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技術 蝶番

出願人 株式会社長尾木鋼
発明者 長尾春水
出願日 2015年3月26日 (5年7ヶ月経過) 出願番号 2015-064044
公開日 2016年10月20日 (4年0ヶ月経過) 公開番号 2016-183493
状態 特許登録済
技術分野 蝶番
主要キーワード 移動原理 蝶番片 付勢体 回動軸側 部品寿命 羽根板 略扇形状 半開状態
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2016年10月20日)のものです。
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図面 (11)

課題

開き戸の閉戸時において扉の吊元側端部と扉枠戸当たりとの隙間を小さくすることができ、かつ、開戸時においても蝶番片の意図しない移動を低減することができる蝶番を提供する。

解決手段

扉枠側に取り付けられる固定側半体と、扉側に取り付けられる可動側半体と、前記固定側半体および前記可動側半体を連結する軸体と、を備え、前記固定側半体は、前記軸体の一端側が挿入される軸筒である固定側軸筒を有し、前記可動側半体は、前記軸体の他端側が挿入される軸筒である可動側軸筒を有し、前記軸体の軸方向における一部の外周面、および、該外周面に対応する前記固定側軸筒の内周面または前記可動側軸筒の内周面には、前記扉が閉方向に回動したときに、前記可動側軸筒を前記扉枠の戸当たり側に移動させるカム機構が形成されていることを特徴とする蝶番により解決する。

概要

背景

開き戸の扉を扉枠に取り付ける際には、一般に、羽根板軸筒を備える一対の蝶番片軸棒で連結した蝶番が用いられている。

下記特許文献1には、閉じた扉の吊元側端部と扉枠の戸当たりとの隙間を小さくする蝶番が開示されている。かかる蝶番は、扉を閉じた際に、羽根板に設けられた係合片124と受け片134とを係合させ、扉側に取り付けられた蝶番片を扉枠の戸当たり側牽引することにより、扉と戸当たりとの隙間を小さくする。また、扉を開いた際には、扉枠側に取り付けられた蝶番片の軸筒内に配置された付勢体20により、扉側の蝶番片を原位置に押し戻す。

概要

開き戸の閉戸時において扉の吊元側端部と扉枠の戸当たりとの隙間を小さくすることができ、かつ、開戸時においても蝶番片の意しない移動を低減することができる蝶番を提供する。扉枠側に取り付けられる固定側半体と、扉側に取り付けられる可動側半体と、前記固定側半体および前記可動側半体を連結する軸体と、を備え、前記固定側半体は、前記軸体の一端側が挿入される軸筒である固定側軸筒を有し、前記可動側半体は、前記軸体の他端側が挿入される軸筒である可動側軸筒を有し、前記軸体の軸方向における一部の外周面、および、該外周面に対応する前記固定側軸筒の内周面または前記可動側軸筒の内周面には、前記扉が閉方向に回動したときに、前記可動側軸筒を前記扉枠の戸当たり側に移動させるカム機構が形成されていることを特徴とする蝶番により解決する。

目的

本発明が解決しようとする課題は、開き戸を閉じた際に扉の吊元側端部と扉枠の戸当たりとの隙間を小さくすることができ、かつ、扉を開いた状態においても蝶番片の意図しない移動を低減することができる蝶番を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

扉を扉枠開閉可能に連結する蝶番であって、前記扉枠側に取り付けられる固定側半体と、前記扉側に取り付けられる可動側半体と、前記固定側半体および前記可動側半体を連結する軸体と、を備え、前記固定側半体は、前記軸体の一端側が挿入される軸筒である固定側軸筒を有し、前記可動側半体は、前記軸体の他端側が挿入される軸筒である可動側軸筒を有し、前記軸体の軸方向における一部の外周面、および、該外周面に対応する前記固定側軸筒の内周面または前記可動側軸筒の内周面には、前記扉が閉方向に回動したときに、前記可動側軸筒を前記扉枠の戸当たり側に移動させるカム機構が形成されていることを特徴とする蝶番。

請求項2

前記軸体は、前記他端側が前記可動側軸筒に固定されることにより、前記可動側軸筒と周方向に一体に回動し、前記軸体の前記一端側には、該軸体の外周面が径方向延出した偏心部が形成され、前記偏心部に対応する前記固定側軸筒の内周面には、前記偏心部が摺動するガイド部が形成され、前記偏心部および前記ガイド部は、前記扉が閉方向に回動したときに、前記可動側軸筒を前記扉枠の戸当たり側に移動させるカム機構を構成することを特徴とする請求項1に記載の蝶番。

請求項3

前記固定側軸筒の内周面における前記戸当たり側の面と、前記軸体の前記一端側との間には、前記軸体の前記一端側を前記戸当たり側方向とは反対方向へ付勢する付勢部材が設けられていることを特徴とする請求項2に記載の蝶番。

請求項4

前記偏心部の周方向の形状は略扇形状であり、前記ガイド部の周方向の形状は略四角形状であり、前記軸体の前記他端側は、前記偏心部の中心角部分に接続され、前記軸体の前記他端側が前記扉とともに回動すると、前記偏心部は前記中心角部分を中心として回動し、該偏心部の半径部分のいずれか一方の側面が前記ガイド部を摺動することにより、前記軸体の前記他端側および前記可動側軸筒は前記中心角部分とともに前記戸当たり側またはその反対側へ移動することを特徴とする請求項2または請求項3に記載の蝶番。

請求項5

前記偏心部は前記軸体の軸方向に沿って延びる一本の突条であり、前記ガイド部は、前記固定側軸筒の内周面における周方向の一部が径方向外側に拡張された部分からなり、前記偏心部および前記ガイド部は、前記扉が閉位置に近接したときに、前記軸体の前記他端側および前記可動側軸筒を前記戸当たり側へ移動させることを特徴とする請求項2または請求項3に記載の蝶番。

請求項6

前記固定側軸筒における前記ガイド部を除く内周面は、前記軸体の見込方向への移動を許容し、かつ、該見込方向に直交する方向への移動を規制する形状であることを特徴とする請求項2から請求項5に記載の蝶番。

技術分野

0001

本発明は蝶番に関し、さらに詳しくは、開き戸を閉じた際の扉の吊元側端部と扉枠戸当たりとの隙間を小さくする技術に関する。

背景技術

0002

開き戸の扉を扉枠に取り付ける際には、一般に、羽根板軸筒を備える一対の蝶番片軸棒で連結した蝶番が用いられている。

0003

下記特許文献1には、閉じた扉の吊元側端部と扉枠の戸当たりとの隙間を小さくする蝶番が開示されている。かかる蝶番は、扉を閉じた際に、羽根板に設けられた係合片124と受け片134とを係合させ、扉側に取り付けられた蝶番片を扉枠の戸当たり側牽引することにより、扉と戸当たりとの隙間を小さくする。また、扉を開いた際には、扉枠側に取り付けられた蝶番片の軸筒内に配置された付勢体20により、扉側の蝶番片を原位置に押し戻す。

先行技術

0004

特開2003−041844号公報

発明が解決しようとする課題

0005

特許文献1の蝶番は、付勢体20で扉側の蝶番片を原位置に保持している。そのため、扉が開いているときでも、扉に対して付勢体20の付勢力よりも大きな力が加えられれば、上記蝶番片はその可動範囲内において移動することとなる。このような意図しない蝶番片の移動は、扉の重量が大きい場合に特に顕著となる。

0006

上記問題に鑑み、本発明が解決しようとする課題は、開き戸を閉じた際に扉の吊元側端部と扉枠の戸当たりとの隙間を小さくすることができ、かつ、扉を開いた状態においても蝶番片の意図しない移動を低減することができる蝶番を提供することにある。

課題を解決するための手段

0007

上記課題を解決するため、本発明の蝶番は、扉を扉枠に開閉可能に連結する蝶番であって、前記扉枠側に取り付けられる固定側半体と、前記扉側に取り付けられる可動側半体と、
前記固定側半体および前記可動側半体を連結する軸体と、を備え、前記固定側半体は、前記軸体の一端側が挿入される軸筒である固定側軸筒を有し、前記可動側半体は、前記軸体の他端側が挿入される軸筒である可動側軸筒を有し、前記軸体の軸方向における一部の外周面、および、該外周面に対応する前記固定側軸筒の内周面または前記可動側軸筒の内周面には、前記扉が閉方向に回動したときに、前記可動側軸筒を前記扉枠の戸当たり側に移動させるカム機構が形成されていることを要旨とする。

0008

軸体の外周面と軸筒の内周面にカム機構を設け、扉が閉方向に回動したときに扉側の軸筒(および扉の吊元側端部)を扉の戸当たり側に移動させることにより、これら扉の吊元側端部と戸当たりとの隙間を小さくすることができる。

0009

また、前記軸体は、前記他端側が前記可動側軸筒に固定されることにより、前記可動側軸筒と周方向に一体に回動し、前記軸体の前記一端側には、該軸体の外周面が径方向延出した偏心部が形成され、前記偏心部に対応する前記固定側軸筒の内周面には、前記偏心部が摺動するガイド部が形成され、前記偏心部および前記ガイド部は、前記扉が閉方向に回動したときに、前記可動側軸筒を前記扉枠の戸当たり側に移動させるカム機構を構成する構成としても良い。

0010

また、前記固定側軸筒の内周面における前記戸当たり側の面と、前記軸体の前記一端側との間には、前記軸体の前記一端側を前記戸当たり側方向とは反対方向へ付勢する付勢部材が設けられている構成としても良い。

0011

また、前記偏心部の周方向の形状は略扇形状であり、前記ガイド部の周方向の形状は略四角形状であり、前記軸体の前記他端側は、前記偏心部の中心角部分に接続され、前記軸体の前記他端側が前記扉とともに回動すると、前記偏心部は前記中心角部分を中心として回動し、該偏心部の半径部分のいずれか一方の側面が前記ガイド部を摺動することにより、前記軸体の前記他端側および前記可動側軸筒は前記中心角部分とともに前記戸当たり側またはその反対側へ移動する構成としても良い。

0012

また、前記偏心部は前記軸体の軸方向に沿って延びる一本の突条であり、前記ガイド部は、前記固定側軸筒の内周面における周方向の一部が径方向外側に拡張された部分からなり、前記偏心部および前記ガイド部は、前記扉が閉位置に近接したときに、前記軸体の前記他端側および前記可動側軸筒を前記戸当たり側へ移動させる構成としても良い。

0013

また、前記固定側軸筒における前記ガイド部を除く内周面は、前記軸体の見込方向への移動を許容し、かつ、該見込方向に直交する方向への移動を規制する形状である構成としても良い。

発明の効果

0014

本発明にかかる蝶番によれば、開き戸を閉じた際に扉の吊元側端部と扉枠の戸当たりとの隙間を小さくすることができ、かつ、扉を開いた状態においても蝶番片の意図しない移動を低減することができる蝶番を提供することができる。

図面の簡単な説明

0015

第一実施形態の蝶番の構造を示す断面図である。
第一実施形態の蝶番を上方から見た平面図である。
第一実施形態の蝶番による扉の閉動作の流れを示す説明図である。
第二実施形態の蝶番の構造を示す断面図である。
第二実施形態の蝶番を上方から見た平面図である。
第二実施形態の蝶番による扉の閉動作の流れを示す説明図である。
第三実施形態の蝶番の構造を示す断面図である。
第四実施形態の蝶番の構造を示す断面図である。
第四実施形態の蝶番を上方から見た平面図である。
第四実施形態の蝶番による扉の閉動作の流れを示す説明図である。

実施例

0016

以下、本発明の実施形態について図面を用いて詳細に説明する。尚、以下の説明において、「見付方向」とは、建物の壁に設けられた開口部を正面から見たときの幅方向(つまり左右方向)をいい、「見込方向」とは、かかる見付方向に直交する方向であり、室内と室外とを結ぶ方向、つまり建物の開口部における奥行き方向をいう。また、「吊元側」とは、開き戸における扉の回動軸側をいう。また、本発明でいう「戸当たり」とは、開き戸を閉じたときに扉が行き過ぎないように、扉の枠体に設けられた突出部をいい、開き戸を開いたときに扉を所定位置で食い止めるいわゆる戸当たり金具は含まない。

0017

(第一実施形態)
図1は第一実施形態である蝶番10の構造を示す断面図である。蝶番10は扉を扉枠に開閉可能に連結する部材であり、金属製の一対の蝶番片である固定側半体20および可動側半体30と、これら固定側半体20と可動側半体30とを互いに周方向に回動可能に連結する金属製の軸体40とにより構成される。図1(a)は可動側半体30および可動側半体30に固定された軸体40を示しており、図1(b)は固定側半体20を示している。

0018

固定側半体20は、扉枠側に取り付けられる蝶番片であり、固定側羽根板202と固定側軸筒201とが一体化されてなる部材である。固定側羽根板202は、扉枠を構成するいずれか一方の縦枠の開口側側面に固定される羽根板であり、固定側軸筒201は、軸体40の一端側である一端側軸部402が挿入される軸筒である。固定側羽根板202には、固定側羽根板202を扉枠にねじ止めするための6つのねじ穴202aが設けられている。

0019

可動側半体30は、扉側に取り付けられる蝶番片であり、可動側羽根板302と可動側軸筒301とが一体化されてなる部材である。可動側羽根板302は、扉の吊元側の側面に固定される羽根板であり、可動側軸筒301は、軸体40の他端側である他端側軸部401が挿入される軸筒である。可動側羽根板302にも固定側羽根板202と同じく、可動側羽根板302を扉にねじ止めするための6つのねじ穴302aが設けられている。

0020

軸体40の他端側軸部401は可動側軸筒301に脱抜不能に固定されており、これにより軸体40は可動側軸筒301と周方向に一体に回転する。軸体40の一端側軸部402には、その外周面が径方向に延出した偏心部403が形成されている。偏心部403は、一端側軸部402の軸方向における先端部を除く全範囲に渡って形成されている。また、かかる先端部は、固定側軸筒201の底面との摺動抵抗を低減させるため、固定側軸筒201との接触部がややった球面に形成されている。

0021

偏心部403に対応する固定側軸筒201の内周面には、偏心部403が摺動するガイド部201aが形成されている。ここでいう「偏心部403に対応する」とは、偏心部403と軸方向位置を同じくし、偏心部403の外周面と対向していることを意味している。尚、第一実施形態におけるガイド部201aは、偏心部403に対応する範囲のみならず、固定側軸筒201の軸方向における全範囲に設けられているが、これは、固定側軸筒201の形状を単純化し、加工を容易にするためであり、必ずしも軸方向の全範囲に設ける必要はない。

0022

図2図1の固定側半体20、可動側半体30、および軸体40を図面視上方から見た平面図である。図2(a)は可動側半体30と軸体40を、図2(b)は固定側半体20を、図2(c)はこれら部材が連結された状態を示す図である。

0023

図1(a)および図2(a)に示されるように、可動側軸筒301は円筒形状の部材であり、可動側軸筒301に固定される他端側軸部401は円柱形状の部材である。また、図2(a)に示されるように、偏心部403の周方向の形状は略扇形状であり、その中心角に相当する部分には一端側軸部402および他端側軸部401が軸方向に接続されている。一方、ガイド部201aの周方向の形状は、図2(b)に示されるように、各角部にアールが設けられた略四角形状とされている。

0024

蝶番10の回動可能範囲は90度である。図2(c)における固定側半体20と可動側半体30の配置は、扉を全開にしている状態であり、ここから可動側半体30を時計回りに90度回転させた配置が扉を閉じた状態である。

0025

図3は蝶番10による扉92の閉動作の流れを示す説明図である。尚、図3では、図3(a)にのみ符号を付し、図3(b)および(c)の符号は省略している(図6図10において同じ)。

0026

図3(a)における扉92は全開状態にある。この状態における偏心部403は、その円弧部分403bの両端である半径部分403cと中心角部分403aによりガイド部201aの周方向の四面すべてに摺接している。これにより可動側軸筒301は回動のみが許容され、見付方向および見込方向のいずれの方向へも移動することはできず、可動側軸筒301の意図しない移動が防止されている。

0027

図3(b)における扉92は半開状態にある。扉92を全開状態から半開状態に回動させることにより、扉92に固定された可動側半体30の可動側軸筒301、および可動側軸筒301に固定された他端側軸部401が回動する。他端側軸部401が回動すると、偏心部403は他端側軸部401が接続された中心角部分403aを中心として回動する。これにより偏心部403の半径部分403cの一方がガイド部201aを押動し、偏心部403の中心角部分403aとともに、他端側軸部401および可動側軸筒301を扉枠91の戸当たり91a側方向へ移動させる。尚、扉92が半開状態のときも、偏心部403は、その円弧部分403b、半径部分403c、および中心角部分403aによりガイド部201aの周方向の四面すべてに摺接しており、可動側軸筒301の意図しない移動を防止している。

0028

図3(c)における扉92は閉状態にある。図3(b)の状態から扉92が閉状態に至るまで、引き続き、偏心部403が可動側軸筒301を戸当たり91a側へ移動させることにより、閉状態における扉92の吊元側端部と戸当たり91aとの隙間が小さくされている。このように、蝶番10における偏心部403およびガイド部201aは、扉92が閉方向に回動したときに可動側軸筒301を戸当たり91a側へ移動させるカム機構を構成している。

0029

上で述べたように、第一実施形態の蝶番10においては、偏心部403が、一端側軸部402の軸方向における先端部を除く全範囲に渡って形成されている。これにより、扉92に加えられた力が可動側軸筒301の移動方向への力に効率的に変換されるとともに、軸体40に生じる応力が分散されることから、軸体40の部品寿命の低下が抑えられている(後述の第二、第三実施形態についても同じ)。

0030

(第二実施形態)
図4は第二実施形態である蝶番11の構造を示す断面図である。蝶番11も第一実施形態の蝶番10と同様に、金属製の一対の蝶番片である固定側半体21と可動側半体30、およびこれらを連結する金属製の軸体41により構成される。図4(a)は可動側半体30および可動側半体30に固定された軸体41を示しており、図4(b)は固定側半体21およびその内部に配置された付勢部材50を示している。尚、以降の説明については、第一実施形態と同様の構成については同じ符号を付すことによりその詳細な説明を省略し、また、付号が異なっていても、第一実施形態と同様の趣旨や目的を有する形状や構造についての詳細な説明は省略する。

0031

軸体41は、固定側軸筒211に挿入される一端側軸部412、および、可動側軸筒301に挿入される他端側軸部411からなる。軸体41の他端側軸部411は可動側軸筒301に脱抜不能に固定されており、これにより軸体41は可動側軸筒301と周方向に一体に回転する。軸体41の一端側軸部412の外周面には、その軸方向に延びる一本の突条である偏心部413が形成されている。偏心部413は、一端側軸部412の軸方向における先端部を除く全範囲に渡って形成されている。偏心部413に対応する固定側軸筒211の内周面には、偏心部413が摺動するガイド部211aが形成されている。

0032

図5図4の固定側半体21、可動側半体30、および軸体41を図面視上方から見た平面図である。図5(a)は可動側半体30と軸体41を、図5(b)は固定側半体21を、図5(c)はこれら部材が連結された状態を示す図である。

0033

図5(b)に示されるように、ガイド部211aは、周方向における形状が略楕円形である固定側軸筒211の、その周方向の一部が径方向外側に拡張された部分の内周面である。固定側軸筒211の内部に配置された付勢部材50は、コイルバネ503と、コイルバネ503を支持する第一支持部501および第二支持部502により構成される。第一支持部501は、固定側軸筒211の戸当たり側の面に固定され、第二支持部502は軸体41の一端側軸部412の外周面に摺接して、コイルバネ503の付勢力により一端側軸部412を戸当たり側から遠ざける方向に押圧する。

0034

蝶番11の回動可能範囲は90度である。図5(c)における固定側半体21と可動側半体30の配置は、扉を全開にしている状態であり、ここから可動側半体30を時計回りに90度回転させた配置が扉を閉じた状態である。

0035

図6は蝶番11による扉92の閉動作の流れを示す説明図である。図6(a)における扉92は全開状態にある。この状態における偏心部413は、ガイド部211aに係止されることにより、可動側軸筒301の戸当たり91a側方向への移動を規制している。軸体41のその他の方向への移動は固定側軸筒211の内周面により規制されている。これにより扉92の全開時における可動側軸筒301の意図しない移動が防止されている。

0036

図6(b)における扉92は半開状態にある。この状態においても偏心部413およびガイド部211aは可動側軸筒301を原位置からは動かさない(戸当たり91a側に移動させない)。これは、可動側軸筒301を早くに戸当たり91a側に移動させた場合に、扉92の吊元側側面が戸当たり91aに干渉し、扉92を閉じることができなくなるという問題を回避するためである。この状態における可動側軸筒301は付勢部材50により原位置に保たれていることから、付勢部材50の付勢力よりも強い力が扉92に加えられた場合、可動側軸筒301は戸当たり91a側に移動することとなる。

0037

その後、扉92の吊元側端部が戸当たり91aの端部を通過したときに、偏心部413およびガイド部211aは、可動側軸筒301を戸当たり91a側に移動させる(図3(c))。

0038

(第三実施形態)
図7は第三実施形態である蝶番12の構造を示す断面図である。蝶番12は、第一実施形態の蝶番10の固定側半体20と可動側半体30の取り付け先を逆にした構成である。蝶番12では軸体42を回動させるのではなく、可動側軸筒321(固定側軸筒201)の方を回動させることにより扉の吊元側端部と戸当たりの隙間を小さくする。その他の構成、動作や移動原理については蝶番10と同様である。

0039

(第四実施形態)
図8は第四実施形態である蝶番13の構造を示す断面図である。蝶番13も第一実施形態の蝶番10と同様に、金属製の一対の蝶番片である固定側半体23と可動側半体30、およびこれら固定側半体23と可動側半体30とを互いに周方向に回動可能に連結する金属製の軸体43により構成される。図8(a)は可動側半体30および可動側半体30に固定された軸体43を示しており、図8(b)は固定側半体23およびその内部に配置された付勢部材51を示している。

0040

軸体43は、固定側軸筒231に挿入される一端側軸部432、および、可動側軸筒301に挿入される他端側軸部431からなる。軸体43の他端側軸部431は可動側軸筒301に脱抜不能に固定されており、これにより軸体43は可動側軸筒301と周方向に一体に回転する。軸体43の一端側軸部432の外周面には、第一実施形態の蝶番10の偏心部403と周方向の形状を同じくする偏心部433が形成されている。偏心部433は一端側軸部432の軸方向における基端部にのみ形成されている。偏心部433に対応する固定側軸筒231の内周面には、偏心部433が摺動するガイド部231aが形成されている。

0041

図9図8の固定側半体23、可動側半体30、および軸体43を図面視上方から見た平面図である。図9(a)は可動側半体30と軸体43を、図9(b)は固定側半体23を、図9(c)はこれら部材が連結された状態を示す図である。

0042

図9(b)に示されるように、固定側軸筒231およびガイド部231aの周方向の形状は、図2(b)における第一実施形態の固定側軸筒201およびガイド部201aの下側(図面視)が下方(図面視)に拡張された形状とされている。これにより蝶番13の可動側半体30の回動可能範囲は180度まで拡げられている。

0043

また、図8(b)および図9(b)に示されるように、固定側軸筒231におけるガイド部231a以外の部分の内周面は、軸体43の見込方向への移動を許容し、かつ、見付方向への移動を規制する形状とされている。これにより可動側軸筒301の見付方向への意図しない移動が防止されている。

0044

図10は蝶番13による扉92の閉動作の流れを示す説明図である。蝶番13の偏心部433およびガイド部231aが可動側軸筒301を戸当たり91a側に移動させる原理は蝶番10と同様である。一方、蝶番13は、少なくとも図10(b)の回動位置においては付勢部材51により可動側軸筒301の位置が保持されており、付勢部材51の付勢力よりも強い力が扉92に加えられた場合、可動側軸筒301は戸当たり91a側に移動することとなる。

0045

以上、本発明の実施の形態について詳細に説明したが、本発明は上記実施の形態に何ら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の改変が可能である。

0046

10蝶番
20 固定側半体
201 固定側軸筒
201aガイド部
202 固定側羽根板
30可動側半体
301 可動側軸筒
302 可動側羽根板
40軸体
401 他端側軸部
402 一端側軸部
403偏心部
403a中心角部分
403b円弧部分
403c半径部分
50付勢部材
501 第一支持部
502 第二支持部
503コイルバネ
92 扉
91扉枠
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  • 豊田合成株式会社の「 蓋開閉構造」が 公開されました。( 2020/08/31)

    【課題】蓋体のスムースな開閉動作を車体との干渉を防止しつつ簡易な構造で実現すること。【解決手段】蓋開閉構造は、開口が設けられた基底部材と、開口を開閉させることが可能な蓋体と、蓋体を開閉動作させる開閉機... 詳細

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