図面 (/)

技術 ツールベスト

出願人 グローブライド株式会社
発明者 黒田優
出願日 2015年3月31日 (5年3ヶ月経過) 出願番号 2015-071434
公開日 2016年11月10日 (3年7ヶ月経過) 公開番号 2016-191166
状態 特許登録済
技術分野 職業用、工業用またはスポーツ用保護衣 上着、コート 衣服の細部
主要キーワード ワンタッチファスナー ゴム製ベルト 調整ベルト 着用具 付加状態 調節ベルト 伸縮体 布状体
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2016年11月10日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (6)

課題

ツールベスト着用者に対して、ツールベストが揺れ動いた際に生じる肩への負担を軽減できる技術を提供することにある。

解決手段

着用者の胴体前部分を覆う前身(10)と、着用者の胴体後部分を覆う後身頃(20)と、その後身頃(20)および前記の前身頃(10)の間に位置して着用者の肩部分を覆うショルダーベルト(30)とを備えたツールベストに係る。 後身頃(20)には、着用者の肩部分に接触する肩接触部材(31)を備える。 ショルダーベルト(30)は、前記の前身頃(10)へ一端を固定されるとともに、前記の肩接触部材(31)における着用者との接触面の上方を通って前記の後身頃(20)へ固定される伸縮部材(29)へ他端を固定される。 前記の伸縮部材(29)は、ショルダーベルト(30)の長さ方向における着用者の肩に沿った前身頃(10)と後身頃(20)の距離が変化可能である。

概要

背景

釣りキャンプハンティングなどのアウトドアスポーツにおいては、その活動において様々なツールが必要となる。そうしたツールを収納し、且つ必要な場面ではすぐに取り出せる服として、ツールベストが普及している。すなわち、左右の前身後ろ身頃にいくつかのポケットを備え、ツールの収納空間を確保している。 同様に、作業者作業用のツールを収納するのに用いるワークベストも存在する。
釣りにおけるツールベストとしては、落水時の救命のために浮力材を収納しつつ、釣りに用いる様々なツールをも収納可能なフローティングベストも普及している。

ツールベスト本体およびツールベストに収納したツールの重さのほとんどは、着用者肩部分支えることとなる。しかし、ツールベスト本体が着用者の身体に密着していれば、ツールベストの内側と着用者との接触部分に重さが分散する。したがって、ツールベストには、着用者の身体に密着させるために、肩部分や腰回り調整ベルトを備えている。

特許文献1においては、背中に着用具が密着する不快感といった利用者不満を解消し、温度保有媒体温熱及び冷却効果を向上させるため、人体側との接触面をメッシュ状に形成したり、収納部近傍に伸縮部を設けたりした着用具が開示されている。

特許文献2においては、調節ベルト調節具釣り糸が絡まるおそれがある、という釣り用ベストにおける特有の問題点を解決するため、記調節ベルトは、調節具が布状体の内側に位置するように形成した釣り用ベストが開示されている。
特許文献3においても、調整ベルトに関する工夫をした釣り服が開示されている。ここでは、ベルト長調整具が着用者の身体に振れないような構造を提供することで、着用時の快適性を向上させようというものである。

概要

ツールベストの着用者に対して、ツールベストが揺れ動いた際に生じる肩への負担を軽減できる技術を提供することにある。 着用者の胴体前部分を覆う前身頃(10)と、着用者の胴体後部分を覆う後身頃(20)と、その後身頃(20)および前記の前身頃(10)の間に位置して着用者の肩部分を覆うショルダーベルト(30)とを備えたツールベストに係る。 後身頃(20)には、着用者の肩部分に接触する肩接触部材(31)を備える。 ショルダーベルト(30)は、前記の前身頃(10)へ一端を固定されるとともに、前記の肩接触部材(31)における着用者との接触面の上方を通って前記の後身頃(20)へ固定される伸縮部材(29)へ他端を固定される。 前記の伸縮部材(29)は、ショルダーベルト(30)の長さ方向における着用者の肩に沿った前身頃(10)と後身頃(20)の距離が変化可能である。

目的

ここでは、ベルト長さ調整具が着用者の身体に振れないような構造を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

この技術が所属する分野

ライセンス契約や譲渡などの可能性がある特許掲載中! 開放特許随時追加・更新中 詳しくはこちら

請求項1

着用者胴体前部分を覆う前身と、着用者の胴体後部分を覆う後身頃と、その後身頃および前記の前身頃の間に位置して着用者の肩部分を覆うショルダーベルトとを備えたツールベストであって、前記の後身頃には、着用者の肩部分に接触する肩接触部材を備え、前記のショルダーベルトは、前記の前身頃へ一端を固定されるとともに、前記の肩接触部材における着用者との接触面の上方を通って前記の後身頃へ固定される伸縮部材へ他端を固定され、前記の伸縮部材は、ショルダーベルトの長さ方向における着用者の肩に沿った前身頃と後身頃の距離が変化可能であるように形成したツールベスト。

請求項2

着用者の胴体前部分を覆う前身頃と、着用者の胴体後部分を覆う後身頃と、その後身頃および前記の前身頃の間に位置して着用者の肩部分を覆うショルダーベルトとを備えたツールベストであって、前記の前身頃には、着用者の肩部分に接触する肩接触部材を備え、前記のショルダーベルトは、前記の後身頃に一端を固定されるとともに、前記の肩接触部材における着用者との接触面の上方を通って前記の前身頃へ固定される伸縮部材へ他端を固定され、前記の伸縮部材は、ショルダーベルトの長さ方向における着用者の肩に沿った前身頃と後身頃との距離が変化可能であるように形成したツールベスト。

請求項3

前記の伸縮部材は、前記の前身頃および前記の後身頃に対して着脱可能に形成した請求項1または請求項2のいずれかに記載のツールベスト。

請求項4

前記の伸縮部材は、ショルダーベルトとは別部材として構成され、前記の前身頃または前記の後身頃に対して固定された請求項1から請求項3のいずれかに記載のツールベスト。

技術分野

0001

本発明は、アウトドアや所定の作業にて用いるツールなどを収納したり、救命のために浮力材を収納したりするツールベストに関する。

背景技術

0002

釣りキャンプハンティングなどのアウトドアスポーツにおいては、その活動において様々なツールが必要となる。そうしたツールを収納し、且つ必要な場面ではすぐに取り出せる服として、ツールベストが普及している。すなわち、左右の前身後ろ身頃にいくつかのポケットを備え、ツールの収納空間を確保している。 同様に、作業者作業用のツールを収納するのに用いるワークベストも存在する。
釣りにおけるツールベストとしては、落水時の救命のために浮力材を収納しつつ、釣りに用いる様々なツールをも収納可能なフローティングベストも普及している。

0003

ツールベスト本体およびツールベストに収納したツールの重さのほとんどは、着用者肩部分支えることとなる。しかし、ツールベスト本体が着用者の身体に密着していれば、ツールベストの内側と着用者との接触部分に重さが分散する。したがって、ツールベストには、着用者の身体に密着させるために、肩部分や腰回り調整ベルトを備えている。

0004

特許文献1においては、背中に着用具が密着する不快感といった利用者不満を解消し、温度保有媒体温熱及び冷却効果を向上させるため、人体側との接触面をメッシュ状に形成したり、収納部近傍に伸縮部を設けたりした着用具が開示されている。

0005

特許文献2においては、調節ベルト調節具釣り糸が絡まるおそれがある、という釣り用ベストにおける特有の問題点を解決するため、記調節ベルトは、調節具が布状体の内側に位置するように形成した釣り用ベストが開示されている。
特許文献3においても、調整ベルトに関する工夫をした釣り服が開示されている。ここでは、ベルト長調整具が着用者の身体に振れないような構造を提供することで、着用時の快適性を向上させようというものである。

先行技術

0006

特開2002−317314号公報
特開2000−8205号公報
特開2002−13010号公報

発明が解決しようとする課題

0007

釣り用ベストに代表されるツールベストは、ツールを収納している際には両手が自由になるということから、前述したように、多くのポケット(収納空間)を備えている。ツールの取り出しや収納の便利さから、特に前身頃に備えられたポケットには、多くのツールを収納してしまう。

0008

前述したように、ツールベスト本体およびツールベストに収納したツールの重さのほとんどは着用者の肩部分が支えることとなるが、ツールベスト本体が着用者に密着している場合には、着用者との接触部分に重さを分散させることができる。
しかし、着用者がツールベストを揺り動かすような動作(たとえば歩いたり、前屈みになったり、という動作)をすると、ツールベストと着用者との接触部分が離れ、分散されていた重さが肩へ掛かってしまう瞬間がある。瞬間的であるために、その重さは小さくても衝撃となり、着用者への負担は小さくない。

0009

本発明が解決しようとする課題は、ツールベストの着用者に対して、ツールベストが揺れ動いた際に生じる肩への負担を軽減できる技術を提供することにある。

課題を解決するための手段

0010

(第一の発明)
第一の発明は、着用者の胴体前部分を覆う前身頃(10)と、着用者の胴体後部分を覆う後身頃(20)と、その後身頃(20)および前記の前身頃(10)の間に位置して着用者の肩部分を覆うショルダーベルト(30)とを備えたツールベストに係る。
前記の後身頃(20)には、着用者の肩部分に接触する肩接触部材(31)を備える。
前記のショルダーベルト(30)は、前記の前身頃(10)へ一端を固定されるとともに、前記の肩接触部材(31)における着用者との接触面の上方を通って前記の後身頃(20)へ固定される伸縮部材(29)へ他端を固定される。
前記の伸縮部材(29)は、ショルダーベルト(30)の長さ方向における着用者の肩に沿った前身頃(10)と後身頃(20)の距離が変化可能であるように形成した(図3参照)。

0011

用語説明
「ツールベスト」とは、ツール、浮力材を収納するスペースやポケットを備えたベストであり、アウトドアスポーツで用いられるアウトドアベストのほか、作業者が作業用のツールを収納するのに用いるワークベストも含まれることとする。
「着用者」とは、本願発明に係る「ツールベスト」を着用する人である。「ツールベスト」がフィッシングベストであれば釣り人であり、ツールベストがワークベストであれば作業者である。
「ショルダーベルト(30)」について「伸縮部材(29)へ他端を固定」されるとは、全く動かないように縫い付けられるような場合、他の部材を介して固定される場合などのほか、実施形態に示すように他の部材(伸縮部材(29))を介して保持される場合も含む。
また、「接触面の上方を通って」とは、着用者には接触しないという趣旨である(後述する実施形態を参照)。
「肩接触部材(31)」は、前身頃(10)や後身頃(20)とは独立させた部材として構成してもよいし、後身頃(20)と一体に形成してもよい。
「伸縮部材(29)」とは、ツールベストの重さが着用者への衝撃となる事態において、その衝撃を吸収するために伸びるまたは縮む部材である。たとえば合成ゴムを用いた帯状伸縮体を一部に含む、または全体が帯状の伸縮体からなる部材などである。コイルスプリングダンパーあるいはコイルスプリングと帯状のゴムとを組み合わせたような複合的な弾性体としてもよい。後述する実施形態においては伸びることで衝撃を吸収する構造を採用しているが、ゴム、スプリング、ダンパーなどは、縮むことによって衝撃を吸収するような構造としてもよい。
「伸縮部材(29)」が後身頃(20)やショルダーベルト(30)へ固定される構造については、直接縫い付けたり、他の部材を介在させたり、様々である。

0012

(作用)
本発明に係るツールベストを着用者が着用した場合、ツールベストの前身頃(10)が着用者の上半身の前側へ、後身頃(20)が上半身の後側へ、それぞれ位置する。そして、着用者の肩には、ショルダーベルト(30)における肩接触部材(31)が接触する。そして、着用者は、ツールベストを身体に密着させ、必要なツールをツールベストへ収納する。
着用者が動いた場合にツールベストにおける前身頃(10)との密着性が失われた瞬間、密着が離れることによってその密着面にて支えられていたツールベストの重量は、衝撃的な下方向の力となってショルダーベルト(30)を介して着用者の肩への負担となる。しかし、この瞬間の下方向の力は、伸縮部材を含んだ伸縮部材(29)が伸縮することで、着用者の肩へ伝わる時間を長くする。そのため、衝撃的な下方向の力は着用者の肩へゆっくりと伝わることとなり、着用者の肩への負担は緩和される。

0013

(第二の発明)
第二の発明もまた、着用者の胴体前部分を覆う前身頃(40)と、着用者の胴体後部分を覆う後身頃(50)と、その後身頃(50)および前記の前身頃(40)の間に位置して着用者の肩部分を覆うショルダーベルト(60)とを備えたツールベストに係る。
前記の前身頃(40)には、着用者の肩部分に接触する肩接触部材(61)を備える。
前記のショルダーベルト(60)は、前記の後身頃(50)に一端を固定されるとともに、前記の肩接触部材(61)における着用者との接触面の上方を通って前記の前身頃(40)へ固定される伸縮部材(49)へ他端を固定される。
「肩接触部材(61)」は、前身頃(40)や後身頃(50)とは独立させた部材として構成してもよいし、前身頃(40)と一体に形成してもよい。

前記の伸縮部材(49)は、ショルダーベルト(60)の長さ方向における着用者の肩に沿った前身頃(40)と後身頃(50)との距離が変化可能であるように形成している(図5参照)。

0014

(作用)
着用者が動いた場合にツールベストにおける後身頃(50)との密着性が失われた瞬間、第一の発明と同様に機能する。
着用者が着用している際に後身頃(50)との密着性が失われることの多いツールベスト、後身頃(50)が重くなることが多いツールベストに採用することが向いている。
換言すれば、第一の発明は、着用者が着用している際に前身頃(10)との密着性が失われることの多いツールベスト、前身頃(10)が重くなることが多いツールベストに採用することが向いている。

0015

(第一および第二の発明のバリエーション1)
第一の発明および第二の発明における伸縮部材(29,49)は、前記の前身頃および前記の後身頃に対して着脱可能に形成すると、より好ましい。
伸縮部材(29,49)が劣化した場合に交換したり、衝撃吸収の速度(弾性係数など)を着用者の好みで変化させたりしたい場合などに便利である。
伸縮部材(29,49)をショルダーベルトの一部として形成するとともに、そのショルダーベルトを前記の前身頃および前記の後身頃に対して着脱可能に形成してもよい。ワンタッチファスナーなどを介在させて着脱可能に形成してもよい。

0016

(第一および第二の発明のバリエーション2)
第一の発明および第二の発明における伸縮部材(29,49)は、ショルダーベルトとは別部材として構成され、前記の前身頃または前記の後身頃に対して固定されることとしてもよい。

発明の効果

0017

第一の発明および第二の発明によれば、ツールベストの着用者に対して、ツールベストが揺れ動いた際に生じる肩への負担を軽減できるツールベストを提供することができた。

図面の簡単な説明

0018

本発明の第一の実施形態に係るフローティングベストの正面図である。
本発明の第一の実施形態に係るフローティングベストの背面図である。
本発明の第一の実施形態に係るフローティングベストの側断面図である。
本発明の第一の実施形態に係るフローティングベストを使用した場合の作用を示す側面図である。
本発明の第二の実施形態に係るフローティングベストの側断面図である。

実施例

0019

以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。ここで用いる図面は、図1から図5である。図1から図4は第一の実施形態を示し、図5は第二の実施形態を示す。

0020

図1および図2では、第一の実施形態に係るフィッシングベストの全体を示している。
ここに示すフィッシングベストは、左右一対の前身頃10,10と、一枚の後身頃20とが両脇に備えられたウエスト調整ベルト13,13に連結されて形成されている。
前身頃10,10の前端縁同士は、ファスナによって開閉自在である。また、前身頃10,10および後身頃20には、発泡プラスチックなどの材質にて形成された板状の浮力材が収納されている。
着用者(釣り人)が着用した場合に、前身頃10における着用者の身体側に位置する面を前体側面11とし、後身頃20における着用者の身体側に位置する面を後体側面21とする。

0021

図3(a)にて示すように、前身頃10および後身頃20の上部は、ショルダーベルト30によって連結されている。
後身頃20には、その上部から連続して形成されて着用者の肩部分に接触する肩接触部材31が備えられている。
このショルダーベルト30は、前身頃10の上部から肩接触部材31の上方を通って後身頃20の上部にて折り返されるベルト本体33を備える。
そのベルト本体33の一端は、前身頃10の上部における前体側面11とは反対側の面(外側面)に縫いつけて固定されている。そして、「日」の字形をなした前ベルト通し36を挿通し、肩接触部材31の上面に接する筒状の肩上部材34を貫通して後身頃20の上部に達する。

0022

後身頃20の上部には、「口」の字形のリング状をなした後ベルト通し35を挿通した状態で一端を固定される伸縮部材(合成ゴム製板材)たるベルト通し固定部29が着用者の肩の後辺りに縫い付けられている。このベルト通し固定部29は、ショルダーベルト30における着用者の肩に沿った前身頃10と後身頃20の距離を変化させることが可能であるような伸縮部材として機能する。
本実施形態においては、伸縮部材としてのベルト通し固定部29は、無付加状態における長さの1.5倍ほどの伸縮可能なゴム製ベルトポリエステル糸巻き付けた合成ゴム糸で編んだ布地)を採用している。

0023

図3(b)に示すが、肩上部材34を前身頃10側から挿入されて後身頃20側へ貫通したベルト本体33は、後ベルト通し35にて折り返され、後身頃20側から再び肩上部材34を貫通する。前身頃10側へ肩上部材34を貫通したベルト本体33は、前ベルト通し36を通され、ベルト本体33の端部は、前体側面11側の上部に設けられたベルト端保持部19に達する。
ベルト端保持部19に達する長さを長くしたり、短くしたりすることで、着用者の体格フィットさせる(密着させる)。

0024

着用者が本実施形態に係るフローティングベストを着用する場合、前述したショルダーベルト30におけるベルト本体33を調整したり、ウエスト調整ベルト13,13を調整したりして、着用者の身体に密着させる。密着するのは、前身頃10の前体側面11、後身頃20の後体側面21および肩接触部材31の下面である。そうして密着した面に生じた摩擦力によって、本実施形態に係るフローティングベストおよびそのフローティングベストに収納された浮力体やツールを支えている。

0025

図4(a)および(b)に示すように、着用者が前屈みとなる動作をすると、前身頃10の前体側面11が着用者から離れ、前体側面11および着用者の間に存在していた摩擦力が無くなる。その結果、前身頃10を押し下げようとする力が発生する。そして、伸縮部材であるベルト通し固定部29が伸びることで、前身頃10を押し下げようとする力を、瞬間的なものではなく、時間を掛けた緩やかなものに変換する。その結果、後身頃20の後体側面21および肩接触部材31の下面だけで支えることとなった力、特に肩接触部材31の下面へ発生する力の衝撃を弱め、着用者に対する負荷を軽減する。

0026

肩上部材34は、その下面が肩接触部材31の上面と接し、摩擦力が発生している。前身頃10と後身頃20とが引き離される方向の力(たとえば、前身頃10を押し下げようとする力)が発生した場合、肩上部材34の下面と肩接触部材31の上面とに生じる摩擦力が前記の力に抗する。摩擦力に勝る力が発生した場合、伸縮部材であるベルト通し固定部29が更に伸び、肩上部材34は、前身頃10側へ移動する。このときも、肩接触部材31の下面へ発生する力の衝撃を弱め、着用者の肩へ伝わる時間を長くする。そのため、衝撃的な下方向の力は着用者の肩へゆっくりと伝わることとなり、着用者の肩への負担は緩和される。

0027

ベルト通し固定部29は、縫い付けて固定されている。しかし、後身頃20におけるベルト通し固定部29を着脱自在である保持方法を採用すれば、伸縮部材であるベルト通し固定部29が劣化した場合に交換したり、衝撃吸収の速度(弾性係数など)を着用者の好みで変化させたりしたい場合などに便利である。

0028

図5に基づいて、第二の実施形態を説明する。
この第二の実施形態は、着用者の胴体前部分を覆う前身頃40と、着用者の胴体後部分を覆う後身頃50と、その後身頃50および前記の前身頃40の間に位置して着用者の肩部分を覆うショルダーベルト60とを備えたツールベストに係る。
前身頃40における着用者の身体側に位置する面を前体側面41とし、後身頃50における着用者の身体側に位置する面を後体側面51とする。 前身頃40および後身頃50の上部は、ショルダーベルト60によって連結されている。また、前身頃40には、その上部から連続して形成されて着用者の肩部分に接触する肩接触部材61が備えられている。

0029

このショルダーベルト60は、前身頃40の上部から肩接触部材61の上方を通って後身頃50の上部にて折り返される布製の帯状体であるベルト本体63を備える。
そのベルト本体63の一端は、前身頃40の上部における前体側面11とは反対側の面(外側面)に縫いつけて固定されている。そして、「日」の字形をなした前ベルト通し36を挿通し、肩接触部材61の上面に接する筒状の肩上部材64を貫通して後身頃50の上部に達する。

0030

前身頃40の上部には、「口」の字形のリング状をなした前ベルト通し65を挿通した状態で一端を固定される伸縮部材(合成ゴム製の板材)たるベルト通し固定部49が着用者の肩の前辺りに縫い付けられている。このベルト通し固定部49は、ショルダーベルト60における着用者の肩に沿った前身頃40と後身頃50の距離を変化させることが可能であるような伸縮部材として機能する。
前述のベルト通し固定部49もまた、無付加状態における長さの1.5倍ほどの伸縮可能なゴム製ベルト(ポリエステル糸を巻き付けた合成ゴム糸で編んだ布地)であり、伸縮部材として機能する。

0031

肩上部材64を後身頃50側から挿入されて前身頃40側へ貫通したベルト本体63は、前ベルト通し65にて折り返され、前身頃40側から再び肩上部材64を貫通する。後身頃50側へ肩上部材64を貫通したベルト本体63は、後ベルト通し66を通され、ベルト本体63の端部は、後体側面51側の上部に設けられたベルト端保持部59に達する。
ベルト端保持部59に達する長さを長くしたり、短くしたりすることで、着用者の体格にフィットさせる(密着させる)。

0032

本実施形態に係るツールベストの着用者が動いた場合であって着用者と後身頃50との密着性が失われた瞬間、伸縮部材であるベルト通し固定部49が伸びることで、後身頃50を押し下げようとする力を、瞬間的なものではなく、時間を掛けた緩やかなものにする。その結果、着用者の肩への負担を衝撃的な力ではなく、緩やかに加わる重量とする。
着用者が着用している際に後身頃50との密着性が失われることの多いスポーツなどに用いるツールベスト、後身頃50が前身頃40よりも重くなることが多いツールベストに採用することが向いている。

0033

第一および第二の実施形態における伸縮部材としては、ゴム製ベルト(ポリエステル糸を巻き付けた合成ゴム糸で編んだ布地)によるベルト通し固定部29,49を採用したが、ショルダーベルト30,60として機能する部材の一部が伸縮する伸縮部材であればよい。たとえば、ベルト本体33,63やベルト通し35,65などが伸縮する伸縮部材として機能することとしても良い。

0034

第一および第二の実施形態は、フィッシングベストとしたが、本願発明はフィッシングベストに限られず、ワークウェアとしてのワークベスト、アウトドアスポーツなどで用いられるツールベストであれば採用可能である。

0035

本発明は、釣り具アウトドアウェア、ワークウェアの製造業、釣り具やアウトドア用品のレンタル業、アウトドアスポーツのインストラクター事業などにおいて、利用可能性を有する。

0036

10;前身頃11;前体側面
13;ウエスト調整ベルト
18;ショルダーベルト固定部 19;ベルト端保持部
20;後身頃21;後体側面
29;伸縮部材(ベルト通し固定部)
30; ショルダーベルト 31; 肩接触部材
33;ベルト本体
34; 肩上部材 35; 後ベルト通し
36; 前ベルト通し
40; 前身頃 41; 前体側面
49; 伸縮部材(ベルト通し固定部)
50; 後身頃 51; 後体側面
58; ショルダーベルト固定部 59; ベルト端保持部
60; ショルダーベルト 61; 肩接触部材
63; ベルト本体
64; 肩上部材 65; 後ベルト通し
66; 前ベルト通し

ページトップへ

この技術を出願した法人

この技術を発明した人物

ページトップへ

関連する挑戦したい社会課題

該当するデータがありません

関連する公募課題

該当するデータがありません

ページトップへ

おススメ サービス

おススメ astavisionコンテンツ

新着 最近 公開された関連が強い技術

  • 大薮正子の「 下着」が 公開されました。( 2020/04/30)

    【課題】 本発明者は、被介護者が、大便処理にともなう不快感を覚えたり、便意を感じたときに看護師のような介護者を煩わせることを気にしたりすることがなくなればよいと感じている。そして、本発明者は、大便処... 詳細

  • 国立大学法人愛媛大学の「 パッド」が 公開されました。( 2020/04/30)

    【課題】人工膝関節全置換術を受けた人でも安心して跪き動作を行うことができるパッドを提供する。【解決手段】人の関節部を保護するために使用される板状の用具であって、外層2と、ベース層3と、ベース層3と外層... 詳細

  • ミドリ安全株式会社の「 衣服用ファン」が 公開されました。( 2020/04/30)

    【課題】本願は、衣服の開口部から容易に脱落しない衣服用ファンを提供することを課題とする。【解決手段】本発明は、衣服の開口部に装着される衣服用ファンであって、電動のファンを内蔵し、開口部の周囲に接触する... 詳細

この 技術と関連性が強い人物

関連性が強い人物一覧

この 技術と関連する社会課題

該当するデータがありません

この 技術と関連する公募課題

該当するデータがありません

astavision 新着記事

サイト情報について

本サービスは、国が公開している情報(公開特許公報、特許整理標準化データ等)を元に構成されています。出典元のデータには一部間違いやノイズがあり、情報の正確さについては保証致しかねます。また一時的に、各データの収録範囲や更新周期によって、一部の情報が正しく表示されないことがございます。当サイトの情報を元にした諸問題、不利益等について当方は何ら責任を負いかねることを予めご承知おきのほど宜しくお願い申し上げます。

主たる情報の出典

特許情報…特許整理標準化データ(XML編)、公開特許公報、特許公報、審決公報、Patent Map Guidance System データ