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技術 検体移載装置及び検体搬送システム

出願人 株式会社日立ハイテクノロジーズ
発明者 梅木太郎圷正志鈴木篤史
出願日 2015年1月28日 (4年7ヶ月経過) 出願番号 2015-013870
公開日 2016年8月4日 (3年1ヶ月経過) 公開番号 2016-138811
状態 特許登録済
技術分野 自動分析、そのための試料等の取扱い
主要キーワード ホルダ管 本ホルダ バッファライン 収納モジュール 投入モジュール 最大本数 空きポジション ポジション移動
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (12)

課題

異なる搬送キャリア間での検体容器の移載を実施でき、かつ、移載に使用されない空の搬送キャリアの発生を抑制し、自身の装置内や下流の装置において搬送キャリアの停滞を回避することのできる検体移載装置を実現する。

解決手段

移載先のキャリアに状態を付加して管理し、移載元キャリアによる検体容器移載で使用しなかった移載先キャリアを移載位置に待機させ、次の移載元キャリアに対する検体容器移載で待機させる。

概要

背景

病院検査施設では、臨床検査のために血液や尿などの検体分析するが、患者などからの検体は必ずしもそのまま分析に供されるとは限らず、分析のための前処理をなされることが多い。そのような前処理から分析までを自動化したシステムの一例が特許文献1に記載されている。このような検体処理システムにおいて、検体の前処理システムと分析システムで異なる種類のキャリアを使用することがある。例えば、前処理システムでは一本の検体容器ごとにキャリアに乗せて搬送し、分析システムでは五本や十本など複数本の検体容器を一括でキャリアに保持して搬送する場合が該当する。

これら前処理システムと分析システムを接続して搬送を自動化する場合、例えば前処理システムで使用するキャリアから分析システムで使用するキャリアへ、キャリア間で検体容器を移動する移載装置としては、例えば特許文献2の構成が開示されている。

概要

異なる搬送キャリア間での検体容器の移載を実施でき、かつ、移載に使用されない空の搬送キャリアの発生を抑制し、自身の装置内や下流の装置において搬送キャリアの停滞を回避することのできる検体移載装置を実現する。移載先のキャリアに状態を付加して管理し、移載元キャリアによる検体容器移載で使用しなかった移載先キャリアを移載位置に待機させ、次の移載元キャリアに対する検体容器移載で待機させる。

目的

本発明の目的は、移載元のキャリアから移載先のキャリアへの検体容器の移載を行う際に、移載先キャリアを適切に管理することにある

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

第一の保持具を搬送する搬送ラインと、前記搬送ライン上の所定の位置に前記第一の保持具を待機させることができるストッパと、前記第一の保持具よりも多い本数の検体保持可能な第二の保持具から抜き出した検体を、前記所定の位置に位置付けられた第一の保持具に移載する移載手段と、各機構手段の動作を制御する制御手段と、を備えた検体移載装置において、前記制御手段は、前記第一の位置に待機する第一の保持具に対して、ホルダ状態情報として、移載準備状態待機状態または破棄状態を付与して管理する、検体移載装置。

請求項2

請求項1記載の検体移載装置において、前記所定の位置に空の第一の保持具を供給する手段を有する、検体移載装置。

請求項3

請求項1記載の検体移載装置において、前記制御部は、前記第二の保持具上に保持された検体の移載が終了した時点で、前記所定の位置に第一の保持具がある場合には、当該第一の保持具を待機させ、別の第二の保持具に保持された検体の移載のために使用するよう制御する、検体移載装置。

請求項4

請求項1記載の検体移載装置において、前記制御部は、前記所定の位置に第一の保持具が待機している状態で、前記所定の位置の上流から下流に搬送する検体が発生した場合には、前記ストッパを開放して前記第一の保持具を下流に流すよう制御する、検体移載装置。

請求項5

第一の保持具よりも多い本数の検体を保持可能な第二の保持具から抜き出した検体を、所定の位置に待機している第一の保持具に移載する移載装置制御方法において、第二の保持具の有無を検出するステップと、前記第二の保持具に保持されている検体を前記所定の位置に待機している第一の保持具に移載するステップと、前記第二の保持具に対する移載終了時に前記所定の位置に第一の保持具が待機している場合には、当該第一の保持具を前記所定の位置で待機させて別の第二の保持具の移載に使用するステップと、を有する制御方法。

請求項6

請求項5記載の制御方法において、前記所定の位置に第一の保持具を供給するステップを有する、制御方法。

請求項7

請求項5記載の制御方法において、新たな第二の保持具の存在を検出した場合に、前記所定の位置で待機している第一の保持具の有無を判断し、待機している前記第一の保持具に対して前記新たな第二の保持具に保持された検体の移載を実行する、制御方法。

請求項8

請求項5記載の制御方法において、前記所定の位置に第一の保持具が待機している状態で、前記所定の位置の上流から下流に搬送する検体が発生した場合には、前記第一の保持具の待機状態を解除する、制御方法。

技術分野

0001

本発明は、臨床検査分野において検体検査を自動的に行うことに適する検体検査処理装置及びシステムに関し、特に検体を移載する機構を有する装置及びシステムに関する。

背景技術

0002

病院検査施設では、臨床検査のために血液や尿などの検体を分析するが、患者などからの検体は必ずしもそのまま分析に供されるとは限らず、分析のための前処理をなされることが多い。そのような前処理から分析までを自動化したシステムの一例が特許文献1に記載されている。このような検体処理システムにおいて、検体の前処理システムと分析システムで異なる種類のキャリアを使用することがある。例えば、前処理システムでは一本の検体容器ごとにキャリアに乗せて搬送し、分析システムでは五本や十本など複数本の検体容器を一括でキャリアに保持して搬送する場合が該当する。

0003

これら前処理システムと分析システムを接続して搬送を自動化する場合、例えば前処理システムで使用するキャリアから分析システムで使用するキャリアへ、キャリア間で検体容器を移動する移載装置としては、例えば特許文献2の構成が開示されている。

先行技術

0004

特開平7−280815号公報
特許第4669288号公報

発明が解決しようとする課題

0005

キャリア間で検体容器の移載を行う移載装置において、移載元のキャリアから移載先のキャリアへ検体容器を移載する際には、移載先のキャリアの個数の管理が重要になる。例えば、移載元のキャリアが複数本の検体容器を保持可能なキャリア(例えば5本ラック等)であり、移載先のキャリアが移載元のキャリアよりも少ない本数の検体容器を保持可能なキャリア(例えば1本ホルダ)であった場合に、スムーズに移載処理を実行するには空の移載先キャリアを適切なタイミングで適切な個数供給する必要がある。移載元のキャリアに搭載されている検体容器の本数よりも、供給された移載先キャリアに搭載可能な検体容器の本数が少ない場合は、検体容器の移載がスムーズに行えず、処理効率が低下する。

0006

一方、移載元キャリアに搭載されている本数よりも多くの移載先キャリアを供給すると、移載処理に使用されなかった移載先キャリアが処理エリア上に混在するため、処理効率が低下する。

0007

以上の課題に鑑み、本発明の目的は、移載元のキャリアから移載先のキャリアへの検体容器の移載を行う際に、移載先キャリアを適切に管理することにある。

課題を解決するための手段

0008

上記課題に鑑み、本発明の特徴的な構成は以下の通りである。前処理システムから搬送されるキャリアと、分析システムに搬送するキャリアと、前処理システムのキャリアと分析システムのキャリア間で検体容器を移載する移載手段とを備えた検体移載装置において、分析システムで使用しているキャリアから前処理システムで使用しているキャリアへの検体容器の移載を行う際に、前処理システムで使用しているキャリアに状態情報を付加して制御する制御手段を備える。

0009

また、この構成は逆でもよく、分析システムで使用しているキャリアに状態を付加してもよい。

0010

更に、上記特徴を備えた検体移載装置を前処理システムと分析システムの間に組み込み、システム化してもよい。

発明の効果

0011

本発明によれば上記手段を備えることにより、移載先のキャリアの個数を適切に管理することが可能となり、システム内の処理効率の低下を回避することが可能となる。

図面の簡単な説明

0012

検体搬送システムの構成図
検体移載装置のブロック図
移載準備遷移時の動作図
移載準備遷移時の動作図
再利用待機遷移時の動作図
再利用待機遷移時の動作図
再利用待機から移載準備遷移時の動作図
再利用待機から移載準備遷移時の動作図
ホルダ管理情報のフロー
再利用待機から破棄遷移時の動作図
ホルダ管理情報の破棄遷移に関するフロー図

0013

本発明に基づく実施例について、図を用いて説明する。

0014

図1は、前処理システム102と分析システム109を検体移載モジュール101で接続した検体搬送システム100の構成例である。接続されている複数の装置(モジュール)と制御用コンピュータ通信回線113を介して情報を送受信している。

0015

検体搬送システム100では、分析を行う検体に対して種々の前処理を実行する前処理システム102の検体投入モジュール103に投入することで、搬送処理が始まる。本実施例においては、前処理システム102は一本ずつ検体を保持するキャリア(以下、1本ホルダと称する)に検体を乗せ、経路104上を搬送する。検体を保持したキャリアは制御用コンピュータ105の指示に従い、遠心分離モジュール106、開栓モジュール107、分注モジュール108を経由し、分析システム109での分析のための前処理を行う。前処理の終了した検体は制御用コンピュータ105の指示に従い、検体移載モジュール101を経由して分析システム109で分析が実行されるか、経路104によって上流側に配置された閉栓モジュール110に戻され、検体収納モジュール111に収納保管される。

0016

分析システム109は検体を複数本保持可能なキャリア(以下、5本ラックと称する)を使用し、経路112上で検体を搬送する。したがって検体移載モジュール101は、前処理システム102と分析システム109の間に配置され、1本ホルダと5本ラックの両方を搬送する搬送経路を持った構成を持つ。

0017

分析システム109での分析が終わった検体は、再び検体移載モジュール101に搬送され、5本ラックから1本ホルダへ移載され、前処理システム102の閉栓モジュール110、検体収納モジュール111に搬送される。したがって検移移載モジュールでは、1本ホルダと5本ラックの間で、双方向に検体移載を行う機能を有する。

0018

図2は検体移載モジュール101の構成を示す図である。

0019

検体移載モジュール101は、1本ホルダを処理するホルダ処理エリアと、5本ラックを処理するラック処理エリアを有する。ホルダ処理エリアには、検体主搬送ライン201と、検体戻しライン207と、空ホルダ回収ライン210と、空ホルダ供給ライン217とからなる。さらに、迅速処理を実現するために検体を貯留するためのバッファライン205を備えていても良い。

0020

検体主搬送ライン201は、前処理システムと接続され、前処理システムから搬送された1本ホルダを受け取った後、移載位置へと搬送するラインである。図内の黒矢印は、1本ホルダおよび5本ラックが搬送される方向を示す。1本ホルダには搭載された検体を特定する情報を記憶するバーコードラベルやタグ等の情報記録媒体が設けられており、各搬送ライン要所に設けられたバーコードリーダRFIDリーダによって、読み取られて検体ごとに搬送先を制御する。

0021

検体主搬送ライン201上には、ストッパ202で停止された1本ホルダ内の情報を読取るリーダ203が設けられている。ここで検体を特定する情報を読み出し、(i)通常の検体、(ii)緊急に処理すべき検体(緊急検体)のいずれであるかを識別する。

0022

通常検体(上記(i))の場合には、分岐機構204により、1本ホルダはバッファライン205へと搬送されたのちにホルダ移載元位置206へと順次搬送される。緊急検体(上記(ii))の場合には、分岐機構204を駆動させないでホルダ移載元位置206へ直接搬送するため、バッファライン205上にバッファリングされている通常検体を追越することができる。

0023

搬送された検体は、ストッパ219により停止する。この停止場所はホルダ移載元位置206であり、1本ホルダ内の情報を読取るリーダ220が設けられている。ここでリーダ220により検体を特定する情報を読み出し、(iii)移載する検体、(iv)移載しない検体(通過検体)のいずれであるかを識別する。通過検体は、容器貼付されたバーコードラベルやタグの読取不良や、移載が不要な検体などを認識した時に発生する。

0024

移載する検体(上記(iii))の場合には、図示しないラック移載機構によって1本ホルダから抜き出され、ラック移載先位置208に待機しているラックに載せ替えられる。検体が抜き取られた、空の1本ホルダは、分岐機構209により空ホルダ回収ライン210へと回収される。通過検体(上記(iv))の場合には、ホルダ移載元位置206で検体の移載は行わず、検体戻しライン207へと搬送し、検体戻しライン207を介して前処理システムへ内の所定のエラー検体収納位置に収納させる。

0025

検体移載モジュールのラック処理エリアには、5本ラック供給部212と、5本ラック回収部213と、分析システム接続搬送ライン214、分析システム接続戻りライン215からなる。移載処理が必要な検体を搭載した1本ホルダが搬送されたことを検出されると、移載先の5本ラックがラック供給部212からラック移載先位置208へと搬送される。ラック移載先位置208で検体の移載処理が実行され、全てのポジションに検体が搭載されたラックは、分析システム接続搬送ライン214を経由して分析システムへと搬出される。

0026

分析システムでの分析が終了した検体は分析システム接続戻りライン215を経由してラック移載元位置216へと搬送される。また、このときラックから移載される検体を保持するためのホルダが空ホルダ供給ライン217から検体戻しライン207上のホルダ移載先位置218へと供給され、ストッパ221により停止する。検体は、ラック移載元位置216において図示しないラック移載機構により5本ラックから抜き出され、ホルダ移載先位置218上のホルダへと移載される。移載処理が完了すると、ストッパ221を開放し、検体が搭載されたホルダは検体戻しライン207上を搬送されて前処理システム内に設けられている収納モジュール、もしくは次に分析が必要な分析システムへ搬送される。なお、検体が抜き出された空のラックは、5本ラック回収部213から5本ラック供給部212へ移動し、次の移載に再利用される。

0027

本構成によれば、ラックからホルダへの移載を搬送経路上の特定の位置(本実施例によれば、検体戻しライン上のホルダ移載先位置)で行うようにしたため、移載のための特定の機構や領域を設ける必要がなく、装置やシステムの構成を全体的にコンパクトにすることができる。

0028

図3A,3Bは、図2の検体主搬送ライン201と分析システム接続戻りライン215を拡大して示し、5本ラックから1本ホルダへの検体移載を行う際の基本的な処理を示す図である。分析システム戻りライン215の近傍には、分析システムから検体移載モジュールに搬送されたラックの有無を検知するラックセンサ301、ラック上の検体有無を判別する検体センサ302が設けられている。

0029

図3A(a)は、分析システムから移載モジュールへ検体が5本乗ったラックが搬送されたことをラックセンサ301により検知した状態を示す。ラックセンサ301の検知をトリガとして、空ホルダ供給ライン217から空の1本ホルダの供給が開始される。空ホルダ供給ライン217上に設けられたストッパ303を開き、ホルダを検体戻りライン207へと供給する。制御用コンピュータ105は、供給された空の1本ホルダにホルダ管理情報として、”移載準備”状態を付加する。本実施例では、ホルダ移載先位置では最大五個の空ホルダが待機可能であり、搬送可能であるなら連続して搬送する。

0030

図3A(b)は、5本ラックがラック移載元位置208に到着し、検体センサ302により5本ラックの先頭ポジションに検体305aが保持されていることを検知した状態を示す図である。このとき1本ホルダ304aがホルダ移載先位置218に到着している。制御用コンピュータ105は、5本ラックから1本ホルダへ検体の移載を行うように図示しない移載機構の動作を制御する。なお、移載機構としては、公知のいずれの構成を採用しても良く、例えば検体容器の側面を把持するアーム開閉して移載対象の検体をホルダから抜きだすような構成が一般的である。

0031

図3A(c)は、5本ラックの先頭のポジションに保持された検体305aを、ホルダ移載先位置の先頭に位置する空ホルダ304aに移載し、当該ホルダをホルダ移載先位置から搬出すると同時に、次の空ホルダ304bをホルダ移載先移載先へ移動させた状態を示す図である。移載処理の完了した1本ホルダの搬送を行う際に、制御用コンピュータ105は、当該ホルダに対するホルダ管理情報“移載準備”状態を削除する。さらに、5本ラックのポジションを一つ移動させ、5本ラックの次のポジションを移載機構のラック移載元位置208に位置付け、検体センサ302で当該ポジションに検体305bが保持されているか確認する。図3A(c)の場合は、ポジション305bに保持されている検体を5本ラックから1本ホルダへ移載する処理が行われ、以下同様に5本ラックに保持されている残り3検体分の移載処理を繰り返す(図3B(d))。

0032

図3B(e)は、5本ラック上に保持されている全ての検体の移載が完了し、空のラックを5本ラック回収部213に回収した状態を示す図である。

0033

図4A,4Bは、他の場合として、2本の検体を保持した5本ラックが検体移載モジュールに搬送された場合の処理を示す図である。なお、図3と同様の処理については説明を省略する。

0034

図4A(a)では、ラックセンサ301によりラックの到着を検出した状態を示す図である。なお、この時点ではラックの有無のみを検出しているため、当該ラックに何本の検体が保持されているかはわからない。ラックの到着をトリガとして、空ホルダ供給ラインからホルダ移載先位置へと空ホルダが五個供給される。制御用コンピュータ105は、供給された1本ホルダに対して、ホルダ管理情報に”移載準備”状態を付加する。空ホルダ402aは“移載準備”状態である。

0035

図4A(b)は、5本ラックがラック移載元位置208に到着し1本ホルダ402aがホルダ移載先位置218に到着した状態を示す。検体センサ302によって、ラックの先頭位置に検体が保持されているか否かを検出する。(b)の場合は検体401aが保持されているので、当該検体を移載機構によって5本ラックから1本ホルダ402aへ移載する。空ホルダ402bおよび402cは“移載準備”状態である。

0036

図4A(c)では、検体401aの移載が完了した1本ホルダ402aを検体戻しライン207で搬送すると同時に、次の検体を移載するための空ホルダ402bをホルダ移載先位置に移動する。1本ホルダ402aの搬送を行った際に制御用コンピュータ105は、当該ホルダのホルダ管理情報から“移載準備”状態を削除する。また、5本ラック側では5本ラックの位置を1つ移動させて、次のポジションに対して検体センサ302が検体の有無を確認する。(c)の場合は検体401bが保持されているので、当該検体401bを空ホルダ402bに移載する。空ホルダ402dは“移載準備”状態である。

0037

図4B(d)は、5本ラックのポジションを移動した後に、検体センサ302が当該ポジション上に検体を検知しなかった場合を示す図である。この時は検体移載処理が行われず、移載先の位置に用意したホルダ402cは、そのまま次の検体が到着した際に再利用されることになるため、ホルダ管理状態を“移載準備”状態のままとするが、最後(五個目)に供給した空ホルダ402eのホルダ管理状態を“移載準備”状態から“再利用待機”状態(待機状態)に変更する。

0038

その後、再び5本ラックを1ポジション移動させ、検体センサ302が検体容器の存在を検知しなかった場合は、最後に供給した側からホルダ管理状態を参照し“移載準備”状態の空ホルダ402dを再利用待機”状態に変更する。ホルダ402cのホルダ管理状態は“移載準備”状態のまま維持する。なお、他のポジションに検体が保持されていれば、ホルダ402cに検体を移載し、ホルダ管理状態“移載準備”状態を削除する。

0039

上記処理を、5本ラックの全てのポジションに対して繰り返し、全てのポジションが空になると(図4B(e))、移載が終了した空のラックはラック回収部に回収される。なお、ホルダ移載先位置に待機している空ホルダがある場合には、先頭の空ホルダ402cのホルダ管理情報が“再利用待機”状態となっており、当該ホルダは次に移載処理が発生するまでホルダ移載先位置で待機する。

0040

図5A,5Bは、ホルダ移載先位置に“再利用待機”状態のホルダが存在している状態で、次に移載処理すべき5本ラックが分析システム接続戻りライン215に搬送された場合の処理を示す図である。図5の状況は、図4に続いて発生する。

0041

図5A(a)は、ホルダ移載先位置218に複数個(図では三つ)の空ホルダ502a、502b、502cが”再利用待機”状態で待機している状態を示す図である。

0042

図5A(b)は、分析システムからラック移載元装置218へ検体が保持された5本ラック503が搬送され、ラックセンサ301によりラックの存在を検知された状態を示す図である。5本ラック503の搬送を検知すると、制御用コンピュータ105は、”再利用待機”状態で管理されている1本ホルダのホルダ状態情報を“移載準備”状態に変更するとともに、搬送可能であるなら空の1本ホルダを空ホルダ供給ライン217からホルダ移載先位置218へ供給を開始する。供給された1本ホルダには“移載準備”状態が付加される。ホルダを移載先の位置に搬送する個数は状態変更した個数を含んで待機可能な最大個数に等しい五個となるようにし、搬送可能であるなら連続して搬送する。

0043

図5A(c)では、5本ラック503がラック移載元位置208に到着した状態を示す図である。検体センサ302で5本ラック503の先頭ポジションにおける検体の有無をチェックし、検体501aが保持されていることを確認すると、図示しない移載機構により、5本ラックから空ホルダ502aへ検体の移載処理が行われる。

0044

図5B(d)では、移載完了した空ホルダ502aを検体戻りラインに搬出すると同時に、次の空ホルダ502bをホルダ移載先位置へ移動させる。移載処理が完了したホルダ502aの搬送と同時に、制御用コンピュータ105は当該ホルダに対してホルダ管理情報の”移載準備”状態を削除する。5本ラック503に対しては、ラックを1ポジション移動させて、次のポジションに対して検体センサ302により検体の有無を確認する。検体501bが搭載されていることを検知すると、図5A(c)と同様に、5本ラックから1本ホルダ502bへ検体の移載が行われる。図5B(e)では、同様に残り三検体分の移載を繰り返し、5本ラック移動終了した後に、図5(f)に示されるように全ての検体が抜き取られた空のラックはラック回収部に回収される。

0045

図6は、制御用コンピュータ105が実行する、ホルダ管理情報の変更を示すフロー図である。

0046

分析システムから検体移載モジュールへ5本ラックが搬送されたことを検出すると(ステップ601)、制御用コンピュータ105はホルダ移載先位置に“再利用待機”状態で待機している1本ホルダがあるか否かをチェックする(ステップ602)。

0047

“再利用待機”状態で待機している1本ホルダが無い場合、ホルダ移載先位置で待機可能な最大個数の1本ホルダを空ホルダ供給ラインから供給し(ステップ603)、供給したステップに対してホルダ管理情報“移載準備”状態を付与する(ステップ604)。

0048

一方、ステップ402で“再利用待機”状態で待機している1本ホルダがあると判断した場合には、その個数をチェックし(ステップ605)、待機している個数を確認し、“再利用待機”状態で待機している1本ホルダを“移載準備”状態に変更する(ステップ606)。待機していたホルダ数に従い、ホルダ移載先位置に供給するべきホルダ数を算出し、空ホルダ供給ラインから供給するホルダの数を制御する(ステップ607)。例えば、ホルダ移載先位置ですでに三個の空ホルダが待機している状況で、5本ラックが搬送されてきた場合には、追加で二個の空ホルダを供給するように、空ホルダ供給ラインを制御する。この時、供給する空ホルダのホルダ管理情報は“移載準備”状態である(ステップ608)。

0049

次に、到着した5本ラック上の検体の有無を確認する。まず、5本ラックの搬送方向に対して先頭のポジションをチェックするよう、n=1を設定し(ステップ609)、当該ポジションに検体が保持されているか否かをチェックする(ステップ610)。チェックの結果、検体が保持されている場合には、当該検体をホルダ移載先位置の先頭にある空ホルダに移載し(ステップ611)、当該ホルダのホルダ管理情報“移載準備”を削除する(ステップ612)。その後、ラックに次ポジションがあるか否かを判断し(ステップ613)、ある場合はnに1を足して(ステップ614)、次ポジションに対してステップ610〜612を繰り返す。

0050

なお、ポジションnが空きポジションがあることを識別した場合には、ステップ610からステップ615へ移動する。ステップ615では、ホルダ管理情報を参照し、供給したホルダの最後側から”移載準備”状態を検出し、”移載準備”状態から”再利用待機”状態へ変更する。

0051

全てのポジションに対して判断が終了する一連の処理を終了し、次のラックが到着したことを検知すると、ステップ601から再開する。

0052

本実施例では、5本ラックから1本ホルダへ検体を移載する場合を例に説明したが、本発明はこの場合に限定されるものではない。例えば、10本ラックやアレイなどより多数の検体を保持するキャリアを用いても良い。

0053

また、移載元はキャリアではなく、トレイなど位置が固定された状態で複数の検体を保持するものであっても良い。トレイを用いる場合は、例えば50本トレイや100本トレイなどに搭載された検体が投入される検体投入モジュールで上記制御をおこなうことが考えられる。検体をトレイからホルダあるいはラック等に移載して搬送する場合、トレイの設置を検知すると、ホルダ移載先位置へ空ホルダ供給ラインから空ホルダを供給し、待機可能な最大本数のホルダを準備する。準備したホルダには“移載準備”状態を付与して待機させ、検体が移載されると“移載準備”状態を削除して下流に搬出し、検体が移載されないままトレイが空になると“移載準備”状態を“再利用待機”状態へと変更して次のトレイの設置を待つ。

0054

本実施例によれば、分析システムから空ポジションを持つラックが搬送されることにより、使用されない空ホルダがホルダ移載先位置に生じた場合であっても、当該ホルダを“再利用待機”状態として管理することができるため、定常的に空ホルダを戻しライン上に搬送させることがなく、戻しライン上を空ホルダが占有することによるライン上の渋滞の発生を抑制することができる。

0055

また、ホルダ移載先位置をホルダの搬送経路上に設けた構成を採用しつつも上述のように搬送ラインの渋滞を抑止できるため、検体の移載に専用の場所を用意する必要がなく、システムや装置面積を小型化できる。

0056

本実施例では、移載処理を実行せず、迅速に回収すべき検体を搭載したホルダが発生した場合の実施例を説明する。図7は、通過検体が発生した場合の処理を示す図である。

0057

図7(a)は、ホルダ移載先位置218に“再利用待機”状態のホルダ702a、702b、702cが待機している状態で、ホルダ移載元位置206でリーダ220が通過検体701を検知した状態を示す図である。当該検体については迅速に回収してユーザ側で状況を確認する必要があるため、制御用コンピュータ105は、ホルダ移載先位置に待機しているホルダ702a〜702cの状態を“再利用待機”状態から“破棄”状態に変更する。ホルダ状態が変更されると、ホルダ移載先位置218にホルダ702a〜702cを待機させていたストッパ221が開放され、ホルダは空のまま検体戻りライン上を搬送され、図示しない経路により空ホルダ回収ラインへと回収される(図7(b))。検体戻りラインを占有していた空ホルダが破棄され、検体戻しラインが開放されことにより、通過検体701を所定の回収位置に迅速に搬送することが可能となる(図7(c))。

0058

なお、本実施例において通過検体とは、検体搬送途中で移載する必要がなくなった検体や、バーコードRFIDタグ読み取り不良となったエラー検体などを意味する。

0059

図8は、通過検体を検知した場合の制御用コンピュータ105が有するホルダ管理情報のフロー図である。

0060

ホルダ移載元位置206で通過検体の発生を検知すると(ステップ801)、制御用コンピュータ105は、ホルダ移載先位置に“再利用待機”状態で管理されている空ホルダがあるか否かをチェックする(ステップ802)。ホルダ移載先位置に空ホルダが待機していない状態では、通過検体をそのまま検体戻りラインへと搬送し(ステップ805)、処理を終了する。

0061

一方、ホルダ移載先位置に一個でも“再利用待機”状態の空ホルダが待機している場合には、そのままでは通過検体を検体戻りラインに戻すことができないため、待機している空ホルダの状態を“破棄”状態に変更し(ステップ803)、空ホルダの待機状態を解除して下流に搬出する(ステップ804)。これに伴い検体戻しラインが開放されるので、通過検体はホルダ移載先位置を経由して前処理システムへと戻すように搬送する(ステップ805)。

実施例

0062

本実施例では、分析システムから空ポジションを持つラックが搬送されることにより、使用されない空ホルダがホルダ移載先位置に生じた場合であっても、当該ホルダを“再利用待機”状態として管理することができるため、定常的に空ホルダを戻しライン上に搬送させることがなく、検体戻りライン上を空ホルダが占有することによるホルダの渋滞の発生を抑制することができると共に、通過させたい検体が発生したときには迅速に下流に当該検体を搬出することが可能となる。

0063

100:検体搬送システム
101:本発明を適用する検体移載モジュール
102:検体投入モジュール
103:検体投入装置
104:前処理システムで搬送されるキャリアの経路
105:制御用コンピュータ
106:遠心分離モジュール
107:開栓モジュール
108:分注モジュール
109:分析システム
110:閉栓モジュール
111:検体収納モジュール
112:分析システムで搬送されるキャリアの経路
113:通信回線
201:検体主搬送ライン
202:ストッパ
203:リーダ
204:分岐機構
205:バッファライン
206:ホルダ移載元位置
207:検体戻しライン
208:ラック移載先位置
209:分岐機構
210:空ホルダ回収ライン
211:分析システムからラックを受取るライン
212:5本ラック供給部
213:5本ラック回収部
214:分析システム接続搬送ライン
215:分析システム接続戻りライン
216:ラック移載元位置
217:空ホルダ供給ライン
218:ホルダ移載先位置
219:ストッパ
220:リーダ
221:ストッパ
301:ラックセンサ
302:検体センサ
303:ストッパ
304a、304b:供給した空ホルダ
305a、305b: 5本ラックに乗っている検体
401a、401b:5本ラックに乗っている検体
402a、402b、402c、402d、402e:供給した空ホルダ
501a、501b:5本ラックに乗っている検体
502a、502b、502c:供給した空ホルダ
503:5本ラック
701:通過検体
702a、702b、702c:供給した空ホルダ

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