図面 (/)

この項目の情報は公開日時点(2016年9月5日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (6)

課題

解決手段

抗リーシュマニア化合物の製造方法は、ハドノキの葉を脂肪族アルコールで抽出し、脂肪族アルコール相を得る工程と、前記脂肪族アルコール相をアルカンで抽出し、アルカン相を得る工程と、前記アルカン相から式1で表される抗リーシュマニア化合物を単離する工程と、を備える。

概要

背景

リーシュマニア症(leishmaniasis)は、トリパノソーマ科原虫リーシュマニアの感染を原因とする人獣共通感染症であり、サシチョウバエ類によって媒介される。リーシュマニア症は、主にカラアザール、黒熱病ダムダム熱等の内臓リーシュマニア症と、東洋瘤腫エスプンディア、チクレロ潰瘍等の皮膚リーシュマニア症とに分類される。

リーシュマニア症に対する治療薬として、5価アンチモン製剤や、スチボグルコン酸ナトリウムアンチモン酸メグルミンなどのほか、これまでに種々のものが研究、開発されてきた(特許文献1〜6など)。

概要

抗リーシュマニア活性を有する抗リーシュマニア化合物の製造方法及び抗リーシュマニア薬を提供する。抗リーシュマニア化合物の製造方法は、ハドノキの葉を脂肪族アルコールで抽出し、脂肪族アルコール相を得る工程と、前記脂肪族アルコール相をアルカンで抽出し、アルカン相を得る工程と、前記アルカン相から式1で表される抗リーシュマニア化合物を単離する工程と、を備える。なし

目的

特開2012−131807号公報
特開2012−131806号公報
特開2012−131805号公報
特開2012−131804号公報
特開2010−254668号公報
特開2006−321728号公報






リーシュマニア症は緊急に対策を要する6つの感染症の1つであり、更なる治療薬の開発が望まれている

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

この技術が所属する分野

(分野番号表示ON)※整理標準化データをもとに当社作成

ライセンス契約や譲渡などの可能性がある特許掲載中! 開放特許随時追加・更新中 詳しくはこちら

請求項1

ハドノキの葉を脂肪族アルコールで抽出し、脂肪族アルコール相を得る工程と、前記脂肪族アルコール相をアルカンで抽出し、アルカン相を得る工程と、前記アルカン相から式1で表される抗リーシュマニア化合物を単離する工程と、を備える、ことを特徴とする抗リーシュマニア化合物の製造方法。

請求項2

前記アルカン相を、溶出溶媒としてクロロホルム及びメタノール混合溶媒を用いる第1次シリカゲルカラムクロマトグラフィーにて分画し、前記第1次シリカゲルカラムクロマトグラフィーの分画物を、溶出溶媒としてメタノールを用いる第2次シリカゲルカラムクロマトグラフィーにて分画し、前記第2次シリカゲルカラムクロマトグラフィーの分画物を、高速液体クロマトグラフィーにより精製して前記抗リーシュマニア化合物を単離する、ことを特徴とする請求項1に記載の抗リーシュマニア化合物の製造方法。

請求項3

ハドノキの葉を脂肪族アルコールで抽出し、第1の脂肪族アルコール相を得る工程と、前記第1の脂肪族アルコール相をアルカンで抽出し、アルカン相及び第2の脂肪族アルコール相を得る工程と、前記第2の脂肪族アルコール相に水を加えて酢酸エチルで抽出し、酢酸エチル相を得る工程と、前記アルカン相と前記酢酸エチル相とを混合して疎水性画分とし、前記疎水性画分から式1で表される抗リーシュマニア化合物を単離する工程と、を備える、ことを特徴とする抗リーシュマニア化合物の製造方法。

請求項4

前記疎水性画分を、溶出溶媒としてクロロホルム及びメタノールの混合溶媒を用いる第1次シリカゲルカラムクロマトグラフィーにて分画し、前記第1次シリカゲルカラムクロマトグラフィーの分画物を、溶出溶媒としてメタノールを用いる第2次シリカゲルカラムクロマトグラフィーにて分画し、前記第2次シリカゲルカラムクロマトグラフィーの分画物を、高速液体クロマトグラフィーにより精製して前記抗リーシュマニア化合物を単離する、ことを特徴とする請求項3に記載の抗リーシュマニア化合物の製造方法。

請求項5

式2で表される化合物またはその薬理上許容される塩を有効成分として含有する、(式2中、nは4〜12の整数を表す。)ことを特徴とする抗リーシュマニア薬

請求項6

式1で表される化合物またはその薬理上許容される塩を有効成分として含有する、ことを特徴とする抗リーシュマニア薬。

技術分野

0001

本発明は、抗リーシュマニア化合物の製造方法及び抗リーシュマニア薬に関する。

背景技術

0002

リーシュマニア症(leishmaniasis)は、トリパノソーマ科原虫リーシュマニアの感染を原因とする人獣共通感染症であり、サシチョウバエ類によって媒介される。リーシュマニア症は、主にカラアザール、黒熱病ダムダム熱等の内臓リーシュマニア症と、東洋瘤腫エスプンディア、チクレロ潰瘍等の皮膚リーシュマニア症とに分類される。

0003

リーシュマニア症に対する治療薬として、5価アンチモン製剤や、スチボグルコン酸ナトリウムアンチモン酸メグルミンなどのほか、これまでに種々のものが研究、開発されてきた(特許文献1〜6など)。

先行技術

0004

特開2012−131807号公報
特開2012−131806号公報
特開2012−131805号公報
特開2012−131804号公報
特開2010−254668号公報
特開2006−321728号公報

発明が解決しようとする課題

0005

リーシュマニア症は緊急に対策を要する6つの感染症の1つであり、更なる治療薬の開発が望まれている。

0006

本発明は上記事項に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、抗リーシュマニア活性を有する抗リーシュマニア化合物の製造方法及び抗リーシュマニア薬を提供することにある。

課題を解決するための手段

0007

本発明の第1の観点に係る抗リーシュマニア化合物の製造方法は、
ハドノキの葉を脂肪族アルコールで抽出し、脂肪族アルコール相を得る工程と、
前記脂肪族アルコール相をアルカンで抽出し、アルカン相を得る工程と、
前記アルカン相から式1で表される抗リーシュマニア化合物を単離する工程と、を備える、




ことを特徴とする。

0008

また、前記アルカン相を、溶出溶媒としてクロロホルム及びメタノール混合溶媒を用いる第1次シリカゲルカラムクロマトグラフィーにて分画し、
前記第1次シリカゲルカラムクロマトグラフィーの分画物を、溶出溶媒としてメタノールを用いる第2次シリカゲルカラムクロマトグラフィーにて分画し、
前記第2次シリカゲルカラムクロマトグラフィーの分画物を、高速液体クロマトグラフィーにより精製して前記抗リーシュマニア化合物を単離してもよい。

0009

本発明の第2の観点に係る抗リーシュマニア化合物の製造方法は、
ハドノキの葉を脂肪族アルコールで抽出し、第1の脂肪族アルコール相を得る工程と、
前記第1の脂肪族アルコール相をアルカンで抽出し、アルカン相及び第2の脂肪族アルコール相を得る工程と、
前記第2の脂肪族アルコール相に水を加えて酢酸エチルで抽出し、酢酸エチル相を得る工程と、
前記アルカン相と前記酢酸エチル相とを混合して疎水性画分とし、前記疎水性画分から式1で表される抗リーシュマニア化合物を単離する工程と、を備える、




ことを特徴とする。

0010

また、前記疎水性画分を、溶出溶媒としてクロロホルム及びメタノールの混合溶媒を用いる第1次シリカゲルカラムクロマトグラフィーにて分画し、
前記第1次シリカゲルカラムクロマトグラフィーの分画物を、溶出溶媒としてメタノールを用いる第2次シリカゲルカラムクロマトグラフィーにて分画し、
前記第2次シリカゲルカラムクロマトグラフィーの分画物を、高速液体クロマトグラフィーにより精製して前記抗リーシュマニア化合物を単離してもよい。

0011

本発明の第3の観点に係る抗リーシュマニア薬は、
式2で表される化合物またはその薬理上許容される塩を有効成分として含有する、




(式2中、nは4〜12の整数を表す。)
ことを特徴とする。

0012

本発明の第4の観点に係る抗リーシュマニア薬は、
式1で表される化合物またはその薬理上許容される塩を有効成分として含有する、




ことを特徴とする。

発明の効果

0013

本発明に係る抗リーシュマニア化合物の製造方法では、ハドノキから抗リーシュマニア化合物を得ることができる。抗リーシュマニア化合物は、ヒトの細胞への攻撃性が低く、リーシュマニア原虫への選択性が高い。

図面の簡単な説明

0014

実施例におけるハドノキの葉の抽出過程を示す図である。
抗Leishmania活性試験1の結果を示す図である。
抗Leishmania活性試験2の結果を示す図である。
抗Leishmania活性試験3の結果を示す図である。
Compound Aの2次元NMRの結果を示す図である。
癌細胞増殖抑制試験の結果を示す図である。

0015

(化合物の製造方法)
本実施の形態に係る抗リーシュマニア化合物の製造方法は、ハドノキ(Villebrunea pedunculata)から式1で表される抗リーシュマニア化合物(7,8,9,10,11,12,19,20,21,22,23,24-dodecahydro-dibenzo[1,6,13,18]-tetra-oxacyclooctadecine-2,5,14,17-tetrone)を単離して得る方法である。

0016

0017

まず、ハドノキの葉を脂肪族アルコールで抽出し、第1の脂肪族アルコール相を得る。ハドノキの乾燥葉破砕し、これらと脂肪族アルコールをビーカー等の容器に入れ、攪拌することで行える。抽出後、ろ過等の分離手法で葉を分離することで第1の脂肪族アルコール相が得られる。ここで、脂肪族アルコールとしてはメタノール、エタノールプロパノールブタノールペンタノール等を例示できるが、メタノールが好ましい。

0018

続いて、第1の脂肪族アルコール相をアルカンで分配し、アルカン相及び第2の脂肪族アルコール相を得る。アルカンとしてはプロパンブタンペンタンヘキサンオクタンノナンデカン等の炭素数3ないし10の鎖式飽和炭化水素を例示できるがn−ヘキサンが好ましい。

0019

このアルカン相から上記式1で表される抗リーシュマニア化合物を単離する。まず、アルカン相を、第1次シリカゲルカラムクロマトグラフィーにて分画する。溶出溶媒として、クロロホルム及びメタノールの混合溶媒が用いられる。

0020

更に、第1次シリカゲルカラムクロマトグラフィーにおける分画物を、第2次シリカゲルカラムクロマトグラフィーにて分画する。溶出溶媒として、メタノールが用いられる。

0021

更に、第2次シリカゲルカラムクロマトグラフィーにおける分画物を、高速液体クロマトグラフィーにより精製することで、式1で表される抗リーシュマニア化合物を単離することができる。

0022

また、上記第2の脂肪族アルコール相を酢酸エチルで抽出し、酢酸エチル相と上記のn−ヘキサン相に加えた疎水性画分について、上記と同様に第1次シリカゲルカラムクロマトグラフィー、第2次シリカゲルカラムクロマトグラフィー、高速液体クロマトグラフィーを行ってもよい。

0023

(抗リーシュマニア薬)
抗リーシュマニア薬は、式2で表される化合物またはその薬理上許容される塩を有効成分として含有する。式2中、nは4〜12の整数を表す。なお、式2中、nが6である化合物は、上記式1で表される化合物である。

0024

0025

式2で表される化合物は、上述したハドノキの葉から製造されるほか、「Synthesis of New Macrocycles. Part 1V.I Two-step Synthesis of Dimeric Phthalic Acid EstersJournal of the Chemical Society, Perkin Transactions 1, 1974, 2578-2580」など、公知の合成方法により製造され得る。

0026

式2で表される化合物は、単独で用いてもよいし、又は一般に製剤上許容される添加剤と共に混和し、製剤化してもよい。また、投与形態としては、錠剤顆粒剤カプセル剤丸剤散剤液剤懸濁剤乳剤シロップ剤エリキシル剤エキス剤等の経口剤を用いた投与形態または、注射剤、液剤、坐剤軟膏剤貼付剤パップ剤ローション剤等の非経口剤を用いた投与形態等が挙げられるが、特に制限はなく、治療目的等に応じて適宜選択することができる。

0027

また、錠剤、顆粒剤、丸剤、カプセル剤、散剤の場合には、賦形剤結合剤崩壊剤滑沢剤等の添加剤を含有させることができる。賦形剤としては、デンプンカルボキシメチルセルロース白糖デキストリンコーンスターチ等を挙げることができる。

0029

崩壊剤としては、結晶セルロース、メチルセルロース、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース、カルメロースカルメロースカルシウム、カルメロースナトリウム、クロスカルメロースナトリウム、コムギデンプン、コメデンプン、トウモロコシデンプン、バレイショデンプン、部分アルファー化デンプン、ヒドロキシプロピルスターチカルボキシメチルスターチナトリウム、トラガントが挙げられる。

0031

また、液剤、シロップ剤、懸濁剤、乳剤、エリキシル剤の場合には、水や植物油等の一般的に用いられる不活性希釈剤の他、着色剤矯味剤着香剤等を添加剤として含有させてもよい。

0032

また、注射剤の場合には、懸濁液、乳濁液、用時溶解剤等の添加剤を含有させることができる。また、軟膏剤、坐剤の場合には、脂肪脂肪油ラノリンワセリンパラフィン、ろう、樹脂プラスチック基剤グリコール類高級アルコール、水、乳化剤懸濁化剤等を添加剤として含有させることができる。また、パップ剤の場合にはグリセリン、水、水溶性高分子吸水性高分子等を添加物として含有させることができる。また、ローション剤の場合には、溶剤、乳化剤、懸濁化剤等を添加剤として含有させることができる。

0033

本発明の抗リューシュマニア化合物は、食品チューインガム、飲料等に添加して、いわゆる特定保健用食品(例えば、抗リーシュマニア食品)やサプリメント等に含有させることもできる。

0034

なお、式2で表される化合物は、これらの化合物の薬理上許容される塩を含む概念である。すなわち、本発明は、ヒト又は動物体内で代謝されることによって上記化合物及びアミドに変化して薬理活性を示す生化学前駆物質を含む。本発明において、薬理上許容される塩とは、上記の化合物を酸または塩基で処理することにより得られる塩であって、著しい毒性を有さず、医薬として使用され得る塩をいう。このような酸付加塩の例としては、塩酸臭化水素酸硫酸リン酸等の無機酸、マレイン酸フマル酸酒石酸クエン酸等の有機酸等による付加塩があげられ、塩基による塩としては、水酸化ナトリウム水酸化カリウム等のアルカリ金属水酸化物水酸化カルシウム水酸化マグネシウム等のアルカリ土類金属水酸化物グアニジントリエチルアミンジシクロヘキシルアミン等の有機塩基による塩があげられる。

0035

以下、本発明について実施例を用いてより具体的に説明する。

0036

縄県で採集されたハドノキの乾燥葉(2.69kg)をメタノールで3回(4.5L×3)抽出し、MeOH抽出物を得た。

0037

MeOH抽出物を3.0Lに濃縮した後、n−ヘキサン(3L)でn−Hexane相(n−ヘキサン可溶画分)、MeOH相に分配した。

0038

分配されたMeOH相を減圧濃縮し、その残渣をH2O(3L)に懸濁させた後、酢酸エチル(3L)で抽出し、EtOAc相(EtOAc可溶画分)、H2O相を得た。

0039

H2O相をさらに1−ブタノール(3L)で抽出し、1−BuOH相(1−BuOH可溶画分)、水可溶画分を得た。

0040

以上のようにして、図1に示すように、n−Hexane可溶画分(62.1g)、EtOAc可溶画分(44.7g),1−BuOH可溶画分(67.6g)、水可溶画分(185g)を得た。

0041

そして、TLC(Thin-layer Chromatography)分析を行い、よく似た成分を含むn−ヘキサン可溶画分とEtOH可溶画分とを合わせて疎水性画分(106.8g)とした。なお、TLC分析は、TLCプレートに厚さ0.25mmのシリカゲル60F254(Merck)プレートを用い、クロロホルム:メタノール:水=15:6:1の混合溶媒を展開溶媒とした。展開後のスポットUV照射(254nm)および、10%硫酸を噴霧後加熱し呈色させて検出した。

0042

疎水性画分106.8gをクロロホルムとメタノールの混合溶媒[ヘキサン−クロロホルム(1:1)、クロロホルム4L、クロロホルム−メタノール(50:1,4L)、(40:1,4L)、(30:1,4L)、(20:1,4L)、(15:1,4L)、(10:1,4L)、(7:1,4L)、(5:1,4L)、(3:1,4L)、(2:1,4L)、メタノール4L]を用いたシリカゲルカラムクロマトグラフィー(内径10cm×高さ15cm)に付して分画し、フラクション1〜12(fr.1〜12)を得た。なお、順相シリカゲルカラムクロマトグラフィーには70−230meshのsilica gel 60(Merck株式会社)を使用した。

0043

(抗Leishmania活性試験1)
上記で得られたfr.1〜12に対して、抗Leishmania活性試験を行った。抗Leishmania活性試験は、疎水性画分より得られた各画分について、Leishmania major(以下、L.major)(ナシナルバイオリソースプロジェクト(NBRP)から入手)に対し、以下に示す活性試験法を用いて増殖抑制試験を行った。

0044

V底96−well plateに終濃度が100μM−25μMとなるように調製したサンプル溶液DMSO(Dimethyl sulfoxide)終濃度1%)、および、L.majorを2×105cell/wellになるように加え、37℃で72時間培養した。

0045

増殖阻害率はMTT法を用い、540nmの吸光度から、以下の計算式で算出した。
Inhibition(%)=[1−(Asample−Ablank)/(Acontrol—Ablank)]×100
・Asample:サンプル(+)の吸光度
・Ablank:培地のみの吸光度
・Acontrol:サンプル(−)の吸光度

0046

その結果を図2に示す。fr.10では、L.major増殖阻害率は50%を超えていた。

0047

(抗Leishmania活性試験2)
上記の抗Leishmania活性試験1の結果より、最も増殖阻害率の高かったfr.10(3.49g)について、逆相シリカゲルカラムクロマトグラフィー(内径2.5cm×高さ25cm、10%メタノール500ml→100%メタノール500ml:stepwise)に付して分画し、fr.1〜17を得た。なお、逆相シリカゲルカラムクロマトグラフィーにはCosmosil 75 C18OPN(Nacalai Tesque)を使用した。

0048

次に、得られたfr.1−17に対して、上記抗Leishmania活性試験1と同様の手法にて、抗Leishmania活性試験を行った。その結果を図3に示す。

0049

(抗リーシュマニア化合物の単離)
抗Leishmania活性試験2の結果より、50μg/mlで高い増殖阻害率を示したfr.15(92.6mg)を高速液体カラムクロマトグラフィーにより精製し、保持時間10分のピークからCompound A(1.7mg)を得た。なお、高速液体クロマトグラフィー(HPLC)は、分取カラムにInertsilODS(6.0×250nm)を使用し、検出にRI2031(日本分光)、溶媒にメタノール−水系を用いて、流速1.6mL/minで行った。

0050

(抗Leishmania活性試験3)
単離したCompound Aについて抗Leishmania活性試験を行った。その結果を図4に示す。25μg/mlにおいて増殖阻害率83%という高い抗Leishmania活性を示した。

0051

Compoud Aについて、一次元MR(1HNMR,13C NMR)、および二次元NMR(H−H COSY,HMBC,HSQCスペクトル解析を行った。表1に一次元NMRの結果及び図5に二次元NMRの結果を示す。

0052

0053

これらの解析結果より、Compound Aは式1で表される構造であると決定した。

0054

細胞増殖抑制試験
単離したCompound Aについて、ヒト扁平上皮癌細胞(A549細胞)(RIKEN cell bankより入手)に対して下に示す活性試験法を用いて細胞増殖抑制試験を行った。

0055

96−well plateにCompound A終濃度が50μg/ml、25μg/mlとなるように調製したサンプル溶液(DMSO終濃度1%)及びA549細胞を5000cell/wellとなるように加え、37℃で72時間培養した。増殖阻害率はMTT法を用い、540nmの吸光度から、以下の計算式で算出した。
Inhibition(%)=[1−(Asample−Ablank)/(Acontrol—Ablank)]×100
・Asample:サンプル(+)の吸光度
・Ablank:培地のみの吸光度
・Acontrol:サンプル(−)の吸光度

実施例

0056

その結果を図6に示す。Compound Aの濃度50μg/mlにおいても、ヒト肺扁平上皮癌細胞の増殖阻害率は20%程度であり、Compound Aはヒトの細胞に対しては効かない、即ち、副作用の恐れが低い一方で、L.Majorに対する選択性が優れていることがわかった。

0057

以上説明したように、本願発明ではハドノキの葉から抗リーシュマニア活性に優れる抗リーシュマニア化合物を得ることができ、リーシュマニア症の治療等への利用が期待される。

ページトップへ

この技術を出願した法人

この技術を発明した人物

ページトップへ

関連する挑戦したい社会課題

関連する公募課題

該当するデータがありません

ページトップへ

技術視点だけで見ていませんか?

この技術の活用可能性がある分野

分野別動向を把握したい方- 事業化視点で見る -

(分野番号表示ON)※整理標準化データをもとに当社作成

ページトップへ

おススメ サービス

おススメ astavisionコンテンツ

新着 最近 公開された関連が強い技術

この 技術と関連性が強い人物

関連性が強い人物一覧

この 技術と関連する社会課題

関連する挑戦したい社会課題一覧

この 技術と関連する公募課題

該当するデータがありません

astavision 新着記事

サイト情報について

本サービスは、国が公開している情報(公開特許公報、特許整理標準化データ等)を元に構成されています。出典元のデータには一部間違いやノイズがあり、情報の正確さについては保証致しかねます。また一時的に、各データの収録範囲や更新周期によって、一部の情報が正しく表示されないことがございます。当サイトの情報を元にした諸問題、不利益等について当方は何ら責任を負いかねることを予めご承知おきのほど宜しくお願い申し上げます。

主たる情報の出典

特許情報…特許整理標準化データ(XML編)、公開特許公報、特許公報、審決公報、Patent Map Guidance System データ