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技術 野生動物屠殺用具

出願人 三重野丈一有限会社日本一安い罠の店
発明者 三重野丈一
出願日 2015年3月6日 (5年9ヶ月経過) 出願番号 2015-045204
公開日 2016年9月8日 (4年3ヶ月経過) 公開番号 2016-163552
状態 拒絶査定
技術分野 捕獲、駆除
主要キーワード 電気供給ライン 大電流源 使用範囲外 固有電圧 手提げカバン 通電コード ACインバーター 雌ピン
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (9)

課題

野生動物を簡単でかつ確実に屠殺を行える野生動物屠殺用具を提供する。

解決手段

先端先鋭状の正電極部となる金属針部12を先端に有した所定長さの竿体と、竿体は基端絶縁性グリップ部19を形成し、金属針部に接続した通電コード13と、通電コードに接続したバッテリ部14と、バッテリ部からの直流電圧を昇圧するための電源昇圧部と15、DC/ACインバーター16と、電源スイッチ部17と、アース部とよりなり、野生動物を屠殺する場合には、野生動物に竿体の金属針部を突き刺し、通電すると、DC/ACインバーターから通電コード、金属針部、野生動物、捕獲罠及び地中の順に電流が流れるように構成した。

概要

背景

近年、人里に出没する猪(例えばニホンイノシシ)や鹿の数は増加傾向にあり、特に過疎地高齢者集落において、食害、踏みつけ、掘り起こし等の被害を及ぼすことが問題となっていた。

また、これらの野生動物は猛威を振る舞い、過疎地や高齢者集落の住人に噛み付いて危害を与えていた。これにより、住人が大きな傷害を受けていた。

このような野生動物を殺処分する方法としては、で直接突き刺したり、狩猟免許を持った猟師が猟で撃ったりしているが、その殺処分方法に残酷に感じられていた。

また、その他の方法としては、炭酸ガスによる処分、薬剤等の注射又は薬剤等をに混ぜて与えることによる処分が一般的に採用されている。

例えば、特許文献1に記載の「動物用安楽死装置」は、動物所定容積処分室内に収容し、処分室内に麻酔液気化器により所定の速度で気化された麻酔ガスを供給して、動物に麻酔ガスを吸入させることによって麻酔をかけた後、処分室内を酸欠状態にして動物を安楽死させる動物用安楽死装置である。

概要

野生動物を簡単でかつ確実に屠殺を行える野生動物屠殺用具を提供する。先端先鋭状の正電極部となる金属針部12を先端に有した所定長さの竿体と、竿体は基端絶縁性グリップ部19を形成し、金属針部に接続した通電コード13と、通電コードに接続したバッテリ部14と、バッテリ部からの直流電圧を昇圧するための電源昇圧部と15、DC/ACインバーター16と、電源スイッチ部17と、アース部とよりなり、野生動物を屠殺する場合には、野生動物に竿体の金属針部を突き刺し、通電すると、DC/ACインバーターから通電コード、金属針部、野生動物、捕獲罠及び地中の順に電流が流れるように構成した。

目的

この発明は、上記課題を解決するためになされているもので、特に猛威を振る舞う野生動物を簡単でかつ確実に屠殺を行える野生動物屠殺用具を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
1件
牽制数
1件

この技術が所属する分野

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請求項1

先端先鋭状の正電極部となる金属針部を先端に有した所定長さの竿体と、竿体は基端絶縁性グリップ部を形成し、金属針部に接続した通電コードと、通電コードに接続したバッテリ部と、バッテリ部からの直流電圧を昇圧するための電源昇圧部と、DC/ACインバーターと、電源スイッチ部と、アース部とよりなり、野生動物屠殺する場合には、野生動物に竿体の金属針部を突き刺し、通電すると、DC/ACインバーターから通電コード、金属針部、野生動物、捕獲罠及び地中の順に電流が流れるように構成したことを特徴とする野生動物屠殺用具

請求項2

電源昇圧部とDC/ACインバーターと電源スイッチ部は、竿体に配設したことを特徴とする請求項1に記載の野生動物屠殺用具。

請求項3

所定長さの竿体は伸縮自在に構成したことを特徴とする請求項1または2に記載の野生動物屠殺用具。

技術分野

0001

この発明は、野生の猪や鹿等の野生動物類や猛禽類屠殺するための野生動物屠殺用具に関する。

背景技術

0002

近年、人里に出没する猪(例えばニホンイノシシ)や鹿の数は増加傾向にあり、特に過疎地高齢者集落において、食害、踏みつけ、掘り起こし等の被害を及ぼすことが問題となっていた。

0003

また、これらの野生動物は猛威を振る舞い、過疎地や高齢者集落の住人に噛み付いて危害を与えていた。これにより、住人が大きな傷害を受けていた。

0004

このような野生動物を殺処分する方法としては、で直接突き刺したり、狩猟免許を持った猟師が猟で撃ったりしているが、その殺処分方法に残酷に感じられていた。

0005

また、その他の方法としては、炭酸ガスによる処分、薬剤等の注射又は薬剤等をに混ぜて与えることによる処分が一般的に採用されている。

0006

例えば、特許文献1に記載の「動物用安楽死装置」は、動物所定容積処分室内に収容し、処分室内に麻酔液気化器により所定の速度で気化された麻酔ガスを供給して、動物に麻酔ガスを吸入させることによって麻酔をかけた後、処分室内を酸欠状態にして動物を安楽死させる動物用安楽死装置である。

先行技術

0007

特開2007−60925号公報

発明が解決しようとする課題

0008

ところが、毒殺や麻酔などで屠殺すると、結果的に野生動物や猛禽類が苦しむ時間を有するもので、短時間で安楽死させることができない。また、動物によっては、毒や麻酔の効果が最初はみられても、結果的に死に至らせることができず、かえって危害の度が増すおそれがあった。

0009

また、特許文献1に記載の「動物用安楽死装置」は、所定容積の処理室内に麻酔ガスを供給する装置構成であるため、その装置を有する場所まで野生動物を移送する必要があるが、その移送途中において野生動物から危害を受けたり、野生動物が逃げたりするおそれがあった。

0010

さらに、近年では猟師が高齢化しており、一旦野生動物や猛禽類に襲われてしまうと、それを振り払う体力を有しないことにより、結果的に命を落とす危険性があった。

0011

したがって、そのような猛威を振るう野生動物等に対しては、短時間で殺処分する必要があった。また、野生動物が生息している場所において簡単に屠殺する必要があった。

0012

この発明は、上記課題を解決するためになされているもので、特に猛威を振る舞う野生動物を簡単でかつ確実に屠殺を行える野生動物屠殺用具を提供することを目的としている。

課題を解決するための手段

0013

請求項1の発明は、先端先鋭状の正電極部となる金属針部を先端に有した所定長さの竿体と、竿体は基端絶縁性グリップ部を形成し、金属針部に接続した通電コードと、通電コードに接続したバッテリ部と、バッテリ部からの直流電圧を昇圧するための電源昇圧部と、DC/ACインバーターと、電源スイッチ部と、アース部とよりなり、野生動物を屠殺する場合には、野生動物に竿体の金属針部を突き刺し、通電すると、DC/ACインバーターから通電コード、金属針部、野生動物、捕獲罠及び地中の順に電流が流れるように構成したことを特徴とする野生動物屠殺用具。

0014

請求項2の発明は、電源昇圧部とDC/ACインバーターと電源スイッチ部は、竿体に配設したことを特徴とする。

0015

請求項3の発明は、所定長さの竿体は伸縮自在に構成したことを特徴とする。

発明の効果

0016

請求項1に記載の発明によれば、先端先鋭状の正電極部となる金属針部を先端に有した所定長さの竿体と、竿体は基端に絶縁性のグリップ部を形成し、金属針部に接続した通電コードと、通電コードに接続したバッテリ部と、バッテリ部からの直流電圧を昇圧するための電源昇圧部と、DC/ACインバーターと、電源スイッチ部とアース部とよりなり、野生動物を屠殺する場合には、野生動物に竿体の金属針部を突き刺し、通電すると、DC/ACインバーターから通電コード、金属針部、野生動物、捕獲罠及び地中の順に電流が流れるように構成したので、簡単な装置構成により大電流を流し、動物の心拍を急速に停止して屠殺することができ、従って、猟師等が猛禽類や野生動物等を捕獲場所において簡単にかつ安全に屠殺することができる効果を有する。
また、野生動物や猛禽類等を短時間で屠殺することができるため、野生動物や猛禽類等を苦しませる時間を少なくできる効果がある。絶縁性のグリップ部とすることで安全に把持することができる。

0017

さらに、バッテリ部の電気を電源昇圧部で昇圧し、インバーターでバッテリ部の直流電源所定周波数を有する交流に変更することで、野生動物に大電流を流せる簡単な装置構成とすることができる効果を有する。
しかも、コンパクトに構成しているため、野生動物が生息している場所まで持ち運びその捕獲場で屠殺することができる。しかも、その携帯性を利用して猛威を振るう野生動物や猛禽類に対して捕獲現場において安全確実な屠殺処分が可能な対応姿勢をとることができる効果がある。

0018

請求項2に記載の発明によれば、電源昇圧部とDC/ACインバーターと電源スイッチ部は、竿体に配設したので、野生動物や猛禽類等の屠殺時に邪魔にならず、竿体を突き刺し作業をするのに集中でき、竿体の基端側の電源スイッチ部は低電圧であり、竿体の先端側の電源昇圧部とDC/ACインバーターは高電圧であるため、電源スイッチ部を安全に操作することができる効果がある。

0019

請求項3に記載の発明によれば、所定長さの竿体は伸縮自在に構成し、基端にグリップ部を形成しているので、動物との距離を離したり近づけたりすることができる。また、使用しない場合には竿体を短尺にして運搬しやすい効果がある。例えば、猛威を振るう野生動物に対しては距離を大きくとって電極を接触させるようにすることができ、安全性を確保できる場合は距離を短くして確実に電極を動物の体に接触させることができる効果を有する。

図面の簡単な説明

0020

本発明の野生動物屠殺用具を示す全体構成の説明図。
本発明の野生動物屠殺用具を示す全体構成の回路図。
本発明の野生動物屠殺用具の使用状態を示した側面図。
本野生動物屠殺用具の変形例1を示す全体構成の説明図。
本野生動物屠殺用具の変形例1の使用状態を示した側面図。
(a)本野生動物屠殺用具の変形例2の使用状態を示した側面図。(b)本野生動物屠殺用具の変形例2を示した回路図。
本野生動物屠殺用具の変形例3の使用状態を示した側面図。
本野生動物屠殺用具の他の変形例1を示す全体構成の説明図。

実施例

0021

本発明の実施形態を図面に基づき詳細に説明する。
図1は、本発明の全体を示す説明図を示しており、本発明の野生動物屠殺用具10は次のような構造を有する。

0022

すなわち、図1に示すように、本発明に係る野生動物屠殺用具10は、先端先鋭状の金属針部を先端に有した所定長さの竿体11と、金属針部12に接続した通電コード13と、通電コード13に接続したバッテリ部14と、バッテリ部14からの直流電圧を昇圧するための電源昇圧部15と、DC/ACインバーター16と、通電コード13の中途に介設した電源スイッチ部17とよりなり、しかも、バッテリ部14と電源昇圧部15とDC/ACインバーター16は携行可能に構成されている。

0023

まず、竿体11について説明する。
竿体11は、先端側に先端先鋭状の金属針部12を有し、基端側にグリップ部19を備え、金属針部12とグリップ部19との間に杆状本体31を備える。

0024

金属針部12は、猪等の猛禽類の体に突き刺すために先端先鋭状に構成している。特に、猪等は分厚い脂肪部を有しており、その脂肪部に深く突き刺せるように先端先鋭状に構成している。

0025

しかも、金属針部12は、図1に示すように、竿体11は猛禽類に電流を流すための電極をその先端に備えている。
すなわち、竿体11の金属針部12は金属製の導体、例えば、鉄製で先端先鋭状に構成している。金属針部12は、先端先鋭状の金属電極とすることで、電気を野生動物Yの分厚い脂肪部内まで行き渡らせるように構成している。

0026

金属針部12は、先端先鋭であり、しかも大電流を流す電極であるため、不使用時には被覆キャップ29を着脱自在としている。これにより、人が怪我をしたり、感電したりするのを防止できる。

0027

杆状本体31は、その全体長さを伸縮自在とすることもできる。すなわち、杆状本体31は、外竿体と、外竿体より径が小さい内竿体とを備え、内竿体は外竿体に対して伸縮可能な入れ子管構造とすることで伸縮自在に構成することができる。内竿体は、径を異ならせて複数設けることができる。なお、杆状本体31は、伸縮自在とせず、その全体を一体に形成してもよい。また、杆状本体31は、絶縁材料で形成するようにしてもよい。このように絶縁材料で杆状本体31を構成することにより、作業者が野生動物屠殺用具10を安全に使用することができる。

0028

このような伸縮自在構成することで、使用時には竿体11の全長を長く形成することができ、猛威を振るう野生動物に対しては作業者が野生動物との距離を離間したまま狙いを定めて突き刺すことができる。
また、野生動物の体の特定部位に確実に突き刺したい場合には竿体11を収縮させて作業者は野生動物との距離を縮めた状態で安全確実に突き刺すことができるように構成している。また、使用しない時は竿体11を短尺として運搬しやすい効果がある。なお、竿体11は、所定の長さを備えた伸縮構造を備えていないような絶縁した竿体であってもよい。

0029

グリップ部19は、先端の金属針部12が大電流源となるため、より絶縁性を保持できるように絶縁性素材で被覆するように構成している。例えば、竿体11のグリップ部19には、別途絶縁材料で構成した管状本体を取り付けるようにしてもよい。

0030

バッテリ部14は、野生動物に与える電気の源となる電源である。本実施形態では、例えば、シールドバッテリを使用することができる。バッテリ部14は、例えば電圧が12V又は24Vのものが挙げられる。

0031

次に、電源昇圧部15及びインバーター16について説明する。
電源昇圧部15は、バッテリ部14での電源を昇圧するものである。例えば、12Vの電源を100Vの電圧を出力する交流に変換するものが挙げられる。

0032

DC/ACインバーター16は、バッテリ部14での直流電源(DC)を交流波(AC)に変換するものである。例えば、12Vの直流電源(DC)を100Vの正弦波を出力する交流(AC)に変換する機能を有するものが挙げられる。

0033

DC/ACインバーター16は、前記電源昇圧部15と前記機能を有するものが一体になったものを使用することができる。
インバーター16には、昇圧する電源昇圧部15を内蔵すると共に、直流を交流に変換する機能を備えたものが多数存在する。本実施形態では、DC/AC変換機能を有すると共に、電圧を昇圧する電源昇圧部15を内蔵したインバーター16を使用している。

0034

すなわち、DC/ACインバーター16は、バッテリ部14での直流電源を、2つのトランジスタ主体とするスイッチング回路により所定周波数(例えば50Hz〜60Hz等)でスイッチングして12Vの低電圧の交流波を生成し、低電圧の交流波をトランス等によって100Vまで昇圧するものを採用している。

0035

このように、DC/ACインバーター16によって、バッテリ部14から例えば、振幅電圧100Vで50Hz又は60Hzの正弦波を出力することができる。

0036

なお、インバーター16で出力する電圧は、動物や環境に応じて適正範囲で電圧及び周波数を調節自在に構成することができる。
また、インバーター16は、バッテリ部14からの電源電圧使用範囲外にあるときは警告ブザーを鳴らしたりや警告ランプ点灯させることができる。
例えば、バッテリ部14の電解液の減少や劣化等によって電源電圧が10.5V未満になったり、又は規格外のバッテリ部14を結線する等して15Vを超えたりした場合には前記警告できるように構成することができる。

0037

次に、バッテリ部14から竿体11までの結線の構成について説明する。
図1に示すように、バッテリ部14とインバーター16とはコネクタ(図示しない)を使用して、抜き差しを簡単にしている。
すなわち、導電性を有するバッテリ側電線の一端側をバッテリ部14のプラス電極端子及びマイナス電極端子に接続し、他端側にコネクタの雌側又は雄側雌型コネクタ又は雄型コネクタ)のいずれかを接続している。
また、インバーター側電線の一端側をインバーター16の入力端子の正極側及び負極側に接続し、他端側にコネクタの雄側又は雌側のいずれかを接続している。

0038

コネクタ20は、絶縁性の樹脂で形成されたコネクタ本体内に導電性の雌ピンを備えた雌型コネクタと、絶縁性の樹脂で形成されたコネクタ本体内に導電性の雄ピンを備えた雄型コネクタと、を嵌脱自在に構成したものである。

0039

このように構成することで、バッテリ部14とインバーター16との接続を容易にしている。すなわち、使用直前にコネクタの雌型コネクタと雄型コネクタとを嵌合させることで、インバーター16から金属針部12に電流を流せる状態となる。

0040

本発明は、猪や鹿等の野生動物Yに大電流を流す装置であるため、このように大電流を流したいときにバッテリ部14とDC/ACインバーター16とをコネクタによって電気的に結線することができ、しかも作業性にも優れ、安全性にも優れている。

0041

また、使用直後には、コネクタの雌型コネクタと雄型コネクタとを抜脱することで、バッテリ部14からインバーター16への電気の供給を完全に寸断できるので、残留電流を防止して安全にできると共に、バッテリ上がりを防止することができる。

0042

より安全に操作できるように、コネクタを嵌合することで使用状態であることをインバーター16や電源スイッチ部17上でランプ点灯確認するように構成することもできる。

0043

インバーター16の側壁Sには、コンセントを抜き差しできるコンセント電極28を備えており、そのコンセント電極28に通電コード13を介して金属針部12と電気的に接続している。

0044

すなわち、通電コード13は、図1に示すように、コード24とコード25からなり、コード24基端側の雄コンセント部24aをコンセント電極28に接続可能としている。
コード24の先端側の雌コンセント部24bには、例えば2mから5m長さのコードを有するコード25基端側にあるオスコンセント部25aを差し込んでいる。コード25先端側は竿体11の金属針部12に接続している。

0045

また、インバーター16の側壁Sに配設されている負電極出力端子に電線26の一端を連結し、電線26の他端のクリップ22を配設している。クリップ22は捕獲罠Tを固定している金属Pから延びるワイヤSの一端とアース接地を行うべく接続している。このクリップ22はアース部となる。

0046

野生動物を捕獲する捕獲罠Tは、野生動物の足を捕獲する導電性ワイヤWと導電性ワイヤWを地面に固定する金属杭Pで構成される。そして捕獲罠Tは、接地電位と同電位となるように金属杭Pを地面に埋設してアース機構を果たすようにしている。
野生動物屠殺用具10の使用時にはクリップ22は、金属杭Pに固定したアース用ワイヤSに接続している。
なお、クリップ22は一部を直接に地中に突き刺してグランド端子代わるように構成してアース機能を果たすようにすることもできる。

0047

インバーター16には、金属針部12とインバーター16を繋ぐ通電コード13と電源スイッチ部17を繋ぐ通電コード13に対して並列に延びる通電コード27とが接続されている。電源スイッチ部17には、スイッチボタン17aを配設しており、スイッチボタン17aを押すことでインバーター16から金属針部12に通電可能としている。

0048

図2は、本発明の野生動物屠殺用具の構成を示した回路図である。
すなわち、図2に示すように、電源スイッチ部17のスイッチボタン17aを閉じることで、インバーター16 →通電コード13 →金属針部12 → 野生動物Y →導電性ワイヤW →金属杭P→ 土中(接地箇所)に電流が流れる閉回路が形成される。

0049

電源スイッチ部17上に点灯ランプ(図示せず)等を配設し、閉回路が形成されることにより、例えば金属針部12とインバーター16との間に流れる電流を取り出して電源スイッチ部17上で点灯ランプを点灯させることで確実に電流が猪の体内に流れるのを確認することができる。

0050

このように構成した野生動物屠殺用具10を用いて野生動物Yを屠殺することができる。
本実施例の野生動物屠殺用具10による野生動物Yの屠殺方法について説明する。本野生動物屠殺用具10は、様々な野生動物、例えば猪や鹿等に適用できるものである。

0051

図3は、捕獲罠Tで捕獲した野生動物Yに大電流を流す状態を示した説明図である。

0052

まず、野生動物Yが捕獲罠Tで捕獲された状態であり、この罠Tにかかった野生動物Yに大電流を流すようにしている。
すなわち、野生動物Yの足は捕獲罠Tの導電性ワイヤWが締め付けられた状態で、導電性ワイヤWの他端は金属杭Pに固定されている。金属杭Pは土中に埋設された状態で固定されて、アース接地されている。

0053

次に、バッテリ部14〜竿体11を結線する。すなわち、図1に示すように、インバーター16に竿体11の通電コード13を差し込むことで金属針部12と正極側の配線構造にし、また、インバーター16から電線26を介してクリップ22を金属杭Pから延びるアース用ワイヤSに接続して負極側の配線構造とすることで前記閉回路を形成することができる。

0054

また、地面が乾いている状態よりも、水を撒いて濡れた状態にすると、より電流を多く流せる効果がある。

0055

本発明では、バッテリ部14とインバーター16は紐付ケース18内に収納し、そのケース18を手に提げて運搬することができる。ケース18に収納することで雨や湿気からバッテリ部14やインバーター16を保護することができ、特に精密部品であるインバーター16については水による破壊を防ぐことができる。

0056

ケース18は、上部開口を覆う蓋付きの手提げカバンのように手提げ状態にすることもできる。

0057

また、野生動物Yに突き刺す直前で、バッテリ部14から延びるコネクタ20の一方と、インバーター16から延びるコネクタ20の他方とを嵌合させる。このように直前で嵌合させるので、不使用時での大電流を流す事故が少なくなる。

0058

かかる状態において、図3に示すように、捕獲罠Tにかかっている猪に金属針部12を突き刺す。突き刺す場所は特に限定されないが、頭部や心臓に近い箇所の急所であると短時間で死に至らせることができる。

0059

そして、作業者は手元にある電源スイッチ部17のスイッチボタン17aを押す。
すると、大電流が野生動物Yの体内に流すことができ、大電流を流した状態では野生動物Yは特に脳震盪を起こした状態となり、通電時間が略5〜10秒で傾倒し、略30秒で死に至る。

0060

例えば、猪の表皮から数ミリから1cm程度浅く突き刺した場合には、電流は略4〜5A流すことができ、25秒〜45秒で死に至らせることができる。
すなわち、猪の体脂肪抵抗率が数千Ω・mであるので、100Vの電圧よりオームの法則によって電流値を求めると数百mA〜数A程度の電流を流すことができる。数百mA〜数A程度の電流が流れると人間でも即死状態となる。

0061

また、猪の首及び体内の脂肪深くまで突き刺した場合には、電流は略数百〜数A流すことができ、15秒〜25秒で死に至らせることができる。これらはこれまでの実験結果を通して得られたことである。

0062

このように、これまでの実験結果を通して得られたことは突き刺す深度に応じて電流変化が見られたことである。
すなわち、突き刺す深度に応じて皮膚側に流れる電流と脂肪部内に流れる電流との2通りに電流変化がみられ、この電流変化があるのは、表皮側と猪特有の分厚い脂肪とによって電流の流れ方に違いがあるとおもわれる。

0063

このように、本発明の野生動物屠殺用具10は、操作が簡単であり、短時間に野生動物Yを屠殺することができる。
本発明では野生動物Yの屠殺用としているが、例えば電流を流す時間を短くして野生動物Yを電気麻酔気絶させるための道具として使用することもできる。

0064

気絶させるための時間設定は、例えば、インバーター等の出力時間を設定する機能を有するものを使用することができる。

0065

野生動物屠殺用具10は装置全体としてコンパクトに構成しているため、野生動物が生息している場所まで持ち運びその捕獲場で屠殺することができる。しかも、その携帯性を利用して猛威を振るう野生動物や猛禽類に対して捕獲現場において安全確実な屠殺処分が可能な対応姿勢をとることができる効果がある。

0066

なお、図8に示すように、電源スイッチ部17については杆状本体31のグリップ部19に設けて、通電コード13を竿体11の先端からグリップ部にかけて取り付けるようにしてもよい。

0067

[変形例1]
以下に説明する野生動物屠殺用具10’は、電源昇圧部15を含むDC/ACインバーター16と電源スイッチ部17とを竿体11に配設した点と、バッテリ部14を別体とした点が上記実施例と異なる点である。図4は本野生動物屠殺用具の変形例1を示す全体構成の説明図であり、図5は本野生動物屠殺用具の変形例1の使用状態を示した側面図である。

0068

図4及び図5に示すように、竿体11の長手方向の中央下部にはインバーター16が配設され、竿体11の基端側上部には電源スイッチ部17が配設される。
また、電源昇圧部15、DC/ACインバーター16の通電状態が確認できる点灯ランプや電源スイッチ部17のスイッチボタン17aをグリップ部19上に配設することで、一方の手でグリップ部19を把持し、他方の手で電源スイッチ部17のオンオフ操作を簡単に行うことができる。

0069

竿体11のグリップ部19に低電圧の電源スイッチ部17を設け、竿体11の中央に高電圧のDC/ACインバーター16を設けた構成とすることにより、竿体11の重心がDC/ACインバーター16の配設付近となり、作業者が竿体11を把持したとき持ち易く、その後、野生動物Yの急所に狙いを定めて金属針部12を狙い通りの急所に刺せて、さらに電源スイッチ部17を押して、安全に通電することができる。

0070

バッテリ部14は、電気配線30を介してインバーター16に接続しており、バッテリ部14は、竿体11から離間して載置できるように別体としている。
また、電気配線30は、正負の2種類の電気配線で構成されており、電気配線30の一部はインバーター16から竿体11の基端に沿って、絶縁テープ等を用いて配設されている。

0071

バッテリ部14を別体とする構成とすることで、バッテリ部等が起因する電気的なノイズから電源昇圧部15及びDC/ACインバーター16の回路を保護することができる。また、重量のあるバッテリ部14のみを持ち運びし易い効果がある。

0072

なお、野生動物屠殺用具10’の回路図は、図2に示す野生動物屠殺用具10の回路図と同一なため重複説明を省略する。

0073

なお、図8に示すように、竿体11のグリップ部19に電源スイッチ部17を設けて、竿体11の中央からACインバーター16を外して別体とするようにしてもよい。

0074

[変形例2]
さらに以下に説明する野生動物屠殺用具10’ ’は、バッテリと電源昇圧部15との電源供給ラインに電源スイッチ部17を設けた点が図4の野生動物屠殺用具10’と異なる。図6(a)は本野生動物屠殺用具の変形例2の使用状態を示した側面図であり、図6(b)は本野生動物屠殺用具の変形例2を示した回路図である。

0075

図6(a)に示すように竿体11の長手方向の中央にはインバーター16が配設されており、竿体11の基端には電源スイッチ部17が配設される。
すなわち、電源昇圧部15、DC/ACインバーター16の通電状態が確認できる点灯ランプや電源スイッチ部17のスイッチボタン17aをグリップ部19上に配設することで、手元で容易に操作することができる。

0076

バッテリ部14は正負の電気配線31a,31bをそれぞれ接続し、正側の電気配線31aと電源スイッチ部17を接続し、さらに正側の電気配線32aを介してインバーター16に接続し、負側の電気配線31b,32bは、バッテリ部14とインバーター16とを接続している。バッテリ部14は、竿体11から離間して載置できるように別体としている。

0077

電源スイッチ部17をオンするとバッテリ部14の直流電源をDC/ACインバーター16に供給し、低電圧の交流波を生成し、低電圧の交流波を電源昇圧部15によって昇圧して出力する。

0078

バッテリ部14とインバーター16との電気供給ラインに電源スイッチ部17を設ける構成とすることで、電源スイッチ部17はバッテリ部の固有電圧印加され、すなわち電源スイッチ部17は低電圧な状態なため安全にオンオフ操作を行うことができる。

0079

なお、図7に示すように、金属針部12は野生動物Yの急所に刺さったままで竿体11の先端から抜去できる構成としてもよい。金属針部12には、所定の長さの通電コード13を電気的に接続し、通電コード13の多端はDC/ACインバーター16に接続される。

0080

使用する際は、野生動物Yの急所に金属針部12を突き刺すと金属針部12が竿体11から抜去し、金属針部12は通電コード13に接続したまま野生動物Yの急所に突き刺さったままとなる。その後、電源スイッチ部17をオンすることで、DC/ACインバーター16から通電コード13を介して金属針部12、野生動物Yの急所の順に電気が流れる。

0081

かかる金属針部12が抜去できる構成とすることで、金属針部12を急所に突き刺した後、野生動物Yが暴れても竿体11のグリップ部19側には暴れた際の振動が伝達されず、通電コード13が金属針部12に追随することから電源スイッチ部17のオン作動を手振れを起こすことなく行えて、通電された野生動物Yを確実に屠殺することができる。

0082

本発明は、竿体を短尺にして携行部材をハンデイタイプにすることによりサーカス興業での虎や象等の猛獣使い調教師常時携行させて猛獣による事故の防止の対策に利用することもできる。

0083

また、本発明は、虎や象等のサーカス猛獣の事故防止防衛具として機能させることができる。また、本発明は、食肉センター食肉用を屠殺することもできる。

0084

なお、捕獲罠Tにかかった野生動物Yの処理方法について説明したが、野生動物Yが金属製の檻に入った状態で野生動物屠殺用具10、10’、10’’を使用して殺処分するようにしてもよい。この場合、野生動物屠殺用具10、10’、10’’のクリップ22を金属製の檻に接続し、金属製の檻がアース接地されていることで、通電した際に、電源スイッチ部17のスイッチボタン17aをオンし、インバーター16 →通電コード13 →金属針部12 → 野生動物Y → 金属製の檻及び土中(接地箇所)に電流が流れる閉回路となる。

0085

以上、本発明の実施形態のいくつかを図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、発明の開示の欄に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。

0086

10野生動物屠殺用具
11竿体
12金属針部
13通電コード
14バッテリ部
15電源昇圧部
16 DC/ACインバーター
17 電源スイッチ部
17aスイッチボタン
18ケース
19グリップ部
21aバッテリ側電線
21bインバーター側電線
22クリップ
26 電線
28コンセント電極
29被覆用キャップ
31杆状本体

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