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技術 身体洗浄剤組成物

出願人 日油株式会社
発明者 山仲藍子松尾諭藤田博也上田龍
出願日 2015年3月31日 (4年10ヶ月経過) 出願番号 2015-071901
公開日 2016年11月10日 (3年3ヶ月経過) 公開番号 2016-190812
状態 特許登録済
技術分野 化粧料
主要キーワード 陽イオン性高分子 ポリグリセリンラウリン酸エステル 脱脂力 ポリオキシアルキレンエステル ココイルグルタミン酸トリエタノールアミン グルタミン酸アルギニン 陰イオン性高分子 泡立つ
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課題

硬水使用時においても良好な泡立ちが得られ、洗い上がりにつっぱり感を抑制し肌になめらかにする身体洗浄剤組成物の提供。

解決手段

(a)成分:式(1)で表される界面活性剤を0.1〜20質量%、(b)成分:C8〜22の脂肪酸塩を10〜50質量%含有し、(a)/(b)(質量比)が0.01〜0.8である身体洗浄剤組成物。(R1COはC8〜22の脂肪族アシル基;R2は単結合又はC1〜4の直鎖或いは分岐鎖アルキレン基;R3はC1〜4の直鎖/分岐鎖のアルキレン基;M1はアルカリ金属原子又はアルカノールアミン

概要

背景

身体洗浄剤組成物は、汚れを除去する洗浄力はもちろんのこと、泡も重要視されるものである。例えば、キメ細かく濃密な泡は、肌を擦る際に肌と手やタオルなどの間の緩衝材となり、皮膚への摩擦を軽減する効果があり、またキメ細かい泡が毛穴から汚れを掻き出し易くするので洗浄力が増すなどの効果が期待できる。さらに、速く豊富泡立つことで満足感が得られるなど、良好な泡立ちが求められている。これらのことから身体洗浄剤組成物に配合される洗浄成分としては、良好な泡質(特にキメが細かく濃密な泡)が速く得られるという理由で、脂肪酸塩汎用されている。
しかしながら、使用する水中にカルシウムイオンマグネシウムイオンが特に多く含まれていると、脂肪酸がこれらの金属イオンと塩を形成するので泡立ち易さおよび泡質が低下する問題がある。

そこで、脂肪酸塩に様々な化合物を組み合わせることで、この課題を解決する試みがなされている。また、脂肪酸塩は洗浄力が高い反面、脱脂力が高いことが問題の一つである。それに対し、肌に対してマイルドな洗浄成分として、アシルアミノ酸陰イオン界面活性剤が挙げられる。
しかし、アシルアミノ酸系陰イオン界面活性剤は肌への負担は減らせるものの、泡立ちについては脂肪酸塩に比べると劣るという問題がある。

さらに身体洗浄剤組成物に求められる事項として、洗い上がりの肌の状態が良好であることが挙げられる。脂肪酸塩の特徴として、泡立ち易さおよび泡質については良好であるものの、洗い上がりの肌につっぱり感が感じられるという問題がある。特に、使用する水の硬度が高い際は、より強くつっぱり感が感じられる。一方、アシルアミノ酸系陰イオン界面活性剤を用いた際は、洗い上がりの肌のつっぱり感は感じられないものの、肌のぬるつきを感じることがある。よって、つっぱり感やぬるつき感が感じられることなく、良好な肌状態として例えばなめらか感触が付与されることが望まれている。

そこで、例えば特許文献1や特許文献2には、脂肪酸塩と、N−ヤシ油脂肪酸アシルグルタミン酸カリウムやN−ラウロイル−L−グルタミン酸アルギニンなどのアシルアミノジカルボン酸塩とを組み合わせた身体洗浄剤組成物が洗い上がりのさらさら感を付与できることが示されている。
しかし、これらは肌になめらかさを与えることができるが、硬度の高い水を使用した際の泡立ちが劣り、つっぱり感の抑制は不十分であった。

特許文献3には、脂肪酸塩と糖アルコールエデト酸などとの組み合わせによって、硬水中での泡立ちを向上させ、つっぱり感を抑制できることが示されている。しかし、この方法では洗い上がりの肌のなめらかさが得られなかった。

特許文献4には、脂肪酸塩とシリカを組み合わせることによって、さらさら感を付与し肌をなめらかにできることが示されている。しかし、この方法では硬度の高い水を使用した際のつっぱり感抑制や泡立ちは不十分であった。
以上のとおり、硬水使用時においても良好な泡立ち易さや泡質、および肌のつっぱり感の抑制とともに、なめらかさ付与の全てを満たす身体洗浄剤組成物の開発は困難であった。

概要

硬水使用時においても良好な泡立ちが得られ、洗い上がりにつっぱり感を抑制し肌になめらかにする身体洗浄剤組成物の提供。(a)成分:式(1)で表される界面活性剤を0.1〜20質量%、(b)成分:C8〜22の脂肪酸塩を10〜50質量%含有し、(a)/(b)(質量比)が0.01〜0.8である身体洗浄剤組成物。(R1COはC8〜22の脂肪族アシル基;R2は単結合又はC1〜4の直鎖或いは分岐鎖アルキレン基;R3はC1〜4の直鎖/分岐鎖のアルキレン基;M1はアルカリ金属原子又はアルカノールアミン)なし

目的

よって、つっぱり感やぬるつき感が感じられることなく、良好な肌状態として例えばなめらかな感触が付与されることが望まれている

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

(a)成分:式(1)で表される界面活性剤を0.1〜20質量%、(b)成分:炭素数8〜22の脂肪酸塩を10〜50質量%含有し、(a)成分と(b)成分との質量比((a)/(b))が0.01〜0.8であることを特徴とする身体洗浄剤組成物。(式(1)中、R1COは炭素数8〜22の脂肪族アシル基を示し、R2は単結合または炭素数1〜4の直鎖もしくは分岐鎖アルキレン基を示し、R3は炭素数1〜4の直鎖または分岐鎖のアルキレン基を示し、M1はアルカリ金属原子アルカノールアミンを示す。)

請求項2

さらに、(c)成分:式(2)で表される界面活性剤を0.1〜40質量%含有し、(a)成分と(c)成分の質量比((a)/(c))が0.05〜1であることを特徴とする請求項1に記載の身体洗浄剤組成物。(式(2)中、R4COは炭素数8〜22の脂肪族アシル基を示し、nは1〜2の整数を示し、M2は水素原子、アルカリ金属原子、アルカノールアミンを示す。ただし、少なくとも1つのM2はアルカリ金属原子、アルカノールアミンを示す。)

技術分野

0001

本発明は、硬水使用時においても良好な泡立ちが得られ、洗い上がりにつっぱり感を抑制または解消することができ、さらに肌になめらかさを付与することができる身体洗浄剤組成物に関する。

背景技術

0002

身体洗浄剤組成物は、汚れを除去する洗浄力はもちろんのこと、泡も重要視されるものである。例えば、キメ細かく濃密な泡は、肌を擦る際に肌と手やタオルなどの間の緩衝材となり、皮膚への摩擦を軽減する効果があり、またキメ細かい泡が毛穴から汚れを掻き出し易くするので洗浄力が増すなどの効果が期待できる。さらに、速く豊富泡立つことで満足感が得られるなど、良好な泡立ちが求められている。これらのことから身体洗浄剤組成物に配合される洗浄成分としては、良好な泡質(特にキメが細かく濃密な泡)が速く得られるという理由で、脂肪酸塩汎用されている。
しかしながら、使用する水中にカルシウムイオンマグネシウムイオンが特に多く含まれていると、脂肪酸がこれらの金属イオンと塩を形成するので泡立ち易さおよび泡質が低下する問題がある。

0003

そこで、脂肪酸塩に様々な化合物を組み合わせることで、この課題を解決する試みがなされている。また、脂肪酸塩は洗浄力が高い反面、脱脂力が高いことが問題の一つである。それに対し、肌に対してマイルドな洗浄成分として、アシルアミノ酸陰イオン界面活性剤が挙げられる。
しかし、アシルアミノ酸系陰イオン界面活性剤は肌への負担は減らせるものの、泡立ちについては脂肪酸塩に比べると劣るという問題がある。

0004

さらに身体洗浄剤組成物に求められる事項として、洗い上がりの肌の状態が良好であることが挙げられる。脂肪酸塩の特徴として、泡立ち易さおよび泡質については良好であるものの、洗い上がりの肌につっぱり感が感じられるという問題がある。特に、使用する水の硬度が高い際は、より強くつっぱり感が感じられる。一方、アシルアミノ酸系陰イオン界面活性剤を用いた際は、洗い上がりの肌のつっぱり感は感じられないものの、肌のぬるつきを感じることがある。よって、つっぱり感やぬるつき感が感じられることなく、良好な肌状態として例えばなめらかな感触が付与されることが望まれている。

0005

そこで、例えば特許文献1や特許文献2には、脂肪酸塩と、N−ヤシ油脂肪酸アシルグルタミン酸カリウムやN−ラウロイル−L−グルタミン酸アルギニンなどのアシルアミノジカルボン酸塩とを組み合わせた身体洗浄剤組成物が洗い上がりのさらさら感を付与できることが示されている。
しかし、これらは肌になめらかさを与えることができるが、硬度の高い水を使用した際の泡立ちが劣り、つっぱり感の抑制は不十分であった。

0006

特許文献3には、脂肪酸塩と糖アルコールエデト酸などとの組み合わせによって、硬水中での泡立ちを向上させ、つっぱり感を抑制できることが示されている。しかし、この方法では洗い上がりの肌のなめらかさが得られなかった。

0007

特許文献4には、脂肪酸塩とシリカを組み合わせることによって、さらさら感を付与し肌をなめらかにできることが示されている。しかし、この方法では硬度の高い水を使用した際のつっぱり感抑制や泡立ちは不十分であった。
以上のとおり、硬水使用時においても良好な泡立ち易さや泡質、および肌のつっぱり感の抑制とともに、なめらかさ付与の全てを満たす身体洗浄剤組成物の開発は困難であった。

先行技術

0008

特開2008−94725号公報
特開2004−107319号公報
特開2007−39350号公報
特開2014−70021号公報

発明が解決しようとする課題

0009

本発明は、硬水使用時においても良好な泡立ちが得られ、洗い上がりにつっぱり感を抑制または解消することができ、さらに肌になめらかさを付与することができる身体洗浄剤組成物の提供を目的とする。
なお、本発明において「良好な泡立ちが得られる」とは速泡性と泡質に優れることをいい、言い換えれば、泡立ち易さや泡質が良好であり、例えば、キメ細かく濃密な泡が速く得られることをいう。

課題を解決するための手段

0010

本発明者らは、鋭意検討した結果、特定のアニオン性界面活性剤と特定の脂肪酸塩とを特定の割合で含有する身体洗浄剤組成物が上記目的を達成できることを見出した。

0011

すなわち、本発明は、(a)成分:式(1)で表される界面活性剤を0.1〜20質量%、(b)成分:炭素数8〜22の脂肪酸塩を10〜50質量%含有し、(a)成分と(b)成分との質量比((a)/(b))が0.01〜0.8であることを特徴とする身体洗浄剤組成物である。



(式(1)中、R1COは炭素数8〜22の脂肪族アシル基を示し、R2は単結合または炭素数1〜4の直鎖もしくは分岐鎖アルキレン基を示し、R3は炭素数1〜4の直鎖または分岐鎖のアルキレン基を示し、M1はアルカリ金属原子アルカノールアミンを示す。)

0012

また、本発明の身体洗浄剤組成物は、さらに、(c)成分:式(2)で表される界面活性剤を0.1〜40質量%含有し、(a)成分と(c)成分の質量比((a)/(c))が0.05〜1であってもよい。



(式(2)中、R4COは炭素数8〜22の脂肪族アシル基を示し、nは1〜2の整数を示し、M2は水素原子、アルカリ金属原子、アルカノールアミンを示す。ただし、少なくとも1つのM2はアルカリ金属原子、アルカノールアミンを示す。)

発明の効果

0013

本発明の身体洗浄剤組成物によれば、硬水使用時においても良好な泡立ちが得られ、洗い上がりにつっぱり感を抑制または解消することができ、さらに肌になめらかさが付与される。
なお、本明細書における「硬水」とは、アメリカ硬度で120ppm以上の水をいう。

0014

以下、本発明の実施形態を説明する。
本発明の身体洗浄剤組成物は、下記(a)成分および(b)成分を少なくとも含有する。

0015

〔(a)成分〕
本発明に用いられる(a)成分は、上記式(1)で表される界面活性剤である。
式(1)中のR1COは炭素数8〜22、好ましくは炭素数8〜18の脂肪族アシル基を示す。脂肪族アシル基には、炭素数8〜22の飽和脂肪酸または不飽和脂肪酸由来とするアシル基のみならず、これら脂肪酸の二種以上を含む混合脂肪酸由来のアシル基が含まれる。例えば、ヤシ油脂肪酸アシル基、パーム核油脂肪酸アシル基カプロイル基、ラウロイル基、ミリストイル基、パルミトイル基、ステアロイル基、オレオイル基、ベヘニル基などが挙げられる。好ましくは、ラウロイル基、ミリストイル基、ヤシ油脂肪酸アシル基、パーム核油脂肪酸アシル基である。特に好ましくは、ラウロイル基、ヤシ油脂肪酸アシル基、パーム核油脂肪酸アシル基である。

0016

式(1)中のR2は単結合または炭素数1〜4の直鎖もしくは分岐鎖のアルキレン基を示す。R2としては、例えば、メチレン基エチレン基、n-プロピレン基イソプロピレン基、n-ブチレン基、イソブチレン基などが挙げられ、好ましくはエチレン基、n-プロピレン基である。すなわち、式(1)中のR2OHとしては、例えば、モノヒドロキシエチル基、モノヒドロキシプロピル基、モノヒドロキシイソプロピル基、モノヒドロキシブチル基、2−ヒドロキシブチル基などが挙げられる。好ましくはモノヒドロキシエチル基、モノヒドロキシプロピル基である。

0017

また、式(1)中のR3は炭素数1〜4の直鎖または分岐鎖のアルキレン基を示す。R3としては、例えば、メチレン基、エチレン基、n-プロピレン基、イソプロピレン基、n-ブチレン基、イソブチレン基などが挙げられ、好ましくはエチレン基、n-プロピレン基である。すなわち、式(1)中のR3COOHは、例えば、モノカルボキシメチレン基、モノカルボキシエチレン基、モノカルボキシプロピレン基、モノカルボキシイソプロピレン基、モノカルボキシブチレン基、モノカルボキシイソブチレン基などが挙げられる。好ましくはモノカルボキシエチレン基である。

0018

式(1)中のM1はアルカリ金属原子、アルカノールアミンを示す。アルカリ金属原子としては、例えば、ナトリウムカリウムなどが挙げられる。また、アルカノールアミンとしては、モノエタノールアミンジエタノールアミントリエタノールアミンなどが挙げられる。これらのうち好ましくは、ナトリウム、カリウム、トリエタノールアミンである。

0019

式(1)で表される界面活性剤の具体例としては、例えば、ラウロイルヒドロキシエチルアラニンナトリウム、ラウロイルヒドロキシエチルアラニントリエタノールアミン、ラウロイルヒドロキシプロピルアラニントリエタノールアミン、ココイルヒドロキシエチルアラニンナトリウムなどが挙げられる。

0020

本発明において(a)成分は、上記式(1)で包含される化合物のうち一種または二種以上を適宜選択して用いることができる。

0021

(a)成分の含有量は、身体洗浄剤組成物に対して、0.1〜20質量%であり、好ましくは0.5〜15質量%であり、特に好ましくは1〜10質量%である。(a)成分の含有量が少なすぎる場合は肌のつっぱり感が抑制できないことがあり、(a)成分の含有量が多すぎる場合には、洗浄時の泡のコシが得られないなど泡立ちが不十分となることがある。

0022

〔(b)成分〕
本発明に用いられる(b)成分は、炭素数8〜22の脂肪酸塩である。
脂肪酸の炭素数は、10〜20が好ましく、12〜18が特に好ましい。また、炭素数8〜22の脂肪酸としては、例えば、ラウリン酸ミリスチン酸パルミチン酸イソパルミチン酸、ステアリン酸イソステアリン酸オレイン酸などが挙げられ、これらのうち1種または2種以上を用いることができる。また、脂肪酸の混合物である混合脂肪酸を用いることができ、かかる混合脂肪酸としては、例えば、ヤシ油脂肪酸、パーム核油脂肪酸、牛脂脂肪酸などが挙げられる。好ましくはラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、ヤシ油脂肪酸、パーム核油脂肪酸であり、特に好ましくはラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸である。

0023

また、塩を形成する対イオンとしては、ナトリウム、カリウムなどのアルカリ金属原子、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミンなどの有機アミンが挙げられる。好ましくは、ナトリウム、カリウム、トリエタノールアミンであり、特に好ましくはカリウムである。
本発明において(b)成分は、上記脂肪酸塩のうち一種または二種以上を適宜選択して用いることができる。

0024

(b)成分の含有量は、身体洗浄剤組成物に対して、10〜50質量%であり、好ましくは20〜40質量%であり、特に好ましくは25〜35質量%である。(b)成分の含有量が少なすぎる場合、速泡性や泡のクリーミー性が低下し、泡立ちが不十分になることがあり、(b)成分の含有量が多すぎる場合、固形物析出し、望む剤形を調製するのが困難になることがある。

0025

本発明の身体洗浄剤組成物は、(a)成分と(b)成分の質量比((a)/(b))が0.01〜0.8であり、好ましくは0.1〜0.4である。質量比((a)/(b))が大きすぎる場合には泡立ちが不十分となることがあり、質量比((a)/(b))が小さすぎる場合には肌のなめらかさ付与やつっぱり感抑制が不十分となることがある。

0026

〔(c)成分〕
本発明の身体洗浄剤組成物は、さらに、(c)成分として上記式(2)で表される界面活性剤を含有していてもよい。本発明の身体洗浄剤組成物が(c)成分として式(2)で表される界面活性剤をさらに含有することによって、洗い上がりの肌触りをより良好にすることができる。

0027

式(2)中のR4COは炭素数8〜22、好ましくは炭素数8〜18の脂肪族アシル基を示す。脂肪族アシル基には、炭素数8〜22の飽和脂肪酸または不飽和脂肪酸を由来とするアシル基のみならず、これら脂肪酸の二種以上を含む混合脂肪酸由来のアシル基が含まれる。例えば、ヤシ油脂肪酸アシル基、パーム核油脂肪酸アシル基、カプロイル基、ラウロイル基、ミリストイル基、パルミトイル基、ステアロイル基、オレオイル基、ベヘニル基などが挙げられる。好ましくは、ラウロイル基、ミリストイル基、ヤシ油脂肪酸アシル基、パーム核油脂肪酸アシル基である。特に好ましくは、ラウロイル基、ヤシ油脂肪酸アシル基、パーム核油脂肪酸アシル基である。

0028

式(2)中のnは1〜2の整数を示す。
M2は水素原子、アルカリ金属原子、アルカノールアミンを示す。アルカリ金属原子としては、例えば、ナトリウム、カリウムなどが挙げられる。また、アルカノールアミンとしては、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミンなどが挙げられる。これらのうち好ましくは、ナトリウム、カリウム、トリエタノールアミンである。ただし、式(2)中の2つのM2のうち少なくとも1つのM2はアルカリ金属原子、アルカノールアミンを示す。

0029

式(2)で表される界面活性剤の具体例としては、例えば、ラウロイルグルタミン酸ナトリウム、ラウロイルアスパラギン酸ナトリウムココイルグルタミン酸トリエタノールアミン、ココイルアスパラギン酸トリエタノールアミンなどが挙げられる。

0030

本発明において(c)成分は、上記式(2)で包含される化合物のうち一種または二種以上を適宜選択して用いることができる。

0031

(c)成分の含有量は、身体洗浄剤組成物に対して、0.1〜40質量%であり、好ましくは0.5〜30質量%であり、特に好ましくは1〜20質量%である。(c)成分の含有量が少なすぎる場合、添加効果が特に見られないことがあり、(c)成分の含有量が多すぎる場合、低温時に界面活性剤の析出などの問題が起きることがある。

0032

(a)成分と(c)成分の質量比((a)/(c))が0.05〜1であり、好ましくは0.15〜0.6である。質量比((a)/(c))が大きすぎる場合には泡立ちが十分ではないことがあり、質量比((a)/(c))が小さすぎる場合には良好な泡質が得られないことがある。

0033

本発明の身体洗浄剤組成物は、通常の方法に従って製造することができる。本発明の身体洗浄剤組成物はさらに溶剤を含有していてもよい。溶剤としては、水、エタノール等の低級アルコール、または低級アルコール水溶液が挙げられ、特に水が好ましい。
本発明の身体洗浄剤組成物は、(a)成分、(b)成分および水など溶剤の総含有量が100質量%以下であり、さらに(c)成分を含有する場合は、(a)〜(c)の各成分と水など溶剤との総含有量が100質量%以下である。

0034

本発明の身体洗浄剤組成物は、身体の洗浄を目的とするものであれば、液状、ゲル状等の使用形態は限定されず、例えば、ボディーシャンプー洗顔料ハンドソープとして用いることができる。
また、本発明の身体洗浄剤組成物は、必要に応じて、本発明の効果を損なわない範囲内で、他の界面活性剤や保湿剤、油分、水溶性高分子防腐剤殺菌剤pH調整剤など、毛髪や身体の洗浄剤に一般的に用いられている各種成分を含有していてもよい。

0035

他の界面活性剤としては、陽イオン性界面活性剤陰イオン性界面活性剤((a)および(c)成分を除く。)、両性界面活性剤非イオン性界面活性剤が挙げられるが、中でも両性界面活性剤や非イオン性界面活性剤を含有させることが好ましい。
両性界面活性剤としては、例えば、ココアンホ酢酸ナトリウム、ラウラミドプロピルベタインコカミドプロピルベタイン、ラウラミノジ酢酸ナトリウムなどが挙げられ、非イオン性界面活性剤としては、例えば、ラウリン酸ソルビタン、パルミチン酸ソルビタン、オレイン酸ソルビタン、ステアリン酸ソルビタンポリオキシエチレンラウリン酸ソルビタン、ポリオキシエチレンパルミチン酸ソルビタン、ポリオキシエチレンオレイン酸ソルビタン、ポリオキシエチレンステアリン酸ソルビタンなどのソルビタン脂肪酸エステル類グリセリン脂肪酸エステルポリグリセリンラウリン酸エステルポリグリセリンラウリルエーテルショ糖ラウリン酸エステルショ糖ステアリン酸エステルなどのショ糖脂肪酸エステル類;ラウレス−4などのポリオキシアルキレンアルキルエーテル類;ラウリン酸PEG−4やPEG−7グリセリルココエートなどのポリオキシアルキレンエステル類;さらに、ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミドなどのアルキロールアミド類などが挙げられる。

0036

保湿剤としては、例えば、グリセリンプロピレングリコール、1,3-ブチレングリコールジグリセリンソルビトールなどが挙げられる。
油分としては、例えば、流動パラフィン固形パラフィンワセリンなどの炭化水素油ミリスチン酸イソプロピルミリスチン酸オクチルドデシルパルミチン酸イソプロピルセバシン酸ジイソプロピルなどのエステル油ジメチルポリシロキサンなどのストレートシリコーンオイルポリエーテル基アミノ基、脂肪酸アミド基などが導入された変性シリコーンオイルなどのシリコーン油などが挙げられる。
水溶性高分子としては、例えば、デンプンメチルセルロースヒドロキシエチルセルロースヒドロキシプロピルセルロースグアーガムキサンタンガムなどの非イオン性高分子カルボキシメチルデンプンカルボキシメチルセルロースアルギン酸アラビアガムなどの陰イオン性高分子カチオン性デンプン塩化ジメチルジアリルアンモニウムアクリルアミド共重合体ポリクオタニウム−7)、カチオン化セルロース(ポリクオタニウム−10)、塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリル酸共重合体(ポリクオタニウム−22)、アクリルアミドアクリル酸・塩化ジメチルジアリルアンモニウム共重合体(ポリクオタニウム−39)などの陽イオン性高分子などが挙げられる。

0037

防腐剤および殺菌剤としては、例えば、安息香酸またはその塩、パラオキシ安息香酸パラオキシ安息香酸メチルパラオキシ安息香酸プロピルなどのパラベン類フェノキシエタノールなどが挙げられる。
pH調整剤としては、例えば、クエン酸クエン酸ナトリウムなどの有機酸およびその塩、水酸化カリウム水酸化ナトリウム、トリエタノールアミンなどが挙げられる。

0038

〔実施例1〜13および比較例1〜11〕
以下、本発明を実施例および比較例により具体的に説明する。
表1および表2に記載の配合に基づいて、常法に従い、身体洗浄剤組成物を調製した。
実施例および比較例で得られた身体洗浄剤組成物を試料として、下記のとおり評価を行い、その結果を表1および表2にまとめた。

0039

(1)泡立ち
20名の(24〜47)をパネラーとし、硬度が150で40℃の水を用いて試料5gを手で泡立てた時の泡立ちを評価した。泡立ちが良好と感じた場合を2点、泡立ちがやや良いと感じた場合を1点、泡立ちが悪いと感じた場合を0点として20名の合計点を求め、以下のように評価した。
◎:合計点が35点以上;泡立ちが非常に良好である。
○:合計点が30点以上35点未満;泡立ちが良好である。
△:合計点が20点以上30点未満;泡立ちがあまり良くない。
×:合計点が20点未満;泡立ちが悪い。

0040

(2)肌のなめらかさ
20名の男女(24〜47才)をパネラーとし、試料5gを手に付け、硬度が150で40℃の水を用いて手を洗い、タオルで水気を拭き取った後の肌触りを評価した。肌がなめらかと感じた場合を2点、ややなめらかと感じた場合を1点、なめらかでないと感じた場合を0点として20名の合計点を求め、以下のように評価した。
◎:合計点が35点以上;肌が非常になめらかである。
○:合計点が30点以上35点未満;肌がなめらかである。
△:合計点が20点以上30点未満;肌があまりなめらかでない。
×:合計点が20点未満;肌がなめらかでない。

0041

(3)つっぱり感の抑制
20名の男女(24〜47才)をパネラーとし、試料5gを手に付け、硬度が150で40℃の水を用いて手を洗い、洗った後に手を数回振って水気を切った後の肌のつっぱり感を評価した。つっぱり感がないと感じた場合を2点、つっぱり感をやや感じた場合を1点、つっぱり感を感じた場合を0点として20名の合計点を求め、以下のように評価した。
◎:合計点が35点以上;つっぱり感を全く感じない。
○:合計点が30点以上35点未満;つっぱり感を感じない。
△:合計点が20点以上30点未満;わずかにつっぱり感を感じる。
×:合計点が20点未満;つっぱり感を強く感じる。

0042

0043

0044

実施例1〜13はいずれの項目においても良好な評価であった。特に実施例10〜13は(c)成分が含まれており、泡立ち、肌のなめらかさ、つっぱり感の抑制のいずれにおいても良好であった。

0045

一方、比較例1は、(a)成分が含まれていないので、泡立ち、肌のなめらかさ、つっぱり感の抑制のいずれにおいても不十分であった。
比較例2は、つっぱり感は感じられなかったものの、(b)成分が含まれていないので、泡立ち、肌のなめらかさが不十分であった。
比較例3は、(a)成分が含まれておらず、アシメチルアラニン塩が含まれているので、泡立ち、肌のなめらかさ、つっぱり感の抑制のいずれも不十分であった。
比較例4は、(a)成分と(c)成分が含まれているが(b)成分が含まれていないので、つっぱり感が感じられなかったが、泡立ちおよび肌のなめらかさにおいて不十分であった。
比較例5は、(a)成分とその他成分としてラウロイルメチルアラニン、ラウリルジメチル酢酸ベタイン、ラウリン酸が含まれており、つっぱり感は抑制できているものの泡立ちおよび肌のなめらかさが不十分であった。

0046

比較例6は、(b)成分と(c)成分が含まれているが(a)成分が含まれておらず、グリセリンとエデト酸四ナトリウム水塩が含まれているので、つっぱり感は抑制されているが泡立ちおよび肌のなめらかさは不十分であった。
比較例7は、(c)成分とカチオン性ポリマーマイカが含まれているので、肌のなめらかさおよびつっぱり感の抑制は十分であるが、泡立ちは不十分であった。
比較例8は、(b)成分の脂肪酸塩とグリセリンおよびシリカが含まれ、(a)成分が含まれていないので、泡立ち、肌のなめらかさ、つっぱり感の抑制のいずれにおいても不十分であった。
比較例9は、(a)成分と(b)成分との質量比((a)/(b))が本発明規定の範囲から外れているので、肌のなめらかさとつっぱり感の抑制は良好であるものの泡立ちが不十分であった。
比較例10および11は、(a)成分の含有量が本発明規定の上限値を超えており、さらに比較例11は(a)成分と(c)成分との質量比((a)/(c))が本発明規定の範囲から外れているので、泡立ちにおいて不十分であった。

0047

さらに、本発明の身体洗浄剤組成物の処方例を以下に具体的に示す。

0048

0049

0050

0051

0052

実施例

0053

これらの処方例の身体洗浄剤組成物は、硬水使用時においても良好な泡立ちが得られ、洗い上がりにつっぱり感を抑制または解消することができ、さらに肌になめらかさを付与することができた。

0054

本発明の身体洗浄剤組成物は、身体洗浄時、特に硬水を使用した身体洗浄時の利用に適しており、硬水使用時においても良好な泡立ちが得られ、洗い上がりの肌のつっぱり感の抑制または解消、および肌へのなめらかさ付与に優れるものである。

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