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技術 播種機

出願人 株式会社石井製作所
発明者 菅原金一
出願日 2015年3月9日 (3年11ヶ月経過) 出願番号 2015-045591
公開日 2016年9月15日 (2年5ヶ月経過) 公開番号 2016-165228
状態 未査定
技術分野 播種
主要キーワード 散布部材 セット金具 調節用孔 無コーティング 酸化石 誘導パイプ セットアーム 所定設定
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2016年9月15日)のものです。
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課題

代掻ロータリ装置の上下位置が変更されても、播種装置の位置を一定に保って、種子特に無コーティング種子の埋没深さを正確に管理する。

解決手段

トラクタ後方に代掻ロータリ装置5が装着される。該代掻ロータリ装置5の後方に取付けフレーム15が一体に固定され、該取付けフレームのセットアーム17に上下位置を調節自在に調節部材19が固定される。該調節部材19に、第1の連結部材25を介してホッパ27が連結され、第2の連結部材52を介して誘導管39の散布口A部分が連結される。

概要

背景

近時、移植栽培に対して、育苗作業運搬等の作業を不要にして、省力化の図れる直播栽培、特に湛水直播栽培が注目されている。従来、該湛水直播栽培用としてトラクタ後方代掻ロータリ装置を装着し、かつ該代掻ロータリ装置に播種装置を一体に設け、湛水田に代掻を施すと同時に、播種装置により水稲種子を直播する播種機が案出されている(特許文献1参照)。

一般に、湛水直播栽培は、種籾酸素発生剤(過酸化石灰;カルバ剤)や鉄粉等をコーティングして、苗立ちの安定化を図っている。カルバコーティングの場合、鳥害や苗の吹き寄せを防ぐ目的で、深さ10cm程度に土中播種されるのが一般的であり、鉄コーティングの場合、種籾に鉄重量が付加されるため、表面播種される。

特許文献1に記載の播種装置は、カルバコーティング種子に適用され、側面視鋸歯状の粒体収容溝を有する回転体を備え、該回転体の回転により粒体収容溝に収容された種子を周方向加速させて放出し、粒体誘導管により代掻田面誘導して、種子を湛水田面に所定深さ貫入する。

概要

代掻ロータリ装置の上下位置が変更されても、播種装置の位置を一定に保って、種子特に無コーティング種子の埋没深さを正確に管理する。トラクタの後方に代掻ロータリ装置5が装着される。該代掻ロータリ装置5の後方に取付けフレーム15が一体に固定され、該取付けフレームのセットアーム17に上下位置を調節自在に調節部材19が固定される。該調節部材19に、第1の連結部材25を介してホッパ27が連結され、第2の連結部材52を介して誘導管39の散布口A部分が連結される。

目的

本発明は、代掻ロータリ装置に対して、播種装置を上下位置調節自在とし、もって上述した課題を解決した播種機を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

走行機体に装着される代掻ロータリ装置と、該代掻ロータリ装置の走行方向後方取付けられる播種装置と、を備えた播種機において、前記代掻ロータリ装置のロータリ本体に固定され、上方に延びるセットアームを有する取付けフレームと、前記セットアームに上下位置を調節自在に固定される調節部材と、を備え、前記調節部材に前記播種装置を支持したことを特徴とする播種機。

請求項2

前記播種装置は、底部に繰出し部を有するホッパと、前記繰出し部から下方の散布口に向けて種子を誘導する誘導管と、を有し、前記調節部材と前記ホッパとを第1の連結部材を介して連結し、前記調節部材と前記誘導管の散布口とを第2の連結部材を介して連結し、前記調節部材の上下位置の調節により、前記ホッパ及び前記誘導管の散布口を共に上下位置を調節してなる、請求項1記載の播種機。

請求項3

前記ホッパを、前記走行機体の進行方向に直交する幅方向複数個配置し、前記各ホッパの繰出し部から分岐して複数個の前記誘導管を延出し、前記複数個の各誘導管の前記散布口部分を前記幅方向に長いガイド棒に、前記幅方向位置を調節自在に固定し、前記ガイド棒を前記第2の連結部材を介して前記調節部材に連結してなる、請求項2記載の播種機。

請求項4

前記第2の連結部材は、長さを調節自在に構成され、前記誘導管は、フレキシブルホースからなる誘導ホースと、該誘導ホースの先端を摺動自在に嵌合しかつ前記散布口を有する誘導パイプと、を有する、請求項2又は3記載の播種機。

請求項5

前記誘導管の前記散布口に、山形形状拡散部を有し、前記散布口から落下する種子を前記幅方向に拡散する拡散板を配置し、前記拡散部の位置を前記散布口に対して遠近自在に固定して、前記拡散部による種子の拡散範囲を調節してなる、請求項1ないし4のいずれか1項に記載の播種機。

技術分野

0001

本発明は、圃場面に代掻と同時に水稲種子等の種子を直播する播種機に関する。

背景技術

0002

近時、移植栽培に対して、育苗作業運搬等の作業を不要にして、省力化の図れる直播栽培、特に湛水直播栽培が注目されている。従来、該湛水直播栽培用としてトラクタ後方代掻ロータリ装置を装着し、かつ該代掻ロータリ装置に播種装置を一体に設け、湛水田に代掻を施すと同時に、播種装置により水稲種子を直播する播種機が案出されている(特許文献1参照)。

0003

一般に、湛水直播栽培は、種籾酸素発生剤(過酸化石灰;カルバ剤)や鉄粉等をコーティングして、苗立ちの安定化を図っている。カルバコーティングの場合、鳥害や苗の吹き寄せを防ぐ目的で、深さ10cm程度に土中播種されるのが一般的であり、鉄コーティングの場合、種籾に鉄重量が付加されるため、表面播種される。

0004

特許文献1に記載の播種装置は、カルバコーティング種子に適用され、側面視鋸歯状の粒体収容溝を有する回転体を備え、該回転体の回転により粒体収容溝に収容された種子を周方向加速させて放出し、粒体誘導管により代掻田面誘導して、種子を湛水田面に所定深さ貫入する。

先行技術

0005

特許第2716084号公報

発明が解決しようとする課題

0006

前記種籾のコーティングは、コストや手間のかかる面倒な作業である。コーティングしない無コーティング種子を用いて、湛水直播栽培することも研究されている。該無コーティング種子による湛水直播栽培は、催芽種子を用いて、浅く土中に播種することが望ましいとの実験結果を得ている。

0007

湛水田面における種子の埋没深さは、特に無コーティング種子の場合、鳥害や苗の吹き寄せ、並びに苗立ち率発芽率に大きな影響を与え、正確に管理することが好ましい。代掻ロータリ装置に播種装置を一体に装着した前記播種機にあっては、代掻ロータリ装置による代掻深さを変更した場合、播種装置の種子散布高さも変ってしまい、上述した正確な種子の埋没深さを管理することができない。

0008

そこで、本発明は、代掻ロータリ装置に対して、播種装置を上下位置調節自在とし、もって上述した課題を解決した播種機を提供することを目的とするものである。

課題を解決するための手段

0009

本発明は、走行機体(2)に装着される代掻ロータリ装置(5)と、該代掻ロータリ装置の走行方向後方取付けられる播種装置(6)と、を備えた播種機(1)において、
前記代掻ロータリ装置(5)のロータリ本体(9)に固定され、上方に延びるセットアーム(17)を有する取付けフレーム(15)と、
前記セットアーム(17)に上下位置を調節自在に固定される調節部材(19)と、を備え、
前記調節部材(19)に前記播種装置(6)を支持したことを特徴とする。

0010

例えば図2を参照して、前記播種装置(6)は、底部に繰出し部(37)を有するホッパ(27)と、前記繰出し部(37)から下方の散布口(A)に向けて種子を誘導する誘導管(39)と、を有し、
前記調節部材(19)と前記ホッパ(27)とを第1の連結部材(25)を介して連結し、
前記調節部材(19)と前記誘導管(39)の散布口(A)とを第2の連結部材(52)を介して連結し、
前記調節部材(19)の上下位置の調節により、前記ホッパ(27)及び前記誘導管(39)の散布口(A)を共に上下位置を調節してなる。

0011

例えば図3を参照して、前記ホッパ(27)を、前記走行機体(2)の進行方向に直交する幅方向複数個配置し、前記各ホッパの繰出し部(37)から分岐して複数個の前記誘導管(39)を延出し、
前記複数個の各誘導管(39)の前記散布口(A)部分を前記幅方向に長いガイド棒(50)に、前記幅方向位置を調節自在に固定し、
前記ガイド棒(50)を前記第2の連結部材(52)を介して前記調節部材(19)に連結してなる。

0012

例えば図2を参照して、前記第2の連結部材(52)は、長さを調節自在に構成(52a,52b)され、
前記誘導管(39)は、フレキシブルホースからなる誘導ホース(40)と、該誘導ホースの先端を摺動自在に嵌合しかつ前記散布口(A)を有する誘導パイプ(41)と、を有する。

0013

例えば図5図6を参照して、前記誘導管の前記散布口(A)に、山形形状拡散部(45b)を有し、前記散布口(A)から落下する種子を前記幅方向に拡散する拡散板(45)を配置し、
前記拡散部(45b)の位置を前記散布口(A)に対して遠近自在に固定して、前記拡散部(45b)による種子の拡散範囲を調節してなる。

0014

なお、前記カッコ内の符号は、図面を対照するためのものであるが、これにより特許請求の範囲に記載の構成に何等影響を及ぼすものではない。

発明の効果

0015

請求項1に係る本発明によると、代掻ロータリ装置により圃場面を代掻した状態で連続して播種装置により播種することができるものでありながら、代掻ロータリ装置による代掻深さの設定が変更された場合でも、代掻ロータリ装置に対して播種装置の上下位置を調節して適正な深さに播種することができる。特に、無コーティング種子を湛水田面に直播する場合、催芽種子を、鳥害や苗の吹き寄せを生じない範囲で浅く土中に播種することが好ましいが、上記代掻ロータリ装置に対する播種装置の上下位置の調節により、種子の埋没深さを正確に管理することができる。

0016

代掻ロータリ装置のロータリ本体に一体に固定された取付けフレームのセットアームに、調節部材を上下位置を調節して固定することにより、播種装置の上下位置を容易に調節することができる。

0017

請求項2に係る本発明によると、前記調節部材に第1の連結部材を介してホッパを連結すると共に第2の連結部材を介して誘導管の散布口を連結したので、調節部材の上下位置調節により、ホッパと誘導管の散布口を同時に位置調節でき、例えば代掻ロータリ装置の位置調節に拘らず、散布口の圃場面からの高さを略々一定に保持しつつ、ホッパと散布口の位置も適正な位置関係に保つことができる。

0018

請求項3に係る本発明によると、複数の誘導管の散布口の幅方向位置を、幅方向に長いガイド棒に調節自在に固定して、各散布口の間隔を容易に調節することができるので、播種条間を容易に変更できると共に、種子散布幅も変更可能である。また、上記ガイド棒が、第2の連結部材を介して前記調節部材に連結しているので、複数の各散布口の圃場面からの高さ位置は、上記幅方向位置を調節しても、すべて同一高さ位置に保持される。

0019

請求項4に係る本発明によると、前記第2の連結部材は、例えば抜差し自在なスリーブロッドのように長さを調節自在に構成したので、前記散布口の幅方向位置の調節等により誘導管を通る種子の滑らかな流れに支障を生じた場合でも、例えば鳩胸、発又は発根等の催芽状態にある無コーティング水稲種子を用いて、誘導管内の流れが悪くなった場合でも、ホッパの位置を高くすると同時に、前記第2の連結部材が長くなるように調節して、散布口の高さ位置を適正に保ちつつ、誘導管、特に左右端の誘導管の勾配角度が調節され、種子が誘導管内に停滞することなく滑らかに流れるようにすることができる。

0020

前記散布口の幅方向位置の調節又は前記誘導管の角度調節等により、ホッパの繰出し部と散布口との間隔が変更されても、誘導管は、誘導ホース及び誘導パイプを有し、誘導ホースが誘導パイプに摺動自在に嵌合しているので、上記間隔の変更は吸収され、ホッパからの種子は、誘導パイプの散布口に向けて滑らかに誘導される。

0021

請求項5に係る本発明によると、誘導管の散布口に拡散板が配置されるので、散布口から落下する種子を拡散播種することができ、かつ拡散板の拡散部を散布口に対して遠近自在に調節して、種子の拡散状態を調節することができる。なお、拡散板を取外すことにより、種子を散布口から直接条播状態で播種することも可能である。

図面の簡単な説明

0022

本実施の形態による播種機を示す側面図。
播種機を拡大した側面図。
その後方からみた背面図。
播種装置の散布部材の背面図。
散布部材の斜視図。
マーカ装置使用状態を示す斜視図。
マーカ装置の収納状態を示す斜視図。
使用状態を示すマーカ装置の要部の背面図。

実施例

0023

以下、図面に沿って、本発明の実施の形態について説明する。本播種機1は、図1図2及び図3に示すように、走行機体であるハーフクローラ型トラクタ2の後部にリンク装置3を介して装着される。播種機1は、代掻ロータリ装置(ロータリハロー)5と播種装置6と鎮圧ローラ7とを備える。前記リンク装置3の作業機側にはロータリ装置5のロータリ本体9が装着され、該ロータリ本体9は、左右方向に延設される駆動軸パイプ10を有しており、その左右端部の側板を介して多数のロータリ刃11を有するロータリ軸11aが支持されている。ロータリ本体9にはトラクタ2からPTO軸8を介して動力が伝達され、該動力は、上記駆動軸パイプ10内の駆動軸を介して上記ロータリ刃11に伝達される。上記ロータリ本体9には、ロータリ刃11を覆うようにロータリカバー12が一体に設けられており、該ロータリカバー12の後端側にはロータリ刃11の幅方向全幅に亘って均平板13が回動自在に連結されている。

0024

前記ロータリ本体9には、取付けフレーム15を介して前記播種装置6が装着されている。取付けフレーム15は、前端側が上記ロータリ本体9に着脱自在に固定され、後方に向けて平行に延びる1対のセットプレート16,16と、これらセットプレート16の後端に固定されて上方に延びる平行なセットアーム17,17と、上記セットプレート16の後端部に連結されて幅方向に延びる横フレーム18と、該横フレーム18の両端部に固定されていると共に、前端側をロータリ本体9の両側端部に固定されて機体前後方向に平行に延びる1対の補助フレーム20,20とを有する。

0025

前記上方に延びる1対のセットアーム17,17には、それぞれ上下方向の異なる位置に複数の調節用孔17a…が形成されており、これら調節用孔のいずれかを選択することにより上下位置を調節自在に調節部材(パイプ)19が固定されている。該調節部材19の中央部分にロックフレーム24が外嵌され、かつロックピン21,21により固定されており、ロックフレーム24にはホッパセット部材22がピンにより一体に固定されている。該ホッパセット部材22には、その中央部分に上方に延びるように1対のホッパアーム(第1の連結部材)25,25が連結されており、これらホッパアーム25の上端部にホッパ取付け部材(パイプ)26が一体に固定されている。幅方向に所定長さ延びている上記ホッパ取付け部材26には所定間隔隔てて複数のホッパ27がホッパセット金具29により取付けられている。なお、本実施の形態では、ホッパ27が2個取付けられているが、1個、3個又は3個以上でもよい。

0026

ホッパ取付け部材26と前記トラクタ2の後部との間に、ターンバックルからなる補強ロッド30が連結されている。また、前記取付けフレーム15の左右の補助フレーム20,20の後端には、長さ方向位置を調節自在にロッド31が抜差し自在に固定されており、これらロッド31の先端には上下方向に延びるスリーブ32が一体に固定されている。該スリーブ32にはローラステー33が上下位置を調節自在に固定されており、該ローラステー33には鎖35を介して前記鎮圧ローラ7が連結されている。従って、鎮圧ローラ7は、上記ロッド31及びローラステー33を調節することにより、播種装置6による播種位置からの位置が調節可能である。

0027

前記各ホッパ27は、逆円錐形からなり、その底部はシャッタ36を介して繰出し部37となっている。繰出し部37には駆動モータを38により駆動される繰出しロール内装されており、かつ各繰出し部37から複数(実施の形態では3本)の誘導管39が下方向に向けて延出している。誘導管39は、フレキシブルホースからなる誘導ホース40と、該誘導ホース40の下端部が挿入されて連通する誘導パイプ41とを有する。該誘導パイプ41の下端には種子拡散部材42が取付けられている。

0028

拡散部材42は、図4及び図5に詳示するように、それぞれ合成樹脂からなる散布用パイプ43と拡散板45と規制板46とからなる。散布用パイプ43は、誘導パイプ41の下端を外嵌して一体に固定されていると共に、側方に突出する2枚のガイド受け44を有する。拡散板45は、取付け部45aと、該取付け部から末広がり形状に広がると共に、中央部が、上記散布用パイプ43の散布口43a方向に突出するように山形状となる拡散部45bとを有し、かつ取付け部45aに2本の長孔48,48が形成され、該長孔及びボルト47,47により上下方向調節自在に上記散布用パイプ43に固定されている。また、散布用パイプ43の散布口43a部分には、上記山形の拡散部45bに対向するように規制板46が固定されている。これにより、拡散部材42は、誘導管39から吐出される種子を、山形形状の拡散板45と規制板46との間から左右(板)方向に拡散されて放出する。なお、前記拡散部材42における散布用パイプ43の散布口43aを誘導管39の散布口としたが、前記拡散部材42は取付けなくてもよく、従って上記散布用パイプ43のない場合を含めて誘導管39の散布口Aとして定義する。

0029

前記散布用パイプ43の2枚のガイド受けラグ44,44の間に挟まれてガイド棒50が、前記各誘導管39に亘るように横(幅)方向に配置されている。上記2枚のガイド受けラグ44,44がボルト51により締付けられることにより、各散布用パイプ43が固定され、前記複数の誘導管39の散布口A間隔が調節自在に規定される。前記ホッパ取付け部材26と上記ガイド棒50との間に、左右端部分において誘導管ステー(第2の連結部材)52,52が連結されており、これら誘導管ステー52は、伸縮自在なロッド52a及びスリーブ52bからなり、その長さを調節自在にボルト80により固定される。

0030

図6図7及び図8に示すように、前記取付けフレーム15における左右の補助フレーム20,20の取付け先端部には、左右のマーカ装置53,53が使用位置及び収納位置に移動自在に取付けられている。マーカ装置53は、補助フレーム20に一体のブラケット20aに支持ピン54により回転自在に支持されるアーム支持金具55を有しており、該アーム支持金具55にマーカアーム56が一体に固着されている。該マーカアーム56には、先端に回転式のマーカ57を回転自在に支持したマーカ軸57aが抜差し自在に嵌合されており、該マーカ軸57aは、その長さ位置を調節自在にボルト59によりマーカアーム56に固定されている。上記マーカアーム56と一体の支持ピン54にはスプリング受けアーム60及び回転プレート61が一体に固定されている。

0031

前記取付けフレーム15の横フレーム18には前方に向けてアーム62が突出して一体に固定されており、該アーム62には取付け座62aが一体に固定されている。該取付け座62aには、調整ボルト63を介してスプリングアーム65が連結されており、該スプリングアーム65と前記スプリング受けアーム60との間にはスプリング66が張設されている。該スプリング66は、調整ボルト63によりその張力が調整され、マーカアーム56及びマーカ57を支持するマーカ軸57aの重力対抗するように作用するが、その引張り力は、上記重力に比して弱く設定されている。

0032

前記支持ピン54と一体の前記回転プレート61には所定幅広の長孔61aが形成されている。該回転プレート61に隣接して、前記支持ピン54に回転自在に連結アーム67が支持されており、該連結アーム67は、一体の2枚のプレートからなり、その先端に連結ピン69が貫通して支持されている。該連結ピン69の上記2枚のプレートの間には、ボールネジからなる電動シリンダ70のロッド70aが連結されており、該電動シリンダ70の基部は前記取付け座62aに連結されていると共に、電動モータ71が固定されている。前記連結ピン69の連結アーム67から突出した部分69aは、前記回転プレート61の長孔61aに挿入されており、該長孔61aの幅は、上記連結ピンの突出部分69aの直径より所定量幅広からなり、電動シリンダ70の動きに対するマーカアーム56の動きに所定遊び量を形成している。

0033

ついで、上述した構成からなる播種機1の作用について説明する。ホッパ27に無コーティング種子、例えば催芽水稲種子を入れる。催芽程度は、鳩胸状態、2mm程度の芽出状態又は発根状態が好ましい。そして、湛水状態にある水田においてトラクタ2を走行すると共に播種機1を作動する。これにより、代掻ロータリ装置5が駆動され、ロータリ刃11が回転すると共に均平板13により湛水田面を均平して代掻しつつ、該代掻された田面に、播種装置6が上記水稲種子を直播する。即ち、各播種装置6は、駆動モータ38により繰出し部37の繰出しロールが回転し、ホッパ27内の種籾が誘導管39に誘導され、各ホッパ27に対して3個に分岐された誘導ホース40及び誘導パイプ41を通ってそれぞれ拡散部材42の散布口43a(A)に排出され、該拡散部材42により拡散されて田面上に播かれる。

0034

前記ロータリ装置5による代掻作業及び播種装置6による播種作業は、トラクタ2の進行に基づき湛水田面上を移動する。該播種された湛水田面は、鎮圧ローラ7が所定重力で鎮圧して、種籾は、湛水田面を所定の浅い埋没深さに埋込まれる。

0035

前記無コーティング種子は、苗立ち率や発芽率の関係では、種子の埋没深さが浅い方が好ましく、鳥害や苗の吹き寄せの関係では、ある程度の埋没深さが好ましく、これらがバランスした所定埋没深さに管理することが求められる。一方、代掻きロータリ装置5による代掻作業は、代掻回転及び土壌等により代掻深さが調節される。該代掻深さの設定が変更されても、播種装置6は、調節部材19を、セットアーム17の複数の調節用孔17aを適宜選択して固定することにより代掻ロータリ装置5と一体の取付けフレーム15に対して高さ位置が調節される。

0036

即ち、上記調節部材19の上下調節により、ホッパセット部材22が一体に移動し、更に第1の連結部材であるホッパアーム25を介してホッパ取付け部材26が、補強ロッド30のトラクタ機体側を中心に上下に回動することにより上下に移動し、ホッパ27の上下位置が調節される。また、上記調節部材19の上下調節により第2の連結部材である誘導管ステー52,52を介してガイド棒50が上下に移動して、該ガイド棒50と一体の拡散部材42(散布口A)の上下位置が調節される。これにより、ホッパ27及び拡散部材42が共に上下方向に移動され、ロータリ装置5に対する播種装置6全体の上下位置が調節される。

0037

前記各分岐された誘導管39及びその先端の拡散部材42(散布口A)の間隔は、ボルト51を緩めることによりガイド棒50に対するガイド受けラグ44の固定を解除して、拡散部材42を幅方向に適宜移動し、ボルト51を締付けることにより行われる。これにより、誘導管39の散布口A(43a)及び拡散部材42の幅方向位置が調節され、播種条間及び種子散布幅を容易に変更することができる。この際、拡散部材42(散布口A)とホッパの繰出し部37の相対位置が変化するが、該変化は、フレキシブルホースからなる誘導ホース40により吸収されると共に、誘導ホース40が誘導パイプ41に抜差し自在に嵌合していることにより吸収される。

0038

前記播種される無コーティング種子は、鳩胸、発芽、発根等の所定催芽状態にあり、誘導管39内を転がり難い状態にあり、上記拡散部材42の位置によって誘導ホース40内の滑らかな移動に支障を来す場合がある。このような場合、前記セットアーム17の調節用孔17aによりホッパ27の高さを調節する。同時に、誘導管ステー52及びガイド棒50により拡散部材42(散布口A)の高さも移動するが、誘導管ステー52をボルト80を緩めた状態でロッド52aをスリーブ52bに抜差しすることにより伸縮して、誘導管39の傾斜勾配を変更する。これにより、種子の埋没深さに関係する拡散部材42及び散布口A(43a)の上下(高さ)位置を所定設定位置に保持した状態で、誘導パイプ41、特にその左右端の傾斜角を調節して、上記無コーティング種子を誘導ホース40で停滞することなく滑らかに誘導して、各誘導管39の拡散部材42から正確に播種することができる。

0039

拡散部材42は、散布用パイプ43に対する拡散板45の位置をボルト47及び長孔48により調節して、散布用パイプ43に対する拡散板45の位置を調節し得る。即ち、拡散板45の拡散部45bが散布口43aに近くなるように調節することにより、散布口43aから落下、排出される種籾は、散布口43aから近い位置で拡散部45bでその排出を妨げられ、対向する規制板46と相俟って、拡散部45bの山形形状に沿って横(幅)方向に広がり、拡散状態で散播して広幅条種に播種される。拡散板45の拡散部45bを散布口43aから離れた位置に調節することにより、散布口43aから落下する種籾は、散布口43a及び規制板46から離れた位置で上記拡散部45bに当接して、拡散状態の狭い状態で播種される。更に、拡散板45をボルト47を外して取外すことにより、散布口43aからの種籾は、散布口43a(A)からそのまま落下して、条播状態に播種することができる。

0040

マーカ装置53は、図6に示すように、電動シリンダ70が伸長状態にある場合使用位置となる。この状態では、連結アーム67が図中反時計方向に回動して、連結ピン69は、回転プレート61の長孔61aの先端側にある。マーカ57及びマーカアーム56が使用位置に倒れようとする自重による回転力は、スプリング受けアーム60に作用するスプリング66の張力よりも大きく、マーカ57は、スプリング66に抗して使用位置に倒されている。この状態では、図8に詳示するように、回転プレート61の幅広の長孔61aは、連結ピン69の突出部分69aに接しない位置にあり、電動シリンダ70に基づく連結ピン69に干渉されることなく、マーカ57は、その自重に基づき田面上を転がって条痕をつける。この際、マーカ57及びマーカアーム56の重力に対抗するようにスプリング66の付勢力が作用しており、マーカ57が過度に田面に沈み込むことが防止される。これにより、トラクタ2の走行に基づく代掻及び播種作業の進行に伴って、次工程でのトラクタ2の走行の目安となる条痕がマーカ57により付けられる。

0041

図7に示すように、電動モータ71を駆動して電動シリンダ70を収縮することにより、マーカ装置53は収納位置に移動される。電動シリンダ70の収縮方向への移動により連結アーム67は、図中時計方向に回動して連結ピン69を移動する。これにより、連結ピン69の突出部分69aが長孔61aに当接して回転プレート61を同方向に回動して、支持ピン54を介してマーカアーム56及びマーカ57を収納位置に移動する。この際、マーカ57及びマーカアーム56の重力に基づく回転力は、スプリング66の張力により軽減されており、上記電動シリンダ70によるマーカ57の収納位置への移動動力を軽減して、電動シリンダ70は小型の容量のものを用いることが可能となる。上記スプリング66の張力は、調整ボルト63により調整することができる。

0042

なお、上述した実施の形態は、無コーティング種子により湛水直播に適用して説明したが、本播種機は、これに限らず、鉄粉コーティング、カルバコーティングされた種籾にも同様に適用可能であり、更に水稲種子に限らず、野菜花卉等の水田稲用以外の種子にも適用可能である。また、代掻ロータリ装置5による代掻とは、湛水田面の代掻に限らず、圃場面を膨軟にすると共に均平化する作業のすべてを含むものである。

0043

1播種機
2走行機体(トラクタ)
5代掻ロータリ装置
6播種装置
9ロータリ本体
15取付けフレーム
17セットアーム
19調節部材
25 第1の連結部材(ホッパアーム)
27 ホッパ
37繰出し部
39誘導管
40誘導ホース
41誘導パイプ
42拡散部材
A,43a散布口
45拡散板
45b拡散部
50ガイド棒
52 第2の連結部材(誘導管ステー)

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