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技術 入力装置,入力装置の信号出力方法,およびプログラム

出願人 ブラザー工業株式会社
発明者 吉岡聡
出願日 2015年2月5日 (5年4ヶ月経過) 出願番号 2015-021424
公開日 2016年8月8日 (3年10ヶ月経過) 公開番号 2016-143398
状態 特許登録済
技術分野 キーボード等からの入力
主要キーワード 中間出力値 入力部間 中間閾値 排他領域 中間表面 重複位置 静電容量式スイッチ 有線LANインターフェース
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (12)

課題

複数の入力部を有する入力装置であって,誤入力の抑制と,複数の入力部への同時入力の容易化と,の両立を図る。

解決手段

MFPの操作パネル40では,隣り合う入力部50A〜Fと,それらの中間に位置する中間入力部51X〜Zとの,全てに入力があった場合に,隣り合う入力部のそれぞれの検出値と,それらの中間に位置する中間入力部の中間検出値とを比較する。そして,2つの入力部の検出値がともに中間入力部の検出値よりも大きい場合,操作パネルは,同時入力として同時入力信号を出力する。一方,中間検出値の方が大きい場合,操作パネルは,同時入力信号を出力しない。

概要

背景

従来から,複数の入力部を有し,ユーザのタッチ操作等,物体の接触を検知することによって各入力部への入力を受け付け入力装置が実用化されている。このような入力装置において,複数の入力部が隣接して配置されている場合に,ユーザの指等の物体が複数の入力部に跨って接触し,ユーザの意図しない入力が受け付けられる誤入力の問題が知られている。

入力装置における誤入力に対応する技術としては,例えば,特許文献1に開示されている技術がある。特許文献1では,入力領域の両側に,出力を制限する排他領域を設け,排他領域にて物体の接触を検知している間は,入力領域への入力に応じた情報の出力を行わない構成が開示されている。

概要

複数の入力部を有する入力装置であって,誤入力の抑制と,複数の入力部への同時入力の容易化と,の両立をる。MFPの操作パネル40では,隣り合う入力部50A〜Fと,それらの中間に位置する中間入力部51X〜Zとの,全てに入力があった場合に,隣り合う入力部のそれぞれの検出値と,それらの中間に位置する中間入力部の中間検出値とを比較する。そして,2つの入力部の検出値がともに中間入力部の検出値よりも大きい場合,操作パネルは,同時入力として同時入力信号を出力する。一方,中間検出値の方が大きい場合,操作パネルは,同時入力信号を出力しない。

目的

すなわちその課題とするところは,複数の入力部を有する入力装置であって,誤入力の抑制と,複数の入力部への同時入力の容易化と,の両立を図る技術を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

第1表面と,前記第1表面への物体の接触に応じて第1出力値を出力する電極である第1電極と,を有する第1入力部と,前記第1入力部から第1の方向に配置され,第2表面と,前記第2表面への物体の接触に応じて第2出力値を出力する電極である第2電極と,を有する第2入力部と,前記第1入力部と前記第2入力部との間に配置され,第1中間表面と,前記第1中間表面への物体の接触に応じて第1中間出力値を出力する電極である第1中間電極と,を有する第1中間入力部と,制御部と,を備え,前記制御部は,前記第1出力値に基づく検出値である第1検出値が,第1閾値よりも大きいか否かを判断する第1入力判断処理と,前記第2出力値に基づく検出値である第2検出値が,第2閾値よりも大きいか否かを判断する第2入力判断処理と,前記第1中間出力値に基づく検出値である第1中間検出値が,第1中間閾値よりも大きいか否かを判断する第1中間入力判断処理と,前記第1検出値が前記第1閾値よりも大きいと判断され,且つ,前記第2検出値が前記第2閾値よりも大きいと判断され,且つ,前記第1中間検出値が前記第1中間閾値よりも大きいと判断された場合に,前記第1検出値および前記第2検出値がともに前記第1中間検出値よりも大きいか否かを判断する検出値判断処理と,前記第1検出値および前記第2検出値がともに前記第1中間検出値よりも大きいと判断された場合,前記第1表面と前記第2表面との両方に物体の接触による入力があったことを示す信号である第1同時入力信号を出力し,前記第1検出値と前記第2検出値との少なくとも一方が前記第1中間検出値よりも大きいと判断されなかった場合,前記第1同時入力信号を出力しない第1同時入力信号出力処理と,を実行することを特徴とする入力装置

請求項2

請求項1に記載する入力装置において,前記制御部は,前記第1検出値が前記第1閾値よりも大きいと判断され,且つ,前記第2検出値が前記第2閾値よりも大きくないと判断され,且つ,前記第1中間検出値が前記第1中間閾値よりも大きくないと判断された場合に,前記第1表面に物体の接触による入力があったことを示す信号である第1入力信号を出力し,前記第1検出値が前記第1閾値よりも大きいと判断され,且つ,前記第2検出値が前記第2閾値よりも大きくないと判断され,且つ,前記第1中間検出値が前記第1中間閾値よりも大きいと判断された場合に,前記第1入力信号を出力しない第1入力信号出力処理,を実行することを特徴とする入力装置。

請求項3

請求項1または請求項2に記載する入力装置において,前記第1の方向は,前記入力装置の正面から背面に向かう方向であることを特徴とする入力装置。

請求項4

請求項3に記載する入力装置において,前記第1電極から前記第1の方向に直交する第2の方向に配置され,第3表面と,前記第3表面への物体の接触に応じて第3出力値を出力する電極である第3電極と,を有する第3入力部と,前記第1入力部と前記第3入力部との間に配置され,第2中間表面と,前記第2中間表面への物体の接触に応じて第2中間出力値を出力する電極である第2中間電極と,を有する第2中間入力部と,を備え,前記制御部は,前記第3出力値に基づく検出値である第3検出値が,第3閾値よりも大きいか否かを判断する第3入力判断処理と,前記第2中間出力値に基づく検出値である第2中間検出値が,第2中間閾値よりも大きいか否かを判断する第2中間入力判断処理と,前記第1検出値が前記第1閾値よりも大きいと判断され,且つ,前記第3検出値が前記第3閾値よりも大きいと判断され,且つ,前記第2中間検出値が前記第2中間閾値よりも大きくないと判断された場合に,前記第1表面と前記第3表面との両方に物体の接触による入力があったことを示す信号である第2同時入力信号を出力し,前記第1検出値が前記第1閾値よりも大きいと判断され,且つ,前記第3検出値が前記第3閾値よりも大きいと判断され,且つ,前記第2中間検出値が前記第2中間閾値よりも大きいと判断された場合に,前記第2同時入力信号を出力しない第2同時入力信号出力処理と,を実行することを特徴とする入力装置。

請求項5

請求項4に記載する入力装置において,前記第3電極から前記第1の方向に配置され,第4表面と,前記第4表面への物体の接触に応じて第4出力値を出力する電極である第4電極と,を有する第4入力部と,前記第3入力部と前記第4入力部との間に配置され,第3中間表面と,前記第3中間表面への物体の接触に応じて第3中間出力値を出力する電極である第3中間電極と,を有する第3中間入力部と,を備え,前記第1中間電極は,前記第3中間電極と電気的に接続されていることを特徴とする入力装置。

請求項6

請求項4または請求項5に記載する入力装置において,前記第1中間閾値は,前記第2中間閾値よりも大きいことを特徴とする入力装置。

請求項7

請求項1から請求項5のいずれか1つに記載する入力装置において,前記第1検出値の,前記第1出力値に対する比である第1比と,前記第2検出値の,前記第2出力値に対する比である第2比と,は,前記第1中間検出値の,前記第1中間出力値に対する比である第1中間比よりも小さいことを特徴とする入力装置。

請求項8

請求項1から請求項7のいずれか1つに記載する入力装置において,前記第1入力部を挟んで前記第1の方向の前記第1中間入力部と反対側に配置され,第4中間表面と,前記第4中間表面への物体の接触に応じて第4中間出力値を出力する電極である第4中間電極と,を有する第4中間入力部と,前記第2入力部を挟んで前記第1の方向の前記第1中間入力部と反対側に配置され,第5中間表面と,前記第5中間表面への物体の接触に応じて第5中間出力値を出力する電極である第5中間電極と,を有する第5中間入力部と,を備え,前記制御部は,前記第4中間出力値に基づく検出値である第4中間検出値が,第4中間閾値よりも大きいか否かを判断する第3中間入力判断処理と,前記第5中間出力値に基づく検出値である第5中間検出値が,第5中間閾値よりも大きいか否かを判断する第4中間入力判断処理と,前記第1同時入力信号の出力条件を満たした場合,前記第3中間入力判断処理の判断結果と前記第4中間入力判断処理の検知結果を無効にする無効処理と,を実行することを特徴とする入力装置。

請求項9

請求項1から請求項8のいずれか1つに記載する入力装置において,前記第1入力部および前記第2入力部は,少なくとも電極,中間物,前記第1表面および前記第2表面を有するカバー,の順に積層構造で構成され,前記第1中間入力部は,少なくとも電極,前記中間物よりも誘電率の低い物体もしくは空気層,前記第1中間表面を有するカバー,の順に積層構造で構成されることを特徴とする入力装置。

請求項10

入力装置の信号出力方法であって,第1表面への物体の接触に応じて第1電極から出力される第1出力値に基づく検出値である第1検出値が,第1閾値よりも大きいか否かを判断する第1入力判断ステップと,前記第1表面から第1の方向に配置された第2表面への物体の接触に応じて第2電極から出力される第2出力値に基づく検出値である第2検出値が,第2閾値よりも大きいか否かを判断する第2入力判断ステップと,前記第1表面と前記第2表面との間に配置された第1中間表面への物体の接触に応じて第1中間電極から出力される第1中間出力値に基づく検出値である第1中間検出値が,第1中間閾値よりも大きいか否かを判断する第1中間入力判断ステップと,前記第1検出値が前記第1閾値よりも大きいと判断され,且つ,前記第2検出値が前記第2閾値よりも大きいと判断され,且つ,前記第1中間検出値が前記第1中間閾値よりも大きいと判断された場合に,前記第1検出値および前記第2検出値がともに前記第1中間検出値よりも大きいか否かを判断する検出値判断ステップと,前記第1検出値および前記第2検出値がともに前記第1中間検出値よりも大きいと判断された場合,前記第1表面と前記第2表面との両方に物体の接触による入力があったことを示す信号である第1同時入力信号を出力し,前記第1検出値と前記第2検出値との少なくとも一方が前記第1中間検出値よりも大きいと判断されなかった場合,前記第1同時入力信号を出力しない第1同時入力信号出力ステップと,を含むことを特徴とする信号出力方法。

請求項11

第1表面と,前記第1表面への物体の接触に応じて第1出力値を出力する電極である第1電極と,を有する第1入力部と,前記第1入力部から第1の方向に配置され,第2表面と,前記第2表面への物体の接触に応じて第2出力値を出力する電極である第2電極と,を有する第2入力部と,前記第1入力部と前記第2入力部との間に配置され,第1中間表面と,前記第1中間表面への物体の接触に応じて第1中間出力値を出力する電極である第1中間電極と,を有する第1中間入力部と,を備える入力装置に,前記第1出力値に基づく検出値である第1検出値が,第1閾値よりも大きいか否かを判断する第1入力判断処理と,前記第2出力値に基づく検出値である第2検出値が,第2閾値よりも大きいか否かを判断する第2入力判断処理と,前記第1中間出力値に基づく検出値である第1中間検出値が,第1中間閾値よりも大きいか否かを判断する第1中間入力判断処理と,前記第1検出値が前記第1閾値よりも大きいと判断され,且つ,前記第2検出値が前記第2閾値よりも大きいと判断され,且つ,前記第1中間検出値が前記第1中間閾値よりも大きいと判断された場合に,前記第1検出値および前記第2検出値がともに前記第1中間検出値よりも大きいか否かを判断する検出値判断処理と,前記第1検出値および前記第2検出値がともに前記第1中間検出値よりも大きいと判断された場合,前記第1表面と前記第2表面との両方に物体の接触による入力があったことを示す信号である第1同時入力信号を出力し,前記第1検出値と前記第2検出値との少なくとも一方が前記第1中間検出値よりも大きいと判断されなかった場合,前記第1同時入力信号を出力しない第1同時入力信号出力処理と,を実行させることを特徴とするプログラム

技術分野

0001

本発明は,入力装置,入力装置の信号出力方法,およびプログラムに関する。さらに詳細には,複数の入力部を有し,複数の入力部それぞれへの物体の接触を検知することによって各入力部への入力を受け付ける入力装置の技術に関するものである。

背景技術

0002

従来から,複数の入力部を有し,ユーザのタッチ操作等,物体の接触を検知することによって各入力部への入力を受け付ける入力装置が実用化されている。このような入力装置において,複数の入力部が隣接して配置されている場合に,ユーザの指等の物体が複数の入力部に跨って接触し,ユーザの意図しない入力が受け付けられる誤入力の問題が知られている。

0003

入力装置における誤入力に対応する技術としては,例えば,特許文献1に開示されている技術がある。特許文献1では,入力領域の両側に,出力を制限する排他領域を設け,排他領域にて物体の接触を検知している間は,入力領域への入力に応じた情報の出力を行わない構成が開示されている。

先行技術

0004

特開2008−87566号公報

発明が解決しようとする課題

0005

しかしながら,前記した従来の技術には,次のような問題があった。例えば,隣り合う入力部の間に,接触により入力部への入力を無効にする無効入力部を設けることで,ユーザが隣り合う入力部および無効入力部に同時に接触した場合に,当該隣り合う入力部への同時入力を無効にできる。しかしながら,無効入力部に接触していたとしてもユーザが隣り合う入力部への同時入力を望んでいる場合もある。つまり,例えば,ユーザが2本の指で個々の入力部に接触したが,誤って無効入力部にも接触してしまった場合は,隣り合う入力部への同時入力を無効とするのは問題となる。この問題は,隣り合う入力部の間隔が狭いほど顕著になる。

0006

本発明は,前記した従来の技術が有する問題点を解決するためになされたものである。すなわちその課題とするところは,複数の入力部を有する入力装置であって,誤入力の抑制と,複数の入力部への同時入力の容易化と,の両立を図る技術を提供することにある。

課題を解決するための手段

0007

この課題の解決を目的としてなされた入力装置は,第1表面と,前記第1表面への物体の接触に応じて第1出力値を出力する電極である第1電極と,を有する第1入力部と,前記第1入力部から第1の方向に配置され,第2表面と,前記第2表面への物体の接触に応じて第2出力値を出力する電極である第2電極と,を有する第2入力部と,前記第1入力部と前記第2入力部との間に配置され,第1中間表面と,前記第1中間表面への物体の接触に応じて第1中間出力値を出力する電極である第1中間電極と,を有する第1中間入力部と,制御部と,を備え,前記制御部は,前記第1出力値に基づく検出値である第1検出値が,第1閾値よりも大きいか否かを判断する第1入力判断処理と,前記第2出力値に基づく検出値である第2検出値が,第2閾値よりも大きいか否かを判断する第2入力判断処理と,前記第1中間出力値に基づく検出値である第1中間検出値が,第1中間閾値よりも大きいか否かを判断する第1中間入力判断処理と,前記第1検出値が前記第1閾値よりも大きいと判断され,且つ,前記第2検出値が前記第2閾値よりも大きいと判断され,且つ,前記第1中間検出値が前記第1中間閾値よりも大きいと判断された場合に,前記第1検出値および前記第2検出値がともに前記第1中間検出値よりも大きいか否かを判断する検出値判断処理と,前記第1検出値および前記第2検出値がともに前記第1中間検出値よりも大きいと判断された場合,前記第1表面と前記第2表面との両方に物体の接触による入力があったことを示す信号である第1同時入力信号を出力し,前記第1検出値と前記第2検出値との少なくとも一方が前記第1中間検出値よりも大きいと判断されなかった場合,前記第1同時入力信号を出力しない第1同時入力信号出力処理と,を実行することを特徴としている。

0008

本明細書に開示される入力装置では,第1表面と,第2表面と,第1中間表面との,全ての表面に入力があった場合に,第1表面および第2表面の2つの表面と第1中間表面との検出値を比較する。そして,当該2つの表面での検出値が第1中間表面での検出値よりも大きい場合には,第1表面および第2表面にそれぞれ物体が接触し,それらの物体の一部がはみ出して第1中間表面に接触した状態であると想定される。そのため,入力装置は,同時入力として第1同時入力信号を出力する。一方,第1中間表面での検出値の方が大きい場合は,1つの物体が第1表面,第1中間表面,第2表面と跨って接触し,3つの表面の中心である第1中間表面での検出値が最も高くなっていると想定される。そのため,入力装置は,同時入力とせず,第1同時入力信号を出力しない。すなわち,本明細書に開示される入力装置は,3つの表面全てで物体の接触による入力を検知した場合に,第1表面および第2表面への同時入力の有無を好適に判断できる。

0009

また,前記制御部は,前記第1検出値が前記第1閾値よりも大きいと判断され,且つ,前記第2検出値が前記第2閾値よりも大きくないと判断され,且つ,前記第1中間検出値が前記第1中間閾値よりも大きくないと判断された場合に,前記第1表面に物体の接触による入力があったことを示す信号である第1入力信号を出力し,前記第1検出値が前記第1閾値よりも大きいと判断され,且つ,前記第2検出値が前記第2閾値よりも大きくないと判断され,且つ,前記第1中間検出値が前記第1中間閾値よりも大きいと判断された場合に,前記第1入力信号を出力しない第1入力信号出力処理,を実行するとよい。第1表面に物体の接触による入力があり,第2表面に物体の接触による入力がない場合には,同時入力を判断する必要が無い。そのため,第1中間表面への物体の接触による入力の有無に基づいて,第1表面への物体の接触による入力があったことを判断することで,第1表面への物体の接触による入力をより高精度に判断できる。

0010

また,前記第1の方向は,前記入力装置の正面から背面に向かう方向であるとよい。ユーザが入力装置に指で入力する場合,正面から背面に向かう方向の方が,左右方向に向かう方向よりも,誤入力が生じやすい。そのため,特に正面から背面に向かう方向で検知精度を高める方が好ましい。

0011

また,本明細書に開示される入力装置は,前記第1電極から前記第1の方向に直交する第2の方向に配置され,第3表面と,前記第3表面への物体の接触に応じて第3出力値を出力する電極である第3電極と,を有する第3入力部と,前記第1入力部と前記第3入力部との間に配置され,第2中間表面と,前記第2中間表面への物体の接触に応じて第2中間出力値を出力する電極である第2中間電極と,を有する第2中間入力部と,を備え,前記制御部は,前記第3出力値に基づく検出値である第3検出値が,第3閾値よりも大きいか否かを判断する第3入力判断処理と,前記第2中間出力値に基づく検出値である第2中間検出値が,第2中間閾値よりも大きいか否かを判断する第2中間入力判断処理と,前記第1検出値が前記第1閾値よりも大きいと判断され,且つ,前記第3検出値が前記第3閾値よりも大きいと判断され,且つ,前記第2中間検出値が前記第2中間閾値よりも大きくないと判断された場合に,前記第1表面と前記第3表面との両方に物体の接触による入力があったことを示す信号である第2同時入力信号を出力し,前記第1検出値が前記第1閾値よりも大きいと判断され,且つ,前記第3検出値が前記第3閾値よりも大きいと判断され,且つ,前記第2中間検出値が前記第2中間閾値よりも大きいと判断された場合に,前記第2同時入力信号を出力しない第2同時入力信号出力処理と,を実行するとよい。左右方向に配置された表面では,正面から背面に向かう方向と比較して,同時入力の際の指を配置し易い。そのため,左右方向では,第1表面と第3表面との間の第2中間表面に入力があった場合には,その検出値について第1表面および第3表面での検出値との大小関係にかかわらず,同時入力としない方が好ましい。

0012

また,本明細書に開示される入力装置は,前記第3電極から前記第1の方向に配置され,第4表面と,前記第4表面への物体の接触に応じて第4出力値を出力する電極である第4電極と,を有する第4入力部と,前記第3入力部と前記第4入力部との間に配置され,第3中間表面と,前記第3中間表面への物体の接触に応じて第3中間出力値を出力する電極である第3中間電極と,を有する第3中間入力部と,を備え,前記第1中間電極は,前記第3中間電極と電気的に接続されているとよい。第1中間電極を第3中間電極と共通利用することで,構成がシンプルになる。

0013

また,前記第1中間閾値は,前記第2中間閾値よりも大きいとよい。正面から背面に向かう方向の第1中間表面の入力検知に用いる第1中間閾値を,左右方向の第2中間表面の入力検知に用いる第2中間閾値よりも大きくすることで,正面から背面に向かう方向では第1中間表面でより強い接触があった場合に入力があったと判断されることから,第1中間表面への物体の接触による誤検知をより低減できる。

0014

また,前記第1検出値の,前記第1出力値に対する比である第1比と,前記第2検出値の,前記第2出力値に対する比である第2比と,は,前記第1中間検出値の,前記第1中間出力値に対する比である第1中間比よりも小さいとよい。第1中間電極の出力比を第1電極および第2電極の出力比よりも大きくすることで,第1中間電極への入力を高精度に検知できることから,誤入力の高精度の検知が図れる。

0015

また,本明細書に開示される入力装置は,前記第1入力部を挟んで前記第1の方向の前記第1中間入力部と反対側に配置され,第4中間表面と,前記第4中間表面への物体の接触に応じて第4中間出力値を出力する電極である第4中間電極と,を有する第4中間入力部と,前記第2入力部を挟んで前記第1の方向の前記第1中間入力部と反対側に配置され,第5中間表面と,前記第5中間表面への物体の接触に応じて第5中間出力値を出力する電極である第5中間電極と,を有する第5中間入力部と,を備え,前記制御部は,前記第4中間出力値に基づく検出値である第4中間検出値が,第4中間閾値よりも大きいか否かを判断する第3中間入力判断処理と,前記第5中間出力値に基づく検出値である第5中間検出値が,第5中間閾値よりも大きいか否かを判断する第4中間入力判断処理と,前記第1同時入力信号の出力条件を満たした場合,前記第3中間入力判断処理の判断結果と前記第4中間入力判断処理の検知結果を無効にする無効処理と,を実行するとよい。同時入力を行う場合,ユーザは指を離して入力する傾向にあり,同時入力対象の2つの表面よりも外側まで指がはみ出している可能性が高い。特に第1の方向では,指が外側にはみ出す傾向が強い。そのため,第1同時入力信号の出力条件を満たした場合には,同時入力対象の2つの表面よりも外側の第4中間表面および第5中間表面の検知結果を無効にする方が好ましい。

0016

また,前記第1入力部および前記第2入力部は,少なくとも電極,中間物,前記第1表面および前記第2表面を有するカバー,の順に積層構造で構成され,前記第1中間入力部は,少なくとも電極,前記中間物よりも誘電率の低い物体もしくは空気層,前記第1中間表面を有するカバー,の順に積層構造で構成されるとよい。第1入力部および第2入力部が,第1中間入力部と同じ構造であると,例えば第1表面への入力が,第2電極への入力検知に影響を与えやすい。そのため,隣り合う表面の相互間の入力の影響を低減するため,第1中間表面と第1中間電極との間に,誘電率が低い物体あるいは空気層を配置して,第1表面および第2表面への入力の検知精度を高める方が好ましい。

0017

上記画像形成装置の機能を実現するための制御方法コンピュータプログラム,および当該コンピュータプログラムを格納するコンピュータ読取可能な記憶媒体も,新規で有用である。

発明の効果

0018

本発明によれば,複数の入力部を有する入力装置であって,誤入力の抑制と,複数の入力部への同時入力の容易化と,の両立を図る技術が実現される。

図面の簡単な説明

0019

実施の形態にかかる複合機概略構成を示す図である。
実施の形態にかかる複合機の操作パネルの概略構成を示す図である。
図2に示した操作パネルの断面構成を示す図である。
図2に示した操作パネルの各電極の配置を示す図である。
実施の形態にかかる複合機の電気的構成を示すブロック図である。
同時入力の正常検知の概要を示す図である。
同時入力の誤検知の概要を示す図である。
実施の形態にかかる複合機の信号出力処理の手順を示すフローチャートである。
実施の形態にかかる複合機の入力判断処理の手順を示すフローチャートである。
第1の方向で同時入力を行う場合のユーザの指の配置を示す図である。
第2の方向で同時入力を行う場合のユーザの指の配置を示す図である。

実施例

0020

以下,本実施形態にかかる画像処理装置について,添付図面を参照しつつ詳細に説明する。本形態は,操作パネルを有する複合機(MFP:Multi Function Peripheral)に本発明を適用したものである。

0021

[MFPの構成]
本形態のMFP100は,図1に示すように,シートに画像を印刷する画像形成部1と,原稿の画像を読み取る画像読取部2とを備えている。画像形成部1の画像形成方式は,電子写真方式であっても,インクジェット方式であってもよい。また,カラー画像の形成が可能であっても,モノクロ画像専用であってもよい。画像読取部2も,カラー画像の読み取りが可能であっても,モノクロ読取専用であってもよい。

0022

また,MFP100は,動作状況の表示や入力操作の受け付けが可能な操作パネル40を備えている。具体的に,操作パネル40は,図2に示すように,物体の接触によって入力を受け付ける静電容量式スイッチからなる入力部50A,50B,50C,50D,50E,50Fと,液晶パネルからなる表示部41と,を備える。入力部50A,50B,50C,50D,50E,50Fのうち,入力を受け付ける面,すなわち物体との接触箇所を,それぞれ入力面45A,45B,45C,45D,45E,45Fとする。

0023

なお,本形態では,図2中の上下方向,すなわち操作パネル40の正面から背面に向かう方向を,第1の方向とし,図2中の左右方向,すなわち第1の方向に直交する方向を,第2の方向とする。また,説明の都合上,入力部50A,50B,50C,50D,50E,50Fを特定しない場合には,単に「入力部50」とする。入力部50は,第1入力部,第2入力部,第3入力部,および第4入力部の一例である。また,入力面45A,45B,45C,45D,45E,45Fを特定しない場合には,単に「入力面45」とする。入力面45は,第1表面,第2表面,第3表面,および第4表面の一例である。

0024

入力部50A,50B,50C,50D,50E,50Fは,第1の方向あるいは第2の方向に並べられる。具体的に操作パネル40では,入力部50A,入力部50B,および入力部50Cは,第2の方向の位置が同じである。そして,第1の方向において,入力部50A,入力部50B,入力部50Cの順に配置される。また,入力部50D,入力部50E,および入力部50Fは,第2の方向の位置が同じである。そして,第1の方向において,入力部50D,入力部50E,入力部50Fの順に配置される。さらに,入力部50Aと入力部50Dとは,第1の方向の位置が同じである。入力部50Bと入力部50Eとは,第1の方向の位置が同じである。入力部50Cと入力部50Fとは,第1の方向の位置が同じである。

0025

入力部50は,それぞれ,各種の機能の選択ボタンとして割り当てられる。入力部50の入力面45には,各入力部50に割り当てられた機能を示す記号や図柄が印刷される。なお,本形態は,6つの入力部50を備えているが,入力部50の数は6に限るものではなく,6よりも多くても少なくてもよい。

0026

図3は,図2中のA−Aの断面であって,入力部50A,50Bおよびその周辺の構成を示している。本形態では,図3中の上下方向,すなわち操作パネル40の厚さ方向を,第3の方向とする。

0027

操作パネル40は,基板42と,カバー49とを備える。そして,操作パネル40内の入力部50Aに相当する範囲では,基板42上に位置する電極43Aと,電極43Aとカバー49との間に位置するレンズ44Aと,が配置される。レンズ44Aは,基板42に設けられた不図示のバックライトの光を通過させて入力面45Aを発光させるために設けられる。また,操作パネル40内の入力部50Bに相当する範囲では,基板42上に位置する電極43Bと,電極43Bとカバー49との間に位置するレンズ44Bと,が配置される。不図示の他の入力部50C,50D,50E,50Fも,入力部50A,50Bと同様の構成を有している。入力部50に含まれる電極およびレンズについても,個々の入力部を特定しない場合には,それぞれ「電極43」,「レンズ44」とする。電極43は,第1電極,第2電極,第3電極,および第4電極の一例である。

0028

入力部50は,静電容量式スイッチであり,カバー49と,レンズ44と,入力面45Aに接触する接触物と,によって構成されるコンデンサの,静電容量に基づく電圧値を電極43から出力する。具体的に,入力部50には,入力面45から第3方向に,カバー49と,レンズ44と,電極43とが含まれ,カバー49の表面の一部である入力面45に,ユーザの指等の物体が接触した場合と,物体が接触していない場合とで,電極43から異なる電圧値を出力する。MFP100は,この電極43からの出力値が閾値を超えるか否かによって,入力部50への入力の有無を判断する。

0029

また,操作パネル40は,入力部50Aと入力部50Bとの間に,中間入力部51Xを有する。中間入力部51Xも,入力部50と同様に静電容量式スイッチであり,基板42上に中間電極46Xを備える。中間入力部51Xでは,カバー49の表面の一部である中間入力面48Xに,物体が接触した場合と,物体が接触していない場合とで,中間電極46Xから異なる電圧値を出力する。

0030

中間入力部51Xは,入力部50とは異なり,カバー49と中間電極46Xとの間にレンズを配置していない。そのため,中間入力部51Xは,カバー49と,空気層47と,中間入力面48Xに接触する接触物と,によって構成されるコンデンサの,静電容量に基づく電圧値を,中間電極46Xから出力する。中間入力部51Xでは,レンズよりも誘電率の低い空気層47を設けることで,入力部50Aと入力部50Bとの間での静電容量の干渉を抑制し,入力部50Aおよび入力部50Bへの入力の検知精度を高める。なお,空気層47以外であっても,入力部50のレンズ44よりも誘電率が低い物体であれば適用可能である。

0031

操作パネル40は,入力部50Aと入力部50Bとの間以外にも,各入力部間に中間入力部を配置している。具体的に操作パネル40は,図4に示すように,中間入力部51Xを,入力部50Aと入力部50Bとの間に配置するとともに,入力部50Dと入力部50Eとの間にも配置する。すなわち,入力部50Aと入力部50Bとの間に配置される中間入力部51Xの中間電極46Xと,入力部50Dと入力部50Eとの間に配置される中間入力部51Xの中間電極46Xと,は一体であり,電気的に接続される。

0032

また,操作パネル40は,中間入力部51Yを,入力部50Bと入力部50Cとの間,および入力部50Eと入力部50Fとの間に配置する。また,中間入力部51Zを,入力部50Aと入力部50Dとの間,入力部50Bと入力部50Eとの間,および入力部50Cと入力部50Fとの間に配置する。中間入力部51Yおよび中間入力部51Zは,中間入力部51Xと同様の構成を有する。

0033

なお,説明の都合上,中間入力部51X,51Y,51Zを特定しない場合には,単に「中間入力部51」とする。中間入力部51は,第1中間入力部,第2中間入力部,第3中間入力部,第4中間入力部,および第5中間入力部の一例である。中間入力部51に含まれる中間入力面および中間電極についても,個々を特定しない場合には,それぞれ「中間入力面48」,「中間電極46」とする。中間入力面48は,第1中間表面,第2中間表面,第3中間表面,第4中間表面,および第5中間表面の一例である。中間電極46は,第1中間電極,第2中間電極,第3中間電極,第4中間電極,および第5中間電極の一例である。

0034

また,操作パネル40は,図4に示したように,入力部50および中間入力部51への入力を制御する入力制御部60を備えている。入力制御部60は,各入力部50A,50B,50C,50D,50E,50Fが有する電極43A,43B,43C,43D,43E,43F,および各中間入力部51が有する中間電極46X,46Y,46Zと電気的に接続されており,各電極からの出力値の変化を検知する。入力制御部60は,静電容量式スイッチ用のIC(IntegratedCircuit)等が該当する。

0035

なお,図4中,中間入力部51Xの中間電極46Xと,中間入力部51Zの中間電極46Zと,が重なっているが,当該重複位置において,中間電極46Xと中間電極46Zとは,第3の方向の位置が異なっており,両者は電気的に接続されていない。中間電極46Yと中間電極46Zとの位置関係も同様である。

0036

続いて,本形態のMFP100の電気的構成について説明する。本形態のMFP100は,図5に示すように,CPU31と,ROM32と,RAM33と,NVRAM(Non Volatile RAM)34と,を有するコントローラ30を備えている。また,MFP100は,画像形成部1と,画像読取部2と,操作パネル40と,通信インターフェース37とを備え,これらがCPU31によって制御される。なお,図5中のコントローラ30は,CPU31等,MFP100の制御に利用されるハードウェアを纏めた総称であって,実際にMFP100に存在する単一のハードウェアを表すとは限らない。

0037

ROM32には,MFP100を制御するための制御プログラムであるファームウェアや各種設定,初期値等が記憶されている。RAM33は,各種制御プログラムが読み出される作業領域として,あるいは画像データを一時的に記憶する記憶領域として利用される。NVRAM34も,MFP100にて用いられる各種の情報を記憶する記憶領域として利用される。

0038

CPU31は,ROM32から読み出した制御プログラムや各種センサから送られる信号に従って,その処理結果をRAM33またはNVRAM34に記憶させながら,MFP100の各構成要素を制御する。

0039

通信インターフェース37は,外部デバイスとの通信を可能にするハードウェアである。具体的な通信インターフェース37としては,例えば,有線LANインターフェース無線LANインターフェースシリアル通信インターフェースが該当する。また,ファクシミリ通信を可能にするための電話回線インターフェースであってもよい。

0040

MFP100は,画像読取部2にて読み取られた原稿の画像データを,通信インターフェース37を介して外部デバイスに送信できる。また,MFP100は,画像形成部1に画像を形成させる印刷ジョブ,あるいは画像読取部2に画像を読み取らせる読取ジョブ,あるいはその両方を行わせるコピージョブを,通信インターフェース37を介して外部デバイスから受信できる。

0041

操作パネル40は,メッセージや各種の設定の表示およびユーザからの各種の情報の入力を可能にするハードウェアであり,図1に示したようにMFP100の外装に設けられる。操作パネル40は,前述したように,表示部41と,入力部50と,中間入力部51と,入力制御部60とを備えている。入力制御部60は,制御部の一例である。なお,CPU31あるいはコントローラ30が制御部の例であってもよい。

0042

[操作パネルの動作の概要]
続いて,操作パネル40が,入力部50にて入力を検知した場合の動作について説明する。特に,複数の入力部50にて同時に入力を検知した場合の動作について説明する。

0043

図6は,入力部50Bの入力面45Bにユーザの指91による接触があり,入力部50Cの入力面45Cにユーザの指92による接触があった状態を示している。この状態では,2本の指91,92がそれぞれカバー49の入力面45Bおよび入力面45Cと接触しており,ユーザが同時入力を行ったと推測できる。

0044

この場合,入力部50Bおよび入力部50Cの静電容量が変化し,電極43Bおよび電極43Cの出力値が変化する。一方,入力部50Aの入力面45Aおよび中間入力部51X,51Yの中間入力面48X,48Yには,ユーザの指91,92が接触していないため,静電容量が変化せず,電極43A,中間電極46X,および中間電極46Yの出力値が変化しない。あるいは変化してもその変化量が少ない。そのため,各電極と電気的に接続する入力制御部60は,入力部50Bと入力部50Cへの同時入力があったと判断できる。

0045

一方,図7は,入力部50Bの入力面45B,中間入力部51Yの中間入力面48Y,および入力部50Cの入力面45C,のそれぞれにユーザの指91による接触があった状態を示している。この状態では,1本の指91でカバー49の入力面45B,中間入力面48Y,および入力面45Cと接触しており,すなわち1本の指91が入力部50の入力面45ないし中間入力部51の中間入力面48を跨いで接触しており,ユーザが入力部50Bへの入力を行ったのか,入力部50Cへの入力を行ったのか,を推測できない。少なくともこの場合は,ユーザは同時入力を行っていない。

0046

この場合,図6の場合と同様に,入力部50Bおよび入力部50Cの静電容量が変化し,電極43Bおよび電極43Cの出力値が変化するものの,図6の場合と異なり,その間に位置する中間入力部51Yの静電容量も変化し,中間電極46Yの出力値も変化することになる。そのため,本形態のMFP100では,電極43および中間電極46からの出力値を取得する入力制御部60において,隣り合う入力部50で同時の入力を検知した場合に,その間に位置する中間入力部51への入力の有無によって,同時入力があったか否かを判断する。

0047

[信号出力処理]
続いて,MFP100において,上述した操作パネル40の入力判断を実現する,信号出力処理の手順について,図8のフローチャートを参照しつつ説明する。信号出力処理は,100ms間隔等,所定の間隔ごとに,入力制御部60によって実行される。

0048

信号出力処理では,入力制御部60は先ず,各入力部50および各中間入力部51の入力の有無を判断する入力判断処理を実行する(S101)。入力判断処理の詳細については,図9のフローチャートを参照しつつ説明する。

0049

入力判断処理では,入力制御部60は先ず,入力部50Aにおける電極43Aからの出力値を増幅させた値である検出値を取得する(S201)。また,入力判断処理では,入力制御部60は,入力部50Aに対する入力の有無を判断するための閾値を取得する(S202)。S201とS202とは,逆順であっても同時であってもよい。なお,入力部50における電極43からの出力値を増幅させる増幅率や閾値は,あらかじめ入力制御部60に記憶されている。

0050

S202の後,入力制御部60は,S201で取得した検出値がS202で取得した閾値よりも大きいか否かを判断する(S203)。S203は,第1入力判断処理,第2入力判断処理,および第3入力判断処理の一例である。本形態では,入力部50の入力面45Aに物体が接触している場合,物体が接触していない場合と比較して,電極43Aからの出力値が大きくなる。そこで,入力制御部60は,検出値が閾値よりも大きい場合は(S203:YES),入力部50Aに入力が有ると判断し(S204),検出値が閾値よりも大きくない場合は(S203:NO),入力部50Aに入力が無いと判断する(S205)。

0051

S204あるいはS205の後,入力制御部60は,入力の有無が判断されていない未判断の入力部50が有るか否かを判断する(S206)。未判断の入力部50が有る場合(S206:YES),S201に移行し,入力制御部60は,未判断の入力部50の1つについて,入力の有無を判断する。なお,入力部50の入力の判断は,どの入力部50から行ってもよいし,複数の入力部50について同時に行ってもよい。また,各入力部50に対する閾値は,入力部50ごとに異なってもよいし,同じであってもよい。本形態では,共通の1つの閾値を用いる。

0052

未判断の入力部50が無い場合(S206:NO),入力制御部60は,中間入力部51Xにおける中間電極46Xからの出力値を増幅させた値である中間検出値を取得する(S221)。中間入力部51の出力値の増幅率は,入力部50の出力値の増幅率と異なる。MFP100では,中間入力部51のカバー49と中間電極46との間に空気層47を用いていることから,ユーザの指が中間入力面48Xに接触した際の出力値が入力部50と比較して小さい。また,中間入力部51は,誤入力の検知に用いることから,高感度であることが望ましい。そこで,中間入力部51の出力比を入力部50の出力比よりも大きくする。なお,出力比は,検出値の出力値に対する比である。中間入力部51の出力値の増幅率も,あらかじめ入力制御部60に記憶されている。

0053

また,入力判断処理では,入力制御部60は,中間入力部51Xに対する入力の有無を判断するための中間閾値を取得する(S222)。S221とS222とは,逆順であっても同時であってもよい。なお,中間閾値も,あらかじめ入力制御部60に記憶されている。

0054

S222の後,入力制御部60は,S221で取得した中間検出値がS222で取得した中間閾値よりも大きいか否かを判断する(S223)。S223は,第1中間入力判断処理,第2中間入力判断処理,第3中間入力判断処理,および第4中間入力判断処理の一例である。中間入力部51Xでも,中間入力面48Xに物体が接触している場合,物体が接触していない場合と比較して,中間電極46Xからの出力値が大きくなる。そこで,入力制御部60は,中間検出値が中間閾値よりも大きい場合は(S223:YES),中間入力部51Xに入力が有ると判断し(S224),中間検出値が中間閾値よりも大きくない場合は(S203:NO),中間入力部51Xに入力が無いと判断する(S225)。

0055

S224あるいはS225の後,入力制御部60は,入力の有無が判断されていない未判断の中間入力部51が有るか否かを判断する(S226)。未判断の中間入力部51が有る場合(S226:YES),S221に移行し,入力制御部60は,未判断の中間入力部51の1つについて,入力の有無を判断する。なお,中間入力部51の入力の判断は,どの中間入力部51から行ってもよいし,複数の中間入力部51の入力の有無を同時に判断してもよい。また,各中間入力部51に対する中間閾値は,中間入力部51ごとに異なってもよいし,同じであってもよい。本形態では,共通の1つの中間閾値を用いる。また,入力部50の閾値と,中間入力部51の中間閾値とは,同じであっても異なっていてもよい。

0056

未判断の中間入力部51が無い場合(S226:NO),入力制御部60は,入力判断処理を終了し,信号出力処理に戻る。これにより,入力制御部60は,各入力部50および各中間入力部51の入力の有無を把握する。なお,入力部50に関する判断(S201〜S206)と,中間入力部51に関する判断(S221〜S226)とは,逆順であっても同時であってもよい。

0057

図8の説明に戻り,S101の後,入力制御部60は,入力が有ると判断されている入力部50が有るか否かを判断する(S102)。入力が有ると判断されている入力部50が1つも無い場合(S102:NO),入力制御部60は,信号出力処理を終了する。なお,入力部50への入力が無い旨の信号を出力してもよい。入力制御部60から出力された信号は,コントローラ30あるいはCPU31に入力され,MFP100の各種の制御に用いられる。

0058

入力が有ると判断されている入力部50が1つでも有る場合(S102:YES),入力制御部60は,隣り合う入力部50でともに入力が有る組合せが有るか否かを判断する(S111)。

0059

隣り合う入力部50でともに入力が有る組合せが無い場合(S111:NO),すなわち入力が有る入力部50が1つの場合や,入力が有る入力部50が複数であってもそれらが隣り合っていない場合,入力制御部60は,入力が有る入力部50に隣接する中間入力部51のうち,入力が有ると判断されている中間入力部51が有るか否かを判断する(S112)。図4を参照すれば,例えば,入力が有る入力部50が入力部50Aであれば,中間入力部51X,51Zが,隣接する中間入力部51となる。また,入力が有る入力部50が入力部50Bであれば,中間入力部51X,51Y,51Zが,隣接する中間入力部51となる。

0060

入力が有る入力部50に隣接する中間入力部51のうち,入力が有ると判断されている中間入力部51が無い場合(S112:NO),物体が入力部50の入力面45にのみ接触しており,正確な入力が行われていると見做すことができる。そのため,入力制御部60は,入力が有ると判断された入力部50について入力が有る旨の信号である第1入力信号を出力する(S113)。S112でNOとなった際に実行されるS113は,第1入力信号出力処理の一例である。S113の後,信号出力処理を終了する。

0061

入力が有る入力部50に隣接する中間入力部51のうち,入力が有ると判断されている中間入力部51が有る場合(S112:YES),物体が入力部50の入力面45の他に中間入力部51の中間入力面48にはみ出して接触しており,正確な入力が行われていない可能性が高い。そのため,入力制御部60は,入力を無効にする(S151)。なお,入力部50への入力が無い旨の信号あるいは入力部50への入力を無効にした旨の信号を出力してもよい。S112でYESとなった際にS113を実行しない手順は,第1入力信号出力処理の一例である。S151の後,信号出力処理を終了する。

0062

隣り合う入力部50でともに入力が有る組合せが有る場合(S111:YES),入力制御部60は,隣り合う入力部50が第1の方向,すなわちユーザにとって操作パネル40の正面から背面に向かう方向,で隣り合うか否かを判断する(S121)。

0063

第1の方向での同時入力を行う場合,図10に示すように,ユーザは,2本の指を前後に重ねて配置しなければならず,各入力部50への正確な入力が難しい。そのため,中間入力部51の中間入力面48への接触等,誤入力が生じ易い。一方,第2の方向での同時入力を行う場合,図11に示すように,ユーザは,2本の指を左右に離して配置することができ,各入力部50への正確な入力が期待できる。つまり,同時入力の組合せの方向によって入力し易さが異なるため,第2の方向の組合せの同時入力の判断を,第1の方向の組合せよりも厳格に行う方が好ましい。

0064

そこで,第1の方向ではない場合(S121:NO),第2の方向となることから,入力制御部60は,入力部50が隣り合っていない場合と同等の処理を適用する。すなわち,入力制御部60は,入力が有る入力部50に隣接する中間入力部51のうち,入力が有ると判断されている中間入力部51が有るか否かを判断する(S122)。

0065

入力が有る入力部50に隣接する中間入力部51のうち,入力が有ると判断されている中間入力部51が無い場合(S122:NO),入力制御部60は,入力が有ると判断された2つの入力部50に同時入力が有る旨の信号である同時入力信号を出力する(S123)。S122でNOとなった際に実行されるS123は,第2同時入力信号出力処理の一例である。S123の後,信号出力処理を終了する。

0066

入力が有る入力部50に隣接する中間入力部51のうち,入力が有ると判断されている中間入力部51が有る場合(S122:YES),入力部50に正確に入力されていない可能性が高い。そのため,入力制御部60は,入力を無効にする(S151)。S122でYESとなった際にS123を実行しない手順は,第2同時入力信号出力処理の一例である。S151の後,信号出力処理を終了する。

0067

一方,第1の方向である場合(S121:YES),入力制御部60は,入力が有ると判断された隣り合う入力部50の間に位置する中間入力部51に,入力が有るか否かを判断する(S131)。

0068

隣り合う入力部50の間に位置する中間入力部51に入力が無い場合(S131:NO),隣り合う入力部50の間で2本の指を離して入力したと見做すことができる。すなわち,同時入力をユーザが望んでいると見做すことができる。一方で,隣り合う入力部50の間で指を離したとしても,そのことによって第1の方向の反対側の中間入力部の中間入力面48に接触してしまう可能性もある。そのため,入力制御部60は,入力が有ると判断された隣り合う入力部50に第1の方向で隣接する中間入力部51の入力を無効にする(S132)。S132は,無効処理の一例である。S132の後,同時入力信号を出力する(S123)。S123の後,信号出力処理を終了する。

0069

図4を参照すれば,例えば,隣り合う入力部50が入力部50A,50Bであれば,隣り合う入力部50A,50Bの間に位置する中間入力部51が中間入力部51Xであり,隣り合う入力部50A,50Bに第1の方向で隣接する中間入力部51が中間入力部51Yとなる。また,例えば,隣り合う入力部50が入力部50E,50Fであれば,隣り合う入力部50E,50Fの間に位置する中間入力部51が中間入力部51Yであり,隣り合う入力部50E,50Fに第1の方向で隣接する中間入力部51が中間入力部51Xとなる。なお,S132では,第1の方向に隣接する中間入力部51のみを無効にしているが,第2の方向に隣接する中間入力部51も無効にしてもよい。

0070

隣り合う入力部50の間に位置する中間入力部51に入力が有る場合(S131:YES),入力制御部60は,S111にて隣り合う入力部50での入力が有ると判断された2つの入力部50の検出値がともに,S131にて入力が有ると判断された当該2つの入力部50の間に位置する中間入力部51の中間検出値よりも大きいか否かを判断する(S141)。S141は,検出値判断処理の一例である。

0071

2つの入力部50の検出値がともに,当該2つの入力部50の間に位置する中間入力部51の中間検出値よりも大きい場合(S141:YES),当該2つの入力部50の入力面45にそれぞれユーザの指が接触し,その一部がはみ出して中間入力部51の中間入力面48に接触した状態であり,中間検出値が2つの入力部の検出値よりも低くなっている可能性が高い。すなわち,同時入力をユーザが望んでいると見做すことができる。そのため,入力制御部60は,入力が有ると判断された隣り合う入力部50に第1の方向で隣接する中間入力部51の入力を無効とし(S132),同時入力信号を出力する(S123)。S141でYESとなった際に実行されるS123は,第1同時入力信号出力処理の一例である。S123の後,信号出力処理を終了する。

0072

一方,2つの入力部50の検出値の少なくとも一方が,当該2つの入力部50の間に位置する中間入力部51の中間検出値よりも大きくない場合(S141:NO),ユーザの指が隣り合う入力部50と,その中間入力部51とに跨って接触した状態である可能性が高く,そのことから,3つの入力部の中心である中間入力部51での検出値が最も高くなっている可能性が高い。すなわち,同時入力をユーザが望んでいる可能性は低い。そのため,入力制御部60は,同時入力とせず,入力を無効にする(S151)。S141でNOとなった際にS123を実行しない手順は,第1同時入力信号出力処理の一例である。S151の後,信号出力処理を終了する。

0073

以上詳細に説明したようにMFP100の操作パネル40では,隣り合う入力部50と,それらの中間に位置する中間入力部51との,全てに入力があった場合に,当該隣り合う入力部50のそれぞれの検出値と,それらの中間に位置する中間入力部51の中間検出値とを比較する。そして,当該2つの入力部50の検出値がともに中間入力部51の検出値よりも大きい場合,入力制御部60は,同時入力信号を出力する。一方,中間入力部51の中間検出値の方が大きい場合,入力制御部60は,同時入力とせず,同時入力信号を出力しない。すなわち,MFP100の操作パネル40は,隣り合う入力部50と,それらの中間に位置する中間入力部51とで物体の接触による入力を検知した場合に,各検出値を比較することで,同時入力の有無を好適に判断できる。

0074

なお,本実施の形態は単なる例示にすぎず,本発明を何ら限定するものではない。したがって本発明は当然に,その要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良,変形が可能である。例えば,本発明を適用する入力装置は,画像処理装置が有する操作パネルに限るものではなく,操作パネル等の入力装置を備えるものであれば適用可能である。

0075

また,実施の形態では,中間入力部51と入力部50とでは,空気層47かレンズ44かによって構成が異なっているが,同じ構成であってもよい。例えば,中間入力部51も入力部50と同じレンズを備え,中間入力部51と入力部50との僅かな隙間に空気層を備える構成であってもよい。また,例えば,中間入力部51は,入力部50よりも誘電率の低い材質のレンズを備える構成であってもよい。

0076

また,実施の形態では,第1の方向に隣り合う入力部50と,第2の方向に隣り合う入力部50との両方の間にそれぞれ中間入力部51を配置しているが,いずれか一方のみであってもよい。また,実施の形態では,第1の方向に隣り合う入力部50間の中間入力部51と,第2の方向に隣り合う入力部50間の中間入力部51とが別体であるが,全ての中間入力部51がつながって一体であってもよい。

0077

また,実施の形態では,入力制御部60が各電極の出力値を取得し,入力制御部60によって同時入力か否かを判断し,その結果をコントローラ30あるいはCPU31に送信しているが,コントローラ30あるいはCPU31が各電極の出力値を取得し,コントローラ30あるいはCPU31が同時入力か否かを判断してもよい。

0078

また,実施の形態では,操作パネル40の正面から背面に向かう方向を第1の方向としているが,これに限るものではない。例えば,図2に示したように入力部50の表面に記号や図柄が付されている場合,記号や図柄の表記に従って下から上に向かう方向を第1の方向としてもよい。

0079

また,実施の形態に開示されている処理は,単一のCPU,複数のCPU,ASICなどのハードウェア,またはそれらの組み合わせで実行されてもよい。また,実施の形態に開示されている処理は,その処理を実行するためのプログラムを記録した記録媒体,または方法等の種々の態様で実現することができる。

0080

40操作パネル
43電極
44レンズ
45入力面
46中間電極
47空気層
48 中間入力面
49カバー
50 入力部
51 中間入力部
60入力制御部
100MFP

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