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技術 ラベル付き容器及び熱収縮性筒状ラベル

出願人 株式会社フジシール
発明者 大矢祐司長谷川拓生
出願日 2015年3月31日 (4年11ヶ月経過) 出願番号 2015-073656
公開日 2016年11月17日 (3年4ヶ月経過) 公開番号 2016-193732
状態 特許登録済
技術分野 展示カード類 剛性または準剛性容器の細部
主要キーワード 収縮限界 被着領域 熱収縮層 熱収縮方向 デザイン表示 略多角形状 シュリンクチューブ 液状滑剤
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2016年11月17日)のものです。
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図面 (11)

課題

熱収縮性筒状ラベルが傷付き難く、外観も良好なラベル付き容器を提供する。

解決手段

本発明のラベル付き容器10は、周方向熱収縮する筒状フィルム2と、筒状フィルム2の外面に設けられた第1透明印刷層31と、第1透明印刷層31よりも単位面積当たりインキ付着量が小さい第2透明印刷層32と、を有する熱収縮性筒状ラベル1と、被着領域を有する容器9と、を有し、容器9の被着領域が、大径部91と、小径部92と、を有し、第1透明印刷層31の設けられた領域が大径部91に対応し且つ第2透明印刷層32の設けられた領域が小径部92に対応するように、熱収縮性筒状ラベル1が容器9に熱収縮装着されている。

概要

背景

従来、消費者注意を惹くために、装飾性に優れた熱収縮性筒状ラベル容器熱収縮装着したラベル付き容器が広く用いられている。かかるラベル付き容器は、その容器内に様々な充填物収納した状態で商品として市場流通している。なお、熱収縮性筒状ラベルは、一般に、シュリンクラベルシュリンクチューブなどとも呼ばれている。
前述のようにラベル付き容器は、容器の周囲に熱収縮性筒状ラベルが装着されたものであるため、ラベル付き容器の搬送中に、容器同士が当たり或いは搬送ラインフレームなどの異物に当たり、熱収縮性筒状ラベルの外面が傷付くという問題がある。特に、ポリスチレン系樹脂フィルムポリオレフィン系樹脂フィルムからなる熱収縮性筒状ラベルは、傷付き易い。
特許文献1には、非晶性オレフィン系重合体からなる熱収縮性筒状ラベルの外面に、滑剤を含む透明コーティング層を形成することが開示されている。

しかしながら、前記熱収縮性筒状ラベルを大きく熱収縮させると、白化するという問題点がある。
特に、前記熱収縮性筒状ラベルを、大径部と小径部を有する容器に熱収縮装着すると、熱収縮性筒状ラベルのうち小径部に対応する領域が白っぽくなる一方で、大径部に対応する領域がさほど白っぽくならないので、より白化が目立ち外観不良のラベル付き容器が得られるという問題点がある。

概要

熱収縮性筒状ラベルが傷付き難く、外観も良好なラベル付き容器を提供する。 本発明のラベル付き容器10は、周方向に熱収縮する筒状フィルム2と、筒状フィルム2の外面に設けられた第1透明印刷層31と、第1透明印刷層31よりも単位面積当たりインキ付着量が小さい第2透明印刷層32と、を有する熱収縮性筒状ラベル1と、被着領域を有する容器9と、を有し、容器9の被着領域が、大径部91と、小径部92と、を有し、第1透明印刷層31の設けられた領域が大径部91に対応し且つ第2透明印刷層32の設けられた領域が小径部92に対応するように、熱収縮性筒状ラベル1が容器9に熱収縮装着されている。

目的

本発明の第1の目的は、熱収縮性筒状ラベルが傷付き難く、外観も良好なラベル付き容器を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

周方向熱収縮する筒状フィルムと、前記筒状フィルムの外面に設けられた第1透明印刷層と、前記第1透明印刷層よりも単位面積当たりインキ付着量が小さい第2透明印刷層と、を有する熱収縮性筒状ラベルと、前記熱収縮性筒状ラベルが装着される被着領域を有する容器と、を有し、前記容器の被着領域が、大径部と、小径部と、を有し、前記第1透明印刷層の設けられた領域が前記大径部に対応し且つ前記第2透明印刷層の設けられた領域が前記小径部に対応するように、前記熱収縮性筒状ラベルが前記容器に熱収縮装着されている、ラベル付き容器

請求項2

前記第1透明印刷層及び前記第2透明印刷層が、それぞれ滑剤を含むメジウムインキから形成されている、請求項1に記載のラベル付き容器。

請求項3

前記滑剤が、粒状滑剤を含む、請求項2に記載のラベル付き容器。

請求項4

前記筒状フィルムの熱収縮に追従して収縮された第1透明印刷層及び第2透明印刷層のそれぞれの単位面積当たりのインキ付着量の下記式で表される比率が、0.20〜0.99である、請求項1乃至3のいずれか一項に記載のラベル付き容器。式:第2透明印刷層の単位面積当たりのインキ付着量/第1透明印刷層の単位面積当たりのインキ付着量。

請求項5

周方向に熱収縮する筒状フィルムと、前記筒状フィルムの外面の第1領域に設けられた第1透明印刷層と、前記筒状フィルムの第1領域に対して縦方向にずれた第2領域に設けられ且つ前記第1透明印刷層よりも単位面積当たりのインキ付着量が小さい第2透明印刷層と、を有する熱収縮性筒状ラベル。

請求項6

前記筒状フィルムの外面の第1領域と第2領域の間に設けられた第3透明印刷層をさらに有し、前記第3透明印刷層の単位面積当たりのインキ付着量が、前記第1透明印刷層よりも小さく且つ第2透明印刷層よりも大きい、請求項5に記載の熱収縮性筒状ラベル。

請求項7

前記第3透明印刷層の単位面積当たりのインキ付着量が、前記第1透明印刷層側から第2透明印刷層側に向かうに従って段階的に小さい、請求項6に記載の熱収縮性筒状ラベル。

技術分野

0001

本発明は、熱収縮性筒状ラベル容器に装着されたラベル付き容器などに関する。

背景技術

0002

従来、消費者注意を惹くために、装飾性に優れた熱収縮性筒状ラベルを容器に熱収縮装着したラベル付き容器が広く用いられている。かかるラベル付き容器は、その容器内に様々な充填物収納した状態で商品として市場流通している。なお、熱収縮性筒状ラベルは、一般に、シュリンクラベルシュリンクチューブなどとも呼ばれている。
前述のようにラベル付き容器は、容器の周囲に熱収縮性筒状ラベルが装着されたものであるため、ラベル付き容器の搬送中に、容器同士が当たり或いは搬送ラインフレームなどの異物に当たり、熱収縮性筒状ラベルの外面が傷付くという問題がある。特に、ポリスチレン系樹脂フィルムポリオレフィン系樹脂フィルムからなる熱収縮性筒状ラベルは、傷付き易い。
特許文献1には、非晶性オレフィン系重合体からなる熱収縮性筒状ラベルの外面に、滑剤を含む透明コーティング層を形成することが開示されている。

0003

しかしながら、前記熱収縮性筒状ラベルを大きく熱収縮させると、白化するという問題点がある。
特に、前記熱収縮性筒状ラベルを、大径部と小径部を有する容器に熱収縮装着すると、熱収縮性筒状ラベルのうち小径部に対応する領域が白っぽくなる一方で、大径部に対応する領域がさほど白っぽくならないので、より白化が目立ち外観不良のラベル付き容器が得られるという問題点がある。

先行技術

0004

特開2002−132159号公報

発明が解決しようとする課題

0005

本発明の第1の目的は、熱収縮性筒状ラベルが傷付き難く、外観も良好なラベル付き容器を提供することである。
本発明の第2の目的は、傷付き難く、容器に装着した際に外観不良を生じ難い熱収縮性筒状ラベルを提供することである。

課題を解決するための手段

0006

本発明のラベル付き容器は、周方向に熱収縮する筒状フィルムと、前記筒状フィルムの外面に設けられた第1透明印刷層と、前記第1透明印刷層よりも単位面積当たりインキ付着量が小さい第2透明印刷層と、を有する熱収縮性筒状ラベルと、前記熱収縮性筒状ラベルが装着される被着領域を有する容器と、を有し、前記容器の被着領域が、大径部と、小径部と、を有し、前記第1透明印刷層の設けられた領域が前記大径部に対応し且つ前記第2透明印刷層の設けられた領域が前記小径部に対応するように、前記熱収縮性筒状ラベルが前記容器に熱収縮装着されている。

0007

本発明の好ましいラベル付き容器は、前記第1透明印刷層及び前記第2透明印刷層が、それぞれ滑剤を含むメジウムインキから形成されている。
本発明の好ましいラベル付き容器は、前記滑剤が、粒状滑剤を含む。
本発明の好ましいラベル付き容器は、前記筒状フィルムの熱収縮に追従して収縮された第1透明印刷層及び第2透明印刷層のそれぞれの単位面積当たりのインキ付着量の下記式で表される比率が、0.20〜0.99である。
式:第2透明印刷層の単位面積当たりのインキ付着量/第1透明印刷層の単位面積当たりのインキ付着量。

0008

本発明の別の局面によれば、熱収縮性筒状ラベルを提供する。
本発明の熱収縮性筒状ラベルは、周方向に熱収縮する筒状フィルムと、前記筒状フィルムの外面の第1領域に設けられた第1透明印刷層と、前記筒状フィルムの第1領域に対して縦方向にずれた第2領域に設けられ且つ前記第1透明印刷層よりも単位面積当たりのインキ付着量が小さい第2透明印刷層と、を有する。

0009

本発明の好ましい熱収縮性筒状ラベルは、前記筒状フィルムの外面の第1領域と第2領域の間に設けられた第3透明印刷層をさらに有し、前記第3透明印刷層の単位面積当たりのインキ付着量が、前記第1透明印刷層よりも小さく且つ第2透明印刷層よりも大きい。
本発明の好ましい熱収縮性筒状ラベルは、前記第3透明印刷層の単位面積当たりのインキ付着量が、前記第1透明印刷層側から第2透明印刷層側に向かうに従って段階的に小さい。

発明の効果

0010

本発明のラベル付き容器は、透明印刷層が熱収縮性筒状ラベルの外面に設けられているので、熱収縮性筒状ラベルが傷付き難く、また、その熱収縮性筒状ラベルの白化が抑制され又は白化が目立たないので、外観上も良好である。
本発明の熱収縮性筒状ラベルは、容器に熱収縮装着した際に、白化が生じ難く又は白化が目立ち難く、さらに、外面に異物などが当たっても傷付き難くなる。

図面の簡単な説明

0011

熱収縮加工前の熱収縮性筒状ラベルであって筒状に拡げた状態の熱収縮性筒状ラベルの斜視図。
同熱収縮性筒状ラベルを扁平状に畳んだ状態の正面図。
同背面図。
図2のIV−IV線で切断した断面図。
第1乃至第3透明印刷層が形成された領域を模式的に表した参考拡大平面図。
容器の正面図。
熱収縮加工前の熱収縮性筒状ラベルを容器に外嵌した状態を示す一部断面を含む正面図。
ラベル付き容器の正面図。
図8のIX−IX線で切断した断面図。ただし、容器は断面で示していない。
変形例の熱収縮性筒状ラベルを扁平状に畳んだ状態の正面図。

実施例

0012

以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
なお、熱収縮性筒状ラベルの周方向は、熱収縮性筒状ラベルを円筒状に拡げた際にその円筒の軸周り方向を意味し、同縦方向は、熱収縮性筒状ラベルの円筒の軸方向を意味する。容器の縦方向は、その容器に熱収縮性筒状ラベルが外嵌される際の熱収縮性筒状ラベルの縦方向と平行な方向である。さらに、「PPP〜QQQ]という記載は、「PPP以上QQQ以下」を意味する。
なお、各断面図において、厚みや寸法などは、実際のものと異なっていることに留意されたい。

0013

[1つの実施形態]
本発明のラベル付き容器は、容器と、前記容器の被着領域に熱収縮装着された熱収縮性筒状ラベルと、を有する。
以下、熱収縮性筒状ラベルについて先に説明した後、本発明のラベル付き容器の詳細を説明する。

0014

<熱収縮性筒状ラベル>
図1乃至図3は、容器に装着する前(熱収縮前)の熱収縮性筒状ラベル1を示す。
図1は、容器に装着する直前に筒状に拡げられた状態の熱収縮性筒状ラベルを、図2は、扁平状に畳まれた状態の熱収縮性筒状ラベルを示す。通常、容器に装着する前から筒状に形成されている熱収縮性筒状ラベル1は、概念的にはその複数が長手方向に連続的に繋がった長尺状の筒状ラベル長尺体の形態(筒状ラベル長尺体は図示せず)で提供され、その筒状ラベル長尺体は扁平状にしてロールに巻き取った状態で保管運搬され、容器に装着する際に、その長尺体所定箇所で切断することにより、図2に示すような扁平状の熱収縮性筒状ラベル1が得られる。この扁平状の熱収縮性筒状ラベル1は、図1に示すように、筒状に拡げられて容器に外嵌され且つ加熱されることにより、容器に装着される。

0015

なお、本発明の熱収縮性筒状ラベル1は、容器に巻き付けると同時に筒状に形成されるものでもよい。具体的には、図1乃至図3に示す熱収縮性筒状ラベル1は、容器に装着する前から熱収縮性基材を予め筒状に形成したものである。一方、同じく容器に熱収縮装着される熱収縮性筒状ラベルとして、容器に巻き付けて筒状に形成するタイプのものがある(このタイプは、巻付け筒状ラベル又は巻付けシュリンクラベルとも呼ばれる)。この巻付け筒状ラベルは、熱収縮性フィルムの第2側端部の裏面を容器に部分接着し、この基材を容器の周囲に巻き付け、前記第2側端部の表面にフィルムの第1側端部の裏面を接着することにより、筒状に成形される熱収縮性筒状ラベル(巻き付けと同時に筒状に形成される熱収縮性筒状ラベル)である。

0016

(筒状フィルム)
前記熱収縮性筒状ラベル1は、熱収縮性を有する熱収縮性フィルムを筒状に形成した筒状フィルム2を有する。筒状フィルム2は、その周方向に熱収縮可能である。
具体的には、主たる熱収縮方向が周方向となるように熱収縮性フィルムを丸め、熱収縮性フィルムの第1側端部と第2側端部とを重ね合わせ、その重ね合わせ面の周方向における一部分又は全部を、溶剤又は接着剤を用いて接着することにより、筒状フィルム2が構成されている。かかる筒状フィルム2は、主として周方向に熱収縮する性質を有する。前記重ね合わせ面を接着した部分2aは、筒状フィルム2の上縁から下縁にかけて縦方向に延び、この部分は、一般にシール部と呼ばれる。

0017

熱収縮性フィルムは、例えば70℃〜100℃のような所望温度に加熱されると、少なくとも一方向(主たる熱収縮方向)に熱収縮する性質を有する。かかる性質を本明細書で熱収縮性という。また、熱収縮性フィルムは、他方向(他方向は、フィルム面内で前記一方向に直交する方向)にも若干熱収縮又は熱伸張するものでもよい。熱収縮性フィルムの熱収縮率(熱収縮性筒状ラベル1の熱収縮率に等しい)は、容器に装着できる程度以上であれば特に限定されず、例えば、90℃に加熱した際の一方向における熱収縮率は、30%以上であり、好ましくは40%以上、より好ましくは50%以上であり、さらに好ましくは60%以上である。なお、熱収縮性フィルムが他方向にも若干熱収縮又は熱伸張する場合、その90℃に加熱した際の他方向における熱収縮率は、例えば、−3%〜15%である。前記他方向の熱収縮率のマイナスは、熱伸張を意味する。前記90℃に加熱した際の熱収縮率は、加熱前のフィルムの長さ(元の長さ)と、フィルムを90℃の温水中に10秒間浸漬した後のフィルムの長さ(浸漬後の長さ)の割合であり、下記式に代入して求められる。
熱収縮率(%)=[{(一方向(又は他方向)の元の長さ)−(一方向(又は他方向)の浸漬後の長さ)}/(一方向(又は他方向)の元の長さ)]×100。

0018

熱収縮性フィルムとしては、特に限定されず、特に限定されず、例えば、ポリスチレンなどのポリスチレン系樹脂ポリエチレンテレフタレートポリ乳酸などのポリエステル系樹脂ポリプロピレン環状オレフィンなどのポリオレフィン系樹脂ポリカーボネート塩化ビニル系樹脂などの熱可塑性樹脂からから選ばれる1種単独、又は2種以上の混合物などを含むフィルムを用いることができる。熱収縮性フィルムとして、熱収縮性を有する2種以上のフィルムが積層され且つ一体化された積層フィルムや、金属蒸着層などの非熱収縮層が熱収縮性を有するフィルムに積層され且つ一体化された積層フィルムを用いることもできる。フィルムは公知の製法製膜し、延伸し、熱エージング処理することにより熱収縮性を付与できる。
熱収縮性フィルムの厚みは、特に限定されず、例えば、20μm〜100μmであり、好ましくは、25μm〜80μmであり、より好ましくは、30μm〜60μmである。
熱収縮性フィルムは、透明又は不透明のいずれでもよいが、内面側に意匠印刷層が設けられる場合には、透明なものが用いられる。本明細書において、透明は、有色透明又は無色透明を含むが、好ましくは無色透明である。

0019

後述するように、筒状フィルム2の傷付きを防止するために透明印刷層を設ける本発明においては、比較的傷付き易い熱収縮性フィルムを用いた場合に、その透明印刷層の意義顕在化し易い。
比較的傷付き易い熱収縮性フィルムとしては、例えば、ポリスチレン系フィルムポリオレフィン系フィルムなどが挙げられる。ただし、その熱収縮性フィルムが2種以上のフィルムが積層され且つ一体化された積層フィルムである場合、少なくとも一方面(この一方面は筒状フィルム2に形成された際の筒状フィルム2の外面となる)が前記ポリスチレン系フィルムやポリオレフィン系フィルムにて構成される。

0020

前記ポリスチレン系フィルムは、ポリスチレン系樹脂を主成分として含むフィルムである。前記ポリオレフィン系フィルムは、ポリオレフィン系樹脂を主成分として含むフィルムである。なお、本明細書において、主成分は、そのフィルムを構成する樹脂成分の中で、質量基準で最も多い樹脂成分をいう。
前記ポリスチレン系樹脂は、スチレン系単量体を必須の単量体モノマー)成分として構成される重合体である。即ち、分子中(1分子中)に、スチレン系単量体に由来する構成単位を少なくとも含む重合体である。前記ポリスチレン系樹脂は、単独重合体であってもよいし、共重合体であってもよい。
前記スチレン系単量体としては、特に限定されないが、例えば、スチレンα−メチルスチレン、m−メチルスチレン、p−メチルスチレン、p−エチルスチレン、p−イソブチルスチレン、p−t−ブチルスチレン、クロロメチルスチレンなどが挙げられる。中でも、入手し易さ、材料価格などの観点から、スチレンが好ましい。なお、前記スチレン系単量体は、1種のみを使用してもよいし、2種以上を使用してもよい。

0021

前記ポリスチレン系樹脂としては、特に限定されないが、例えば、スチレンの単独重合体である汎用ポリスチレン(GPPS)等のスチレン系単量体の単独重合体;2種以上のスチレン系単量体のみを単量体成分として構成される共重合体;スチレン−ジエン系共重合体;スチレン−重合性不飽和カルボン酸エステル系共重合体等の共重合体;ポリスチレンと合成ゴム(例えば、ポリブタジエンポリイソプレン等)の混合物、合成ゴムにスチレンをグラフト重合させたポリスチレンなどの耐衝撃性ポリスチレンHIPS);スチレン系単量体を含む重合体(例えば、スチレン系単量体と(メタアクリル酸エステル系単量体との共重合体)の連続相中にゴム状弾性体を分散させ、該ゴム状弾性体に前記共重合体をグラフト重合させたポリスチレン(グラフトタイプ耐衝撃性ポリスチレン「グラフトHIPS」という)、スチレン系エラストマーなどが挙げられる。前記ポリスチレン系樹脂としては、中でも、スチレン−ジエン系共重合体が好ましい。なお、前記ポリスチレン系樹脂は、1種のみを使用してもよいし、2種以上を使用してもよい。

0022

ポリスチレン系フィルムは、ポリスチレン系樹脂以外の樹脂(主成分樹脂以外の樹脂)を含んでいてもよいが、好ましくは、ポリスチレン系樹脂以外の樹脂を実質的に含まないポリスチレン系フィルムが用いられる。
前記ポリスチレン系樹脂以外の樹脂としては、例えば、ポリエステル系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、塩化ビニル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂ポリアミド系樹脂熱可塑性エラストマーなどが挙げられる。
ポリスチレン系樹脂の含有量は、特に限定されないが、そのポリスチレン系フィルム全体(100質量%)に対して、50質量%以上が好ましく、より好ましくは60質量%以上であり、さらに好ましくは80質量%以上、特に好ましくは90質量%以上である。前記含有量の上限は、特に限定されず、100質量%であってもよい。

0023

前記ポリオレフィン系樹脂は、オレフィンを必須の単量体成分として構成される重合体(オレフィン系エラストマーを含む)であり、即ち、分子中(1分子中)にオレフィンを少なくとも含む重合体である。前記オレフィンとしては、特に限定されないが、例えば、エチレンプロピレン、1−ブテン、4−メチル−1−ペンテンなどのα−オレフィンが挙げられる。

0024

前記ポリオレフィン系樹脂としては、例えば、エチレンを必須の単量体成分として構成される重合体(ポリエチレン系樹脂)、プロピレンを必須の単量体成分として構成される重合体(ポリプロピレン系樹脂)、アイオノマー非晶性環状オレフィン系重合体などが挙げられる。前記ポリオレフィン系樹脂としては、特に限定されないが、中でも、ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、非晶性環状オレフィン系重合体が好ましく、より好ましくはポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂である。より具体的には、前記ポリオレフィン系樹脂は、エチレン−α−オレフィン共重合体又はプロピレン−αオレフィン共重合体が好ましく、プロピレン−α−オレフィン共重合体がより好ましく、プロピレン−αオレフィングラフト共重合体又はプロピレン−α−オレフィンランダム共重合体がさらに好ましい。前記ポリオレフィン系樹脂は、1種のみを使用してもよいし、2種以上を使用してもよい。
前記ポリエチレン系樹脂は、エチレンを必須の単量体成分として構成される重合体であり、即ち、分子中(1分子中)にエチレンに由来する構成単位を少なくとも含む重合体である。ポリエチレン系樹脂としては、例えば、エチレンの単独重合体;エチレンと1種以上の単量体成分(エチレン以外の単量体成分)を必須の単量体成分として構成される共重合体(エチレン共重合体)等が挙げられる。

0025

前記ポリプロピレン系樹脂としては、特に限定されないが、例えば、プロピレンの単独重合体(ホモポリプロピレン);プロピレンと1種以上のオレフィン(プロピレン以外のオレフィン)を必須の単量体成分として構成される共重合体(プロピレン共重合体)などが挙げられる。前記プロピレン共重合体としては、中でも、プロピレンと1種以上のα−オレフィンを必須の単量体成分として構成される共重合体(プロピレン−α−オレフィン共重合体)が好ましい。

0026

ポリオレフィン系フィルムは、ポリオレフィン系樹脂以外の樹脂(主成分樹脂以外の樹脂)を含んでいてもよいが、好ましくは、ポリオレフィン系樹脂以外の樹脂を実質的に含まないポリオレフィン系フィルムが用いられる。
前記ポリオレフィン系樹脂以外の樹脂としては、例えば、ポリエステル系樹脂、ポリスチレン系樹脂、塩化ビニル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリアミド系樹脂、熱可塑性エラストマーなどが挙げられる。
ポリオレフィン系樹脂の含有量は、特に限定されないが、そのポリオレフィン系フィルム全体(100質量%)に対して、50質量%以上が好ましく、より好ましくは60質量%以上であり、さらに好ましくは80質量%以上、特に好ましくは90質量%以上である。前記含有量の上限は、特に限定されず、100質量%であってもよい。

0027

(意匠印刷層)
前記筒状フィルム2の内面若しくは外面又は内面及び外面の一部分又は全体には、必要に応じて、意匠印刷層が設けられる(図示せず)。意匠印刷層は、好ましくは筒状フィルム2の少なくとも内面の一部分又は全体に設けられ、より好ましく筒状フィルム2の内面のみに設けられる。意匠印刷層は、例えば、商品名、会社名、説明書き、図柄などのデザイン表示が所望の色彩で表された1層又は多層印刷部分である。
意匠印刷層は、従来公知の印刷インキを用い、グラビア印刷法などの各種印刷法にて形成できる。
意匠印刷層の厚みは、特に限定されないが、例えば、1μm〜5μm程度が好ましい。

0028

(透明印刷層)
前記熱収縮性筒状ラベル1は、前記筒状フィルム2と、前記筒状フィルム2の外面の第1領域に設けられた第1透明印刷層31と、前記筒状フィルム2の第1領域に対して縦方向にずれた第2領域に設けられた第2透明印刷層32と、を有する。好ましくは、前記筒状フィルム2の外面の第3領域に設けられた第3透明印刷層33をさらに有する。前記第3領域は、筒状フィルム2の縦方向において、前記第1領域と第2領域の間の筒状フィルム2の1つの領域である。前記第1領域、第3領域及び第2領域は、筒状フィルム2の縦方向において連続していてもよく、それらから選ばれる少なくとも2つの領域が縦方向において不連続であってもよい。
前記第1透明印刷層31、第2透明印刷層32及び第3透明印刷層33は、好ましくは、それぞれ筒状フィルム2に周設される(筒状フィルム2の周方向に延在するように設けられる)。

0029

前記第1透明印刷層31、第2透明印刷層32及び第3透明印刷層33は、透明インキから形成される。これら第1透明印刷層31、第2透明印刷層32及び第3透明印刷層33は、いずれも透明インキが固化した層である。
前記透明インキとしては、例えば、一般に用いられる印刷用インキから着色剤顔料等)を除いたインキ(以下、このようなインキを、「メジウムインキ」という)を使用できる。メジウムインキは、通常、バインダー樹脂、溶剤、及び必要に応じて、可塑剤などから構成される。前記バインダー樹脂としては、例えば、アクリル系樹脂ウレタン系樹脂などが挙げられる。
好ましくは、前記第1透明印刷層31、第2透明印刷層32及び第3透明印刷層33は、いずれも滑剤を含むメジウムインキから形成される。以下、滑剤を含むメジウムインキを「含滑剤インキ」という場合がある。含滑剤インキを用いることにより、滑り性に優れた第1乃至第3透明印刷層31,32,33(第1透明印刷層31、第2透明印刷層32及び第3透明印刷層33)を形成できる。
含滑剤インキについては、後で詳述する。

0030

第1乃至第3透明印刷層31,32,33は、同一の含滑剤インキから形成されていてもよく、それらから選ばれる2つの透明印刷層が異なる含滑剤インキから形成されていてもよく、3つの透明印刷層が互いに異なる含滑剤インキから形成されていてもよい。好ましくは、第1乃至第3透明印刷層31,32,33は、いずれも同一の含滑剤インキから形成される。前記同一の含滑剤インキは、滑剤成分とメジウムインキ成分が同一であり、前記異なる含滑剤インキは、滑剤成分及びメジウムインキ成分の少なくとも何れか一方が異なる。
前記第2透明印刷層32の単位面積当たりのインキ付着量は、第1透明印刷層31の単位面積当たりのインキ付着量よりも小さい。
また、前記第3透明印刷層33の単位面積当たりのインキ付着量は、前記第1透明印刷層31よりも小さく且つ第2透明印刷層32よりも大きく、好ましくは、前記第1透明印刷層31側から第2透明印刷層32側に向かうに従って段階的に小さくなっている。

0031

詳しくは、図2及び図3に示すように、第1乃至第3透明印刷層31,32,33は、いずれも筒状フィルム2の周方向に帯状に設けられている。図2及び図3において、第1乃至第3透明印刷層を判り易く図示するため、第1透明印刷層31に網掛けを付し、第2透明印刷層32に斜線を付し、第3透明印刷層33に無数ドットを付している。
第1乃至第3透明印刷層31,32,33は、いずれも筒状フィルム2の周方向全体に亘って設けられている。つまり、第1乃至第3透明印刷層31,32,33は、筒状フィルム2の周方向において連続した帯環状に形成されている。もっとも、筒状フィルム2の周方向の一部の領域において、第1乃至第3透明印刷層31,32,33が設けられていなくてもよい。つまり、第1乃至第3透明印刷層31,32,33は、それぞれ独立して、筒状フィルム2の周方向において不連続に形成されていてもよい。

0032

ただし、筒状フィルム2が上述のように熱収縮性フィルムの第1側端部と第2側端部とを重ね合わせて接着することにより形成される場合には、その製造上、外側に配置される側端部の端縁の近傍には、透明印刷層が形成されない領域Yが生じる。この透明印刷層が形成されない領域Yは、シール部2aに沿って、僅かな幅で筒状フィルム2の縦方向に筋状に生じる。図2に、その領域Yを白抜きで示している。もっとも、全体として見ると、図2及び図3に示す例では、第1乃至第3透明印刷層31,32,33は、筒状フィルム2の周方向において実質的に連続した帯環状に形成されていると言える。

0033

図示例では、筒状フィルム2の上側から順に、第2透明印刷層32、第3透明印刷層33、第1透明印刷層31が周設されている。第2透明印刷層32は、筒状フィルム2の上縁から縦方向下側の領域に設けられているが、筒状フィルム2の上縁よりも下方位置から設けられていてもよい。第1透明印刷層31は、筒状フィルム2の下縁から縦方向上側の領域に設けられているが、筒状フィルム2の下縁よりも上方位置から設けられていてもよい。
第1乃至第3透明印刷層31,32,33の各縦方向長さは、特に限定されず、容器に応じて適宜設定される。
後述するように、大径部と小径部を有する容器に対しては、第1透明印刷層31がその大径部に、第2透明印刷層32がその小径部に、第3透明印刷層33がその大径部と小径部の間に対応するように、熱収縮性筒状ラベル1をその容器に熱収縮することが好ましい。
それ故、容器の形状や寸法に合わせて前記第1乃至第3透明印刷層31,32,33の各縦方向長さが設定される。

0034

上述のように、第1乃至第3透明印刷層31,32,33は、第1透明印刷層31の単位面積当たりのインキ付着量>第3透明印刷層33の単位面積当たりのインキ付着量>第2透明印刷層32の単位面積当たりのインキ付着量、の関係を満たしている。以下、この関係を、関係1という場合がある。
前記第1乃至第3透明印刷層31,32,33のそれぞれの単位面積当たりのインキ付着量は、各透明印刷層31,32,33の中から任意に特定範囲を抽出し、その特定範囲内に付着したインキの総重量を計測することによって求められる。例えば、図3に前記特定範囲をドット状破線で示している。前記特定範囲は、例えば、10mm×10mmである。

0035

図5は、第1透明印刷層31、第3透明印刷層33及び第2透明印刷層32が設けられた領域を模式的に表した拡大図である。
なお、図5において、第1透明印刷層31、第3透明印刷層33及び第2透明印刷層32の縦方向長さは、図2乃至図4とは異なっていることに留意されたい。
図5に示す黒塗部分が、インキが付着した部分(インキ付着部)である。微視的に見ると、各透明印刷層31,32,33は、このインキ付着部の複数が筒状フィルム2の縦方向及び周方向に並んで構成され、巨視的に見ると、図4に示すように、各透明印刷層31,32,33は、それぞれ1つの層を成している。

0036

前記関係1を満たすような第1乃至第3透明印刷層31,32,33の形成方法としては、(1)第1乃至第3透明印刷層31,32,33のそれぞれの単位面積当たりのインキ付着面積を調整する、(2)第1乃至第3透明印刷層31,32,33のそれぞれのインキが付着する厚みを調整する、(3)前記(1)及び(2)の双方にて調整することなどが挙げられる。

0037

前記(1)の第1乃至第3透明印刷層31,32,33のそれぞれの単位面積当たりのインキ付着面積は、各透明印刷層31,32,33の単位面積に占めるインキ付着面積の割合であり、下記式に従って求められる。なお、インキ付着面積についても、各透明印刷層31,32,33の中から任意に特定範囲を抽出して計測される。
式:単位面積当たりのインキ付着面積(%)=(特定範囲内のインキ付着面積の和/その特定範囲の面積)×100。

0038

例えば、第1透明印刷層31を構成する個々のインキ付着部311は、その面積が大きく、第2透明印刷層32を構成する個々のインキ付着部321は、その面積が小さく、第3透明印刷層33を構成する個々のインキ付着部331は、前記2つのインキ付着部311,321の中間的な面積である。単位面積当たりのインキ付着量が前記第1透明印刷層側から第2透明印刷層側に向かうに従って段階的に小さい第3透明印刷層33は、その第3透明印刷層33の単位面積当たりのインキ付着面積を前記第1透明印刷層31側から第2透明印刷層32側に向かうに従って段階的に小さくすることによって形成できる(図5参照)。

0039

なお、図5に示す例では、第1透明印刷層31は、同じ面積のインキ付着部311が複数点在されて構成されているが、異なる面積のインキ付着部(図示せず)から構成されていてもよい。第2透明印刷層32についても同様に、異なる面積のインキ付着部から構成されていてもよい(図示せず)。また、第3透明印刷層33を構成するインキ付着部は、周方向において同じ面積のものであるが、異なる面積のインキ付着部が周方向に点在されていてもよい(図示せず)。
また、模式的に表した図5では、各インキ付着部311,321,331を平面視円形状としているが、各インキ付着部は、この平面視形状に限定されず、略矩形状、略菱形状などでもよい。さらに、第1乃至第3透明印刷層31,32,33を構成する各インキ付着部311,321,331は、互いに相似形状でもよく、相似形状でなくてもよい。

0040

このように第1乃至第3透明印刷層31,32,33を構成する個々のインキ付着部311,321,331の面積を調整することにより、上記式1の関係を満たす第1乃至第3透明印刷層31,32,33を形成できる。

0041

また、前記(2)の方法を採用する場合、第1乃至第3透明印刷層31,32,33を構成する個々のインキ付着部311,321,331の厚みを調整する。
例えば、第1透明印刷層31を構成する個々のインキ付着部311は、その厚みが大きく、第2透明印刷層32を構成する個々のインキ付着部321は、その厚みが小さく、第3透明印刷層33を構成する個々のインキ付着部331は、前記2つのインキ付着部311,321の中間的な厚みとする。単位面積当たりのインキ付着量が前記第1透明印刷層側から第2透明印刷層側に向かうに従って段階的に小さい第3透明印刷層33は、その第3透明印刷層33のインキ付着部331の厚みを前記第1透明印刷層31側から第2透明印刷層32側に向かうに従って段階的に小さくすることによって形成できる。
なお、第1乃至第3透明印刷層31,32,33の各厚みは、特に限定されないが、例えば、それぞれ独立して、0.5μm〜5μmである。
このように第1乃至第3透明印刷層31,32,33を構成する個々のインキ付着部311,321,331の厚みを調整することにより、上記式1の関係を満たす第1乃至第3透明印刷層31,32,33を形成できる。
また、個々のインキ付着部311,321,331の面積及び厚みを適宜調整しても、上記式1の関係を満たす第1乃至第3透明印刷層31,32,33を形成できる。

0042

第1乃至第3透明印刷層31,32,33は、含滑剤インキなどの透明インキを公知の印刷法にて熱収縮性フィルムに塗布し、それを固化させることによってそれぞれ形成される。印刷法は、特に限定されず、例えば、グラビア印刷法、フレキソ印刷法凸版輪転印刷法オフセット印刷法などが挙げられる。

0043

第1乃至第3透明印刷層31,32,33のそれぞれの単位面積当たりのインキ付着量は、上記関係1を満たしていることを条件として特に限定されないが、好ましくは、熱収縮性筒状ラベル1を容器に熱収縮装着した際の実際の熱収縮率に応じて設定される。
ここで、熱収縮性筒状ラベル1の、装着時の熱収縮率は、容器の被着領域の形状に応じて、ラベル1の縦方向において異なっている。装着時、例えば、熱収縮性筒状ラベル1のうち容器の大径部に対応する領域の熱収縮率は小さく、容器の小径部に対応する領域の熱収縮率は、比較的大きくなる。
例えば、前記(1)の方法を採用する場合について説明する。
例えば、第1領域(第1透明印刷層31が設けられた領域)の、熱収縮性筒状ラベル1を容器に装着したときの熱収縮率が、を超え20%未満と設定する場合、第1透明印刷層31の単位面積当たりのインキ付着面積は、80%〜100%とされる。
第2領域(第2透明印刷層32が設けられた領域)の、熱収縮性筒状ラベル1を容器に装着したときの熱収縮率が、30%を超え熱収縮性フィルムの収縮限界以下と設定する場合、第2透明印刷層32の単位面積当たりのインキ付着面積は、10%〜30%とされる。
第3透明印刷層33の単位面積当たりのインキ付着面積は、前記2つのインキ付着面積の間に設定される。なお、単位面積当たりのインキ付着量が前記第1透明印刷層側から第2透明印刷層側に向かうに従って段階的に小さい第3透明印刷層33は、第3透明印刷層33の単位面積当たりのインキ付着面積は、全体として漸次小さくなる。この場合、第3透明印刷層33の単位面積当たりのインキ付着面積は、第2透明印刷層32側に向かうに従って均等に小さくなっていてもよく(階段状に小さくなる場合を含む)、不均等に小さくなっていてもよい。前記インキ付着面積が不均等に小さくなる場合としては、第1透明印刷層31側又は第2透明印刷層32側において小さくなる度合い(減少勾配)が大きい場合などが挙げられる。

0044

含滑剤インキは、滑剤成分と、メジウムインキ成分と、からなる。
滑剤成分は、主として透明印刷層に滑り性を付与するために配合される。メジウムインキ成分は、主としてインキを構成する材料であり、そのうちのバインダー樹脂は、主として透明印刷層の層形成材料である。
滑剤としては、滑り性を向上させる作用を有するものであれば特に限定されず、例えば、有機系滑剤無機系滑剤の何れを用いてもよい。滑剤としては、例えば、無機粒子粉末状無機物質等)、有機粒子粉末状有機物質等)、ワックス類などの粒状滑剤;シリコーンオイルなどの液状滑剤;などが挙げられる。滑剤は、単独で又は2種以上混合して使用できる。滑剤として2種以上を組み合わせて使用する場合、無機粒子(特に、無機微粒子)又はシリコーンオイルと、ワックス類との組み合わせが好ましい。

0046

メジウムインキ成分は、実質的に着色剤を含まない印刷インキである。なお、実質的に着色剤を含まないとは、不可避的に含まれる程度の微量の着色剤の混入許容され、有意な量の混入は除外されるという意味である。
メジウムインキ成分は、バインダー樹脂を含み、必要に応じて、各種添加剤を含む。
前記バインダー樹脂は、その固化性能に従って分類すると、乾燥型紫外線硬化型などの光重合型などが挙げられる。
乾燥型のバインダー樹脂としては、アクリル系樹脂、ウレタン系樹脂、ニトロセルロースセルロースアセテートブチレートなどのセルロース系樹脂、塩化ビニル系樹脂、酢酸ビニル系樹脂、ポリエステル系樹脂などが挙げられる。光重合型のバインダー樹脂としては、アクリレート系などの光重合性樹脂重合開始剤などが挙げられる。溶剤としては、例えば、酢酸エチル酢酸プロピル酢酸ブチルなどのエステル類メタノールエタノールイソプロピルアルコールブタノールなどのアルコール類アセトンメチルエチルケトンなどのケトン類トルエンなどの炭化水素類;これらの混合溶媒などが挙げられる。前記添加剤として、例えば、可塑剤、沈降防止剤、分散安定剤、充填剤酸化防止剤紫外線吸収剤帯電防止剤難燃剤などが挙げられる。

0047

付き防止効果の優れた透明印刷層を形成できることから、アクリル系樹脂を含むメジウムインキ成分が好ましい。
前記アクリル系樹脂を構成する単量体成分としては、例えば、(メタ)アクリル酸メチル、などの(メタ)アクリル酸アルキルエステル(好ましくは(メタ)アクリル酸C1−C12アルキルエステル等);(メタ)アクリル酸などのカルボキシル基含有重合性不飽和化合物又はその無水物;2−ヒドロキシメチル(メタ)アクリレートなどのヒドロキシル基含有(メタ)アクリル酸エステル(好ましくは(メタ)アクリル酸ヒドロキシC1−C8アルキルエステル等)などが挙げられる。アクリル系樹脂は、1種単独で又は単量体組成の異なる2種以上の樹脂を組み合わせて用いることができる。例えば、アクリル系樹脂として、(i)カルボキシル基及びヒドロキシル基含有アクリル系重合体、(ii)カルボキシル基含有アクリル系重合体とヒドロキシル基含有アクリル系重合体との混合物、(iii)カルボキシル基及びヒドロキシル基非含有アクリル系重合体と、カルボキシル基含有アクリル系重合体と、ヒドロキシル基含有アクリル系重合体との混合物、などを使用できる。アクリル系樹脂の重量平均分子量は、8,000〜50,000が好ましく、20,000〜40,000がより好ましい。アクリル系樹脂のガラス転移温度(Tg)は、35℃〜80℃が好ましく、40℃〜60℃がより好ましい。
本実施形態では、第1乃至第3透明印刷層31,32,33は、同じ含滑剤インキを用いて形成されている。

0048

第1乃至第3透明印刷層31,32,33のそれぞれについての滑剤成分の含有量は、特に限定されないが、第2透明印刷層32の滑剤成分の含有量(質量%)が最も小さく、第1透明印刷層31の滑剤成分の含有量(質量%)が最も大きいことが好ましい。
第1乃至第3透明印刷層31,32,33の滑剤成分の含有量は、各透明印刷層31,32,33の全体を100質量%とした場合に、それぞれ独立して、例えば、0.1質量%〜25質量%であり、好ましくは0.1質量%〜20質量%である。なお、前記滑剤成分の含有量は、含滑剤インキにおける含有量でないことに留意されたい。

0049

<容器>
本発明の熱収縮性筒状ラベル1は、好ましくは被着領域が大径部及び小径部を有する容器に装着される。もっとも、本発明の熱収縮性筒状ラベル1は、被着領域が大径部及び小径部を有する容器に装着される場合に限定されず、被着領域が直胴状(直胴状は、縦方向において外周長が変わらない形状)の容器に装着することも可能である。前記被着領域は、容器の外面のうち、熱収縮性筒状ラベルが装着される部分をいう。通常、被着領域は、容器の一部分であることが多いが、容器の全部である場合もある。
容器9は、例えば、図6に示すように、大径部91と、前記大径部91に対して縦方向にずれた位置に形成された小径部92と、を有する。また、縦方向において、前記大径部91と小径部92の間には、外周長が漸次変化する縮径部93を有する。ここで、前記容器9の縦方向とは、容器の軸方向をいい、前記縦方向にずれた位置は、軸方向での位置が相違していることを意味し、大径部91の一部と小径部92の一部が重なっていることは含まれない。

0050

前記大径部91は、容器9の被着領域の中で、最も外周長が大きい部分をいい、前記小径部92は、容器9の被着領域の中で、最も外周長が小さい部分をいう。前記縮径部93は、容器9の被着領域の中で、前記大径部91の外周長と小径部92の外周長の中間的な外周長を有する部分をいう。従って、容器9の中で最も外周長が大きい部分が、被着領域の大径部91に相当している場合もあれば、そうでない場合もある。同様に、容器9の中で最も外周長が小さい部分が、被着領域の小径部92に相当している場合もあれば、そうでない場合もある。
縮径部93は、容器9の正面から見て、外形が連続的に変化する直線状(又は曲線状)でもよく、外形が段階的に変化する階段状であってもよい。図示例では、縮径部93は、容器9の正面から見て、その外形が連続的に変化する直線状である。

0051

図示例の容器9の被着領域(大径部91、小径部92及び縮径部93を含む被着領域)の水平断面外形は、略円形状である。もっとも、前記水平断面外形は、略楕円形状、略四角形状、略三角形状略六角形状などの略多角形状などであってもよい。また、容器9の被着領域の縦方向において、水平断面外形が異なっていてもよい。例えば、小径部92の水平断面外形が略円形状で、大径部91の水平断面外形が略四角形状などの場合が例示できる。なお、前記水平断面外形は、容器9の周方向を含む面(縦方向に対する垂直面)で被着領域を切断したときの外形をいう。
前記容器9の被着領域の小径部92の外周長と大径部91の外周長の比率(小径部92の外周長/大径部91の外周長)は、例えば、1/5〜9/10であり、好ましくは1/4〜4/5であり、より好ましくは1/3〜7/10である。

0052

前記容器9に収納される充填物は、特に限定されないが、代表的には、飲料、調味料ゼリー即席麺などの食品シャンプーリンスコンディショナー洗剤などのトイレタリー製品化粧品薬品衛生用品、おもちゃ、機械部品などである。
前記容器9の材質は、特に限定されず、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレンなどの熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂ガラス、金属、磁器などが挙げられる。

0053

<ラベル付き容器>
本発明のラベル付き容器10は、上記熱収縮性筒状ラベル1と、被着領域に大径部91及び小径部92を有する容器9と、を備える。前記熱収縮性筒状ラベル1は、前記大径部91及び小径部92を含む被着領域に熱収縮装着されている。
詳しくは、図2及び図3に示すような扁平状に畳まれた熱収縮性筒状ラベル1を、図1に示すように、筒状に開口する。この熱収縮性筒状ラベル1の第1領域(第1透明印刷層31が設けられた筒状フィルム2の1つの領域)が大径部91に、第3領域(第3透明印刷層33が設けられた筒状フィルム2の1つの領域)が縮径部93に、及び、第2領域(第2透明印刷層32が設けられた筒状フィルム2の1つの領域)が小径部92に対応するように位置合わせして、熱収縮性筒状ラベル1を容器9の被着領域に外嵌する(図7参照)。この熱収縮性筒状ラベル1を所定温度に加熱することにより、筒状フィルム2が周方向に熱収縮し、熱収縮性筒状ラベル1が容器9に装着される。

0054

得られたラベル付き容器10は、図8及び図9に示すように、熱収縮装着された熱収縮性筒状ラベル1が、容器9の大径部91、縮径部93及び小径部92の外形に密着されている。かかるラベル付き容器10は、熱収縮性筒状ラベル1の第1領域(第1透明印刷層31が設けられた領域)が大径部91に対応し、第3領域(第3透明印刷層33が設けられた領域)が縮径部93に対応し、第2領域(第2透明印刷層32が設けられた領域)が小径部92に対応して容器9に装着されている。
もっとも、前記熱収縮性筒状ラベル1の第1乃至第3領域がそれぞれ大径部91、縮径部93及び小径部92に対応して装着されているとは、厳密に対応して装着されている場合の他、概ね対応して装着されている場合を含む。
熱収縮性筒状ラベル1の第1乃至第3領域がそれぞれ大径部91、縮径部93及び小径部92に、概ね対応して装着されている場合としては、例えば、(A)第1領域が大径部91と縮径部93に跨がって装着されている場合(この場合でも、第1領域は大径部91に対応して装着されている)、(B)第3領域が大径部91と縮径部93又は/及び縮径部93と小径部92に跨がって装着されている場合(この場合でも、第3領域は縮径部93に対応して装着されている)、(C)第2領域が縮径部93と小径部92に跨がって装着されている場合(この場合でも、第2領域は小径部92に対応して装着されている)、などが挙げられる。

0055

熱収縮加工前の熱収縮性筒状ラベル1の第1乃至第3透明印刷層31,32,33は、上記関係1を満たしている。
かかる熱収縮性筒状ラベル1を加熱すると、第1乃至第3領域を含む筒状フィルム2の全体が周方向に熱収縮するが、この際、筒状フィルム2に追従して、その筒状フィルム2の外面に設けられた第1乃至第3透明印刷層31,32,33も収縮する。筒状フィルム2の収縮に伴い第1乃至第3透明印刷層31,32,33を構成する各インキ付着部の周方向間隔が縮まるので(フィルムの面積が小さくなり且つ各インキ付着部が周方向において集合するので)、第1乃至第3透明印刷層31,32,33の単位面積当たりのインキ付着量が増大する。

0056

第1領域は大径部91に対応して装着されているので、第1領域の熱収縮率は比較的小さく、第2領域は小径部92に対応して装着されているので、第2領域の熱収縮率は比較的大きく、第3領域は縮径部93に対応して装着されているので、第3領域の熱収縮率は第1領域側から第2領域側に向かうに従って大きくなっている。
熱収縮率が小さい第1領域に設けられた第1透明印刷層31は、インキ付着量の増大率が比較的小さく、熱収縮率の大きい第2領域に設けられた第2透明印刷層32は、インキ付着量の増大率が比較的大きく、熱収縮率が変化する第3領域に設けられた第3透明印刷層33は、インキ付着量の増大率が第1透明印刷層31側から第2透明印刷層32側に向かうに従って大きくなる。
このため、前記容器9の被着領域に装着された熱収縮後の熱収縮性筒状ラベル1は、第1透明印刷層31、第2透明印刷層32及び第3透明印刷層33のそれぞれの単位面積当たりのインキ付着量が、近似するようになる。
前記筒状フィルム2の熱収縮に追従して収縮された第1透明印刷層及び第2透明印刷層32のそれぞれの単位面積当たりのインキ付着量の下記式で表される比率が、好ましくは0.20〜0.99であり、より好ましくは0.30〜0.95であり、さらに好ましくは0.40〜0.90である。
式:第2透明印刷層の単位面積当たりのインキ付着量/第1透明印刷層の単位面積当たりのインキ付着量。

0057

一般に、含滑剤インキからなる透明印刷層は、収縮によって白化を生じ易い。この白化は、それに含まれている滑剤(特に滑剤としてワックス成分を含んでいる場合に顕著である)に起因する他、収縮によって印刷層に微細割れが生じ、この割れ部分で光が乱反射することなどに起因すると推定される。
本発明において、熱収縮性筒状ラベル1を容器9に装着した際、前記第2透明印刷層32は大きく収縮するが、第2透明印刷層32は前記単位面積当たりのインキ付着量が小さいので、単位面積当たりの滑剤の量も少なく、且つ印刷層の割れも生じ難い。このため、収縮後の第2透明印刷層32は白化を生じ難くなる。他方、第1透明印刷層31は、前記単位面積当たりのインキ付着量が大きいので、一般には、白化を生じ易いが、本発明においては、第1領域を大径部91に対応させて装着することにより、第1透明印刷層31の収縮量が小さくなり、第1透明印刷層31も白化し難い。同様の理由から、第3透明印刷層33も白化し難くなる。
それ故、本発明によれば、熱収縮性筒状ラベル1が部分的に白っぽく見えず、外観良好なラベル付き容器10を提供できる。
なお、本発明の熱収縮性筒状ラベル1において、熱収縮後、第1乃至第3透明印刷層31,32,33の全てが白化しない場合もあれば、それらが僅かに白化している場合もある。本発明によれば、第1乃至第3透明印刷層31,32,33が僅かに白化している場合でも、その白化の程度が第1乃至第3透明印刷層31,32,33で殆ど変わらなくなるので、全体として白化が目立たず、外観良好なラベル付き容器10を提供できる。

0058

また、熱収縮後の熱収縮性筒状ラベル1は、第1透明印刷層31、第2透明印刷層32及び第3透明印刷層33のそれぞれの単位面積当たりのインキ付着量が近似するようになる。例えば、図9に示すように、収縮後の第1透明印刷層31の厚みと略同じ程度の厚みの第2透明印刷層32及び第3透明印刷層33を有するラベル付き容器10を得ることもできる。
本発明のラベル付き容器10は、熱収縮後の熱収縮性筒状ラベル1の外面が、単位面積当たりのインキ付着量が大きい第1乃至第3透明印刷層31,32,33にて構成されるので、傷付き難くなる。

0059

[変形例]
本発明のラベル付き容器及び熱収縮性筒状ラベルは、上記実施形態に限られず、本発明の意図する範囲で適宜変更、置換、又は代用できる。
以下、本発明の変形例を説明するが、その説明に於いて、主として上記実施形態と異なる構成及び効果について説明し、上記実施形態と同様の構成などについては、(それを説明したものとして)用語又は符号をそのまま援用し、その構成の説明を省略する場合がある。

0060

上記実施形態では、筒状フィルム2の上縁から下縁にまで縦方向に順に、第1乃至第3透明印刷層31,32,33が隙間無く設けられているが、例えば、図10に示すように、第1透明印刷層31と第3透明印刷層33の間、及び(/又は)、第3透明印刷層33と第2透明印刷層32の間に、透明印刷層が設けられていない領域Aを有していてもよい。図10において、第1透明印刷層31に網掛けを付し、第2透明印刷層32に斜線を付し、第3透明印刷層33に無数のドットを付している。
また、特に図示しないが、筒状フィルム2の上縁を含む筒状フィルム2の上端部、及び/又は、筒状フィルム2の下縁を含む筒状フィルム2の下端部に、透明印刷層が設けられていない領域を有していてもよい。

0061

さらに、上記実施形態では、筒状フィルム2に第1乃至第3透明印刷層31,32,33がそれぞれ1つの領域毎に設けられているが、第1乃至第3透明印刷層31,32,33から選ばれる少なくとも1つの透明印刷層が筒状フィルム2の縦方向において2つ以上の独立した領域にそれぞれ設けられていてもよい。

0062

さらに、上記実施形態では、第1乃至第3透明印刷層31,32,33は、同じ含滑剤インキを用いて形成されているが、第1乃至第3透明印刷層31,32,33から選ばれる少なくとも2つの透明印刷層が互いに異なる含滑剤インキを用いて形成されていてもよい。
例えば、第1透明印刷層31と第2透明印刷層32が、互いに異なる含滑剤インキにて形成される。この場合、第2透明印刷層32の形成用インキとして、比較的柔軟な印刷層を形成できる含滑剤インキを用い、第1透明印刷層31の形成用インキとして、それよりも硬い印刷層を形成できる含滑剤インキを用いることが好ましい。例えば、第2透明印刷層32の形成用インキとして、ポリウレタン系樹脂をバインダー樹脂とする含滑剤インキを用い、第1透明印刷層31の形成用インキとして、アクリル系樹脂をバインダー樹脂とする含滑剤インキを用いる。熱収縮性筒状ラベル1の熱収縮時に、比較的大きく収縮する第1透明印刷層31を比較的柔軟な含滑剤インキにて形成することにより、印刷層内の微細な割れが生じる頻度を低減できる。

0063

また、上記実施形態において、筒状フィルム2に第3透明印刷層33が設けられているが、本発明の熱収縮性筒状ラベル1は、第3透明印刷層が設けられていなくてもよい。

0064

一般に、透明フィルムの裏面に意匠印刷層が設けられ且つ透明フィルムの表面に透明印刷層が設けられたものを、その透明印刷層側から見ると、干渉色視認されることがある。これは、透明印刷層や透明フィルムがいずれも薄い層なので、外側から入射した光が、透明印刷層とフィルムの間で反射して干渉することに起因する。特に、透明印刷層の厚みが不均一な場合には、様々な干渉色が生じ、外観上、彩虹色に見えるようになる。この干渉色は、透明フィルムの裏面に設けられた意匠印刷層の色彩と相俟って、より強調されるようになる。例えば、黒色などの濃色の意匠印刷層(低明度の意匠印刷層)が設けられている領域では、フィルムの外側から透明印刷層を通じて見ると、彩虹色を生じ易い。
この点、前記干渉色は、透明印刷層の厚みを比較的大きくすると抑制できるようになる。
本発明では、容器9の被着領域に装着された熱収縮後の熱収縮性筒状ラベル1は、第1透明印刷層31、第2透明印刷層32及び第3透明印刷層33のそれぞれの単位面積当たりのインキ付着量が、近似するようになるが、熱収縮後も第1透明印刷層31の厚みが最も大きくなる傾向にある(ただし、必ずそうなるわけではないことに留意されたい)。上記のように比較的厚みの大きい透明印刷層は、干渉色を生じ難くなるので、本発明において、濃色の意匠印刷層を筒状フィルム2に設ける場合には、その濃色の意匠印刷層を、第1透明印刷層31に対応させて設けることが好ましい。

0065

1熱収縮性筒状ラベル
2筒状フィルム
31 第1透明印刷層
32 第2透明印刷層
33 第3透明印刷層
9容器
91 大径部
92小径部
93縮径部
10 ラベル付き容器

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