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技術 スポーツウエア又はインナーウエア

出願人 ユニチカトレーディング株式会社
発明者 冨路本泰弘吉田耕二田中潤
出願日 2015年3月25日 (5年3ヶ月経過) 出願番号 2015-063478
公開日 2016年10月20日 (3年8ヶ月経過) 公開番号 2016-183427
状態 特許登録済
技術分野 肌着、産着類、ハンカチ、下着の材料 編地 職業用、工業用またはスポーツ用保護衣
主要キーワード 引き上げ荷重 ゼムクリップ ポリエステルミシン糸 比表面積比 たて方向 縦筋状 タックループ ダイスター社製
関連する未来課題
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この項目の情報は公開日時点(2016年10月20日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (7)

課題

大量に発汗したときにも、肌離れ性の良好なスポーツウエア又はインナーウエアを提供する。

解決手段

このスポーツウエアはダブル丸編地素材とする。ダブル丸編地の裏面層ウエール列数は、表面層のウエール列数より少なくなっている。裏面層には、ウエール方向走行するニードルループが不存在である縦筋状の溝が形成されている。溝に対応する表面層のニードルループのうち、その半数が2コースに亙る大ニードルループとなっている。そして、裏面層が肌側となり、溝の走行方向が身長方向となるようにして縫製されてスポーツウエア又はインナーウエアとなる。また、表面層には大ニードルループを形成せずに、裏面層に2コースに亙る大ニードルループを形成してもよい。

概要

背景

マラソンサッカー等の長時間の運動を伴うスポーツを行うと、大量の発汗によって着衣濡れ、肌に密着してベタツキ感が生じる。このベタツキ感は不快であると共に競技にも悪影響を及ぼす。したがって、マラソンやサッカー等のスポーツ選手によって、大量の発汗時においても、ベタツキ感の生じないスポーツウエアが求められている。また、一般に着用する肌着等のインナーウエアにおいても、ベタツキ感が生じにくいことは望ましいことである。

従来より、ベタツキ感の生じにくいスポーツウエアやインナーウエアの素材として、布帛表面比表面積比特定範囲とし、布帛表裏拡散面積比を特定値以上とし、肌への濡れ戻り率を特定値以下とし、かつ、接触冷感性を特定値以下とした布帛を用いることが提案されている(特許文献1、請求項1及び段落0007)。しかしながら、かかる提案は、布帛の特性を提案しているにすぎず、具体的態様を開示するものではない。特許文献1の実施例を参照すると、異形断面の糸を用いてダブル丸編地を得、表面の比表面積比を特定範囲とし、表面と裏面でウエール方向ループ数を異ならせて表裏の拡散面積比を特定値以上とすることが開示されているにすぎない。

特開2011−26727号公報

概要

大量に発汗したときにも、肌離れ性の良好なスポーツウエア又はインナーウエアを提供する。 このスポーツウエアはダブル丸編地を素材とする。ダブル丸編地の裏面層ウエール列数は、表面層のウエール列数より少なくなっている。裏面層には、ウエール方向に走行するニードルループが不存在である縦筋状の溝が形成されている。溝に対応する表面層のニードルループのうち、その半数が2コースに亙る大ニードルループとなっている。そして、裏面層が肌側となり、溝の走行方向が身長方向となるようにして縫製されてスポーツウエア又はインナーウエアとなる。また、表面層には大ニードルループを形成せずに、裏面層に2コースに亙る大ニードルループを形成してもよい。

目的

本発明の課題は、大量に発汗したときにも、肌離れ性の良好なスポーツウエア等を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
1件
牽制数
0件

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請求項1

表面層及び裏面層からなるダブル丸編地で構成されており、前記裏面層のウエール列数を前記表面層のウエール列数より少なくすることにより、前記裏面層におけるウエール方向走行するニードルループが不存在である縦筋状の溝が形成されており、前記溝に対応する前記表面層のニードルループのうち、その一部が数コースに亙る大ニードルループとなっており、前記裏面層が肌側となり、前記溝の走行方向が身長方向となっていることを特徴とするスポーツウエア又はインナーウエア

請求項2

表面層及び裏面層からなるダブル丸編地で構成されており、前記裏面層のウエール列数は前記表面層のウエール列数より少なくなっており、前記裏面層のニードルループのうち、その一部が数コースに亙る大ニードルループとなっており、該大ニードルループ中に前記表面層と前記裏面層とを繋ぐタックループ入り込んでおり、前記裏面層が肌側となることを特徴とするスポーツウエア又はインナーウエア。

請求項3

裏面層におけるウエール方向に走行するニードルループの不存在は、表面層のウエール列に対して2ウエール置きに飛ばすことにより、形成されている請求項1記載のスポーツウエア又はインナーウエア。

請求項4

裏面層のウエール列は、表面層のウエール列に対して1ウエール置きに飛ばして形成されている請求項2記載のスポーツウエア又はインナーウエア。

請求項5

大ニードルループが捲縮率のないポリエステルマルチフィラメント糸で形成されている請求項1又は2記載のスポーツウエア又はインナーウエア。

技術分野

0001

本発明は、発汗した際に肌にべたつきにくく、肌離れ性のよいスポーツウエア又はインナーウエアに関するものである。

背景技術

0002

マラソンサッカー等の長時間の運動を伴うスポーツを行うと、大量の発汗によって着衣濡れ、肌に密着してベタツキ感が生じる。このベタツキ感は不快であると共に競技にも悪影響を及ぼす。したがって、マラソンやサッカー等のスポーツ選手によって、大量の発汗時においても、ベタツキ感の生じないスポーツウエアが求められている。また、一般に着用する肌着等のインナーウエアにおいても、ベタツキ感が生じにくいことは望ましいことである。

0003

従来より、ベタツキ感の生じにくいスポーツウエアやインナーウエアの素材として、布帛表面比表面積比特定範囲とし、布帛表裏拡散面積比を特定値以上とし、肌への濡れ戻り率を特定値以下とし、かつ、接触冷感性を特定値以下とした布帛を用いることが提案されている(特許文献1、請求項1及び段落0007)。しかしながら、かかる提案は、布帛の特性を提案しているにすぎず、具体的態様を開示するものではない。特許文献1の実施例を参照すると、異形断面の糸を用いてダブル丸編地を得、表面の比表面積比を特定範囲とし、表面と裏面でウエール方向ループ数を異ならせて表裏の拡散面積比を特定値以上とすることが開示されているにすぎない。

0004

特開2011−26727号公報

発明が解決しようとする課題

0005

本発明者等は、ベタツキ感の生じにくいスポーツウエアやインナーウエア(以下、両者をまとめて「スポーツウエア等」という。)を開発すべく研究を進めていたところ、ベタツキ感の一つの原因が布帛の肌離れ性にあることが判明した。すなわち、布帛がによって肌に密着して、離れにくいと、ベタツキ感を強く感じるのである。したがって、本発明の課題は、大量に発汗したときにも、肌離れ性の良好なスポーツウエア等を提供することにある。

課題を解決するための手段

0006

本発明は、以下に示す特定構造の丸編地を採用することにより、上記課題を解決したものである。すなわち、第一の本発明(以下、「第一発明」という。)は、表面層及び裏面層からなるダブル丸編地で構成されており、前記裏面層のウエール列数を前記表面層のウエール列数より少なくすることにより、前記裏面層におけるウエール方向に走行するニードルループが不存在である縦筋状の溝が形成されており、前記溝に対応する前記表面層のニードルループのうち、その一部が数コースに亙る大ニードルループとなっており、前記裏面層が肌側となり、前記溝の走行方向が身長方向となっていることを特徴とするスポーツウエア等に関するものである。また、第二の本発明(以下、「第二発明」という。)は、表面層及び裏面層からなるダブル丸編地で構成されており、前記裏面層のウエール列数は前記表面層のウエール列数より少なくなっており、前記裏面層のニードルループのうち、その一部が数コースに亙る大ニードルループとなっており、該大ニードルループ中に前記表面層と前記裏面層とを繋ぐタックループ入り込んでおり、前記裏面層が肌側となることを特徴とするスポーツウエア等に関するものである。なお、第一発明と第二発明をまとめて表現するときは、「本発明」という。)

0007

本発明に係るスポーツウエア等は、いずれも、表面層及び裏面層からなるダブル丸編地で構成されている。具体的には、たとえば、表面層及び裏面層を構成する大ニードルループがタックループによって連結されたダブル丸編地が用いられる。かかるダブル丸編地は、ダブル丸編機編成されるものである。ダブル丸編地を編成するのに使用する糸としては、従来公知のものが用いられ、一般的にポリエステルマルチフィラメント糸ポリエステルマルチフィラメント仮撚加工糸が用いられる。特に、大ニードルループを構成する糸としては、仮撚加工されておらず捲縮率の低いポリエステルマルチフィラメント糸を用いるのが好ましい。捲縮率の高い仮撚加工糸を用いると、大ニードルループによって形成される通気孔面積が小さくなるためである。また、マルチフィラメント糸を構成する各繊維の横断面は円形であってもその他の異形の形状であってもよく、その繊度も0.1〜2.3デシテックス程度である。なお、本発明でいう表面層とは、スポーツウエア等の外側に位置する層のことであり、裏面層とはスポーツウエア等の肌側に位置する層のことである。

0008

本発明は、裏面層のウエール列数を表面層のウエール列数より少なくしている。具体的に、表面層のウエール列数:裏面層のウエール列数=1:0.75〜0.25とするのが好ましく、特に、表面層のウエール列数:裏面層のウエール列数=1:0.5とするのがより好ましい。裏面層のウエール列数を少なくすることにより、裏面層に凹凸が生じる。したがって、凸部又は凹部の占有面積は、凸部の占有面積:凹部の占有面積=100:75〜25(%)となる。凹凸の高低差は0.1〜1.0mm程度である。かかる凹凸によって、肌との接触面積が少なくなり、肌離れ性が良好となる。

0009

裏面層のウエール数を少なくする態様としては、たとえば、表面層のウエール列数が8列あるとき、裏面層のウエール列を2ウエールづつ飛ばして4列設ける態様が挙げられる(図1)。また、表面層のウエール列数が8列あるとき、裏面層のウエール列を1ウエールごとに飛ばして4列設ける態様が挙げられる(図2)。なお、図1及び図2において、黒色の縦長長方形が表面層のウエール列であり、薄墨色の縦長長方形が裏面層のウエール列である。

0010

第一発明においては、裏面層のウエール列が設けられていない箇所は、ウエール方向に走行するニードルループが不存在となっており、縦筋状の溝となっている。縦筋状の溝を形成するには、ウエール列が設けられていない箇所を連続して2列以上配置する必要がある。すなわち、少なくとも図1に示した態様で裏面層のウエール列を設ける必要がある。たとえば、図2に示したように、裏面層のウエール列が設けられていない箇所を1列にすると、明瞭な縦筋状の溝が形成されにくい。第二発明においては、裏面層のウエール列数が表面層のウエール列数よりも少なければよく、たとえば、前記した図1及び図2の態様のいずれであってもよい。

0011

第一発明においては、設けられた縦筋状の溝に対応する表面層のニードルループのうち、一部が数コースに亙る大ニードルループとなっている。一部というのは、ウエール方向に形成されたニードルループ数のうち、30〜70%程度のことであるが、一般的に50%すなわち半数が大ニードルループとなっているのが好ましい。数コースというのは、2コース以上ということであるが、一般的に2〜4コース程度であり、2コースであるのが最も好ましい。この大ニードルループによって小さな孔が設けられ、通気性があって汗の蒸散に寄与するのである。大ニードルループの大きさは、0.01mm2〜0.5mm2程度であり、その個数は100個/2.54cm2程度である。2コースに亙る大ニードルループが半数設けられている例は、図3に示したとおりである。黒色の円が通常のニードルループであり、黒色の縦長楕円が大ニードルループである。なお、図3には示していないが、大ニードルループ中のタックループが入り込んでいてもよい。

0012

第二発明においては、裏面層のニードルループのうち、その一部が数コースに亙る大ニードルループとなっている。ここで、一部及び数コースの意味は前述したとおりであり、大ニードルループの大きさや個数も前述したとおりである。また、裏面層の大ニードルループ中には、表面層と裏面層とを繋ぐタックループが入り込んでいる。この大ニードルループもまた、前述したとおり小さな孔が設けられる箇所であって、汗の蒸散に寄与するものである。裏面層に2コースに亙る大ニードルループが半数設けられている例は、図4に示したとおりである。薄墨色の円が通常のニードルループであり、薄墨色の縦長楕円が大ニードルループであり、山印がタックループである。

0013

以上の構成を持つダブル丸編地は、そのままで又は従来公知の吸水加工を施して、スポーツウエア等の素材とする。かかるダブル丸編地は、大ニードルループによって通気孔が設けられており、通気度は80〜150cm3/cm2・sec程度となっている。なお、通気度は、JIS L1018 8. 33. 1(フラジール法)に準拠して測定したものである。また、ダブル丸編地の目付は100〜200g/m2程度である。そして、表面層を外側に裏面層を肌側にし、かつ、ウエール方向を身長方向として縫製し、本発明に係るスポーツウエア等が得られるのである。

発明の効果

0014

本発明に係るスポーツウエア等は、表面層又は裏面層に設けられた大ニードルループが通気孔となり、汗を肌から蒸散させやすい。これに加えて、本発明においては、裏面層のウエール列数が表面層のウエール列数よりも少ないので、肌に当たる裏面層に凹凸が生じて、肌との接触面積が少なくなり、肌離れ性が良好となる。さらに、第一発明においては、裏面層に身長方向に走行する溝が存在するので、大量の汗はこの溝を通って流れ落ち、外部に放出する。以上の結果、本発明に係るスポーツウエア等は、肌離れ性が良好でベタツキ感が少ないという効果を奏する。

0015

実施例1
[糸の準備]
表面層のニードルループ形成用糸として、84デシテックス/36フィラメントセミダルポリエステルマルチフィラメント仮撚加工糸(捲縮率60%)を準備した。
表面層の大ニードルループ形成用糸として、56デシテックス/36フィラメントのフルダルポリエステルマルチフィラメント糸(捲縮率0%)を準備した。
裏面層のニードルループ形成用糸及び表裏面を繋ぐタックループ形成用糸として、84デシテックス/72フィラメントのフルダルポリエステルマルチフィラメント仮撚加工糸(捲縮率40%)を準備した。

0016

前記糸を、福原精機製ダブル丸編機(LPJ型、径33インチ針密度28G)に供給し、図5編組織でダブル丸編地を編成した。すなわち、図5中、給糸口F2、F3、F6に上記仮撚加工糸(捲縮率60%)を導入し、F4にマルチフィラメント糸(捲縮率0%)を導入し、F1、F5に仮撚加工糸(捲縮率40%)を導入した。この編組織は、表面層のウエール列数:裏面層のウエール列数=1:0.5であって、表面層は2コースに亙る大ニードルループと1コースのニードルループを交互に持つウエール列2ウエールと、1コースのニードルループのみからなるウエール列2ウエールとが交互にコース方向(よこ方向)に並んだもの(図3の態様)であり、裏面層のウエール列は、表面層のウエール列に対して、2ウエールづつ飛ばして設けたもの(図1の態様)である。なお、大ニードルループを備えたウエール列に対応する裏面層にはウエール列が不存在となっている。得られたダブル丸編地を液流染色機を用い、80℃で30分間の条件で精練処理を行った。その後、以下の染色液を用いて、130℃で30分間の条件で、染色及び吸水加工を行い、続いて仕上セットを行い、目付150g/m2で通気度130cm3/cm2・secの丸編地を得た。
[染色液]
分散染料1.0%o.m.f
ダイスター社製、Dinix Blue UN−SE)
酢酸0.2cc/l
分散均染剤(日華化学社製、ニッカサソルト) 0.5g/l
吸水加工剤(高油脂株式会社製、SR1800) 2.0%o.m.f

0017

仕上セット後のダブル丸編地は、裏面層に約0.3mm深さの縦筋状の溝が形成されていた。また、表面層には約0.3mm2の大きさの通気孔が形成されていた。このダブル丸編地を用い、ウエール方向(溝の走行方向)を身長方向として、スポーツウエアを縫製した。このスポーツウエアの着用試験を行ったところ、肌離れ性が良好で、ベタツキ感の少ないものであった。

0018

実施例2
[糸の準備]
表面層のニードルループ形成用糸及び表裏面を繋ぐタックループ形成用糸として、84デシテックス/36フィラメントのセミダルポリエステルマルチフィラメント仮撚加工糸(捲縮率60%)を準備した。
裏面層のニードルループ形成用糸として、84デシテックス/72フィラメントのフルダルポリエステルマルチフィラメント仮撚加工糸(捲縮率40%)を準備した。
裏面層の大ニードルループ形成用糸として、56デシテックス/36フィラメントのフルダルポリエステルマルチフィラメント糸(捲縮率0%)を準備した。

0019

前記糸を、福原精機製ダブル丸編機(LPJ型、釜径33インチ、針密度28G)に供給し、図6の編組織でダブル丸編地を編成した。すなわち、図6中、給糸口F1、F3、F5、F7に上記仮撚加工糸(捲縮率60%)を導入し、F4、F8に仮撚加工糸(捲縮率40%)を導入し、F2、F6にマルチフィラメント糸(捲縮率0%)を導入した。この編組織は、表面層のウエール列数:裏面層のウエール列数=1:0.5であって、裏面層のウエール列は、表面層のウエール列に対して、1ウエールごとに飛ばして設けられたもの(図2の態様)であり、裏面層の各ウエール列には、2コースに亙る一つの大ニードルループと1コースのニードルループ二つとが、ウエール方向(たて方向)に交互に並んでおり、かつ、コース方向(よこ方向)に千鳥状に設けられたもの(図4の態様)である。得られたダブル丸編地を液流染色機を用い、80℃で30分間の条件で精練処理を行った。その後、実施例1で使用いた染色液を用いて、130℃で30分間の条件で、染色及び吸水加工を行い、続いて仕上セットを行い、目付150g/m2で通気度130cm3/cm2・secの丸編地を得た。

0020

仕上セット後のダブル丸編地は、裏面層に約0.3mm深さの凹凸が形成されていた。また、裏面層には約0.3mm2の大きさの通気孔が形成されていた。このダブル丸編地を用い、ウエール方向を身長方向として、スポーツウエアを縫製した。このスポーツウエアの着用試験を行ったところ、肌離れ性が良好で、ベタツキ感の少ないものであった。

0021

実施例1及び2で得られたダブル丸編地に、以下の方法で引き上げ荷重を測定した。各ダブル丸編地を10cm角の正方形裁断し、その重心の表面のみに(すなわち、丸編地の重心の裏面には至らないように)縫い針を用いて、糸[ポリエステルミシン糸(株式会社クラレ製、クラレエステルクラフテル20/4000m(商品名)」)]を通した。その後、縫い針から糸を外し、糸の両端を結んで全長約10cmの輪を作った。さらに、この糸の輪にゼムクリップを用いて輪ゴム(共和社製、「オーバンドNo.16(商品名)」)を直列に繋いだ。各丸編地の裏面(肌側となる面)が、厚さ5mmで20cm角のアクリル板に当接するようにして、各丸編地をアクリル板上に載置した。そして、この丸編地に3mlの水を丸編地中央部に付与した後、そのままの状態で1分間放置した。その後、輪ゴムを引張試験機[株式会社島津製作所製の「オートグラフ型番:AGS−5kNX)」]の上把持部把持して、垂直方向引き上げ速度500mm/分で引き上げて、引き上げ荷重を読み取った。各丸編地につき、この測定を5回行い、5回の引き上げ荷重の平均値を求めた。この結果は、以下のとおりであった。
・実施例1で得られたダブル丸編地・・・4.8cN
・実施例2で得られたダブル丸編地・・・7.6cN

0022

引き上げ荷重が低ければ低いほど、肌離れ性がより良好になるが、本発明者らの検討によれば、引き上げ荷重が8.0cN以下であると、肌離れ性が良好でベタツキ感が少ないと感じ取れることがわかった。実施例1及び2に係るダブル丸編地は、いずれも引き上げ荷重が8.0cN以下となっており、肌離れ性が良好である。特に、実施例1で得られたダブル丸編地は、引き上げ荷重が4.8cNとなっており、実施例2で得られたダブル丸編地よりも、肌離れ性が良好でベタツキ感の少ないものであることが分かる。

図面の簡単な説明

0023

本発明に用いる丸編地のウエール列の配置状態の一例を示した模式図である。
本発明に用いる丸編地のウエール列の配置状態の他の例を示した模式図である。
本発明に用いる丸編地の表面層のニードルループ及び大ニードルループの配置状態の一例を示した模式図である。
本発明に用いる丸編地の裏面層のニードルループ及び大ニードルループの配置状態の一例を示した模式図である。
実施例1で用いた編組織図である。
実施例2で用いた編組織図である。

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