図面 (/)

技術 義歯安定剤

出願人 ピアス株式会社
発明者 井上勝一郎帆鷲郷一古賀勉
出願日 2015年3月24日 (5年1ヶ月経過) 出願番号 2015-061345
公開日 2016年10月13日 (3年6ヶ月経過) 公開番号 2016-179957
状態 特許登録済
技術分野 歯科補綴 歯科用製剤
主要キーワード 繰り返し頻度 粘着強さ JIS規格 ロウ成分 リノレン酸残基 試験機器 化粧品用原料 粘着型
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2016年10月13日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (14)

課題

繰り返し荷重を受けても粘着力が低下することを抑制できる義歯安定剤を提供することを課題とする。

解決手段

トリグリセリドを含有する液状油生物由来ワックスとを含む義歯安定剤を提供する。

概要

背景

従来、この種の義歯安定剤としては、例えば、流動パラフィンと、白色ワセリンと、セルロース誘導体と、メトキシエチレン無水マレイン酸共重合体塩とを含む義歯安定剤が知られている(特許文献1)。

特許文献1に記載された義歯安定剤は、例えば、口腔内にて装着した義歯の位置を安定させるべく、義歯床口腔粘膜との間の隙間を埋めるように義歯床と口腔粘膜とに密着させて使用される。

しかしながら、特許文献1に記載された義歯安定剤は、咀嚼によって繰り返し荷重を受けると粘着力が低下しやすいとい問題を有する。

概要

繰り返し荷重を受けても粘着力が低下することを抑制できる義歯安定剤を提供することを課題とする。トリグリセリドを含有する液状油生物由来ワックスとを含む義歯安定剤を提供する。 なし

目的

本発明は、繰り返し荷重を受けても粘着力が低下することを抑制できる義歯安定剤を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

この技術が所属する分野

ライセンス契約や譲渡などの可能性がある特許掲載中! 開放特許随時追加・更新中 詳しくはこちら

請求項1

トリグリセリドを含有する液状油と、生物由来ワックスとを含む、義歯安定剤。

請求項2

前記液状油がオリーブ油である、請求項1に記載の義歯安定剤。

請求項3

前記生物由来ワックスがミツロウである、請求項1又は2に記載の義歯安定剤。

請求項4

カルボキシメチルセルロース塩をさらに含む、請求項1〜3のいずれか1項に記載の義歯安定剤。

請求項5

水及び多価アルコールの少なくとも一方をさらに含む、請求項1〜4のいずれか1項に記載の義歯安定剤。

技術分野

0001

本発明は、例えば、口腔粘膜義歯義歯床との間に充填されて使用される義歯安定剤に関する。

背景技術

0002

従来、この種の義歯安定剤としては、例えば、流動パラフィンと、白色ワセリンと、セルロース誘導体と、メトキシエチレン無水マレイン酸共重合体塩とを含む義歯安定剤が知られている(特許文献1)。

0003

特許文献1に記載された義歯安定剤は、例えば、口腔内にて装着した義歯の位置を安定させるべく、義歯床と口腔粘膜との間の隙間を埋めるように義歯床と口腔粘膜とに密着させて使用される。

0004

しかしながら、特許文献1に記載された義歯安定剤は、咀嚼によって繰り返し荷重を受けると粘着力が低下しやすいとい問題を有する。

先行技術

0005

特開2003−093412号公報

発明が解決しようとする課題

0006

本発明は、繰り返し荷重を受けても粘着力が低下することを抑制できる義歯安定剤を提供することを課題とする。

課題を解決するための手段

0007

本発明に係る義歯安定剤は、トリグリセリドを含有する液状油と、生物由来ワックスとを含む。斯かる義歯安定剤は、繰り返し荷重を受けても粘着力が低下することを十分に抑制できる。

0008

上記の義歯安定剤では、液状油がオリーブ油であることが好ましい。液状油がオリーブ油であることにより、人体に対する義歯安定剤の安全性がより良好になるという利点がある。

0009

上記の義歯安定剤は、生物由来ワックスがミツロウ蜜蝋)であることが好ましい。生物由来ワックスがミツロウ(蜜蝋)であることにより、人体に対する義歯安定剤の安全性がより良好になるという利点がある。

0010

上記の義歯安定剤は、カルボキシメチルセルロース塩をさらに含むことが好ましい。義歯安定剤がカルボキシメチルセルロース塩をさらに含むことにより、義歯安定剤の口腔粘膜への使用感がより良好なものになるという利点がある。

0011

上記の義歯安定剤は、水及び多価アルコールの少なくとも一方をさらに含むことが好ましい。義歯安定剤が水及び多価アルコールの少なくとも一方をさらに含むことにより、義歯安定剤の口腔粘膜への使用感がより良好なものになるという利点がある。

発明の効果

0012

本発明の義歯安定剤は、繰り返し荷重を受けても粘着力が低下することを抑制できるという効果を奏する。

図面の簡単な説明

0013

繰り返し荷重試験用試験機器を表す概略図。
各実施例の粘着力を表すグラフ
各実施例の粘着力を表すグラフ。
製品及び各実施例の粘着力を表すグラフ。
各実施例の繰り返し荷重後の粘着力を表すグラフ。
各実施例の繰り返し荷重後の粘着力を表すグラフ。
各実施例の繰り返し荷重後の粘着力を表すグラフ。
各実施例の粘着力を表すグラフ。
製品の粘着力を表すグラフ。
各実施例の繰り返し荷重後の粘着力を表すグラフ。
各実施例の繰り返し荷重後の粘着力を表すグラフ。
各実施例の繰り返し荷重後の粘着力を表すグラフ。
各実施例の粘着力を表すグラフ。
各実施例の粘着力を表すグラフ。

0014

以下に、本発明に係る義歯安定剤の一実施形態について説明する。

0015

本実施形態の義歯安定剤は、トリグリセリドを含有する液状油と、生物由来ワックスとを少なくとも含む。本実施形態の義歯安定剤は、カルボキシメチルセルロース塩と、水及び多価アルコールの少なくとも一方とをさらに含むことが好ましい。

0016

本実施形態の義歯安定剤は、通常、粘ちょう体である。本実施形態の義歯安定剤は、例えば、室温下にて、外力が加えられることによって変形し、外力が加えられない限り形状を保つように構成されている。

0017

前記義歯安定剤は、温度が上がるほど、より変形しやすくなる。前記義歯安定剤は、口腔内にて体温付近の35〜37℃で、形状を保ちつつ口腔粘膜及び義歯の義歯床の両方にそれぞれ粘着するように構成されている。

0018

前記液状油は、100mL容のビーカーに50mLが収められた状態から、20℃にてビーカーを90度傾けたときに、5秒以内に少なくとも一部がビーカーから流れ出るものである。

0019

前記液状油としては、例えば、植物油合成油などが挙げられる。

0021

前記液状油としては、人体に対する義歯安定剤の安全性がより良好になるという点で、オリーブ油が好ましい。オリーブ油は、オリーブの実から得られる液状油である。

0022

前記液状油は、トリグリセリドを少なくとも80質量%含有することが好ましい。前記液状油は、トリグリセリド以外に、例えば、脂肪酸グリセリンなどを含有する。

0023

前記トリグリセリドは、1つのグリセリンに3つの脂肪酸がエステル結合してなる化合物である。

0024

前記トリグリセリドを構成する脂肪酸残基は、通常、炭素数が8以上20以下のカルボン酸残基である。脂肪酸残基としては、飽和脂肪酸残基、又は、不飽和脂肪酸残基が挙げられる。

0025

前記飽和脂肪酸残基としては、例えば、カプリル酸残基カプリン酸残基、ラウリン酸残基ミリスチン酸残基、パルミチン酸残基、ステアリン酸残基などが挙げられる。
前記不飽和脂肪酸残基としては、例えば、オレイン酸残基リノール酸残基、リノレン酸残基などが挙げられる。

0026

前記トリグリセリドは、少なくとも1つの不飽和脂肪酸がグリセリンに結合してなるトリグリセリドであることが好ましく、少なくとも1つのオレイン酸がグリセリンに結合してなるトリグリセリドであることがより好ましい。トリグリセリドが、少なくとも1つの不飽和脂肪酸がグリセリンに結合してなるトリグリセリドであることにより、液状油の流動性をより確実に保つことができるという利点がある。

0027

前記液状油としては、例えば、市販されているものを用いることができる。

0028

本実施形態の義歯安定剤は、液状油を25質量%以上80質量%以下含むことが好ましく、30質量%以上70質量%以下含むことがより好ましく、35質量%以上50質量%以下含むことがさらに好ましい。液状油を25質量%以上含むことにより、義歯安定剤が口腔粘膜から剥がされるときに、痛みをより感じにくくなるという利点がある。液状油を80質量%以下含むことにより、義歯安定剤の保形性及び口腔粘膜への密着性がより十分なものとなるという利点がある。

0029

本実施形態の義歯安定剤は、液状油としてオリーブ油のみを含むことが好ましい。即ち、液状油は、オリーブ油のみであることが好ましい。

0030

前記生物由来ワックスは、生物によって生み出されたワックスである。生物由来ワックスは、20℃にて流動しない固体状である。前記生物としては、昆虫などの動物、又は、植物が挙げられる。

0031

前記生物由来ワックスは、高級脂肪酸一価または二価高級アルコールとのエステル化合物を少なくとも含む。斯かるエステル化合物としては、例えば、パルミチン酸ミリシルセロチン酸ミリシルなどが挙げられる。

0032

前記生物由来ワックスとしては、動物性ワックス、又は、植物性ワックスが挙げられる。前記動物性ワックスとしては、例えば、ミツロウが挙げられる。前記植物性ワックスとしては、例えば、カルナバワックスキャンデリラワックスモクロウハクロウ)、ライスワックス米ぬかロウ)などが挙げられる。

0033

前記生物由来ワックスとしては、人体に対する義歯安定剤の安全性がより良好になるという点で、ミツロウが好ましく、ミツロウに漂白処理を施したサラシミツロウがより好ましい。ミツロウは、蜂のロウ分泌腺から分泌されて、蜂のに付着したロウ成分から得られる。

0034

前記生物由来ワックスとしては、例えば、市販されているものを用いることができる。

0035

本実施形態の義歯安定剤は、生物由来ワックスを10質量%以上50質量%以下含むことが好ましく、15質量%以上30質量%以下含むことがより好ましい。生物由来ワックスを10質量%以上含むことにより、義歯安定剤の保形性及び口腔粘膜への密着性がより十分なものとなるという利点があり、生物由来ワックスを50質量%以下含むことにより、義歯安定剤が口腔粘膜から剥がされるときに、痛みをより感じにくくなるという利点がある。

0036

本実施形態の義歯安定剤は、生物由来ワックスとしてミツロウのみを含むことが好ましい。即ち、生物由来ワックスは、ミツロウのみであることが好ましい。

0037

本実施形態の義歯安定剤では、液状油と生物由来ワックスとの質量比が、液状油:生物由来ワックス=1:1〜3:1 であることが好ましく、1.5:1〜2.5:1 であることがより好ましい。液状油:生物由来ワックス=1:1〜3:1 であることにより、義歯安定剤が口腔粘膜から剥がされるときに、痛みをより感じにくくなり、しかも、義歯安定剤の保形性及び口腔粘膜への密着性がより十分なものとなるという利点がある。また、咀嚼などによって繰り返し荷重を受けても粘着力が低下することをより十分に抑制できるという利点がある。なお、本実施形態の義歯安定剤では、液状油の質量は、通常、生物由来ワックスの質量よりも多い。

0038

本実施形態の義歯安定剤は、カルボキシメチルセルロース塩をさらに含むことにより、義歯安定剤の口腔粘膜への使用感をより良好にできる。

0039

カルボキシメチルセルロース塩としては、ナトリウム塩カリウム塩アンモニウム塩などが挙げられる。カルボキシメチルセルロース塩としては、カルボキシメチルセルロースナトリウム塩が好ましい。なお、カルボキシメチルセルロース塩としては、市販されているものを用いることができる。

0040

本実施形態の義歯安定剤は、カルボキシメチルセルロース塩を1質量%以上20質量%以下含むことが好ましく、10質量%以上20質量%以下含むことがより好ましい。カルボキシメチルセルロース塩を1質量%以上20質量%以下含むことにより、義歯安定剤の口腔粘膜への使用感をより良好にできる。

0041

本実施形態の義歯安定剤では、液状油とカルボキシメチルセルロース塩との質量比が、液状油:カルボキシメチルセルロース塩=1:1〜80:1 であることが好ましく、2:1〜3:1 であることがより好ましい。液状油:カルボキシメチルセルロース塩=1:1〜80:1 であることにより、義歯安定剤が口腔粘膜から剥がされるときに、痛みをより感じにくくなり、しかも、義歯安定剤の保形性及び口腔粘膜への密着性がより十分なものとなるという利点がある。

0042

本実施形態の義歯安定剤では、生物由来ワックスとカルボキシメチルセルロース塩との質量比が、生物由来ワックス:カルボキシメチルセルロース塩=1:1〜40:1 であることが好ましく、1.0:1〜1.5:1 であることがより好ましい。生物由来ワックス:カルボキシメチルセルロース塩=1:1〜40:1 であることにより、義歯安定剤が口腔粘膜から剥がされるときに、痛みをより感じにくくなり、しかも、義歯安定剤の保形性及び口腔粘膜への密着性がより十分なものとなるという利点がある。

0043

本実施形態の義歯安定剤は、水及び多価アルコールの少なくとも一方をさらに含むことにより、義歯安定剤の口腔粘膜への使用感をより良好にできる。

0044

多価アルコールは、分子中に複数のヒドロキシ基を有する有機化合物であって、室温(20℃)でいかなる割合でも水と互いに混ざり合う有機化合物である。

0045

多価アルコールとしては、例えば、グリセリン、エチレングリコールプロピレングリコールブチレングリコールペンチレングリコールジグリセリンジプロピレングリコールなどが挙げられる。

0046

本実施形態の義歯安定剤は、多価アルコールとしてグリセリンをさらに含むことが好ましい。グリセリンをさらに含むことにより、義歯安定剤が口腔粘膜から剥がされるときに、痛みをより感じにくくなるという利点がある。

0047

本実施形態の義歯安定剤は、グリセリンを1質量%以上40質量%以下含むことが好ましく、15質量%以上30質量%以下含むことがより好ましい。グリセリンを1質量%以上40質量%以下含むことにより、義歯安定剤の保形性及び口腔粘膜への密着性がより十分なものとなるという利点がある。

0048

本実施形態の義歯安定剤は、水をさらに含むことが好ましい。水をさらに含むことにより、義歯安定剤が口腔粘膜から剥がされるときに、痛みをより感じにくくなるという利点がある。

0049

本実施形態の義歯安定剤は、水を1質量%以上10質量%以下含むことが好ましい。水を1質量%以上10質量%以下含むことにより、義歯安定剤の保形性及び口腔粘膜への密着性がより十分なものとなるという利点がある。

0050

本実施形態の義歯安定剤は、水及び/又はグリセリンをさらに含むことが好ましい。

0051

本実施形態の義歯安定剤に含まれる液状油の質量と、グリセリン及び水の総質量との比は、液状油の質量:グリセリン及び水の総質量=1:1 〜2:1 であることが好ましい。これにより、義歯安定剤の保形性及び口腔粘膜への密着性がより十分なものとなるという利点がある。

0052

本実施形態の義歯安定剤に含まれる生物由来ワックスの質量と、グリセリン及び水の総質量との比は、生物由来ワックスの質量:グリセリン及び水の総質量=0.5:1 〜1.0:1 であることが好ましい。これにより、義歯安定剤の保形性及び口腔粘膜への密着性がより十分なものとなるという利点がある。

0053

本実施形態の義歯安定剤に含まれるカルボキシメチルセルロース塩の質量と、グリセリン及び水の総質量との比は、カルボキシメチルセルロース塩の質量:グリセリン及び水の総質量=0.1:1 〜3:1 であることが好ましく、0.5:1 〜1.0:1 であることがより好ましい。これにより、義歯安定剤の保形性及び口腔粘膜への密着性がより十分なものとなるという利点がある。

0054

本実施形態の義歯安定剤は、上記の配合成分以外にも、香料、pH緩衝剤防腐剤酸化防止剤などを含み得る。

0055

前記義歯安定剤は、一般的な方法によって製造される。具体的には、例えば、液状油と、生物由来ワックスとを加温しながら混合し、撹拌を続ける。その後、カルボキシメチルセルロース塩をグリセリンや水に予め膨潤させたものを、混合物に入れ、さらに撹拌し、混合物が均一になった後、冷却する。このようにして、義歯安定剤を製造することができる。

0056

前記義歯安定剤は、例えば、義歯の義歯床に塗布され、その後、口腔粘膜と接触するように、口腔内に配置されて使用される。

0057

本実施形態の義歯安定剤は、咀嚼などによって繰り返し荷重を受けても粘着力が低下することを抑制できる。また、義歯安定剤が口腔粘膜から剥がされるときに、痛みをより感じにくくなる。また、本実施形態の義歯安定剤は、液状油としてオリーブ油を含み、生物由来ワックスとしてミツロウを含むことから、人体に対する義歯安定剤の安全性が良好である。また、本実施形態の義歯安定剤は、カルボキシメチルセルロース塩を含むことから、義歯安定剤の口腔粘膜での使用感が良好である。また、本実施形態の義歯安定剤は、十分な保形性及び口腔粘膜への密着性を有することから、口腔内にて、口腔粘膜から外れにくい。

0058

本実施形態の義歯安定剤は、上記例示の通りであるが、本発明は、上記例示の義歯安定剤に限定されるものではない。また、本発明では、一般の義歯安定剤において採用される種々の形態を、本発明の効果を損ねない範囲で採用することができる。

0059

次に、実施例を挙げて本発明をさらに詳しく説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。

0060

表1に示す組成にて各試験例の義歯安定剤を製造した。各原料の詳細は、下記の通りである。
(A)[液状油]
オリーブ油(日本薬局方
・その他の液状油流動パラフィン
(B)[生物由来ワックス]
(B−1)ミツロウ
(製品名「CodeNo.03-0670-5」シグマアルドリッチジャパン社製
(B−2)サラシミツロウ
(日本薬局方 三木化学工業社製)
(B−3)カルナウバロウ
化粧品用原料産業社製)
(B−4)ハクロウ
(Lot.1103080松葉薬品社製)
・その他のワックスパラフィン
(C)[カルボキシメチルセルロース塩]
(C−1)カルボキシメチルセルロースナトリウム塩(CMC−Na)
(製品名「セロゲンPM−250L」第一工業製薬社製)
(D)[多価アルコール]グリセリン
(E)[水] 精製水

0061

(実施例1)
80℃以上の湯に入れたビーカー中で、表1に示す液状油とワックスとを加温して撹拌することにより、均一状態になるまで溶解させた。その後、撹拌しながら、混合物をビーカーごと室温環境中と氷水中とに交互に置き、混合物が固化するまで撹拌を続けた。固化した混合物を室温下にて2日間程度放置した。放置後の混合物に生じた混合物は、ローラによって粉砕した。このようにして、粘稠な義歯安定剤を製造した。

0062

(実施例2〜11)
それぞれ表1に示す配合量で各成分を配合した点以外は、実施例1と同様にして、義歯安定剤を製造した。

0063

0064

下記に示す製品を各比較例の義歯安定剤として用いた。各比較例の配合成分を下記に示す。

0065

(比較例1)
製品A X社製品
主な配合成分:メトキシエチレン無水マレイン酸共重合体塩、カルボキシメチルセルロース軽質流動パラフィン、白色ワセリン
(比較例2)
製品B Y社製品
主な配合成分:メトキシエチレン無水マレイン酸共重合体塩、カルボキシメチルセルロース、軽質流動パラフィン、白色ワセリン
(比較例3)
製品C Z社製品
主な配合成分:メトキシエチレン無水マレイン酸共重合体塩、カルボキシメチルセルロース、軽質流動パラフィン、白色ワセリン

0066

(実施例12〜18)
それぞれ表2に示す配合量で各成分を配合した点以外は、実施例1と同様にして、義歯安定剤を製造した。なお、水を配合する場合には、製造中において、混合物が固化した後に水を添加し、添加後の混合物をローラによって混練した。

0067

0068

(実施例19〜39)
それぞれ表3に示す配合量で各成分を配合した点以外は、実施例1と同様にして、義歯安定剤を製造した。なお、製造中においては、グリセリン中でカルボキシメチルセルロースナトリウム塩(CMC−Na)を膨潤させた膨潤物を予め調製しておき、冷却後に固化した混合物に膨潤物を添加し、添加後の混合物をローラによって混練した。
なお、実施例24〜39では、カルボキシメチルセルロースナトリウム塩として下記のものを用いた。
実施例24、25:製品名「セロゲンF−BSH−12」第一工業製薬社製
実施例26、27:製品名「セロゲンP−815C」第一工業製薬社製
実施例28、29:製品名「セロゲンPM−250L」第一工業製薬社製
実施例30、31:製品名「セロゲンHE1500F」第一工業製薬社製
実施例32、33:製品名「セロゲンF−6HS9」第一工業製薬社製
実施例34〜39:製品名「セロゲンPM−250L」第一工業製薬社製

0069

0070

製造した各義歯安定剤を使用し、下記の通り、各評価を行った。各評価方法の詳細は、以下の通りである。

0071

<評価1:義歯安定剤の粘着強さの評価(水浸漬なし)>
日本工業規格JIS T6525−1:2013(義歯床安定用糊材−第1部:粘着型義歯床安定用糊材)の粘着強さの測定方法に準じて、義歯安定剤の粘着強さ(粘着力)を測定した。なお、試料を水に浸漬することなく測定を行った。測定条件は、下記の通りである。
試料ホルダー−平面のもの
試料厚み−0.5mm
温度−23℃
測定環境−空気中

0072

<評価2:義歯安定剤の粘着強さの評価(水浸漬あり)>
日本工業規格JIS T6525−1:2013(義歯床安定用糊材−第1部:粘着型義歯床安定用糊材クリーム型 粘着強さI 及び 粘着強さII)に従って、義歯安定剤の粘着強さ(粘着力)を測定した。測定条件は、下記の通りである。
装置−島津オートグラフ「AGS−H」
測定環境−空気中
なお、上記のJIS規格において、義歯床安定用糊材の粘着強さは、5kPa以上でなければならないことが記載されている。

0073

<評価3:繰り返し荷重負荷試験
口腔内の咀嚼における粘着性の変化を再現するために、図1に示す繰り返し荷重負荷装置を用いて、水中にて各義歯安定剤の接着及び剥離を繰り返し、荷重の変化を測定した。なお、測定条件の詳細は、下記の通りである。
装置−不動工業社製 「不動レオメータ
試料厚み−0.5mm
接着及び剥離の速度−20mm/分
繰り返し頻度−6回/分
温度(水温)−23℃
荷重−9.8N

0074

実施例1〜11について上記の評価1を行った結果を図2に示す。
実施例12,13について、上記の評価1を行った結果を図3に示す。
実施例12,14、及び、比較例の製品A、製品B,製品Cについて、上記の評価1を行った結果を図4に示す。
実施例12,13、及び、比較例の製品Cについて、上記の評価3を行った結果を図5に示す。
実施例12,14、及び、比較例の製品A、製品B,製品Cについて、上記の評価3を行った結果を図6に示す。
実施例12、15〜18について、上記の評価3を行った結果を図7に示す。

0075

実施例19〜33について、上記の評価1を行った結果を図8に示す。
比較例の製品A、製品B,製品Cについて、上記の評価3を行った結果を図9に示す。
実施例19〜23について、上記の評価3を行った結果を図10に示す。
実施例20,24,26,28,30、32について、上記の評価3を行った結果を図11に示す。
実施例22,25,27,29,31、33について、上記の評価3を行った結果を図12に示す。
実施例34〜39について、上記の評価2の粘着強さIを行った結果を図13に示す。上記の評価2の粘着強さIIを行った結果を図14に示す。

実施例

0076

以上の結果から把握されるように、実施例の義歯安定剤は、比較例の各製品の義歯安定剤と比較して、咀嚼などによって繰り返し荷重を受けても粘着力が低下することを抑制できる。

0077

本発明の義歯安定剤は、例えば、口腔内に装着させた義歯の位置を安定させるために、好適に使用される。

ページトップへ

この技術を出願した法人

この技術を発明した人物

ページトップへ

関連する挑戦したい社会課題

関連する公募課題

該当するデータがありません

ページトップへ

おススメ サービス

おススメ astavisionコンテンツ

新着 最近 公開された関連が強い技術

この 技術と関連性が強い人物

関連性が強い人物一覧

この 技術と関連する社会課題

関連する挑戦したい社会課題一覧

この 技術と関連する公募課題

該当するデータがありません

astavision 新着記事

サイト情報について

本サービスは、国が公開している情報(公開特許公報、特許整理標準化データ等)を元に構成されています。出典元のデータには一部間違いやノイズがあり、情報の正確さについては保証致しかねます。また一時的に、各データの収録範囲や更新周期によって、一部の情報が正しく表示されないことがございます。当サイトの情報を元にした諸問題、不利益等について当方は何ら責任を負いかねることを予めご承知おきのほど宜しくお願い申し上げます。

主たる情報の出典

特許情報…特許整理標準化データ(XML編)、公開特許公報、特許公報、審決公報、Patent Map Guidance System データ