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技術 情報処理装置、情報処理方法及びプログラム

出願人 キヤノン株式会社
発明者 新井田光央
出願日 2016年4月21日 (4年8ヶ月経過) 出願番号 2016-085070
公開日 2016年9月8日 (4年3ヶ月経過) 公開番号 2016-165137
状態 特許登録済
技術分野 閉回路テレビジョンシステム スタジオ装置
主要キーワード 反転向き Y座標 方向変更処理 X座標 チルト座標 能力問い合わせ 命令要求 移動角度
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重要な関連分野

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図面 (20)

課題

ユーザが意図した方向に撮像方向を変更できるようにすることを目的とする。

解決手段

撮像画像を所定の角度回転した画像に変更する処理を実行させる第1の命令、及び、撮像方向の変更を制御するために用いる座標系原点を中心に所定の角度回転した座標系に変更する処理を実行させる第2の命令のうちの一方の命令についての設定が、当該一方の命令が撮像制御装置に送信された場合、撮像制御装置にて当該一方の命令に対応する変更に加えて他方の命令に対応する変更が行われる設定の場合、撮像制御装置へ当該他方の命令の送信をせず、第1の命令に対応する変更及び第2の命令に対応する変更を実行させるために、当該一方の命令を撮像制御装置に送信する。

概要

背景

従来、雲台を動作させることにより撮像する方向を変更する撮像装置が知られている。また、撮像装置にネットワークを介して接続された制御装置から送信される指示に従って、撮像する方向を変更する撮像装置が知られている。このような撮像装置では、撮像装置の設置状態を変更した場合、変更前と後では同一の命令に応じて撮像装置が撮像する方向が異なる。
例として、撮像装置を正立させて設置した状態から、撮像装置を倒立させて天井等に設置した状態に設置状態を変更する場合について説明する。正立して設置された撮像装置の撮像方向を上方向に向けさせるための命令を、倒立して設置された撮像装置に対して行うと、撮像装置は撮像方向を下方向に向けるように動作する。このようにして、撮像装置の設置状態が正立から倒立に変更された場合、同一の命令に対して撮像装置が撮像する方向の上下及び左右が逆転する。
そこで、撮像装置が撮像する方向を変更させるための制御プログラムを複数、保持し、撮像装置が設置される向きに応じて使用する制御プログラムを切り換える撮像システムが知られている(例えば、特許文献1)。この撮像システムは、制御プログラムを切り換えることにより、撮像方向を座標で表すための座標系を切り換える。これにより、設置状態に関わらず撮像装置は特定の命令に対して一定の方向に撮像方向を向けることができる。

概要

ユーザが意した方向に撮像方向を変更できるようにすることを目的とする。撮像画像を所定の角度回転した画像に変更する処理を実行させる第1の命令、及び、撮像方向の変更を制御するために用いる座標系を原点を中心に所定の角度回転した座標系に変更する処理を実行させる第2の命令のうちの一方の命令についての設定が、当該一方の命令が撮像制御装置に送信された場合、撮像制御装置にて当該一方の命令に対応する変更に加えて他方の命令に対応する変更が行われる設定の場合、撮像制御装置へ当該他方の命令の送信をせず、第1の命令に対応する変更及び第2の命令に対応する変更を実行させるために、当該一方の命令を撮像制御装置に送信する。

目的

本発明はこのような問題点に鑑みなされたもので、ユーザが意図した方向に撮像方向を変更できるようにすることを目的とする

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

撮像手段を制御する撮像制御装置通信する情報処理装置であって、前記撮像手段により撮像された撮像画像を所定の角度回転した画像に変更する処理を実行させる第1の命令、及び、前記撮像手段の撮像方向の変更を制御するために用いる座標系原点を中心として前記所定の角度回転した座標系に変更する処理を実行させる第2の命令のうちの一方の命令についての設定が、他方の命令が前記撮像制御装置に送信された場合、前記撮像制御装置にて前記他方の命令に対応する変更に加えて前記一方の命令に対応する変更が行われる設定であるかどうか判断する判断手段と、前記判断手段により、前記一方の命令についての設定が、前記他方の命令が前記撮像制御装置に送信された場合、前記撮像制御装置にて前記他方の命令に対応する変更に加えて前記一方の命令に対応する変更が行われる設定であると判断された場合、前記撮像制御装置へ前記一方の命令の送信をせず、前記第1の命令に対応する変更及び前記第2の命令に対応する変更を実行させるために、前記他方の命令を前記撮像制御装置に送信する送信手段と、を有することを特徴とする情報処理装置。

請求項2

前記判断手段は、前記第1の命令及び前記第2の命令のうち少なくとも前記一方の命令についての設定を問い合わせることにより、前記他方の命令が前記撮像制御装置に送信された場合、前記撮像制御装置にて前記他方の命令による変更に加えて、前記一方の命令に対応する変更が行われる設定であるかどうかを判断することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。

請求項3

撮像手段を制御する撮像制御装置と通信する情報処理装置が実行する情報処理方法であって、前記撮像手段により撮像された撮像画像を所定の角度回転した画像に変更する処理を実行させる第1の命令、及び、前記撮像手段の撮像方向の変更を制御するために用いる座標系を原点を中心として前記所定の角度回転した座標系に変更する処理を実行させる第2の命令のうちの一方の命令についての設定が、他方の命令が前記撮像制御装置に送信された場合、前記撮像制御装置にて前記他方の命令に対応する変更に加えて前記一方の命令に対応する変更が行われる設定であるかどうか判断する判断ステップと、前記判断ステップで、前記一方の命令についての設定が、前記他方の命令が前記撮像制御装置に送信された場合、前記撮像制御装置にて前記他方の命令に対応する変更に加えて前記一方の命令に対応する変更が行われる設定であると判断された場合、前記撮像制御装置へ前記一方の命令の送信をせず、前記第1の命令に対応する変更及び前記第2の命令に対応する変更を実行させるために、前記他方の命令を前記撮像制御装置に送信する送信ステップと、を含むことを特徴とする情報処理方法。

請求項4

前記判断ステップでは、前記第1の命令及び前記第2の命令のうち少なくとも前記一方の命令についての設定を問い合わせることにより、前記他方の命令が前記撮像制御装置に送信された場合、前記撮像制御装置にて前記他方の命令による変更に加えて、前記一方の命令に対応する変更が行われる設定であるかどうかを判断することを特徴とする請求項3に記載の情報処理方法。

請求項5

撮像手段を制御する撮像制御装置と通信するコンピュータに、前記撮像手段により撮像された撮像画像を所定の角度回転した画像に変更する処理を実行させる第1の命令、及び、前記撮像手段の撮像方向の変更を制御するために用いる座標系を原点を中心として前記所定の角度回転した座標系に変更する処理を実行させる第2の命令のうちの一方の命令についての設定が、他方の命令が前記撮像制御装置に送信された場合、前記撮像制御装置にて前記他方の命令に対応する変更に加えて前記一方の命令に対応する変更が行われる設定であるかどうか判断する判断ステップと、前記判断ステップで、前記一方の命令についての設定が、前記他方の命令が前記撮像制御装置に送信された場合、前記撮像制御装置にて前記他方の命令に対応する変更に加えて前記一方の命令に対応する変更が行われる設定であると判断された場合、前記撮像制御装置へ前記一方の命令の送信をせず、前記第1の命令に対応する変更及び前記第2の命令に対応する変更を実行させるために、前記他方の命令を前記撮像制御装置に送信する送信ステップと、を実行させるためのプログラム

請求項6

前記判断ステップでは、前記第1の命令及び前記第2の命令のうち少なくとも前記一方の命令についての設定を問い合わせることにより、前記他方の命令が前記撮像制御装置に送信された場合、前記撮像制御装置にて前記他方の命令による変更に加えて、前記一方の命令に対応する変更が行われる設定であるかどうかを判断することを特徴とする請求項5に記載のプログラム。

技術分野

0001

本発明は、情報処理装置情報処理方法及びプログラムに関する。

背景技術

0002

従来、雲台を動作させることにより撮像する方向を変更する撮像装置が知られている。また、撮像装置にネットワークを介して接続された制御装置から送信される指示に従って、撮像する方向を変更する撮像装置が知られている。このような撮像装置では、撮像装置の設置状態を変更した場合、変更前と後では同一の命令に応じて撮像装置が撮像する方向が異なる。
例として、撮像装置を正立させて設置した状態から、撮像装置を倒立させて天井等に設置した状態に設置状態を変更する場合について説明する。正立して設置された撮像装置の撮像方向を上方向に向けさせるための命令を、倒立して設置された撮像装置に対して行うと、撮像装置は撮像方向を下方向に向けるように動作する。このようにして、撮像装置の設置状態が正立から倒立に変更された場合、同一の命令に対して撮像装置が撮像する方向の上下及び左右が逆転する。
そこで、撮像装置が撮像する方向を変更させるための制御プログラムを複数、保持し、撮像装置が設置される向きに応じて使用する制御プログラムを切り換える撮像システムが知られている(例えば、特許文献1)。この撮像システムは、制御プログラムを切り換えることにより、撮像方向を座標で表すための座標系を切り換える。これにより、設置状態に関わらず撮像装置は特定の命令に対して一定の方向に撮像方向を向けることができる。

先行技術

0003

特開2008−153842号公報

発明が解決しようとする課題

0004

撮像装置が撮像した撮像画像を制御装置が受信して表示する場合、撮像装置の設置状態の変更は、制御装置において表示される撮像画像の向きにも影響する。したがって、撮像された撮像画像の向きも変更できることが望ましい。例えば、撮像装置の設置状態を正立状態から倒立状態に変更した場合、制御装置に表示される撮像画像の上下左右が逆転する。そこで、撮像装置が倒立状態で撮像した撮像画像を180度回転させて制御装置において表させることにより、正立状態で撮像した撮像画像と上下左右が一致した撮像画像を表示させることができる。
このように制御装置において表示させる撮像画像の向きを変更するインタフェースと、上述した撮像方向を制御するための座標系を変更するインタフェースとは、それぞれ別々の命令として定義される場合がある。このような撮像装置において、表示させる撮像画像の向きと撮像方向を制御するための座標系の向きとの双方を変更しようとする場合、表示させる撮像画像における上下及び左右の向きと、座標系における上下及び左右の向きとが一致しない状態となる場合がある。例えば、撮像画像の向きを変更するための命令と座標系の向きを変更するための命令とのうち、先に受信した一方の命令が処理され、他方の命令が未処理である場合、撮像画像の向きと座標系の向きとが不一致となる。
この状態において、ユーザが配信されている撮像画像を見ながら撮像方向の変更の命令を撮像装置に送信すると、ユーザが期待する方向とは異なる方向に雲台が動作してしまうという課題がある。同様の課題は、撮像画像又は座標系の向きを180度回転させる場合に限られず、撮像画像の向き又は座標の向きを任意の角度に回転させる場合に生じる。

0005

本発明はこのような問題点に鑑みなされたもので、ユーザが意図した方向に撮像方向を変更できるようにすることを目的とする。

課題を解決するための手段

0006

そこで、本発明は、撮像手段を制御する撮像制御装置通信する情報処理装置であって、前記撮像手段により撮像された撮像画像を所定の角度回転した画像に変更する処理を実行させる第1の命令、及び、前記撮像手段の撮像方向の変更を制御するために用いる座標系を原点を中心として前記所定の角度回転した座標系に変更する処理を実行させる第2の命令のうちの一方の命令についての設定が、当該一方の命令が前記撮像制御装置に送信された場合、前記撮像制御装置にて当該一方の命令に対応する変更に加えて他方の命令に対応する変更が行われる設定であるかどうか判断する判断手段と、前記判断手段により、前記第1の命令及び前記第2の命令のうちの一方の命令についての設定が、当該一方の命令が前記撮像制御装置に送信された場合、前記撮像制御装置にて当該一方の命令に対応する変更に加えて他方の命令に対応する変更が行われる設定であると判断された場合、前記撮像制御装置へ当該他方の命令の送信をせず、前記第1の命令に対応する変更及び前記第2の命令に対応する変更を実行させるために、当該一方の命令を前記撮像制御装置に送信する送信手段と、を有することを特徴とする。

発明の効果

0007

本発明によれば、ユーザが意図した方向に撮像方向を変更できるようにすることができる。

図面の簡単な説明

0008

実施形態1に係る撮像システムのシステム構成の一例を示す図である。
実施形態1に係る撮像装置が撮像方向又は画角を変更するための駆動機構の一例を示す図である。
実施形態1に係る撮像装置のハードウェア構成の一例を示す図である。
正常応答の一例を示す図である。
エラー応答の一例を示す図である。
クライアントのハードウェア構成の一例を示す図である。
撮像範囲変更命令の一例を示す図である。
画像方向変更命令の一例を示す図である。
撮像画像の正方向と反転方向とについて説明するための図である。
座標方向変更命令の一例を示す図である。
座標方向の正方向と反転方向とを説明するための図である。
撮像装置のメイン処理の一例を示すフローチャートである。
テップS1101の配信画像作成処理の一例を示すフローチャートである。
ステップS1110の撮像範囲変更処理の一例を示すフローチャートである。
ステップS1120の画像方向変更処理の一例を示すフローチャートである。
ステップS1130の座標方向変更処理の一例を示すフローチャートである。
実施形態2に係る撮像装置の構成の一例を示す図である。
撮像装置のハードウェア構成の一例を示す図である。
トリミングパラメータの一例を示す図である。
正常応答の一例を示す図である。
エラー応答の一例を示す図である。
RotateMode型の定義を示す図である。
座標方向変更命令、及び、座標方向変更能力問い合わせ命令で用いられるPTControlDirection型の構成を示す図である。
Reverse型の定義を示す図である。
ReverseMode型の定義を示す図である。
ONの場合の座標方向変更命令(SetConfiguration命令)の構成を示す図である。
Modeフィールドの値がOFFに設定された画像方向変更命令(SetVideoSourceConfiguration命令)の構成例を示す図である。

実施例

0009

以下、本発明の実施形態について図面に基づいて説明する。

0010

<実施形態1>
図1Aは、実施形態1に係る撮像システムのシステム構成の一例を示す図である。実施形態1に係る撮像システムでは、撮像装置1000がネットワーク3020を介してクライアント3000に通信可能に接続される。撮像装置1000は、撮像した撮像画像を、ネットワーク3020を介してクライアント3000に配信する。クライアント3000は、情報処理装置の一例である。
ネットワーク3020は、例えばEthernet(登録商標)等の通信規格満足する複数のルータ、スイッチ、ケーブル等から構成される。本実施形態においては撮像装置1000とクライアント3000との間の通信を行うことができるものであればその通信規格、規模、構成を問わない。例えば、ネットワーク3020は、インターネット有線LAN(Local Area Network)、無線LAN(Wireless LAN)、WAN(Wide Area Network)等により構成されてもよい。
クライアント3000は、撮像装置1000に対して命令を送信する。クライアント3000は、撮像装置1000の撮像方向又は画角を変更するための命令を送信する。また、クライアント3000は、撮像装置1000の撮像範囲における位置を表すために用いる座標系について、原点を中心として回転させる命令を送信する。更にクライアント3000は、撮像装置1000が撮像した撮像画像を表示させるための表示部3010を有し、表示部3010において表示される撮像画像を撮像装置1000において回転させるための命令を送信する。
撮像装置1000は、クライアント3000から受信した撮像方向を変更するための命令に応じて撮像方向を変更する。また、撮像装置1000は、クライアント3000から受信した画角を変更するための命令に応じて画角を変更する。

0011

図1Bは、実施形態1に係る撮像装置1000が撮像方向又は画角を変更するための駆動機構の一例を示す図である。パン駆動機構1101は、撮像装置1000の撮像方向をパン方向に変更させる。また、チルト駆動機構1102は、撮像装置1000の撮像方向をチルト方向に変更する。更に、ズーム機構1103は、撮像装置1000の画角を変更させる。

0012

図2は、実施形態1に係る撮像装置1000のハードウェア構成の一例を示す図である。図2において、制御部1001は、撮像装置1000の全体の制御を行う。制御部1001は、例えばCPU(Central Processing Unit)により構成され、後述のメモリ1002に記憶されたプログラムを実行する。又は、制御部1001は、ハードウェアを用いて制御を行うこととしてもよい。
メモリ1002は、制御部1001が実行するプログラム格納領域プログラム実行中のワーク領域、後述する撮像部1003が生成する撮像画像の格納領域等、データの格納領域として使用される。また、メモリ1002は、後述の撮像部1003の撮像方向を表すために用いる座標系を保持する。また、メモリ1002は、制御部1001が後述の特定の命令(自動画像方向変更命令又は自動座標方向変更命令)を実行している場合に、これらの命令を実行中であることを示すための情報を保持する。例えば、特定の命令を実行中である場合には制御部1001がメモリ1002において管理されるフラグを立てることにより、特定の命令を実行中であることを示すことができる。

0013

撮像部1003は、被写体を撮影して取得したアナログ信号デジタルデータに変換する。また、撮像部1003は、ADCT(Adaptive Discrete Cosine Transform、適応離散コサイン変換)等によりデータの圧縮処理を行って撮像画像の撮像画像を生成し、メモリ1002に出力する。撮像部1003は、撮像画像をメモリ1002に出力した後、制御部1001に画像取得イベントを送信する。
通信部1004は、後述する図5Aに示す撮像範囲変更命令、後述する図5Bに示す画像方向変更命令、及び、後述する図7に示す座標方向変更命令をクライアント3000から受信する。通信部1004は図5A、5B、7に示す命令を受信すると、制御部1001に対し受信イベントを送信する。また通信部1004は、図5A、5B、7の命令に対する応答をクライアント3000へ送信する。本実施形態では、通信部1004は、受信した命令が正常に実行されることを示すための応答である正常応答、又は、受信した命令が実行されないことを示すための応答であるエラー応答をクライアント3000に送信する。図3Aは、正常応答の一例を示す図である。また、図3Bは、エラー応答の一例を示す図である。
画像方向変更命令は、第1の命令の一例である。座標方向変更命令は、第2の命令の一例である。
計時部1005は、撮像装置1000が画像方向変更命令又は座標方向変更命令を受信してから経過した時間の計時を行う。

0014

また、通信部1004は、前記画像方向変更命令に対し、本実施形態の撮像装置の画像方向変更に関する能力を問い合わせるための命令(以下、画像方向変更能力問合せ命令と称することがある)を受信する。本実施形態の撮像装置1000は、例えば、画像方向変更能力問合せ命令に対し、撮像装置が自動で画像方向を変更する旨の応答であるところのAuto応答を送信する。
画像方向変更能力問合せ命令は、第3の命令の一例である。
撮像制御部1006は、制御部1001の指示に従って、パン駆動機構1101、チルト駆動機構1102、及びズーム機構1103を制御する。即ち、通信部1004がクライアント3000から図5Aを用いて後述する画像範囲変更命令を受信すると、制御部1001に対し前記命令に応じた受信イベントが送信される。制御部1001は、受信イベントを受信すると、前記受信イベントの内容に応じて撮像制御部1006に制御指示を行う。制御指示を受けた撮像制御部1006は、制御指示に応じてパン駆動機構1101、チルト駆動機構1102、又はズーム機構1103を駆動させる制御を行う。撮像制御部1006は、図5Aを用いて後述する画像範囲変更命令により指定された座標と、メモリ1002に保持されている上述の座標系と、によって特定される位置に撮像部1003が撮像を行う撮像方向を変更する変更制御を行う。このようにして、撮像制御部1006は、特定情報により特定される撮像方向に、撮像部1003の撮像方向を変更する制御を行う。
以上、撮像装置1000の内部構成について説明したが、図2に示す処理ブロックは、本実施形態における撮像装置の好適な実施形態の一例を説明したものでありこの限りではない。音声入力部を備える等、本実施形態の要旨の範囲内で、種々の変形及び変更が可能である。
本実施形態では、制御部1001が、メモリ1002に記憶されたプログラムに基づき処理を実行することによって、後述するような撮像装置1000の機能及びフローチャートに係る処理が実現されるものとして説明を行う。より具体的に説明すると、前記機能とは、クライアント3000より命令を受信する機能(第1の受信の機能)や、撮像画像の回転や座標系の回転を制御する機能、撮像画像をクライアント3000に送信する機能(第1の送信の機能)等である。

0015

図4は、クライアント3000のハードウェア構成の一例を示す図である。制御部3001は、クライアント3000の全体の制御を行う。制御部3001は、例えばCPUにより構成され、後述のメモリ3002に記憶されたプログラムを実行する。又は制御部3001は、ハードウェアを用いて制御を行うこととしてもよい。
メモリ3002は、制御部3001が実行するプログラム格納領域、プログラム実行中のワーク領域、データの格納領域として使用される。
通信部3004は、撮像装置1000から送信された撮像画像を受信する。また、通信部3004は、撮像装置1000を制御するための命令を送信する。
入力部3005は、ユーザからの指示の入力を受け付ける。例えば入力部3005は、ユーザからの指示として、撮像装置1000に対する各種の命令の送信指示の入力を受け付けることができる。撮像装置1000に対する命令の詳細については図5A、5B、7を用いて後述する。入力部3005は、ユーザから撮像装置1000に対する命令送信指示が入力されると、制御部3001に命令の入力があった旨を通知する。制御部3001は、入力部3005に入力された指示に応じて、撮像装置1000に対する命令を生成し、通信部3004を介して撮像装置1000に生成した命令を送信する送信制御を行う。

0016

また、入力部3005は、制御部3001がメモリ3002に記憶されたプログラムを実行することにより生成されるユーザへの問い合わせメッセージ等に対するユーザの応答の入力を受け付けることができる。
計時部3006は、画像方向変更命令又は座標方向変更命令を撮像装置1000に送信してから経過した時間を計時する。
表示部3010は、通信部3004が受信した撮像画像を表示する。また、表示部3010は、制御部3001がメモリ3002に記憶されたプログラムを実行することにより生成されるユーザへの問い合わせメッセージ等を表示させることができる。
制御部3001が、メモリ3002に記憶されたプログラムに基づき処理を実行することによって、後述するようなクライアント3000の機能が実現される。より具体的に説明すると、前記機能とは、撮像装置1000に命令を送信する機能(第2の送信の機能)や、撮像装置1000から撮像画像を受信する機能(第2の受信の機能)、受信した撮像画像を表示部3010に表示制御する機能等である。

0017

[命令の説明]
次に、クライアント3000が撮像装置1000に提供する命令について図5A、5B、7を用いて説明する。各命令は、図5A、5B、7に示すように、命令を実行させる対象の宛先を示す宛先アドレスと、命令の送信元を示す送信元アドレスの情報とを有する。更に各命令は命令の内容と引数とについての情報を有する。
まず、画像範囲変更命令の例について図5Aを用いて説明する。画像範囲変更命令により、クライアント3000は、撮像装置1000の撮像範囲を変更させる。画像範囲変更命令の引数は、メモリ1002に保持された座標系におけるパン座標チルト座標、及びズーム座標である。本実施形態では、クライアント3000及び撮像装置1000は、撮像装置1000が撮像可能な水平方向の角度を−1.0から+1.0に正規化する。そして、−1.0から+1.0までの値をパン座標として、撮像装置のパン方向を表す。同様に、クライアント3000及び撮像装置1000は、撮像装置1000が撮像可能な垂直方向の角度を−1.0から+1.0に正規化する。そして、−1.0から+1.0までの値をチルト座標として、撮像装置のチルト方向を表す。更に本実施形態では、クライアント3000及び撮像装置1000は、ズームのテレ端からワイド端までの範囲についての値を0.0から+1.0に正規化する。ズームの値は例えば、ズーム倍率焦点距離の値を用いることができる。そして、0.0から+1.0までの値をズーム座標として、撮像装置のズーム位置を表す。

0018

本命令を用いてクライアント3000は、パン座標、チルト座標、及びズーム座標の絶対位置を指定し、撮像装置1000の撮像範囲を任意に変更することができる。画像範囲変更命令が保持するパン座標、チルト座標又はズーム座標は、メモリ1002に保持された座標系における撮像方向を特定するための特定情報である。画像範囲変更命令が、パン座標、チルト座標及びズーム座標の全ての特定情報を有する必要はなく、少なくとも一つの特定情報を有していればよい。
また、特定情報はパン座標、チルト座標、又はズーム座標の絶対位置を指定するものに限られない。特定情報は、現在の撮像方向に対する移動後の撮像方向の相対的な位置を、座標系を用いて表すための情報であってもよい。例えば、特定情報は座標系における現在位置からの移動方向と移動量の情報とであってもよい。このようにしても、座標系における撮像方向を特定することができる。このようにすれば、ユーザは、クライアント3000を用いて、例えば「現在位置からパン方向に+0.5だけ撮像方向を移動」等の指示をすることができる。
更に特定情報は、上述のように正規化された値を用いる場合に限られない。例えば、パン座標、チルト座標は、パン駆動機構1101或いはチルト駆動機構1102の可動範囲における基準位置(例えば、パン端、チルト端等)からの移動角度であってもよい。また、ズーム座標として、ズーム倍率や焦点距離の値を用いてもよい。

0019

次に、画像方向変更命令の例について図5Bを用いて説明する。画像方向変更命令により、クライアント3000は、撮像装置1000が配信する撮像画像の方向を所定の角度(本実施形態では、180度)、回転させる。撮像装置1000は、例えば、撮像画像の対角線交点回転中心として撮像画像の方向を回転させることができる。画像方向変更命令の引数は画像方向であり、本実施形態においてOFFは正方向、ONは反転方向を示す。また、本実施形態において、Autoは本実施形態の撮像装置に、自動で撮像画像の方向を変更させるための引数である。

0020

図6は、撮像画像の正方向と反転方向とについて説明するための図である。図6において、撮像画像1070は、撮像装置1000の撮像部1003が撮像した撮像画像である。撮像画像1071は、図5Bに示す画像方向変更命令によりOFF(正方向)が指定された場合にクライアント3000に配信される撮像画像を示している。画像方向変更命令によりOFF(正方向)が指定された場合、撮像装置1000は、撮像画像1070と画像方向が同じ撮像画像1071をクライアント3000に送信する。また撮像画像1072は、図5Bに示す画像方向変更命令によりON(反転方向)が指定された場合にクライアント3000に配信される撮像画像を示している。画像方向変更命令によりON(反転方向)が指定された場合、本実施形態において撮像装置1000は、撮像画像1070の上下及び左右を反転させた撮像画像1072をクライアント3000に送信する。
このように、図5Bに示す画像方向変更命令を受信した場合は、撮像装置1000は、撮像部1003が撮像している撮像画像を所定の角度、回転(本実施形態の場合、180度反転)させて、クライアント3000に送信する。

0021

図7は、座標方向変更命令の一例を示す図である。座標方向変更命令により、クライアント3000は、メモリ1002に保持された座標系を、原点を中心として所定の角度(本実施形態の場合、180度)、回転させることができる。クライアント3000は、座標方向変更命令により、上述の画像方向変更命令によって撮像画像を回転させることができる角度と同じ角度、座標系の方向を回転させることができる。撮像装置1000は、座標方向変更命令を受信した場合、例えば座標系の原点を回転中心として座標系の方向を回転させる。座標方向変更命令の引数は座標方向であり、OFFは正方向、ONは反転方向を示す。また、本実施形態において、引数がAutoの場合、本実施形態の撮像装置1000に対し、自動で座標方向の変更させる指示である。

0022

図8は、座標方向の正方向と反転方向とを説明するための図である。図8において、座標1080は、撮像装置1000の撮像部1003の撮像可能範囲を示している。座標1080において、前述の通り、パン座標、チルト座標の範囲が−1.0から+1.0に正規化されている。撮像範囲1081は、撮像可能範囲における現在の撮像部1003の撮像範囲を示しており、座標1080においては、パン座標、チルト座標、及びズーム座標がそれぞれ(0.0,0.0,1.0)に設定されている。
座標1082及び座標1083は、それぞれ、図5Aに示した撮像範囲変更命令により、撮像範囲1081のパン座標、チルト座標、及びズーム座標が(0.3,−0.2,1.0)に変更された場合を示している。
座標1082は、図7の座標方向変更命令の引数として正方向の座標方向が選択された場合の撮像範囲を示している。座標方向変更命令の引数として正方向の座標方向が選択された場合、撮像装置1000は、座標1080と同じ方向の座標系を保持する。
一方、座標1083は、図7の座標方向変更命令の引数として反転方向の座標方向が選択された場合の撮像範囲1081を示している。座標方向変更命令の引数として反転方向の座標方向が選択された場合、撮像装置1000は、座標1080の座標系を回転(本実施形態では180度反転)させる。
座標1082に対して座標1083は、撮像可能範囲を示す座標系が回転(180度反転)している。したがって、座標1082と座標1083とでは、撮像範囲1081のパン座標、チルト座標、及びズーム座標が(0.3,−0.2,1.0)に変更された場合に、撮像可能範囲において撮像装置1000が撮像する撮像範囲1081の位置が異なる。

0023

次に、本実施形態にかかる撮像装置1000の動作を図9及び図10Aから図10Dまでに示したフローチャートを用いて説明する。撮像装置1000の制御部1001がプロセッサを内蔵する場合、プロセッサはコンピュータであり、撮像装置1000が内蔵するメモリ1002から読み出したプログラムを実行することによって、以下に示すフローチャートが実現される。

0024

[フローチャートの説明]
図9は、撮像装置1000のメイン処理の一例を示すフローチャートである。
まず、制御部1001は、イベント待ちを行う(S1100)。本実施形態では、制御部1001は、画像取得、撮像範囲変更命令受信、画像方向変更命令受信、座標方向変更命令受信が生じた場合にイベント有りと判断する。
制御部1001は、画像取得イベントが生じた場合、ステップS1101からステップ1102までの処理を実行する。ここで、画像取得イベントとは、撮像装置1000が撮像した撮像画像を取得するための画像取得要求をクライアント3000から撮像装置1000に送信し、撮像装置1000が受信した場合に発生するイベントである。
画像取得イベントが発生すると、制御部1001は、配信画像作成処理を行う(S1100)。配信画像作成処理の詳細は図10Aを用いて後述する。

0025

配信画像作成処理が完了すると、制御部1001は、送信処理を行う(S1102)。送信処理において、制御部1001は、撮像装置1000からの映像配信を要求しているクライアント3000に対して、ステップS1101の配信画像作成処理にて作成された配信画像を、通信部1004を介して送信する。送信処理を行った後、制御部1001は、ステップS1100に戻って処理を行う。
また、撮像装置1000の制御部1001は、クライアント3000から図5Aに示した撮像範囲変更命令を受信すると、図10Bを用いて後述する撮像範囲変更処理を行う(S1110)。
また、制御部1001は、クライアント3000から図5Bに示した画像方向変更命令を受信すると、図10Cを用いて後述する画像方向変更処理を行う(S1120)。
また、制御部1001は、クライアント3000から図7に示した座標方向変更命令を受信すると、図10Dを用いて後述する座標方向変更処理を行う(S1130)。
ステップS1110、ステップS1120、ステップS1130、又は、ステップS1140の処理を終了すると、制御部1001は、ステップS1100に戻って処理を行う。

0026

図10Aは、ステップS1101の配信画像作成処理の一例を示すフローチャートである。
制御部1001は、メモリ1002を参照し、画像方向パラメータを判定する(S1200)。画像方向パラメータがONである場合(S1200でYesの場合)、制御部1001は、図6の撮像画像1072に示すように撮像画像を反転(180度回転)させ、メモリ1002に記憶されている撮像画像を上書きする。そして、制御部1001は、配信画像作成処理を終了する(S1201)。画像方向パラメータがOFFであった場合(S1200でNoの場合)、制御部1001は、処理を行わず配信画像作成処理を終了する。

0027

図10Bは、ステップS1110の撮像範囲変更処理の一例を示すフローチャートである。
制御部1001は、メモリ1002を参照し、図7に示す座標方向変更命令の座標方向パラメータを取得する(S1300)。更に、制御部1001は、メモリ1002を参照し、図5Aに示す撮像範囲変更命令の引数(パン座標、チルト座標、ズーム座標)を取得する(S1301)。
制御部1001は、取得した座標方向パラメータ、及び、パン座標、チルト座標、ズーム座標を撮像制御部1006に入力する(S1302)。これにより、座標方向パラメータがON(反転方向)である場合、撮像制御部1006は、図8に示した座標1083のように、座標系を反転させて撮像部1003の撮像方向を操作する。一方、座標方向パラメータがOFF(正方向)である場合、撮像制御部1006は、図8に示した座標1082のように、座標系を反転させないで撮像部1003の撮像方向を操作する。以上のようにして、制御部1001は、撮像範囲変更処理を終了する。

0028

図10Cは、ステップS1120の画像方向変更処理の一例を示すフローチャートである。
まず、制御部1001は、メモリ1002を参照して、自動画像方向変更処理を実行しているかどうか判定する(S1400)。本実施形態の自動画像方向変更処理とは、通信部1004が受信した画像方向変更命令によらずに、制御部1001が自動的に画像方向変更命令を実行する処理である。本実施形態の自動画像方向変更処理では、通信部1004が座標方向変更命令を受信すると、画像方向変更命令を受信することなしに、画像方向変更が実行される。自動画像方向変更処理の詳細については、図10Dを用いて後述する。自動画像方向変更処理を実行していない場合(S1400でNoの場合)、制御部1001は、受信した画像方向変更命令の引数を読出し、メモリ1002上の画像方向パラメータを変更する。更に、制御部1001は、自動座標方向変更処理を行う(S1401)。
本実施形態の自動座標方向変更処理とは、通信部1004が受信した座標方向変更命令によらずに、制御部1001が自動的に座標方向変更命令を実行する処理である。自動座標方向変更処理は、通信部1004が画像方向変更命令を受信すると、例えば、座標方向変更命令を受信することなしに実行される。自動座標方向変更処理では、画像方向変更命令によって撮像画像を回転させることができる角度と同じ角度、制御部1001が座標系の方向を自動的に回転させる命令を実行する。即ち、制御部1001は、受信した画像方向変更命令を実行すると共に、座標方向変更命令を自動的にステップS1401において実行する。

0029

ステップS1401において自動座標方向変更処理が開始されると、制御部1001は、メモリ1002に自動座標方向変更処理を実行中であることを示す情報を保持させる。自動座標方向変更処理を実行中であることを示す情報は、例えば、自動座標方向変更処理フラグを立てると自動座標方向変更処理の実行中を示し、フラグを降ろすと実行していないことを示すようにすることができる。自動座標方向変更処理を実行中であることを示す情報の保持方法はこれに限られず、制御部1001が、自動座標方向変更処理が実行されているか否かを判断することができるものであればよい。
上述したように、制御部1001は、通信部1004が画像方向変更命令を受信すると、画像方向変更命令及び座標方向変更命令を実行させる制御を行う。この画像方向変更命令は通信部1004が受信した命令である。また、この座標方向変更命令は、制御部1001が自動座標方向変更処理を行うことにより実行される命令である。
これらの動作により、撮像装置1000は変更後の画像方向の撮像画像(図6の撮像画像1072)を出力し、変更後の座標(図8の座標1083)に基づいて撮像範囲の変更を行うことができる。したがって、画像方向(正方向/反転方向)と座標方向(正方向/反転方向)とが一致した状態で撮像画像を出力し、撮像範囲の変更を行うことができる。こうして、座標方向(正方向/反転方向)と座標方向(正方向/反転方向)とが不一致となることを防ぐことができる。

0030

一方、自動画像方向変更処理を実行している場合(S1400でYesの場合)、制御部1001は、受信した画像方向変更命令の引数を読出し、メモリ1002上の画像方向パラメータを変更する。また、制御部1001は、自動画像方向変更処理を終了する(S1411)。ステップS1411の処理を完了すると、制御部1001は、画像方向変更処理を終了する。
上述のように、自動画像方向変更処理は、通信部1004が座標方向変更命令を受信した後に実行される処理である。即ち、自動画像方向変更処理が実行されている場合(S1400でYesの場合)、通信部1004において既に座標方向変更命令が受信され、前記命令が実行されている状態である。このような状態で、ステップS1411の処理を実行することにより、制御部1001は、通信部1004において受信した画像方向変更命令と通信部1004で受信した座標方向変更命令とを実行することができる。
これらの動作により、撮像装置1000は、変更後の画像方向の撮像画像(図6の撮像画像1072)を出力し、変更後の座標(図8の座標1083)に基づいて撮像範囲の変更を行うことができる。したがって画像方向(正方向/反転方向)と座標方向(正方向/反転方向)とが一致した状態で撮像画像を出力し、撮像範囲の変更を行うことができる。

0031

また、本実施形態においては、上述した自動画像方向変更処理を、上述した画像方向変更能力問合せ命令への応答がAuto応答の場合のみ行うように構成してもよい。この場合、クライアント3000は、画像方向変更能力問合せ命令への応答がAuto応答であるので、通常、Autoの引数を持つ前記画像方向変更命令のみを送信するか、或いは、画像方向変更命令の送信自体を行わない。また、クライアント3000がAutoの引数を持たない前記画像方向変更命令を送信した場合には、本実施形態の撮像装置1000は、エラー応答を返すようになっている。これらの動作により本実施形態においては、画像方向変更命令の受信がない場合であっても、座標方向変更命令の受信によって、画像方向(正方向/反転方向)と座標方向(正方向/反転方向)とが一致した状態で撮像画像を出力できる効果がある。
以上説明したように、撮像装置1000は、撮像方向と座標方向とが常に一致するようにして、画像方向変更命令を実行させることができる。

0032

図10Dは、ステップS1130の座標方向変更処理の一例を示すフローチャートである。
まず、制御部1001は、メモリ1002を参照して、自動座標方向変更処理を実行しているかどうか判定する(S1500)。ここで、自動座標方向変更処理とは、通信部1004が受信した座標方向変更命令によらずに、制御部1001が自動的に座標方向変更命令を実行する処理である。
自動座標方向変更処理を実行していない場合(S1500でNoの場合)、制御部1001は、通信部1004が受信した座標方向変更命令の引数を読出し、メモリ1002上の画像方向パラメータを変更する。更に制御部1001は、上述の自動画像方向変更処理を行う(S1501)。
自動画像方向変更処理では、座標方向変更命令によって座標系を回転させることができる角度と同じ角度、制御部1001が、撮像画像を自動的に回転させる命令を実行する。即ち、制御部1001は、受信した座標方向変更命令を実行すると共に、画像方向変更命令を自動的にステップS1501において実行する。

0033

ステップS1501において、自動画像方向変更処理が開始されると、制御部1001は、メモリ1002に自動画像方向変更処理を実行中であることを示す情報を保持させる。自動画像方向変更処理を実行中であることを示す情報は、例えば、自動画像方向変更処理フラグを立てると自動画像方向変更処理の実行中を示し、フラグを降ろすと実行していないことを示すようにすることができる。自動画像方向変更処理を実行中であることを示す情報の保持方法はこれに限られず、制御部1001が、自動画像方向変更処理が実行されているか否かを判断することができるものであればよい。
上述したように、制御部1001は、通信部1004が座標方向変更命令を受信すると、座標方向変更命令及び画像方向変更命令を実行させる制御を行う。この座標方向変更命令は、通信部1004において受信した命令である。また、この画像方向変更命令は、制御部1001が自動画像方向変更処理を行うことにより実行される命令である。

0034

これらの動作により、撮像装置1000は、変更後の画像方向の撮像画像(図6の撮像画像1072)を出力し、変更後の座標(図8の座標1083)に基づいて撮像範囲の変更を行うことができる。したがって、画像方向(正方向/反転方向)と座標方向(正方向/反転方向)とが一致した状態で撮像画像を出力し、撮像範囲の変更を行うことができる。こうして、座標方向(正方向/反転方向)と座標方向(正方向/反転方向)とが不一致となることを防ぐことができる。

0035

一方、自動座標方向変更処理を実行している場合(S1500でYesの場合)、制御部1001は、受信した座標方向変更命令の引数を読出し、メモリ1002上の座標方向パラメータを変更する。また、制御部1001は、自動座標方向変更処理を終了する(S1511)。ステップS1511の処理を完了すると、制御部1001は、座標方向変更処理を終了する。
上述のように、自動座標方向変更処理は、通信部1004が画像方向変更命令を受信した後に実行される処理である。即ち、自動座標方向変更処理が実行されている場合(S1500でYesの場合)、通信部1004において既に画像方向変更命令が受信され前記命令が実行されている状態である。このような状態で、ステップS1511の処理を実行することにより、制御部1001は、通信部1004において受信した座標方向変更命令と通信部1004で受信した画像方向変更命令とを実行することができる。
これらの動作により、撮像装置1000は変更後の画像方向の撮像画像(図6の撮像画像1072)を出力し、変更後の座標(図8の座標1083)に基づいて撮像範囲の変更を行うことができる。したがって、画像方向(正方向/反転方向)と座標方向(正方向/反転方向)とが一致した状態で撮像画像を出力し、撮像範囲の変更を行うことができる。

0036

また、本実施形態においては、上述した自動座標方向変更処理を、座標方向変更能力問合せ命令への応答がAuto応答の場合のみ行うように構成してもよい。この場合、クライアント3000は、座標方向変更能力問合せ命令への応答がAuto応答であるので、通常、Autoの引数を持つ前記座標方向変更命令のみを送信するか、或いは、座標方向変更命令の送信自体を行わないように動作する。また、クライアント3000がAutoの引数を持たない前記座標方向変更命令を送信した場合には、本実施形態の撮像装置1000はエラー応答を返すようになっている。これらの動作により本実施形態においては、座標方向変更命令の受信がない場合であっても、画像方向変更命令の受信によって、画像方向(正方向/反転方向)と座標方向(正方向/反転方向)とが一致した状態で撮像画像を出力できる効果がある。
座標方向変更能力問合せ命令は、第4の命令の一例である。
このようにして、撮像装置1000は、撮像方向と座標方向とが常に一致するようにして、座標方向変更命令を実行させることができる。

0037

本実施形態に係る撮像装置1000は、画像方向と座標方向との何れか一方だけ変更された状態になることを防止することができる。これにより、ユーザが撮像装置1000から配信されている撮像画像を見ながら撮像範囲を変更する場合、配信されている撮像画像の方向と撮像範囲を変更させるための命令の方向を一致させることができる。したがって、ユーザの意図に沿った撮像範囲の変更を実現することができる。
また、撮像装置1000は、図5A、5B、7までに示す各命令に対して、正常応答、或いはエラー応答を要求元のクライアント3000に送信するようにしてもよい。即ち、撮像装置1000は、クライアント3000からの命令を正常に処理する場合、命令要求元のクライアント3000に正常応答を送信する。また、クライアント3000からの命令を正常に処理しない場合、撮像装置1000は、命令要求元のクライアント3000にエラー応答を送信する。このようにすれば、各命令の処理結果や処理タイミングをクライアント3000がより把握しやすくすることができる。
また、撮像装置1000は、画像方向変更命令、或いは座標方向変更命令の何れか一方の命令の実行中に、再度同じ命令を受信した場合や、保留中の命令の要求元とは別のクライアント3000から他方の命令を受信した場合、これらの命令に対してはエラー応答するようにしてもよい。

0038

<実施形態2>
実施形態2では、撮像画像をトリミングする領域を変更することによってクライアント3000に表示される撮像画像を変更する、所謂デジタルPTZ(Pan Tilt Zoom)機能を有する撮像装置2000を用いて説明を行う。
また、実施形態2では、ネットワーク3020を介して撮像装置2000に複数のクライアント3000が接続されている場合について説明する。
更に、実施形態2では、クライアント3000からの命令に対して命令が正常に実行されたことを示す正常レスポンス又は命令が実行されなかったことを示すエラーレスポンス(エラー応答)を行う例について説明する。
図11は、実施形態2に係る撮像装置2000の構成の一例を示す図である。本実施形態の撮像装置2000は、図1Bに示した様なパン駆動機構1101、チルト駆動機構1102、及び、ズーム機構1103を有さない。

0039

図12は、撮像装置2000のハードウェア構成の一例を示す図である。
撮像装置2000のメモリ1002は、実施形態1と同様に、制御部1001が自動座標方向変更処理又は自動画像方向変更処理を実行したことを示す情報を保持する。更に、本実施形態において、メモリ1002は、自動座標方向処理又は自動画像変更命令が、ネットワーク3020に接続された複数のクライアント3000のうち何れのクライアント3000からの命令に応じて実行されたものであるかについての情報を保持する。
撮像装置2000は、実施形態1における撮像装置1000と比較して、撮像制御部1006を有さない。撮像装置2000の制御部1001は、撮像部1003が撮像した撮像画像の一部を切り出した撮像画像を生成し、通信部1004を介してクライアント3000に送信する。
実施形態2における撮像装置2000は、クライアント3000から撮像画像の切り出し位置についての指示をトリミングパラメータとして受信する。トリミングパラメータは、撮像部1003が生成する撮像画像をトリミングしてクライアント3000に配信する部分を特定するためのパラメータである。
切り出し位置についての指示は、第5の命令の一例である。

0040

図13は、トリミングパラメータの一例を示す図である。図13に示すトリミングパラメータは、撮像画像の水平方向を示すX座標、垂直方向を示すY座標にて表現される2点(x1,y1)、(x2,y2)から成り、この2点を対角とする長方形がトリミングする範囲を示す。
実施形態2において撮像装置2000は、クライアント3000からの命令を正常に処理する場合、命令要求元のクライアント3000に正常応答を送信する。また、クライアント3000からの命令を正常に処理しない場合、撮像装置2000は、命令要求元のクライアント3000にエラー応答を送信する。図14Aは、正常応答の一例を示す図である。また、図14Bは、エラー応答の一例を示す図である。

0041

次に、実施形態2における撮像装置2000のメイン処理について実施形態1の図9を用いて説明する。
まず、撮像装置2000の制御部1001は、イベント待ちを行う(S1100)。本実施形態では、撮像装置2000は、画像取得、撮像範囲変更命令受信、画像方向変更命令受信、座標方向変更命令受信のイベントが生じた場合にイベント有りと判断する。
画像取得イベントが発生すると、制御部1001は、配信画像作成処理を行う(S1101)。本実施形態の配信画像作成処理について、実施形態1において図10Aを用いて説明した処理と異なる点について説明する。本実施形態では制御部1001は、配信画像作成処理において、画像方向パラメータがOFF(正方向)である場合(図10AのステップS1200においてNoの場合)、図13に示したトリミングパラメータに従い、撮像画像をトリミングする。ここでトリミングとは、撮像部1003の撮像範囲からトリミングパラメータにより特定される領域の撮像画像を切り出すことを言う。

0042

制御部1001は、画像方向パラメータがON(反転方向)である場合(S1200でYesの場合)、図10Aに示したステップS1201において画像方向パラメータに従い画像方向を変更した後に、トリミングパラメータに従って撮像画像をトリミングする。撮像画像をトリミングすると、制御部1001は、トリミングした撮像画像でメモリ1002に記憶されている撮像画像を上書きし、配信画像作成処理を終了する。
配信画像作成処理が終了すると制御部1001は送信処理を行う(S1102)。送信処理において制御部1001は、撮像装置2000からの映像配信を要求しているクライアント3000に対して、ステップS1101の配信画像作成処理にてトリミングされた配信画像を、通信部1004を介して送信する。送信処理を行った後、制御部1001は、ステップS1100に戻って処理を行う。

0043

また、制御部1001は、クライアント3000から撮像範囲変更命令を受信すると、撮像範囲変更処理を行う(S1110)。本実施形態における撮像範囲変更処理について、実施形態1において図10Bを用いて説明した処理と異なる点について説明する。撮像範囲変更処理において本実施形態に係る制御部1001は、図10Bに示したステップS1300及びステップS1301の処理を行った後、図10BのステップS1302においてトリミングパラメータを算出する。即ち、制御部1001は、取得した座標方向パラメータがON(反転方向)である場合は、座標系を図8の座標1083のように反転させてトリミング範囲を決める。一方、取得した座標方向パラメータがOFF(正方向)である場合は、制御部1001は、座標系を図8の座標1082のように反転させないでトリミング範囲を決める。

0044

続いて、本実施形態の制御部1001は、ピクセルを単位とする座標におけるトリミング範囲の位置を求める。図8の座標2082及び座標2083は、左下の頂点を原点とし、ピクセルを単位とするX座標とY座標とによって表される座標である。制御部1001は、図8の座標2082、座標2083に示すように、決定したトリミング範囲の対角を成す2つの頂点に対応する、撮像画像上のピクセル座標2点(x1,y1)と(x2,y2)とをトリミングパラメータとして算出する。そして、制御部1001は、算出したトリミングパラメータをメモリ1002に記憶する。そして、制御部1001は、撮像範囲変更処理を終了する。
また、本実施形態に係る制御部1001は、クライアント3000から画像方向変更命令を受信すると、画像方向変更処理を行う(S1120)。また、本実施形態に係る制御部1001は、クライアント3000から座標方向変更命令を受信すると、座標方向変更処理を行う(S1130)。

0045

次に、ステップS2120の画像方向変更処理について説明する。まず、制御部1001は、メモリ1002を参照し、画像方向変更命令を送信したクライアント3000から受信した座標方向変更命令に応じて自動画像方向変更処理を実行しているかどうか判定する。
ここで、自動画像方向変更処理は、実施形態1と同様に、通信部1004が座標方向変更命令を受信すると実行される処理である。即ち、自動画像方向変更処理を実行している場合には、通信部1004は、既に座標方向変更命令を受信している。また、自動画像方向変更処理を実行していない場合には、通信部1004は、座標方向変更命令を受信していない。
制御部1001は、自動画像方向変更処理を実行しているかどうかの判定を、メモリ1002を参照することにより行う。メモリ1002は、実施形態1と同様に、自動画像方向変更処理を実行したか否かについての情報を保持する。更にメモリ1002は、ネットワーク3020を介して撮像装置2000に接続された複数のクライアント3000のうち何れのクライアント3000からの座標方向変更命令に応じて自動画像方向変更処理が実行されたかについての情報を保持する。制御部1001は、自動画像方向変更処理を実行する際に、前記自動画像方向変更処理が何れのクライアント3000からの座標方向変更命令に応じて為されるものかについての情報をメモリ1002に対して保持させる制御を行う。
自動画像方向変更処理を実行していない場合、制御部1001は、画像方向変更命令を送信したクライアント3000が前記画像方向変更命令を送信する前に送信した別の画像方向変更命令に応じて自動座標方向変更処理を実行しているか判定する。

0046

ここで、自動座標方向変更処理は、実施形態1において説明したのと同じく、通信部1004が画像方向変更命令を受信すると、実行される処理である。即ち、自動座標方向変更処理を実行している場合には、通信部1004は、既に画像方向変更命令を受信している。また、自動座標方向変更処理を実行していない場合には、通信部1004は、画像方向変更命令を受信していない。
制御部1001は、自動座標方向変更処理を実行しているかの判定を、メモリ1002を参照することにより行う。メモリ1002は、実施形態1と同様に、自動座標方向変更処理を実行したか否かについての情報を保持する。更に、メモリ1002は、ネットワーク3020を介して撮像装置2000に接続された複数のクライアント3000のうち何れのクライアント3000からの画像方向変更処理に応じて自動座標方向変更処理が実行されたかについての情報を保持する。制御部1001は、自動座標方向変更処理を実行する際に、前記自動座標方向変更処理が何れのクライアント3000からの画像方向変更命令に応じて為されるものかについての情報をメモリ1002に対して保持させる制御を行う。

0047

自動座標方向変更処理を実行中である場合は、制御部1001は、現在受信中の画像方向変更命令に対してエラー応答を送信する。即ち、通信部1004が現在受信した画像方向変更命令送信元のクライアント3000から既に画像方向変更命令を受信している場合には、制御部1001は、現在受信した画像方向命令に対してエラー応答を送信する。
このようにして、制御部1001は、画像方向変更命令を連続して受信した場合には、最初に受信した画像方向変更命令のみを実行させる制御を行う。こうして、本実施形態の撮像装置2000は、同一のクライアント3000からの命令により、画像方向変更命令を重複して実行することを防止することができる。

0048

自動座標方向変更処理を実行中でない場合、制御部1001は、受信した画像方向変更命令の引数を読出し、メモリ1002上の画像方向パラメータを変更する。更に、制御部1001は、自動座標方向変更処理を行う。
上述したように、自動座標方向変更処理が開始されると、制御部1001は、メモリ1002に自動座標方向変更処理を実行したことを示す情報を保持させる。自動座標方向変更処理を実行中であることを示す情報は、実施形態1で述べたのと同様にしてメモリ1002に保持させることができる。
そして、制御部1001は、計時部1005を使用し、今回受信した画像方向変更命令を送信したクライアント用のタイマ起動する。

0049

次に、制御部1001は、前記実行した画像方向変更命令に対する正常応答を、前記画像方向変更命令を送信したクライアント3000に送信する。
このように、本実施形態の制御部1001は、画像方向変更命令を受信すると、画像方向変更命令及び座標方向変更命令を実行する。この画像方向変更命令は、通信部1004が受信した画像方向変更命令である。また、この座標方向変更命令は、制御部1001が自動座標方向変更処理を行うことにより実行される命令である。

0050

一方、自動画像方向変更処理を実行中である場合は、制御部1001は、画像方向変更命令を送信したクライアント用のタイマを削除する。
そして、制御部1001は、受信した画像方向変更命令の引数を読出し、メモリ1002上の画像方向パラメータを変更する。また、制御部1001は、自動画像方向変更処理を終了する。
次に、制御部1001は、前記実行した画像方向変更命令に対する正常応答を、前記画像方向変更命令を送信したクライアント3000に送信する。

0051

このように、制御部1001は、自動画像方向変更処理を実行した状態で画像方向変更命令を受信した場合に、自動画像方向変更処理を終了して、画像方向変更命令及び座標方向変更命令を実行する。この画像方向変更命令は、通信部1004が受信した画像方向変更命令である。また、この座標方向変更命令は、自動画像方向変更処理を実行する前に通信部1004において受信された座標方向変更命令である。
これにより、撮像装置2000は、変更後の画像方向の撮像画像(図6の撮像画像1072)を出力し、変更後の座標(図8の座標2083)に基づいて撮像範囲の変更を行うことができる。したがって、画像方向(正方向/反転方向)と座標方向(正方向/反転方向)とが一致した状態で撮像画像が出力され、撮像範囲の変更を行うことができる。
このようにして、撮像装置2000は、撮像方向と座標方向とが常に一致するようにして、画像方向変更命令を実行させることができる。

0052

本実施形態では、制御部1001は、自動画像方向変更処理又は自動座標方向変更処理が画像方向変更命令を送信したクライアント3000からの命令に応じて実行された処理であるか判定する。このようにすることで、制御部1001は、クライアント3000から画像方向変更命令を受信すると、画像方向変更命令及び座標方向変更命令を実行することができる。これにより、画像方向と座標方向とが一致するようにして両方の命令を実行させる制御をクライアント3000ごとに行うことができる。
又は、制御部1001は命令が画像方向変更命令を送信したクライアント3000によってなされた命令であるかについての判定を行わないようにしてもよい。この場合、クライアント3000を区別せず、撮像装置に対して1対の命令がなされた場合に両方の命令が実行される。したがって、複数のクライアント3000が画像方向変更命令又は座標方向変更命令を行う場合でも、撮像装置2000は画像方向と座標方向が一致するようにして両方の命令を実行させることができる。

0053

このように、本実施形態の制御部1001は、座標方向変更命令を受信すると、座標方向変更命令及び画像方向変更命令を実行する。この座標方向変更命令は、通信部1004が受信した座標方向変更命令である。また、この画像方向変更命令は、制御部1001が自動画像方向変更処理を行うことにより実行される命令である。

0054

一方、自動座標方向変更処理を実行中である場合は、制御部1001は、座標方向変更命令を送信したクライアント用のタイマを削除する。
そして、制御部1001は、受信した座標方向変更命令の引数を読出し、メモリ1002上の座標方向パラメータを変更する。また、制御部1001は、自動座標方向変更処理を終了する。
次に、制御部1001は、実行した座標方向変更命令に対する正常応答を、前記座標方向変更命令を送信したクライアント3000に送信する。

0055

このように、制御部1001は、自動座標方向変更処理を実行した状態で座標方向変更命令を受信した場合に、自動座標方向変更処理を終了して、座標方向変更命令及び画像方向変更命令を実行する。この座標方向変更命令は、通信部1004が受信した座標方向変更命令である。また、この画像方向変更命令は、自動座標方向変更処理を実行する前に通信部1004において受信された画像方向変更命令である。
これにより、撮像装置2000は、変更後の画像方向の撮像画像(図6の撮像画像1072)を出力し、変更後の座標(図8の座標2083)に基づいて撮像範囲の変更を行うことができる。したがって、画像方向(正方向/反転方向)と座標方向(正方向/反転方向)とが一致した状態で撮像画像を出力し、撮像範囲の変更を行うことができる。
このようにして、撮像装置2000は、撮像方向と座標方向とが常に一致するようにして、画像方向変更命令を実行させることができる。

0056

次に、座標方向変更処理について説明する。座標方向変更処理では、上述の画像方向変更処理と同様の処理を行う。
まず、制御部1001は、メモリ1002を参照し、座標方向変更命令を送信したクライアント3000から受信した画像方向変更命令に応じて自動座標方向変更処理を実行しているかどうか判定する。
自動座標方向変更処理を実行していない場合、制御部1001は、自動画像方向変更処理を実行しているかどうか判定する。
自動画像方向変更処理を実行中である場合は、制御部1001は、現在受信中の座標方向変更命令に対してエラー応答を送信する。即ち、通信部1004が既に座標方向変更命令を受信している場合には、制御部1001は、現在受信中の座標方向命令に対してエラー応答を送信する。
このようにして、制御部1001は、座標方向変更命令を連続して受信した場合には、最初に受信した座標方向変更命令のみを実行させる制御を行う。こうして、本実施形態の撮像装置2000は、座標方向変更命令を重複して実行することを防止することができる。

0057

自動画像方向変更処理を実行中でない場合、制御部1001は、受信した座標方向変更命令の引数を読出し、メモリ1002上の座標方向パラメータを変更する。更に、制御部1001は、自動画像方向変更処理を行う。
そして、制御部1001は、計時部1005を使用し、今回受信した座標方向変更命令を送信したクライアント用のタイマを起動する。
次に、制御部1001は、前記実行した座標方向変更命令に対する正常応答を、前記座標方向変更命令を送信したクライアント3000に送信する。

0058

本実施形態では、制御部1001は、自動画像方向変更処理又は自動座標方向変更処理が座標方向変更命令を送信したクライアント3000からの命令に応じて実行された処理であるか判定する。このようにすることで、制御部1001は、クライアント3000から座標方向変更命令を受信すると、画像方向変更命令及び座標方向変更命令を実行することができる。これにより、制御部1001は、画像方向と座標方向が一致するようにして両方の命令を実行させる制御をクライアント3000ごとに行うことができる。
又は、制御部1001は、命令が座標方向変更命令を送信したクライアント3000によってなされた命令であるかについての判定を行わないようにしてもよい。この場合、制御部1001は、クライアント3000を区別せず、撮像装置に対して1対の命令がなされた場合に両方の命令を実行する。したがって、複数のクライアント3000が画像方向変更命令又は座標方向変更命令を行う場合でも、撮像装置2000は、画像方向と座標方向とが一致するようにして両方の命令を実行させることができる。
このようにすれば、座標方向変更命令及び画像方向変更命令のうち一方のみが実行されることがないので、座標方向と画像方向とが不一致となることを防ぐことができる。

0059

上述した動作により、撮像装置2000は、変更後の画像方向の撮像画像(図6の撮像画像1072)を出力し、変更後の座標(図8の座標2083)に基づいて撮像範囲の変更を行うことができる。したがって、撮像装置2000は、画像方向(正方向/反転方向)と座標方向(正方向/反転方向)とが一致した状態で撮像画像を出力し、撮像範囲の変更を行うことができる。
以上の処理により、撮像装置2000は、画像の方向と撮像可能範囲の座標の方向とで片方だけ変更された状態になることを防止することができる。また、撮像装置2000は、複数のクライアント3000から受信する画像方向変更命令、座標方向変更命令を適切に処理し、正常/エラー応答を返送することができる。
本実施形態では、ネットワーク3020を介して撮像装置2000に複数のクライアント3000が接続されている場合の処理について説明した。また本実施形態では、クライアント3000からの命令に対して命令が正常に実行されたことを示す正常レスポンス又は命令が実行されなかったことを示すエラーレスポンスを行う場合の処理について説明した。これらの処理は、本実施形態のように所謂デジタルPTZ機能を有する撮像装置に適用する場合に限られず、実施形態1において説明した撮像装置にも適用することができる。

0060

<実施形態3>
[ONVIFでの動作]
本実施形態では、上述した画像方向変更命令、座標方向変更命令、画像方向変更能力問い合わせ命令、及び、座標方向変更能力問い合わせ命令は、例えば、ONVIF規格に基づいて定められているものとして説明する。ONVIF規格では、XML Schema Definition言語(以下、XSDと称することがある)を用いて前記命令に使用されるデータの型定義が行われると共に、命令はXMLを用いて記述される。また、本実施形態の撮像装置は、前記ONVIF規格のNetwork Video Transmitter(以下、NVTと称することがある)として動作する。
以下に図14を参照して、本実施形態で用いるXSDの型定義について説明する。図14Aは、画像方向変更命令、及び、画像方向変更能力問い合わせ命令で用いられるVideoSourceConfigurationExtension型を示す図である。図14Aにおいて、最初のフィールドはRotateフィールドであり、その型はRotate型であることを示している。また、VideoAourceConfigurationExtension型において、最後のフィールドはExtensionフィールドであり、不図示のVideoAourceCOnfigurationExtensiuon2型であることを示す。

0061

図14Bは、前記Rotate型の定義を示す図である。Rotate型では、Modeフィールド及びDegreeフィールド、及び、Extensionフィールドを含む。最初のフィールドはModeフィールドであり、フィールドはRotateMode型であることを示す。Degreeフィールドは、XMLで定義された整数型の一つであるところのintであることを示す。また、Extensionフィールドは、RotateExtension型である。本実施形態では、Degreeフィールドと、Extensionフィールドとは、省略することが可能となっている。また、Degreeフィールドは、画像方向の回転角度を示し、省略された場合には180°の回転角度を示すように構成されている。
図14Cは、前記RotateMode型の定義を示す図である。RotateMode型は、その値が制限されたstring型である。また、RotateMode型がとれる値は、OFF、ON、及び、AUTOであることが示されている。
また、図14Dは、座標方向変更命令、及び、座標方向変更能力問い合わせ命令で用いられるPTControlDirection型の構成を示す図である。PTControlDirection型は、不図示のEFlipフィールド、Reverseフィールド、及び、不図示のExtensionフィールドを含む。EFlipフィールド、Reverseフィールド、Extensionフィールドの型は、それぞれ、EFlip型、Reverse型、PTControlDirectionExtension型である。
図14Eは、前記Reverse型の定義を示す図である。Reverse型は、その構成要素として、ReverseMode型のModeフィールドを有する。
図14Fは、前記ReverseMode型の定義を示す図である。RverseMode型は、その値が制限されたstring型である。また、ReverseMode型がとれる値は、OFF、ON、AUTO、及び、Extendedであることが示されている。

0062

本実施形態のクライアント3000は、画像方向変更能力問い合わせ命令として、ONVIFに定義されたGetCompatibleVideoSourceConfiguration命令、GetProfile命令、GetProfiles命令、GetVideoSourceConfiguration命令、GetVideoSourceConfigurations命令等を、本実施形態の撮像装置に送信する。本実施形態の撮像装置は、前記それぞれの画像方向変更能力問い合わせ命令に対し、画像方向変更能力が存在する場合は、例えば、上述したRotateフィールド内のModeフィールドの値をAUTOに設定して、GetCompatibleVideoSourceConfigurationResponse、GetProfileResponse、GetProfilesResponse、GetVideoSourceConfigurationResponse、GetVideoSourceConfigurationsResponseを返す。これらの動作により、本実施形態の撮像装置では、クライアント3000に対し、画像方向変更の選択肢として自動変更のみがあることを示すことができる。

0063

その後、クライアント3000が、座標方向変更命令としてSetConfiguration命令を送信する。SetConfiguration命令は、その内部にExtensionフィールドを含んだPTZConfigurationフィールドが含められて送信される。Extensionフィールドには、PTControlDirectionフィールドが含まれている。また、PTControlDirectionフィールドにはReverseフィールドを含み、Reverseフィールドは上述したReverse型を持つ。前記ReverseフィールドはReverseMode型のModeフィールドを含み、Modeフィールドによって本実施形態の座標方向変更命令のON、OFFを指示するようになっている。図15Aは、ONの場合の座標方向変更命令(SetConfiguration命令)の構成を示す図である。
上述したように、本実施形態の撮像装置は、前記座標方向変更命令(SetConfiguration命令)を受信すると、座標方向の変更と共に、自動変更となっているところの画像方向変更も併せて行うようになっている。これらの動作により、本実施形態の撮像装置においては、画像方向(正方向/反転方向)と座標方向(正方向/反転方向)とが一致した状態で撮像画像を出力し、撮像範囲の変更を行うことができる。また、これらの動作により、本実施形態の撮像装置においては、座標方向(正方向/反転方向)と撮像画像の画像方向(正方向/反転方向)とが不一致となることを防ぐことができる。

0064

上述した撮像装置の例では、座標方向変更命令(SetConfiguration命令)の受信に伴い、座標方向変更と画像方向変更とを併せて行うように構成した。しかしながら、画像方向変更命令の受信に伴って、画像方向変更と座標方向変更とを併せて行うように構成することもできる。
また、本実施形態のクライアント3000は、座標方向変更能力問い合わせ命令として、例えば、ONVIFに定義されたGetConfiguration命令、GetConfigurationOptions命令、GetConfigurations命令等を、本実施形態の撮像装置に送信する。本実施形態では、前記座標方向変更能力問い合わせ命令に対して、前記Reverseフィールド内のModeフィールドの値をAUTOに設定して応答を返すように構成してもよい。この場合、Reverseフィールド内のModeフィールドの値がAUTOになっている、GetConfigurationResponse、GetConfigurationOptionsResponse、GetConfigurationsResponseが、撮像装置からクライアント3000へ送信される。これらの動作により、本実施形態の撮像装置では、クライアント3000に対し、座標方向変更の選択肢として自動変更のみがあることを示すことができる。

0065

その後、クライアント3000は、画像方向変更命令としてSetVideoSourceConfiguration命令を送信する。SetVideoSourceConfiguration命令は、その内部にExtensionフィールドを含んだConfiguratrationフィールドを含む。前記Extensionフィールドは、VideoSourceConfigurationExtension型のデータであり、Rotateフィールドを含む。Rotateフィールドは、Rotate型のデータであり、RotateMode型のModeフィールド、int型のDegreeフィールド、RotateExtension型のExtensionフィールドを含むことができる。上述したように、Degreeフィールドと、Extensionフィールドとは、省略することが可能となっている。また、SetVideoSourceConfiguration命令では、前記Modeフィールドによって、画像方向変更命令のON、OFFを指示するようになっている。図15Bは、Modeフィールドの値がOFFに設定された画像方向変更命令(SetVideoSourceConfiguration命令)の構成例を示す図である。
上述したように、本実施形態の撮像装置においては、前記画像方向変更命令(SetVideoSourceConfiguration命令)を受信すると、画像方向の変更と共に、自動変更となっているところの座標方向変更も併せて行うようになっている。これらの動作により、本実施形態の撮像装置においては、画像方向(正方向/反転方向)と座標方向(正方向/反転方向)とが一致した状態で撮像画像を出力し、撮像範囲の変更を行うことができる。また、これらの動作により、本実施形態の撮像装置においては、座標方向(正方向/反転方向)と撮像画像の画像方向(正方向/反転方向)とが不一致となることを防ぐことができる。

0066

<その他の実施形態>
実施形態は必ずしも上述の限りでなく、部分的に変更されてもよい。実施形態1から実施形態3まででは画像方向変更、座標方向変更のインタフェースは、正向き/反転向きの何れかを指定する場合について説明したがこの限りではない。90度毎の指定や、1度毎の指定ができるようなインタフェースであってもよい。
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(又はCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。

0067

以上、本発明の好ましい実施形態について詳述したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
なお、上述した各実施形態では、撮像装置自体が自身の制御を行う様に説明を行ったが、撮像装置と接続された制御装置(撮像制御装置)等が、撮像装置を制御するようにしてもよい。

0068

1000撮像装置、1001 制御部、1002メモリ、1004通信部、1006撮像制御部

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