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技術 搬送装置及び画像読取装置

出願人 セイコーエプソン株式会社
発明者 城井壮一郎辻悦郎平松翔太
出願日 2015年2月26日 (4年4ヶ月経過) 出願番号 2015-036293
公開日 2016年9月1日 (2年10ヶ月経過) 公開番号 2016-155673
状態 特許登録済
技術分野 ベルト,ローラによる搬送 感材、原版の支持 シートの整合・反転 ファクシミリ一般
主要キーワード 斜行度合 用伝達機構 各伝達ギヤ 同搬送装置 トルク制限機構 移行ステップ ブレーキクラッチ アシストローラー
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2016年9月1日)のものです。
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図面 (10)

課題

媒体に対するバックテンションの変化に起因する同媒体の搬送速度の変化を抑制することができる搬送装置及び画像読取装置を提供する。

解決手段

搬送装置13は、第1のモーター31から動力が伝達されることにより作動する分離ローラー対と、第2のモーター32から動力が伝達されることにより作動するレジストローラー対23と、原稿の搬送方向において分離ローラー対とレジストローラー対23との間に配置されているアシストローラー対22と、第1のモーター31からの動力をアシストローラー対22に伝達する第1の伝達機構部40と、第2のモーター32からの動力をアシストローラー対22に伝達する第2の伝達機構部50と、各ローラー対動作態様を制御する制御部と、を備えている。

概要

背景

特許文献1には、搬送されている媒体に対して印刷を行う印刷装置の一例が記載されている。こうした印刷装置の搬送装置は、媒体の搬送方向における上流から下流に順に配置される、ピックアップローラー分離ローラー対、レジストローラー対給送ローラー対排出ローラー対を備えている。

また、こうした搬送装置として、動力源として第1のモーターと第2のモーターとを備えた装置も知られている。こうした装置において、第1のモーターが、ピックアップローラー及び分離ローラー対の動力源として機能し、第2のモーターが、レジストローラー対、給送ローラー対及び排出ローラー対の動力源として機能する。

概要

媒体に対するバックテンションの変化に起因する同媒体の搬送速度の変化を抑制することができる搬送装置及び画像読取装置を提供する。搬送装置13は、第1のモーター31から動力が伝達されることにより作動する分離ローラー対と、第2のモーター32から動力が伝達されることにより作動するレジストローラー対23と、原稿の搬送方向において分離ローラー対とレジストローラー対23との間に配置されているアシストローラー対22と、第1のモーター31からの動力をアシストローラー対22に伝達する第1の伝達機構部40と、第2のモーター32からの動力をアシストローラー対22に伝達する第2の伝達機構部50と、各ローラー対の動作態様を制御する制御部と、を備えている。

目的

本発明の目的は、媒体に対するバックテンションの変化に起因する同媒体の搬送速度の変化を抑制することができる搬送装置及び画像読取装置を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

媒体搬送経路に沿って搬送する搬送装置であって、第1のモーターから動力が伝達されることにより作動し、媒体を搬送方向における下流に給送する第1のローラー対と、前記第1のローラー対よりも前記搬送方向における下流に配置され、第2のモーターから動力が伝達されることにより作動し、媒体を前記搬送方向における下流に給送する第2のローラー対と、前記搬送方向において前記第1のローラー対と前記第2のローラー対との間に配置され、媒体を前記第2のローラー対に向けて給送する第3のローラー対と、前記第1のモーターからの動力を前記第3のローラー対に伝達する第1の伝達機構部と、前記第2のモーターからの動力を前記第3のローラー対に伝達する第2の伝達機構部と、前記各ローラー対の動作態様を制御する制御部と、を備えることを特徴とする搬送装置。

請求項2

セット部にセットされている媒体を搬送する場合、前記第1のローラー対の作動によって当該媒体が前記第3のローラー対に向けて給送され、同第3のローラー対によって当該媒体が挟持されるようになると、前記第1のローラー対及び前記第3のローラー対によって当該媒体が前記第2のローラー対に向けて給送されるようになっており、前記制御部は、前記第1のローラー対及び前記第3のローラー対及び前記第2のローラー対が媒体を挟持している状況下で、前記第1のモーターからの動力及び前記第2のモーターからの動力を前記第3のローラー対に伝達させる状態から、前記第1のモーターの駆動を停止させて前記第2のモーターからの動力で前記第3のローラー対を作動させる状態に移行させることを特徴とする請求項1に記載の搬送装置。

請求項3

前記第2のモーターは、ステッピングモーターであり、前記制御部は、前記第1のモーター及び前記第2のモーターの双方からの動力を前記第3のローラー対に伝達させている状態から、前記第1のモーターの駆動を停止させる一方で前記第2のモーターの駆動を継続させる状態に移行させる移行期では、前記第2のモーターに対する駆動電流値を大きくすることを特徴とする請求項2に記載の搬送装置。

請求項4

前記制御部は、前記セット部にセットされている媒体を搬送する場合、前記第3のローラー対によって当該媒体が挟持される前から前記第2のモーターを駆動させることを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の搬送装置。

請求項5

前記第1の伝達機構部は、前記第1のモーターから前記第3のローラー対への動力伝達経路に配置されている一方向動力伝達部を備え、前記一方向動力伝達部は、前記第1のモーターから前記第3のローラー対への動力伝達を許容する一方で、前記第3のローラー対から前記第1のモーターへの動力伝達を禁止するように構成されていることを特徴とする請求項1〜請求項4のうち何れか一項に記載の搬送装置。

請求項6

前記第1のモーターは正逆両方向に回転可能なモーターであり、媒体を前記搬送方向における下流に搬送する際の第1のモーターの出力軸の回転方向正方向とし、同回転方向の反対方向を逆方向とした場合、前記一方向動力伝達部は、前記第1のモーターの出力軸が前記正方向に回転しているときには同第1のモーターからの動力を前記第3のローラー対に伝達する一方で、前記第1のモーターの出力軸が前記逆方向に回転しているときには同第1のモーターからの動力を前記第3のローラー対に伝達しないように構成されていることを特徴とする請求項5に記載の搬送装置。

請求項7

前記第1の伝達機構部の前記一方向動力伝達部を、第1の一方向動力伝達部とした場合、前記第2の伝達機構部は、前記第2のモーターから前記第3のローラー対への動力伝達経路に配置されている第2の一方向動力伝達部を備え、前記第2の一方向動力伝達部は、前記第2のモーターから前記第3のローラー対への動力伝達を許容する一方で、前記第3のローラー対から前記第2のモーターへの動力伝達を禁止するように構成されていることを特徴とする請求項5又は請求項6に記載の搬送装置。

請求項8

前記第2の伝達機構部は、前記第2のモーターからの動力を前記第2のローラー対及び前記第3のローラー対に伝達するための機構部であり、前記第2のモーターから前記第2のローラー対及び前記第3のローラー対への動力伝達を、オン状態であるときには許可し、オフ状態であるときには禁止するフィードクラッチと、オフ状態であるときには前記第2のローラー対の作動を許可し、オン状態であるときには前記第2のローラー対の作動を禁止するブレーキクラッチと、を有し、前記フィードクラッチがオン状態であり、前記ブレーキクラッチがオフ状態であるとき、同ブレーキクラッチは前記第2のモーターからの動力を前記第3のローラー対に伝達することを特徴とする請求項7に記載の搬送装置。

請求項9

前記制御部は、セット部にセットされている媒体を搬送する場合、前記第1のモーター及び前記第2のモーターの双方を駆動させているときに、前記フィードクラッチをオフ状態にした上で前記ブレーキクラッチをオン状態にすることにより、当該媒体の斜行度合いを小さくするスキュー取り処理を実施し、前記スキュー取り処理の実施によって前記搬送方向における前記第2のローラー対と前記第3のローラー対との間で媒体が撓んでいる状況下で、前記ブレーキクラッチをオフ状態にした上で前記フィードクラッチをオン状態にすることにより、同第2のローラー対による当該媒体の前記搬送方向における下流への給送を開始させることを特徴とする請求項8に記載の搬送装置。

請求項10

請求項1〜請求項9のうち何れか一項に記載の搬送装置と、前記第2のローラー対よりも前記搬送方向における下流に配置され、前記搬送経路に沿って搬送されている媒体から画像を読み取る読取部と、を備えることを特徴とする画像読取装置。

技術分野

0001

本発明は、媒体を搬送する搬送装置と、同搬送装置によって搬送されている媒体から画像を読み取って画像データを生成する画像読取装置とに関する。

背景技術

0002

特許文献1には、搬送されている媒体に対して印刷を行う印刷装置の一例が記載されている。こうした印刷装置の搬送装置は、媒体の搬送方向における上流から下流に順に配置される、ピックアップローラー分離ローラー対、レジストローラー対給送ローラー対排出ローラー対を備えている。

0003

また、こうした搬送装置として、動力源として第1のモーターと第2のモーターとを備えた装置も知られている。こうした装置において、第1のモーターが、ピックアップローラー及び分離ローラー対の動力源として機能し、第2のモーターが、レジストローラー対、給送ローラー対及び排出ローラー対の動力源として機能する。

先行技術

0004

特開2010−217542号公報

発明が解決しようとする課題

0005

ところで、上記のような搬送装置では、搬送途中で媒体がレジストローラー対及び給送ローラー対によって挟持されるようになると、当該媒体を分離ローラー対で未だ挟持している状態であっても第1のモーターの駆動が停止されることがある。この場合、分離ローラー対の作動が停止され、第2のモーターからの動力のみで媒体が搬送方向下流に搬送されることとなる。このように第1のモーターの駆動が停止されると、バックテンションが大きくなってレジストローラー対にかかる負荷が急激に増大し、同レジストローラー対の作動による媒体の搬送速度が変動することがある。

0006

また、このように分離ローラー対の回転が停止されている場合、媒体の後端が分離ローラー対を通過し、同分離ローラー対による媒体の挟持が解消されたときには、バックテンションが小さくなり、レジストローラー対にかかる負荷が急激に減少される。こうした場合であっても、レジストローラー対の作動による媒体の搬送速度が変動することがある。そして、印刷部によって媒体に印刷を施している最中に、媒体の搬送速度が変わると、印刷品質の低下を招くこととなる。

0007

また、上記のような搬送装置を画像読取装置の搬送装置に具体化した場合には、以下に示すような課題が生じる。すなわち、こうした画像読取装置にあっては、媒体に記録されている画像の読み取りを読取部が行っている最中に、上記のようなバックテンションの変動によって媒体の搬送速度が変わることがある。こうした場合、媒体の搬送速度の変動に起因して読取部が読み取る画像に乱れが生じ、生成される画像データの精度の低下を招くこととなる。

0008

本発明の目的は、媒体に対するバックテンションの変化に起因する同媒体の搬送速度の変化を抑制することができる搬送装置及び画像読取装置を提供することにある。

課題を解決するための手段

0009

上記目的を達成するための搬送装置は、媒体を搬送経路に沿って搬送する搬送装置であって、第1のモーターから動力が伝達されることにより作動し、媒体を搬送方向における下流に給送する第1のローラー対と、前記第1のローラー対よりも前記搬送方向における下流に配置され、第2のモーターから動力が伝達されることにより作動し、媒体を前記搬送方向における下流に給送する第2のローラー対と、前記搬送方向において前記第1のローラー対と前記第2のローラー対との間に配置され、媒体を前記第2のローラー対に向けて給送する第3のローラー対と、前記第1のモーターからの動力を前記第3のローラー対に伝達する第1の伝達機構部と、前記第2のモーターからの動力を前記第3のローラー対に伝達する第2の伝達機構部と、前記各ローラー対の動作態様を制御する制御部と、を備える。

0010

上記構成によれば、搬送方向において第1のローラー対と第2のローラー対との間に配置されている第3のローラー対には、第1のモーター及び第2のモーターの双方から動力を伝達することが可能である。すなわち、第3のローラー対を、第1のモーターからの動力のみで作動させること、第2のモーターからの動力のみで作動させること、第1のモーター及び第2のモーターの双方からの動力で作動させることができる。そのため、第1のモーター及び第2のモーターの双方が駆動されている状況下で第1のローラー対の作動を停止させるべく第1のモーターの駆動を停止させても、第2のモーターからの動力によって第3のローラー対の作動を継続させることができる。その結果、第2のローラー対の作動によって媒体が搬送されている状況下で第1のローラー対の作動を停止させたとしても、第3のローラー対の作動は継続されるため、媒体の搬送方向における第2のローラー対よりも下流側では媒体の搬送速度が変化しにくい。また、作動していない第1のローラー対による媒体の挟持が解消された場合であっても、第2のモーターからの動力によって作動している第3のローラー対によって媒体が挟持されているため、原稿の搬送方向における第2のローラー対よりも下流側では媒体の搬送速度が変化しにくい。したがって、媒体に対するバックテンションの変化に起因する同媒体の搬送速度の変化を抑制することができるようになる。

0011

上記搬送装置において、セット部にセットされている媒体を搬送する場合、前記第1のローラー対の作動によって当該媒体が前記第3のローラー対に向けて給送され、同第3のローラー対によって当該媒体が挟持されるようになると、前記第1のローラー対及び前記第3のローラー対によって当該媒体が前記第2のローラー対に向けて給送されるようになっており、前記制御部は、前記第1のローラー対及び前記第3のローラー対及び前記第2のローラー対が媒体を挟持している状況下で、前記第1のモーターからの動力及び前記第2のモーターからの動力を前記第3のローラー対に伝達させる状態から、前記第1のモーターの駆動を停止させて前記第2のモーターからの動力で前記第3のローラー対を作動させる状態に移行させることが好ましい。

0012

上記構成によれば、第1のローラー対、第3のローラー対及び第2のローラー対が作動しており、これら各ローラー対が媒体を挟持している状況下で、第1のモーターの駆動が停止される。すなわち、第1のローラー対の駆動が停止される。このとき、第1のモーターの駆動が停止されても第2のモーターからの動力が第3のローラー対に伝達されているため、第3のローラー対の作動は継続される。そのため、第1のモーターの駆動停止によって第1のローラー対の作動が停止されても第3のローラー対の作動を継続させることができるため、媒体の搬送速度の変動を抑えることができる。

0013

上記搬送装置において、前記第2のモーターは、ステッピングモーターであり、前記制御部は、前記第1のモーター及び前記第2のモーターの双方からの動力を前記第3のローラー対に伝達させている状態から、前記第1のモーターの駆動を停止させる一方で前記第2のモーターの駆動を継続させる状態に移行させる移行期では、前記第2のモーターに対する駆動電流値を大きくすることが好ましい。

0014

第1のモーター及び第2のモーターの双方が駆動している状態から第1のモーターの駆動を停止させると、こうした移行期にあっては、第2のモーターにかかる負荷が増大され、第2のモーターの出力軸の回転速度が変動するおそれがある。こうした回転速度の変動を抑えるためには、第2のモーターに対する駆動電流値を大きい値に設定しておくことが望ましい。しかし、駆動電流値が大きい状態でのモーターの駆動を継続させると、モーターの温度が上昇しやすい。そこで、上記構成では、こうした移行期においては、ステッピングモーターである第2のモーターに対する駆動電流値を大きくしている。これにより、第1のモーターの駆動停止に伴う第2のモーターの回転軸の回転速度の変動を抑えることができ、ひいては媒体の搬送速度のばらつきを抑えることができる。また、このように移行期以外のときにおける駆動電流値を小さい値に設定することができるため、第2のモーターの過度温度上昇を抑えることもできる。

0015

上記搬送装置において、前記制御部は、前記セット部にセットされている媒体を搬送する場合、前記第3のローラー対によって当該媒体が挟持される前から前記第2のモーターを駆動させることが好ましい。

0016

上記構成によれば、第1のモーターの駆動が停止される時点では、第2のモーターは定常駆動している。そのため、第1のモーターの駆動停止時に第2のモーターの駆動を開始させる場合と比較し、第1のモーターの駆動停止に伴う媒体の搬送速度のばらつきを抑えることができる。

0017

上記搬送装置において、前記第1の伝達機構部は、前記第1のモーターから前記第3のローラー対への動力伝達経路に配置されている一方向動力伝達部を備え、前記一方向動力伝達部は、前記第1のモーターから前記第3のローラー対への動力伝達を許容する一方で、前記第3のローラー対から前記第1のモーターへの動力伝達を禁止するように構成されていることが好ましい。

0018

上記構成によれば、第2のモーターからの動力によって第3のローラー対が作動しているときに、同第2のモーターからの動力が第1のモーターに伝達される事象の発生を回避することができる。したがって、第1のモーターの駆動停止中における第1のローラー対の不要な作動を抑制することができる。

0019

上記搬送装置において、前記第1のモーターは正逆両方向に回転可能なモーターであり、媒体を前記搬送方向における下流に搬送する際の第1のモーターの出力軸の回転方向正方向とし、同回転方向の反対方向を逆方向とした場合、前記一方向動力伝達部は、前記第1のモーターの出力軸が前記正方向に回転しているときには同第1のモーターからの動力を前記第3のローラー対に伝達する一方で、前記第1のモーターの出力軸が前記逆方向に回転しているときには同第1のモーターからの動力を前記第3のローラー対に伝達しないように構成されていることが好ましい。

0020

上記構成によれば、搬送方向における上流側に媒体が搬送されるような第3のローラー対の作動が発生しなくなる。
上記搬送装置において、前記第1の伝達機構部の前記一方向動力伝達部を、第1の一方向動力伝達部とした場合、前記第2の伝達機構部は、前記第2のモーターから前記第3のローラー対への動力伝達経路に配置されている第2の一方向動力伝達部を備え、前記第2の一方向動力伝達部は、前記第2のモーターから前記第3のローラー対への動力伝達を許容する一方で、前記第3のローラー対から前記第2のモーターへの動力伝達を禁止するように構成されていることが好ましい。

0021

上記構成によれば、第2のモーターの駆動停止中に第1のモーターからの動力によって第3のローラー対が作動しているときに、同第1のモーターからの動力が第3のローラー対を通じて第2のモーター側に伝達される事象の発生を回避することができる。したがって、第2のモーターの駆動停止中における第2のローラー対の不要な作動を抑制することができる。

0022

上記搬送装置において、前記第2の伝達機構部は、前記第2のモーターからの動力を前記第2のローラー対及び前記第3のローラー対に伝達するための機構部であり、前記第2のモーターから前記第2のローラー対及び前記第3のローラー対への動力伝達を、オン状態であるときには許可し、オフ状態であるときには禁止するフィードクラッチと、オフ状態であるときには前記第2のローラー対の作動を許可し、オン状態であるときには前記第2のローラー対の作動を禁止するブレーキクラッチと、を有し、前記フィードクラッチがオン状態であり、前記ブレーキクラッチがオフ状態であるとき、同ブレーキクラッチは前記第2のモーターからの動力を前記第3のローラー対に伝達することが好ましい。

0023

上記構成によれば、フィードクラッチ及びブレーキクラッチを制御することにより、第2のモーターを駆動させた状態での第2のローラー対及び第3のローラー対の作動態様を制御することができる。

0024

上記搬送装置において、前記制御部は、セット部にセットされている媒体を搬送する場合、前記第1のモーター及び前記第2のモーターの双方を駆動させているときに、前記フィードクラッチをオフ状態にした上で前記ブレーキクラッチをオン状態にすることにより、当該媒体の斜行度合いを小さくするスキュー取り処理を実施し、前記スキュー取り処理の実施によって前記搬送方向における前記第2のローラー対と前記第3のローラー対との間で媒体が撓んでいる状況下で、前記ブレーキクラッチをオフ状態にした上で前記フィードクラッチをオン状態にすることにより、同第2のローラー対による当該媒体の前記搬送方向における下流への給送を開始させることが好ましい。

0025

上記構成によれば、第1のローラー対及び第3のローラー対の作動によって媒体の先端を第2のローラー対に突き当てることにより、当該媒体の斜行度合いを小さくすることができる。また、こうしたスキュー取り処理を実施する過程で、第2のローラー対と第3のローラー対との間で媒体を撓ませることができる。そして、このように媒体が撓んでいる状態で第1のモーターの駆動を停止させることにより、第1のローラー対の作動停止に伴う媒体の搬送速度の変動の抑制効果を高めることができる。

0026

上記目的を達成するための画像読取装置は、上記の搬送装置と、前記第2のローラー対よりも前記搬送方向における下流に配置され、前記搬送経路に沿って搬送されている媒体から画像を読み取る読取部と、を備える。

0027

上記構成によれば、読取部が媒体から画像を読み取っている最中における当該媒体の搬送速度の変動が抑えられるため、画像の読み取り精度を向上させることができる。

図面の簡単な説明

0028

画像読取装置の一実施形態を示す模式図。
同画像読取装置を構成する搬送装置の一部を示す斜視図。
同搬送装置の一部を拡大して示す斜視図。
同搬送装置の第1の伝達機構部を示す斜視図。
第1の伝達機構部を示す模式図。
同搬送装置の第2の伝達機構部の一部を示す斜視図。
第2の伝達機構部を示す模式図。
原稿を搬送する際に画像読取装置の制御装置が実行する処理ルーチンを説明するフローチャート
(a)〜(f)は、原稿が搬送される際のタイミングチャート

実施例

0029

以下、搬送装置及び画像読取装置を具体化した一実施形態を図1図9に従って説明する。
図1には、画像読取機能に加えて印刷機能も有する複合機を構成する画像読取装置11が図示されている。図1に示すように、本実施形態の画像読取装置11は、媒体の一例である原稿MSがセットされるセット部12と、セット部12から原稿MSを所定の搬送経路Rに沿って搬送する搬送装置13と、搬送経路Rに沿って搬送されている原稿MSから画像を読み取る読取装置14とを備えている。

0030

読取装置14は、搬送経路Rに沿って搬送される原稿の搬送方向において互いに異なる位置に配置されている第1の読取部141と第2の読取部142とを有している。読取部としては、例えば、密着型イメージセンサーモジュールCISM:Contact Image Sensor Module)を挙げることができる。もちろん、CISM以外の他のモジュールを読取部として採用してもよい。

0031

第1の読取部141は、第2の読取部142よりも原稿の搬送方向における上流側に配置されており、原稿MSの第1の面から画像を読み取る。また、第2の読取部142は、原稿MSの第2の面から画像を読み取る。そして、このように各読取部141,142によって読み取られた画像に関する情報が制御装置に入力されることにより、画像のデータである画像データが生成される。なお、ここでいう「第2の面」とは、原稿MSの両面のうち第1の面の反対側の面のことである。

0032

セット部12には、複数の原稿MSが積層された状態でセットされる。
搬送装置13は、セット部12にセットされている最上位の原稿MSを搬送経路Rに送り出すピックアップローラー20と、ピックアップローラー20よりも原稿の搬送方向における下流に配置されている第1のローラー対の一例である分離ローラー対21とを備えている。ピックアップローラー20は、セット部12の最上位の原稿MSに接触可能な位置に配置されている。そして、ピックアップローラー20は、搬送装置13の動力源からの動力が伝達されることにより回転され、最上位の原稿MSを送り出す。

0033

分離ローラー対21は、搬送装置13の動力源から動力が伝達される駆動ローラー211と、駆動ローラー211の回転に対して従動回転する従動ローラー212とを有している。そして、分離ローラー対21は、原稿MSを挟持した状態で各ローラー211,212が回転することで原稿MSを搬送方向下流に向けて給送する。

0034

なお、分離ローラー対21の従動ローラー212は、トルクリミッターなどのトルク制限機構によって一定の回転負荷が付与されているリタードローラーである。そのため、複数の原稿MSが重なった状態でセット部12から送り出された場合、すなわち複数の原稿MSが重送されている場合、この分離ローラー対21によって、1つの原稿MSのみが原稿の搬送方向下流に送り出されるようになっている。

0035

原稿の搬送方向において分離ローラー対21よりも下流には、分離ローラー対21の作動によって給送される原稿MSを挟持可能な第3のローラー対の一例であるアシストローラー対22が設けられている。このアシストローラー対22は、搬送装置13の動力源から動力が伝達される駆動ローラー221と、駆動ローラー221の回転に対して従動回転する従動ローラー222とを有している。そして、アシストローラー対22は、原稿MSを挟持した状態で各ローラー221,222が回転することで原稿MSを搬送方向下流に向けて給送する。

0036

また、原稿の搬送方向においてアシストローラー対22よりも下流には、アシストローラー対22の作動によって給送される原稿MSを挟持可能な第2のローラー対の一例であるレジストローラー対23が設けられている。このレジストローラー対23は、搬送装置13の動力源から動力が伝達される駆動ローラー231と、駆動ローラー231の回転に対して従動回転する従動ローラー232とを有している。そして、レジストローラー対23は、原稿MSを挟持した状態で各ローラー231,232が回転することで原稿MSを搬送方向下流に向けて給送する。すなわち、本実施形態の画像読取装置11では、レジストローラー対23は、分離ローラー対21よりも原稿の搬送方向における下流に配置され、アシストローラー対22は、原稿の搬送方向において分離ローラー対21とレジストローラー対23との間に配置されている。

0037

また、原稿の搬送方向においてレジストローラー対23よりも下流には、レジストローラー対23の作動によって給送される原稿MSを第1の読取部141に向けて給送する第1の給送ローラー対24が設けられている。また、原稿の搬送方向において第1の読取部141と第2の読取部142との間には、第1の読取部141による画像の読み取り領域を通過した原稿MSを第2の読取部142に向けて給送する第2の給送ローラー対25が設けられている。また、原稿の搬送方向において第2の読取部142よりも下流には、第3の給送ローラー対26が設けられている。また、原稿の搬送方向において第3の給送ローラー対26よりも下流には、原稿MSを画像読取装置11の筐体の外部に排出するための排出ローラー対27が設けられている。そして、各給送ローラー対24〜26及び排出ローラー対27は、搬送装置13の動力源から動力が伝達される駆動ローラー241,251,261,271と、駆動ローラー241,251,261,271の回転に対して従動回転する従動ローラー242,252,262,272とを有している。

0038

なお、原稿の搬送経路Rには、複数のセンサーが複数配置されている。例えば、原稿の搬送方向において分離ローラー対21よりも少しだけ下流には原稿間センサー111が設けられ、同搬送方向においてレジストローラー対23よりも少しだけ上流にはレジストセンサー112が設けられている。また、原稿の搬送方向において第1の給送ローラー対24と第1の読取部141との間には給送センサー113が設けられている。こうした各センサー111〜113は、原稿MSを検出しているときにはオン信号を出力し、原稿MSを検出していないときにはオフ信号を出力するように構成されている。

0039

図2に示すように、搬送装置13は、動力源として第1のモーター31と第2のモーター32とを備えている。例えば、第1のモーター31及び第2のモーター32として、正逆両方向に回転可能なステッピングモーターを採用することができる。こうした各モーター31,32は、画像読取装置11の筐体に固定されている第1の支持板33に取り付けられている。

0040

第1のモーター31からの動力は、ピックアップローラー20、分離ローラー対21の駆動ローラー211、及びアシストローラー対22の駆動ローラー221に伝達される。また、第2のモーター32からの動力は、アシストローラー対22の駆動ローラー221、レジストローラー対23の駆動ローラー231、各給送ローラー対24〜26の駆動ローラー241,251,261、及び排出ローラー対27の駆動ローラー271に伝達される。すなわち、本実施形態の搬送装置13では、アシストローラー対22の駆動ローラー221に対して、第1のモーター31からの動力及び第2のモーター32からの動力を伝達することができる。

0041

ピックアップローラー20は図示しないピックアップ支持軸に支持されており、分離ローラー対21の駆動ローラー211は図示しない分離用支持軸に支持されている。また、アシストローラー対22の駆動ローラー221はアシスト用支持軸22Aに支持されており、レジストローラー対23の駆動ローラー231はレジスト用支持軸23Aに支持されている。また、第1の給送ローラー対24の駆動ローラー241は第1の給送用支持軸24Aに支持されており、第2の給送ローラー対25の駆動ローラー251は第2の給送用支持軸25Aに支持されている。また、第3の給送ローラー対26の駆動ローラー261は第3の給送用支持軸26Aに支持されており、排出ローラー対27の駆動ローラー271は排出用支持軸27Aに支持されている。そして、こうした各ローラーは、自身を支持する支持軸と一体回転する。なお、これら各軸の延びる方向は、搬送経路Rに沿って搬送される原稿MSの幅方向とほぼ一致している。

0042

次に、図3図5を参照し、第1のモーター31からの動力をピックアップローラー20、分離ローラー対21及びアシストローラー対22に伝達するための第1の伝達機構部40について説明する。

0043

図3及び図4に示すように、第1の伝達機構部40は、上記のピックアップ用支持軸の長手方向における一端に連結されているピックアップ用ギヤ41と、上記の分離用支持軸の長手方向における一端に連結されている分離用ギヤ42と、アシスト用支持軸22Aの長手方向における一端に連結されているアシスト用ギヤ43とを有している。そして、ピックアップ用ギヤ41、分離用ギヤ42及びアシスト用ギヤ43には、第1の伝達ベルト44が掛送されている。この第1の伝達ベルト44は、第1のモーター31の出力軸311が回転されることにより稼働される。そして、このように第1の伝達ベルト44が稼働されると、第1のモーター31からの動力が各ギヤ41〜43に伝達される。その結果、これら各ギヤ41〜43は、同一方向に回転するようになっている。

0044

図4及び図5に示すように、第1の伝達機構部40には、第1のモーター31からアシストローラー対22への動力伝達経路に配置されている第1の一方向動力伝達部の一例である第1の一方向クラッチ45が設けられている。この第1の一方向クラッチ45は、アシスト用ギヤ43の内側に配置されており、第1のモーター31からの動力がアシスト用ギヤ43を通じて伝達される。そして、第1の一方向クラッチ45は、第1のモーター31からアシスト用支持軸22A(すなわち、アシストローラー対22)への動力伝達を許容する一方で、アシスト用支持軸22A(すなわち、アシストローラー対22)から第1のモーター31への動力伝達を禁止するように構成されている。

0045

なお、原稿MSを搬送方向下流に搬送するための第1のモーター31の出力軸311の回転方向を正方向とし、同回転方向の反対方向を逆方向としたとする。この場合、第1の一方向クラッチ45は、出力軸311が正方向に回転しているときには第1のモーター31からの動力をアシストローラー対22に伝達する一方で、出力軸311が逆方向に回転しているときには第1のモーター31からの動力をアシストローラー対22に伝達しないように構成されている。

0046

図5に示すように、第1のモーター31の駆動は、画像読取装置11の制御装置100によって制御される。すなわち、この制御装置100が、制御部の一例である。そして、セット部12にセットされている原稿MSの搬送を開始させるべく制御装置100が第1のモーター31を駆動させることにより、第1のモーター31の出力軸311が正方向に回転される。すると、第1のモーター31からの動力が第1の伝達機構部40を通じてピックアップローラー20、分離ローラー対21及びアシストローラー対22に伝達される。これにより、セット部12の最上位の原稿MSがピックアップローラー20の回転によって搬送経路Rに送り出され、分離ローラー対21及びアシストローラー対22の作動によって当該原稿MSが搬送経路Rに沿って給送される。

0047

次に、図2図3図6及び図7を参照し、第2のモーター32からの動力をアシストローラー対22、レジストローラー対23、各給送ローラー対24〜26及び排出ローラー対27に伝達するための第2の伝達機構部50について説明する。

0048

図2及び図3に示すように、第2の伝達機構部50は、第1の給送用支持軸24Aの長手方向における一端に連結されている第1の給送用ギヤ51と、第2の給送用支持軸25Aの長手方向における一端に連結されている第2の給送用ギヤ52と、第1の支持板33に回転自在に支持されている第1の連絡用ギヤ53とを有している。そして、第1の給送用ギヤ51、第2の給送用ギヤ52及び第1の連絡用ギヤ53には、第2の伝達ベルト54が掛送されている。この第2の伝達ベルト54は、第2のモーター32の出力軸321が回転されることにより稼働される。そして、このように第2の伝達ベルト54が稼働されると、第2のモーター32からの動力が各ギヤ51〜53に伝達される。その結果、これら各ギヤ51〜53は、同一方向に回転するようになっている。

0049

また、図3及び図6に示すように、第2の伝達機構部50には、筐体に支持されている第2の支持板34に回転自在に支持されている第2の連絡用ギヤ55と、第3の給送用支持軸26Aの長手方向における一端に連結されている第3の給送用ギヤ56とが設けられている。そして、第2の給送用ギヤ52、第2の連絡用ギヤ55及び第3の給送用ギヤ56には、第3の伝達ベルト57が掛送されている。そのため、第2のモーター32の出力軸321の回転によって第2の給送用ギヤ52が回転されると、第3の伝達ベルト57が稼働される。これにより、第2のモーター32からの動力が第3の伝達ベルト57を通じて第3の給送用ギヤ56に伝達される。その結果、第3の給送用ギヤ56が、第2のモーター32からの動力によって回転するようになる。

0050

なお、排出用支持軸27Aの長手方向における一端には、排出用ギヤ58が設けられている。そして、この排出用ギヤ58には、排出用伝達機構59を通じて第3の給送用ギヤ56の回転が伝達される。そのため、第2のモーター32からの動力によって第3の給送用ギヤ56が回転されるときには、排出用ギヤ58も回転される。

0051

また、図2及び図3に示すように、第1の給送用支持軸24Aの長手方向における両端のうち、第1の給送用ギヤ51が設けられていない側の端部には、第1の伝達ギヤ60が設けられている。また、レジスト用支持軸23Aの長手方向における一端にはフィードクラッチ61が設けられており、このフィードクラッチ61には、第1の伝達ギヤ60の回転が第2の伝達ギヤ62を通じて伝達される。そして、このフィードクラッチ61がオン状態であるときには、各伝達ギヤ60,62を通じてフィードクラッチ61に伝達された回転をレジスト用支持軸23Aに伝達し、レジストローラー対23の駆動ローラー231を回転させる。一方、フィードクラッチ61がオフ状態であるときには、各伝達ギヤ60,62を通じてフィードクラッチ61に伝達された回転を第1の給送用支持軸24Aに伝達しない。そのため、第2のモーター32が駆動していてもレジストローラー対23の駆動ローラー231が回転されない。

0052

また、図2及び図6に示すように、レジスト用支持軸23Aの長手方向における両端のうち、フィードクラッチ61が設けられていない側の端部には、第3の伝達ギヤ63が設けられている。この第3の伝達ギヤ63は、第1の支持板33に設けられているブレーキクラッチ64に歯合している。このブレーキクラッチ64がオフ状態であるときには、レジスト用支持軸23Aの回転が許容される。すなわち、フィードクラッチ61を通じて第2のモーター32の動力がレジスト用支持軸23Aに伝達されると、レジストローラー対23の駆動ローラー231が回転される。つまり、フィードクラッチ61は、第2のモーター32からアシストローラー対22及びレジストローラー対23への動力伝達を、オン状態であるときには許可し、オフ状態であるときには禁止するクラッチであるということができる。一方、ブレーキクラッチ64がオン状態であるときには、レジスト用支持軸23Aの回転が禁止される。すなわち、レジストローラー対23の駆動ローラー231及び従動ローラー232の回転が禁止される。したがって、ブレーキクラッチ64は、オフ状態であるときにはレジストローラー対23の作動を許可し、オン状態であるときにはレジストローラー対23の作動を禁止する。

0053

また、図3及び図7に示すように、アシスト用支持軸22Aには、ブレーキクラッチ64と歯合する第4の伝達ギヤ65が設けられている。そして、この第4の伝達ギヤ65は、第2の一方向動力伝達部の一例である第2の一方向クラッチ66を通じてアシスト用支持軸22Aに接続されている。すなわち、第2の一方向クラッチ66は、第2のモーター32からアシストローラー対22の駆動ローラー221への動力伝達経路に配置されている。そして、第2の一方向クラッチ66は、第2のモーター32からアシストローラー対22の駆動ローラー221への動力伝達、すなわち第4の伝達ギヤ65からアシスト用支持軸22Aへの動力伝達を許容する。その一方で、第2の一方向クラッチ66は、アシストローラー対22の駆動ローラー221から第2のモーター32への動力伝達、すなわちアシスト用支持軸22Aから第4の伝達ギヤ65への動力伝達を禁止する。

0054

図7に示すように、第2のモーター32、フィードクラッチ61及びブレーキクラッチ64は、制御装置100によって制御されている。すなわち、第2のモーター32が駆動されているときには、第1の給送ローラー対24、第2の給送ローラー対25、第3の給送ローラー対26及び排出ローラー対27が常時作動するようになっている。また、フィードクラッチ61がオン状態であり、ブレーキクラッチ64がオフ状態である場合、第2のモーター32が駆動されると、レジストローラー対23及びアシストローラー対22が作動される。しかし、フィードクラッチ61がオフ状態であり、ブレーキクラッチ64がオン状態である場合、第2のモーター32が駆動される場合であっても、レジストローラー対23の作動が禁止される。

0055

なお、このようにフィードクラッチ61がオフ状態であり、ブレーキクラッチ64がオン状態である場合、第1のモーター31が駆動されていないときにはアシストローラー対22が作動されない。しかし、第1のモーター31が駆動されているとき、アシストローラー対22は作動される。つまり、本実施形態の搬送装置13にあっては、アシストローラー対22を、第1のモーター31からの動力及び第2のモーター32からの動力の少なくとも一方に基づき作動させることができる。

0056

次に、図8に示すフローチャートを参照し、原稿MSを搬送する際に制御装置100が実行する処理ルーチンについて説明する。この処理ルーチンは、原稿MSからの画像の読み取りを指示する旨が制御装置100に入力されたことを契機に開始される。

0057

図8に示すように、本処理ルーチンにおいて、第2のモーター32の駆動が開始される(ステップS11)。本処理ルーチンの開始時にあっては、第1のモーター31の駆動が停止しているとともにフィードクラッチ61がオフ状態である。そのため、第2のモーター32の駆動が開始されると、各給送ローラー対24〜26及び排出ローラー対27が作動する一方で、レジストローラー対23及びアシストローラー対22は作動されない。そして、このようにフィードクラッチ61がオフ状態であるときに、ブレーキクラッチ64がオフ状態にされる(ステップS12)。これにより、レジストローラー対23の作動が禁止される。

0058

続いて、第1のモーター31の駆動が開始される(ステップS13)。これにより、ピックアップローラー20、分離ローラー対21及びアシストローラー対22が作動するため、セット部12の最上位の原稿MSの給送が開始される。そして、レジストセンサー112によって原稿MSが検出されているか否かが判定される(ステップS14)。レジストセンサー112によって原稿MSが検出されたときには、給送されている原稿MSの先端がレジストローラー対23の直前に達していると判定することができる。一方、レジストセンサー112によって原稿MSが未だ検出されていないときには、原稿MSの先端がレジストローラー対23から未だ離れていると判定することができる。

0059

そのため、原稿MSが未だ検出されていない場合(ステップS14:NO)、原稿MSが検出されるようになるまでステップS14の判定処理が繰り返される。一方、原稿MSが検出されている場合(ステップS14:YES)、レジストセンサー112によって原稿MSが検出された時点からの経過時間がスキュー取り時間以上になっているか否かが判定される(ステップS15)。なお、この処理は、当該時点からの第2のモーター32のステップ数が規定のステップ数以上になっているか否かを判定する処理に置き換えてもよい。

0060

ちなみに、このように分離ローラー対21及びアシストローラー対22の作動によって原稿MSが給送されている場合には、レジストローラー対23の作動を禁止させることにより、原稿MSの先端をレジストローラー対23に押し付けることができる。これにより、原稿MSの斜行度合いが小さくされる。すなわち、第1のモーター31及び第2のモーター32の双方を駆動させているときに、フィードクラッチ61をオフ状態にした上でブレーキクラッチ64をオン状態にすることにより、原稿MSの斜行度合いを小さくするスキュー取り処理が実施される。そして、このようにスキュー取り処理が実施されることにより、原稿の搬送方向におけるアシストローラー対22とレジストローラー対23との間で、原稿MSを撓ませることができる。

0061

そして、上記の経過時間がスキュー取り時間未満である場合(ステップS15:NO)、ステップS15の判定処理が繰り返される。すなわち、スキュー取り処理が継続される。一方、上記の経過時間がスキュー取り時間以上である場合(ステップS15:YES)、ブレーキクラッチ64がオフ状態にされる(ステップS16)。これにより、レジストローラー対23の作動禁止解除され、スキュー取り処理が終了される。そして、ブレーキクラッチ64がオフ状態になった後に、フィードクラッチ61がオン状態にされる(ステップS17)。すると、アシストローラー対22には、第1のモーター31の動力だけではなく、第2のモーター32の動力も伝達されるようになる。そして、各モーター31,32が駆動され、分離ローラー対21、アシストローラー対22及びレジストローラー対23が原稿MSを挟持している状況下で、第1のモーター31の駆動が停止される(ステップS18)。すなわち、制御装置100は、分離ローラー対21及びアシストローラー対22及びレジストローラー対23が原稿MSを挟持している状況下で、第1のモーター31からの動力及び第2のモーター32からの動力をアシストローラー対22に伝達させる状態から、第1のモーター31の駆動を停止させて第2のモーター32からの動力でアシストローラー対22を作動させる状態に移行させる。

0062

ここで、第1のモーター31からの動力及び第2のモーター32からの動力の双方がアシストローラー対22に伝達されている状態から、第1のモーター31の駆動を停止させる一方で第2のモーター32の駆動を継続させる状態に移行されると、アシストローラー対22を第2のモーター32のみで作動させることとなる。そのため、第2のモーター32にかかる負荷が急激に増大される。このように第2のモーター32にかかる負荷が急激に大きくなると、その出力軸321の回転速度にばらつきが生じ、原稿MSの搬送速度が変動するおそれがある。

0063

こうした事象の発生を抑制する方法の一つとしては、第2のモーター32に流す駆動電流値Ipfを比較的大きい値に設定する方法を挙げることができる。これにより、第2のモーター32にかかる負荷が増大されても、その出力軸321の回転速度にばらつきが生じにくくなる。しかし、この場合、駆動電流値Ipfが常時大きいこととなるため、第2のモーター32の温度が過度に上昇されるおそれがある。そこで、本実施形態の搬送装置13では、上記のような移行期に限って、駆動電流値Ipfを大きくするようにしている。これにより、移行期以外では、駆動電流値Ipfが小さい値に設定されているため、第2のモーター32の温度上昇が抑制される。

0064

ステップS18で第1のモーター31の駆動が停止されると、第2のモーター32に対する駆動電流値Ipfが第2の電流値Ipf2とされる(ステップS19)。なお、こうした移行期以前では、第2の電流値Ipf2よりも小さい第1の電流値Ipf1に駆動電流値Ipfが設定されている。

0065

続いて、駆動電流値Ipfが第2の電流値Ipf2に設定された時点からの経過時間が所定の移行時間以上になったか否かが判定される(ステップS20)。この移行時間は、移行期に相当する長さに設定されている。なお、この処理は、当該時点からの第2のモーター32のステップ数が規定の移行ステップ数以上になっているか否かを判定する処理に置き換えてもよい。

0066

上記経過時間が移行時間未満である場合(ステップS20:NO)、ステップS20の判定処理が繰り返される。一方、上記経過時間が移行時間以上である場合(ステップS20:YES)、移行期が終わったと判定することができるため、第2のモーター32に対する駆動電流値Ipfが第1の電流値Ipf1に戻される(ステップS21)。

0067

すると、この状態で原稿MSの給送が継続され、このように給送されている原稿MSから画像が読取部141,142によって読み取られる。そして、このように読取部141,142が読み取った画像に関する情報を制御装置100が取得することにより、当該画像のデータである画像データが生成される。

0068

そして、上記のように画像の読み取りが行われているときに、原稿間センサー111によって原稿MSが検出されているか否かが判定される(ステップS22)。原稿間センサー111によって原稿MSが未だ検出されている場合(ステップS22:YES)、画像の読み取りが行われている原稿MSの後端が原稿間センサー111の設置位置を未だ通過していないと判断することができるため、ステップS22の判定処理が繰り返される。

0069

一方、原稿間センサー111によって原稿MSが検出されていない場合(ステップS22:NO)、画像の読み取りを実施する次の原稿MSがあるか否かが判定される(ステップS23)。次の原稿MSがある場合(ステップS23:YES)、第1のモーター31の駆動が開始される(ステップS24)。これにより、ピックアップローラー20及び分離ローラー対21の作動が開始され、セット部12から次の原稿MSが給送され始める。

0070

そして、前の原稿MSをレジストセンサー112によって検出できなくなったタイミングで、フィードクラッチ61がオフ状態にされる(ステップS25)。これにより、第2のモーター32からの動力がアシストローラー対22に伝達されなくなるとともに、レジストローラー対23が作動されなくなる。すなわち、レジストローラー対23による原稿MSの挟持が解消されると、レジストローラー対23の作動が停止される。なお、この場合であっても、アシストローラー対22には第1のモーター31からの動力が伝達されているため、アシストローラー対22の作動は継続される。

0071

そして、このようにフィードクラッチ61がオフ状態なってから、ブレーキクラッチ64がオン状態にされる(ステップS26)。これにより、レジストローラー対23の作動が禁止されるため、上記のスキュー取り処理の実施が可能な状態になる。すると、処理が前述したステップS14に移行される。

0072

その一方で、ステップS23において、次の原稿MSがない場合(NO)、画像の読み取りが行われている原稿MSがレジストセンサー112によって検出されているか否かが判定される(ステップS27)。レジストセンサー112によって原稿MSが未だ検出されている場合(ステップS27:YES)、原稿MSが検出されなくなるまでステップS27の判定処理が繰り返される。一方、レジストセンサー112によって原稿MSが検出されなくなった場合(ステップS27:NO)、原稿MSが検出されなくなった時点からの経過時間が規定時間以上であるか否かが判定される(ステップS28)。この規定時間は、原稿MSの後端が排出ローラー対27よりも搬送方向下流に位置するようになるまでの時間又は同時間よりも僅かに長い時間に設定されている。そのため、上記の経過時間が規定時間以上であるときには、原稿MSの排出処理が既に完了していると判断することができる。

0073

そのため、上記の経過時間が規定時間未満である場合(ステップS28:NO)、原稿MSの排出が未だ完了していないと判断することができるため、ステップS28の判定処理が繰り返される。一方、経過時間が規定時間以上である場合(ステップS28:YES)、フィードクラッチ61がオフ状態にされ(ステップS29)、その後に第2のモーター32の駆動が停止される(ステップS30)。そして、本処理ルーチンが終了される。

0074

次に、図9に示すタイミングチャートを参照し、画像の読み取り対象となる原稿MSを搬送する際の作用について説明する。
図9(a),(b),(c),(d),(e),(f)に示すように、画像の読み取り指示が制御装置100に入力されると、第2のモーター32の駆動が開始され、ブレーキクラッチ64がオン状態にされる(第1のタイミングt1)。なお、この際における第2のモーター32に対する駆動電流値Ipfは第1の電流値Ipf1に設定されている。この場合、フィードクラッチ61がオフ状態であるため、各給送ローラー対24〜26及び排出ローラー対27は作動されるものの、アシストローラー対22及びレジストローラー対23は作動されない。レジストローラー対23に至っては、ブレーキクラッチ64によって作動が禁止される。

0075

そして、第2のモーター32の駆動速度、すなわち出力軸321の回転速度が定常速度に達している第2のタイミングt2で、第1のモーター31の駆動が開始される。なお、第1のモーター31の駆動を、第2のモーター32の駆動速度が加速している段階で開始させるようにしてもよい。すると、ピックアップローラー20、分離ローラー対21及びアシストローラー対22の作動が開始される。このとき、アシストローラー対22は、第1のモーター31からの動力のみで作動されている。そして、ピックアップローラー20の回転によってセット部12の最上位の原稿MSが送り出される。

0076

すると、この原稿MSが分離ローラー対21によって挟持され、分離ローラー対21の作動によって原稿MSがアシストローラー対22に向けて給送される。このとき、第3のタイミングt3で、原稿MSの先端が原稿間センサー111の設置位置に達し、原稿間センサー111によって原稿MSが検出されるようになる。その後、この原稿MSがアシストローラー対22によって挟持されるようになると、アシストローラー対22の作動によって原稿MSがレジストローラー対23に向けて給送される。

0077

すると、第4のタイミングt4で、原稿MSの先端がレジストセンサー112の設置位置に達し、レジストセンサー112によって原稿MSが検出されるようになる。この直後に原稿MSの先端がレジストローラー対23に接触するようになる。このとき、レジストローラー対23の作動がブレーキクラッチ64によって禁止されている。そのため、アシストローラー対22及び分離ローラー対21によって給送されている原稿MSの先端がレジストローラー対23に押し付けられる。すなわち、スキュー取り処理が実施される。このようにスキュー取り処理が実施されている間では、アシストローラー対22及び分離ローラー対21による原稿MSの給送が継続されているため、アシストローラー対22とレジストローラー対23の間で原稿MSが撓むようになる。

0078

第4のタイミングt4からスキュー取り時間が経過した第5のタイミングt5でブレーキクラッチ64がオフ状態にされる。すなわち、第5のタイミングt5で、スキュー取り処理が終了される。そして、このようにレジストローラー対23の作動禁止が解除された後の第6のタイミングt6で、フィードクラッチ61がオン状態になる。すると、アシストローラー対22には、第1のモーター31からの動力及び第2のモーター32からの動力の双方が伝達されるようになる。このように第2のモーター32からの動力がアシストローラー対22に伝達されるようになっても、アシストローラー対22の作動態様は変わらない。すなわち、アシストローラー対22を構成する2つのローラー221,222の回転速度は変わらない。

0079

そして、分離ローラー対21、アシストローラー対22及びレジストローラー対23によって原稿MSが挟持されている第7のタイミングt7で、第1のモーター31の駆動が停止される。このとき、第1のモーター31の駆動停止に合わせて、第2のモーター32に対する駆動電流値Ipfが第1の電流値Ipf1から第2の電流値Ipf2に変更される。そのため、上記の移行期における第2のモーター32の駆動速度のばらつきを抑えられ、原稿MSの搬送速度の変動を抑えることができる。

0080

第7のタイミングt7から移行時間が経過した第8のタイミングt8で、第2のモーター32に対する駆動電流値Ipfが第1の電流値Ipf1に戻される。そして、このように搬送されている原稿MSに記録されている画像が読取部141,142によって読み取られる。

0081

なお、このように第1のモーター31の駆動が停止されると、分離ローラー対21の作動が停止される。これにより、原稿MSに対するバックテンションが大きくなる。しかし、本実施形態の搬送装置13では、第1のモーター31の駆動が停止されても、分離ローラー対21とレジストローラー対23との間に配置されているアシストローラー対22の作動は継続されている。そのため、バックテンションの増大に起因する負荷の大部分が、アシストローラー対22によって吸収される。しかも、アシストローラー対22とレジストローラー対23との間では、原稿MSが撓んでいる。そのため、こうした原稿MSの撓みによってもバックテンションの増大に起因する負荷を吸収することができる。そのため、分離ローラー対21の作動が停止されても、レジストローラー対23、各給送ローラー対24〜26及び排出ローラー対27に加わる負荷がほとんど増大されない。その結果、レジストローラー対23よりも搬送方向下流では、原稿MSの搬送速度の変動が抑えられるため、読取部141,142による画像の読み取り精度の低下が抑えられる。

0082

そして、このように画像が読み取られている原稿MSの後端が原稿間センサー111の設置位置を通過すると、原稿間センサー111によって原稿MSが検出されなくなる(第9のタイミングt9)。すると、第9のタイミングt9よりも後の第10のタイミングt10で、次の原稿MSの搬送を開始するために、第1のモーター31の駆動が開始される。この第10のタイミングt10では、前の原稿MSがレジストセンサー112によって未だ検出されているため、フィードクラッチ61のオン状態が継続されている。

0083

すると、第11のタイミングt11で、次の原稿MSが原稿間センサー111によって検出されるようになる。そして、その後の第12のタイミングt12で、前の原稿MSがレジストセンサー112によって検出されなくなる。

0084

なお、この第11のタイミングt11から第12のタイミングt12までの間で、原稿MSの後端が分離ローラー対21を通過し、分離ローラー対21による原稿MSの挟持が解消される。しかし、本実施形態の搬送装置13では、分離ローラー対21とレジストセンサー112との間に配置されているアシストローラー対22が作動している。そのため、停止している分離ローラー対21による原稿MSの挟持が解消され、同原稿MSに対するバックテンションが小さくなっても、バックテンションの低下に起因する影響をアシストローラー対22によってある程度吸収することができる。そのため、レジストローラー対23の各ローラー231,232の回転速度はほとんど変動しないため、レジストローラー対23よりも搬送方向下流では原稿MSの搬送速度がほとんど変動しない。したがって、画像の読み取り中での原稿MSの搬送速度の変動が抑えられるため、読取部141,142による画像の読み取り精度の低下が抑えられる。

0085

その後の第13のタイミングt13でフィードクラッチ61がオフ状態にされ、その後の第14のタイミングt14でブレーキクラッチ64がオン状態にされる。そのため、レジストセンサー112によって次の原稿MSが検出される第15のタイミングt15から第16のタイミングt16までの間で、スキュー取り処理が実施される。そして、第16のタイミングt16でブレーキクラッチ64がオフ状態にされ、レジストローラー対23の作動禁止が解除される。その後の第17のタイミングt17で、フィードクラッチ61がオン状態になる。すると、アシストローラー対22には、第1のモーター31からの動力及び第2のモーター32からの動力の双方が伝達されるようになる。そして、分離ローラー対21、アシストローラー対22及びレジストローラー対23によって原稿MSが挟持されている第18のタイミングt18で、第1のモーター31の駆動が停止される。このとき、第1のモーター31の駆動停止に合わせて、第2のモーター32に対する駆動電流値Ipfが第1の電流値Ipf1から第2の電流値Ipf2に変更される。

0086

第18のタイミングt18から移行時間が経過した第19のタイミングt19で、第2のモーター32に対する駆動電流値Ipfが第1の電流値Ipf1に戻される。そして、このように搬送されている原稿MSに記録されている画像が読取部141,142によって読み取られる。

0087

その後、第20のタイミングt20で次の原稿MSが原稿間センサー111によって検出されなくなり、その後の第21のタイミングt21で次の原稿MSがレジストセンサー112によって検出されなくなる。そして、第21のタイミングt21から規定時間が経過した第22のタイミングt22では、次の原稿MSの排出が完了しているため、フィードクラッチ61がオフ状態にされる。そして、その後の第23のタイミングt23で、第2のモーター32の駆動が停止される。

0088

以上、本実施形態の画像読取装置11によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)本実施形態の画像読取装置11の搬送装置13では、第1のモーター31からの動力のみでアシストローラー対22を作動させること、第2のモーター32からの動力のみでアシストローラー対22を作動させること、第1のモーター31及び第2のモーター32の双方からの動力でアシストローラー対22を作動させることができる。そのため、第1のモーター31及び第2のモーター32の双方が駆動されている状況下で第1のモーター31の駆動を停止させて分離ローラー対21の作動を停止させても、第2のモーター32からの動力によってアシストローラー対22の作動を継続させることができる。その結果、原稿の搬送方向におけるレジストローラー対23よりも下流側では原稿MSの搬送速度が変化しにくい。また、分離ローラー対21による原稿MSの挟持が解消された場合であっても、第2のモーター32からの動力によって作動しているアシストローラー対22によって原稿MSが挟持されているため、原稿の搬送方向におけるレジストローラー対23よりも下流側では原稿MSの搬送速度が変化しにくい。したがって、原稿MSに対するバックテンションの変化に起因する原稿MSの搬送速度の変化を抑制することができる。

0089

(2)分離ローラー対21及びアシストローラー対22の作動によって搬送されている原稿MSの先端がレジストローラー対23に達し、当該原稿MSがレジストローラー対23によって挟持されるようになったときには、アシストローラー対22に対して、第1のモーター31及び第2のモーター32の双方から動力が伝達されている。そして、こうした状態で第1のモーター31の駆動を停止させて分離ローラー対21の作動が停止されたとしても、第2のモーター32からアシストローラー対22への動力伝達が継続されているため、アシストローラー対22の作動を継続させることができる。したがって、第1のモーター31の駆動停止に伴う原稿MSの搬送速度の変動を抑えることができる。

0090

(3)そして、第1のモーター31からの動力及び第2のモーター32からの動力の双方をアシストローラー対22に伝達させる状態から、第1のモーター31の駆動を停止させて第2のモーター32からの動力のみをアシストローラー対22に伝達させる状態に移行する移行期にあっては、第2のモーター32にかかる負荷が急激に大きくなる。そこで、こうした移行期にあっては、ステッピングモーターである第2のモーター32に対する駆動電流値Ipfを大きくしている。そのため、第1のモーター31の駆動停止に伴う第2のモーター32の出力軸321の回転速度の変動を抑えることができ、ひいては原稿MSの搬送速度のばらつきを抑えることができる。

0091

(4)また、このように移行期以外では、第2のモーター32に対する駆動電流値Ipfを移行期よりも小さくしている。そのため、移行期以外でも駆動電流値Ipfを大きくしている場合と比較し、第2のモーター32の温度上昇を抑えることができる。

0092

(5)セット部12にセットされている原稿MSを搬送する場合、レジストローラー対23による原稿MSの挟持が開始される前から第2のモーター32が駆動されている。そのため、第1のモーター31の駆動が停止される時点では、第2のモーター32は定常駆動している。したがって、第1のモーター31の駆動停止時に第2のモーター32の駆動を開始させる場合と比較し、第1のモーター31の駆動停止に伴う原稿MSの搬送速度のばらつきを抑えることができる。

0093

(6)より具体的には、セット部12にセットされている原稿MSを搬送する場合、第1のモーター31の駆動が開始される前から第2のモーター32が駆動されている。そのため、もし仮に搬送経路R上に他の原稿などが残っていたとしても、当該他の原稿を排出しつつ、セット部12からの原稿MSの搬送を行うことができる。

0094

(7)第1のモーター31からアシストローラー対22への動力伝達経路に、第1の一方向クラッチ45が配置されている。そのため、第2のモーター32からの動力によってアシストローラー対22が作動しているときに、第2のモーター32からの動力が第1のモーター31側に伝達される事象の発生を回避することができる。したがって、第1のモーター31の駆動停止中における分離ローラー対21及びピックアップローラー20の不要な作動を抑制することができる。

0095

(8)また、第1の一方向クラッチ45は、第1のモーター31の出力軸311が正方向に回転しているときには第1のモーター31からの動力をアシストローラー対22に伝達する一方で、出力軸311が逆方向に回転しているときには第1のモーター31からの動力をアシストローラー対22に伝達しない。そのため、出力軸311を逆方向に回転させるように第1のモーター31が駆動しているときに、搬送方向における上流側に原稿MSが搬送されるようなアシストローラー対22の作動が発生しなくなる。

0096

(9)また、第2のモーター32からアシストローラー対22への動力伝達経路に、第2の一方向クラッチ66が配置されている。そのため、第2のモーター32の駆動停止中に第1のモーター31からの動力によってアシストローラー対22が作動しているときに、第1のモーター31からの動力が第2のモーター32側に伝達される事象の発生を回避することができる。したがって、第2のモーター32の駆動停止中におけるレジストローラー対23の不要な作動を抑制することができる。

0097

(10)また、本実施形態の搬送装置13では、フィードクラッチ61及びブレーキクラッチ64を制御することにより、第2のモーター32を駆動させた状態でのアシストローラー対22及びレジストローラー対23の作動態様を制御することができる。

0098

(11)例えば、フィードクラッチ61をオフ状態にした上でブレーキクラッチ64をオン状態にすることにより、レジストローラー対23の作動を禁止することができる。そのため、こうした状態のレジストローラー対23に対し、分離ローラー対21及びアシストローラー対22の作動によって原稿MSの先端を突き当てることにより、原稿MSの斜行度合いを小さくするスキュー取り処理を実施することができる。

0099

(12)また、こうしたスキュー取り処理を実施する過程で、アシストローラー対22とレジストローラー対23との間で原稿MSを撓ませることができる。そして、このように原稿MSが撓んでいる状態で第1のモーター31の駆動を停止させることにより、分離ローラー対21の作動停止に伴う原稿MSの搬送速度の変動の抑制効果を高めることができる。

0100

(13)そして、このように原稿MSの搬送速度が変動されないため、搬送されている原稿からの画像の読み取り精度を向上させることができる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。

0101

・セット部12から搬送経路Rに送り出された原稿MSの斜行度合いが許容範囲内に収まっているのであれば、スキュー取り処理を行わないようにしてもよい。この場合、原稿MSの先端がレジストセンサー112によって検出される前から、レジストローラー対23を作動させるようにしてもよい。

0102

また、このようにレジストローラー対23の作動を禁止させる期間を設ける必要がないのであれば、第2の伝達機構部50はブレーキクラッチ64を備えない構成としてもよい。

0103

また、第2のモーター32の駆動時には、レジストローラー対23を常時作動させてもよいのであれば、第2の伝達機構部50はフィードクラッチ61を備えない構成としてもよい。

0104

また、第1のモーター31が駆動している期間では、第2のモーター32が常時駆動しているのであれば、第2の伝達機構部50は第2の一方向クラッチ66を備えない構成としてもよい。

0105

・第1のモーター31は、ステッピングモーター以外の他のモーターであってもよい。
・第2のモーター32は、ステッピングモーター以外の他のモーターであってもよい。
・セット部12からの原稿MSの搬送を開始するに際し、搬送経路R上に他の媒体がないことが確認できているときには、第2のモーター32よりも先に第1のモーター31の駆動を開始させるようにしてもよい。ただし、この場合であっても、原稿MSがレジストセンサー112によって検出される前までに、第2のモーター32の駆動を開始させるようにしてもよい。

0106

・セット部12からの原稿MSの搬送を開始するに際し、搬送経路R上に他の媒体がないことが確認できているときには、各モーター31,32の駆動を同時に開始させるようにしてもよい。

0107

・上記実施形態では、搬送装置13を、画像読取装置の搬送装置に具体化しているが、これに限らず、画像読取装置以外の他の装置の搬送装置に具体化してもよい。例えば、搬送装置13を、搬送されている用紙などの媒体に画像を形成する印刷装置の搬送装置に具体化してもよい。この場合、搬送装置13によって搬送されている媒体に印刷が施されている最中における媒体の搬送速度の変動が抑えられるため、印刷品質を向上させることができる。

0108

11…画像読取装置、12…セット部、13…搬送装置、141,142…読取部、21…第1のローラー対の一例である分離ローラー対、22…第3のローラー対の一例であるアシストローラー対、23…第2のローラー対の一例であるレジストローラー対、31…第1のモーター、311…第1のモーターの出力軸、32…第2のモーター、40…第1の伝達機構部、45…第1の一方向動力伝達部の一例である第1の一方向クラッチ、50…第2の伝達機構部、61…フィードクラッチ、64…ブレーキクラッチ、66…第2の一方向動力伝達部の一例である第2の一方向クラッチ、100…制御部の一例である制御装置、MS…媒体の一例である原稿、R…搬送経路。

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