段を固定するための強度やスペースがない場合でも、駆動手段を確実に設置することができると共に、シャッター収納部の構造や形状に関わらず、固定手段を介して駆動手段を開閉機に対して固定できることから、駆動手段の設置性を向上させることが可能となる。

0091

付記3に記載の巻上げ装置によれば、開口部を全開した状態におけるシャッターカーテンの閉鎖方向側の端部の位置よりも、開口部を全閉した状態におけるシャッターカーテンの閉鎖方向側の端部側に配置した操作手段を、信号線を介して第1入力手段に接続可能としたので、例えば、駆動手段を開閉機の近傍に配置した状態で、作業者が地上にいながら操作手段を介して操作することができ、作業者が開口部の上方側に配置した操作手段を介して操作する場合に比べて、作業者による操作手段を用いて行う作業の利便性と安全性を向上させることが可能になる。

0092

付記4に記載の巻上げ装置によれば、第1入力手段によって巻上げ信号の入力が受け付けられた場合において、第1検知信号非受付状態においては、巻上げ信号の入力の受け付けが停止した場合においても、シャッターカーテンを巻上げるように、駆動手段を継続して駆動させる制御手段を備えるので、巻上げ信号の入力が受け付けられた後、後述する第1検知信号受付状態になるまでの間、作業者が操作手段を操作することなく、駆動手段を継続して駆動させることができる。よって、上記第1検知信号非受付状態においては、作業者がシャッターカーテンを巻上げるために操作手段に張り付く必要がなくなるため、作業者が別の作業を行うことができ、作業効率を向上させることが可能となる。

0093

付記5に記載の巻上げ装置によれば、制御手段が、第1入力手段によって巻上げ信号の入力が受け付けられた場合において、第1検知信号受付状態においては、巻上げ信号の入力の受け付けが継続している間のみ、シャッターカーテンを巻上げるように、駆動手段を駆動させるので、作業者が操作手段を操作した場合のみ、駆動手段を駆動させることができる。よって、上記第1検知信号受付状態においては、操作手段の操作の仕方によってシャッターカーテンの巻上げ量を微調整しながら、シャッターの状態が開口部全開状態になるように、シャッターカーテンを巻上げることが可能となる。

0094

付記6に記載の巻上げ装置によれば、第2検知信号非受付状態における駆動手段の巻上げ速度が、第2検知信号受付状態における駆動手段の巻上げ速度よりも速いので、第2検知信号非受付状態におけるシャッターカーテンの巻上げを第2検知信号受付状態におけるシャッターカーテンの巻上げよりも迅速に行うことができ、第2検知信号受付状態の操作手段の操作性を確保しながら、第2検知信号非受付状態の作業効率を向上させることが可能となる。

0095

1シャッター
2躯体
3 開口部
4a 第1配線
4b 第2配線
4c 第3配線
4d 第4配線
4e 第5配線
5コネクタ
6プラグ
7天井
10 シャッター収納部
10aブラケット
10bケース板
11まぐさ
12 まぐさ開口
20ガイドレール
30シャッターカーテン
30aスラット
30b 嵌合部
31座板
40開閉機
41筐体
41a固定板
42入力軸
43開放操作部
44スプロケット
45出力軸
50巻取り軸
51 スプロケット
52チェーン
60巻上げシステム
61 操作部
61a回転方向切替スイッチ
61b起動スイッチ
61c 停止スイッチ
62 検知部
70巻上げ装置
71 駆動部
71a回転軸
72 固定部
72a 第1側片
72b 第2側片
73 接続部
74制御ユニット
80商用電源
90 コードリール

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