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技術 遊技機

出願人 株式会社藤商事
発明者 中村一寛
出願日 2015年2月3日 (5年1ヶ月経過) 出願番号 2015-019275
公開日 2016年8月8日 (3年7ヶ月経過) 公開番号 2016-140608
状態 特許登録済
技術分野 弾玉遊技機の表示装置 弾球遊技機(パチンコ等)
主要キーワード 操作検出機構 ボリューム変化 ビット点 軸支機構 右側点 ダミードライバ 一送信単位 ラッチバッファ
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2016年8月8日)のものです。
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図面 (20)

課題

演出制御及び状況提示のためのマイクロコンピュータ処理負荷を軽減する。

解決手段

演出用発光部と状況提示用発光部と各発光部の駆動信号を出力する発光制御手段と駆動信号で各発光部に発光駆動電流を供給する複数の発光ドライバとを備える。特定発光ドライバは、演出用発光部と状況提示用発光部の両方に対して発光駆動電流を生成するように複数の発光部が接続されている。発光制御手段は、発光駆動情報を作成して発光駆動データ記憶部の作成処理と発光駆動データ記憶部に記憶された1タイミング分の発光駆動情報で駆動信号出力処理所定周期毎に行って発光演出する。作成処理では、演出用発光駆動情報と状況提示用発光駆動情報を作成し、発光駆動情報を発光駆動データ記憶部に記憶する。出力処理では、特定の発光ドライバを含む複数の発光ドライバに、記憶された1タイミング分の発光駆動情報の駆動信号を所定のシリアルポートから出力する。

概要

背景

弾球遊技機(いわゆるパチンコ遊技機)や回胴遊技機(いわゆるスロット遊技機)等では、LED(Light Emitting Diode)等を用いた発光部による点灯点滅動作により、遊技付随した演出を行ったり、各種の状況提示エラー告知案内表示等を行うものがある。
発光部の動作のためには、例えば演出制御部として機能するマイクロコンピュータが、LEDドライバ回路などに対し駆動データを供給する。LEDドライバには例えば多数のLEDが接続され、LEDドライバは、各LEDに対し、駆動データに応じた発光駆動電流を流すことで発光動作を実行させる。

なお上記特許文献1には、演出制御部がLEDドライバに対し、複数のLEDの発光駆動のための駆動データをシリアルデータとして出力し、LEDドライバがシリアルデータをパラレルデータに変換して、接続された各LEDへ電流供給を行う技術が開示されている。

概要

演出制御及び状況提示のためのマイクロコンピュータの処理負荷を軽減する。演出用発光部と状況提示用発光部と各発光部の駆動信号を出力する発光制御手段と駆動信号で各発光部に発光駆動電流を供給する複数の発光ドライバとを備える。特定発光ドライバは、演出用発光部と状況提示用発光部の両方に対して発光駆動電流を生成するように複数の発光部が接続されている。発光制御手段は、発光駆動情報を作成して発光駆動データ記憶部の作成処理と発光駆動データ記憶部に記憶された1タイミング分の発光駆動情報で駆動信号出力処理所定周期毎に行って発光演出する。作成処理では、演出用発光駆動情報と状況提示用発光駆動情報を作成し、発光駆動情報を発光駆動データ記憶部に記憶する。出力処理では、特定の発光ドライバを含む複数の発光ドライバに、記憶された1タイミング分の発光駆動情報の駆動信号を所定のシリアルポートから出力する。

目的

本発明では、発光制御用のマイクロコンピュータ等の制御負荷を軽減することを目的とする

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

演出用発光部と、状況提示用の発光部と、前記演出用及び前記状況提示用の各発光部の発光を制御する駆動信号を出力する発光制御手段と、前記駆動信号に基づいて、演出用の発光部と、状況提示用の発光部に対する発光駆動電流を生成する複数の発光ドライバと、を備え、1又は複数の特定の発光ドライバは、演出用の発光部と状況提示用の発光部の両方に対する発光駆動電流を生成するように複数の発光部が接続されており、前記発光制御手段は、発光駆動情報を作成して該発光駆動情報を発光駆動データ記憶部に記憶する作成処理と、前記発光駆動データ記憶部に記憶された発光駆動情報に基づいて前記駆動信号を出力する出力処理と、を所定周期毎に行うことにより発光演出を実現するように構成され、前記作成処理では、前記演出用の発光部に対する演出用発光駆動情報と前記状況提示用の発光部に対する状況提示用発光駆動情報を作成し、作成した発光駆動情報を前記発光駆動データ記憶部に記憶し、前記出力処理では、前記特定の発光ドライバを含む複数の発光ドライバに対して、前記発光駆動データ記憶部に記憶された1タイミング分の発光駆動情報に基づく駆動信号を所定のシリアルポートから出力する遊技機

請求項2

前記発光制御手段は、前記作成処理では、前記特定の発光ドライバに対して出力される駆動信号の基になる発光駆動情報に前記演出用発光駆動情報と前記状況提示用発光駆動情報が含まれるように前記演出用発光駆動情報と前記状況提示用発光駆動情報を合成したものを前記所定周期における1タイミング分の発光駆動情報とする請求項1に記載の遊技機。

請求項3

遊技動作に関連した制御コマンドを出力する主制御手段を備え、前記発光制御手段は、前記制御コマンドに基づいて適宜タイミングで発光演出を決定する決定処理を行い、前記作成処理では、前記演出用の発光部に対する演出用発光駆動情報を、前記決定処理で決定された発光演出を実行する状態において、実行する演出に対応するランプデータに基づいて作成するとともに、前記状況提示用の発光部に対する状況提示用発光駆動情報を、前記制御コマンドにより通知された遊技状況に応じて作成する請求項1又は請求項2に記載の遊技機。

請求項4

前記作成処理では、1タイミング分の所定サイズの前記演出用発光駆動情報を生成した後に、前記状況提示用発光駆動情報を作成し、前記演出用発光駆動情報における特定データ領域を前記状況提示用発光駆動情報に書き換えることで、1タイミング分の所定サイズの発光駆動情報を生成する請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の遊技機。

請求項5

前記演出用発光駆動情報の前記特定データ領域には、ダミーデータが配置されることになるように、前記ランプデータが設定されており、前記作成処理では、前記特定データ領域のダミーデータを前記状況提示用発光駆動情報に書き換える請求項4に記載の遊技機。

技術分野

0001

本発明は弾球遊技機回胴遊技機などの遊技機係り、特には遊技機における演出提示等のための発光制御に関する。

先行技術

0002

特許第4613191号公報

背景技術

0003

弾球遊技機(いわゆるパチンコ遊技機)や回胴遊技機(いわゆるスロット遊技機)等では、LED(Light Emitting Diode)等を用いた発光部による点灯点滅動作により、遊技付随した演出を行ったり、各種の状況提示、エラー告知案内表示等を行うものがある。
発光部の動作のためには、例えば演出制御部として機能するマイクロコンピュータが、LEDドライバ回路などに対し駆動データを供給する。LEDドライバには例えば多数のLEDが接続され、LEDドライバは、各LEDに対し、駆動データに応じた発光駆動電流を流すことで発光動作を実行させる。

0004

なお上記特許文献1には、演出制御部がLEDドライバに対し、複数のLEDの発光駆動のための駆動データをシリアルデータとして出力し、LEDドライバがシリアルデータをパラレルデータに変換して、接続された各LEDへ電流供給を行う技術が開示されている。

発明が解決しようとする課題

0005

このような遊技機では、本来の遊技動作の制御に加えて発光部を用いた多様な演出や表示動作等が行われるが、このため発光動作を制御するマイクロコンピュータの制御負荷が増大する傾向にある。
そこで本発明では、発光制御用のマイクロコンピュータ等の制御負荷を軽減することを目的とする。

課題を解決するための手段

0006

本発明の遊技機は、演出用の発光部と、状況提示用の発光部と、前記演出用及び前記状況提示用の各発光部の発光を制御する駆動信号を出力する発光制御手段と、前記駆動信号に基づいて、演出用の発光部と、状況提示用の発光部に対する発光駆動電流を生成する複数の発光ドライバと、を備え、1又は複数の特定の発光ドライバは、演出用の発光部と状況提示用の発光部の両方に対する発光駆動電流を生成するように複数の発光部が接続されており、前記発光制御手段は、発光駆動情報を作成して該発光駆動情報を発光駆動データ記憶部に記憶する作成処理と、前記発光駆動データ記憶部に記憶された発光駆動情報に基づいて前記駆動信号を出力する出力処理とを所定周期毎に行うことにより発光演出を実現するように構成される。前記作成処理では、前記演出用の発光部に対する演出用発光駆動情報と前記状況提示用の発光部に対する状況提示用発光駆動情報を作成し、作成した発光駆動情報を前記発光駆動データ記憶部に記憶し、前記出力処理では、前記特定の発光ドライバを含む複数の発光ドライバに対して、前記発光駆動データ記憶部に記憶された1タイミング分の発光駆動情報に基づく駆動信号を所定のシリアルポートから出力する。
これにより特定の発光ドライバに、演出用の発光部と状況提示用の発光部の両方に対する発光駆動電流を生成するように複数の発光部が接続されることに対応して、演出用の発光部と、状況提示用の発光部のそれぞれの発光駆動制御をまとめて実行できる。また1つのポート出力で、演出用と状況提示用を含む発光駆動を実現できる。
換言すれば、特定の発光ドライバが演出用の発光部と状況提示用の発光部の両方を発光駆動するような回路構成を採った場合でも、特定の発光ドライバに対する発光制御を複雑化させないようにすることができる。
上記した遊技機においては、前記発光制御手段は、前記作成処理では、前記特定の発光ドライバに対して出力される駆動信号の基になる発光駆動情報に前記演出用発光駆動情報と前記状況提示用発光駆動情報が含まれるように前記演出用発光駆動情報と前記状況提示用発光駆動情報を合成したものを前記所定周期における1タイミング分の発光駆動情報とすることが考えられる。
これにより、各タイミングで演出用発光駆動情報と状況提示用発光駆動情報を合成した発光駆動情報を生成し、特定の発光ドライバによる演出発光と状況提示発光を適切に実行させることができる。
また、上記した遊技機においては、遊技動作に関連した制御コマンドを出力する主制御手段を備え、前記発光制御手段は、前記制御コマンドに基づいて適宜タイミングで発光演出を決定する決定処理を行い、前記作成処理では、前記演出用の発光部に対する演出用発光駆動情報を、前記決定処理で決定された発光演出を実行する状態において、実行する演出に対応するランプデータに基づいて作成するとともに、前記状況提示用の発光部に対する状況提示用発光駆動情報を、前記制御コマンドにより通知された遊技状況に応じて作成することが考えられる。
即ち、主制御手段から発光演出が逐次指示され、また主制御手段から遊技状況が逐次指示される場合において、発光制御手段は、演出と状況提示のための発光制御を共通化し、処理を効率化する。
上記した遊技機においては、前記作成処理では、1タイミング分の所定サイズの前記演出用発光駆動情報を生成した後に、前記状況提示用発光駆動情報を作成し、前記演出用発光駆動情報における特定データ領域を前記状況提示用発光駆動情報に書き換えることで、1タイミング分の所定サイズの発光駆動情報を生成することが考えられる。
即ち特定データ領域を用意しておき、演出用の発光駆動情報の一部を状況提示用発光駆動情報に更新するのみで演出用と状況提示用を合成した発光駆動情報を生成する。
また、上記した遊技機においては、前記演出用発光駆動情報の前記特定データ領域には、ダミーデータが配置されることになるように、前記ランプデータが設定されており、前記作成処理では、前記特定データ領域のダミーデータを前記状況提示用発光駆動情報に書き換えることが考えられる。
特定データ領域にはダミーデータを配置しておくことで、演出のための発光制御に影響を与えないで状況提示用発光駆動情報を合成できる。

発明の効果

0007

本発明によれば発光制御のための処理を効率化でき、発光制御処理負荷を軽減することができる。

図面の簡単な説明

0008

本発明の実施の形態のパチンコ遊技機の斜視図である。
実施の形態のパチンコ遊技機の盤面の正面図である。
実施の形態のパチンコ遊技機の制御構成ブロック図である。
第1の実施の形態のドライバ部の接続構成のブロック図である。
第1の実施の形態のドライバ部の内部構成例のブロック図である。
実施の形態の状況提示用の発光部の発光態様の説明図である。
実施の形態のドライバ部に対するLED接続構成の説明図である。
実施の形態の主制御メイン処理のフローチャートである。
実施の形態の主制御タイマ割込処理のフローチャートである。
実施の形態の特別図柄管理処理のフローチャートである。
実施の形態の第1特図始動口チェック処理のフローチャートである。
実施の形態のコマンドの説明図である。
実施の形態の演出制御メイン処理のフローチャートである。
実施の形態の演出制御の1msタイマ割込処理のフローチャートである。
実施の形態の演出制御におけるコマンド解析処理のフローチャートである。
実施の形態の演出制御におけるコマンド対応処理のフローチャートである。
実施の形態の演出制御におけるコマンド対応処理のフローチャートである。
実施の形態の演出制御におけるシナリオ登録処理のフローチャートである。
実施の形態の演出制御におけるシナリオ削除処理のフローチャートである。
実施の形態の演出制御におけるシナリオ更新処理のフローチャートである。
実施の形態のサブシナリオ更新処理のフローチャートである。
実施の形態のシナリオ登録情報、ランプデータ登録情報、モータデータ登録情報の説明図である。
実施の形態の音データ登録情報の説明図である。
実施の形態のメインシナリオテーブルの説明図である。
実施の形態のサブシナリオテーブルの説明図である。
実施の形態のLED駆動データ更新処理のフローチャートである。
実施の形態の状況提示用LED駆動データセット処理のフローチャートである。
第1の実施の形態のLED出力処理のフローチャートである。
実施の形態のランプデータの登録情報の説明図である。
実施の形態のランプデータ及びマスクデータアドレステーブルの説明図である。
実施の形態のランプデータテーブル及びマスクデータテーブルの説明図である。
実施の形態のランプデータの更新及び出力の説明図である。
実施の形態のドライバへ送信するシリアルデータの説明図である。
実施の形態の各チャネルへのシリアルデータ送信の説明図である。
実施の形態の演出制御部のシリアルデータ送信動作の説明図である。
実施の形態の4ビット点灯データの8ビット変換の説明図である。
実施の形態のLEDドライバ初期化処理のフローチャートである。
実施の形態のLEDドライバ初期化処理のフローチャートである。
第2の実施の形態のドライバ部の接続構成のブロック図である。
第2の実施の形態のドライバ部の内部構成例のブロック図である。
第2の実施の形態のLED出力処理のフローチャートである。

実施例

0009

以下、本発明に係る遊技機の実施の形態としてパチンコ遊技機を例に挙げ、次の順序で説明する。
<1.パチンコ遊技機の構造>
<2.パチンコ遊技機の制御構成>
<3.動作の概要
<4.第1の実施の形態のドライバ構成及び提示用LED>
<5.主制御部の処理>
<6.演出制御部の処理>
[6−1:メイン処理]
[6−2:1msタイマ割込処理]
[6−3:コマンド解析処理]
[6−4:シナリオ登録・削除処理]
[6−5:シナリオ更新処理]
[6−6:LED駆動データ更新処理]
[6−7:第1の実施の形態のLED出力処理]
[6−8:LEDドライバ初期化処理]
<7.第2の実施の形態>
<8.まとめ及び変形例>

0010

<1.パチンコ遊技機の構造>

まず図1図2を参照して、本発明の実施の形態としてのパチンコ遊技機1の構成を概略的に説明する。
図1は実施の形態のパチンコ遊技機1の外観を示す正面側の斜視図であり、図2遊技盤の正面図である。
図1図2に示すパチンコ遊技機1は、主に「枠部」と「遊技盤部」から成る。
「枠部」は以下説明する前枠2、外枠4、ガラス扉5、操作パネル7を有して構成される。「遊技盤部」は図2の遊技盤3から成る。以下の説明上で、「枠部」又は「枠側」とは前枠2,外枠4、ガラス扉5、操作パネル7の総称とする。また「盤部」又は「盤側」とは遊技盤3を示す。

0011

図1に示すようにパチンコ遊技機1は、木製の外枠4の前面に額縁状の前枠2が開閉可能に取り付けられている。図示していないが、この前枠2の裏面には遊技盤収納フレームが形成されており、その遊技盤収納フレーム内に図2に示す遊技盤3が装着される。これにより遊技盤3の表面に形成した遊技領域3aが前枠2の開口部2aから図1遊技機前面側に臨む状態となる。
なお遊技領域3aの前側には、透明ガラスを支持したガラス扉5が設けられており、遊技領域3aは透明ガラスを介して前面の遊技者側に表出される。

0012

ガラス扉5は軸支機構6により前枠2に対して開閉可能に取り付けられている。そしてガラス扉5の所定位置に設けられた図示しない扉ロック解除用キーシリンダを操作することで、前枠2に対するガラス扉5のロック状態解除し、ガラス扉5を前側に開放できる構造とされている。また扉ロック解除用キーシリンダの操作によっては、外枠4に対する前枠2のロック状態も解除可能な構成とされている。
またガラス扉5の前面側には、枠側の発光手段として発光部20wが各所に設けられている。発光部20wは、例えばLEDによる発光動作として、演出用の発光動作、エラー告知用の発光動作、動作状態に応じた発光動作などを行う。

0013

ガラス扉5の下側には操作パネル7が設けられている。この操作パネル7も、図示しない軸支機構により、前枠2に対して開閉可能とされている。
操作パネル7には、上受け皿ユニット8、下受け皿ユニット9、発射操作ハンドル10が設けられている。

0014

上受け皿ユニット8には、弾球に供される遊技球貯留する上受け皿8aが形成されている。下受け皿ユニット9には、上受け皿8aに貯留しきれない遊技球を貯留する下受け皿9aが形成されている。
また上受け皿ユニット8には、上受け皿8aに貯留された遊技球を下受け皿9a側に抜くための球抜きボタン16が設けられている。下受け皿ユニット9には、下受け皿9aに貯留された遊技球を遊技機下方に抜くための球抜きレバー17が設けられている。
また上受け皿ユニット8には、図示しない遊技球貸出装置に対して遊技球の払い出しを要求するための球貸しボタン14と、遊技球貸出装置に挿入した有価価値媒体返却を要求するためのカード返却ボタン15とが設けられている。
さらに上受け皿ユニット8には、演出ボタン11,12、十字キー13が設けられている。演出ボタン11,12は、所定の入力受付期間中に内蔵ランプが点灯されて操作可能となり、その内蔵ランプ点灯時に押下することにより演出に変化をもたらすことができる押しボタンとされる。また十字キー13は遊技者が演出状況に応じた操作や演出設定等のための操作を行う操作子である。

0015

発射操作ハンドル10は操作パネル7の右端部側に設けられ、遊技者が弾球のために図3に示す発射装置32を作動させる操作子である。
また前枠2の上部の両側と、発射操作ハンドル10の近傍には、演出音音響出力するスピーカ25が設けられている。

0016

次に図2を参照して、遊技盤3の構成について説明する。遊技盤3は、略正方形状の木製合板または樹脂板主体として構成されている。この遊技盤3には、発射された遊技球を案内する球誘導レール31が盤面区画部材として環状に装着されており、この球誘導レール31に取り囲まれた略円形状の領域が遊技領域3aとなっている。

0017

この遊技領域3aの略中央部には、液晶表示装置32(LCD:Liquid Crystal Display)が設けられている。
液晶表示装置32では、後述する演出制御部51の制御の下、背景画像上で、たとえば左、中、右の3つの装飾図柄の変動表示が行われる。また通常演出リーチ演出スーパーリーチ演出などの各種の演出画像の表示も行われる。

0018

また遊技領域3a内には、液晶表示装置32の表示面の周囲を囲むように、センター飾り35Cが設けられている。
センター飾り35Cは、そのデザインにより装飾効果を発揮するだけでなく、周囲の遊技球から液晶表示装置32の表示面を保護する作用を持つ。さらにセンター飾り35Cは、遊技球の打ち出しの強さまたはストローク長による遊技球の流路の左右打ち分けを可能とする部材としても機能する。即ち球誘導レール31を介して遊技領域3a上部に打ち出された遊技球の流下経路は、センター飾り35Cによって分割された左遊技領域3bと右遊技領域3cのいずれかを流下することとなる。いわゆる左打ちの場合、遊技球は左遊技領域3bを流下していき、右打ちの場合、遊技球は右遊技領域3cを流下していく。

0019

また左遊技領域3bの下方には、左下飾り35Lが設けられ、装飾効果を発揮するとともに左遊技領域3bとしての範囲を規定する。
同様に右遊技領域3cの下方には右下飾り35Rが設けられ、装飾効果を発揮するとともに左遊技領域3bとしての範囲を規定する。
なお、遊技領域3a(左遊技領域3b及び右遊技領域3c)内には、所要各所に49や風車47が設けられて遊技球の多様な流下経路を形成する。
また液晶表示装置32の下方にはセンターステージ35Sが設けられており、装飾効果を発揮するとともに、遊技球の遊動領域として機能する。
なお図示していないが、センター飾り35Cには、適所視覚的演出効果を奏する可動体役物が設けられている。

0020

遊技領域3aの右上縁付近には、複数個のLEDを配置して形成されたドット表示器による図柄表示部33が設けられている。
この図柄表示部33では、所定のドット領域により、第1特別図柄表示部、第2特別図柄表示部、及び普通図柄表示部が形成され、第1特別図柄、第2特別図柄、及び普通図柄のそれぞれの変動表示動作変動開始および変動停止一セットする変動表示動作)が行われる。
なお、液晶表示装置32は、図柄表示部33による第1、第2特別図柄の変動表示と時間的に同調して、画像による装飾図柄を変動表示する。

0021

センター飾り35Cの下方には、上始動口41(第1の特別図柄始動口)を有する入賞装置が設けられ、さらにその下方には下始動口42a(第2の特別図柄始動口)を備える普通変動入賞装置42が設けられている。
上始動口41及び下始動口42aの内部には、遊技球の通過を検出する検出センサ図3に示す上始動口センサ71,下始動口センサ72)が形成されている。

0022

上始動口41は、図柄表示部33における第1特別図柄の変動表示動作の始動条件に係る入賞口で、始動口開閉手段(始動口を開放または拡大可能にする手段)を有しない入賞率固定型の入賞装置となっている。

0023

下始動口42aを有する普通変動入賞装置42は、始動口開閉手段により始動口の遊技球の入賞率を変動可能な入賞率変動型の入賞装置として構成されている。即ち下始動口42aを開放または拡大可能にする左右一対可動翼片可動部材)42bを備えた、いわゆる電動チューリップ型の入賞装置である。
この普通変動入賞装置42の下始動口42aは、図柄表示部33における第2特別図柄の変動表示動作の始動条件に係る入賞口である。そして、この下始動口42aの入賞率は可動翼片42bの作動状態に応じて変動する。即ち可動翼片42bが開いた状態では、入賞が容易となり、可動翼片42bが閉じた状態では、入賞が困難又は不可能となるように構成されている。

0024

また普通変動入賞装置42の左右には、一般入賞口43が複数個設けられている。各一般入賞口42の内部には、遊技球の通過を検出する検出センサ(図3に示す一般入賞口センサ74)が形成されている。
また右遊技領域3cの下部側には、遊技球が通過可能なゲート特定通過領域)からなる普通図柄始動口44が設けられている。この普通図柄始動口44は、図柄表示部33における普通図柄の変動表示動作に係る入賞口であり、その内部には、通過する遊技球を検出するセンサ(図3に示すゲートセンサ73)が形成されている。

0025

右遊技領域3c内の普通図柄始動口44から普通変動入賞装置42へかけての流下経路途中には第1特別変動入賞装置45(特別電動役物)が設けられている。
第1特別変動入賞装置45は、突没式の開放扉45bにより第1大入賞口45aを閉鎖/開放する構造とされている。また、その内部には第1大入賞口45aへの遊技球の通過を検出するセンサ(図3の第1大入賞口センサ75)が形成されている。
第1大入賞口45aの周囲は、右下飾り35Rが遊技盤3の表面から膨出した状態となっており、その膨出部分上辺及び開放扉45bの上面が右流下経路3cの下流案内部を形成している。従って、開放扉45bが盤内部側に引き込まれることで、下流案内部に達した遊技球は容易に第1大入賞口45aに入る状態となる。

0026

また普通変動入賞装置42の下方には、第2特別変動入賞装置46(特別電動役物)が設けられている。第2特別変動入賞装置46は、下部が軸支されて開閉可能な開放扉46bにより、その内側の第2大入賞口46aを閉鎖/開放する構造とされている。また、その内部には第2大入賞口46aへの遊技球の通過を検出するセンサ(図3の第2大入賞口センサ76)が形成されている。
開放扉46bが開かれることで第2大入賞口46aが開放される。この状態では、左遊技領域3b或いは右遊技領域3cを流下してきた遊技球は、高い確率で第2大入賞口50に入ることとなる。

0027

以上のように盤面の遊技領域には、入賞口として上始動口41、下始動口42a、普通図柄始動口44、第1大入賞口45a、第2大入賞口46a、一般入賞口43が形成されている。
本実施の形態のパチンコ遊技機1においては、これら入賞口のうち、普通図柄始動口44以外の入賞口への入賞があった場合には、各入賞口別に設定された入賞球1個当り賞球数遊技球払出装置55(図3参照)から払い出される。
例えば、上始動口41および下始動口42aは3個、第1大入賞口45a、第2大入賞口46aは13個、一般入賞口43は10個などと賞球数が設定されている。
なお、これらの各入賞口に入賞しなかった遊技球は、アウト口48を介して遊技領域3aから排出される。
ここで「入賞」とは、入賞口がその内部に遊技球を取り込んだり、ゲートを遊技球が通過したりすることをいう。実際には入賞口ごとに形成されたセンサ(各入賞検出スイッチ)により遊技球が検出された場合、その入賞口に「入賞」が発生したものとして扱われる。この入賞に係る遊技球を「入賞球」とも称する。

0028

以上のような盤面において、センター飾り35C、左下飾り35L、右下飾り35R、センターステージ35S、第1特別変動入賞装置45、第2特別変動入賞装置46、さらには図示していない可動体役物には、詳細には図示していないが各所に、盤側の発光手段として例えばLEDによる発光部20b、20Z、20H、20Jが設けられている。
発光部20bは演出用の発光動作やエラー告知用の発光動作を行う。
発光部20Z、20H、20Jは、それぞれ各種の状況提示用の発光部である。
発光部20Zは変動図柄識別用の発光動作を行う。発光部20Zは、例えば第1特別図柄、第2特別図柄、普通図柄のそれぞれに対応して3つ設けられており、それぞれ対応する図柄について、例えば図柄変動の停止中、変動中、当たり中を識別する発光動作を行う。
発光部20Hは保留数表示用の発光動作を行う。発光部20Hは、例えば第1特別図柄変動についての保留数を最大4個まで表示し、また第2特別図柄変動についての保留数を最大4個まで表示するものとして、例えば合計8つ設けられており、その発光状態で保留数を表示する。
発光部20Jは遊技状態報知用の発光動作を行う。発光部20Jは、所要数設けられており(この例では3つ)、それぞれの発光状態で、大当たり中、確変中、時短中などを報知する。
なお、この例では発光部20Z、20H、20Jは盤側に設けられているが、発光部20Z、20H、20Jの全部又は一部が枠側に設けられても良い。

0029

以下では説明上、盤側の発光部20w、枠側の発光部20bを「演出用発光部」と表記する場合がある。
また発光部20Zを「変動図柄識別用発光部」、発光部20Hを「保留数表示用発光部」、発光部20Jを「遊技状態報知用発光部」と表記する場合がある。
さらに発光部20Z、20H、20Jを総称して「状況提示用発光部」と表記する場合がある。

0030

<2.パチンコ遊技機の制御構成>

次に本実施の形態のパチンコ遊技機1の制御系の構成について説明する。図3はパチンコ遊技機1の内部構成の概略的なブロック図である。
本実施の形態のパチンコ遊技機1は、その制御構成を形成する基板として主に、主制御基板50、演出制御基板51、液晶制御基板52、払出制御基板53、発射制御基板54、電源基板58が設けられている。

0031

主制御基板50は、マイクロコンピュータ等が搭載され、パチンコ遊技機1の遊技動作全般に係る統括的な制御を行う。なお以下では、主制御基板50に搭載されたマイクロコンピュータ等を含めて主制御基板50の構成体を「主制御部50」と表記する。
演出制御基板51は、マイクロコンピュータ等が搭載され、主制御部50から演出制御コマンドを受けて、画像表示、発光、音響出力、可動体役物を用いた各種の演出動作を実行させるための制御を行う。なお以下では、演出制御基板51に搭載されたマイクロコンピュータ等を含めて演出制御基板51の構成体を「演出制御部51」と表記する。

0032

液晶制御基板52はマイクロコンピュータやビデオプロセッサ等が搭載され、演出制御部51からの表示制御コマンドを受けて、液晶表示装置32による表示動作の制御を行う。
払出制御基板53は、パチンコ遊技機1に接続された遊技球払出装置55による賞球の払い出し制御を行う。
発射制御基板54は、遊技者のパチンコ遊技機1に設けられている発射装置56による遊技球の発射動作の制御を行う。
電源基板58は、外部電源(例えばAC24V)からAC/DC変換、さらにはDC/DC変換を行い、各部に動作電源電圧Vccを供給する。なお電源経路の図示は省略している。

0033

まず主制御部50及びその周辺回路について述べる。
主制御部50は、CPU100(以下「主制御CPU100」と表記)を内蔵したマイクロプロセッサ、ROM101(以下「主制御ROM101」と表記)、RAM102(以下「主制御RAM102」と表記)を搭載し、マイクロコンピュータを構成している。
主制御CPU100は制御プログラムに基づいて、遊技の進行に応じた各種演算及び制御処理を実行する。
主制御ROM101は、主制御CPU100による遊技動作の制御プログラムや、遊技動作制御に必要な種々のデータを記憶する。
主制御RAM102は、主制御CPU100が各種演算処理に使用するワークエリアや、各種入出力データや処理データのバッファ領域として用いられる。
なお図示は省略したが、主制御部50は、各部とのインターフェース回路、特別図柄変動表示に係る抽選用乱数を生成する乱数生成回路、各種の時間計数のためのCTC(Counter TimerCircuit)、主制御CPU100に割込み信号を与える割込コントローラ回路なども備えている。

0034

主制御部50は、上述のように盤面の遊技領域の各入賞手段(上始動口41、下始動口42a、普通図柄始動口44、第1大入賞口45a、第2大入賞口46a、一般入賞口43)に設けられるセンサの検出信号を受信する構成となっている。
即ち、上始動口センサ71、下始動口センサ72、ゲートセンサ73、一般入賞口センサ74、第1大入賞口センサ75、第2大入賞口センサ76のそれぞれの検出信号が主制御部50に供給される。
なお、これらのセンサ(71〜76)は、入球した遊技球を検出する検出スイッチにより構成されるが、具体的にはフォトスイッチ近接スイッチなどの無接点スイッチや、マイクロスイッチなどの有接点スイッチで構成することができる。

0035

主制御部50は、上始動口センサ71、下始動口センサ72、ゲートセンサ73、一般入賞口センサ74、第1大入賞口センサ75、第2大入賞口センサ76のそれぞれの検出信号の受信に応じて、処理を行う。例えば抽選処理図柄変動制御賞球払出制御、演出制御コマンド送信制御、外部データ送信処理などを行う。

0036

また主制御部50には、下始動口42の可動翼片42bを開閉駆動する普通電動役物ソレノイド77が接続され、主制御部50は遊技進行状況に応じて制御信号を送信して普通電動役物ソレノイド77の駆動動作を実行させ、可動翼片42bの開閉動作を実行させる。
さらに、主制御部50には、第1大入賞口45の開放扉45bを開閉駆動する第1大入賞口ソレノイド78と、第2大入賞口46の開放扉46bを開閉駆動する第2大入賞口ソレノイド79が接続されている。主制御部50は、いわゆる大当たり状況に応じて、第1大入賞口ソレノイド78又は第2大入賞口ソレノイド79を駆動制御して、第1大入賞口45又は第2大入賞口46の開放動作を実行させる。

0037

また主制御部50には、図柄表示部33が接続されており、図柄表示部33に制御信号を送信して、各種図柄表示(LEDの消灯/点灯/点滅)を実行させる。これにより図柄表示部33における第1特別図柄表示部80、第2特別図柄表示部81、普通図柄表示部82での表示動作が実行される。

0038

また主制御部50には、枠用外部端子基板57が接続される。主制御部50は、遊技進行に関する情報を、枠用外部端子基板57を介して図示しないホールコンピュータ送信可能となっている。遊技進行に関する情報とは、例えば大当り当選情報、賞球数情報、図柄変動表示実行回数情報などの情報である。ホールコンピュータとは、パチンコホールの遊技機を統括的に管理する管理コンピュータであり、遊技機外部に設置されている。

0039

また主制御部50には、払出制御基板53が接続されている。払出制御基板53には、発射装置56を制御する発射制御基板54と、遊技球の払い出しを行う遊技球払出装置55が接続されている。
主制御部50は、払出制御基板53に対し、払い出しに関する制御コマンド(賞球数を指定する払出制御コマンド)を送信する。払出制御基板53は当該制御コマンドに応じて遊技球払出装置55を制御し、遊技球の払い出しを実行させる。
また払出制御基板53は、主制御部50に対して、払い出し動作状態に関する情報(払出状態信号)を送信可能となっている。主制御部50側では、この払出状態信号によって、遊技球払出装置55が正常に機能しているか否かを監視する。具体的には、賞球の払い出し動作の際に、玉詰まりや賞球の払い出し不足といった不具合が発生したか否かを監視している。

0040

また主制御部50は、特別図柄変動表示に関する情報を含む演出制御コマンドを、演出制御部51に送信する。なお、主制御部50から演出制御部51への演出制御コマンドの送信は一方向通信により実行されるようにしている。これは、外部からの不正行為による不正な信号が演出制御部51を介して主制御部50に入力されることを防止するためである。

0041

続いて演出制御部51及びその周辺回路について説明する。
演出制御部51は、CPU200(以下「演出制御CPU200」と表記)を内蔵したマイクロプロセッサ、ROM201(以下「演出制御ROM201」と表記)、RAM202(以下「演出制御RAM202」と表記)を搭載し、マイクロコンピュータを構成している。
演出制御CPU200は演出制御プログラム及び主制御部50から受信した演出制御コマンドに基づいて、各種演出動作のための演算処理や各演出手段の制御を行う。演出手段とは、本実施の形態のパチンコ遊技機1の場合、液晶表示装置32、発光部20w、20b、スピーカ25、及び図示を省略した可動体役物となる。
また演出制御CPU200は各種の状況提示のための制御も行う。具体的には発光部20Z、20H、20Jの発光制御である。
演出制御ROM201は、演出制御CPU200による演出動作の制御プログラムや、演出動作制御に必要な種々のデータを記憶する。
演出制御RAM202は、演出制御CPU200が各種演算処理に使用するワークエリアや、テーブルデータ領域、各種入出力データや処理データのバッファ領域などとして用いられる。
なお図示は省略したが、演出制御部51は、各部とのインターフェース回路、演出のための抽選用乱数を生成する乱数生成回路、各種の時間計数のためのCTC、演出制御CPU200に割込み信号を与える割込コントローラ回路、音響演出のための音源ICなども備えている。
この演出制御部51の主な役割は、主制御部50からの演出制御コマンドの受信、演出制御コマンドに基づく演出の選択決定、液晶表示装置32側への液晶制御コマンドの送信、スピーカ45の音声出力制御、発光部20w、20b、20Z、20H、20J(LED)の発光制御、可動体役物の動作制御などとなる。

0042

演出制御部51は、液晶表示装置32側への演出制御コマンドの送信を行うが、その演出制御コマンドは、液晶インターフェース基板66を介して液晶制御基板52に送られる。

0043

液晶制御基板52は、液晶表示装置32の表示制御を行う。図示していないが、液晶制御基板52には、VDP(Video Display Processor)、画像ROM、VRAM(Video RAM)、液晶制御CPU、液晶制御ROM、液晶制御RAMを備えている。
VDPは、画像展開処理や画像の描画などの映像出力処理全般の制御を行う。
画像ROMには、VDPが画像展開処理を行う画像データ(演出画像データ)が格納されている。
VRAMは、VDPが展開した画像データを一時的に記憶する画像メモリ領域とされる。
液晶制御CPUは、VDPが表示制御を行うために必要な制御データを出力する。
液晶制御ROMには、液晶制御CPUの表示制御動作手順を記述したプログラムやその表示制御に必要な種々のデータが格納される。
液晶制御RAMは、ワークエリアやバッファメモリとして機能する。

0044

液晶制御基板52は、これらの構成により、演出制御基板51からの液晶制御コマンドに基づいて各種の画像データを生成し、液晶表示装置32に出力する。これによって液晶表示装置32において各種の演出画像が表示される。

0045

また演出制御部51には枠ドライバ部61、盤ドライバ部62が接続されている。
枠ドライバ部61は、枠側のランプ部63のLEDについて発光駆動を行う。なお、ランプ部63とは、図1に示したように枠側に設けられている発光部20wを総括的に示したものである。
盤ドライバ部62は、盤側のランプ部64のLEDについて発光駆動を行う。なお、ランプ部64とは、図2に示したように盤側に設けられている発光部20b、20Z、20H、20Jを総括的に示したものである。

0046

また演出制御部51にはモータドライバ部70が接続されている。
モータドライバ部70は可動体役物モータ65を駆動して、盤側に設けられている可動体役物の動作を実行させる。
可動体役物モータ65は例えばステッピングモータが用いられる。

0047

本実施の形態の場合、枠ドライバ部61は第1系統の駆動信号出力手段、盤ドライバ部62は第2系統の駆動信号出力手段、モータドライバ部70は第3系統の駆動信号出力手段である。
詳しくは図4を用いて後述するが、本実施の形態の場合、演出制御部51(演出制御CPU200)は、シリアルデータ送信チャネルch1,ch2,ch3を用いて、発光駆動データやモータ駆動データをシリアルデータとして、枠ドライバ部61、盤ドライバ部62、モータドライバ部70に出力する。
なお例えば盤ドライバ部62の一部が、モータドライバ部70としての動作を行うことで、ランプ部64の各LEDと可動体役物モータ65の駆動を行うようにしてもよい。

0048

また演出制御部51は、スピーカ25により所望の音を出力させるべく、音源IC59に対する制御を行う。音源IC59には音データROM69が接続されており、音源IC59は音データROM69から必要な音データ(再生するフレーズの音データ)を取得して音声信号出力を行う。
音源IC59は、複数チャネルのフレーズをミキシングして所定本数チャネル数)の音声信号を得る。図1に示したように、本例の場合、スピーカ25は複数設けられるため、音源IC59の出力チャネル数は例えばLch,Rchの2チャネルなど(ステレオ出力)が可能となる。上記のミキシングにより、演出制御部51より再生指示された複数チャネルのフレーズを同時再生可能とされる。

0049

音源IC59による出力音声信号アンプ部67で増幅された後、スピーカ25に対して与えられる。
なお、図3では図示の都合上、音源IC59の出力チャネル数を1つとしているが、実際にはアンプ部67及びスピーカ25としては、例えばLch、Rchに対応した出力チャネルがそれぞれ設けられ、ステレオによる音再生が可能とされる。
また、この例では音源IC59を演出制御部51とは別体に設けるものとしたが、音源IC59は演出制御部51内に設けることもできる。

0050

また演出制御部51には、遊技者が操作可能な操作部60が接続され、操作部60からの操作検出信号受信可能となっている。この操作部60は、図1で説明した演出ボタン11,12、十字キー13と、それらの操作検出機構のことである。
演出制御部51は、操作部60からの操作検出信号に応じて、各種演出制御を行うことができる。

0051

演出制御部51は、主制御部50から送られてくる演出制御コマンドに基づき、あらかじめ用意された複数種類演出パターンの中から抽選によりあるいは一意に演出パターンを決定し、必要なタイミングで各種演出手段を制御する。これにより、演出パターンに対応する液晶表示装置32による演出画像の表示、スピーカ25からの音の再生、ランプ部63、64(発光部20w、20b、20Z、20H、20J)におけるLEDの点灯点滅駆動、可動体役物モータ65による可動体役物の動作が実現され、時系列的に種々の演出パターンが展開されていく。これにより「演出シナリオ」が実現される。

0052

なお演出制御コマンドは、1バイト長のモード(MODE)と、同じく1バイト長のイベントEVNT)からなる2バイト構成により機能を定義する。
MODEとEVENTの区別を行うために、MODEのBit7はON、EVENTのBit7をOFFとしている。
これらの情報を有効なものとして送信する場合、モード(MODE)およびイベント(EVENT)各々に対応してストローブ信号が出力される。すなわち、主制御CPU100は、送信すべきコマンドがある場合、演出制御部51にコマンドを送信するためのモード(MODE)情報の設定および出力を行い、この設定から所定時間経過後に1回目のストローブ信号の送信を行う。さらに、このストローブ信号の送信から所定時間経過後にイベント(EVENT)情報の設定および出力を行い、この設定から所定時間経過後に2回目のストローブ信号の送信を行う。
ストローブ信号は主制御CPU100により、演出制御CPU200が確実にコマンドを受信することが可能な所定期間アクティブ状態に制御される。
また演出制御部51(演出制御CPU200)は、ストローブ信号の入力に基づいて割込を発生させてコマンド受信割込処理用の制御プログラムを実行し、この割込処理において演出制御コマンドが取得される。

0053

<3.動作の概要>

パチンコ遊技機1の動作の概説について説明する。
図柄変動表示ゲーム
パチンコ遊技機1では、所定の始動条件、具体的には、遊技球が上始動口41または下始動口42に入賞したことを条件に、主制御部50において乱数抽選による大当り抽選が行なわれる。この抽選結果に基づき、特別図柄(大当り抽選結果を報知するための識別図柄)を第1特別図柄表示部80または第2特別図柄表示部81に変動表示させて特別図柄変動表示ゲームを開始し、一定時間経過後に、その結果を特別図柄表示部(80又は81)に表示する。

0054

本実施の形態では、上始動口41への入賞に基づく大当り抽選と下始動口42への入賞に基づく大当り抽選とは、独立して行われる。このため、上始動口41に関する大当り抽選結果は第1特別図柄表示部80側、下始動口42に関する大当り抽選結果は第2特別図柄表示部81側で導出表示されるようになっている。
なお説明上、第1特別図柄表示部80側の特別図柄変動表示ゲームを「第1特別図柄変動表示ゲーム」、第2特別図柄表示部81側の特別図柄変動表示ゲームを「第2特別図柄変動表示ゲーム」と称する。但し、第1,第2特別図柄を総称して「特別図柄」と表記し、また第1,第2特別図柄変動表示ゲームを「特別図柄変動表示ゲーム」と総称する。

0055

特別図柄変動表示ゲームが開始されると、これに伴い、装飾図柄(遊技図柄)を液晶表示装置32に変動表示させる装飾図柄変動表示ゲームが開始され、これに付随して種々の演出が現出される。そして、第1,第2特別図柄表示部(80、81)に抽選結果が表示されると、液晶表示装置32にも装飾図柄によりその結果が表示される。すなわち、この装飾図柄変動表示ゲームでは、特別図柄変動表示ゲームでの抽選結果を反映させた演出表示、つまり大当り抽選結果を反映させた演出が現出される。

0056

例えば特別図柄変動表示ゲームの結果が「大当り」である場合、装飾図柄変動表示ゲームの結果も「大当り」を反映させた演出となる。また、特別図柄表示部(80、81)には、大当りを示す特別図柄が所定の表示態様停止表示され、液晶表示装置32には、「左」「中」「右」の各表示エリアにおいて、当り有効ライン上で装飾図柄が大当り抽選結果を反映させた所定の表示態様(例えば「左」「中」「右」の各表示エリアにおいて、3個の装飾図柄が「7」「7」「7」の表示状態)で停止表示される。

0057

この「大当り」となった場合、例えば第1大入賞口ソレノイド78又は第2大入賞口ソレノイド79が駆動され、第1大入賞口45又は第2大入賞口46の所定パターンでの開放動作が実行され、通常遊技状態よりも遊技者に有利な特別遊技状態大当り遊技)が発生する。この大当り遊技では、大入賞口の開放時間が所定時間経過するまでか、または大入賞口に所定個数の遊技球が入賞するまで開放され、いずれかを満たしたことを条件に大入賞口が所定時間閉鎖される、といったラウンド遊技があらかじめ定められた規定回数、繰り返される。
大当り遊技が開始されると、最初に大当りが開始された旨を報知するオープニング演出が行われ、オープニング演出が終了した後、上記ラウンド遊技が規定ラウンド数、行われる。また、ラウンド遊技中は、各ラウンド対応するラウンド演出が行われる。そして、規定ラウンド数終了後には、大当りが終了される旨を報知するエンディング演出が行われ、これにより大当り遊技が終了する。

0058

このように、特別図柄変動表示ゲームと装飾図柄変動表示ゲームとは、その図柄遊技時間(変動表示の開始タイミングから停止表示のタイミング)とがほぼ同じとなり、特別図柄変動表示ゲームの結果を反映したものが装飾図柄変動表示ゲームにおいて表現されることとしているので、この2つの図柄変動表示ゲームを等価的な図柄遊技と捉えることもできる。説明上、上記2つの図柄変動表示ゲームを単に「図柄変動表示ゲーム」と称する場合がある。

0059

また、遊技球がゲート44(普通図柄始動口)を通過したことに基づき、主制御部50において乱数抽選による補助当り抽選が行なわれる。この抽選結果に応じて普通図柄表示部82のLEDにより表現される普通図柄を変動表示させて普通図柄変動表示ゲームを開始し、所定時間経過後に、その結果をLEDの点灯と非点灯の特定の組合せにて停止表示する。

0060

そして「補助当り」となった場合には、普通電動役物ソレノイド77が作動し、可動翼片42bが開いて下始動口42が開放または拡大されて遊技球が流入し易い状態(始動口開状態)となり、通常遊技状態よりも遊技者に有利な補助遊技状態(以下、「普電開放遊技」と称する)が発生する。この普電開放遊技では、可動翼片42bが所定時間(例えば0.2秒)開放されるか、または所定個数(例えば4個)の遊技球が入賞するまで開放され、その後、所定時間(例えば0.5秒)可動翼片42bが閉まる、といった動作が所定回数繰り返される。なお、普電開放遊技中に遊技球が下始動口42に入賞した場合にも、同様に上記特別図柄変動表示ゲームが行なわれ、これに伴い装飾図柄変動表示ゲームが行なわれる。

0061

ここで、特別図柄変動表示ゲーム中、普通図柄変動表示ゲーム中、大当り遊技中、または普電開放遊技などの最中に、さらに上始動口センサ71または下始動口センサ72もしくはゲートセンサ73からの検出信号の入力があり、始動条件が成立した場合には、この検出信号に基づいて当り抽選に利用する遊技情報を取得し、これを、各変動表示ゲームを行わせるための始動権利に係るデータ(保留データ)として、変動表示中にかかわるものを除き、所定の上限値である最大保留記憶数(例えば最大4個)まで保留記憶可能となっている。この保留数を遊技者に明らかにするため、保留数表示部20Hや液晶表示装置32による画面中にアイコン画像として設けた保留表示器を点灯表示させる。
通常は、この保留球発生順に、各保留球に対する変動表示ゲームが実行される。本実施の形態では、最大保留記憶個数同数の4個を上限の所定個数として扱い、第1特別図柄、第2特別図柄に関する保留データをそれぞれ4個まで記憶し、特別図柄または普通図柄の変動確定回数として保留する。

0062

[遊技状態]
本実施の形態のパチンコ遊技機1では、複数種類の遊技状態を発生可能に構成されている。
まず、本実施形態のパチンコ遊技機1は、主制御部50(CPU100)がその機能部を担う「確率変動(以下、「確変」と称する)機能」を備えている。これには特別図柄に係る確変機能(以下「特別図柄確変機能」と称する)と普通図柄に係る確変機能(以下「普通図柄確変機能」と称する)の2種類がある。

0063

特別図柄確変機能は、大当りの抽選確率を所定確率(通常確率)の低確率(例えば399分の1)から高確率(例えば39.9分の1)に変動させて、通常遊技状態よりも有利な「高確率状態」を発生させる機能である。この高確率状態下では、大当り抽選確率が高確率となることから、大当りが生起され易くなる。
普通図柄確変機能は、補助当り抽選確率が所定確率(通常確率)である低確率(例えば256分の1)から高確率(例えば256分の255)に変動させて、通常遊技状態よりも有利な「補助当り確変状態」を発生させる機能である。この補助当り確変状態下では、補助当り抽選確率が高確率状態となることから補助当りが生起され易くなり、普電開放遊技が頻繁に発生して、通常遊技状態よりも単位時間当りの可動翼片42bの作動率が向上する作動率向上状態となる。

0064

また、本実施形態のパチンコ遊技機1は、主制御部50がその機能部を担う「変動時間短縮(以下「時短」と称する)機能」を備えている。これには特別図柄に係る時短機能(以下、「特別図柄時短機能」と称する)と普通図柄に係る時短機能(以下、「普通図柄時短機能」と称する)の二種類がある。

0065

特別図柄時短機能は、1回の特別図柄変動表示ゲームに要する平均時間(特別図柄が変動を開始してから確定表示される迄の時間。つまり、特別図柄の変動時間)を短縮した「特別図柄時短状態」を発生させる機能である。特別図柄時短状態下では、1回の特別図柄変動表示ゲームにおける特別図柄の平均的な変動時間が短縮され、通常遊技状態よりも単位時間当りの大当り抽選回数が向上する抽選回数向上状態となる。
なお、パチンコ遊技機1では、特別図柄の変動表示時間が保留数の違いにより短縮される場合があるが、この場合は、特別図柄時短状態が発生しているわけではなく、他の制御処理によるものである。

0066

普通図柄時短機能は、1回の普通図柄変動表示ゲームに要する平均時間(普通図柄が変動を開始してから確定表示されるまでの時間。つまり、普通図柄の変動時間)を短縮した「普通図柄時短状態」を発生させる機能である。普通図柄時短状態下では、1回の普通図柄変動表示ゲームにおける普通図柄の平均的な変動時間が短縮され、通常遊技状態よりも単位時間当りの補助当り抽選回数が向上する抽選回数向上状態となる。

0067

また本実施形態のパチンコ遊技機1は、主制御部50がその機能部を担う「開放延長機能」を備えている。
開放延長機能は、可動翼片42bを開動作させる期間およびその開放回数延長した「開放延長状態」を発生させる機能である。この開放延長状態は、いわゆる「電チューサポート状態」と称される。開放延長状態下では、可動翼片42bの開動作期間(始動口開状態時間)が、例えば0.2秒から1.7秒に延長され、またその開閉回数が、例えば1回から2回に延長され、通常遊技状態よりも単位時間当りの可動翼片42bの作動率が向上する作動率向上状態となる。

0068

以上のような各機能を1または複数種類作動させることにより、遊技機の内部的な遊技状態に変化をもたらすことができる。
ここで本実施の形態では、普通図柄確変機能、普通図柄時短機能、および開放延長機能の作動開始条件は、特別図柄時短機能の作動開始条件と同じ条件としており、各機能が同じ契機にて動作することになる。

0069

[当りについて]
本実施の形態のパチンコ遊技機1では、特別図柄変動表示ゲームにて抽選される当りの種類、つまり大当り抽選対象となる当り種別として、「15R低ベース非確変大当り」、「15R低ベース確変α大当り」、「15R低ベース確変β大当り」、「15R高ベース確変大当り」、「2R低ベース確変大当り」、および「小当り」などの複数種類の当りが設けられている。

0070

<4.第1の実施の形態のドライバ構成及び提示用LED>

続いて、第1の実施の形態としてのドライバ構成を説明する。上述した演出制御部51のシリアルデータ送信チャネルch1,ch2,ch3により発光駆動データやモータ駆動データがシリアルデータとして供給される枠ドライバ部61(第1系統)、盤ドライバ部62(第2系統)、モータドライバ部70(第3系統)の構成である。

0071

図4に演出制御部51に接続される枠ドライバ部61、盤ドライバ部62、モータドライバ部70を示した。
第1系統の駆動信号出力手段である枠ドライバ部61は、n個のLEDドライバ90が、演出制御CPU200のシリアルデータ出力チャネルch1に対して並列に接続されている。
シリアルデータ出力チャネルch1の信号線としては、リセット信号RESETを供給するリセット信号線クロック信号CLKを供給するクロック線、発光駆動データ(「LED駆動データ」ともいう)としてのシリアルデータDATAを供給するデータ線イネーブル信号ENABLEを供給するイネーブル信号線が設けられている。これら各信号線は、それぞれ、枠ドライバ部61を構成するn個のLEDドライバ90に対して各信号を並列に供給するように接続されている。
枠ドライバ部61の各LEDドライバ90には、演出制御CPU200がスレーブアドレスとして用いるデバイスIDが設定されている。即ち個々のLEDドライバ90の識別子である。説明上、仮に、図示のように各LEDドライバ90のデバイスID(スレーブアドレス)をw1〜w(n)と表記する。

0072

また第2系統の駆動信号出力手段である盤ドライバ部62は、m個のLEDドライバ90が、演出制御CPU200のシリアルデータ出力チャネルch2に対して並列に接続されている。
シリアルデータ出力チャネルch2の信号線もチャネルch1と同様、リセット信号RESETを供給するリセット信号線、クロック信号CLKを供給するクロック線、発光駆動データとしてのシリアルデータDATAを供給するデータ線、イネーブル信号ENABLEを供給するイネーブル信号線が設けられている。これら各信号線は、それぞれ、盤ドライバ部62を構成するm個のLEDドライバ90に対して各信号を並列に供給するように接続されている。
盤ドライバ部62の各LEDドライバ90には、演出制御CPU200がスレーブアドレスとして用いるデバイスID(個々のLEDドライバ90の識別子)が設定されている。説明上、仮に、図示のように各LEDドライバ90のデバイスID(スレーブアドレス)をb1〜b(m)と表記する。

0073

また第3系統の駆動信号出力手段であるモータドライバ部70は、p個のLEDドライバ90が、演出制御CPU200のシリアルデータ出力チャネルch3に対して並列に接続されている。
シリアルデータ出力チャネルch3の信号線も同様に、リセット信号RESETを供給するリセット信号線、クロック信号CLKを供給するクロック線、モータ駆動データとしてのシリアルデータDATAを供給するデータ線、イネーブル信号ENABLEを供給するイネーブル信号線が設けられている。これら各信号線は、それぞれ、モータドライバ部70を構成するp個のモータドライバ90Mに対して各信号を並列に供給するように接続されている。
モータドライバ部70の各モータドライバ90Mには、演出制御CPU200がスレーブアドレスとして用いるデバイスID(個々のモータドライバ90Mの識別子)が設定されている。説明上、仮に、図示のように各モータドライバ90MのデバイスID(スレーブアドレス)をmt1〜mt(p)と表記する。

0074

枠ドライバ部61及び盤ドライバ部62における各LEDドライバ90としては、例えば24チャネルLEDドライバである「LV5236V(三洋半導体株式会社製)」を用いることができ、24個の電流端子を備える。従って1つのLEDドライバ90によっては、最大24個の系列LED駆動電流を供給することができる。具体的には例えば8系列のR(赤)LED駆動電流供給、8系列のG(緑)LED駆動電流供給、8系列のB(青)LED駆動電流供給を行い、8個のフルカラーLEDの発光駆動が可能である。なお、ここでは1つの「系列」とは、1つの電流端子に対して接続される1つのLED、又は1つの電流端子に対して直列又は並列で接続される複数個のLEDの群を指している。
枠ドライバ部61におけるLEDドライバ90の数nは、枠側に配置されるLED系列数(発光部20wの系列数)によって決められる。従ってnは1の場合もあるし、2以上の場合もある。枠ドライバ部61は1又は複数のLEDドライバ90を有する。
また盤ドライバ部62におけるLEDドライバ90の数mは、盤側に配置されるLED系列数(発光部20b、20Z、20H、20Jの系列数)によって決められる。従ってmは1の場合もあるし、2以上の場合もある。盤ドライバ部62は1又は複数のLEDドライバ90を有する。

0075

図5AにLEDドライバ90の要部の概略構成例を示す。
LEDドライバ90は、シリアルバスインターフェース91、アドレス設定部92、データバッファPWMコントローラ93、D/A変換器94、駆動電流源回路95−1〜95−24を備える。
駆動電流源回路95−1〜95−24は、上記の24系列の駆動電流出力を、それぞれ電流端子96−1〜96−24から行う電流源である

0076

このLEDドライバ90には、シリアルバスインターフェース91に対し、演出制御CPU200からのイネーブル信号ENABLE、クロック信号CLK、シリアルデータDATAが入力される。シリアルバスインターフェース91は、イネーブル信号ENABLEで規定される期間に、クロック信号CLKのタイミングでシリアルデータDATAを取り込む。シリアルバスインターフェース91は、取り込んだシリアルデータをパラレルデータに変換してデータバッファ/PWMコントローラ93に転送する。
なおシリアルデータの形式については図33で後述するが、演出制御CPU200はスレーブアドレスを指定してLED駆動データを送信してくる。
データバッファ/PWMコントローラ93は、シリアルバスインターフェース91から転送されたパラレルデータについて、スレーブアドレス確認を行う。パラレルデータに含まれるスレーブアドレスが、アドレス設定部92に設定された自己のスレーブアドレス(w1〜w(n)、b1〜b(m)のいずれか)と一致していることを確認した場合に、該パラレルデータに含まれるLED駆動データを有効なデータとして、指定されたレジスタに格納する。

0077

データバッファ/PWMコントローラ93は、各系列のLED駆動データを取り込んだら、そのLED駆動データで示された輝度情報階調値)に応じた値を、24系列の各駆動制御値としてD/A変換器94に出力する。
D/A変換器94は、輝度情報に応じた値をアナログ信号に変換し、各電流源回路95−1〜95−24への制御信号とする。

0078

電流端子96−1〜96−24の全部(又は一部)には24系列のLED120が接続される。なお、図は簡略化して1系列の電流端子96に1つのLED120が接続された状態を示しているが、1系列の電流端子96に、複数のLEDが接続される構成(例えば直列接続)も当然あり得る。
各系列(電流端子96−1〜96−24)では、LED120及び抵抗Rの直列接続に対して電源電圧Vccが印加される。電流源回路95−1〜95−24によって各系列のLED120に電流が流され、発光が行われる。
即ち各電流源回路95−1〜95−24は、D/A変換器94から供給された信号に応じた電流量の駆動電流を、対応する系列のLED120に流すように動作する。

0079

このようなLED駆動制御を、1つの系列について具体的にいうと、データバッファ/PWMコントローラ93は、当該系列の階調値に応じたパルスデューティに相当するデジタルデータ列をD/A変換器94に出力し、D/A変換器94は、デジタルデータ列をアナログ信号としてのパルス信号に変換して当該系列の電流源回路95に供給する。電流源回路95はパルス信号のH/Lにより出力制御され、例えば0mAと5mAの電流出力を行う。例えばこのような動作で、結果的に階調値に応じた平均電流値となる駆動電流がLED120に流れることとなる。
なお、本実施の形態では、PWM駆動方式により、電流値が例えば0mAと5mAとされ、時間軸方向で(積分的に)階調制御がされるものとしているが、もちろん階調制御はこれに限らず、実際に電流値を階調に応じて変化させても良いことはいうまでもない。デューティ制御であろうと、レベル制御であろうと、あくまでも単位時間あたりの平均電流値が階調に応じたレベルとされることで適切な階調表現が可能となる。

0080

モータドライバ部70における各モータドライバ90Mについても、LEDドライバ90と同様の構成でよい。例えば同じく「LV5236V(三洋半導体株式会社製)」を用いることができる。
モータドライバ部70におけるモータドライバ90Mの数pは、可動体役物のモータ数によって決められる。従ってpは1の場合もあるし、2以上の場合もある。モータドライバ部70は1又は複数のモータドライバ90Mを有する。

0081

モータドライバ90Mには、可動体役物を駆動する可動体役物モータ65が接続される。
図5Bに、或るモータドライバ90Mの電流端子96−1〜96−24の全部(又は一部)に可動体役物モータ65としての例えばステッピングモータ121が接続された例を示している。図5Bは電流端子96−1〜96−24の部分のみを示しているが、モータドライバ90Mの内部構成は図5Aと同様である。
ここでは4相のステッピングモータ121に対してそれぞれ、電流端子96−1〜96−4、電流端子96−5〜96−8、・・・電流端子96−21〜96−24により駆動電流を供給する構成例を示している。
図5Aに示した構成のドライバは、与えられたコマンド(シリアルデータ)によって指示される電流を電流端子96−1〜96−24から出力する回路であることから、図5Bのようにステッピングモータやソレノイド等の物理可動体駆動デバイスに対するモータドライバ90Mとしても使用することができる。
可動体役物の動作は演出シナリオによって細かく設定され、それに応じて演出制御部51は駆動方向や駆動量などを制御するわけであるが、モータドライバ部70におけるモータドライバ90Mを利用して可動体役物を駆動することで、ランプ部64の各発光部(LED20b)とともにシリアルデータによる可動体役物制御が可能となり、制御処理及び構成が効率化できる。

0082

なお、1つのLEDドライバ90において、一部の電流端子がLED駆動に用いられ、他の一部の電流端子がステッピングモータやソレノイド等の駆動に用いられるという手法を採っても良い。

0083

以上のように、LEDドライバ90は、演出制御CPU200から受信したシリアルデータDATAに応じて、指定された輝度で各LED120が発光されるように駆動することとなる。またモータドライバ90Mは、シリアルデータDATAに応じて、ステッピングモータ121を駆動する。
そして第1系統、第2系統、第3系統の駆動信号出力手段(枠ドライバ部61、盤ドライバ部62、モータドライバ部70)には、それぞれが1又は複数の演出手段に駆動信号を出力する複数のLEDドライバ90又はモータドライバ90Mが含まれ、1つの系統内の各LEDドライバ90やモータドライバ90Mには、演出制御部51からのシリアルデータが、並列に送信される構成とされている。そして各LEDドライバ90やモータドライバ90Mは、自己のID(スレーブアドレス)が含まれる駆動データ(シリアルデータ)を取得する。
後述するが本実施の形態では、演出制御部51(演出制御CPU200)は、発光制御に関しては、一送信単位のシリアルデータを、第1系統、第2系統の駆動信号出力手段(枠ドライバ部61、盤ドライバ部62)に対して略同時的に出力し、該送信単位のシリアルデータについての、枠ドライバ部61、盤ドライバ部62に対する送信完了後に、次の一送信単位のシリアルデータを、枠ドライバ部61、盤ドライバ部62に対して略同時的に出力する送信処理を行うようにしている。

0084

ところで本実施の形態では、盤ドライバ部62は演出用の発光部20bに対するLED発光駆動に加えて状況提示用の発光部20Z、20H、20Jに対するLED発光駆動も行うようにしている。
図6に状況提示用発光部20Z、20H、20Jの発光動作例を示す。

0085

図6Aは変動図柄識別用発光部20Zの発光動作例である。変動図柄識別用発光部20Zとしては、3つの発光部20Z−1、20Z−2、20Z−3が設けられる。発光部20Z−1、20Z−2、20Z−3はそれぞれ、第1特別図柄、第2特別図柄、普通図柄のそれぞれに対応して変動状態を表す発光動作を行う。
例えばそれぞれ、「点滅」が変動中、「点灯」が停止中(当たり)、「消灯」が停止中(外れ)を識別する発光態様とされる。
従って、第1特別図柄、第2特別図柄、普通図柄の変動がいずれも行われていないときは、発光部20Z−1、20Z−2、20Z−3はいずれも消灯状態である。
第1特別図柄の変動が開始されると、発光部20Z−1の点滅が開始され、変動の結果が当たりとなった場合、発光部20Z−1が点灯状態となる。
また第2特別図柄の変動が開始されると、発光部20Z−2の点滅が開始され、変動の結果が当たりとなった場合、発光部20Z−2が点灯状態となる。
また普通図柄の変動が開始されると、発光部20Z−3の点滅が開始され、変動の結果が当たりとなった場合、発光部20Z−3が点灯状態となる。

0086

図6Bは保留数表示別用発光部20Hの発光動作例である。保留数表示用発光部20Hとしては、8つの発光部20H−1〜20H−8が設けられる。
発光部20H−1〜20H−4の4つで第1特別図柄変動表示ゲームについての保留数(最大4個)を表示する。即ち発光部20H−1〜20H−4のうち、保留数に応じた個数の発光部20Hが点灯される。
発光部20H−5〜20H−8の4つで第2特別図柄変動表示ゲームについての保留数(最大4個)を表示する。即ち発光部20H−5〜20H−8のうち、保留数に応じた個数の発光部20Hが点灯される。

0087

図6Cは保留数表示別用発光部20Hとしての別の例である。この例では、4つの発光部20H−11〜20H−14が設けられ、発光部20H−11,20H−12の2つで第1特別図柄変動表示ゲームについての保留数の表示を行い、発光部20H−13,20H−14の2つで第2特別図柄変動表示ゲームについての保留数の表示を行う。
2つの発光部20Hによる“0”〜“4”の保留数表示は例えば次のように行う。
・0個・・・消灯:消灯
・1個・・・点灯:消灯
・2個・・・点灯:点灯
・3個・・・点滅:点灯
・4個・・・点滅:点滅

0088

図6Dは遊技状態報知用発光部20Jの発光動作例である。遊技状態報知用発光部20Jとしては、例えば「大当たり中」「確変中」「時短中」という遊技状態に応じて3つの発光部20J−1、20J−2、20J−3が設けられる。
大当たり中は発光部20J−1が点灯する。
確変中は発光部20J−2が点灯する。
時短中は発光部20J−2が点灯する。
これは一例であり、他に報知すべき遊技状態を設ける場合、搭載する遊技状態報知用発光部20Jの数を適宜変更させればよい。
また当たりの種類が複数ある場合は、それぞれの当たり種別に対応するように複数の遊技状態報知用発光部20Jを設けても良い。

0089

これらの状況提示用発光部20Z、20H、20Jは、例えば盤ドライバ部62内のLEDドライバ90によって発光駆動される。
図7に、スレーブアドレスが「b2」のLEDドライバ90に図柄識別用発光部20Zと保留数表示用発光部20Hが接続されている例を示す。なおこのLEDドライバ90には演出用発光部20bも接続されている。

0090

このLEDドライバ90の電流端子96−1〜96−8には、保留数表示用発光部20Hとしての上記の発光部20H−1〜20H−8に相当する8個のLED120が、1個づつ接続されている。
電流端子96−1には例えば発光部20H−1として機能するLED120と抵抗Rが直列接続され、抵抗Rの他端が第1電源電圧VCC1に接続される。
電流端子96−2には例えば発光部20H−2として機能するLED120と抵抗Rが直列接続され、抵抗Rの他端が第1電源電圧VCC1に接続される。
以下同様に電流端子96−3〜93−8のそれぞれに、発光部20H−3〜20H−8として機能する1つのLED120と抵抗Rが直列接続され、第1電源電圧VCC1に接続される。

0091

また、このLEDドライバ90の電流端子96−9〜96−11には、図柄識別用発光部20Zとしての上記の発光部20Z−1〜20Z−3に相当する3個のLED120が、1個づつ接続されている。
電流端子96−9には例えば発光部20Z−1として機能するLED120と抵抗Rが直列接続され、抵抗Rの他端が第1電源電圧VCC1に接続される。
電流端子96−10には例えば発光部20Z−2として機能するLED120と抵抗Rが直列接続され、抵抗Rの他端が第1電源電圧VCC1に接続される。
電流端子96−11には例えば発光部20Z−3として機能するLED120と抵抗Rが直列接続され、抵抗Rの他端が第1電源電圧VCC1に接続される。

0092

また、このLEDドライバ90の電流端子96−12〜96−20には、演出用発光部20bとして機能するLED120が接続されている。
例えば電流端子96−12〜96−17にはそれぞれ、3つのLED120と抵抗Rが直列接続され、抵抗Rの他端が第2電源電圧VCC2に接続される。
電流端子96−18〜96−20にはそれぞれ、2つのLED120と抵抗Rが直列接続され、抵抗Rの他端が第2電源電圧VCC2に接続される。
この例では、電流端子96−21〜96−24は未使用とされている。

0093

なおLEDドライバ90の動作電源電圧としては、第1電源電圧VCC1(例えば5V)が用いられる。
このようにスレーブアドレス「b2」のLEDドライバ90には、状況提示用発光部(20Z、20H)と演出用発光部20bが混在して接続されている。
このLEDドライバ90に対して演出制御部51から送信されてくるシリアルデータDATAには、発光演出のための発光駆動データに加えて、図柄識別のための発光駆動データ、及び保留数表示のための発光駆動データが含まれている。これにより当該LEDドライバ90は、発光演出のための発光駆動データに基づいて電流端子96−12〜96−20に接続されたLED120を発光駆動し、また図柄識別のための発光駆動データに基づいて電流端子96−9〜96−11に接続されたLED120を発光駆動し、また保留数表示のための発光駆動データに基づいて電流端子96−1〜96−8に接続されたLED120を発光駆動する。

0094

ここで、LEDドライバ90は比較的低電圧(例えば5V)で駆動されるため、第1電源電圧VCC1が用意される。一方で演出用発光部20bについては第2電源電圧(12V)を用いて発光駆動電流を流すものとしているが、これは、演出用発光部20bは装飾上の要請から複数LEDの直列接続が多くなり、駆動電流の電源としてある程度高電圧(例えば12V)が必要となるためである。
このため演出用発光部20bを駆動するLEDドライバ90の周辺回路としては第1,第2電源電圧VCC1、VCC2の電源ラインが用意される。

0095

ここで図柄識別用発光部20Z、保留数表示用発光部20Hについて考えると、1つの提示のための発光は1個のLED120で実現できる。上記のように電流端子96−1〜96−11には、それぞれ1つのLEDを接続すれば、それぞれが保留数表示用発光部20Hとしての発光部20H−1〜20H−8、及び図柄識別用発光部20Zとしての発光部20Z−1〜20Z−3として十分機能できる。
すると図柄識別用発光部20Z、保留数表示用発光部20Hの発光駆動のための電源として12Vは必要ないが、仮に12Vで駆動すると抵抗Rとして大きな抵抗値のものが必要になり、熱を持ってしまう。
この熱の対策として別の電源(第3電源電圧)を用意することが考えられるが、するとLEDドライバ90の周辺回路が煩雑化する。

0096

そこで本実施の形態では、LEDドライバ90が電源として用いている第1電源電圧VCC1を、図柄識別用発光部20Z、保留数表示用発光部20Hの発光駆動のための電源として用いるようにしている。
このようにすることで、図柄識別用発光部20Z、保留数表示用発光部20HのLED120に接続する抵抗Rとして大きな抵抗値のものを配する必要はなく、熱対策としても適切となる。
さらに、第3の電源電圧を導入するものではないため、LEDドライバ90の周辺回路の煩雑化を招かない。

0097

このスレーブアドレス「b2」のLEDドライバ90は、演出用発光部20bに加えて、図柄識別用発光部20Z、保留数表示用発光部20Hを駆動するものとしたが、例えばスレーブアドレス「b3」のLEDドライバ90は演出用発光部20bに加えて遊技状態報知用発光部20Jを駆動するものとする。
図示は省略するが、当該LEDドライバ90については、電流端子96−1〜96−3に、遊技状態報知用発光部20Jとしての上記の発光部20J−1〜20J−3に相当する3個のLED120が、1個づつ接続されている。
即ち電流端子96−1には例えば発光部20J−1として機能するLED120と抵抗Rが直列接続され、抵抗Rの他端が第1電源電圧VCC1に接続される。
電流端子96−2には例えば発光部20J−2として機能するLED120と抵抗Rが直列接続され、抵抗Rの他端が第1電源電圧VCC1に接続される。
電流端子96−31には例えば発光部20J−3として機能するLED120と抵抗Rが直列接続され、抵抗Rの他端が第1電源電圧VCC1に接続される。
また、このスレーブアドレス「b3」のLEDドライバ90の電流端子96−4〜96−24の全部又は一部には、それぞれお演出用発光部20bとして機能する複数のLED120と抵抗Rが直列接続され、第2電源電圧VCC2により電流駆動が行われるようにされる。
このようにすることで、スレーブアドレス「b3」のLEDドライバ90についても、熱対策と周辺回路の煩雑化防止が図られている。

0098

このスレーブアドレス「b3」のLEDドライバ90に対して演出制御部51から送信されてくるシリアルデータDATAには、発光演出のための発光駆動データに加えて、遊技状態報知のための発光駆動データが含まれるようにしている。これにより当該LEDドライバ90は、発光演出のための発光駆動データに基づいて電流端子96−4以降に接続されたLED120を発光駆動し、また遊技状態報知のための発光駆動データに基づいて電流端子96−1〜96−3に接続されたLED120を発光駆動する。

0099

<5.主制御部の処理>

以下、本実施の形態の制御処理につき説明する。まずここでは主制御部(主制御基板)50によるメイン処理について述べる。
図8は、主制御部50のメイン処理を示すフローチャートである。メイン処理が開始されるのは、停電状態からの復旧時のように初期化スイッチ(図示せず)が操作されることなく電源がON状態になる場合と、初期化スイッチがON操作されて電源がON状態になる場合とがある。いずれの場合でも、パチンコ遊技機1に電源が投入されると、電源基板58によって各制御基板に電圧が供給される。この場合に主制御部50(主制御CPU100)は図8に示すメイン処理を開始する。

0100

この主制御側メイン処理において、主制御CPU100はステップS11で、まず遊技動作開始前における必要な初期設定処理を実行する。例えば最初に自らを割込み禁止状態に設定すると共に、所定の割込みモード(割込みモード2)に設定し、またマイクロコンピュータの各部を含めてCPU内部のレジスタ値初期設定する。
次に主制御CPU100はステップS12で、図示してない入力ポートを介して入力されるRAMクリアスイッチ出力信号であるRAMクリア信号の状態(ON、OFF)を判定する。RAMクリア信号とは、RAMの全領域を初期設定するか否かを決定する信号である。RAMクリア信号としては通常、パチンコ店店員が操作する初期化スイッチのON/OFF状態に対応した値を有している。

0101

RAMクリア信号がON状態であった場合、主制御CPU100は処理をステップS12からS16に進め、RAMの全領域のゼロクリアを行う。したがって、電源遮断時にセットされたバックアップフラグの値は、他のチェックサム値などと共にゼロとなる。
続いてステップS17で主制御CPU100は、RAM領域がゼロクリアされたことを報知するための「RAMクリア表示コマンド」を初期化コマンドとして各制御基板に送信する。そしてステップS18で、RAMクリア報知タイマに、RAMクリアされた旨を報知するための時間として、例えば30秒を格納する。

0102

次に主制御CPU100はステップS19で、タイマ割込み動作を起動する割込み信号を出力するCTCを初期設定して、CPUを割込み許可状態に設定する。
その後はステップS20、S21、S22の処理として、割込みが発生するまで割込禁止状態割込許可状態とを繰り返すとともに、その間に、各種乱数更新処理を実行する。このステップS21の各種乱数更新処理では、特別図柄変動表示や普通図柄変動表示に使用される各種乱数初期値スタート値)変更のために使用する乱数や、変動パターンの選択に利用される変動パターン用乱数を更新する。
なお、特別図柄変動表示や普通図柄変動表示に使用される各種乱数とは、例えばインクリメント処理によって所定数値範囲循環している大当り抽選に係る乱数(図柄抽選に利用される特別図柄判定用乱数)や、補助当り抽選に係る乱数(補助当りの当落抽選に利用される補助当り判定用乱数)などである。また初期値変更のために使用する乱数とは、特別図柄判定用初期値乱数、補助当り判定用初期値乱数などである。

0103

主制御RAM102には大当り抽選に係る図柄抽選、補助当り抽選、または変動パターン抽選などに利用される各種の乱数カウンタとして、特別図柄判定用乱数カウンタ初期値の生成用カウンタ、特別図柄判定用乱数カウンタ、補助当り判定用乱数カウンタ初期値の生成用カウンタ、補助当り判定用乱数カウンタ、変動パターン用乱数1カウンタ、変動パターン用乱数2カウンタなどが設けられている。これらのカウンタは、ソフトウェア的に乱数を生成する乱数生成手段としての役割を果たす。
ステップS21の各種乱数更新処理では、上述の特別図柄判定用乱数カウンタや補助当り判定用乱数カウンタの初期値を生成する2つの初期値生成用カウンタ、変動パターン用乱数1カウンタ、変動パターン用乱数2カウンタなどを更新して、上記各種のソフト乱数を生成する。例えば変動パターン用乱数1カウンタとして取り得る数値範囲が0〜238とすると、主制御RAM102の変動パターン用乱数1の値を生成するためのカウント値記憶領域から値を取得し、取得した値に1を加算してから元のカウント値記憶領域に格納する。このとき、取得した値に1を加算した結果が239であれば0を元の乱数カウンタ記憶領域に格納する。他の初期値生成用乱数カウンタも同様に更新する。主制御CPU100は、間欠的に実行されるタイマ割込処理を行っている間を除いて、各種乱数更新処理を繰り返し実行するようになっている。

0104

以上はステップS12でRAMクリアスイッチONと判定された場合について述べた。RAMクリアスイッチOFFの場合を続いて説明する。例えば停電状態からの復旧時には、初期化スイッチ(RAMクリア信号)はOFF状態である。このような場合、主制御CPU100はステップS12からS13に処理を進め、バックアップフラグ値を判定する。なお、バックアップフラグは、電源遮断時にON状態に設定され、電源復帰後の最初のタイマ割込み処理でOFF状態にリセットされるよう構成されている。
したがって、電源投入時や停電状態からの復旧時である場合には、通常では、バックアップフラグがON状態のはずである。ただし、何らかの理由で電源遮断までに所定の処理が完了しなかったような場合には、バックアップフラグはリセット(OFF)状態になる。そこで、バックアップフラグがOFF状態である場合には、主制御CPU100は処理をステップS13からS16に進め、遊技機の動作を初期状態に戻す。

0105

一方、バックアップフラグがON状態であれば、主制御CPU100は処理をステップS13からS14に進め、チェックサム値を算出するためのチェックサム演算を実行する。ここで、チェックサム演算とは、主制御RAM102のワーク領域を対象とする8ビット加算演算である。
そして、チェックサム値が算出されたら、この演算結果を、主制御RAM102のSUM番地記憶値と比較をする。このSUM番地には、電源遮断時に、同じチェックサム演算によるチェックサム値が記憶されている。そして、記憶された演算結果は、主制御RAM102の他のデータと共に、バックアップ電源によって維持されている。したがって、本来は、ステップS14の判定によって両者が一致するはずである。
しかし、電源遮断時にチェックサム演算が実行できなかった場合や、実行できても、その後、メイン処理のチェックサム演算の実行時までの間に、ワーク領域のデータが破損している場合もある。このような場合にはステップS14の判定結果は不一致となる。
判定結果の不一致によりデータ破損が検出された場合には、主制御CPU100はステップS14からS16の処理に進んでRAMクリア処理を実行し、遊技機の動作状態を初期状態に戻す。

0106

ステップS14でのチェックサム演算によるチェックサム値と、SUM番地の記憶値とが一致する場合には、主制御CPU100はステップS15に進み、バックアップデータに基づき、電源遮断前におけるスタックポインタ復帰し、電源遮断時の処理状態から遊技を開始するために必要な遊技復旧処理を実行する。
そしてステップS15の遊技復旧処理を終えると、ステップS19の処理に進み、CTCを初期設定してCPUを割込み許可状態に設定し、その後は、割込みが発生するまで割込禁止状態と割込許可状態とを繰り返すとともに、その間に、上述した各種乱数更新処理を実行する(ステップS20〜S22)。

0107

次に主制御CPU100のタイマ割込処理について説明する。図9に主制御CPU100のタイマ割込処理を示している。この主制御タイマ割込処理は、CTCからの一定時間(4ms程度)ごとの割込みで起動され、上述したメイン処理実行中に割り込んで実行される。

0108

タイマ割込みが生じると、主制御CPU100はレジスタの内容をスタック領域に退避させた後、まず図9のステップS51として電源基板58からの電源の供給状態を監視する電源異常チェック処理を行う。この電源異常チェック処理では、主に、電源が正常に供給されているかを監視する。ここでは、例えば電断が生じるなどの異常が発生した場合、電源復帰時に支障なく遊技を復帰できるように、電断時における所定の遊技情報をRAMに格納するバックアップ処理などが行われる。

0109

次にステップS52で、主制御CPU100は遊技動作制御に用いられるタイマを管理するタイマ管理処理を行う。パチンコ遊技機1の遊技動作制御に用いる各種タイマ(たとえば特別図柄役物動作タイマなど)のタイマ値は、この処理で管理(更新)される。

0110

ステップS53では、主制御CPU100は入力管理処理を行う。この入力管理処理では、パチンコ遊技機1に設けられた各種センサによる検出情報入賞カウンタに格納する。ここでの各種センサによる検出情報とは、例えば上始動口センサ71、下始動口センサ72、ゲートセンサ(普通図柄始動口センサ)73、第1大入賞口センサ75、第2大入賞口センサ76、一般入賞口センサ74などの入賞検出スイッチから出力されるスイッチ信号のON/OFF情報(入賞検出情報)である。
このステップS53の処理により、各入賞口において入賞を検出(入賞が発生)したか否かが割込みごとに監視される。また上記「入賞カウンタ」とは、各々の入賞口ごとに対応して設けられ、入賞した遊技球数入賞球数)を計数するカウンタである。本実施の形態では、主制御RAM102の所定領域に、上始動口41用の上始動口入賞カウンタ、下始動口42a用の下始動口入賞カウンタ、ゲート44用の普通図柄始動口入賞カウンタ、第1大入賞口45a用の第1大入賞口入賞カウンタ、第2大入賞口46a用の第2大入賞口入賞カウンタ、一般入賞口43用の一般入賞口用の入賞カウンタなどが設けられている。
またこの入力管理処理では、入賞検出スイッチからの検出情報が入賞を許容すべき期間中に入賞したか否かに基づいて、不正入賞があったか否かも監視される。たとえば大当り遊技中でないにもかかわらず第1、第2大入賞口センサ75,76が遊技球を検出したような場合は、これを不正入賞とみなして入賞検出情報を無効化し、その無効化した旨を外部に報知するべく後述のステップS55のエラー管理処理において所定のエラー処理が行われるようになっている。

0111

ステップS54では、主制御CPU100は各変動表示に係る乱数を定期的に更新するタイマ割込内乱数管理処理を行う。この定期乱数更新処理では、特別図柄判定用乱数や補助当り判定用乱数の更新(割込み毎に+1加算)と、乱数カウンタが一周するごとに、乱数カウンタのスタート値を変更する処理を行う。例えば特別図柄判定用乱数カウンタの値を所定範囲で更新(+1加算)し、特別図柄判定用乱数カウンタが1周するごとに、特別図柄判定用乱数カウンタ初期値の生成用カウンタの値を読み出し、その生成用カウンタの値を特別図柄判定用乱数カウンタに格納する。これにより、特別図柄判定用乱数カウンタのスタート値が上記の生成用カウンタの値に応じて変更されるので、更新周期は一定でありながらも特別図柄判定用乱数カウンタのカウント値はランダムになる。

0112

ステップS55では、主制御CPU100は、遊技動作状態の異常の有無を監視するエラー管理処理を行う。このエラー管理処理では、遊技動作状態の異常として、例えば基板間に断線が生じたか否かの監視や、不正入賞があったか否かの監視などをして、これらの動作異常(エラー)が発生した場合には、そのエラーに対応した所定のエラー処理を行う。
エラー処理としては、例えば所定の遊技動作(例えば遊技球の払い出し動作や遊技球の発射動作など)の進行を停止させたり、エラー報知用コマンドを演出制御部51に送信して、演出手段によりエラーが発生した旨を報知させたりする。

0113

ステップS56では、主制御CPU100は賞球管理処理を行う。この賞球管理処理では、ステップS53の入力管理処理で格納したデータを把握して、上述の入賞カウンタの確認を行い、入賞があった場合は、賞球数を指定する払出制御コマンドを払出制御基板53に送信する。
この払出制御コマンドを受信した払出制御基板53は、遊技球払出装置55を制御し、指定された賞球数の払い出し動作を行わせる。これにより、それぞれの入賞口に対応した賞球数が払い出されるようになっている。入賞口に対応した賞球数とは、入賞口別に設定された入賞球1個当りの所定の賞球数×入賞カウンタの値分の賞球数である。

0114

ステップS57では主制御CPU100は、普通図柄管理処理を行う。この普通図柄管理処理では、普通図柄変動表示における補助当り抽選を行い、その抽選結果に基づいて、普通図柄の変動パターンや普通図柄の停止表示態様を決定したり、所定時間毎に点滅を繰り返す普通図柄のデータ(普通図柄変動中のLED点滅表示用データ)を作成したり、普通図柄が変動中でなければ、停止表示用のデータ(普通図柄停止表示中のLED点滅表示用データ)を作成したりする。

0115

ステップS58では、主制御CPU100は、普通電動役物管理処理を行う。この普通電動役物管理処理では、ステップS57の普通図柄管理処理の補助当り抽選の抽選結果に基づき、普通電動役物ソレノイド77に対するソレノイド制御用の励磁信号の生成およびそのデータ(ソレノイド制御データ)の設定を行う。ここで設定されたデータに基づき、後述のステップS64のソレノイド管理処理にて、励磁信号が普通電動役物ソレノイド77に対して出力され、これにより可動翼片42bの動作が制御される。
ステップS59では、主制御CPU100は、特別図柄管理処理を行う。この特別図柄管理処理では、主に、特別図柄変動表示における大当り抽選を行い、その抽選結果に基づいて、特別図柄の変動パターン(先読み変動パターン、変動開始時の変動パターン)や特別停止図柄などを決定する。
ステップS60では、主制御CPU100は特別電動役物管理処理を行う。この特別電動役物管理処理では、主に、大当り抽選結果が「大当り」または「小当り」であった場合、その当りに対応した当り遊技実行制御するために必要な設定処理を行う。

0116

ステップS61では、主制御CPU100は右打ち報知情報管理処理を行う。この右打ち報知情報管理処理では、例えば第1、第2大入賞口45a,46aが開放される機会や可動翼片42bが駆動される電サポ状態など、右打ちが有利な状況において右打ち指示報知を行う「発射位置誘導演出(右打ち報知演出)」を現出させるための処理を行う。右打ち指示とは、具体的には、右遊技領域3cを狙う旨を有技者に指示する演出動作であり、例えば主液晶表示装置32Mに「右打ち」を遊技者に促す画像を表示させたり、スピーカ25から右打ちメッセージ音声を発生させる。
右打ち報知演出が行われる場合、この右打ち報知情報管理処理において、演出制御コマンドとして、右打ち報知演出の実行指示する「右打ち指示コマンド」が演出制御部51に送信され、このコマンドを受けて、演出制御部51が、画像や音声による右打ち報知の実行制御を行う。
ステップS62では、主制御CPU100は、LED管理処理を行う。このLED管理処理は、図柄表示部33に対して普通図柄表示や第1,第2特別図柄表示のための表示データを出力する処理である。この処理により、普通図柄や特別図柄の変動表示および停止表示が行われる。なお、ステップS57の普通図柄管理処理で作成された普通図柄の表示データや、ステップS59の特別図柄管理処理中の特別図柄表示データ更新処理で作成される特別図柄の表示データは、このLED管理処理で出力される。

0117

ステップS63では、主制御CPU100は、外部端子管理処理を行う。この外部端子管理処理では、枠用外部端子基板57を通して、パチンコ遊技機1の動作状態情報をホールコンピュータや島ランプなどの外部装置に対して出力する。動作状態情報としては、大当り遊技が発生した旨(条件装置が作動した旨)、小当り遊技が発生した旨、図柄変動表示が実行された旨(特別図柄変動表示ゲームの開始または終了した旨)、入賞情報(始動口や大入賞口に入賞した旨や賞球数情報)などの情報が含まれる。
ステップS64では、主制御CPU100は、ソレノイド管理処理を行う。このソレノイド管理処理では、ステップS58の普通電動役物管理処理で作成されたソレノイド制御データに基づく普通電動役物ソレノイド77に対する励磁信号の出力処理や、ステップS60の特別電動役物管理処理で作成されたソレノイド制御データに基づく第1,第2大入賞口ソレノイド78,79に対する励磁信号の出力処理を行う。これにより、可動翼片42bや開放扉45b、46bが所定のパターンで動作し、下始動口42aや大入賞口45a、46bが開閉される。

0118

主制御CPU100は、以上のステップS51〜ステップS64の処理を終えた後、退避していたレジスタの内容を復帰させて、ステップS65で割込み許可状態に設定する。これにより、タイマ割込処理を終了して、割込み前図6の主制御側メイン処理に戻り、次のタイマ割込みが発生するまで主制御メイン処理を行う。

0119

次に、図9のステップS59の特別図柄管理処理について説明する。図10は、ステップS59の特別図柄管理処理の詳細を示すフローチャートである。
図10において、主制御CPU100はステップS71で、まず第1特別図柄側(上始動口41側)に関する第1特図始動口チェック処理を行い、次いでステップS72で第2特別図柄側(下始動口42a側)に関する第2特図始動口チェック処理を行う。

0120

次に主制御CPU100はステップS73で、小当り中フラグの状態を判定する。この小当り中フラグとは、小当り遊技中であるか否かを指定するためのフラグで、当該フラグがON状態である場合には小当り遊技中である旨を示し、当該フラグがOFF状態である場合には小当り遊技中ではない旨を示す。

0121

小当り中フラグがOFF状態の場合、主制御CPU100はステップS74で、条件装置作動フラグの状態を判定する。この条件装置作動フラグとは、大当り遊技中であるか否かを指定するフラグで、当該フラグがON状態である場合には大当り遊技中である旨を示し、当該フラグがOFF状態である場合には大当り遊技中ではない旨を示す。

0122

条件装置作動フラグがOFF状態の場合、主制御CPU100はステップS75で、特別図柄の挙動を示す処理状態に応じた処理を行うために処理を分岐する。
すなわち、小当り遊技中でもなく大当り遊技中でもないとしてステップS75に進んだ場合、特別図柄が変動可能状態下に置かれ、これにより、特別図柄動作ステータスが「待機中」「変動中」「確認中」のいずれの状態であるかに応じて、それぞれに対応する特別図柄の変動表示動作に関する処理が行われる。
一方、小当り遊技中、または大当り遊技中である場合には、特別図柄が変動可能状態下には置かれないため、特別図柄の変動表示動作に関する処理を行わずにステップS79に進む。
ここで、上述の「待機中」とは、特別図柄の挙動が次回変動のための待機状態である旨を示し、「変動中」とは特別図柄の挙動が変動(変動表示)中である旨を示し、「確認中」とは特別図柄の変動が終了して停止(確定)表示中(特別図柄確認時間中)である旨を示す。

0123

具体的には、特別図柄動作ステータスが「待機中」である場合には、ステップS75からS76に進み、特別図柄変動開始処理を、「変動中」である場合には、ステップS75からS77に進み特別図柄変動中処理を、「確認中」である場合には、ステップS75からS78に進み特別図柄確認時間中処理を行う。これらの処理により、特別図柄変動表示ゲームとして、特別図柄の変動開始および変動停止を一セットする変動表示動作が実現される。

0124

主制御CPU100はステップS79では、特別図柄表示データ更新処理を行う。この特別図柄表示データ更新処理では、特別図柄が変動中であるか否かを判定し、変動中であれば、所定時間(たとえば0.5秒)毎に点滅を繰り返す特別図柄のデータを作成し、特別図柄が変動中でなければ、停止表示用のデータを作成する。ここで作成した特別図柄の表示データは、図9のLED管理処理(ステップS62)で出力される。

0125

続いて、上記したステップS71の第1特図始動口チェック処理について説明する。
図11は、ステップS71の第1特図始動口チェック処理の詳細を示すフローチャートである。第1特図始動口チェック処理は、所定の始動条件の成立に基づいて実行される入賞時処理としての役割を果たし、第1特別図柄変動表示ゲームに係る上始動口41についての入賞チェック処理が行われる。

0126

主制御CPU100は、まずステップS71で上始動口41において入賞(入賞球)を検出したか否かを判定する。上始動口41の入賞を検出した場合、ステップS82で第1特別図柄の保留球数が4以上となる場合であるか否か判定する。すなわち、第1特別図柄の保留球数(以下「第1特図保留球」と称する)が最大保留記憶数(ここでは上限4個)未満であるか否かを判定する。
なお、ステップS81で上始動口41の入賞を検出しなかった場合、何もしないでこの第1特図始動口チェック処理を抜ける。

0127

第1特図保留球数が4以上である場合には、ステップS95に進む。一方、保留球数が4未満の場合はステップS83で保留球数を1加算(+1)する。
次にステップS84で、第1特図保留球に基づく、第1特別図柄変動表示ゲームに利用される各種乱数(大当り判定用乱数、特別図柄判定用乱数、変動パターン用乱数1、および変動パターン用乱数2)の乱数カウンタの現在値を取得して、それぞれ主制御RAM102の保留記憶エリアに格納する。この保留記憶エリアには、取得された上述の各種乱数値(図柄遊技に係る所定の遊技情報)が保留データとして、第1特別図柄の変動表示動作に供されるまで所定の記憶数を上限として始動条件の成立順(入賞順。ただし、本実施形態では、最大保留記憶数である第1特図保留球数が4未満の場合)に保留記憶される。
なお主制御RAM102の保留記憶エリアには、第1特別図柄と第2特別図柄とに対応した保留記憶エリアが設けられており、それぞれ保留球数分の保留データを格納可能となっている。

0128

特別図柄判定用乱数、変動パターン用乱数1、および変動パターン用乱数2は、それぞれに対応した乱数カウンタから抽出される。これら乱数値は、主制御RAM102に設けられた各々に対応したカウント値記憶領域において、間欠的に生じる割込み処理と割込み処理の間に実行されるメイン処理において乱数的に更新されているので、その値がそのまま取得される。他方、大当り判定用乱数値は、ハードウェア的に乱数を生成する乱数生成回路(大当り判定用乱数カウンタ:図示せず)から抽出される。この乱数生成回路は、大当り判定用乱数値をカウントしているカウンタである。乱数生成回路は、上始動口センサ71または下始動口センサ72から遊技球の検出信号が入力されると、このタイミングにおけるカウント値をラッチし、ラッチした値を乱数生成回路に内蔵されたレジスタに記憶し、当該カウント値がマイクロコンピュータに入力されるようになっている。主制御CPU100は、このカウント値を大当り判定用乱数値として、主制御RAM102の保留記憶エリアと別個に設けられた所定の記憶領域(特別電動役物作動判定用乱数ラッチバッファ)に格納し、必要なタイミングで特別電動役物作動判定用乱数ラッチバッファから格納された大当り判定用乱数値を読み出し利用する。
本実施形態では、入賞時における大当り判定用乱数値を特別電動役物作動判定用乱数ラッチバッファと該当する保留記憶エリアとに格納するようになっているが、特別電動役物作動判定用乱数ラッチバッファを設けない場合は、保留記憶エリアにそのまま格納し、必要なタイミングで、該当保留記憶エリアの大当り判定用乱数値を読み出すように構成しても良い。

0129

次いでステップS86で、保留加算コマンドを作成するための入賞コマンドデータとして、先読み判定禁止する先読み禁止データを取得し、第1特別図柄側の先読み判定を禁止する「第1特図先読み禁止条件」が成立しているか否かを判定する。なお、第1特図先読み禁止条件とは、第1特別図柄に関する先読み予告、つまり第1特図保留球を対象とした先読み予告を禁止する条件である。本実施形態では、遊技状態が時短状態か、または確変状態A〜Cのいずれかであることを禁止条件とし、これらいずれかの遊技状態である場合、第1特別図柄に関する先読み予告を禁止(先読み予告抽選自体を禁止)する。

0130

第1特図先読み禁止条件が成立している場合にはステップS95に進む。
第1特図先読み禁止条件が成立していない場合にはステップS87に進み、第1特図用当り乱数判定テーブルを取得し、ステップS88で主制御RAM102(特別電動役物作動判定用乱数ラッチバッファ)に格納された大当り判定用乱数値を取得して、ステップS89の乱数判定処理を行う。
乱数判定処理では、大当り判定用乱数値を利用し、特別図柄変動表示ゲーム(ここでは、第1特別図柄変動表示ゲーム)に係る「当落抽選」を行う。

0131

次にステップS90で主制御CPU100は、第1特図用図柄テーブル選択テーブルを取得し、ステップS91で主制御RAM102に格納された特別図柄判定用乱数値を取得して、ステップS92で特別停止図柄データ作成処理を行う。
特別停止図柄データ作成処理では、乱数判定処理の当落抽選結果と特別図柄判定用乱数値を利用し、特別図柄変動表示ゲーム(ここでは、第1特別図柄変動表示ゲーム)に係る「図柄抽選」を行う。

0132

ステップS93では主制御CPU100は始動口入賞時乱数判定処理を行う。この始動口入賞時乱数判定処理では、ステップS92の停止図柄データ作成処理で得られたデータ(特別図柄判定データと変動パターン選択用オフセット)に基づき、保留加算コマンドの作成に利用される入賞コマンドデータ(2バイト目(EVENT):下位バイト)を取得
そしてステップS94で入賞コマンドデータ(下位バイト(EVENT))を作成し、またステップS95で保留球数(上位バイト(MODE))に基づく保留加算コマンドを作成し、ステップS96で演出制御部51に送信する。
これにより、第1特図始動口チェック処理を抜けて、図10のステップS72の第2特別図柄始動口チェック処理を行う。第2特別図柄始動口チェック処理は、第2特別図柄に関して、図11と概略同様の処理を行うものであるため詳細な説明は省略する。

0133

ここまで主制御部50(主制御CPU100)のメイン処理、タイマ割込処理、及び特別図柄管理処理について説明したが、主制御部50は逐次必要なコマンドを演出制御部51に対して送信する。
コマンドの例として、特別図柄変動表示ゲームの当落抽選にかかる変動パターンコマンド、入賞時コマンドの一部を図12Aに示し、また図柄指定コマンドの一部を図12Bに示している。
変動パターンコマンド、入賞時コマンドは、上位バイトと下位バイトで変動パターンの種別が規定され、外れ/当たりに応じて上位バイトが異なるように構成されている。
図柄指定コマンドは、上位バイトで第1、第2特別図柄が示され、下位バイトで当たりの種別が指定される構成となっている。

0134

<6.演出制御部の処理>
[6−1:メイン処理]

続いて演出制御部51の処理について説明する。演出制御部51の処理としては、主に、メインループ上で16ms毎に行われる処理(以下「16ms処理」ともいう)と、1ms毎に行われる割り込み処理(以下「1msタイマ割込処理」ともいう)がある。
まずここでは16ms処理を含むメイン処理について説明する。
図13は、演出制御部51のメイン処理を示している。演出制御部51(演出制御CPU200)は、遊技機本体に対して電源が投入されると、図13のメイン処理を開始する。
このメイン処理において、演出制御CPU200は、まずステップS101で、遊技動作開始前における必要な初期設定処理を行う。例えば初期設定処理として、コマンド受信割込み設定、可動体役物の起点復帰処理、CTCの初期設定、タイマ割込みの許可、マイクロコンピュータの各部を含めてCPU内部のレジスタ値の初期設定などを行う。

0135

ステップS101の初期設定処理を終えると、正常動作時の処理としてステップS102〜S119の処理を繰り返し行う。
即ちこの例では、演出制御CPU200はステップS102でのIDチェックとステップS119での乱数更新を毎ループ行うと共に、16ms毎に、ステップS105〜S118の処理(16ms処理)を行う。

0136

ステップS102のIDチェックでは、演出制御CPU200はシステム上で設定されている自己或いは接続各部のIDの確認を行う。もし何らかの原因により、ID異常が検出された場合は、ステップS103としてシステム停止処理を行う。
IDに問題のない通常時は、演出制御CPU200はステップS104以下の処理を行うことになる。即ち演出制御CPU200は、16ms処理の実行判断のための割込みカウンタの値が「15」より大きい値となっているか否かを判断する。この割込みカウンタは、後述する図14の1msタイマ割込処理のステップS207でインクリメントされていくカウンタである。従って割込みカウンタの値が「15」より大きい場合とは、16ms処理のタイミングになっていることを意味する。

0137

演出制御CPU200は、割込みカウンタの値が「15」以下であるときは、ステップS104からS119に進み、演出用ソフト乱数の更新処理を行って1回のメイン処理を終え、再びステップS102からの処理を行う。
一方、割込みカウンタの値が「16」以上である場合は、演出制御CPU200はステップS105〜S118の処理を実行し、その後、ステップS119で演出用ソフト乱数の更新処理を行って1回のメイン処理を終え、再びステップS102からの処理を行うことになる。

0138

このように割込みカウンタでカウントされる16ms毎に、演出制御CPU200はステップS105からの16ms処理を行う。
その場合、まずステップS105では、割込みカウンタをゼロリセットする。以後、再び次の16ms処理までのカウントを行うためである。
次にステップS106で演出制御CPU200は、エラー処理を行う。このエラー処理としては、RAMクリアエラー中、役物エラー中、右打ちエラー中などにおけるエラー処理タイマの処理、各種エラーが発生した際のエラー報知のためのシナリオ登録処理、エラー報知後のエラーシナリオクリア処理などを行うこととなる。
次にステップS107では、演出制御CPU200はデモ処理を行う。このデモ処理では、再生音の制御、デモムービー実行や役物原点補正のシナリオ登録や、そのコマンドセットなどの処理を行う。客待ち状態などでは、このデモ処理で設定されたシナリオが実行されることでデモムービー表示が実行される。

0139

ステップS108では、演出制御CPU200はコマンド解析処理を行う。このコマンド解析処理では、演出制御CPU200が、主制御部50から供給される演出制御コマンドがコマンド受信バッファに格納されているか否かを監視し、演出制御コマンドが格納されていればこのコマンドを読み出す。そして読み出した演出制御コマンドに対応した演出制御処理を行う。詳しくは図15図17で後述する。
ステップS109では、演出制御CPU200は入力検知処理を行う。この入力検知処理では、操作部60の操作子(演出ボタン11、12、十字キー13)の操作による入力の検知を行い、入力を検知した場合、その操作に応じた処理を行う。
ステップS110では、演出制御CPU200はシナリオ更新処理を行う。この処理ではメインシナリオの更新、サブシナリオの更新が行われる。その際にはランプ部64,65の点灯パターン登録、再生する音の登録、可動体役物の駆動のためのモータ動作の登録なども行われる。詳しくは図20図21を用いて後述する。
ステップS111では、演出制御CPU200は音再生処理を行う。演出制御CPU200は、シナリオデータに基づいてワークに音チャネルとして登録されている音データに基づいて、フレーズ番号ボリューム等のデータを音源ICに出力する。これによってスピーカ25からの効果音音楽・音声等の再生出力が行われる。
ステップS112では、演出制御CPU200は役物エラー処理を行う。ここでは可動体役物の原点復帰がなされていないなどの位置エラー判定などを行う。

0140

ステップS113では演出制御CPU200は、LEDドライバ90の初期化を行う。LEDドライバ90の初期化とは、LEDドライバ90において使用しないレジスタにデフォルト値を出力する処理である。例えば枠ドライバ部61の各LEDドライバ90と、盤ドライバ部62の各LEDドライバ90に対して初期化を行う。
ステップS113では演出制御CPU200は、LED駆動データ更新を行う。ここでは、シナリオデータに基づいてワークにランプチャネルとして登録されているランプデータに基づいて、LED駆動データを作成する処理が行われる。詳しくは図26を用いて後述する。
ステップS114では演出制御CPU200は、LED出力処理を行う。即ち演出制御CPU200は、枠ドライバ部61の各LEDドライバ90と、盤ドライバ部62の各LEDドライバ90に対して、シリアルデータ出力チャネルch1、ch2から、LEDドライバ90に対する発光駆動データ(LED駆動データ)の出力を行う。詳しくは図28を用いて後述する。

0141

ステップS116では、演出制御CPU200は、演出制御RAM202のワーク領域を対象としてチェックサム算出及びその保存を行い、またステップS117では、バックアップデータの保存を行う。
さらにステップS118ではシナリオ更新カウンタをゼロリセットする。シナリオ更新カウンタは後述の1msタイマ割込処理でインクリメントされるカウンタである。
以上のような16ms処理が、図13のメインループ処理において16ms経過毎に行われる。

0142

[6−2:1msタイマ割込処理]

次に図14により1msタイマ割込処理を説明する。演出制御CPU200は、タイムカウントにより1ms毎に発生する割込要求に応じて、図14の1msタイマ割込処理を実行する。
この1msタイマ割込処理においては、まずステップS201では主制御CPU100からのテストコマンドに応じたチェックサム算出中であるか否かを判断する。チェックサム算出中でなければ、演出制御CPU200はステップS202の入力処理に進む。

0143

ステップS202の入力処理とは、上述の図13のステップS109の入力検知処理とともに操作子の操作による入力検知を行うための1ms毎の処理である。例えばこの入力処理では、操作子の操作検出信号について、信号波形エッジが検出されたら入力カウンタをリセットし、その後、エッジが発生しない期間、入力カウンタをカウントアップしていく処理を行う。1msタイマ割込処理において、入力情報入力信号波形のHまたはL)が検知され、またエッジ有無により、入力カウンタのリセット又はインクリメントが行われる。そしてメインループ処理(16ms処理)におけるステップS109で、入力カウンタの値が16以上となっており、前回とは入力情報が変化している場合に、入力変化を認識するようにしている。
このような入力処理(S202)及び入力検知処理(S109)により、ノイズチャタリングによる入力誤認識の防止がはかられる。また、入力カウンタを用いており、本実施の形態では例えば16ビットカウンタを用いて65535ms(約65秒)までなどをカウントできるようにしているため、いわゆる長押しの検出も可能となる。

0144

ステップS203では、演出制御CPU200はモータ動作更新処理を行う。この場合、演出制御CPU200は、シナリオデータに基づいてワーク(図22Cで説明するモータデータ登録情報)にモータチャネルとして登録されているモータデータに基づいて、モータ駆動データを作成する処理を行う。これは可動体役物モータ65を駆動制御するためにモータドライバ部70のモータドライバ90Mに出力するモータ駆動データである。なお、本実施の形態では、LED駆動データ更新は上記ステップS114により16ms毎に行われる一方、モータ駆動データ更新は1ms毎に行われることになる。
ステップS204では、演出制御CPU200は、モータ駆動データを出力する。このステップS204では、可動体役物モータ65としてのステッピングモータ121に対する駆動データとしてのシリアルデータを、モータドライバ部70のモータドライバ90Mに対して出力することになる。

0145

ステップS205では、演出制御CPU200は、割込みカウンタの値に応じて各処理を実行する。割込みカウンタは上述の16ms処理のステップS105でゼロリセットされ、1msタイマ割込処理のステップS207でインクリメントされる。従って、1msタイマ割込処理でステップS205が実行される際には、割込みカウンタの値は0〜15のいずれかとなっている。
この割込みカウンタの値0〜15に応じて、ケース0〜ケース15としてステップS205の処理が規定される。例えば本実施の形態では、ケース0ではWDT(watchdog timer)クリア信号ONを行う。ケース1〜3ではモータドライバ90Mの初期化処理を行う。ケース8ではWDTクリア信号OFFを行う。

0146

ステップS206では、演出制御CPU200は、液晶制御基板52に対する演出制御コマンドの出力を行う。例えば1回の1msタイマ割込処理において、1コマンド(2バイト)の送信を行う。つまりモード及びイベントとしての2バイトの演出制御コマンドが送信される。
その後、演出制御CPU200はステップS207で割込みカウンタのインクリメントを行い、またステップS208でシナリオ更新カウンタのインクリメントを行う。そしてシナリオ更新カウンタの値が100未満であれば、1msタイマ割込処理を終える。
なお、シナリオ更新カウンタは上述のように16ms処理のステップS118でゼロリセットされるため、通常はシナリオ更新カウンタの値が100以上となることはない。100以上となるのは、演算異常、処理応答異常などにより16ms処理が実行されない場合や、16ms処理内の或る処理の進行が停止しているような場合である。このような場合は、無限ループ入り、WDTによってタイムアップ処理が行われるのを待つことになる。

0147

1msタイマ割込処理に入った際に、ステップS201でチェックサム算出中と判断された場合は、演出制御CPU200は処理をステップS210に進め、WDTをクリアする。そしてステップS211で液晶制御基板52に対する演出制御コマンドの送信出力を行う。そしてステップS212で割込みカウンタをインクリメントして1msタイマ割込処理を終える。

0148

[6−3:コマンド解析処理]

続いて、16ms処理として図8のステップS108で行われるコマンド解析処理について、図15図17で説明する。演出制御CPU200は、ステップS108のコマンド解析処理として、主制御部50から供給される演出制御コマンドがコマンド受信バッファに格納されているか否かを監視し、演出制御コマンドが格納されていればこのコマンドを読み出す。この具体的な処理として、図15のステップS301〜F308の処理を行う。

0149

演出制御部51には、主制御部50から送信されてきた演出制御コマンドを取り込むコマンド受信バッファが、例えば演出制御RAM202に用意される。演出制御CPU200は、まず図15のステップS301で、コマンド受信バッファの読み出しアドレスを示すリードポインタと、書き込みアドレスを示すライトポインタの確認を行う。
ライトポインタは、コマンド受信に応じて更新され、それに応じてライトポインタで示されるアドレスに、受信した演出制御コマンドが格納されていく。リードポインタは、コマンド受信バッファからの読み出しを行った際に更新(ステップS302)される。従って、もしリードポインタ=ライトポインタでなければ、まだ読み出していない演出制御コマンドがコマンド受信バッファに格納されているということになる。そこでリードポインタ=ライトポインタでなければステップS302に進み、演出制御CPU200はコマンド受信バッファにおいてリードポインタで示されるアドレスから1バイトのコマンドデータをロードする。この場合、次の読み出し(ロード)のためにリードポインタをインクリメントしておく。

0150

上述したように1つの演出制御コマンドは、モードとしての1バイトとイベントとしての1バイトの2バイトで形成されている。演出制御CPU200はステップS303で、ロードした1バイトのコマンドデータが、モードであるかイベントであるかを確認する。この確認は、8ビット(Bit0〜Bit7)のうちのBit7の値により行われる。
そしてモードであれば、コマンドの上位データ受信の処理として、ステップS304に進み、読み出したコマンドデータを、レジスタ「コマンドHIバイト」にセーブする。また「コマンドLOバイト」のレジスタをクリアする。そしてステップS301に戻る。
続いても、リードポインタ=ライトポインタでなければ、まだ読み出していない演出制御コマンドがコマンド受信バッファに格納されていることになるため、ステップS302に進み、演出制御CPU200はコマンド受信バッファにおいてリードポインタで示されるアドレスから1バイトのコマンドデータをロードする。またリードポインタをインクリメントする。
そして読み出したコマンドがイベントであれば、コマンドの下位データ受信の処理として、ステップS303からS305に進み、読み出したコマンドデータを、レジスタ「コマンドLOバイト」にセーブする。

0151

モード及びイベントのコマンドデータが、レジスタ「コマンドHIバイト」「コマンドLOバイト」にセーブされることで、演出制御CPU200は1つのコマンドを取り込んだことになる。
そこで演出制御CPU200はステップS306で、取り込んだコマンドに応じた処理を行う。具体例は図16図17で後述する。

0152

リードポインタ=ライトポインタとなるのは、演出制御CPU200がまだ取り込んでいない演出制御コマンドがコマンド受信バッファには存在しない場合である。そこで、新たな取り込みは不要であるため、ステップS307に進む。この場合、図柄コマンド待ちの状態で100ms経過したか否かを確認する。そのような事態となっていなければ、図15のコマンド解析処理を終える。一方、図柄コマンド待ちの状態で100ms経過していたのであれば、ステップS308でコマンド欠落における図柄変動の処理を行うこととなる。

0153

上記のステップS306におけるコマンド対応処理の例を図16図17で説明する。
図16Aは、コマンド対応処理としての基本処理を示している。2バイトの演出制御コマンドの受信に応じて、演出制御CPU200はまず図16AのステップS321で、現在テストモード中であるか否かを確認する。テストモード中であれば、ステップS322ですべての演出シナリオのクリア、音出力の停止、ランプ部63,64におけるLEDの消灯を行う。そしてステップS323でテストモードを終了する。
テストモード中でなければ、これらの処理は行わない。
そして演出制御CPU200は、ステップS330として、取り込んだ演出制御コマンドについての処理を行うことになる。

0154

演出制御コマンドとしては、例えば特別図柄変動パターン指定コマンド、特別図柄指定コマンド、保留球減算コマンド、保留球加算コマンドエラー表示指定コマンド、大当たり開始指定コマンド・・・など多様に設定されている。ステップS330では、演出制御CPU200は、受信したコマンドに対応して、プログラムで規定された処理を行う。ここでは図16B〜図16E、図17A〜図17Cに7つの演出制御コマンドを挙げて、具体的処理を例示する。

0155

図16Bは、ステップS330でのコマンド処理として、変動パターンコマンドを取り込んだ場合の処理S330aを示している。
この場合、演出制御CPU200は、ステップS331で、図柄コマンド待ち状態をセットする処理を行う。これは変動パターンコマンドと、図柄コマンドが順次受信されることで、演出制御CPU200が図柄の変動表示の制御を行うためである。

0156

図16Cは、ステップS330でのコマンド処理として、図柄指定コマンドを取り込んだ場合の処理S330bを示している。
この場合、演出制御CPU200は、まずステップS332で、変動パターンコマンド受信済みであるか否かを確認する。受信していなければそのまま処理を終える。
図柄指定コマンドを受信した際に、既に変動パターンコマンド受信済みであれば、ステップS333に進み、まず役物原点補正の動作についてのシナリオ登録を行う。そしてステップS334で、図柄変動フラグをセットする。図柄変動フラグは、第1特別図柄、第2特別図柄、普通図柄のそれぞれに対応してそれぞれ設けられ、それぞれのフラグで変動状態を表すものとされる。例えば各2ビットの第1特別図柄変動フラグFZ1、第2特別図柄変動フラグFZ2、普通図柄変動フラグFZ3が用意され、それぞれについて変動中、停止中(当たり)、停止中(外れ)が示される。ここでは変動開始に伴い、対応する図柄変動フラグ(FZ1,FZ2,FZ3のいずれか)を、「変動中」を示す値にセットする。
なお図柄変動フラグは、当たりの場合は、図柄変動終了時に所定時間「停止中(当たり)」を示す値にセットされ、その後、図柄変動が開始されるまで「停止中(外れ)」を示す値にセットされる。
ステップS335で演出制御CPU200は、変動開始処理を行う。その後、変動開始に応じてステップS336で変動パターンコマンドの削除を行う。

0157

図16Dは、ステップS330でのコマンド処理として、電源投入コマンドを取り込んだ場合の処理S330cを示している。
この場合、演出制御CPU200は、ステップS337で演出制御RAM202のクリア処理を行う。例えばコマンド受信/送信バッファ、操作部60についての入力情報バッファの内容や、チェックサムの記憶領域のクリアを行う。
そしてステップS338でエラー解除コマンドの送信、ステップS339で役物エラー情報のクリア、ステップS340で役物動作の停止、ステップS341で電源投入のシナリオ登録、ステップS342で液晶制御基板52へ送信する電源投入コマンドのセットを順次行う。

0158

図16Eは、ステップS330でのコマンド処理として、RAMクリアコマンドを取り込んだ場合の処理S330dを示している。
この場合、演出制御CPU200は、ステップS343で演出制御RAM202のクリア処理を行う。例えばコマンド受信/送信バッファ、操作部60についての入力情報バッファの内容や、チェックサムの記憶領域のクリアを行う。
そしてステップS344でエラー解除コマンドの送信、ステップS345でRAMクリアエラーセットと、エラー報知タイマのセットを行う。さらにステップS346で演出制御RAM202における抽選処理に関する情報のクリア、ステップS347で、シナリオに関する情報のクリアを行う。そしてステップS348で液晶制御基板52へ送信する電源初期投入表示(RAMクリア)コマンドのセットを行う。

0159

図17Aは、ステップS330でのコマンド処理として、保留加算コマンドを取り込んだ場合の処理S330eを示している。
この場合、演出制御CPU200は、ステップS350で第1特別図柄変動表示ゲーム又は第2特別図柄変動表示ゲームのいずれか対応する方の保留数レジスタ(演出制御RAM202内で設定された第1保留数又は第2保留数としてのレジスタ領域)における保留数の値を読み出して、加算する処理を行う。そしてステップS351で液晶制御基板52に対して保留数表示のためのコマンドをセットし、ステップS352で第1保留数又は第2保留数として更新した値をセットする。

0160

図17Bは、ステップS330でのコマンド処理として、保留加算コマンドを取り込んだ場合の処理S330fを示している。
この場合、演出制御CPU200は、ステップS360で第1特別図柄変動表示ゲーム又は第2特別図柄変動表示ゲームのいずれか対応する方の保留数レジスタ(演出制御RAM202内で設定された第1保留数又は第2保留数としてのレジスタ領域)における保留数の値を読み出して、減算する処理を行う。そしてステップS361で液晶制御基板52に対して保留数表示のためのコマンドをセットし、ステップS362で第1保留数又は第2保留数として更新した値をセットする。

0161

図17Cは、ステップS330でのコマンド処理として、状態報知コマンドを取り込んだ場合の処理S330gを示している。
この場合、演出制御CPU200は、ステップS371で遊技状態報知フラグをセットする。遊技状態報知フラグとしては、例えば「大当たり中」「確変中」「時短中」を示すフラグFJ1,FJ2,FJ3が用意される。演出制御CPU200はステップS371では状態報知コマンドで指示される遊技状態に応じて、いずれかの対応する遊技状態報知フラグをセットすることになる。

0162

[6−4:シナリオ登録・削除処理]

次にシナリオ登録・削除処理について説明する。シナリオとは演出制御やエラー処理その他、各種の実行すべき動作を規定したデータである。実行すべきシナリオのデータは、シナリオ登録情報として演出制御RAM202のワーク領域に登録される。図22Aに示すシナリオ登録情報の構造については後述するが、シナリオ登録情報としては、0〜63までの64個のシナリオチャネルが用意されている。この64個のシナリオチャネルに登録されたシナリオは同時に実行可能とされる。以下、シナリオチャネルを「sCH」で示す。
シナリオ登録処理とは、シナリオ登録情報における任意のシナリオチャネルに、登録を要求されたシナリオ番号のシナリオを登録する処理である。原則的には、sCH0〜sCH63のシナリオチャネルは、どのチャネルが用いられても良い。

0163

以下説明するシナリオ登録は、例えば図13のステップS106のエラー処理、ステップS107のデモ処理、ステップS108のコマンド解析処理などの処理過程において、必要時に呼び出され、実行される。例えば先に述べた図16CのステップS333、図16DのステップS341などが、シナリオ登録が実行される場合の一例となる。

0164

図18の処理として、演出制御CPU200は、コマンド或いはプログラム上で指定されるシナリオに対応したシナリオ番号と待機時間(delay)の値を、ワーク(シナリオ登録情報)に登録する処理を行う。
ステップS401で演出制御CPU200は、まず今回登録すべきシナリオ番号が正常であるか否かを確認する。シナリオ番号があり得ない番号の場合は、何もせずに処理を終える。

0165

シナリオ番号が適正であれば、演出制御CPU200はステップS402で変数Bをゼロに設定する。変数Bは、sCH0〜sCH63のシナリオチャネルのうちで、空きチャネル順次探索するために使用する変数である。さらに変数Bは、まだ探索(空きチャネルであるか否かの確認)をしていないシナリオチャネルが残っているか否かを判断するための変数を兼ねている。

0166

演出制御CPU200は、ステップS403で、「追加ポインタ」+Bのシナリオチャネルが空きであるか否かを確認する。追加ポインタとは、シナリオ登録を行った際に、後述のステップS407で設定されるポインタである。図18の処理を開始する時点では、追加ポインタの値は、前回登録したシナリオチャネルの次のシナリオチャネルを示す値となっている。なお、追加ポインタの初期値(初期状態から図18の処理が初めて行われる時の値)は0である。
「追加ポインタ」+Bのシナリオチャネルが空きでなければ、演出制御CPU200はステップS404で変数Bをインクリメントする。
ステップS405でB<64でなければ、この図18の処理を終える。これは全シナリオチャネルについて探索を行ったが、空きチャネルがなくてシナリオ登録が不可能となる場合である。
まだ全シナリオチャネルの探索(空きチャネルであるか否かの確認)を行っていない時点では、ステップS405でB<64である。その場合はステップS406の確認処理を行い、「追加ポインタ」+Bの値がシナリオチャネルsCHの最大値を超えた値「64」以上となっていなければステップS403に戻る。
また「追加ポインタ」+Bの値が「64」以上となっていた場合は、ステップS407で追加ポインタの値の補正処理を行う。具体的には「追加ポインタ」+Bの値が「64」となった場合、追加ポインタの値を「64」減算する処理を行う。そしてステップS403に戻る。

0167

このステップS403〜S407の処理によれば、前回登録したシナリオチャネルの次のシナリオチャネルから、順次シナリオチャネルが空きか否かが確認されることになる。
つまり、ステップS404での変数Bのインクリメントにより、ステップS403が行われるたびに確認されるシナリオチャネルsCHが、順次1つずつ進行することとなる。
また、変数BはステップS402でゼロリセットされてからステップS404でインクリメントされるものであるため、ステップS405でB<64とはならない場合(つまり変数Bが64に達した場合)は、既にステップS403の処理が64回行われた場合である。これは全シナリオチャネルsCH0〜sCH63を調べたが、空きがなかったと判断された場合である。そのため登録不可能として図18の処理を終えることとなる。

0168

また、「追加ポインタ」の値は、前回登録したシナリオチャネルの次のシナリオチャネルを示す値であるため、まだ全シナリオチャネルの空き確認を行っていないB<64の時点でも、「追加ポインタ」+Bの値(つまり次に確認しようとするシナリオチャネルsCHの番号)が「64」以上となることがある。具体的には、直前のステップS403の時点で「追加ポインタ」+Bの値が63であり、シナリオチャネルsCH63について確認した後、ステップS404で変数Bがインクリメントされた場合である。このままでは、次に存在しないシナリオチャネルsCH64を指定することとなる。
そこでステップS406でこの点を確認し、「追加ポインタ」+Bの値が「64」となっていたら、ステップS407では、次に確認するシナリオチャネルを「sCH0」に戻すために、追加ポインタの補正を行う。つまり追加ポインタの値を−64することで、「追加ポインタ」+Bの値が「0」となるようにする。これにより次のステップS403では、シナリオチャネルsCH0が空きであるか否か確認されるようにする。

0169

ある時点のステップS403の処理で、空きのシナリオチャネルが発見されたら、演出制御CPU200はステップS408に進み、その空きのシナリオチャネルに、シナリオ番号、及び待機時間(delay)をセットする。またその他のシナリオ管理に必要なデータをゼロクリアする。
そしてステップS409で、追加ポインタを、登録を行ったシナリオチャネル+1の値に更新する。つまり今回登録を行ったシナリオチャネルの次のシナリオチャネルの値を、追加ポインタとして記憶しておき、次回の登録処理に使用できるようにする。なお、本実施の形態ではシナリオチャネルはsCH0〜sCH63の64チャネルのため追加ポインタの最大値は63となる。

0170

この図18の処理によれば、シナリオ登録の際に、前回登録を行ったシナリオチャネルの次のシナリオチャネルから、空きチャネルが探索される。追加ポインタの初期値は「0」であり、その後、登録に応じてステップS407で更新されていくが、この処理によれば、多くの場合、シナリオチャネルsCH0から順に使用されてシナリオ登録が行われる。そして、シナリオ登録の際には、前回の登録チャネルの次のシナリオチャネルから空きの確認が行われる。従って、殆どの場合、素早く空きチャネルが発見でき、シナリオ登録処理を効率的に実行することができる。これにより演出制御CPU200の処理負担は軽減される。

0171

なお、処理の変形例として、ステップS407で更新する追加ポインタの値は、登録を行ったシナリオチャネルの番号としておき、ステップS402では変数Bに1を代入してもよい。但しその場合、ステップS405ではB≦65であるか否かの判断を行うようにする。

0172

次にシナリオ削除処理について説明する。これはワークの或るシナリオチャネルに登録されているシナリオを削除する処理である。
図19Aは、或るシナリオをシナリオ登録情報から削除する場合の演出制御CPU200の処理を示している。
演出制御CPU200は、コマンド或いはプログラムグラム上で指定される、削除するシナリオ番号(後述のメインシナリオ番号(mcNo))の値に基づいて、図19Aの処理を開始する。まずステップS421で演出制御CPU200は、削除要求にかかるシナリオ番号が正常であるか否かを確認する。シナリオ番号があり得ない番号の場合は、削除せずに処理を終える。

0173

シナリオ番号が適正であれば、演出制御CPU200はステップS422で変数Bをゼロに設定する。この場合の変数Bは、sCH0〜sCH63のシナリオチャネルのうちで、削除対象のシナリオが登録されたチャネルを探索するために使用する変数となる。さらに変数Bは、まだ探索(削除対象のシナリオが登録されているか否かの確認)をしていないシナリオチャネルが残っているか否かを判断するための変数を兼ねている。

0174

演出制御CPU200は、ステップS423で、B領域、つまりシナリオチャネルsCH(B)に登録されているシナリオが削除対象のシナリオ番号のものであるか否かを確認する。シナリオチャネルsCH(B)に登録されているシナリオが削除対象のシナリオ番号でなければ、ステップS424で変数Bをインクリメントし、ステップS425でB<64であることを確認して、ステップS423の処理を行う。
このステップS423,F424の処理によれば、シナリオチャネルsCH0からシナリオチャネルsCH63に向かって順に、削除対象のシナリオを探索していくこととなる。
ステップS423でシナリオチャネルsCH(B)に登録されているシナリオが削除対象のシナリオ番号であった場合は、ステップS426に進み、B領域、つまりシナリオチャネルsCH(B)に登録されているシナリオを削除する処理を行う。
以上により、要求された或るシナリオ番号のシナリオをワーク(シナリオ登録情報)から削除する処理が行われる。
なお、ステップS425でB<64ではないと判断される場合、つまり変数Bが64に達した場合は、シナリオチャネルsCH0〜sCH63の全てを探索したが、削除対象のシナリオが登録されていなかったということになるため、処理を終える。

0175

図19Bは、或る範囲のシナリオを削除する処理を示している。削除シナリオが範囲で指定された場合に、この処理が行われる。
演出制御CPU200は、コマンド或いはプログラム上で、或るシナリオ番号の範囲で削除指定された場合、まずステップS431で変数Bをゼロに設定する。この場合の変数Bは、sCH0〜sCH63のシナリオチャネルのうちで、削除対象範囲に該当するシナリオが登録されたチャネルを探索するために使用する変数となる。さらに変数Bは、まだ探索(削除対象範囲に該当するシナリオが登録されているか否かの確認)をしていないシナリオチャネルが残っているか否かを判断するための変数を兼ねている。

0176

演出制御CPU200は、ステップS432で、B領域、つまりシナリオチャネルsCH(B)に登録されているシナリオが、削除対象とされた範囲内のシナリオ番号であるか否かを確認する。そしてシナリオチャネルsCH(B)に登録されているシナリオが削除対象の範囲内のシナリオ番号であれば、ステップS433でシナリオチャネルsCH(B)に登録されているシナリオを削除する。そしてステップS434に進む。
シナリオチャネルsCH(B)に登録されているシナリオが、削除対象とされた範囲内のシナリオ番号ではなければ、ステップS433を行わずにステップS434に進む。
演出制御CPU200はステップS434では、変数Bをインクリメントし、ステップS435でB<64であることを確認して、ステップS432に戻る。変数Bが64に達していたら、全シナリオチャネルsCH0〜sCH63について処理を完了したことになるため、このシナリオ範囲削除処理を終える。
以上により、シナリオ番号範囲の1又は複数のシナリオについて、ワーク(シナリオ登録情報)からの削除が行われる。

0177

図19Cは登録されているシナリオを全て削除する処理を示している。例えばシステム上の都合により、やむを得ずシナリオを削除する際に呼び出される処理である。なお、保護対象とされたシナリオは削除しないようにする。
演出制御CPU200は、シナリオ全削除が要求された場合、まずステップS441で変数Bをゼロに設定する。この場合の変数Bは、sCH0〜sCH63のシナリオチャネルのうちで、保護対象のシナリオを登録したシナリオチャネルを確認するために使用する変数となる。さらに変数Bは、まだ確認(保護対象のシナリオが登録されているか否かの確認)をしていないシナリオチャネルが残っているか否かを判断するための変数を兼ねている。

0178

演出制御CPU200は、ステップS442で、B領域、つまりシナリオチャネルsCH(B)に登録されているシナリオが、保護対象のシナリオであるか否かを確認する。そして保護対象のシナリオであれば、削除せず、一方、保護対象のシナリオでなければ、ステップS443で、そのシナリオチャネルsCH(B)に登録されているシナリオを削除する。
そしてステップS444で変数Bをインクリメントし、ステップS445でB<64であればステップS442に戻る。変数Bが64に達していたら、全シナリオチャネルsCH0〜sCH63について処理を完了したことになるため、このシナリオ全削除処理を終える。
以上により、ワークにシナリオ登録情報として登録されているシナリオについて、保護対象のシナリオを除く全シナリオの削除が行われる。

0179

[6−5:シナリオ更新処理]

続いてメイン処理の16ms処理のステップS110で行われるシナリオ更新処理について説明する。シナリオ更新処理では図20図21で説明するようにメインシナリオとサブシナリオの更新が行われる。

0180

まずシナリオ登録情報の構造を図22図23で説明する。図22Aは、メインシナリオ及びサブシナリオとしてのシナリオ登録情報の構造を示している。このシナリオ登録情報は演出制御RAM202のワークエリアを用いて設定される。
本実施の形態では、先にも述べたようにシナリオ登録情報は、シナリオチャネルsCH0〜sCH63の64個のチャネルを有するものとされる。各シナリオチャネルsCHに登録されたシナリオについては同時に実行可能とされる。

0181

図示のように各シナリオチャネルsCHに登録できる情報としては、サブシナリオ更新処理で用いるサブシナリオタイマ(scTm)と前回時間(scPrevTm)、音/モータサブシナリオテーブルの実行ラインを示すサブシナリオ実行ライン(scIx)、ランプサブシナリオテーブルの実行ラインを示すサブシナリオ実行ラインlmp(lmpIx)、シナリオ更新処理に用いるメインシナリオタイマ(msTm)、メインシナリオテーブルの実行ラインを示すメインシナリオ実行ライン(mcIx)、メインシナリオ番号(mcNo)、メインシナリオに付加可能なオプションデータであるメインシナリオオプション(mcOpt)、ユーザオプション(userFn)、待機時間(delay)、チェックサム(checkSum)がある。

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