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図面 (7)

課題

セル構造NOxセンサを用いて内燃機関の制御を行うにあたって、異常発生部位に応じて最適な内燃機関の制御を行うことが可能な内燃機関制御装置を提供する。

解決手段

ECU10は、ポンプセル電気系統の異常発生に対しては、内燃機関に対して第1制御を、センサセル電気系統の異常発生に対しては、内燃機関に対して第2制御を、モニタセル電気系統の異常発生に対しては、内燃機関に対して第3制御を、それぞれ実行する。

概要

背景

内燃機関から排出される排出ガス中特定ガス成分の1つであるNOx(窒素酸化物)濃度を検出するためのものとして、NOxセンサが知られている。NOxセンサは、例えば、ディーゼルエンジンにおける選択還元型NOx触媒を用いた排気浄化システムにおいて、NOx触媒の下流側に配置される。このように配置されたNOxセンサが検出するNOx濃度は、NOx触媒に対する還元剤添加量の制御に用いられる。

NOxセンサとしては、ポンプセルセンサセル及びモニタセルの3セル構造を有するものが知られている(例えば、特許文献1参照)。ポンプセルは、電極間電圧印加することで分解反応が起こり、チャンバ内の酸素を排出する。モニタセルは、電極間に電圧を印加することで、ガス中の酸素に反応して、酸素濃度モニタセル電流信号として出力する。センサセルは、電極間に電圧を印加することで、ガス中のNOxガス及び酸素に反応し、これらのガス濃度センサセル電流信号として出力する。

このような3セル構造のNOxセンサにおける排出ガス中のNOx濃度の検出は次のようにして行う。すなわち、チャンバに導入された排出ガスから、まずチャンバの上流側に配置されたポンプセルによって酸素を排出する。続いて、チャンバの下流側に配置されたセンサセルによって、排出ガス中のNOx濃度と残留した酸素濃度を検出するとともに、モニタセルによって残留した酸素濃度を検出する。これに基づいて、センサセルでの電流検出値とモニタセルの電流検出値とを比較することで、NOx濃度を検出することが可能になる。

概要

3セル構造のNOxセンサを用いて内燃機関の制御を行うにあたって、異常発生部位に応じて最適な内燃機関の制御を行うことが可能な内燃機関制御装置を提供する。ECU10は、ポンプセル電気系統の異常発生に対しては、内燃機関に対して第1制御を、センサセル電気系統の異常発生に対しては、内燃機関に対して第2制御を、モニタセル電気系統の異常発生に対しては、内燃機関に対して第3制御を、それぞれ実行する。

目的

本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、3セル構造のNOxセンサを用いて内燃機関の制御を行うにあたって、異常発生部位に応じて最適な内燃機関の制御を行うことが可能な内燃機関制御装置を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
1件
牽制数
0件

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請求項1

内燃機関(20)の排出ガスが導入される測定室(242)外に酸素を排出するためのポンプセル(246)と、酸素が排出された前記排出ガスの残留酸素濃度及び前記排出ガス中の特定のガス濃度を検出するためのセンサセル(248)と、酸素が排出された前記排出ガスの残留酸素濃度を検出するためのモニタセル(249)と、を有する内燃機関制御装置であって、前記ポンプセルが出力する電流を検出するポンプセル検出部(402)と、前記センサセルが出力する電流を検出するセンサセル検出部(403)と、前記モニタセルが出力する電流を検出するモニタセル検出部(404)と、前記ポンプセル検出部、前記センサセル検出部、及び前記モニタセル検出部が検出する電流値に基づいて、異常発生の有無を判断する異常判断部(406)と、前記異常判断部の判断結果に基づいて、前記内燃機関を制御する制御部(10)と、を備え、前記制御部は、前記ポンプセルに繋がる電気系統の異常発生に対しては、前記内燃機関に対して第1制御を、前記センサセルに繋がる電気系統の異常発生に対しては、前記内燃機関に対して第2制御を、前記モニタセルに繋がる電気系統の異常発生に対しては、前記内燃機関に対して第3制御を、それぞれ実行することを特徴とする内燃機関制御装置。

請求項2

前記制御部は、前記第2制御と前記第3制御とを異なる制御として実行することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関制御装置。

請求項3

前記制御部は、前記異常判断部が異常発生無しと判断した場合に前記内燃機関を制御する通常制御と、前記第1制御及び前記第2制御とを異なる制御として実行することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関制御装置。

請求項4

前記制御部は、前記通常制御と前記第3制御とを同一の制御として実行することを特徴とする請求項3に記載の内燃機関制御装置。

技術分野

0001

本発明は、内燃機関制御装置に関する。

背景技術

0002

内燃機関から排出される排出ガス中特定ガス成分の1つであるNOx(窒素酸化物)濃度を検出するためのものとして、NOxセンサが知られている。NOxセンサは、例えば、ディーゼルエンジンにおける選択還元型NOx触媒を用いた排気浄化システムにおいて、NOx触媒の下流側に配置される。このように配置されたNOxセンサが検出するNOx濃度は、NOx触媒に対する還元剤添加量の制御に用いられる。

0003

NOxセンサとしては、ポンプセルセンサセル及びモニタセルの3セル構造を有するものが知られている(例えば、特許文献1参照)。ポンプセルは、電極間電圧印加することで分解反応が起こり、チャンバ内の酸素を排出する。モニタセルは、電極間に電圧を印加することで、ガス中の酸素に反応して、酸素濃度モニタセル電流信号として出力する。センサセルは、電極間に電圧を印加することで、ガス中のNOxガス及び酸素に反応し、これらのガス濃度センサセル電流信号として出力する。

0004

このような3セル構造のNOxセンサにおける排出ガス中のNOx濃度の検出は次のようにして行う。すなわち、チャンバに導入された排出ガスから、まずチャンバの上流側に配置されたポンプセルによって酸素を排出する。続いて、チャンバの下流側に配置されたセンサセルによって、排出ガス中のNOx濃度と残留した酸素濃度を検出するとともに、モニタセルによって残留した酸素濃度を検出する。これに基づいて、センサセルでの電流検出値とモニタセルの電流検出値とを比較することで、NOx濃度を検出することが可能になる。

先行技術

0005

特開2003−120399号公報

発明が解決しようとする課題

0006

従来の3セル構造のNOxセンサでは、ポンプセルに繋がる電気系統断線ショートといった異常が発生した場合には、A/F値の検出に異常が発生したものとして制御を行っていた。一方、センサセルやモニタセルに繋がる電気系統に断線やショートといった異常が発生した場合には、NOx濃度の検出に異常が発生したものとして制御を行っていた。このような従来の異常対処制御に対して、本発明者は、3セル構造のNOxセンサの特性に着目すればより異常の程度に見合った制御が可能になるのではないかと考えた。

0007

本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、3セル構造のNOxセンサを用いて内燃機関の制御を行うにあたって、異常発生部位に応じて最適な内燃機関の制御を行うことが可能な内燃機関制御装置を提供することにある。

課題を解決するための手段

0008

上記課題を解決するため、本発明に係る内燃機関制御装置は、内燃機関(20)の排出ガスが導入される測定室(242)外に酸素を排出するためのポンプセル(246)と、酸素が排出された前記排出ガスの残留酸素濃度及び前記排出ガス中の特定のガス濃度を検出するためのセンサセル(248)と、酸素が排出された前記排出ガスの残留酸素濃度を検出するためのモニタセル(249)と、を有する内燃機関制御装置であって、前記ポンプセルが出力する電流を検出するポンプセル検出部(402)と、前記センサセルが出力する電流を検出するセンサセル検出部(403)と、前記モニタセルが出力する電流を検出するモニタセル検出部(404)と、前記ポンプセル検出部、前記センサセル検出部、及び前記モニタセル検出部が検出する電流値に基づいて、異常発生の有無を判断する異常判断部(406)と、前記異常判断部の判断結果に基づいて、前記内燃機関を制御する制御部(10)と、を備える。前記制御部は、前記ポンプセルに繋がる電気系統の異常発生に対しては、前記内燃機関に対して第1制御を、前記センサセルに繋がる電気系統の異常発生に対しては、前記内燃機関に対して第2制御を、前記モニタセルに繋がる電気系統の異常発生に対しては、前記内燃機関に対して第3制御を、それぞれ実行する。

0009

本発明では、ポンプセルが出力する電流を検出するポンプセル検出部と、センサセルが出力する電流を検出するセンサセル検出部と、モニタセルが出力する電流を検出するモニタセル検出部と、ポンプセル検出部、センサセル検出部、及びモニタセル検出部が検出する電流値に基づいて、異常発生の有無を判断する異常判断部と、を設けているので、ポンプセル、センサセル、及びモニタセルそれぞれに繋がる電気系統で発生した異常に応じた内燃機関の制御が可能になる。

発明の効果

0010

本発明によれば、3セル構造のNOxセンサを用いて内燃機関の制御を行うにあたって、異常発生部位に応じて最適な内燃機関の制御を行うことが可能な内燃機関制御装置を提供することができる。

図面の簡単な説明

0011

本発明の実施形態であるECU及びSCUが用いられるエンジン排気系を模式的に示す図である。
図1に示されたNOxセンサの構成を模式的に示す図である。
図2のIII−III断面を示す断面図である。
図1のSCUの機能的な構成を示すブロック図である。
図1のECU及びSCUの動作を示すフローチャートである。
従来のECUの動作を示すフローチャートである。

実施例

0012

以下、添付図面を参照しながら本発明の実施の形態について説明する。説明の理解を容易にするため、各図面において同一の構成要素に対しては可能な限り同一の符号を付して、重複する説明は省略する。

0013

図1に示されるように、エンジン排気系ESには、本発明に係る内燃機関制御装置の実施形態であるECU(Engine Control Unit)10及びSCU(Sensor Control Unit)40が設けられている。ECU10は、ディーゼルエンジン20及びそれに繋がるエンジン排気系ESを制御する装置である。ECU10は、ディーゼルエンジン20の挙動を制御する機能を有している。ECU10は、アクセル開度及びエンジン回転速度に基づいて燃料噴射弁開度を調整する。

0014

エンジン排気系ESには、ディーゼルエンジン20側から順に、ディーゼル酸化触媒コンバータ22と、SCR(Selective Catalytic Reduction)触媒コンバータ28と、が設けられている。ディーゼル酸化触媒コンバータ22は、ディーゼル酸化触媒(DOC:Diesel Oxidation Catalyst)221と、ディーゼルパティキュレートフィルタDPF:Diesel Particulate Filter)222と、を有している。

0015

ディーゼル酸化触媒コンバータ22は、排出ガスに含まれる有害物質酸化又は還元により浄化するものであって、特に炭素などからなる粒子状物質(PM)を捕集する装置である。

0016

ディーゼル酸化触媒221は、主としてセラミック製の担体と、酸化アルミニウム二酸化セリウム及び二酸化ジルコニウムを成分とする酸化物混合物、並びに白金パラジウムロジウムといった貴金属触媒で構成されている。ディーゼル酸化触媒221は、排出ガスに含まれる炭化水素一酸化炭素、窒素酸化物などを酸化させ浄化する。また、ディーゼル酸化触媒221は、触媒反応の際に発生する熱により排出ガス温度を上昇させる。

0017

ディーゼルパティキュレートフィルタ222は、多孔質セラミックに白金やパラジウムなどの白金族触媒担持され、ハニカム構造体で形成される。ディーゼルパティキュレートフィルタ222は、排出ガス中に含まれる粒子状物質をハニカム構造体の隔壁堆積させる。堆積した粒子状物質は、燃焼によって酸化され浄化される。この燃焼には、ディーゼル酸化触媒221における温度上昇や、添加剤による粒子状物質の燃焼温度低下が利用される。

0018

SCR触媒コンバータ28は、ディーゼル酸化触媒コンバータ22の後処理装置としてNOxを窒素と水に還元する装置であって、選択還元型触媒であるSCR281を有する。SCR281は、ゼオライト又はアルミナなどの基材表面にPtなどの貴金属を担持した触媒が例示できる。SCR281は、触媒温度活性温度域にあり、さらに、還元剤としての尿素が添加されているときにNOxを還元浄化するものである。尿素添加のため、SCR触媒コンバータ28の上流側には、尿素添加インジェクタ26が設けられている。

0019

本実施形態では、ディーゼル酸化触媒コンバータ22と尿素添加インジェクタ26との間にNOxセンサ24が、SCR触媒コンバータ28の下流側にNOxセンサ30がそれぞれ配置されている。

0020

NOxセンサ24で検出されるNOx濃度と、NOxセンサ30で検出されるNOx濃度とに基づき尿素添加インジェクタ26からSCR触媒コンバータ28に対して添加される尿素の量が決定される。より具体的には、NOxセンサ24においてSCR触媒コンバータ28通過前の排出ガスから検出されるNOx濃度に基づいて添加する尿素の量が決定される。また、NOxセンサ30においてSCR触媒コンバータ28を通過した後の排出ガスから検出されるNOx濃度が極力小さい値となるようにフィードバックし、添加する尿素の量を補正する。このように決定された量の尿素が、尿素添加インジェクタ26からSCR281に対して添加されることで、SCR281において排出ガス中のNOxが適正に還元される。このように、排出ガスに含まれる炭化水素、一酸化炭素、窒素酸化物は、NOxセンサ24及びNOxセンサ30を通過した後、テールパイプ(不図示)から外部に排出される。

0021

NOxセンサ24及びNOxセンサ30が出力する電流は、SCU40が検出している。SCU40は、ガス量を検出すると共に異常検出処理を行って、必要なデータをECU10に送信している。ECU10及びSCU40は、CAN(Controller Area Network)バス50に繋がっており、CANバス50を介して情報通信を行っている。

0022

SCU10は、CPU、RAM、ROM、入出力ポート、及び記憶装置を含むものである。特に本実施形態の説明では、NOxセンサ24,30に繋がる電気系統の異常を検出する機能を中心に説明をする。NOxセンサ24とNOxセンサ30とは同一の構成であるため、NOxセンサ24を例にとってその構成を説明し、併せてSCU10の構成についても説明する。

0023

図2及び図3に示されるように、NOxセンサ24は、第1本体部241aと、第2本体部241bと、固体電解質体244と、拡散抵抗体245と、ポンプセル246と、ヒータ247と、センサセル248と、モニタセル249と、共通セル250と、を備えている。

0024

固体電解質体244は板状の部材であって、酸化ジルコニア等の酸素イオン伝導性固体電解質材料によって構成されている。第1本体部241aと第2本体部241bとは、固体電解質体244を挟んで配置されている。第1本体部241aには、固体電解質体244側から後退するように設けられた凹部が形成されており、その凹部は測定室242として機能している。測定室242の一側面は開放されており、その開放された一側面に拡散抵抗体245が配置されている。拡散抵抗体245は、多孔質材料又は細孔が形成された材料からなっている。拡散抵抗体245の作用により、測定室242内に引き込まれる排出ガスの速度が律せされる。

0025

第2本体部241bにも、固体電解質体244側から後退するように設けられた凹部が形成されており、その凹部は大気室243として機能している。大気室243の一側面は開放されている。固体電解質体244側から大気室243内に引き込まれる気体大気に放出される。

0026

固体電解質体244の測定室242側に臨む面であって、拡散抵抗体245側には陰極側となるポンプセル246が設けられている。固体電解質体244の大気室243に臨む面であって、ポンプセル246と対応する位置に陽極側となる共通セル250が設けられている。共通セル250は、センサセル248及びモニタセル249と対応する領域までカバーするように設けられている。

0027

ポンプセル246と共通セル250との間に電圧が印加されると、測定室242内の排出ガス中に含まれる酸素が陰極側のポンプセル246に接触して酸素イオンとなる。この酸素イオンは、陽極側の共通セル250に向かって固体電解質体244内を流れ、共通セル250において電荷を放出して酸素となり、大気室243から大気中に排出される。

0028

なお、ポンプセル246と共通セル250との間に印加する電圧が高いほど、ポンプセル246によって排出ガス中から排出される酸素の量は多くなる。逆にポンプセル246と共通セル250との間に印加する電圧が低いほど、ポンプセル246によって排出ガス中から排出される酸素の量は減る。従って、ポンプセル246と共通セル250との間に印加する電圧を増減することで、後段のセンサセル248及びモニタセル249に流れる排出ガス中の残留酸素の量を増減させることができる。

0029

固体電解質体244の測定室242側に臨む面であって、ポンプセル246を挟んで拡散抵抗体245とは反対側(ポンプセル246よりも後段側)には陰極側となるモニタセル249が設けられている。固体電解質体244の大気室243に臨む面であって、モニタセル249と対応する位置に陽極側となる共通セル250が設けられている。

0030

モニタセル249は、ポンプセル246によって酸素が排出された排出ガス中に残留する酸素濃度を検出する。モニタセル249と共通セル250との間に電圧が印加されると、ポンプセル246によって酸素が排出された排出ガス中に含まれる残留酸素が陰極側のモニタセル249に接触して酸素イオンとなる。この酸素イオンは、陽極側の共通セル250に向かって固体電解質体244内を流れ、共通セル250において電荷を放出して酸素となり、大気室243から大気中に排出される。この際の電荷は、モニタセル検出部404(図4を参照しながら後述する)により電流Imとして検出され、この電流Imに基づいて、排出ガス中の残留酸素濃度を算出し得る。

0031

固体電解質体244の測定室242側に臨む面であって、ポンプセル246を挟んで拡散抵抗体245とは反対側には陰極側となるセンサセル248が設けられている。固体電解質体244の大気室243に臨む面であって、センサセル248と対応する位置に陽極側となる共通セルが設けられている。

0032

センサセル248は、Pt−Rh合金白金−ロジウム合金)からなり、NOxに対して強い還元性を有している。センサセル248に接触したNOxは、N2とO2とに還元分解される。センサセル248と共通セル250との間に電圧が印加されると、分解されたO2は、陰極側のセンサセル248から電荷を受け取って酸素イオンとなる。この酸素イオンは、陽極側の共通セル250に向かって固体電解質体244内を流れ、共通セル250において電荷を放出して酸素となり、大気室243から大気中に排出される。この際の電荷は、センサセル検出部403(図4を参照しながら後述する)により電流Isとして検出され、この電流Isに基づいて、排出ガス中のNOxの濃度及び残留酸素濃度を算出し得る。

0033

SCU40は、その一部又は全部が、アナログ回路で構成されるか、メモリを備えたデジタルプロセッサとして構成される。いずれにしても、受信した電気信号に基づいて制御信号を出力する機能を果たすため、SCU40には機能的な制御ブロックが構成される。図4は、SCU40を、このような機能的な制御ブロック図として示したものである

0034

続いて、SCU40の機能的な構成要素について説明する。SCU40は、ヒータ制御部401と、ポンプセル検出部402と、センサセル検出部403と、モニタセル検出部404と、共通セル検出部405と、マイコン406と、電源回路407と、CAN通信部408と、を備えている。

0035

ヒータ制御部401は、ヒータ247に印加する電圧を制御し、ヒータ247の発熱量を制御する部分である。

0036

ポンプセル検出部402は、ポンプセル246が出力する電流Ipを検出する部分である。ポンプセル検出部402は、検出した電流Ipを示す信号をマイコン406に出力する。

0037

センサセル検出部403は、センサセル248が出力する電流Isを検出する部分である。センサセル検出部403は、検出した電流Isを示す信号をマイコン406に出力する。

0038

モニタセル検出部404は、モニタセル249が出力する電流Imを検出する部分である。モニタセル検出部404は、検出した電流Imを示す信号をマイコン406に出力する。

0039

共通セル検出部405は、共通セル250が出力する電流Icomを検出する部分である。共通セル検出部405は、検出した電流Icomを示す信号をマイコン406に出力する。

0040

マイコン406は、SCU40内の制御部である。マイコン406は、ヒータ制御部401にヒータ247の温度を制御するための制御信号を出力する。マイコン406は、センサセル検出部403が検出した電流Is及びモニタセル検出部404が検出した電流Imに基いて、排出ガス中のNOx濃度を算出する部分である。マイコン406は、センサセル248の出力電流Isからモニタセル249の出力電流Imを減算することで、センサセル248の検出した排出ガス中の残留酸素濃度による電流値を除き、排出ガス中のNOx濃度を算出する。マイコン406は、算出したNOx濃度を示す信号をCAN通信部408に出力する。

0041

電源回路407は、SCU40内の電源回路である。CAN通信部408は、マイコン406が出力する信号をCANバス50に送信し、CANバス50から受信する信号をマイコン406に出力する。

0042

続いて、図5を参照しながら、SCU40及びECU10の動作について説明する。ステップS01では、SCU40のマイコン406が、ポンプセル246に繋がる電気系統か、センサセル248に繋がる電気系統か、モニタセル249に繋がる電気系統か、共通セル250に繋がる電気系統かのいずれかに異常が発生しているか否かを判断する。いずれのセルに繋がる電気系統にも異常が発生していなければステップS01の判断を繰り返し、いずれかのセルに繋がる電気系統に異常が発生していればステップS02の処理に進む。

0043

いずれかのセルに繋がる電気系統に異常が発生しているか否かは、ポンプセル検出部402、センサセル検出部403、モニタセル検出部404、共通セル検出部405からの出力電流によって判断する。出力電流が所定値以下に落ちたままになってしまっていれば、電気系統が断線していると判断する。出力電流が所定値以上に張り付いたままになってしまっていればショートしていると判断する。

0044

ステップS02では、共通セル250に繋がる電気系統に異常が発生しているか否かを判断する。共通セル250に繋がる電気系統に異常が発生していれば、マイコン406はその旨を示す信号をECU10に送信し、ステップS03の処理及びステップS22の処理に進む。共通セル250に繋がる電気系統に異常が発生していなければ、ステップS11の処理に進む。このように共通セル250の異常判断を最初に行っているのは、共通セル250の異常発生が他の全てのセルに影響するためである。

0045

ステップS03では、ECU10がディーゼルエンジン20に対して第1制限制御を実行する。より具体的には、共通セル250に繋がる電気系統に異常が発生していれば、空燃比制御もNOxの検出も正確に行えないので、空燃比制御をキャンセル(一部制限するような態様も含む)するようなエンジン制御を実行する。

0046

ステップS11では、ポンプセル246に繋がる電気系統に異常が発生しているか否かを判断する。ポンプセル246に繋がる電気系統に異常が発生していれば、ポンプセル246の出力電流Ipが正確でないことになるので、マイコン406はその旨を示す信号をECU10に送信し、ステップS03の処理に進む。また、ポンプセル246に繋がる電気系統に異常が発生していれば、センサセル248側に酸素が過剰に含まれた排出ガスが送り込まれることになるため、センサセル248の出力電流Isも正確でないことになる。そこで、マイコンはその旨を示す信号をECU10に送信し、必要に応じて後述するステップS22の処理に進む。ポンプセル246に繋がる電気系統に異常が発生していなければ、ステップS21の処理に進む。

0047

ステップS21では、センサセル248に繋がる電気系統に異常が発生いているか否かを判断する。センサセル248に繋がる電気系統に異常が発生していれば、マイコン406はその旨を示す信号をECU10に送信し、ステップS22の処理に進む。センサセル248に繋がる電気系統に異常が発生していなければ、ステップS31の処理に進む。

0048

ステップS22では、ECU10がディーゼルエンジン20に対して第2制限制御を実行する。より具体的には、センサセル248の出力電流Isが異常値であれば排出ガス中のNOx濃度検出が正確に行えないので、NOx濃度に基づく制御をキャンセル(一部制限するような態様も含む)するようなエンジン制御を実行する。また、共通セル250に繋がる電気系統に異常が発生している場合もNOx濃度検出が正確に行えないので、NOx濃度に基づく制御をキャンセル(一部制限するような態様も含む)するようなエンジン制御を実行する。

0049

ステップS31では、第3制限制御の設定があるか否かを判断する。ステップS31の処理に進んでいるということは、モニタセル249に繋がる電気系統に異常が発生していることになるけれども、この部分に異常が発生していても直ちにエンジン制御に制限を設ける必要が無い場合もある。本実施形態のNOxセンサ24は、ポンプセル246によって排気ガス中から大部分の酸素を引いてからセンサセル248によって排気ガス中の酸素量及びNOx量を検知している。従って、モニタセル249は、センサセル248の検出値の精度をより高める役割を果たしているとも言えるため、モニタセル249のみの異常であれば、それを無視する制御もあり得るものである。ステップS31ではこのような観点から、第3制限制御の設定有無を判断している。第3制限制御の設定がなければ処理を終了する。第3制限制御の設定があれば、マイコン406はモニタセル249に異常が発生していることを示す信号をECU10に送信し、ステップS32の処理に進む。

0050

ステップS32では、ECU10がディーゼルエンジン20に対して第3制限制御を実行する。より具体的には、モニタセル249の出力電流Isが異常値であれば排出ガス中のNOx濃度検出が極めて正確に行えているとは言えないので、NOx濃度に基づく制御を制限するようなエンジン制御を実行する。

0051

比較のため、従来の制御の一例を図6に示す。図6に示されるように、従来の制御では、図5に示す本実施形態のステップS21、ステップS31、ステップS32の処理を行っていなかった。そのため、モニタセル249に繋がる電気系統のみに異常が発生している場合であっても、NOx濃度に基づく制御をキャンセル(一部制限するような態様も含む)してしまっており、実際にはある程度信頼できる値である可能性のあるNOx検出値を生かすことができなかった。一方、本実施形態では、各セルの役割に応じた制限制御の使い分けができるようになっており、より正確な内燃機関制御が可能となっている。

0052

以上、具体例を参照しつつ本発明の実施の形態について説明した。しかし、本発明はこれらの具体例に限定されるものではない。すなわち、これら具体例に、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本発明の特徴を備えている限り、本発明の範囲に包含される。

0053

10:ECU(Engine Control Unit)
20:ディーゼルエンジン
24:NOxセンサ
242:測定室
246:ポンプセル
248:センサセル
249:モニタセル
40:SCU(Sensor Control Unit)
402:ポンプセル検出部
403:センサセル検出部
404:モニタセル検出部
406:異常判定部

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