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技術 脊椎固定システム

出願人 ケー2エム,インコーポレイテッド
発明者 ボアチエ‐アドジェイ,オヘネバカルボーン,ジョンジョーンズ,スコットマクリントック,ラリーストラウス,アール.,ケビン
出願日 2016年5月13日 (5年5ヶ月経過) 出願番号 2016-097141
公開日 2016年9月29日 (5年0ヶ月経過) 公開番号 2016-172023
状態 特許登録済
技術分野 手術用機器
主要キーワード 字型チャネル 同軸配列 各楔部材 変形修正 ネジ山付 円錐角α 外側ネジ山 ネジ山部分
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (20)

課題

脊椎手術において費用対効果の高い硬質スクリューおよびロッド構造物を提供する。

解決手段

多軸椎弓根スクリュー100は、ハウジング110、骨スクリュー部材140、およびアンビルを含む。骨スクリュー部材は、ヘッドおよびヘッドから延在するネジ山付きシャフトを含む。ヘッドは、ハウジング内に選択的に固定可能である。アンビルは、アンビルおよび骨スクリュー部材のヘッドがハウジング内に配置される場合、骨スクリュー部材のヘッドに隣接してハウジング内に配置可能である。アンビルは、アンビルの外面に1つ以上の溝を画定し得る。溝は、フラップを画定する。フラップは、アンビルに柔軟に取り付けられ、骨スクリュー部材をアンビルに対して相対的に移動させる場合、骨スクリューのヘッドをアンビルと常に接触した状態に維持するのに十分な量でのアンビルの屈曲を可能にするものである。

概要

背景

関連技術の説明
脊柱は、人体に対する支持、ならびに脊髄および神経に対する保護を提供する、骨および結合組織から成る複雑なシステムである。大人背骨は、上部および下部で構成されている。上部は、7つの頚椎、12の胸椎、5つの腰椎を含む3つの領域に細分化された、24の個々の骨を含む。下部は、仙骨および尾骨で構成される。椎体と呼ばれる円筒形の形をした骨が、上部から下部へと下方にいくにつれ、徐々に大きさが増大する。

間板は、2つの後部椎間関節とともに、脊柱に作用する様々な並進力および回転力を吸収して緩和する。椎間板は、2つの椎体の間に位置するスペーサーである。椎間関節突起は、隣接する椎骨後方部分に安定性を提供する。脊髄は、椎体の管内に収容されている。それはラミナにより後方で保護されている。ラミナは主に3つの突起を有する曲面である。棘突起尾側および後方に延伸しており、一方、2つの横突起はラミナから横方向に延伸している。椎体および椎弓板は、椎弓根と呼ばれる骨の橋によって接続されている。

背骨は、広範囲動きが可能な柔軟な構造になっている。背骨の動きの範囲を制限する、または神経系の重要な要素を妨害する、様々な障害、様々な疾患、および様々な種類の傷害が存在する。そのような問題として、これらに限定されないが、側弯症後弯症過度前弯、椎間板の滑りまたはヘルニア変性椎間板疾患、椎体骨折、および腫瘍があげられる。上記のいずれかの状況を患っている人は、概して、極端なまたは衰弱性の痛みを経験し、しばしば神経機能の低下が発生する。患者が、骨粗しょう症、または骨組織希薄化および骨密度の低下を患っている場合、それらの状況および治療はさらに複雑になる可能性がある。

脊椎固定装置は、脊髄の損傷および疾患を修正するための外科的プロセスにおいて広く使用されている。椎間板が、除去を必要とするレベルにまで衰退している場合に、椎間板に取って代わるために利用される様々な椎体間インプラントが存在する。これらは、PEEK製椎体間スペーサー、金属ケージ、ならびに死体骨および人骨インプラントを含む。背骨を安定させ、適切な位置に椎体を維持することを容易にするため、その他のインプラントも一般的に用いられている。そのようなインプラントとしては、結合用の要素に固定されて縦に連結されたロッドがあり、それらのロッドは、椎弓根スクリューフックなどの脊椎骨固定具によって骨に順番に固定される。縦方向に連結されたロッドの対向する一対は、一般的には、後方進入路を介して背骨の長軸に沿って配置される。椎弓根スクリューは、コバルトクロム合金ステンレス鋼チタン、PEEK(ポリエーテルエーテルケトン)を含む、任意の生体適合性材料から製造することができる。

硬質の椎弓根スクリューおよびロッド構造物を提供するという課題に応えることを目手とし、特に困難な変形修正への要求に対処するため、比較的大型のロッド構造物の作成により、スクリューおよびロッド構造物の強度を向上させてきた。脊椎のロッドは、一般的にはチタン合金で作成される。しかし、大掛かりな変形修正が必要である場合、そのようなロッドは、必ずしも強度が十分であるとは限らない。大きい直径のステンレス鋼のロッドが、これらの用途のために作成されているが、大型のロッドは、ロッドを収容するために嵌合ネジヘッドも大きくする必要があり、それは、結果として、構造物外形を増大させる。また、in vivoでの材料の非互換性の可能性を減らすために、スクリューの組み立てはまた、ロッド材に一致するよう、ステンレス鋼で作成される必要があるが、費用対効果の高い代替手段ではない。

したがって、大掛かりで困難な変形修正をも維持することができ、費用対効果の高い硬質のスクリューおよびロッド構造物に対する必要性が存在する。

概要

脊椎手術において費用対効果の高い硬質のスクリューおよびロッド構造物を提供する。多軸椎弓根スクリュー100は、ハウジング110、骨スクリュー部材140、およびアンビルを含む。骨スクリュー部材は、ヘッドおよびヘッドから延在するネジ山付きシャフトを含む。ヘッドは、ハウジング内に選択的に固定可能である。アンビルは、アンビルおよび骨スクリュー部材のヘッドがハウジング内に配置される場合、骨スクリュー部材のヘッドに隣接してハウジング内に配置可能である。アンビルは、アンビルの外面に1つ以上の溝を画定し得る。溝は、フラップを画定する。フラップは、アンビルに柔軟に取り付けられ、骨スクリュー部材をアンビルに対して相対的に移動させる場合、骨スクリューのヘッドをアンビルと常に接触した状態に維持するのに十分な量でのアンビルの屈曲を可能にするものである。

目的

関連技術の説明
脊柱は、人体に対する支持、ならびに脊髄および神経に対する保護を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

この技術が所属する分野

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請求項1

多軸椎弓根スクリューであって、前記多軸椎弓根スクリューは、ヘッドを含む骨スクリュー部材であって、前記ヘッドは前記ヘッドから延在するネジ山付きシャフトを有し、前記ヘッドは第1の部分および第2の部分を含む、骨スクリュー部材と、前記骨スクリュー部材のヘッドの上に配置可能なハウジングであって、前記ハウジングは遠位開口部を有する、ハウジングと、を含み、前記ヘッドの第1の部分が、前記ハウジングの遠位開口部を通って前記ハウジングの近位端に向かって挿入されるように構成および寸法設計され、前記ヘッドの第2の部分が、前記ハウジングの遠位開口部を通過しないように構成および寸法設計される、多軸椎弓根スクリュー。

請求項2

前記ヘッドの第1の部分が、円筒形の部分を含む、請求項1に記載の多軸椎弓根スクリュー。

請求項3

前記円筒形の部分が、前記ハウジングの遠位開口部の直径よりも小さい直径を画定する、請求項2に記載の多軸椎弓根スクリュー。

請求項4

前記ハウジングが、前記ハウジングの遠位端から延在しかつ切欠部分を画定する鍔をさらに画定し、それによって、前記骨スクリュー部材は、前記ヘッドの円筒形の部分が前記ハウジングの縦軸と一列に配列されている状態で、前記骨スクリュー部材のネックが前記切欠部分内に配置された状態の挿入位置をとる、請求項3に記載の多軸椎弓根スクリュー。

請求項5

前記ヘッドの第2の部分が、前記ハウジングの遠位開口部の直径よりも大きい直径を画定する、請求項1に記載の多軸椎弓根スクリュー。

請求項6

前記ヘッドの第2の部分が、球状の部分を含む、請求項1に記載の多軸椎弓根スクリュー。

請求項7

アンビルであって、前記アンビルは、前記アンビルおよび前記骨スクリュー部材のヘッドが、前記ハウジング内に配置されている場合、前記骨スクリュー部材のヘッドに隣接して前記ハウジング内に配置可能であり、前記アンビルは前記アンビルの外面において少なくとも1つの溝を画定し、前記少なくとも1つの溝は少なくとも1つのフラップを画定し、前記少なくとも1つのフラップは、前記少なくとも1つの溝の全体にわたり延在しかつ柔軟に前記アンビルに取り付けられ、前記骨スクリュー部材のヘッドを前記アンビルと常に接触した状態に維持するのに十分な量での前記アンビルの屈曲を可能にする、アンビル、をさらに含む、請求項1に記載の多軸椎弓根スクリュー。

請求項8

前記アンビルが、様々なサイズのロッド部材を収容するよう、複数の曲率半径を備えた面を有する空洞を画定する、請求項7に記載の多軸椎弓根スクリュー。

請求項9

前記空洞の面が、前記複数の曲率半径が異なる直径の複数のロッド部材の少なくとも2つの接線を提供する複合曲線を画定するよう、第1の曲率半径を備えた第1の部分、第2の曲率半径を備えた第2の部分、および第3の曲率半径を備えた第3の部分を画定する、請求項8に記載の多軸椎弓根スクリュー。

請求項10

前記アンビルの外面が、前記アンビルに隣接してロッド部材を配置する場合、前記アンビルの方向について判断不能にならないよう、非円形の形状を有する、請求項8に記載の多軸椎弓根スクリュー。

請求項11

前記アンビルに隣接して前記ハウジング内にロッド部材を固定するよう、前記ハウジング内に配置可能な止めネジをさらに含む、請求項8に記載の多軸椎弓根スクリュー。

請求項12

前記骨スクリュー部材が、前記ハウジングに係合される場合、前記ハウジングについて複数の角度で配置可能であり、最大80度の円錐角内の角度で前記ハウジングについて固定可能である、請求項1に記載の多軸椎弓根スクリュー。

請求項13

前記ヘッドの第1の部分が、前記ハウジングの縦軸と一列に配列される位置に前記骨スクリュー部材が再配向するのを防ぐよう、前記ハウジングに固定可能なキャップをさらに含む、請求項1に記載の多軸椎弓根スクリュー。

請求項14

前記アンビルが、前記アンビルの外面上の突起を含み、前記ハウジングが、前記ハウジングの内面上のスロットを画定し、前記突起および前記スロットは前記ハウジングの縦軸に関して前記アンビルの配置を維持するよう係合可能である、請求項8に記載の多軸椎弓根スクリュー。

請求項15

前記骨スクリュー部材のヘッドが、摩擦によって前記アンビルと係合する表面構造を含み、それにより、前記骨スクリュー部材が、前記ハウジングにおけるロッド部材なしで前記アンビルとの係合によって配置される場合、力を加えられる使用者が、前記アンビルについて前記骨スクリュー部材を再配置する必要がある、請求項8に記載の多軸椎弓根スクリュー。

請求項16

多軸椎弓根スクリューであって、前記多軸椎弓根スクリューは、ヘッド、ネック、およびネジ山付きシャフトを含む骨スクリュー部材であって、前記ネックは前記ヘッドと前記ネジ山付きシャフトとの間に配置され、前記ヘッドは第1の部分および第2の部分を含む、骨スクリュー部材と、前記骨スクリュー部材のヘッドの上に配置可能かつ近位端および遠位端を有するハウジングであって、前記遠位端は遠位開口部および切欠を画定し、前記切欠は、前記遠位開口部を通って前記骨スクリュー部材のヘッドを前記ハウジングに挿入することができるように、前記骨スクリュー部材のネックを受容するように構成および寸法設計される、ハウジングと、を含み、前記ヘッドの第1の部分が、前記ヘッドが前記ハウジングの遠位開口部を通過することができるように構成および寸法設計され、前記ヘッドの第2の部分が、前記骨スクリュー部材のヘッドが前記ハウジングの遠位開口部を通過することを防ぐように構成および寸法設計され、前記骨スクリュー部材が、前記ハウジングの縦軸に対して垂直な第1の位置と、前記ハウジングの縦軸との配置を維持している第2の位置との間に配置可能であり、前記ネックは、前記ヘッドが前記ハウジング内に少なくとも部分的に配置される間に、前記骨スクリュー部材が前記第1の位置にある状態で前記切欠に受容可能であり、それによって、前記骨スクリュー部材を前記第2の位置へ移行させることにより、前記ヘッドが前記ハウジング内に少なくとも部分的に配置されているままの状態で、前記ヘッドを前記ハウジング内に完全に挿入することが可能になる、多軸椎弓根スクリュー。

請求項17

前記ヘッドの第1の部分が、円筒形の部分を含む、請求項16に記載の多軸椎弓根スクリュー。

請求項18

前記円筒形の部分が、前記ハウジングの遠位開口部の直径よりも小さい直径を画定する、請求項17に記載の多軸椎弓根スクリュー。

請求項19

前記ハウジングが、前記ハウジングの遠位端に対して遠位に延在する鍔をさらに含む、請求項16に記載の多軸椎弓根スクリュー。

請求項20

前記ヘッドの第2の部分が、前記ハウジングの遠位開口部の直径よりも大きい直径を画定する、請求項16に記載の多軸椎弓根スクリュー。

請求項21

前記ヘッドの第2の部分が、球状の部分を含む、請求項20に記載の多軸椎弓根スクリュー。

請求項22

アンビルであって、前記アンビルは、前記アンビルおよび前記骨スクリュー部材のヘッドが、前記ハウジング内に配置されている場合、前記骨スクリュー部材のヘッドに隣接して前記ハウジング内に配置可能であり、前記アンビルは前記アンビルの外面において少なくとも1つの溝を画定し、前記少なくとも1つの溝は少なくとも1つのフラップを画定し、前記少なくとも1つのフラップは柔軟に前記アンビルに取り付けられ、前記骨スクリュー部材のヘッドを前記アンビルと常に接触した状態に維持するのに十分な量での前記アンビルの屈曲を可能にする、アンビル、をさらに含む、請求項16に記載の多軸椎弓根スクリュー。

請求項23

前記アンビルの外面が、様々なサイズのロッド部材を収容するよう、複数の曲率半径を備えた面を有する空洞を画定する、請求項22に記載の多軸椎弓根スクリュー。

請求項24

前記空洞の面が、前記複数の曲率半径が異なる直径の複数のロッド部材の少なくとも2つの接線を提供する複合曲線を画定するよう、第1の曲率半径を備えた第1の部分、第2の曲率半径を備えた第2の部分、および第3の曲率半径を備えた第3の部分を画定する、請求項23に記載の多軸椎弓根スクリュー。

請求項25

前記アンビルの外面が、前記アンビルに隣接してロッド部材を配置する場合、前記アンビルの方向について判断不能にならないよう、非円形の形状を有する、請求項22に記載の多軸椎弓根スクリュー。

請求項26

前記アンビルに隣接して前記ハウジング内にロッド部材を固定するよう、前記ハウジング内に配置可能な止めネジをさらに含む、請求項22に記載の多軸椎弓根スクリュー。

請求項27

前記骨スクリュー部材が、前記ハウジングに係合される場合、前記ハウジングについて複数の角度で配置可能であり、最大80度の円錐角内の角度で前記ハウジングについて固定可能である、請求項22に記載の多軸椎弓根スクリュー。

請求項28

前記ヘッドの第1の部分が、前記ハウジングの縦軸と一列に配列される位置に前記骨スクリュー部材が再配向するのを防ぐよう、前記ハウジングに固定可能なキャップをさらに含む、請求項22に記載の多軸椎弓根スクリュー。

請求項29

前記アンビルが、前記アンビルの外面上の突起を含み、前記ハウジングが、前記ハウジングの内面上のスロットを画定し、前記突起および前記スロットは前記ハウジングの縦軸に関して前記アンビルの配置を維持するよう係合可能である、請求項22に記載の多軸椎弓根スクリュー。

請求項30

前記骨スクリュー部材のヘッドが、摩擦によって前記アンビルと係合する表面構造を含み、それにより、前記骨スクリュー部材が、前記ハウジングにおけるロッド部材なしで前記アンビルとの係合によって配置される場合、力を加えられる使用者が、前記アンビルについて前記骨スクリュー部材を再配置する必要がある、請求項22に記載の多軸椎弓根スクリュー。

技術分野

0001

(関連出願の相互参照
本願は、2010年8月20日に出願された米国仮特許出願第61/375,354号の優先権および利益を主張し、その内容全体が参照により本明細書中に組み込まれる。

0002

本開示は、概して、脊椎手術を中心とする整形外科手術に関する。特に、本開示は、脊椎固定システムに関する。

背景技術

0003

関連技術の説明
脊柱は、人体に対する支持、ならびに脊髄および神経に対する保護を提供する、骨および結合組織から成る複雑なシステムである。大人背骨は、上部および下部で構成されている。上部は、7つの頚椎、12の胸椎、5つの腰椎を含む3つの領域に細分化された、24の個々の骨を含む。下部は、仙骨および尾骨で構成される。椎体と呼ばれる円筒形の形をした骨が、上部から下部へと下方にいくにつれ、徐々に大きさが増大する。

0004

間板は、2つの後部椎間関節とともに、脊柱に作用する様々な並進力および回転力を吸収して緩和する。椎間板は、2つの椎体の間に位置するスペーサーである。椎間関節突起は、隣接する椎骨後方部分に安定性を提供する。脊髄は、椎体の管内に収容されている。それはラミナにより後方で保護されている。ラミナは主に3つの突起を有する曲面である。棘突起尾側および後方に延伸しており、一方、2つの横突起はラミナから横方向に延伸している。椎体および椎弓板は、椎弓根と呼ばれる骨の橋によって接続されている。

0005

背骨は、広範囲動きが可能な柔軟な構造になっている。背骨の動きの範囲を制限する、または神経系の重要な要素を妨害する、様々な障害、様々な疾患、および様々な種類の傷害が存在する。そのような問題として、これらに限定されないが、側弯症後弯症過度前弯、椎間板の滑りまたはヘルニア変性椎間板疾患、椎体骨折、および腫瘍があげられる。上記のいずれかの状況を患っている人は、概して、極端なまたは衰弱性の痛みを経験し、しばしば神経機能の低下が発生する。患者が、骨粗しょう症、または骨組織希薄化および骨密度の低下を患っている場合、それらの状況および治療はさらに複雑になる可能性がある。

0006

脊椎固定装置は、脊髄の損傷および疾患を修正するための外科的プロセスにおいて広く使用されている。椎間板が、除去を必要とするレベルにまで衰退している場合に、椎間板に取って代わるために利用される様々な椎体間インプラントが存在する。これらは、PEEK製椎体間スペーサー、金属ケージ、ならびに死体骨および人骨インプラントを含む。背骨を安定させ、適切な位置に椎体を維持することを容易にするため、その他のインプラントも一般的に用いられている。そのようなインプラントとしては、結合用の要素に固定されて縦に連結されたロッドがあり、それらのロッドは、椎弓根スクリューフックなどの脊椎骨固定具によって骨に順番に固定される。縦方向に連結されたロッドの対向する一対は、一般的には、後方進入路を介して背骨の長軸に沿って配置される。椎弓根スクリューは、コバルトクロム合金ステンレス鋼チタン、PEEK(ポリエーテルエーテルケトン)を含む、任意の生体適合性材料から製造することができる。

0007

硬質の椎弓根スクリューおよびロッド構造物を提供するという課題に応えることを目手とし、特に困難な変形修正への要求に対処するため、比較的大型のロッド構造物の作成により、スクリューおよびロッド構造物の強度を向上させてきた。脊椎のロッドは、一般的にはチタン合金で作成される。しかし、大掛かりな変形修正が必要である場合、そのようなロッドは、必ずしも強度が十分であるとは限らない。大きい直径のステンレス鋼のロッドが、これらの用途のために作成されているが、大型のロッドは、ロッドを収容するために嵌合ネジヘッドも大きくする必要があり、それは、結果として、構造物外形を増大させる。また、in vivoでの材料の非互換性の可能性を減らすために、スクリューの組み立てはまた、ロッド材に一致するよう、ステンレス鋼で作成される必要があるが、費用対効果の高い代替手段ではない。

0008

したがって、大掛かりで困難な変形修正をも維持することができ、費用対効果の高い硬質のスクリューおよびロッド構造物に対する必要性が存在する。

発明が解決しようとする課題

0009

課題を解決するための手段

0010

本開示は、ハウジング骨スクリュー部材、およびアンビルを含む、多軸椎弓根スクリューに関する。ハウジングに係合される場合、骨スクリュー部材は、ハウジングに対して複数の角度で選択的に配置可能であり、最大約80°の円錐角でハウジングに対して固定可能である。骨スクリュー部材は、ヘッドおよびヘッドから延伸するネジ山付きシャフトを含む。ヘッドは、ハウジング内に選択的に固定可能である。ヘッドは、骨スクリュー部材が、アンビルとの係合によって配置される場合に、アンビルに対して骨スクリュー部材の位置を変更するのに使用者加力が必要となるように摩擦によってアンビルと係合する、表面構造を含んでよい。骨スクリュー部材のヘッドは、第1の部分および第2の部分を含む。第1および第2の部分のうちの一方のみが、ヘッドがハウジングに画定された開口部を通過することを可能にし、第1および第2の部分のうちのもう一方は、一度挿入されると、ハウジング内に骨スクリュー部材のヘッドを維持する。第1および第2の部分のうちの一方は円筒形であってよく、第1および第2の部分のうちのもう一方は球状であってよい。円筒形の部分は、ヘッドが、ハウジングに対するスクリューヘッドの挿入方向に、ハウジングの開口を通過することを可能にし、球状の部分は、一度、挿入されてから挿入方向から遠ざけると、ハウジング内に骨スクリュー部材のヘッドを維持する。

0011

アンビルは、アンビルおよび骨スクリュー部材のヘッドがハウジング内に配置される場合、骨スクリュー部材のヘッドに隣接してハウジング内に配置可能である。止めネジは、アンビルに隣接してハウジング内のロッド部材を固定するために、ハウジング内に配置可能である。

0012

アンビルは、アンビルの外面に1以上の溝を画定するものでよい。溝は、1つ以上のフラップを画定する。1つ以上のフラップは、アンビルに柔軟に取り付けられ、骨スクリュー部材をアンビルに対して相対的に移動させる場合に、骨スクリュー部材のヘッドをアンビルと常に摩擦接触した状態に維持するのに十分な量でのアンビルの屈曲を可能にする。

0013

アンビルは、様々なサイズの直径のロッド部材を収容するよう、複数の曲率半径を備えた面を有する空洞を画定してよい。空洞の面は、第1の曲率半径を備えた第1の部分、第2の曲率半径を備えた第2の部分、および第3の曲率半径を備えた第3の部分を画定してよい。この点では、複数の曲率半径は、異なる直径の複数のロッド部材の2つ以上の接線を提供する複合曲線を画定する。

0014

アンビルの外面は、アンビルに隣接してロッド部材を配置する際にアンビルの方向について判断不能にならないように、非円形の形状を有してよい。アンビルは、アンビルの外面上の突起を含んでよく、ハウジングは、ハウジングの内面スロットを画定してよい。突起およびスロットは、ハウジングについてアンビルの配列を維持するよう係合可能であってよい。

0015

圧縮リングまたはキャップは、骨スクリュー部材が、スクリューヘッドの円筒状部分がハウジングの開口部と一列に配列される位置へ再配向することを防ぐよう、ハウジングに固定可能であってもよい。ハウジングは、そこから延伸する鍔を含んでよい。鍔は、ハウジング内でのヘッドの位置決めを容易にするための切欠を画定してよい。圧縮リングまたはキャップは、骨スクリュー部材のヘッドがハウジング内に配置された後、切欠を覆うように(摩擦嵌合、接着溶接等によって)鍔に固定可能である。

0016

一態様によれば、多軸椎弓根スクリューは、骨スクリュー部材、ハウジング、1つ以上の楔部材、および1つ以上のピンを含む。ハウジングは、骨スクリュー部材のヘッド上に配置可能であり、そこを通る1つ以上のピンチネルを画定する。1つ以上の楔部材は、骨スクリュー部材のヘッドおよびハウジング内のロッド部材の固定を容易にするよう、ヘッドに隣接してハウジング内に配置可能である。止めネジは、楔部材に隣接するロッド部材を固定するよう、ハウジングの内面と螺合により係合可能である。

0017

1つ以上の楔部材は、その外面に、1つまたはそれ以上のピンポケットを画定する。1つ以上のピンは、1つ以上のピンチャネル内に配置可能である。1つ以上のピンポケットは、ハウジング内の1つ以上の楔部材を維持する。

0018

骨スクリュー部材は、ハウジングに係合する場合、ハウジングについて複数の角度で選択的に配置可能であり、最大約80°の円錐角でハウジングに固定可能である。骨スクリュー部材は、ネジ山付きシャフトおよびヘッドを有する。骨スクリュー部材のヘッドは、第1の部分および第2の部分を含む。第1および第2の部分のうちの一方のみが、ヘッドがハウジングに画定された開口部を通過することを可能にし、第1および第2の部分のうちのもう一方は、一度挿入されると、ハウジング内に骨スクリュー部材のヘッドを維持する。第1および第2の部分のうちの一方は、円筒状であり、第1および第2の部分のもう一方は球状である。円筒状の部分は、ヘッドがハウジングの開口部を通過することを可能にし、球状の部分は、一度挿入されると、ハウジング内に骨スクリュー部材のヘッドを維持する。

0019

多軸椎弓根スクリューは、第1の楔部材および第2の楔部材を含んでよい。第1および第2の楔部材のそれぞれは、骨スクリュー部材のヘッドに隣接して配置可能である。第1の楔部材および第2の楔部材は、様々なサイズのロッド部材を収容するよう、複数の曲率半径を備えた面を有する空洞を画定する。空洞の面は、第1の曲率半径を備えた第1の部分、第2の曲率半径を備えた第2の部分、および第3の曲率半径を備えた第3の部分を画定する。

0020

圧縮リングまたはキャップは、骨スクリュー部材が、スクリューヘッドの円筒状部分がハウジングの開口部と一列に配列される位置へ再配向することを防ぐよう、ハウジングに固定可能であってよい。

0021

一態様によれば、多軸椎弓根スクリューは、骨スクリュー部材、およびハウジングを含む。ハウジングは、ヘッドから延伸するネジ山付きシャフトを有する。ハウジングは、骨スクリューのヘッド上に配置可能であり、遠位開口部を有する。骨スクリュー部材は、ハウジングに係合する場合、ハウジングについて複数の角度で配置可能であり、最大約80°の円錐角内の角度でハウジングについて固定可能である。止めネジは、アンビルに隣接するハウジング内のロッド部材を固定するよう、ハウジング内に配置可能である。

0022

ヘッドは、第1部分および第2部分を含む。第1のヘッド部分は、ハウジングの遠位開口部を通るように構成および寸法設計され、第2のヘッド部分は、ハウジングの遠位開口部を通らないように構成および寸法設計される。第1のヘッド部分は、略円筒状の部分を含んでよい。円筒状の部分は、ハウジングの遠位開口部の直径よりも小さい直径を画定する。ヘッドの第2の部分は、ハウジング遠位開口部の直径よりも大きな直径を画定してよい。ヘッドの第2の部分は、略球状の部分を含んでよい。

0023

ハウジングは、ハウジングの遠位端から延伸する鍔を画定してよい。鍔は、切欠部分を画定してよい。理解されるように、スクリューは、ヘッドの円筒状の部分がハウジングの遠位開口部と一列に配列されながらスクリューのネックが切欠部分に配置された状態の挿入位置をとる。

0024

アンビルは、アンビルおよび骨スクリュー部材のヘッドがハウジング内に配置される場合、骨スクリュー部材のヘッドに隣接してハウジング内に配置可能である。アンビルは、アンビルの外面において1つ以上の溝を画定する。溝は、1つ以上のフラップを画定する。1つ以上のフラップはアンビルに柔軟に取り付けられ、骨スクリュー部材のヘッドをアンビルと常に摩擦接触した状態に維持するのに十分な量でのアンビルの屈曲を可能にする。アンビルは、様々なサイズのロッド部材を収容するよう、複数の曲率半径を備えた面を有する空洞を画定する。空洞の面は、複数の曲率半径が異なる直径の複数のロッド部材の2つまたはそれ以上の接線を提供する複合曲線を画定するよう、第1の曲率半径を備えた第1の部分、第2の曲率半径を備えた第2の部分、第3の曲率半径を備えた第3の部分を画定する。アンビルの外面は、アンビルに隣接するロッド部材を配置する場合、アンビルの方向について判断不能にならないよう、非円形の形状を有してよい。アンビルは、アンビルの外面に突起を含んでよく、ハウジングは、ハウジングの内面にスロットを画定してよい。突起およびスロットは、アンビルがハウジングと一列に配列された状態を維持するよう、互いに係合可能である。

0025

骨スクリュー部材のヘッドは、骨スクリュー部材が、ハウジングにおけるロッドなしでアンビルとの係合によって配置される場合、アンビルに対して骨スクリュー部材の位置を変更するのに使用者の加力が必要となるようにアンビルと摩擦によって係合する、表面構造を含んでよい。

0026

キャップは、骨スクリュー部材が、骨スクリューの第1の部分がハウジングの遠位開口部と一列に配列される位置へ再配向することを防ぐよう、ハウジングに固定可能である。

0027

さらに別の態様によれば、本開示は、椎弓根スクリューの組み立て方法に関する。方法は、骨スクリュー部材およびハウジングを含む椎弓根スクリューを提供すること工程を含む。骨スクリュー部材は、ヘッドから延伸するネジ山付きシャフトを有するヘッドを含む。ヘッドは、第1の部分と第2の部分を含む。ハウジングは、骨スクリューのヘッド上に配置可能であり、遠位開口部を有する。第1のヘッド部分が、ハウジングの遠位開口部を通るように構成および寸法設計され、第2のヘッド部分が、ハウジングの遠位開口部を通らないように構成および寸法設計される。本方法は、第1のハウジング部分がハウジングの遠位開口部と一列に配列されるようにハウジングについてスクリューを配置する工程、遠位開口部を通ってスクリューヘッドを挿入する工程と、第1のハウジング部分が、ハウジングの遠位開口部と一列に配列されることがなくなり、第2のヘッド部分が、スクリューヘッドが遠位開口部を通って外へ出ることを防ぐよう、ハウジングについてスクリューを回転させる工程とを含む。

0028

方法の一工程は、スクリューがハウジングの遠位開口部と一列に配列された円筒状の部分を備える位置へ再配置されることを防ぐよう、ハウジングに配置されたスクリューヘッドを備えたハウジングに鍔を装着すること工程を含む。

0029

本発明の上記およびその他の態様および特徴は、添付の図面と併せて以下の詳細な説明に照らしてより明らかになるであろう。

図面の簡単な説明

0030

本開示に係る多軸椎弓根スクリューの一実施形態の斜視図である。
図1に示す多軸椎弓根スクリューの分解斜視図である。
図1に示す多軸椎弓根スクリューの側面図である。
図1に示す多軸椎弓根スクリューの断面側面図である。
図1に示す多軸椎弓根スクリューのハウジングの底面斜視図である。
図1に示す多軸椎弓根スクリューのアンビルの側面斜視図である。
図6に示すアンビルの側面断面図である。
止めネジの斜視図である。
本開示に係る多軸椎弓根スクリューの別の実施例の分解斜視図である。
図9に示す多軸椎弓根スクリューのハウジングの底面斜視図である。
図9に示す多軸椎弓根スクリューのアンビルの斜視図である。
様々なサイズのロッド部材がアンビルについて配置される方法を示す、図11のアンビルの側面図である。
本開示に係る多軸椎弓根スクリューの別の実施形態の斜視図であり、止めネジでロッド部材が固定された状態である。
本開示に係る多軸椎弓根スクリューのさらに別の実施形態の分解斜視図である。
図14に示す多軸椎弓根スクリューのアンビルの拡大斜視図である。
本開示に係る図14の多軸椎弓根スクリューの組み立て工程を示す経過斜視図である。
本開示に係る図14の多軸椎弓根スクリューの組み立て工程を示す経過斜視図である。
本開示に係る多軸椎弓根クリューのさらに別の実施形態の分解斜視図である。
図18に示す多軸椎弓根スクリューの第1および第2の楔部材の斜視図である。
図19に示す第1および第2の楔部材の上面図である。
組み立てられた構成における多軸椎弓根スクリューの断面図である。

実施例

0031

本発明の特定の実施形態は、添付の図面を参照して本明細書に記載される。図に示すように、以下の記述全体を通して記載されるように、および対象について相対的な位置に言及する従来の場合と同様に、用語「近位」および「末尾」は、同義的に用いることができ、適切な使用時に臨床医に近い構造の部分を指すものとして理解されるべきである。用語「遠位」および「先頭」もまた、同義的に用いることができ、適切な使用時に臨床医から遠い構造の部分を指すものとして理解されるべきである。また、用語「尾部」は、患者の足への方向を示すのに対し、用語「頭側」または「頭部」は、患者の頭部への方向を示すよう、本願において使用される。さらにまた、用語「内側」は、患者の身体の中央への方向を示し、用語「横方向」は、患者の身体側への(すなわち患者の身体の中央から離れる)方向を示す。用語「後方」は、患者の背中への方向を示し、用語「前方」は、患者の正面への方向を示す。以下の説明において、周知の機能または構造は、不必要な詳細で本開示を不明瞭にすることを避けるため、詳細に記載されていない。

0032

図1乃至4を最初に参照すると、本開示は、脊椎ロッドを介して、同一平面内にない隣接する椎骨の間での接続を提供することができる、多軸椎弓根(多平面)スクリューに関する。多軸椎弓根スクリューの一実施形態は、一般的には100と呼ぶこととする。多軸椎弓根スクリュー100は、ハウジング110、圧縮リングまたはキャップ120、アンビル130、骨スクリュー部材140、および止めネジ150を含む(図8)。

0033

図1乃至5を参照すると、ハウジング110は、任意の適切な駆動装置(図示せず)が通過して収容されることを可能にする、ハウジングを貫通する開口部112を画定する。ハウジングは、その間にU字型チャネル111を画定する、対向する壁部110a、110bを含む。対向する壁部110a、110bのそれぞれは、椎体の椎弓根に椎弓根スクリュー100の挿入を容易にするよう使用することもできる器具(図示せず)によるハウジング110の把持を容易にするよう構成された、外側フランジ凹部113を含む。対向する壁部110a、110bの内面は、アンビル130に隣接してハウジング110のチャネル111内のロッド部材160(図12および13)の固定を容易にするよう、止めネジ150の外側ネジ山152(図8)と螺合により係合可能なネジ山部分115を含む。

0034

図2に最もよく示されるように、ハウジング110は、そこから延伸する鍔114を含む。鍔114は、ハウジング110の対向する壁部110a、110bによって画定される直径よりも小さい直径を有してよい。鍔114は、一度骨スクリュー部材140が、ハウジング110に固定されると、ハウジング110への圧縮リングまたはキャップ120の固定を容易にするように適合されている。鍔114は、骨スクリュー部材140の部分、すなわち骨スクリュー部材140のネック146を受容するための凹部を提供する切欠114aを有する。切欠114aは、ハウジング110の遠位端からのハウジング110内での骨スクリュー部材140の配置を容易にする。この点において、骨スクリュー部材140が、開口部112に垂直(または略垂直(例えば図16を参照))に配置される(例えば、骨スクリュー部材140の縦軸「C」{2図を参照}が開口部112を通って延在するハウジング110の長軸「A」に垂直(または略垂直)となるように、椎弓根スクリュー100の縦軸「L」{図1を参照}内に、切欠114aを通って延在する横軸「B」{図5を参照}と軸方向に一列に配列されて、配置される)場合、骨スクリュー部材140のヘッド142の円筒面(以下でより詳細に記載)も縦軸「A」に垂直(または略垂直)に配列されながら、ネック146が切欠114a内に配置されるとともに、骨スクリュー部材140のヘッド142が開口部112内に配置される。この目的を達成するために、開口部112の縦軸「A」(例えば、図17を参照)と同軸に配置するための骨スクリュー部材140のネジ山付きシャフト144の回転時に、ヘッド142は、ヘッド142の有する小さく寸法設計された円筒状の第1の部分142aによって、ハウジング110へと摺動する。一度、ネジ山付シャフト144が挿入位置から離れるよう方向付けられながらスクリューヘッド142がハウジング110の内側に配置されると、ヘッド142の有する大きく寸法設計された球状の第2の部分142bにより、ハウジング110内に骨スクリュー部材140が維持される。

0035

上述したように、骨スクリュー部材140は、ヘッド142、およびヘッド142から延伸するネジ山付きシャフト144を備える。骨スクリュー部材140は、自己始動留め具または自己タッピング留め具であってよい。図2を参照すると、ヘッド142は、ハウジング110内に選択的に固定可能であり、第1の部分142aおよび第2の部分142bを含む。ヘッド142は、図4に最もよく示されるように、六小葉(hexolobular)または任意のその他の適切な構成であってよい、ヘッド142の近位面において画定される駆動凹部142cを含む。駆動凹部142cは、駆動器具骨内の骨スクリュー部材140を前進させることができるよう、任意の適切な駆動器具(図示せず)と係合可能である。略円筒面を有してよい(が、任意の適切な形状が考えられる)第1の部分142aは、ヘッド142がハウジング110の遠位端からハウジング110において画定される開口部112を通過することを可能にする。特に、第1の部分142aの互いに対向する円筒面は、ネジ山付きシャフト144の回転時にヘッド142がハウジング110に固定可能に嵌まって軸「A」と同軸配列となることができるよう、(シャフト144が、切欠114aに装着されているネック146によって軸「A」に垂直でありながら)同時に開口部112の軸「A」を横断する同軸配置に配列されてよい(同時に、第2の部分142bの互いに対向する球状面は開口部112の軸「A」と同軸となる(図16を参照))。上述のように、一度、ヘッド142がハウジング110の遠位端から完全に挿入されると、略球状面を有してよい(が、任意の適切な形状が考えられる)第2の部分142bにより、ハウジング110内に骨スクリュー部材140のヘッド142が維持される。

0036

第1の部分142a、例えばスクリューヘッド142の円筒部分の有効径は、円筒部分が、ハウジング110へと遠位開口部112を通過できるよう、ハウジング110の遠位開口部112よりも小さくなるように寸法設計されている。第2の部分142b、例えばスクリューヘッド142の球状部分の直径は、スクリューヘッド142がハウジング110内に配置され、円筒部分が遠位開口部112と一列に配列されない場合、球状部分の直径が、スクリューヘッド142が遠位開口部112を通ってハウジング110から外に出るのを防ぐよう、ハウジング110の遠位開口部112の直径よりも大きくなるように寸法設計されている。

0037

以下に述べるように、圧縮リングまたはキャップ120は、ネジ山付きシャフト144の上に摺動され、ハウジング110に骨スクリュー部材140をさらに固定するよう、ハウジング110の鍔114に(摩擦、螺合、バヨネット(bayonette)マウント、接着、超音波またはその他の溶接、などによって)取り付けられてよい。一度挿入されると、ハウジング110に係合される場合、骨スクリュー部材140は、ハウジング110について複数の角度で選択的に配置可能である。図1に示すように、骨スクリュー部材140は、多軸椎弓根スクリュー100を通って延在する縦軸「L」から60−80度、好ましくは70度の範囲の円錐角αでハウジング110についてしっかりと固定可能であってよい。

0038

圧縮リングまたはキャップ120は、骨スクリュー部材140のヘッド142が、骨スクリュー部材140が、骨スクリュー部材140のヘッド142の第1の部分142a、すなわち円筒面が、ハウジング110の開口部112と一列に配列される位置に再配向することを防ぐよう、ハウジング110内に配置された後に切欠114aを覆うよう、鍔114に固定可能であってよい。理解されるように、骨スクリュー部材140が、上述のように鍔の切欠114a内に配置される場合、骨スクリュー部材140は開口部112に対して軸が交わるように配置されるが、第2の部分142bから阻害されずにハウジング110内に向かって可動であるように、円筒部分が遠位ハウジング開口部112と一列に配列されることによって配向されてよい。第2の部分142bは、さもなければ、上述のように、一度スクリューヘッド142がハウジング110の内側に配置されると、スクリューヘッド142がハウジング110内に骨スクリュー部材140を維持する。このように、圧縮リングまたはキャップ120が鍔114の切欠114a部分を覆うので、骨スクリュー部材140のネジ山付きシャフト144は、ヘッド142の第1の部分142a、すなわち円筒面がハウジング110の開口部112と同軸である位置に再配向することができない。

0039

図4に示すように、アンビル130は、アンビル130および骨スクリュー部材140のヘッド142がハウジング110内に配置される場合、ハウジング110内にロッド部材160(図12および13を参照)の固定を容易にするよう、骨スクリュー部材140のヘッド142に隣接してハウジング110内に配置可能である。図8を簡単に参照すると、アンビル130に隣接してハウジング110内にロッド部材160を固定するよう、止めネジ150は、例えばネジ山係合を介してハウジング110内に配置可能である。理解できるように、止めネジ150は、チタンまたはチタン合金から形成されてよい。止めネジ150は駆動インターフェース154を含み、駆動インターフェース154は、ハウジング110内で止めネジ150を螺合により係合するよう、任意の適切な駆動器具と係合可能である。

0040

図6および7を参照すると、アンビル130は、通過する駆動器具の受容が可能な通路134を画定する本体132を含む。特に図7を参照すると、通路134は、エッジ134cにより区切られる、頂部134aと底部134bを含む。底部134bは、その中に配置された場合、骨スクリュー140のヘッド142の球状の動きに対応する円弧面135を含む。本体132はまた、以下でより詳細に記載されるロッド部材160(図12)の受容のための弧状の空洞136をその近位端で画定する。本体132は、アンビル130の外面132aにおいて1つ以上の溝138aを画定する。各溝138aは、1つ以上のフラップ138bを画定する。図6に示すように、アンビル130は、片持ち梁バネとして作用する、対向する一対のフラップ138bを含んでよい。1つ以上のフラップ138bは、空洞136に隣接してアンビル130に柔軟に取り付けられ、骨スクリュー部材140をアンビル130に対して相対的に移動させる場合、骨スクリュー部材140のヘッド142をアンビル130と常に接触した状態に維持するのに十分な量でのアンビル130の屈曲を可能にする。この点において、1つ以上のフラップ138bは、アンビル130と骨スクリュー部材140のヘッド142と間の弛緩または意図しない動きを必ず防ぐよう、(ハウジング20の内側面に対して)十分な抵抗を提供する。理解できるように、フラップ138bによって提供されるバネ力は、骨スクリュー部材140とハウジング110との間の摩擦を生成するので、組み立てを安定化させ、ロッド部材160の導入を容易にする。

0041

図6を引き続き参照すると、空洞136は、様々なサイズのロッド部材160を収容するよう、複数の曲率半径を備えた面137を有する。図12を簡単に参照すると、第1の直径を有する第1のロッド部材160aは空洞136に配置されて示されており、一方、第2の直径を有する第二のロッド部材160bも、空洞136に配置されて示されている。第1のロッド部材160aがアンビル130の円弧面に対して配置されると、第1のロッド部材160aがアンビル130の円弧面の弧に密接に対応するため、第1のロッド部材110aはアンビル130に対して容易に入れ子になる。第2のロッド部材160b(大きい直径のロッド)がアンビル130の円弧面に対して配置され、止めネジ150が第2のロッド部材160bに対して締め付けられると、第2のロッド部材160bはアンビル130の円弧面において同様に入れ子になるが、わずかにより突出して装着される。もちろん、2つのロッド径は、説明のみを目的として図12に示されており、実際には、一度に1つのロッドのみが、ハウジング内に配置できる。

0042

再び図6を参照すると、空洞136の表面137は、第1の曲率半径を備えた第1の部分137a、第2の曲率半径を備えた第2の部分137b、および第3の曲率半径を備えた第3の部分137cを画定する。この点において、複数の曲率半径は複合曲線を画定し、この複合曲線は、異なる直径の複数のロッド部材160のうちのいずれかが複合曲線に隣接して配置される場合、アンビル130における応力の集中を生成することなく、異なる直径の複数のロッド部材160(例えば、ロッド部材160a、160b)における2つ以上の接線を提供する。

0043

アンビル130の外面132aは、アンビル130に隣接してロッド部材160配置する場合、アンビル130の方向について判断不能にならないよう、例えばわずかに楕円形といった、非円形の形状を有し得る。

0044

組み立てられると、骨スクリュー部材は、骨の構造(例えば椎骨)に固定可能であり、ハウジング110は、上述のように、骨スクリュー部材140について複数の方向に再配置可能である。この目的を達成するため、ハウジング110は、縦軸「L」および骨スクリュー部材140について回動可能であるだけでなく、多軸椎弓根スクリュー100を通って延在する、縦軸「L」の周りに中心に回転可能である(図1および3を参照)。例えば脊椎ロッドといった、ロッド部材160は、ハウジング110のU字チャネル111において配置可能であり、上述のように、アンビル130の円弧面に対して入れ子にされている。ロッド部材160は、その後止めねじ150(図8)を用いて多軸椎弓根スクリュー100に固定される。より具体的には、止めネジ150の遠位端がロッド部材160の表面と接触しながらロッド部材160およびアンビル130を骨スクリュー部材140のヘッド142方向に推し進めるよう、止めネジ150が、対向する壁110a、110bに隣接してハウジング20の開口部112の近位側に挿入され、回転される。一度ハウジング110の所望の角度位置に達すると、止めネジ150は、さらに締め付けられ、ハウジング110の凹部117内で、ロッド部材160、アンビル130、および骨スクリュー部材140のヘッド142を圧縮する。骨スクリュー部材140のヘッド142およびアンビル130の底部134bとの間の摩擦係合により、ハウジング110と骨スクリュー部材140との間の角度関係が固定される。

0045

図9乃至12を参照して、多軸椎弓根スクリューの一実施形態は、一般的に200として指されている。多軸椎弓根スクリュー200は、多軸椎弓根スクリュー100と実質的に同様であり、その構造および動作における相違を記述することが必要な範囲に限り、本明細書に記載される。多軸椎弓根スクリュー200は、ハウジング210、骨スクリュー部材140、アンビル230、および圧縮リングまたはキャップ120を含む。ハウジング210は、ハウジング210の内面216に画定される1つ以上のスロット212を有する。スロット212は、対向する壁210aおよび210bに沿って、および/または鍔214に沿って、連続的および/または不連続的に延在し得る。アンビル230は、アンビル230の外面232上に、1つ以上のフラップ236、1つ以上の溝238、および1つ以上の突起234を含む。フラップ138bと同様に、フラップ236は、印加された圧力に応じて移動可能である。突起234およびスロット212は、アンビル230がハウジング210内に配置される場合、ハウジング210に対するアンビル230の配置を維持するよう、互いに係合可能である。アンビル230がハウジング210について一列に配列されている、または略一列に配列されているという配置により、U字型チャネル111が、多軸椎弓根スクリュー200と一列に配列されるロッド部材160を受容するための位置に維持されることは理解可能であろう。図11に示すように、フラップ236および溝238は、突起234と一列に配列されるか、または略一列に配列されてよい。

0046

図13を参照すると、一般的に多軸椎弓根スクリュー300と呼ぶこととする多軸椎弓根スクリューの一実施形態は、多軸椎弓根スクリュー100、200と略同様であり、その構造および動作における相違を記述することが必要な範囲に限り、本明細書に記載される。多軸椎弓根スクリュー300は、ハウジング210、骨スクリュー部材340、アンビル230(図11を参照)、および圧縮リングまたはキャップ120を含む。この実施例に示すように、骨スクリュー部材340は、ヘッド142(図2を参照)およびネジ山付きシャフト344を含む。ネジ山付きシャフト344は、第1のネジ山付き部分344aおよび第2のネジ山付き部分344bを含む。

0047

図14および15を参照すると、一般的に多軸椎弓根スクリュー400と呼ぶこととする多軸椎弓根スクリューの一実施形態は、多軸椎弓根スクリュー100、200、300と略同様であり、その構造および動作における相違を記述することが必要な範囲に限り、本明細書に記載される。多軸椎弓根スクリュー400は、ハウジング210、骨スクリュー部材440、アンビル430、および圧縮リングまたはキャップ120を含む。骨スクリュー部材440は、ヘッド442およびネジ山付きシャフト444を含む。ヘッド442は、第1の部分442aおよび第2の部分442bを含む。第2の部分442bは、例えば鋸歯状といった表面構造443を含み、使用者がアンビル430および/またはハウジング210に対して相対的に骨スクリュー部材440を移動させるためにある程度の最小限の力を要求されるように、アンビル430および/またはハウジング210との摩擦係合を容易にする。この点において、骨スクリュー部材440がアンビル430と係合するように配置される場合、アンビル430に対して相対的に骨スクリュー部材440を再配置するには使用者による加力(例えば重力を超える力)が必要となるよう、骨スクリュー部材440がアンビル430と摩擦で係合する。

0048

図15に最もよく示すように、アンビル430は、本体432を含む。本体432は、対向する一対の溝434、対向する一対のフラップ436、対向する一対の突起438を含む。本体432はまた、各突起438に沿って延在する一対の切込435を画定する。
対向する一対のフラップ436のそれぞれは、一対の切込436b間に配置される突起436aを含む。突起436aおよび一対の切込436bは、図15に示すように、それぞれ、突起438および一対の切込435と一列に配列され得る、または略一列に配列され得る。

0049

図18乃至20を参照すると、多軸椎弓根スクリューの一実施形態は、概して多軸椎弓根スクリュー500として指される。多軸椎弓根スクリュー500は、多軸椎弓根スクリュー100、200、300、400と略同様であり、その構造および動作における相違を記述することが必要な範囲に限り、本明細書に記載される。多軸椎弓根スクリュー500は、ハウジング510、圧縮リングまたはキャップ520、アンビル530、骨スクリュー部材540、および1つまたはそれ以上のピン550を含む。ウジング510は、骨スクリュー部材540のヘッド542上に配置可能である。ハウジング510は、ハウジング510内にアンビル530の少なくとも一部を固定するよう、ピン550の受容のため、そこを通る1つまたはそれ以上のピンチャネル512を画定する。

0050

図19乃至21に示すように、アンビル530は、楔部材532および第2の楔部材534を含む。第1および第2の楔部材532、534は、図20に最も明確に示されるように、アンビル530の独立した別個の部分である。各楔部材532、534は、ハウジング510内の骨スクリュー部材540のヘッド542およびロッド部材160(図13を参照)の固定を容易にするよう、ヘッド542に隣接してハウジング510内に配置可能である。各楔部材532、534は、その外面535において1つ以上のピンポケット536を画定する。この点において、ピン550は、図21に最もよく示されるように、ハウジング510内の第1および第2の楔部材532、534のうちの一方を維持するよう、ピンチャネル512のうちの1つおよびピンポケット536のうちの1つ内に配置可能である。理解できるように、任意の数の楔部材、ピン、および/またはピンチャネルが、利用され得る。この実施形態において、骨スクリュー部材540のヘッド542は、円筒形および球形の形状の両方の部分を有するように構成される必要はなく、ヘッド542の全体は、略球形であることができる。組み立て中、532、534のそれぞれは、球形のヘッド542が、妨げられないハウジング510の底部開口部514へ入り得るよう、その最も近位の位置においてハウジング510内に配置される。一度ヘッド542が挿入されると、楔532、534は、ヘッド542を受け入れるよう、その近位の位置から降下し、ヘッド542がハウジング510から引き出されることを防ぐ。

0051

本明細書に開示される多軸椎弓根スクリューのキットは、本開示の2つまたはそれ以上の多軸椎弓根スクリュー、および1つまたはそれ以上のロッド部材160を含み得る。

0052

理解できるように、本明細書に開示される任意の多軸椎弓根スクリューの任意の部分が、チタン、チタン合金、ステンレス鋼、コバルトクロム、もしくはその他の金属またはポリマー材料で形成することができる。この点で、スクリューの組み立てにおいて適合性材料の組み合わせを利用することが有利であり得ることもまた、理解されよう。したがって、ハウジングが、コバルトクロムなどの、より高度が高い、またはより剛度が高い材料で作成することが検討される。スクリューおよびアンビル、ならびに止めネジは、チタンまたはチタン合金などの、別の適合性材料で作成されてよい。さらに、本明細書で開示された任意の実施形態の複数の構成要素は、共に圧入、熱熔着、ピン固定、または溶接されてもよい。

0053

開示のいくつかの実施形態は、図に示されているが、本開示がそれらに限定されることを意図してはおらず、本開示は、技術が許す限り範囲が広く、明細書も同様に読まれるべきであることが意図される。したがって、上記の記載は、限定するものではなく、単に特定の実施形態の例示として解釈されるべきである。当業者であれば、本明細書に添付の特許請求の範囲の精神および範囲内で、その他の変更を想起するであろう。

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