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技術 魚類捕獲装置

出願人 一般財団法人沖縄美ら島財団
発明者 戸田実岡慎一郎宮本圭
出願日 2015年2月18日 (5年0ヶ月経過) 出願番号 2015-029130
公開日 2016年8月22日 (3年5ヶ月経過) 公開番号 2016-149978
状態 特許登録済
技術分野 漁撈(II)(漁網)
主要キーワード 捕獲装置 へばり LED灯 上方斜視図 水平断面積 エアーコンプレッサー 蝟集効果 イケス
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2016年8月22日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (7)

課題

本発明は、魚類捕獲時において、擦過傷を負わせることなく能率よく集魚して捕獲することができ、さらに捕獲装置内に捕獲した魚類を一時的に蓄養することもできる魚類捕獲装置を提供することを課題とする。

解決手段

本発明に係る魚類捕獲装置は、側面と底面とを網で囲われた筒状の装置本体と、魚類を集魚するための光源と、からなり、装置本体の底面に張られた網は、底面の中央部分に穴が形成され、その穴から、鉛直上方(装置本体内)に向かって狭窄した漏斗状の形状をなしており、その先端には、装置本体内に魚類が入ることができる集魚孔が形成されていることを特徴とする。

概要

背景

魚類集魚して捕獲する際、魚類が網材と触れるなどして魚類に擦過傷を負わせてしまうことがあるが、魚類によっては、ごく小さな擦過傷でも斃死してしまう原因になる。
擦過傷を負った魚類は、長く生きることができないため、鮮度重視する食材としての利用だけでなく、活餌としての利用もできなくなってしまう。
そこで、特許文献1には、生け簀から水揚げする活魚の損傷を少なくすると共に、活魚を簡単かつ容易に、しかも損傷を少なくして生け簀から水揚げできる活魚イケスが開示されている。
この活魚イケスは、網材開口部の平面形状を多角形円形、または楕円形として、水平断面積が下方に向かって次第に小さくなるように形成されている。
そのため、海水流動によって海中で活魚イケスが変形することを防止でき、特に、活魚イケスが変形しやすい底部の変形を防止できる。

一般的に、魚類を捕獲するために使用する網材は、海水の流れで波型に変形してしわができた形状になることがある。
網材がこの形状になると、捕獲装置の内側に突き出るように変形した部分の網材に、捕獲装置内を遊泳する活魚が衝突したり、衝突しないまでも網材と接触することで、損傷を受けることがある。

そこで、特許文献1に係る活魚イケスでは、この網材の変形を抑える形状にすることで、捕獲する活魚の擦過傷を防いでいる。
さらに、特許文献1に係る活魚イケスは、底部に向かって水平面積が小さくなる形状になっているため、網材の中央部分を作業橋の吊揚開口に引き揚げるだけで活魚イケス内の活魚を捕獲できるので、簡単かつ容易に活魚を回収できる。

概要

本発明は、魚類の捕獲時において、擦過傷を負わせることなく能率よく集魚して捕獲することができ、さらに捕獲装置内に捕獲した魚類を一時的に蓄養することもできる魚類捕獲装置を提供することを課題とする。本発明に係る魚類捕獲装置は、側面と底面とを網で囲われた筒状の装置本体と、魚類を集魚するための光源と、からなり、装置本体の底面に張られた網は、底面の中央部分に穴が形成され、その穴から、鉛直上方(装置本体内)に向かって狭窄した漏斗状の形状をなしており、その先端には、装置本体内に魚類が入ることができる集魚孔が形成されていることを特徴とする。

目的

本発明では、上記の問題に鑑み、魚類の捕獲時において、擦過傷を負わせることなく能率よく集魚して捕獲することができ、さらに捕獲装置内に捕獲した魚類を一時的に蓄養することもできる魚類捕獲装置を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

側面と底面とを網で囲われた筒状の装置本体と、魚類集魚するための光源と、からなり、装置本体の底面に張られた網は、底面の中央部分に穴が形成され、その穴から、鉛直上方(装置本体内)に向かって狭窄した漏斗状の形状をなしており、その先端には、装置本体内に魚類が入ることができる集魚孔が形成されていることを特徴とする魚類捕獲装置

請求項2

側面と底面とを網で囲われた筒状の装置本体と、魚類を集魚するための光源と、からなり、装置本体の底面に張られた網は、底面の中央部分に穴が形成され、その穴から、鉛直上方(装置本体内)に向かって狭窄した漏斗状の形状をなし、その先端には、装置本体内に魚類が入ることができる集魚孔が形成されており、光源は、装置本体の上方及び下方に設けられていることを特徴とする魚類捕獲装置。

請求項3

側面と底面とを網で囲われた筒状の装置本体と、魚類を集魚するための光源と、からなり、装置本体の底面に張られた網は、底面の中央部分に穴が形成され、その穴から、鉛直上方(装置本体内)に向かって狭窄した漏斗状の形状をなし、その先端には、装置本体内に魚類が入ることができる集魚孔が形成されており、光源は、装置本体の上方及び下方に設けられ、下方の光源は、点灯して周囲に魚類を集魚したのちに消灯し、次いで上方の光源が点灯して、魚類を装置本体内に誘引することで、集魚孔を通じて、魚類を装置本体内に集魚して捕獲することを特徴とする魚類捕獲装置。

請求項4

側面と底面とを網で囲われた筒状の装置本体と、魚類を集魚するための光源と、光源から照射された光を反射する反射照明部と、からなり、装置本体の底面に張られた網は、底面の中央部分に穴が形成され、その穴から、鉛直上方(装置本体内)に向かって狭窄した漏斗状の形状をなし、その先端には、装置本体内に魚類が入ることができる集魚孔が形成されており、光源は、装置本体の上方に設けられ、反射照明部は、円錐形をなし、装置本体の下方に設けられ、光源から照射された光を水平方向に照射することで、装置本体の底面付近に魚類を集魚することを特徴とする魚類捕獲装置。

請求項5

先端にが取り付けられ、装置本体の外から吊るされた集魚孔閉鎖用ロープが、装置本体内の底角部から、底角部と対面に位置する装置本体の柱まで延びた状態で、装置本体の柱に結束され、さらに結束されている装置本体の柱から、装置本体の柱に近い、集魚孔の周縁部の一カ所に取り付けられており、装置本体の柱に結束された集魚孔閉鎖用ロープを装置本体の柱から外すことで、集魚孔閉鎖用ロープに吊るされた錘が沈むにつれ、集魚孔閉鎖用ロープが装置本体の柱と対面に位置する装置本体内の底角部に引っ張られることで、集魚孔が180℃回転しながら装置本体の底面に張り付くようにして塞がれ、集魚孔を閉鎖することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の魚類捕獲装置。

請求項6

装置本体の上方に設けられる光源には、光源から照射される光が装置本体の側面に照射しないように、光源を深く覆う状の遮光材が被せられていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の魚類捕獲装置。

請求項7

装置本体の上面には、上面を塞ぐ網が着脱自在に取り付けられており、網が装置本体の上面を塞ぐことで、装置本体は、その四方を全て塞がれた状態になり、装置本体を水中に沈めた状態で魚類を集魚し、捕獲または蓄養することができることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の魚類捕獲装置。

請求項8

枠体と浮きとからなり、水面に浮遊させる浮体と、浮体とロープで連結され、浮体から分離させて水中に沈めることができる請求項7に記載の装置本体と、水中に沈めた装置本体を水上に引き上げるためのエアーリフターと、から構成され、水中に沈めた状態で魚類を集魚し、捕獲または蓄養することができることを特徴とする魚類捕獲装置。

技術分野

0001

本発明は、水中に沈めた状態で魚類集魚して捕獲し、さらに捕獲した状態で魚類を一時的に蓄養することができる魚類捕獲装置に関する。

背景技術

0002

魚類を集魚して捕獲する際、魚類が網材と触れるなどして魚類に擦過傷を負わせてしまうことがあるが、魚類によっては、ごく小さな擦過傷でも斃死してしまう原因になる。
擦過傷を負った魚類は、長く生きることができないため、鮮度重視する食材としての利用だけでなく、活餌としての利用もできなくなってしまう。
そこで、特許文献1には、生け簀から水揚げする活魚の損傷を少なくすると共に、活魚を簡単かつ容易に、しかも損傷を少なくして生け簀から水揚げできる活魚イケスが開示されている。
この活魚イケスは、網材開口部の平面形状を多角形円形、または楕円形として、水平断面積が下方に向かって次第に小さくなるように形成されている。
そのため、海水流動によって海中で活魚イケスが変形することを防止でき、特に、活魚イケスが変形しやすい底部の変形を防止できる。

0003

一般的に、魚類を捕獲するために使用する網材は、海水の流れで波型に変形してしわができた形状になることがある。
網材がこの形状になると、捕獲装置の内側に突き出るように変形した部分の網材に、捕獲装置内を遊泳する活魚が衝突したり、衝突しないまでも網材と接触することで、損傷を受けることがある。

0004

そこで、特許文献1に係る活魚イケスでは、この網材の変形を抑える形状にすることで、捕獲する活魚の擦過傷を防いでいる。
さらに、特許文献1に係る活魚イケスは、底部に向かって水平面積が小さくなる形状になっているため、網材の中央部分を作業橋の吊揚開口に引き揚げるだけで活魚イケス内の活魚を捕獲できるので、簡単かつ容易に活魚を回収できる。

先行技術

0005

特開平10−56912公報

発明が解決しようとする課題

0006

しかし、特許文献1に係る活魚イケスは、活魚イケス内で活魚を蓄養させている間に、海流によって網材が変形することで起きる活魚の擦過傷を防いだり、蓄養させている活魚を回収する際の労力負担の軽減を図るものであって、活魚に擦過傷を負わせないように活魚をイケス内に捕獲するものではない。
魚類を捕獲する際に、魚類が擦過傷を負うリスクが高い場面は、生け簀内にを集魚して捕獲する時であるから、魚類を捕獲する際に如何に擦過傷を少なくできるかが重要であるが、特許文献1に係る活魚イケスには、この点に関する解決策が何も指摘も開示もされていない。

0007

そこで、本発明では、上記の問題に鑑み、魚類の捕獲時において、擦過傷を負わせることなく能率よく集魚して捕獲することができ、さらに捕獲装置内に捕獲した魚類を一時的に蓄養することもできる魚類捕獲装置を提供することを課題とする。

課題を解決するための手段

0008

本発明に係る魚類捕獲装置は、
側面と底面とを網で囲われた筒状の装置本体と、
魚類を集魚するための光源と、
からなり、
装置本体の底面に張られた網は、底面の中央部分に穴が形成され、
その穴から、鉛直上方(装置本体内)に向かって狭窄した漏斗状の形状をなしており、
その先端には、装置本体内に魚類が入ることができる集魚孔が形成されている
ことを特徴とする。

0009

本発明に係る魚類捕獲装置は、
側面と底面とを網で囲われた筒状の装置本体と、
魚類を集魚するための光源と、
からなり、
装置本体の底面に張られた網は、底面の中央部分に穴が形成され、
その穴から、鉛直上方(装置本体内)に向かって狭窄した漏斗状の形状をなし、
その先端には、装置本体内に魚類が入ることができる集魚孔が形成されており、
光源は、装置本体の上方及び下方に設けられている
ことを特徴とする。

0010

本発明に係る魚類捕獲装置は、
側面と底面とを網で囲われた筒状の装置本体と、
魚類を集魚するための光源と、
からなり、
装置本体の底面に張られた網は、底面の中央部分に穴が形成され、
その穴から、鉛直上方(装置本体内)に向かって狭窄した漏斗状の形状をなし、
その先端には、装置本体内に魚類が入ることができる集魚孔が形成されており、
光源は、装置本体の上方及び下方に設けられ、
下方の光源は、点灯して周囲に魚類を集魚したのちに消灯し、次いで上方の光源が点灯して、魚類を装置本体内に誘引することで、
集魚孔を通じて、魚類を装置本体内に集魚して捕獲する
ことを特徴とする。

0011

本発明に係る魚類捕獲装置は、
側面と底面とを網で囲われた筒状の装置本体と、
魚類を集魚するための光源と、
光源から照射された光を反射する反射照明部と、
からなり、
装置本体の底面に張られた網は、底面の中央部分に穴が形成され、
その穴から、鉛直上方(装置本体内)に向かって狭窄した漏斗状の形状をなし、
その先端には、装置本体内に魚類が入ることができる集魚孔が形成されており、
光源は、装置本体の上方に設けられ、
反射照明部は、円錐形をなし、装置本体の下方に設けられ、光源から照射された光を水平方向に照射することで、装置本体の底面付近に魚類を集魚する
ことを特徴とする。

0012

本発明に係る魚類捕獲装置は、
先端にが取り付けられ、装置本体の外から吊るされた集魚孔閉鎖用ロープが、
装置本体内の底角部から、底角部と対面に位置する装置本体の柱まで延びた状態で、装置本体の柱に結束され、
さらに結束されている装置本体の柱から、装置本体の柱に近い、集魚孔の周縁部の一カ所に取り付けられており、
装置本体の柱に結束された集魚孔閉鎖用ロープを装置本体の柱から外すことで、
集魚孔閉鎖用ロープに吊るされた錘が沈むにつれ、集魚孔閉鎖用ロープが装置本体の柱と対面に位置する装置本体内の底角部に引っ張られることで、
集魚孔が180℃回転しながら装置本体の底面に張り付くようにして塞がれ、
集魚孔を閉鎖する
ことを特徴とする。

0013

本発明に係る魚類捕獲装置は、
装置本体の上方に設けられる光源には、
光源から照射される光が装置本体の側面に照射しないように、
光源を深く覆う状の遮光材が被せられている
ことを特徴とする。

0014

本発明に係る魚類捕獲装置は、
装置本体の上面には、
上面を塞ぐ網体着脱自在に取り付けられており、
網体が装置本体の上面を塞ぐことで、
装置本体は、その四方を全て塞がれた状態になり、
装置本体を水中に沈めた状態で魚類を集魚し、捕獲または蓄養することができる
ことを特徴とする。

0015

本発明に係る魚類捕獲装置は、
枠体と浮きとからなり、水面に浮遊させる浮体と、
浮体とロープで連結され、浮体から分離させて水中に沈めることができる請求項7に記載の装置本体と、
水中に沈めた装置本体を水上に引き上げるためのエアーリフターと、
から構成され、
水中に沈めた状態で魚類を集魚し、捕獲または蓄養することができる
ことを特徴とする。

発明の効果

0016

本発明は以下の効果を奏する。
1)本発明に係る魚類捕獲装置は、魚類を光によって誘因するため、装置本体内に集魚する際に、魚類に擦過傷を負わせることなく、魚類を捕獲できる。
2)本発明に係る魚類捕獲装置は、魚類に擦過傷を負わせることなく、魚類を捕獲できるため、その後、同装置内で長期間蓄養することができる。
3)本発明に係る魚類捕獲装置は、上面を網体で塞ぐことで、四方を網体によって塞がれた状態にできるため、水面に浮かせた状態で設置することもできるし、水中に沈めて設置することもできる。
4)本発明に係る魚類捕獲装置は、底面の集魚孔が網底へばり付くような仕組みによって、その開口部を閉鎖することができるため、装置内に捕獲した魚類に、集魚孔が塞がれたことを気付かれず、ストレスや擦過傷を与えることなく、魚類を捕獲できる。
5)本発明に係る魚類捕獲装置は、海流によって撓む危険が高い集魚のための孔を底面に設けることで、海流による網の撓みによって装置内に捕獲した魚類に擦過傷を負わせることなく、集魚や長期間の蓄養を可能にする。

図面の簡単な説明

0017

魚類捕獲装置の構成の概略を示した上方斜視図
光源を装置本体の上方及び下方に設置した構成の概略を示した上方斜視図
装置本体の下方には光源ではなく円錐形の反射照明部を設置した構成の概略を示した上方斜視図
集魚孔を閉鎖状態にした構成の概略を示した上方斜視図
装置本体を浮体と分離して水中に沈めた状態の構成の概略を示した上方斜視図
図5の装置本体の集魚孔を閉鎖状態にした構成の概略を示した上方斜視図

実施例

0018

本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。
図1は、魚類捕獲装置の構成の概略を示した図である。
装置本体は、側面と底面とに網1が張られ、水平断面が8角形筒形をなした網地体からなる。
装置本体の大きさは、水平方向の長さ(8角形の直径)が約5m、鉛直方向の長さ(深さ)が約5mである。
装置本体の天面側には、浮き2を備えた鉄枠3が設けられ、装置本体の底面側には8角形の鉄枠4が設けられている。
天面側の鉄枠3と底面側の鉄枠4とはロープ5によってつながれており、天面側の鉄枠3が底面側の鉄枠4を吊った状態になっている。

0019

装置本体の底面に張られた網1は、底面の中央部分に穴が形成され、その穴から鉛直上方(装置本体内)に向かって狭窄した漏斗状の形状をなしている。
漏斗状の形状をなした底面の網1は、その先端に、装置本体内に魚類が入ることができる集魚孔6が形成されている。
集魚孔6が、漏斗状の形状をなした底面の網1の先端に形成されているのは、装置本体内に入り込んだ魚類が装置本体外逃げることを防ぐためと、装置本体内を側面に沿って回遊する魚類に、集魚孔6が形成された網1が接触して擦過傷が生じることを防ぐためである。
集魚孔6の周縁は、浮力を生じさせる部材を取り付けるか、周縁部自体が浮力を生じさせる部材によって作られることで、集魚孔6が形成された底面の網は、常に底面の穴から鉛直上方(装置本体内)に向かって狭窄した漏斗状の形状をなしている。

0020

装置本体を、例えば、海中のように流れのある場所に設置した場合、海流は常に一定の方向に流れるわけではなく、方向や強さは常が変わるため、装置本体の網は、の流れによって撓んでしまう。
仮に集魚孔6が装置本体の側面に設けられていると、装置本体の側面から流れてくる海流によって集魚孔6が大きく広がったり、閉じたりしてしまうが、魚類の多くは、海流の向きや強さを察知して泳ぐことから、集魚孔6が大きく広がったタイミングに合わせて、魚類が装置本体から逃げてしまうことがある。
集魚孔6が装置本体の底面に設けられていれば、海流が水平方向のどの方向から流れようと、集魚孔6が大きく広がったり閉じたりすることはないため、魚類が装置本体から逃げてしまう心配は少ない。
また、装置本体内に入った魚類は、魚の種類によっても異なるが、その多くが装置本体の側面に沿って泳ぐ習性があることから、集魚孔6が形成されている装置本体の底面の網1が底面から上方に向かって大きく広がっていても、装置本体外に逃げてしまう心配は少ない。

0021

仮に集魚孔6が側面に設けられていると、装置本体の側面から流れてくる海流によって集魚孔6が大きく撓み、集魚孔6が形成されている装置本体の底面の網1の長さ分だけ装置本体内に入り込んでしまうことがあるが、装置本体内に入った魚類の多くが装置本体の側面に沿って泳ぐ習性があることから、底面の網1に触れたり、衝突するなどして擦過傷を負ってしまう可能性がある。
しかし、集魚孔6が装置本体の底面に設けられていれば、集魚孔6が形成されている装置本体の底面の網1が底面から上方に向かって延びていても、装置本体の側面に沿って泳ぐ魚が、底面の網1に触れたり、衝突する可能性は低いため、擦過傷を負ってしまう心配は少ない。

0022

このように、集魚孔6が装置本体の底面に設けられていれば、海流が水平方向のどの方向から流れようと、集魚孔6が大きく広がったり閉じたりすることはないため、魚類が装置本体から逃げてしまう心配が少ないことから、集魚孔6を大きく開口した状態にすることができ、その結果、装置本体付近に集まった魚類を、スムーズに装置本体内に誘引して捕獲できる。

0023

光源7は、装置本体の上方のみ、または、装置本体の上方と下方の両方に設置する。
上方の光源7は、装置本体付近に誘引された魚類を集魚孔6を通じて装置本体内に誘引して捕獲するためのものである。
光源7は、例えば、強い光を照射するものを用いて広範囲に光が届くようにすれば、広範囲から魚類を誘引できる。そのため、照射できる光の強弱を変えることで、集魚する魚類を意図的に選択することが可能になる。
なお、装置本体の上方に設置される光源7は、照射する光の強いものよりも弱いものの方が、装置本体付近に誘引された魚類が集魚孔6を通じて装置本体内に入る確率が高い。

0024

下方の光源7は、装置本体付近に魚類を誘引するためのものである。
下方の光源7は、図2のように装置本体の底面から吊るしたり、上方の光源7から集魚孔6を通じて垂らして設置でき、設置手段は問わない。
図1には、下方の光源7を設置しない実施例が示されているが、図2のように、装置本体の上方と下方の両方に光源7を設置する場合、次のようにして、魚類を装置本体内に集魚して捕獲できる。
まず、最初に、下方の光源7を点灯させて装置本体付近(装置本体の下方に設けられた光源7付近)に魚類を集める。
その後、下方の光源7を消灯し、次いで、上方の光源7を点灯させる。
これによって、装置本体の底面付近に集まった魚類を、集魚孔6を通じて効率よく装置本体内に誘引して捕獲できる。

0025

また、下方の光源7については、図3のように、光源7を設置しない代わりに、円錐形の反射照明部8を設置することもできる。
反射照明部8は、その円錐形によって、装置の上方に設置されている光源7から照射された光を水平方向に照射することができる。
これにより、装置本体の底面付近に魚類を集魚する。
反射照明部8付近に集まった魚類は、反射照明部8を中心に渦を巻くようにまわりながら泳ぎ、その後、上方の光源7に誘引され、装置本体の底面の穴を通じて漏斗状の先端の集魚孔6から装置本体内へと捕獲される。
なお、発明者が、装置本体の下方に、光源7を設置した場合と、光源7を設置しない代わりに反射照明部8を設置した場合とで、集魚の効果を確認したところ、両者に違いはなかった。
むしろ、装置本体の下方に設置する光源7を無くすことで、その分の消費電力が抑えられるため、電気料金節減できる。

0026

装置本体の上方に設けられる光源7は、図2及び3のように、光源7から照射される光が装置本体の側面の網1に照射しないように、光源を深く覆う傘状の遮光材9が被せられている。
上方の光源7から照射される光が装置本体の側面の網1に照射されると、装置本体付近に集まった魚類は、側面の外側に集まってしまい、側面の外側から装置本体内に入り込もうとしてしまうため、せっかく装置本体付近に誘引できても、装置本体内に誘引することができなくなってしまう。
また、光源7から照射される光が装置本体の側面の網1の内側に照射されると、装置本体内に捕獲されて、装置本体内の側面に沿って回遊する魚類が、集魚孔6に近い装置本体の上方を回遊するようになり、集魚孔6から装置本体外に逃げてしまう可能性がある。
そのため、装置本体の上方に設けられる光源7から照射される光は、装置本体の底面の網1にのみ照射されることが望ましい。
そのため、装置本体の上方に設けられる光源7は、光源7から照射される光が装置本体の側面の網1の内側に照射しないように、光源7を深く覆う傘状の遮光材9が被せられている。

0027

また、装置本体の底面の網1の内側には、上方の光源7から照射される光を反射する素材を取り付けることもできる。
反射する素材は、その素材自体を網1に縫い付けたり貼り付けたり、塗り付けることもできるし、網1自体の素材を、光を反射する素材にすることもできる。
これによって、装置本体の上方に設けられる光源7から照射される光は、装置本体の底面の網1の内側に照射して反射し、一層、装置本体の底面の網1の内側を明るくするため、装置本体内を回遊する魚類は、装置本体の底面付近を回遊するようになり、集魚孔6に近い装置本体の上方を回遊することがなく、集魚孔6から装置本体外に逃げてしまう心配が少なくなる。

0028

光源7の色の違いについては、装置本体の上方に設置される水上、装置本体本体の下方に設置される水中灯ともに、白色と青色で大差が無く、水中灯のみ、緑色と赤色は、装置本体付近に集魚する魚類の数が少なかった。
なお、LED灯白熱灯の違いについては、縄県国頭本部の沖合水域において、水中および水上に30〜70W のLED灯(白熱灯の約 1/30〜1/15の消費電力)を点灯して魚類の蝟集状況を観察したところ、水中および水上ともに、白熱灯と同様の蝟集効果があった。
この結果から、LED灯を使用する場合は、白色または青色が好ましい。

0029

また、装置本体には、図2及び3のとおり、集魚孔6を閉鎖するための集魚孔閉鎖用ロープ10が取り付けられている。
集魚孔閉鎖用ロープ10には、その先端に錘11が取り付けられている。
集魚孔閉鎖用ロープ10は、装置本体の側面上部から装置本体の外を通して吊るされている。
集魚孔閉鎖用ロープ10は、装置本体の側面上部から、その真下の装置本体内の底角部に延び、さらに、底角部から、底角部と対面に位置する装置本体の柱12まで延びている。
集魚孔閉鎖用ロープ10は、装置本体の柱12に結束された状態から、その結束されている装置本体の柱12から、装置本体の柱12に近い、集魚孔6の周縁部の一カ所に取り付けられている。
集魚孔閉鎖用ロープ10は、装置本体の集魚孔6を開口状態にするときは、上記の状態にされている。

0030

集魚孔6を閉鎖状態にするときは、装置本体の柱12に結束された集魚孔閉鎖用ロープ10を、柱12から解いて外すことによって行う。
集魚孔閉鎖用ロープ10を装置本体の柱12から外すと、集魚孔閉鎖用ロープ10の先端に吊るされた錘11が沈み、それにつれて、装置本体の柱12に近い、集魚孔6の周縁部の一カ所に取り付けられた集魚孔閉鎖用ロープ10が、装置本体の柱12と対面に位置する装置本体内の底角部に引っ張られ、最終的に集魚孔6が、装置本体の底面に張り付くまで集魚孔閉鎖用ロープ10は引っ張られる。
その結果、集魚孔6は、閉鎖状態になる。
このとき、集魚孔6は、周縁部の一カ所に取り付けられた集魚孔閉鎖用ロープ10が、装置本体の柱12と対面に位置する装置本体内の底角部に引っ張られることで、180℃回転しながら装置本体の底面の網1に張り付く。
そのため、集魚孔閉鎖用ロープ10は、単に装置本体の底面の網1に集魚孔6が張り付くように集魚孔6の周縁部を引っ張るのではなく、集魚孔6を180℃回転させながら装置本体の底面の網1に集魚孔6が張り付くように集魚孔6の周縁部を引っ張るため、集魚孔6が形成されている底面の網1がられる結果、集魚孔6は確実に塞がれるようになる。
このようにして、図4のように、集魚孔6を閉鎖状態にすることができる。

0031

装置本体は、集魚孔6を開口状態にし、または閉鎖状態にしたまま、装置本体内に魚類を捕獲した状態で、捕獲した魚類を蓄養することができる。
本発明に係る魚類捕獲装置によれば、前記したとおり、装置本体内に魚類を誘引して捕獲するにあたって、魚類が網1に衝突したり接触する危険が極めて少ないため、擦過傷を負いやすい魚類であっても、擦過傷を負うことなく集魚し、装置本体内に捕獲することができる。
そのため、魚類は、捕獲された後も、装置本体内で長く生きることができるし、装置本体から別の蓄養場所に移しても長く生きることができる。
また、魚類を、鮮度が高いまま食材として流通させることもできるし、活餌として利用することもできる。

0032

装置本体は、図5及び6のように、上面を塞ぐ網1を取り付け、水面に浮かべた浮体13と分離させることで、水中に沈めることもできる。
装置本体の上面を塞ぐ網1は、着脱自在に取り付けることができる。
網1が装置本体の上面を塞ぐことで、装置本体は、その四方を網1によって全て塞がれた状態になる。
そのため、枠体と浮きとからなり、水面に浮遊させる浮体13とロープで連結することで、装置本体を浮体13から分離させて、装置本体を水中に沈めることができ、装置本体を水中に沈めた状態で、魚類を集魚して捕獲し、捕獲した魚類を蓄養することができる。
水中に沈めた装置本体の集魚孔6を閉鎖状態にする仕組みや手順は前記したとおりであり、図5は集魚孔6が開口状態にある実施例を示し、図6は集魚孔7が閉鎖状態にある実施例を示している。
装置本体には、水中に沈めた装置本体を水上に引き上げるためのエアーリフター14を取り付けることができる。
エアーリフター14に水上のエアーコンプレッサーから空気を送ることで、装置本体を浮上させることができる。

0033

なお、本願発明に係る魚類捕獲装置を使って、沖縄県国頭郡本部町沖合の海上で魚類を捕獲したところ、ミズン約30kgを2日連続で捕獲することが出来できた。
また、捕獲したミズンは、装置本体内に捕獲した状態で1週間ほど蓄養したあと、水揚げして上の飼育槽で数か月以上蓄養している。
このように擦過傷に弱い魚類を水揚げしたのちも長期間の蓄養を可能にしたのは、本願発明に係る魚類捕獲装置が捕獲する魚類に擦過傷を負わせにくいためである。

0034

1 網
2 浮き
3鉄枠(天面側)
4 鉄枠(底面側)
5ロープ
6集魚孔
7光源
8反射照明部
9遮光材
10 集魚孔閉鎖用ロープ
11錘
12 柱
13浮体
14エアーリフター

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