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技術 印刷システム印刷管理装置プログラム

出願人 コニカミノルタ株式会社
発明者 高橋雅雄
出願日 2015年2月10日 (4年6ヶ月経過) 出願番号 2015-024135
公開日 2016年8月18日 (3年0ヶ月経過) 公開番号 2016-148909
状態 特許登録済
技術分野 タイプライター等へのデジタル出力 付属装置、全体制御 ファクシミリ一般
主要キーワード 回収確認 パネルロック 情報端末処理 回収完了 回収済み 分散出力 阻害条件 発光要求
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (20)

課題

セキュリティを確保した分散印刷を可能にする印刷ステム印刷管理装置プログラムを提供する。

解決手段

互いに異なる点滅パターンで点滅する発光部を備えた複数の印刷装置10を、第1の印刷ジョブ実行指示を入力したユーザの携帯端末30のカメラ撮影させ、その画像に同時に映っている1または複数の印刷装置を、発光部の点滅パターンから識別して特定する。そして、特定した印刷装置の中から第1の印刷ジョブの分担先を決定して分散印刷を行わせる。

概要

背景

機密文書印刷する方法として、一般に印刷装置に対して印刷ジョブを投げた後、実際にユーザがその印刷装置でユーザ認証(あるいはパスワード入力)を行った時点で印刷を開始するように制御する、いわゆるセキリュティ印刷がある。印刷開始時に出力先の印刷装置でユーザ認証を受けることによりそのユーザがその印刷装置の前に居ることを担保して、印刷物他人に覗き見などされて情報漏洩することを防止するものである。

プリントサーバに印刷ジョブを投げ、任意の印刷装置で認証することによってその印刷ジョブが出力される、いわゆるユビキタス印刷も、上記のセキュリティ印刷一種と言える。

ユーザが印刷装置の前に実際に居ることを担保するための1つの技術が特許文献1に開示されている。具体的には、所定の釦の操作を受けると印刷装置は認証情報QRコード登録商標))を操作パネルに表示する。ユーザが携帯端末でこれを撮影するとその撮影された認証情報の内容と該携帯端末の情報がサーバに送信される。サーバは受信した情報の送信元が予め登録された携帯端末の場合に、そのユーザによる使用を許可して、印刷ジョブをその印刷装置に送信する。

また、大量の出力を複数の印刷装置に分担させることで、印刷完了までの時間を短縮する、いわゆる分散印刷と言われる印刷方法がある。分散印刷では、印刷ジョブをサーバに投げると、印刷完了までの時間を極力短くするように自動的にサーバで印刷ジョブが分割されて複数の印刷装置に分配される。たとえば、均等に、あるいはそれぞれの印刷装置の性能や付加機能などに応じて印刷ジョブが分配される。

既存のセキュリティ印刷は、ユーザが認証情報を入力した印刷装置でのみ印刷が行われるため、大量印刷時に印刷時間がかかってしまう。

下記特許文献2には、1つのジョブを、同じ認証情報を有する複数のジョブに予め分割して複数の印刷装置に振り分け送付しておき、そのうちの一つの印刷装置でユーザが認証情報を入力すると、その印刷装置に送付されたジョブの印刷が開始されるだけでなく、他の印刷装置に送付された同じ認証情報を持つジョブの印刷も同時に開始される印刷システムが開示されている。

概要

セキュリティを確保した分散印刷を可能にする印刷システム、印刷管理装置プログラムを提供する。互いに異なる点滅パターンで点滅する発光部を備えた複数の印刷装置10を、第1の印刷ジョブの実行指示を入力したユーザの携帯端末30のカメラで撮影させ、その画像に同時に映っている1または複数の印刷装置を、発光部の点滅パターンから識別して特定する。そして、特定した印刷装置の中から第1の印刷ジョブの分担先を決定して分散印刷を行わせる。

目的

本発明は、上記の問題を解決しようとするものであり、セキュリティを確保した分散印刷を可能にする印刷システム、印刷管理装置、プログラムを提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

互いに異なる点滅パターンで点滅する発光部を備えた複数の印刷装置と、印刷ジョブを複数の印刷装置に分配して実行させる印刷管理装置と、前記印刷ジョブに対する実行指示受け付ける実行指示受領部と、カメラを備えた携帯端末と、前記携帯端末のカメラの出力画像に映っている前記発光部の点滅パターンを解析して、前記携帯端末のカメラが撮影している1または複数の印刷装置を同時視認可能印刷装置群として特定する特定部と、を備え、前記実行指示受領部が第1の印刷ジョブに対する実行指示を受けたとき、前記特定部は、前記第1の印刷ジョブに対する実行指示を入力したユーザに紐付けされている携帯端末が撮影している1または複数の印刷装置を第1の同時視認可能印刷装置群として特定し、前記印刷管理装置は、前記第1の同時視認可能印刷装置群に属する印刷装置の中から前記第1の印刷ジョブの分担先を決定し、該決定した分担先の印刷装置に前記第1の印刷ジョブを分配して実行させることを特徴とする印刷ステム

請求項2

前記印刷管理装置は、前記第1の印刷ジョブの実行中に、前記第1の印刷ジョブに対する実行指示を入力したユーザに紐付けされている携帯端末のカメラが前記第1の印刷ジョブの実行を分担しているすべての印刷装置を撮影しているか否かを確認し、否の場合に、所定のセキュリティ保全措置を行うことを特徴とする請求項1に記載の印刷システム。

請求項3

周囲を撮影するカメラを備えた複数の印刷装置と、印刷ジョブを複数の印刷装置に分配して実行させる印刷管理装置と、前記印刷ジョブに対する実行指示を受け付ける実行指示受領部と、自端末固有の点滅パターンで点滅する発光部を備えた携帯端末と、前記印刷装置のカメラの出力画像に映っている前記発光部の点滅パターンを解析して、一の携帯端末が前記出力画像に含まれている1または複数の印刷装置を前記一の携帯端末に対する同時視認可能印刷装置群として特定する特定部と、を備え、前記実行指示受領部が第1の印刷ジョブに対する実行指示を受けたとき、前記特定部は、前記第1の印刷ジョブに対する実行指示を入力したユーザに紐付けされている携帯端末が出力画像に含まれている1または複数の印刷装置を第1の同時視認可能印刷装置群として特定し、前記印刷管理装置は、前記第1の同時視認可能印刷装置群に属する印刷装置の中から前記第1の印刷ジョブの分担先を決定し、該決定した分担先の印刷装置に前記第1の印刷ジョブを分配して実行させることを特徴とする印刷システム。

請求項4

前記印刷管理装置は、前記第1の印刷ジョブの実行中に、前記第1の印刷ジョブに対する実行指示を入力したユーザに紐付けされている携帯端末が前記第1の印刷ジョブの実行を分担しているすべての印刷装置のカメラの出力画像に含まれているか否かを確認し、否の場合に、所定のセキュリティ保全措置を行うことを特徴とする請求項3に記載の印刷システム。

請求項5

前記第1の同時視認可能印刷装置群に属する各印刷装置と、前記第1の印刷ジョブに対する実行指示を入力したユーザに紐付けされている携帯端末との距離を取得し、該距離が一定以上の印刷装置は、前記第1の印刷ジョブの分担先から除外することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1つに記載の印刷システム。

請求項6

前記第1の同時視認可能印刷装置群に属する印刷装置の中から前記第1の印刷ジョブの分担先にする印刷装置の指定をユーザから受け付け、前記指定された印刷装置を前記第1の印刷ジョブの分担先に決定することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1つに記載の印刷システム。

請求項7

前記印刷装置は、ユーザがログインしようとしていることを前記印刷管理装置に通知し、前記印刷管理装置は、前記第1の印刷ジョブの実行中に、前記第1の印刷ジョブの実行指示を入力したユーザが、前記第1の同時視認可能印刷装置群に属する印刷装置以外の印刷装置にログインしようとしたことを検出した場合に、所定のセキュリティ保全措置を行うことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1つに記載の印刷システム。

請求項8

前記印刷管理装置は、前記第1の同時視認可能印刷装置群に属する印刷装置の中で、前記第1の印刷ジョブに係る印刷物第三者に見られる可能性のある所定の阻害条件に一致する印刷装置を、前記第1の印刷ジョブの分担先から除外することを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1つに記載の印刷システム。

請求項9

前記印刷管理装置は、前記第1の同時視認可能印刷装置群に属する印刷装置に対してユーザからの操作の受け付けを禁止するように指示し、前記禁止の指示を受けた前記印刷装置は、ユーザからの操作の受け付けを禁止することを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1つに記載の印刷システム。

請求項10

前記印刷管理装置は、前記指定された印刷装置を前記第1の印刷ジョブの分担先に決定したとき、前記指定のされなかった印刷装置に対して前記禁止の解除を指示し、前記禁止の解除の指示を受けた前記印刷装置は、ユーザからの操作の受け付け禁止を解除することを特徴とする請求項6を引用する請求項9に記載の印刷システム。

請求項11

前記印刷管理装置は、前記第1の印刷ジョブの実行が完了したとき、前記禁止を解除することを特徴とする請求項9または10に記載の印刷システム。

請求項12

前記所定のセキュリティ保全措置は、前記ユーザへの警告、前記印刷ジョブの実行中断、前記印刷ジョブの印刷物をユーザから見えないように格納する、のうちの少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項2、4または7に記載の印刷システム。

請求項13

前記印刷管理装置は、前記第1の印刷ジョブの実行指示を入力したユーザが、前記第1の同時視認可能印刷装置群に属する印刷装置のいずれかにログインしたことを検出した場合に、前記セキュリティ保全措置を解除することを特徴とする請求項7に記載の印刷システム。

請求項14

互いに異なる点滅パターンで点滅する発光部を備えた複数の印刷装置に印刷ジョブを分配して実行させる印刷管理装置であって、第1の印刷ジョブに対する実行指示を受けたとき、前記実行指示を入力したユーザに紐付けされている携帯端末であって該携帯端末のカメラの出力画像に映っている前記発光部の点滅パターンを解析して前記カメラが撮影している1または複数の印刷装置を同時視認可能印刷装置群として特定する機能を備えた携帯端末から前記同時視認可能印刷装置群の通知を受ける情報取得部と、前記情報取得部が取得した前記同時視認可能印刷装置群に属する印刷装置の中から前記第1の印刷ジョブの分担先を決定する分担先決定部と、前記分担先決定部が決定した分担先の印刷装置に前記第1の印刷ジョブを分配して実行させる分配部とを有することを特徴とする印刷管理装置。

請求項15

互いに異なる点滅パターンで点滅する発光部を備えた複数の印刷装置に印刷ジョブを分配して実行させる印刷管理装置であって、第1の印刷ジョブに対する実行指示を受けたとき、前記実行指示を入力したユーザに紐付けされている携帯端末であって該携帯端末のカメラの出力画像に映っている点滅パターンを検出する機能を備えた携帯端末から前記検出された1または複数の点滅パターンの通知を受ける情報取得部と、前記情報取得部が取得した1または複数の点滅パターンに対応する1または複数の印刷装置を同時視認可能印刷装置群に特定し、該同時視認可能印刷装置群に属する印刷装置の中から前記第1の印刷ジョブの分担先を決定する分担先決定部と、前記分担先決定部が決定した分担先の印刷装置に前記第1の印刷ジョブを分配して実行させる分配部とを有することを特徴とする印刷管理装置。

請求項16

互いに異なる点滅パターンで点滅する発光部を備えた複数の印刷装置に印刷ジョブを分配して実行させる印刷管理装置であって、第1の印刷ジョブに対する実行指示を受けたとき、前記実行指示を入力したユーザに紐付けされている携帯端末から該携帯端末のカメラの出力画像を取得する画像取得部と、前記画像取得部が取得した画像に映っている前記発光部の点滅パターンを解析して前記携帯端末のカメラが撮影している1または複数の印刷装置を同時視認可能印刷装置群として特定する特定部と、前記特定部が特定した前記同時視認可能印刷装置群に属する印刷装置の中から前記第1の印刷ジョブの分担先を決定する分担先決定部と、前記分担先決定部が決定した分担先の印刷装置に前記第1の印刷ジョブを分配して実行させる分配部とを有することを特徴とする印刷管理装置。

請求項17

周囲を撮影するカメラを備えた複数の印刷装置に印刷ジョブを分配して実行させる印刷管理装置であって、第1の印刷ジョブに対する実行指示を受けたとき、各印刷装置から、そのカメラの出力画像に映っている携帯端末を該携帯端末の発光部の固有の点滅パターンに基づいて識別した結果を取得し、前記実行指示を入力したユーザに紐付けされている携帯端末がカメラの出力画像に映っている1または複数の印刷装置を同時視認可能印刷装置群として特定する特定部と、前記特定部が特定した前記同時視認可能印刷装置群に属する印刷装置の中から前記第1の印刷ジョブの分担先を決定する分担先決定部と、前記分担先決定部が決定した分担先の印刷装置に前記第1の印刷ジョブを分配して実行させる分配部とを有することを特徴とする印刷管理装置。

請求項18

周囲を撮影するカメラを備えた複数の印刷装置に印刷ジョブを分配して実行させる印刷管理装置であって、第1の印刷ジョブに対する実行指示を受けたとき、前記複数の印刷装置のそれぞれからカメラの出力画像を取得し、これらの中から、前記実行指示を入力したユーザに紐付けされている携帯端末の該携帯端末に固有の点滅パターンで点滅する発光部が映っている出力画像を抽出し、該抽出した出力画像の取得元の1または複数の印刷装置を同時視認可能印刷装置群として特定する特定部と、前記特定部が特定した前記同時視認可能印刷装置群に属する印刷装置の中から前記第1の印刷ジョブの分担先を決定する分担先決定部と、前記分担先決定部が決定した分担先の印刷装置に前記第1の印刷ジョブを分配して実行させる分配部とを有することを特徴とする印刷管理装置。

請求項19

情報処理装置を、互いに異なる点滅パターンで点滅する発光部を備えた複数の予め登録された印刷装置に印刷ジョブを分配して実行させる印刷管理装置であって、第1の印刷ジョブに対する実行指示を受けたとき、前記実行指示を入力したユーザに紐付けされている携帯端末であって該携帯端末のカメラの出力画像に映っている前記発光部の点滅パターンを解析して前記カメラが撮影している1または複数の印刷装置を同時視認可能印刷装置群として特定する機能を備えた携帯端末から前記同時視認可能印刷装置群の通知を受ける情報取得部と、前記情報取得部が取得した前記同時視認可能印刷装置群に属する印刷装置の中から前記第1の印刷ジョブの分担先を決定する分担先決定部と、前記分担先決定部が決定した分担先の印刷装置に前記第1の印刷ジョブを分配して実行させる分配部とを有する印刷管理装置として機能させることを特徴とするプログラム

請求項20

情報処理装置を、互いに異なる点滅パターンで点滅する発光部を備えた複数の予め登録された印刷装置に印刷ジョブを分配して実行させる印刷管理装置であって、第1の印刷ジョブに対する実行指示を受けたとき、前記実行指示を入力したユーザに紐付けされている携帯端末であって該携帯端末のカメラの出力画像に映っている点滅パターンを検出する機能を備えた携帯端末から前記検出された1または複数の点滅パターンの通知を受ける情報取得部と、前記情報取得部が取得した1または複数の点滅パターンに対応する1または複数の印刷装置を同時視認可能印刷装置群に特定し、該同時視認可能印刷装置群に属する印刷装置の中から前記第1の印刷ジョブの分担先を決定する分担先決定部と、前記分担先決定部が決定した分担先の印刷装置に前記第1の印刷ジョブを分配して実行させる分配部とを有する印刷管理装置として機能させることを特徴とするプログラム。

請求項21

情報処理装置を、互いに異なる点滅パターンで点滅する発光部を備えた複数の予め登録された印刷装置に印刷ジョブを分配して実行させる印刷管理装置であって、第1の印刷ジョブに対する実行指示を受けたとき、前記実行指示を入力したユーザに紐付けされている携帯端末から該携帯端末のカメラの出力画像を取得する画像取得部と、前記画像取得部が取得した画像に映っている前記発光部の点滅パターンを解析して前記携帯端末のカメラが撮影している1または複数の印刷装置を同時視認可能印刷装置群として特定する特定部と、前記特定部が特定した前記同時視認可能印刷装置群に属する印刷装置の中から前記第1の印刷ジョブの分担先を決定する分担先決定部と、前記分担先決定部が決定した分担先の印刷装置に前記第1の印刷ジョブを分配して実行させる分配部とを有する印刷管理装置として機能させることを特徴とするプログラム。

請求項22

情報処理装置を、周囲を撮影するカメラを備えた複数の予め登録された印刷装置に印刷ジョブを分配して実行させる印刷管理装置であって、第1の印刷ジョブに対する実行指示を受けたとき、各印刷装置から、そのカメラの出力画像に映っている携帯端末を該携帯端末の発光部の固有の点滅パターンに基づいて識別した結果を取得し、前記実行指示を入力したユーザに紐付けされている携帯端末がカメラの出力画像に映っている1または複数の印刷装置を同時視認可能印刷装置群として特定する特定部と、前記特定部が特定した前記同時視認可能印刷装置群に属する印刷装置の中から前記第1の印刷ジョブの分担先を決定する分担先決定部と、前記分担先決定部が決定した分担先の印刷装置に前記第1の印刷ジョブを分配して実行させる分配部とを有する印刷管理装置として機能させることを特徴とするプログラム。

請求項23

情報処理装置を、周囲を撮影するカメラを備えた複数の予め登録された印刷装置に印刷ジョブを分配して実行させる印刷管理装置であって、第1の印刷ジョブに対する実行指示を受けたとき、前記複数の印刷装置のそれぞれからカメラの出力画像を取得し、これらの中から、前記実行指示を入力したユーザに紐付けされている携帯端末の該携帯端末に固有の点滅パターンで点滅する発光部が映っている出力画像を抽出し、該抽出した出力画像の取得元の1または複数の印刷装置を同時視認可能印刷装置群として特定する特定部と、前記特定部が特定した前記同時視認可能印刷装置群に属する印刷装置の中から前記第1の印刷ジョブの分担先を決定する分担先決定部と、前記分担先決定部が決定した分担先の印刷装置に前記第1の印刷ジョブを分配して実行させる分配部とを有する印刷管理装置として機能させることを特徴とするプログラム。

請求項24

カメラを備えた携帯端末であって、印刷管理装置に対して印刷ジョブの実行指示を出したユーザに紐付けされている携帯端末を、互いに異なる点滅パターンで点滅する発光部を備えた複数の印刷装置の中から決定した1または複数の印刷装置に印刷ジョブを分担して実行させる前記印刷管理装置に対して、前記カメラの出力画像に映っている前記発光部の点滅パターンを解析して前記カメラが撮影している1または複数の印刷装置を特定し、該特定した印刷装置を、前記印刷ジョブの分担先の候補として通知する、ように動作させることを特徴とするプログラム。

請求項25

カメラを備えた携帯端末であって、印刷管理装置に対して印刷ジョブの実行指示を出したユーザに紐付けされている携帯端末を、互いに異なる点滅パターンで点滅する発光部を備えた複数の印刷装置の中から決定した1または複数の印刷装置に印刷ジョブを分担して実行させる前記印刷管理装置に対して、前記カメラの出力画像に映っている前記発光部の点滅パターンを検出し、該検出した1または複数の点滅パターンを通知する、ように動作させることを特徴とするプログラム。

技術分野

0001

本発明は、セキュリティを確保した出力が可能な印刷ステム印刷管理装置プログラムに関する。

背景技術

0002

機密文書を印刷する方法として、一般に印刷装置に対して印刷ジョブを投げた後、実際にユーザがその印刷装置でユーザ認証(あるいはパスワード入力)を行った時点で印刷を開始するように制御する、いわゆるセキリュティ印刷がある。印刷開始時に出力先の印刷装置でユーザ認証を受けることによりそのユーザがその印刷装置の前に居ることを担保して、印刷物他人に覗き見などされて情報漏洩することを防止するものである。

0003

プリントサーバに印刷ジョブを投げ、任意の印刷装置で認証することによってその印刷ジョブが出力される、いわゆるユビキタス印刷も、上記のセキュリティ印刷一種と言える。

0004

ユーザが印刷装置の前に実際に居ることを担保するための1つの技術が特許文献1に開示されている。具体的には、所定の釦の操作を受けると印刷装置は認証情報QRコード登録商標))を操作パネルに表示する。ユーザが携帯端末でこれを撮影するとその撮影された認証情報の内容と該携帯端末の情報がサーバに送信される。サーバは受信した情報の送信元が予め登録された携帯端末の場合に、そのユーザによる使用を許可して、印刷ジョブをその印刷装置に送信する。

0005

また、大量の出力を複数の印刷装置に分担させることで、印刷完了までの時間を短縮する、いわゆる分散印刷と言われる印刷方法がある。分散印刷では、印刷ジョブをサーバに投げると、印刷完了までの時間を極力短くするように自動的にサーバで印刷ジョブが分割されて複数の印刷装置に分配される。たとえば、均等に、あるいはそれぞれの印刷装置の性能や付加機能などに応じて印刷ジョブが分配される。

0006

既存のセキュリティ印刷は、ユーザが認証情報を入力した印刷装置でのみ印刷が行われるため、大量印刷時に印刷時間がかかってしまう。

0007

下記特許文献2には、1つのジョブを、同じ認証情報を有する複数のジョブに予め分割して複数の印刷装置に振り分け送付しておき、そのうちの一つの印刷装置でユーザが認証情報を入力すると、その印刷装置に送付されたジョブの印刷が開始されるだけでなく、他の印刷装置に送付された同じ認証情報を持つジョブの印刷も同時に開始される印刷システムが開示されている。

先行技術

0008

特開2006−31368号公報
特開2002—140184号公報

発明が解決しようとする課題

0009

セキュリティ印刷を時間短縮のために分散印刷で行いたい場合、たとえば、ユーザが目的のジョブを予め複数のジョブに分割してサーバに送信した後、複数の印刷装置のそれぞれで認証を行う、といった方法が考えられる。

0010

しかし、ジョブを分割する手間やそれぞれの印刷装置で認証する手間を要する。また、出力先となる複数の印刷装置を任意に選択できるので、たとえば、離れた場所にある複数の印刷装置に分散印刷させることも可能になる。このため、ユーザが分散印刷先の全ての印刷装置を監視できる環境は必ずしも担保されず、また他のユーザに見られる可能性を考慮することなく出力されるため、セキュリティ印刷の本来の目的を果たせなくなる。

0011

特許文献2に開示の印刷システムでは、1つの印刷装置で認証することで、複数の印刷装置で印刷が開始されるので、それぞれの印刷装置で認証を行う手間は軽減される。しかし、振り分け先となる複数の印刷装置を任意に設定できるので、離れた場所にある複数の印刷装置をジョブの振り分け先に設定すると、セキュリティを確保できなくなってしまう。

0012

本発明は、上記の問題を解決しようとするものであり、セキュリティを確保した分散印刷を可能にする印刷システム、印刷管理装置、プログラムを提供することを目的としている。

課題を解決するための手段

0013

かかる目的を達成するための本発明の要旨とするところは、次の各項の発明に存する。

0014

[1]互いに異なる点滅パターンで点滅する発光部を備えた複数の印刷装置と、
印刷ジョブを複数の印刷装置に分配して実行させる印刷管理装置と、
前記印刷ジョブに対する実行指示受け付ける実行指示受領部と、
カメラを備えた携帯端末と、
前記携帯端末のカメラの出力画像に映っている前記発光部の点滅パターンを解析して、前記携帯端末のカメラが撮影している1または複数の印刷装置を同時視認可能印刷装置群として特定する特定部と、
を備え、
前記実行指示受領部が第1の印刷ジョブに対する実行指示を受けたとき、
前記特定部は、前記第1の印刷ジョブに対する実行指示を入力したユーザに紐付けされている携帯端末が撮影している1または複数の印刷装置を第1の同時視認可能印刷装置群として特定し、
前記印刷管理装置は、前記第1の同時視認可能印刷装置群に属する印刷装置の中から前記第1の印刷ジョブの分担先を決定し、該決定した分担先の印刷装置に前記第1の印刷ジョブを分配して実行させる
ことを特徴とする印刷システム。

0015

上記発明および下記[14]、[15]、[16]、[19]、[20]、[21]に記載の発明では、印刷ジョブの実行指示の入力を受けたときに、該実行指示を入力したユーザに紐付けされている携帯端末のカメラが撮影している印刷装置のみに分担先を制限して、該印刷ジョブを分散印刷することができる。実行指示を入力したユーザの携帯端末のカメラに映っている印刷装置はそのユーザから見える場所にあると考えられるので、セキュリティを確保した分散印刷が可能になる。

0016

[2]前記印刷管理装置は、前記第1の印刷ジョブの実行中に、前記第1の印刷ジョブに対する実行指示を入力したユーザに紐付けされている携帯端末のカメラが前記第1の印刷ジョブの実行を分担しているすべての印刷装置を撮影しているか否かを確認し、否の場合に、所定のセキュリティ保全措置を行う
ことを特徴とする[1]に記載の印刷システム。

0017

上記発明では、印刷ジョブの実行中にも、ユーザが該印刷ジョブのすべての分担先の印刷装置を見渡せる場所に居るか否かが確認される。すなわち、印刷ジョブの実行中に、該印刷ジョブの実行を分担しているすべての印刷装置が、該印刷ジョブの実行指示を入力したユーザに紐付けされている携帯端末のカメラの出力画像に映っているか否かを確認し、分担先の印刷装置が映っていない場合に、印刷を中断する等のセキュリティ保全措置が採られる。

0018

[3]周囲を撮影するカメラを備えた複数の印刷装置と、
印刷ジョブを複数の印刷装置に分配して実行させる印刷管理装置と、
前記印刷ジョブに対する実行指示を受け付ける実行指示受領部と、
端末固有の点滅パターンで点滅する発光部を備えた携帯端末と、
前記印刷装置のカメラの出力画像に映っている前記発光部の点滅パターンを解析して、一の携帯端末が前記出力画像に含まれている1または複数の印刷装置を前記一の携帯端末に対する同時視認可能印刷装置群として特定する特定部と、
を備え、
前記実行指示受領部が第1の印刷ジョブに対する実行指示を受けたとき、
前記特定部は、前記第1の印刷ジョブに対する実行指示を入力したユーザに紐付けされている携帯端末が出力画像に含まれている1または複数の印刷装置を第1の同時視認可能印刷装置群として特定し、
前記印刷管理装置は、前記第1の同時視認可能印刷装置群に属する印刷装置の中から前記第1の印刷ジョブの分担先を決定し、該決定した分担先の印刷装置に前記第1の印刷ジョブを分配して実行させる
ことを特徴とする印刷システム。

0019

上記発明および下記[17]、[18]、[22]、[23]に記載の発明では、各印刷装置の周囲を撮影するカメラを設けておき、印刷ジョブの実行指示の入力を受けたときに、該実行指示を入力したユーザに紐付けされている携帯端末の発光部を発光させ、カメラの出力画像に該発光部が映っている印刷装置のみに分担先を制限して、該印刷ジョブを分散印刷することができる。印刷装置が備えるカメラの出力画像に、実行指示を入力したユーザの携帯端末の発光部が映っていれば、その印刷装置はそのユーザから見える場所にあると考えられるので、セキュリティを確保した分散印刷が可能になる。

0020

[4]前記印刷管理装置は、前記第1の印刷ジョブの実行中に、前記第1の印刷ジョブに対する実行指示を入力したユーザに紐付けされている携帯端末が前記第1の印刷ジョブの実行を分担しているすべての印刷装置のカメラの出力画像に含まれているか否かを確認し、否の場合に、所定のセキュリティ保全措置を行う
ことを特徴とする[3]に記載の印刷システム。

0021

上記発明では、印刷ジョブの実行中にも、ユーザが該印刷ジョブのすべての分担先の印刷装置を見渡せる場所に居るか否かが確認される。すなわち、印刷ジョブの実行中に、該印刷ジョブの実行を分担しているすべての印刷装置のカメラの出力画像に、該印刷ジョブの実行指示を入力したユーザに紐付けされている携帯端末の発光部が映っているか否かを確認し、分担先の印刷装置の中で、該携帯端末の発光部が映っていない印刷装置がある場合に、印刷を中断する等のセキュリティ保全措置が採られる。

0022

[5]前記第1の同時視認可能印刷装置群に属する各印刷装置と、前記第1の印刷ジョブに対する実行指示を入力したユーザに紐付けされている携帯端末との距離を取得し、該距離が一定以上の印刷装置は、前記第1の印刷ジョブの分担先から除外する
ことを特徴とする[1]乃至[4]のいずれか1つに記載の印刷システム。

0023

上記発明では、ユーザから見える範囲にある(発光部がカメラの出力画像に映っている場合)であっても、ユーザから一定以上遠くにある印刷装置はジョブの分担先から除外する。

0024

[6]前記第1の同時視認可能印刷装置群に属する印刷装置の中から前記第1の印刷ジョブの分担先にする印刷装置の指定をユーザから受け付け、前記指定された印刷装置を前記第1の印刷ジョブの分担先に決定する
ことを特徴とする[1]乃至[5]のいずれか1つに記載の印刷システム。

0025

上記発明では、ユーザは、第1の同時視認可能印刷装置群に属する印刷装置の中から印刷ジョブの分担先を選択することができる。

0026

[7]前記印刷装置は、ユーザがログインしようとしていることを前記印刷管理装置に通知し、
前記印刷管理装置は、前記第1の印刷ジョブの実行中に、前記第1の印刷ジョブの実行指示を入力したユーザが、前記第1の同時視認可能印刷装置群に属する印刷装置以外の印刷装置にログインしようとしたことを検出した場合に、所定のセキュリティ保全措置を行う
ことを特徴とする[1]乃至[6]のいずれか1つに記載の印刷システム。

0027

上記発明では、ユーザが同時視認可能印刷装置群に属さない印刷装置にログインしようとした場合、該ユーザが、印刷を分担している印刷装置群から目を離したと考えられる。そこで、セキュリティ保全措置を実施して、印刷物が他人に見られたり持ち去られたりすることを防止する。

0028

[8]前記印刷管理装置は、前記第1の同時視認可能印刷装置群に属する印刷装置の中で、前記第1の印刷ジョブに係る印刷物が第三者に見られる可能性のある所定の阻害条件に一致する印刷装置を、前記第1の印刷ジョブの分担先から除外する
ことを特徴とする[1]乃至[7]のいずれか1つに記載の印刷システム。

0029

上記発明では、同時視認可能印刷群に属する印刷装置であっても、他人のジョブが実行中である、操作パネルが操作中である、前の印刷物が回収されていないなど、印刷物が第三者に見られる可能性がある場合(阻害条件に一致する場合)には、分担先から除外する。

0030

[9]前記印刷管理装置は、前記第1の同時視認可能印刷装置群に属する印刷装置に対してユーザからの操作の受け付けを禁止するように指示し、
前記禁止の指示を受けた前記印刷装置は、ユーザからの操作の受け付けを禁止する
ことを特徴とする[1]乃至[8]のいずれか1つに記載の印刷システム。

0031

上記発明では、印刷の分担先(あるいは分担先の候補)となる印刷装置での操作の受け付けを禁止する。これにより他のユーザによる新たなジョブの投入を阻止する。

0032

[10]前記印刷管理装置は、前記指定された印刷装置を前記第1の印刷ジョブの分担先に決定したとき、前記指定のされなかった印刷装置に対して前記禁止の解除を指示し、
前記禁止の解除の指示を受けた前記印刷装置は、ユーザからの操作の受け付け禁止を解除する
ことを特徴とする[6]を引用する[9]に記載の印刷システム。

0033

上記発明では、ユーザが分担先に指定しなかった印刷装置については、操作の受け付け禁止を解除する。

0034

[11]前記印刷管理装置は、前記第1の印刷ジョブの実行が完了したとき、前記禁止を解除する
ことを特徴とする[9]または[10]に記載の印刷システム。

0035

[12]前記所定のセキュリティ保全措置は、前記ユーザへの警告、前記印刷ジョブの実行中断、前記印刷ジョブの印刷物をユーザから見えないように格納する、のうちの少なくとも1つを含む
ことを特徴とする[2]、[4]または[7]に記載の印刷システム。

0036

[13]前記印刷管理装置は、前記第1の印刷ジョブの実行指示を入力したユーザが、前記第1の同時視認可能印刷装置群に属する印刷装置のいずれかにログインしたことを検出した場合に、前記セキュリティ保全措置を解除する
ことを特徴とする[7]に記載の印刷システム。

0037

上記発明では、ユーザが同時視認可能印刷装置群に再度ログインした場合は、該ユーザが、印刷を分担している印刷装置群を同時視認可能な場所に戻ってきたと考えられる。そこで、セキュリティ保全措置を解除する。

0038

[14]互いに異なる点滅パターンで点滅する発光部を備えた複数の印刷装置に印刷ジョブを分配して実行させる印刷管理装置であって、
第1の印刷ジョブに対する実行指示を受けたとき、前記実行指示を入力したユーザに紐付けされている携帯端末であって該携帯端末のカメラの出力画像に映っている前記発光部の点滅パターンを解析して前記カメラが撮影している1または複数の印刷装置を同時視認可能印刷装置群として特定する機能を備えた携帯端末から前記同時視認可能印刷装置群の通知を受ける情報取得部と、
前記情報取得部が取得した前記同時視認可能印刷装置群に属する印刷装置の中から前記第1の印刷ジョブの分担先を決定する分担先決定部と、
前記分担先決定部が決定した分担先の印刷装置に前記第1の印刷ジョブを分配して実行させる分配部と
を有する
ことを特徴とする印刷管理装置。

0039

上記発明および下記[19]に記載の発明では、携帯端末が同時視認可能印刷装置群を特定して印刷管理装置に通知し、印刷管理装置は該通知された同時視認可能印刷装置群に基づいて印刷ジョブの分担先を決定する。

0040

[15]互いに異なる点滅パターンで点滅する発光部を備えた複数の印刷装置に印刷ジョブを分配して実行させる印刷管理装置であって、
第1の印刷ジョブに対する実行指示を受けたとき、前記実行指示を入力したユーザに紐付けされている携帯端末であって該携帯端末のカメラの出力画像に映っている点滅パターンを検出する機能を備えた携帯端末から前記検出された1または複数の点滅パターンの通知を受ける情報取得部と、
前記情報取得部が取得した1または複数の点滅パターンに対応する1または複数の印刷装置を同時視認可能印刷装置群に特定し、該同時視認可能印刷装置群に属する印刷装置の中から前記第1の印刷ジョブの分担先を決定する分担先決定部と、
前記分担先決定部が決定した分担先の印刷装置に前記第1の印刷ジョブを分配して実行させる分配部と
を有する
ことを特徴とする印刷管理装置。

0041

上記発明および下記[20]に記載の発明では、携帯端末が点滅パターンを検出して印刷管理装置に通知し、印刷管理装置は該通知された点滅パターンから対応する印刷装置を認識して同時視認可能印刷装置群を特定する。

0042

[16]互いに異なる点滅パターンで点滅する発光部を備えた複数の印刷装置に印刷ジョブを分配して実行させる印刷管理装置であって、
第1の印刷ジョブに対する実行指示を受けたとき、前記実行指示を入力したユーザに紐付けされている携帯端末から該携帯端末のカメラの出力画像を取得する画像取得部と、
前記画像取得部が取得した画像に映っている前記発光部の点滅パターンを解析して前記携帯端末のカメラが撮影している1または複数の印刷装置を同時視認可能印刷装置群として特定する特定部と、
前記特定部が特定した前記同時視認可能印刷装置群に属する印刷装置の中から前記第1の印刷ジョブの分担先を決定する分担先決定部と、
前記分担先決定部が決定した分担先の印刷装置に前記第1の印刷ジョブを分配して実行させる分配部と
を有する
ことを特徴とする印刷管理装置。

0043

上記発明および下記[21]に記載の発明では、携帯端末から画像を取得し、印刷管理装置が同時視認可能印刷装置群を特定する。

0044

[17]周囲を撮影するカメラを備えた複数の印刷装置に印刷ジョブを分配して実行させる印刷管理装置であって、
第1の印刷ジョブに対する実行指示を受けたとき、各印刷装置から、そのカメラの出力画像に映っている携帯端末を該携帯端末の発光部の固有の点滅パターンに基づいて識別した結果を取得し、前記実行指示を入力したユーザに紐付けされている携帯端末がカメラの出力画像に映っている1または複数の印刷装置を同時視認可能印刷装置群として特定する特定部と、
前記特定部が特定した前記同時視認可能印刷装置群に属する印刷装置の中から前記第1の印刷ジョブの分担先を決定する分担先決定部と、
前記分担先決定部が決定した分担先の印刷装置に前記第1の印刷ジョブを分配して実行させる分配部と
を有する
ことを特徴とする印刷管理装置。

0045

上記発明および下記[22]に記載の発明では、各印刷装置は画像を解析して発光部の点滅パターンを認識し、印刷管理装置は、各印刷装置の認識結果を取得し、これに基づいて同時視認可能印刷装置群を特定する。

0046

[18]周囲を撮影するカメラを備えた複数の印刷装置に印刷ジョブを分配して実行させる印刷管理装置であって、
第1の印刷ジョブに対する実行指示を受けたとき、前記複数の印刷装置のそれぞれからカメラの出力画像を取得し、これらの中から、前記実行指示を入力したユーザに紐付けされている携帯端末の該携帯端末に固有の点滅パターンで点滅する発光部が映っている出力画像を抽出し、該抽出した出力画像の取得元の1または複数の印刷装置を同時視認可能印刷装置群として特定する特定部と、
前記特定部が特定した前記同時視認可能印刷装置群に属する印刷装置の中から前記第1の印刷ジョブの分担先を決定する分担先決定部と、
前記分担先決定部が決定した分担先の印刷装置に前記第1の印刷ジョブを分配して実行させる分配部と
を有する
ことを特徴とする印刷管理装置。

0047

上記発明および下記[23]に記載の発明では、印刷管理装置は、各印刷装置からカメラの出力画像を取得して同時視認可能印刷装置群を特定する。

0048

[19]情報処理装置を、
互いに異なる点滅パターンで点滅する発光部を備えた複数の予め登録された印刷装置に印刷ジョブを分配して実行させる印刷管理装置であって、
第1の印刷ジョブに対する実行指示を受けたとき、前記実行指示を入力したユーザに紐付けされている携帯端末であって該携帯端末のカメラの出力画像に映っている前記発光部の点滅パターンを解析して前記カメラが撮影している1または複数の印刷装置を同時視認可能印刷装置群として特定する機能を備えた携帯端末から前記同時視認可能印刷装置群の通知を受ける情報取得部と、
前記情報取得部が取得した前記同時視認可能印刷装置群に属する印刷装置の中から前記第1の印刷ジョブの分担先を決定する分担先決定部と、
前記分担先決定部が決定した分担先の印刷装置に前記第1の印刷ジョブを分配して実行させる分配部と
を有する印刷管理装置として機能させる
ことを特徴とするプログラム。

0049

[20]情報処理装置を、
互いに異なる点滅パターンで点滅する発光部を備えた複数の予め登録された印刷装置に印刷ジョブを分配して実行させる印刷管理装置であって、
第1の印刷ジョブに対する実行指示を受けたとき、前記実行指示を入力したユーザに紐付けされている携帯端末であって該携帯端末のカメラの出力画像に映っている点滅パターンを検出する機能を備えた携帯端末から前記検出された1または複数の点滅パターンの通知を受ける情報取得部と、
前記情報取得部が取得した1または複数の点滅パターンに対応する1または複数の印刷装置を同時視認可能印刷装置群に特定し、該同時視認可能印刷装置群に属する印刷装置の中から前記第1の印刷ジョブの分担先を決定する分担先決定部と、
前記分担先決定部が決定した分担先の印刷装置に前記第1の印刷ジョブを分配して実行させる分配部と
を有する印刷管理装置として機能させる
ことを特徴とするプログラム。

0050

[21]情報処理装置を、
互いに異なる点滅パターンで点滅する発光部を備えた複数の予め登録された印刷装置に印刷ジョブを分配して実行させる印刷管理装置であって、
第1の印刷ジョブに対する実行指示を受けたとき、前記実行指示を入力したユーザに紐付けされている携帯端末から該携帯端末のカメラの出力画像を取得する画像取得部と、
前記画像取得部が取得した画像に映っている前記発光部の点滅パターンを解析して前記携帯端末のカメラが撮影している1または複数の印刷装置を同時視認可能印刷装置群として特定する特定部と、
前記特定部が特定した前記同時視認可能印刷装置群に属する印刷装置の中から前記第1の印刷ジョブの分担先を決定する分担先決定部と、
前記分担先決定部が決定した分担先の印刷装置に前記第1の印刷ジョブを分配して実行させる分配部と
を有する印刷管理装置として機能させる
ことを特徴とするプログラム。

0051

[22]情報処理装置を、
周囲を撮影するカメラを備えた複数の予め登録された印刷装置に印刷ジョブを分配して実行させる印刷管理装置であって、
第1の印刷ジョブに対する実行指示を受けたとき、各印刷装置から、そのカメラの出力画像に映っている携帯端末を該携帯端末の発光部の固有の点滅パターンに基づいて識別した結果を取得し、前記実行指示を入力したユーザに紐付けされている携帯端末がカメラの出力画像に映っている1または複数の印刷装置を同時視認可能印刷装置群として特定する特定部と、
前記特定部が特定した前記同時視認可能印刷装置群に属する印刷装置の中から前記第1の印刷ジョブの分担先を決定する分担先決定部と、
前記分担先決定部が決定した分担先の印刷装置に前記第1の印刷ジョブを分配して実行させる分配部と
を有する印刷管理装置として機能させる
ことを特徴とするプログラム。

0052

[23]情報処理装置を、
周囲を撮影するカメラを備えた複数の予め登録された印刷装置に印刷ジョブを分配して実行させる印刷管理装置であって、
第1の印刷ジョブに対する実行指示を受けたとき、前記複数の印刷装置のそれぞれからカメラの出力画像を取得し、これらの中から、前記実行指示を入力したユーザに紐付けされている携帯端末の該携帯端末に固有の点滅パターンで点滅する発光部が映っている出力画像を抽出し、該抽出した出力画像の取得元の1または複数の印刷装置を同時視認可能印刷装置群として特定する特定部と、
前記特定部が特定した前記同時視認可能印刷装置群に属する印刷装置の中から前記第1の印刷ジョブの分担先を決定する分担先決定部と、
前記分担先決定部が決定した分担先の印刷装置に前記第1の印刷ジョブを分配して実行させる分配部と
を有する印刷管理装置として機能させる
ことを特徴とするプログラム。

0053

[24]カメラを備えた携帯端末であって、印刷管理装置に対して印刷ジョブの実行指示を出したユーザに紐付けされている携帯端末を、
互いに異なる点滅パターンで点滅する発光部を備えた複数の印刷装置の中から決定した1または複数の印刷装置に印刷ジョブを分担して実行させる前記印刷管理装置に対して、前記カメラの出力画像に映っている前記発光部の点滅パターンを解析して前記カメラが撮影している1または複数の印刷装置を特定し、該特定した印刷装置を、前記印刷ジョブの分担先の候補として通知する、ように動作させる
ことを特徴とするプログラム。

0054

上記発明では、該プログラムに従って動作する携帯端末は、カメラの出力画像に映っている点滅パターンを解析して該出力画像に映っている印刷装置を特定し、特定した印刷装置を、印刷ジョブの分担先の候補として印刷管理装置に通知する。

0055

[25]カメラを備えた携帯端末であって、印刷管理装置に対して印刷ジョブの実行指示を出したユーザに紐付けされている携帯端末を、
互いに異なる点滅パターンで点滅する発光部を備えた複数の印刷装置の中から決定した1または複数の印刷装置に印刷ジョブを分担して実行させる前記印刷管理装置に対して、前記カメラの出力画像に映っている前記発光部の点滅パターンを検出し、該検出した1または複数の点滅パターンを通知する、ように動作させる
ことを特徴とするプログラム。

0056

上記発明では、該プログラムに従って動作する携帯端末は、カメラの出力画像に映っている点滅パターンを検出(複数の映っている場合は複数の点滅パターンを検出)し、これを印刷管理装置に通知する。印刷管理装置は、通知された1または複数の点滅パターンに対応する印刷装置を特定して、その特定した1または複数の印刷装置を、印刷ジョブの分担先とする。

発明の効果

0057

本発明に係る印刷システム、印刷管理装置、プログラムによれば、セキュリティを確保しつつ複数の印刷装置を使用した分散印刷が可能になる。

図面の簡単な説明

0058

本発明の第1の実施の形態に係る印刷システムの構成例を示す図である。
印刷管理サーバに管理される複数のMFPの配置例と、各場所において携帯端末の撮影画像に映り込むMFPを示す図である。
本発明の第1の実施の形態に係る印刷システムに含まれる印刷装置の概略構成を示すブロック図である。
本発明の第1の実施の形態に係る印刷システムに含まれる携帯端末の概略構成を示すブロック図である。
印刷管理サーバの概略構成を示すブロック図である。
本発明の第1の実施の形態に係る印刷システムでセキュリティ印刷を行う際の全体の流れを示す図である。
分担先指定画面の一例を示す図である。
MFP6が分担先の候補から外された場合の分担先指定画面を示す図である。
回収確認画面の一例を示す図である。
印刷結果画面の一例を示す図である。
セキュリティ保全措置の制御に係る印刷管理サーバの動作を示す流れ図である。
セキュリティ保全措置の実施を撮影画像に基づいて制御する印刷管理サーバの動作を示す流れ図である。
セキュリティ印刷に関して印刷管理サーバが行う処理をまとめて示した流れ図である。
図13続きを示す流れ図である。
セキュリティ印刷に関してMFPが行う処理の詳細を示す流れ図である。
図15の続きを示す流れ図である。
印刷管理サーバからの要求に応じてMFPが行う処理を示す流れ図である。
MFP情報の送信に関してMFPが行う処理を示す流れ図である。
携帯端末が行う視認可能グループ識別処理を示す流れ図である。
本発明の第2の実施の形態に係る印刷システムでセキュリティ印刷を行う際の全体の流れを示す図である。
携帯端末に表示される分担先指定画面の一例を示す図である。
本発明の第2の実施の形態に係る印刷システムの構成例を示す図である。
第2の実施の形態に係る印刷装置の概略構成を示すブロック図である。
第2の実施の形態に係る携帯端末の概略構成を示すブロック図である。
第2の実施の形態に係る印刷システムでセキュリティ印刷を行う際の全体の流れを示す図である。

実施例

0059

以下、図面に基づき本発明の各種の実施の形態を説明する。

0060

図1は、本発明の第1の実施の形態に係る印刷システム5の構成例を示している。印刷システム5は、LAN(Local Area Network)などのネットワーク2に、複数台の印刷装置10と、携帯端末30と、印刷管理サーバ40を接続して構成される。携帯端末30は、アクセスポイント3を介して無線通信によりネットワーク2に接続される。携帯端末30は、ユーザが所有する情報端末処理である。ネットワーク2には、印刷ジョブを印刷管理サーバ40へ送信するPC(パーソナルコンピュータ)4などが接続される。

0061

印刷装置10は、原稿光学的に読み取ってその複製画像を記録紙に印刷するコピー機能、読み取った原稿の画像データをファイルにして保存したり外部端末へネットワーク2を通じて送信したりするスキャン機能、印刷管理サーバ40からネットワーク2を通じて受信した印刷ジョブに基づいて記録紙上に文書や画像を印刷して出力する印刷機能などを備えた、所謂、複合機である。以後、印刷装置10をMFPと呼ぶものとする。

0062

印刷装置10は、LED(Light Emitting Diode)などの発光素子で構成された発光部21を備えている。各印刷装置10は電源オンの間、自装置の発光部21を自装置に固有の点滅パターンで点滅させる。点滅パターンは、各印刷装置10を一意に特定可能な識別情報となっている。

0063

なお、印刷管理サーバ40から指示されたときのみ点滅する構成でもよい。たとえば、セキュリティ印刷の実行要求を受けたとき、印刷管理サーバ40は、各印刷装置10に対して発光部21の発光要求を送信し、各印刷装置10は該発光要求を受信してから所定時間の間、自装置の発光部21を点滅させる。

0064

携帯端末30は、カメラ33(図3参照)を有する小型の情報処理端末である。携帯端末30は、発光部21の点滅している印刷装置10をユーザが該携帯端末30のカメラ33で撮影した際に、カメラ33の出力画像を解析し、該出力画像に映っている印刷装置10の発光部21の点滅パターンから、該出力画像に映り込んでいる印刷装置10を特定する機能を有する。携帯端末30は、カメラ33の出力する画像に複数台の印刷装置10が映っている場合は、その画像に映っている複数台の印刷装置10を、それぞれの印刷装置10に固有の点滅パターンから特定する。

0065

たとえば、印刷装置10と点滅パターンとの対応関係を示す登録テーブルを予め印刷管理サーバ40に記憶しておき、携帯端末30は、該登録テーブルを印刷管理サーバ40から取得し、該登録テーブルを参照して、各点滅パターンに対応する印刷装置10を特定する。印刷管理サーバ40の記憶部42に記憶される登録テーブルには、印刷装置10毎に、その印刷装置10の識別情報と、通信するためのアドレス情報IPアドレスなど)と、点滅パターンとが対応付けて登録されている。

0066

印刷システム5は、出力時に出力先の印刷装置10をユーザが監視できる状態で印刷が実行されるように制御されるセキュリティ印刷を、複数の印刷装置10にジョブを分担させる分散印刷で行う機能を備えている。

0067

従来のセキュリティ印刷は、出力時にパスワード等の認証情報が印刷装置10の操作パネル等から入力されたことを条件に印刷を開始することで、ユーザが出力時に出力先の印刷装置10の近くに居ることを担保して、印刷物が他人に覗かれたり持ち去られたりすることによる情報漏洩を防止する。しかし、この方法では、出力先は、パスワード等の入力操作を受け付けた1台の印刷装置10に制限される。

0068

印刷システム5は、セキュリティ印刷の情報漏洩防止機能を分散印刷で担保するために、セキュリティ印刷を分散印刷で行う際の印刷ジョブの分担先を、出力を指示したユーザが一度に見渡せる範囲に存在する印刷装置のみに制限する。具体的には、印刷ジョブの実行指示を入力したユーザに紐付けされている携帯端末30のカメラ33が出力中の画像に同時に映り込んでいる印刷装置のみを該印刷ジョブの分担先に設定できるように制限する。

0069

すなわち、印刷ジョブの実行指示を入力したユーザに、該印刷ジョブの分担先にしたい1または複数の印刷装置10を自分の携帯端末30で撮影させると、携帯端末30のカメラの出力画像に映り込んでいる印刷装置10は、そのユーザが一度に見渡せる範囲に存在すると考えられる。そこで、印刷システム5は、印刷ジョブの分担先を、該印刷ジョブの実行を指示したユーザの携帯端末30のカメラ33の出力画像に映り込んでいる印刷装置10に制限することで、印刷ジョブの実行を指示したユーザが、該印刷ジョブの実行時に該印刷ジョブの実行を分担しているすべての印刷装置10の近くに居ることを担保して、印刷物が他人に覗かれたり持ち去られたりすることによる情報漏洩を防止する。

0070

ここでは、印刷システム5は、ユーザからセキュリティ印刷の設定が成された第1の印刷ジョブの実行指示を受けた際に、そのユーザに紐付けされている携帯端末30のカメラ33が出力する画像を解析して、該画像に映り込んでいる1または複数の印刷装置10を同時視認可能印刷装置群(以後、視認可能グループとする)に特定する。そして、第1の印刷ジョブの実行を分担する印刷装置を、該特定した視認可能グループに属する印刷装置の中から自動もしくはユーザから選択を受けて決定し、該決定した分担先の印刷装置10に第1の印刷ジョブを分配して実行させる。

0071

これにより、印刷システム5では、セキュリティ印刷の機能を分散印刷で担保することができる。なお、印刷ジョブの実行指示を入力したユーザに紐付けられた携帯端末30の特定は、適宜の方法で行えばよいが、たとえば、以下の(1)、(2)、(3)に示す方法がある。

0072

(1)ユーザID毎に、対応する携帯端末30を予め登録しておき、印刷ジョブの実行指示を受ける際にユーザIDの入力を求めることで、該実行指示を入力したユーザに紐付けされている携帯端末30を特定する。たとえば、印刷装置10にログインした後に該印刷装置10の操作パネルから印刷ジョブの実行指示を受ける場合、ログイン中のユーザに対応付けされている携帯端末30を、印刷ジョブの実行指示を入力したユーザに紐付けされた携帯端末30であると認識する。

0073

(2)印刷ジョブの実行指示を受ける際に認証情報の入力を求め、携帯端末30でも同じ認証情報の入力を求めることで、実行指示を入力したユーザに紐付けされた携帯端末30を特定する。

0074

(3)携帯端末30の識別情報(たとえばIPアドレス)とユーザ認証情報近距離無線通信で送信する機能を備えた携帯端末30を印刷装置10の読み取り機に近づけることで印刷装置10へログインする構成において、ログイン後に印刷装置10の操作パネルで印刷ジョブの実行指示を受けたり、ログイン後に自動的にログインユーザの印刷ジョブを実行したりする場合は、ログインに使用された携帯端末30が印刷ジョブの実行指示を入力したユーザに紐付けされた携帯端末に特定される。

0075

図2は、印刷管理サーバ40に管理される複数のMFP(印刷装置10)の配置例と、各場所において携帯端末30の撮影画像に映り込むMFPを示している。この例では、L字型パーティション51の内側に、MFP1〜MFP3が並置して配置されている。また、パーティション51の外側に、MFP4〜MFP8が配置されている。MFP6は、L字の角に配置され、MFP4、MFP5はL字の一方の辺に沿って配置され、MFP7、MFP8はL字の他方の辺に沿って配置されている。さらに、遠くに離れた場所にMFP9が設置されている。

0076

MFP1の前方の場所(P1)からパーティション51側を向いて携帯端末30で撮影した場合、その画像にはMFP1、MFP2、MFP3が映り込む。したがって、この場合は、MFP1、MFP2、MFP3が視認可能グループに特定される。

0077

MFP4の前方の場所(P4)からパーティション51の角側を向いて携帯端末30で撮影した場合、その画像にはMFP4、MFP5、MFP6が映り込む。したがって、この場合は、MFP4、MFP5、MFP6が視認可能グループに特定される。

0078

MFP6の前方の場所(P6)からパーティション51の角を向いて携帯端末30で広角に撮影した場合、その画像にはMFP4、MFP5、MFP6、MFP7、MFP8、MFP9が映り込む。この場合、携帯端末30からMFP9までの距離が一定以上なので、MFP9は除外され、MFP4、MFP5、MFP6、MFP7、MFP8が視認可能グループに特定される。

0079

図3は、印刷装置10の概略構成を示すブロック図である。印刷装置10は、当該印刷装置10の動作を統括的に制御する制御部11を有している。制御部11は、CPU(Central Processing Unit)などを主要部品として構成される。制御部11には、記憶部12、画像処理部13、画像読取部14、操作パネル15、プリンタ部18、ネットワーク通信部19、発光部21等が接続されている。

0080

制御部11のCPUは、OS(Operating System)プログラムをベースとし、その上で、ミドルウェアアプリケーションプログラムなどのプログラムを実行する。

0081

記憶部12は、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、ハードディスク装置不揮発メモリなどで構成され、各種のプログラムやデータが記憶される。記憶部12には、装置全体の動作を制御するプログラム、発光部21の点滅動作を制御するプログラムなどが記憶される。制御部11のCPUがこれらのプログラムに従って各種の処理を実行することで印刷装置10としての機能が実現される。

0082

画像処理部13は、画像の拡大縮小、回転などの処理のほか、印刷データをイメージデータに変換するラスタライズ処理、画像データの圧縮伸張処理などを行う。

0083

画像読取部14は、原稿を光学的に読み取って画像データを取得する機能を果たす。画像読取部14は、例えば、原稿に光を照射する光源と、その反射光を受けて原稿を幅方向に1ライン分読み取るラインイメージセンサと、ライン単位の読取位置を原稿の長さ方向に順次移動させる移動ユニットと、原稿からの反射光をラインイメージセンサに導いて結像させるレンズミラーなどからなる光学経路と、ラインイメージセンサの出力するアナログ画像信号デジタルの画像データに変換する変換部などを備えて構成される。

0084

操作パネル15は、表示部16と、操作部17を備えている。表示部16は、液晶ディスプレイ(LCD…Liquid Crystal Display)などで構成され、各種の操作画面、設定画面などを表示する機能を果たす。操作部17は、スタートタンなどの各種操作スイッチ、表示部16の表示面上に設けられたタッチパネル等で構成される。タッチパネルは、タッチペンや指などで押下された座標位置を検出する。また、フリック操作ドラッグ操作スクロールバーに対する操作などを検出する。操作パネル15は、ユーザからセキュリティ印刷に係る認証情報の入力等の操作を受ける。

0085

プリンタ部18は、印刷データに応じた画像を記録紙上に画像形成する機能を果たす。ここでは、記録紙の搬送装置と、感光体ドラムと、帯電装置と、レーザーユニットと、現像装置と、転写分離装置と、クリーニング装置と、定着装置とを有し、電子写真プロセスによって画像形成を行う、所謂、レーザープリンタとして構成されている。プリンタ部18は他の方式でもかまわない。

0086

ネットワーク通信部19は、ネットワーク2を通じて印刷管理サーバ40や他の外部装置との間で通信する機能を果たす。

0087

発光部21は、LEDなどの発光素子とそのドライバ素子を備えて構成される。発光部21は操作パネル15に設けられてもよい。発光部21は、ユーザに直観的な視覚情報を与えるため複数色の発光素子を備えてもよい。発光部21は、周囲の全方向に光を照射することが望ましい。発光部21の点滅は、携帯端末30のカメラ33で撮影した画像により正確に点滅を識別でき、かつ肉眼では点滅していないように見える程度の周期で行われる。たとえば、カメラ33が30フレーム/秒の場合、1/30秒〜1/15秒、程度を最小のオン期間・オフ期間として点滅する。なお、肉眼で見える程度の周期で点滅させてもかまわない。点滅パターンは、「1」を点灯、「0」を消灯とする場合、たとえば「10110100101」のような符号を表す。

0088

図4は、携帯端末30の概略構成を示すブロック図である。携帯端末30は、制御部31、記憶部32、カメラ33、表示部34、操作部35、ネットワーク通信部36などで構成される。

0089

制御部31は、携帯端末30の動作を制御するCPU等で構成される。制御部31のCPUは、OSプログラムをベースとし、その上で、ミドルウェアやアプリケーションプログラムを実行する。

0090

記憶部32は、RAM、及び不揮発性フラッシュROM、SSD(Solid State Drive)などで構成される。記憶部32には、カメラ33の出力する画像に映っている発光部21の点滅パターンを認識し、該画像に映り込んでいる1または複数台の印刷装置10を視認可能グループとして特定するプログラム、特定した視認可能グループを印刷管理サーバ40へ通知するプログラムなど、各種のプログラムが格納されており、これらのプログラムに従って制御部31が各種処理を実行することで携帯端末30の機能が実現される。

0091

カメラ33は、撮像素子光学レンズなどで構成され、光学レンズにより撮像素子上に投影された像の情報を電気信号に変換して出力する機能を果たす。

0092

表示部34は、液晶ディスプレイなどで構成され、各種の操作画面、設定画面などを表示する機能を果たす。操作部35は、少数の操作スイッチ、表示部34の表示面上に設けられたタッチパネル等を備える。

0093

ネットワーク通信部36は、無線LANなどの無線通信によってアクセスポイント3を介してネットワーク2と接続し、サーバ40や他の外部装置と通信する機能を果たす。

0094

図5は、印刷管理サーバ40の概略構成を示すブロック図である。印刷管理サーバ40は、制御部41、記憶部42、ネットワーク通信部43等を備えて構成される。

0095

制御部41は、印刷管理サーバ40の動作を制御するCPU等で構成される。制御部41のCPUは、OSプログラムをベースとし、その上で、ミドルウェアやアプリケーションプログラムを実行する。

0096

記憶部42は、RAM、及び不揮発性のフラッシュROM、ハードディスク装置などで構成される。記憶部42には、各種のプログラムが格納されており、これらのプログラムに従って制御部41が各種の処理を実行することで印刷管理サーバ40の機能が実現される。記憶部42には、当該印刷管理サーバ40が印刷ジョブの分担先に選択可能な複数の印刷装置10が予め登録されている。

0097

より詳細には、制御部41は、記憶部42に格納されたプログラムを実行することにより、印刷ジョブの分担先となる印刷装置10を決定する分担先決定部44、分担先決定部44が分担先に決定した印刷装置10に印刷ジョブを分配して実行させる分配部45、セキュリティ印刷の実行中に出力先の印刷装置10からユーザが離れた場合や、出力先の印刷装置10が携帯端末30の撮影画像に映っていることの確認が一定時間とれない場合に、印刷物が他人に見られることによる情報漏洩を防止するための所定のセキュリティ保全措置を実行するための制御を行うセキュリティ保全部46、印刷装置10に対して操作パネル15での操作の受け付け禁止や該禁止の解除を指示する操作禁止部47などの機能を果たす。

0098

記憶部42には、さらに、受信した印刷ジョブなどが記憶される。また、記憶部42は、制御部41がプログラムを実行する際に各種のデータを一時的に記憶するワークメモリ等として使用される。前述した登録テーブルも記憶される。

0099

ネットワーク通信部43は、ネットワーク2を通じてPC4や印刷装置10と通信する機能を果たす。ネットワーク通信部43は、携帯端末30から視認可能グループ等の通知を受ける情報取得部として機能する。

0100

次に、印刷システム5でセキュリティ印刷を行う際の全体の流れを説明する。

0101

図6は、印刷システム5でセキュリティ印刷を行う際の全体の流れを示している。この例では、機密文書1をセキュリティ印刷するものとする。また、ユーザは、図2のP4の位置に居て、MFP4にログインするものとする。

0102

まず、ユーザは、セキュリティ印刷の設定が成された印刷ジョブ(機密文書1の印刷ジョブ)をPC4等から印刷管理サーバ40に送信する。印刷管理サーバ40は、該印刷ジョブを受信して記憶部42に保存する(ステップS201)。

0103

その後、ユーザは、MFP4にログインして機密文書1の印刷指示(印刷ジョブの実行指示)をMFP4の操作パネル15から入力する。ここでは、前述した(3)の方法で、印刷ジョブの実行指示を入力したユーザの携帯端末30が紐付けされる。すなわち、ユーザの携帯端末30をMFP4のカード読み取り機にかざす、あるいはユーザの携帯端末30がMFP4の所定距離内に近づくことで、MFP4と携帯端末30とが通信し、該ユーザのMFP4へのログイン処理が行われる。これによりMFP4は、ログインユーザと該ログインに使用された携帯端末30を紐付ける。

0104

機密文書1の印刷指示を受けたMFP4は(ステップS101)、機密文書1に係る印刷ジョブの実行要求を印刷管理サーバ40に送信する(ステップS102)と共に、ログインユーザに紐付けされている携帯端末30に対して、視認可能グループ識別処理の開始を指示する(ステップS103)。

0105

このとき、印刷指示を入力したユーザは、機密文書1の出力先にしたい1または複数の印刷装置10が同時に映るように携帯端末30を構える。この例では、図2のP4の位置からMFP4、MFP5、MFP6が映るように携帯端末30を構えるものとする。

0106

視認可能グループ識別処理の開始指示を受けた携帯端末30は、視認可能グループ識別処理を開始する。詳細には、携帯端末30は、カメラ33を起動し、カメラ33の出力する画像に映っている発光部21の点滅パターンを解析することで該画像に映っている1または複数の印刷装置10を特定し、特定した印刷装置10を視認可能グループとする。

0107

より具体的には、カメラ33の出力画像を解析して、印刷管理サーバ40から取得した登録テーブルに登録されている点滅パターンと一致する点滅パターンを検出し、その検出した点滅パターンに対付けて登録テーブルに登録されているMFPのIDやIPアドレスを、出力画像に映っているMFPの情報として特定する。この例では、MFP4、MFP5、MFP6が視認可能グループにされる。そして、該視認可能グループを印刷管理サーバ40に通知する(ステップS301)
なお、カメラ33の出力する画像に映っている場合でもあって。携帯端末30から一定以上離れている印刷装置10は視認可能グループから除外する。携帯端末30と印刷装置10との距離は、近距離無線通信の電波強度、発光部21からの光の受光強度や画像上での光源サイズ、印刷装置10での人感センサの反応の有無(ユーザが印刷装置10から遠いと人感センサは反応しない)、画像上での発光部21間の距離、識別された発光部の数などによって判断する。

0108

画像上での発光部21間の距離で判断する方法では、携帯端末30のカメラ33の画角によって閾値を変更する。この方法は、携帯端末30から所定の上限距離だけ離れた場所で、2台の印刷装置10を最も近づけて並べた場合におけるそれらの印刷装置10の発光部21間の距離が画像上で何ドットになるかを計算してこの値を閾値とし、画像内から検出された2つの発光部21の間隔のドット数が閾値未満の場合は、これら2台の印刷装置10は携帯端末30から上限距離より遠くにあると判断する。

0109

視認可能グループの通知を受信した印刷管理サーバ40は、通知された視認可能グループに属する印刷装置10のそれぞれについて、分散印刷の実行が可能な状態にあるか否かを各印刷装置10に問い合わせて調べる(ステップS202)。具体的には、ある印刷装置10において、実行中の他のユーザのジョブが存在する、人感センサに反応がある、操作パネルが操作されている、などの阻害条件に一致し、他のユーザがその印刷装置10の前で操作を行っていたり印刷物を取りに近づいて来たりする可能性がある場合に、その印刷装置10は分散印刷を実行できない状態にあると判定する。阻害条件に一致せずに上記の可能性がない印刷装置10は、分散印刷の実行が可能な状態にあると判定する。

0110

次に、印刷管理サーバ40は、ステップS202で分散印刷の実行が可能な状態にあると判定した各印刷装置10に対して、操作パネル15による操作の受け付け禁止(操作パネルのロック)を指示する(ステップS203)。操作パネルをロックすることで、新たに使用を開始できないようにする。ロックした操作パネルの表示部16には、その理由(たとえば、分散印刷の実行中であること等)が表示される。そして、視認可能グループに属する印刷装置10のうちのステップS202で分散印刷の実行が可能な状態にあると判定した印刷装置10を、機密文書1を分散印刷する際の分担先候補として、実行要求の送信元であるMFP4に通知する(ステップS204)。

0111

上記の通知を受けた印刷装置10(MFP4)は、該通知された分担先候補の中から分担先の指定をユーザから受けるための分担先指定画面を操作パネル15に表示する(ステップS104)。

0112

図7は、分担先指定画面60の一例を示している。この例は、携帯端末30から通知された視認可能グループに属するMFP4、MFP5、MFP6のすべてが分担先の候補となる場合の例を示している。分担先指定画面60には、分担先候補毎に、その分担先候補を分担先に指定するための選択釦61が表示される。また、選択内容確定するためのOK釦62が表示される。各選択釦61には、その選択釦61に対応する印刷装置10の名称が表示されている。選択釦61が押下されるとその選択釦61に対応する印刷装置10が分散印刷の分担先に選択され、その状態の選択釦61が再度押下されると、その選択釦61に対応する印刷装置10は分担先から解除される。OK釦62の押下により選択内容が確定する。

0113

図8は、ステップS202のチェックによりMFP6が分担先の候補から除外された場合の分担先指定画面60を示している。MFP6に対応する選択釦61cは、グレーアウトなど、操作不能に表示される。また選択釦61cには、分担先の候補から除外された理由が表示されている。

0114

図6に戻って説明を続ける。印刷装置10(MFP4)は、分担先指定画面60にて分担先の指定を受け付け、ユーザから指定された分担先を印刷管理サーバ40に通知する(ステップS105)。

0115

印刷管理サーバ40は、上記の通知を受信すると(ステップS205)、ステップS203で操作パネルをロックした印刷装置10のうち分担先に指定されなかった印刷装置10に対して、操作パネルのロック解除を指示する(ステップS206)。これにより、分担先に指定されなかった印刷装置10においては、新たな使用の受け付けが可能になる。分担先に指定された印刷装置10については、新たな使用を防止する状態が継続される。

0116

次に印刷管理サーバ40は、機密文書1の印刷ジョブを、分担先の印刷装置10に分配して印刷の実行を指示する(ステップS207)。印刷管理サーバ40は、印刷完了までの時間が極力短くなるように印刷ジョブを分配する。印刷ジョブの分配は、各印刷装置10の性能、紙残量他ユーザ待ちジョブ数、などを考慮し、ジョブ単位(複数ジョブ同時出力の場合)、部単位ページ単位紙質単位、などを考慮し最適な方法で印刷できるように配慮して行われる。分配方法としては、部数ごとに分ける方法、大量ページのうち任意の位置で分ける方法など既存の分散印刷で一般的に行われている方法を使うことができる。

0117

機密文書1の印刷を分担する印刷装置10は、それぞれ操作パネルをロックして新たなジョブの投入操作ができない状態を維持すると共に、分散印刷の実行中である旨を表示しつつ、印刷管理サーバ40から分配された印刷を実行する(ステップS106)。

0118

印刷が終了したら、操作パネル15の表示部16に、図9に示すような回収確認画面65を表示し、該画面65内の回収釦66が押下されたら、印刷物がユーザによって回収されたことを印刷管理サーバ40に通知する(ステップS107)。ユーザは、分担先の印刷装置10の出力トレイに出力されている印刷物を回収したとき、該印刷装置10の表示部16に表示されている回収確認画面65の回収釦66を押下する。

0119

また、印刷管理サーバ40は、分担先の各印刷装置10に対して、分配内容と印刷物の回収状況を通知する(ステップS208)。これを受けた印刷装置10は、たとえば、図10に示すような印刷結果画面68を表示する(ステップS108)。印刷結果画面68には、印刷ジョブがどの印刷装置にどのように分配されたかを示す情報、それぞれの分担先での印刷物の回収状況などが表示される。自機にて印刷物が未回収であれば、印刷結果画面68に回収釦66をさらに表示してもよい。

0120

分担先のすべての印刷装置10で印刷が完了したら(あるいは印刷が完了して回収釦66が押下されたら)、分担先の各印刷装置10の操作パネルのロックを解除して(ステップS209)、本処理を終了する。

0121

このように、印刷システム5では、セキュリティ印刷を分散印刷で実行する際に分担先にすることのできる印刷装置を、該印刷の実行指示を出したユーザの居る場所から同時に見渡せる範囲(該ユーザの携帯端末30のカメラの撮影範囲)に存在する印刷装置10に制限するので、セキュリティ印刷の本来の目的(情報漏洩の防止)を達成しつつ、分散印刷によって出力時間を短縮することができる。

0122

また、携帯端末30のカメラ33の出力画像に基づいて視認可能グループを特定するので、印刷を実行する時点で、実際にユーザの居る場所から見渡せる範囲にある印刷装置10を視認可能グループとすることができる。したがって、印刷装置10の設置位置が変更されても、視認可能グループを誤認することはない。

0123

なお、上記の例では、分担先候補の中から分担先の指定をユーザから受けるようにしたが、ユーザから指定を受けることなく、印刷管理サーバ40が自動的に印刷ジョブの分担先を決定し分散印刷させるようにしてもよい。たとえば、視認可能グループに属する印刷装置10の中から、阻害条件に一致しない分散印刷可能な印刷装置10の処理能力や機能を考慮して、分担先およびジョブの配分を決定するように構成されてもよい。

0124

印刷システム5では、セキュリティ印刷を分散印刷で行う場合においても、ログイン(認証情報の入力)は最初の1台のみでよく、視認可能グループ内の他の印刷装置10にはログインせずに印刷を実行させることができる。このように、1台の印刷装置10で認証情報を入力すれば足りるので、分担先のすべての印刷装置10で認証情報の入力を要する場合に比べて、利便性が向上し、同時に視認可能な範囲に存在する複数の印刷装置10を用いてセキュリティを確保した分散印刷を簡単に行わせることができる。

0125

なお、セキュリティ印刷を開始した後も、視認可能グループに属する各印刷装置10が分散印刷を可能な状態にあるか否かを監視し、分散印刷を可能な状態にない印刷装置10(阻害条件に一致する印刷装置10)が分散印刷可能な状態(阻害条件に一致しない状態)に変化したタイミングで該印刷装置10を分担先の候補に加え、分担先の再指定をユーザから受けるようにしてもよい。分散印刷可能な状態に変化したタイミングとは、他のユーザのジョブが終了した、他のユーザがログアウトした、人感センサに感知されなくなった、など他のユーザが印刷装置10から離れたときであり、そのタイミングでその印刷装置を分担先の候補に加える。

0126

たとえば、図8の分担先指定画面70を表示して分担先の指定を受けた後、MFP6が分散印刷可能な状態に変化したら、そのタイミングで図7の分担先指定画面70を表示して分担先の再指定を受ける、あるいはMFP6が分担先に選択可能になったことを表示して、MFP6を分担先に加えるか否かの選択をユーザから受けるようにすればよい。

0127

操作パネルのロックの解除は、たとえば、印刷がすべて完了し、ユーザが各印刷装置10から印刷物を回収し印刷物のある全ての印刷装置10の操作パネルで回収済みの操作を行った後にログアウトするなど、セキュリティ印刷が全て完了したタイミングで行ってもよい。ログアウトの際、回収済みになっていない印刷装置10が残っていれば警告を表示して回収を促すようにしてもよい。

0128

次に、印刷中のセキュリティ保全措置について説明する。

0129

印刷管理サーバ40は、セキュリティ印刷を行っているユーザが、該印刷を担っている視認可能グループに属さない印刷装置10に対してログインしようとしたことを検出した場合、該ユーザが別の場所に移動したと考えられるので、情報漏洩の防止を図るために、所定のセキュリティ保全措置を実施する。たとえば、ユーザに対して、セキュリティ印刷を実行している印刷装置10から目を離さないように注意喚起する警告を表示する、セキュリティ印刷を一時停止する、セキュリティ印刷に係る印刷物を格納して他のユーザの目に触れないようにする、などのセキュリティ保全措置を行う。

0130

また、印刷管理サーバ40は、セキュリティ印刷を行わせたユーザが、セキュリティ印刷を担った視認可能グループに属するいずれかの印刷装置10に再びログインしたとき、セキュリティ保全措置を解除する。すなわち、該ログインにより、セキュリティ印刷を行わせたユーザが、セキュリティ印刷を担った視認可能グループに属するいずれかの印刷装置10がある場所に戻ってきたことを確認できるので、セキュリティ保全措置を解除する。

0131

図11は、セキュリティ保全措置の制御に係る印刷管理サーバ40の動作を示す流れ図である。印刷管理サーバ40は、視認可能グループに属する印刷装置10にてセキュリティ印刷が開始されると(ステップS221)、管理下にあるすべての印刷装置10と通信して各印刷装置10におけるユーザのログイン状況を監視する(ステップS222)。各印刷装置10は、自装置にユーザがログインしようとしたとき、それを印刷管理サーバ40に通知する。

0132

印刷管理サーバ40は、ステップS221のセキュリティ印刷を開始する際にログインしたユーザが視認可能グループ以外の印刷装置10においてログイン(認証情報を入力)しようとしているか否かを、各印刷装置10からの通知に基づいて判定する(ステップS223)。上記のユーザが視認可能グループに属さない印刷装置10にログインしようとしていない場合は(ステップS223;No)、ステップS221で開始したセキュリティ印刷が完了したか否かを調べ(ステップS224)、未完了ならば(ステップS224;No)、ステップS222に戻って処理を継続する。完了ならば(ステップS224;Yes)、本処理を終了する。

0133

上記のユーザが視認可能グループに属さない印刷装置10にログインしようとしたことを検出した場合は(ステップS223;Yes)、セキュリティ保全措置を実施する(ステップS225)。具体的には、印刷管理サーバ40は、セキュリティ保全措置の実行指示を、印刷を分担している各印刷装置10に送信し、これを受けた印刷装置10が、警告を表示する、印刷を一時中断する、印刷物を視認不能な場所に格納する等のセキュリティ保全措置を実行する。なお、上記のログイン操作を受けた視認可能グループに属さない印刷装置10は、該ログインを受け付けないように制御する。

0134

その後、ステップS221のセキュリティ印刷を開始する際にログインしたユーザが視認可能グループに属するいずれかの印刷装置10にログインするか否かを監視し(ステップS226;No)、ログインしたら(ステップS226;Yes)、セキュリティ保全措置を解除して(ステップS227)、ステップS224に移行する。

0135

次に、ユーザが分担先の印刷装置から離れた場所に移動したことを携帯端末30の出力画像から検出してセキュリティ保全措置を実施する場合について説明する。

0136

セキュリティ印刷の実行中に、該セキュリティ印刷の実行を指示したユーザに紐付けされている携帯端末30のカメラ33の出力する画像を解析し、該カメラ33の撮影範囲に分担先のすべての印刷装置10が存在するか否かをチェックする。そして、分担先の印刷装置10のうちの少なくとも1台が携帯端末30のカメラ33の出力する画像に映っていない状態が一定時間以上継続した場合に、セキュリティ保全措置を実施する。

0137

図12は、セキュリティ保全措置の実施を撮影画像に基づいて制御する印刷管理サーバ40の動作を示す流れ図である。印刷管理サーバ40は、視認可能グループに属する分担先の印刷装置10にてセキュリティ印刷が開始されると(ステップS241)、該セキュリティ印刷の実行指示を入力したユーザ(ログインユーザ)に紐付けされている携帯端末30に、現在の撮影画像に基づく視認可能グループの認識を指示し、その認識結果を取得する(ステップS242)。

0138

印刷管理サーバ40は、ステップS221のセキュリティ印刷を分担しているすべての印刷装置10が、ステップS242で取得し現時点の視認可能グループに含まれているか否かを判定する(ステップS243)。セキュリティ印刷を分担しているすべての印刷装置10が、ステップS242で取得し視認可能グループに含まれている場合は(ステップS243;Yes)、ステップS241で開始したセキュリティ印刷が完了したか否かを調べ(ステップS244)、未完了ならば(ステップS244;No)、ステップS242に戻って処理を継続する。完了ならば(ステップS244;Yes)、本処理を終了する。

0139

セキュリティ印刷を分担しているいずれかの印刷装置10が、ステップS242で取得し視認可能グループに含まれていない場合は(ステップS243;No)、セキュリティ保全措置を実施する(ステップS245)。

0140

その後、該セキュリティ印刷の実行指示を入力したユーザ(ログインユーザ)に紐付けされている携帯端末30に対して、現在の撮影画像に基づく視認可能グループの認識を再度指示し、その認識結果を取得する(ステップS246)。そして、ステップS221のセキュリティ印刷を分担しているすべての印刷装置10が、ステップS246で取得し視認可能グループに含まれているか否かを判定する(ステップS247)。

0141

セキュリティ印刷を分担しているいずれかの印刷装置10が、ステップS246で取得し視認可能グループに含まれていない場合は(ステップS247;No)、ステップS246に戻る。

0142

セキュリティ印刷を分担しているすべての印刷装置10が、ステップS246で取得し視認可能グループに含まれている場合は(ステップS247;Yes)、セキュリティ保全措置を解除して(ステップS248)、ステップS244に移行する。

0143

図13図14は、これまで説明したセキュリティ印刷に関して印刷管理サーバ40が行う処理をまとめて示した流れ図である。印刷管理サーバ40は、PC4等からセキュリティ印刷の設定が成された印刷ジョブを受信して記憶部42に記憶する(ステップS401)。次に、いずれかのMFPで該印刷ジョブの出力指示および認証情報の入力操作(たとえば、ユーザのログイン操作)が行われて、該印刷ジョブの実行指示がそのMFPから通知されるのを待つ(ステップS402)。

0144

次に、印刷管理サーバ40は、該印刷ジョブの実行指示を行ったユーザに紐付けされている携帯端末30から接続情報受け取り(ステップS403)、さらに該携帯端末30から視認可能グループ情報を取得する(ステップS404)。さらに、視認可能グループに属する各MFPからMFP情報を取得する。MFP情報は、そのMFPで実行中のジョブの情報、そのMFPの操作パネル15が使用中か否かを示す情報、人感センサによる使用者検出状況を示す情報、および、分担先指定画面60で分担先が途中で追加指定された場合にその追加指定された分担先を示す情報等である。

0145

印刷管理サーバ40は、視認可能グループに属する各MFPが分散印刷の分担先として利用可能か否か(阻害条件に一致するか否か)を判断し、該判断の結果と当該視認可能グループに属するMFPを示す情報を視認可能グループ情報として、実行指示の送信元のMFPに通知する(ステップS405)。

0146

その後、該通知に対する回答(分担先に指定されたMFPを示す情報)を受信し(ステップS406)、該回答の示す各分担先に対して適切にジョブが割り振られる印刷ジョブを分割する(ステップS407)。そして、分担先の各MFPにそれぞれが担当する分の印刷ジョブを送信すると共に、分担先の各MFPに操作パネル15のロック要求を送信する(ステップS408)。

0147

次に、印刷管理サーバ40は、管理下にあるすべてのMFPからMFP情報を取得し(ステップS409)、該取得したMFP情報に基づいて以下を判断する(ステップS410)。

0148

分担先が追加指定された場合は(ステップS410:分担先追加)、ジョブを再分担し、各分担先へそれぞれが担当する分の印刷ジョブと操作パネル15のロック要求を送信して(ステップS411)、ステップS417へ移行する。

0149

当該印刷ジョブの実行を指示したユーザが、視認可能グループに属していないMFPにログインしようとしていることを検出した場合は(ステップS410:視認可能外MFPへのログイン検出)、分担先の各MFPに対してセキュリティ保全措置の実行要求を送信して(ステップS412)、ステップS417へ移行する。

0150

当該印刷ジョブの実行を指示したユーザが、視認可能グループに属するいずれかのMFPに再ログインした場合は(ステップS410:視認可能内MFPへの再認証)、分担先の各MFPに対してセキュリティ保全措置の解除要求を送信して(ステップS413)、ステップS417へ移行する。

0151

分担先のMFPから回収完了の通知を受けた場合は(ステップS410:回収完了)、各MFPの回収状況を更新し、更新後の回収状況を各MFPに送信して表示させ(ステップS414)、ステップS417へ移行する。

0152

分担先のMFPのうちの少なくとも1台が、当該印刷ジョブの実行を指示したユーザに紐付けされている携帯端末30の撮影画像に映っていない状況が一定期間以上継続した場合は(ステップS410:長期間検出されず)、分担先の各MFPに対してセキュリティ保全措置の実行要求を送信して(ステップS412)、ステップS417へ移行する。

0153

分担先の全MFPが、当該印刷ジョブの実行を指示したユーザに紐付けされている携帯端末30の撮影画像に映る状態に戻ったら(ステップS410:検出再開)、分担先の各MFPに対してセキュリティ保全措置の解除要求を送信して(ステップS416)、ステップS417へ移行する。

0154

ステップS417では、分担先のすべてのMFPで印刷物が回収済みか否かを判断し、回収済みでないMFPが存在する場合は(ステップS417;No)、ステップS404に戻って処理を継続する。分担先のすべてのMFPで印刷物が回収済みならば(ステップS417;Yes)、各分担先に操作パネル15のロックの解除要求を送信する(ステップS418)。これで今回の印刷ジョブに対する処理は完了する。その後は、ステップS401に戻って次の印刷ジョブに対する処理を継続する。

0155

図15図16は、セキュリティ印刷に関してMFPが行う処理の詳細を示している。まず、ユーザから認証情報の入力(ログイン)を受け付ける(ステップS501)。また、携帯端末30にて認証を受ける(ステップS502)。入力された認証情報が有効なものでなければ(ステップS503;No)、警告を表示して(ステップS504)、ステップS5401に戻る。

0156

入力された認証情報が有効ならば(ステップS503;Yes)、ログイン処理を行う(ステップS405)。ここでは、印刷管理サーバ40と携帯端末30に接続情報を送信する。また、ログインしたユーザが投入した印刷ジョブのリストを印刷管理サーバ40から取得して表示し、いずれかの印刷ジョブの実行指示を受ける。

0157

実行指示を受けた印刷ジョブにセキュリティ印刷の設定がなされているか否かを調べ、セキュリティ印刷の設定がなされていなければ(ステップS506;No)、通常の印刷処理を行って(ステップS507)、ステップS501に戻る。

0158

実行指示を受けた印刷ジョブがセキュリティ印刷の場合は(ステップS506;Yes)、紐付けされている携帯端末30に対して視認可能グループ識別処理の開始を指示する(ステップS508)。その後、印刷管理サーバ40から、当該印刷ジョブを分散印刷する場合の分担先候補を示す視認可能グループ情報を受け取り、この情報に対応する分担先指定画面60を作成して操作パネル15の表示部16に表示する(ステップS509)。そして、ユーザから分担先の指定を受け付け(ステップS510)、分担先に指定されたMFPを印刷管理サーバ40に通知する(ステップS511)。

0159

その後、自装置が担当する分の印刷ジョブを印刷管理サーバ40から受信して該印刷ジョブに基づく印刷を実行する。印刷が未完了ならば(ステップS512;No)、ステップS508に戻る。印刷が完了したら(ステップS512;Yes)、印刷物が回収されるのを待ち(ステップS513)、回収されたら(回収釦66が押下されたら)、回収済みを印刷管理サーバ40に通知する(ステップS514)。

0160

印刷管理サーバ40から分担先の各MFPでの印刷物の回収状況を示す情報を取得し(ステップS515)、未回収のMFPがあれば(ステップS516;No)、ステップS515に戻る。分担先の全MFPで回収済みならば(ステップS516;Yes)、ログアウト処理を行い(ステップS517)、ステップS501に戻る。

0161

図17は、印刷管理サーバ40からの要求に応じてMFPが行う処理を示している。MFPは、印刷管理サーバ40から何らかの要求を受信すると(ステップS521、S522)、要求内容に対応した処理を行う。

0162

すなわち、セキュリティ保存措置の実行要求を受けた場合は(ステップS522:セキュリティ保全要求)、印刷を中断するなどのセキュリティ保全措置を実施する(ステップS523)。セキュリティ保存措置の解除要求を受けた場合は(ステップS522:セキュリティ保全解除)、中断していた印刷を再開するなどしてセキュリティ保全措置を解除する(ステップS524)。

0163

操作パネル15のロック要求を受けた場合は(ステップS522:パネルロック)、ユーザからの操作を受け付けない状態に操作パネル15を設定(ロック)する(ステップS525)。操作パネル15のロックの解除要求を受けた場合は(ステップS522:パネルロック解除)、操作パネル15のロックを解除する(ステップS526)。印刷ジョブを受信した場合は(ステップS522:印刷ジョブ)、その印刷ジョブに基づく印刷を開始する(ステップS527)。

0164

図18は、MFP情報の送信に関してMFPが行う処理を示している。印刷装置10は、印刷管理サーバ40からMFP情報の取得要求が受信されるのを待ち(ステップS541;No)、MFP情報の取得要求を受信したら(ステップS541;Yes)、自装置の現状に対応するMFP情報を作成して印刷管理サーバ40に送信する(ステップS542)。

0165

図19は、携帯端末30が行う視認可能グループ識別処理を示している。カメラ33を起動し、MFPから接続情報を受け取る(ステップS311)。次に、カメラ33の出力する画像を解析して発光部21の点滅パターンを認識し、該画像に映っているMFPを特定する(ステップS312)。次に、当該携帯端末30から各MFPまでの距離を判定し、一定距離以上離れたMFPを除外し(ステップS313)、除外されずに残ったMFPを視認可能グループに決定する(ステップS314)。そして、この決定した視認可能グループを印刷管理サーバ40に通知する(ステップS315)。

0166

印刷完了でなければ(ステップS316;No)、撮影中の画像を逐次解析して、視認可能グループを更新する(ステップS312〜S315)。印刷完了ならば(ステップS316;Yes)、本処理を終了する。

0167

次に、分担先候補の中から分担先の指定を受ける操作を携帯端末30で受け付ける場合について説明する。この場合の動作の流れを図20に基づいて説明する。機密文書1をセキュリティ印刷するものとする。

0168

まず、ユーザは、セキュリティ印刷の設定が成された印刷ジョブ(機密文書1の印刷ジョブ)をPC4あるいは携帯端末30から印刷管理サーバ40に送信する。印刷管理サーバ40は、該印刷ジョブを受信して記憶部42に保存する(ステップS261)。

0169

その後、ユーザは、携帯端末30にログインする。該携帯端末30はユーザから機密文書1の印刷指示(印刷ジョブの実行指示)を受け付け(ステップS341)、機密文書1に係る印刷ジョブの実行要求を印刷管理サーバ40に送信する(ステップS342)。この携帯端末30は、該携帯端末30で機密文書1に係る印刷ジョブの実行指示を受けるので、該実行指示を行ったユーザに紐付けされた端末となっている。

0170

その後、携帯端末30は、視認可能グループ識別処理を実行し、該処理で認識した視認可能グループを印刷管理サーバ40に通知する(ステップS343)。

0171

視認可能グループの通知を受信した印刷管理サーバ40は、通知された視認可能グループに属するMFPのそれぞれについて、分散印刷の実行が可能な状態にあるか否かを各MFPに問い合わせてチェックする(ステップS262)。具体的には、前述した阻害条件に一致するMFPは分散印刷を実行できない状態にあると判定し、阻害条件に一致しないMFPは分散印刷の実行が可能な状態にあると判定する。

0172

次に、印刷管理サーバ40は、ステップS262で分散印刷の実行が可能な状態にあると判定した各MFPに対して、操作パネル15のロックを指示する(ステップS263)。操作パネルをロックすることで、新たに使用を開始できないようにする。ロックした操作パネルの表示部16には、その理由(たとえば、分散印刷の実行中であること等)が表示される。そして、視認可能グループに属するMFPのうちのステップS262で分散印刷の実行が可能な状態にあると判定したMFPを、機密文書1を分散印刷する際の分担先候補として、実行要求の送信元である携帯端末30に通知する(ステップS264)。

0173

上記の通知を受けた携帯端末30は、該通知された分担先候補の中から分担先の指定をユーザから受けるための分担先指定画面70を表示部34に表示する(ステップS344)。

0174

図21は、分担先指定画面70の一例を示している。この例の分担先指定画面70は、携帯端末30のカメラ33の出力する画像に、印刷対象の文書名、印刷の分担先を選択するようにユーザを促す案内メッセージ、分担先のMFPを選択するための選択枠71、OK釦72などを重ねて表示したものである。各選択枠71は、その選択枠71に対応するMFPの上に重ねて表示される。選択枠71の枠内が押下されるとその選択枠71に対応するMFPが分散印刷の分担先に選択され、その状態の選択枠71が再度押下されると、その選択枠71に対応するMFPは分担先から解除される。

0175

図19に戻って説明を続ける。携帯端末30は分担先指定画面70にて分担先の指定を受け付け、ユーザから指定された分担先を印刷管理サーバ40に通知する(ステップS345)。

0176

印刷管理サーバ40は、上記の通知を受信すると(ステップS265)、ステップS263で操作パネルをロックしたMFPのうち分担先に指定されなかったMFPに対して、操作パネルのロック解除を指示する(ステップS266)。これにより、分担先に指定されなかったMFPにおいては、新たな使用の受け付けが可能になる。分担先に指定されたMFPについては、新たな使用を防止する状態が継続される。

0177

次に印刷管理サーバ40は、機密文書1の印刷ジョブを、分担先のMFPに分配して印刷の実行を指示する(ステップS267)。

0178

機密文書1の印刷を分担するMFPは、それぞれ操作パネルをロックして新たなジョブの投入操作ができない状態を維持すると共に、分散印刷の実行中である旨を表示しつつ、印刷管理サーバ40から分配された印刷を実行する(ステップS121)。

0179

MFPは、印刷が終了したら、操作パネル15の表示部16に、図9に示すような回収確認画面65を表示し、該画面65内の回収釦66が押下されたら、印刷物がユーザによって回収されたことを印刷管理サーバ40に通知する(ステップS122)。ユーザは、分担先の印刷装置10の出力トレイに出力されている印刷物を回収したとき、該印刷装置10の表示部16に表示されている回収確認画面65の回収釦66を押下する。

0180

また、印刷管理サーバ40は、分担先の各印刷装置および携帯端末30に対して、分配内容と印刷物の回収状況を通知する(ステップS268)。これを受けた印刷装置10や携帯端末30は、たとえば、図10に示すような印刷結果画面68を表示する(ステップS123、S346)。

0181

分担先のすべてのMFPで印刷が完了したら(あるいは印刷が完了して回収釦66が押下されたら)、分担先の各MFPの操作パネルのロックを解除して(ステップS269)、本処理を終了する。

0182

このように、携帯端末30にて印刷ジョブの実行指示を入力する場合には、ユーザはMFPにログインすることなく、セキュリティ印刷を行うことができるので、複数台のMFPを同時に見渡せる位置から印刷ジョブの実行を指示することができ、ログインのためにいずれか1台のMFPまで行く必要がない。なお、印刷ジョブを、PC4からではなく、携帯端末30から印刷管理サーバ40に送信するようにしてもよい。

0183

以上説明したように、第1の実施の形態に係る印刷システム5では、ユーザが予めジョブを分割することなくセキュリティ印刷を分散印刷で実施することができる。また、印刷ジョブの実行を指示したユーザの携携帯端末30のカメラ33が一度に撮影可能な範囲にある印刷装置10のみが分散印刷の分担先に制限されるので、ユビキタス印刷時に、セキュリティ性を保ったまま分散出力を行うことができ、出力時間を短縮することができる。また、分担先候補の中から分担先の指定をユーザから受けることで、同時視認可能な範囲にある印刷装置10の中でユーザの希望する印刷装置10を使用して分散印刷を実施することができる。

0184

セキュリティ印刷を実行中のすべての印刷装置10を同時に視認可能な場所から離れた場所にある印刷装置10にユーザがログインする、あるいは、携帯端末30のカメラ33の出力画像に分担先の印刷装置10が映っていない状態など、セキュリティ印刷から目が離れてしまう状況が生じた場合に、ユーザに注意を喚起したり、印刷を一時停止したりする等のセキュリティ保全措置を実施するので、セキュリティ性の低下を防ぐことができる。

0185

分散印刷によるセキュリティ印刷の開始から終了の間、該印刷を実行している印刷装置10の操作パネル15をロックすることで、他のユーザが割り込みを行えないようにできるため、印刷物が混ざったり、他のユーザが長時間その場にいるなどのセキュリティ上望ましくない状況を回避することができる。

0186

次に、第2の実施の形態について説明する。

0187

第1の実施の形態では、各印刷装置10の発光部21を固有の点滅パターンで点滅させ、携帯端末30のカメラで発光部21を撮影することで、該携帯端末30を所持するユーザが同時に視認できる1または複数台の印刷装置10を視認可能グループとして特定した。第2の実施の形態では、カメラと発光部の関係を逆にする。すなわち、図22に示すように、各印刷装置10Bは、周囲を撮影するカメラ22を有する。携帯端末30Bは発光部37を有し、これを固有の点滅パターンで点滅させる。そして、同一の携帯端末30の発光部37を撮影している1または複数台の印刷装置10Bを視認可能グループに特定する。

0188

図23は、第2の実施の形態に係る印刷装置10Bの概略構成を示すブロック図である。図3と同一部分には同一の符号を付してある。カメラ22を有する点が図3の印刷装置10と相違する。図24は、第2の実施の形態に係る携帯端末30Bの概略構成を示すブロック図である。図4と同一部分には同一の符号を付してある。発光部37を有する点が図4の携帯端末30と相違する。

0189

図25は、第2の実施の形態に係る印刷システム5Bにてセキュリティ印刷を行う場合の動作の流れを示している。ここでは、分担先候補の中から分担先の指定を受ける操作を携帯端末30Bで受け付ける場合について説明する。また、機密文書1をセキュリティ印刷するものとする。なお、図19と同一の処理には同一のステップ番号を付してある。

0190

まず、ユーザは、セキュリティ印刷の設定が成された印刷ジョブ(機密文書1の印刷ジョブ)をPC4あるいは携帯端末30Bから印刷管理サーバ40に送信する。印刷管理サーバ40は、該印刷ジョブを受信して記憶部42に保存する(ステップS261)。

0191

その後、ユーザは、携帯端末30Bにログインする。該携帯端末30はユーザから機密文書1に係る印刷ジョブの実行指示を受け付け(ステップS341)、機密文書1に係る印刷ジョブの実行要求を印刷管理サーバ40に送信する(ステップS342)。さらに、携帯端末30Bは、自端末に固有の点滅パターンで発光部37を点滅させる(ステップS381)。また、自端末に固有の点滅パターンを印刷管理サーバ40に通知する。

0192

機密文書1に係る印刷ジョブの実行要求を受信した印刷管理サーバ40は、各MFP(印刷装置10B)に、カメラ22の出力画像を解析して携帯端末30Bを検出することを指示する。ここでは、実行要求の送信元の携帯端末30Bから通知された点滅パターンを印刷管理サーバ40から各MFPに通知する。各MFPは、通知された点滅パターンで点滅している発光部37を画像内から検出し、その検出結果を印刷管理サーバ40に返送する。なお、発光部37の光源サイズ、携帯端末30Bとの近距離無線通信における電波強度、光強度などから携帯端末30Bまでの距離を判定し、MFPからの距離が一定以上の携帯端末30Bは検出対象から除外する。

0193

印刷管理サーバ40は、各MFPから返送される検出結果に基づいて視認可能グループを識別する(ステップS282)。すなわち、通知した点滅パターンを正常に検出した1または複数のMFPを視認可能グループとする。

0194

次に、印刷管理サーバ40は、該視認可能グループに属するMFPのそれぞれについて、分散印刷の実行が可能な状態にあるか否かを各MFPに問い合わせてチェックする(ステップS262)。以後の処理は、図19に示すものと同一であり、省略する。

0195

なお、視認可能グループの認識方法は上記に限定されない。たとえば、各MFP(印刷装置10B)は、自装置のカメラ22の出力画像に映っている発光部の点滅パターンを認識(複数映っている場合はそれぞれの点滅パターンを認識)し、認識した点滅パターンを印刷管理サーバ40に通知する。印刷管理サーバ40は、実行要求の送信元の携帯端末30Bの点滅パターンと同じ点滅パターンを検出している1または複数台のMFPを視認可能グループに特定する、といった方法でもよい。

0196

第2の実施の形態においても、第1の実施の形態と同様の効果を得ることができる。

0197

以上、本発明の実施の形態を図面によって説明してきたが、具体的な構成は実施の形態に示したものに限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。

0198

第1の実施の形態では、携帯端末30のカメラ33の出力する画像を携帯端末30で解析して視認可能グループを携帯端末30側で特定するよう構成例を示したが、画像を携帯端末30から印刷管理サーバ40へ送信し、その画像を印刷管理サーバ40で解析して視認可能グループを特定するように構成することができる。

0199

すなわち、印刷ジョブの実行指示を入力したユーザに紐付けされている携帯端末30は、カメラ33の出力する画像を印刷管理サーバ40に送信する。印刷管理サーバ40は、この画像を受信して取得し、該取得した画像に映っている発光部21の点滅パターンを解析して上記携帯端末30のカメラ33が撮影している1または複数の印刷装置を視認可能グループとして特定する。

0200

また、携帯端末30においてカメラの出力する画像に映っている点滅パターンを検出(複数の発光部21が映っている場合は複数の点滅パターンを検出)し、該検出した点滅パターンを携帯端末30から印刷管理サーバ40に通知し、印刷管理サーバ40にて登録テーブルを参照して、通知された各点滅パターンに対応する印刷装置10を認識して視認可能グループを特定するようにしてもよい。

0201

同様に、第2の実施の形態では、各印刷装置10Bは、カメラ22の出力する画像を解析して点滅パターンを検出し、その検出した点滅パターンを印刷管理サーバ40に送信する。印刷管理サーバ40は印刷装置10から受信した点滅パターンに対応する携帯端末30を特定して視認可能グループを求める構成とすることができる。

0202

また、画像を解析して視認可能グループを特定する機能は、印刷システム5内の任意の場所で行えばよい。たとえば、視認可能グループを認識するために専用のサーバを設ける構成とすることができる。すなわち、画像を携帯端末30から専用サーバへ送信し、その画像を専用サーバで解析して視認可能グループ(あるいは点滅パターン)を特定し、特定した結果を専用サーバから印刷管理サーバ40へ通知するように構成することができる。

0203

第2の実施の形態では、各印刷装置10Bのカメラ22の出力する画像を印刷管理サーバ40に送信する。印刷管理サーバ40は、各印刷装置10のカメラ22の出力画像を取得し、これらの中から、実行指示を入力したユーザに紐付けされている携帯端末30に固有の点滅パターンで点滅する発光部37が映っている出力画像を抽出し、該抽出した出力画像の取得元の1または複数の印刷装置10を視認可能グループとして特定するように構成することができる。また、各印刷装置10Bのカメラ22の出力する画像を専用サーバに送信し、該専用サーバでそれらの画像を解析して視認可能グループ(あるいは点滅パターン)を特定し、特定した結果を専用サーバから印刷管理サーバ40へ通知するように構成することができる。

0204

印刷管理サーバ40は単体で存在している必要はなく、複数台のサーバが共同して印刷管理サーバ40の機能を実現してもよい。また、印刷管理サーバ40の機能を、いずれかの印刷装置10あるいは複数台に印刷装置10が共同して担うように構成されてもよい。

0205

また、他のジョブを実行中である等の理由で分担先の候補から除外されたMFPについては、ジョブの終了後に分担先に加えることを予約できるようにしてもよい。この場合、ジョブの実行終了までの時間を予測し、終了後にそのMFPにジョブを分担させたら出力完了までに要する時間がどの程度短縮されるかを判定し、一定時間以上の短縮効果が望める場合に、予約可能としてもよい。予約されたMFPは、たとえば、他のジョブの実行が終わり次第、操作パネル15を新たなジョブの投入操作ができない状態にロックし、分散印刷中である旨を表示して印刷を開始する。

0206

ユーザがログアウトした際に、回収済みになっていない印刷装置10が残っている場合にその旨の警告を表示して回収を促すようにしてもよい。印刷ジョブの送信元はPC4に限定されず、携帯端末等であってもよい。

0207

2…ネットワーク
3…アクセスポイント
4…PC
5、5B…印刷システム
10、10B…印刷装置(MFP)
11…制御部
12…記憶部
13…画像処理部
14…画像読取部
15…操作パネル
16…表示部
17…操作部
18…プリンタ部
19…ネットワーク通信部
21…発光部
22…カメラ
30、30B…携帯端末
31…制御部
32…記憶部
33…カメラ
34…表示部
35…操作部
36…ネットワーク通信部
37…発光部
40…印刷管理サーバ
41…制御部
42…記憶部
43…ネットワーク通信部
44…分担先決定部
45…分配部
46…セキュリティ保全部
47…操作禁止部
51…パーティション
60…分担先指定画面
61、61c…選択釦
62…OK釦
65…回収確認画面
66…回収釦
68…印刷結果画面
70…分担先指定画面
71…選択枠
72…OK釦

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