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技術 印判受発注システム

出願人 シヤチハタ株式会社
発明者 阿部栄次内田成俊
出願日 2015年1月26日 (4年5ヶ月経過) 出願番号 2015-012596
公開日 2016年8月4日 (2年11ヶ月経過) 公開番号 2016-139205
状態 未査定
技術分野 特定用途計算機 押し印具、押し印装置 写真製版における原稿準備・マスク
主要キーワード 組立キット 最大駆動量 注文仕様 熱加工処理 稼動状態情報 アミューズメントセンター 単調変化 サイトコード
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (20)

課題

印判発注から受け取るまでの期間を従来よりも短くすることができる等の印判受発注サービスを提供する。

解決手段

ネットワーク1には、ホストコンピュータ2と、複数のサーマル加工機3と、ユーザ端末とが接続される。ホストコンピュータ2は、ユーザ端末を用いて印面イメージ編集を可能にする印面イメージ作成手段23と、候補リストから1つのサイトをユーザに指定させるサイト選択手段26と、受発注内容を識別する注文IDを発行するID発行手段27と、発行した注文ID及び受発注情報データベース登録する受発注情報登録手段28とを備えている。サーマル加工機3の制御装置は、入力された注文IDの情報がデータベースに登録されている場合に当該注文IDを受け付け注文受付手段32と、注文IDにより対応付けられる印面イメージデータに基づいて、印判の印面加工を実行する加工制御手段35とを備える。

概要

背景

従来、ネットワークを利用して、印判版下を作成するシステムが提案されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1が開示する従来のシステムは、版下作成者側に設置されるサーバ及び版下作成端末と、印面作成者側に設置される印面作成端末とが、それぞれネットワークに接続されている。サーバは、印面作成端末から送信される印面作成に必要なデータを基に印面イメージデータを作成する。また、サーバは、印面イメージデータに印面情報文字フォントレイアウトパターン、文字サイズなどの情報)を付加し、印面作成端末の画面上で調整可能とした表示データを作成する。版下作成者側に設置される版下作成端末は、サーバに格納された印面情報と、記憶装置に予め格納された対応する文字、フォント、レイアウトパターンなどのデータに基づいて版下のイメージデータを作成する。
この従来のシステムによれば、ネットワーク上に大量のイメージデータを送受信する必要がないため、システムのデータ負荷が低減されるとともに、印面作成のための専用ソフトを有しない一般ユーザであっても、サーバを経由してオリジナルの版下が作成できるという利点がある。

概要

印判の発注から受け取るまでの期間を従来よりも短くすることができる等の印判受発注サービスを提供する。ネットワーク1には、ホストコンピュータ2と、複数のサーマル加工機3と、ユーザ端末とが接続される。ホストコンピュータ2は、ユーザ端末を用いて印面イメージの編集を可能にする印面イメージ作成手段23と、候補リストから1つのサイトをユーザに指定させるサイト選択手段26と、受発注内容を識別する注文IDを発行するID発行手段27と、発行した注文ID及び受発注情報データベース登録する受発注情報登録手段28とを備えている。サーマル加工機3の制御装置は、入力された注文IDの情報がデータベースに登録されている場合に当該注文IDを受け付け注文受付手段32と、注文IDにより対応付けられる印面イメージデータに基づいて、印判の印面加工を実行する加工制御手段35とを備える。

目的

本発明は、このような課題や事情に鑑みてなされたものであり、一般のユーザが印判を容易に発注できるとともに、印判の発注から受け取るまでの期間を従来よりも短くすることができる等の利便性の高い印判受発注サービスを提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

ネットワークに接続されるホストコンピュータと、複数のサイトにおいて前記ネットワークに接続可能に配置される複数の印面加工装置とを含む印判受発注システムであって、前記ホストコンピュータが、前記ネットワークに接続された端末装置を用いて、ユーザによる印面の編集を可能にして印面イメージデータを作成する印面イメージ作成手段と、前記ネットワークに接続している印面加工装置が設置された複数のサイトの中から、少なくとも1つのサイトをユーザに指定させるサイト選択手段と、確定した受発注内容を識別するIDを発行するID発行手段と、発行した前記IDの情報及び当該IDに対応付けられる受発注情報を、前記ネットワークに接続しているデータベース登録する受発注情報登録手段と、を備え、複数のサイトに配置される前記各印面加工装置が、前記IDの入力を受け、入力された前記IDの情報が前記ネットワーク上のデータベースに登録されている場合に、当該入力されたIDを受け付け注文受付手段と、当該受け付けたIDにより識別される印面イメージデータに基づいて、前記ユーザが発注した印判の印面加工を実行する加工制御手段と、を備える、印判受発注システム。

請求項2

前記ホストコンピュータが、前記端末装置を介した受注時に、ユーザが指定した前記印面加工装置に対し前記印面イメージデータを前記ネットワークを介して送信する、請求項1に記載の印判受発注システム。

請求項3

前記ホストコンピュータが、前記端末装置を介した受注時に、ユーザが指定した前記印面加工装置に対し前記受発注情報を前記ネットワークを介して送信する、請求項1又は2に記載の印判受発注システム。

請求項4

前記印面加工装置の前記注文受付手段が、入力されたIDに基づいて受発注情報を検索し、当該印面加工装置が設置されている当該サイトの情報と、検索した前記受発注情報のサイトの情報とが一致しない場合に、当該入力されたIDを受け付けない処理を行う、請求項1〜3の何れか1項に記載の印判受発注システム。

請求項5

前記印面加工装置が、当該印面加工装置の稼動状態情報を、前記ネットワークを介して、随時、前記ホストコンピュータに送信する稼働状態送信手段を備える、請求項1〜4の何れか1項に記載の印判受発注システム。

技術分野

0001

本発明は、ネットワークを介して印判製造の受発注を可能にする印判受発注システムに関する。

背景技術

0002

従来、ネットワークを利用して、印判の版下を作成するシステムが提案されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1が開示する従来のシステムは、版下作成者側に設置されるサーバ及び版下作成端末と、印面作成者側に設置される印面作成端末とが、それぞれネットワークに接続されている。サーバは、印面作成端末から送信される印面作成に必要なデータを基に印面イメージデータを作成する。また、サーバは、印面イメージデータに印面情報文字フォントレイアウトパターン、文字サイズなどの情報)を付加し、印面作成端末の画面上で調整可能とした表示データを作成する。版下作成者側に設置される版下作成端末は、サーバに格納された印面情報と、記憶装置に予め格納された対応する文字、フォント、レイアウトパターンなどのデータに基づいて版下のイメージデータを作成する。
この従来のシステムによれば、ネットワーク上に大量のイメージデータを送受信する必要がないため、システムのデータ負荷が低減されるとともに、印面作成のための専用ソフトを有しない一般ユーザであっても、サーバを経由してオリジナルの版下が作成できるという利点がある。

先行技術

0003

特開2002−169261号公報

発明が解決しようとする課題

0004

近年では高速インターネットやWi−Fiスポットなどの情報インフラ整備され、個人パソコン携帯通信端末を利用したオンラインによるネット販売サービスの提供などが、全国のどの地域でも受けることができる。その一方で、例えば上述した従来の版下作成システムでは、印判の版下を作成する場所がサーバ及び版下作成端末が設置されている印判製造工場などに限られていた。そのため、発注者(印面作成者)が印判製造工場(版下作成者)から比較的遠い地域に住んでいるような場合には、印判を注文してから製品を受け取るまでに、少なくとも数日以上を要する場合があった。

0005

本発明は、このような課題や事情に鑑みてなされたものであり、一般のユーザが印判を容易に発注できるとともに、印判の発注から受け取るまでの期間を従来よりも短くすることができる等の利便性の高い印判受発注サービスを提供することを目的としている。

課題を解決するための手段

0006

上述した課題を解決するため、本発明は、ネットワークに接続されるホストコンピュータと、複数のサイトにおいて前記ネットワークに接続可能に配置される複数の印面加工装置とを含む印判受発注システムであって、前記ホストコンピュータが、前記ネットワークに接続された端末装置を用いて、ユーザによる印面の編集を可能にして印面イメージデータを作成する印面イメージ作成手段と、前記ネットワークに接続している印面加工装置が設置された複数のサイトの中から、少なくとも1つのサイトをユーザに指定させるサイト選択手段と、確定した受発注内容を識別するIDを発行するID発行手段と、発行した前記IDの情報及び当該IDに対応付けられる受発注情報を、前記ネットワークに接続しているデータベース登録する受発注情報登録手段と、を備え、複数のサイトに配置される前記各印面加工装置が、前記IDの入力を受け、入力された前記IDの情報が前記ネットワーク上のデータベースに登録されている場合に、当該入力されたIDを受け付け注文受付手段と、当該受け付けたIDにより識別される印面イメージデータに基づいて、前記ユーザが発注した印判の印面加工を実行する加工制御手段と、を備える。

0007

また、印判受発注システムは、前記ホストコンピュータが、前記端末装置を介した受注時に、ユーザが指定した前記印面加工装置に対し前記印面イメージデータを前記ネットワークを介して送信するものでもよい。

0008

また、印判受発注システムは、前記ホストコンピュータが、前記端末装置を介した受注時に、ユーザが指定した前記印面加工装置に対し前記受発注情報を前記ネットワークを介して送信するものでもよい。

0009

また、印判受発注システムは、前記印面加工装置の前記注文受付手段が、入力されたIDに基づいて受発注情報を検索し、当該印面加工装置が設置されている当該サイトの情報と、検索した前記受発注情報のサイトの情報とが一致しない場合に、当該入力されたIDを受け付けない処理を行うものでもよい。

0010

また、印判受発注システムは、前記印面加工装置が、当該印面加工装置の稼動状態情報を、前記ネットワークを介して、随時、前記ホストコンピュータに送信する稼働状態送信手段を備えるものでもよい。

発明の効果

0011

本発明の印判受発注システムによれば、ユーザが求める印面の作成や印判の発注を容易にすることができる。また、印判の発注から受け取るまでの期間を従来よりも短くすることができる。これにより、ユーザにとって利便性の高い印判受発注サービスを提供することができる。

図面の簡単な説明

0012

一実施形態による印判受発注システムの全体構成を示す図である。
ホストコンピュータ及びサーマル加工機に備えられる各種制御処理手段を例示するブロック図である。
印判の受発注に関する処理を例示するフローチャートである。
印判の受発注に関する処理を更に例示するフローチャートである。
ユーザ端末に提供される、商品アイテム一覧画面を例示する図である。
ユーザ端末に提供される、印面サイズ選択画面を例示する図である。
ユーザ端末に提供される、印面データ入力選択画面を例示する図である。
ユーザ端末に提供される、WEB編集ソフトによる編集画面を例示する図である。
ユーザ端末に提供される、注文内容最終確認画面を例示する図である。
ユーザ端末に提供される、サイト検索画面を例示する図である。
ユーザ端末に提供される、サイトの候補リストを表示する画面を例示する図である。
一実施形態によるサーマル加工機の外観図である。
サーマル加工機の主な構成を例示するブロック図である。
アタッチメント多孔質印体を例示する断面図である。
サーマル加工機の注文受付手段による処理を例示するフローチャートである。
版下データ階調画像データ駆動量データ及び多孔質材断面を例示する図である。
サーマル加工機の加工制御手段による印面加工処理を例示するフローチャートである。
サーマル加工機の印面加工動作を説明するための図である。
サーマル加工機の印面加工動作を更に説明するための図である。
一実施形態による多孔質印体用のアタッチメントの正面図である。
一実施形態による多孔質印判組立方法を説明するための断面図である。

実施例

0013

[印判受発注システムの全体構成の説明]
図1は、ネットワーク1を介して印判の受発注を可能にする、本実施形態による印判受発注システムの全体構成を示す図である。ここで、ネットワーク1は、広域且つ公共のネットワークである例えばインターネットである。ネットワーク1には、ホストコンピュータ2と、複数のサイトに配置される印面加工装置であるサーマル加工機3、3、・・・とが、相互に通信可能に接続されている。

0014

ホストコンピュータ2は、印判受発注サービスの提供事業者(例えば印判の製造販売会社など)により運用管理される例えばワークステーションなどのコンピュータである。ホストコンピュータ2は、後述するように各種機能を実現するための複数の制御処理手段を備えており、これら制御処理手段が、所定のプログラムに従って演算処理を実行することにより、印判受発注システム全体を統括して制御する。なお、ホストコンピュータ2は、1台のコンピュータである必要はなく、複数のコンピュータに、それぞれの機能に応じていくつかの制御処理手段が分散して設けられたコンピュータシステムであってもよい。

0015

また、ホストコンピュータ2には、データベース2Bが接続されている。データベース2Bには、ユーザアカウントの情報、受発注情報の履歴、登録されたサイトに設置されている印面加工装置の稼動情報などが格納されている。データベース2Bのこれらの情報は、基本的にはホストコンピュータ2により、随時、最新の情報に更新される。なお、データベース2Bは、図示しないデータベースサーバなどを介してネットワーク1に接続されてもよい。また、ホストコンピュータ2を作動させる各種プログラムは、ホストコンピュータ2内の記憶装置に格納されている。

0016

また、データベース2Bには、専用端末7がアクセス可能に接続されている。専用端末7は、例えば、ユーザ(発注者)からの注文に応じて専門のデザイナーが、印判の版下(「印面イメージ」ともいう。)の作成を行うためなどに用いられる。なお、専用端末7は、ネットワーク1又はローカルイントラネット(図示略)を介してホストコンピュータ2に接続されてもよい。

0017

サーマル加工機3を含む印面加工装置は、所与の印面イメージデータ(版下データ)に従って、印判の印面部材を加工する装置である。本印判受発注システムで取り扱う印判としては、印面部材が多孔質材からなる多孔質印判100であることが好ましい。本実施形態では、印面加工装置として、熱加工により多孔質材に、所望の印面を形成するサーマル加工機3を例に挙げて説明する。ただし、印面加工装置として、図1に示されるように、例えばメーカの量産工場8に設置されるレーザ加工機5など、サーマル加工機以外の加工機を含んでもよい。つまり、発明の実施にあたり、印面受発注システムは、ユーザの要求に応えて様々な加工品質の印判を提供できるシステムであってもよい。

0018

サーマル加工機3、3、・・・は、可能な限り広範な複数のサイトにそれぞれ設置されることが好ましい。ここで、「サイト」とは、サーマル加工機3が設置される場所を意味し、印面の加工とともに、印判の組み立てやユーザ(発注者)へ印判を引き渡す場所でもある。典型的には、文具店やコンビニエンスストアなど、印判を販売する店舗などがサイトに該当する。また、ゲーム機などが設置されるアミューズメントセンターなど、従来印判を販売していなかったような施設などにもサーマル加工機3を併設してもよい。

0019

本実施形態による印判受発注システムは、ネットワーク1に接続した端末装置であるユーザ端末4、4、・・・利用して、ユーザがネットワーク1を介してホストコンピュータ2にアクセスすることにより、後述する印面イメージの編集や印判の発注などのサービスを提供する。
ユーザ端末4、4、・・・は、ネットワーク1に接続が可能であり、ホストコンピュータ2のアプリケーションサービスに対応するOSを搭載するコンピュータであれば、パーソナルコンピュータ(PC)、タブレットPC、スマートフォンなど機種制約はない。また、「ユーザ」とは、本印判受発注システムの利用者という意味である。また、印判の発注に伴う一連入力操作(後述する印面イメージの編集やサイトの指定など)を行うユーザと、印判の加工を行うユーザと、印判を受け取るユーザとが、必ずしも同一の個人でなくてもよい。

0020

[ホストコンピュータの説明]
図2には、ホストコンピュータ2に備えられる各種制御処理手段のブロックが例示される。また、図3及び図4は、ホストコンピュータ2が実行する、印判受発注に関する一連の処理動作を例示するフローチャートである。ここでは、図3及び図4のフローチャートに基づいて、図2に示されるホストコンピュータ2側の各種制御処理手段を説明する。

0021

(ユーザアカウント管理手段)
先ず、印判を注文しようとするユーザ(ユーザA)が、ネットワーク1に接続したユーザ端末4Uからブラウザソフト起動して、ホストコンピュータ2が有するWebサーバのURLにアクセスすると、印判発注のための初期画面(いわゆるホームページ)がユーザ端末4Uに表示される。なお、ホストコンピュータ2のWebサーバとユーザ端末4、4、・・・との間で取り交わされるデータ通信は、基本的にはHTTP(Hyper Text Transfer Protocol)に従って行われる。

0022

テップS1のログイン処理において、ユーザアカウント管理手段20は、ログイン画面(図示略)を当該ユーザ端末4Uに表示させる。ユーザは、印判受発注システムを利用するための、既に登録したユーザアカウントを有している場合、そのユーザアカウント名とパスワードとをユーザ端末4Uから入力することで本システムにログインし、印判受発注のサービスを受けることができる。ユーザアカウント管理手段20は、入力されたアカウント名が登録されたものであり、且つ、アカウント名とパスワードとの対応が正しいと判定すると、そのアカウントによるログインを認める処理を行う。

0023

また、ユーザアカウント管理手段20は、ユーザアカウントを有していないユーザに対しては、新たなユーザアカウントの設定の登録を受け付け、その新しいアカウントによるログイン処理を行ってもよい。また、印判受発注サービスの提供事業者が提携するクラウドサービスソーシャルネットワークサービスなどの他のアカウントを用いる方法や、ゲストユーザとしてワンタイムのアカウントでログインする方法を採用してもよい。

0024

商品選択手段)
ステップS1のログイン処理が正常に行われると、ステップS2において商品選択手段21が、商品アイテム一覧画面51(図5参照)をユーザ端末4Uに表示させる。ユーザは、商品アイテム一覧画面51から、求める印判の写真絵柄が描かれた複数のアイコンの何れかをクリックすることで、商品アイテム(印判の種類)を選択することができる(ステップS3)。

0025

また、ユーザは、印判(商品)の型式など更に詳細な選択をすることができる。例えば、ユーザが商品アイテム一覧から「角型印」を選択した後、商品選択手段21は、印面サイズを選択するための印面サイズ選択画面52(図6参照)をユーザ端末4Uに表示させることができる。ユーザは、印面サイズ選択画面52から、求める印判の印面サイズが描かれたアイコンをクリックすることで、「角型印」のサイズ(型式)を選択することができる。

0026

(印面データ入力手段)
商品の選択が完了すると、次に印面データ入力手段22が起動される。印面データ入力手段22は、印面イメージ(版下)の入力や作成方法をユーザに選択させるため、印面データ入力選択画面53(図7参照)をユーザ端末4Uに表示させる(ステップS4)。図7の例では、「ユーザデータアップロード」、「WEB編集・作成」、「特注仕様依頼」の少なくとも何れかの入力方法が選択できるように、各選択アイコン531、532、533が画面に表示される。また、ユーザは、各選択アイコンに対応して設けられる各チェックボックス531a、532a、533aをチェックすることで、複数の入力方法を同時に選択することもできる。

0027

例えば「ユーザデータアップロード」のアイコン531が選択されると(ステップS5:YES)、印面データ入力手段22がアップロード処理を実行する(ステップS6)。ステップS6のアップロード処理では、先ずアップロードファイル指定画面(図示略)がユーザ端末4Uに表示される。ユーザは、自分が作成したイメージデータが格納されているドライブ及びフォルダ、並びにイメージデータのファイル名を画面上で指定することができる。ユーザがイメージデータの格納元を指定すると、印面データ入力手段22は、自動的にデータベース2Bの当該ユーザアカウントのデータ格納領域に、格納元のイメージデータをアップロードする。

0028

ユーザは、任意の端末装置にインストールされた一般的なスクリーンエディタソフトを用いて、印面に記載するテキスト(氏名や住所など)を入力し、テキストなどの配置構成(「印面レイアウト」ともいう。)の編集やフォントなどの設定を行って、イメージデータを作成することができる。システムにアップロードできるイメージデータのフォーマットは、通常のビットマップの他に、GIFやJPEGなど標準的な画像圧縮形式でもよい。また、印面データ入力手段22は、アップロードされたユーザのイメージデータのファイル形式を、次に説明する印面イメージ作成手段23が編集可能なフォーマットに変換する処理を含むものでもよい。

0029

(印面イメージ作成手段)
図7の印面データ入力選択画面53において、例えば「WEB編集・作成」のアイコン532が選択されると(ステップS7:YES)、印面イメージ作成手段23が起動し、WEB編集処理が実行される(ステップS8)。ステップ8のWEB編集処理において印面イメージ作成手段23は、ホストコンピュータ2のASP(Application Service Provider)機能を利用して、印面イメージの編集及び作成を行う専用のエディタソフト(WEB編集ソフト)を、ネットワーク1を経由してユーザ端末4Uに提供する。
より具体的に印面イメージ作成手段23は、WEB編集ソフトにより、例えば図8に示されるような編集画面をユーザ端末4Uに表示させる。また、印面イメージ作成手段23は、WEB編集ソフトの初期データとして、選択された商品アイテムに対応したテンプレート(角型、丸型など)を、データベース2Bから読み出してロードしてもよい。

0030

WEB編集ソフトには、印面に記載するテキストの入力や図柄などの挿入、それらのレイアウト編成やサイズの変更、文字フォントの設定など、印面イメージの編集に便利な様々なツールが備えられている。ユーザは、ユーザ端末4Uに表示された編集画面を見ながら、これらのツールを適宜利用して、印面イメージの編集及び作成をすることができる。WEB編集ソフトにより作成された印面イメージデータは、データベース2Bの当該ユーザアカウントのデータ格納領域に自動的に保存される。

0031

また、上述したステップS6で、既にユーザが作成したイメージデータがデータベース2Bにアップロードされている場合には、印面イメージ作成手段23が、そのイメージデータを初期データとしてWEB編集ソフトにロードすることもできる。その場合、ユーザは、初めからテキスト等の入力をしなくても、アップロードしたイメージデータをWEB上で再編集し、最終的な印面イメージデータを作成することができる。

0032

なお、印面イメージ作成手段23により作成される印面イメージデータは、モノクロの版下データであり、例えば600dpi以上の解像度を有していることが望ましい。

0033

特注品処理手段)
図7の印面データ入力選択画面53において、例えば「特注仕様依頼」のアイコン533が選択されると、(ステップS9:YES)、特別注文仕様による版下作成を専門のデザイナーに依頼する、特注品処理が実行される(ステップS10)。このステップS10において、特注品処理手段24は、先ず印面作成依頼フォーム(図示略)をユーザ端末4Uに表示させる。ユーザは、印面作成依頼フォームの所定欄に、求める特注品の依頼内容を具体的且つ詳細に入力して、特注品処理手段24に返送することができる。
特注品の依頼内容の例としては、例えば常用漢字外字や特殊な人名漢字の指定、古典的な書体の指定、オリジナルな図柄、絵文字又は背景模様などのデザインバランスの取れたレイアウトの編成などが挙げられる。また、WEB編集ソフトの操作に不慣れなユーザや、又はWEB編集ソフトが使い難い携帯端末などでログインしたユーザは、標準的な文字からなるパターンの版下であってもこの「特注仕様依頼」を選択して、版下作成を専門のデザイナーに依頼してもよい。

0034

特注品処理手段24は、印面作成の特別注文に係る見積り決済など必要な手続きが済むと、印面作成依頼フォームに入力された情報に基づいて、特注品依頼票データを作成しデータベース2Bに格納する。版下作成のデザイナーは、例えば専用端末7で読み出した特注品依頼票に基づいて、ユーザからの特別注文に応じたデザインの版下(印面イメージ)原稿を作成する。作成された版下原稿データ化され、データベース2Bに納品される。
電子メールなどで版下の納品の連絡を受けたユーザは、WEB上でその印面イメージを確認し、必要であれば印面修正依頼フォームを特注品処理手段24に返送することができる。担当のデザイナーは、印面修正依頼に基づいて版下原稿に修正を加える。このようなプロセスを経て、ユーザの要求どおりの印面イメージ(版下)に仕上げることができる。

0035

確認処理手段)
印面イメージデータの入力・作成が完了すると、確認処理が実行される(ステップS11)。このステップS11では、確認処理手段25が、先ず印面イメージに挿入されているテキストなどの記載事項誤りをチェックする。
例えば、確認処理手段25は、作成された印面イメージに郵便番号に相当する数字列と、住所などの市町村名や番地に相当するテキストとが記載されていると判断した場合、データベース2Bに格納されている郵便番号対照表データに基づいてこれらの整合性検査する。もし、郵便番号と住所の記載などが一致しなければ、ユーザ端末4Uにその旨を警告する画面を表示することができる。また、確認処理手段25は、記載されている市町村名や番地から、正しいと判断される郵便番号をユーザ端末4Uに案内表示し、訂正を促してもよい。

0036

また、確認処理手段25は、作成された印面イメージに同じく市町村名など住所や居所に相当するテキストが記載されている場合、データベース2Bに格納されている市町村名データを参照して、その記載が現在の正しい行政区名であるか否かを検査する。もし、正しい行政区名であると判断されなければ、ユーザ端末4Uにその旨を警告する画面を表示することができる。また、確認処理手段25は、記載されている市町村名に誤記合併前の旧地名などが使用されていると判断した場合、正しいと判断される市町村名をユーザ端末4Uに案内表示し、訂正を促してもよい。

0037

更にユーザが、確認処理における警告などによりテキストの誤記を認識した場合、ユーザ端末4Uの画面上で修正指示の入力操作を行ってもよい。その場合、確認処理手段25は、対象とする印面イメージデータの誤記部分を、案内表示した正しい記載に修正する処理を行うことができる。

0038

また、確認処理手段25は、上述した記載事項のチェックを行った後、例えば図9に示される最終確認画面54をユーザ端末4Uに表示させる。ユーザは、このような最終確認画面54を見ながら、印判(商品)の注文のため登録した内容を確認することができる。また、この最終確認画面54において印判の注文数を入力することもできる。

0039

ユーザは、注文内容を変更する場合には、例えば「戻る」アイコンをクリックして、1つ前の処理や画面に戻ることができる。また、ユーザは、最終確認画面54などに設けられる「STEP1」、「STEP2」などのアイコンをクリックすることで、対応するステップから受注処理再開することもできる。

0040

(サイト選択手段)
印面データなど登録内容の確認が済むと、サイト選択手段26が起動される。サイト選択手段26は、サーマル加工機3、3、・・・が利用可能な状態でネットワーク1に接続しているサイトのうち、ユーザが印判の受け取り希望するサイト(商品の受け取り場所)を検索するため、例えば図10に示されるサイト検索画面55をユーザ端末4Uに表示させる。このサイト検索画面55では、郵便番号の入力や、ポップアップウインドウ56などから、検索対象地域を選択することができる。また、選択された検索対象地域に存在するサイトから、文具店か、コンビニエンスストアかなど、店舗の種類を絞り込むことができる。

0041

サイト選択手段26は、データベース2Bに格納されているサイト管データファイルを参照し、選択された地域において利用可能なサーマル加工機3、3、・・・が設置されているサイトを検索する。なお、このサイト管理データファイルは、各サイトのサーマル加工機3、3、・・・から、ネットワーク1を介して随時送信されてくる稼動状態情報に基づいて随時更新される。

0042

サイト選択手段26は、サイト管理データファイルで検索したサイトの候補リスト57(例えば図11参照)をユーザ端末4Uに表示する(ステップS12)。ユーザは、このサイトの候補リスト57から、商品を受け取りたいサイト名のアイコンをクリックすることで選択し指定することができる(ステップS13)。

0043

また、ユーザは、加工する手間や引き取り出向く時間などを省きたいなどの場合には、サイト検索画面55(例えば図10参照)の「配達希望」のアイコンをクリックして、配達により商品を受け取る手続きをすることもできる。「配達希望」の場合、印判を加工するサイトを指定してもよいし、サイトを指定しなくてもよい。

0044

(決済手段)
本実施形態のシステムによる印判受発注サービスにおいては、印判の代金に印面の加工費用を含ませることができる。つまり、印判の組立キット(商品)の受け取りと同時に代金を支払うことで、決済を済ませることができる。ただし、配達ないし加工を店員に依頼する場合は、ユーザの希望や更なる利便性を考慮して、ホストコンピュータ2が、印判(商品)の代金の前払いを受け付ける決済処理手段291を備えてもよい。

0045

決済処理手段291は、ステップS14において、代金の支払い方法をユーザに選択させる支払方法選択画面(図示略)をユーザ端末4Uに表示させる。ユーザは、この支払方法選択画面から、代金を前払いするか、商品の受け取り払いをするかを選択することができる(ステップS15)。
前払いが選択された場合(ステップS16:YES)、決済処理手段291は決済処理を実行する(ステップS17)。ステップS17の決済処理では、ユーザは、クレジット、電子為替電子決済サービスの利用などの方法を選択でき、選択した支払方法により代金の前払いを済ませることができる。

0046

(ID発行手段)
印判(商品)の受発注内容が確定すると、ID発行手段27が起動して注文IDを発行する(ステップS18)。ここで、注文IDとは、確定した受発注内容を識別するための識別情報をいう。受発注情報には、少なくとも選択した商品のタイプ(印判の種類及びサイズ型式)、作成した印面イメージデータ、商品の注文数量の情報が含まれる。また、受発注情報は、注文確定日時、ユーザアカウント名、ユーザが指定したサイト、特注品に関する情報、決済に関する情報の何れかの情報を含むものでもよい。

0047

ID発行手段27は、ログインしているユーザ端末4Uに、発行した注文IDを表示することで、ユーザに注文IDを知らせる(ステップS18)。同時にID発行手段27は、当該ユーザの登録している電子メールアドレスに、注文IDの情報を送信して知らせてもよい。

0048

(受発注情報登録手段)
受発注情報登録手段28は、発行された注文IDと、それに対応付けられた受発注情報とを、データベース2Bの受発注情報データファイルに登録する(ステップS19)。これにより、各ユーザの受発注情報の履歴がデータベース2Bに蓄積される。

0049

(受発注情報送信手段)
なお、ホストコンピュータ2は、ステップS13で指定したサイトに設置されるサーマル加工機3Sに対し、作成した印面イメージデータを、ネットワーク1を介して送信する受発注情報送信手段29を備えてもよい。また、受発注情報送信手段29は、発行された注文IDと、それに対応付けられた受発注情報とを、指定したサイトに設置されるサーマル加工機3Sに送信してもよい。この場合において、サーマル加工機3Sに送信される受発注情報は、商品のタイプ(印判の種類及びサイズ型式)、印面イメージデータ、注文数量、注文確定日時、ユーザアカウント名、ユーザが指定したサイト、特注品に関する情報、決済に関する情報のうち、少なくとも何れかの情報を含むものでもよい。

0050

発注処理が完了すると、ユーザアカウント管理手段20は、ユーザ端末4Uにログアウト画面(図示略)を表示させる。ユーザが、画面上で「ログアウト」のアイコンをクリックすることにより、当該ユーザアカウントのログアウト処理が実行される(ステップS20)。

0051

[印面加工装置(サーマル加工機)の説明]
図12は、印面加工装置の実施形態であるサーマル加工機3を示す外観図である。サーマル加工機3は、多孔質印判の印面加工用に、例えば文具店など全国の複数のサイトに広く設置される。図12に示すように、本実施形態によるサーマル加工機3の筐体には、ユーザ(発注者や印判販売店員を含む)がサーマル加工機3を操作するためのタッチパネル301やテンキー302などが設けられている。また、図示はしていないが、サーマル加工機3の背面部には、インターネットなどのネットワーク1に接続するための通信用コネクタ電源用コネクタなどが設けられている。
なお、図12には、サーマル加工機3の筐体内部に制御装置30が組み込まれた実施形態が示されている。サーマル加工機3は、この実施形態以外であっても、例えば外部のパーソナルコンピュータや、店舗のPOSシステム(Point of sales system)などに、次に説明する制御装置30の全部又は一部の機能を持たせて動作するものでもよい。

0052

多孔質印判の印面部材である多孔質印体101は、図12に示されるような専用のアタッチメント310に設置される。サーマル加工機3は、アタッチメント310を搬送する手段であるトレイ306を備え、サーマル加工機3内部に設けた搬送機構307(図13参照)が、アタッチメント310を着脱可能な排出位置と内部の収容位置との間で往復搬送するように構成されている。

0053

また、図14は、アタッチメント310と、アタッチメント310に設置される多孔質印体101の断面図である。多孔質印体101は、四角囲状の枠体103と、この枠体103の前面開口を塞ぐように張られる多孔性膜102とを有して形成される。ここで「前面」又は「表面」とは印面が形成される側の面を指し、「後面」又は「裏面」とは印面が形成される反対側の面を指す。枠体103の後面開口は前面開口よりも広く形成されている。
多孔質印体101は、枠体103の後面側から、アタッチメント310の台座311に嵌合させることで設置される(図14(a)参照)。台座311に設置された多孔質印体101の表面にサーマルヘッド303を当接させ、サーマルヘッド303のラインに対して直交する方向に多孔質印体101を移動させることにより、1ラインずつ印面の加工が行われる(図14(b)参照)。

0054

再び図2を参照し、サーマル加工機3の制御装置30側に備えられる各制御処理手段を説明する。
(稼働状態送信手段)
稼働状態送信手段31は、サーマル加工機3の稼動状態の情報(稼動状態情報)を、ネットワーク1を介して随時、好ましくは定期的に、ホストコンピュータ2に送信する処理を行う。稼動状態情報には、当該サーマル加工機3のサイトを示すサイトコードとともに、サーマル加工機3が準備完状態か、又はメンテナンスなどのため停止状態かなどの状態情報が含まれる。既に述べたように、ホストコンピュータ2は、各サイトから随時送られてくる稼動状態情報に基づいて、データベース2Bに格納されているサイト管理データファイルを更新する。ホストコンピュータ2は、データベース2Bのサイト管理データファイルを参照することで、現在、どのサイトのサーマル加工機3が利用可能な状態でネットワーク1に接続されているかを知ることができる。

0055

(注文受付手段)
図15は、注文受付手段32による処理を例示するフローチャートである。同図を参照し、サーマル加工機3が準備完の状態では、注文IDの入力画面がタッチパネル301に表示される(ステップS31)。ユーザ端末4Uでの注文時に指定したサイトに訪れた発注者は、知らされた注文IDを、この入力画面が表示さているタッチパネル301又はテンキー302を操作して入力する(ステップS32)。なお、印判の発注者は、訪れたサイトの店頭で、販売店員などに注文IDの入力、印面の加工及び印判の組み立てまでの一切の作業、又は、印面の加工などの一部の作業を依頼することができる。また、発注者がWEB(ユーザ端末4)上で「配達希望」を選択した場合には、その連絡を受けているサイトの店員などが印判の加工から組み立てまでを行って、完成品を発注者に配送してもよい。

0056

注文受付手段32は、ネットワーク1を介してデータベース2Bに格納される受発注情報データファイルを参照し、入力された注文IDの受発注情報を検索する(ステップS33)。入力された注文IDが受発注情報データファイルに正規に登録されていない場合には(ステップS34:NO)、印面加工の受け付けができない旨を示す受付不可画面がタッチパネル301に表示され(ステップS35)、所定時間経過後、注文IDの入力画面の表示に戻る(ステップS31)。

0057

なお、注文受付手段32は、入力された注文IDに基づいて、データベース2Bの受発注情報データファイルを検索した結果、注文IDが入力された当該サイト(つまり、当該注文受付手段32を備えるサーマル加工機3Sが設定されているサイト)の情報と、検索した受発注情報に記載されたサイトコードとが一致しないと判断した場合には、原則的には当該サイトでの印面加工の受け付けをしない。ただし、印判を注文したユーザが、注文時に指定したサイト以外のサイトでも加工ができ印判を受け取るようにするため、例えば注文IDとともにユーザアカウント情報(アカウント名及び/又はパスワード)などの追加の情報に基づいて本人確認をして、印判加工の注文を受け付けるようにしてもよい。
ここで、本明細書において、ユーザ端末4を介した「注文時」及び「受注時」とは、本印判受発注システムにユーザ端末4がログインしている期間が相当する。

0058

また、ユーザ端末4での注文時に指定されたサイトの制御装置30に、ホストコンピュータ2から注文IDの情報とともに受発注情報が送信される実施形態の場合には、注文受付手段32は、データベース2Bの受発注情報データファイルではなく、制御装置30の記憶手段に格納された注文IDの情報や受発注情報に基づいて、入力された注文IDが正しいか否かを判断するようにしてもよい。

0059

注文受付手段32は、入力された注文IDが正しいと判断すると(ステップS34:YES)、注文の受け付けが完了したことを案内する注文受付画面を、タッチパネル301に表示する(ステップS36)。そして、注文受付手段32は、ネットワーク1を介して、データベース2Bに格納される受発注情報データファイルから、この注文IDに対応する印面イメージデータ、印判の種類・サイズ、注文数量など、加工に必要な受発注情報を制御装置30の記憶手段にダウンロードする(ステップS37)。これにより、印面の熱加工処理を行うための諸条件(パラメータ)が、サーマル加工機3(制御装置30)に設定される。

0060

なお、ユーザ端末4での注文時に指定されたサイトの制御装置30に、ホストコンピュータ2から印面イメージデータが送信される実施形態の場合には、このステップS36における印面イメージデータのダウンロード処理は不要となり、注文受け付けの処理時間の短縮が図られる。

0061

階調補正手段)
制御装置30の記憶手段にロードされる印面イメージデータは、2値(モノクロ)のビットマップ形式で記憶されている。例えば、印判の印字部分捺印部)に相当する、いわゆる「黒」の画素値が「1」であり、非印字部分(非捺印部)に相当する、いわゆる「白」の画素値が「0」である。加工しようとする印面パターンを表すこの2値の版下データを「モノクロ画像データ」という。サーマル加工機3における印面加工の基本的な動作は、サーマルヘッド303の発熱素子を選択的に発熱駆動させ、サーマルヘッド303に当接している多孔質印体101の表面を加熱溶融固化することで、多孔質印体101の表面に多孔性滅失させた非捺印部を形成することである。したがって、基本的には、制御装置30はモノクロ画像データに従ったオンオフ制御を行うことで印面を加工することが可能である。

0062

しかし、このような2値のモノクロ画像データに従った単純なオン・オフ制御では、非捺印部の縁の位置でサーマルヘッド303に蓄熱した残留熱が、近隣の捺印部の領域にまで伝導するという問題がある。その結果として、印字輪郭部分の多孔性(インク浸透性)が一部失われ、印字の輪郭が本来の画像データよりも狭くなる又は変形する等の不都合が生じる場合があった。そのような印字の変形を防ぐため、本実施形態においては、制御装置30が、モノクロ画像データを例えば8ビット(256階調)の階調を有する階調画像データに補正する階調補正手段33を備えている。

0063

階調補正手段33は、例えば図16に示すようにモノクロ画像データの印字部分(捺印部)と非印字部分(非捺印部)との境界領域(白黒の値が反転する領域)で画素値が段階的に単調変化するように補正した階調画像データを作成する。なお、ここでいう「単調変化」には、モノクロ画像データに基づいて階調画像データが非線形に補正される場合も含まれる。

0064

(駆動量変換手段)
制御装置30に備えられる駆動量変換手段34は、補正された1ラインごとの階調画像データを、サーマルヘッド303の各発熱素子の駆動量のデータに変換する。このとき、駆動量変換手段34は、発熱素子の駆動量を算出するに際して、発熱素子の駆動量と多孔性(インクの浸透性)との間の非線形な相関特性を考慮してもよい。

0065

ここで、多孔性を定量的に示す指標であるインクの浸透比率を、熱加工する前の初期の多孔質材の気孔率を1(100%)とし、最大駆動量Dqmaxで発熱素子を駆動して熱加工した後の多孔質材の気孔率を0(0%)として標準化した場合の比率として定義することができる。多孔質材は、加熱溶融に伴い若干収縮し及び熱伝導率等が変化するため、発熱素子の駆動量とインクの浸透比率とは必ずしも比例しない。そのため、予め実験等で測定された発熱素子の駆動量とインクの浸透比率との非線形な相関特性データを、制御装置30の記憶手段に予め記憶しておくことが好ましい。
なお、上述の階調補正手段33が、発熱素子の駆動量とインクの浸透比率と間の上述の非線形な相関特性を考慮して、階調画像データを作成してもよい。

0066

(加工制御手段)
次に、制御装置30に備えられる加工制御手段35による印面加工処理を説明する。ここで、図17は、加工制御手段35による印面加工処理を例示するフローチャートである。また、図18A、18Bは、サーマル加工機3の印面加工動作を説明するための図である。

0067

発注者は、訪れたサイトで多孔質印判100の組立キットを購入し、そのキットに含まれる多孔質印体101をサーマル加工機3にセットして、次に説明する印面の加工を行う。なお、上述したように、発注者がサイトの店員などに印面の加工を依頼した場合や、発注時に「配達希望」を選択した場合には、その依頼を受けた担当の店員が、次に説明する印面の加工を行うこととなる。
はじめに、ユーザ(この場合、発注者または加工を依頼された印判販売店員など)は、多孔質印体101を専用のアタッチメント310の所定位置に設置する。そして、ユーザにより、タッチパネル301などを介してトレイ306の排出操作が行われると(ステップS41)、搬送制御手段36が搬送機構307を制御して、トレイ306を図18A(a)に示される排出位置に搬送する(ステップS42)。

0068

ユーザは、排出されたトレイ306に、アタッチメント310を装填する(図18A(a))。タッチパネル301などを介してトレイ306の搬入操作が行われると(ステップS43)、搬送制御手段36がトレイ306を、図18A(b)に示される第1の搬入位置に搬送する(ステップS44)。この第1の搬入位置では、光センサ308S、308Dにより、アタッチメント310に形成されている穴のドットパターンが読み取られる(ステップS45)。

0069

ここで、アタッチメント310には、図19に示されるように、印判のタイプに応じて予め定めたドットパターンの穴313、313、・・・の列が本体を貫通して形成されている。また、アタッチメント310の端部にはU字状に切り欠かれた切欠溝315が形成されている。

0070

続くステップS46では、制御装置30が、読み取ったドットパターンに基づいて、装填されているアタッチメント310の型式及びアタッチメント310に設置されている多孔質印体101のタイプ(種類及び加工サイズ)を特定する。特定されたタイプ情報は、サーマル加工機3のタッチパネル301に表示してもよい。また、ステップS47では、ダウンロードされた受発注情報に含まれるタイプ情報と、アタッチメント310のドットパターンから特定されたアタッチメント310のタイプ情報との整合性が判断される。もし、これらの情報に整合性がなければ(ステップS47:NO)、タッチパネル301にエラーを表示し(ステップS48)、トレイ306を排出位置に戻す(ステップS42)。これにより、ユーザに操作のやり直しを促すことができる。このように、加工を開始する前であるアタッチメント310が装填された時点で、設置された多孔質印体101のタイプを特定することができる。このため、加工操作ミス等を事前に防止することができる。

0071

タイプ情報に整合性があると判断されると(ステップS47:YES)、搬送制御手段36が搬送機構307を制御して、図18A(c)に示されるサーマル加工機3内の第2の搬入位置に、トレイ306及びアタッチメント310を搬送する(ステップS49)。そして、多孔質印体101のアタッチメント310への設置状態が検査される(ステップS50)。多孔質印体101がアタッチメント310に設置されていないか、又は正しく設置されていなければ(ステップS50:NO)、タッチパネル301にエラーが表示され(ステップS51)、トレイ306が排出位置に戻される(ステップS42)。

0072

多孔質印体101がアタッチメント310に正しく設置されていると判断されれば(ステップS50:YES)、搬送制御手段36が搬送機構307を制御して、トレイ306及びアタッチメント310を、図18A(d)に示される最も奥の第3の搬入位置(原点位置)に搬送する(ステップS52)。この位置では原点センサ309がオンし、これにより搬送の原点が設定される。原点センサ309は、トレイ306又はアタッチメント310が接触することによって光の遮断感知する光センサを用いることができる。

0073

制御装置30は、受発注情報に含まれるタイプ情報とアタッチメント310のドットパターンから特定されたタイプ情報に基づいて加工開始位置とサーマルヘッド303の加熱高さ位置を特定する。そして、搬送制御手段36が搬送機構307を制御して、多孔質印体101を加工開始位置に搬送する(ステップS53)。多孔質印体101が加工開始位置に搬送された後、昇降制御手段37が昇降機構305を制御して、サーマルヘッド303を加熱高さ位置に下降させる(ステップS54)。図18B(e)に示されるように、この段階で、加工開始位置にあるサーマルヘッド303が多孔質印体101に当接する。

0074

次のステップS55では、発熱駆動制御手段38が1ラインの駆動量データに従って熱駆動手段304をPWM制御し、サーマルヘッド303の発熱素子を選択的に発熱駆動する。これにより多孔質印体101が1ラインだけ熱加工される。そして、ステップS56において、搬送制御手段36は、搬送機構307を制御して、多孔質印体101を搬出方向へ1ライン幅だけ移動させる。ステップS55とステップS56の処理が繰り返されることにより、多孔質印体101を1ラインずつ印面加工する(図18B(f))。そして、ステップS57の判断で最終ラインの加工が終了したとき(図18B(g))、昇降制御手段37が昇降機構305を制御して、サーマルヘッド303を待機位置まで上昇させ、搬送制御手段36が搬送機構307を制御して、トレイ306を排出位置に搬送する(ステップS58)。

0075

ユーザは、排出されたトレイ306からアタッチメント310を取り出し、印面が加工形成された多孔質印体101を得ることができる。このように、発注者は、訪れたサイトでサーマル加工機3を操作して自分で多孔質印体101を得ることができるし、販売店員に加工を依頼して、その場で加工した多孔質印体101を受け取ることができる。そして、図20に示すように、印面が加工形成された多孔質印体101に、インク含浸体110及びホルダ112を装着することにより、発注者は注文に応じた独自の印面パターンを有する多孔質印判100を組み立てることができる。この場合においても、発注者が販売店員などに印判の組み立てまでを依頼し、製品として発注した商品を、訪れたサイトの店頭又は配達により受け取ることができる。

0076

本実施形態の印判受発注システムによれば、下記の有利な効果を奏することができる。
(1)発注者が求める印判の発注及び印面の作成を容易に行うことができる。特に、ホストコンピュータ2がネットワーク1を介してWEB編集ソフトを提供するので、ユーザは汎用的な端末装置(ユーザ端末4U)を用いて、オリジナル性の高い印面イメージ(版下)を容易にデザインすることができる。
(2)発注者は印判を加工するサイトを任意に指定できるので、例えば自分の居場所に近いサイトを指定すれば、印判を比較的早く受け取ることができる。
(3)発注者が注文時に、ホストコンピュータ2が、指定したサイトに印面イメージデータを送信する態様によれば、指定されたサイトにおける注文受け付けの処理時間の短縮を図ることができる。
(4)サーマル加工機3の注文受付手段32は、入力された注文IDの情報がデータベース2Bに登録されている場合に当該注文IDを受け付ける。つまり、発注者が注文時に指定したサイトのみで印面加工を受け付けるため、指定されたサイトを知らない第三者に対し印判の注文内容を秘匿することができる。したがって、セキュリティを向上させることができる。
(5)印判の代金に印面の加工費用を含ませることができるため、発注者が印判の引き換えと同時に代金を支払うことで容易に決済を済ませることができる。したがって、ユーザ端末4Uでの決済処理を不要とし、処理や操作を簡素化することができる。
(6)ユーザ端末4での印面イメージの作成の際に発注者が入力した誤りを、ホストコンピュータ2の確認処理手段25が検査し訂正することができる。
これらのことから、ユーザにとって利便性の高い印判受発注サービスを提供することができる。

0077

1ネットワーク2ホストコンピュータ
2Bデータベース3(3S)サーマル加工機(印面加工装置)
4(4U)ユーザ端末(端末装置) 7専用端末
20ユーザアカウント管理手段 21商品選択手段
22印面データ入力手段 23 印面イメージ作成手段
24特注品処理手段 25確認処理手段
26サイト選択手段 27 ID発行手段
28受発注情報登録手段 29 受発注情報送信手段
30制御装置31稼動状態送信手段
32注文受付手段 33階調補正手段
34 駆動量変換手段 35 加工制御手段
36搬送制御手段 37昇降制御手段
38発熱駆動制御手段 51商品アイテム一覧画面
52印面サイズ選択画面 53 印面データ入力選択画面
54最終確認画面 55サイト検索画面
56ポップアップウインドウ57 サイトの候補リスト
100多孔質印判101多孔質印体
102多孔性膜103枠体
110インク含浸体112ホルダ
301タッチパネル302テンキー
303サーマルヘッド304 熱駆動手段
305昇降機構306トレイ
307搬送機構308光センサ
309原点センサ310アタッチメント
311台座313 穴

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