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技術 車両用成形天井材及びその製造方法

出願人 三和工業株式会社
発明者 三上正彦
出願日 2015年3月25日 (5年3ヶ月経過) 出願番号 2015-062552
公開日 2016年10月13日 (3年8ヶ月経過) 公開番号 2016-179804
状態 特許登録済
技術分野 車両の内装・外装、防音・断熱
主要キーワード 天井部側 ハーネス線 矩形パネル 基材用シート 乗降用ドア 車幅方向外 硬質発泡ウレタン インクジェット印刷方式
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2016年10月13日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (8)

課題

意匠性を高いものにでき、しかも、意匠性が高い状態を長く維持することができる車両用成形天井材及びその製造方法を提供する。

解決手段

車両用成形天井材1は、車両前後方向の全域に亘ってパネル状に延びる天井部2aと、天井部2aの車幅方向外側にそれぞれ連続して設けられ、天井部2aから離れるにつれて次第に下方に位置するよう湾曲する一対の湾曲部2bと、各湾曲部2bにおける天井部2aの反対側にそれぞれ連続して設けられ、湾曲部2bから離れるにつれて次第に下方に位置するよう傾斜する一対の側壁部2cとを有する。天井部2aの車室内側表面は、第1の白色が配色される一方、各側壁部2cの車室内側表面は、第1の白色よりも暗い第2の白色が配色される。各湾曲部2bの車室内側表面は、天井部2a側から側壁部2c側にかけて第1の白色から第2の白色に連続的に変化するグラデーション色が配色される。

概要

背景

従来より、自動車等の車両には、ルーフパネル車室内側において車室内に面する車両用成形天井材が配設されている。該車両用成形天井材は、例えば、特許文献1に開示されているように、車両前後方向の全域に亘ってパネル状に延びる天井部と、該天井部の車幅方向外側にそれぞれ連続して設けられ、天井部から離れるにつれて次第に下方に湾曲する一対の湾曲部と、該各湾曲部における上記天井部の反対側にそれぞれ連続して設けられ、上記湾曲部から離れるにつれて次第に下方に位置するよう傾斜する一対の側壁部とを有している。

概要

意匠性を高いものにでき、しかも、意匠性が高い状態を長く維持することができる車両用成形天井材及びその製造方法を提供する。車両用成形天井材1は、車両前後方向の全域に亘ってパネル状に延びる天井部2aと、天井部2aの車幅方向外側にそれぞれ連続して設けられ、天井部2aから離れるにつれて次第に下方に位置するよう湾曲する一対の湾曲部2bと、各湾曲部2bにおける天井部2aの反対側にそれぞれ連続して設けられ、湾曲部2bから離れるにつれて次第に下方に位置するよう傾斜する一対の側壁部2cとを有する。天井部2aの車室内側表面は、第1の白色が配色される一方、各側壁部2cの車室内側表面は、第1の白色よりも暗い第2の白色が配色される。各湾曲部2bの車室内側表面は、天井部2a側から側壁部2c側にかけて第1の白色から第2の白色に連続的に変化するグラデーション色が配色される。

目的

本発明は斯かる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、意匠性を高いものにでき、しかも、意匠性が高い状態を長く維持することができる車両用成形天井材及びその製造方法を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

車両のルーフパネル車室内側において車室内に面するように配設され、車両前後方向の全域に亘ってパネル状に延びる天井部と、該天井部の車幅方向外側にそれぞれ連続して設けられ、上記天井部から離れるにつれて次第に下方に位置するよう湾曲する一対の湾曲部と、該各湾曲部における上記天井部の反対側にそれぞれ連続して設けられ、上記湾曲部から離れるにつれて次第に下方に位置するよう傾斜する一対の側壁部とを有する車両用成形天井材であって上記天井部の車室内側表面は、第1色が配色される一方、上記各側壁部の車室内側表面は、第1色よりも暗い第2色が配色され、上記各湾曲部の車室内側表面は、上記天井部側から上記側壁部側にかけて第1色から第2色に連続的に変化するグラデーション色が配色されていることを特徴とする車両用成形天井材。

請求項2

請求項1に記載の車両用成形天井材において、上記天井部の車室内側表面は、所定のインクで形成した第1印刷層によって第1色となっており、上記各湾曲部の車室内側表面は、上記天井部側から上記側壁部側にかけて上記第1印刷層の膜厚から連続的に膜厚が厚くなるよう上記第1印刷層と同じインクで形成した第2印刷層によって第1色から第2色に連続的に変化するグラデーション色になっており、上記各側壁部の車室内側表面は、上記第2印刷層の側壁部側と同じ膜厚となるよう上記第1及び第2印刷層と同じインクで形成した第3印刷層によって第2色となっていることを特徴とする車両用成形天井材。

請求項3

請求項1に記載の車両用成形天井材において、車室内に面する部分には、不織布からなる第2色の表皮材が設けられ、上記天井部の車室内側表面は、所定のインクで形成した第4印刷層によって第1色となっており、上記各湾曲部の車室内側表面は、上記天井部側から上記側壁部側にかけて上記第4印刷層の膜厚から連続的に膜厚が薄くなるよう上記第4印刷層と同じインクで形成した第5印刷層によって第1色から第2色に連続的に変化するグラデーション色になっており、上記各側壁部の車室内側表面は、印刷を行わずに上記表皮材を車室内に露出させることで第2色となっていることを特徴とする車両用成形天井材。

請求項4

請求項1又は3に記載の車両用成形天井材において、上記第1色は、白色であり、上記第2色は、黒色であることを特徴とする車両用成形天井材。

請求項5

車両のルーフパネル車室内側において車室内に面するように配設され、車両前後方向の全域に亘ってパネル状に延びる天井部と、該天井部の車幅方向外側にそれぞれ連続して設けられ、上記天井部から離れるにつれて次第に下方に位置するよう湾曲する一対の湾曲部と、該各湾曲部における上記天井部の反対側にそれぞれ連続して設けられ、上記湾曲部から離れるにつれて次第に下方に位置するよう傾斜する一対の側壁部とを有する車両用成形天井材の製造方法であって、表皮材用シート基材用シート及び裏面材シートをそれぞれ用意し、上記表皮材用シート表面の上記天井部に対応する第1領域に所定のインクで第1印刷層を形成することにより上記第1領域を第1色にするとともに、上記表皮材用シート表面の上記湾曲部に対応する第2領域に対して膜厚が上記天井部に対応する側から上記側壁部に対応する側にかけて上記第1印刷層の膜厚から連続的に厚くなるよう上記第1印刷層と同じインクで第2印刷層を形成することにより上記第2領域を第1色から第2色に連続的に変化するグラデーション色にし、さらには、上記表皮材用シート表面の上記側壁部に対応する第3領域に対して膜厚が上記第2印刷層の側壁部側と同じとなるよう上記第1及び第2印刷層と同じインクで第3印刷層を形成することにより上記第3領域を第2色にした後、上記表皮材用シートを上記基材用シートの表面に貼り付けるとともに当該基材用シートの裏面に上記裏面材用シートを貼り付けて天井材成形用シートとし、しかる後、成形型を用いて上記天井材成形用シートを加熱加圧により一体成形することによって表皮材、基材及び裏面材が積層してなる車両用成形天井材を得ることを特徴とする車両用成形天井材の製造方法。

請求項6

車両のルーフパネル車室内側において車室内に面するように配設され、車両前後方向の全域に亘ってパネル状に延びる天井部と、該天井部の車幅方向外側にそれぞれ連続して設けられ、上記天井部から離れるにつれて次第に下方に位置するよう湾曲する一対の湾曲部と、該各湾曲部における上記天井部の反対側にそれぞれ連続して設けられ、上記湾曲部から離れるにつれて次第に下方に位置するよう傾斜する一対の側壁部とを有する車両用成形天井材の製造方法であって、第2色からなる表皮材用シートを用意するとともに、基材用シート及び裏面材用シートを用意し、上記表皮材用シート表面の上記天井部に対応する第1領域に対して所定のインクで第4印刷層を形成することにより上記第1領域を第1色にするとともに、上記表皮材用シート表面の上記湾曲部に対応する第2領域に対して膜厚が上記天井部に対応する側から上記側壁部に対応する側にかけて上記第4印刷層の膜厚から連続的に薄くなるよう上記第4印刷層と同じインクで第5印刷層を形成することにより上記第2領域を第1色から第2色に連続的に変化するグラデーション色にし、さらには、上記表皮材用シート表面の上記側壁部に対応する第3領域に対して印刷を行わずに上記表皮材用シートを露出させることにより上記第3領域を第2色にした後、上記表皮材用シートを上記基材用シートの表面に張り付けるとともに当該基材用シートの裏面に上記裏面材用シートを貼り付けて天井材成形用シートとし、しかる後、成形型を用いて上記天井材成形用シートを加熱加圧により一体成形することによって表皮材、基材及び裏面材が積層してなる車両用成形天井材を得ることを特徴とする車両用成形天井材の製造方法。

技術分野

0001

本発明は、車両の車室内に設けられる車両用成形天井材及びその製造方法に関する。

背景技術

0002

従来より、自動車等の車両には、ルーフパネルの車室内側において車室内に面する車両用成形天井材が配設されている。該車両用成形天井材は、例えば、特許文献1に開示されているように、車両前後方向の全域に亘ってパネル状に延びる天井部と、該天井部の車幅方向外側にそれぞれ連続して設けられ、天井部から離れるにつれて次第に下方に湾曲する一対の湾曲部と、該各湾曲部における上記天井部の反対側にそれぞれ連続して設けられ、上記湾曲部から離れるにつれて次第に下方に位置するよう傾斜する一対の側壁部とを有している。

先行技術

0003

特開2013−078985号公報

発明が解決しようとする課題

0004

ところで、上記車両用成形天井材の各側壁部は、車両の乗降用ドア開口周縁に位置しており、さらには、その表面に乗員が乗車中に握るアシストグリップが取り付けられているので、乗車中や車両への乗降時において乗員の手が接触し易く、上記天井部や上記各湾曲部に比べて汚れやすい。

0005

また、上記車両用成形天井材は、一般的に、成形型を用いて成形されるが、上記天井部と上記側壁部との間に形成される湾曲部は、上記天井部や上記側壁部に比べて曲率半径が小さく目立ち易い部分であるので、成形がうまくいかずに小さく波打しわ等が発生すると車室内の意匠性に支障をきたしてしまうという問題もあった。

0006

本発明は斯かる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、意匠性を高いものにでき、しかも、意匠性が高い状態を長く維持することができる車両用成形天井材及びその製造方法を提供することにある。

課題を解決するための手段

0007

上記の目的を達成するために、本発明は、車両用成形天井材の表面の配色に工夫を凝らしたことを特徴とする。

0008

具体的には、車両のルーフパネル車室内側において車室内に面するように配設され、車両前後方向の全域に亘ってパネル状に延びる天井部と、該天井部の車幅方向外側にそれぞれ連続して設けられ、上記天井部から離れるにつれて次第に下方に位置するよう湾曲する一対の湾曲部と、該各湾曲部における上記天井部の反対側にそれぞれ連続して設けられ、上記湾曲部から離れるにつれて次第に下方に位置するよう傾斜する一対の側壁部とを有する車両用成形天井材において、次のような解決手段を講じた。

0009

すなわち、第1の発明では、上記天井部の車室内側表面は、第1色が配色される一方、上記各側壁部の車室内側表面は、第1色よりも暗い第2色が配色され、上記各湾曲部の車室内側表面は、上記天井部側から上記側壁部側にかけて第1色から第2色に連続的に変化するグラデーション色が配色されていることを特徴とする。

0010

第2の発明では、第1の発明において、上記天井部の車室内側表面は、所定のインクで形成した第1印刷層によって第1色となっており、上記各湾曲部の車室内側表面は、上記天井部側から上記側壁部側にかけて上記第1印刷層の膜厚から連続的に膜厚が厚くなるよう上記第1印刷層と同じインクで形成した第2印刷層によって第1色から第2色に連続的に変化するグラデーション色になっており、上記各側壁部の車室内側表面は、上記第2印刷層の側壁部側と同じ膜厚となるよう上記第1及び第2印刷層と同じインクで形成した第3印刷層によって第2色となっていることを特徴とする。

0011

第3の発明では、第1の発明において、車室内に面する部分には、不織布からなる第2色の表皮材が設けられ、上記天井部の車室内側表面は、所定のインクで形成した第4印刷層によって第1色となっており、上記各湾曲部の車室内側表面は、上記天井部側から上記側壁部側にかけて上記第4印刷層の膜厚から連続的に膜厚が薄くなるよう上記第4印刷層と同じインクで形成した第5印刷層によって第1色から第2色に連続的に変化するグラデーション色になっており、上記各側壁部の車室内側表面は、印刷を行わずに上記表皮材を車室内に露出させることで第2色となっていることを特徴とする。

0012

第4の発明では、第1又は第3に記載の発明において、上記第1色は、白色であり、上記第2色は、黒色であることを特徴とする。

0013

また、本発明は、車両のルーフパネル車室内側において車室内に面するように配設され、車両前後方向の全域に亘ってパネル状に延びる天井部と、該天井部の車幅方向外側にそれぞれ連続して設けられ、上記天井部から離れるにつれて次第に下方に位置するよう湾曲する一対の湾曲部と、該各湾曲部における上記天井部の反対側にそれぞれ連続して設けられ、上記湾曲部から離れるにつれて次第に下方に位置するよう傾斜する一対の側壁部とを有する車両用成形天井材の製造方法をも対象とし、次のような解決手段を講じた。

0014

すなわち、第5の発明では、表皮材用シート基材用シート及び裏面材シートをそれぞれ用意し、上記表皮材用シート表面の上記天井部に対応する第1領域に所定のインクで第1印刷層を形成することにより上記第1領域を第1色にするとともに、上記表皮材用シート表面の上記湾曲部に対応する第2領域に対して膜厚が上記天井部に対応する側から上記側壁部に対応する側にかけて上記第1印刷層の膜厚から連続的に厚くなるよう上記第1印刷層と同じインクで第2印刷層を形成することにより上記第2領域を第1色から第2色に連続的に変化するグラデーション色にし、さらには、上記表皮材用シート表面の上記側壁部に対応する第3領域に対して膜厚が上記第2印刷層の側壁部側と同じとなるよう上記第1及び第2印刷層と同じインクで第3印刷層を形成することにより上記第3領域を第2色にした後、上記表皮材用シートを上記基材用シートの表面に貼り付けるとともに当該基材用シートの裏面に上記裏面材用シートを貼り付けて天井材成形用シートとし、しかる後、成形型を用いて上記天井材成形用シートを加熱加圧により一体成形することによって表皮材、基材及び裏面材が積層してなる車両用成形天井材を得ることを特徴とする。

0015

また、第6の発明では、第2色からなる表皮材用シートを用意するとともに、基材用シート及び裏面材用シートを用意し、上記表皮材用シート表面の上記天井部に対応する第1領域に対して所定のインクで第4印刷層を形成することにより上記第1領域を第1色にするとともに、上記表皮材用シート表面の上記湾曲部に対応する第2領域に対して膜厚が上記天井部に対応する側から上記側壁部に対応する側にかけて上記第4印刷層の膜厚から連続的に薄くなるよう上記第4印刷層と同じインクで第5印刷層を形成することにより上記第2領域を第1色から第2色に連続的に変化するグラデーション色にし、さらには、上記表皮材用シート表面の上記側壁部に対応する第3領域に対して印刷を行わずに上記表皮材用シートを露出させることにより上記第3領域を第2色にした後、上記表皮材用シートを上記基材用シートの表面に張り付けるとともに当該基材用シートの裏面に上記裏面材用シートを貼り付けて天井材成形用シートとし、しかる後、成形型を用いて上記天井材成形用シートを加熱加圧により一体成形することによって表皮材、基材及び裏面材が積層してなる車両用成形天井材を得ることを特徴とする。

発明の効果

0016

第1の発明では、車両用成形天井材における車室内側表面の車幅方向両側部分が車幅方向中央部分よりも暗くなるので、車室内の天井に奥行きを持たせることができ、意匠性の高い車両用成形天井材にできる。また、成形型による成形時に車両用成形天井材の湾曲部に小さく波打つしわ等が発生したとしても、当該部分にグラデーション色を配色することによって上記波打つしわ等を目立たなくすることができ、意匠性を高めることができる。さらに、車両用成形天井材の各側壁部に乗員の手が触れることで汚れが付着したり、或いは、傷が付いたりしても、各側壁部表面の配色が暗いので、汚れや傷を目立たなくすることができ、高い意匠性を維持し続けることができる。

0017

第2及び第5の発明では、車両用成形天井材の車室内側に配色を施す際、単一のインクで印刷を行っているので、印刷コストを低く抑えることができる。

0018

第3及び第6の発明では、黒い表皮材がルーフパネル車室内側の全域を覆うようになるので、例えば、ランプユニット等の照明の光が車両用成形天井材の車室外側から車両用成形天井材を透過してしまい、車室内から見えてしまうといったことを防ぐことができる。また、各側壁部には印刷を行わないので、車両用成形天井材における車室内に面する全領域の印刷を行う場合に比べて印刷コストを抑えることができる。

0019

第4の発明では、車両用成形天井材における天井部と各側壁部との間の明暗が明確になるので、車室内における天井の奥行きがさらに深まり、車室内の開放感を高めることができる。

図面の簡単な説明

0020

本発明の実施形態1に係る車両を簡略化した斜視図である。
本発明の実施形態1に係る車両用成形天井材を車室内側から見た平面図である。
図2のA−A線における断面図である。
本発明の実施形態1に係る車両用成形天井材の製造方法の手順を示すブロック図である。
(a)は、本発明の実施形態1に係る車両用成形天井材の製造に用いる印刷装置の概略正面図であり、(b)は、(a)のB矢視図である。
(a)は、車両用成形天井材を成形する成形型に天井材成形用シートをセットした状態の断面図であり、(b)は、成形型を型閉じして加熱加圧により車両用成形天井材を得た状態の断面図である。
本発明の実施形態2に係る図3相当図である。

実施例

0021

以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎない。
《発明の実施形態1》
図1は、本発明の実施形態に係る車両用成形天井材1がルーフパネルRの車室内側に配設された車両Vを示す。上記車両用成形天井材1は、図2に示すように、車室内に面するように上記ルーフパネルRの全域を覆う略矩形パネル状をなし、車両用成形天井材1の車室外側には、複数の種類の取付部材3が粘着テープ接着剤によって取り付けられている。

0022

該取付部材3の種類には、ハーネス線3a、アンテナ線3b、防音材3c及び衝撃吸収材3dがある。

0023

上記ハーネス線3aは、車幅方向左側の前方から車両用成形天井材1の外周縁に沿って後方に延び、且つ、上記車両用成形天井材1の車両前後方向前方部分及び中央部分から車幅方向右側に向かってそれぞれ延びていて、上記車両用成形天井材1の前方部分及び中央部分にそれぞれ位置するランプユニット20に繋がっている。

0024

また、上記アンテナ線3bは、車幅方向右側の前方から車両用成形天井材1の外周縁に沿って後方に延びている。

0025

さらに、上記防音材3cは、車幅方向に延びる長細い矩形板状をなし、上記車両用成形天井材1に3つ取り付けられている。3つの防音材3cのうちの1つは上記車両用成形天井材1の前方に取り付けられ、3つの防音材3cのうちの2つは上記車両用成形天井材1の後方に車両前後方向に並んで取り付けられている。

0026

それに加えて、上記衝撃吸収材3dは、上記車両用成形天井材1の車幅方向両端寄りの位置に複数取り付けられている。

0027

上記車両用成形天井材1は、図2及び図3に示すように、車両前後方向の全域に亘ってパネル状に延びる天井部2aと、該天井部2aの車幅方向外側にそれぞれ連続して設けられ、上記天井部2aから離れるにつれて次第に下方に位置するよう湾曲する一対の湾曲部2bと、該各湾曲部2bにおける上記天井部2aの反対側にそれぞれ連続して設けられ、上記湾曲部2bから離れるにつれて次第に下方に位置するよう傾斜する一対の側壁部2cとを備えている。

0028

上記車両用成形天井材1は、複数層からなる基材4と、該基材4の車室内側(表面)に貼り付けられた不織布からなる表皮材5と、上記基材4の車室外側(裏面)に貼り付けられた不織布からなる裏面材6とを備えている。

0029

上記基材4は、硬質発泡ウレタンからなるウレタン層4aと、該ウレタン層4aの車室内側に積層されたガラス繊維からなる第1補強層4bと、上記ウレタン層4aの車室外側に積層されたガラス繊維からなる第2補強層4cと、当該第2補強層4cの車室外側に積層された樹脂からなるフィルム層4dとを備えている。

0030

上記天井部2aの車室内側表面には、白色のインクで第1印刷層7aが形成され、該第1印刷層7aの膜厚は、同一となっている。

0031

また、上記各湾曲部2bの車室内側表面には、上記第1印刷層7aと同じ白色のインクで第2印刷層7bが形成され、該第2印刷層7bの膜厚は、上記天井部2a側から上記側壁部2c側にかけて上記第1印刷層7aの膜厚から連続的に厚くなっている。

0032

さらに、上記各側壁部2cの車室内側表面には、上記第1印刷層7a及び上記第2印刷層7bと同じ白色のインクで第3印刷層7cが形成され、該第3印刷層7cの膜厚は、上記第2印刷層7bの側壁部2c側と同じになっている。

0033

これら第1、第2及び第3印刷層7a〜7cにより、上記天井部2aの車室内側表面は、第1の白色が配色される一方、上記各側壁部2cの車室内側表面は、上記第1の白色よりも暗い第2の白色が配色され、さらに、上記各湾曲部2bの車室内側表面は、上記天井部2a側から上記側壁部2c側にかけて上記第1の白色から上記第2の白色に連続的に変化するグラデーション色が配色されるようになっている。つまり、車両用成形天井材1の車室内側表面は、同じ色のインクで第1、第2及び第3印刷層7a〜7cを形成しているが、膜厚の厚みを変えることで配色に明暗をつけている。

0034

尚、図3では、便宜上、車両用成形天井材1の厚みを誇張して記載している。

0035

上記車両用成形天井材1は、図4に示すように、3つの工程、すなわち、上記表皮材5になる表皮材用シート50(図5参照)の表面に印刷を施す印刷工程10aと、基材4になる基材用シート40(図6参照)の表面に表皮材用シート50を貼り付けるとともに、基材用シート40の裏面に裏面材6になる裏面材用シート60(図6参照)を貼り付けて天井材成形用シート11を作る貼付工程10bと、上記天井材成形用シート11から上記車両用成形天井材1を得る成形工程10cとを順に経て製造されるようになっている。

0036

上記印刷工程10aでは、図5(a)、(b)に示すように、インクジェット印刷方式の印刷装置8を用いて表皮材用シート50の表面に印刷が行われるようになっている。

0037

上記印刷装置8は、上記表皮材用シート50を所定のX1方向に連続搬送させる搬送機8aと、インクを吐出するインク吐出部8bとを備え、該インク吐出部8bをX1方向と直交するY1方向及びY2方向に交互に移動させながら上記搬送機8aによって連続搬送される表皮材用シート50の表面に対して上記インク吐出部8bからインクを吐出するようになっている。

0038

そして、上記表皮材用シート50の表面において、上記天井部2aに対応する領域を第1領域5aとし、上記湾曲部2bに対応する領域を第2領域5bとし、上記側壁部2cに対応する領域を第3領域5cとすると、上記第1、第2、及び第3領域5a〜5cに上記第1、第2及び第3印刷層7a〜7cをそれぞれ形成するようになっている。

0039

尚、図5(a)では、便宜上、第1、第2及び第3印刷層7a〜7cの厚みを誇張して記載している。

0040

また、上記貼付工程10bでは、上記表皮材用シート50及び上記裏面材用シート60が上記天井材成形用シート11の表裏面に接着剤を用いて貼り付けられるようになっている。

0041

さらに、上記成形工程10cでは、図6(a)、(b)に示すように、フロアに設置された固定型9aと該固定型9aに対して進退可能に対向配置された可動型9bとを有する成形型9を用いて、該成形型9が型開きした状態で上記天井材成形用シート11を上記固定型9aと上記可動型9bとの間にセットし、且つ、成形型9を型閉じして加熱加圧することにより一体成形して表皮材5、基材4及び裏面材6が積層してなる上記車両用成形天井材1を得るようになっている。

0042

次に、上記車両用成形天井材1の製造方法について説明する。

0043

まず、シート状の基材用シート40、表皮材用シート50及び裏面材用シート60をそれぞれ用意し、上記搬送機8aに上記表皮材用シート50をセットする。

0044

次いで、図示しない制御盤の印刷スタートタンを押す。すると、図5に示すように、搬送機8aが表皮材用シート50をX1方向に連続搬送するとともに、上記インク吐出部8bが白色のインクを吐出しながらX1方向と直交するY1方向及びY2方向に交互に移動する。

0045

このとき、上記インク吐出部8bは、上記第1領域5aに対してインクを吐出しながら移動して第1印刷層7aを形成する。

0046

また、上記インク吐出部8bは、上記第2領域5bに対して膜厚が第1領域5a側から第3領域5c側にかけて上記第1印刷層7aの膜厚から連続的に厚くなるよう上記第1印刷層7aと同じインクを吐出しながら移動して第2印刷層7bを形成する。

0047

さらに、上記インク吐出部8bは、上記第3領域5cに対して膜厚が上記第2印刷層7bの第3領域5c側と同じになるよう上記第1及び第2印刷層7a、7bと同じインクを吐出しながら移動して第3印刷層7cを形成する。

0048

このように、表皮材用シート50の表面に第1、第2及び第3印刷層7a〜7cを同一色で、且つ、膜厚を変えるように形成することによって、上記第1領域5aを第1の白色に、上記第3領域5cを第2の白色に、上記第2領域5bを第1の白色から第2の白色に連続的に変化するグラデーション色にする。

0049

その後、上記表皮材用シート50を上記基材用シート40の表面に貼り付けるとともに、当該基材用シート40の裏面に裏面材用シート60を貼り付けて天井材成形用シート11を作る。

0050

しかる後、図6(a)に示すように、成形型9を型開きして固定型9aと可動型9bとの間に上記天井材成形用シート11をセットした後、図6(b)に示すように、成形型9を型閉じすることにより上記天井材成形用シート11を加熱加圧で一体成形して表皮材5、基材4及び裏面材6が積層してなる車両用成形天井材1を得る。

0051

上より、本発明の実施形態1によると、車両用成形天井材1における車室内側表面の車幅方向両側部分が車幅方向中央部分よりも暗くなるので、車室内の天井に奥行きを持たせることができ、意匠性の高い車両用成形天井材1にできる。

0052

また、成形型9による成形時に車両用成形天井材1の湾曲部2bに小さく波打つしわ等が発生したとしても、当該部分にグラデーション色を配色することによって上記波打つしわ等を目立たなくすることができ、意匠性を高めることができる。

0053

さらに、車両用成形天井材1の各側壁部2cに乗員の手が触れることで汚れが付着したり、或いは、傷が付いたりしても、各側壁部2c表面の配色が暗いので、汚れや傷を目立たなくすることができ、高い意匠性を維持し続けることができる。

0054

また、車両用成形天井材1の車室内側に配色を施す際、単一のインクで印刷を行っているので、印刷コストを低く抑えることができる。
《発明の実施形態2》
図7は、本発明の実施形態2を示す。この実施形態2では、表皮材5と該表皮材5表面に形成する印刷層とが実施形態1と異なるだけで、その他は実施形態1と同じであるため、以下、実施形態1と異なる部分のみを詳細に説明する。

0055

実施形態2の表皮材5は、黒色の不織布で形成されている。

0056

上記天井部2aの車室内側表面には、白色のインクで第4印刷層7dが形成され、該第4印刷層7dの膜厚は、同一となっている。

0057

また、各湾曲部2bの車室内側表面には、上記第4印刷層7dと同じ白色のインクで第5印刷層7eが形成され、該第5印刷層7eの膜厚は、上記天井部2a側から上記側壁部2c側にかけて上記第4印刷層7dの膜厚から連続的に薄くなっている。

0058

上記天井部2aの車室内側表面は、上記第4印刷層7dによって白色(第1色)が配色されている。また、上記各側壁部2cの車室内側表面は、上記表皮材5に印刷を行わずに当該表皮材5を車室内に露出させることで黒色(第2色)が配色されている。さらに、上記各湾曲部2bの車室内側表面は、上記第5印刷層7eによって上記天井部2a側から上記側壁部2c側にかけて白色から黒色に連続的に変化するグラデーション色が配色されている。

0059

尚、図7では、車両用成形天井材1の厚みを誇張して記載している。

0060

また、実施形態2に係る車両用成形天井材1の製造方法は、表皮材5を黒くするために黒色の表皮材用シート50を用いて製造する点、湾曲部2b表面に対応する第2領域5bに対して膜厚が上記天井部2a側から上記側壁部2c側にかけて上記第4印刷層7dの膜厚から連続的に薄くなるよう印刷を行う点、及び側壁部2c表面に対応する第3領域5cに印刷を行わない点を除いて実施形態1と同じであるため詳細な説明は省略する。

0061

以上より、本発明の実施形態2では、黒い表皮材5がルーフパネルRの車室内側の全域を覆うようになるので、例えば、ランプユニット20等の照明の光が車両用成形天井材1の車室外側から車両用成形天井材1を透過してしまい、車室内から見えてしまうといったことを防ぐことができる。また、各側壁部2cには印刷を行わないので、車両用成形天井材1における車室内に面する全領域の印刷を行う場合に比べて印刷コストを抑えることができる。

0062

また、車両用成形天井材1における天井部2aが白色に、各側壁部2cが黒色に配色されるので、天井部2aと各側壁部2cとの間の明暗が明確になり、車室内における天井の奥行きがさらに深まって車室内の開放感を高めることができる。

0063

尚、本発明の実施形態1では、車両用成形天井材1の車室内に面する部分に白色のインクで印刷を行っているが、その他の色で印刷を行ってもよい。

0064

また、本発明の実施形態2では、天井部2aの車室内側表面を白色に、各側壁部2cの車室内側表面を黒色にしているが、これに限らず、天井部2aの車室内側表面より各側壁部2cの車室内側表面の方が暗くなる色であればその他の色にしてもよい。

0065

また、本発明の実施形態1、2では、インクジェット印刷方式の印刷装置8で印刷を行っているが、これに限らず、例えば、スクリーン印刷方式の印刷装置や輪転式の印刷装置を用いて印刷を行ってもよい。

0066

本発明は、車両の車室内に設けられる車両用成形天井材及びその製造方法に適している。

0067

1車両用成形天井材
2a天井部
2b湾曲部
2c側壁部
4基材
5表皮材
5a 第1領域
5b 第2領域
5c 第3領域
6裏面材
7a 第1印刷層
7b 第2印刷層
7c 第3印刷層
7d 第4印刷層
7e 第5印刷層
8印刷装置
9成形型
11天井材成形用シート
40基材用シート
50表皮材用シート
60 裏面材用シート
V 車両
R ルーフパネル

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