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技術 内燃機関用の点火コイル

出願人 株式会社デンソー
発明者 和田純一
出願日 2015年3月11日 (4年4ヶ月経過) 出願番号 2015-048084
公開日 2016年9月23日 (2年10ヶ月経過) 公開番号 2016-171098
状態 特許登録済
技術分野 変成器又はリアクトル一般 内燃機関の点火装置 一般用変成器のコイル コイルの絶縁
主要キーワード 略矩形環状 導線巻回 高圧出力端子 容量放電 巻回層 巻回軸 耐電圧性能 側接続端子
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (11)

課題

大型化、高コスト化を抑制しつつ、二次導線線間絶縁性を向上させることができる内燃機関用点火コイルを提供すること。

解決手段

内燃機関用の点火コイルは、互いに磁気的に結合された一次コイル及び二次コイルを有する。二次コイルは、導電性を有する芯線4と、絶縁性を有すると共に芯線4を被覆する被膜5とからなる二次導線30を巻回してなる。二次導線30は、スパークプラグ(図示略)に近い側の高電圧側部31と、高電圧側部31よりもスパークプラグから遠い側の低電圧側部32とを有する。高電圧側部31は、低電圧側部32よりも被膜5の耐電圧が高い。

概要

背景

内燃機関用点火コイルとしては、互いに磁気的に結合された一次コイル及び二次コイルを有するものがある(特許文献1)。二次コイルは、芯線と芯線を被覆する被膜とからなる二次導線巻回してなる。被膜は、二次導線の線間にかかる電圧に充分耐える性能が要求される。特に、スパークプラグ放電によりスパークプラグ側から二次コイルにサージ電圧が流入するため、二次導線の線間にかかる大きな電圧に対して充分に耐えることのできる被膜の耐電圧性能が要求される。

概要

大型化、高コスト化を抑制しつつ、二次導線の線間の絶縁性を向上させることができる内燃機関用の点火コイルを提供すること。内燃機関用の点火コイルは、互いに磁気的に結合された一次コイル及び二次コイルを有する。二次コイルは、導電性を有する芯線4と、絶縁性を有すると共に芯線4を被覆する被膜5とからなる二次導線30を巻回してなる。二次導線30は、スパークプラグ(示略)に近い側の高電圧側部31と、高電圧側部31よりもスパークプラグから遠い側の低電圧側部32とを有する。高電圧側部31は、低電圧側部32よりも被膜5の耐電圧が高い。

目的

本発明によれば、大型化、高コスト化を抑制しつつ、二次導線の線間の絶縁性を向上させることができる内燃機関用の点火コイルを提供する

効果

実績

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牽制数
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請求項1

互いに磁気的に結合された一次コイル(2)及び二次コイル(3)を有する内燃機関用点火コイル(1)であって、上記二次コイル(3)は、導電性を有する芯線(4)と、絶縁性を有すると共に該芯線(4)を被覆する被膜(5)とからなる二次導線(30)を巻回してなり、該二次導線(30)は、スパークプラグに近い側の高電圧側部(31)と、該高電圧側部(31)よりも上記スパークプラグから遠い側の低電圧側部(32)とを有し、上記高電圧側部(31)は、上記低電圧側部(32)よりも上記被膜(5)の耐電圧が高いことを特徴とする内燃機関用の点火コイル(1)。

請求項2

上記低電圧側部(32)は、上記高電圧側部(31)よりも上記被膜(5)の厚みが小さいことを特徴とする請求項1に記載の内燃機関用の点火コイル(1)。

請求項3

上記低電圧側部(32)は、上記高電圧側部(31)よりも上記芯線(4)の直径が大きいことを特徴とする請求項1又は2に記載の内燃機関用の点火コイル(1)。

請求項4

上記高電圧側部(31)と上記低電圧側部(32)とは、導電性を有する中間部材(7)を介して電気的に接続されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の内燃機関用の点火コイル(1)。

請求項5

上記二次コイル(3)は、上記一次コイル(2)の外周側に配されたボビン(6)に巻回されており、該ボビン(6)は、上記高電圧側部(31)が巻回されるものと、上記低電圧側部(32)が巻回されるものとに分割されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の内燃機関用の点火コイル(1)。

技術分野

0001

本発明は、内燃機関用点火コイルに関する。

背景技術

0002

内燃機関用の点火コイルとしては、互いに磁気的に結合された一次コイル及び二次コイルを有するものがある(特許文献1)。二次コイルは、芯線と芯線を被覆する被膜とからなる二次導線巻回してなる。被膜は、二次導線の線間にかかる電圧に充分耐える性能が要求される。特に、スパークプラグ放電によりスパークプラグ側から二次コイルにサージ電圧が流入するため、二次導線の線間にかかる大きな電圧に対して充分に耐えることのできる被膜の耐電圧性能が要求される。

先行技術

0003

特許第3178593号公報

発明が解決しようとする課題

0004

しかしながら、被膜の耐電圧を向上させるべく、被膜を厚くすると、点火コイルの大型化を招くおそれがある。
また、被膜の材質を耐電圧の高いものにすることも考えられるが、高コスト化を招くおそれがある。すなわち、二次導線を一次コイル等の他の部品接合する際、これらの導通を確保するために二次導線の被膜を溶融させるが、被膜の材質を耐電圧の高いものにすると、その耐熱性も高くなりやすいため、被膜を溶融させ難くなる。それゆえ、二次導線を他の部品に接合する工程に、被膜を剥がす工程等の新たな工程を組み込む必要が生じ得る。また、被膜の材質を耐電圧の高いものにすると、材料コストが高くなりやすい。

0005

本発明は、かかる背景に鑑みてなされたものであり、大型化、高コスト化を抑制しつつ、二次導線の線間の絶縁性を向上させることができる内燃機関用の点火コイルを提供しようとするものである。

課題を解決するための手段

0006

本発明の一態様は、互いに磁気的に結合された一次コイル及び二次コイルを有する内燃機関用の点火コイルであって、
上記二次コイルは、導電性を有する芯線と、絶縁性を有すると共に該芯線を被覆する被膜とからなる二次導線を巻回してなり、
該二次導線は、スパークプラグに近い側の高電圧側部と、該高電圧側部よりも上記スパークプラグから遠い側の低電圧側部とを有し、
上記高電圧側部は、上記低電圧側部よりも上記被膜の耐電圧が高いことを特徴とする内燃機関用の点火コイルにある。

発明の効果

0007

上記内燃機関用の点火コイルにおいては、高電圧側部が、低電圧側部よりも被膜の耐電圧が高い。それゆえ、点火コイルの大型化、高コスト化を抑制しつつ、二次導線の線間の絶縁性を向上させることができる。

0008

二次導線の線間にかかる電圧が特に大きくなるのは、スパークプラグの放電によりスパークプラグ側からサージ電圧が流入したときである。このとき、二次導線の中でもスパークプラグに近い側の高電圧側部において線間電圧が高くなるが、低電圧側部においては線間電圧が比較的高くなり難い。それゆえ、二次導線の中でも高電圧側部の被膜に要求される耐電圧は高いが、低電圧側部の被膜に要求される耐電圧は比較的高くないといえる。

0009

そこで、高電圧側部と低電圧側部とで被膜の耐電圧性能を変え、高い耐電圧が要求される高電圧側部の被膜を、低電圧側部の被膜よりも耐電圧が高いものすることにより、点火コイル全体の大型化、高コスト化を抑制しつつ、二次導線の線間の絶縁性を向上させることができる。

0010

以上のごとく、本発明によれば、大型化、高コスト化を抑制しつつ、二次導線の線間の絶縁性を向上させることができる内燃機関用の点火コイルを提供することができる。

図面の簡単な説明

0011

実施例1における、内燃機関用の点火コイルの一部断面側面図。
実施例1における、内燃機関用の点火コイルの断面図。
実施例1における、ボビン、二次コイル、高圧側接続端子低圧側接続端子、及び中間部材の斜視図。
実施例1における、ボビン、二次コイル、高圧側接続端子、低圧側接続端子、及び中間部材の上面図。
実施例1における、二次導線の高電圧側部と低電圧側部との断面図。
実施例1における、巻回数割合と線間電圧との関係を示した線図。
実施例2における、二次導線の高電圧側部と低電圧側部との断面図。
実施例3における、ボビン、二次コイル、高圧側接続端子、低圧側接続端子、及び中間部材の斜視図。
実施例3における、ボビン、二次コイル、高圧側接続端子、低圧側接続端子、及び中間部材の上面図。
図8において、第1分割ボビンと第2分割ボビンとを分解した斜視図。

0012

上記内燃機関用の点火コイルは、例えば、自動車コージェネレーション等の内燃機関に用いることができる。
また、本明細書においては、一次コイル及び二次コイルの巻回軸が延びる方向を、軸方向という。また、単に径方向というときは、特に断らない限り、一次コイル及び二次コイルの径方向をいうものとする。

0013

(実施例1)
内燃機関用の点火コイルの実施例につき、図1図6を用いて説明する。
本例の内燃機関用の点火コイル1は、図2に示すごとく、互いに磁気的に結合された一次コイル2及び二次コイル3を有する。図5に示すごとく、二次コイル3は、導電性を有する芯線4と、絶縁性を有すると共に芯線4を被覆する被膜5とからなる二次導線30を巻回してなる。図1図4に示すごとく、二次導線30は、スパークプラグ(図示略)に近い側の高電圧側部31と、高電圧側部31よりもスパークプラグから遠い側の低電圧側部32とを有する。高電圧側部31は、低電圧側部32よりも被膜5の耐電圧が高い。本例においては、図5に示すごとく、低電圧側部32が、高電圧側部31よりも被膜5の厚みが小さい。これにより、高電圧側部31の被膜5の耐電圧は、低電圧側部32の被膜5の耐電圧よりも高くなっている。

0014

図2に示すごとく、一次コイル2及び二次コイル3は、同心状に内外周に重なって配置されている。一次コイル2は、軟磁性材料からなる中心コア11の周囲に巻回されており、図1図2に示すごとく、二次コイル3は、一次コイル2の外周側に配置されたボビン6に巻回されている。

0015

二次導線30は、例えば芯線4が銅、被膜5がポリウレタン系樹脂からなる。図5に示すごとく、二次導線30の高電圧側部31と低電圧側部32とは、互いに被膜5の厚さが異なる別の導線によって構成されている。つまり、低電圧側部32は、高電圧側部31の導線よりも被膜5の厚みが小さい導線によって構成されている。図1図4に示すごとく、高電圧側部31と低電圧側部32とは、導電性を有する中間部材7を介して電気的に接続されている。本例において、中間部材7は、金属からなり、板棒状を呈している。

0016

図3図4に示すごとく、ボビン6は、絶縁性を有する樹脂等からなり、筒状の本体部61と、本体部61の外周面から外周側に突出する環状の鍔部62とを有する。鍔部62は複数形成されており、軸方向Xにおいて互いに間隔を設けて配されている。軸方向Xに隣り合う鍔部62の間には、二次コイル3の二次導線30が巻回される導線巻回空間601、及び、中間部材7が配される部材配置空間602が形成されている。
なお、以下においては、便宜上、軸方向における一方を前方とし、他方を後方とする。

0017

本例において、ボビン6には6つの導線巻回空間601と1つの部材配置空間602とが形成されている。前から2番目の導線巻回空間601(以下においては、単に、「2番目の導線巻回空間601」という。前から1番目及び3〜6番目の導線巻回空間601についても同様とする。)と3番目の導線巻回空間601との間に、部材配置空間602が形成されている。2番目の導線巻回空間601が3〜6番目の導線巻回空間601よりも軸方向Xの寸法が小さく、1番目の導線巻回空間601が2番目の導線巻回空間601よりも軸方向Xの寸法が小さくなるように、複数の鍔部62が配されている。また、互いに隣り合う導線巻回空間601の間に配された鍔部62には、隣り合う導線巻回空間601に二次導線30を渡すための切欠部621が形成されている。

0018

1、2番目の導線巻回空間601には、高電圧側部31が巻回されており、3〜6番目の導線巻回空間601には、低電圧側部32が巻回されている。低電圧側部32は、3〜6番目の各導線巻回空間601において略同一の巻回数ずつ巻回されている。そして、高電圧側部31は、1、2番目の各導線巻回空間601において、低電圧側部32が巻回された3〜6番目の各導線巻回空間601における巻回数よりも少ない巻回数にて巻回されている。また、高電圧側部31は、2番目の導線巻回空間601の巻回数よりも1番目の導線巻回空間601の巻回数が少なくなるように巻回されている。

0019

二次コイル3の外径は、高電圧側部31によって構成された部位が、低電圧側部32によって構成された部位よりも小さい。また、二次コイル3の外径は、2番目の導線巻回空間601に巻回された高電圧側部31の部位よりも1番目の導線巻回空間601に巻回された高電圧側部31の部位が小さい。そして、部材配置空間602には、中間部材7が、厚み方向を軸方向Xとして保持されている。

0020

中間部材7の一端に高電圧側部31が接続されており、中間部材7の他端に低電圧側部32が接続されている。高電圧側部31における中間部材7と反対側の端部は、ボビン6の前端に配設された高圧側接続端子12の一端に接続されている。そして、図1図2に示すごとく、高圧側接続端子12の他端は、高圧出力端子19等を介してスパークプラグに電気的に接続される。図3図4に示すごとく、低電圧側部32の長手方向における中間部材7と反対側の端部は、ボビン6の後端に配設された低圧側接続端子13の一端に接続されている。そして、低圧側接続端子13の他端は、一次コイル2、又は、後述するコネクタ18内に配された端子へ電気的に接続されている。

0021

二次導線30は、導電経路が、1番目の導線巻回空間601から6番目の導線巻回空間601までを逐次通るように巻回される。次に、各導線巻回空間601における二次導線30の巻回の仕方の一例について説明する。

0022

まず、ボビン6の本体部61の外周面に沿って、一つの導線巻回空間601の前端から後端まで二次導線30を螺旋状に巻回して巻回層を形成する。このとき、軸方向Xに隣接する二次導線30の部位同士を密着させながら巻回する。次いで、二次導線30を、既に巻回した巻回層の外周面に沿って、導線巻回空間601の後端から前端まで巻回して2つ目の巻回層を形成する。さらに、二次導線30を、既に巻回した巻回層の外周面に沿って、導線巻回空間601の後端から前端まで巻回して3つ目の巻回層を形成する。これを繰り返し、一つの導線巻回空間601に二次導線30を巻回する。二次導線30は、一端から他端までの巻回の向きが同じとなるように巻回される。

0023

一つの導線巻回空間601において二次導線30を巻回し終えたときは、ボビン6の鍔部62の切欠部621に二次導線30を通して、軸方向Xに隣接する導線巻回空間601に二次導線30を移行させ、同様に巻回する。このようにして、すべての導線巻回空間601において二次導線30を巻回する。なお、このような巻線の巻回の仕方を、整列巻きという。

0024

二次導線30は、一次コイル2を構成する導線よりも細く、かつ、多い巻回数で巻回されている。一次コイル2及び二次コイル3の外周側には、一次コイル2及び二次コイル3を囲む略矩形環状外周コア14が配されている。外周コア14は、軟磁性材料からなり、中心コア11と共に、一次コイル2への通電によって発生する磁界磁路を構成する。外周コア14の外周側には、一次コイル2への通電及び通電の遮断を行うためのイグナイタ15が配されている。一次コイル2及び二次コイル3、中心コア11、外周コア14、イグナイタ15等の点火コイル1の構成部品は、ケース16内において、電気絶縁性を有する充填樹脂17によって封止されている。そして、ケース16には、点火コイル1を外部機器に接続するためのコネクタ18が形成されている。なお、図1においては充填樹脂の図示を省略している。

0025

次に、本例の作用効果につき説明する。
内燃機関用の点火コイル1において、高電圧側部31は、低電圧側部32よりも被膜5の耐電圧が高い。それゆえ、点火コイル1の大型化、高コスト化を抑制しつつ、二次導線30の線間の絶縁性を向上させることができる。このことについて、図6を参照しながら説明する。

0026

図6は、二次導線30を一次コイル2と接続される側から、スパークプラグと接続される側に向って巻回した場合の、二次導線30のn−1巻目の部位とn巻目の部位との間にかかる線間電圧の分布の概略を示したグラフである。図6のグラフにおいて、横軸は、二次導線30の総巻回数に対する巻回数の割合(巻回数割合)(%)を示しており、(n×100)/二次導線30の総巻回数、によって求められる。nは二次導線30の巻回数を示す自然数であり、最大値は二次導線30の総巻回数である。

0027

図6に示した線L1は、一次コイル2への通電を遮断してから、点火コイル1に接続したスパークプラグの電極間容量放電が発生する直前(以下において放電前という。)における、二次導線30の線間電圧の概略を示している。図6に示した線L2は、スパークプラグの電極間に放電が生じたことに起因して、スパークプラグ側から二次コイル3の二次導線30にサージ電圧が流入した際(以下において放電後という。)の、二次導線30の線間電圧の概略を示している。

0028

まず、図6に示した線L1から分かるように、放電前において、二次導線30の線間電圧は、その部位に依らず、一定である。一方で、図6に示した線L2から分かるように、放電後において、巻回数割合が大きいほど、つまり、スパークプラグに近い側の部位ほど、二次導線30の線間電圧が大きくなることが分かる。特に、巻回数割合約75%以上の部位においては、線間電圧が、放電前における二次導線30の線間電圧を超えることが分かる。

0029

つまり、二次導線30の線間にかかる電圧が特に大きくなるのは、スパークプラグ側からサージ電圧が流入したときである。このとき、二次導線30の中でもスパークプラグに近い側の高電圧側部31において線間電圧が高くなるが、低電圧側部32においては線間電圧が比較的高くなり難い。それゆえ、二次導線30の中でも高電圧側部31の被膜5に要求される耐電圧は高いが、低電圧側部32の被膜5に要求される耐電圧は比較的高くないといえる。

0030

そこで、高電圧側部31と低電圧側部32とで被膜5の耐電圧性能を変え、高い耐電圧が要求される高電圧側部31(例えば二次導線30の巻回数割合75%以上の部位)の被膜5を、低電圧側部32(例えば二次導線30の巻回数割合75%までの部位)の被膜5よりも耐電圧が高いものすることにより、点火コイル1全体の大型化、高コスト化を抑制しつつ、二次導線30の線間の絶縁性を向上させることができる。

0031

また、低電圧側部32は、高電圧側部31よりも被膜5の厚みが小さい。それゆえ、高い耐電圧が要求される高電圧側部31の被膜5の耐電圧を比較的高くすることにより、二次導線30の線間の絶縁性を向上させることができるのと同時に、要求される耐電圧が比較的高くない低電圧側部32の被膜5については、厚みを小さくすることにより、点火コイル1全体の大型化を抑制することができる。

0032

以上のごとく、本例によれば、大型化、高コスト化を抑制しつつ、二次導線の線間の絶縁性を向上させることができる内燃機関用の点火コイルを提供することができる。

0033

(実施例2)
本例は、図7に示すごとく、低電圧側部32が、高電圧側部31よりも芯線4の直径が大きい例である。二次導線30の高電圧側部31と低電圧側部32とは、互いに芯線4の直径及び被膜5の厚さが異なる別の導線によって構成されている。低電圧側部32は、高電圧側部31の導線よりも、芯線4の直径が大きく、かつ、被膜5の厚みが小さい導線によって構成されている。

0034

その他は、実施例1と同様である。なお、本例又は本例に関する図面において用いた符号のうち、実施例1において用いた符号と同一のものは、特に示さない限り、実施例1と同様の構成要素等を表す。

0035

本例においては、低電圧側部32の芯線4の直径を大きくすることにより、二次コイル3全体の抵抗値下げることができる。その結果、二次コイル3の銅損を低減することができ、点火コイル1の出力を向上させることができる。

0036

また、被膜5の厚みを小さくした側である低電圧側部32について、芯線4の直径を大きくすることにより、高電圧側部31の直径と低電圧側部32の直径との差が大きくなることを防ぐことができ、二次導線30の高電圧側部31を巻回する際に用いる巻線機と、低電圧側部32を巻回する際に用いる巻線機とを共通にすることが可能となる。
その他、実施例1と同様の作用効果を有する。

0037

(実施例3)
本例は、図8図10に示すごとく、ボビン6が、高電圧側部31が巻回されるものと、低電圧側部32が巻回されるものとに分割されている例である。ボビン6は、第1分割ボビン63と第2分割ボビン64とに分割されている。第1分割ボビン63には、高電圧側部31が巻回されており、第2分割ボビン64には、低電圧側部32が巻回されている。

0038

第1分割ボビン63と第2分割ボビン64とは、第1分割ボビン63の後端面と第2分割ボビン64の前端面とを当接させて組み付けられている。図10に示すごとく、第2分割ボビン64の前端面には位置決め突起部632が形成されており、第1分割ボビン63には位置決め突起部632と係合する位置決め凹部が形成されている。これにより、第1分割ボビン63と第2分割ボビン64とは互いに位置決めされた状態にて、図8図9に示すように互いに組み付けることができる。

0039

図8図10に示すごとく、中間部材7は、互いに分割された第1中間部材71と第2中間部材72とからなる。第1中間部材71は第1分割ボビン63の後端に形成された部材配置空間602に配されており、第2中間部材72は第2分割ボビン64の前端に形成された部材配置空間602に配されている。第1中間部材71の一端には高電圧側部31が接続されており、第2中間部材72の一端には低電圧側部32が接続されている。第1中間部材71と第2中間部材72とは、互いに、二次導線30(高電圧側部31、低電圧側部32)が接続された側と反対側の端部において接続されている。

0040

第1中間部材71は、高電圧側部31が接続された部位と反対側の端部が、外周側に向って突出した第1突出部711となっており、第2中間部材72は、低電圧側部32が接続された部位と反対側の端部が、外周側に向って突出した第2突出部721となっている。第1突出部711及び第2突出部721は、ボビン6の鍔部62よりも外周側に突出している。そして、第1突出部711は、外周側端部から後方に向って延設された凹状部712を有する。凹状部712は、後端面が後退した凹状を呈している。そして、第1中間部材71と第2中間部材72とは、第1中間部材71の凹状部712に第2中間部材72の第2突出部721を圧入することにより接続され、中間部材7を構成している。

0041

低電圧側部32及び第1中間部材71が配置された第1分割ボビン63と、高電圧側部31及び第2中間部材72が配置された第2分割ボビン64とを組み付けるにあたっては、これらを軸方向Xに相対的に近付ける。このとき、第1中間部材71の凹状部712に第2中間部材72の第2突出部721を圧入させると共に、第1分割ボビン63の位置決め凹部に第2分割ボビン64の位置決め突起部632を係合させる。

0042

その他は、実施例1と同様である。なお、本例又は本例に関する図面において用いた符号のうち、実施例1において用いた符号と同一のものは、特に示さない限り、実施例1と同様の構成要素等を表す。

0043

本例においては、ボビン6を、高電圧側部31を巻回するものと、高電圧側部31とは別の導線からなる低電圧側部32を巻回するものとに分割することにより、ボビン6に対する二次導線30の組付けを容易にすることができる。
その他、実施例1と同様の作用効果を有する。

実施例

0044

なお、上記実施例においては、高電圧側部と低電圧側部とにおいて被膜の厚みを変更することにより、高電圧側部の被膜の耐電圧を低電圧側部の被膜の耐電圧よりも高くした例を示したが、これに限られない。例えば、高電圧側部の被膜を、低電圧側部の被膜よりも、耐電圧が高い材質に変更することにより、高電圧側部の被膜の耐電圧を低電圧側部の被膜の耐電圧よりも高くすることもできる。
また、実施例2においては、低電圧側部の芯線の直径を、高電圧側部の芯線の直径よりも大きくすることにより、二次コイル全体の抵抗値を低減させた例を示したが、これに限られない。例えば、低電圧側部の芯線の材質を、高電圧側部の芯線の材質よりも抵抗値の低いものとすることにより、二次コイル全体の抵抗値を向上させることも可能である。
また、上記実施例は種々の変更が可能であり、例えば実施例2と実施例3とを組み合わせてもよい。

0045

1内燃機関用の点火コイル
2一次コイル
3二次コイル
30二次導線
31高電圧側部
32低電圧側部
4芯線
5 被膜

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    【課題】漏れ磁束の拡がりを低減することのできるリアクトルを提供する。【解決手段】巻軸が平行になるように並列配置され、磁場の向きが対向するように磁束を発生させる複数のコイル5a、5bと、コイル5a、5b... 詳細

  • NTN株式会社の「 直流給電用限流コイル」が 公開されました。( 2019/06/06)

    【課題】突然大きな電圧が印加されたとき、電流の立ち上がりを早くし、その後に時間の経過とともに電流の増加を抑制するともに、磁気飽和するまでに磁束の変化できる幅、すなわち電流の増加できる幅を大きくする。【... 詳細

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