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技術 ロックミシン

出願人 蛇の目ミシン工業株式会社
発明者 庄村英一
出願日 2015年1月26日 (5年2ヶ月経過) 出願番号 2015-012773
公開日 2016年8月4日 (3年7ヶ月経過) 公開番号 2016-137028
状態 特許登録済
技術分野 ミシン・縫製
主要キーワード 溝付きピン 固定作動 切換えつまみ 側面突起 側面穴 切換え軸 揺動レバ 実施位置
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2016年8月4日)のものです。
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図面 (19)

課題

糸通し状態と縫製状態との切換え検知と、ルーパカバー開閉検知とを、単一のスイッチにより行うことができる構造の簡単なロックミシンを提供する。

解決手段

主軸28の回転を許可する状態にあるときに許可位置に停止し、主軸28の回転が許可されていない状態にあるときには許可位置からずれた揺動位置にあるように所定の範囲で揺動可能に設けられた主軸固定作動軸16に判別リング71を追加し、一般的なルーパカバー開閉検知構造一部変更することで、簡潔な構造で、糸通し状態と縫製状態との切換え検知と、ルーパカバーの開閉検知とを、単一のマイクロスイッチ32により行うことができるロックミシンを実現した。

概要

背景

ロックミシンには、複数のルーパが設けられており、これらルーパのそれぞれに対してそれぞれ異なるルーパ糸を通す必要があり、糸通し作業が繁雑であった。
また、圧縮空気を用いて糸を中空のルーパ剣先まで通すミシンも知られている。このような圧縮空気を用いて糸通しを行う動作は、縫製動作とは全く異なる動作であるため、ミシンの各部がそれぞれの動作を行うために適切な状態にセットされていることが必要である。例えば、ルーパカバーを開いたまま縫製を行うことは、避けなければならない。

特許文献1には、圧縮空気を用いて糸を中空のルーパ剣先まで通す糸通しのためのポンプ駆動と、縫製のための主軸駆動とを単一モータクラッチ切換えで行うロックミシンにおいて、糸通し状態と縫製状態との異常切換えを禁止する技術が開示されている。

概要

糸通し状態と縫製状態との切換え検知と、ルーパカバーの開閉検知とを、単一のスイッチにより行うことができる構造の簡単なロックミシンを提供する。主軸28の回転を許可する状態にあるときに許可位置に停止し、主軸28の回転が許可されていない状態にあるときには許可位置からずれた揺動位置にあるように所定の範囲で揺動可能に設けられた主軸固定作動軸16に判別リング71を追加し、一般的なルーパカバー開閉検知構造一部変更することで、簡潔な構造で、糸通し状態と縫製状態との切換え検知と、ルーパカバーの開閉検知とを、単一のマイクロスイッチ32により行うことができるロックミシンを実現した。

目的

本発明の課題は、糸通し状態と縫製状態との切換え検知と、ルーパカバーの開閉検知とを、単一のスイッチにより行うことができる構造の簡単なロックミシンを提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

主軸の回転を許可する状態にあるときに許可位置に停止し、前記主軸の回転が許可されていない状態にあるときには前記許可位置からずれた揺動位置にあるように所定の範囲で揺動可能に設けられた揺動レバー部と、前記主軸を駆動するモータ駆動許可と駆動不許可とを切換えるスイッチと、前記揺動レバー部の揺動中心が延在する方向とは異なる方向に延在する揺動中心を中心として揺動可能に設けられており、前記スイッチを前記モータの駆動を許可する状態にする作動許可位置と前記スイッチを前記モータの駆動を許可しない作動不許可位置との間で揺動する検知レバーと、前記検知レバーを前記作動不許可位置へ向けて付勢する検知レバーばねと、前記揺動レバー部の揺動中心が延在する方向に沿う方向に延在して設けられており、前記検知レバーに当接して前記検知レバーを前記作動不許可位置から前記作動許可位置へと移動させることができる位置まで移動可能なカバー検知軸と、前記カバー検知軸を前記検知レバーから離れる向きに付勢するカバー検知軸ばねと、ルーパの少なくとも一部を覆うように設けられ、開閉可能なルーパカバーと、前記ルーパカバーと一体となって移動し、前記ルーパカバーが閉位置にあるときに前記カバー検知軸を前記検知レバーに近づく向きに押圧する押圧部と、前記ルーパカバーを前記ルーパカバーの閉状態において前記カバー検知軸ばねの付勢力及び前記検知レバーばねの付勢力に抗して前記カバー検知軸を移動させて前記検知レバーを前記作動不許可位置から前記作動許可位置へと移動させる付勢力を前記ルーパカバーに与えるルーパカバーばねと、前記揺動レバー部が前記許可位置にある場合に前記検知レバーが前記作動許可位置へ揺動することができ、前記揺動レバー部が前記許可位置にない場合に前記検知レバーが前記作動許可位置へ揺動することができないように、前記揺動レバー部の位置により前記検知レバーの作動を制限する作動制限部と、を備えるロックミシン

請求項2

請求項1に記載のロックミシンにおいて、ルーパ糸受け入れる受口を有し、前記ルーパ糸が挿通する中空構造を有した少なくとも1つのルーパと、前記ルーパに挿通させる前記ルーパ糸が挿入される糸挿入口と、前記糸挿入口に挿入された前記ルーパ糸を前記受口に向けて導くルーパ導通管と、前記ルーパ導通管と前記受口との間にあって一端が前記ルーパ導通管に摺動自在に嵌合しており、他端が前記受口に接続された糸通し位置と、前記他端が前記受口から離間した縫い実施位置との間を移動可能に設けられたスライド管と、前記スライド管を保持して、前記スライド管と共に前記糸通し位置と前記縫い実施位置との間で移動する部材であって、当該移動の方向に沿って延在する長穴部と、前記長穴部に繋がって形成され、かつ、前記長穴部の幅よりも幅が広く形成された幅広穴部を有するスライド部材と、前記スライド部材及び前記スライド管を前記受口側へ付勢するスライド部材ばねと、回転駆動される主軸と、前記主軸に固定され、前記受口と前記スライド管の前記他端とが接続可能な位置となる糸通し位相に相当する外周位置に切欠きを有する主軸固定板と、一端が前記切欠きと係合して前記主軸を糸通し位相に固定する係合位置と、前記主軸固定板から完全に離れた退避位置との間を移動可能に設けられた軸状の部材であって、他端に前記スライド部材の前記長穴部及び前記幅広穴部とそれぞれ係合する小径部及び大径部を備え、前記小径部及び前記大径部と前記長穴部及び前記幅広穴部との係合によって、前記スライド部材の位置を前記糸通し位置及び前記縫い実施位置のそれぞれに維持する第1の軸と、前記第1の軸の軸線方向に沿って相対的に移動可能に設けられた第2の軸と、前記第1の軸と前記第2の軸とを互いに離れる向きに付勢する軸ばねと、前記第2の軸から突出するように前記第2の軸に設けられた、又は、前記第2の軸と係合して前記第2の軸の軸線方向に一体となって移動可能な軸ピンと、前記第1の軸に設けられ、前記軸ピン及び/又は前記第2の軸と係合して当該第1の軸を前記主軸固定板側へ移動させる力を受ける係合部と、を備え、前記揺動レバー部は、前記軸ピンと係合する軸ピン係合部又は前記軸ピンが設けられた主軸固定作動腕部、及び、前記主軸固定作動腕部と一体となって揺動可能な切換え制限部を有し、前記揺動レバー部の揺動動作により中立点を越えることにより、前記揺動レバー部の揺動方向の両方向に付勢方向が切換わる主軸固定作動ばねと、利用者による操作が可能なように設けられた切換え操作部と、前記切換え操作部が操作されることにより動作して、前記揺動レバー部を揺動させるように前記切換え制限部と係合する切換え係合部を有し、かつ、前記切換え操作部が縫い実施位置側へ操作されることによりスライド部材の位置を前記縫い実施位置へ移動させるように前記スライド部材と係合可能なスライド部材係合部を有する切換え連動部と、をさらに備えるロックミシン。

技術分野

0001

本発明は、空気の力を利用してルーパルーパ糸を通すことができるロックミシンに関するものである。

背景技術

0002

ロックミシンには、複数のルーパが設けられており、これらルーパのそれぞれに対してそれぞれ異なるルーパ糸を通す必要があり、糸通し作業が繁雑であった。
また、圧縮空気を用いて糸を中空のルーパ剣先まで通すミシンも知られている。このような圧縮空気を用いて糸通しを行う動作は、縫製動作とは全く異なる動作であるため、ミシンの各部がそれぞれの動作を行うために適切な状態にセットされていることが必要である。例えば、ルーパカバーを開いたまま縫製を行うことは、避けなければならない。

0003

特許文献1には、圧縮空気を用いて糸を中空のルーパ剣先まで通す糸通しのためのポンプ駆動と、縫製のための主軸駆動とを単一モータクラッチ切換えで行うロックミシンにおいて、糸通し状態と縫製状態との異常切換えを禁止する技術が開示されている。

先行技術

0004

特開2013−63221号公報

発明が解決しようとする課題

0005

しかし、特許文献1の技術では、糸通し状態と縫製状態との切換え動作連動させる検知スイッチ周辺部材機構が小さくなる上に複雑であり、組み付け性が悪く、また、コストアップに繋がるおそれがあった。これは、空気圧式糸通し装置自体が単にパイプ材の連結だけでなく、糸通し状態と縫製状態との切換え機構を含んだ構造であり、それが正面カバー下部の小スペース集約されていることに起因している。そこにさらに、この切換え機構に連動した検知スイッチ関連部材を配置しようとすると、結果的に細かくて複雑な構成になってしまう。特に、上述した特許文献1の場合には、モータクラッチ機構も同じスペースに配置されているので、さらに複雑さを増している。

0006

上述したような理由から、特許文献1の技術は実現できる可能性が低く、現実製品化されているミシンでは、特許文献1に開示された機構を備えたものは見当たらない。製品化されているミシンでは、例えば、ルーパカバーの開閉検知スイッチが、この検出のためだけの専用に設置されていて、糸通し状態と縫製状態との切換えつまみを利用し、つまみが糸通し側の時はルーパカバーが閉じられない構成になっている。すなわち、糸通し状態ではルーパカバーが閉じないので、ルーパカバーの開閉検知スイッチが働いてミシンは作動できなくなっている。しかし、このようなミシンでは、ルーパカバーの開閉検知スイッチが専用のものとして単独で設置されていることから、その配置スペースを確保するために小型化を阻害し、また、部品点数が増加して、コストアップの要因となっていた。

0007

本発明の課題は、糸通し状態と縫製状態との切換え検知と、ルーパカバーの開閉検知とを、単一のスイッチにより行うことができる構造の簡単なロックミシンを提供することである。

課題を解決するための手段

0008

本発明は、以下のような解決手段により、前記課題を解決する。なお、理解を容易にするために、本発明の実施形態に対応する符号を付して説明するが、これに限定されるものではない。
請求項1の発明は、主軸(28)の回転を許可する状態にあるときに許可位置に停止し、前記主軸(28)の回転が許可されていない状態にあるときには前記許可位置からずれた揺動位置にあるように所定の範囲で揺動可能に設けられた揺動レバー部(16,19,20,71)と、前記主軸(28)を駆動するモータの駆動許可と駆動不許可とを切換えるスイッチ(32)と、前記揺動レバー部(16,19,20,71)の揺動中心が延在する方向とは異なる方向に延在する揺動中心を中心として揺動可能に設けられており、前記スイッチ(32)を前記モータの駆動を許可する状態にする作動許可位置と前記スイッチ(32)を前記モータの駆動を許可しない作動不許可位置との間で揺動する検知レバー(73)と、前記検知レバー(73)を前記作動不許可位置へ向けて付勢する検知レバーばね(75)と、前記揺動レバー部(16,19,20,71)の揺動中心が延在する方向に沿う方向に延在して設けられており、前記検知レバー(73)に当接して前記検知レバー(73)を前記作動不許可位置から前記作動許可位置へと移動させることができる位置まで移動可能なカバー検知軸(76)と、前記カバー検知軸(76)を前記検知レバー(73)から離れる向きに付勢するカバー検知軸ばね(77)と、ルーパ(1,2)の少なくとも一部を覆うように設けられ、開閉可能なルーパカバー(83)と、前記ルーパカバー(83)と一体となって移動し、前記ルーパカバー(83)が閉位置にあるときに前記カバー検知軸(76)を前記検知レバー(73)に近づく向きに押圧する押圧部(83a)と、前記ルーパカバー(83)を前記ルーパカバー(83)の閉状態において前記カバー検知軸ばね(77)の付勢力及び前記検知レバーばね(75)の付勢力に抗して前記カバー検知軸(76)を移動させて前記検知レバー(73)を前記作動不許可位置から前記作動許可位置へと移動させる付勢力を前記ルーパカバー(83)に与えるルーパカバーばね(82c)と、前記揺動レバー部(16,19,20,71)が前記許可位置にある場合に前記検知レバー(73)が前記作動許可位置へ揺動することができ、前記揺動レバー部(16,19,20,71)が前記許可位置にない場合に前記検知レバー(73)が前記作動許可位置へ揺動することができないように、前記揺動レバー部(16,19,20,71)の位置により前記検知レバー(73)の作動を制限する作動制限部(71,73c)と、を備えるロックミシンである。

0009

請求項2の発明は、請求項1に記載のロックミシンにおいて、ルーパ糸(58,59)を受け入れる受口(1a,2a)を有し、前記ルーパ糸(58,59)が挿通する中空構造を有した少なくとも1つのルーパ(1,2)と、前記ルーパ(1,2)に挿通させる前記ルーパ糸(58,59)が挿入される糸挿入口(48a,48b)と、前記糸挿入口(48a,48b)に挿入された前記ルーパ糸(58,59)を前記受口(1a,2a)に向けて導くルーパ導通管(12,13)と、前記ルーパ導通管(12,13)と前記受口(1a,2a)との間にあって一端(4b)が前記ルーパ導通管(12,13)に摺動自在に嵌合しており、他端(4c)が前記受口(1a,2a)に接続された糸通し位置と、前記他端(4c)が前記受口(1a,2a)から離間した縫い実施位置との間を移動可能に設けられたスライド管(4)と、前記スライド管(4)を保持して、前記スライド管(4)と共に前記糸通し位置と前記縫い実施位置との間で移動する部材であって、当該移動の方向に沿って延在する長穴部(6f)と、前記長穴部(6f)に繋がって形成され、かつ、前記長穴部(6f)の幅よりも幅が広く形成された幅広穴部(6e)を有するスライド部材(6)と、前記スライド部材(6)及び前記スライド管(4)を前記受口(1a,2a)側へ付勢するスライド部材ばね(支持板軸ばね10)と、回転駆動される主軸(28)と、前記主軸(28)に固定され、前記受口(1a,2a)と前記スライド管(4)の前記他端(4c)とが接続可能な位置となる糸通し位相に相当する外周位置に切欠き(29a)を有する主軸固定板(29)と、一端(24d)が前記切欠き(29a)と係合して前記主軸(28)を糸通し位相に固定する係合位置と、前記主軸固定板(29)から完全に離れた退避位置との間を移動可能に設けられた軸状の部材であって、他端に前記スライド部材(6)の前記長穴部(6f)及び前記幅広穴部(6e)とそれぞれ係合する小径部(24b)及び大径部(24c)を備え、前記小径部(24b)及び前記大径部(24c)と前記長穴部(6f)及び前記幅広穴部(6e)との係合によって、前記スライド部材(6)の位置を前記糸通し位置及び前記縫い実施位置のそれぞれに維持する第1の軸(24)と、前記第1の軸(24)の軸線方向に沿って相対的に移動可能に設けられた第2の軸(26)と、前記第1の軸(24)と前記第2の軸(26)とを互いに離れる向きに付勢する軸ばね(25)と、前記第2の軸(26)から突出するように前記第2の軸(26)に設けられた、又は、前記第2の軸(26)と係合して前記第2の軸(26)の軸線方向に一体となって移動可能な軸ピン(27)と、前記第1の軸(24)に設けられ、前記軸ピン(27)及び/又は前記第2の軸(26)と係合して当該第1の軸(24)を前記主軸固定板(29)側へ移動させる力を受ける係合部(24a)と、を備え、前記揺動レバー部は、前記軸ピン(27)と係合する軸ピン係合部(20b)又は前記軸ピン(27)が設けられた主軸固定作動腕部(20)、及び、前記主軸固定作動腕部(20)と一体となって揺動可能な切換え制限部(19)を有し、前記揺動レバー部(16,19,20,71)の揺動動作により中立点を越えることにより、前記揺動レバー部(16,19,20,71)の揺動方向の両方向に付勢方向が切換わる主軸固定作動ばね(21)と、利用者による操作が可能なように設けられた切換え操作部(64)と、前記切換え操作部(64)が操作されることにより動作して、前記揺動レバー部(16,19,20,71)を揺動させるように前記切換え制限部(19)と係合する切換え係合部(62c,62d)を有し、かつ、前記切換え操作部(64)が縫い実施位置側へ操作されることによりスライド部材(6)の位置を前記縫い実施位置へ移動させるように前記スライド部材(6)と係合可能なスライド部材係合部(62b)を有する切換え連動部(切換え連動腕62)と、をさらに備えるロックミシンである。

発明の効果

0010

本発明によれば、糸通し状態と縫製状態との切換え検知と、ルーパカバーの開閉検知とを、単一のスイッチにより行うことができる構造の簡単なロックミシンを提供できる。

図面の簡単な説明

0011

本発明によるロックミシンの実施形態を示す要部斜視図である。
ルーパ糸通路Cの周辺を示す斜視図である。
ルーパ糸通路Cの右端部付近の構成をスライド板支え14を透視した状態により示した斜視図である。
ルーパ糸通路Cのスライド板6付近の分解斜視図である。
ルーパ糸通路Cのスライド板支え14付近の分解斜視図である。
主軸固定機構D付近の分解斜視図である。
本実施形態の安全機構Eの要部を示す分解斜視図である。
図7中の矢印G方向からカバー検知台72を見た斜視図である。
ルーパカバー83のヒンジ付近を拡大して示した斜視図である。
縫い実施可能状態であってルーパカバー83が閉じられている状態におけるルーパ糸通路C及び安全機構Eを示す図である。
縫い実施可能状態であってルーパカバー83が閉じられている状態における主軸固定作動腕20と主軸固定外軸24と主軸固定内軸26との関係を示す図である。
縫い実施可能状態であってルーパカバー83が閉じられている状態における切換え制限腕19の状態を示す図である。
糸通し切換えつまみ64を反時計回り回動している途中の状態であってルーパカバー83が開けられている状態におけるルーパ糸通路C及び安全機構Eを示す図である。
糸通し切換えつまみ64を反時計回りに回動している途中の状態であってルーパカバー83が開けられている状態における主軸固定作動腕20と主軸固定外軸24と主軸固定内軸26との関係を示す図である。
糸通し切換えつまみ64を反時計回りに回動している途中の状態であってルーパカバー83が開けられている状態における切換え制限腕19の状態を示す図である。
糸通し状態への切換え完了状態であってルーパカバー83が開けられている状態におけるルーパ糸通路C及び安全機構Eを示す図である。
糸通し状態への切換え完了状態であってルーパカバー83が開けられている状態における主軸固定作動腕20と主軸固定外軸24と主軸固定内軸26との関係を示す図である。
糸通し状態への切換え完了状態であってルーパカバー83が開けられている状態における切換え制限腕19の状態を示す図である。

実施例

0012

以下、本発明を実施するための最良の形態について図面等を参照して説明する。

0013

(実施形態)
図1は、本発明によるロックミシンの実施形態を示す要部斜視図である。
図2は、ルーパ糸通路Cの周辺を示す斜視図である。
図3は、ルーパ糸通路Cの右端部付近の構成をスライド板支え14を透視した状態により示した斜視図である。
図4は、ルーパ糸通路Cのスライド板6付近の分解斜視図である。
図5は、ルーパ糸通路Cのスライド板支え14付近の分解斜視図である。
図6は、主軸固定機構D付近の分解斜視図である。
なお、図1から図6を含め、以下に示す各図は、模式的に示した図であり、各部の大きさ、形状は、理解を容易にするために、適宜誇張して示している。
また、以下の説明では、具体的な数値、形状、材料等を示して説明を行うが、これらは、適宜変更することができる。
また、理解を容易にするため、及び、説明の便宜上、図1中に矢印により示した前(又は、手前)、後(又は、背、裏)、左、右、上、下の6つの向きを適宜用いて説明を行う。ただし、これらの向きは、発明の構成を限定するものではない。

0014

本実施形態では、2つのルーパ(上ルーパ1,下ルーパ2)を備えたロックミシンを例に挙げて説明する。ただし、本発明は、ルーパへの糸通しが1本又は3本以上ある場合であっても、利用可能である。

0015

本実施形態のロックミシンは、図1及び図2中に示したルーパ部Aと、空気流路切換え機構Bと、ルーパ糸通路Cと、主軸固定機構Dと、安全機構Eとを主要な構成として有している。なお、ロックミシンには、この他に針やモータ等及び各種駆動機構を備えているが、詳細は省略する。

0016

ルーパ部Aは、空気流路切換え機構B及びルーパ糸通路Cを介して搬送される上ルーパ糸58及び下ルーパ糸59を受け取る中空構造の上ルーパ1と、下ルーパ2とを備えている。上ルーパ1及び下ルーパ2は、それぞれ、各ルーパ糸を受け容れる上ルーパ受口1a及び下ルーパ受口2aを有している。
上ルーパ受口1aは、管状部材1bを介して上ルーパ剣先1cまで通じている。下ルーパ受口2aは、管状部材2bを介して下ルーパ剣先2cまで通じている。ルーパ天秤3は、上ルーパ糸掛け3a、下ルーパ糸掛け3bを有している。上ルーパ1と下ルーパ2は、不図示のモータにより駆動される主軸28の回転により上下動する不図示の針と交差タイミングを取りながら往復運動を行う。

0017

空気流路切換え機構Bは、チューブ36に供給される圧縮空気の流路を切換えて、上ルーパ糸58の糸通しと下ルーパ糸59の糸通しとを切換える機構である。空気流路切換え機構Bは、分岐体44が、分岐台板50に対してねじ51により固定されて構成されており、その背面には、チューブ36が連結されており、圧縮空気供給装置(図示せず)において発生させた圧縮空気が空気流路切換え機構Bに供給される。
空気流路切換え機構Bの前面には、ルーパ選択つまみ45が設けられ、このルーパ選択つまみ45が操作されることにより、糸通し作業の際、上ルーパ糸58と下ルーパ糸59のどちらを通すのかが設定される。
空気流路切換え機構Bの上面には、上ルーパ糸挿入穴48aと、下ルーパ糸挿入穴48bとが配置されている。
空気流路切換え機構Bは、下端に上ルーパ糸排出管54aと、下ルーパ糸排出管54bとを有しており、後述する上ルーパ導通管12及び下ルーパ導通管13の上端拡張部12b,13bと連結する。
また、空気流路切換え機構Bは、ねじ53によりミシン本体又はユニット台55に固定されている。

0018

スライド管4は、フランジ部4aによりスライド管ばね5を受けており、スライド板6のU溝6aにそのフランジ部4aを受け面にして挿入されている。スライド管4は、それぞれ一端4bが上ルーパ導通管12及び下ルーパ導通管13に摺動自在に嵌合している。また、スライド管4は、スライド板6の移動に従動して糸通し位置と縫い実施位置間を移動する。糸通し位置では、スライド管4の他端4cは、上ルーパ受口1a及び下ルーパ受口2aに接続された状態にある。縫い実施位置では、スライド管4の他端4cは、上ルーパ受口1a及び下ルーパ受口2aから離間した状態にある。
スライド管ばね5は、スライド管4に嵌合していて、スライド管4の糸通し位置移動時にスライド管4を上ルーパ受口1a、下ルーパ受口2aに加圧接触させる。

0019

スライド板(スライド部材)6は、2個のU溝6aに対応する向かい側に2個の丸穴6bを有している。スライド板6のU溝6aと丸穴6bとを含む部分は、ルーパ管支持板7の内側領域(後述の対向部に挟まれた領域)に配置されている。スライド板6は、スライド管4を保持して、スライド管4と共に糸通し位置と縫い実施位置との間で移動する。

0020

ルーパ管支持板7は、左右方向に延在する部分の両側に設けられた互いに対向する対向部がそれぞれ前方に立ち曲げられた形状(いわゆるコの字形状)に形成されている。ルーパ管支持板7は、これら対向部に通し穴7a、7bを有している。また、スライド板6には、この通し穴7a、7bに対応する丸穴6cが上述した2個の丸穴6bと同一面に形成されている。

0021

支持板軸8は、ルーパ管支持板7の通し穴7a、7b、及びその間に、スライド板6の丸穴6cを貫通しており、両端にE形止め輪9が止められることによりルーパ管支持板7に固定される。支持板軸8は、スライド板6の丸穴6cとルーパ管支持板7の通し穴7aとの間に支持板軸ばね10を保持する。ルーパ管支持板7は、ねじ11により不図示のミシン本体又はユニット台55に固定されるので、スライド板6は、支持板軸ばね10により常時、左方向に付勢される。
支持板軸ばね10は、スライド板6及びスライド管4を常時左方向に付勢しており、糸通し切換え時のスライド板6及びスライド管4の左方向への移動の駆動源となる。

0022

上ルーパ導通管12は、その直線部12aがルーパ管支持板7の右側面穴7c、及び、スライド板6の丸穴6bを貫通し、さらにスライド管ばね5、及び、スライド管4を貫通して、スライド管4と共にルーパ管支持板7の左側面穴7dまで貫通している。
下ルーパ導通管13は、その直線部13aがルーパ管支持板7の右側面穴7e、及び、スライド板6の丸穴6bを貫通し、さらにスライド管ばね5、及び、スライド管4を貫通して、スライド管4と共にルーパ管支持板7の左側面穴7fまで貫通している。

0023

スライド板6は、長穴6dと、異形長穴6hとを有している。
異形長穴6hは、スライド板6の移動の方向(左右方向)に沿って延在する長穴部6fと、長穴部6fに繋がって形成され、かつ、長穴部6fの幅よりも幅が広く形成された幅広穴部6eとを有している。
また、スライド板6は、その右側端部付近に、前側に突出したピン6gを有している。

0024

スライド板支え14は、ねじ22により不図示のミシン本体又はユニット台55に固定されている。スライド板支え14は、スライド板6と主軸固定外軸24とを保持しており、さらに、主軸固定作動軸16と、主軸固定作動腕20と、切換え制限腕19とを保持している。
スライド板支え14は、一端にE溝付きピン14aが配置され、他端にも同様にE溝付きピン14aが配置されている。スライド板支え14は、スライド板6の長穴6d及び長穴部6fのそれぞれにE溝付きピン14aが嵌合した状態でE形止め輪15により固定されることにより、スライド板6を摺動自在に保持している。
スライド板支え14は、そのほぼ中央に丸穴14bを有しており、この丸穴14bには、主軸固定外軸24が貫通している。スライド板支え14は、その右半分部に通し穴14c、14dを有している。通し穴14c、14dには、主軸固定作動軸16が貫通しており、主軸固定作動軸16は、E形止め輪17によりスライド板支え14に回転自在に設けられている。

0025

切換え制限腕(切換え制限部)19は、スライド板支え14の右側に設けられた略コの字形状内側において主軸固定作動軸16に固定されており、E形止め輪17との共働スラスト方向のガタ詰めがなされて主軸固定作動腕20と一体的に回転自在に保持されている。

0026

切換え制限腕19の上方に延びた腕には、ピン19aが配置されている。ピン19aは、スライド板支え14の右端にある円弧形長穴14eに揺動自在に嵌合している。この円弧形長穴14eとピン19aとの嵌合により、切換え制限腕19の揺動範囲規制されている。
また、切換え制限腕19は、手前側に延びるピン19bを有している。このピン19bには、後述する切換え連動腕62の腕62c,62dが係合可能となっている。

0027

主軸固定作動軸16の左端には、主軸固定作動腕(主軸固定作動腕部)20が固定されている。主軸固定作動腕20は、主軸固定作動軸16を介して切換え制限腕19と一体的に揺動運動を行う。主軸固定作動腕20の一端には、ピン20aが配置されており、スライド板支え14の小穴14fとの間に主軸固定作動ばね21が掛けられている。主軸固定作動ばね21は、主軸固定作動腕20の揺動動作により中立点を越えて両極方向に交互に付勢を行う。また、主軸固定作動腕20の一端には、長穴状に形成された軸ピン係合部20bが設けられている。この軸ピン係合部20bには、後述の固定内軸ピン27が係合している。主軸固定作動腕20は、軸ピン係合部20bが固定内軸ピン27を押すことにより主軸固定内軸26及び主軸固定外軸24を前後動させる。

0028

主軸固定作動腕20は、主軸固定作動ばね21の作用により、中立点を越えて手前側と奥側に交互に付勢されるようになっている。また、主軸固定作動腕20は、スライド板支え14の円弧形長穴14eと切換え制限腕19のピン19aの嵌合により、主軸固定作動腕20の揺動範囲が規制されている。

0029

主軸固定作動軸16の右端には、判別リング71がねじ71cにより固定されている。判別リング71は、略円筒形状に形成されており、その外周面の一部に切欠き71aが形成されている。判別リング71は、糸通し状態と縫製状態との切換えに従動して主軸固定作動軸16と一体となって回動して切欠き71aの位置が移動することにより、後述する検知レバー73の回動を規制したり許容したりして、検知レバー73のマイクロスイッチ32への作動を制御する。すなわち、判別リング71及び後述する検知レバー73の腕73cは、主軸固定作動軸16の揺動位置により検知レバー73の作動を制限する作動制限部(71,73c)として機能する。

0030

なお、本実施形態では、上述したように、主軸固定作動軸16と、切換え制限腕19と、主軸固定作動腕20と、判別リング71とにより所定範囲内で揺動可能に設けられた揺動レバー部を形成している。しかし、これらの一部又は全部を一体化して揺動レバー部を構成するようにしてもよい。

0031

ユニット台55には、切換え軸55aが前方に向けて延在して設けられている。なお、切換え軸55aは、ミシン本体等に設けられていてもよい。切換え軸55aには連動腕受け61が挿入されてねじ61cにより固定されており、そのさらに手前に切換え連動腕62が回転自在に挿入されている。

0032

連動腕受け61には、後方に凹んで形成された凹部61a,61bが回転方向に並んで形成されている。
切換え連動腕62は、ボス部62aと、腕62b,62c,62dと、球状突起62eとを有している。
ボス部62aは、中空の略棒状に形成されており、この中空部分に切換え軸55aが貫通しており、切換え連動腕62の手前に座金63とE形止め輪66を設けて、連動腕受け61とE形止め輪66とにより切換え連動腕62を挟んで切換え連動腕62の軸方向の動きを規制している。
腕部(スライド部材係合部)62bは、ボス部62aから上方に延在して設けられている。腕62bは、その先端の右端部がスライド板6のピン6gに当接可能となっている。後述の糸通し切換えつまみ64が前方から見て時計回り方向に回転させられると、糸通し切換えつまみ64と共に切換え連動腕62が回転して腕62bがピン6gを押し、スライド板6を右側へ移動させることができる。

0033

腕部(切換え係合部)62cは、腕62bの上方から右側へ向けて延在して設けられている。
腕62d(切換え係合部)は、腕62bの上方から右側へ向けて延在して設けられている。
腕62cと腕62dとに挟まれた略V字形状の空間には、切換え制限腕19のピン19bが挿入されており、糸通し切換えつまみ64の回転方向に応じて、腕62c又は腕62dがピン19bと係合する。
球状突起62eは、ボス部62aから下方に延在している部分から、後方に向けて突出して形成されている。球状突起62eが連動腕受け61の凹部61a,61bに嵌まり込むことにより、切換え連動腕62の回転位置を仮保持することができる。

0034

糸通し切換えつまみ(切換え操作部)64は、切換え連動腕62のボス部62aに嵌合して、ねじ65を用いて切換え連動腕62に対して固定されている。よって、糸通し切換えつまみ64を左右に揺動(所定範囲内で回転)操作することにより切換え連動腕62も糸通し切換えつまみ64と一体的に揺動(所定範囲内で回転)可能となる。
ミシン完成状態では、切換え連動腕62までが正面カバー81(図9参照)内の内部構造となり、糸通し切換えつまみ64は、使用者が操作するための外部部品となる。

0035

ルーパ糸通路Cの左端には、ルーパ天秤案内23が配置されている。ルーパ天秤案内23には、ルーパ管支持板7の左側面穴7d、7fに対応する位置に2個の丸穴23a、23bが形成されている。
ルーパ天秤案内23は、ねじ57により不図示のミシン本体又はユニット台55に固定されている。

0036

スライド板支え14の丸穴14bに嵌合した主軸固定外軸(第1の軸)24は、内径部が空洞であり、その空洞部に固定内軸ばね(軸ばね)25と、主軸固定内軸(第2の軸)26とが挿入されている。よって、主軸固定内軸26は、主軸固定外軸24の軸線方向に沿って相対的に移動可能になっている。主軸固定内軸26は、後述の固定内軸ピン27を介して主軸固定作動腕20の揺動により前後動する。また、固定内軸ばね25は、主軸固定外軸24と主軸固定内軸26とを互いに離れる向きに付勢する。これにより、固定内軸ばね25は、主軸固定外軸24の中間位置維持の付勢部材として機能する。

0037

また、主軸固定外軸24の側面長穴(係合部)24aを通して固定内軸ピン(軸ピン)27が主軸固定内軸26の手前側先端に、側方へ突出するようにして固定されている。固定内軸ピン27は、主軸固定作動腕20の揺動を主軸固定内軸26に伝達する機能を有している。固定内軸ピン27は、主軸固定外軸24の側面長穴24aが形成されている範囲内で前後方向に移動可能であり、それに伴い主軸固定内軸26も主軸固定外軸24内を移動する。側面長穴24aは、固定内軸ピン27と係合して主軸固定外軸24を主軸固定板29側へ移動させる力を受ける係合部としての機能も有している。

0038

主軸固定外軸24の軸中心線上には、主軸28に固定された主軸固定板29が配置されている。主軸固定板29の外周には、主軸固定外軸24の一端24dと嵌合可能な切欠き29aが所定の位相(糸通し位相に相当)に配置されている。主軸固定外軸24が最後位置(係合位置)になると、主軸固定外軸24の一端24dが切欠き29aと係合して主軸28を糸通し位相に固定する。

0039

また、主軸固定外軸24は、スライド板6の長穴部6f及び幅広穴部6eとそれぞれ係合する小径部24b及び大径部24cを備えている。主軸固定外軸24は、小径部24b及び大径部24cと長穴部6f及び幅広穴部6eとの係合によって、スライド板6の位置を糸通し位置及び縫い実施位置のそれぞれに維持する。

0040

上述した構成により、主軸固定外軸24は、その一端24dが主軸固定板29の切欠き29aと嵌合して、主軸28を所定位相に固定する。また、主軸固定外軸24は、その他端がスライド板6の異形長穴6hと嵌合して、スライド板6を糸通し位置と縫い実施位置に個々に維持する。さらに、主軸固定外軸24は、内径穴部に固定内軸ばね25と、主軸固定内軸26と、固定内軸ピン27とを収めて、主軸固定外軸24のユニットを構成する。

0041

上述した構成を有する本実施形態のロックミシンでは、上ルーパ1及び下ルーパ2は、それぞれ上ルーパ糸58及び下ルーパ糸59を保持して針に保持された針糸(不図示)と共に互いに交差しながら縫目を形成していく。
ルーパ糸通路Cは、主軸固定機構D及び空気流路切換え機構Bをそれぞれ連結している。主軸固定外軸24がミシン本体又はユニット台55を貫通して主軸28に固定した主軸固定板29の切欠き29aと嵌合したとき、ルーパ糸通路Cは、ルーパ選択つまみ45により設定された上ルーパ1又は下ルーパ2にチューブ36を介して送られる圧縮空気により各ルーパ糸を送り込む。空気流路切換え機構Bの末端にある上ルーパ糸排出管54a,下ルーパ糸排出管54bは、ルーパ糸通路C側の入口である上ルーパ導通管12の上端拡張部12b及び下ルーパ導通管13の上端拡張部13bと結合して圧縮空気を流通させている。
主軸固定外軸24と主軸固定板29の切欠き29aとが出会う位相は、ルーパ部Aにおいて上ルーパ受口1aと下ルーパ受口2aとが水平線上に一致して、スライド管4の延長線上に達するタイミングとなるように設定されている。

0042

糸通し状態と縫い実施状態との設定は、主軸固定外軸24を主軸固定板29側に押し込んで切欠き29aと嵌合させるか、手前側に引き出して切欠き29aとの嵌合を解除させるかによるものであり、糸通し切換えつまみ64の揺動操作(所定範囲内における回転操作)と不図示のはずみ車(主軸と同期して回転)の操作により設定できる。

0043

糸通し状態に設定する場合は、糸通し切換えつまみ64を反時計回りに操作した後、はずみ車を手回しすることにより、設定が可能である。糸通し切換えつまみ64を反時計回りに操作することで、切換え制限腕19及び主軸固定作動腕20は、ミシン右側面から見て時計回りに回動し、主軸固定外軸24を奥側(後方)へ付勢することになる。
はずみ車を回して主軸固定板29の切欠き29aが主軸固定外軸24の位置に一致したとき、主軸固定作動ばね21の付勢により主軸固定外軸24が切欠き29aに突入することで嵌合が成立する。

0044

縫い実施状態に設定する場合は、糸通し切換えつまみ64を時計回りに操作する。これにより、切換え制限腕19及び主軸固定作動腕20は、ミシン右側面から見て反時計回りに回動して主軸固定外軸24を手前側へ付勢することになる。このとき、切換え連動腕62によりスライド板6も右方向に引き戻されるので、スライド板6の異形長穴6hは、嵌合していた主軸固定外軸24の小径部24bを横に滑って幅広穴部6eに達し、主軸固定外軸24の外径と一致して、主軸固定外軸24が手前側に押し出される。その結果、主軸固定板29の切欠き29aと主軸固定外軸24との嵌合は解除され、縫い実施状態に切換わる。

0045

安全機構Eは、縫製状態でかつ、後述するルーパカバー83が閉鎖状態の場合にのみモータが駆動可能となるようにし、糸通し状態及びルーパカバー83の開放時は全て、モータの駆動を行わせないようにして、適切な状態においてのみモータが駆動されるようにする機構である。
図7は、本実施形態の安全機構Eの要部を示す分解斜視図である。
図8は、図7中の矢印G方向からカバー検知台72を見た斜視図である。
図9は、ルーパカバー83のヒンジ付近を拡大して示した斜視図である。

0046

カバー検知台72は、その中央近傍固定軸72aと、コの字状に折り曲げられた腕72b,72cと、各腕に設けられた通し穴72dと、ばね掛け用穴72eとを有し、ねじ72fによりユニット台55に固定されている。

0047

検知レバー73は、中央部に貫通穴73aを有し、カバー検知台72の固定軸72aに回転可能に嵌合して、E形止め輪74により保持されている。すなわち、検知レバー73は、主軸固定作動軸16の揺動中心が延在する方向(左右方向)とは異なる方向(前後方向)に延在する揺動中心を中心として揺動可能に設けられている。検知レバー73の貫通穴73aを形成するボス73bに、検知レバーばね75が嵌合しており、この検知レバーばね75が検知レバー73を前方から見て時計回りに付勢している。すなわち、検知レバーばね75は、検知レバー73を作動不許可位置(後述)へ向けて付勢する。
また、検知レバー73は、貫通穴73aに対し直交方向に伸びる腕73cと、腕73cの中間部から貫通穴73aに対し平行方向に伸びる腕73dと、腕73cとは別方向で貫通穴73aに対し直交方向に伸びる腕73eと、腕73cの中間部で腕73cの右側面に設けた凸部73fとを有している。
検知レバー73は、後述のカバー検知軸76に押圧されて回転して腕73eがマイクロスイッチ32をモータの駆動を許可する状態となるように押圧する作動許可位置に移動する。また、検知レバー73は、カバー検知軸76の押圧が解除されると検知レバーばね75の付勢力により前方から見て時計回りに回転して、腕73eがマイクロスイッチ32をモータの駆動を許可しない作動不許可位置まで退避する。

0048

カバー検知軸76は、カバー検知台72の通し穴72dに摺動自在に嵌合している。また、カバー検知軸76の通し穴72d間の部分には、カバー検知軸ばね77が嵌装されており、カバー検知軸ばね77の右端部にE形止め輪78が嵌合されている。これにより、カバー検知軸76は、常に右方向に付勢されている。すなわち、カバー検知軸ばね77は、カバー検知軸76を検知レバー73から離れる向きに付勢する。
カバー検知軸76の球状の左端76aは、検知レバー73の腕73dに向いており、カバー検知軸76がカバー検知軸ばね77に抗して左へ移動することにより検知レバー73の腕73dを左方向に押圧する。
このように、カバー検知軸76は、主軸固定作動軸16の揺動中心が延在する方向(左右方向)に沿う方向に延在して設けられており、検知レバー73に当接して検知レバー73を作動不許可位置から前記作動許可位置へと移動させることができる位置まで移動可能に設けられている。

0049

マイクロスイッチ32は、作動突起32aを有しており、絶縁台79にねじ32bにより固定されている。作動突起32aには、検知レバー73の腕73eが当接したり退避したりして、マイクロスイッチ32の作動を行う。本実施形態のマイクロスイッチ32は、作動突起32aが押圧されて引っ込んだ状態(ON)では、モータの作動が可能な状態となる。一方、マイクロスイッチ32は、作動突起32aが押圧されずに突出した状態(OFF)では、モータの作動が不可能な状態となる。

0050

絶縁台79は、絶縁体によって形成されており、ねじ79aによりカバー検知台72に固定されている。なお、マイクロスイッチ32及びその端子部が必要充分に絶縁状態の確保された状態となっているならば、この絶縁台79を省略してもよい。

0051

先に示した図1は、ルーパカバー83を開いて、糸通し切換えつまみ64を縫製状態側(時計回り(y1))に回した状態を示している。
糸通し切換えつまみ64を前から見て時計回り(Y1)に回すことにより、切換え制限腕19のピン19bを介して主軸固定作動軸16は右から見て反時計回りに回動する。それに伴い主軸固定作動軸16の末端に固定された判別リング71も同様に右から見て反時計回りに回動し、その切欠き71aは真下方向に向くことになる。
この状態では、検知レバー73は、検知レバーばね75の付勢力によって、その凸部73fがカバー検知台72の左側の腕72bに当接し留まっている。
カバー検知軸76は、その左端76aを検知レバー73の腕73dに向けているが、ルーパカバー83が開いているので右端76bを押圧されることなく右寄りに留まっている。
検知レバー73が時計回りに付勢され留まっているため、検知レバー73の腕73eはマイクロスイッチ32の作動突起32aを押圧することなく、マイクロスイッチ32はOFFとなっており、モータの駆動が不可能な状態にある。

0052

正面カバー81は、ロックミシンの正面側に配置されており、その下部でルーパ糸通路Cと、主軸固定機構Dと、安全機構Eとを覆っている。正面カバー81の下端部には、ルーパカバーヒンジ部82が配置されている。ルーパカバーヒンジ部82は、ヒンジ82aと、ヒンジ軸82bと、ヒンジばね82cと、E形止め輪82dと、ヒンジ切欠き82eと、ヒンジ82fとを備えている。

0053

ルーパカバー83は、ルーパ部Aの一部を覆うように設けられており、ヒンジ軸82bに回動及び摺動自在に保持されることにより、正面カバー81に対して開閉自在となっている。
ヒンジばね(ルーパカバーばね)82cは、ヒンジ軸82bに固定されたE形止め輪82dとヒンジ82aとの間にチャージされた状態でヒンジ軸82bに嵌装されている。ヒンジ軸82bは、ヒンジ82aとヒンジ82fとを摺動可能な状態で貫通しており、その両端がルーパカバー83に対して固定されている。したがって、ヒンジばね82cは、ヒンジ軸82bを介してルーパカバー83を常に左向きに付勢している。また、ヒンジばね82cは、ルーパカバー83をルーパカバー83の閉状態においてカバー検知軸ばね77の付勢力及び検知レバーばね75の付勢力に抗してカバー検知軸76を移動させて検知レバー73を作動不許可位置から作動許可位置へと移動させる付勢力をルーパカバー83に与える。なお、ヒンジばね82cは、ヒンジ軸82bの部分に嵌装されている携帯に限らず、ルーパカバー83に上述の付勢力を与えることが可能なルーパカバーばね都市的の得するものであれば、板ばね等、他の形態であってもよい。

0054

ルーパカバー83には、リブ83bが設けられており、このリブ83bは、ルーパカバー83が開いた状態(図9の状態)では、ヒンジ82fに当接して、ルーパカバー83がそれ以上左側へ移動しないように位置を規制している。また、ルーパカバー83が閉じた状態では、リブ83bが移動してヒンジ切欠き82eとの位置(位相)が一致して、リブ83bによる位置規制は解除される。
さらに、ルーパカバー83には、右側面突起(押圧部)83aが設けられており、ルーパカバー83が閉じた状態では、右側面突起83aは、正面カバー81の窓81aに進入できるように構成されている。

0055

図9に示したルーパカバー83を開いた状態から、ルーパカバー83を閉じていくと、ルーパカバー83を右から見て時計回り(K1)に回して行くこととなる。そして、正面カバー81又はベルトカバー84にルーパカバー83が当接させられると、ヒンジばね82cにより常に左向きに付勢されていたルーパカバー83は、その時点でリブ83bがヒンジ切欠き82eと位相が一致して左へ滑り込むため、ルーパカバー83の全体が左へスライドする。
このとき、図9中に矢印で示したようにルーパカバー83の右側面突起83aは、正面カバー81の窓81aに進入(K2)して係合し、ルーパカバー83の開放を阻止する。

0056

正面カバー81の窓81aから進入したルーパカバー83の右側面突起83aの先端は、正面カバー81の内部でカバー検知軸76の右端76bを押圧する(図10A参照)。
カバー検知軸76は、その右端76bをルーパカバー83の右側面突起83aによって押圧されると、カバー検知軸ばね77に抗して左へスライドして、検知レバー73の腕73dを押圧することになる。
検知レバー73は、カバー検知軸76により腕73dを押圧されると、カバー検知台72の固定軸72aを中心として前から見て反時計回りに回動することになる。ここで、検知レバー73の状態は、判別リング71の待機位置に応じて回動可能状態と回動不可状態とに分類される。

0057

図1に示した状態では、ルーパ糸通路Cが縫製状態であり判別リング71の切欠き71aが真下方向に向いている。この状態で、ルーパカバー83が閉じられてカバー検知軸76により腕73dを押圧されると、検知レバー73の腕73cは、その移動を妨げられることなく検知レバー73の回動が可能である。検知レバー73が回動すると、検知レバー73の他方の腕73eがマイクロスイッチ32の作動突起32aを押圧してONとなり、モータの駆動を可能にする。なお、上述した図1の状態は、ルーパカバー83が開いている状態であり、カバー検知軸76は押圧されていないのでマイクロスイッチはOFF状態となっている。

0058

次に、本実施形態のロックミシンにおける安全機構Eの動作について詳細に説明する。
図10Aは、縫い実施可能状態であってルーパカバー83が閉じられている状態におけるルーパ糸通路C及び安全機構Eを示す図である。
図10Bは、縫い実施可能状態であってルーパカバー83が閉じられている状態における主軸固定作動腕20と主軸固定外軸24と主軸固定内軸26との関係を示す図である。
図10Cは、縫い実施可能状態であってルーパカバー83が閉じられている状態における切換え制限腕19の状態を示す図である。

0059

縫い実施可能状態では、糸通し切換えつまみ64が時計回りに回動した状態であり、切換え連動腕62の腕62cが切換え制限腕19のピン19bを押し下げることにより、切換え制限腕19及び主軸固定作動腕20は、ミシン右側面から見て反時計回りに回動することになる。
他方で、切換え連動腕62の腕62bは、スライド板6のピン6gを右方向へ押すこととなり、スライド板6は、右方向へ移動させられる。
この結果、スライド板6の幅広穴部6eは、主軸固定外軸24と一致する位置に移動し、主軸固定作動腕20の回動により固定内軸ピン27を介して手前向きに付勢された主軸固定外軸24は、ミシン手前側に押し出される。よって主軸固定外軸24は、主軸固定板29の切欠き29aとの嵌合を解除されて主軸28は、回転可能となる。

0060

糸通し切換えつまみ64を固定している切換え連動腕62は、一端の球状突起62eと連動腕受け61の凹部61aが一致することにより、縫い実施可能状態の位置に糸通し切換えつまみ64を安定的に維持している。

0061

また、縫い実施可能状態では、スライド板6は、最右端に位置しており、支持板軸ばね10により左方向へ付勢されているが、主軸固定外軸24の大径部とスライド板6の幅広穴部6eが嵌合しているので、スライド板6の左方向への移動が規制されている。また、これに伴い、スライド管4も最右位置に保持される。すなわち、各スライド管4は、右(p1)方向へ移動して上ルーパ受口1a、下ルーパ受口2aとの嵌合位置から離れ、縫い実施状態に保持されている。

0062

この図10Aから図10Cの状態では、糸通し切換えつまみ64をY1方向に回したことにより、主軸固定外軸24は、主軸固定板29から退避し、判別リング71も回動(W1)して切欠き71aは、真下方向を向いている。よって、主軸28は、回動可能状態にあり、検知レバー73の腕73c、すなわち、検知レバー73も回動可能状態にある。
また、ルーパカバー83が閉じているので、ルーパカバー83の右側面突起83aは、正面カバー81内に進入(Q1)し、カバー検知軸76の右端76bを押圧している。
カバー検知軸76は、右側面突起83aにより押圧されることにより、左へスライドして左端76aが検知レバー73の腕73dを押圧する。これにより、検知レバー73は、カバー検知台72の固定軸72aを中心として前から見て反時計回り(R1)に回動し、腕73eがマイクロスイッチ32の作動突起32aを押圧する。よって、マイクロスイッチ32は、ONに切換わり、モータの駆動が可能となる。

0063

図11Aは、糸通し切換えつまみ64を反時計回りに回動している途中の状態であってルーパカバー83が開けられている状態におけるルーパ糸通路C及び安全機構Eを示す図である。
図11Bは、糸通し切換えつまみ64を反時計回りに回動している途中の状態であってルーパカバー83が開けられている状態における主軸固定作動腕20と主軸固定外軸24と主軸固定内軸26との関係を示す図である。
図11は、糸通し切換えつまみ64を反時計回りに回動している途中の状態であってルーパカバー83が開けられている状態における切換え制限腕19の状態を示す図である。

0064

糸通し切換えつまみ64を反時計回りに回動することにより、切換え制限腕19のピン19bが切換え連動腕62の腕62dにより押し上げられて、切換え制限腕19及び主軸固定作動腕20は、ミシン右側面から見て時計回りに回動する。このとき、主軸固定板29の切欠き29aが主軸固定外軸24と嵌合する位相に達してないので、主軸固定外軸24は主軸固定板29の外周に当たって停止している。ただし、主軸固定作動ばね21の働きにより主軸固定作動腕20及び固定内軸ピン27を介して主軸固定外軸24は、主軸固定板29の軸心方向に常時付勢されている。

0065

スライド板6は、支持板軸ばね10により左方向へ付勢されているが、幅広穴部6eが主軸固定外軸24の大径部と嵌合しているので、依然として左方向に移動することができない。よって、スライド板6及びスライド管4は、縫い実施可能状態と同様に最右位置に維持される。

0066

この図11Aから図11Cの状態では、糸通し切換えつまみ64の回動(Y2)が中断しているため、図11Cに示すように、切換え制限腕19のピン19bを介した判別リング71の回動(W2)も終了点まで達せずに中断している。ただし、判別リング71の切欠き71aが回動したことにより切欠き71aの位置が真下を向いておらず、検知レバー73の腕73cは、その回動を妨げられる。

0067

また、ルーパカバー83が開いた時点で、ルーパカバー83の右側面突起83aが右向き(Q2)に退避したため、カバー検知軸76もカバー検知軸ばね77に付勢されて右へスライドする。カバー検知軸76が右へスライドすると、検知レバー73は、検知レバーばね75に付勢されて前から見て時計回り(R2)に回動する。そして、腕73eは、マイクロスイッチ32の作動突起32aを押圧する位置から退避して、マイクロスイッチ32は、OFFに切換わり、モータの駆動は不可となる。

0068

仮に、この状態でルーパカバー83を閉じた場合、ルーパカバー83の右側面突起83aが再び正面カバー81内に進入してカバー検知軸76を左向きに押圧することになるが、上記のように検知レバー73の腕73cの回動が判別リング71により妨げられているので、マイクロスイッチ32をONに切換えることはできない。
この状態で主軸28をモータで高速回転させることは、主軸固定外軸24の先端が主軸固定板29に当接しており、避けなければならないことであり、上述のように、本実施形態の安全機構Eは、この状態におけるモータの回転を防止している。

0069

図12Aは、糸通し状態への切換え完了状態であってルーパカバー83が開けられている状態におけるルーパ糸通路C及び安全機構Eを示す図である。
図12Bは、糸通し状態への切換え完了状態であってルーパカバー83が開けられている状態における主軸固定作動腕20と主軸固定外軸24と主軸固定内軸26との関係を示す図である。
図12Cは、糸通し状態への切換え完了状態であってルーパカバー83が開けられている状態における切換え制限腕19の状態を示す図である。

0070

図11Aから図11Cに示した糸通し切換えつまみ64を反時計回りに回動している状態からはずみ車(図示せず)を手前側に手動で回転させると、主軸28の回転に伴い主軸固定板29が回転して、主軸固定板29の切欠き29aが、主軸固定外軸24が待機する位相に達する。その瞬間に、主軸固定板29の軸心方向に付勢されていた主軸固定外軸24は、切欠き29aに突入して、主軸固定外軸24と切欠き29aとが嵌合する。主軸固定外軸24は、引き続き主軸固定作動ばね21の働きにより主軸固定板29の軸心方向に付勢されているので、両者の嵌合は継続される。

0071

主軸固定外軸24が後方に進んだことにより、主軸固定外軸24の小径部24bとスライド板6の長穴部6fが一致するので、スライド板6は、支持板軸ばね10の付勢により左方向に移動する。これに伴い、2本のスライド管4も左方向(P3)に移動してスライド管4の左端は、ルーパ天秤案内23の丸穴23a,23bを貫通し、ルーパ天秤3の上ルーパ糸掛け3a,下ルーパ糸掛け3bを貫通し、上ルーパ受口1a,下ルーパ受口2aにそれぞれ達して嵌合する。

0072

糸通し切換えつまみ64を固定している切換え連動腕62は、一端の球状突起62eと連動腕受け61の凹部61bが一致することにより、糸通し状態の位置に糸通し切換えつまみ64を安定的に維持している。

0073

この図12Aから図12Cの状態では、上述したように主軸固定外軸24が最奥位置に移動するのに伴い、図11Aから図11Cの状態において中断していた糸通し切換えつまみ64の回動(Y3)が完結する。これにより、切換え制限腕19のピン19bを介した判別リング71の回動(W3)も完結し、切欠き71aは、真下方向から充分に斜め方向に変位する。よって、検知レバー73の腕73cは、引き続き回動を妨げられ、マイクロスイッチ32は、OFF状態を継続し、ONに切換わることはない。
また、この図12Aから図12Cの状態におけるルーパカバー83の開閉による安全機構Eの挙動は、上述した図11Aから図11Cの状態の場合と同様であり、マイクロスイッチ32がONに切換わることはない。

0074

以上説明したように、本実施形態によれば、判別リング71を追加し、一般的なルーパカバー開閉検知構造一部変更する(具体的には、検知レバー73に腕73cを設けて、判別リング71と相対させる)ことで、簡潔な構造で、糸通し状態と縫製状態との切換え検知と、ルーパカバーの開閉検知とを、単一のマイクロスイッチ32により行うことができるロックミシンを実現した。
よって、マイクロスイッチの数を増加させる必要がなく、安全機構のための部品増加もわずかで済むため、高い安全性を確保しながらも、構造が簡単になり、小型化が容易であり、かつ、低コストでロックミシンを提供できる。また、構造が簡単であることから、安全機構の信頼性も向上する。

0075

なお、本発明は、以上説明した実施形態によって限定されることはない。

0076

Aルーパ部
B空気流路切換え機構
Cルーパ糸通路
D主軸固定機構
E安全機構
1 上ルーパ
1a 上ルーパ受口
1b管状部材
1c 上ルーパ剣先
2 下ルーパ
2a 下ルーパ受口
2b 管状部材
2c 下ルーパ剣先
3 ルーパ天秤
3a 上ルーパ糸掛け
3b 下ルーパ糸掛け
4スライド管
4aフランジ部
4b スライド管の一端
4c スライド管の他端
5 スライド管ばね
6スライド板(スライド部材)
6a U溝
6b,6c丸穴
6d長穴
6e幅広穴部
6f 長穴部
6gピン
6h異形長穴
7 ルーパ管支持板
7a,7b通し穴
7c,7e 右側面穴
7d,7f 左側面穴
8 支持板軸
9,15,17,66,74,78,82dE形止め輪
10 支持板軸ばね
12 上ルーパ導通管
12a 直線部
12b上端拡張部
13 下ルーパ導通管
13a 直線部
13b 上端拡張部
14 スライド板支え
14a E溝付きピン
14b 丸穴
14c,14d 通し穴
14e円弧形長穴
14f小穴
16 主軸固定作動軸
19切換え制限腕(切換え制限部)
19a ピン
19b ピン
20 主軸固定作動腕(主軸固定作動腕部)
20a ピン
20b軸ピン係合部
21 軸固定作動ばね
23 ルーパ天秤案内
23a,23b 丸穴
24 主軸固定外軸(第1の軸)
24a 側面長穴(係合部)
24b小径部
24c 大径部
24d 主軸固定外軸の一端
25 固定内軸ばね(軸ばね)
26 主軸固定内軸(第2の軸)
27 固定内軸ピン(軸ピン)
28 主軸
29主軸固定板
29a切欠き
32マイクロスイッチ
32a作動突起
36チューブ
44分岐体
45 ルーパ選択つまみ
48a 上ルーパ糸挿入穴
48b 下ルーパ糸挿入穴
50分岐台板
51 ねじ
54a 上ルーパ糸排出管
54b 下ルーパ糸排出管
55ユニット台
55a切換え軸
58 上ルーパ糸
59 下ルーパ糸
61連動腕受け
61a,61b 凹部
61c ねじ
62 切換え連動腕(切換え連動部)
62aボス部
62b 腕(スライド部材係合部)
62c 腕(切換え係合部)
62d 腕(切換え係合部)
62e球状突起
63座金
64糸通し切換えつまみ(切換え操作部)
71判別リング
71a 切欠き
72カバー検知台
72a固定軸
72b 腕
72c 腕
72d 通し穴
72eばね掛け用穴
73検知レバー
73a貫通穴
73b ボス
73c 腕
73d 腕
73e 腕
73f 凸部
75 検知レバーばね
76 カバー検知軸
76a 左端
76b 右端
77 カバー検知軸ばね
79絶縁台
81正面カバー
81a 窓
82 ルーパカバーヒンジ部
82aヒンジ
82bヒンジ軸
82cヒンジばね
82e ヒンジ切欠き
82f ヒンジ
83 ルーパカバー
83a 右側面突起(押圧部)
83bリブ
84 ベルトカバー

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