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技術 交通流制御装置、交通流制御システム、携帯型記録装置、交通流制御方法及びプログラム

出願人 三菱重工機械システム株式会社
発明者 坂井康彦寺西進小林亮
出願日 2015年2月26日 (5年0ヶ月経過) 出願番号 2015-036304
公開日 2016年9月1日 (3年6ヶ月経過) 公開番号 2016-157372
状態 特許登録済
技術分野 計算機間の情報転送 特定用途計算機 交通制御システム
主要キーワード 特定波 当て物 携帯型記録装置 イベントポイント 歴史的建造物 土産品 滞在時間帯 現レコード
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (20)

課題

イベントスポットを複数有する対象地域における利用者満足度を高めながら、当該対象地域における交通流を円滑化できる交通流制御装置を提供する。

解決手段

利用者の利用対象となるイベントスポットを複数有する対象地域における交通流を制御する交通流制御装置1は、イベントスポットにおける利用の度合いを示すスポット利用情報を取得するスポット利用情報取得部10と、複数の前記イベントスポットを移動先として選択可能な分岐地点に位置する利用者に向けての推奨の移動先としてイベントスポットの各々が選出される確率を、スポット利用情報に基づいて決定する選出確率決定部110と、を備えている。

概要

背景

多数の観光客が訪れる社大型商業施設等の観光スポットを複数有する観光エリアにおいては、特定の観光スポットに観光客が集中し、当該観光エリアにおける交通流阻害される場合がある。そこで、特定の観光スポットにおける混雑過度とならないように、警察等の自治体系管理者、又は、地元観光組合による順路規制が実施されている。

一方、交通系ICカードやGNSS(Global Navigation Satellite System)機器等から採取される履歴データに基づき、個々の利用者嗜好性を考慮して、移動時における快適性担保しつつ対象地域における交通流の過密化を抑制する手段が提案されている(例えば、特許文献1参照)。

概要

イベントスポットを複数有する対象地域における利用者の満足度を高めながら、当該対象地域における交通流を円滑化できる交通流制御装置を提供する。利用者の利用対象となるイベントスポットを複数有する対象地域における交通流を制御する交通流制御装置1は、イベントスポットにおける利用の度合いを示すスポット利用情報を取得するスポット利用情報取得部10と、複数の前記イベントスポットを移動先として選択可能な分岐地点に位置する利用者に向けての推奨の移動先としてイベントスポットの各々が選出される確率を、スポット利用情報に基づいて決定する選出確率決定部110と、を備えている。

目的

本発明の目的は、上記課題に鑑みてなされたものであって、イベントスポットを複数有する対象地域における利用者の満足度を高めながら、当該対象地域における交通流を円滑化できる交通流制御装置、交通流制御システム携帯型記録装置、交通流制御方法及びプログラムを提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

利用者利用対象となるイベントスポットを複数有する対象地域における交通流を制御する交通流制御装置であって、前記イベントスポットにおける利用の度合いを示すスポット利用情報を取得するスポット利用情報取得部と、複数の前記イベントスポットを移動先として選択可能な分岐地点に位置する利用者に向けての推奨の移動先として前記イベントスポットの各々が選出される確率を、前記スポット利用情報に基づいて決定する選出確率決定部と、を備える交通流制御装置。

請求項2

前記対象地域における前記利用者の各々の移動経路履歴を示す移動履歴情報を取得する移動履歴情報取得部を更に備え、前記選出確率決定部は、更に、前記利用者の前記移動履歴情報に基づいて、前記確率を決定する請求項1に記載の交通流制御装置。

請求項3

前記確率にしたがって前記推奨の移動先として提示された特定のイベントスポットを示す情報を取得して、当該推奨の移動先を提示された利用者が、当該特定のイベントスポットに移動した場合に、当該利用者にとって有利となる特典を付与する特典付与部を更に備える請求項1又は請求項2に記載の交通流制御装置。

請求項4

前記スポット利用情報取得部は、前記イベントスポットにおける利用の度合いの経時的な推移を記録し、前記選出確率決定部は、記録された過去の前記利用の度合いの経時的な推移から推定される将来の利用の度合いに基づいて前記確率を決定する請求項1から請求項3の何れか一項に記載の交通流制御装置。

請求項5

前記選出確率決定部は、複数の前記イベントスポットの順列で示される巡回経路の中から複数選定された推奨巡回経路の候補別の選出確率を決定する請求項1から請求項4の何れか一項に記載の交通流制御装置。

請求項6

請求項1から請求項5の何れか一項に記載の交通流制御装置と、前記分岐地点に設置され、当該分岐地点に位置する利用者に対し、複数の前記イベントスポットの中から特定のイベントスポットを推奨の移動先として提示する推奨スポット提示装置と、を備え、前記推奨スポット提示装置は、決定された前記確率に基づいて、前記特定のイベントスポットを選出して提示する交通流制御システム

請求項7

利用者の利用対象となるイベントスポットを複数有する対象地域において、各利用者に携帯される携帯型記録装置であって、前記対象地域のうち少なくとも複数の前記イベントスポット内に含まれる所定位置に対応して複数設置され、当該所定位置に到達した利用者の前記対象地域における移動経路の履歴を示す移動履歴情報を更新する移動履歴更新装置通信を行う通信部と、前記移動履歴更新装置から、少なくとも到達した前記所定位置を特定可能な情報を取得して、前記利用者の、前記対象地域における移動経路の履歴を示す移動履歴情報を更新して記録する移動履歴情報記録処理部と、を備える携帯型記録装置。

請求項8

前記通信部は、更に、複数の前記イベントスポットを移動先として選択可能な分岐地点に設置され、当該分岐地点に位置する利用者に対し、複数の前記イベントスポットの中から特定のイベントスポットを推奨の移動先として提示する推奨スポット提示装置と通信を行い、前記推奨スポット提示装置に、記録された前記移動履歴情報を出力する移動履歴情報出力処理部を更に備える請求項7に記載の携帯型記録装置。

請求項9

前記推奨の移動先を提示された利用者が前記特定のイベントスポットに移動した場合に、前記推奨スポット提示装置から、当該利用者にとって有利となる特典を示す特典情報を取得して記録する特典情報記録処理部をさらに備える請求項8に記載の携帯型記録装置。

請求項10

利用者の利用対象となるイベントスポットを複数有する対象地域における交通流を制御する交通流制御方法であって、前記イベントスポットにおける利用の度合いを示すスポット利用情報を取得するステップと、複数の前記イベントスポットを移動先として選択可能な分岐地点に位置する利用者に向けての推奨の移動先として前記イベントスポットの各々が選出される確率を、前記スポット利用情報に基づいて決定するステップと、を有する交通流制御方法。

請求項11

利用者の利用対象となるイベントスポットを複数有する対象地域における交通流を制御する交通流制御装置のコンピュータを、前記イベントスポットにおける利用の度合いを示すスポット利用情報を取得するスポット利用情報取得手段、複数の前記イベントスポットを移動先として選択可能な分岐地点に位置する利用者に向けての推奨の移動先として前記イベントスポットの各々が選出される確率を、前記スポット利用情報に基づいて決定する選出確率決定手段、として機能させるプログラム

技術分野

背景技術

0002

多数の観光客が訪れる社大型商業施設等の観光スポットを複数有する観光エリアにおいては、特定の観光スポットに観光客が集中し、当該観光エリアにおける交通流が阻害される場合がある。そこで、特定の観光スポットにおける混雑過度とならないように、警察等の自治体系管理者、又は、地元観光組合による順路規制が実施されている。

0003

一方、交通系ICカードやGNSS(Global Navigation Satellite System)機器等から採取される履歴データに基づき、個々の利用者嗜好性を考慮して、移動時における快適性担保しつつ対象地域における交通流の過密化を抑制する手段が提案されている(例えば、特許文献1参照)。

先行技術

0004

国際公開第2013/171780号

発明が解決しようとする課題

0005

上記観光スポットに代表される複数のイベントスポットの利用を目的として観光エリア等の所定の対象地域に訪れる観光客等の利用者の多くは、一般に、その対象地域の道路網交通事情に関する知識が高くない。このため、上述のような順路規制等、強制的な経路指定が不意に生じた場合、当該利用者に強い不安、不満を抱かせてしまう可能性がある。また、イベントスポット等に到来する利用者の多くは、観光バス公共交通といった同時点で同位置に到着又は出発する運輸形態を利用するため、利用者の時間的及び空間的な分散を促すのが困難であり、特定のイベントスポット等で混雑状態が続く結果となっている。

0006

本発明の目的は、上記課題に鑑みてなされたものであって、イベントスポットを複数有する対象地域における利用者の満足度を高めながら、当該対象地域における交通流を円滑化できる交通流制御装置、交通流制御システム、携帯型記録装置、交通流制御方法及びプログラムを提供することにある。

課題を解決するための手段

0007

本発明の一態様は、利用者(X)の利用対象となるイベントスポット(A2)を複数有する対象地域(A1)における交通流を制御する交通流制御装置(1)であって、前記イベントスポットにおける利用の度合いを示すスポット利用情報を取得するスポット利用情報取得部(10)と、複数の前記イベントスポットを移動先として選択可能な分岐地点(J、P)に位置する利用者に向けての推奨の移動先として前記イベントスポットの各々が選出される確率を、前記スポット利用情報に基づいて決定する選出確率決定部(110)と、を備える交通流制御装置である。
このようにすることで、利用者に向けてのお勧めのイベントスポットとして選出される確率が、各イベントスポットの利用の度合いに応じて分散されるので、利用者の移動先を強制的に規制することなく、各イベントスポットにおける利用の度合いを均すような交通流制御を行うことができる。したがって、利用者の満足度を高めながら、対象地域における交通流を円滑化することができる。

0008

また、本発明の一態様に係る交通流制御装置は、前記対象地域における前記利用者の各々の移動経路の履歴を示す移動履歴情報を取得する移動履歴情報取得部(111)を更に備え、前記選出確率決定部は、更に、前記利用者の前記移動履歴情報に基づいて、前記確率を決定する。
このようにすることで、利用者が既に到来したイベントスポット等を参照して、利用者に対し、より適切な案内を提供することができる。

0009

また、本発明の一態様に係る交通流制御装置は、前記確率にしたがって前記推奨の移動先として選出された特定のイベントスポットを示す情報を取得して、当該推奨の移動先を提示された利用者が、当該特定のイベントスポットに移動した場合に、当該利用者にとって有利となる特典を付与する特典付与部(112)を更に備える。
このようにすることで、移動先として推奨されたイベントスポットに移動しようとする利用者の意欲を高め、当該利用者が推奨のイベントスポットに理想的に向かう確率が高まるので、より効果的に交通流を制御することができる。

0010

また、本発明の一態様に係る交通流制御装置において、前記スポット利用情報取得部は、前記イベントスポットにおける利用の度合いの経時的な推移を記録し、前記選出確率決定部は、記録された過去の前記利用の度合いの経時的な推移から推定される将来の利用の度合いに基づいて前記確率を決定する。
このようにすることで、選出確率決定部は、利用者がイベントスポットへの移動に要する所要時間経過後の将来の混雑度に基づいて選出確率を決定するので、より精度良く、複数のイベントスポットの混雑度を均すための交通流制御を行うことができる。

0011

また、本発明の一態様に係る交通流制御装置において、前記選出確率決定部は、複数の前記イベントスポットの順列で示される巡回経路の中から複数選定された推奨巡回経路の候補別の選出確率を決定する。
このようにすることで、利用者は、分岐地点において、混雑が回避可能な推奨巡回経路を把握することができる。これにより、利用者は、対象地域における複数のイベントスポットのお勧めの巡り方を知ることができるので、当該複数のイベントスポットを計画的に巡回しやすくなり、利用者の観光の満足度を一層高めることができる。

0012

また、本発明の一態様に係る交通流制御システム(9)は、上述の交通流制御装置と、前記分岐地点に設置され、当該分岐地点に位置する利用者に対し、複数の前記イベントスポットの中から特定のイベントスポットを推奨の移動先として提示する推奨スポット提示装置(2)と、を備え、前記推奨スポット提示装置は、決定された前記確率に基づいて、前記特定のイベントスポットを選出して提示する。
このような交通流制御システムによれば、利用者は、移動先として複数のイベントスポットを選択可能な分岐地点に到達した際に、その場で、その時間帯における推奨のイベントスポットを簡便に把握することができる。したがって、利用者は、予め一連の巡回経路を調べておく必要がなくなり、利用者の負担を軽減することができる。

0013

また、本発明の一態様に係る携帯型記録装置は、利用者の利用対象となるイベントスポットを複数有する対象地域において、各利用者に携帯される携帯型記録装置であって、前記対象地域のうち少なくとも複数の前記イベントスポット内に含まれる所定位置に対応して複数設置され、当該所定位置に到達した利用者の前記対象地域における移動経路の履歴を示す移動履歴情報を更新する移動履歴更新装置(2、2a)と通信を行う通信部(31)と、前記移動履歴更新装置から、少なくとも到達した前記所定位置を特定可能な情報を取得して、前記利用者の、前記対象地域における移動経路の履歴を示す移動履歴情報を更新して記録する移動履歴情報記録処理部(300a)と、を備える。
このような携帯型記録装置によれば、対象地域内における利用者個々の移動履歴を、精度良く、かつ、詳細に把握することができる。これにより、交通流制御システムは、複数の利用者についての移動履歴情報を収集することで、イベントスポット間の移動にかかる平均所要時間、各イベントスポットにおける平均滞在時間等の詳細な情報を把握することができる。

0014

また、本発明の一態様に係る携帯型記録装置において、前記通信部は、更に、複数の前記イベントスポットを移動先として選択可能な分岐地点に設置され、当該分岐地点に位置する利用者に対し、複数の前記イベントスポットの中から特定のイベントスポットを推奨の移動先として提示する推奨スポット提示装置(2)と通信を行い、前記推奨スポット提示装置に、記録された前記移動履歴情報を出力する移動履歴情報出力処理部(300b)を更に備える。
このようにすることで、推奨スポット提示装置が、移動履歴情報出力処理部より出力された移動履歴情報に基づいて、当該利用者が各イベントスポットにつき到来済みか否かを識別することができる。これにより、利用者に一層適切な案内を提供することができる。

0015

また、本発明の一態様に係る携帯型記録装置は、前記推奨の移動先を提示された利用者が前記特定のイベントスポットに移動した場合に、前記推奨スポット提示装置から、当該利用者にとって有利となる特典を示す特典情報を取得して記録する特典情報記録処理部(302a)をさらに備える。
このようにすることで、利用者が、提示されたお勧めのイベントスポットを巡った際に与えられる特典が携帯型記録装置に記録されて累積されていくので、利用者が推奨されたイベントスポットの通りに巡ろうとするインセンティブをより効果的に与えることができる。

0016

また、本発明の一態様は、利用者の利用対象となるイベントスポットを複数有する対象地域における交通流を制御する交通流制御方法であって、前記イベントスポットにおける利用の度合いを示すスポット利用情報を取得するステップと、複数の前記イベントスポットを移動先として選択可能な分岐地点に位置する利用者に向けての推奨の移動先として前記イベントスポットの各々が選出される確率を、前記スポット利用情報に基づいて決定するステップと、を有する交通流制御方法である。

0017

また、本発明の一態様は、利用者の利用対象となるイベントスポットを複数有する対象地域における交通流を制御する交通流制御装置のコンピュータを、前記イベントスポットにおける利用の度合いを示すスポット利用情報を取得するスポット利用情報取得手段、複数の前記イベントスポットを移動先として選択可能な分岐地点に位置する利用者に向けての推奨の移動先として前記イベントスポットの各々が選出される確率を、前記スポット利用情報に基づいて決定する選出確率決定手段、として機能させるプログラムである。

発明の効果

0018

上述の交通流制御装置、交通流制御システム、携帯型記録装置、交通流制御方法及びプログラムによれば、イベントスポットを複数有する対象地域における利用者の満足度を高めながら、当該対象地域における交通流を円滑化できる。

図面の簡単な説明

0019

第1の実施形態に係る交通流制御システムが制御対象とする対象地域を示す図である。
第1の実施形態に係る交通流制御システムの全体構成を示す図である。
第1の実施形態に係る交通流制御装置の機能構成を示す図である。
第1の実施形態に係る表示付ステーション外観を示す図である。
第1の実施形態に係る表示付ステーションの機能構成を示す図である。
第1の実施形態に係る簡易ステーションの機能構成を示す図である。
第1の実施形態に係る表示付ステーション及び簡易ステーションの機能を説明する図である。
第1の実施形態に係る携帯型記録装置の外観を示す図である。
第1の実施形態に係る携帯型記録装置の機能構成を示す図である。
第1の実施形態に係る携帯型記録装置の処理フローを示す図である。
第1の実施形態に係る移動履歴情報を示す図である。
第1の実施形態に係る推奨イベントスポット情報を示す図である。
第1の実施形態に係る特典情報を示す図である。
第1の実施形態に係る携帯型記録装置の機能を説明する図である。
第1の実施形態に係る表示付ステーションの処理フローを示す図である。
第1の実施形態に係るステーション処理部の機能を説明する図である。
第1の実施形態に係る交通流制御装置の処理フローを示す図である。
第1の実施形態に係る選出確率情報を示す図である。
第1の実施形態に係る交通流制御装置の機能を説明する第1の図である。
第1の実施形態に係る交通流制御装置の機能を説明する第2の図である。
第1の実施形態の変形例に係る交通流制御装置の機能を説明する図である。

実施例

0020

<第1の実施形態>
以下、第1の実施形態に係る交通流制御システムについて、図1図20を参照ながら説明する。

0021

(全体構成)
図1は、第1の実施形態に係る交通流制御システムが制御対象とする対象地域を示す図である。
第1の実施形態に係る交通流制御システム9は、図1に示すような観光エリアA1(対象地域)における交通流を制御対象とする。本実施形態において観光エリアA1は、多くの観光スポットを有する特定の区域であって、例えば、市町村区の中の一区域に相当するものである。
図1に示すように、観光エリアA1は、各地に散在し、利用者Xの利用対象(観光対象)となる複数のイベントスポットA2と、当該複数のイベントスポットA2間の移動を可能とする各種交通手段と、観光エリアA1に到来した利用者Xの所有車両(普通車、二輪車等)を駐車可能な駐車場Pと、を有している。
ここで、イベントスポットA2は、例えば、社寺、城等の歴史的建造物、有名飲食店、大型商業施設、又は、テーマパーク等であって、利用者Xが利用(観光)の対象とする観光スポットである。また、「各種交通手段」とは、具体的には、各イベントスポットA2間に敷設された道路N(一般道路遊歩道等)の他、観光エリアA1内外を巡る公共交通機関鉄道路線バス等)である。即ち、利用者Xは、複数のイベントスポットA2間を、徒歩乗り捨て可能な自転車(専用小型車両等)、鉄道、路線バス等、種々の経路及び交通手段を通じて自由に巡ることができる。

0022

利用者X自身が所有する所有車両により観光エリアA1に進入した利用者Xは、観光エリアA1内に設けられた駐車場Pに所有車両を駐車し、そこから徒歩等、又は、公共交通機関(鉄道、路線バス等)を通じて、目的とするイベントスポットA2にまで移動する。
また、上記交通手段には、道路Nにおける分岐路鉄道路線における駅舎、路線バスにおけるバス停留所等の交通結節点Jが存在する。交通結節点J及び駐車場Pは、その場所に到達した利用者Xが、複数のイベントスポットA2を移動先として選択可能な分岐地点である。

0023

観光エリアA1に到来した利用者Xは、携帯型記録装置3(後述)を携帯しながら、観光エリアA1内の各イベントスポットA2を巡る。携帯型記録装置3は、例えば、観光エリアA1内で利用者Xが最初に到達した駐車場P又は交通結節点J(、バス停留所等)で配布される。

0024

図1に示すように、観光エリアA1内の交通結節点Jには、表示付ステーション2が設置されている。表示付ステーション2は、交通結節点J(又は駐車場P)に位置する利用者Xに対し、複数のイベントスポットA2の中から特定のイベントスポットA2を推奨の移動先として提示する「推奨スポット提示装置」としての機能を有している。
また、観光エリアA1における複数の所定位置、即ち、各イベントスポットA2内、及び、道路N上の各所に対応して、複数の簡易ステーション2aが設置されている。簡易ステーション2a及び表示付ステーション2は、利用者Xの移動履歴情報(後述)を更新する「移動履歴更新装置」としての機能を有している。具体的には、簡易ステーション2a及び表示付ステーション2は、当該簡易ステーション2a、表示付ステーション2が設置された上記所定位置に到達した利用者Xが携帯する携帯型記録装置3と無線通信を行い、当該所定位置を特定可能な情報(ステーションID)、及び、当該所定位置に到達した時刻現在時刻)等を通知する。
表示付ステーション2、簡易ステーション2a及び携帯型記録装置3の具体的な機能構成については後述する。

0025

また、図1に示すように、観光エリアA1には、複数の混雑観測装置Vが設けられている。混雑観測装置Vは、複数のイベントスポットA2に対応して設置され、各イベントスポットA2における利用者の利用の度合い(即ち、各イベントスポットA2の混雑度)を把握するための観測情報を取得する。
混雑観測装置Vは、例えば、各イベントスポットA2における混雑度を把握可能な観測情報(情景画像)を取得する監視カメラである。このような観測情報は、所定の通信回線有線通信回線L(図2))を通じて、逐次、遠隔地に設置された交通流制御装置1に出力される。

0026

交通流制御装置1は、観光エリアA1における交通流を制御する。以下、交通流制御装置1の機能について詳細に説明する。

0027

図2は、第1の実施形態に係る交通流制御システムの全体構成を示す図である。
図2に示すように、交通流制御システム9は、交通流制御装置1と、複数の表示付ステーション2と、複数の簡易ステーション2aと、利用者Xに携帯される携帯型記録装置3と、を備えている。
交通流制御装置1と、表示付ステーション2(簡易ステーション2a)とは、観光エリアA1内に設けられた有線通信回線Lを通じて互いに通信可能とされている。観光エリアA1内の各所に設けられた混雑観測装置Vも、有線通信網Lに接続されており、交通流制御装置1は、当該有線通信網Lを通じて、混雑観測装置Vが取得した観測情報(情景画像)を取得する。
また、表示付ステーション2(及び簡易ステーション2a)は、利用者Xがその通信可能エリアに入った際に、当該利用者Xが携帯する携帯型記録装置3と無線通信を行う。

0028

なお、本実施形態において、交通流制御装置1、表示付ステーション2(簡易ステーション2a)及び混雑観測装置Vは、有線通信回線Lを通じて通信可能とされているものとしたが、他の実施形態においてはこれに限定されることはなく、例えば、高速無線通信回線等を通じて通信可能とされる態様であってもよい。

0029

(交通流制御装置の機能構成)
図3は、第1の実施形態に係る交通流制御装置の機能構成を示す図である。
図3に示すように、交通流制御装置1は、スポット利用情報取得部10と、交通流制御処理部11と、有線通信部12と、記録媒体13と、を備えている。

0030

スポット利用情報取得部10は、現時点の各イベントスポットA2における利用の度合い(混雑度)を示すスポット利用情報を取得する。具体的には、スポット利用情報取得部10は、観光エリアA1の各所に設置された混雑観測装置Vを通じて取得した観測情報(情景画像)を元に、各イベントスポットA2における混雑度を示すスポット利用情報を取得する。スポット利用情報取得部10は、取得したスポット利用情報を逐次記録媒体13に蓄積し、各イベントスポットA2における混雑度の経時的な推移を記録する。

0031

交通流制御処理部11は、表示付ステーション2(図1図2)と連携して観光エリアA1における利用者Xの交通流を制御するための主要な処理を実行する。
具体的には、交通流制御処理部11は、有線通信部12(及び有線通信回線L)を通じて、表示付ステーション2から、記録装置ID、ステーションID、移動履歴情報、推奨イベントスポット情報及び特典情報を取得する。また、交通流制御処理部11は、表示付ステーション2に選出確率情報及び特典情報を出力する。
ここで、記録装置IDは、利用者Xに携帯される携帯型記録装置3を識別するために、予め携帯型記録装置3の各々に固有割り振られた識別子である。また、ステーションIDは、表示付ステーション2及び簡易ステーション2aを識別するために、予め表示付ステーション2及び簡易ステーション2aの各々に固有に割り振られた識別子である。なお、その他の各種情報の詳細については後述する。
交通流制御処理部11は、選出確率決定部110と、移動履歴情報取得部111と、特典付与部112と、を有している。

0032

有線通信部12は、有線通信回線L(図2)を通じて通信を行うための通信インターフェイスである。交通流制御装置1は、有線通信回線L及び有線通信部12を介して、観光エリアA1の各所(交通結節点J等)に設置された表示付ステーション2と通信を行う。

0033

記録媒体13には、スポット利用情報取得部10が取得したスポット利用情報(各イベントスポットA2の混雑度)の推移が記録される。
また、記録媒体13には、携帯型記録装置3から取得した各利用者Xの移動履歴情報が、携帯型記録装置3を識別する収集される。

0034

次に、交通流制御処理部11が有する各機能部(選出確率決定部110、移動履歴情報取得部111及び特典付与部112)について説明する。
選出確率決定部110は、スポット利用情報に基づいて、イベントスポットA2の各々が、交通結節点Jに位置する利用者Xに向けての推奨の移動先として選出される確率(選出確率)を決定し、イベントスポットA2別の選出確率を示す選出確率情報を出力する。ここで、交通結節点Jに設置された表示付ステーション2は、複数のイベントスポットA2の中から特定のイベントスポットA2を推奨の移動先として選出するとともに、所定の表示画面(表示部20(図4))を通じてこれを提示する。即ち、選出確率とは、各イベントスポットA2が表示付ステーション2によって推奨の移動先として選出(提示)される確率である。
移動履歴情報取得部111は、携帯型記録装置3に記録された情報であって、利用者Xの、観光エリアA2における移動経路の履歴を示す移動履歴情報を取得する。
特典付与部112は、選出確率決定部110により決定された選出確率にしたがって、推奨の移動先として提示された特定のイベントスポットA2を示す情報(後述する推奨イベントスポット情報)を取得して、利用者Xが、当該特定のイベントスポットA2に移動した場合に、当該利用者Xにとって有利となる特典を付与する処理を行う。また、特典付与部112は、当該特典付与の処理後の特典状態特典ポイントクラスポイント)を示す特典情報を出力する。

0035

(表示付ステーション及び簡易ステーションの機能構成)
図4は、第1の実施形態に係る表示付ステーションの外観を示す図である。
図4に示すように、本実施形態に係る表示付ステーション2は、観光エリアA1の駐車場P、駅舎、バス停留所等の交通結節点Jに設置された公共の情報表示装置デジタルサイネージ)である。
表示付ステーション2は、液晶ディスプレイ有機ELディスプレイ等である表示部20と、表示部20に一体に形成されたタッチセンサである操作部21と、を備えている。利用者Xは、表示部20に表示された画像情報視認しながら操作部21を通じて各種操作を行う。
また、表示付ステーション2は、内部に備える無線通信手段(記録装置用通信部24)を通じて、利用者Xが携帯する携帯型記録装置3と無線通信を行う。

0036

図5は、第1の実施形態に係る表示付ステーションの機能構成を示す図である。
図5に示すように、表示付ステーション2は、表示部20と、操作部21と、ステーション処理部22と、有線通信部23と、記録装置用通信部24と、人感センサ25と、を備えている。表示部20、操作部21及び記録装置用通信部24については図4で説明したとおりである。

0037

ステーション処理部22は、表示付ステーション2の動作全体を司る処理部である。具体的には、携帯型記録装置3に記憶された各種情報を吸い上げて交通流制御装置1に出力するとともに、交通流制御装置1の分析処理によって得られた情報(選出確率情報)に基づいて、推奨の移動先として特定のイベントスポットA2の選出及びその提示を行う。
ステーション処理部22は、ルーレット処理部220と、分析依頼処理部221と、特典通知処理部222と、移動履歴情報更新部223と、を備えている。

0038

ルーレット処理部220は、交通流制御装置1(選出確率決定部110(図3))から取得した選出確率情報にしたがって、複数のイベントスポットA2の中から特定のイベントスポットA2を選出する処理を行う。また、ルーレット処理部220は、選出された特定のイベントスポットA2を表示部20に表示して、推奨の移動先として利用者Xに通知する。更に、ルーレット処理部220は、選出された特定のイベントスポットA2、及び、現在地(利用者Xが位置する交通結節点J)から当該特定のイベントスポットA2までの推奨順路を示す推奨イベントスポット情報を携帯型記録装置3に出力する。これにより、推奨の移動先として新たに選出されたイベントスポットA2を示す推奨イベントスポット情報が携帯型記録装置3に記録される。

0039

分析依頼処理部221は、交通流制御装置1に対し、無線通信を通じて携帯型記録装置3から取得した各種情報に基づく分析依頼を行う。具体的には、分析依頼処理部221は、携帯型記録装置3に記録された記録装置ID、移動履歴情報、推奨イベントスポット情報及び特典情報を取得し、これら各種情報(データセット)に自装置のステーションIDを付加して、交通流制御装置1に出力する。

0040

特典通知処理部222は、交通流制御装置1(特典付与部112(図3))から取得した新たな特典情報(特典付与後の特典情報)について、表示部20を通じて利用者Xに通知するとともに、当該新たな特典情報を携帯型記録装置3に出力する。これにより、新たな特典が反映された特典情報が携帯型記録装置3に記録される。

0041

移動履歴情報更新部223は、携帯型記録装置3に記録された移動履歴情報を更新する処理を行う。具体的には、移動履歴情報更新部223は、利用者Xが現在位置(表示付ステーション2)に移動(到達)したことを特定するための情報(即ち、自装置に記録されたステーションID)、現在時刻、及び、ステーション属性を携帯型記録装置3に出力する。なお、ステーション属性とは、表示付ステーション2及び簡易ステーション2aの各々が、「表示付ステーション」に属するか、「簡易ステーション」に属するか、を識別するための識別情報である。

0042

有線通信部23は、有線通信回線L(図2)を通じて通信を行うための通信インターフェイスである。表示付ステーション2は、有線通信回線L及び有線通信部23を介して、遠隔地に設置された交通流制御装置1と通信を行う。

0043

記録装置用通信部24は、利用者Xが携帯する携帯型記録装置3と無線通信を行うための無線通信インターフェイスである。記録装置用通信部24は、予め規定された所定の通信可能エリア内(記録装置用通信部24から数メートルの範囲内)に入った携帯型記録装置3と自動的に無線通信を行う。

0044

人感センサ25は、表示付ステーション2に利用者Xが所定距離範囲内に近づいた際に当該利用者Xの存在を検知して、検知信号を出力する。本実施形態に係るステーション処理部22は、人感センサ25からの上記検知信号をトリガとして、表示部20の点灯、携帯型記録装置3から各種情報(記録装置ID、移動履歴情報、推奨イベントスポット情報及び特典情報)の取得処理等を開始する。このようにすることで、表示付ステーション2の待機中の省電力化を図ることができる。
なお、他の実施形態に係る表示付ステーション2はこの態様に限定されず、例えば、記録装置用通信部24において、携帯型記録装置3との無線通信が確立されたことをトリガに、上記各種処理を開始するものとしてもよい。

0045

図6は、第1の実施形態に係る簡易ステーションの機能構成を示す図である。
図6に示すように、簡易ステーション2aは、ステーション処理部22aと、記録装置用通信部24と、を備えている。また、ステーション処理部22aは、表示付ステーション2と同様の移動履歴情報更新部223を備えている。
即ち、簡易ステーション2aは、所定の通信可能エリア内に入った携帯型記録装置3に対し、ステーションID、現在時刻、ステーション属性を出力し、これらの情報をもって携帯型記録装置3に記録された移動履歴情報を更新する。

0046

図7は、第1の実施形態に係る表示付ステーション及び簡易ステーションの機能を説明する図である。
図7(a)は、表示付ステーション2、簡易ステーション2aの移動履歴情報更新部223が出力する無線信号同報波W1)を示している。
図7(a)に示すように、移動履歴情報更新部223は、同報波W1を一定周期Δt(例えば、Δt=10秒)で発信する。同報波W1には、当該無線信号が「同報波」であることを識別するための同報波識別子と、同報波W1を発信する表示付ステーション2又は簡易ステーション2aの固有のステーションIDと、現在時刻と、ステーション属性と、が含まれる。
利用者Xが観光エリアA1内を巡回(移動)している間に、表示付ステーション2又は簡易ステーション2aの通信可能エリア内に入ると、携帯する携帯型記録装置3がこの同報波W1を受信して、自動的に移動履歴情報を更新する。表示付ステーション2及び簡易ステーション2aは、その通信可能エリア内に入った全ての携帯型記録装置3に向けて同報波W1を発信する。

0047

図7(b)は、表示付ステーション2が特定の携帯型記録装置3のみに向けて発信する無線信号(特定波W2)を示している。
図7(b)に示すように、特定波W2は、表示付ステーション2が携帯型記録装置3から所定の送信信号(記録装置送信波Wa)を受け付けた際に、表示付ステーション2から当該携帯型記録装置3のみに向けて返送される。特定波W2には、当該無線信号が「特定波」であることを識別するための特定波識別子と、特定波W2の返送先を特定するための記録装置IDと、ルーレット処理部220(図5)が出力した推奨イベントスポット情報と、特典通知処理部222(図5)が出力した特典情報と、が含まれる。
なお、表示付ステーション2は、同報波W1の発信と特定波W2の発信とが重なる場合には、同報波W1を優先して発信する。

0048

(携帯型記録装置の機能構成)
図8は、第1の実施形態に係る携帯型記録装置の外観を示す図である。
図8に示すように、携帯型記録装置3は、利用者Xが携帯可能なサイズに形成された記録装置である。携帯型記録装置3は、内部に備える無線通信手段(ステーション用通信部31(図9))を通じて、観光エリアA1内に設置された表示付ステーション2及び簡易ステーション2aと無線通信を行う。
なお、本実施形態に係る携帯型記録装置3は、交通流制御システム9専用の携帯型記録装置として、例えば、観光エリアA1内で各利用者Xに配布されるものとして説明したが、他の実施形態においてはこの態様に限定されない。例えば、他の実施形態に係る携帯型記録装置3は、利用者X自身が所有する携帯端末装置スマートフォン等)であってもよい。また、この場合において、上記携帯端末装置が予め用意された専用のプログラム(アプリケーション)を実行することで、本実施形態に係る携帯型記録装置3の機能を発揮する態様であってもよい。

0049

図9は、第1の実施形態に係る携帯型記録装置の機能構成を示す図である。
図9に示すように、携帯型記録装置3は、記録・出力処理部30と、ステーション用通信部31と、記録媒体32a、32b、32cと、を備えている。
記録・出力処理部30は、表示付ステーション2(又は簡易ステーション2a)から取得した各種情報を記録媒体32a、32b、32cの各々に記録する処理、及び、記録媒体32a、32b、32cの各々に記録された各種情報を読み出して、表示付ステーション2(又は簡易ステーション2a)に出力する処理を行う。
記録・出力処理部30は、移動履歴情報記録処理部300aと、移動履歴情報出力処理部300bと、推奨イベントスポット情報記録処理部301aと、推奨イベントスポット情報出力処理部301bと、特典情報記録処理部302aと、特典情報出力処理部302bと、を備えている。

0050

移動履歴情報記録処理部300aは、表示付ステーション2又は簡易ステーション2aから、ステーションID、現在時刻、及び、ステーション属性を取得するとともに、記録媒体32aに記録された移動履歴情報にこれらの情報を追加して更新する。また、移動履歴情報出力処理部300bは、記録媒体32aに記録され、蓄積された移動履歴情報を読み出して表示付ステーション2に出力する。
推奨イベントスポット情報記録処理部301aは、表示付ステーション2から、新たな推奨イベントスポット情報を取得するとともに、これを記録媒体32bに記録する。また、推奨イベントスポット情報出力処理部301bは、記録媒体32bに記録された推奨イベントスポット情報を読み出して表示付ステーション2に出力する。
特典情報記録処理部302aは、表示付ステーション2から、新たな特典情報を取得するとともに、これを記録媒体32cに記録する。また、特典情報出力処理部302bは、記録媒体32cに記録された特典情報を読み出して表示付ステーション2に出力する。
なお、記録・出力処理部30は、表示付ステーション2に移動履歴情報、推奨イベントスポット情報及び特典情報を出力する際には、自装置固有の記録装置IDを付加して出力する。

0051

(交通流制御システムの処理の流れ)
次に、第1の実施形態に係る交通流制御システム9全体の処理の流れについて、順を追って説明する。

0052

図10は、第1の実施形態に係る携帯型記録装置の処理フローを示す図である。
また、図11は、第1の実施形態に係る移動履歴情報を示す図である。
また、図12は、第1の実施形態に係る推奨イベントスポット情報を示す図である。
また、図13は、第1の実施形態に係る特典情報を示す図である。
また、図14は、第1の実施形態に係る携帯型記録装置の機能を説明する図である。
以下、図9及び図10図14を参照しながら、携帯型記録装置の処理フローについて詳細に説明する。

0053

図10に示す処理フローは、利用者Xが携帯型記録装置3を携帯しながら観光エリアA1内を移動している段階における携帯型記録装置3の処理の流れを示している。
携帯型記録装置3の記録・出力処理部30は、まず、同報波W1(図7(a))の受信を待ち受けている(ステップS01:NO)。

0054

記録・出力処理部30は、同報波W1の受信があった場合には(ステップS01:YES)、記録媒体32aに記録された移動履歴情報を更新する処理を行う(ステップS02)。

0055

ここで、移動履歴情報は、例えば、図11に示すような態様で記録媒体32aに記録されている。
即ち、図11に示すように、移動履歴情報には、記録媒体32aのレコード番地別に、ステーションID及び更新された時刻(取得した現在時刻)が対応付けて記録されている。移動履歴情報記録処理部300aは、同報波W1を受信して取得したステーションID及び現在時刻を新たなレコード番地に記録して、移動履歴情報を更新する。

0056

なお、移動履歴情報記録処理部300aは、同一のステーションIDについての同報波W1を連続して複数回受信した場合は、一回目(最初)の受信については、現レコード番地(例えば、#0000)に記録する。そして、二回目以降の受信については、ステーションIDが変化しない限り、次のレコード番地(#0001)への記録・上書きを続ける。このようにすることで、移動履歴情報には、あるステーションIDを最初に受信した時刻と、同ステーションIDを最後に受信した時刻が記録される。したがって、記録媒体32aの使用容量を節約しながら、あるステーションIDに対応する観光エリアA1内の所定位置における利用者Xの滞在時間を把握することができる。

0057

次に、図10において、記録・出力処理部30は、受信した同報波W1に含まれるステーション属性を参照して、当該同報波W1の発信元が「表示付ステーション」であるか否かを判定する(ステップS03)。
同報波W1の発信元が「表示付ステーション」ではなく「簡易ステーション」であった場合には(ステップS03:NO)、記録・出力処理部30は、処理を終了し、同報波W1の待ち受け状態(ステップS01)に復帰する。
一方、同報波W1の発信元が「表示付ステーション」であった場合には(ステップS03:YES)、記録・出力処理部30は、分析依頼要求処理を行う(ステップS04)。ここで、移動履歴情報出力処理部300bは、これまでに蓄積された移動履歴情報を記録媒体32aから読み出して、表示付ステーション2に出力する。また、推奨イベントスポット情報出力処理部301bは、記録媒体32bに記録された推奨イベントスポット情報を読み出して、表示付ステーション2に出力する。更に、特典情報出力処理部302bは、記録媒体32cに記録された特典情報を読み出して、表示付ステーション2に出力する。

0058

ここで、推奨イベントスポット情報は、例えば、図12に示すような態様で記録媒体32bに記録されている。
即ち、図12に示すように、推奨イベントスポット情報には、推奨の移動先として提示されたイベントスポットA2内に設置された簡易ステーション2a(又は表示付ステーション2)に対応するステーションID(例えば、“03”)と、当該イベントスポットA2における混雑緩和のために予め規定された理想とする時間帯(理想滞在時間帯)と、が対応付けられて記録されている。
また、推奨イベントスポット情報には、利用者Xの現在位置(交通結節点J)から推奨のイベントスポットA2までの間(道路N等)に設置された簡易ステーション2a(又は表示付ステーション2)に対応するステーションID(例えば、“01”、“02”)と、各簡易ステーション2aにおける理想滞在時間帯と、が記録媒体32bのレコード番地別に記録されている。

0059

また、特典情報は、例えば、図13に示すような態様で記録媒体32cに記憶されている。
即ち、図13に示すように、特典情報には、「累計特典ポイント」及び「クラスポイント」の2種類の情報が含まれる。累計特典ポイントは、これまでに利用者XがイベントポイントA2に到達するごとに加算される特典ポイントの累計値である。なお、特典ポイントは、イベントポイントA2別に予め規定されているものとする。クラスポイントは、利用者Xの「協力度」に基づいて、利用者X別に設定される値である。ここで、協力度とは、利用者Xが、推奨の移動先として提示されたイベントスポットA2に、理想的に移動したか否かの度合いである。より具体的には、協力度は、交通流制御装置1において、移動履歴情報(図11)と、推奨イベントスポット情報(図12)との対比(合致度)によって算出される。

0060

図14に示すように、記録・出力処理部30は、分析依頼要求処理(ステップS04)において、記録されている移動履歴情報(図11)、推奨イベントスポット情報(図12)、特典情報(図13)及び自装置固有の記録装置IDをデータセット化し、各種情報を含む記録装置送信波Waを表示付ステーション2に発信する。なお、表示付ステーション2は、記録装置送信波Waの受信に対応して、当該記録装置送信波Waの発信元である携帯型記録装置3に特定波W2を返送する(図7(b)参照)。

0061

次に、図10において、記録・出力処理部30は、表示付ステーション2から返送された特定波W2に基づいて、分析結果受領処理を行う(ステップS05)。
ここで、推奨イベントスポット情報記録処理部301aは、返送された特定波W2から、新たな推奨イベントスポット情報(新たに選出されたイベントスポットA2に対応する推奨イベントスポット情報)を取得して、記録媒体32bに記録する。
また、特典情報記録処理部302aは、返送された特定波W2から、新たな特典情報(新たな特典ポイント、クラスポイントに更新された特典情報)を取得して、記録媒体32cに記録する。
なお、この際、記録・出力処理部30は、表示付ステーション2から受信した信号が、同報波識別子を有するか、特定波識別子を有するか(図7(a)、(b)参照)、を判定することによって、当該受信した信号が特定波である場合に、上記分析結果受領処理を行う。

0062

図15は、第1の実施形態に係る表示付ステーションの処理フローを示す図である。
また、図16は、第1の実施形態に係るステーション処理部の機能を説明する図である。
以下、図5図15及び図16を参照しながら、表示付ステーション2の処理フローについて詳細に説明する。

0063

図15に示す表示付ステーション2の処理フローは、人感センサ25(図5)が、表示付ステーション2に近づいた利用者Xの存在を検知した後の処理フローである。なお、移動履歴情報更新部223(図5)による同報波W1の発信は、図15に示す処理フローと並列して、別途定常的に行われている。
表示付ステーション2のステーション処理部22は、まず、利用者Xが携帯する携帯型記録装置3から記録装置送信波Wa(図14)の受信を待ち受けている(ステップS11:NO)。
ステーション処理部22は、記録装置送信波Waの受信があった場合には(ステップS11:YES)、交通流制御装置1に対する分析依頼処理を行う(ステップS12)。
ここで、分析依頼処理部221は、受信した記録装置送信波Waから記録装置ID、移動履歴情報、推奨イベントスポット情報及び特典情報を取得して、これらの各種情報に、更に、自装置固有のステーションIDを付加して交通流制御装置1に出力する。

0064

次に、ステーション処理部22は、交通流制御装置1に出力した各種情報に基づいて得られた分析結果を当該交通流制御装置1から受領する処理を行う(ステップS13)。
ここで、ステーション処理部22は、交通流制御装置1から、当該交通流制御装置1における分析処理によって得られた選出確率情報及び特典情報を取得する。なお、選出確率情報の具体的な内容及びその決定の仕方については後述する。

0065

次に、ステーション処理部22は、受領した選出確率情報に基づいて、新たな移動先として推奨するイベントスポットA2を選出する処理を行う(ステップS14)。
ここで、ステーション処理部22は、例えば、図16に示すような提示画面を表示部20に表示する。
具体的には、ステーション処理部22は、まず、初期画面で、各イベントスポットA2別の混雑状況を利用者Xに提示する。この際、ステーション処理部22は、例えば、混雑観測装置Vによって取得された観測情報(情景画像)を表示部20に表示する。
次に、ステーション処理部22のルーレット処理部220は、移動先の候補となる複数のイベントスポットA2を提示した移動先選出画面を表示する。ここで、ルーレット処理部220は、提示された複数のイベントスポットA2を順にハイライトするなどして、当て物ゲーム風の演出を行う。ルーレット処理部220は、操作部21を通じた利用者Xの入力操作(例えば、表示画面上に表示された「ストップ」ボタンタッチ)に応じて、選出確率情報に示される選出確率で、一のイベントスポットA2を選出する。
最後に、ステーション処理部22は、選出されたイベントスポットA2が提示された選出結果画面を表示する。この際、ステーション処理部22は、利用者Xの現在位置(即ち、表示付ステーション2の設置位置)から移動先として選出されたイベントスポットA2までの経路(推奨経路)を示す地図情報を提示する。

0066

また、特典通知処理部222は、選出結果画面において、交通流制御装置1から取得した新たな特典情報に基づいて、新たに加算された特典ポイントを表示部20に表示する。これにより、利用者Xが、イベントスポットA2を巡ったことにより新たな特典が付与されたことを認識することができる。
また、特典通知処理部222は、利用者Xのクラスポイントに応じて、追加の特典要素を提示する。例えば、特典通知処理部222は、利用者Xのクラスポイントが所定以上となっている場合には、選出された次のイベントスポットA2(或いは、その道中)で利用可能なサービス(例えば、お食事、お土産品無料割引サービス等)を提示する。

0067

図15において、次に、ステーション処理部22は、選出されたイベントスポットA2に応じた分析結果発信処理を行う(ステップS15)。
ここで、ルーレット処理部220は、ステップS14で新たに選出されたイベントスポットA2に応じた推奨イベントスポット情報を携帯型記録装置3に出力する。また、特典通知処理部222は、交通流制御装置1から取得した新たな特典情報を携帯型記録装置3に出力する。この際、ステーション処理部22は、推奨イベントスポット情報、特典情報、及び、出力の対象とする携帯型記録装置3を特定するための記録装置IDをデータセット化し、各種情報を含む特定波W2を携帯型記録装置3に発信する(図7(b)参照)。
ステップS15で出力された推奨イベントスポット情報及び特典情報は、携帯型記録装置3において直ちに記録される(ステップS05(図10)参照)。

0068

図17は、第1の実施形態に係る交通流制御装置の処理フローを示す図である。
また、図18は、第1の実施形態に係る選出確率情報を示す図である。
また、図19図20は、第1の実施形態に係る交通流制御装置の機能を説明する第1の図、第2の図である。
以下、図17図20及び図3を参照しながら、交通流制御装置1の処理フローについて詳細に説明する。

0069

図17に示すように、まず、交通流制御装置1の交通流制御処理部11は、表示付ステーション2からの分析依頼の入力を待ち受けている(ステップS21:NO)。
交通流制御処理部11は、表示付ステーション2から分析依頼(ステップS12)があった場合には(ステップS21:YES)、移動履歴情報抽出処理を行う(ステップS22)。
ここで、移動履歴情報取得部111は、表示付ステーション2からの分析依頼を通じて、携帯型記録装置3に記録された移動履歴情報及び推奨イベントスポット情報を取得する。また、移動履歴情報取得部111は、取得した移動履歴情報を、記録装置IDと対応付けて記録媒体13に記録して蓄積する。

0070

次に、交通流制御処理部11は、取得された移動履歴情報及び推奨イベントスポット情報に基づいて、特典付与処理を行う(ステップS23)。
ここで、特典付与部112は、移動履歴情報(図11)を参照し、利用者Xが到達したイベントスポットA2を抽出する。また、特典付与部112は、表示付ステーション2を通じて携帯型記録装置3に記録された特典情報を取得するとともに、当該特典情報の特典ポイントに、利用者Xが到達したイベントスポットA2に応じた特典ポイントを加算する。

0071

また、特典付与部112は、表示付ステーション2を通じて取得した移動履歴情報(図11)と、推奨イベントスポット情報(図12)と、を対比する処理を行うとともに、その結果に応じたクラスポイントを決定する。具体的には、特典付与部112は、移動履歴情報に記録されたステーションIDの記録順序(例えば、“01”、“02”、“03”の順(図11))が、推奨イベントスポット情報に記録されるステーションIDの順序(“01”、“02”、“03”の順(図12))と一致しているか否かを判定する。
更に、特典付与部112は、移動履歴情報において、各ステーションIDが最初に記録された時刻及び最後に記録された時刻が、推奨イベントスポット情報に記録された理想滞在時間帯の範囲内に収まっているか否かを判定する。
そして、特典付与部112は、ステーションIDの順序の合致度と、各ステーションIDの受信位置における滞在時間の合致度と、の合計で求められる「協力度」に応じたクラスポイントを付与する。

0072

次に、交通流制御処理部11は、スポット利用情報取得部10が取得したイベントスポットA2別の混雑度に基づいて、選出確率情報を決定する処理を行う(ステップS24)。
ここで、スポット利用情報取得部10は、イベントスポットA2別の過去から現在にかけての混雑度の経時的な推移(混雑履歴情報)を記録媒体13に逐次記録して蓄積している。選出確率決定部110は、記録媒体13に蓄積された混雑履歴情報を参照して、イベントスポットA2別の選出確率を決定する。

0073

選出確率情報は、例えば、図18に示すような態様で表される。具体的には、選出確率情報は、複数のイベントスポットA2の各々に固有に割り振られるイベントスポットIDと、当該イベントスポットIDに対応付けられた選出確率と、によって規定される。

0074

選出確率決定部110は、まず、移動履歴情報取得部111が取得した移動履歴情報に記録されたステーションIDを参照して、利用者Xが既に到来済みのイベントスポットA2を特定し、当該到来済みのイベントスポットA2についての選出確率を“0”と決定する。このようにすることで、推奨の移動先の選出時(ステップS14)において、利用者Xが既に到来したイベントスポットA2が再度選出されることを回避することができ、利用者Xに対し、より適切な案内を提供することができる。

0075

次に、選出確率決定部110は、利用者Xが未だ到来していないイベントスポットA2につき、記録媒体13に蓄積された混雑履歴情報によって推定される将来の混雑度に基づいて、当該イベントスポットA2別の選出確率を決定する。具体的には、選出確率決定部110は、ここで、交通流制御装置1のオペレータによって予め設定された選出重み付け値を参照する。

0076

交通流制御処理部11は、図19に示すような、交通流制御装置1のオペレータに向けた表示画面であって、蓄積された混雑履歴情報に基づく混雑状況監視画面を表示する。図19に示すように、混雑状況監視画面では、各イベントスポットA2(A21、A22、・・・)の名称を表示するスポット名表示画像Q1と、スポット名表示画像Q1に示されるイベントスポットA2別、かつ、時間軸Q1’上における所定の時間帯別(例えば、15分おき)の観測情報(情景画像Q2、Q2’)がサムネイル化されて配列表示されている。更に、配列された情景画像Q2、Q2’には、各情景画像Q2、Q2’から把握される各イベントスポットA2(A21、A22、・・・)の混雑度が、“1”〜“5”の5段階で数値化されている。
カーソルQ3は、混雑状況監視画面に表示される時間軸Q1’上において、現在時刻に対応する位置に表示される。この時間軸Q1’上においてカーソルQ3よりも過去側(画面左側)に配列された情景画像Q2は、現在日(「本日」)の各時間帯に取得された最新の情景画像である。また、カーソルQ3よりも未来側(画面右側)に配列された情景画像Q2’は、「本日」と同じ曜日であって、当該「本日」よりも過去の日(「過去日」)の各時間帯に取得された情景画像である。カーソルQ3は、時間の経過とともに時間軸Q1’上を推移し、同時に、「過去日」の情景画像Q2’が「本日」の同時間帯に取得された情景画像Q2に逐次更新される。
オペレータは、混雑状況監視画面において、「本日」と同じ曜日の「過去日」に取得された時間帯別の情景画像を参照することで、各イベントスポットA2における将来(「本日」の現在時刻以降の時間帯)に生じる混雑度の推移を推定することができる。
なお、本実施形態においては、混雑状況監視画面を用いて、過去の“同じ曜日”の日(例えば、1週間前)の混雑度の推移を把握するものとしているが、他の実施形態においてはこの態様に限定されない。即ち、連休、月末、年末年始、お盆等のに応じて、一月前又は一年前の「過去日」に取得された混雑度を参照して、「本日」の混雑度の推移を推定してもよい。

0077

また、交通流制御処理部11は、更に、交通流制御装置1のオペレータに向けて、図20に示すような選出重みづけ値設定画面を表示する。図20に示すように、選出重み付け値設定画面は、利用者Xの各イベントスポットA2間の移動にかかる所要時間を示す平均所要時間Q4を表示している。図20に示す例では、イベントスポットA21から他のイベントスポットA22、A23、・・・までの移動にかかる平均所要時間Q4が示されている。この平均所要時間Q4は、例えば、過去に取得された複数の利用者Xの移動履歴情報(記録媒体13に蓄積された移動履歴情報)に基づいて算出される。
オペレータは、混雑状況監視画面(図19)に示される情景画像Q2、Q2’、及び、選出重み付け値設定画面(図20)における平均所要時間Q4を参照して、各イベントスポットA2について、どの時間帯にどの程度の利用者Xを収集させるかを判断し、各イベントスポットA2の混雑が分散するように選出重み付け設定値R1を入力する。選出重み付け設定値R1は、図20に示すように、例えば、“1”〜“5”の5段階で設定される。例えば、オペレータは、移動先のイベントスポットA2における、当該利用者Xの到着予想時刻に対応する混雑度が高いほど、選出重み付け設定値R1を低く設定し、混雑度が低いほど、選出重み付け設定値R1を高く設定する。
また、オペレータは、各イベントスポットA2にどの程度の時間だけ滞在させるべきかを示す理想滞在時間設定値R2を入力する。この理想滞在時間設定値R2は、例えば、推奨イベントスポット情報(図12)の推奨滞在時間帯に反映される。

0078

選出確率決定部110は、利用者Xが未到来のイベントスポットA2につき、オペレータにより予め設定された選出重み付け設定値R1(図20)に比例するような各イベントスポットA2の選出確率(図18)を算出して決定し、選出確率情報を生成する。

0079

次に、交通流制御処理部11は、分析結果出力処理を行う(ステップS25)。
ここで、特典付与部112及び選出確率決定部110は、それぞれ、ステップS23で新たに更新された特典ポイント及びクラスポイントからなる特典情報と、ステップS24で決定された選出確率情報と、を表示付ステーション2に出力する。この分析結果(選出確率情報、特典情報)は、表示付ステーション2によるステップS13(図15)の処理において受領される。

0080

作用効果
以上のような交通流制御装置1によれば、スポット利用情報取得部10がイベントスポットA2における混雑度(スポット利用情報)を取得し、選出確率決定部110が当該スポット利用情報に基づいて、複数のイベントスポットA2の各々が、当該イベントスポットA2を移動先として選択可能な分岐地点(交通結節点J等)に位置する利用者Xに向けての推奨の移動先として選出される選出確率を決定する。
このようにすることで、各イベントスポットA2が分岐地点に位置する利用者Xに向けてのお勧めの移動先として選出される確率が、各イベントスポットA2の混雑度に応じて分散される。したがって、利用者Xの移動先を強制的に規制することなく、イベントスポットA2別の利用の度合いを均すような(各イベントスポットA2への利用者Xの収集が均一化されるような)交通流制御を行うことができる。また、利用者Xは、強制ではなくゲーム感覚で楽しく移動先とするイベントスポットA2を決定することができる。以上より、利用者Xの満足度を高めながら、観光エリアA1における交通流を円滑化することができる。なお、「観光エリアA1における交通流を円滑化する」とは、目的地となるイベントスポットへの経路(道路等)における渋滞を解消すること、及び、イベントスポットにおける混雑を解消すること、の少なくとも一方を意味する。

0081

また、本実施形態に係る交通流制御装置1によれば、上述したように、選出確率決定部110は、利用者Xの移動履歴情報を参照して、当該利用者Xが既に到来済みのイベントスポットA2についての選出確率をゼロと決定する。
このようにすることで、利用者Xが既に到来したイベントスポットA2が再度選出されなくなるので、利用者Xに対し、より適切な案内を提供することができる。

0082

また、本実施形態に係る交通流制御装置1によれば、特典付与部112は、推奨の移動先を提示された利用者Xが、当該推奨の移動先として提示されたイベントスポットA2に移動して高い「協力度」を得ることで、当該利用者Xにとって有利となる特典(クラスポイント)を付与する。
このようにすることで、移動先として推奨されたイベントスポットA2に移動しようとする利用者Xの意欲を高め、当該利用者Xが推奨のイベントスポットA2に理想的に向かう確率が高まるので、より効果的に交通流を制御することができる。

0083

また、本実施形態に係る交通流制御装置1によれば、選出確率決定部110は、記録媒体13に記録・蓄積された各イベントスポットA2の過去の混雑度の経時的な推移から推定される将来の混雑度に基づいて選出確率を決定する。
このようにすることで、選出確率決定部110は、利用者XがイベントスポットA2への移動に要する所要時間経過後の(将来の)混雑度に基づいて選出確率を決定するので、より精度良く、複数のイベントスポットA2の混雑度を均一化させることができる。

0084

また、本実施形態に係る交通流制御システム9によれば、表示付ステーション2が分岐地点(交通結節点J)に設置されるとともに、当該表示付ステーション2が、交通流制御装置1から取得した選出確率情報に基づいて、特定のイベントスポットA2を選出して提示する。
このようにすることで、利用者Xは、移動先として複数のイベントスポットA2を選択可能な位置(交通結節点J等)に到達した際に、その場で、その時間帯における推奨のイベントスポットA2を簡便に把握することができる。したがって、利用者Xは、予め一連の巡回経路を調べておく必要がなくなり、利用者Xの負担を軽減することができる。

0085

また、本実施形態に係る交通流制御システム9は、表示付ステーション2及び簡易ステーション2aと通信を行い、当該表示付ステーション2及び簡易ステーション2aから取得した情報(ステーションID、現在時刻)に基づいて、当該利用者Xの移動履歴情報を更新して記録する携帯型記録装置3を用いることを特徴としている。
このようにすることで、交通流制御システム9は、観光エリアA1内における利用者X個々の移動履歴を、精度良く、かつ、詳細に把握することができる。これにより、交通流制御システム9は、複数の利用者Xについての移動履歴情報を収集することで、イベントスポットA2間の移動にかかる平均所要時間、平均滞在時間等の詳細な情報を把握することができる。また、交通流制御システム9は、詳細に記録された移動履歴情報に基づいて、利用者Xに一層適切な案内を提供することができる。

0086

また、本実施形態に係る携帯型記録装置3は、分岐地点(交通結節点J等)に設置された表示付ステーション2と通信を行い、当該表示付ステーション2に向けて、記録された利用者Xの移動履歴情報を出力する。
このようにすることで、表示付ステーション2が、移動履歴情報に基づいて、当該利用者Xが各イベントスポットA2につき到来済みか否かを識別することができるので、到来済みのイベントスポットA2を選出から除外することで、利用者Xに一層適切な案内を提供することができる。

0087

また、本実施形態に係る携帯型記録装置3は、表示付ステーション2から、推奨されたイベントスポットA2が示された推奨イベントスポット情報を取得して記録するとともに、利用者Xが、当該推奨イベントスポット情報に示されるイベントスポットA2に移動した場合に、表示付ステーション2から、新たに付与されたクラスポイントを取得して記録する。
このようにすることで、利用者Xが、提示(選出)されたお勧めのイベントスポットA2を巡った際に与えられる特典が携帯型記録装置3に記録されて累積されていくので、利用者Xに対し、推奨されたイベントスポットA2の通りに巡ろうとするインセンティブをより効果的に与えることができる。

0088

<その他の実施形態>
以上、第1の実施形態について詳細に説明したが、各実施形態に係る交通流制御システム9の具体的な態様は、上述のものに限定されることはなく、要旨を逸脱しない範囲内において種々の設計変更等を加えることは可能である。
例えば、上述の交通流制御処理部11は、図19図20に示される支援用の画面(混雑状況監視画面、重みづけ設定画面)をオペレータが確認しながら、手動でイベントスポットA2別の選出重みづけ設定値入力決定するものとして説明したが、他の実施形態においてはこの態様に限定されない。
例えば、他の実施形態に係る交通流制御処理部11は、混雑状況監視画面、重みづけ設定画面に想到する情報に基づいて、自動的に、イベントスポットA2別の選出重みづけ設定値を決定するものであってもよい。

0089

また、本実施形態に係る表示付ステーション2は、交通結節点J、駐車場P等の分岐地点に設置されるものとして説明したが、他の実施形態に係る表示付ステーション2は、この態様に限定されない。即ち、表示付ステーション2は、イベントスポットA2内又は道路N上等に設置されてもよい。

0090

図21は、第1の実施形態の変形例に係る交通流制御装置の機能を説明する図である。
また、第1の実施形態の変形例に係る交通流制御処理部11(選出確率決定部110)は、特定のイベントスポットA2までの巡回経路の各々に対応して、選出確率を決定する態様であってもよい。
具体的には、選出確率決定部110は、複数のイベントスポットA2の順列で示される巡回経路の中から利用者にとっての推奨の巡回経路(推奨巡回経路)の候補を複数選定するとともに、当該推奨巡回経路の候補別の選出確率を決定する。

0091

この場合、当該変形例に係る交通流制御処理部11は、例えば、図21に示すような、過去移動履歴情報表示画面を表示してもよい。この過去移動履歴情報表示画面には、記録媒体13において過去に蓄積された移動履歴情報に基づいて選定された代表的な巡回経路である推奨巡回経路の候補Q5が表示されている。この推奨巡回経路の候補Q5は、多くの利用者Xが、短時間に多くのイベントスポットA2を巡ることが可能な巡回経路として、記録媒体13において過去に蓄積された移動履歴情報に基づいて自動的に(又は手動で)選定される。

0092

交通流制御装置1のオペレータは、混雑状況監視画面(図19)と、過去移動履歴情報表示画面と、を参照して、複数の推奨巡回経路の候補Q5の各々に対応する選出重み付け設定値を入力する。この際、オペレータは、例えば、各推奨巡回経路の候補Q5に示される巡回経路で巡った場合における各イベントスポットA2への推定到達時刻が、各イベントスポットA2の混雑ピーク時間帯に重ならない巡回経路ほど、重み付け設定値を高めに設定する。
そして、選出確率決定部110は、オペレータによって設定された重み付け設定値に応じて、推奨巡回経路の候補Q5別の選出確率を決定する。これにより、複数のイベントスポットA2に渡り混雑が回避されやすい巡回経路ほど、利用者Xに向けての推奨の巡回経路として選出される確率が高くなる。

0093

以上、当該変形例に係る交通流制御システム9によれば、利用者Xは、分岐地点(交通結節点J等)において、混雑が回避可能な推奨巡回経路を把握することができる。これにより、利用者Xは、観光エリアA1における複数のイベントスポットA2のお勧めの巡り方(推奨の巡回経路)を知ることができるので、複数のイベントスポットA2を計画的に巡回しやすくなり、利用者Xの観光の満足度を一層高めることができる。

0094

また、第1の実施形態に係る携帯型記録装置3は、内部に記録媒体32a、32b、32cを備え、当該記録媒体には移動履歴情報、推奨イベントスポット情報及び特典情報が逐次記録されるものとして説明したが、他の実施形態においてはこの態様に限定されない。
即ち、移動履歴情報、推奨イベントスポット情報及び特典情報は、観光エリアA1を巡る個々の利用者Xにづいて管理されていればよく、例えば、別途用意された記録用サーバ装置において、逐次記録、更新されるものであってもよい。この場合において、利用者Xに携帯される携帯型記録装置3は、表示付ステーション2(又は簡易ステーション2a)との無線通信において、単に、携帯型記録装置3固有の記録装置IDのみを送信する態様であってもよい。上記記録用サーバ装置は、受信した記録装置IDに紐付けながら、移動履歴情報、推奨イベントスポット情報及び特典情報の記録、更新処理を行う。
このように、移動履歴情報、推奨イベントスポット情報及び特典情報が、上記記録用サーバ装置で集中的に記録、更新がなされることで、各種装置間の通信量を最小化できるばかりでなく、上記各種情報の活用ビッグデータ分析等)を図りやすくなる。

0095

また、第1の実施形態に係る交通流制御装置1は、内部に選出確率決定部110を備え、スポット利用情報に基づいて、イベントスポットA2の各々が推奨の移動先として選出される選出確率を決定するものとして説明した。また、表示付ステーション2は、内部にルーレット処理部220を備え、交通流制御装置1によって決定された選出確率で、推奨の移動先として特定のイベントスポットA2を選出し、これを利用者Xに提示するものとして説明した。しかし、他の実施形態においてはこの態様に限定されない。
例えば、他の実施形態に係る交通流制御装置1は、上述の選出確率決定部110とルーレット処理部220とを備える態様であってもよい。即ち、交通流制御装置1は、選出確率の決定処理に加え推奨の移動先の選出処理までを行い、一方、表示付ステーション2は、交通流制御装置1によって選出された特定のイベントスポットA2を単に提示するのみ、としてもよい。ただし、この場合においても、表示付ステーション2は、見かけ上の当て物ゲーム風の演出(図16参照)を行ってもよい。 また、上記の場合とは逆に、表示付ステーション2が、上述の選出確率決定部110とルーレット処理部220とを備える態様であってもよい。即ち、交通流制御装置1は、単に、スポット利用情報を表示付ステーション2に送信するのみで、表示付ステーション2が、交通流制御装置1から受信したスポット利用情報に基づいてイベントスポットA2別の選出確率を決定するとともに、推奨の移動先の選出処理及び提示処理を行ってもよい。

0096

なお、上述の各実施形態においては、交通流制御装置1、表示付ステーション2、簡易ステーション2a及び携帯型記録装置3の各種機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより各種処理を行うものとしている。ここで、上述した交通流制御装置1、表示付ステーション2、簡易ステーション2a及び携帯型記録装置3の各種処理の過程は、プログラムの形式でコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記憶されており、このプログラムをコンピュータが読み出して実行することによって上記各種処理が行われる。ここで、コンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、磁気ディスク光磁気ディスクCD−ROM、DVD−ROM、半導体メモリ等をいう。また、このコンピュータプログラムを通信回線によってコンピュータに配信し、この配信を受けたコンピュータが当該プログラムを実行するようにしても良い。
また、交通流制御装置1等の各種機能が、ネットワークで接続される複数の装置に渡って具備される態様であってもよい。

0097

以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものとする。

0098

1交通流制御装置
10スポット利用情報取得部
11交通流制御処理部
110選出確率決定部
111移動履歴情報取得部
112特典付与部
12有線通信部
13記録媒体
2 表示付ステーション(推奨スポット提示装置)
2a簡易ステーション(移動履歴更新装置)
20 表示部
21 操作部
22、22a ステーション処理部
220ルーレット処理部
221分析依頼処理部
222特典通知処理部
223 移動履歴情報更新部
23 有線通信部
24記録装置用通信部
25人感センサ
3携帯型記録装置
30 記録・出力処理部
300a 移動履歴情報記録処理部
300b 移動履歴情報出力処理部
301a推奨イベントスポット情報記録処理部
301b 推奨イベントスポット情報出力処理部
302a特典情報記録処理部
302b 特典情報出力処理部
31 ステーション用通信部(通信部)
32a、32b、32c 記録媒体
9交通流制御システム
A1観光エリア(対象地域)
A2 イベントスポット
J交通結節点(分岐地点)
N道路
P駐車場
V混雑観測装置
L有線通信回線
W1同報波
W2特定波
Wa 記録装置送信波
Q1 スポット名表示画像
Q1’時間軸
Q2、Q2’情景画像
Q3カーソル
Q4 平均所要時間
Q5 推奨巡回経路の候補
R1選出重み付け設定値
R2理想滞在時間設定値

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