図面 (/)

技術 車両の運転支援装置

出願人 株式会社SUBARU
発明者 鷹左右康
出願日 2015年1月30日 (5年4ヶ月経過) 出願番号 2015-016714
公開日 2016年8月8日 (3年10ヶ月経過) 公開番号 2016-143137
状態 特許登録済
技術分野 駆動装置の関連制御、車両の運動制御 乗員・歩行者の保護 交通制御システム
主要キーワード 相手側車両 外界環境 退避場所 固定設備 退避制御 車両一台分 通過車両数 リヤビューカメラ
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2016年8月8日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (6)

課題

対面通行でのすれ違いが困難な狭路区間を通過する優先順位交通状況に応じた優先順位として、円滑な通行の実現を図る。

解決手段

狭路区間で対向車両が有る場合、自車両の後続車両数、相手車両の後続車両数を取得し(S3)、退避ポイントへの到達時間を算出し(S4,S5)、狭路区間及び退避場所の形状、退避ポイントへの到達時間、後続車両数等に基づいて狭路区間を通過する車両の優先順位を決定する(S6)。自車両の優先順位が相手車両の優先順位よりも低い場合、自車両を通過ポイントに移動させて相手車両側が狭路区間を通過して退避ポイントでのすれ違いが終了するまで待機し(S8,S9)、相手車両側のすれ違いが終了した後、狭路区間を通過するための走行制御処理を行う(S11)。一方、自車両の優先順位が相手車両の優先順位よりも高い場合には、狭路区間を通過するための走行制御処理を行う(S11)。

概要

背景

近年、自動車等の車両においては、運転者運転操作に対して自車両の外部環境の認識結果に基づく自動運転を含む運転支援制御に係る技術が開発、実用化されている。このような運転支援の一つして、狭路での車両の安全且つスムーズな通行を可能とする技術がある。

例えば、特許文献1には、車両の車体情報道路状況とに基づいてすれ違い位置及びそのすれ違い位置におけるすれ違いの容易度合いを算定し、算定したすれ違いの容易度合いと運転者のすれ違い操作に関する運転技量とに基づいて、最も容易なすれ違い位置とすれ違い方法とを決定して運転者に報知する運転支援システムが開示されている。

概要

対面通行でのすれ違いが困難な狭路区間を通過する優先順位交通状況に応じた優先順位として、円滑な通行の実現をる。狭路区間で対向車両が有る場合、自車両の後続車両数、相手車両の後続車両数を取得し(S3)、退避ポイントへの到達時間を算出し(S4,S5)、狭路区間及び退避場所の形状、退避ポイントへの到達時間、後続車両数等に基づいて狭路区間を通過する車両の優先順位を決定する(S6)。自車両の優先順位が相手車両の優先順位よりも低い場合、自車両を通過ポイントに移動させて相手車両側が狭路区間を通過して退避ポイントでのすれ違いが終了するまで待機し(S8,S9)、相手車両側のすれ違いが終了した後、狭路区間を通過するための走行制御処理を行う(S11)。一方、自車両の優先順位が相手車両の優先順位よりも高い場合には、狭路区間を通過するための走行制御処理を行う(S11)。

目的

本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、対面通行でのすれ違いが困難な狭路区間を通過する優先順位を交通状況に応じた優先順位として、円滑な通行の実現を図ることのできる車両の運転支援装置を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

この技術が所属する分野

ライセンス契約や譲渡などの可能性がある特許掲載中! 開放特許随時追加・更新中 詳しくはこちら

請求項1

自車両と他車両との対面通行でのすれ違いが困難な狭路区間に係る狭路情報を、すれ違い可能な退避ポイントを含めて取得する狭路情報取得部と、自車両の後方に続いて走行する後続車両車両数を検出する後続車両検出部と、自車両と他車両との間で、少なくとも前記退避ポイントへの到達時間及び前記後続車両の車両数に係る情報を交換する狭路通行情報伝達部と、前記退避ポイントへの到達時間と前記後続車両の車両数とに基づいて、自車両側対向車両側との前記狭路区間を通過する優先順位を決定する優先順位決定部と、自車両の前記優先順位が他車両よりも低い場合、自車両を前記退避ポイントに移動させて停車させるための加減速制御及び操舵制御を含む走行制御を実行し、自車両の前記優先順位が他車両よりも高い場合には、前記狭路区間を通過するための加減速制御及び操舵制御を含む走行制御を実行する狭路通行制御部とを備えることを特徴とする車両の運転支援装置

請求項2

前記狭路通行情報伝達部は、自車両と対向車両との間の車車間通信を用いて情報交換を行うことを特徴とする請求項1記載の車両の運転支援装置。

請求項3

前記狭路通行情報伝達部は、自車両と他車両との間の情報交換に加えて、自車両の運転者に前記狭路区間の通行に係る情報を提示することを特徴とする請求項1又は2記載の車両の運転支援装置。

技術分野

0001

本発明は、車両同士のすれ違いが困難な狭路における円滑な通行を実現する車両の運転支援装置に関する。

背景技術

0002

近年、自動車等の車両においては、運転者運転操作に対して自車両の外部環境の認識結果に基づく自動運転を含む運転支援制御に係る技術が開発、実用化されている。このような運転支援の一つして、狭路での車両の安全且つスムーズな通行を可能とする技術がある。

0003

例えば、特許文献1には、車両の車体情報道路状況とに基づいてすれ違い位置及びそのすれ違い位置におけるすれ違いの容易度合いを算定し、算定したすれ違いの容易度合いと運転者のすれ違い操作に関する運転技量とに基づいて、最も容易なすれ違い位置とすれ違い方法とを決定して運転者に報知する運転支援システムが開示されている。

先行技術

0004

特開2008−217079号公報

発明が解決しようとする課題

0005

しかしながら、特許文献1に開示されている運転支援では、すれ違いポイントを通過する優先順位を、車両の運転者の運転技量を評価して一義的に決定するようにしているため、交通状況如何によっては、却って円滑な通行を妨げる要因となる虞がある。

0006

本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、対面通行でのすれ違いが困難な狭路区間を通過する優先順位を交通状況に応じた優先順位として、円滑な通行の実現を図ることのできる車両の運転支援装置を提供することを目的としている。

課題を解決するための手段

0007

本発明の一態様による車両の運転支援装置は、自車両と他車両との対面通行でのすれ違いが困難な狭路区間に係る狭路情報を、すれ違い可能な退避ポイントを含めて取得する狭路情報取得部と、自車両の後方に続いて走行する後続車両車両数を検出する後続車両検出部と、自車両と他車両との間で、少なくとも前記退避ポイントへの到達時間及び前記後続車両の車両数に係る情報を交換する狭路通行情報伝達部と、前記退避ポイントへの到達時間と前記後続車両の車両数とに基づいて、自車両側対向車両側との前記狭路区間を通過する優先順位を決定する優先順位決定部と、自車両の前記優先順位が他車両よりも低い場合、自車両を前記退避ポイントに移動させて停車させるための加減速制御及び操舵制御を含む走行制御を実行し、自車両の前記優先順位が他車両よりも高い場合には、前記狭路区間を通過するための加減速制御及び操舵制御を含む走行制御を実行する狭路通行制御部とを備える。

発明の効果

0008

本発明によれば、対面通行でのすれ違いが困難な狭路区間を通過する優先順位を交通状況に応じた優先順位とすることができ、円滑な通行を実現することが可能となる。

図面の簡単な説明

0009

車両の運転支援装置の構成図
狭路区間において自車両側が待機する例を示す説明図
狭路区間において相手車両側が待機する例を示す説明図
自車両側に一時的な障害物が存在する狭路区間を示す説明図
狭路区間通行制御処理フローチャート

実施例

0010

以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。図1において、符号1は自動車等の車両(自車両)であり、この自車両1に、運転者の運転操作に対して自車両の外部環境の認識結果に基づく自動運転を含む運転支援制御を実行する運転支援装置2が搭載されている。運転支援装置2は、自車両1の外部環境情報を取得するための各種デバイスを備え、また、自車両1の運転状態を検出する各種センサ類からの信号が入力される。

0011

本実施の形態においては、運転支援装置2は、外界環境センシングするためのデバイスとして、車両1の前方の物体を3次元位置を検出するステレオカメラユニット3、車両1の前側方の物体を検出する側方レーダユニット4、車両1の後方の物体を検出するマイクロ波等による後方レーダユニット5を備え、更に、高精細地図データベースを備えたナビゲーションユニット6、路車間通信車車間通信等のインフラ通信によって交通情報を取得する交通情報通信ユニット7を備えている。

0012

ステレオカメラユニット3は、例えば、車室内上部のフロントウィンドウ内側のルームミラー近傍に設置される左右2台のカメラ3a.3bで構成されるステレオカメラを主としている。左右2台のカメラ3a,3bは、CCDやCMOS等の撮像素子を有するシャッタ同期のカメラであり、所定の基線長で固定されている。このステレオカメラユニット3には、左右のカメラ3a,3bで撮像した一対の画像をステレオ画像処理して、先行車両等の前方の物体の実空間における3次元位置情報を取得する画像処理部が一体的に備えられている。物体の3次元位置は、ステレオ画像処理によって得られる物体の視差データ画像座標値とから、例えば、ステレオカメラの中央真下の道路面原点として、車幅方向をX軸、車高方向をY軸、車長方向距離方向)をZ軸とする3次元空間の座標値に変換される。

0013

側方レーダユニット4は、自車両周辺に存在する比較的近距離の物体を検出する近接レーダであり、例えば、フロントバンパの左右コーナー部に設置され、マイクロ波や高帯域ミリ波等のレーダ波を外部に送信して物体からの反射波を受信し、ステレオカメラユニット3の視野外となる自車両の前側方に存在する物体までの距離や方位を測定する。また、後方レーダユニット5は、例えば、リヤバンパの左右コーナー部に設置され、同様にレーダ波を外部に送信して物体からの反射波を受信し、自車両後方から後側方にかけて存在する物体までの距離や方位を測定する。

0014

尚、後方物体は、リヤビューカメラを用いた画像認識、或いは画像認識と他のセンシングデバイスとのセンサフュージョンによって検出するようにしても良い。

0015

ナビゲーションユニット6は、交差点信号機等の位置、道路車線数、道路の曲率半径制限速度追い越し禁止区間等の走行環境に係る高精細の地図情報を地図データベースに保有し、GPS等によって測位した自車両の位置をディスプレイに表示すると共に、これらの情報を自動運転の制御用データとして出力する。また、交通情報通信ユニット7は、ステレオカメラユニット3、側方レーダユニット4、後方レーダユニット5からは見通せない(センシングできない)エリア交差道路等の交通情報を、道路付帯設備を介した路車間通信や他車両との車車間通信によって取得する。

0016

尚、交通情報通信ユニット7は、専用の装置としても良いが、ナビゲーションユニット6と一体的に設けるようにしても良い。

0017

一方、自車両1の運転状態を検出するセンサ類としては、車速を検出する車速センサ10、操舵角を検出する操舵角センサ11、加速度を検出するGセンサ12等がある。運転支援装置2は、各ユニット4〜6で取得した自車両1を取り巻く交通環境情報と、車速センサ10や操舵角センサ11やGセンサ12等の各種センサ類で検出した自車両1の運転状態情報とに基づいて、車両1の運転支援制御を実行する。

0018

運転支援装置2による運転支援制御は、先行車両に対する追い越し、車線維持高速道路自動合流等を含む適応走行制御、障害物の自動回避制御、標識及び信号検知による一時停止交差点通過制御、異常発生時の路肩への緊急退避制御、対面通行のすれ違いが困難な狭路区間の通行制御等がある。狭路区間の通行制御は、自車両と相手車両(対向車両)との対面通行のすれ違いが困難な狭路区間において、自車両と相手車両との走行状況を把握し、円滑な通行を可能とする。本実施の形態においては、車車間通信を用いて互いの走行状況に係る情報を取得して、自車両と相手車両とのどちらの車両が先に狭路区間を通過するかの優先順位を決定して自動で譲り合いを行うことで、円滑な通行を実現する。

0019

以下、運転支援装置2による狭路区間通行制御について説明する。ここでの狭路区間は、対向通行でのすれ違いが困難な区間を対象としており、自車両と相手車両(対向車両)とが相互に情報交換することにより、優先順位が低い側の車両がすれ違い可能な場所で待機し、優先順位の高い側の車両が狭路区間を通過した後、優先順位の低い側の車両が狭路区間を通過する。運転支援装置2は、このような狭路区間通行制御に係る機能部として、狭路情報取得部20、後続車両検出部30、優先順位決定部40、狭路通行制御部50、狭路通行情報伝達部60を備えている。

0020

狭路情報取得部20は、ナビゲーションユニット6からの地図情報を主として、ステレオカメラユニット3、側方レーダユニット4、後方レーダユニット5、ナビゲーションユニット6、交通情報通信ユニット7からの情報を加え、対面通行でのすれ違いが困難な狭路区間に係る情報を取得する。自車両がこれから進行する道路に狭路区間が存在し、この狭路区間に向かって進行する対向車両が検出された場合、狭路区間の形状(地形上の狭隘路電柱等の固定設備による狭路区間、一時的な駐車車両による狭路区間)、狭路区間の手前のすれ違い可能な地点までの距離、すれ違い可能な場所の形状(幅及び長さ;退避可能な車両数)等の情報を取得する。これらの情報は、狭路通行情報伝達部60から車車間通信を介して相手車両と情報交換される。

0021

後続車両検出部30は、狭路区間が存在し、狭路区間に向かって進行する対向車両が検出された場合、ナビゲーションユニット6及び交通情報通信ユニット7からの情報を主として、後方レーダユニット5及び側方レーダユニット4による情報を適宜加え、自車両の後方に続いて走行する後続車の車両数を検出する。後続車両数の情報は、狭路通行情報伝達部60から車車間通信を介して相手車両に送信され、また、相手車両側から後続車両数の情報が受信される。

0022

優先順位決定部40は、狭路区間及び通過車両に係る情報に基づいて、狭路区間をどちらが優先的に通行するかを決定する。相手車両よりも自車両の優先順位が高い場合、車車間通信を介して相手車両に退避ポイントへの移動及び停車を要請し、相手車両が許諾応答を返したとき、狭路通行制御部50に加減速及び操舵制御を含む走行制御の実行を指示して狭路区間を通行する。逆に、相手車両よりも自車両の優先順位が低い場合には、すれ違い可能な地点を退避ポイントとして、狭路通行制御部50に退避ポイントへ移動して停車する加減速及び操舵制御を含む走行制御の実行を指示するとともに、車車間通信を介して相手車両に狭路区間の優先的な通行が可能であることを通知する。

0023

狭路通過の優先順位は、狭路区間の形状を考慮して決定され、狭路区間が地形上の狭路区間或いは電柱等の固定設備によって形成される狭路区間である場合には、狭路区間の通過車両数や退避ポイントまでの到達時間に基づいて優先順位を決定する。具体的には、自車両側や対向車両側における後続車両の台数を示す車両数n1,n2、各車両から退避ポイントまでの距離L1,L2、各車両の速度V1,V2を用いて、以下の(1)式に示すような後続車両比N、(2)式に示すような到達時間比Kを求め、これらの後続車両比N、到達時間比Kに基づいて、狭路通過の優先順位を決定する。但し、n,L,Vにおける添え字1は自車両側、添え字2は相手車両側を示し、また、便宜上、車両数n1,n2は後続車両の数に自身を加算した車両数とする(N≠0)。
N=n1/n2 …(1)
K=(L1/V1)/(L2/V2) …(2)

0024

例えば、N>1で自車両側の後続車両の数が相手車両側よりも多い場合には、自車両側の優先順位を自車両側よりも高く設定して、自車両側が狭路区間を優先して走行し、相手車両側が退避ポイントで停車するように協調制御を行う。一方、N<1で自車両側の後続車両の数が相手車両側よりも少ない場合には、自車両側の優先順位を自車両側よりも低く設定して、相手車両側が狭路区間を優先して走行し、自車両側が退避ポイントで停車するように協調制御する。

0025

また、N=1で後続車両の数が自車両側と相手車両側で同数の場合、或いは双方に後続車両がいない場合には、退避ポイントに早く到達する側の車両が道を譲り、後から到達する側の車両が優先的に狭路区間を通過する。すなわち、K≧1の場合には、自車両側の優先度を相手車両側よりも高くし、K<1の場合、相手車両側の優先度を自車両側よりも高くする。

0026

この場合、退避ポイントは、狭路区間及び退避場所の形状と後続車両数を考慮して適宜設定される。例えば、図2に示すように、車両C1,C2の何れか一方のみが通行可能な地形上の狭隘路が狭路区間として存在し、その途中に車両のすれ違いを可能とする退避場所Sが設けられている場合、退避場所Sの広さに応じて退避ポイントが設定される。優先順位が低い側の全ての車両が退避場所S内に退避可能である場合、この退避場所Sを退避ポイントとし、優先順位が低い側の車両の一部しか退避場所S内に退避できない場合には、狭路区間が始まる手前の地点を退避ポイントとする。尚、図2図4においては、自車両1をC1、相手車両をC2と記載する。

0027

また、図3に示すように、自車両C1と相手車両C2とのすれ違い通行が可能な道路であっても、道路脇に立設された電柱Dによって一部の道幅が狭まり、車両一台分しか通行できない箇所が狭路区間として出現する場合には、電柱Dから所定距離離れたすれ違い可能な地点を退避ポイントとする。この退避ポイントは、道を譲る側の車両が進行する車線側とされる。

0028

一方、図4に示すように、自車両C1と相手車両C2とのすれ違い通行が可能な道路において、駐車車両、二輪車等の一時的な障害物Bによって、すれ違いが困難な狭路区間が形成されている場合には、該当する区間に接近したときには障害物Bが移動してすれ違い可能となっている可能性があるため、障害物Bが道路の何れの側に存在するかによって優先順位が決定される。この場合には、障害物Bから所定距離離れた地点が退避ポイントとして設定され、自分の車線側に障害物Bが存在する方が道を譲る。

0029

狭路通行制御部50は、自車両の狭路区間通過の優先順位が低い場合、自車両を円滑に退避ポイントに移動させて停車させるための加減速制御及び操舵制御を含む走行制御を実行する。また、自車両の狭路区間通過の優先順位が高い場合には、狭路区間を通過するための加減速制御及び操舵制御を含む走行制御を実行する。

0030

狭路通行情報伝達部60は、狭路区間の通行制御における各種情報を自車両の運転者に伝達するともに、交通情報通信ユニット7の車車間通信を介して相手車両側に伝達する。伝達する情報は、狭路区間の情報、対向車両及び自車両の後続車両数、狭路区間通過の優先順位、退避ポイントまでの距離及び到達時間、退避ポイントへの移動及び停車制御等であり、自車両側及び相手車両側の運転者に対する音声出力画像出力、優先順位に従った狭路区間の通行制御を協調して実行するための自車両と相手側車両との情報交換を含む情報伝達を、狭路区間通行制御が終了するまで行う。

0031

次に、以上の狭路区間通行制御を実現する運転支援装置2のプログラム処理について、図5のフローチャートを用いて説明する。

0032

この狭路区間通行制御処理では、最初のステップS1において、ナビゲーションユニット6からの地図情報を主とする外部環境の認識結果に基づいて、自車両の進行方向に対向車両とのすれ違い通行が困難な狭路区間が有るか否かを調べる。狭路区間が無い場合には、本処理を抜け、狭路区間が有る場合、ステップS2へ進み、自車両が狭路区間を通過する時間帯に対向して進行してくる相手車両が有るか否かを調べる。

0033

尚、狭路区間に進行する相手車両の有無は、交通情報通信ユニット7の車車間通信による情報を主として判断し、狭路区間が局所的で前方を見通すことができる場合には、ステレオカメラユニット3によるセンシング結果も利用する。その場合、車車間通信によって相手車両の情報を得られず、また狭路区間を見通せない場合には、相手車両が存在するものと仮定して、以下に説明するステップS6で狭路区間を通過する優先順位を仮想の相手車両よりも自車両の方を低く設定し、ステップS9で一定時間だけ待機することで、安全を確保する。

0034

ステップS2において、狭路区間で遭遇する対向車両が無い場合、ステップS11へ進んで狭路区間を通過するための加減速及び操舵制御を含む走行制御処理を行う。狭路区間で遭遇する対向車両が有る場合には、ステップS2からステップS3へ進み、自車両の後続車両数、相手車両の後続車両数を取得する。更に、ステップS4で退避ポイントを決定し、ステップS5で退避ポイントへの到達時間を算出する。

0035

その後、ステップS6において、狭路区間及び退避場所の形状、退避ポイントへの到達時間、後続車両数等に基づいて、狭路区間を通過する車両の優先順位を決定する。優先順位を決定した後は、ステップS6移行で優先順位に応じた退避処理若しくは狭路区間通過処理を行う。尚、退避ポイントへの到達時間や狭路区間通過の優先順位を含む狭路通行情報は、自車両の運転者及び相手車両に伝達される。

0036

ステップS7において、自車両の優先順位が相手車両の優先順位よりも低い場合、ステップS8で自車両を通過ポイントに移動させて停車する制御を実行し、ステップS9で後続車両を含む相手車両側が狭路区間を通過して退避ポイントでのすれ違いが終了するまで待機する。そして、後続車両を含む相手車両側のすれ違いが終了した後、ステップS11で狭路区間を通過するための加減速及び操舵制御を含む走行制御処理を行う。

0037

一方、自車両の優先順位が相手車両の優先順位よりも高い場合には、ステップS7からステップS10へ進み、自車両が狭路区間を通過する旨を相手車両に送信する。そして、ステップS11へ進み、狭路区間を通過するための走行制御処理を行う。

0038

前述の図2は、自車両C1よりも相手車両C2の方が優先順位が高い場合の例を示しており、自車両C1が図中に実線の矢印線で示すように退避場所Sに移動して停車する。そして、破線の矢印線で示すように相手車両C2が自車両C1の脇を通過した後、自車両C1が狭路区間を通行する。

0039

また、図3の例では、自車両C1よりも相手車両C2の方が優先順位が低い場合を示しており、狭路区間を形成する道路脇の電柱Dが自車両C1側にあるため、相手車両C2は、相手車両C2の車線上の電柱Dの手前の位置を退避ポイントとして停車する。自車両C1は、図3中に実線の矢印線で示すように電柱Dを避けるように車線を変更して狭路区間を通過した後、元の車線に戻って相手車両C2の脇を通り過ぎ、その後、相手車両C2が破線の矢印線で示すように車線を変更することなく、電柱Dの脇を通過する。

0040

一方、図4は、自車両C1側に駐車車両等の一時的な障害物Bが存在し、自車両C1の優先順位を相手車両C2より低く設定する例を示している。自車両C1は障害物Bの手前の地点で停車し、相手車両C2は図3中に実線の矢印線で示すように障害物Bを通過して自車両C1の脇を通る、自車両C1は、破線の矢印線で示すように障害物Bを避けるように車線を変更して障害物Bの脇を通過した後、元の車線に戻る。

0041

このように本実施の形態においては、対面通行でのすれ違いが困難な狭路区間を通過する優先順位を、退避ポイントへの到達時間と後続車両の車両数とに基づいて決定するため、交通状況に応じた優先順位として円滑な通行を実現することが可能となる。

0042

1 自車両
2運転支援装置
6ナビゲーションユニット
7交通情報通信ユニット
20 狭路情報取得部
30後続車両検出部
40優先順位決定部
50 狭路通行制御部
60 狭路通行情報伝達部

ページトップへ

この技術を出願した法人

この技術を発明した人物

ページトップへ

関連する挑戦したい社会課題

関連する公募課題

該当するデータがありません

ページトップへ

技術視点だけで見ていませんか?

この技術の活用可能性がある分野

分野別動向を把握したい方- 事業化視点で見る -

(分野番号表示ON)※整理標準化データをもとに当社作成

ページトップへ

おススメ サービス

おススメ astavisionコンテンツ

新着 最近 公開された関連が強い技術

  • 関西電力株式会社の「 走行制御装置及び走行制御方法、並びに自動走行車」が 公開されました。( 2020/04/09)

    【課題】歩行者が通行する所定の通行領域内で当該歩行者のストレスを可及的に低減可能であって、歩行者との共存が可能な自動走行車の走行制御を実現するができる走行制御装置及び走行制御方法、並びにそれを使用する... 詳細

  • 株式会社デンソーの「 管理装置及び録画システム」が 公開されました。( 2020/04/09)

    【課題】ドライバの運転の技量等が通常時とは異なる場合に、ドライブレコーダの録画により得られる画像の情報量を大きくすることができる管理装置及び録画システムを提供すること。【解決手段】管理装置は、車両に搭... 詳細

  • 本田技研工業株式会社の「 制御装置、制御方法及びプログラム」が 公開されました。( 2020/04/09)

    【課題】制動力の設定可能レベルを運転者が把握できるようにする技術を提供する。【解決手段】車両を制御するための制御装置は、車両に与える制動力の効き具合を設定する走行制御部と、効き具合の設定可能レベルの上... 詳細

この 技術と関連性が強い人物

関連性が強い人物一覧

この 技術と関連する社会課題

関連する挑戦したい社会課題一覧

この 技術と関連する公募課題

該当するデータがありません

astavision 新着記事

サイト情報について

本サービスは、国が公開している情報(公開特許公報、特許整理標準化データ等)を元に構成されています。出典元のデータには一部間違いやノイズがあり、情報の正確さについては保証致しかねます。また一時的に、各データの収録範囲や更新周期によって、一部の情報が正しく表示されないことがございます。当サイトの情報を元にした諸問題、不利益等について当方は何ら責任を負いかねることを予めご承知おきのほど宜しくお願い申し上げます。

主たる情報の出典

特許情報…特許整理標準化データ(XML編)、公開特許公報、特許公報、審決公報、Patent Map Guidance System データ