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技術 図形描画装置、図形描画方法およびプログラム

出願人 カシオ計算機株式会社
発明者 中村利久
出願日 2016年5月25日 (4年7ヶ月経過) 出願番号 2016-103990
公開日 2016年10月6日 (4年2ヶ月経過) 公開番号 2016-177835
状態 特許登録済
技術分野 位置入力装置 デジタル計算機のユーザインターフェイス
主要キーワード 平行条 特徴条件 グラフ座標 データ登録メモリ 二段階操作 Y座標 正弦波曲線 入力表示システム
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2016年10月6日)のものです。
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図面 (17)

課題

図形描画装置において、ユーザの直感的で素直なタッチ操作により所望の図形を素早く描画して表示させる。

解決手段

タッチパネル表示部において、ユーザ所望の図形に応じた複数の特徴点に対応する位置をタッチすると共に(S1,S3,S22)、そのタッチ位置を、図形の形状に応じて移動させたり(S4,S23)、一旦離して別の位置にタッチしたりすると(S10,S11,S15)、タッチされた複数のタッチ位置とその移動の軌跡や追加のタッチ位置に応じて、各種図形(円/平行線正三角形三角形正方形長方形四角形/直線/同心円/楕円など)の特徴条件が判断され(S5,S7,S12,S15,S16,S18,S24)、図形の種類と描画位置が決定される。決定された図形の種類と描画位置に応じて、描画図形データベースから該当する種類の基本図形が読み出され、その描画位置にサイズ調整されて描画表示される。

概要

背景

従来、ユーザ操作に応じて任意の図形を入力する装置として、タッチパネル式の表示部を備え、当該タッチパネルをユーザの指で直接タッチして操作することで、タッチ操作に応じた図形を入力して表示させるシステムが考えられている(例えば、特許文献1参照。)。

この従来の入力表示システムでは、指でタッチパネル表示部の1点をタッチしながら移動させると、その移動の軌跡に応じた手書きの図形が描画されて表示される。そして、手書きの図形が表示された状態で、変形モードを設定し、当該図形の複数の点をタッチしながら移動させることで、その図形を所望の形に変形して表示させることができる。

概要

描画装置において、ユーザの直感的で素直なタッチ操作により所望の形を素早く描画して表示させる。タッチパネル表示部において、ユーザ所望の形に応じた複数の特徴点に対応する位置をタッチすると共に(S1,S3,S22)、そのタッチ位置を、形の形状に応じて移動させたり(S4,S23)、一旦離して別の位置にタッチしたりすると(S10,S11,S15)、タッチされた複数のタッチ位置とその移動の軌跡や追加のタッチ位置に応じて、各種形(円/平行線正三角形三角形正方形長方形四角形/直線/同心円/楕円など)の特徴条件が判断され(S5,S7,S12,S15,S16,S18,S24)、形の種類と描画位置が決定される。決定された形の種類と描画位置に応じて、描画形データベースから該当する種類の基本形が読み出され、その描画位置にサイズ調整されて描画表示される。

目的

本発明は、このような課題に鑑みなされたもので、ユーザの直感的で素直なタッチ操作により所望の図形を素早く描画して表示させることが可能になる図形描画装置およびその制御プログラムを提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

タッチパネルと、表示部と、前記タッチパネルのユーザ操作に応じたタッチ位置を検出するタッチ位置検出手段と、このタッチ位置検出手段により複数のタッチ位置が検出された後に、当該複数のタッチ位置のうちの少なくとも1つのタッチ位置が移動されたか否かを判断するタッチ移動判断手段と、このタッチ移動判断手段によりタッチ位置が移動されたと判断された場合に、前記タッチ位置検出手段により検出されたタッチ位置のその後の変化を判断するタッチ変化判断手段と、前記タッチ位置検出手段により検出されたタッチ位置と前記タッチ変化判断手段により判断されたタッチ位置のその後の変化とに応じて図形の種類とその描画位置を決定する図形描画決定手段と、この図形描画決定手段により決定された図形の種類とその描画位置に応じて前記表示部に図形を表示させる図形表示制御手段と、前記表示部にグラフ座標が表示されているか否かを判断する座標表示判断手段と、前記座標表示判断手段によりグラフ座標が表示されていると判断された状態で、前記タッチ移動判断手段により前記タッチ位置検出手段により検出されるタッチ位置が移動されたと判断された場合に、そのタッチ位置の移動の軌跡が、N次曲線の条件を満たすか否かを判断するN次曲線条件判断手段と、前記座標表示判断手段によりグラフ座標が表示されていると判断された状態で、前記タッチ移動判断手段により前記タッチ位置検出手段により検出されるタッチ位置が移動されたと判断された場合に、そのタッチ位置の移動の軌跡が、正弦波曲線の条件を満たすか否かを判断する正弦波曲線条件判断手段とを備え、前記図形描画決定手段は、前記N次曲線条件判断手段によりN次曲線の条件を満たしたと判断された場合には前記図形の種類をN次曲線、前記正弦波曲線条件判断手段により正弦波曲線の条件を満たしたと判断された場合には前記図形の種類を正弦波曲線として決定すると共に、それぞれその描画位置を前記移動の軌跡に応じた位置として決定する、ことを特徴とする図形描画装置

請求項2

前記タッチ変化判断手段は、前記タッチ位置検出手段により検出されたタッチ位置が移動されたと判断された場合に、その1点のタッチ位置を除く他のタッチ位置の移動の軌跡が円弧条件を満たすか否かを判断する円弧条件判断手段を有し、前記図形描画決定手段は、前記円弧条件判断手段により円弧条件を満たしたと判断された場合に、前記タッチ位置検出手段により検出されるタッチ位置が2点である場合には前記図形の種類を円、3点以上である場合には前記図形の種類を同心円として決定すると共に、それぞれその描画位置を前記移動の軌跡に応じた位置として決定する、ことを特徴とする請求項1に記載の図形描画装置。

請求項3

前記タッチ変化判断手段は、前記タッチ移動判断手段により前記タッチ位置検出手段により検出されるタッチ位置が移動されたと判断された場合に、その複数のタッチ位置の移動の軌跡が平行条件を満たすか否かを判断する平行条件判断手段を有し、前記図形描画決定手段は、前記平行条件判断手段により平行条件を満たしたと判断された場合には、前記図形の種類を平行線として決定すると共に、その描画位置を前記移動の軌跡に応じた位置として決定する、ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の図形描画装置。

請求項4

さらに、前記タッチ移動判断手段により前記タッチ位置検出手段により検出されるタッチ位置が移動されないと判断された場合に、その複数のタッチ位置が、三角形の条件を満たすか否かを判断する三角形条件判断手段と、前記タッチ移動判断手段により前記タッチ位置検出手段により検出されるタッチ位置が移動されないと判断された場合に、その複数のタッチ位置が、四角形の条件を満たすか否かを判断する四角形条件判断手段とを有し、前記図形描画決定手段は、前記三角形条件判断手段により三角形の条件を満たしたと判断された場合には前記図形の種類を三角形、前記四角形条件判断手段により四角形の条件を満たしたと判断された場合には前記図形の種類を四角形として決定すると共に、それぞれその描画位置を前記複数のタッチ位置に応じた位置として決定する、ことを特徴とする請求項1ないし請求項3の何れか1項に記載の図形描画装置。

請求項5

前記図形描画決定手段は、前記タッチ位置検出手段により検出された複数のタッチ位置が2点であって、前記タッチ移動判断手段により前記タッチ位置検出手段により検出されるタッチ位置が移動されないと判断された後、当該2点のタッチ位置が検出されなくなったと判断された場合には、前記図形の種類を直線として決定すると共に、その描画位置を前記2点のタッチ位置に応じた位置として決定する、ことを特徴とする請求項1ないし請求項4の何れか1項に記載の図形描画装置。

請求項6

前記タッチ位置検出手段により1点のタッチ位置が検出された後、前記タッチ移動判断手段により当該タッチ位置が移動されたと判断された際に、その移動の軌跡を前記表示部に表示させる1点軌跡表示制御手段と、この1点軌跡表示制御手段により表示された前記タッチ位置の移動軌跡文字認識する文字認識手段と、前記1点軌跡表示制御手段により表示された前記タッチ位置の移動軌跡を、前記文字認識手段より認識された文字に変換して表示させる文字変換表示制御手段と、を備えたことを特徴とする請求項1ないし請求項5の何れか1項に記載の図形描画装置。

請求項7

タッチパネルと表示部とを備えた電子機器コンピュータを制御するためのプログラムであって、前記コンピュータを、前記タッチパネルのユーザ操作に応じたタッチ位置を検出するタッチ位置検出手段、このタッチ位置検出手段により複数のタッチ位置が検出された後に、当該複数のタッチ位置のうちの少なくとも1つのタッチ位置が移動されたか否かを判断するタッチ移動判断手段、このタッチ移動判断手段によりタッチ位置が移動されたと判断された場合に、前記タッチ位置検出手段により検出されたタッチ位置のその後の変化を判断するタッチ変化判断手段、前記タッチ位置検出手段により検出されたタッチ位置と前記タッチ変化判断手段により判断されたタッチ位置のその後の変化とに応じて図形の種類とその描画位置を決定する図形描画決定手段、この図形描画決定手段により決定された図形の種類とその描画位置に応じて前記表示部に図形を表示させる図形表示制御手段、前記表示部にグラフ座標が表示されているか否かを判断する座標表示判断手段、前記座標表示判断手段によりグラフ座標が表示されていると判断された状態で、前記タッチ移動判断手段により前記タッチ位置検出手段により検出されるタッチ位置が移動されたと判断された場合に、そのタッチ位置の移動の軌跡が、N次曲線の条件を満たすか否かを判断するN次曲線条件判断手段、前記座標表示判断手段によりグラフ座標が表示されていると判断された状態で、前記タッチ移動判断手段により前記タッチ位置検出手段により検出されるタッチ位置が移動されたと判断された場合に、そのタッチ位置の移動の軌跡が、正弦波曲線の条件を満たすか否かを判断する正弦波曲線条件判断手段、として機能させ、前記図形描画決定手段は、前記N次曲線条件判断手段によりN次曲線の条件を満たしたと判断された場合には前記図形の種類をN次曲線、前記正弦波曲線条件判断手段により正弦波曲線の条件を満たしたと判断された場合には前記図形の種類を正弦波曲線として決定すると共に、それぞれその描画位置を前記移動の軌跡に応じた位置として決定する、ことを特徴とするプログラム。

技術分野

0001

本発明は、ユーザ任意の図形を描画するための図形描画装置およびその制御プログラムに関する。

背景技術

0002

従来、ユーザ操作に応じて任意の図形を入力する装置として、タッチパネル式の表示部を備え、当該タッチパネルをユーザの指で直接タッチして操作することで、タッチ操作に応じた図形を入力して表示させるシステムが考えられている(例えば、特許文献1参照。)。

0003

この従来の入力表示システムでは、指でタッチパネル表示部の1点をタッチしながら移動させると、その移動の軌跡に応じた手書きの図形が描画されて表示される。そして、手書きの図形が表示された状態で、変形モードを設定し、当該図形の複数の点をタッチしながら移動させることで、その図形を所望の形に変形して表示させることができる。

先行技術

0004

特開2011−22964号公報

発明が解決しようとする課題

0005

前記従来の入力表示システムでは、タッチ操作により手書きの図形を描画表示させることができるものの、真円や正三角形正方形等、正規の図形を表示させるには、変形モードを設定し、当該手書き図形の複数の点をタッチしながら各点を移動させ、図形を変形させなければならない。

0006

このため、ユーザの望む正規の図形を表示させるまでには、手書き図形の入力操作と、入力された手書き図形の変形操作との二段階操作を行わなければならず、まだまだ面倒が掛かる問題がある。

0007

本発明は、このような課題に鑑みなされたもので、ユーザの直感的で素直なタッチ操作により所望の図形を素早く描画して表示させることが可能になる図形描画装置およびその制御プログラムを提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0008

本発明に係る図形描画装置は、タッチパネルと、表示部と、前記タッチパネルのユーザ操作に応じたタッチ位置を検出するタッチ位置検出手段と、このタッチ位置検出手段により複数のタッチ位置が検出された際に、当該タッチ位置が移動されたか否かを判断するタッチ移動判断手段と、このタッチ移動判断手段により前記タッチ位置が移動されたと判断された場合に、前記タッチ位置検出手段により検出されるタッチ位置のその後の変化を判断するタッチ変化判断手段と、前記タッチ位置検出手段により検出されたタッチ位置と前記タッチ変化判断手段により判断された当該タッチ位置のその後の変化とに応じて図形の種類とその描画位置を決定する図形描画決定手段と、この図形描画決定手段により決定された図形の種類とその描画位置に応じて前記表示部に図形を表示させる図形表示制御手段と、前記表示部にグラフ座標が表示されているか否かを判断する座標表示判断手段と、前記座標表示判断手段によりグラフ座標が表示されていると判断された状態で、前記タッチ移動判断手段により前記タッチ位置検出手段により検出されるタッチ位置が移動されたと判断された場合に、そのタッチ位置の移動の軌跡が、N次曲線の条件を満たすか否かを判断するN次曲線条件判断手段と、前記座標表示判断手段によりグラフ座標が表示されていると判断された状態で、前記タッチ移動判断手段により前記タッチ位置検出手段により検出されるタッチ位置が移動されたと判断された場合に、そのタッチ位置の移動の軌跡が、正弦波曲線の条件を満たすか否かを判断する正弦波曲線条件判断手段とを備え、前記図形描画決定手段は、前記N次曲線条件判断手段によりN次曲線の条件を満たしたと判断された場合には前記図形の種類をN次曲線、前記正弦波曲線条件判断手段により正弦波曲線の条件を満たしたと判断された場合には前記図形の種類を正弦波曲線として決定すると共に、それぞれその描画位置を前記移動の軌跡に応じた位置として決定する、ことを特徴としている。

発明の効果

0009

本発明によれば、ユーザの直感的で素直なタッチ操作により所望の図形を素早く描画して表示させることが可能になる。

図面の簡単な説明

0010

本発明の図形描画装置の実施形態に係るタッチパネル式PDA10の電子回路の構成を示すブロック図。
前記タッチパネル式PDA10による図形描画処理(その1)を示すフローチャート
前記タッチパネル式PDA10による図形描画処理(その2)を示すフローチャート。
前記タッチパネル式PDA10による図形描画処理(その3)を示すフローチャート。
前記タッチパネル式PDA10による図形描画処理の起動に伴いタッチパネル式カラー表示部17に表示されるユーザ向け操作説明画面Gを示す図。
前記タッチパネル式PDA10による図形描画処理に従い円Cを描画表示させる場合のタッチ操作に応じた図形入力画面GFでの表示動作を示す図。
前記タッチパネル式PDA10による図形描画処理に従い平行線PLを描画表示させる場合のタッチ操作に応じた図形入力画面GFでの表示動作を示す図。
前記タッチパネル式PDA10による図形描画処理に従い正三角形TRを描画表示させる場合のタッチ操作に応じた図形入力画面GFでの表示動作を示す図。
前記タッチパネル式PDA10による図形描画処理に従い正方形RSを描画表示させる場合のタッチ操作に応じた図形入力画面GFでの表示動作を示す図。
前記タッチパネル式PDA10による図形描画処理に従い直線SLを描画表示させる場合のタッチ操作に応じた図形入力画面GFでの表示動作を示す図。
前記タッチパネル式PDA10による図形描画処理に従い同心円CCを描画表示させる場合のタッチ操作に応じた図形入力画面GFでの表示動作を示す図。
前記タッチパネル式PDA10による図形描画処理に従い平行線PLと三角形TRと円Cを組合せて描画表示させる場合のタッチ操作に応じた図形入力画面GFでの表示動作(その1)を示す図。
前記タッチパネル式PDA10による図形描画処理に従い平行線PLと三角形TRと円Cを組合せて描画表示させる場合のタッチ操作に応じた図形入力画面GFでの表示動作(その2)を示す図。
前記タッチパネル式PDA10による図形描画処理に従い平行線PLと三角形TRと円Cを組合せて描画表示させる場合のタッチ操作に応じた図形入力画面GFでの表示動作(その3)を示す図。
前記タッチパネル式PDA10による図形描画処理に従いN次曲線のグラフyを描画表示させる場合のタッチ操作に応じた図形入力画面GFでの表示動作を示す図。
前記タッチパネル式PDA10による図形描画処理に従い正弦波双曲線のグラフy1,y2を描画表示させる場合のタッチ操作に応じた図形入力画面GFでの表示動作を示す図。

実施例

0011

下図面により本発明の実施の形態について説明する。

0012

図1は、本発明の図形描画装置の実施形態に係るタッチパネル式PDA10の電子回路の構成を示すブロック図である。

0013

この図形描画装置は、以下に説明する図形描画機能を搭載したタッチパネル式PDA(personal digital assistants)10として構成されるか、PC(personal computer)、携帯電話携帯ゲーム機等として構成される。

0014

このPDA10は、各種の記憶媒体に記憶されたプログラム、又は、伝送されたプログラムを読み込んで、その読み込んだプログラムによって動作が制御されるコンピュータによって構成され、その電子回路には、CPU(central processing unit)11が備えられる。

0015

CPU11は、メモリ12内に予め記憶された装置制御プログラム、あるいはROMカードなどの外部記憶媒体13から記憶媒体読み書き部14を介して前記メモリ12に読み込まれた装置制御プログラム、あるいはインターネットN上のWebサーバ(この場合はプログラムサーバ)から通信制御部15を介して前記メモリ12に読み込まれた装置制御プログラムに応じて、回路各部の動作を制御する。

0016

前記メモリ12に記憶された装置制御プログラムは、キー入力部16からのユーザ操作に応じたキー入力信号、あるいはタッチパネル式カラー表示部17からのユーザ操作に応じたタッチ入力信号、あるいは通信制御部15を介して接続されるインターネットN上の各Webサーバとの通信信号、あるいは記憶媒体読み書き部14を介して外部接続されるEEPROM,RAM,ROMなどのメモリ・カード(記憶媒体)13との接続通信信号に応じて起動される。

0017

このように、前記CPU11には、前記メモリ12、記憶媒体読み書き部14、通信制御部15、キー入力部16、タッチパネル式カラー表示部17などが接続される。

0018

前記メモリ12に記憶される装置制御プログラムとしては、当該PDA10の全体の動作を司るシステムプログラムや、通信制御部15を介してインターネットN上の各Webサーバや図示しないユーザPC(Personal Computer)などとデータ通信するための通信プログラムが記憶される他、メール機能録音再生機能、録画/再生機能、文書処理機能、スケジュール管理機能等、予め記憶されるか、外部からダウンロードされた各種のアプリケーションプログラムが記憶される。

0019

そして、前記メモリ12には、本実施形態に係る図形描画機能を実現するための図形描画処理プログラム12a、この図形描画処理プログラム12aの実行に伴い手書き文字文字認識処理を実行するための文字認識処理プログラム12bが記憶される。

0020

さらに、前記メモリ12には、前記図形描画処理プログラム12aに従い描画可能な各種の基本図形(直線、平行線、三角形、正三角形、四角形長方形、正方形、円、同心円、楕円、1次曲線、2次曲線、正弦波曲線、正弦波双曲線等)を記憶する描画図形データベース12cが用意され、その他の作業領域として、タッチ位置メモリ12d、描画データ登録メモリ12e、ワークエリア12fなどが確保される。

0021

前記タッチ位置メモリ12dには、前記タッチパネル式カラー表示部17のタッチパネルに対するユーザのタッチ操作に応じて検出されるタッチ位置の座標および軌跡のデータがリアルタイム更新されて記憶される。

0022

前記描画データ登録メモリ12eには、前記図形描画処理プログラム12aに従いタッチパネル式カラー表示部17に描画されて表示される図形描画画面全体のデータが登録される。

0023

このように構成されたタッチパネル式PDA10は、CPU11が前記図形描画処理プログラム12aや文字認識処理プログラム12bに記述された命令に従い回路各部の動作を制御し、ソフトウエアハードウエアとが協働して動作することにより、以下の動作説明で述べる図形描画機能を実現する。

0024

次に、前記構成のタッチパネル式PDA10による図形描画機能に伴う具体的動作について説明する。

0025

図2は、前記タッチパネル式PDA10による図形描画処理(その1)を示すフローチャートである。

0026

図3は、前記タッチパネル式PDA10による図形描画処理(その2)を示すフローチャートである。

0027

図4は、前記タッチパネル式PDA10による図形描画処理(その3)を示すフローチャートである。

0028

図5は、前記タッチパネル式PDA10による図形描画処理の起動に伴いタッチパネル式カラー表示部17に表示されるユーザ向け操作説明画面Gを示す図である。

0029

ユーザ操作に応じたアプリケーションプログラムの選択実行により、図形描画処理プログラム12aが起動されると、図5に示すように、幾つかの図形の種類に応じたタッチ操作の仕方を説明するためのユーザ向け操作説明画面Gがタッチパネル式カラー表示部17(以下、「タッチパネル表示部17」と称す)に表示される。

0030

(円Cの図形描画)
図6は、前記タッチパネル式PDA10による図形描画処理に従い円Cを描画表示させる場合のタッチ操作に応じた図形入力画面GFでの表示動作を示す図である。

0031

タッチパネル表示部17に対するユーザ操作に応じたタッチ入力があったと判断されると(ステップS1(Yes))、グラフ表示のためのX−Y座標の表示中であるか否かが判断される(ステップS2)。

0032

X−Y座標の表示中ではないと判断されると(ステップS2(No))、前記タッチ操作に伴うタッチ点が2点であるか否か(ステップS3)、3点であるか否か(ステップS22)、1点であるか否か(ステップS27)が判断される。

0033

ここで、図6(A)に示すように、タッチパネル表示部17に対するユーザHのタッチ操作に応じて、2点P1,P2がタッチされたと判断されると(ステップS3(Yes))、当該タッチ点P1,P2の移動があったか否かが判断される(ステップS4)。

0034

前記タッチ点P1を中心としてタッチ点P2を円弧状に移動させると、タッチ点P2の移動があったと判断され(ステップS4(Yes))、当該タッチ点P2の移動の軌跡Lが前記タッチ点P1に対する円弧条件を一定範囲内で満たすか否か判断される(ステップS5)。

0035

そして、図6(B)に示すように、前記タッチ点P2からP2′までの移動の軌跡Lが半径P1−P2(P2′)とする円弧条件を満たしたと判断されると(ステップS5(Yes))、描画図形データベース12cから円の基本図形データが読み出され、タッチ点P1の位置が中心、タッチ点P2(P2′)の位置が円弧となるようにサイズ調整された円Cが描画されて表示される(ステップS6)。

0036

(平行線PLの図形描画)
図7は、前記タッチパネル式PDA10による図形描画処理に従い平行線PLを描画表示させる場合のタッチ操作に応じた図形入力画面GFでの表示動作を示す図である。

0037

図7(A)に示すように、タッチパネル表示部17に対するユーザHのタッチ操作に応じて、2点P1,P2がタッチされたと判断された後(ステップS3(Yes))、両タッチ点P1,P2を平行移動させると(ステップS4(Yes))、当該タッチ点P1,P2の移動があったと判断される(ステップS4(Yes))。

0038

そして、前記タッチ点P1,P2の移動の軌跡L1,L2が平行条件を一定範囲内で満たしたと判断されると(ステップS7(Yes))、描画図形データベース12cから平行線の基本図形データが読み出され、図7(B)に示すように、移動前後の第1のタッチ点P1−P1′間と同第2のタッチ点P2−P2′間とが平行となるようにサイズ調整された平行線PLが描画されて表示される(ステップS8)。

0039

なお、前記タッチ点P1,P2の移動の軌跡L1,L2が平行条件を一定範囲内で満たさないと判断された場合には(ステップS7(No))、その移動前後の第1のタッチ点P1−P1′間と同第2のタッチ点P2−P2′間とにそれぞれ対応した移動の軌跡がそのまま描画されて表示される(ステップS9)。

0040

(正三角形TRの図形描画)
図8は、前記タッチパネル式PDA10による図形描画処理に従い正三角形TRを描画表示させる場合のタッチ操作に応じた図形入力画面GFでの表示動作を示す図である。

0041

図8(A)に示すように、タッチパネル表示部17に対するユーザHのタッチ操作に応じて、2点P1,P2がタッチされたと判断された後(ステップS3(Yes))、一方のタッチ点P2を矢印mで示すように一旦離して移動させ、図8(B)に示すように、3点目頂点となる他の1点P3をタッチすると、タッチ点P2が離されたと判断されると共に(ステップS10(Yes))、別の1点P3がタッチされたと判断される(ステップS11(Yes))。

0042

ここで、前記タッチ点P1,P2,P3の位置関係が正三角形の条件を一定範囲内で満たしたと判断されると(ステップS12(Yes))、描画図形データベース12cから正三角形の基本図形データが読み出され、各タッチ点P1,P2,P3に3頂点が一定範囲内で一致するようにサイズ調整された正三角形TRが描画されて表示される(ステップS13)。

0043

なお、前記タッチ点P1,P2,P3の位置関係が正三角形の条件を一定範囲内で満たさないと判断された場合には(ステップS12(No))、当該タッチ点P1,P2,P3をそれぞれ頂点とした三角形がそのまま描画されて表示される(ステップS14)。

0044

(正方形RSの図形描画)
図9は、前記タッチパネル式PDA10による図形描画処理に従い正方形RSを描画表示させる場合のタッチ操作に応じた図形入力画面GFでの表示動作を示す図である。

0045

図9(A)に示すように、タッチパネル表示部17に対するユーザHのタッチ操作に応じて、2点P1,P2がタッチされたと判断された後(ステップS3(Yes))、当該各タッチ点P1,P2を矢印m,m2で示すように一旦離して移動させ、図9(B)に示すように、他の2点P3,P4をタッチすると、タッチ点P1,P2が離されたと判断されると共に(ステップS10(Yes))、別の2点P3,P4がタッチされたと判断さ
れる(ステップS15(Yes))。

0046

ここで、前記タッチ点P1,P2,P3,P4の位置関係が正方形の条件を一定範囲内で満たしたと判断されると(ステップS16(Yes))、描画図形データベース12cから正方形の基本図形データが読み出され、各タッチ点P1,P2,P3,P4に4頂点が一定範囲内で一致するようにサイズ調整された正方形RSが描画されて表示される(ステップS17)。

0047

なお、前記タッチ点P1,P2,P3,P4の位置関係が正方形の条件を一定範囲内で満たさないと判断された場合に(ステップS16(No))、長方形の条件を一定範囲内で満たしたと判断された場合には(ステップS18(Yes))、描画図形データベース12cから長方形の基本図形データが読み出され、各タッチ点P1,P2,P3,P4に4頂点が一定範囲内で一致するようにサイズ調整された長方形が描画されて表示される(
ステップS19)。

0048

さらに、前記タッチ点P1,P2,P3,P4の位置関係が長方形の条件も満たさないと判断された場合には(ステップS18(No))、当該タッチ点P1,P2,P3,P4をそれぞれ頂点とした四角形がそのまま描画されて表示される(ステップS20)。

0049

(直線SLの図形描画)
図10は、前記タッチパネル式PDA10による図形描画処理に従い直線SLを描画表示させる場合のタッチ操作に応じた図形入力画面GFでの表示動作を示す図である。

0050

図10(A)に示すように、タッチパネル表示部17に対するユーザHのタッチ操作に応じて、2点P1,P2がタッチされたと判断された後(ステップS3(Yes))、図10(B)に示すように、当該各タッチ点P1,P2を離したままにすると、タッチ点P1,P2が離されたと判断されると共に(ステップS10(Yes))、別の1点あるいは2点はタッチされていないと判断される(ステップS11(No)→S15(No))。

0051

すると、前記各タッチ点P1,P2をそれぞれ端点とした直線SLが描画されて表示される(ステップS21)。

0052

(同心円CCの図形描画)
図11は、前記タッチパネル式PDA10による図形描画処理に従い同心円CCを描画表示させる場合のタッチ操作に応じた図形入力画面GFでの表示動作を示す図である。

0053

図11(A)に示すように、タッチパネル表示部17に対するユーザHのタッチ操作に応じて、3点P1,P2,P3がタッチされたと判断されると(ステップS22(Yes))、当該タッチ点P1,P2,P3の移動があったか否かが判断される(ステップS23)。

0054

前記タッチ点P1を中心としてタッチ点P2,P3を共に円弧状に移動させると、タッチ点P2,P3の移動があったと判断され(ステップS23(Yes))、当該タッチ点P2,P3の移動の軌跡L1,L2がそれぞれ前記タッチ点P1に対する円弧条件を一定範囲内で満たすか否か判断される(ステップS24)。

0055

そして、図11(B)に示すように、前記各タッチ点P2,P3からP2′,P3′までの移動の軌跡L1,L2が、半径P1−P2(P2′)と半径P1−P3(P3′)とする円弧条件を満たしたと判断されると(ステップS24(Yes))、描画図形データベース12cから同心円の基本図形データが読み出され、タッチ点P1の位置が中心、タッチ点P2(P2′)とP3(P3′)の位置がそれぞれ円弧となるようにサイズ調整された同心円CCが描画されて表示される(ステップS25)。

0056

なお、前記各タッチ点P2,P3からP2′,P3′までの移動の軌跡L1,L2が、円弧条件を一定範囲内で満たさないと判断された場合には(ステップS24(No))、その移動前後の第1のタッチ点P2−P2′間と同第2のタッチ点P3−P3′間とにそれぞれ対応した移動の軌跡がそのまま描画されて表示される(ステップS26)。

0057

(複数の図形の組合せ描画)
図12は、前記タッチパネル式PDA10による図形描画処理に従い平行線PLと三角形TRと円Cを組合せて描画表示させる場合のタッチ操作に応じた図形入力画面GFでの表示動作(その1)を示す図である。

0058

図13は、前記タッチパネル式PDA10による図形描画処理に従い平行線PLと三角形TRと円Cを組合せて描画表示させる場合のタッチ操作に応じた図形入力画面GFでの表示動作(その2)を示す図である。

0059

図14は、前記タッチパネル式PDA10による図形描画処理に従い平行線PLと三角形TRと円Cを組合せて描画表示させる場合のタッチ操作に応じた図形入力画面GFでの表示動作(その3)を示す図である。

0060

前記ステップS1〜S5,S7,S8の処理に従い、図12(A)(B)に示すように、タッチパネル表示部17に、タッチ操作の位置P1′,P2′と仕方L1,L2に応じた平行線PLを描画表示させた状態で、当該平行線PLに記号l,mを付加するために、先ず、ユーザHによりタッチした1点を移動させて手書き文字「l」を入力すると、1点がタッチされて移動されたと判断された後(ステップS27(Yes)→S29(Yes))、そのタッチが離されたと判断され(ステップS30(Yes))、当該タッチ点の移動に応じた軌跡が手書き文字「l」HCとして描画され表示される(ステップS31)。

0061

そして、図12(C)に示すように、前記平行線PLの上線上に表示された手書き文字「l」HCを、ユーザにより1点でタッチして保持すると、1点がタッチされて一定時間ホールドされたと判断されると共に(ステップS27(Yes)→S28(Yes))、手書き文字「l」HCにタッチされていると判断され(ステップS32)、当該手書き文字「l」HCが選択されて選択マークSa〜Sdが表示される(ステップS33)。

0062

前記手書き文字「l」HCがタッチされて選択された状態で、タッチ点が移動されたと判断されると(ステップS34(Yes))、当該手書き文字「l」HCがタッチ点の移動方向に移動されながら表示される(ステップS35)。

0063

一方、前記選択された手書き文字HCに対するタッチ操作が離されたと判断された後(ステップS36(Yes))、当該手書き文字HCに再びタッチされたと判断されると共に(ステップS37(Yes))、そのタッチ点が、描画されている他の図形の頂点又は中心等の特徴点の一定範囲内に移動されたと判断された場合には(ステップS38(Yes))、移動された手書き文字HCが当該図形の特徴点の記号あるいはマークとして登録され、これを含めて図形入力画面GFに表示中である図形画面のデータが描画データ登録メモリ12eに登録される(ステップS39)。

0064

また、前記選択された手書き文字HCに対するタッチ操作が離されたと判断された後(ステップS36(Yes))、例えば図13(A)に示すように、当該手書き文字「l」HCが左方向にフリックFLされたと判断されると(ステップS42)、この左フリック
FLされた手書き文字「l」HCは、文字認識処理プログラム12bに従い文字認識され、正規の斜体文字「l」RCに変換されて表示される(ステップS43)。

0065

なお、図示はしないが、前記手書き文字HCが右方向にフリックFRされたと判断された場合には(ステップS40)、この右フリックFRされた手書き文字HCは、文字認識処理プログラム12bに従い文字認識され、正規のゴシック文字GCに変換されて表示される(ステップS41)。

0066

この後、図13(B)に示すように、前記平行線PLの下線下にも、前記同様の文字入力処理(ステップS27〜S43)に従い、手書き文字「m」HCが描画されて表示された後、正規の斜体文字「m」RCに変換されて表示される。

0067

そして、図13(B)(C)に示すように、前記ステップS1〜S3,S10〜S14の処理に従い、タッチパネル表示部17に、既に表示された平行線PLに合わせて、前記タッチ操作の位置P1,P2,P3と仕方に応じた三角形TRが描画表示される。

0068

この後、前記三角形TRの各頂点付近にも、前記同様の文字入力処理(ステップS27〜S43)に従い、手書き文字「A」「B」「C」HCが描画されて表示された後、正規のゴシック文字「A」「B」「C」RCに変換されて表示される。

0069

さらに、図14(A)(B)に示すように、前記ステップS1〜S6の処理に従い、タッチパネル表示部17に、既に表示された三角形TRに内接するように、前記タッチ操作の位置P1,P2(P2′)と仕方Lに応じた円Cが描画表示される。

0070

すると、図14(C)に示すように、平行線(l,m)PLと三角形(A,B,C)TRと円Cを組合せて描画表示させた図形入力画面GFが表示され、描画データ登録メモリ12eに登録される。

0071

(グラフyの図形描画)
図15は、前記タッチパネル式PDA10による図形描画処理に従いN次曲線のグラフyを描画表示させる場合のタッチ操作に応じた図形入力画面GFでの表示動作を示す図である。

0072

タッチパネル表示部17に対するユーザ操作に応じたタッチ入力があったと判断された際に(ステップS1(Yes))、例えば図15(A)に示すように、グラフ表示のためのX−Y座標の表示中であると判断されると(ステップS2(Yes))、そのタッチ点は1点であるか2点であるかが判断される(ステップS44/S52)。

0073

ここで、前記X−Y座標上の1点P1をユーザによりタッチすると共に、当該タッチ点P1を、2次曲線を描くように移動させると、1点P1がタッチされたと判断されると共に(ステップS44(Yes))、そのタッチ点P1が移動されたと判断され(ステップS45(Yes))、移動軌跡LがN次曲線の条件を一定範囲内で満たしたか否か判断される(ステップS46)。

0074

そして、図15(B)に示すように、前記タッチ点P1からP1′へと移動された移動軌跡Lが2次曲線の条件を満たしたと判断されると(ステップS46(Yes))、描画図形データベース12cから2次曲線の基本図形データが読み出され、前記タッチ点P1〜P1′の軌跡Lに一定範囲内で一致するようにサイズ調整された2次曲線のグラフyが描画されて表示される(ステップS47)。

0075

またこれと共に、描画された2次曲線のグラフyに対応する2次関数式「y=(x-5)^2」が表示される(ステップS48)。

0076

一方、前記タッチ点P1からP1′へと移動された移動軌跡Lが正弦波曲線の条件を一定範囲内で満たしたと判断されると(ステップS49(Yes))、描画図形データベース12cから正弦波曲線の基本図形データが読み出され、前記タッチ点P1〜P1′の軌跡Lに一定範囲内で一致するようにサイズ調整された正弦波曲線のグラフyが描画されて表示される(ステップS50)。

0077

またこれと共に、描画された正弦波曲線のグラフyに対応するsin関数式「y=sin(x+π)」が表示される(ステップS51)。

0078

図16は、前記タッチパネル式PDA10による図形描画処理に従い正弦波双曲線のグラフy1,y2を描画表示させる場合のタッチ操作に応じた図形入力画面GFでの表示動作を示す図である。

0079

図16(A)に示すように、前記X−Y座標上の2点P1,P2をユーザによりタッチすると共に、当該タッチ点P1,P2を、正弦波の双曲線を描くように移動させると、2点P1,P2がタッチされたと判断されると共に(ステップS52(Yes))、そのタッチ点P1,P2が移動されたと判断され(ステップS53(Yes))、移動後のタッチ点P1′,P2′までの各移動軌跡L1,L2がそれぞれ正弦波曲線の条件を一定範囲
内で満たしたか否か判断される(ステップS57)。

0080

そして、前記タッチ点P1′,P2′へと移動された各移動軌跡L1,L2が正弦波曲線の条件を満たしたと判断されると(ステップS57(Yes))、図16(B)に示すように、描画図形データベース12cから位相の異なる正弦波双曲線の基本図形データが読み出され、前記タッチ点P1〜P1′とP2〜P2′との軌跡L1,L2に一定範囲内で一致するようにサイズ調整された正弦波双曲線のグラフy1,y2が描画されて表示される(ステップS58)。

0081

またこれと共に、描画された正弦波双曲線のグラフy1,y2にそれぞれ対応するsin関数式「y=10sin(x)」「y=10sin(x+π/4)」が表示される(ステップS59)。

0082

一方、前記X−Y座標上での2点のタッチ点P1,P2が移動されないまま離されたと判断されると(ステップS52(Yes)→S54(Yes))、前記各タッチ点P1,P2を直線で結ぶ1次曲線のグラフyが描画されて表示される(ステップS55)。

0083

またこれと共に、描画された1次曲線のグラフyに対応する1次関数式「y=f(x)」が表示される(ステップS56)。

0084

したがって、前記構成のタッチパネル式PDA10による図形描画機能によれば、タッチパネル表示部17において、ユーザ所望の図形に応じた複数の特徴点に対応する位置をタッチすると共に、そのタッチ位置を、当該図形の形状に応じて移動させたり、一旦離して別の位置にタッチしたりすると、タッチされた複数のタッチ位置とその移動の軌跡や追加のタッチ位置に応じて、各種図形(円/平行線/正三角形/三角形/正方形/長方形/四角形/直線/同心円/楕円など)の特徴条件が判断され、図形の種類と描画位置が決定される。すると、決定された図形の種類と描画位置に応じて、描画図形データベース12cから該当する種類の基本図形が読み出され、その描画位置にサイズ調整されて描画表示される。

0085

このため、手書きによる図形の描画ではないのは勿論、予め図形の種類を選択する必要もなく、ユーザの直感的で素直なタッチ操作により所望の図形を素早く綺麗に描画して表示させることが可能になる。

0086

また、前記構成のタッチパネル式PDA10による図形描画機能によれば、前記タッチパネル表示部17において、さらに、1点をタッチし、所望の文字の形状に応じて移動させると、その移動の軌跡に応じた手書きの文字が描画表示される。そして、描画表示された手書きの文字の1点をタッチして移動させると、その移動方向に当該手書き文字も移動されて表示される。前記表示された手書き文字をタッチして右フリックすると、文字認識されてゴシック文字に変換されて表示され、また左フリックすると、文字認識されて斜体文字に変換されて表示される。

0087

このため、前記ユーザによるタッチ操作に応じてタッチパネル表示部17に描画されて表示された所望の図形の中心や頂点等の任意の位置に対して、当該図形に付随する記号やマーク等を容易に付加して表示させることができる。

0088

さらに、前記タッチパネル表示部17にX−Y座標が表示されている状態において、ユーザ所望のグラフに応じた軌跡をタッチして移動させると、タッチ位置とその移動の軌跡に応じて、各種のグラフ(N次曲線/正弦波曲線/正弦波双曲線など)の特徴条件が判断され、グラフの種類と描画位置が決定される。すると、決定されたグラフの種類と描画位置に応じて、描画図形データベース12cから該当する種類の基本図形(グラフ)が読み出され、その描画位置にサイズ調整されて描画表示される。

0089

このため、手書きによる図形(グラフ)の描画ではないのは勿論、予め図形(グラフ)の種類を選択する必要もなく、グラフ座標上では、ユーザの直感的で素直なタッチ操作により所望の図形(グラフ)を素早く綺麗に描画して表示させることが可能になる。

0090

なお、前記図形描画装置の実施形態において記載したタッチパネル式PDA10による各処理の手法およびデータベース、すなわち、図2図4のフローチャートに示す図形描画処理(その1〜その3)等の各手法、および描画図形データベース12cは、何れもコンピュータに実行させることができるプログラムとして、メモリ・カード(ROMカード、RAMカード等)、磁気ディスクフロッピディスクハードディスク等)、光ディスクCD−ROM、DVD等)、半導体メモリ等の外部記憶媒体13に格納して配布することができる。そして、タッチパネル式表示部(17)を備えた電子機器のコンピュータは、この外部記憶媒体13に記憶されたプログラムを記憶装置(12)に読み込み、この読み込んだプログラムによって動作が制御されることにより、前記実施形態において説明したユーザによるタッチ位置とその仕方に応じた図形描画機能を実現し、前述した手法による同様の処理を実行することができる。

0091

また、前記各手法を実現するためのプログラムのデータは、プログラムコードの形態としてネットワークN上を伝送させることができ、このプログラムデータを、ネットワークNに接続されたコンピュータに通信制御部15によって取り込むことで、前述したユーザによるタッチ位置とその仕方に応じた図形描画機能を実現することもできる。

0092

本願発明は、前記各実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。さらに、前記各実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜な組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、各実施形態に示される全構成要件から幾つかの構成要件
が削除されたり、幾つかの構成要件が異なる形態にして組み合わされても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題が解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果が得られる場合には、この構成要件が削除されたり組み合わされた構成が発明として抽出され得るものである。

0093

以下に、本願出願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。

0094

[1]
タッチパネルと、
表示部と、
前記タッチパネルのユーザ操作に応じたタッチ位置を検出するタッチ位置検出手段と、
このタッチ位置検出手段により複数のタッチ位置が検出された後に、当該複数のタッチ位置のうちの少なくとも1つのタッチ位置が移動されたか否かを判断するタッチ移動判断手段と、
このタッチ移動判断手段によりタッチ位置が移動されたと判断された場合に、前記タッチ位置検出手段により検出されたタッチ位置のその後の変化を判断するタッチ変化判断手段と、
前記タッチ位置検出手段により検出されたタッチ位置と前記タッチ変化判断手段により判断されたタッチ位置のその後の変化とに応じて図形の種類とその描画位置を決定する図形描画決定手段と、
この図形描画決定手段により決定された図形の種類とその描画位置に応じて前記表示部に図形を表示させる図形表示制御手段と、
を備えたことを特徴とする図形描画装置。

0095

[2]
前記タッチ変化判断手段は、前記タッチ位置検出手段により検出されるタッチ位置が移動されたと判断された場合に、その1点のタッチ位置を除く他のタッチ位置の移動の軌跡が円弧条件を満たすか否かを判断する円弧条件判断手段を有し、
前記図形描画決定手段は、前記円弧条件判断手段により円弧条件を満たしたと判断された場合に、前記タッチ位置検出手段により検出されるタッチ位置が2点である場合には前記図形の種類を円、3点以上である場合には前記図形の種類を同心円として決定すると共に、それぞれその描画位置を前記移動の軌跡に応じた位置として決定する、
ことを特徴とする[1]に記載の図形描画装置。

0096

[3]
前記タッチ変化判断手段は、前記タッチ移動判断手段により前記タッチ位置検出手段により検出されるタッチ位置が移動されたと判断された場合に、その複数のタッチ位置の移動の軌跡が平行条件を満たすか否かを判断する平行条件判断手段を有し、
前記図形描画決定手段は、前記平行条件判断手段により平行条件を満たしたと判断された場合には、前記図形の種類を平行線として決定すると共に、その描画位置を前記移動の軌跡に応じた位置として決定する、
ことを特徴とする[1]または[2]に記載の図形描画装置。

0097

[4]
さらに、
前記タッチ移動判断手段により前記タッチ位置検出手段により検出されるタッチ位置が移動されないと判断された場合に、その複数のタッチ位置が、三角形の条件を満たすか否かを判断する三角形条件判断手段と、
前記タッチ移動判断手段により前記タッチ位置検出手段により検出されるタッチ位置が移動されないと判断された場合に、その複数のタッチ位置が、四角形の条件を満たすか否かを判断する四角形条件判断手段と
を有し、
前記図形描画決定手段は、前記三角形条件判断手段により三角形の条件を満たしたと判断された場合には前記図形の種類を三角形、前記四角形条件判断手段により四角形の条件を満たしたと判断された場合には前記図形の種類を四角形として決定すると共に、それぞれその描画位置を前記複数のタッチ位置に応じた位置として決定する、
ことを特徴とする[1]ないし[3]の何れかに記載の図形描画装置。

0098

[5]
前記図形描画決定手段は、前記タッチ位置検出手段により検出された複数のタッチ位置が2点であって、前記タッチ移動判断手段により前記タッチ位置検出手段により検出されるタッチ位置が移動されないと判断された後、当該2点のタッチ位置が検出されなくなったと判断された場合には、前記図形の種類を直線として決定すると共に、その描画位置を前記2点のタッチ位置に応じた位置として決定する、ことを特徴とする[1]ないし[4]の何れかに記載の図形描画装置。

0099

[6]
前記タッチ位置検出手段により1点のタッチ位置が検出された後、前記タッチ移動判断手段により当該タッチ位置が移動されたと判断された際に、その移動の軌跡を前記表示部に表示させる1点軌跡表示制御手段と、
この1点軌跡表示制御手段により表示された前記タッチ位置の移動軌跡を文字認識する文字認識手段と、
前記1点軌跡表示制御手段により表示された前記タッチ位置の移動軌跡を、前記文字認識手段より認識された文字に変換して表示させる文字変換表示制御手段と、
を備えたことを特徴とする[1]ないし[5]の何れかに記載の図形描画装置。

0100

[7]
前記表示部にグラフ座標が表示されているか否かを判断する座標表示判断手段を備え、
前記座標表示判断手段によりグラフ座標が表示されていると判断された状態で、前記タッチ移動判断手段により前記タッチ位置検出手段により検出されるタッチ位置が移動されたと判断された場合に、そのタッチ位置の移動の軌跡が、N次曲線の条件を満たすか否かを判断するN次曲線条件判断手段と、正弦波曲線の条件を満たすか否かを判断する正弦波曲線条件判断手段とを有し、
前記図形描画決定手段は、前記N次曲線条件判断手段によりN次曲線の条件を満たしたと判断された場合には前記図形の種類をN次曲線、前記正弦波曲線条件判断手段により正弦波曲線の条件を満たしたと判断された場合には前記図形の種類を正弦波曲線として決定すると共に、それぞれその描画位置を前記移動の軌跡に応じた位置として決定する、
ことを特徴とする[1]ないし[6]の何れかに記載の図形描画装置。

0101

[8]
タッチパネルと表示部とを備えた電子機器のコンピュータを制御するためのプログラム
であって、
前記タッチパネルのユーザ操作に応じたタッチ位置を検出するタッチ位置検出手段、
このタッチ位置検出手段により複数のタッチ位置が検出された後に、当該複数のタッチ位置のうちの少なくとも1つのタッチ位置が移動されたか否かを判断するタッチ移動判断手段、
このタッチ移動判断手段によりタッチ位置が移動されたと判断された場合に、前記タッチ位置検出手段により検出されるタッチ位置のその後の変化を判断するタッチ変化判断手段、
前記タッチ位置検出手段により検出されたタッチ位置と前記タッチ変化判断手段により判断された当該タッチ位置のその後の変化とに応じて図形の種類とその描画位置を決定する図形描画決定手段、
この図形描画決定手段により決定された図形の種類とその描画位置に応じて前記表示部に図形を表示させる図形表示制御手段、
として機能させるためのプログラム。

0102

10 …タッチパネル式PDA(図形描画装置)
11 …CPU
12 …メモリ
12a…図形描画処理プログラム
12b…文字認識処理プログラム
12c…描画図形データベース
12e…描画データ登録メモリ
12f…ワークエリア
13 …外部記憶媒体
14 …記憶媒体読み書き部
15 …通信制御部
16 …キー入力部
17 …タッチパネル式カラー表示部
N …ネットワーク
H …ユーザ
Pn …タッチ点
L,Ln…タッチ軌跡
C …円
PL…平行線
TR …正三角形(三角形)
SL …直線
RS …正方形(四角形)
CC …同心円
HC …手書き文字
RC …認識文字(斜体/ゴシック)

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