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技術 文字入力システム用のプログラムおよび情報処理装置

出願人 オムロン株式会社
発明者 四宮瑞穂
出願日 2015年2月13日 (4年7ヶ月経過) 出願番号 2015-026874
公開日 2016年8月18日 (3年1ヶ月経過) 公開番号 2016-149096
状態 特許登録済
技術分野 キーボード等からの入力 デジタル計算機のユーザインターフェイス
主要キーワード トグルカウンタ タップ対 トグル操作 トグル入力 叩き操作 小型情報処理装置 前回操作 判別領域
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2016年8月18日)のものです。
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図面 (12)

課題

キーボード画像切り替えることなく、入力操作の態様によって入力対象字種を切り替えることにより、文字入力の操作性を向上する。

解決手段

複数種の字種を2つのグループ分類してグループ毎各文字キー30に複数個ずつ文字割り当て、一方のグループについては各割り当て文字をフリック入力操作の各方向に対応づけたフリック入力用定義情報登録し、他方のグループについては各割り当て文字をトグル入力操作の表示順序に対応づけたトグル入力用定義情報を登録する。フリック入力操作に対しては、操作対象文字キー30にかかるフリック入力用定義情報に基づき、フリック入力操作の方向に対応する文字を判別して、判別した文字を表示する。トグル入力操作が行われた場合には、操作対象の文字キー30にかかるトグル入力用定義情報が示す割り当て文字を、定義された順序に従って切り替えて表示する。

概要

背景

スマートフォンなどのタッチパネルを備えた小型の情報処理装置において、複数の文字割り当てられた文字キーが複数配列されたキーボード画像入力文字表示領域とをタッチパネルに設定する場合には、文字キーに対するフリック入力操作またはトグル入力操作に応じて文字の入力を受け付ける。フリック入力操作とは、文字キーをタッチした後に、そのタッチをした指を所定方向に軽くスライドさせる操作であり、そのスライドの方向によって複数の文字のうちの1つが入力文字として選択され、入力文字表示領域に表示される(たとえば特許文献1の図14を参照。)。トグル入力操作とは、同じ文字キーを連続的に叩く操作(以下「タップ」という。)であり、操作された文字キーに割り当てられている各文字が毎回のタップに応じて切り替えられる。タッチパネル内で前回タップ対象のキーとは異なる場所がタッチされると、トグル入力操作は終了したと判断され、トグル入力操作の最後のタップで選択された文字が入力文字として確定される(たとえば特許文献1の図13を参照。)。

多くの日本人ユーザ向けの情報処理装置は、フリック入力操作およびトグル入力操作の双方に対応できるように構成されている。さらに、複数種字種文字入力を可能にするために、複数種のキーボード画像が登録され、入力対象の字種を切り替える操作に応じてキーボード画像の表示も切り替えられる(たとえば特許文献2の図1,図2,図14を参照。)。

概要

キーボード画像を切り替えることなく、入力操作の態様によって入力対象の字種を切り替えることにより、文字入力の操作性を向上する。複数種の字種を2つのグループ分類してグループ毎各文字キー30に複数個ずつ文字を割り当て、一方のグループについては各割り当て文字をフリック入力操作の各方向に対応づけたフリック入力用定義情報を登録し、他方のグループについては各割り当て文字をトグル入力操作の表示順序に対応づけたトグル入力用定義情報を登録する。フリック入力操作に対しては、操作対象の文字キー30にかかるフリック入力用定義情報に基づき、フリック入力操作の方向に対応する文字を判別して、判別した文字を表示する。トグル入力操作が行われた場合には、操作対象の文字キー30にかかるトグル入力用定義情報が示す割り当て文字を、定義された順序に従って切り替えて表示する。

目的

本発明は上記の問題に着目し、複数種の字種の文字について、キーボード画像を切り替えることなく、入力操作の態様によって入力対象の字種を切り替えることにより、文字入力作業の操作性や利便性を高めることを課題とする

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
1件

この技術が所属する分野

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請求項1

タッチパネルに複数の文字割り当てられた文字キーを複数含むキーボード画像入力文字表示領域とを設定する入力画面設定手段と、前記キーボード画像内の一文字キータッチしたままタッチ位置を所定方向スライドさせた後に前記タッチを解除するフリック入力操作に応じてタッチされた文字キーに割り当てられた複数の文字の中の1つを入力文字として前記入文字表示領域に表示するフリック入力受付処理と、キーボード画像内の同一の文字キーを連続的に叩くトグル入力操作に応じて当該文字キーに割り当てられた複数の文字を前記入力文字表示領域に所定の順序で1つずつ切り替えて表示し、当該トグル入力操作の終了時に表示された文字を入力文字として確定するトグル入力受付処理とを実行する文字入力受付手段とを具備する文字入力装置として、前記タッチパネルに接続されたコンピュータを動作させるためのプログラムであって、前記文入力装置は、複数種字種を第1グループおよび第2グループの2つに分類してグループ毎に前記複数の文字キーに複数個ずつ文字を割り当てるとして、前記複数の文字キーのそれぞれについて、一方のグループ内で当該文字キーに割り当てられた複数の文字と各文字にかかるフリック入力操作の方向との対応関係を示すフリック入力用定義情報と、他方のグループ内で当該文字キーに割り当てられた複数の文字をこれらの文字を前記トグル入力操作に応じて順に表示する場合の表示順序に対応づけて示したトグル入力用定義情報とが登録された定義情報登録手段を有し、前記文字入力受付手段は、前記フリック入力操作に対しては、当該操作が行われた文字キーにかかる前記フリック入力用定義情報に基づき当該フリック入力操作の方向に対応する文字を判別して、判別した文字を前記入力文字表示領域に表示する一方、前記トグル入力操作に対しては、当該操作が行われている間、その操作の対象の文字キーにかかる前記トグル入力用定義情報に基づき前記入力文字表示領域における文字の表示を切り替える、ことを特徴とする文字入力用のプログラム。

請求項2

前記定義情報登録手段では、前記複数種の字種が、特定の一字種のみを含む第1グループとそれ以外の字種を含む第2グループとに分類される、請求項1に記載された文字入力用のプログラム。

請求項3

前記定義情報登録手段では、前記第1グループの字種に該当する文字のうちの文字キーの数に対応する数の文字が、前記キーボード画像の各文字キーに一文字ずつ代表文字として割り当てられると共に、各文字キーに対する定義情報の中に、それぞれ当該文字キーに対する最初の叩き操作に応じて代表文字を表示することを定めた情報が含まれている、請求項1または2に記載された文字入力用のプログラム。

請求項4

前記定義情報登録手段には、前記第1グループの文字を割り当て文字とする前記フリック入力用定義情報と前記第2グループの文字を割り当て文字とする前記トグル入力用定義情報とから成る第1の情報群と、前記第1グループの文字を割り当て文字とする前記トグル入力用定義情報と第2グループの文字を割り当て文字とする前記フリック入力用定義情報とから成る第2の情報群とが含まれており、前記第1グループの字種の文字の入力を前記フリック入力操作および前記トグル入力操作のいずれにより入力するかを選択する操作を受け付け、前記フリック入力操作が選択された場合には前記定義情報登録手段の第1の情報群を有効にし、前記トグル入力操作が選択された場合には前記定義情報登録手段の第2の情報群を有効にする定義情報有効化手段をさらに具備する、請求項1〜3のいずれかに記載された文字入力用のプログラム。

請求項5

タッチパネルに接続され、複数の文字が割り当てられた文字キーを複数含むキーボード画像と入力文字表示領域とを前記タッチパネルに設定する入力画面設定手段と、前記キーボード画像内の一文字キーにタッチしたままタッチ位置を所定方向にスライドさせた後に前記タッチを解除するフリック入力操作に応じてタッチされた文字キーに割り当てられた複数の文字の中の1つを入力文字として前記入力文字表示領域に表示するフリック入力受付処理と、キーボード画像内の同一の文字キーを連続的に叩くトグル入力操作に応じて当該文字キーに割り当てられた複数の文字を前記入力文字表示領域に所定の順序で1つずつ切り替えて表示し、当該トグル入力操作の終了時に表示された文字を入力文字として確定するトグル入力受付処理とを実行する文字入力受付手段とを具備する文字入力装置であって、複数種の字種を第1グループおよび第2グループの2つに分類してグループ毎に前記複数の文字キーに複数個ずつ文字を割り当てるとして、前記複数の文字キーのそれぞれについて、一方のグループ内で当該文字キーに割り当てられた複数の文字と各文字にかかるフリック入力操作の方向との対応関係を示すフリック入力用定義情報と、他方のグループ内で当該文字キーに割り当てられた複数の文字をこれらの文字を前記トグル入力操作に応じて順に表示する場合の表示順序に対応づけて示したトグル入力用定義情報とが登録された定義情報登録手段を有し、前記文字入力受付手段は、前記フリック入力操作に対しては、当該操作が行われた文字キーにかかる前記フリック入力用定義情報に基づき当該フリック入力操作の方向に対応する文字を判別して、判別した文字を前記入力文字表示領域に表示する一方、前記トグル入力操作に対しては、当該操作が行われている間、その操作の対象の文字キーにかかる前記トグル入力用定義情報に基づき前記入力文字表示領域における文字の表示を切り替える、ことを特徴とする文字入力装置。

請求項6

タッチパネルに複数の文字が割り当てられた文字キーを複数含むキーボード画像と入力文字表示領域とを設定する入力画面設定手段と、前記キーボード画像内の一文字キーにタッチしたままタッチ位置を所定方向にスライドさせた後に前記タッチを解除するフリック入力操作に応じてタッチされた文字キーに割り当てられた複数の文字の中の1つを入力文字として前記入力文字表示領域に表示するフリック入力受付処理と、キーボード画像内の同一の文字キーを連続的に叩くトグル入力操作に応じて当該文字キーに割り当てられた複数の文字を前記入力文字表示領域に所定の順序で1つずつ切り替えて表示し、当該トグル入力操作の終了時に表示された文字を入力文字として確定するトグル入力受付処理とを実行する文字入力受付手段とを具備する文字入力装置と、前記タッチパネルとを備えた情報処理装置であって、前記文字入力装置は、複数種の字種を第1グループおよび第2グループの2つに分類してグループ毎に前記複数の文字キーに複数個ずつ文字を割り当てるとして、前記複数の文字キーのそれぞれについて、一方のグループ内で当該文字キーに割り当てられた複数の文字と各文字にかかるフリック入力操作の方向との対応関係を示すフリック入力用定義情報と、他方のグループ内で当該文字キーに割り当てられた複数の文字をこれらの文字を前記トグル入力操作に応じて順に表示する場合の表示順序に対応づけて示したトグル入力用定義情報とが登録された定義情報登録手段を有し、前記文字入力受付手段は、前記フリック入力操作に対しては、当該操作が行われた文字キーにかかる前記フリック入力用定義情報に基づき当該フリック入力操作の方向に対応する文字を判別して、判別した文字を前記入力文字表示領域に表示する一方、前記トグル入力操作に対しては、当該操作が行われている間、その操作の対象の文字キーにかかる前記トグル入力用定義情報に基づき前記入力文字表示領域における文字の表示を切り替える、ことを特徴とする情報処理装置。

技術分野

0001

本発明は、タッチパネルに、文字入力のためのキーボード画像入力文字表示領域とを設定し、キーボード画像内の文字キーに対する操作に応じて入力文字を選択し、選択された入力文字を入力文字表示領域に表示する機能をコンピュータに付与するためのプログラム、およびこのプログラムが導入されたコンピュータによる文字入力装置ならびに情報処理装置に関する。

背景技術

0002

スマートフォンなどのタッチパネルを備えた小型の情報処理装置において、複数の文字割り当てられた文字キーが複数配列されたキーボード画像と入力文字表示領域とをタッチパネルに設定する場合には、文字キーに対するフリック入力操作またはトグル入力操作に応じて文字の入力を受け付ける。フリック入力操作とは、文字キーをタッチした後に、そのタッチをした指を所定方向に軽くスライドさせる操作であり、そのスライドの方向によって複数の文字のうちの1つが入力文字として選択され、入力文字表示領域に表示される(たとえば特許文献1の図14を参照。)。トグル入力操作とは、同じ文字キーを連続的に叩く操作(以下「タップ」という。)であり、操作された文字キーに割り当てられている各文字が毎回のタップに応じて切り替えられる。タッチパネル内で前回タップ対象のキーとは異なる場所がタッチされると、トグル入力操作は終了したと判断され、トグル入力操作の最後のタップで選択された文字が入力文字として確定される(たとえば特許文献1の図13を参照。)。

0003

多くの日本人ユーザ向けの情報処理装置は、フリック入力操作およびトグル入力操作の双方に対応できるように構成されている。さらに、複数種字種の文字入力を可能にするために、複数種のキーボード画像が登録され、入力対象の字種を切り替える操作に応じてキーボード画像の表示も切り替えられる(たとえば特許文献2の図1図2,図14を参照。)。

先行技術

0004

特開2013−192071号公報
特開2013−145431号公報

発明が解決しようとする課題

0005

入力対象の字種が変わる都度、キーボード画像を切り替える従来の方法は、操作が煩雑で利便性が悪いという問題がある。たとえば、日本人向けの情報処理装置では、通常は仮名入力用のキーボード画像が表示されているため、日付や時刻などを表す数字を入力する場合には英数字入力用のキーボード画像に切り替え、入力が終了したら再び仮名入力用のキーボード画像の表示に復帰させる必要がある。記号を入力する場合にも、仮名入力用のキーボード画像から各種記号配列リストに表示を切り替え、必要な記号を選択した後に再び仮名入力用のキーボード画像の表示に復帰させる必要がある。仮名以外の字種を入力する頻度が増えるとキーボード画像の切り替えの頻度も高まり、文字入力操作が非常に煩雑になって入力の効率が低下する。

0006

本発明は上記の問題に着目し、複数種の字種の文字について、キーボード画像を切り替えることなく、入力操作の態様によって入力対象の字種を切り替えることにより、文字入力作業の操作性や利便性を高めることを課題とする。

課題を解決するための手段

0007

本発明のプログラムが導入されたコンピュータは、タッチパネルに複数の文字が割り当てられた文字キーを複数含むキーボード画像と入力文字表示領域とを設定する入力画面設定手段と、前記キーボード画像内の一文字キーにタッチしたままタッチ位置を所定方向にスライドさせた後に前記タッチを解除するフリック入力操作に応じてタッチされた文字キーに割り当てられた複数の文字の中の1つを入力文字として前記入文字表示領域に表示するフリック入力受付処理と、キーボード画像内の同一の文字キーを連続的に叩くトグル入力操作に応じて当該文字キーに割り当てられた複数の文字を前記入力文字表示領域に所定の順序で1つずつ切り替えて表示し、当該トグル入力操作の終了時に表示された文字を入力文字として確定するトグル入力受付処理とを実行する文字入力受付手段とを具備する文字入力装置として機能する。

0008

この文字入力装置は、さらに、複数種の字種を第1グループおよび第2グループの2つに分類してグループ毎に前記複数の文字キーに複数個ずつ文字を割り当てるとして、前記複数の文字キーのそれぞれについて、一方のグループ内で当該文字キーに割り当てられた複数の文字と各文字にかかるフリック入力操作の方向との対応関係を示すフリック入力用定義情報と、他方のグループ内で当該文字キーに割り当てられた複数の文字をこれらの文字を前記トグル入力操作に応じて順に表示する場合の表示順序に対応づけて示したトグル入力用定義情報とが登録された定義情報登録手段を有する。また、文字入力受付手段は、フリック入力操作に対しては、当該操作が行われた文字キーにかかる前記フリック入力用定義情報に基づき当該フリック入力操作の方向に対応する文字を判別して、判別した文字を前記入力文字表示領域に表示する一方、トグル入力操作に対しては、当該操作が行われている間、その操作の対象の文字キーにかかる前記トグル入力用定義情報に基づき前記入力文字表示領域における文字の表示を切り替える。

0009

上記構成の文字入力装置によれば、キーボード画像を切り替えることなく、フリック入力操作およびトグル入力操作のいずれを実行するかによって、入力対象の字種を切り替えることができる。また、複数種の字種の中で入力の頻度が高い字種を第1グループとし、その他の字種を第2グループとし、フリック入力操作とトグル入力操作とのうちユーザが慣れている方の操作に対応する定義情報を第1グループに適用すれば、ユーザは慣れた操作により主要な字種の文字を入力しながら、他の字種の文字の入力が必要な場合のみ、慣れていない方の操作を行えば良くなり、操作性が損なわれるおそれがない。なお、文字キーの数や各グループの文字数によっては、例外的に、キーボード画像に、第1グループおよび第2グループのいずれか一方の文字のみが割り当てられる文字キーが含まれる場合もある。この例外の文字キーについては、割り当てられた文字のうちの一部(複数個)を対象にしたフリック入力用定義情報と、残りの複数個を対象にしたトグル入力用定義情報とを定義情報登録手段に登録することができる。

0010

記文入力装置の一実施形態の定義情報登録手段では、複数種の字種が、特定の一字種(たとえば仮名)のみを含む第1グループとそれ以外の字種(たとえば数字、アルファベット、記号のうちの1以上の字種)とに分類される。この分類によれば、主要な字種を入力するための入力操作とその他の字種を入力するための入力操作とが明確になるので、ユーザは入力方法を容易に把握することができる。

0011

他の実施形態による定義情報登録手段では、第1グループの字種に該当する文字のうちの文字キーの数に対応する数の文字が、前記キーボード画像の各文字キーに一文字ずつ代表文字として割り当てられると共に、各文字キーに対する定義情報の中に、それぞれ当該文字キーに対する最初の叩き操作に応じて代表文字を表示することを定義する情報が含まれる。なお、「文字キーに対する最初の叩き操作」には、当該文字キーが初めてタップされたときのみならず、直前に異なる文字キーが操作された後の当該文字キーに対する1回目タップ操作も含まれる。上記の定義情報によれば、代表文字が割り当てられた文字キーを一度タップすることによって、その代表文字を入力することができる。

0012

他の実施形態にかかる文字入力装置では、第1グループの文字を割り当て文字とするフリック入力用定義情報と第2グループの文字を割り当て文字とするトグル入力用定義情報とから成る第1の情報群と、第1グループの文字を割り当て文字とするトグル入力用定義情報と第2グループの文字を割り当て文字とするフリック入力用定義情報とから成る第2の情報群とが前記定義情報登録手段に含まれる。さらに、この実施形態の文字入力装置には、第1グループの字種の文字の入力を前記フリック入力操作およびトグル入力操作のいずれにより入力するかを選択する操作を受け付け、フリック入力操作が選択された場合には定義情報登録手段の第1の情報群を有効にし、トグル入力操作が選択された場合には定義情報登録手段の第2の情報群を有効にする定義情報有効化手段が設けられる。

0013

上記の実施形態によれば、入力の頻度が高い字種を第1グループに含めて、第1および第2の情報群を登録しておくことにより、ユーザによる入力方式の選択に応じて、その選択した入力方式により第1グループの文字を入力することができるようにすることができる。よって、ユーザがフリック入力操作およびトグル入力操作のいずれを好む場合でも、その好みに適した入力環境を提供することができる。

0014

本発明では、さらに、上記の文字入力装置とタッチパネルとを備える種々の形態の情報処理装置を提供することができる。

発明の効果

0015

本発明によれば、キーボード画像を切り替えることなく、フリック操作およびトグル操作のいずれを実行するかによって入力対象の字種を変更することができる。よって、文字入力作業を効率良く行うことができ、操作性や利便性が向上する。

図面の簡単な説明

0016

本発明が適用された文字入力システムの構成を示す機能ブロック図である。
第1の割り当て文字定義テーブルの構成を示す説明図である。
第2の割り当て文字定義テーブルの構成を示す説明図である。
第3の割り当て文字定義テーブルの構成を示す説明図である。
第1の割り当て文字定義テーブルの定義情報に基づき、フリック入力操作を受け付けているときの文字入力画面変遷の例を示す図である。
第1の割り当て文字定義テーブルの定義情報に基づき、トグル入力操作を受け付けているときの文字入力画面の変遷の例を示す図である。
第2の割り当て文字定義テーブルの定義情報に基づき、トグル入力操作を受け付けているときの文字入力画面の変遷の例を示す図である。
第3の割り当て文字定義テーブルの定義情報に基づき、トグル入力操作を受け付けているときの文字入力画面の変遷の例を示す図である。
文字受付処理の流れを示すフローチャートである。
図9に連なる処理の流れを示すフローチャートである。
フリック入力操作によるスライド方向を判別する処理の一例を示す説明図である。

実施例

0017

図1は、スマートフォンSに導入される文字入力システム(IME)10の機能を、当該スマートフォンSの機体前面に配備されたタッチパネル1や文字入力の対象のアプリケーション2(インターネットブラウザメーラーメモ帳など)との関係と共に示す。文字入力システム10およびアプリケーション2は、いずれもスマートフォンの内部のコンピュータに組み込まれたソフトウェアであり、図示しないオペレーションシステムによる制御下で動作する。

0018

この実施例の文字入力システム10には、操作検出部11,表示制御部12,キーボード表示部13,ガイド表示部14,入力文字列表示部15,候補表示部16,文字入力受付部17,候補検索部18,確定文字列出力部19,割り当て文字定義テーブル100,辞書データベース101などが含まれる。

0019

上記構成のうち、割り当て文字定義テーブル100および辞書データベース101は、システム開発者により作成された情報が登録された記憶手段である。割り当て文字定義テーブル100には、後記するキーボード画像3内の個々の文字キー30毎に、その文字キー30に割り当てられている複数の文字と各文字を入力するための定義情報とが登録されている(詳細は後述する。)。辞書データベース101には、単語や良く使用される言い回しを示す表記文字列をその読みや優先度などに対応づけた構成の辞書データが複数登録されている。

0020

アプリケーション2の実行画面で文字入力のためのタッチ操作が検出されると、表示制御部12とキーボード表示部13との協働処理により、キーボード画像3や入力文字表示領域4を含む文字入力画面(図5図8を参照。)がタッチパネル1に立ち上げられる。その後は、操作検出部11により検出された操作の内容に基づき、文字入力受付部17や候補検索部18が動作し、その動作に応じたガイド表示部14,入力文字列表示部15,候補表示部16と表示制御部12との協働処理により、文字入力画面内の表示が種々に変化する。図5図8に記載の符号を用いて説明すると、ガイド表示部14と表示制御部12との協働処理によって、文字入力作業を支援するための各種ガイド画像GF1,GF2,GTが表示される。入力文字列表示部15と表示制御部12との協働処理によって、個々の文字キー30への操作に対する入力文字が入力文字表示領域4に表示され、その繰り返しによって所定長さの入力文字列が表示される。また候補表示部16と表示制御部12との協働処理によって、候補検索部18により抽出された最終形態の入力文字列の候補を示す候補表示領域5が表示される。

0021

操作検出部11は、タッチパネル1内で指の接触が検出された領域内の代表点(以下「タッチ点」という。)の座標をオペレーションシステムから入力し、その入力の有り/無しの変化や入力された座標の変化から、文字入力に関わる各種操作イベント(以下、「タッチイベント」という。)を検出する。たとえば、タッチ点の座標が入力されていない状態から入力される状態への変化は、タッチ点が示す位置に指を置く動作(以下「タッチダウン」という。)が行われたものとして検出される。またタッチ点の座標が入力されている状態から入力されていない状態への変化は、その変化が生じた位置でタッチパネルから指を離す動作(以下「タッチアップ」という。)が行われたものとして検出される。

0022

さらに、操作検出部11は、タッチアップの直前のタッチ点の座標とその前に検出されたタッチダウンのタッチ点の座標とを比較して、スライド操作およびタップ操作のいずれが行われたかを判別する。特に、キーボード画像3内の所定の文字キー30内の座標を起点に生じたスライド操作はフリック入力操作として判別され、同一の文字キー内での連続的なタップ操作はトグル入力操作として判別される。

0023

文字入力受付部17は、操作検出部11により直前に操作されたのとは異なる文字キー30への最初のタッチダウンが検出されたことに応じて、その文字キー30に対する処理を開始する。この処理では、タッチされた文字キー30に関して割り当て文字定義テーブル100に登録されている定義情報を参照しながら、タッチダウン後の入力操作に応じた入力文字を選択する。選択された入力文字は入力文字列表示部15によって入力文字表示領域4に表示される。この表示に連動して候補検索部18は辞書データベース101を検索して、入力文字またはこれまでの入力文字の組み合わせに対応する候補の文字列を抽出する。操作検出部11が入力文字列または候補表示領域5内の候補文字列を選択する操作を受け付けると、確定文字列出力部19が作動して、選択された文字列がアプリケーション2に出力される。

0024

図2図4は、割り当て文字定義テーブル100に登録されている定義情報の例を示している。これらの図では、それぞれの割り当て文字定義テーブルを100A,100B,100Cの符号で区別して表している。以下、各割り当て文字定義テーブルに個別に言及する場合には、図2のテーブルを「第1の割り当て文字定義テーブル100A」といい、図3のテーブルを「第2の割り当て文字定義テーブル100B」といい、図4のテーブルを「第3の割り当て文字定義テーブル100C」という。

0025

各割り当て文字定義テーブル100A,100B,100Cには、図5図8に示す10個の文字キー30とサブ文字キー32のそれぞれに対する割り当て文字が、代表文字とフリック入力時の割り当て文字とトグル入力時の割り当て文字とに分かれて登録されている。フリック入力時の割り当て文字はフリック操作の方向(左,上,右,下)に対応づけられており、トグル入力時の割り当て文字は、表示の順序を表す数値図2図4では(1)(2)などの括弧付き数字により示す。)に対応づけられている。なお、後記するように、制御上はフリック入力モードを基本とするが、代表文字は、入力の便宜上、フリック入力モードがオンのときもオフのときも選択される。各割り当て文字定義テーブル100A,100B,100Cにおいて斜線が付されている欄は、割り当て文字が存在しないことを意味する。

0026

従来の文字入力システムでは、フリック入力操作およびトグル入力操作の双方に同じ文字が割り当てられていたが、第1〜第3のいずれの割り当て文字定義テーブル100A,100B,100Cでは、フリック入力時の割り当て文字とトグル入力時の割り当て文字とが互いに異なる状態になっている。

0027

図5図8は、割り当て文字定義テーブル100A,100B,100Cのいずれかを用いて文字入力操作を受け付けているときの文字入力画面の変遷の例を示す。各図のスマートフォンSの正面全体図に示すとおり、文字入力画面では、「0」〜「9」の各数字が1個ずつ割り当てられた10個の文字キー30を含むキーボード画像3が表示される。これら10個の文字キー30のほか、最下段の中央の文字キー30(数字の「0」が割り当てられたキー)の左右に、入力文字列の作成に関わる機能を持つサブ文字キー31,32が配備される。

0028

図5図7の各実施例の日本語入力用のキーボード画像3では、各文字キー30に50音表の各行が1行ずつ割り当てられるほか、複数の記号が割り当てられている。サブ文字キー31には、直前の入力文字に濁点または半濁点を付す機能や、直前にフリック入力操作により仮名文字が入力された場合に当該仮名文字を小文字に変換する機能が設定されている。サブ文字キー32には、句点および読点ならびに複数の記号が割り当てられている。

0029

図8に示す英文字入力用のキーボード画像3では、数字の「2」から「9」までが割り当てられた8個の文字キー30に、それぞれ3個または4個の英文字が割り当てられている。残る2つの文字キー30,30(「0」「1」の各数字が割り当てられたキー)と右側のサブ文字キー32には、他の文字キー30より多くの記号が割り当てられている。この例ではサブ文字キー31には、絵文字などの特殊文字リスト呼び出す機能が設定されている。

0030

図5図8では、10個の文字キー30のうちの上段中央に位置するキー(数字の「2」が割り当てられているキー)を符号30Aで示し、この文字キー30Aに対するフリック入力操作またはトグル入力操作に応じた文字入力画面の変遷を示している。以下、これらの具体例を、それぞれの例で使用される割り当て文字定義テーブル100A,100B,100Cの構成と共に説明する。

0031

図2に示す第1の割り当て文字定義テーブル100Aでは、代表文字を除く4個の仮名文字をフリック入力時の割り当て文字とする一方で、数字および記号をトグル入力時の割り当て文字としている。図5は、この第1の割り当て文字定義テーブル100Aに基づき、「か」行の文字キー30Aでタッチダウンが検出された後にタッチ点を左方向にスライドさせるフリック入力操作を受け付けているときの文字入力画面の変遷を示している。

0032

この例では、まず文字キー30Aでタッチダウンが検出されたときに、文字キー30Aに関して第1の割り当て文字定義テーブル100Aに登録されているフリック入力時の定義情報に基づき、フリック入力により入力可能な4個の文字「き」「く」「け」「こ」を含む第1ガイド画像GF1が表示される(図5(1))。この例の第1ガイド画像GF1は、代表文字の「か」を中心として、この「か」に対する他の4個の文字の方向を第1の割り当て文字定義テーブル100Aで定義された方向に合わせて配置することにより、4個の文字を入力するのに必要なスライド操作の方向を示している。

0033

ついで、所定方向(図示例では左方向)へのスライド操作に伴うタッチ点の移動が検出されると、第1ガイド画像GF1は、そのスライド方向に対応する文字「き」のみを含む形態の第2ガイド画像GF2に切り替えられる(図5(2))。タッチアップが検出されると、第2ガイド画像GF2は消失し、入力文字表示領域4にスライド方向に対応する文字「き」が表示される(図5(3))。

0034

図6は、第1の割り当て文字定義テーブル100Aのトグル入力時の定義情報に基づき、文字キー30Aに対するトグル入力操作を受け付けているときの文字入力画面の変遷を示している。この場合も、文字キー30Aでタッチダウンが検出されたときには、図5(1)と同じ構成のフリック入力用の第1ガイド画像GF1が表示される(図6(1))。しかし、文字キー30Aへの最初のタッチアップによって、タッチダウンの検出点とほぼ同じ位置でタッチアップが検出されると、第1ガイド画像GF1は消失し、入力文字表示領域4に代表文字の「か」が表示される(図6(2))。

0035

この後に文字キー30A内で再度タッチダウンが検出されると、トグル入力用のガイド画像GTが表示される(図6(3))。このガイド画像GTは、代表文字の「か」を先頭に、文字キー30Aに関して第1の割り当て文字定義テーブル100Aに登録されたトグル入力時の割り当て文字を、定義された表示順序に従って並べた構成のもので、表示順序が(1)に設定されている文字「2」が強調表示されている。

0036

この後、タッチダウンの検出点とほぼ同じ位置でタッチアップが検出されると、ガイド画像GTは消失し、入力文字表示領域4の文字は「か」から「2」に切り替えられる(図6(4))。さらに、文字キー30A内で3度目のタッチダウンが検出されると、再びトグル入力用のガイド画像GTが表示される。この時点のガイド画像GTでは、第1の割り当て文字定義テーブル100Aのトグル入力時の定義情報で表示順序が(2)に設定されている記号の「/」が強調表示される(図6(5))。紙面都合で図示を省略しているが、図6(5)の状態の文字キー30Aでタッチアップが検出されると、入力文字表示領域4内の文字は「2」から「/」に切り替えられる。

0037

以下も同様に、文字キー30A内でのタッチダウンとそのタッチ点とほぼ同じ位置からのタッチアップとが交互に検出される状態が続く間、第1の割り当て文字定義テーブル100Aに登録されたトグル入力用の割り当て文字が表示順序に従って、タッチアップの都度切り替えられて入力文字表示領域4に表示される。またタッチダウンの都度、タッチアップ時に切り替えられる文字が強調表示されたガイド画像GTが表示される。最後の文字が表示されてもなお文字キー30A内でタッチダウンが検出された場合には、再び代表文字の「か」が表示されるが、この時点でフリック入力操作に切り替えることはできない。

0038

文字キー30A以外の文字キー30やサブ文字キー32に関しても、図5および図6の例と同様に、実行された入力操作の種別によって選択される入力文字の種類が変動する。第1の割り当て文字定義テーブル100Aによれば、主要な入力対象である仮名文字は、すべてフリック入力時の割り当て文字としていずれかの文字キー30に割り当てられているので、ユーザは、仮名文字の入力をフリック入力操作により行う一方で、数字や記号を入力する必要が生じたときのみトグル入力操作を行えば良い。よって、キーボード画像3を切り替えることなく、仮名文字、数字、記号の3種の文字を入力することができる。

0039

図3に示す第2の割り当て文字定義テーブル100Bは、数字および記号をフリック入力時の割り当て文字とし、仮名文字をトグル入力時の割り当て文字とした構成のものである。なお、第2の割り当て文字定義テーブル100Bでは、小文字に変換可能な仮名が割り当てられた文字キーのトグル入力時割り当て文字に小文字の仮名が含まれている。

0040

図7は、第2の割り当て文字定義テーブル100Bに基づき、「か」行の文字キー30Aに対するトグル入力操作を受け付けているときの文字入力画面の変遷を示す。この例でも、文字キー30Aでの最初のタッチダウンに応じてフリック入力用の第1ガイド画像GF1が表示されるが、この場合の第1ガイド画像GF1は、代表文字の「か」を中心に、第2の割り当て文字定義テーブル100Bでフリック入力時割り当て文字として定義された数字や記号が配置された構成となる(図7(1))。

0041

タッチダウンの検出点とほぼ同じ位置でタッチアップが検出されると、第1ガイド画像GF1は消失し、入力文字表示領域4に代表文字の「か」が表示される(図7(2))。さらに文字キー30A内で再度タッチダウンが検出されると、第2の割り当て文字定義テーブル100Bに登録されている文字キー30Aの定義情報に基づき、「か」行の仮名文字が配列されたトグル入力用のガイド画像GTが表示される。この段階のガイド画像GTでは、文字キー30Aのトグル入力時割り当て文字の中で表示順序が(1)に設定された「き」が強調表示される(図7(3))。

0042

直前のタッチダウンの検出点とほぼ同じ位置でタッチアップが検出されると、入力文字表示領域4の表示は「か」から「き」に切り替えられる(図7(4))。さらに、文字キー30A内で再びタッチダウンが検出されると、再びトグル入力用のガイド画像GTが表示されるが、この段階のガイド画像GTでは、第2の割り当て文字定義テーブル100Bにおいて表示順序が(2)に設定された「く」が強調表示される(図7(5))。

0043

以下も同様に、文字キー30A内でのタッチダウンとそのタッチ点とほぼ同じ位置からのタッチアップとが交互に検出される状態が続く間、第2の割り当て文字定義テーブル100Bにトグル入力用の割り当て文字として登録された「き」「く」「け」「こ」と代表文字の「か」とが、表示順序に従い、タッチアップの都度切り替えられて入力文字表示領域4に表示される。またタッチダウンの都度、次に切り替えられる文字が強調表示されたガイド画像GTが表示される。

0044

第2の割り当て文字定義テーブル100Bを適用して、上記の文字キー30Aに対するフリック入力操作が行われる場合の具体例については、図示を省略して簡単に説明する。この場合には、タッチダウンに応じて図7(1)に示す表示状態になった後に、スライド操作後のタッチアップに応じてスライド方向に対応する記号または数字が選択され、入力文字表示領域4に表示される。たとえば、文字キー30A内でのタッチダウン後のタッチ点が左方向に移動した後にタッチアップが検出された場合には、第2の割り当て文字定義テーブル100Bの文字キー30Aのフリック入力時割り付け文字のうち、「左」に対応づけられている「/」が入力文字表示領域4に表示される。

0045

第2の割り当て文字定義テーブル100Bを用いた文字入力受付処理によれば、ユーザは、主要な入力対象である仮名文字の入力をトグル入力操作により行う一方で、数字や記号を入力する必要が生じたときのみフリック入力操作を行うことにより、キーボード画像3を切り替えることなく、仮名文字、数字、記号の3種の文字を入力することができる。

0046

図4に示す第3の割り当て文字定義テーブル100Cでは、「2」〜「9」が割り当てられた8個の文字キー30について、それぞれ3〜4個のアルファベットの小文字中の先頭位置の文字が代表文字に設定され、残りの小文字および数字がフリック入力時の割り当て文字として登録される。またアルファベットの大文字および所定数の記号がトグル入力時の割り当て文字として登録されている。アルファベットが割り当てられていない「0」および「1」の文字キー30やサブ文字キー32でも、フリック入力時割り当て文字とトグル入力時割り当て文字とは互いに異なるものになっている。

0047

図8は、第3の割り当て文字定義テーブル100Cに基づき、「a」を代表文字とする文字キー30Aに対するトグル入力操作を受け付けているときの文字入力画面の変遷を示す。この例で文字キー30Aでの最初のタッチダウンに応じて表示されるフリック入力用の第1ガイド画像GF1は、代表文字の「a」を中心に、第3の割り当て文字定義テーブル100Bに文字キー30のフリック入力時割り当て文字として登録されている「b」「c」「2」が、それぞれに定義された方向に従って配置された構成のものとなる(図8(1))。次にタッチダウンの検出点とほぼ同じ位置でタッチアップが検出されると、第1ガイド画像GF1は消失して、入力文字表示領域4に代表文字の「a」が表示される(図8(2))。

0048

文字キー30A内で再度タッチダウンが検出されると、トグル入力用のガイド画像GTが表示される。この実施例のガイド画像GTは、代表文字の「a」に第3の割り当て文字定義テーブル100Cに文字キー30Aのトグル入力時割り当て文字として登録されている大文字の「A」「B」「C」および記号の「\」を、定義されている順序に従って連ねた構成のもので、トグル入力時の定義情報で表示順序が(1)に設定された「A」が強調表示されている(図8(3))。

0049

文字キー30Aで再びタッチアップが検出されると、入力文字表示領域4の表示は「a」から「A」に切り替えられる(図8(4))。さらに、文字キー30A内で再びタッチダウンが検出されると、再びトグル入力用のガイド画像GTが表示されるが、この段階のガイド画像GTでは、トグル入力時の定義情報で表示順序が(2)に設定された「B」が強調表示される(図8(5))。

0050

以下も同様に、文字キー30A内でのタッチダウンとそのタッチ点とほぼ同じ位置からのタッチアップとが交互に検出される状態が続く間、第3の割り当て文字定義テーブル100Cにトグル入力用の割り当て文字として登録された4文字と代表文字の「a」とが、表示順序に従って、タッチアップの都度切り替えられて入力文字表示領域4に表示される。またタッチダウンの都度、次に切り替えられる文字が強調表示されたガイド画像GTが表示される。

0051

第3の割り当て文字定義テーブル100Cに基づき、上記の文字キー30Aに対してフリック入力操作が行われた場合には、図示を省略して簡単に説明する。この場合には、タッチダウンに応じて図8(1)と同様の表示状態になった後に、スライド操作後のタッチアップに応じてスライド方向に対応する小文字のアルファベットまたは数字が選択され、入力文字表示領域4に表示される。たとえば、文字キー30A内でのタッチダウン後のタッチ点が左方向に移動した後にタッチアップが検出された場合には、文字キー30Aに関して第3の割り当て文字定義テーブル100Bに登録されたフリック入力時割り当て文字のうち、「左」に対応づけられている「b」が入力文字表示領域4に表示される。

0052

このように、第3の割り当て文字定義テーブル100Cを用いた文字入力受付処理によれば、入力頻度が高いアルファベットの小文字や数字の入力をフリック入力操作により行う一方で、アルファベットの大文字や記号を入力する必要が生じたときのみトグル入力操作を行えば良くなる。よって、キーボード画像3を切り替えることなく、アルファベットの小文字および大文字、数字、記号の4種の文字を入力することができる。

0053

英数字の入力に関しては、図4とは逆に、小文字アルファベットや数字がトグル入力時割り当て文字となり、大文字や記号がフリック入力時割り当て文字となる構成の割り当て文字定義テーブル100を設定することもできる。この割り当て文字定義テーブル100によれば、小文字アルファベットや数字の入力をトグル入力操作により行う一方で、大文字アルファベットや記号を入力する必要が生じたときのみフリック入力操作を行えば良くなる。

0054

実際に文字入力における利便性を向上させるには、上記にあげた各種の割り当て文字定義テーブル100を登録しておき、ユーザに、フリック入力操作およびトグル入力操作のいずれを主要な操作とするかを選択させ、選択された入力操作に入力頻度の高い文字が割り当てられている構成の割り当て文字定義テーブル100を有効にするとよい。たとえば、日本語の仮名入力に関しては、フリック入力操作が選択された場合には第1の割り当て文字定義テーブル100Aを有効にし、トグル入力操作が選択された場合には第2の割り当て文字定義テーブル100Bを有効にするとよい。

0055

図9および図10は、上記の文字入力システム10において実行される文字入力受付処理のアルゴリズムを表すフローチャートである。このアルゴリズムは、どの割り当て文字定義テーブル100が有効にされた場合でも、適用できるように設計されている。

0056

このアルゴリズムは、文字入力画面が立ち上げられた直後や入力文字列が確定されてアプリケーション2に出力された直後など、アプリケーション2への未入力文字列が存在しない状態下で開始される。最初のステップST1で、文字入力の受付のために使用する各種パラメータトグルカウンタ前回操作キーなど)がクリアされた後に、操作検出部11によるタッチイベントの検出処理(ステップST2)に進む。

0057

ステップST2でタッチダウンが検出されると、ステップST3が「YES」となり、操作検出部11は、引き続きタッチ点の場所を判別する(ST4)。ここでタッチ点の座標が所定の文字キー30の内部にあれば、その文字キー30へのタッチ操作が行われたと判断され(ステップST5が「YES」)、主として文字入力受付部17によって、ステップST6以下の処理が実行される。

0058

まず、フリック入力操作にもトグル入力操作にも共通する処理、すなわちステップST1のクリア処理の直後に所定の文字キー30で初めてタッチダウンが検出された場合に実行される処理の流れを説明する。この場合には、ステップST5の次のステップST6で前回操作キー(直前に操作された文字キー)の有無がチェックされるが、この段階での判断は「なし」となり(ステップST6が「NO」)、ステップST7,ST8がスキップされ、ステップST9〜ST14が実行される。

0059

ステップST9では、文字入力受付部17によりフリック入力モードがオンに設定される。つぎのステップST10で、文字入力受付部17は、有効な割り当て文字定義テーブル100からタッチダウンが検出された文字キー30に関する代表文字およびフリック入力時の割り当て文字の定義情報を読み出す。さらに文字入力受付部17は、ステップST11で、代表文字を入力文字として選択する。

0060

ステップST12では、ステップST10で読み出された情報に基づくガイド表示部14と表示制御部12との協働処理により、フリック入力用の第1ガイド画像GF1が作成されて表示される。第1ガイド画像GF1の表示位置は、操作検出部11によりステップST5で判別された文字キー30の位置情報に基づき調整される。

0061

この後は、文字入力受付部17によって、タッチ点が検出されている文字キー30が前回操作キーに設定され(ステップST13)、トグルカウンタに初期値の0が設定される(ステップST14)。

0062

ステップST14をもってタッチダウンに対する処理は終了し、ステップST2に戻って新たなタッチイベント、すなわちタッチダウン後のタッチ点の変化に待機する。つぎのタッチイベントに対する処理の流れについては、フリック入力操作が行われた場合とトグル入力操作が行われた場合とに場合分けをして詳細に説明する。

0063

<フリック入力操作に対する処理>
フリック入力操作が行われる場合には、文字キー30に対するタッチダウンの検出に応じて上記したステップST5〜ST14が実行された後のステップST2において、タッチ点の移動によりスライド操作が検出される。この検出を受けてステップST3が「NO」となり、図10のステップST22およびステップST23が「YES」となり、ステップST24に進む。このステップST24で、文字入力受付部17は、直前のタッチダウンの検出に応じて読み出したフリック入力時の定義情報(ステップST10で読み出された情報)に基づき、検出されたスライド方向に対応する文字を選択する。この選択結果を受けたガイド表示部14と表示制御部12との協働処理により、選択された文字を示す第2ガイド画像GF2(図5(2)を参照。)が表示される(ステップST25)。

0064

この後に再びステップST2に戻ってタッチアップが検出されると、ステップST3が「NO」となった後、ST22が「NO」、ステップST26が「YES」となり、ステップST27においてフリック入力モードであるか否かがチェックされる。このケースでは、文字キー30のタッチダウンが検出された直後のステップST9でオンに設定されたフリック入力モードが維持されているので、ステップST27は「YES」となってステップST28に進む。ステップST28では、入力文字列表示部15および表示制御部12の協働処理により、現在選択されている文字、すなわちスライド操作の検出に応じてステップST24で選択された文字が入力文字表示領域4に表示される。フリック入力モードでは、この時点で入力文字が確定となり、ステップST32に進む。

0065

ステップST32では、候補検索部18,候補表示部16,表示制御部12の働きにより、ステップST28で表示された文字に対応する最終形態の候補を表す候補表示領域5が表示される。これをもって、1回のフリック入力操作に対する処理は終了する。

0066

なお、ステップST24においてフリック入力操作のスライド方向に対応する文字を選択するには、たとえば、タッチダウンの検出点に対するその後のタッチ点の座標の変化を追跡して、その変化を表すベクトルを特定すれば良い。ただし、図11に示すような方法によっても、スライド方向を判別することができる。

0067

図11の例では、図中の点線で示すように、タッチダウンが検出された文字キー30Aが複数の小領域に分割されると仮定して、タッチダウンの検出点Pが含まれる小領域を特定し、その小領域の中心点Qに中心を合わせて、代表文字(図示例では「か」)の判別領域R0を設定している。判別領域R0の大きさは1つの小領域よりやや広い程度に設定されている。さらに、この判別領域R0の対角線延長線により当該判別領域R0の周囲を4つに分けることにより、フリック入力操作の各方向(左、上、右、下)に対応する判別領域R1,R2,R3,R4を設定する。そして、タッチダウン後のタッチ点が判別領域R0から他の判別領域R1〜R4のいずれかに入ったことをもって、そのタッチ点を含む判別領域に対応する方向をスライド方向として特定する。

0068

<トグル入力操作に対する処理>
図9図10のフローチャートに参照を戻し、まずトグル入力操作に限らず、文字キー30が1回タップされた場合の処理を説明する。この1回目のタップ操作に対しては、操作対象の文字キー30でのタッチダウンの検出に応じてステップST9〜ST14が実行された後のステップST2で、タッチアップが検出される。この検出に応じてステップST3およびステップST22が「NO」、ステップST26が「YES」となって、ステップST27に進み、フリック入力モードであるか否かが判定される。この時点では、最初のタッチダウンが検出されたときのステップST9でオンになったフリック入力モードが維持されているので、ステップST27は「YES」となる。この「YES」判定に応じてステップST28に進み、選択中の文字、すなわち最初のタッチダウンの検出に応じたステップST11で選択された代表文字が入力文字表示領域4に表示される。この後、ステップST32に進んで候補表示を行った後に、ステップST2に戻る。

0069

ステップST2において、代表文字以外の文字を入力するための2回目のタップ操作のタッチダウンが検出されると、ステップST3やステップST5が「YES」となり、ステップST6で前回操作キーの有無がチェックされる。この時点では、最初のタッチダウンの検出に応じたステップST13で前回操作キーが保存されているので、ステップST6は「YES」となり、さらにステップST7において、前回操作キーとタッチダウンが検出された文字キー30とが同一であるか否かがチェックされる。ステップST7が「YES」となると、ステップST15に進んでフリック入力モードであるか否かがチェックされる。

0070

前回と同じ文字キー30に対する2回目のタッチダウンが検出された場合には、ステップST7,ST15が共に「YES」となってステップST16に進み、フリック入力モードがオンからオフに切り替えられる。ここで文字入力受付部17は、有効な割り当て文字定義テーブル100からタッチダウンが検出された文字キー30に関するトグル入力時の割り当て文字の定義情報を読み出す(ステップST17)。そして、トグルカウンタが最大値でないことを確認してから(ステップST18が「NO」)、トグルカウンタに+1を加算する(ステップST17)。これにより、トグルカウンタは「0」から「1」に更新される。

0071

ステップST21では、上記の更新がなされたトグルカウンタとステップST17で読み出された定義情報とを受けたガイド表示部14と表示制御部12との協働処理により、トグル入力用のガイド画像GTが作成され、タッチ中の文字キー30の近傍に表示される。

0072

再びステップST2に戻って2回目のタッチアップが検出されると、ステップST3およびステップST22が「NO」、ステップST26が「YES」、ステップST27が「NO」となって、ステップST29に進み、トグルカウンタの値が0より大きいかどうかが確認される。この時点のトグルカウンタは「1」であるので、ステップST29は「YES」となってステップST30に進み、先のステップST17で読み出されたトグル入力時の定義情報に基づき、トグルカウンタに対応する文字が表示中の代表文字に代わって表示される。さらに、ステップST32により候補の表示も更新されてステップST2に戻る。

0073

その後も同一の文字キーに対するタップ操作が続けられると、毎回のタッチダウンやタッチアップに対して概ね上記と同様の流れで処理が進行する。ただし、3回目以降のタッチダウンの際にはフリック入力モードがオフになっているので、ステップS15が「NO」となってステップST16,ST17がスキップされる。ステップST21で表示されるトグル入力用のガイド画像GTやステップST30での文字の表示にも、2回目のタッチダウンの検出に応じて読み出されたトグル入力時割り当て文字の定義情報が適用される。

0074

タップ操作の回数がトグル入力用の定義情報が示す最大値(トグル入力時割り当て文字の数)に達した後に、なお、前回操作キーと同じキーでタッチダウンが検出された場合には、ステップST18が「YES」となってステップST20に進む。このステップST20でトグルカウンタが0にリセットされた後にステップST21に進むので、ステップST21により表示されるガイド画像GTでは、当該画像の先頭に位置する代表文字が強調表示される。またその後に検出されるタッチアップに対しては、ステップST26が「YES」、ステップST27が「NO」となった後に、ステップST29が「YES」となってステップST31に進み、代表文字が再び選択されて表示される。

0075

所望する文字が表示されたことにより、ユーザがトグル入力操作を終了して他の文字キー30にタッチすると、ステップST3,ST5,ST6が「YES」となった後にステップST7が「NO」となり、選択中の文字、すなわちトグル入力操作の最後のタッチアップに応じて入力文字表示領域4に表示された文字が入力文字として確定する。この後は、新たにタッチダウンが検出された文字キー30に対して、ステップST9以下の処理が実行される。なお、フリック入力操作に応じて入力文字が確定した後に次のタッチダウンが検出された場合には、ステップST6は「NO」となり、ステップST7,ST8をスキップしてステップST9に進む。

0076

トグル入力操作の2回目以降のタッチダウンの後にスライド操作が行われた場合には、ステップST22の「YES」判定の後のステップS21が「NO」となり、スライド操作は無効となる。所定の時点で文字キー30以外の場所でタッチダウンが検出されると、ステップST5が「NO」となり、文字入力受付処理は終了となる。

0077

上記のとおり、文字キー30に対するフリック入力操作およびトグル入力操作が行われた場合の処理の流れを説明したが、サブ文字キー32に対するフリック入力操作やトグル入力操作に対しても、上記と同様の手順で処理を進行させることができる。

0078

上記に示した文字入力システム10は、スマートフォンに限らず、PDA,リモコン時計型の携帯端末装置など、タッチパネルを有する種々の小型情報処理装置の制御部に導入することができる。また、主要な情報表示の妨げにならないようにタッチパネルの限られた領域内で文字入力を受け付けることが要求される大型のディスプレイ装置にも、上記の文字入力システム10を導入することができる。

0079

1タッチパネル
2アプリケーション
3キーボード画像
4入力文字表示領域
10文字入力システム
11操作検出部
12表示制御部
13キーボード表示部
14ガイド表示部
15入力文字列表示部
17文字入力受付部
19確定文字列出力部
30,30A文字キー
100,100A,100B,100C割り当て文字定義テーブル
S スマートフォン

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