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技術 歯科用ツール及び液体供給管

出願人 株式会社ナカニシ
発明者 井上大和
出願日 2015年3月6日 (5年1ヶ月経過) 出願番号 2015-044966
公開日 2016年9月8日 (3年7ヶ月経過) 公開番号 2016-163645
状態 特許登録済
技術分野 歯科用機器・補助機器
主要キーワード 噴霧機器 加圧水源 加圧エア源 隔離部材 歯科機器 ストップ弁 歯科用ツール 液体経路
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2016年9月8日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (9)

課題

構造が簡単で安価な歯科装置を提供することを課題とする。

解決手段

給水ユニット歯科用ハンドピースとを結ぶ液体供給管20は、水を通す水管21と、この水管21を囲う外管22で構成する。図4の(a)にて、水管21に通水すると共に水管21と外管22との間に、通水より高圧の空気を供給する。すると、図4の(b)に示すように、圧力差により、水管21が小さな径D2へ縮径される。通水を停止すると同時に、高圧の空気を排出すると、圧力差がなくなり、水管21は元の径D1に戻る。図4の(b)から図4の(a)に戻る際に、水が水管21内へ吸引される。結果、歯科用ハンドピースの先端から水が垂れることはなくなる。

効果

水管に、外管を取付け、この外管に流体管及び流体圧切換弁を取付けるだけで済むため、構造が極めて簡単であり、安価である。

概要

背景

図7に示すように、歯科現場では、ハンドピース101から水102を噴射し、この噴射した水102で歯の表面や歯の周囲を清掃することが行われている。
ハンドピース101は、衛生上の要求から、頻繁に加熱滅菌が施される。ハンドピース101内に熱に弱い電磁弁などのストップ機構は内蔵されない。

また、ポンプストップ弁を内蔵する給水ユニット103から1〜2mのチューブ104が延ばされるが、ハンドピース101を自由に動かすためには、チューブ104はゴム樹脂などの可撓性材料で構成される。

図8(a)に示すチューブ104は給水前であって、その内径はd1である。このチューブ104に加圧水102を供給すると、水圧でチューブ104がd1より大径のd2に膨らむ(図8(b))。
ペダルを操作することで、ストップ弁を閉じると給水が止まる。ストップ弁は給水ユニット103に内蔵されており、その上、ハンドピース101の水路開放されているため、ハンドピース101から圧が逃げ、結果、図8(a)の形態に戻る。

このときに、図8(b)から図8(a)へチューブ内体積が減少した分だけ、水がハンドピース101の先から垂れる。

何れにしても、ハンドピース101の先端から水が垂れて、患者不快感を与えるために対策が必要となる。
そこで、歯科用ハンドピース滴下防止技術が各種提案されている(例えば、特許文献1(図)参照)。

特許文献1の図では、弁が閉じている。ソレノイド(13)(括弧付き数字は、特許文献1に記載された符号を示す。以下同様)を励磁すると、部材(15)が図面で左へ移動し、弁(9)が左に移動する。弁(9)が左へ移動すると、弁開状態になる。
すると、水の供給管(2)から供給側室(4)に供給された水は弁穴(7)を通過して排出側室(5)に至り、排出管(3)から排出(供給)される。弁開で歯の清掃などが行われる。

ペダルを踏むなどしてソレノイド(13)への通電を停止すると、弁(9)、部材(15)が共に図右へ移動する。弁(9)が弁閉じ位置に達した後も、部材(15)はさらに右へ移動する。すると、排出側室(5)が吸引作用を発揮し、排出管(3)内の水の一部が吸引される。結果、滴下が抑制される。

特許文献1の図に示される滴下防止装置は、構造が複雑であり、当然高価になる。
構造が複雑であると、故障頻度が高まる。加えて、高価であることが滴下防止装置の普及を妨げることになる。
しかし、このような滴下防止装置の普及が求められる中、構造が簡単で安価な滴下防止装置(歯科用ツール)が強く望まれる。

概要

構造が簡単で安価な歯科装置を提供することを課題とする。給水ユニットと歯科用ハンドピースとを結ぶ液体供給管20は、水を通す水管21と、この水管21を囲う外管22で構成する。の(a)にて、水管21に通水すると共に水管21と外管22との間に、通水より高圧の空気を供給する。すると、の(b)に示すように、圧力差により、水管21が小さな径D2へ縮径される。通水を停止すると同時に、高圧の空気を排出すると、圧力差がなくなり、水管21は元の径D1に戻る。の(b)からの(a)に戻る際に、水が水管21内へ吸引される。結果、歯科用ハンドピースの先端から水が垂れることはなくなる。水管に、外管を取付け、この外管に流体管及び流体圧切換弁を取付けるだけで済むため、構造が極めて簡単であり、安価である。

目的

本発明は、構造が簡単で安価な歯科用ツールを提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

歯科用ハンドピースと、この歯科用ハンドピースへ供給する加圧水を停止する水路ストップ弁と、この水路ストップ弁から延びて前記歯科用ハンドピースに接続され前記加圧水を通す可撓性の水管と、を備える歯科用ツールにおいて、この歯科用ツールは、前記水管の一部又は全部を外管で囲い、この外管内を空間とし、前記外管に前記加圧水よりも高圧流体を供給する流体管を接続し、この流体管に前記空間へ前記高圧の流体を供給する又は前記空間から圧を抜く流体圧切換弁を設け、前記水路ストップ弁が閉じられるときに、前記流体圧切換弁を圧抜き側へ切り換えるようにしたことを特徴とする歯科用ツール。

請求項2

前記高圧の流体は、加圧エアであることを特徴とする請求項1記載の歯科用ツール。

請求項3

液体が流れる液体経路と、前記液体経路の隣に設けられ前記液体の圧力と異なる圧力の流体が流れる流体経路と、前記液体経路と前記流体経路との間に配置され前記液体経路と前記流体経路とを隔てる隔離部材と、を備え、前記隔離部材は、前記流体の圧力に応答して前記液体経路の体積を減らし、前記流体の圧力の低下に基づいて前記液体経路の体積を復元することを特徴とする液体供給管

請求項4

前記隔離部材は、前記液体経路を前記液体が運動しているときに前記流体の圧力に応じて前記液体経路の体積を減らし、前記運動が停止するときの前記流体の圧力の低下に基づいて、前記液体の圧力に独立に前記液体経路の体積を復元することを特徴とする請求項3記載の液体供給管。

技術分野

0001

本発明は、先端から水を噴射する形式噴射ノズル(例えば、歯科用ハンドピースの噴射ノズル)に好適な液体供給管に関する。

背景技術

0002

図7に示すように、歯科現場では、ハンドピース101から水102を噴射し、この噴射した水102で歯の表面や歯の周囲を清掃することが行われている。
ハンドピース101は、衛生上の要求から、頻繁に加熱滅菌が施される。ハンドピース101内に熱に弱い電磁弁などのストップ機構は内蔵されない。

0003

また、ポンプストップ弁を内蔵する給水ユニット103から1〜2mのチューブ104が延ばされるが、ハンドピース101を自由に動かすためには、チューブ104はゴム樹脂などの可撓性材料で構成される。

0004

図8(a)に示すチューブ104は給水前であって、その内径はd1である。このチューブ104に加圧水102を供給すると、水圧でチューブ104がd1より大径のd2に膨らむ(図8(b))。
ペダルを操作することで、ストップ弁を閉じると給水が止まる。ストップ弁は給水ユニット103に内蔵されており、その上、ハンドピース101の水路開放されているため、ハンドピース101から圧が逃げ、結果、図8(a)の形態に戻る。

0005

このときに、図8(b)から図8(a)へチューブ内体積が減少した分だけ、水がハンドピース101の先から垂れる。

0006

何れにしても、ハンドピース101の先端から水が垂れて、患者不快感を与えるために対策が必要となる。
そこで、歯科用ハンドピースの滴下防止技術が各種提案されている(例えば、特許文献1(図)参照)。

0007

特許文献1の図では、弁が閉じている。ソレノイド(13)(括弧付き数字は、特許文献1に記載された符号を示す。以下同様)を励磁すると、部材(15)が図面で左へ移動し、弁(9)が左に移動する。弁(9)が左へ移動すると、弁開状態になる。
すると、水の供給管(2)から供給側室(4)に供給された水は弁穴(7)を通過して排出側室(5)に至り、排出管(3)から排出(供給)される。弁開で歯の清掃などが行われる。

0008

ペダルを踏むなどしてソレノイド(13)への通電を停止すると、弁(9)、部材(15)が共に図右へ移動する。弁(9)が弁閉じ位置に達した後も、部材(15)はさらに右へ移動する。すると、排出側室(5)が吸引作用を発揮し、排出管(3)内の水の一部が吸引される。結果、滴下が抑制される。

0009

特許文献1の図に示される滴下防止装置は、構造が複雑であり、当然高価になる。
構造が複雑であると、故障頻度が高まる。加えて、高価であることが滴下防止装置の普及を妨げることになる。
しかし、このような滴下防止装置の普及が求められる中、構造が簡単で安価な滴下防止装置(歯科用ツール)が強く望まれる。

先行技術

0010

実公昭47−40153号公報

発明が解決しようとする課題

0011

本発明は、構造が簡単で安価な歯科用ツールを提供することを課題とする。

課題を解決するための手段

0012

歯科用ハンドピースと、この歯科用ハンドピースへ供給する加圧水を停止する水路ストップ弁と、この水路ストップ弁から延びて前記歯科用ハンドピースに接続され前記加圧水を通す可撓性の水管と、を備える歯科用ツールにおいて、
この歯科用ツールは、前記水管の一部又は全部を外管で囲い、この外管内を空間とし、前記外管に前記加圧水よりも高圧流体を供給する流体管を接続し、この流体管に前記空間へ前記高圧の流体を供給する又は前記空間から圧を抜く流体圧切換弁を設け、
前記水路ストップ弁が閉じられるときに、前記流体圧切換弁を圧抜き側へ切り換えるようにしたことを特徴とする

0013

高圧の流体は、加圧エアであることを特徴とする。

0014

液体が流れる液体経路と、液体経路の隣に設けられ液体の圧力と異なる圧力の流体が流れる流体経路と、液体経路と流体経路との間に配置され液体経路と流体経路とを隔てる隔離部材と、を備え、
隔離部材は、流体の圧力に応答して液体経路の体積を減らし、流体の圧力の低下に基づいて液体経路の体積を復元することを特徴とする。

0015

隔離部材は、液体経路を液体が運動しているときに流体の圧力に応じて液体経路の体積を減らし、運動が停止するときの流体の圧力の低下に基づいて、液体の圧力に独立に液体経路の体積を復元することを特徴とする。

発明の効果

0016

通水中は、水管と外管との間に流体で圧を掛け、水管を縮径させておく。通水停止時に、水管と外管との間から圧を抜くと、水管が増径し、残存水を水管へ吸引する。外管を長くするだけで吸引力を高めることができる。結果、噴射ノズル(以下、歯科用ハンドピースという。)から水が垂れることはない。

0017

従前のチューブに相当する水管に、外管を取付け、この外管に流体管及び流体圧切換弁を接続させるだけで済むため、構造が極めて簡単であり、安価である。
よって、本発明によれば、構造が簡単で安価な液体供給管が提供される。

0018

高圧の流体は、加圧エアとした。高圧の流体は水、エア、その他の流体の何れもあっても差し支えないが、エアであればコストが掛からず経済的である。

図面の簡単な説明

0019

本発明に係る歯科用ツールの斜視図である。
図1の2−2線断面図である。
水管と外管の断面図である。
外管の作用図である。
液体供給管の変形例の作用図である。
液体供給管の別の変形例の作用図である。
従来の歯科用ツールの斜視図である。
図7の8a−8a線断面図である。

実施例

0020

本発明の実施の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。

0021

図1に示すように、歯科用ツール10は、従事者歯科医師歯科衛生師)が手で持つ歯科用ハンドピース11と、この歯科用ハンドピース11から延びる液体供給管20と、この液体供給管20の端部を接続する給水ユニット30とを備えている。液体供給管20の長さは任意であるが、例えば1.5〜2.0mである。

0022

図2に示すように、液体供給管20は、水管21と、この水管21を囲う外管22とからなる。
水管21は、内径が1.5mm程度、外径が2.3mm程度の細いチューブであり、ポリウレタン単層チューブシリコンゴムの単層チューブ、ポリエチレン内層)/ポリウレタン(外層)の二層チューブ、フッ素系チューブ(内層)/ポリウレタン(外層)の二層チューブが採用できる。
また、液体供給管20に可撓性が要求されない場合には、外管22を金属製のパイプ等で構成することもできる。本実施形態では、液体供給管20は、全体として可撓性を有するものとしたが、これに限定されず、全体として可撓性を有していなくても良い。

0023

図3に示すように、水管21にスリーブ24を嵌め、このスリーブ24に外管22の端部を嵌め、ワイヤ25で結束する。水管21とスリーブ24の間を接着し、スリーブ24と外管22の間を接着してもよい。接着とワイヤ結束とを併用することもできる。これで、空間26が形成できた。また、本実施形態の液体供給管20においては、空間26を構成する外管22の端部(後述する加圧エアが流れる領域)が開放されているような構成であっても良い。換言すると、空間26を流体(加圧エア)流れ続ける状態であっても良い。さらに、水管21の端部には、逆止弁37が設けられている。

0024

給水ユニット30に、加圧水源31からの加圧水を供給/停止する水路ストップ弁32を備える。この水路ストップ弁32は、弁開で通水、弁閉で通水停止を行う。加圧水の圧力は、例えば、0.2MPa(ゲージ圧で約2.0kg/cm2)である。

0025

また、加圧エア源34から空間26まで延びる流体管35に流体圧切換弁36を設ける。この流体圧切換弁36は、弁開で加圧エアを空間26へ送る(若しくは加圧エアの圧で空間26を加圧する)。流体圧切換弁36を切換えると、加圧エアの供給が停止すると共に空間が大気に開放されて圧抜きが行われる。

0026

加圧エアの圧力は、加圧水の圧力より高く設定され、例えば、0.4MPa(ゲージ圧で約4.0kg/cm2)である。

0027

図4(a)に示す水管21は、給水前で且つエア供給前であって内径がD1である。この水管21に通水すると共に、水管21の外に加圧エアを注入すると、加圧エアの方が水より高圧であるため、水管21がD1より小径のD2まで縮む(図4(b))。
図4(b)の形態で、歯の清掃が行われる。

0028

図3で水路ストップ弁32を弁閉側に切換えると共に流体圧切換弁36を空間26が大気へ開放されるように切換える。すると、空間26はほぼ大気圧になる。
結果、図4(b)が、図4(a)に切換わり、小径のD2であった水管21が大径のD1に増径する。加えて、加圧水に、水道水を使用する場合は、不可避的に微細気泡を含んでおり、図4(b)から図4(a)へ変化するときに、水管21内が減圧され、気泡が大きくなる。気泡が大きくなったため、この気泡で水が押し出される。しかし、水管21が吸引ポンプ又は吸引スポイト役割を果たし、膨張する気泡を十分にカバーするだけの吸引性能が確保できるため、歯科用ハンドピース11から水が垂れる心配は皆無となる。

0029

本願発明の構成・動作を上記の実施形態と異なる表現で説明すると、以下のようになる。図1図6に示すように、本願発明は、液体41を噴射する噴射部42にその液体41を供給する液体供給管20に関する技術である。液体供給管20は、その液体41が流れる液体領域43と、その液体41の圧力を超える圧力の流体44を受ける高圧流体領域45と、液体領域43と高圧流体領域45との間に配置され、液体領域43と高圧流体領域45とを隔てる隔離部材21、51、61とを備えている。
ここにおいて、その隔離部材21、51、61は、高圧流体領域45に供給されるその流体44の圧力に応答して液体領域43の容積を減じ、高圧流体領域45に供給されるその流体44の圧力の低下に応答して液体領域43の容積を復元させる。

0030

また、その液体供給管20において、隔離部材21、51、61は、その液体41の供給に連動して供給されるその流体44の圧力が液体領域43の圧力を超えるとき液体領域43の容積を減じ、その液体41の供給停止に連動して停止されるその流体44の圧力の低下に対応して液体領域43の容積を復元させる。その隔離部材21、51、61は、液体41の圧力等に依存することなく、液体領域43の体積を復元(増加)させる。

0031

上述の液体供給管20に関して、さらに構成・動作を詳細に述べるとすると、その液体供給管20は、外側チューブ22と、隔離部材21、51、61として機能する内管21と、内管21の内側の第1の内部空間と、外側チューブ22と内管21との間の第2の内部空間とを備えている。ここにおいて、第1の内部空間は、液体領域43としての機能を提供し、第2の内部空間は、高圧流体領域45としての機能を提供する。そして、内管21は、第2の内部空間の圧力に応答して収縮し、その流体44の圧力の低下に依存する第2の内部空間の圧力の低下に応答して復元する。

0032

上述の液体供給管20に関して、変形例について構成・動作を詳細に述べる。図5に示すように、その変形例における液体供給管20は、伸縮性の低い外側チューブ52と、隔離部材として機能する内管51と、内管51の内側の第1の内部空間と、外側チューブ52と内管51との間の第2の内部空間とを備えている。ここにおいて、第1の内部空間は、高圧流体領域45としての機能を提供し、第2の内部空間は、液体領域43としての機能を提供する。そして、内管51は、第1の内部空間の圧力の上昇に応答して膨張し、その流体44の供給停止に依存する第1の内部空間の圧力の低下に応答して復元する。
図5のような構成の液体供給管20は、既に剛性のパイプ(液体用配管)が敷設されているような場面において有効である。その場合、例えば、その剛性のパイプよりも細い内管51を後からパイプ内に配置し、その内部を高圧流体領域45とする。このような液体供給管20を構成することで、既存の配管レイアウト等を変更することなく滴下防止の効果を奏することができる。

0033

上述の液体供給管20に関して、別の変形例についてさらに構成・動作を詳細に述べる。図6に示すように、別の変形例における液体供給管20は、外側チューブ62と、外側チューブ62の内側に一体的に設けられ隔離部材として機能する壁61と、壁61の第1の側面と外側チューブ62の内側とで囲まれた第1の内部空間と、その第1の側面の反対の第2の側面と外側チューブ62の内側とで囲まれた第2の内部空間とを備えている。
ここにおいて、第1の内部空間は、液体領域43としての機能を提供し、第2の内部空間は、高圧流体領域45としての機能を提供する。そして、第1の内部空間にその液体41が供給され第2の内部空間にその液体41の供給に連動してその流体44が供給されるとき、壁61は、第2の内部空間の圧力の上昇に応答して膨張することによって液体領域43の容積を減じ、第2の内部空間の圧力の低下に応答して復元することによって液体領域43の容積を復元させる。

0034

上述のように、本実施形態の液体供給管20は、液体を搬送する管21、51(または壁61)に直接的な力(圧力)を加え、液体領域の体積を減らした状態で噴射用の液体の供給を行なっている。例えば、二重管の内側の管21の内部を液体が流れる場合、その内側の管21の外側から力を加えている。また、二重管の内側の管51と外側の管52の間を液体が流れる場合、その内側の管51の内側から外向きに力を加えている。
そして、液体の供給停止とほぼ同時にその力を低下させて管21、51自体(または壁61自体)の復元作用を利用することで液体領域の体積を元に戻している。それによって、液体を搬送する管の内部(液体領域)に吸引作用が生じて滴下が抑制される。また、液体内の気泡などに起因する滴下であっても、その吸引作用によって抑制することが可能となる。

0035

図1図4に示すように、また、本願発明の液体供給管20を含む装置(医療用又は歯科用装置)全体の構成・動作を上記の実施形態と異なる表現で説明すると、以下のようになる。なお、以下の説明においては本願発明の理解を容易にするために、液体供給管20を流れる液体が水である場合を例示して本願発明の構成・動作を説明する。その医療用又は歯科用装置10は、医療用または歯科用のハンドピース11と、水41を供給する給水ユニット30と、給水ユニット30とハンドピース11とに接続され、給水ユニット30から供給される前記水をハンドピース11へ送る液体供給管20とを備えている。
その液体供給管20は、水41が通る水領域43と、水41の圧力よりも高圧の流体44を受ける高圧流体領域45と、水領域43と高圧流体領域45との間に配置され、水領域43と高圧流体領域45とを隔離する隔離部材21とを含んでいる。
ここにおいて、高圧流体領域45は、給水ユニット30から水41が供給されているときに、水41の流れに連動して供給されるその流体44を受ける。そして、隔離部材21は、高圧流体領域45に供給されるその流体44の圧力に応答して水領域43の容積を減じ、水41の供給停止に連動する前記その流体44の供給停止に応答して水領域43の容積を復元させる医療用または歯科用装置。

0036

上述の医療用または歯科用装置10についてさらに構成・動作を詳細に述べると、給水ユニット30は、高圧流体領域45に印加されるその流体44の圧力を抜く流体圧切換弁36と、水41を停止する水路ストップ弁32とを備えている。その流体圧切換弁36は、水路ストップ弁32が閉じられるときに、その流体圧切換弁36を圧抜き側へ切り換えて高圧流体領域45の圧力を低減させる。

0037

上述の医療用または歯科用装置10についてさらに構成・動作を詳細に述べる。その流体圧切換弁36は、水路ストップ弁32が開くことによるその液体41の供給に連動して高圧流体領域45にその流体44を供給する。このとき、隔離部材21は、その流体44の圧力が液体領域43の圧力を超えるとき液体領域43の容積を減少させるまた、その流体圧切換弁36は、水路ストップ弁32が閉じることによるその液体41の供給停止に連動して高圧流体領域45のその流体44の圧力を低下させる。このとき、隔離部材21は、その流体44の圧力の低下に対応して液体領域43の容積を復元させる。

0038

上述の医療用または歯科用装置10についてさらに構成・動作を詳細に述べる。その液体供給管20は、隔離部材21として機能する内管21と、内管21を覆う外管22とを含む二重管として構成されている。内管21は、水領域43として構成される第1の内部空間を有し、外管22は、外管22と内管21との間の高圧流体領域45として構成される第2の内部空間を有する。

0039

上述の医療用または歯科用装置10について変形例の構成・動作を詳細に述べる。図5に示すように、この変形例の医療用または歯科用装置10においては、その液体供給管20は、隔離部材51として機能する内管51と、内管51を覆う外管52とを含む二重管として構成されている。内管51は、高圧流体領域45を構成する第1の内部空間を有し、外管52は、外管52と内管51との間に水領域43を構成する第2の内部空間を有する。

0040

さらに、上述の医療用または歯科用装置10について別の変形例の構成・動作を詳細に述べる。図6に示すように、別の変形例の医療用または歯科用装置10において、その液体供給管20は、一重管62として構成されている。そして、一重管62には、その内側に設けられ隔離部材61として機能する壁61が配置されている。ここで、壁61の第1の側面と一重管62の内側の側面とで高圧流体領域45を構成し、第1の側面の反対の第2の側面と一重管62の内側の側面とで水領域43を構成する。

0041

さらに、上記の医療用または歯科用装置10における動作方法について簡単に述べる。図1図6に示すように、まず、その液体供給管20の水領域に水を通す[工程1]。このように給水ユニット30から水41が供給されているときに、水41の圧力よりも高圧の流体を高圧流体領域に供給する[工程2]。水領域43と高圧流体領域45との間に配置され、水領域43と高圧流体領域45とを隔離する隔離部材の両側面に圧力差を生じさせる[工程3]。このとき、その流体44は、水41の流れに連動して供給されるものであり、隔離部材21、51、61は、高圧流体領域45に供給されるその流体44の圧力に応答して水領域43の容積を減じる[工程4]。そして、隔離部材21、51、61は、水41の供給停止に連動するその流体44の供給停止に応答して水領域43の容積を復元させる[工程5]。

0042

上記のような医療用または歯科用装置の動作方法であって、給水ユニット30は、流体圧切換弁36によって高圧流体領域45に印加されるその流体44の圧力を抜く動作と、水路ストップ弁32による水41を停止する動作とを実行できるものとする。ここで、その流体圧切換弁36は、水路ストップ弁32が閉じられるときに、その流体圧切換弁36を圧抜き側へ切り換えて高圧流体領域45の圧力を低減させる[工程5’]。

0043

上記のような医療用または歯科用装置10の動作方法であって、その流体圧切換弁36は、水路ストップ弁32が開くことによるその液体41の供給に連動して高圧流体領域45にその流体44を供給する[工程1’]。このとき隔離部材21、51、61は、その流体44の圧力が液体領域43の圧力を超えるタイミングで液体領域43の容積を減少させる[工程4’]。また、その流体圧切換弁36は、水路ストップ弁32が閉じることによるその液体41の供給停止に連動して高圧流体領域45のその流体44の圧力を低下させる[工程5’’]。このとき隔離部材21、51、61は、その流体44の圧力の低下に対応して液体領域43の容積を復元させる[工程5’’’]。

0044

尚、実施例では、空間26に流体としてエアを供給したが、流体は、二酸化炭素などの気体や水などの液体であってもよい。液体は非圧縮性流体であるため、水管と外管との隙間を小さくすることができ、外管の小径化が可能となる。
ただし、流体は気体の方が扱いやすく、特にエア(空気)はコストが掛からず、万一漏れても実害が無いため、最適である。

0045

また、本発明の液体供給管は、歯科医院に設置することを原則とするが、一般の家庭など、歯科医院以外の場所に設置することもできる。さらに、本願発明の液体供給管を適用する分野は、歯科機器分野や医療機器分野に限定されることはなく、例えば、噴霧塗装を行なうための塗装用機器農業用噴霧機器など様々な分野に適用可能である。すなわち、本発明は、噴射ノズルからの滴下防止が望まれる機器全般に適用できる。

0046

10…歯科用ツール
11…歯科用ハンドピース(噴射ノズル)
20…液体供給管
21…水管(隔離部材、内管)
22…外管(外側チューブ)
24…スリーブ
25…ワイヤ
26…空間
31…加圧水源
32…水路ストップ弁
34…加圧エア源
35…流体管
36…流体圧切換弁
41…水(液体)
42…噴射部
43…液体経路(液体領域、水領域)
44…エア(流体)
45…流体経路(高圧流体領域)
51…内管(隔離部材、水管)
52…外側チューブ(外管)
61…壁(隔離部材)
62…外側チューブ(外管)

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