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技術 繊維構造物

出願人 株式会社たまき
発明者 玉置晴美
出願日 2015年3月24日 (5年7ヶ月経過) 出願番号 2015-060639
公開日 2016年10月13日 (4年1ヶ月経過) 公開番号 2016-180191
状態 特許登録済
技術分野 織物
主要キーワード クールビズ 接触冷温感 しわ回復 着衣状態 ワークスタイル 人工汗液 紫外線遮蔽率 II形
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2016年10月13日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (3)

課題

環境にやさしく、人にもやさしい素材の要求に応え接触冷温感を維持しつつ、色落ちしにくい繊維構造物を提供する。

解決手段

縦糸レーヨンフィラメント糸を使用し、横糸テンセルスパン糸を使用した交織織物である。好ましくは、フィラメント糸の太さが、75デニール以上150デニール以下であり、フィラメント糸の太さが75デニールである場合、スパン糸の太さは60番であり、フィラメント糸の太さが150デニールである場合、スパン糸の太さが20番である。

概要

背景

クールビズは、地球温暖化の原因となるCO2の排出量を削減することを目的とし、冷房時の室温を28℃にしてもオフィスで快適に過ごすための取り組みである。また、近年は、スーパークールビズと称して、更なる軽装奨励ワークスタイルの変などが提唱されている。具体的には、職場マナーに配慮したアロハシャツなどの活用や、勤務時間型にシフトしたり、カーテンブラインド直射日光を遮ることなどが挙げられている。

エアコン設定温度を1℃上げれば消費電力は約13%削減できると云われている。そこで、スーパークールビズの実行に加え、冷房時の室温を29℃にすることも考えられる。この場合のアロハシャツには、人にやさしい素材快適性)がより一層求められる。
アロハシャツには、縦糸レーヨンフィラメント糸を使用し、横糸にレーヨンのスパン糸を使用した生地(フジエットともいう)が知られている。

例えば、特許文献1,2には、レーヨンを糸に用いた技術が開示されている。また、特許文献1,2には、レーヨンの他、テンセル商標)を糸に用いることも開示されている。

概要

環境にやさしく、人にもやさしい素材の要求に応え接触冷温感を維持しつつ、色落ちしにくい繊維構造物を提供する。縦糸にレーヨンのフィラメント糸を使用し、横糸にテンセルのスパン糸を使用した交織織物である。好ましくは、フィラメント糸の太さが、75デニール以上150デニール以下であり、フィラメント糸の太さが75デニールである場合、スパン糸の太さは60番であり、フィラメント糸の太さが150デニールである場合、スパン糸の太さが20番である。

目的

本発明は、上述のような実情に鑑みてなされたもので、環境にやさしく、人にもやさしい素材の要求に応え、接触冷温感を維持しつつ、色落ちしにくい繊維構造物を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

縦糸レーヨンフィラメント糸を使用し、横糸テンセルスパン糸を使用した交織織物であることを特徴とする繊維構造物

請求項2

前記フィラメント糸の太さが、75デニール以上150デニール以下であり、該フィラメント糸の太さが75デニールである場合、前記スパン糸の太さは60番であり、前記フィラメント糸の太さが150デニールである場合、前記スパン糸の太さが20番であることを特徴とする請求項1に記載の繊維構造物。

技術分野

0001

本発明は、繊維構造物に関し、詳細には、クールビズ商品に好適な繊維構造物に関する。

背景技術

0002

クールビズは、地球温暖化の原因となるCO2の排出量を削減することを目的とし、冷房時の室温を28℃にしてもオフィスで快適に過ごすための取り組みである。また、近年は、スーパークールビズと称して、更なる軽装奨励ワークスタイルの変などが提唱されている。具体的には、職場マナーに配慮したアロハシャツなどの活用や、勤務時間型にシフトしたり、カーテンブラインド直射日光を遮ることなどが挙げられている。

0003

エアコン設定温度を1℃上げれば消費電力は約13%削減できると云われている。そこで、スーパークールビズの実行に加え、冷房時の室温を29℃にすることも考えられる。この場合のアロハシャツには、人にやさしい素材快適性)がより一層求められる。
アロハシャツには、縦糸レーヨンフィラメント糸を使用し、横糸にレーヨンのスパン糸を使用した生地(フジエットともいう)が知られている。

0004

例えば、特許文献1,2には、レーヨンを糸に用いた技術が開示されている。また、特許文献1,2には、レーヨンの他、テンセル商標)を糸に用いることも開示されている。

先行技術

0005

特開2005−314840号公報
特開2006−161226号公報

発明が解決しようとする課題

0006

しかしながら、上記特許文献1は、レーヨンとテンセルを糸の段階で混ぜ合わせる混紡の技術である。また、上記特許文献2は、レーヨンの糸とテンセルの糸で交織することを開示しているが、長繊維短繊維の糸を使用する等、使用する糸の種類については開示されていない。

0007

本発明は、上述のような実情に鑑みてなされたもので、環境にやさしく、人にもやさしい素材の要求に応え接触冷温感を維持しつつ、色落ちしにくい繊維構造物を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0008

本発明の第1の技術手段は、縦糸にレーヨンのフィラメント糸を使用し、横糸にテンセルのスパン糸を使用した交織織物であることを特徴とする。

0009

第2の技術手段は、第1の技術手段において、前記フィラメント糸の太さが、75デニール以上150デニール以下であり、該フィラメント糸の太さが75デニールである場合、前記スパン糸の太さは60番であり、前記フィラメント糸の太さが150デニールである場合、前記スパン糸の太さが20番であることを特徴とする。

発明の効果

0010

本発明によれば、レーヨンの快適性・美しさとテンセルの耐久性・安定性を組み合わせた交織織物であるので、従来に比べて接触冷温感を維持しつつ、染色堅牢度を向上できる。また、従来に比べて紫外線遮蔽率も高い。よって、エコで快適な素材によるビジネス向けの商品を提供することができる。

図面の簡単な説明

0011

本発明に係る繊維構造物の一例を説明する図である。
本発明の第1実施形態の試験結果である。

実施例

0012

下図を参照して、本発明に係る繊維構造物を説明する。図1は、本発明に係る繊維構造物の一例を説明する図であり、例えばアロハシャツ1を示している。アロハシャツ1は、例えば、前身2、後ろ身頃3、ヨーク4、5、6からなり、襟5は開襟で、袖6は短い半袖が多い。また、前身頃2および後ろ身頃3がゆったりしており、これら各身頃2,3の裾を外に出して着るものである。なお、図1には、羽織るタイプのアロハシャツの例を挙げて説明したが、上から被るタイプでもよい。また、前身頃2にポケットが付いたものや、色彩豊かで派手な色柄のものもある。

0013

図1に示したアロハシャツは、縦糸にレーヨンのフィラメント糸を使用し、横糸にテンセルのスパン糸を使用して平織りされた交織織物である。
レーヨンは化学繊維であり、熱伝導率が高く(快適性)、光沢がある(美しさ)という長所がある。また、木質パルプ原料としており、焼却しても樹木を燃やすのと同じで環境に影響を及ぼす有毒ガスを発生しない。また、生分解可能であるため、廃棄に際しCO2を排出しないという長所がある。

0014

また、縦糸に使用したフィラメント糸は、長繊維を撚り合わせて作成されたものであり、光沢があって強いという長所を有している。そして、本実施例では、フィラメント糸の太さが、例えば、75デニール(83デシテックス)以上150デニール(165デシテックス)以下である。フィラメント糸の太さが75デニール未満の場合、薄手の生地になり、接触冷温感も強くなるものの、生地に要する糸長糸量ともいう)が多くなるので高価になる。一方、フィラメント糸の太さが150デニールを超える場合、安価で済むものの、厚手の生地になってユニフォームには適さなくなるからである。なお、最も好ましいフィラメント糸の太さは120デニール(132デシテックス)である。

0015

これに対し、テンセルは、レーヨンと同様に木質パルプを原料とし、樹木のセルロースをそのまま抽出して精製したものであり、生分解性が高いため、廃棄した場合には約3,4か月程度で生分解すると云われている。よって、レーヨンと同様に、廃棄に際しCO2を排出しないという長所がある。また、高級感を生み出す、ほんのりとした光沢(美しさ)があるという長所や、寸法安定性が高い(耐久性・安定性が高い)等という長所もある。

0016

横糸に使用したスパン糸は、短繊維を一定方向に揃えて撚り合わせて作成されたものであり、生地に馴染みやすく、縫いやすいという長所を有している。また、フィラメント糸よりも安価に製造可能でもある。
そして、本実施例では、スパン糸の太さは、縦糸に使用したフィラメント糸の太さを考慮して決定される。具体的には、例えば、上記のようにフィラメント糸の太さが75デニールである場合、スパン糸の太さは60番(89デニール,98デシテックス)であり、上記のようにフィラメント糸の太さが150デニールである場合、スパン糸の太さが20番(266デニール,293デシテックス)である。スパン糸の太さが60番を超える場合、薄手の生地になり、接触冷温感も強くなるものの、糸量が多くなるので高価になる。一方、スパン糸の太さが20番未満の場合、糸量が少なくなるので安価で済むものの、厚手の生地になって夏ユニフォームには適さなくなるからである。なお、最も好ましいスパン糸の太さは40番(133デニール,146デシテックス)である。

0017

また、フィラメント糸の太さが75デニールの場合にはスパン糸の太さを60番にし、フィラメント糸の太さが150デニールの場合にはスパン糸の太さを20番にすれば、フィラメント糸とスパン糸をほぼ同じ太さに設定されるため、着用時に引張力が生じて糸が滑脱するようなスリップ現象を防止でき、夫な生地を提供することができる。

0018

ところで、上記レーヨンには、洗濯縮みやすい、シワになりやすい等(耐久性・安定性が低い)という短所があり、上記テンセルには、夏素材には重く、もったり感がある等(涼感欠ける)という短所がある。
そこで、本発明は、レーヨンの快適性・美しさとテンセルの耐久性・安定性を組み合わせることにより、涼感に欠けるというテンセルの短所をレーヨンで補い、耐久性・安定性が低いというレーヨンの短所をテンセルで補っている。

0019

図2は、本発明の第1実施形態の試験結果であり、実施例1、比較例1、比較例2を染色堅牢度および物性試験で評価した。実施例1は、上述したように、縦糸にレーヨンのフィラメント糸(120デニール)を、横糸にテンセルのスパン糸(40番)を使用したものである。一方、比較例1は、縦糸にレーヨンのフィラメント糸(120デニール)を、横糸にレーヨンのスパン糸(40番)を使用したものであり、比較例2は、縦糸および横糸にいずれもテンセルのスパン糸(40番)を使用したものである。

0020

染色堅牢度では、洗濯、2種類の摩擦の各項目を評価しており、これら各項目は5段階(1〜5級を半階級刻み)で表示される。なお、一般に「4」級以上は、公共機関に採用できる値である。
まず、洗濯は、家庭での洗濯の作用による評価であり、JIS L 0844A-2号に基づき、変退色(色の変化の程度、図中「変」で示す)と、汚染(他の洗濯物への色移りの程度、図中「汚」で示す)がある。変退色については、実施例1、比較例1,2のいずれも同じ「4−5」級であったが、汚染については、実施例1は「5」級であり、比較例1,2の「4−5」級よりも高評価であった。

0021

次に、汗には、酸性の汗の作用による評価と、アルカリ性の汗の作用による評価がある。いずれも人工汗液が用いられる。酸性の汗に関するJIS L 0848に基づき、変退色(色の変化の程度、図中「変」で示す)と、汚染(重ね着した他のシャツなどへの色移りの程度、図中「汚」で示す)がある。変退色および汚染のいずれも、実施例1は「5」級であり、比較例1,2の「4−5」級よりも高評価であった。また、アルカリ性の汗についても同様に、実施例1は「5」級であり、比較例1,2の「4−5」級よりも高評価であった。

0022

続いて、摩擦は、衣料品同士の擦れ作用による評価であり、汚染(重ね着した他のシャツなどへの色移りの程度)で評価される。そして、JIS L 0849II形に基づき、乾燥試験(生地を
乾燥した綿布で摩擦する、図中「乾」で示す)と、湿潤試験(生地を濡らした綿布で摩擦する、図中「湿」で示す)がある。乾燥試験については、実施例1は「4−5」級、比較例1は「5」級、比較例2の「4−5」級であった。

0023

しかし、湿潤試験については、実施例1は「4−5」級であり、「3」級であった比較例1や、「2−3」級であった比較例2よりも高評価である。よって、実施例1は夏ユニフォームとして好ましいことが分かる。

0024

一方、物性試験では、防しわ性、2種類の寸法変化率、接触冷温感の各項目を評価している。
まず、防しわ性は、しわの付きにくさによる評価である。JIS L 1059-1 B法に基づき、折り目を有した試験片の両側がなす角度(しわ回復角)を測定しており、縦方向(図中「縦」で示す)と、横方向(図中「横」で示す)がある。

0025

縦方向については、実施例1では表面が123°,裏面が125°、比較例1では表面が121°,裏面が125°、比較例2では表面が125°,裏面が132°であり、しわの付きにくさは、比較例2、実施例1、比較例1の順であった。横方向については、実施例1では表面が124°,裏面が125°、比較例1では126°,裏面が127°、比較例2では表面が127°,裏面が124°であり、しわの付きにくさは、比較例1、比較例2、実施例1の順であった。

0026

次に、寸法変化率には、吊干しによる評価と、タンブル乾燥による評価がある。
JIS L 1096 G法ライン(吊干し)に基づき、脱水後に吊干しして試験片の長さを測定しており、縦方向(図中「縦」で示す)と、横方向(図中「横」で示す)がある。縦方向については、実施例1は−2.0、比較例1は−1.2、比較例2は−1.0であり、縮みにくさは、比較例2、比較例1、実施例1の順であった。横方向については、実施例1は−0.3、比較例1は−0.5、比較例2は−0.3であり、縮みにくさは、実施例1(比較例2と同位)、比較例1の順であった。

0027

また、JIS L 1096 G法タンブルに基づき、脱水後にタンブル乾燥して試験片の長さを測定すると、縦方向については、実施例1は−1.5、比較例1は0.0、比較例2は+0.25であり、この比較例2は伸びたため、縮みにくさは、比較例2、比較例1、実施例1の順であった。横方向については、実施例1は−0.8、比較例1は0.0、比較例2は−0.5であり、縮みにくさは、比較例1、比較例2、実施例1の順であった。

0028

接触冷温感は、KES-F7サーモラボII型を用い、センサを試験片に接触させた時の瞬間的な熱の移動量を測定したものである。数値が大きいほど、触れた時に冷たく感じる。実施例1は0.384、比較例1は0.414、比較例2は0.329であり、触れた時に冷たく感じるのは、比較例1、実施例1、比較例2の順であった。この比較例2の接触冷温感は、夏用のユニフォームには適さないが、実施例1の接触冷温感であれば、夏用のユニフォームに適している。

0029

このように、実施例1は、レーヨンの快適性・美しさとテンセルの耐久性・安定性を組み合わせた交織織物であるので、比較例2に比べて高い接触冷温感が得られると共に、染色堅牢度(特に、湿潤試験による摩擦)を向上できる。また、比較例1に比べて接触冷温感を維持しつつ、染色堅牢度(特に、湿潤試験による摩擦)を向上できる。さらに、実施例1は、分光光度計法による紫外線遮蔽率も95.4%であり高い。よって、環境にやさしく、人にもやさしい素材によるビジネス向けの商品を提供できる。

0030

また、健康で20代の男子学生被験者に選び、着衣状態での心理反応を調べたところ、実施例1は冷たく感じられたが、比較例1は実施例1に比べて冷たく感じられており、接触冷感素材としてレーヨンの性能が優れると示唆された。

0031

1…アロハシャツ、2…前身頃、3…後ろ身頃、4…ヨーク、5…襟、6…袖。

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