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技術 位置推定システム、位置推定方法及びプログラム

出願人 株式会社NTTファシリティーズ
発明者 忽那秀治
出願日 2015年3月10日 (4年6ヶ月経過) 出願番号 2015-047369
公開日 2016年9月15日 (3年0ヶ月経過) 公開番号 2016-166829
状態 特許登録済
技術分野 無線による位置決定 移動無線通信システム 電話機の機能 電話通信サービス
主要キーワード 各無線送信装置 位置検知結果 検知対象範囲 各検出対象 目標精度 算出ロジック 実力値 検出対象エリア
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2016年9月15日)のものです。
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図面 (7)

課題

検出対象の位置の推定における推定結果の信頼度を高める。

解決手段

位置推定システムは、予め定められた数以上の複数の無線送信装置を、検出対象の位置検知対象エリアに配置して、無線送信装置からの無線信号を用いて検出対象の位置を推定する。位置推定システムは、前記無線送信装置からの無線信号を受信して、前記無線信号の受信状況を示す受信データの中から前記複数の無線送信装置からの無線信号が含まれるように任意の受信データを選択して、当該選択された受信データを利用した演算処理により端末装置の位置を推定する推定処理部と、前記推定された演算処理の結果を複数用いて、前記演算処理により推定された端末装置の位置の推定精度を前記無線送信装置に対応付けて評価する評価処理部とを備える。

概要

背景

人の位置を推定する位置推定システムとして、携帯電話などの無線基地局からの電波を利用するものやGPS(Global Positioning System)が知られている。上記の位置推定システムは、屋外で利用するのに適しているが、携帯電話などの無線基地局やGPS衛星からの電波を受信しにくい屋内環境では利用できないことがある。
屋内建物内)において、人の位置を推定する位置推定システムとして、屋内に複数の無線送信装置を配置して、その無線送信装置からの無線信号を検出する方法で位置を検出する技術がある(例えば特許文献1参照)。

概要

検出対象の位置の推定における推定結果の信頼度を高める。位置推定システムは、予め定められた数以上の複数の無線送信装置を、検出対象の位置検知対象エリアに配置して、無線送信装置からの無線信号を用いて検出対象の位置を推定する。位置推定システムは、前記無線送信装置からの無線信号を受信して、前記無線信号の受信状況を示す受信データの中から前記複数の無線送信装置からの無線信号が含まれるように任意の受信データを選択して、当該選択された受信データを利用した演算処理により端末装置の位置を推定する推定処理部と、前記推定された演算処理の結果を複数用いて、前記演算処理により推定された端末装置の位置の推定精度を前記無線送信装置に対応付けて評価する評価処理部とを備える。

目的

本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、無線送信装置からの無線信号を用いて検出対象の位置を推定するに当たり、無線送信装置の配置を容易に行える位置推定システム、位置推定方法及びプログラムを提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

予め定められた数以上の複数の無線送信装置を、検出対象位置検知対象エリアに配置して、無線送信装置からの無線信号を用いて検出対象の位置を推定する位置推定システムであって、前記無線送信装置からの無線信号を受信して、前記無線信号の受信状況を示す受信データの中から前記複数の無線送信装置からの無線信号が含まれるように任意の受信データを選択して、当該選択された受信データを利用した演算処理により端末装置の位置を推定する推定処理部と、前記推定された演算処理の結果を複数用いて、前記演算処理により推定された端末装置の位置の推定精度を前記無線送信装置に対応付けて評価する評価処理部とを備えることを特徴とする位置推定システム。

請求項2

前記評価処理部は、前記評価の結果に応じて、配置しておくことが不要と判定された無線送信装置を抽出することを特徴とする請求項1に記載の位置推定システム。

請求項3

前記推定精度の評価に関しては、目標精度が設定されており、前記評価処理部は、前記目標推定精度を基準にして前記推定精度を評価することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の位置推定システム。

請求項4

前記評価処理部は、前記推定精度が前記目標推定精度以上で、かつ、より少ない数の無線送信装置の受信データから算出された場合を優位な条件とするように前記推定精度を評価することを特徴とする請求項3に記載の位置推定システム。

請求項5

前記評価処理部は、前記推定精度の評価に関しては無線送信装置の受信データの欠損影響度を条件に入れて前記推定精度を評価することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の位置推定システム。

請求項6

前記評価処理部は、前記推定精度の評価に関して、特定の無線送信装置からのデータを受信できない場合、又は、比較的短時間の間に急減に前記推定精度が低下する場合には、当該無線送信装置の代替えにすると定めていた無線送信装置を利用することを特徴とする請求項1から請求項5の何れか1項に記載の位置推定システム。

請求項7

前記評価処理部は、前記評価の結果に応じて、前記無線送信装置を配置した数が不足していると判定した場合には、不足していると判定した検出対象エリアの位置を出力することを特徴とする請求項1から請求項6の何れか1項に記載の位置推定システム。

請求項8

前記評価処理部は、前記評価の結果に基づいて、現状の配置では前記目標精度に達していないと判定した検出対象エリアの位置を出力することを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の位置推定システム。

請求項9

予め定められた数以上の複数の無線送信装置を、検出対象の位置検知対象エリアに配置して、無線送信装置からの無線信号を用いて検出対象の位置を推定する位置推定方法であって、前記無線送信装置からの無線信号を受信して、前記無線信号の受信状況を示す受信データの中から前記複数の無線送信装置からの無線信号が含まれるように任意の受信データを選択して、当該選択された受信データを利用した演算処理により端末装置の位置を推定する推定処理ステップと、前記推定された演算処理の結果を複数用いて、前記演算処理により推定された端末装置の位置の推定精度を前記無線送信装置に対応付けて評価する評価処理ステップとを含むことを特徴とする位置推定方法。

請求項10

予め定められた数以上の複数の無線送信装置を、検出対象の位置検知対象エリアに配置して、無線送信装置からの無線信号を用いて検出対象の位置を推定する位置推定システムのコンピュータに、前記無線送信装置からの無線信号を受信して、前記無線信号の受信状況を示す受信データの中から前記複数の無線送信装置からの無線信号が含まれるように任意の受信データを選択して、当該選択された受信データを利用した演算処理により端末装置の位置を推定する推定処理ステップと、前記推定された演算処理の結果を複数用いて、前記演算処理により推定された端末装置の位置の推定精度を前記無線送信装置に対応付けて評価する評価処理ステップとを実行させるためのプログラム

技術分野

0001

本発明は、位置推定システム位置推定方法及びプログラムに関する。

背景技術

0002

人の位置を推定する位置推定システムとして、携帯電話などの無線基地局からの電波を利用するものやGPS(Global Positioning System)が知られている。上記の位置推定システムは、屋外で利用するのに適しているが、携帯電話などの無線基地局やGPS衛星からの電波を受信しにくい屋内環境では利用できないことがある。
屋内建物内)において、人の位置を推定する位置推定システムとして、屋内に複数の無線送信装置を配置して、その無線送信装置からの無線信号を検出する方法で位置を検出する技術がある(例えば特許文献1参照)。

先行技術

0003

特開2003−230174号公報

発明が解決しようとする課題

0004

しかしながら、施設内に無線送信装置を設置する場所ごとに周辺環境が異なり、又、その周辺環境も時間の経過に伴って変化する。無線信号の伝搬特性は、周囲環境に依存することから、特許文献1のような位置推定システムにおいて、無線送信装置の設置位置について、最適な設置位置を設計的に求めることは困難である。
また、最適な位置に配置にするための算出ロジックには幾多の方法がある。それぞれの算出ロジックも周囲環境等の条件により優劣が変化することから、最適な位置に配置にするのに適した特定の算出ロジックを、無線送信装置を設置する前の段階で決定することは困難である。

0005

本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、無線送信装置からの無線信号を用いて検出対象の位置を推定するに当たり、無線送信装置の配置を容易に行える位置推定システム、位置推定方法及びプログラムを提供する。

課題を解決するための手段

0006

上述した課題を解決するための本発明の一態様は、予め定められた数以上の複数の無線送信装置を、検出対象の位置検知対象エリアに配置して、無線送信装置からの無線信号を用いて検出対象の位置を推定する位置推定システムであって、前記無線送信装置からの無線信号を受信して、前記無線信号の受信状況を示す受信データの中から前記複数の無線送信装置からの無線信号が含まれるように任意の受信データを選択して、当該選択された受信データを利用した演算処理により端末装置の位置を推定する推定処理部と、前記推定された演算処理の結果を複数用いて、前記演算処理により推定された端末装置の位置の推定精度を前記無線送信装置に対応付けて評価する評価処理部とを備えることを特徴とする位置推定システムである。

0007

また、上記の位置推定システムにおいて前記評価処理部は、前記評価の結果に応じて、配置しておくことが不要と判定された無線送信装置を抽出することを特徴とする。

0008

また、上記の位置推定システムにおいて前記推定精度の評価に関しては、目標精度が設定されており、前記評価処理部は、前記目標推定精度を基準にして前記推定精度を評価することを特徴とする。

0009

また、上記の位置推定システムにおいて前記評価処理部は、前記推定精度が前記目標推定精度以上で、かつ、より少ない数の無線送信装置の受信データから算出された場合を優位な条件とするように前記推定精度を評価することを特徴とする。

0010

また、上記の位置推定システムにおいて前記評価処理部は、前記推定精度の評価に関しては無線送信装置の受信データの欠損影響度を条件に入れて前記推定精度を評価することを特徴とする。

0011

また、上記の位置推定システムにおいて前記評価処理部は、前記推定精度の評価に関して、特定の無線送信装置からのデータを受信できない場合、又は、比較的短時間の間に急減に前記推定精度が低下する場合には、当該無線送信装置の代替えにすると定めていた無線送信装置を利用することを特徴とする。

0012

また、上記の位置推定システムにおいて前記評価処理部は、前記評価の結果に応じて、前記無線送信装置を配置した数が不足していると判定した場合には、不足していると判定した検出対象エリアの位置を出力することを特徴とする。

0013

また、上記の位置推定システムにおいて前記評価処理部は、前記評価の結果に基づいて、現状の配置では前記目標精度に達していないと判定した検出対象エリアの位置を出力することを特徴とする。

0014

また、本発明の他の一態様は、予め定められた数以上の複数の無線送信装置を、検出対象の位置検知対象エリアに配置して、無線送信装置からの無線信号を用いて検出対象の位置を推定する位置推定方法であって、前記無線送信装置からの無線信号を受信して、前記無線信号の受信状況を示す受信データの中から前記複数の無線送信装置からの無線信号が含まれるように任意の受信データを選択して、当該選択された受信データを利用した演算処理により端末装置の位置を推定する推定処理ステップと、前記推定された演算処理の結果を複数用いて、前記演算処理により推定された端末装置の位置の推定精度を前記無線送信装置に対応付けて評価する評価処理ステップとを含むことを特徴とする位置推定方法である。

0015

また、本発明の他の一態様は、予め定められた数以上の複数の無線送信装置を、検出対象の位置検知対象エリアに配置して、無線送信装置からの無線信号を用いて検出対象の位置を推定する位置推定システムのコンピュータに、前記無線送信装置からの無線信号を受信して、前記無線信号の受信状況を示す受信データの中から前記複数の無線送信装置からの無線信号が含まれるように任意の受信データを選択して、当該選択された受信データを利用した演算処理により端末装置の位置を推定する推定処理ステップと、前記推定された演算処理の結果を複数用いて、前記演算処理により推定された端末装置の位置の推定精度を前記無線送信装置に対応付けて評価する評価処理ステップとを実行させるためのプログラムである。

発明の効果

0016

以上説明したように、本発明によれば、検出対象の位置の推定における推定結果の信頼度を高める位置推定システム、位置推定方法及びプログラムを提供することができる。

図面の簡単な説明

0017

本発明の実施形態における位置推定システムの構成例を示す説明図である。
本実施形態における位置推定システムの構成例を示す概略ブロック図である。
本実施形態における各エリアで受信できる無線送信装置400について示す説明図である。
本実施形態における位置推定システムにおける処理の手順を示すフローチャートである。
図4のステップS40の一実施例として例示する処理の手順を示すフローチャートである。
本実施形態における無線送信装置の不足状態の検出について示す説明図である。

実施例

0018

(本発明の実施形態における位置推定システムの概要について)
本発明の実施形態における位置推定システムの概要について説明する。
本発明の実施形態における位置推定システムは、予め定められた数以上の複数の無線送信装置を、検出対象の位置検知対象エリアに配置して、無線送信装置からの無線信号を用いて検出対象の位置を推定する。位置推定システムは、前記無線送信装置からの無線信号を受信して、前記無線信号の受信状況を示す受信データの中から前記複数の無線送信装置からの無線信号が含まれるように任意の受信データを選択して、当該選択された受信データを利用した演算処理により端末装置の位置を推定する推定処理部と、前記推定された演算処理の結果を複数用いて、前記演算処理により推定された端末装置の位置の推定精度を前記無線送信装置に対応付けて評価する評価処理部とを備える。

0019

このような位置推定システムによれば、検出対象の位置の推定における推定結果の信頼度を高めることができる。

0020

(無線信号を利用して端末装置の位置を推定する方法の適用例について)
本実施形態に示す方法に関連するものとして、無線信号を利用して端末装置の位置を推定する方法が知られている。
例えば、屋外の環境では、GPS(Global Positioning System)や携帯電話などの無線基地局、無線LANアクセスポイントなどからの電波(無線信号)を利用して、その電波を受信した端末装置の位置を検出することができる。
また、屋内の環境では、GPSや携帯電話などの無線基地局などの信号を受信できないことがある。屋内の環境では、位置検出用に設けた無線送信装置や無線LANのアクセスポイントなどからの電波(無線信号)を利用して、その電波を受信した端末装置の位置を検出することができる。
上記の何れの検出方法も、受信信号強度変数にとる予め定めた算術式を用いた演算処理により、受信信号強度に基づいて端末装置の位置を検出する。上記の検出方法では、受信信号強度の値の信頼度により検出結果の信頼度が変化する。特に屋内のように、受信信号強度を安定して検出することが困難な条件のもとでは、正確な位置を算出することが困難となる。

0021

本実施形態に関する以下の説明では、屋内に設けた無線送信装置を用いる構成を例に挙げて、無線送信装置からの電波を利用して、検出対象の位置を検出する方法について説明する。なお、以下に示す方法を屋外の環境で利用することを妨げるものではない。

0022

以下、図面を参照して、無線信号を利用して検出対象である端末装置の位置を推定する本発明の実施の形態について説明する。

0023

図1は、本発明の実施形態における位置推定システム1の構成例を示す説明図である。同図には、複数の無線送信装置400が配置された実空間をモデル化して平面図にして示されている。位置推定システム1は、複数の無線送信装置400が配置された実空間において、端末装置100の位置を推定する。
例えば、X軸Y軸を含む平面を床面とする実空間は、複数のエリアに分割されている。同図では、複数のエリアをエリアZA、エリアZB、エリアZC、エリアZD、エリアZE、エリアZF、エリアZG、エリアZH、エリアZIの9つのエリアに分割されている。エリアZA、エリアZB、エリアZC、エリアZD、エリアZE、エリアZF、エリアZG、エリアZH、エリアZIの各エリアには、無線送信装置400が設けられている。例えば、各エリアの形状は略同じ大きさの矩形を成しており、各エリアが互いに辺で近接する。
例えば、エリアZAには、B1とB11の無線送信装置400が設けられている。エリアZCには、B2とB12の無線送信装置400が設けられている。エリアZGには、B3とB13の無線送信装置400が設けられている。エリアZIには、B4とB14の無線送信装置400が設けられている。エリアZBには、B5の無線送信装置400が設けられている。エリアZDには、B6の無線送信装置400が設けられている。エリアZFには、B7の無線送信装置400が設けられている。エリアZHには、B8の無線送信装置400が設けられている。エリアZEには、B9(B10)の無線送信装置400が設けられている。なお、上記の無線送信装置400の配置は一例を示すものであり、上記の配置に制限されるものではない。また、その配置場所は、ランダムに定めるようにしてもよい。以下、上記の配置を例に挙げて説明を行う。
B1からB14の無線送信装置400のそれぞれは、自身が設けられているエリアに近接するエリアまで届くのに十分な送信出力電力の無線信号を出力する。
上記のように構成された推定システム1は、複数の無線送信装置400が送信した信号を用いて、各エリアにおける端末装置100の存在確率を推定する。同図では、エリアZAに端末装置100がある状態を示している。

0024

図2は、本実施形態における位置推定システム1の構成例を示す概略ブロック図である。位置推定システム1は、端末装置100と、管理サーバ200と、設備300と、を備えている。端末装置100と、管理サーバ200と、設備300とは、ネットワーク5を介して接続される。このネットワーク5は、インターネットやLAN等であり、いずれか一方を用いて接続される場合も、両方が組み合わされて接続される場合もある。
なお、本実施形態における位置推定システム1は、さらに、複数の無線送信装置400を備えるものとしてもよい。複数の無線送信装置400は、同図に示されるように各エリアに対応させて設けられている。

0025

各無線送信装置400は、予め定められた条件に従って、位置を検出するための無線信号を送信する。
例えば、各無線送信装置は、各グループに共通する仕様に準じたものであってもよく、グループ毎に定められた仕様に準じたものであり、各無線送信装置から送信させる無線信号の出力条件をそろえるものとする。この出力条件は、通信プロトコル物理層規格送信電力レベル等を含む)やリンク層の規格(フレームフォーマット等)などを含む。なお、無線送信装置400の数は、同図に示すようにエリア毎に1台であってもよく、或いは、エリア毎に複数台としてもよい。

0026

端末装置100は、ネットワーク5を介して各種サーバ等と通信可能な携帯型の情報端末クライアント)であり、スマートフォン、携帯電話、ノート型PC(Personal Computer)、タブレット型PC、携帯型ゲーム機等を適用することができる。ここでは、端末装置100は、スマートフォンであるものとして説明する。なお、この図では1台の端末装置100を図示しているが、複数のユーザがそれぞれ利用している端末装置100が、ネットワーク5を介して管理サーバ200及び設備300に接続される。

0027

また、端末装置100は、無線送信装置400からの信号を受信して、ユーザの位置を検出するために利用される。

0028

以下、図2を参照して、本実施形態における端末装置100、管理サーバ200及び設備300の構成の詳細を説明する。

0029

(設備300の構成例)
以下、設備300の構成例について説明する。
設備300は、管理サーバ200からの制御に応じて、管理サーバ200から制御される。
設備300は、空調設備310と、照明設備320と、入退出管理設備330とを備える。

0030

空調設備310は、管理サーバ200からの制御に応じて、対象の建物内の所定の領域・部屋等の温湿度環境を、当該領域・部屋等毎に調整する。
照明設備320は、管理サーバ200からの制御に応じて、対象の建物内の所定の領域・部屋等の照度・色調等を、当該領域・部屋等毎に調整する。
入退出管理設備330は、対象の建物及び建物内の所定の領域・部屋等に入場退出する人を管理する。入退出管理設備330は、上記のように人の入退出を管理するとともに、設定されたスケジュール情報権限情報に応じて、対象の領域・部屋ごとに入場を許可する人か否かを管理する。例えば、入退出管理設備330は、所定の領域・部屋への入場を制限する手段として、所定の領域・部屋のドアに設けられている施錠部を制御するようにしてもよい。なお、上記の所定の領域・部屋に入場を許可する人の判定は、端末装置100において行うようにしてもよい。

0031

(管理サーバ200の構成例)
以下、管理サーバ200の構成例について説明する。
管理サーバ200は、空調設備310、照明設備320、入退出管理設備330、の少なくとも何れかの設備を含む各設備を制御する。
管理サーバ200は、設備300が操作された履歴を示す操作履歴情報を、ユーザを識別するユーザ識別情報に関連付けてサーバ記憶部230(操作履歴情報記憶部)内に記憶する。
管理サーバ200は、無線送信装置400の配置を容易に行えるように、無線送信装置400の配置状態を管理する。

0032

例えば、管理サーバ200は、サーバ通信部210と、サーバ制御部220と、サーバ記憶部230と、を備えている。
サーバ通信部210は、外部機器とネットワーク5を介して通信する。例えば、サーバ通信部210は、端末装置100及び設備300とネットワーク5を介して接続し、データの送受信を行う。

0033

サーバ制御部220は、操作情報取得部221と、制御情報生成部222と、設備制御処理部223と、位置情報処理部224と、推定処理部225と、評価処理部226とを備えている。
操作情報取得部221は、端末装置100から送信された設定情報を、ネットワーク5を介して取得する。例えば、操作情報取得部221は、端末装置100から送信された設定情報としての操作情報及び端末装置100の存在確率を推定するための情報を取得し、取得した操作情報及び端末装置100の存在確率を推定するための情報をサーバ記憶部230に記憶させる。例えば、管理サーバ200は、複数のユーザの端末装置100のそれぞれから取得した操作情報を管理することにより、各ユーザの操作の履歴情報をユーザ毎に管理することができる。また、管理サーバ200は、複数のユーザの端末装置100のそれぞれから取得した位置を推定するための情報をもとに各端末装置の位置を推定する。推定により得られた各端末装置の位置を管理することにより、各ユーザが使用する端末装置の位置を端末装置毎、又はユーザ毎に管理することができる。

0034

例えば、操作情報取得部221は、「制御対象の設備に対する指令」、「ユーザID」、「日・時刻情報」、及び対象の「設備情報」が含まれる操作情報を、端末装置100から取得する。これにより、管理サーバ200は、設備の制御を要求したユーザ(端末装置100)、時刻、及び制御対象の設備などを特定することができる。「ユーザID」を、端末装置を識別する識別情報に代えてもよく、上記の操作情報に単に端末装置を識別する識別情報を加えてもよい。なお、「日・時刻情報」は、端末装置100から取得せずに、管理サーバ200が生成した情報に代えることができる。

0035

制御情報生成部222は、操作情報取得部221が端末装置100から操作情報を取得した後、当該端末装置100からの要求に応じて設備300を制御する制御情報を生成する。例えば、制御情報生成部222は、ユーザが環境の変更を要求したか否かを管理することができる。

0036

設備制御処理部223は、制御情報生成部222によって生成された制御情報に基づいて設備300を制御する。

0037

位置情報処理部224は、無線送信装置400から到来した信号の受信信号強度と、無線送信装置400から到来した信号に含まれていた当該無線送信装置400の識別情報などの情報を端末装置100から取得して、取得した情報をサーバ記憶部230に記憶させる。位置情報処理部224は、サーバ記憶部230に記憶されている情報から、端末装置100の位置を推定する。

0038

推定処理部225と評価処理部226は、端末装置100の位置を推定した結果の信頼度を高めるために必要とされる処理をする。
推定処理部225は、無線送信装置400から到来した信号(無線信号)の受信状況を示す受信データの中から前記複数の無線送信装置からの無線信号が含まれるように任意の受信データを選択して、当該選択された受信データを利用した演算処理により端末装置100の位置を推定する。無線送信装置400から到来した信号(無線信号)の受信状況を示す受信データには、無線送信装置400から到来した信号の受信信号強度と、無線送信装置400から到来した信号に含まれていた当該無線送信装置400の識別情報などの情報が含まれる。

0039

評価処理部226は、推定処理部225によって推定された演算処理の結果を複数用いて、前記演算処理により推定された端末装置の位置の推定精度を無線送信装置400に対応付けて評価する。例えば、前記推定精度の評価に関しては、目標精度が設定されており、評価処理部226は、前記目標推定精度を基準にして前記推定精度を評価する。評価処理部226は、前記評価の結果に応じて、配置しておくことが不要と判定された無線送信装置を抽出する。
例えば、評価処理部26は、前記推定精度が前記目標推定精度以上で、かつ、より少ない数の無線送信装置の受信データから算出された場合を優位な条件とするように前記推定精度を評価するようにしてもよい。
また、評価処理部226は、前記推定精度の評価に関しては無線送信装置の受信データの欠損影響度を条件に入れて前記推定精度を評価するようにしてもよい。
また、評価処理部226は、前記推定精度の評価に関して、特定の無線送信装置400からのデータを受信できない場合、又は、比較的短時間の間に急減に前記推定精度が低下する場合には、当該無線送信装置400の代替えにすると定めていた無線送信装置400を利用するようにしてもよい。
また、評価処理部226は、前記評価の結果に応じて、前記無線送信装置400を配置した数が不足していると判定した場合には、不足していると判定した検出対象エリアの位置を出力するようにしてもよい。
また、評価処理部226は、前記評価の結果に基づいて、現状の配置では前記目標精度に達していないと判定した検出対象エリアの位置を出力するようにしてもよい。
推定処理部225と評価処理部226とによる、端末装置100の位置を推定した結果の信頼度を高めるために必要とされる処理の詳細について後述する。

0040

サーバ記憶部230は、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュROM、HDD(Hard Disk Drive)等の記録媒体またはこれらの組合せを用いて構成され、管理サーバ200が備える各部を制御するためのプログラム、データ、各種情報等を記憶する。例えば、サーバ記憶部230が記憶する各種情報には、操作履歴情報を記憶するデータベース(操作履歴情報DB)や、ユーザの在室管理情報を示すデータベース(在室管理情報DB)や、無線送信装置400が配置されている位置を示す送信局位置情報を含む領域定義テーブル等を記憶する。

0041

(端末装置100の構成例)
以下、端末装置100の構成例について説明する。
端末装置100は、端末通信部110と、タッチパネル120と、端末記憶部130と、端末制御部140と、を備えている。

0042

端末通信部110は、外部機器とネットワーク5を介して通信する。例えば、端末通信部110は、管理サーバ200及び設備300とネットワーク5を介して接続し、データの送受信を行う。

0043

タッチパネル120は、表示部121と、入力部122とを備えている。この表示部121と入力部122とは重ね合わせて一体として構成されている。表示部121は、画像や文字等の情報を表示する液晶ディスプレイ有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイ等を備えている。入力部122は、表示部121の表示面上における接触を検知することにより、ユーザからの操作入力受け付ける。例えば、入力部122は、静電容量の変化、圧力の変化、電気抵抗の変化などを利用して接触を検出するタッチセンサを備えている。入力部122は、ユーザからの操作入力を受け付けると、受け付けた操作入力に応じた操作入力信号を端末制御部140に供給する。
なお、端末装置100を操作したり、その操作により制御対象300を制御するなどの目的で用いたりせずに、端末装置100を単にその位置を検出するための手段として用いる場合であれば、端末装置100は、タッチパネル120を必須の構成とするものではない。

0044

端末記憶部130は、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュROM、HDD(Hard Disk Drive)等の記録媒体またはこれらの組合せを用いて構成され、端末装置100が備える各部を制御するためのプログラム、データ、各種情報等を記憶する。

0045

端末制御部140は、表示制御部141と、入力受付部142と、ビーコン情報取得部143(受信部)と、操作情報検出部144と、通信制御部145と、計時部146とを備えている。

0046

入力受付部142は、入力部122から端末制御部140に供給された操作入力信号を取得すると、取得した操作入力信号に応じて操作内容を示す操作情報を端末制御部140が備える各部に供給する。
操作情報検出部144は、入力受付部142が入力部122から取得した操作入力信号に基づいて、ユーザが選択して操作した操作子を検出して、操作情報を生成する。
計時部146は、いわゆる時計として機能して、時刻情報を生成する。例えば、その時刻情報が、無線送信装置400からの無線信号を端末装置100が受信したときを管理するための情報として用いられる。
通信制御部145は、操作情報検出部144によって検出された操作に応じた操作情報、又は、ビーコン情報取得部143により取得した信号から生成した情報を、端末装置100の位置の推定に用いる情報として管理サーバ200宛に送信する。例えば、端末装置100の存在確率の推定に用いる情報には、ビーコン情報取得部143によって検出された無線送信装置400から到来した信号の受信信号強度と、無線送信装置400から到来した信号に含まれていた当該無線送信装置400の識別情報などの情報が含まれる。

0047

表示制御部141は、表示部121への表示を制御する。例えば、表示制御部141は、ユーザの周囲の環境として当該ユーザが望む環境を指定させるように、入力部122から入力させるための操作入力画面を表示部121に表示させる。表示制御部141は、互いに異なる複数の色を含む画像にして表示部に表示させる。

0048

以下、上記のように構成された位置推定システム1における端末装置100の存在確率の推定の方法について説明する。

0049

(位置推定システム1における端末装置100の位置推定について)
本実施形態に示す位置推定システム1は、端末装置100の位置を推定するために、以下の処理を適宜組み合わせて実施する。

0050

・予め定められた期間内に端末装置100が受信したビーコンのうち、受信信号強度が下限閾値TH以下の信号として検出された場合、当該ビーコンを送信した無線送信装置を対象から外す。
・受信信号強度が上限閾値以上のビーコンを同一の無線送信装置からM回(例えば1回)検出した場合に、そのビーコンを送信した無線送信装置のエリアとして判定する。
・継続してビーコンの受信が無かった場合、その後に受信したビーコンから、当該ビーコンを送信した無線送信装置のエリアとして判定する。

0051

(無線送信装置の配置を最適化して端末装置の位置推定結果の信頼度を高める処理)
以下、図1から図3を参照して、無線送信装置の配置を最適化して端末装置100の位置を推定した推定結果の信頼度を高める処理について説明する。

0052

例えば、図1に示すように無線送信装置400を配置した場合、各エリアで受信できる無線送信装置400は、エリア毎に異なる。図3は、各エリアで受信できる無線送信装置400について示す説明図である。同図では、エリアZAからエリアZIまでのそれぞれのエリアに端末装置100が存在した場合に、それぞれのエリアにおいて、端末装置100が受信可能な無線送信装置400に○印をつけて示している。同図に示されるように、エリアを識別するのに必要とされる数より多い複数の無線送信装置400が、各エリアに設けられている。例えば、B1からB4の4台の無線送信装置400を、図1に示すように配置することにより各エリアを識別することができる。また、B5からB8の4台の無線送信装置400を、図1に示すように配置することにより各エリアを識別することができる。さらに、B11からB14の4台の無線送信装置400を、図1に示すように配置することにより各エリアを識別することができる。
なお、上記のとおりの配置では、各無線送信装置400が冗長に設けられた状態になる。実際の環境では、期待通りの伝搬特性が得られないことがあり、無線送信装置400の組によりエリアを識別する識別性能が異なることがある。そこで、以下に示すような手順で、無線送信装置400の配置状態を評価する。

0053

次に、図4を参照して、位置推定システムにおける処理について説明する。同図は、位置推定システムにおける処理の手順を示すフローチャートである。

0054

予め定められた数以上の複数の無線送信装置400を、検出対象の位置検知対象エリアに配置する。その配置位置、配置密度、配置する無線送信装置400の特性を定める変数の設定はランダムに定めておいてもよい(ステップS10)。

0055

ステップS10において配置或いは設定された状態のもとで、管理サーバ200の評価処理部225は、予め定められた期間、検知対象範囲内の各エリアにおいて、端末装置100に各無線送信装置400からの無線信号を受信させる。端末装置100は、各無線送信装置400からの無線信号を受信して、受信した無線信号から生成したビーコンデータを管理サーバ200に送る。管理サーバ200の位置情報処理部224は、端末装置100からビーコンデータを取得する。なお、ビーコンデータには、受信した無線信号の受信信号強度、無線信号を送信した無線送信装置の識別情報、無線信号を受信した時刻などの情報が含まれる(ステップS20)。

0056

管理サーバ200の推定処理部225は、端末装置100から取得したビーコンデータの妥当性を判定して、無線信号を受信した時刻(時間)と端末装置100の位置を示す情報とを含む正解データを作成する。さらに、管理サーバ200の推定処理部225は、取得したビーコンデータの中から様々な無線送信装置400の組み合わせ、及び、様々な判定ロジックによる処理による位置推定を実施して推定データを生成する(ステップS30)。

0057

管理サーバ200の推定処理部225は、上記の正解データと推定データとに基づいて、上記推定処理による推定精度を算出する。管理サーバ200の評価処理部226は、上記推定処理による推定精度を評価して、配置しておくことが不要と判定された無線送信装置400を、上記評価の結果に応じて抽出する。管理サーバ200の評価処理部226は、不要と判定された無線送信装置400を撤去するように、配置を適正化する情報を出力する(ステップS40)。

0058

以上に示した処理により、位置推定システム1は、無線送信装置400の配置を適正化することができ、検出対象の位置の推定における推定結果の信頼度を高めることが可能になる。

0059

次に、図5を参照して、図4のステップS40における処理について説明する。同図は、図4のステップS40の一実施例として例示する処理の手順を示すフローチャートである。
まず、推定処理部225の推定処理の結果により、評価処理部226は、目標推定精度を超える無線送信装置400を抽出する(ステップS42)。
次に、評価処理部226は、無線送信装置400からの信号を欠測した場合の影響度を算定する(ステップS44)。
次に、評価処理部226は、無線送信装置400の配置数が不足しているエリアを算定し、当該エリアの無線送信装置400の不足状況がわかるように表示する(ステップS46)。
次に、評価処理部226は、推定精度に対応させて無線送信装置400の配置情報を表示する(ステップS48)。

0060

以上に示した処理により、位置推定システム1は、図4のステップS40の一実施例の処理を実施して、検出対象の位置の推定における推定結果の信頼度を高めることが可能になる。なお、上記の各ステップの処理についての説明を補足する。

0061

(端末装置が特定のエリアに存在すると推定する処理の推定精度について)
端末装置が特定のエリアに存在すると推定した結果の推定精度は、次のように定めることができる。例えば、上記の推定精度として、特定のエリアに存在すると推定(予測)した場合の数に対する、実際に当該エリアに存在する場合の数の比の値を適用する。
上記の関係を式で示すとすれば、下記のようになる。例えば、端末装置100がエリアZAに存在している場合に、エリアZAに存在すると推定した場合の数を「a」で示す。端末装置100が、エリアZAに存在していない場合に、エリアZAに存在すると推定した場合の数を「b」で示す。この場合の推定精度は、下記の式(1)から算出される。

0062

(推定精度)=a/(a+b) ・・・(1)

0063

このように、端末装置100がエリアZAに存在すると推定した結果に、端末装置100がエリアZAに存在しない場合を誤判定して端末装置100がエリアZAに存在すると推定した結果が含まれていると、推定の精度が低下する。
エリアZAに存在していないのに、エリアZAに存在していると誤判定する場合について検討する。

0064

第1のケースとして、B1、B2、B3、B4の4つの無線送信装置400を用いて、端末装置100の位置を推定する場合に、エリアZAに存在していないのに、エリアZAに存在していると誤判定する要因は、次の例が挙げられる。
(A1)端末装置100がエリアZBに存在しているのに、B2の無線送信装置400からの無線信号を受信できなかった場合。
(A2)端末装置100がエリアZDに存在しているのに、B3の無線送信装置400からの無線信号を受信できなかった場合。
上記の何れの場合も、端末装置100がB1の無線送信装置400からの無線信号のみを受信したことによりエリアZAに存在していると、誤った推定結果を導くことになる。

0065

第2のケースとして、B5、B6、B7、B8の4つの無線送信装置400を用いて、端末装置100の位置を推定する場合に、エリアZAに存在していないのに、エリアZAに存在していると誤判定する要因は、次の例が挙げられる。
(B1)端末装置100がエリアZBに存在しているのに、B7の無線送信装置400からの無線信号を受信できなかった場合。
(B2)端末装置100がエリアZDに存在しているのに、B8の無線送信装置400からの無線信号を受信できなかった場合。
上記の何れの場合も、端末装置100がB5とB6の無線送信装置400からの無線信号のみを受信したことによりエリアZAに存在していると、誤った推定結果を導くことになる。

0066

第3のケースとして、B11、B12、B13、B14の4つの無線送信装置400を用いて、端末装置100の位置を推定する場合に、エリアZAに存在していないのに、エリアZAに存在していると誤判定する要因は、次の例が挙げられる。
(C1)端末装置100がエリアZBに存在しているのに、B12の無線送信装置400からの無線信号を受信できなかった場合。
(C2)端末装置100がエリアZDに存在しているのに、B13の無線送信装置400からの無線信号を受信できなかった場合。
上記の何れの場合も、端末装置100がB11の無線送信装置400からの無線信号のみを受信したことによりエリアZAに存在していると、誤った推定結果を導くことになる。

0067

上記のように特定の無線送信装置400からの無線信号を受信できないことが生じなければ推定精度を下げる要因にはならないが、伝搬特性が悪くなる条件がそろってしまう場合などには、所望の推定精度の確保が困難になる。

0068

位置推定システム1は、各無線送信装置400を配置した段階で、各地点の推定精度を順に評価することにより、各無線送信装置400からの無線信号が受信しやすい環境にあるか否かを判定する。上記の判定の結果、所望の目標推定精度を超える良好な推定結果が得られるようであれば、位置推定システム1は、無線送信装置400の組の数を1組又は2組にすることを推奨する。一方、所望の目標推定精度を満足する推定結果が得られなかった場合には、位置推定システム1は、無線送信装置400の組を複数組み合わせて総合的な推定処理を実施するように支援する。

0069

例えば、第4のケースとして、B1、B2、B3、B4、B5、B6、B7、B8の8つの無線送信装置400を用いて、端末装置100の位置を推定する場合に、端末装置100がエリアZAに存在していないのに、エリアZAに存在していると誤判定する要因は、次の例が挙げられる。
(D1)端末装置100がエリアZBに存在しているのに、B2とB7の双方の無線送信装置400からの無線信号を受信できなかった場合。
(D2)端末装置100がエリアZDに存在しているのに、B3とB8の双方の無線送信装置400からの無線信号を受信できなかった場合。
上記の何れの場合も、B1とB5とB6の無線送信装置400からの無線信号のみを受信したことによりエリアZAに存在していると、誤った推定結果を導くことになる。

0070

上記の(D1)の場合と(D2)の場合は、前述の(A1)又は(A2)の場合や、(B1)又は(B2)の場合、(C1)又は(C2)の場合などと対比しても、誤った推定結果を導く確率が低くなっていることが明らかである。所望の目標推定精度を満足する推定結果が得られない場合には、無線送信装置の組を複数組み合わせて総合的な推定を行うことにより推定精度を高めるようにする。

0071

(端末装置が特定のエリアに存在すると推定する処理の推定精度における目標推定精度について)
上記の推定処理を行うに当たり、端末装置100が特定のエリアに存在すると推定する処理の推定精度における目標推定精度を予め定めておく。
例えば、端末装置100が特定のエリアに存在すると推定する処理の推定精度における目標推定精度を90%に定める。しかしながら、前述の第1のケースと第2のケースの場合、それぞれの推定精度の実力が80%と70%しか得られなかったとする。一方、第4のケースの場合のように、複数の無線送信装置400からの無線信号を受信できないという条件を満たす確率は、約94%になり、90%に定めた目標推定精度を満足させることができる。
上記のように、管理サーバ200の評価処理部は、推定精度の評価に関しては無線送信装置の受信データの欠損影響度を条件に入れてその推定精度を評価する。評価処理部226は、前記推定精度が前記目標推定精度以上であり、かつ、より少ない数の無線送信装置の受信データから算出された場合を優位な条件とするように前記推定精度を評価する。

0072

例えば、端末装置100が特定のエリアに存在することを推定する推定処理における目標推定精度を90%に定める。しかしながら、前述の第1のケースと第2のケースと第3のケースの場合、それぞれの推定精度の実力値が80%と70%と60%しか得られなかったとする。一方、第4のケースのように無線送信装置の数を増やした場合には、複数の無線送信装置400からの無線信号を受信できないという事象が発生する頻度が低下することから、その推定精度が約94%になり、90%に定めた目標推定精度を満足させることができる。さらに、第3のケースに示した無線送信装置400も組み合わせることにより、複数の無線送信装置400からの無線信号を受信できないという事象が発生する頻度がさらに低下して、その推定精度が約97%まで高くなることが期待できる。
ただし、このような場合、第3のケースに示した無線送信装置400までをさらに組み合わせたことにより、必要とされる無線送信装置400の台数が12台になって第4のケースの8台を大きく超える台数になる。そのため、少ない台数でシステムを構成しようする要求を満たすことが困難になるため、必要とされる目標推定精度を満足する範囲で無線送信装置400の台数を調整するとよい。
上記のように無線送信装置400の台数を調整することにより、評価処理部226は、前記推定精度が前記目標推定精度以上で、かつ、より少ない数の無線送信装置の受信データから算出された場合を優位な条件とするように前記推定精度を評価することができる。

0073

(無線送信装置の切り替え制御について)
特定の無線送信装置400からの無線信号の受信状態が悪化したり、故障などの要因で特定の無線送信装置400が動作を停止したりするような場合には、端末装置100が正しい位置にあること自体が検出できなくなる。例えば、上記の第1のケースのように冗長に構成していない場合には、B1の無線送信装置400からの無線信号が受信できなくなるような障害が発生すると、エリアZA、エリアZB、エリアZDの判定に影響が出る。

0074

そこで、無線送信装置400の構成を冗長になるように構成しておくことで、上記の障害の影響を回避する。例えば、上記の第1のケースと第3のケースを組み合わせて冗長になるように構成し、それぞれのケースを現用系待機系になるように各無線送信装置400を割り付ける。例えば、第1のケースに含まれるB1、B2、B3、B4の各無線送信装置400を現用系に割り付け、第3のケースに含まれるB11、B12、B13、B14の各無線送信装置400を待機系に割り付ける。なお、待機系に割り付けたB11、B12、B13、B14の各無線送信装置400も、現用系と同様に常に定期的に無線信号を送信するようにしておいてもよい。

0075

ここで、第1のケースに含まれる各無線送信装置400と、第3のケースに含まれる各無線送信装置400の対応関係を予め定めておき、障害が発生した際に障害が発生した無線送信装置毎に切り換えるようにする。例えば、B1、B2、B3、B4の各無線送信装置400に、B11、B12、B13、B14の各無線送信装置400を対応づけておく。このような対応づけにより、B1の無線送信装置400からの無線信号が受信できなくなるような障害が発生した際には、B1の無線送信装置400からの無線信号に変えて、B11の無線送信装置400からの無線信号を利用するように切り替えることができる。この切り替えにより、障害によりエリアZA、エリアZB、エリアZDの判定に影響が出ることを未然に防いで、正しい判定を継続させることができる。

0076

なお、上記の切り替えを無線送信装置400毎に行う場合について説明したが、組を成す無線送信装置400の組を単位にして、組ごとに切り換えるようにしてもよい。

0077

上記のような障害は、完全な停止状態に至る場合の他、比較的短時間の間に急減に推定精度が低下するような場合も含まれる。
要するに、前記評価処理部は、前記推定精度の評価に関して、特定の無線送信装置400からのデータを受信できない場合、又は、比較的短時間の間に急減に前記推定精度が低下する場合には、当該無線送信装置400の代替えにすると定めていた無線送信装置400を利用するように制御する。

0078

(無線送信装置の不足状態の検出について)
図6を参照して、無線送信装置の不足状態の検出について説明する。同図は、無線送信装置の不足状態の検出について示す説明図である。
同図には、各検出対象エリアにおける推定精度の結果を示す表示画面が示されている。
図示されている検出対象エリアは、・・・、S、T、U、・・・、X、Y、Zに大別されている。上記のように大別された検出対象エリアのそれぞれは、複数のエリアを含む。位置推定システム1は、各エリア単位で端末装置100が存在することを推定する。例えば、Zの検出対象エリアは、前述の図1の範囲に対応するものとする。

0079

ここで、Yの検出対象エリアにおいて、エリアYAに無線送信装置400が配置されていない場合、或いは、エリアYAに無線送信装置400が配置されていても無線信号を送信していない場合の何れかの場合に、エリアYAを囲むエリアYAの周辺エリアにおける推定精度が目標推定精度を満たさないという結果が検出される。
同図では、各エリアにおける推定精度が目標推定精度を満たす場合を白地で示し、各エリアにおける推定精度が目標推定精度を満たさない場合をハッチングで示す。
上記のようにハッチングで示されたエリアは、無線送信装置400の位置を推定した結果が目標推定精度を満たさないエリアであり、当該エリアに無線送信装置400を配置した台数が不足していると判断することができる。

0080

(配置しておくことが不要と判定された無線送信装置の抽出について)
次に、配置しておくことが不要と判定された無線送信装置400の抽出について説明する。
上記のとおり、当所配置する無線送信装置400の台数は、配置しておくことが必要と判定される台数以上の台数を配置することから、評価の結果、推定処理のアルゴリズムによっては配置しておくことが不要であると判定できることがある。

0081

例えば、図に示した配置の例では、エリアZA、エリアZB、エリアZC、エリアZD、エリアZE、エリアZF、エリアZG、エリアZH、エリアZIの9つのエリアを識別するための情報として、B9の無線送信装置400は、有意な情報を提供していない。例えば、B9の無線送信装置400からの無線信号は、上記の9つのエリアの全てのエリアで検出されているため、9つのエリアを識別するための有効な情報にならない。
位置推定システム1は、このようなB9の無線送信装置400を、配置しておくことが不要と判定し、当該判定された無線送信装置を抽出して出力する。

0082

以上に示したように、本実施形態の変形例に示す位置推定システム1によれば、端末装置が存在する場所を推定した推定結果の信頼度を高めることができる。

0083

以上、本発明の実施形態について説明したが、位置推定システム1の各装置は、内部にコンピュータシステムを有している。そして、上述した処理に関する一連の処理の過程は、プログラムの形式コンピュータ読み取り可能な記憶媒体に記憶されており、このプログラムをコンピュータが読み出して実行することによって、上記処理が行われる。ここで、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体とは、磁気ディスク光磁気ディスクCD−ROM、DVD−ROM、半導体メモリ等をいう。また、このコンピュータプログラム通信回線によってコンピュータに配信し、この配信を受けたコンピュータが当該プログラムを実行するようにしても良い。また、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OS等も含むものとする。

0084

そして、位置推定システム1における無線送信装置400、端末装置100、管理サーバ200、及び設備300における各処理の全部又は一部の処理は、CPU等の中央演算処理装置がROMやRAM等の主記憶装置に上記プログラムを読み出して、情報の加工、演算処理を実行することにより、実現されるものである。勿論、設備稼働支援システム2を構成する各処理部は専用のハードウェアにより実現されるものであってもよい。

0085

なお、ここで、本発明と上記実施形態との対応関係について補足して説明する。
上記実施形態において、本発明における位置推定システムが位置推定システム1に対応し、端末装置が端末装置100に対応し、位置検知結果算出部が位置情報処理部224に対応し、検出対象数推定部が設備制御処理部223に対応する。

0086

以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明の位置推定システム1は、上述の図示例にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。

0087

(1)なお、本実施形態に示す位置推定システム1は、予め定められた数以上の複数の無線送信装置400を、検出対象の位置検知対象エリアに配置して、無線送信装置400からの無線信号を用いて検出対象の位置を推定する。位置推定システム1は、無線送信装置400からの無線信号を受信して、前記無線信号の受信状況を示す受信データの中から前記複数の無線送信装置400からの無線信号が含まれるように任意の受信データを選択して、当該選択された受信データを利用した演算処理により端末装置の位置を推定する推定処理部225と、前記推定された演算処理の結果を複数用いて、前記演算処理により推定された端末装置の位置の推定精度を前記無線送信装置400に対応付けて評価する評価処理部226とを備える。
上記の位置推定システム1は、無線送信装置400からの無線信号を受信して、前記無線信号の受信状況を示す受信データの中から前記複数の無線送信装置400からの無線信号が含まれるように任意の受信データを選択する。位置推定システム1は、当該選択された受信データを利用した演算処理により端末装置の位置を推定する。位置推定システム1は、前記推定された演算処理の結果を複数用いて、前記演算処理により推定された端末装置の位置の推定精度を前記無線送信装置に対応付けて評価する。
このような位置推定システム1によれば、無線送信装置400からの無線信号を用いて検出対象の位置を推定するに当たり、無線送信装置400の配置を容易に行うことができる。

0088

(2)また、上記の位置推定システム1において、評価処理部226は、前記評価の結果に応じて、配置しておくことが不要と判定された無線送信装置400を抽出する。
これにより位置推定システム1は、配置しておくことが必要と判定された無線送信装置400を残して、不要と判定された無線送信装置400を撤去するように、不要と判定された無線送信装置400を抽出することができ、無線送信装置400の配置を容易に行うことができる。

0089

(3)また、上記の位置推定システム1において、前記推定精度の評価に関しては、目標精度が設定されている。評価処理部226は、前記目標推定精度を基準にして前記推定精度を評価する。
これにより、位置推定システム1は、目標推定精度を基準にして前記推定精度を評価することができ、無線送信装置400の配置を容易に行うことができる。

0090

(4)また、上記の位置推定システム1において、評価処理部226は、前記推定精度が前記目標推定精度以上で、かつ、より少ない数の無線送信装置400の受信データから算出された場合を優位な条件とするように前記推定精度を評価する。
これにより、位置推定システム1は、前記推定精度が前記目標推定精度以上で、かつ、より少ない数の無線送信装置400の受信データから算出された場合を選択することができる。位置推定システム1は、選択された場合を優位な条件とするように前記推定精度を評価することにより、無線送信装置400の配置を容易に行うことができる。

0091

(5)また、上記の位置推定システム1において、評価処理部226は、前記推定精度の評価に関しては無線送信装置400の受信データの欠損影響度を条件に入れて前記推定精度を評価する。
これにより、位置推定システム1は、無線送信装置400の受信データの欠損影響度を条件に入れて前記推定精度を評価することができ、無線送信装置400の配置を容易に行うことができる。

0092

(6)また、上記の位置推定システム1において、評価処理部226は、前記推定精度の評価に関して、特定の無線送信装置400からのデータを受信できない場合、又は、比較的短時間の間に急減に前記推定精度が低下する場合には、当該無線送信装置400の代替えにすると定めていた無線送信装置400を利用する。
これにより、位置推定システム1は、前記推定精度の評価に関して、特定の無線送信装置400からのデータを受信できない場合、又は、比較的短時間の間に急減に前記推定精度が低下する場合を識別して、上記の場合に当該無線送信装置400の代替えにすると定めていた無線送信装置400を利用する。このような位置推定システム1は、代替えにする無線送信装置400を含めて、無線送信装置400の配置を容易に行うことができる。

0093

(7)また、上記の位置推定システム1において、評価処理部226は、前記評価の結果に応じて、前記無線送信装置400を配置した数が不足していると判定した場合には、不足していると判定した検出対象エリアの位置を出力する。
これにより、位置推定システム1は、前記無線送信装置400を配置した数が不足していると判定した場合を識別して、上記の場合に不足していると判定した検出対象エリアの位置を出力する。このような位置推定システム1は、不足していると判定した検出対象エリアの位置を示すことができ、無線送信装置400を追加して当該エリアに配置することで、無線送信装置400の配置を容易に行うことができる。

0094

(8)また、上記の位置推定システム1において、評価処理部226は、前記評価の結果に基づいて、現状の配置では前記目標精度に達していないと判定した検出対象エリアの位置を出力する。
これにより、位置推定システム1は、現状の配置では前記目標精度に達していないと判定した検出対象エリアの位置を示すことができ、無線送信装置400を追加して当該エリアに配置することで、無線送信装置400の配置を容易に行うことができる。

0095

1位置推定システム、
100端末装置、140端末制御部、
200管理サーバ、210サーバ通信部、220サーバ制御部、
223設備制御処理部、224位置情報処理部、
225推定処理部、226評価処理部、230 サーバ記憶部、
300設備、310空調設備、320照明設備、330 入退出管理設備
400 無線送信装置

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