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技術 尿検体分析装置及び尿検体分注方法

出願人 シスメックス株式会社
発明者 辻堅太郎岡村雄太千田剛
出願日 2015年3月31日 (4年5ヶ月経過) 出願番号 2015-072225
公開日 2016年11月10日 (2年10ヶ月経過) 公開番号 2016-191645
状態 特許登録済
技術分野 自動分析、そのための試料等の取扱い
主要キーワード 撹拌ノズル 気泡撹拌 大気吸引 異物除去後 異物捕捉 保持チャンバ 吸引回路 洗浄完了後
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2016年11月10日)のものです。
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図面 (19)

課題

フィルタ捕捉した異物が、尿検体とともにノズルから吐出されるのを防止する。

解決手段

尿検体分析装置10は、尿検体を吸引及び吐出するノズル111と、尿検体の吸引及び吐出を行うための圧力を発生させる圧力源151と、ノズル111から圧力源151に至る第1流路162と、第1流路162の第1位置161aにおいて第1流路161から分岐し、第1位置161aよりも圧力源151側の第2位置161aにおいて第1流路161に合流する第2流路162と、第1位置161と第2位置162との間に設けられた異物捕捉用のフィルタ154と、第1流路161と第2流路162を含む流体回路における流体の流れを制御するバルブ155a,155bと、制御部280と、を備える。尿検体の吸引時には、尿検体がフィルタ154を通過し、尿検体の吐出時には、尿検体が第2流路162を通ることでフィルタ154を迂回してノズル111から吐出される。

概要

背景

特許文献1は、容器から尿検体吸引して処理を行う装置を開示している。特許文献1の装置は、尿検体中に混入したティッシュペーパー破片陰毛等の異物を吸引してしまうことがあり、吸引された尿検体中の異物を捕捉するためのフィルタを有している。

概要

フィルタで捕捉した異物が、尿検体とともにノズルから吐出されるのを防止する。尿検体分析装置10は、尿検体を吸引及び吐出するノズル111と、尿検体の吸引及び吐出を行うための圧力を発生させる圧力源151と、ノズル111から圧力源151に至る第1流路162と、第1流路162の第1位置161aにおいて第1流路161から分岐し、第1位置161aよりも圧力源151側の第2位置161aにおいて第1流路161に合流する第2流路162と、第1位置161と第2位置162との間に設けられた異物捕捉用のフィルタ154と、第1流路161と第2流路162を含む流体回路における流体の流れを制御するバルブ155a,155bと、制御部280と、を備える。尿検体の吸引時には、尿検体がフィルタ154を通過し、尿検体の吐出時には、尿検体が第2流路162を通ることでフィルタ154を迂回してノズル111から吐出される。

目的

ここでの洗浄は、第1流路161のうち、まだ洗浄されていない第1位置161aと第2位置161bとの間の洗浄が主目的である

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

尿検体吸引及び吐出するノズルと、前記尿検体の吸引及び吐出を行うための圧力を発生させる圧力源と、前記ノズルから前記圧力源に至る第1流路と、前記第1流路の第1位置において前記第1流路から分岐し、前記第1位置よりも前記圧力源側の第2位置において前記第1流路に合流する第2流路と、前記第1位置と前記第2位置の間において前記第1流路に設けられた、異物捕捉用のフィルタと、前記第1流路と前記第2流路を含む流体回路における流体の流れを制御するバルブと、前記尿検体の吸引時には、前記ノズルによって吸引された尿検体が前記フィルタを通過し、前記尿検体の吐出時には、前記フィルタを通過した前記尿検体が前記第2流路を通ることで前記フィルタを迂回して前記ノズルから吐出されるよう、前記バルブを制御する制御部と、前記ノズルによって吐出された前記尿検体中の有形成分の情報を検出する検出部と、前記検出部によって検出された有形成分の情報を分析する分析部と、を備える尿検体分析装置

請求項2

前記制御部は、吸引した前記尿検体の全てが、前記第2位置よりも前記圧力源側まで移動するよう、前記バルブを制御する請求項1記載の尿検体分析装置。

請求項3

前記制御部は、前記尿検体の全てが前記第2位置よりも前記圧力源側まで移動するまで、前記ノズルによる吸引動作を継続するよう、前記バルブを制御する請求項2に記載の尿検体分析装置。

請求項4

前記検体の吸引前において、前記第1流路における少なくとも前記第1位置から第2位置の間は液体が満たされており、前記第2流路は空気が満たされている請求項1〜3のいずれか1項に記載の尿検体分析装置。

請求項5

前記制御部は、前記ノズルから前記検体を吐出させた後に、前記第2流路の洗浄のために、前記第2流路を通って前記ノズルに至る経路に液体を流し、その後、前記第1流路における前記第1位置及び前記第2位置の間の洗浄のために、前記第1流路における前記第1位置及び前記第2位置を通って前記ノズルに至る経路に液体を流すよう、前記バルブを制御する請求項1〜4のいずれか1項に記載の尿検体分析装置。

請求項6

前記制御部は、前記第1流路における前記第1位置及び前記第2位置の間の洗浄後、前記第1流路における前記第1位置及び前記第2位置の間が前記液体で満たされ、前記第2流路が空気で満たされているよう、前記バルブを制御し、その状態で次の尿検体の吸引を行うよう、前記バルブを制御する請求項5に記載の尿検体分析装置。

請求項7

前記ノズルから吐出された前記尿検体を保持する保持チャンバと、前記保持チャンバから前記尿検体を吸引する第2ノズルと、を更に備え、前記第2ノズルは、流路径が前記ノズルよりも小さい請求項1〜6のいずれか1項に記載の尿検体分析装置。

請求項8

前記第2ノズルに接続された第3流路を更に備え、前記第3流路は、異物捕捉用のフィルタを備えないフィルタレス流路である請求項7記載の尿検体分析装置。

請求項9

前記圧力源はシリンジポンプである請求項1〜8いずれか1項に記載の尿検体分析装置。

請求項10

前記ノズルは、検体容器から前記尿検体を吸引するよう構成され、前記制御部は、前記検体容器内の前記尿検体を攪拌するために、前記ノズルによって前記検体容器から吸引した前記尿検体を前記ノズルから再び前記検体容器へ吐出させる制御を行う請求項1〜9のいずれか1項に記載の尿検体分析装置。

請求項11

前記検出部は、前記ノズルにより吸引された前記尿検体と試薬とから調製された測定試料を流すフローセルと、前記フローセルを流れる前記測定試料に光を照射する光照射部と、光が照射された前記測定試料中の有形成分から発せられる光を受光する受光部と、を含み、前記分析部は、前記受光部によって受光された光の特徴パラメータを分析する請求項1〜10のいずれか1項に記載の尿検体分析装置。

請求項12

ノズルによって尿検体を吸引すること、前記ノズルによって吸引された前記尿検体が、前記ノズルに接続された流路に設けられた異物捕捉用のフィルタを通過すること、前記フィルタを通過した前記尿検体を前記ノズルから吐出する際、前記尿検体の移動経路上に前記フィルタが位置しないよう、前記尿検体の移動経路又は前記フィルタの位置を変更すること、を含む尿検体分注方法。

技術分野

0001

本発明は、尿検体分析装置及び尿検体分注方法に関するものである。

背景技術

0002

特許文献1は、容器から尿検体を吸引して処理を行う装置を開示している。特許文献1の装置は、尿検体中に混入したティッシュペーパー破片陰毛等の異物を吸引してしまうことがあり、吸引された尿検体中の異物を捕捉するためのフィルタを有している。

先行技術

0003

特開2015−10894号公報

発明が解決しようとする課題

0004

異物を除去するためのフィルタが設けられている場合において、フィルタは捕捉した異物が簡単には外れないように構成されているが、尿検体を吸引するためのノズルから尿検体を吐出しようとすると、フィルタで捕捉した異物が、尿検体とともにノズルから吐出されるおそれがある。

0005

フィルタで捕捉した異物が、尿検体とともにノズルから吐出されるのを防止することが望まれる。

課題を解決するための手段

0006

本発明の一の態様に係る尿検体分析装置は、尿検体を吸引及び吐出するノズルと、尿検体の吸引及び吐出を行うための圧力を発生させる圧力源と、ノズルから前記圧力源に至る第1流路と、第1流路の第1位置において第1流路から分岐し、第1位置よりも圧力源側の第2位置において第1流路に合流する第2流路と、第1位置と第2位置の間において第1流路に設けられた、異物捕捉用のフィルタと、第1流路と第2流路を含む流体回路における流体の流れを制御するバルブと、を備える。

0007

尿検体分析装置は、尿検体の吸引時には、ノズルによって吸引された尿検体がフィルタを通過し、尿検体の吐出時には、フィルタを通過した尿検体が第2流路を通ることでフィルタを迂回してノズルから吐出されるよう、バルブを制御する制御部と、ノズルによって吐出された尿検体中の有形成分の情報を検出する検出部と、検出部によって検出された有形成分の情報を分析する分析部と、を更に備える。

0008

本発明の一の態様に係る尿検体分注方法は、ノズルによって尿検体を吸引すること、ノズルによって吸引された尿検体が、ノズルに接続された流路に設けられた異物捕捉用のフィルタを通過すること、フィルタを通過した尿検体をノズルから吐出する際、尿検体の移動経路上にフィルタが位置しないよう、尿検体の移動経路又はフィルタの位置を変更すること、を含む。

発明の効果

0009

本発明によれば、フィルタで捕捉した異物が、尿検体とともにノズルから吐出されるのを防止することができる。

図面の簡単な説明

0010

検体分析装置の構成図である。
調製部の構成図である。
光学検出器の構成図である。
検体吸引回路回路図である。
スタンバイ状態の検体吸引回路の説明図である。
検体撹拌時の検体吸引回路の説明図である。
検体撹拌時の検体吸引回路の説明図である。
検体撹拌時の検体吸引回路の説明図である。
検体吸引時の検体吸引回路の説明図である。
検体吸引時の検体吸引回路の説明図である。
検体吐出時の検体吸引回路の説明図である。
検体吐出時の検体吸引回路の説明図である。
洗浄時の検体吸引回路の説明図である。
洗浄時の検体吸引回路の説明図である。
洗浄時の検体吸引回路の説明図である。
洗浄時の検体吸引回路の説明図である。
洗浄時の検体吸引回路の説明図である。
エアーギャップ作製時の検体吸引回路の説明図である。

実施例

0011

[1.検体分析装置の構成]
図1に示す尿検体分析装置は、尿検体を分析する。検体分析装置10は、尿検体を測定する測定ユニット20と、測定ユニット20の出力を分析する分析部30と、を備える。測定ユニット20は、分注部200と、検出部250と、制御部280と、を備える。

0012

分注部200は、検体容器15から尿検体を吸引し、検体容器15中の尿検体を処理チャンバ11a,11bへ分注する。検出部250は、検体中の成分の情報を検出する。検出部250は、光学検出器260及び信号処理回路270を有している。光学検出器260は、検体に対する光学的検出を行う。信号処理回路270は、光学検出器260から出力された信号の処理を行い、制御部280へ出力する。制御部280は、測定ユニット20の各部を制御するとともに、分析部30との通信を行う。制御部280は、検出部250から出力された情報を、分析部30へ送信する。制御部280は、マイクロコンピュータによって構成されている。

0013

分析部30は、検出部250によって検出された成分の情報を分析する。分析部30によって分析される尿検体中の成分は、例えば、尿中有形成分である。尿中有形成分は、例えば、赤血球白血球上皮細胞円柱、細菌、異型細胞、白血球凝集である。

0014

分析部30は、CPU及び記憶部を有するコンピュータによって構成されている。分析部30には、検出部250の出力を分析するためのコンピュータプログラムインストールされている。

0015

図2に示すように、測定ユニット20は、検体から測定試料を調製する調製部290も備えている。調製部290は、尿検体が分注される複数の処理チャンバ11a,11bそれぞれにおいて、尿検体と試薬とを混合する。複数の処理チャンバ11a,11bは、第1測定試料を調製する処理を行う第1処理チャンバ11aと、第2測定試料を調製する処理を行う第2処理チャンバ11bと、を含む。処理チャンバの数は3以上でもよい。

0016

第1測定試料は、第1処理チャンバ11a内で、尿検体と第1試薬15a,14aとを混合することによって得られる。第1試薬15a,14aは、例えば、希釈液15a及び染色液14aである。染色液14aは、核酸を有していない有形成分を染色する蛍光色素を含む。第1測定試料では、尿検体中の有形成分が染色液14aによって染色されている。第1測定試料は、尿中の赤血球及び円柱など、核酸を有さない粒子を分析するために用いられる。第2測定試料は、第2処理チャンバ11b内で、尿検体と第2試薬15b,14bとを混合することによって得られる。第2試薬15b,14bは、例えば、希釈液15b及び染色液14bである。染色液14bは、核酸を染色する色素を含む。第2測定試料では、尿検体中の有形成分が染色液14bによって染色されている。第2測定試料は、尿中の白血球、表皮細胞真菌、細菌、異型細胞などの、核酸を有する細胞を分析するために用いられる。

0017

第1処理チャンバ11a及び第2処理チャンバ11bは、光学検出器260が有するフローセル261に対して、試料導入路291によって接続されている。第1測定試料は、試料導入路291によって、第1処理チャンバ11aからフローセル261へ供給される。第2測定試料は、試料導入路291によって、第2処理チャンバ11bからフローセル261へ供給される。フローセル261内には、供給された測定試料が流れる。フローセル261への測定試料の供給は、第1測定試料が先であり、第2測定試料は、第1測定試料の後である。処理チャンバ11a,11bからフローセル261への測定試料の供給は、図示しない圧力源及びバルブなどが制御部280によって制御されることで行われる。

0018

図3に示すように、光学検出器260は、フローセル261のほか、光照射部263と、複数の受光部265,268,269と、を備える。光照射部263は、例えば、半導体レーザ光源によって構成されている。光照射部263は、フローセル261中の測定試料の流れに対して、レーザ光照射する。複数の受光部265,268,269は、第1散乱光受光部265と、第2散乱光受光部268と、蛍光受光部269と、を含む。各受光部265,268,269は、光が照射された測定試料中の成分から発せられた光を受光する。

0019

光学検出器260は、コンデンサレンズ262と、集光レンズ264,266と、ダイクロイックミラー267と、を更に備えている。コンデンサレンズ262は、光照射部263から照射されたレーザ光を集光し、フローセル261内の試料流上にビームスポットを形成する。集光レンズ264は、測定試料中の有形成分から発せられた前方散乱光を第1散乱光受光部265に集光する。集光レンズ266は、有形成分から発生される側方散乱光及び蛍光を、ダイクロイックミラー267に集光する。ダイクロイックミラー267は、側方散乱光を反射させて第2散乱光受光部268へ導き、蛍光を透過させて蛍光受光部269へ導く。

0020

各受光部265,268,269は、受信した光信号電気信号に変換する。第1散乱光受光部265は、前方散乱光信号を出力し、第2散乱光受光部268は、側方散乱光信号を出力し、蛍光受光部269は、蛍光信号を出力する。各信号は、光の強度の時間的変化を示す。各信号は、図示しない増幅器及びA/D変換器を介して、図1に示す信号処理回路270に与えられる。信号処理回路270は、各信号から、分析部30による分析処理に用いられる特徴パラメータを抽出する。特徴パラメータは、例えば、前方散乱光強度前方散乱光パルス幅側方散乱光強度蛍光強度蛍光パルス幅、及び蛍光パルス面積を含む。特徴パラメータは、制御部280を介して、分析部30へ送信される。

0021

図1戻り、分注部200は、尿検体を吸引及び吐出する第1ノズル111と、尿検体を吸引及び吐出する第2ノズル121と、検体容器15から吸引した尿検体を処理チャンバ11a,11bへ分注するまでの間に尿検体を一時的に保持する保持チャンバ17と、を備えている。

0022

第1ノズル111は、検体容器15から尿検体を吸引し、吸引した尿検体を、保持チャンバ17へ吐出する。第2ノズル121は、保持チャンバ17から尿検体を吸引し、複数の処理チャンバ11a,11bそれぞれに検体を吐出する。第2ノズル121から処理チャンバ11a,11bに吐出された尿検体を用いて、測定試料が調製される。

0023

分注部200は、第1ノズル111によって検体を吸引するための検体吸引回路150と、第2ノズル111によって検体を処理チャンバ11a,11bへ分注するための分注回路180と、を更に備えている。検体吸引回路150及び分注回路180は、流体回路を有して構成されている。本実施形態の流体回路は、空圧回路である。なお、図1に示す検体吸引回路150は、主要な構成要素だけを示している。検体吸引回路150の詳細な構成を図4に示した。

0024

図1及び図4に示すように、検体吸引回路150は、第1圧力源151と、第1ノズル111から第1圧力源151に至る第1流路161と、第1流路161から分岐した第2流路162と、を備えている。第1圧力源151は、例えば、シリンジポンプである。図1に示すように、分注回路180は、圧力源153と、第2ノズル121から圧力源153に至る第3流路163と、を備えている。圧力源153は、例えば、シリンジポンプである。

0025

本実施形態の第1ノズル111は、吸引ノズル111bと撹拌ノズル111cとを一体的に有して構成されている。吸引ノズル111b及び撹拌ノズル111cは、それぞれ下端に吸引口111a,111dを有しており、これらの吸引口111a,111dから、それぞれ検体を吸引及び吐出可能である。前述の第1流路161は、吸引ノズル111bに接続されている。検体吸引回路150は、第2圧力源152と、撹拌ノズル111cから第2圧力源152に至る第4流路164と、を更に備えている。第2圧力源152は、例えば、ダイヤフラムポンプである。

0026

第2流路162は、第1流路161の第1位置161aにおいて、第1流路161から分岐し、第1位置161aよりも第1圧力源151側の第2位置161bにおいて第1流路161に合流する迂回路である。第1流路161には、第1位置161aと第2位置161bとの間に、異物捕捉用のフィルタ154が設けられている。フィルタ154によって、吸引ノズル111bから吸引した尿検体中の異物を捕捉することができる。フィルタ154は、尿検体中の異物は通過させずに捕捉するが、円柱、上皮細胞等の有形成分は通過させる径の孔を備えている。

0027

第1流路161の第1位置161aと第2位置161bとの間には、第1バルブ155aが設けられている。第2流路162には、第2バルブ155bが設けられている。第1バルブ155a及び第2バルブ155bは、例えば、電磁弁である。第1バルブ155a及び第2バルブ155bは、吸引ノズル111bによって吸引・吐出される尿検体の流れを切り替える。第1バルブ155a、第2バルブ155b、図7に示す他のバルブ155c,155d,155e,155f,155g,155h、圧力源151,152,153は、その動作が、制御部280によって制御される。

0028

図1及び図4に示すように、第1バルブ155aは、消磁時には開状態であり、励磁時に閉状態となる。第2バルブ155bは、消磁時には閉状態であり、励磁時に開状態となる。検体容器15から尿検体を吸引する場合、両バルブ155a,155bは消磁している。第1圧力源151によって発生させた吸引圧力によって、吸引ノズル111bから尿検体が吸引される。このとき、吸引された尿検体は、閉状態である第2バルブ155bのある第2流路162ではなく、開状態である第1バルブ155aのある第1流路161を通って、第1圧力源151側へ引き込まれる。吸引された尿検体は、その全てが、第2位置161bよりも、第1圧力源151側まで移動する。吸引された尿検体は、第1流路161に設けられたフィルタ154を通過するため、フィルタ154によって、異物が捕捉される。

0029

吸引した尿検体を吐出する場合には、両バルブ155a,155bは励磁する。フィルタ154を通過して第2位置161bと第1圧力源151との間にある検体は、第1圧力源151によって発生させた吐出圧力によって、吸引ノズル111bから吐出される。このとき、閉状態である第1バルブ155aのある第1流路161ではなく、開状態である第2バルブ155bのある第2流路162を通ることで、フィルタ154を迂回する。検体吐出時には、フィルタ154を迂回することで、フィルタ154で捕捉した異物が、尿検体とともに吸引ノズル111bから吐出されるのを防止することができる。

0030

撹拌ノズル111cは、検体容器15からの尿検体の吸引に先立って、検体容器15内の検体を撹拌する。第2圧力源152によって発生させた吸引圧力によって、撹拌ノズル111cから第4流路164へ検体を流入させ、その後、第2圧力源152によって発生させた吐出圧力によって、第4流路164中の検体を、再び、撹拌ノズル111cから検体容器15へ戻す。撹拌ノズル111cによる吸引・吐出を繰り返すことで、検体を十分に撹拌することができる。第4流路164は、第1流路161及び第2流路162よりも太い流路として形成されている。このため、撹拌のための吸引・吐出を効率良く行うことができる。なお、検体の撹拌には、空圧源157から供給される空気も用いられる。

0031

本実施形態では、第1圧力源151は、検体の正確な定量に適したシリンジポンプが用いられているが、第2圧力源152は、ダイヤフラムポンプが採用されている。ダイヤフラムポンプ152は、吸引・吐出の速度を上げることができ、短時間で複数回の吸引・吐出を行うことができるため、短時間で撹拌を行うことが可能である。

0032

図1に示す分注回路180は、保持チャンバ17内の検体を、第2ノズル121によって吸引し、吸引した検体を処理チャンバ11a,11bへ分注する。圧力源153によって発生させた吸引圧力によって、第2ノズル121から、保持チャンバ17内の検体を、第3流路163へ検体を流入させる。その後、圧力源153によって発生させた吐出圧力によって、第3流路163中の検体を、複数の処理チャンバ11a,11bそれぞれへ吐出する。分注回路180は、異物除去後の検体を吸引するため、第3流路163は、異物捕捉用のフィルタ154を設ける必要がない。つまり、第3流路163は、フィルタレス流路である。

0033

第2ノズル121は、その内部の流路径が、第1ノズル111の吸引ノズル111a内部の流路径よりも小さく形成されている。吸引ノズル111aを太くしておくことで、異物が含まれている可能性のある検体を効率的に吸引することができる。一方、第2ノズル121を細くすることで、精密な検体定量が可能となる。第2ノズル121は、異物が除去された検体を吸引・吐出するため、細くても異物による詰まりが発生する可能性は低い。

0034

図4に示す検体吸引回路150は、検体の吸引、吐出、撹拌のほか、第1ノズル111及び流路161,162,164の洗浄などを行うため、第1バルブ155a及び第2バルブ155b以外に多数のバルブ155c,155d,155e,155f,155g,155hを備えている。以下、検体吸引回路15の動作を、図5から図18に従って説明する。以下に説明する動作は、制御部280による制御によって行われる。

0035

[2.検体吸引回路の動作]
[2.1スタンバイ
図5に示すように、検体吸引前のスタンバイ状態の検体吸引回路150では、第1ノズル111の吸引ノズル111bから第1空圧源151に至る第1流路161の大部分に、希釈液からなる洗浄液51が満たされている。したがって、第1流路161における第1位置161aから第2位置161bの間は、液体が満たされている。第1流路161のうち、第1位置161a付近から吸引ノズル111b側は、空気が満たされている。なお、洗浄液供給部40から第4流路164に合流する流路165、及び洗浄供給部40から第1圧力源151に至る流路169にも洗浄液が満たされている。図5において、洗浄液51がない部分は、空気が満たされている。例えば、第2流路162は、空気が満たされている。

0036

[2.2撹拌]
第1ノズル111は、図示しないノズル駆動部によって駆動され、検体容器15内へ進入する。第1ノズル111の吸引ノズル111bによる検体吸引に先立って、撹拌ノズル111cによる検体撹拌が行われる。撹拌としては、撹拌ノズル111cから検体を吸引及び排出することによって撹拌する吸排撹拌と、検体容器15内の尿検体に空気を吹き込むことによる気泡撹拌と、が行われる。

0037

吸排撹拌を行うため、第2圧力源152によって発生させた吸引圧力によって、検体容器15内の尿検体を、撹拌ノズル111cから吸引する。図6に示すように、撹拌ノズル111cから吸引された尿検体52は、第4流路164へ流入する。その後、図7に示すように、第2圧力源152によって発生させた吐出圧力によって、第4流路164中の尿検体52を、再び、撹拌ノズル111cから検体容器15へ戻す。撹拌ノズル111cによる吸引・吐出によって吸排撹拌が行われる。

0038

気泡撹拌を行うため、図8に示すように、空圧源157から供給される空気53を、流路166及び第4流路164を経由して、撹拌ノズル111cから吐出する。撹拌ノズル111cから吐出される空気53によって尿検体中に形成される気泡によって、尿検体が撹拌される。気泡撹拌が行われる場合、空圧源157に至る流路の一つである流路166に設けられたバルブ155dが開状態となり、空圧源157から供給される空気は、流路166を通って、第4流路164に流れる。流路166には、空気の流量を絞るためのオリフィス158が設けられている。オリフィス158によって、空気の流量を絞ることで、気泡を細かくすることができる。吸排撹拌及び気泡撹拌のセットを複数回繰り返すことで、撹拌をより確実に行うことができる。

0039

[2.2吸引]
撹拌後、吸引ノズル111bによる検体容器15からの検体吸引が行われる。吸引時には、第1圧力源151に至る第1流路161に設けられたバルブ155gが励磁して開状態となる。第1圧力源151によって発生させた吸引圧力によって、吸引ノズル111bから検体容器15中の尿検体が吸引される。図9に示すように、吸引された尿検体52は、開状態である第1バルブ155aのある第1流路161を通って、第1圧力源151側へ引き込まれる。第1圧力源151による吸引量は、例えば、450μLである。吸引された尿検体52は、第1流路161に設けられたフィルタ154を通過するため、フィルタ154によって、尿検体52中の異物が捕捉される。必要な吸引量の吸引が行われると、バルブ155gが閉状態となり、吸引が一旦停止する。

0040

その後、第1ノズル111は、図示しないノズル駆動部によって、検体容器15から退出する。第1ノズル111が、検体容器15から退出した状態で、バルブ155gが開状態となり、第1圧力源151によって発生させた吸引圧力による更なる吸引が行われる。更なる吸引では、第1ノズル111の吸引ノズル111bは、空気を吸引する。この空気吸引は、大気吸引である。図10に示すように、空気吸引により、先に吸引された尿検体52は、第1圧力源151側へ更に移動する。空気吸引は、吸引された尿検体52の全てが、第1流路161の第2位置161bよりも第1圧力源151側へ移動するまで行われる。尿検体52の全てが第1位置161bよりも第1圧力源151側まで移動するまで、吸引ノズル111による吸引動作を継続することで、吸引した尿検体52の全てを、第2流路162から吐出することが可能となる。

0041

[2.3吐出]
その後、第1ノズル111は、図示しないノズル駆動部によって、保持チャンバ17内に進入する。吐出時においても、第1圧力源151に至る第1流路161に設けられたバルブ155gは励磁して開状態である。また、第1バルブ155aは励磁して閉状態となり、第2バルブ155bは励磁して開状態となる。これにより、第1位置161aと第2位置161bとの間の検体移動経路が、第1流路161から第2流路162へ変更される。第1圧力源151によって発生させた吐出圧力によって、吸引ノズル111bから尿検体52が、保持チャンバ17へ吐出される。図11に示すように、吐出時において、尿検体52は、開状態である第2バルブ155bのある第2流路162を通って、吸引ノズル111b側へ流れる。図12に示すように、吸引された尿検体52の全てが保持チャンバ17に移行すると、吐出が完了する。

0042

[2.4洗浄]
検体吐出を終えた第1ノズル111は、図示しないノズル駆動部によって、洗浄槽18へ進入する。洗浄工程では、第1ノズル111の洗浄、検体吐出のための流路161,162の洗浄、撹拌のための第4流路164の洗浄、検体吐出のための流路161,162及び撹拌のための第4流路164へのエアーブロー、及び、検体吸引のための流路161の洗浄が行われる。

0043

まず、図13に示すように、第1ノズル111の洗浄のため、洗浄槽18に対して、洗浄液供給部40から、洗浄のための液体である洗浄液が供給される。これにより、第1ノズル111の外周が洗浄される。なお、洗浄槽18に供給された洗浄液は図示しない排出口から排出される。

0044

次に、検体吐出のための流路161,162の洗浄が行われる。検体吐出のための流路は、主に第2流路162であり、第2流路162の洗浄に伴って、第1流路161の第1位置161aから第2位置161bの間以外の部分も洗浄される。また、第1ノズル111の吸引ノズル111bの内周も洗浄される。検体吐出のための流路161,162の洗浄時には、第1バルブ155aは励磁して閉状態となり、第2バルブ155bは励磁して開状態となる。第1圧力源151と洗浄液供給部40との間の流路169に設けられたバルブ155g及び第1流路161に設けられたバルブ155hは、励磁して開状態となる。図14に示すように、洗浄液供給部40から供給された洗浄液51は、第1圧力源151によって発生された吐出圧力によって、第2流路162を通る経路で、第1ノズル111の吸引ノズル111bに至り、洗浄槽18へ排出される。このような洗浄液51の流れによって、検体吐出のための流路161,162の洗浄が行われる。

0045

さらに、図15に示すように、洗浄液供給部40から第4流路164に至る流路165に設けられたバルブ155eが励磁して開状態となる。この結果、洗浄液供給部40から、流路165を介して、第4流路164へ洗浄液51が流れる。第4流路164に流れた洗浄液は、撹拌ノズル111cから洗浄槽18へ排出される。これにより、撹拌のための流路である第4流路164及び撹拌ノズル11cの内周が洗浄される。

0046

次に、図16に示すように、検体吐出のための流路161,162及び撹拌のための第4流路164へのエアーブローが行われる。エアーブローによって、洗浄が完了した流路162,164から洗浄液が除去される。エアーブローの際には、第1バルブ155aは励磁して閉状態となり、第2バルブ155bは励磁して開状態となる。また、空圧源157に繋がる流路167に設けられたバルブ155cが励磁して開状態となり、空圧源157に繋がる流路168に設けられたバルブ155fが励磁して開状態となる。第1流路161に設けられた第1バルブ155gも励磁して開状態となる。空気源157から供給される空気は、流路168を経由して、第1流路161に流れ込み、第2流路162を通って、吸引ノズル111bから排出される。空気源157から供給される空気は、さらに、流路167を経由して、第4流路164に流れ込み撹拌ノズル111cから排出される。

0047

その後、検体吸引のための第1流路161の洗浄が行われる。ここでの洗浄は、第1流路161のうち、まだ洗浄されていない第1位置161aと第2位置161bとの間の洗浄が主目的であるが、実際には、第1流路161全体が洗浄される。第1流路161の洗浄時には、第1バルブ155aは開状態となり、第2バルブ155bは閉状態となる。また、バルブ155gは開状態となる。図17に示すように、洗浄液供給部40から供給された洗浄液51は、第1圧力源151によって発生された吐出圧力によって、第1流路161を通って、第1ノズル111の吸引ノズル111bに至り、洗浄槽18へ排出される。このような洗浄液51の流れによって、第1流路161の洗浄が行われる。また、フィルタ154によって捕捉されていた異物も、洗浄液によって洗浄槽18へ排出される。

0048

[2.5エアーギャップ作製]
第1流路161の洗浄完了後は、図17に示すように、吸引ノズル111bの先端まで洗浄液51が満たされている。この状態で、次の検体の吸引を行うと、検体が、吸引ノズル111bに残った洗浄液51と接触するおそれがある。そこで、洗浄液51と次に吸引される検体との間にエアーギャップを確保するために、吸引ノズル111bから空気の吸引を行う。空気の吸引時には、第1バルブ155aは開状態であり、第2バルブ155bは閉状態である。また、バルブ155gは開状態である。図18に示すように、空気の吸引は、第1圧力源151によって発生された吸引圧力によって、第1流路161中の洗浄液51を第1圧力源151側へ引き込むことで、吸引ノズル111bが空気を吸引する。空気の吸引によって、検体吸引回路150は、図5に示すスタンバイ状態に戻り、次の検体の吸引などを行うことができる。前述のようにスタンバイ状態では、第1流路161の第1位置161a及び第2位置161bの間は洗浄液で満たされ、第2流路162は空気で満たされており、次の検体の吸引・吐出に適した状態となる。

0049

制御部280は、第1ノズル111に、図5から図18に示す一連の動作を繰り返させることで、複数の検体の吸引・吐出を行わせることができる。

0050

なお、フィルタ154で捕捉した異物が、尿検体とともに吸引ノズル111bから吐出されるのを防止するためには、迂回路である第2流路162を用いて尿検体を吐出する構成に限らない。尿検体の移動経路上にフィルタ154が位置しないようにすればよく、たとえば、尿検体が第1流路161から吐出される際に、第1流路161からフィルタ154が退避するように構成してもよい。

0051

10検体分析装置
17保持チャンバ
111ノズル
121 第2ノズル
151圧力源
152 第2圧力源
161 第1流路
161a 第1位置
161b 第2位置
162 第2流路
163 第3流路
164 第4流路
154フィルタ
155a,155bバルブ
250 検出部
261フローセル
263光照射部
265受光部
268 受光部
264 受光部
280 制御部

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