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技術 外装材、及び外装構造

出願人 元旦ビューティ工業株式会社
発明者 舩木元旦
出願日 2015年3月12日 (5年8ヶ月経過) 出願番号 2015-049415
公開日 2016年9月23日 (4年1ヶ月経過) 公開番号 2016-169512
状態 特許登録済
技術分野 屋根ふき・それに関連する装置または器具
主要キーワード 団扇状 張りすぎ 取付保持 略一定幅 鈍角状 舌状片 傾斜勾配 外側角
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2016年9月23日)のものです。
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図面 (6)

課題

菱葺き外装材等の外装材を、下地に等間隔に配設した支持部材に対し、水上側頂部を支持部材上にて確実に固定することができる外装材、及び外装構造を提供する。

解決手段

本発明は、面板部11の周縁を表面側或いは裏面側に折曲して係合部13、被係合部12をそれぞれ成形してなり、複数の支持部材2を等間隔(EI)にて配設した下地4上に敷設する外装材1にあって、面板部11は、対向する二組の内角が等しい略矩形状であり、二つの鈍角113,113を結ぶ短対角線111が支持部材2と略平行状に配置され、二つの鋭角114,114を結ぶ長対角線112が少なくとも隣接する二つの支持部材間隔(2EI)に跨る長さを有し、当該外装材1の水上側頂部115は、支持部材2上にて取り付け可能であることを特徴とする。

概要

背景

一般的に平葺きは、比較的小単位の外装材を重ねて葺いていく工法であり、通常の板金工具施工でき、極めて多種の屋根に広く適用され、例えば神社仏閣や住宅など木造建築の屋根を中心に広く適用されている。この平葺きに属する菱葺きは、外装材が菱形を呈するという意匠性に加え、裏面側に生成される結露の殆どを水下側屋根材の表面側へ排出、流下させることができるため、下地材への水分の影響も少ないという構造的利点をも有している。

このような菱葺きに関する構造としては、例えば特許文献1,2に記載の構造が知られていた。
特許文献1には、一つの外装材(金属製の面材11)の水上側斜辺係合受部12,12A)を複数の吊子(18)で固定する構造が記載されている(図7)。そして、図示されていないが、吊子(18)は野地板に固定されている。なお、外装材の水上側先端の頂部は、折り重ねられている。また、このような面状外装材を敷設する場合には、下地上に墨出しを行い、その墨出し線に対して、面材の頂部が位置するように順次固定される方法が採られている。
特許文献2には、外装材(平葺建築用板A)の水上側先端の頂部を吊子(D)で固定する構造が記載されている(図18)。そして、その図19,20に示されるように吊子(D)は下地材(C)を介して(貫通して)野地板に固定されている。

概要

菱葺き外装材等の外装材を、下地に等間隔に配設した支持部材に対し、水上側頂部を支持部材上にて確実に固定することができる外装材、及び外装構造を提供する。 本発明は、面板部11の周縁を表面側或いは裏面側に折曲して係合部13、被係合部12をそれぞれ成形してなり、複数の支持部材2を等間隔(EI)にて配設した下地4上に敷設する外装材1にあって、面板部11は、対向する二組の内角が等しい略矩形状であり、二つの鈍角113,113を結ぶ短対角線111が支持部材2と略平行状に配置され、二つの鋭角114,114を結ぶ長対角線112が少なくとも隣接する二つの支持部材間隔(2EI)に跨る長さを有し、当該外装材1の水上側頂部115は、支持部材2上にて取り付け可能であることを特徴とする。

目的

そこで、本発明は、菱葺き外装材等の外装材を、下地に等間隔に配設した支持部材に対し、水上側頂部を支持部材上にて確実に固定することができる外装材、及び外装構造を提案することを目的とする。

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

面板部の周縁を表面側或いは裏面側に折曲して係合部、被係合部をそれぞれ成形してなり、複数の支持部材を等間隔にて配設した下地上に敷設する外装材にあって、前記面板部は、対向する二組の内角が等しい略矩形状であり、二つの鈍角を結ぶ短対角線が支持部材と略平行状に配置され、二つの鋭角を結ぶ長対角線が少なくとも隣接する二つの支持部材間隔に跨る長さを有し、当該外装材の水上側頂部は、支持部材上にて取り付け可能であることを特徴とする外装材。

請求項2

複数の支持部材を等間隔にて配設した下地上に、隣接する外装材同士が相互に係合するように敷設する外装構造にあって、前記外装材は、対向する二組の内角が等しい略矩形状であり、二つの鈍角を結ぶ短対角線が支持部材と略平行状に配置され、二つの鋭角を結ぶ長対角線が少なくとも隣接する二つの支持部材間隔に跨る長さを有し、前記外装材の水上側頂部を支持部材上にて取り付けたことを特徴とする外装構造。

請求項3

支持部材には、保持部材が固定され、該保持部材にて外装材の水上側頂部を取り付けることを特徴とする請求項2に記載の外装構造。

技術分野

0001

本発明は、菱葺き外装材等の外装材を、下地に等間隔に配設した支持部材に対し、水上側頂部を支持部材上にて確実に固定することができる外装材、及び外装構造に関する。

背景技術

0002

一般的に平葺きは、比較的小単位の外装材を重ねて葺いていく工法であり、通常の板金工具施工でき、極めて多種の屋根に広く適用され、例えば神社仏閣や住宅など木造建築の屋根を中心に広く適用されている。この平葺きに属する菱葺きは、外装材が菱形を呈するという意匠性に加え、裏面側に生成される結露の殆どを水下側屋根材の表面側へ排出、流下させることができるため、下地材への水分の影響も少ないという構造的利点をも有している。

0003

このような菱葺きに関する構造としては、例えば特許文献1,2に記載の構造が知られていた。
特許文献1には、一つの外装材(金属製の面材11)の水上側の斜辺係合受部12,12A)を複数の吊子(18)で固定する構造が記載されている(図7)。そして、図示されていないが、吊子(18)は野地板に固定されている。なお、外装材の水上側先端の頂部は、折り重ねられている。また、このような面状外装材を敷設する場合には、下地上に墨出しを行い、その墨出し線に対して、面材の頂部が位置するように順次固定される方法が採られている。
特許文献2には、外装材(平葺建築用板A)の水上側先端の頂部を吊子(D)で固定する構造が記載されている(図18)。そして、その図19,20に示されるように吊子(D)は下地材(C)を介して(貫通して)野地板に固定されている。

先行技術

0004

実公平7−11219号公報(図7)
特開平2−128049号公報(図18〜20)

発明が解決しようとする課題

0005

しかしながら、前記特許文献1の構造では、水上側の斜辺を二つの吊子で固定しているが、固定箇所の均一化がはかれず、外装材の負圧強度にばらつきがでる恐れがあった。そのため、下地上に墨出しを行い、その「線」に対して、屋根材の頂部が位置するように順次固定されるため、係合受部を複数の吊子で固定する際に、墨出し線に対して交わる方向に吊子を係止させながら固定する必要があり、ズレが生じないように押さえながら固定する作業は、非常に施工の手間がかかるものであった。また、この外装材としての位置出しに加え、吊子の位置出しの必要もあり、非常に作業手間の掛かるものであった。
なお、吊子の固定は、斜辺に対する位置(吊子先端が斜辺のどこに引っかけるか)と、野地材に固定する位置(どの位置でビスを打つか)の二通り位置決めが必要になり、後者は引っ張りすぎれば斜辺の変形や外装材のズレを生み、緩いと強度が不足することにつながるものであった。

0006

また、前記特許文献2の構造では、前記特許文献1に対して吊子を固定する位置は特定されているものの、固定箇所におけるビス等の締着(深さ)が安定しないものであった。また、野地材(コンパネ合板)への固定になるため、ビスのひき抜き強度が不足するものであった。さらに、野地材が合成樹脂断熱材である場合には、火災時に延焼崩落の恐れがあった。

0007

そこで、本発明は、菱葺き外装材等の外装材を、下地に等間隔に配設した支持部材に対し、水上側頂部を支持部材上にて確実に固定することができる外装材、及び外装構造を提案することを目的とする。

課題を解決するための手段

0008

本発明は、上記に鑑み提案されたものであって、面板部の周縁を表面側或いは裏面側に折曲して係合部、被係合部をそれぞれ成形してなり、複数の支持部材を等間隔にて配設した下地上に敷設する外装材にあって、前記面板部は、対向する二組の内角が等しい略矩形状であり、二つの鈍角を結ぶ短対角線が支持部材と略平行状に配置され、二つの鋭角を結ぶ長対角線が少なくとも隣接する二つの支持部材間隔に跨る長さを有し、当該外装材の水上側頂部は、支持部材上にて取り付け可能であることを特徴とする外装材を提案するものである。

0009

なお、「二つの鈍角を結ぶ短対角線」とは、二つの鈍角を端縁として形成される短対角線に他ならず、「二つの鋭角を結ぶ長対角線」とは、二つの鋭角を端縁として形成される長対角線」に他ならず、菱型を含む略平行四辺形に形成されるが、前記特許文献1,2における外装材のような略正方形状を含まない。
また、「隣接する二つの支持部材間隔に跨る長さ」とは、「等間隔」である支持部材の配設間隔の2倍の長さであることを意味している。
さらに、「略矩形状」とは、面板部の概略的な平面形状が矩形状、即ち四角形であることを指すが、例えば先鋭な角部の先端を切り込んだり折り込んだりして微少な辺を含めると厳密には六角形八角形となるような形状をも含むことを意味している。

0010

さらに、本発明は、複数の支持部材を等間隔にて配設した下地上に、隣接する外装材同士が相互に係合するように敷設する外装構造にあって、前記外装材は、対向する二組の内角が等しい略矩形状であり、二つの鈍角を結ぶ短対角線が支持部材と略平行状に配置され、二つの鋭角を結ぶ長対角線が隣接する二つの支持部材間隔に跨る長さを有し、前記外装材の水上側頂部を支持部材上にて固定したことを特徴とする外装構造を提案するものである。

0011

また、本発明は、前記外装構造において、支持部材には、保持部材が固定され、該保持部材にて外装材の水上側頂部を固定することを特徴とする外装構造をも提案する。

発明の効果

0012

本発明の外装材は、下地に等間隔に配設した支持部材に対し、水上側頂部を支持部材上にて確実に固定することができる。したがって、優れた意匠性を有し、且つ構造的利点を備える菱葺き外装構造等を容易に且つ高い精度で施工することができる。

0013

さらに、本発明の外装構造は、前記構成の外装材を用いるので、下地に等間隔に配設した支持部材に対し、水上側頂部を支持部材上にて確実に固定することができるものであって、優れた意匠性を有し、且つ構造的利点を備える菱葺き外装構造等を容易に且つ高い精度で施工したものとなる。

0014

また、支持部材には、保持部材が固定され、該保持部材にて外装材の水上側頂部を固定する場合には、外装材自体には固着具等の孔を形成することなく固定できるため、漏水の恐れがなく、外装材の水上側頂部を中心に均等に係合でき、安定した固定強度を得ることができる。さらに、この場合には、支持部材を「芯」として施工できるため、施工精度のよいものである。特に保持部材を支持部材の係止爪で固定する場合、容易に所定位置への固定が行え、施工性、施工精度の高いものとなる。

図面の簡単な説明

0015

(a)本発明の第1実施例の外装材を取り付けた外装構造を示す平面図、(b)その断面図、(c)取り付けた外装材を示す平面図である。
(a)第2実施例の外装材を用いた外装構造の施工途中の状態を示す斜視図、(b)その下地構造を示す断面図である。
(a)第2実施例の外装材を保持部材を用いて支持部材に取り付ける状態を示し、取付以前の保持部材、外装材、支持部材を示す斜視図、(b)支持部材に対し、位置調整しつつ保持部材及び外装材を配設した状態を示す斜視図、(c)支持部材に保持部材及び外装材が取り付けられた状態を示す斜視図である。
(a)第3実施例の縦置きの(菱形)外装材を保持部材で取り付けた外装構造を示す正面図、(b)その要部の拡大平面図、(c)その下地構造を示す断面図である。
第4実施例の縦置きの(菱形)外装材をビス(固着具)で取り付けた外装構造を示す正面図である。

0016

本発明の外装材(A)は、面板部(a-1)の周縁を表面側或いは裏面側に折曲して(a-3)係合部、(a-2)被係合部をそれぞれ成形してなり、複数の支持部材(B)を等間隔(=EI)にて配設した下地(C)上に敷設するものである。
前記面板部(a-1)は、対向する二組の内角が等しい略矩形状であり、二つの鈍角を結ぶ(a-5)短対角線が支持部材と略平行状に配置され、二つの鋭角を結ぶ長対角線(a-6)が少なくとも隣接する二つの支持部材間隔に跨る長さ(≧2EI)を有し、当該外装材(A)の水上側頂部は、支持部材上にて取り付け可能である。
また、本発明の外装構造は、複数の支持部材(B)を等間隔(=EI)にて配設した下地(C)上に、隣接する外装材(A)同士が相互に係合するように敷設する構造であり、前記(A)外装材の水上側頂部を支持部材(B)上にて固定してなるものである。
なお、以下、支持部材(B)、下地(C)、外装材(A)の順で詳細に説明する。

0017

本発明における支持部材(B)は、前述のように下地(C)上に等間隔(=配設間隔EIとする)にて複数配設されるものであって、流れ方向に沿うものであっても、流れ方向に交わる(略直角状)ものでもよく、その配設方向は任意に設定できる。
この支持部材(B)の配設方向は、特に限定するものではないが、外装材(A)の態様にて選択してもよく、後述する図示実施例のように水上側頂部が鈍角状となる(A)横置きタイプの菱形外装材では、流れ方向に沿う方向に支持部材を配設することが好ましく、水上側頂部が鋭角状となる(A)縦置きタイプの菱形外装材では、流れ方向に略直角状に交わる方向に支持部材を配設することが好ましい。

0018

また、この支持部材(B)は、断面略ハット状、Z状、帯板状(プレート状)等であってもよく、後述する図示実施例のように外装材(A)を取り付ける上で保持部材を用いる場合には、この保持部材を取付可能であればその構成は特に限定するものではない。例えばこの支持部材(B)と保持部材とは、ビス等の固着具で固定するものであっても、支持部材(B)に設けた爪片等によって保持部材を取り付けるものでもよい。

0019

前記支持部材(B)を固定する下地(C)は、後述する図示実施例では野地材等を用いているが、固着具等にて支持部材(B)を確実に固定できるものであれば、特にその構成を限定するものではない。また、その傾斜勾配についても特に限定するものではなく、例えば比較的傾斜が緩やかな屋根下地でもよいし、縦面等の壁面下地でもよい。

0020

前述のように外装材(A)は、面板部(a-1)と、被係合部(a-2)と、係合部(a-3)とを有し、隣接する外装材同士が相互に係合するので、水上側頂部を形成する被係合部(a-2)が二辺に設けられ、水下側頂部を形成する係合部(a-3)は残る二辺に設けられる。この外装材としては、図示実施例のように菱形外装材でもよいし、それ以外の矩形状(菱形以外の平行四辺形等)でもよい。

0021

面板部(a-1)は、対向する二組の内角が等しい略矩形状、即ち略平行四辺形であり、前述のように例えば先鋭な角部の先端を切り込んだり折り込んだりして微少な辺を含めると厳密には六角形や八角形となるような形状をも含むことを意味している。
短対角線(a-5)は、対向する二つの等しい鈍角を端縁として形成される対角線であり、前記支持部材(B)と略平行状に配置される。
また、長対角線(a-6)は、対向する二つの等しい鋭角を端縁として形成される対角線であり、少なくとも隣接する二つの支持部材(B)の配設間隔(=EI)に跨る長さ(≧2EI)を有する。
これらの両対角線がそれぞれの中央で垂直状に交わる場合には、面板部は線対称である菱形となり、後述する図示実施例のように菱形外装材となる。その際の(a-6)長対角線の長さはほぼ2EIである。なお、両対角線が傾斜状に交わる場合には、面板部は線対称でなく、菱型ではない平行四辺形状の外装材となる。

0022

被係合部(a-2)は、前述のように少なくとも水上側頂部を形成する二辺に形成されるものであって、面板部の水上側端縁を表面側に折曲した構成であり、後述する図示実施例(第1実施例)のようにプレス加工等により折返し基端を連続状に形成したものでも、被係合部の端縁同士が突き合わせ状、被係合部の端部が重合状でもよい。なお、重合状とは、被係合部を順次折り曲げ加工等により重なって折り曲げられた状態を指す。

0023

係合部(a-3)は、前述のように少なくとも水下側頂部を形成する二辺に形成されるものであって、面板部の水下側端縁を裏面側に折曲した構成である。
これらの被係合部(a-2)及び係合部(a-3)は、隣接する外装材同士が相互に係合するものであるから、係合可能であれば適宜に形成できる。

0024

なお、この外装材には、水上側頂部周辺に位置決め部(a-4)を設けてもよい。この位置決め部(a-4)は、二辺の被係合部(a-2)の内側隅部や二辺の被係合部(a-2)の外側角部であれば新たに加工を必要としないが、被係合部(a-2)や面板部(a-1)に円、線等の突部を設ける加工を行うようにしてもよい。なお、面板部(a-1)に突部を設ける場合、次工程である次段の外装材を敷設する位置決めを兼用するものでもよい。

0025

前述のように外装材(A)を取り付ける上で保持部材を用い、この保持部材を支持部材(B)に取り付けるようにしてもよいし、後述する第4実施例のようにビス等の固着具を打ち込んで直接的に固定するようにしてもよい。
この保持部材は、後述する図示実施例に示すように、固定部と、係止部と、開口部とを有することが好ましく、固定部の水上側又は開口部の縁部に合わせ部を設けることが更に好ましい。

0026

前記保持部材の固定部は、前述のように下地に固定される部位を指し、後述する図示実施例では、平板状に固定具打ち込むための孔を設けた構成、下地(支持部材)に形成した縦片挿着するスリット等を設けた構成を採用しているが、特にそれらに限定するものではなく、どのような構成を採用してもよい。
また、前記係止部は、前述のように前記外装材(A)の水上側頂部を形成する二辺の(a-2)被係合部にそれぞれ係合する部位を指し、前記被係合部(a-2)の形状に応じて適宜係合する構成を選択すればよい。
さらに、前記開口部は、前述のように前記係止部に近接して設けられ、前記外装材の位置決め部を目視可能であれば、円形、矩形等に切除状に形成されるものでも、両係止部に亘って切除状に形成されるものであってもよく、特にその開口形状等を限定するものではない。なお、この開口部の縁部には、突起状、V字状等の目印(合わせ部)を設けることにより、この保持材と外装材(A)との位置調整を補助するようにしてもよい。
前記合わせ部は、前述のように前記開口部の端縁部に設けてもよいし、前記固定部の水上側に設けてもよく、特にその両方に設けるようにしてもよい。このように二箇所に設けた合わせ部は、それら同士を結ぶ直線上に、外装材(A)に設けた(a-4)位置決め部が位置するように配置すればよく、極めて容易に位置調整を行うことができる。

0027

そして、前記構成の本発明の外装材(A)は、下地に等間隔(=EI)に配設した支持部材(B)に対し、水上側頂部を支持部材(B)上にて確実に固定することができる。したがって、優れた意匠性を有し、且つ構造的利点を備える菱葺き外装構造を容易に且つ高い精度で施工できる。

0028

また、特に水上側頂部周辺に位置決め部(a-4)が形成されている場合、保持部材に設けた開口部からこの位置決め部(a-4)を目視しながら位置調整を行って外装材(A)を適正位置に取り付けることができる。

0029

本発明の外装材1は、図1に示す第1実施例に示すように面板部11の周縁を表面側或いは裏面側に折曲して係合部13、被係合部12をそれぞれ成形してなり、複数の支持部材2を等間隔(=EI)にて配設した下地4上に、隣接する外装材1,1同士が相互に係合するように敷設するものである。
そして、前記面板部11は、対向する二組の内角が等しい略矩形状であり、二つの鈍角113を結ぶ短対角線111が支持部材2と略平行状に配置され、二つの鋭角114を結ぶ長対角線112が少なくとも隣接する二つの支持部材2,2間隔EIに跨る長さ2EIを有し、当該外装材1の水上側頂部115は、支持部材2上にて取り付け可能である。

0030

この第1実施例の外装材1は、図1(c)に示すように両側方の角部が切り込まれた厳密には略六角形状の面板部11を有する菱形外装材であり、その水上側頂部115が鈍角113となるように取り付けられている。言い換えればこの面板部11は、水上側頂部115が鈍角113である横長の菱型形である。また、この外装材1は、水上側頂部115周辺に突起状の位置決め部14を備える構成である。
前記被係合部12は、水上側頂部115を形成する二辺に形成され、略一定幅に表面側に折曲されたものであるが、二辺が交差する中央部分が円弧状に切り欠かれ、折返し片が短く形成されている。この被係合部12は、プレス加工により折返し基端を連続状に形成したものである。
前記係合部13は、それ以外の二辺に形成され、略一定幅に裏面側に折曲されたものであり、プレス加工により折返し基端を連続状に形成したものである。

0031

この第1実施例の支持部材2は、図1(a)に示すように下地4上に等間隔(=EI)にて複数配設されるものであって、流れ方向(=図面上の上下方向)に沿うように配設されている。この支持部材2は、図1(b)に示すように頂面部21と、側面を形成する縦面部22,22と、該縦面部22,22の下端を外側へ折り曲げて形成した固定部23,23とからなる。
なお、この支持部材2の配設間隔(EI)には図1(b)に示すように断熱材3が配設され、その裏面側には異なる野地材等の断熱材4が配設されている。

0032

この支持部材2に固定される保持部材5は、前記外装材1を前記支持部材2に取付保持するものであり、後述する図2及び図3に示す第2実施例における保持部材5と共通するので、図3(a)を用いて説明する。
この保持部材5は、前記支持部材2に固定される固定部51と、外装材1の水上側頂部115を形成する二辺の被係合部12,12にそれぞれ係合する係止部52,52と、を有し、該係止部52,52に近接して前記外装材1の位置決め部14を目視可能な開口部53を備える構成である。

0033

そして、前記外装材1は、下地(断熱材)4に等間隔に配設した支持部材2に対し、水上側頂部115を支持部材2上にて確実に固定することができる。即ち外装材1の支持部材2への取付箇所は水上側頂部115の一箇所であるが、隣接する外装材1,1同士が相互に係合するので、確実に固定することができる。したがって、優れた意匠性を有し、且つ構造的利点を備える菱葺き外装構造等を容易に且つ高い精度で施工することができる。

0034

また、この第1実施例では水上側頂部115周辺に位置決め部14が形成されているので、保持部材5に設けた開口部53からこの位置決め部14を目視しながら位置調整を行って外装材1を適正位置に取り付けることができる。

0035

図2及び図3に示す第2実施例は、外装材1Bは、被係合部12bが水上側頂部115を形成する二辺に形成され、略一定幅に表面側に折曲されたものであるが、二辺が交差する中央部分が円弧状に切り欠かれ、その中央が水下側へ突起状に形成されて位置決め部14bとなっている。それ以外の構成は前記第1実施例と全く同様であるから、図面に同一符号を付して説明を省略する。

0036

また、この第2実施例に用いた支持部材2Bは、頂面部21bには、前記保持部材5を容易に取り付けるための構成が備えられている。即ち水下側縦片212と、水上側縦片213とがそれぞれ切り起こしにて設けられている。
なお、この第2実施例の保持部材5は、前述のように前記第1実施例と同様であり、略平坦状で略正方形状の固定部51と、その水下側に折返し基端が連続状に形成された係止部52,52と、該係止部52,52間に設けられる略扇状に切り欠かれた開口部53を備えるピース材であって、該開口部53の開口縁部の略中央には水下側へ突起状の合わせ部531が設けられた構成である。
また、前記固定部51には、図示しない固定具を打ち込むための孔511と、支持部材2Bに設けた水下側縦片212の挿通可能なスリット513と、水上側縦片213を係止可能な溝514と、が設けられ、溝514の略中央にはV字状の切り込みを形成して合わせ部512とした。

0037

前記支持部材2Bへ、前記外装材1及び前記保持部材5を取り付ける際には、図3(a)に示すように、支持部材2Bに対しておおよその位置に外装材1Bを配した状態で、図3(b)に示すように保持部材5を水上側から臨ませ、支持部材2Bと外装材1Bとの間に差し込むように配し、その係止部52,52と外装材1Bの被係合部12b,12bとが係合するように組み合わせる。その際、保持材5の合わせ部512と外装材1Bの位置決め部14bとを一致させつつ組み合わせ、この状態で保持材5のスリット513に支持部材2Bの水下側縦片212を挿通させ、溝512に水上側縦片213を係止させる。
その後、図3(c)に示すように縦片212,213を倒し込み(倒し片212',213')、支持部材2に保持部材5を取り付けることができる。
なお、保持部材5を支持部材2Bに対して取り付けた状態で、外装材1Bを水下側から配するようにしてもよい。

0038

このように第2実施例の外装材1Bを用いた取付作業(操作)では、保持部材5の開口部53から外装材1Bの水上側頂部115付近に設けた位置決め部14bを目視しながら位置調整を行って外装材1Bを適正位置に取り付けることができる。
詳しくは、保持部材5の開口部53から外装材1Bの位置決め部14bを目視しながら保持部材5に形成したV字状の切り込みである合わせ部512及び水下側の突起状の合わせ部531を直線上に並ぶように位置調整を行いつつ、外装材1Bを適正位置に取り付けることができる。
なお、このような作用効果は、位置決め部14の形状構成が異なる第1実施例でも同様であるから、当然のことながら、同様に奏することができる。
また、これらの第1実施例や第2実施例では、支持部材3に保持部材5と固定して外装材1,1Bを取り付ける構造であるため、外装材1,1B自体には固着具等の孔を形成することなく固定できるため、漏水の恐れがなく、外装材1,1Bの水上側頂部115,115bを中心に均等に係合でき、安定した固定強度を得ることができる。さらに、この場合には、支持部材2,2Bを「芯」として施工できるため、施工精度のよいものである。特に保持部材5を支持部材2Bの係止爪212,213で固定するようにしたので、容易に所定位置への固定が行え、施工性、施工精度の高いものとなる。

0039

図4に示す第3実施例及び図5に示す第4実施例では、外装材1C,1Dは、前記第1、第2実施例とは異なり、その水上側頂部115c,115dが鋭角となるように取り付けられた縦長の菱型形であり、図4(b)に拡大して示すように上下の角部が折り込まれた厳密には略六角形状の面板部11c,11dを有する菱形外装材である。これらの外装材1C,1Dも、他の実施例と同様に面板部11c,11d周縁を表面側或いは裏面側に折曲して係合部13c,13d、被係合部12c,12dを形成したものである。

0040

これらの第3実施例及び第4における支持部材2C,2Dは、図4(a)及び図5に示すように下地4上に等間隔(=EI')にて複数配設されるものであって、流れ方向(=図面上の上下方向)に略直角状に交わるように配設されている。この支持部材2Cは、図4(c)に示すように頂面部21cと、側面を形成する縦面部22c,22cと、該縦面部22c,22cの下端を外側へ折り曲げて形成した固定部23c,23cとからなる。
なお、この支持部材2Cの配設間隔(EI')には図4(c)に示すように断熱材3Cが配設され、その裏面側には異なる野地材等の断熱材4Cが配設されている。

0041

また、第3実施例における外装材1Cでは、先鋭な水上側頂部115cを水下側へ折り返した先端が位置決め部14cである。前記被係合部12cは、水上側頂部115cを形成する二辺に形成され、略一定幅に表面側に折曲されたものであるが、二辺が交差する中央部分では、折返し片が短く形成されている。前記係合部13cは、それ以外の二辺に形成され、略一定幅に裏面側に折曲されたものである。
また、第3実施例における保持部材5Cは、略平坦状で略矩形状の固定部51cと、その水下側を切り抜いて形成された閉鎖状の開口部53cを備えるピース材であって、該開口部53cの水下側の端縁から略団扇状に突出する舌状片の左右に外装材1Cの被係合部12cに係合する係止部52c,52cが設けられている。また、前記固定部51cには、図示しない固定具を打ち込むための孔511cが設けられている。

0042

この縦型の菱形外装材である外装材1Cを保持部材5Cにて支持部材2Cに固定した第3実施例の外装構造においても、前記第1、第2実施例と同様に前記外装材1Cは、下地(断熱材)4Cに等間隔(EI')に配設した支持部材2Cに対し、水上側頂部115cを支持部材2C上にて確実に固定することができる。即ち外装材1Cの支持部材2Cへの取付箇所は水上側頂部115cの一箇所であるが、隣接する外装材1C,1C同士が相互に係合するので、確実に固定することができる。したがって、優れた意匠性を有し、且つ構造的利点を備える菱葺き外装構造等を容易に且つ高い精度で施工することができる。
さらに、保持部材5Cの係止部52cに近接して設けた開口部53cから外装材1Cの水上側頂部115c付近に設けた位置決め部14cを目視しながら位置調整を行って外装材1Cを適正位置に取り付けることができる。

実施例

0043

また、第4実施例における外装材1Dでは、先鋭な水上側頂部115dを水下側へ折り返した水下側に凹部状に位置決め部14dを設ける。
この位置決め部14dは、ビス等の固着具6の打ち込み位置を指す。
そして、この縦型の菱形外装材である外装材1Dを固着具6にて支持部材2Dに固定した第4実施例の外装構造においても、前記第1〜3実施例と同様に前記外装材1Dは、等間隔(EI')に配設した支持部材2Dに対し、水上側頂部115dを支持部材2D上にて確実に固定することができる。即ち外装材1Dの支持部材2Dへの固定箇所は水上側頂部115dの一箇所(固着具6)であるが、隣接する外装材1D,1D同士が相互に係合するので、確実に固定することができる。したがって、優れた意匠性を有し、且つ構造的利点を備える菱葺き外装構造等を容易に且つ高い精度で施工することができる。

0044

1,1B,1C,1D外装材
11,11b,11c,11d面板部
111 短対角線
112 長対角線
113鈍角
114鋭角
115,115b,115c,115d水上側頂部
12 被係合部
13 係合部
14,14b,14c,14d位置決め部
2,2B,2C,2D支持部材
21 頂面部
211 孔
212,213縦片
212',213' 倒し片
22縦面部
23 固定部
EI,EI' 支持部材の配設間隔
3断熱材
4野地材
5,5C保持材
51 固定部
511 孔
512 合わせ部(切り込み)
513スリット
514 溝
52,52c係止部
53,53c 開口部
531,531c 合わせ部(突起)
6 固着具

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