図面 (/)

技術 差動信号用ケーブルの特性判定装置及び特性判定方法

出願人 日立金属株式会社
発明者 石川弘杉山剛博深作泉
出願日 2015年1月28日 (5年11ヶ月経過) 出願番号 2015-013969
公開日 2016年8月4日 (4年5ヶ月経過) 公開番号 2016-139948
状態 特許登録済
技術分野 伝送一般の監視、試験 デジタル伝送の保守管理
主要キーワード 数学的規則 最適設定値 試験経路 伝送部品 PRBS信号 アクティブケーブル レート長 製造状況
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2016年8月4日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (7)

課題

10Gbaud以上の高速差動信号の伝送に用いる差動信号用ケーブル伝送特性を、安価で可搬性のある特性判定装置を用いて、使用状態と同じ環境で、簡易に評価する。

解決手段

一組のコネクタ13,23は、差動信号用ケーブル1の両端に接続される。信号送信回路12は、切替スッチ14,15の切り替え状態に応じて、伝送レート又は出力が異なる、予め決められた数の複数の試験信号の内の一つを発生し、発生した試験信号を、コネクタ13から差動信号用ケーブル1へ送信する。信号受信回路22は、差動信号用ケーブル1により伝送された試験信号を、コネクタ23から受信し、受信した試験信号と、予め用意した複数の試験信号のデータとから、差動信号用ケーブル1による試験信号の通信成功不成功を判定する。表示装置26は、信号受信回路22の判定結果を表示する。

概要

背景

データセンタサーバーとスイッチとの間の通信、または高性能コンピュータステム(HPC)の機器間通信機器内通信では、10Gbaud以上の高速差動信号の伝送が行われている。10Gbaud以上の高速差動信号の伝送に使用される差動信号用ケーブルは、従来から数Gbaudレベル差動信号の伝送に使用されてきた差動信号用ケーブルに比べて、わずかな伝送特性の変化によって、信号伝送が困難になってしまうという問題がある。伝送特性の変化の原因としては、コネクタ部微小ゴミが付着することや、ハンドリングミス等によってケーブル過度に小さな曲率半径曲げてしまうこと等がある。

10Gbaud以上の高速差動信号の伝送では、差動信号用ケーブルの伝送特性の変化以外に、送受信回路故障や、送受信回路の設定の不備、送受信回路とケーブルとを接続するプリント基板の設計及び製造状況伝送損失、信号レート長ビアスタブ特性等)、あるいはコネクタ挿抜の不備等によっても、通信障害が発生する恐れがある。さらに、通信障害は、装置の冷却状態電源供給不安定化等、間接的な原因によっても発生する恐れがある。

また、10Gbaud以上の高速差動信号の伝送では、送信側回路又は受信側回路で、信号波形を整形するための信号等価(イコライゼーション)を行うのが一般的であるが、イコライザパラメータ最適設定値は、伝送部品周波数特性によって違ってくる。イコライザパラメータの最適設定値は、送受信回路の自動設定アルゴリズムによって決定されることが多いが、自動設定アルゴリズムは必ずしも差動信号用ケーブルのために最適化されているとは限らないので、自動設定が失敗することもあり得る。

以上のような理由から、差動信号用ケーブルを用いた10Gbaud以上の高速差動信号の伝送では、通信障害の原因の特定が難しく、特に、差動信号用ケーブルの故障の検出が難しかった。そのため、差動信号用ケーブルの検査装置及び検査方法が検討されており、従来、例えば、疑似ランダム信号送受信を行って、ビット誤り率を測定する方法等があった(特許文献1参照)。

概要

10Gbaud以上の高速差動信号の伝送に用いる差動信号用ケーブルの伝送特性を、安価で可搬性のある特性判定装置を用いて、使用状態と同じ環境で、簡易に評価する。一組のコネクタ13,23は、差動信号用ケーブル1の両端に接続される。信号送信回路12は、切替スッチ14,15の切り替え状態に応じて、伝送レート又は出力が異なる、予め決められた数の複数の試験信号の内の一つを発生し、発生した試験信号を、コネクタ13から差動信号用ケーブル1へ送信する。信号受信回路22は、差動信号用ケーブル1により伝送された試験信号を、コネクタ23から受信し、受信した試験信号と、予め用意した複数の試験信号のデータとから、差動信号用ケーブル1による試験信号の通信の成功不成功を判定する。表示装置26は、信号受信回路22の判定結果を表示する。

目的

本発明は、10Gbaud以上の高速差動信号の伝送に用いる差動信号用ケーブルの伝送特性を、安価で可搬性のある特性判定装置を用いて、使用状態と同じ環境で、簡易に評価することを目的とする

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

この技術が所属する分野

ライセンス契約や譲渡などの可能性がある特許掲載中! 開放特許随時追加・更新中 詳しくはこちら

請求項1

伝送レートが10Gbaud以上の高速差動信号の伝送に用いる差動信号用ケーブル特性判定装置であって、前記差動信号用ケーブルの両端に接続する一組のコネクタと、前記差動信号用ケーブルへ供給する試験信号の伝送レート又は出力を切り替え切替スイッチと、前記切替スッチの切り替え状態に応じて、伝送レート又は出力が異なる、予め決められた数の複数の試験信号の内の一つを発生し、発生した試験信号を、前記一組のコネクタの一方から前記差動信号用ケーブルへ送信する信号送信回路と、前記差動信号用ケーブルにより伝送された試験信号を、前記一組のコネクタの他方から受信し、受信した試験信号と、予め用意した前記複数の試験信号のデータとから、前記差動信号用ケーブルによる試験信号の通信成功不成功を判定する信号受信回路と、前記信号受信回路の判定結果を表示する表示装置と、前記信号送信回路、前記信号受信回路、及び前記表示装置へ電力を供給する電源装置と、を備えた、差動信号用ケーブルの特性判定装置。

請求項2

前記一組のコネクタは、取り外して交換が可能である、請求項1に記載の差動信号用ケーブルの特性判定装置。

請求項3

前記一組のコネクタの一方、前記切替スイッチ、及び前記信号送信回路を収容する送信側筐体と、前記一組のコネクタの他方、及び前記信号受信回路を収容する送信側筐体と、前記送信側筐体と前記受信側筐体とをつなぐ通信線と、を備え、前記信号送信回路は、送信する試験信号の送信条件パラメータを示す信号を、前記通信線を介して、前記信号受信回路へ送信し、前記信号受信回路は、前記通信線を介して受信した信号から、予め用意した前記複数の試験信号のデータの内の一つを選択して、受信した試験信号と一致しているか否かを判断する、請求項1又は2に記載の差動信号用ケーブルの特性判定装置。

請求項4

前記電源装置は、前記送信側筐体又は前記受信側筐体のいずれかに収容され、前記電源装置を収容した前記送信側筐体から前記受信側筐体へ、または、前記電源装置を収容した前記受信側筐体から前記送信側筐体へ、前記電源装置からの電力を供給する電力線を備えた、請求項3に記載の差動信号用ケーブルの特性判定装置。

請求項5

前記一組のコネクタ、前記切替スイッチ、前記信号送信回路、前記信号受信回路、前記表示装置、及び前記電源装置を収容する共通の筐体を備え、前記信号送信回路は、送信する試験信号の送信条件のパラメータを示す信号を、前記筐体内で前記信号受信回路へ直接送信し、前記信号受信回路は、前記信号送信回路から受信した信号から、予め用意した前記複数の試験信号のデータの内の一つを選択して、受信した試験信号と一致しているか否かを判断する、請求項1又は2に記載の差動信号用ケーブルの特性判定装置。

請求項6

形状の異なる複数組のコネクタと、各組のコネクタに対応した、複数の前記信号送信回路、及び複数の前記信号受信回路と、複数の前記信号送信回路、及び複数の前記信号受信回路を切り替える切替装置と、を備えた、請求項1乃至5のいずれか1項に記載の差動信号用ケーブルの特性判定装置。

請求項7

請求項1乃至6のいずれか1項に記載の差動信号用ケーブルの特性判定装置を用い、異なる伝送レート又は出力の複数の試験信号について、前記差動信号用ケーブルによる試験信号の通信の成功・不成功を判定する、差動信号用ケーブルの特性判定方法

技術分野

0001

本発明は、差動信号用ケーブル特性判定装置及び特性判定方法係り、特に、伝送レートが10Gbaud以上の高速差動信号の伝送に用いる差動信号用ケーブルの特性判定装置及び特性判定方法関する。

背景技術

0002

データセンタサーバーとスイッチとの間の通信、または高性能コンピュータステム(HPC)の機器間通信機器内通信では、10Gbaud以上の高速差動信号の伝送が行われている。10Gbaud以上の高速差動信号の伝送に使用される差動信号用ケーブルは、従来から数Gbaudレベル差動信号の伝送に使用されてきた差動信号用ケーブルに比べて、わずかな伝送特性の変化によって、信号伝送が困難になってしまうという問題がある。伝送特性の変化の原因としては、コネクタ部微小ゴミが付着することや、ハンドリングミス等によってケーブル過度に小さな曲率半径曲げてしまうこと等がある。

0003

10Gbaud以上の高速差動信号の伝送では、差動信号用ケーブルの伝送特性の変化以外に、送受信回路故障や、送受信回路の設定の不備、送受信回路とケーブルとを接続するプリント基板の設計及び製造状況伝送損失、信号レート長ビアスタブ特性等)、あるいはコネクタ挿抜の不備等によっても、通信障害が発生する恐れがある。さらに、通信障害は、装置の冷却状態電源供給不安定化等、間接的な原因によっても発生する恐れがある。

0004

また、10Gbaud以上の高速差動信号の伝送では、送信側回路又は受信側回路で、信号波形を整形するための信号等価(イコライゼーション)を行うのが一般的であるが、イコライザパラメータ最適設定値は、伝送部品周波数特性によって違ってくる。イコライザパラメータの最適設定値は、送受信回路の自動設定アルゴリズムによって決定されることが多いが、自動設定アルゴリズムは必ずしも差動信号用ケーブルのために最適化されているとは限らないので、自動設定が失敗することもあり得る。

0005

以上のような理由から、差動信号用ケーブルを用いた10Gbaud以上の高速差動信号の伝送では、通信障害の原因の特定が難しく、特に、差動信号用ケーブルの故障の検出が難しかった。そのため、差動信号用ケーブルの検査装置及び検査方法が検討されており、従来、例えば、疑似ランダム信号送受信を行って、ビット誤り率を測定する方法等があった(特許文献1参照)。

先行技術

0006

特開2013−46283号公報

発明が解決しようとする課題

0007

特許文献1に記載の技術は、評価精度が良く、高速差動信号の伝送に用いる差動信号用ケーブルの特性を、単体で正確に検査できるという利点がある。しかしながら、送受信装置の寸法が大きく、装置全体の価格が高価であった。そのため、接続機器が高密度に配置されたデータセンタや、高性能コンピュータシステム内に、従来の大型かつ高価な検査装置を設置することは、物理的及び経済的に難しかった。

0008

本発明は、10Gbaud以上の高速差動信号の伝送に用いる差動信号用ケーブルの伝送特性を、安価で可搬性のある特性判定装置を用いて、使用状態と同じ環境で、簡易に評価することを目的とする。

課題を解決するための手段

0009

本発明は、上記課題を解決することを目的として、伝送レートが10Gbaud以上の高速差動信号の伝送に用いる差動信号用ケーブルの特性判定装置であって、差動信号用ケーブルの両端に接続する一組のコネクタと、差動信号用ケーブルへ供給する試験信号の伝送レート又は出力を切り替え切替スイッチと、切替スッチの切り替え状態に応じて、伝送レート又は出力が異なる、予め決められた数の複数の試験信号の内の一つを発生し、発生した試験信号を、一組のコネクタの一方から差動信号用ケーブルへ送信する信号送信回路と、差動信号用ケーブルにより伝送された試験信号を、一組のコネクタの他方から受信し、受信した試験信号と、予め用意した複数の試験信号のデータとから、差動信号用ケーブルによる試験信号の通信の成功不成功を判定する信号受信回路と、信号受信回路の判定結果を表示する表示装置と、信号送信回路、信号受信回路、及び表示装置へ電力を供給する電源装置と、を備えた、差動信号用ケーブルの特性判定装置を提供する。

0010

また、本発明は、上記課題を解決することを目的として、上記の差動信号用ケーブルの特性判定装置を用い、異なる伝送レート又は出力の複数の試験信号について、差動信号用ケーブルによる試験信号の通信の成功・不成功を判定する、差動信号用ケーブルの特性判定方法を提供する。

発明の効果

0011

本発明によれば、10Gbaud以上の高速差動信号の伝送に用いる差動信号用ケーブルの伝送特性を、安価で可搬性のある特性判定装置を用いて、使用状態と同じ環境で、簡易に評価することができる。

図面の簡単な説明

0012

本発明の第1の実施の形態に係る、差動信号用ケーブルの特性判定装置の構成を示す図である。
図2(a)は送信側表示装置の表示例を示す図、図2(b)は受信側表示装置の表示例を示す図である。
本発明の第2の実施の形態に係る、差動信号用ケーブルの特性判定装置の構成を示す図である。
本発明の第3の実施の形態に係る、差動信号用ケーブルの特性判定装置の構成を示す図である。
本発明の第4の実施の形態に係る、差動信号用ケーブルの特性判定装置の構成を示す図である。
信号受信回路の構成例を示す図である。

実施例

0013

[第1の実施の形態]
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る、差動信号用ケーブルの特性判定装置の構成を示す図である。差動信号用ケーブルを用いた10Gbaud以上の高速差動信号の伝送で通信障害が発生したとき、その原因が差動信号用ケーブルの故障にあるか否かを判断するため、本発明の特性判定装置を使用する。

0014

本実施の形態の特性判定装置100は、送信側筐体10と、受信側筐体20と、送信側筐体10と受信側筐体20とをつなぐ電力線17及び通信線18とを含んで構成されている。送信側筐体10内には、電源装置11、信号送信回路12、コネクタ13、切替スイッチ14,15、及び表示装置16が収容されている。受信側筐体20には、信号受信回路22、コネクタ23、及び表示装置26が収容されている。信号送信回路12、及び信号受信回路22は、IC素子で構成されている。

0015

特性判定装置100の使用者は、差動信号用ケーブル1を用いた10Gbaud以上の高速差動信号の伝送で通信障害が発生したとき、差動信号用ケーブル1をその両側の接続機器から取り外し、差動信号用ケーブル1の一端を送信側筐体10のコネクタ13に接続し、他端を受信側筐体20のコネクタ23に接続する。コネクタ13,23は、送信側筐体10及び受信側筐体20から取り外して交換が可能な構成となっている。

0016

送信側筐体10内において、電源装置11からの電力は、信号送信回路12及び表示装置16へ供給される。また、電源装置11からの電力は、電力線17を介して、送信側筐体10から受信側筐体20へ供給され、受信側筐体20内において、信号受信回路22及び表示装置26へ供給される。

0017

送信側筐体10内の切替スイッチ14,15は、特性判定装置100の使用者が人手で操作するスイッチであり、一方が試験信号の伝送レートの切り替え用、他方が試験信号の出力の切り替え用である。

0018

信号送信回路12は、切替スッチ14,15の切り替え状態に応じて、伝送レート又は出力が異なる、予め決められた数の複数の試験信号の内の一つを発生し、発生した試験信号を、コネクタ34から差動信号用ケーブル1へ送信する。試験信号は、PRBS信号疑似ランダム符号列)であってもよい。また、信号送信回路12は、送信する試験信号の送信条件(伝送レート、出力等)のパラメータを示す信号と、信号受信回路の設定パラメータを、通信線18を介して、受信側筐体20内の信号受信回路22へ送信する。

0019

受信側筐体20内の信号受信回路22は、差動信号用ケーブル1により伝送された試験信号を、コネクタ23から受信し、受信した試験信号と、予め用意した複数の試験信号のデータとから、差動信号用ケーブル1による試験信号の通信の成功・不成功を判定する。信号受信回路22の判定動作は、例えば、以下のようにして行われる。

0020

図6は、信号受信回路22の構成例を示す図である。信号受信回路22は、信号送信回路12から信号受信回路22に至る試験経路でのアナログ波形劣化補償するためのイコライザ回路221と、補償されたアナログ波形をデジタルデータ列に変換するためのクロック・データ・リカバリーCDR回路222と、受信デジタルデータ送信デジタルデータと比較して判定結果を出力するための判定回路223とを備えている。

0021

信号受信回路22は、内蔵メモリまたは通信線18から設定パラメータを読み込み、設定パラメータにしたがって、イコライザ回路221でアナログ波形を補償し、CDR回路222によってアナログ波形をデジタルデータに変換する。判定回路223は、差動信号用ケーブル1を介して伝送された受信デジタルデータを、送信されたデジタルデータと比較して、統計的なデータ誤り発生率から、差動信号用ケーブル1による試験信号の通信の成功・不成功を判定する。この際、試験信号は、一定の数学的規則にのっとって決められているので、信号受信回路22は、内蔵メモリまたは通信線18から読み込んだ少数の設定パラメータだけにもとづいて、送信されたデジタルデータ列を正確に復元できる。

0022

本発明の信号受信回路22では、イコライザ回路221の設定パラメータを、信号伝送が失敗しやすい条件に設定することによって、一般的な装置よりもビット数の少ない試験信号を使って、簡便に通信の成功・不成功を判定することができる。したがって、本発明の信号受信回路22は、例えば一般的なビットエラーレートの測定を行わなくても、差動信号用ケーブル1を使って信号伝送ができるかどうかを簡易的に判定することができる。

0023

送信側筐体10内の表示装置16は、切替スイッチ14,15により切り替えられた、試験信号の伝送レート及び出力を表示する。図2(a)は表示装置16の表示例を示す図である。本例では、切替スッチ14,15の一方により、試験信号の伝送レートが、DC(直流)、10Gbaud、及び25Gbaudの三段階に切り替えられる。表示装置16は、試験信号の伝送レートが三段階のいずれであるかを、例えば該当する箇所を点灯させて表示する。

0024

また、本例では、切替スッチ14,15の他方により、試験信号の出力が、1mW、3mW、10mW,30mW,及び100mWの五段階に切り替えられる。表示装置16は、試験信号の出力が五段階のいずれであるかを、例えば該当する箇所を点灯させて表示する。

0025

受信側筐体20内の表示装置26は、信号受信回路22の判定結果を表示する。図2(b)は表示装置26の表示例を示す図である。まず、表示装置26は、表示装置16と同様に、試験信号の出力が五段階のいずれであるかを、例えば該当する箇所を点灯させて表示する。そして、表示装置26は、DC、10Gbaud、又は25Gbaudのいずれかの伝送レートについて、差動信号用ケーブル1の信号線毎に、信号受信回路22により判定された通信の成功・不成功を、例えば○(通信成功)又は×(通信不成功)等の成功・不成功を示す記号文字、あるいは成功・不成功を示す色分け等により表示する。

0026

なお、送信側筐体10内の表示装置16に、信号受信回路22の判定結果を表示してもよい。その場合、信号受信回路22の判定結果を示す信号が、通信線18を介して、受信側筐体20から送信側筐体10へ送信される。

0027

本実施の形態の特性判定装置100を用いて、通信障害の原因が差動信号用ケーブル1の故障にあるか否かを判断する場合、単一の伝送レート及び出力の試験信号についての通信の成功・不成功だけでは、判断の信頼性が十分ではない。そこで、異なる伝送レート又は出力の試験信号についても、通信の成功・不成功を判定し、それらの結果を考慮して、判断の信頼性を向上させることができる。

0028

例えば、伝送レート25Gbaud、出力1mWの試験信号で通信が成功と判定された場合は、差動信号用ケーブル1の特性に問題はないと判断することができる。これに対し、伝送レート25Gbaud、出力1mWの試験信号で通信が不成功と判定された場合、伝送レート25Gbaud、出力3mWの試験信号で通信が成功と判定されれば、差動信号用ケーブル1の特性にやや問題があるものの、イコライザパラメータ設定等を変更することで、通信が成功する可能性があると判断することができる。一方、伝送レートがDCの試験信号で通信が不成功と判断された場合は、差動信号用ケーブル1に破断等の致命的な問題があると判断することができる。

0029

(第1の実施の形態の作用及び効果)
以上説明した第1の実施の形態によれば、以下のような作用及び効果が得られる。

0030

(1)10Gbaud以上の高速差動信号の伝送に用いる差動信号用ケーブル1の伝送特性を、安価で可搬性のある特性判定装置100を用いて、使用状態と同じ環境で、簡易に評価することができる。従って、10Gbaud以上の高速差動信号の伝送で通信障害が発生した場合に、その原因が差動信号用ケーブル1の故障であるか、それ以外のものであるかを、容易に判断することができる。

0031

(2)IC素子等からなり、信号の振幅減衰やタイミングのずれ等を補正する信号補正回路を有するアクティブケーブルACC)にも、そのような回路を有しないダイレクトアタッチケーブル(DAC)にも対応することができる。

0032

(3)差動信号用ケーブル1の両端に接続する一組のコネクタ13,23は、取り外して交換が可能であるので、多数回使用して摩耗した時に交換することで、コネクタ13,23の摩耗に影響されずに判定を行うことができる。

0033

(4)コネクタ13、切替スイッチ14,15、及び信号送信回路12を収容する送信側筐体10と、コネクタ23、及び信号受信回路22を収容する送信側筐体20と、送信側筐体10と受信側筐体20とをつないで、信号送信回路12から信号受信回路22へ、試験信号の送信条件のパラメータを示す信号を伝送する通信線18とを備えるので、10Gbaud以上の高速差動信号の伝送で通信障害が発生したとき、差動信号用ケーブル1を、両端の接続機器から取り外したままの使用状態に近い状態で、評価を行うことができる。

0034

(5)電源装置11が、送信側筐体10に収容され、電源装置11を収容した送信側筐体10から受信側筐体20へ、電源装置11からの電力を供給する電力線17を備えるので、装置全体の可搬性が向上すると共に、電源装置11が一つで済む。

0035

(6)異なる伝送レート又は出力の複数の試験信号について、差動信号用ケーブル1による試験信号の通信の成功・不成功を判定することにより、通信障害の原因が差動信号用ケーブル1の故障にあるか否かの判断を、信頼性高く行うことができる。

0036

[第2の実施の形態]
図3は、本発明の第2の実施の形態に係る、差動信号用ケーブルの特性判定装置の構成を示す図である。本実施の形態の特性判定装置110は、電源装置11を、受信側筐体20内に収容したものである。その他の構成は、図1に示した第1の実施の形態と同様である。

0037

電力線17は、電源装置11を収容した受信側筐体20から送信側筐体10へ、電源装置11からの電力を供給する。

0038

(第2の実施の形態の作用及び効果)
以上説明した第2の実施の形態によれば、第1の実施の形態について説明した(1)〜(4)、及び(6)の作用及び効果と同様の作用及び効果が得られる。

0039

さらに、電源装置11が、受信側筐体20に収容され、電源装置11を収容した受信側筐体20から送信側筐体10へ、電源装置11からの電力を供給する電力線17を備えるので、装置全体の可搬性が向上すると共に、電源装置11が一つで済む。

0040

[第3の実施の形態]
図4は、本発明の第3の実施の形態に係る、差動信号用ケーブルの特性判定装置の構成を示す図である。本実施の形態の特性判定装置120は、電源装置11、信号送信回路12、一組のコネクタ13,23、切替スイッチ14,15、信号受信回路22、及び表示装置26を、共通の筐体30に収容したものである。

0041

差動信号用ケーブル1を用いた10Gbaud以上の高速差動信号の伝送で通信障害が発生したとき、その原因が差動信号用ケーブル1の故障にあるか否かを判断するため、特性判定装置120の使用者は、差動信号用ケーブル1をその両側の接続機器から取り外した後、差動信号用ケーブル1を両端が特性判定装置120に向くように曲げて、差動信号用ケーブル1の両端をコネクタ13,23に接続する。

0042

筐体30内において、電源装置11からの電力は、信号送信回路12、信号受信回路22、及び表示装置26へ供給される。信号送信回路12は、切替スッチ14,15の切り替え状態に応じて、伝送レート又は出力が異なる、予め決められた数の複数の試験信号の内の一つを発生し、発生した試験信号を、コネクタ34から差動信号用ケーブル1へ送信する。信号受信回路22は、差動信号用ケーブル1により伝送された試験信号を、コネクタ23から受信し、受信した試験信号と、予め用意した複数の試験信号のデータとから、差動信号用ケーブル1による試験信号の通信の成功・不成功を判定する。

0043

このとき、信号送信回路12は、送信する試験信号の送信条件のパラメータを示す信号を、筐体30内で信号受信回路22へ直接送信する。信号受信回路22は、信号送信回路12から受信した信号から、予め用意した複数の試験信号のデータの内の一つを選択して、受信した試験信号と一致しているか否かを判断する。

0044

(第3の実施の形態の作用及び効果)
以上説明した第3の実施の形態によれば、第1の実施の形態について説明した(1)〜(3)、及び(6)の作用及び効果と同様の作用及び効果が得られる。

0045

さらに、第1及び第2の実施の形態の電力線17及び信号線18が必要なく、装置をより安価に構成することができる。

0046

また、電源装置11が、共通の筐体30に収容されているので、装置全体の可搬性が向上する共に、電源装置11が一つで済む。

0047

[第4の実施の形態]
図5は、本発明の第4の実施の形態に係る、差動信号用ケーブルの特性判定装置の構成を示す図である。本実施の形態の特性判定装置130は、形状の異なる複数組のコネクタ13a,23a及びコネクタ13b,23bと、各組のコネクタに対応した、複数の信号送信回路12a,12b、及び複数の信号受信回路22a,22bと、複数の信号送信回路12a,12b、及び複数の信号受信回路22a,22bを切り替える切替装置40,42とを備えたものである。

0048

差動信号用ケーブル1aと差動信号用ケーブル1bとは、両端のコネクタの形状が異なる。特性判定装置130は、差動信号用ケーブル1aの両端のコネクタの形状に対応した形状の一組のコネクタ13a,23aと、差動信号用ケーブル1bの両端のコネクタの形状に対応した形状の一組のコネクタ13b,23bとを備える。なお、本実施の形態では、コネクタ13a,23aとコネクタ13b,23bの二組の形状の異なるコネクタが設けられているが、さらに形状の異なるコネクタの組を設けてもよい。

0049

送信側筐体10内には、コネクタ13aに対応して、信号送信回路12aが設けられ、コネクタ13bに対応して、信号送信回路12bが設けられている。また、受信側筐体20内には、コネクタ23aに対応して、信号受信回路22aが設けられ、コネクタ23bに対応して、信号受信回路22bが設けられている。

0050

送信側筐体10内の切替スイッチ41は、特性判定装置130の使用者が人手で操作するスイッチである。切替装置40は、切替スッチ41の切り替え状態に応じて、信号送信回路12aと信号送信回路12bとを切り替える。切替装置40は、切り替え結果の情報を示す信号を、通信線18を介して、受信側筐体20へ送信する。受信側筐体20内の切替装置42は、この信号に従って、信号受信回路22aと信号受信回路22bとを切り替える。

0051

(第4の実施の形態の作用及び効果)
以上説明した第4の実施の形態によれば、第1の実施の形態について説明した(1)〜(6)の作用及び効果と同様の作用及び効果が得られる。

0052

さらに、形状の異なる複数組のコネクタ13a,23及びコネクタ13b,23bと、各組のコネクタに対応した、複数の信号送信回路12a,12b、及び複数の信号受信回路22a,22bと、複数の信号送信回路12a,12b、及び複数の信号受信回路22a,22bを切り替える切替装置40,42とを備えるので、形状の異なるコネクタを有する複数の差動信号用ケーブル1a,1bに対応することができる。

0053

(実施の形態のまとめ)
次に、以上説明した実施の形態から把握される技術思想について、実施の形態における符号等を援用して記載する。ただし、以下の記載における各符号は、特許請求の範囲における構成要素を実施の形態に具体的に示した部材等に限定するものではない。

0054

[1]伝送レートが10Gbaud以上の高速差動信号の伝送に用いる差動信号用ケーブル(1)の特性判定装置であって、差動信号用ケーブル(1)の両端に接続する一組のコネクタ(13,23)と、差動信号用ケーブル(1)へ供給する試験信号の伝送レート又は出力を切り替える切替スイッチ(14,15)と、切替スッチ(14,15)の切り替え状態に応じて、伝送レート又は出力が異なる、予め決められた数の複数の試験信号の内の一つを発生し、発生した試験信号を、一組のコネクタ(13,23)の一方から差動信号用ケーブル(1)へ送信する信号送信回路(12)と、差動信号用ケーブル(1)により伝送された試験信号を、一組のコネクタ(13,23)の他方から受信し、受信した試験信号と、予め用意した複数の試験信号のデータとから、差動信号用ケーブル(1)による試験信号の通信の成功・不成功を判定する信号受信回路(22)と、信号受信回路(22)の判定結果を表示する表示装置(26)と、信号送信回路(12)、信号受信回路(22)、及び表示装置(26)へ電力を供給する電源装置(11)と、を備えた、差動信号用ケーブルの特性判定装置。

0055

[2]一組のコネクタ(13,23)は、取り外して交換が可能である、差動信号用ケーブルの特性判定装置。

0056

[3]一組のコネクタ(13,23)の一方、切替スイッチ(14,15)、及び信号送信回路(12)を収容する送信側筐体(10)と、一組のコネクタ(13,23)の他方、及び信号受信回路(22)を収容する送信側筐体(20)と、送信側筐体(10)と受信側筐体(20)とをつなぐ通信線(18)と、を備え、信号送信回路(12)は、送信する試験信号の送信条件のパラメータを示す信号を、通信線(18)を介して、信号受信回路(22)へ送信し、信号受信回路(22)は、通信線(18)を介して受信した信号から、予め用意した複数の試験信号のデータの内の一つを選択して、受信した試験信号と一致しているか否かを判断する、差動信号用ケーブルの特性判定装置。

0057

[4]電源装置(11)は、送信側筐体(10)又は受信側筐体(20のいずれかに収容され、電源装置(11)を収容した送信側筐体(10)から受信側筐体(20)へ、または、電源装置(11)を収容した受信側筐体(20)から送信側筐体(10)へ、電源装置(11)からの電力を供給する電力線(17)を備えた、差動信号用ケーブルの特性判定装置。

0058

[5]一組のコネクタ(13,23)、切替スイッチ(14,15)、信号送信回路(12)、信号受信回路(22)、表示装置(26)、及び電源装置(11)を収容する共通の筐体(30)を備え、信号送信回路(12)は、送信する試験信号の送信条件のパラメータを示す信号を、筐体(30)内で信号受信回路(22)へ直接送信し、信号受信回路(22)は、信号送信回路(12)から受信した信号から、予め用意した複数の試験信号のデータの内の一つを選択して、受信した試験信号と一致しているか否かを判断する、差動信号用ケーブルの特性判定装置。

0059

[6]形状の異なる複数組のコネクタ(13a,23a)及びコネクタ(13b,23b)と、各組のコネクタに対応した、複数の信号送信回路(12a,12b)、及び複数の信号受信回路(22a,22b)と、複数の信号送信回路(12a,12b)、及び複数の信号受信回路(22a,22b)を切り替える切替装置(40,42)と、を備えた、差動信号用ケーブルの特性判定装置。

0060

[7]差動信号用ケーブルの特性判定装置(100/110/120/130)を用い、異なる伝送レート又は出力の複数の試験信号について、差動信号用ケーブル(1)による試験信号の通信の成功・不成功を判定する、差動信号用ケーブルの特性判定方法。

0061

以上、本発明の実施の形態を説明したが、上記に記載した実施の形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。また、実施の形態の中で説明した特徴の組合せの全てが発明の課題を解決するための手段に必須であるとは限らない点に留意すべきである。

0062

本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変形して実施することが可能である。例えば、表示装置16及び表示装置26の表示は、以上説明した実施の形態に限らず、複数のランプの点灯及び消灯による表示、あるいは、液晶による文字や記号の表示等であってもよい。

0063

1,1a,1b…差動信号用ケーブル
100,110,120,130…特性判定装置
10…送信側筐体
11…電源装置
12,12a,12b…信号送信回路
13,13a,13b…コネクタ
14,14a,14b,15,15a,15b,41…切替スイッチ
16,26…表示装置
17…電力線
18…通信線
20…受信側筐体
22,22a,22b…信号受信回路
23,23a,23b…コネクタ
30…筐体
40,42…切替装置
221…イコライザ回路221
222…クロック・データ・リカバリー(CDR)回路
223…判定回路

ページトップへ

この技術を出願した法人

この技術を発明した人物

ページトップへ

関連する挑戦したい社会課題

関連する公募課題

ページトップへ

おススメ サービス

おススメ astavisionコンテンツ

新着 最近 公開された関連が強い技術

この 技術と関連性が強い技術

関連性が強い 技術一覧

この 技術と関連性が強い人物

関連性が強い人物一覧

この 技術と関連する社会課題

関連する挑戦したい社会課題一覧

この 技術と関連する公募課題

関連する公募課題一覧

astavision 新着記事

サイト情報について

本サービスは、国が公開している情報(公開特許公報、特許整理標準化データ等)を元に構成されています。出典元のデータには一部間違いやノイズがあり、情報の正確さについては保証致しかねます。また一時的に、各データの収録範囲や更新周期によって、一部の情報が正しく表示されないことがございます。当サイトの情報を元にした諸問題、不利益等について当方は何ら責任を負いかねることを予めご承知おきのほど宜しくお願い申し上げます。

主たる情報の出典

特許情報…特許整理標準化データ(XML編)、公開特許公報、特許公報、審決公報、Patent Map Guidance System データ