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技術 メンテナンス液及びメンテナンス方法

出願人 セイコーエプソン株式会社
発明者 長瀬真窪田健一郎伊東淳小池直樹飯田圭司
出願日 2015年3月10日 (5年4ヶ月経過) 出願番号 2015-047562
公開日 2016年9月15日 (3年10ヶ月経過) 公開番号 2016-165871
状態 特許登録済
技術分野 インクジェット(インク供給、その他) 洗浄性組成物 塗料、除去剤
主要キーワード 付着対象 空カートリッジ ノズル本数 局所排気装置 ポリプロピレングリコール誘導体 メンテナンス後 気泡残り 有機溶剤中毒
関連する未来課題
重要な関連分野

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課題

乾燥性保湿性に優れるメンテナンス液及び該メンテナンス液を用いたメンテナンス方法を提供することを目的とする。

解決手段

溶剤として、下記式(1)で表されるグリコール誘導体化合物を2種以上含み、 式(1) R1O−(R2O)m−R3(式(1)中、R1は、水素原子又は炭素数1〜4のアルキル基であり、R2は、炭素数2〜3のアルキレン基であり、R3は、水素原子、アセチル基、又は炭素数1〜6のアルキル基であり、R1及びR3が共に水素原子となることはなく、mは、1〜7の整数である。) 2種以上の前記グリコール誘導体化合物が、化合物間において、前記R1同士、前記R2同士、及び前記R3同士が、同一の官能基であり、かつ、mが、互いに連続する整数であるという関係を有する、インクジェット記録装置のメンテナンス液。

概要

背景

インクジェット記録方法は、比較的単純な装置で、高精細な画像の記録が可能であり、各方面で急速な発展を遂げている。その中で、記録装置メンテナンス等について種々の検討がなされている。例えば、特許文献1には、顔料を含む非水系インクジェットインクインクジェットインクとして使用するインクジェットプリンターに用いられ、洗浄液洗浄性画像濃度回復性、および、吐出ノズル数回復性、)に優れ、かつ、洗浄液がインクに混ざった場合の対インク安定性沈殿物の発生抑制性、および、平均粒径変化抑制性)に優れたインクジェットプリンター用洗浄液を提供することを目的として、顔料を含む非水系インクジェットインクをインクジェットインクとして使用するインクジェットプリンターに用いられるインクジェットプリンター用洗浄液において、該インクジェットプリンター用洗浄液が水を含有する有機溶媒溶液を有してなるインクジェットプリンター用洗浄液が開示されている。

概要

乾燥性保湿性に優れるメンテナンス液及び該メンテナンス液を用いたメンテナンス方法を提供することを目的とする。溶剤として、下記式(1)で表されるグリコール誘導体化合物を2種以上含み、 式(1) R1O−(R2O)m−R3(式(1)中、R1は、水素原子又は炭素数1〜4のアルキル基であり、R2は、炭素数2〜3のアルキレン基であり、R3は、水素原子、アセチル基、又は炭素数1〜6のアルキル基であり、R1及びR3が共に水素原子となることはなく、mは、1〜7の整数である。) 2種以上の前記グリコール誘導体化合物が、化合物間において、前記R1同士、前記R2同士、及び前記R3同士が、同一の官能基であり、かつ、mが、互いに連続する整数であるという関係を有する、インクジェット記録装置のメンテナンス液。なし

目的

例えば、特許文献1には、顔料を含む非水系インクジェットインクをインクジェットインクとして使用するインクジェットプリンターに用いられ、洗浄液の洗浄性(画像濃度回復性、および、吐出ノズル数回復性、)に優れ、かつ、洗浄液がインクに混ざった場合の対インク安定性(沈殿物の発生抑制性、および、平均粒径変化抑制性)に優れたインクジェットプリンター用洗浄液を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

この技術が所属する分野

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請求項1

溶剤として、下記式(1)で表されるグリコール誘導体化合物を2種以上含み、式(1)R1O−(R2O)m−R3(式(1)中、R1は、水素原子又は炭素数1〜4のアルキル基であり、R2は、炭素数2〜3のアルキレン基であり、R3は、水素原子、アセチル基、又は炭素数1〜6のアルキル基であり、R1及びR3が共に水素原子となることはなく、mは、1〜7の整数である。)2種以上の前記グリコール誘導体化合物が、化合物間において、前記R1同士、前記R2同士、及び前記R3同士が、同一の官能基であり、かつ、mが、互いに連続する整数であるという関係を有する、インクジェット記録装置メンテナンス液

請求項2

前記R1及び前記R3の一方が、水素原子であり、前記R1及び前記R3の他方が、アルキル基である、請求項1に記載のインクジェット記録装置のメンテナンス液。

請求項3

前記R2が、エチレン基であり、前記R3が、炭素数1〜6のアルキル基である、請求項1又は2に記載のインクジェット記録装置のメンテナンス液。

請求項4

前記関係を有する前記グリコール誘導体化合物の総含有量が、25〜100質量%である、請求項1〜3のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置のメンテナンス液。

請求項5

前記関係を有する前記グリコール誘導体化合物のうち、mが5〜7の整数である化合物の総含有量が、10〜30質量%である、請求項1〜4のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置のメンテナンス液。

請求項6

水をさらに含み、水の含有量が、0〜3.0質量%である、請求項1〜5のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置のメンテナンス液。

請求項7

インクジェット記録装置を構成する部材のうち、インク組成物が接触する部材に付着させて用いるものである、請求項1〜6のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置のメンテナンス液。

請求項8

前記部材が、インク流路を含む、請求項7に記載のインクジェット記録装置のメンテナンス液。

請求項9

前記インクジェット記録装置が用いるインク組成物が、非水系インク組成物である、請求項1〜8のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置のメンテナンス液。

請求項10

前記関係を有する前記グリコール誘導体化合物のうち、含有量が最大であるグリコール誘導体化合物の含有量に対する、その他のグリコール誘導体化合物の総含有量が、40〜140質量%である、請求項1〜9のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置のメンテナンス液。

請求項11

溶剤として、環状エステルをさらに含む、請求項1〜10のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置のメンテナンス液。

請求項12

インクジェット記録装置を構成する部材のうち、インク組成物が接触する部材に、請求項1〜11のいずれか1項に記載のメンテナンス液を付着させるメンテナンス工程を有する、メンテナンス方法

技術分野

0001

本発明は、メンテナンス液及びメンテナンス方法に関する。

背景技術

0002

インクジェット記録方法は、比較的単純な装置で、高精細な画像の記録が可能であり、各方面で急速な発展を遂げている。その中で、記録装置メンテナンス等について種々の検討がなされている。例えば、特許文献1には、顔料を含む非水系インクジェットインクインクジェットインクとして使用するインクジェットプリンターに用いられ、洗浄液洗浄性画像濃度回復性、および、吐出ノズル数回復性、)に優れ、かつ、洗浄液がインクに混ざった場合の対インク安定性沈殿物の発生抑制性、および、平均粒径変化抑制性)に優れたインクジェットプリンター用洗浄液を提供することを目的として、顔料を含む非水系インクジェットインクをインクジェットインクとして使用するインクジェットプリンターに用いられるインクジェットプリンター用洗浄液において、該インクジェットプリンター用洗浄液が水を含有する有機溶媒溶液を有してなるインクジェットプリンター用洗浄液が開示されている。

先行技術

0003

特開2010−260296号公報

発明が解決しようとする課題

0004

しかしながら、特許文献1に記載の洗浄液は、メンテナンス液の乾燥性及び保湿性については記載されていない。

0005

本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、乾燥性と保湿性に優れ、インクジェットインクに適した、メンテナンス液及び該メンテナンス液を用いたメンテナンス方法を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0006

本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意検討した。その結果、所定の関係を有する2種以上の溶剤を用いることにより上記課題を解決できることを見出して、本発明を完成させた。

0007

すなわち、本発明は以下のとおりである。
〔1〕
溶剤として、下記式(1)で表されるグリコール誘導体化合物を2種以上含み、
式(1) R1O−(R2O)m−R3
(式(1)中、R1は、水素原子又は炭素数1〜4のアルキル基であり、R2は、炭素数2〜3のアルキレン基であり、R3は、水素原子、アセチル基、又は炭素数1〜6のアルキル基であり、R1及びR3が共に水素原子となることはなく、mは、1〜7の整数である。)
2種以上の前記グリコール誘導体化合物が、化合物間において、前記R1同士、前記R2同士、及び前記R3同士が、同一の官能基であり、かつ、mが、互いに連続する整数であるという関係を有する、
インクジェット記録装置のメンテナンス液。
〔2〕
前記R1及び前記R3の一方が、水素原子であり、
前記R1及び前記R3の他方が、アルキル基である、
前項〔1〕に記載のインクジェット記録装置のメンテナンス液。
〔3〕
前記R2が、エチレン基であり、
前記R3が、炭素数1〜6のアルキル基である、
前項〔1〕又は〔2〕に記載のインクジェット記録装置のメンテナンス液。
〔4〕
前記関係を有する前記グリコール誘導体化合物の総含有量が、25〜100質量%である、
前項〔1〕〜〔3〕のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置のメンテナンス液。
〔5〕
前記関係を有する前記グリコール誘導体化合物のうち、mが5〜7の整数である化合物の総含有量が、10〜30質量%である、
前項〔1〕〜〔4〕のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置のメンテナンス液。
〔6〕
水をさらに含み、
水の含有量が、0〜3.0質量%である、
前項〔1〕〜〔5〕のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置のメンテナンス液。
〔7〕
インクジェット記録装置を構成する部材のうち、インク組成物が接触する部材に付着させて用いるものである、
前項〔1〕〜〔6〕のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置のメンテナンス液。
〔8〕
前記部材が、インク流路を含む、前項〔7〕に記載のインクジェット記録装置のメンテナンス液。
〔9〕
前記インクジェット記録装置が用いるインク組成物が、非水系インク組成物である、前項〔1〕〜〔8〕のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置のメンテナンス液。
〔10〕
前記関係を有する前記グリコール誘導体化合物のうち、含有量が最大であるグリコール誘導体化合物の含有量に対する、その他のグリコール誘導体化合物の総含有量が、40〜140質量%である、
前項〔1〕〜〔9〕のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置のメンテナンス液。
〔11〕
溶剤として、環状エステルをさらに含む、前項〔1〕〜〔10〕のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置のメンテナンス液。
〔12〕
インクジェット記録装置を構成する部材のうち、インク組成物が接触する部材に、前項〔1〕〜〔11〕のいずれか1項に記載のメンテナンス液を付着させるメンテナンス工程を有する、メンテナンス方法。

0008

以下、本発明の実施の形態(以下、「本実施形態」という。)について詳細に説明するが、本発明はこれに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で様々な変形が可能である。

0009

〔インクジェット記録装置のメンテナンス液〕
本実施形態のインクジェット記録装置のメンテナンス液(以下、単に「メンテナンス液」ともいう。)は、溶剤として、下記式(1)で表されるグリコール誘導体化合物を2種以上含み、
式(1) R1O−(R2O)m−R3
(式(1)中、R1は、水素原子又は炭素数1〜4のアルキル基であり、R2は、炭素数2〜3のアルキレン基であり、R3は、水素原子、アセチル基、又は炭素数1〜6のアルキル基であり、R1及びR3が共に水素原子となることはなく、mは、1〜7の整数である。)
2種以上の前記グリコール誘導体化合物が、化合物間において、前記R1同士、前記R2同士、及び前記R3同士が、同一の官能基であり、かつ、mが、互いに連続する整数であるという関係を有する。

0010

インクジェット記録装置は好ましくは非水系インク組成物用インクジェット記録装置である。以下非水系インク組成物用インクジェット記録装置と記載するが非水系インク組成物用インクジェット記録装置に限られるものではない。メンテナンス液は、インクジェット記録装置を構成する部材のうち、インク組成物が接触する部材に付着させて用いることができる。これにより、インク組成物の固化などによる記録装置の不具合目詰まり吐出不良、その他動作不良)を抑制することができたり、インク組成物の代替液として記録装置のインク流路に充填させることにより記録装置の正常な動作を保つことができたり、記録装置を清浄な状態に保つことができたりする。

0011

メンテナンス液は、インク組成物が接触する部材に付着させて用いることから、インク組成物の安定性を阻害しないことが求められる。それに加え、メンテナンス液には、記録装置のインク流路に充填して用いる場合においては、保湿性が高いことが求められ、また、メンテナンス後すぐに記録装置を使用したい場合においては、乾燥性が高いことが求められる。またキャップなどのインクで汚れる部材を洗浄する場合も、洗浄後に除去しきれず残った汚れが乾燥して取れない汚れにならないようにメンテナンス液の保湿性が求められ、洗浄後に部材を直ぐ使用する場合にメンテナンス液を迅速に除去するためにメンテナンス液の乾燥性が高いことが求められる。さらに、これらにおいて、部材に付着したインク組成物をきれいに除去するために、洗浄性が高いことが求められる。

0012

これに対し、本実施形態のメンテナンス液は、所定の関係を有するグリコール誘導体化合物を2種以上含むことにより、乾燥性と保湿性に優れるものである。以下、各成分について説明する。

0013

〔溶剤〕
〔グリコール誘導体化合物〕
メンテナンス液の溶剤は、上記式(1)で表されるグリコール誘導体化合物を2種以上含み該2種以上のグリコール誘導体化合物が、化合物間において、R1同士、R2同士、及びR3同士が、同一の官能基であり、かつ、オキシアルキレン基(R2O)の繰返し単位数mが、互いに連続する整数であるという関係を有する。具体的には、mが、(1、2)、(2、3)、(3、4)、(4、5)、(5、6)、(6、7)であるような上記関係を有するグリコール誘導体化合物を2種含む態様;mが、(1、2、4、5)、(1、2、5、6)、(1、2、6、7)、(2、3、5、6)、(2、3、6、7)、(3、4、6、7)であるような上記関係を有するグリコール誘導体化合物を2種ずつ含む態様;mが(1、2、3)、(2、3、4)、(3、4、5)、(4、5、6)、(5、6、7)であるような上記関係を有するグリコール誘導体化合物を3種含む態様;mが(1、2、3、5、6、7)であるような上記関係を有するグリコール誘導体化合物を3種ずつ含む態様;mが(1、2、4、5、6)、(1、2、3、5、6)、(1、2、3、6、7)、(1、2、5、6、7)、(2、3、5、6、7)、(2、3、4、6、7)であるような上記関係を有するグリコール誘導体化合物を2種及び3種含む態様;mが(1、2、3、4)、(2、3、4、5)、(3、4、5、6)、(4、5、6、7)であるような上記関係を有するグリコール誘導体化合物を4種含む態様;mが(1、2、4、5、6、7)、(1、2、3、4、6、7)であるような上記関係を有するグリコール誘導体化合物を2種及び4種含む態様;mが(1、2、3、4、5)、(2、3、4、5、6)、(3、4、5、6、7)であるような上記関係を有するグリコール誘導体化合物を5種含む態様;mが(1、2、3、4、5、6)、(2、3、4、5、6、7)であるような上記関係を有するグリコール誘導体化合物を6種含む態様;mが(1、2、3、4、5、6、7)上記関係を有するグリコール誘導体化合物を7種含む態様が挙げられる。このなかでも、上記関係を有するグリコール誘導体化合物を2種含む態様、2種ずつ含む態様、3種含む態様、2種及び3種含む態様、3種ずつ含む態様、4種含む態様、2種及び4種含む態様が好ましく、2種含む態様、3種含む態様、4種含む態様がより好ましく、mが、(3、4、5)、(3、4、5、6)、(4、5)、(4、5、6)の組合せである態様がさらに好ましい。このような繰り返し単位数が連続する2種以上のグリコール誘導体化合物を用いることにより、乾燥性と保湿性が共により向上する傾向にある。

0014

グリコール誘導体化合物としては、グリコールモノエーテル系化合物と、グリコールジエーテル系化合物が挙げられる。このなかでも、R1及びR3の一方が、水素原子であり、R1及びR3の他方が、アルキル基であることが好ましい。すなわち、グリコール誘導体化合物がポリアルキレングリコールモノアルキルエーテルであることが好ましい。このようなグリコール誘導体化合物を用いることにより、乾燥性と保湿性が共により向上する傾向にある。

0015

また、グリコール誘導体化合物としては、ポリエチレングリコール誘導体化合物と、ポリプロピレングリコール誘導体化合物が挙げられる。このなかでも、R2が、エチレン基であり、R3が、炭素数1〜6のアルキル基であることが好ましい。すなわち、グリコール誘導体化合物が、ポリエチレングリコールモノアルキルエーテル又はポリエチレングリコールジアルキルエーテルであることが好ましく、ポリエチレングリコールモノアルキルエーテルであることがより好ましい。このようなグリコール誘導体化合物を用いることにより、乾燥性と保湿性が共により向上する傾向にある。

0016

上記関係を有するグリコール誘導体化合物のうち、mが3〜4の整数である化合物の総含有量が、メンテナンス液の総量に対して、好ましくは2.5〜40質量%であり、より好ましくは5.0〜35質量%であり、さらに好ましくは10〜25質量%である。上記関係を有するグリコール誘導体化合物のうち、mが3〜4の整数である化合物の総含有量が2.5質量%以上であることにより、洗浄性及び乾燥性がより向上する傾向にある。また、上記関係を有するグリコール誘導体化合物のうち、mが3〜4の整数である化合物の総含有量が40質量%以下であることにより、保湿性がより向上する傾向にある。

0017

上記関係を有するグリコール誘導体化合物のうち、mが4〜5の整数である化合物の総含有量が、メンテナンス液の総量に対して、好ましくは5.0〜45質量%であり、より好ましくは10〜40質量%であり、さらに好ましくは15〜35質量%である。上記関係を有するグリコール誘導体化合物のうち、mが4〜5の整数である化合物の総含有量が5.0質量%以上であることにより、乾燥性がより向上する傾向にある。また、上記関係を有するグリコール誘導体化合物のうち、mが4〜5の整数である化合物の総含有量が45質量%以下であることにより、保湿性がより向上する傾向にある。

0018

上記関係を有するグリコール誘導体化合物のうち、mが5〜6の整数である化合物の総含有量が、メンテナンス液の総量に対して、好ましくは1.0〜20質量%であり、より好ましくは2.5〜17.5質量%であり、さらに好ましくは5.0〜15質量%である。上記関係を有するグリコール誘導体化合物のうち、mが5〜6の整数である化合物の総含有量が1.0質量%以上であることにより、保湿性がより向上する傾向にある。また、上記関係を有するグリコール誘導体化合物のうち、mが5〜6の整数である化合物の総含有量が20質量%以下であることにより、乾燥性がより向上する傾向にある。

0019

上記関係を有するグリコール誘導体化合物のうち、mが3〜5の整数である化合物の総含有量が、メンテナンス液の総量に対して、好ましくは5.0〜55質量%であり、より好ましくは10〜45質量%であり、さらに好ましくは15〜35質量%である。上記関係を有するグリコール誘導体化合物のうち、mが3〜5の整数である化合物の総含有量が5.0質量%以上であることにより、乾燥性がより向上する傾向にある。また、上記関係を有するグリコール誘導体化合物のうち、mが3〜5の整数である化合物の総含有量が55質量%以下であることにより、保湿性がより向上する傾向にある。

0020

上記関係を有するグリコール誘導体化合物のうち、mが3〜6の整数である化合物の総含有量が、メンテナンス液の総量に対して、好ましくは10〜55質量%であり、より好ましくは15〜50質量%であり、さらに好ましくは20〜40質量%である。上記関係を有するグリコール誘導体化合物のうち、mが3〜6の整数である化合物の総含有量が上記範囲内であることにより、乾燥性及び保湿性が共により向上する傾向にある。

0021

上記関係を有するグリコール誘導体化合物のうち、mが4〜6の整数である化合物の総含有量が、メンテナンス液の総量に対して、好ましくは5.0〜50質量%であり、より好ましくは10〜45質量%であり、さらに好ましくは15〜30質量%である。上記関係を有するグリコール誘導体化合物のうち、mが4〜6の整数である化合物の総含有量が上記範囲内であることにより、乾燥性及び保湿性が共により向上する傾向にある。

0022

上記関係を有するグリコール誘導体化合物のうち、mが5〜7の整数である化合物の総含有量が、メンテナンス液の総量に対して、好ましくは10〜30質量%であり、より好ましくは10〜25質量%であり、さらに好ましくは10〜20質量%である。上記関係を有するグリコール誘導体化合物のうち、mが5〜7の整数である化合物の総含有量が10質量%以上であることにより、保湿性がより向上する傾向にある。また、上記関係を有するグリコール誘導体化合物のうち、mが5〜7の整数である化合物の総含有量が30質量%以下であることにより、乾燥性がより向上する傾向にある。

0023

上記関係を有する前記グリコール誘導体化合物のうち、含有量が最大であるグリコール誘導体化合物の含有量に対する、その他のグリコール誘導体化合物の総含有量は、好ましくは20〜350質量%であり、より好ましくは40〜200質量%であり、さらに好ましくは40〜140質量%である。その他のグリコール誘導体化合物の総含有量が20質量%以上であることにより、メンテナンス液の安定性及び洗浄性がより向上する傾向にある。また、その他のグリコール誘導体化合物の総含有量が350質量%以下であることにより、メンテナンス液の乾燥性及び保湿性がより向上する傾向にある。

0024

また、上記関係を有する前記グリコール誘導体化合物を2種含む態様又は2種ずつ含む態様においては、含有量が最大であるグリコール誘導体化合物の含有量に対する、その他のグリコール誘導体化合物の総含有量は、好ましくは15〜50質量%であり、より好ましくは20〜40質量%であり、さらに好ましくは25〜35質量%である。この態様において、その他のグリコール誘導体化合物の総含有量が上記範囲内であることにより、乾燥性及び保湿性が共により向上する傾向にある。

0025

さらに、上記関係を有する前記グリコール誘導体化合物を3種含む態様又は2種及び3種含む態様においては、含有量が最大であるグリコール誘導体化合物の含有量に対する、その他のグリコール誘導体化合物の総含有量は、好ましくは30〜200質量%であり、より好ましくは40〜125質量%であり、さらに好ましくは45〜110質量%である。この態様において、その他のグリコール誘導体化合物の総含有量が上記範囲内であることにより、乾燥性及び保湿性が共により向上する傾向にある。

0026

また、上記関係を有する前記グリコール誘導体化合物を4種含む態様においては、含有量が最大であるグリコール誘導体化合物の含有量に対する、その他のグリコール誘導体化合物の総含有量は、好ましくは50〜300質量%であり、より好ましくは75〜250質量%であり、さらに好ましくは100〜200質量%である。この態様において、その他のグリコール誘導体化合物の総含有量が上記範囲内であることにより、乾燥性及び保湿性が共により向上する傾向にある。

0027

含有量が最大であるグリコール誘導体化合物のmは、好ましくは3〜6のいずれかであり、より好ましくは4〜5のいずれかであり、さらに好ましくは4である。含有量が最大であるグリコール誘導体化合物のmが上記範囲内であることにより、乾燥性及び保湿性が共により向上する傾向にある。

0028

上記関係を有するグリコール誘導体化合物の総含有量が、メンテナンス液の総量に対して、好ましくは10〜100質量%であり、より好ましくは25〜100質量%であり、さらに好ましくは25〜50質量%である。上記関係を有するグリコール誘導体化合物の総含有量が上記範囲内であることにより、乾燥性及び保湿性が共により向上する傾向にある。

0029

〔その他のグリコール誘導体化合物〕
本実施形態のメンテナンス液は、必要に応じて、上記関係を有さないその他のグリコール誘導体化合物をさらに含んでもよい。

0030

〔水〕
本実施形態のメンテナンス液は、水をさらに含んでもよい。水としては、例えば、イオン交換水限外濾過水、逆浸透水、及び蒸留水等の純水、並びに超純水のような、イオン性不純物を極力除去したものが挙げられる。水の含有量は、好ましくは0〜10.0質量%であり、より好ましくは0〜5.0質量%であり、さらにより好ましくは0〜3.0質量%であり、特により好ましくは0〜2.0質量%であり、さらに特に好ましくは0〜1.0質量%である。また、水は含まれないほうが好ましい。水の含有量が上記範囲内であることにより、メンテナンス液とインク組成物が接触した場合の異物の発生がより抑制される傾向にある。なお、水の含有量が5.0質量%以下のメンテナンス液を非水系メンテナンス液とよぶ。

0031

〔環状エステル〕
本実施形態のメンテナンス液は、溶剤として、環状エステルをさらに含んでもよい。環状エステルとしては、特に限定されないが、例えば、エステル結合による環状構造を持つ化合物であり、5員環構造のγ−ラクトンや6員環構造のδ−ラクトン、7員環構造のε−ラクトン等が挙げられる。具体的には、γ−ブチロラクトン、γ−バレロラクトン、γ−ヘキサラクトン、γ−ヘプタラクトン、γ−オクタラクトン、γ−ノナラクトン、γ−デカラクトンγ−ウンデカラクトン、δ−バレロラクトン、δ−ヘキサラクトン、δ−ヘプタラクトン、δ−オクタラクトン、δ−ノナラクトン、δ−デカラクトン、δ−ウンデカラクトン、ε−カプロラクタムが挙げられる。このなかでも、5員環構造のラクトンが好ましく、γ−ラクトンがより好ましい。このような環状エステルを含むことにより、洗浄性がより向上する傾向にある。

0032

環状エステルの含有量は、メンテナンス液の総量に対して、好ましくは5.0〜25質量%であり、より好ましくは7.5〜22.5質量%であり、さらに好ましくは10〜20質量%である。環状エステルの含有量が5.0質量%以上であることにより、洗浄性がより向上する傾向にある。また、環状エステルの含有量が25質量%以下であることにより、保湿性がより向上する傾向にある。但し、環状エステルの含有量が25質量%を超えると、インクジェット記録装置の構成部材に対する溶解力が過剰になり、各部材を浸食するおそれが出てくる。

0033

〔メンテナンス方法〕
本実施形態のメンテナンス方法は、インクジェット記録装置を構成する部材のうち、インク組成物が接触する部材に上記メンテナンス液を付着させるメンテナンス工程を有する。インク組成物が接触する部材としては、特に限定されないが、例えば、インクジェット記録装置のインク流路、記録装置のヘッドキャップワイパフラッシングエリアプラテンノズルプレート筐体内のインクミスト付着個所等が挙げられる。ここで、「インク流路」とは、記録装置において、インク組成物を流通させるための流路をいう。インク流路としては、例えば、インク組成物を貯留するインク組成物収容容器、インク組成物収容容器から吐出ヘッドにインク組成物を供給するための供給路吐出ヘッド内においてインク組成物をノズル開口部まで流通させるための流路が挙げられる。

0034

インク流路のメンテナンス方法としては、特に限定されないが、例えば、記録装置のインク流路にメンテナンス液を流通させること挙げられる。具体的には、インク組成物が充填された記録装置から、インク組成物を排出し、その後、メンテナンス液を流通させる方法;インク組成物が充填された記録装置から、インク組成物を排出しない状態で、インク流路の上流からメンテナンス液を流通させ、インク組成物を排出する方法;メンテナンス液が充填された記録装置から、メンテナンス液を排出し、その後、インク組成物を流通させる方法;メンテナンス液が充填された記録装置から、メンテナンス液を排出しない状態で、インク流路の上流から、インク組成物を流通させ、メンテナンス液を排出する方法が挙げられる。メンテナンス液の流通、排出は、記録装置の通常のクリーニング動作を用いて行ってもよい。また、吐出ヘッドのノズル開口面に貫通口を有するキャップをかぶせて、貫通口にチューブを介して連通した吸引ポンプにより、キャップ内に負圧を発生させて、メンテナンス液をインク流路内に流通させてもよい。

0035

また、記録装置のヘッドキャップ、ワイパ、フラッシングエリア、プラテン、ノズルプレート、筐体内のインクミスト付着個所等のメンテナンス方法としては、特に限定されないが、例えば、これらインク組成物が付着する部材に対し、メンテナンス液を付着させ、必要に応じて、メンテナンス液を拭き取る方法が挙げられる。

0036

前述の種々のメンテナンスには、メンテナンス液を付着させた部材に連続で1時間以上メンテナンス液を付着させておく長期メンテナンスと、メンテナンス液を付着させた部材に連続で1時間未満メンテナンス液を付着させておく短期メンテナンスとがある。長期メンテナンスは部材をメンテナンス液で充填や保湿する場合であり、短期メンテナンスはインク組成物の除去が主な目的の場合である。本実施形態のメンテナンス液は、長期メンテナンスと短期メンテナンスに両用するものであることが、優れた乾燥性と保湿性を発揮する点で好ましい。また、インクジェット記録装置は、長期メンテナンスと短期メンテナンスとを行うものであることが上記点で好ましい。

0037

〔インク組成物〕
インクジェット記録装置はインク組成物を用いて記録を行う。インク組成物は、水を主溶媒とする水系インク組成、水を主溶媒としない非水系インク組成とがあり、いずれにも使用可能である。記録物の耐擦性や耐水性が優れる点で非水系インク組成物が好ましい。また、本実施形態のメンテナンス液により優れた洗浄性などが得られる点で非水系インク組成物が好ましい。非水系インク組成物とは、水の含有量が、インク組成物の総量に対して、好ましくは0質量%以上、3.0質量%以下であり、より好ましくは0質量%以上、2.0質量%以下であり、さらに好ましくは0質量%以上、1.0質量%以下であるものをいう。水の含有量が上記範囲内であることにより、インク組成物の保存安定性がより向上する傾向にある。

0038

非水系インク組成物は、溶剤系インク組成物であることが好ましい。「溶剤系インク組成物」とは、水以外の成分を主な溶媒成分とするものであり、好ましくは有機溶剤を主な溶媒成分とする溶剤系である。例えば、インクジェット記録方式に使用されるインクとしては、主溶媒として水を用いる水系インクと、通常、水を意図的には配合しない溶剤インク(非水系インク)とが一般に用いられている。溶剤インクには大別して、ハードソルベント(高溶剤)インクと、ソフトソルベント(低溶剤)インクの2つがある。ソフトソルベントインクは、低臭気性人体や環境に配慮した有機溶剤に色材を分散している溶剤インクである。ソフトソルベントインクに用いられる有機溶剤は、労働安全衛生法が定める有機溶剤に該当しない、有機溶剤中毒予防則に定める第1種および第2種有機溶剤に該当しない、あるいは消防法に定める設置環境屋内作業場において局所排気装置義務付対象外となる有機溶剤であることが特徴である。このような分類において、本実施形態の非水系インク組成物は、いずれも使用可能だが、エコソルベントインクであることが好ましく、本実施形態のメンテナンス液は、エコソルベントインク用インクジェット記録装置に用いるものであることが好ましい。また、溶剤系インク組成物以外の非水系インク組成物の種類としては、光硬化型インク組成物が挙げられる。溶剤系インク組成物の溶剤の含有量は、好ましくは50質量%以上であり、より好ましくは70質量%以上であり、さらに好ましくは80〜98質量%である。

0039

〔記録装置〕
記録装置は、インク組成物を被付着対象に向けて吐出する吐出ヘッドを備える。より具体的には、記録装置は、組成物供給システムを備え、インク組成物収容容器から吐出ヘッドへ供給されたインク組成物を、吐出ヘッドから被付着対象に向けて吐出し記録を行うものである。以下、本実施形態の記録装置について詳細に説明する。

0040

(吐出ヘッド)
吐出ヘッドは、インク組成物を被付着対象に向けて吐出するものである。これにより、被付着対象に非水系インク組成物が付着する。

0041

(組成物供給システム)
組成物供給システムは、例えば、インク組成物収容容器と、インク組成物を吐出するノズルを有する吐出ヘッドと、インク組成物収容容器及び吐出ヘッドを接続し、インク組成物収容容器から吐出ヘッドへ上記液体を供給する組成物供給路と、を備える。

0042

以下、本発明を実施例及び比較例を用いてより具体的に説明する。本発明は、以下の実施例によって何ら限定されるものではない。

0043

[メンテナンス液用の材料]
下記の実施例及び比較例において使用したメンテナンス液用の主な材料は、以下の通りである。
〔グリコール誘導体化合物〕
TriEGmBE(トリエチレングリコールモノブチルエーテル
TetraEGmBE(テトラエチレングリコールモノブチルエーテル
PentaEGmBE(ペンタエチレングリコールモノブチルエーテル
HexaEGmBE(ヘキサエチレングリコールモノブチルエーテル)
TriEGmME(トリエチレングリコールモノメチルエーテル
DEGMEE(ジエチレングリコールメチルエチルエーテル
〔環状エステル〕
BL(γ−ブチロラクトン)

0044

[メンテナンス液の調製]
各材料を下記の表1に示す組成で混合し、十分に撹拌し、各インク組成物を得た。なお、下記の表1中、数値の単位は質量%であり、合計は100.0質量%である。

0045

※含有量A:式(1)において、R1、R2、及びR3が、同一の官能基であり、mが連続する整数であるという関係をするグリコール誘導体化合物の総含有量
含有量比Y:式(1)において、R1、R2、及びR3が、同一の官能基であり、mが連続する整数であるという関係を有するグリコール誘導体化合物のうち、含有量が最大であるグリコール誘導体化合物の含有量に対する、その他のグリコール誘導体化合物の総含有量

0046

[インク組成物用の材料]
下記の実施例及び比較例において使用したインク組成物用の主な材料は、以下の通りである。
〔顔料〕
PB 15:3(ピグメントブルー15:3、銅フタロシアニン顔料クラリアント社)
分散剤
ソルスパース37500(ポリエステルポリアミド樹脂ルーブリゾール社製)
〔溶剤〕
GBL(γ−ブチロラクトン)
DEGMEE(ジエチレングリコールメチルエチルエーテル)
DEGBME(ジエチレングリコールブチルメチルエーテル
湿潤剤
BYK340(シリコーン系界面活性剤、ビックケミージャパン社製
樹脂
パラペットG−1000P(メタクリル樹脂、株式会社クラレ社製

0047

[非水系インク組成物の調製]
各材料を下記の表2に示す組成で混合し、十分に撹拌し、非水系インク組成物を得た。具体的には、下記表2の材料のうち溶剤のみを攪拌して混合溶剤を得、その混合溶剤の一部を取り分け、ソルスパース37500を混合し、その後ピグメントブルー15:3を加えて、ホモジナイザーを用いて予備分散した。その後、ビーズミルにて混合し、平均粒径130nmの分散体を得た。また、別途、混合溶剤の一部を取り分け、パラペットG−1000Pを加えて撹拌し、完全に溶解させて樹脂溶液を得た。上記分散体に、残っていた混合溶剤と、とBYK340と、上記樹脂溶液とを混ぜいれ、非水系インク組成物を調製した。なお、下記の表2中、数値の単位は質量%であり、合計は100.0質量%である。

0048

0049

〔乾燥性〕
ローランドDG製プリンター(VersaCAMM SP−300i)に、上記のようにして得られた非水系インク組成物を充填した非水系インク組成物カートリッジを装着した。そして、塩ビバナーシート(3M社IJ51)上に100%濃度で非水系インク組成物をベタ印刷し、記録物1を得た。

0050

その後、非水系インク組成物カートリッジを、上記メンテナンス液を充填したメンテナンス液カートリッジに換装した。その状態で、操作パネルにてクリーニング操作を3回実施した。なお、1回のクリーニング操作としては、インク流路とヘッド内のインクの総容積分の液体あるいは空気をカートリッジからヘッド方向へ押し出す操作を行った(以下同じ)。

0051

次に、メンテナンス液カートリッジを、空気を充填した空カートリッジに換装して、再び操作パネルでクリーニング操作を5回実施し、インク流路及びヘッド内部のメンテナンス液を排出した。

0052

そして、当該プリンターを40℃無加湿恒温室に5日間放置した後、20℃環境に取り出して1日放冷した。次に、装着されていた空カートリッジを、非水系インク組成物カートリッジに換装してクリーニング操作を2回実施した。続いて、同種メディア(3M社IJ51)に100%濃度で非水系インク組成物をベタ印刷し、記録物2を得た。

0053

記録物1及び2のパターンをグレタグマクベス測色計(グレタグマクベス社製)を用いて測色し、記録物1のパターンと記録物2のパターンの色差ΔEにもとづいて、下記評価基準により乾燥性を評価した。
(評価基準)
6:色差ΔEが3以下、
5:色差ΔEが3超過6以下
4:色差ΔEが6超過9以下
3:色差ΔEが9超過12以下
2:色差ΔEが12超過15以下
1:色差ΔEが15超過

0054

なお、この乾燥性試験では、40℃無加湿の恒温室に5日間放置する期間中にインク流路内に残存していたメンテナンス液の乾燥が促進され、放置後にはメンテナンス液が残っていないことを確認できる。乾燥性の低いメンテナンス液の場合、インク組成物を再充填した際に、インク流路内に残存していたメンテナンス液中の揮発しにくい成分と、再充填されたインク組成物とが混合され、得られる記録物の色が変化する傾向がある。また、上記の揮発しにくい成分は粘度が高い場合があり、インク組成物との混合が進まず、結果としてインク流路内に残留して不具合を招くおそれもある。

0055

インク流路内を洗浄してすぐにまた使う場合においては、メンテナンス液を早く除去してメンテナンス液のインクへの混入を防止することが求められる。すなわち、メンテナンス液の乾燥性がよいことが求められる。

0056

〔保湿性〕
ローランドDG製プリンター(VersaCAMM SP−300i)に、上記のようにして得られた非水系インク組成物を充填した非水系インク組成物カートリッジを装着した。そして、塩ビバナーシート(3M社IJ51)上に100%濃度で非水系インク組成物をベタ印刷した。

0057

その後、非水系インク組成物カートリッジを、メンテナンス液カートリッジに換装した。その状態で、操作パネルにてクリーニング操作を1回実施した。

0058

クリーニング操作後、ヘッド内がメンテナンス液で充填されている状態で、当該プリンターを40℃無加湿の恒温室に10日間放置した後、20℃環境に取り出して1日放冷した。次いで、装着されていたメンテナンス液カートリッジを、非水系インク組成物カートリッジに交換してクリーニング操作を2回実施した。その後、ノズルからインク組成物が吐出できない不吐出ノズルの本数をカウントし、下記評価基準により保湿性を評価した。
(評価基準)
6:360本のノズルのうち、不吐出ノズル本数が0本
5:360本のノズルのうち、不吐出のノズル本数が0本超過3本以下
4:360本のノズルのうち、不吐出のノズル本数が3本超過6本以下
3:360本のノズルのうち、不吐出のノズル本数が6本超過9本以下
2:360本のノズルのうち、不吐出のノズル本数が9本超過12本以下
1:360本のノズルのうち、不吐出のノズル本数が12本超過

0059

この保湿性試験では、放置中にヘッドに充填していたメンテナンス液が乾燥せずヘッドがメンテナンス液で満たされていることを確認できる。保湿性が悪いメンテナンス液の場合、放置中にメンテナンス液が乾燥しヘッド内に空気が存在することとなり、放置後、インクで再置換した時に、気泡が残り、ノズル不吐出の原因となり得る。混入はクリーニング回数を増やすことなどで対応できるが気泡残りはどんなにクリーニングしても解消できない場合がある。また、ヘッド内を乾燥させてしまうとヘッドの吐出特性が変わってしまいインク滴のインク量が設計値からずれてしまうことなどがあり、プリンターを長期使用しない場合、ヘッド内をメンテナンス液(充填液)で充填しておくのが良く、この場合、保湿性が重要である。

実施例

0060

なお、上記実施例ではインク流路内のメンテナンスを行ったが、この部分の洗浄に限るものではない。プリンターのインクで汚れる部材(例えばワイパなど)のクリーニングを行う場合も、メンテナンス液の乾燥性が良いと、インクをきれいにふきとった後、メンテナンス液を早く乾かしてプリンターをすぐ使えてよく、一方、クリーニング後にインクの拭き残りがあって、かつ、しばらく放置するような場合は、メンテナンス液の保湿性がよいと、拭き残ったインクが乾いて取れにくい固化物となることが防止でき好ましい。

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