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技術 歌唱評価装置及び歌唱評価用プログラム

出願人 ブラザー工業株式会社
発明者 満留薫
出願日 2015年1月30日 (4年5ヶ月経過) 出願番号 2015-016869
公開日 2016年8月8日 (2年11ヶ月経過) 公開番号 2016-142825
状態 特許登録済
技術分野 他に分類されない音響(残響,カラオケ等) 練習用教習具
主要キーワード 圧力検知センサ 所定変位 発声検出 胸式呼吸 発声期間 分体積 採点値 総合得点
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2016年8月8日)のものです。
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図面 (11)

課題

歌唱時における呼吸形式判定精度向上を図ることを目的とする。

解決手段

本発明に係る歌唱評価装置は、入力情報に基づいて、歌唱者胸部体積変化腹部体積変化を検出する検出処理と、検出処理で検出した胸部体積変化と腹部体積変化に基づいて、歌唱者の腹式呼吸度合いを判定する判定処理と、判定手段で判定した腹式呼吸度合いに基づいて、歌唱者の歌唱評価を行うことを特徴とする評価処理とを実行することを特徴とする。

概要

背景

従来、カラオケ装置では、歌唱者が発する歌唱音声情報の音高模範音高と比較することで、採点するなどの歌唱評価が行われている。歌唱では、横隔膜収縮させる腹式呼吸を使用することが、声をよく出すための呼吸方法として推奨されている。

特許文献1に開示されるカラオケシステムは、歌唱者の腹式呼吸を検知する腹式呼吸検知手段を使用し、楽曲1曲分の歌唱区間内での腹式呼吸回数リファレンス回数との比較結果を表示することが開示されている。このカラオケシステムによれば、歌唱者が適度に腹式呼吸を行っているか否かを把握させ、歌唱能力の向上に役立てることが可能である。

概要

歌唱時における呼吸形式判定精度向上をることを目的とする。本発明に係る歌唱評価装置は、入力情報に基づいて、歌唱者の胸部体積変化腹部体積変化を検出する検出処理と、検出処理で検出した胸部体積変化と腹部体積変化に基づいて、歌唱者の腹式呼吸度合いを判定する判定処理と、判定手段で判定した腹式呼吸度合いに基づいて、歌唱者の歌唱評価を行うことを特徴とする評価処理とを実行することを特徴とする。

目的

本発明は、このような歌唱時の呼吸方法の評価について改善を図ることを目的とする

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

この技術が所属する分野

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請求項1

入力情報に基づいて、歌唱者胸部体積変化腹部体積変化を検出する検出処理と、検出処理で検出した胸部体積変化と腹部体積変化に基づいて、歌唱者の呼吸形式を判定する判定処理と、判定手段で判定した呼吸形式に基づいて、歌唱者の歌唱評価を行うことを特徴とする歌唱評価装置

請求項2

検出処理は、入力情報として立体的位置変化を検出可能な映像情報を使用して、歌唱者の胸部体積変化と腹部体積変化を検出することを特徴とする請求項1に記載の歌唱評価装置。

請求項3

マイクロホンから入力される歌唱者の音声情報に基づいて、発声期間を判定する発声検出処理を実行可能とし、評価処理は、発声期間中の呼吸形式に基づいて、歌唱者の歌唱評価を行うことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の歌唱評価装置。

請求項4

判定処理にて判定した呼吸形式が腹式呼吸である場合、腹式呼吸が行われたことを通知する通知処理を実行することを特徴とする請求項1から請求項3の何れか1項に記載の歌唱評価装置。

請求項5

入力情報に基づいて、歌唱者の胸部体積変化と腹部体積変化を検出する検出処理と、検出処理で検出した胸部体積変化と腹部体積変化に基づいて、歌唱者の呼吸形式を判定する判定処理と、判定手段で判定した呼吸形式に基づいて、歌唱者の歌唱評価を行うことを特徴とする評価処理と、をコンピュータに実行させることを特徴とする歌唱評価用プログラム

技術分野

0001

本発明は、歌唱の巧拙を評価する歌唱評価装置及び歌唱評価プログラムに関する。特に、腹式呼吸の判定を行う歌唱評価装置及び歌唱評価用プログラムに関する。

背景技術

0002

従来、カラオケ装置では、歌唱者が発する歌唱音声情報の音高模範音高と比較することで、採点するなどの歌唱評価が行われている。歌唱では、横隔膜収縮させる腹式呼吸を使用することが、声をよく出すための呼吸方法として推奨されている。

0003

特許文献1に開示されるカラオケシステムは、歌唱者の腹式呼吸を検知する腹式呼吸検知手段を使用し、楽曲1曲分の歌唱区間内での腹式呼吸回数リファレンス回数との比較結果を表示することが開示されている。このカラオケシステムによれば、歌唱者が適度に腹式呼吸を行っているか否かを把握させ、歌唱能力の向上に役立てることが可能である。

先行技術

0004

特許第4404784号公報

発明が解決しようとする課題

0005

特許文献1に開示されるカラオケシステムでは、その実施例に開示されるように腹式呼吸を検知する腹式呼吸検知手段として、歌唱者に取り付けたベルト部の伸縮を利用する形態となっている。具体的には、ベルト部の伸縮による圧力変化圧力検知センサで検知し、圧力変化が所定変位以上となったとき、腹式呼吸が行われたことを判定することとしている。

0006

特許文献1に開示されるカラオケシステムで使用する腹式呼吸検知手段は、歌唱者の腹部動きのみに着目した形態となっている。ところで、歌唱時における呼吸方法は、腹式呼吸を常に行うことが必ずしもよいとはいえず、胸式呼吸など他の呼吸方法をバランス良く行うことが好ましいという見方がある。特許文献1に開示されるカラオケシステムでは、腹部の変位のみを計測するため、腹式呼吸以外の他の呼吸方法を考慮することはできなかった。また、腹部の変位は歌唱者の体型など、各種条件によって変化するため、腹式呼吸の判定精度についても高いものということはできない。

課題を解決するための手段

0007

本発明は、このような歌唱時の呼吸方法の評価について改善を図ることを目的とするものであり、そのため、本発明に係る歌唱評価装置は以下の構成を採用するものである。
入力情報に基づいて、歌唱者の胸部体積変化と腹部体積変化を検出する検出処理と、
検出処理で検出した胸部体積変化と腹部体積変化に基づいて、歌唱者の呼吸形式を判定する判定処理と、
判定手段で判定した呼吸形式に基づいて、歌唱者の歌唱評価を行う制御部を備えたことを特徴とする。

0008

さらに本発明に係る歌唱評価装置において、
検出処理は、入力情報として立体的位置変化を検出可能な映像情報を使用して、歌唱者の胸部体積変化と腹部体積変化を検出することを特徴とする。

0009

さらに本発明に係る歌唱評価装置は、
マイクロホンから入力される歌唱者の音声情報に基づいて、発声期間を判定する発声検出処理を実行可能とし、
評価処理は、発声期間中の呼吸形式に基づいて、歌唱者の歌唱評価を行うことを特徴とする。

0010

さらに本発明に係る歌唱評価装置は、
判定処理にて判定した呼吸形式が腹式呼吸である場合、腹式呼吸が行われたことを通知する通知処理を実行することを特徴とする。

0011

また本発明に係る歌唱評価用プログラムは、
入力情報に基づいて、歌唱者の胸部体積変化と腹部体積変化を検出する検出処理と、
検出処理で検出した胸部体積変化と腹部体積変化に基づいて、歌唱者の呼吸形式を判定する判定処理と、
判定手段で判定した呼吸形式に基づいて、歌唱者の歌唱評価を行うことを特徴とする評価処理と、をコンピュータに実行させることを特徴とする。

発明の効果

0012

本発明に係る歌唱評価装置、または、歌唱評価用プログラムによれば、従前、歌唱者の腹部の変位のみで行っていた呼吸形式の判定について、歌唱者の胸部の変化を加味する、具体的には、腹部体積変化と胸部体積変化を使用して、呼吸形式を判定することとしている。したがって、呼吸形式の判定を精度高く行うとともに、歌唱評価の精度向上を図ることが可能となる。

0013

さらに本発明に係る歌唱評価装置によれば、立体的な位置変化を検出可能な映像情報を使用して、歌唱者の胸部体積変化と腹部体積変化を検出することとしている。このような構成によれば、特許文献1に開示されるように、歌唱者にベルトを巻くなどの繁雑な作業を必要とせず、歌唱者の呼吸方法による歌唱評価を行うことが可能となる。

0014

さらに本発明に係る歌唱評価装置によれば、呼吸形式が腹式呼吸と判定された際、腹式呼吸が行われたことを通知することで、歌唱者に対して自己の呼吸形式が良好である旨を認識させることが可能となる。

0015

さらに本発明に係る歌唱評価装置によれば、歌唱者の発声期間中に判定された呼吸形式を使用することで、歌唱者が実際に声を出している期間中の呼吸方法を歌唱評価の対象とし、歌唱評価の精度向上を図ることが可能となる。

図面の簡単な説明

0016

本実施形態のカラオケシステムの構成を示す図
本実施形態の楽曲再生処理を示すフロー
本実施形態の呼吸形式判定処理を示すフロー図
本実施形態の立体撮像部による撮像画像を示す図
本実施形態の呼吸形式判定処理を説明するための図
本実施形態の呼吸形式に基づく採点形態例を示す図
本実施形態の楽曲再生画面を示す図
本実施形態の歌唱評価結果の例を示す図
他の実施形態の呼吸形式判定処理を示すフロー図
他の実施形態の呼吸形式判定処理を説明するための図

実施例

0017

本実施形態の歌唱評価装置について、カラオケ装置2を例にとって説明する。図1は、本発明の実施形態に係るカラオケシステムの構成を示す図である。本実施形態におけるカラオケシステムは、カラオケ装置2(コマンダ)と、リモコン装置1を含んで構成されている。なお、図1に示す例では、1台のカラオケ装置2に対して、リモコン装置1aとリモコン装置1b、2台のリモコン装置1が使用されている例である。これらリモコン装置1a、1bの構成は同一であるため、リモコン装置1として説明を行う。カラオケ装置2とリモコン装置1は、LAN100及びアクセスポイント110を利用してネットワークを形成するように接続されている。

0018

カラオケボックスなどの店舗に設置されるカラオケ装置2は、楽曲を演奏するための演奏部として音響制御部25を備えている。また、カラオケ装置2は、ユーザからの各種入力を受け付ける操作部21を備える。カラオケ装置2は、操作部21からの入力を解釈してCPU30に伝達する操作処理部22を備える。また、カラオケ装置2は、各種情報を記憶する記憶部としてのハードディスク32を備える。カラオケ装置2は、LAN100に接続してネットワークに加入する通信手段としてのLAN通信部24を備えている。

0019

また、カラオケ装置2は、モニタ41に対して歌詞映像背景映像を表示させる映像再生手段を備える。この映像再生手段は、映像情報に基づいて映像を再生する映像再生部29、再生する映像を一時的に蓄積するビデオRAM28、再生された映像に対する歌詞テロップ重畳映像効果を付与する映像制御部31を備えて構成される。

0020

さらに、このカラオケ装置2では、外部に接続されるモニタ41以外に、タッチパネルモニタ33に対して各種情報を表示することを可能としている。タッチパネルモニタ33は映像制御部31から入力された映像情報を表示する表示部35と、タッチ入力された位置を操作処理部22に出力するタッチパネル34が重畳されて構成されている。このタッチパネルモニタ33は、カラオケ装置2の操作部、あるいは、リモコン装置1のタッチパネルモニタ11などと同様、入力部として機能する。ユーザは、タッチパネルモニタ33にて楽曲を選択することで、直接カラオケ装置2に予約をさせるなど、カラオケ装置2に対する各種操作を行うことが可能である。

0021

さらに、カラオケ装置2は、各構成を統括して制御するためのCPU30、各種プログラムを実行するにあたって必要となる情報を一時記憶するためのメモリ27を備えて構成される。

0022

このような構成にてカラオケ装置2は、各種処理を実行することとなるが、カラオケ装置2の主な機能として、楽曲予約処理、楽曲再生処理などを実行可能としている。楽曲予約処理は、ユーザからの指定に基づいて楽曲を指定、予約するための処理であってリモコン装置1と連携して実行される。ユーザの操作により、リモコン装置1などの入力部で指定された予約情報をメモリ27中の予約テーブル登録する。楽曲再生処理は、予約された楽曲を再生させる処理であって、楽曲演奏処理と歌詞再生処理とが同期して実行される処理である。

0023

楽曲演奏処理は、楽曲情報に含まれる演奏情報に基づき、音響制御部25に演奏を実行させる処理である。音響制御部25にて演奏された楽曲は、マイクロホン44a、44bから入力される歌唱音声と一緒スピーカ42から放音される。歌詞再生処理は、楽曲情報に含まれる歌詞情報をモニタ41に表示させることで歌唱補助を行う処理である。この歌詞再生処理で表示される歌詞に、背景映像を重畳させて表示させる背景映像表示処理を実行することとしてもよい。

0024

さらに、本実施形態のカラオケ装置2は、歌唱者の歌唱時における呼吸形式を判定するため、立体撮像部45を備えている。この立体撮像部45には、2つの撮像手段を使用して被写体を立体的に解析することのできる形態、あるいは、赤外線ドットパターンを被写体に照射し、赤外線カメラを使用して撮影されたドットパターンを解析し、被写体を立体的に解析する形態(マイクロソフト社製のキネクト(登録商標))などを、使用することが可能である。本実施形態では、立体撮像部45の撮像結果に基づき、歌唱者の胸部領域腹部領域の体積変化を測定し、非接触で歌唱者の呼吸形式を判定することとしている。歌唱者の胸部領域と腹部領域の体積変化は、立体撮像部45による撮像のみならず、歌唱者の胸部と腹部の物理的変位を、歌唱者に取り付けたセンサで測定することとしてもよい。

0025

一方、リモコン装置1は、歌唱する楽曲を選択する選曲処理を実行可能とし、予約情報などカラオケ装置2に対して各種指示を送信可能としている。また、リモコン装置1は、カラオケ装置2あるいはインターネット上に接続されたサーバ装置5から各種情報を受信し、ユーザに対して各種情報を提供することも可能である。本実施形態では、ユーザから各種指示を受け付けるユーザインターフェイスとして、操作部17と、タッチパネルモニタ11を備えている。タッチパネルモニタ11は、表示部11aとタッチパネル11bを有して構成され、表示部11aに各種インターフェイスを表示するとともに、ユーザからのタッチ入力を受付可能としている。

0026

さらにリモコン装置1は、楽曲検索に必要とされるデータベース、各種プログラム、並びに、プログラム実行に伴って発生する各種情報を記憶する記憶部として、メモリ14、そして、これら構成を統括して制御するためのリモコン側制御部を備えて構成される。リモコン側制御部には、CPU15、タッチパネルモニタ11に対して表示する映像を形成する映像制御部13、表示する映像情報を一時的に蓄えるビデオRAM12、タッチパネルモニタ11あるいは操作部17からの入力を解釈してCPU15に伝える操作処理部18が含まれている。

0027

また、リモコン装置1は、無線LAN通信部16によって、アクセスポイント110と無線接続されることで、LAN100によって構成されるネットワークに接続される。なお、各リモコン装置1は、特定のカラオケ装置2に対して事前対応付けされている。リモコン装置1から出力される各種命令は、対応付けされたカラオケ装置2にて受信されることとなる。

0028

このようなリモコン装置1の構成により、ユーザからの各種入力をタッチパネルモニタ11、あるいは、操作部17から受付けるとともに、映像情報をタッチパネルモニタ11の表示により各種情報を提供することで、カラオケ装置2に対して楽曲予約などの各種指示を行うことが可能とされている。

0029

図2は、本実施形態の楽曲再生処理を示すフロー図である。リモコン装置1から送信された予約情報は、カラオケ装置2のメモリ27で管理する予約テーブルに順次記憶される。カラオケ装置2は、予約テーブルのチェックを行い(S101)、次に再生すべき再生の楽曲があると判定した場合(S102:Yes)、楽曲再生の準備を開始する。本実施形態では、呼吸形式判定処理の準備として、立体撮像部45による撮像を開始する(S103)。カラオケ装置2は、立体撮像部45で撮像された画像情報を解析し、歌唱者の体躯を認識し、認識した体躯中から、胸部領域と腹部領域の判定を行う(S104)。図4には、立体撮像部45による撮像の様子が示されている。具体的には、歌唱者の体躯位置の特定は、モニタ41に、体躯の領域と判断される情報(例えば、図4破線部のグラフィックなど)と、立体撮像部45の画像と、を表示し、歌唱者がその領域に自ら移動して撮影した画像情報を解析すれば、体躯の領域として認識することができる。

0030

領域判定が完了した場合(S105:Yes)には、楽曲再生を開始する(S108)。一方、立体撮像部45の撮像領域中に歌唱者が入っていないことなどを理由として、領域判定ができない場合(S105:No)には、カラオケ装置2は、モニタ41に立体撮像部45の前に立つ旨などを指示するとともに、再度、領域判定を行うか否かを問うメッセージを表示する(S107)。そして、操作部21などから、再度、領域判定を行う旨の指示が入力された場合(S107:Yes)、領域判定を実行する(S104)。一方、再度、領域判定を行わない旨の指示が入力された場合(S107:No)、歌唱評価処理中、呼吸形式判定処理の実行を無効にした上で楽曲再生を開始する(S108)。

0031

本実施形態では、楽曲再生中、マイクロホン44a、44bから入力される歌唱音声情報、及び、立体撮像部45による撮像情報を使用して、歌唱評価処理を実行する(S109)。本実施形態の歌唱評価処理は、5つの項目について歌唱評価を行うこととしている。音程判定処理は、歌唱者が正しい音程で歌唱しているか否かを判定する処理である。楽曲情報中、歌唱旋律を示す情報を歌唱音声情報の音程と比較することで、音程に関する採点値を算出する。リズム判定処理は、歌唱者が正しいリズムで歌唱しているか否かを判定する処理である。リズム判定処理では、歌唱旋律を示す情報のタイミングを、歌唱音声情報の音程のタイミングと比較することで行われ、リズムに関する採点値が算出される。技術判定処理は、ビブラートこぶしなど、歌唱技術に関する判定処理である。歌唱音声情報の音程が特定のパターンを示したとき、歌唱技術の採点値が加点される。熱唱度判定処理は、歌唱音声情報の音量に基づいて行われる歌唱評価である。

0032

本実施形態の歌唱評価処理では、以上、説明した歌唱音声情報を使用する4つの項目以外に、立体撮像部45による撮像情報を使用した呼吸形式判定処理を実行する(S109)。呼吸形式判定処理は、歌唱者が腹式呼吸を使用して歌唱しているか、胸式呼吸を使用して歌唱しているかなど、歌唱時の呼吸形式に基づく歌唱評価を行う処理である。一般的に歌唱では、腹式呼吸を使用することが好ましいとされており、例えば、腹式呼吸を使用して歌唱した場合には、採点値を加点するなどによる評価が行われる。

0033

楽曲の再生が完了後、カラオケ装置2は、歌唱評価結果をモニタ41などの表示手段に表示(S110)して、一連の処理を終了する。歌唱評価結果としては、S109で説明した5つの項目の他、これら5つの項目の採点値に基づく総合得点が表示される(図8)。

0034

本実施形態では、歌唱評価処理中、歌唱者の呼吸形式を判定する呼吸形式判定処理に特徴を有する。腹式呼吸判定処理は、歌唱時に好ましいとされる腹式呼吸を行っているかを判定する処理であり、本実施形態では、胸部領域の変化に基づく胸部体積変化と、腹部領域の変化に基づく腹部体積変化に基づいて判定を行っている。特許文献1に記載される従来の判定方法では、歌唱時の腹部領域の変化に基づいて判定を行うこととしているが、本実施形態では、腹部領域の変化に加え、胸部領域の変化を使用することで、精度の高い判定を行うことが可能となっている。また、胸部領域の変化を使用することで、腹式呼吸か胸式呼吸かの2者択一の判定のみならず、どの程度、腹式呼吸を行っているかを判定することも可能となる。

0035

図3は、本実施形態の呼吸形式判定処理を示すフロー図である。楽曲再生期間中、立体撮像部45が撮影した撮像結果に基づいて、胸部領域の体積変化、及び、腹部領域の体積変化を継続して検出して記憶する。胸部体積変化の1波形を抽出(S201)するとともに、同1波形期間における腹部体積変化の抽出する(S202)。胸部体積変化、腹部体積変化はどちらも歌唱者の呼吸に基づいて変化する値であるため、その波形は略同期した波形となる。次に、取得した胸部体積変化の1波形と、腹部体積変化の1波形を合成(加算)して、呼吸体積変化を算出する(S203)。

0036

図5は、本実施形態の呼吸形式判定処理を説明するための図である。一点鎖線は腹部体積変化の波形であり、破線は胸部体積変化の波形であり、実線は呼吸体積変化の波形である。呼吸体積変化は、歌唱者の全呼吸に相当する変化であり、この最大値最低値がそれぞれ、呼吸開始時(最も吸った状態)、呼吸終了時(最もはき出した状態)に相当する。呼吸体積変化について、最大値Cmaxを判断し(S204)、最大値における胸部体積変化と腹部体積変化の値を取得する(S205)。そして、呼吸体積変化について、最小値Cminを判断し(S206)、最小値における胸部体積変化と腹部体積変化の値を取得する(S207)。そして、取得した値を使用して、腹部体積変化の差分体積Aと、胸部体積変化の差分体積Bを算出する(S208)。

0037

本実施形態では、腹部体積変化の差分体積Aと、胸部体積変化の差分体積Bを使用し、腹式呼吸、胸式呼吸、あるいは、腹式呼吸と胸式呼吸の併用であるかの判定が行われる。(S209)。図6には、本実施形態の呼吸形式に基づく採点形態例が示されている。本実施形態では、取得した差分体積A、差分体積Bをそれぞれ閾値と比較して、差分体積Aのみが閾値を超えていた場合、腹式呼吸が行われたと判定する。また、差分体積Bのみが閾値を超えていた場合、胸式呼吸が行われたと判定する。そして、差分体積A、差分体積Bの両方が閾値を超えていた場合、腹式呼吸と胸式呼吸が併用されたと判定する。このように本実施形態では、腹部体積変化のみならず、胸部体積変化を使用して判定を行うことで、腹式呼吸の判定精度の向上を図ることが可能となる。本実施形態では、3つの呼吸形式(腹式呼吸、胸式呼吸、両方の併用)を判定しているが、このような形態のみならず、2つの呼吸形式(腹式呼吸を行っているか否か)、あるいは、どの程度腹式呼吸を行っているかをn段階で示した指標として判定することとすることも可能である。また、本実施形態では、差分体積A、Bをそれぞれの閾値と比較して判定する形態としているが、このような形態のみならず、例えば、差分体積A、Bの比をとることで、3つの呼吸形式の内、どの呼吸形式を使用しているか判定してもよい。

0038

1呼吸時における呼吸形式の判定後、判定結果に基づいて採点が行われる(S210)。図6に示すように本実施形態では、3つの呼吸形式の何れかが判定されることになるが、腹式呼吸の場合、所定得点を加点し、胸式呼吸の場合、所定得点を減点し、両方の併用の場合、加減点なし(0点)とする採点形態を採用している。このように本実施形態では、腹式呼吸が行われた際、加点する形態を採用しているが、楽曲、あるいは、楽曲の所定箇所では、腹式呼吸を使用しない方がよいとする場合もある。よって採点形態としては、楽曲情報に、楽曲、あるいは、楽曲の所定箇所に好ましい呼吸形式を設定しておき、当該好ましい呼吸形式が使用された場合、加点する形態も考えられる。

0039

本実施形態では、1の呼吸に関し、呼吸形式の判定及び採点後に、モニタ41に判定及び採点に関する通知表示を行うこととしている(S211)。図7には楽曲再生処理中のモニタ41での表示の様子が示されている。モニタ41には背景映像に重畳して歌詞情報41aが表示されている。本実施形態では、モニタ41の右上に呼吸形式に関する通知表示を行うこととしている。この例では、呼吸形式に関する通知表示に、インジケータ41b、呼吸形式通知欄41c、呼吸形式累計欄41dを使用している。S209にて腹式呼吸が判定された場合、インジケータ41bを点灯表示するとともに、呼吸形式通知欄41cに腹式呼吸が行われた旨のメッセージが表示される。図7画面例は、インジケータ41bが点灯し、呼吸形式通知欄41cに「腹式呼吸を検出」というメッセージが表示された状態を示している。腹式呼吸以外の呼吸の場合には、インジケータ41bを点灯させず、メッセージも表示させない。このように本実施形態では、判定後に腹式呼吸が行われたことを歌唱者に通知することで、歌唱中の歌唱者は自己の呼吸形式が良好に行われたことを認識することが可能となる。なお、本実施形態では、腹式呼吸のみを通知することとしているが、それ以外の呼吸形式(胸式呼吸、あるいは、腹式呼吸と胸式呼吸の併用)についても通知する形態としてもよい。

0040

さらに本実施形態では、歌唱開始からの腹式呼吸回数とそれ以外の形式の呼吸回数、及び、それらに基づいて算出された得点を、呼吸形式累計欄41dに表示させている。歌唱者は、歌唱中、これら呼吸形式に関する表示を参照して、自己の呼吸形式を確認することが可能となっている。なお、呼吸形式に関する情報としては、インジケータ41b、呼吸形式通知欄41c、呼吸形式累計欄41dの何れか1つを使用する形態であってもよい。モニタ41の他の表示形式としては、楽曲データから音高情報を抽出し、音高情報を五線譜ピアノロールなどの表示形式に変換し、歌詞情報41aとともに楽曲進行に応じて音高情報を表示する表示形式もある。この場合には、インジケータ41bをアイコン形式の表示(通称テクニックマーク表示)とし、腹式呼吸ができた区間の歌詞情報や音高情報の近傍に、腹式呼吸ができたテクニックマーク表示とすることもできる。

0041

呼吸形式判定処理の一連の処理(S201〜S211)が終了し、まだ楽曲再生が終了していない場合(S212:No)には、呼吸形式判定処理の先頭戻り、次の波形について呼吸形式の判定、採点が行われる。また、楽曲再生の終了が判定された場合(S212:Yes)には、呼吸形式判定処理を終了し、図2の楽曲再生処理中、歌唱評価結果の表示を実行する(S110)。図8には、楽曲再生終了後、モニタ41に表示された歌唱評価結果の一例が記載されている。歌唱評価結果には、再生された楽曲の歌手名、曲名、歌唱したユーザ名が表示されている。また、歌唱評価結果には、歌唱評価処理で評価した5つの項目について採点値が数値グラフで表示されている。そして、5つの項目に基づく総合得点が表示される。このように本実施形態では、歌唱評価処理を使用して、歌唱者の歌唱評価を行うことが可能である。特に、腹部体積変化に加え、胸部体積変化を使用した呼吸形式判定処理を行うことで、呼吸形式を精度高く判定することが可能となっている。

0042

図3図5で説明した呼吸形式判定処理では、呼吸体積変化の最大値Cmaxと最小値Cminをそれぞれ、呼吸開始時、呼吸終了時として使用していたが、他の形態を採用することも可能である。呼吸時には発声している場合と発声していない場合が存在する。発声時における呼吸を呼吸形式の判定対象とすることとしてもよい。

0043

図9には、他の実施形態の呼吸形式判定処理を示すフロー図が示されており、図10は、同呼吸形式判定処理を説明するための図が示されている。本実施形態では、呼吸開始時と呼吸終了時の判定に、発声期間、すなわち、マイクロホン44a、44bに閾値以上の音声が入力されている期間を使用することとしている。カラオケ装置2の制御部(CPU30など)は、マイクロホン44a、44bに閾値以上の音声入力がある場合、発声期間と判定する。

0044

楽曲再生期間中、立体撮像部45が撮影した撮像結果に基づいて、胸部領域の体積変化、及び、腹部領域の体積変化を継続して検出して記憶する。胸部体積変化の1波形を抽出(S221)するとともに、同1波形期間における腹部体積変化の抽出する(S222)。

0045

図10は、本実施形態の呼吸形式判定処理を説明するための図である。一点鎖線は腹部体積変化の波形であり、破線は胸部体積変化の波形である。これら波形中、マイクロホン44a、44bの入力に基づいて判定した発声期間を使用し、発声開始時t1における最大値における胸部体積変化と腹部体積変化の値を取得する(S224)。次に、発声終了時t2における胸部体積変化と腹部体積変化の値を取得する(S226)。そして、取得した値を使用して、腹部体積変化の差分体積Aと、胸部体積変化の差分体積Bを算出する(S227)。

0046

算出した差分体積A、Bを使用して呼吸形式の判定を行い(S228)、判定した呼吸形式に基づいて採点を実行する(S229)。判定並びに採点の方法は、前実施形態で説明したように各種形態を採用することが可能である。そして、呼吸形式の判定及び採点後に、モニタ41に判定及び採点に関する通知表示が行われる(S230)。呼吸形式判定処理の一連の処理(S221〜S230)が終了し、まだ楽曲再生が終了していない場合(S231:No)には、呼吸形式判定処理の先頭に戻り、次の波形(t3〜t4に関する波形)について呼吸形式の判定、採点が行われる。

0047

以上、本実施形態のカラオケ装置2(本発明における「歌唱評価装置」に相当)では、歌唱評価処理において、腹部体積変化と胸部体積変化を使用した呼吸形式判定処理を行うことで、呼吸形式を精度高く判定することが可能となっている。なお、本実施形態では、カラオケ装置2において実行される呼吸形式判定処理について説明したが、カラオケ装置2に限ること無く、パーソナルコンピュータゲーム装置、あるいは、スマートフォンなど、各種情報処理装置において呼吸形式判定処理を実行するプログラム(歌唱評価用プログラム)についても本発明の範疇に属するものである。

0048

1(1a、1b)…リモコン装置28…ビデオRAM
2…カラオケ装置29…映像再生部
5…サーバ装置30…CPU
11…タッチパネルモニタ31…映像制御部
11a…表示部 32…ハードディスク
11b…タッチパネル33…タッチパネルモニタ
12…ビデオRAM 34…タッチパネル
13…映像制御部 35…表示部
14…メモリ41…モニタ
15…CPU 41a…歌詞情報
16…無線LAN通信部 41b…インジケータ
17…操作部 41c…呼吸形式通知欄
18…操作処理部 41d…呼吸形式累計欄
21…操作部 42…スピーカ
22…操作処理部 44a、44b…マイクロホン
24…LAN通信部 45…立体撮像部
25…音響制御部 110…アクセスポイント
27…メモリ

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