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課題
解決手段
概要
背景
概要
ベッド側部に対してサイドフェンスなどのアタッチメントを容易に着脱可能とするとともに、取り付けられたアタッチメントを確実に固定できる医療台を提供する。ベッドと、ベッドの側部に固定されたベースと、ベースに対して着脱自在であるアタッチメントとを備え、アタッチメントは、ベースに対して着脱自在に保持固定するロック機構部を有し、アタッチメント部をベッドのベースに取り付け、ロック機構部をロックさせるだけの容易な操作により、アタッチメントがベースに対して固定され、ロック機構部のロック状態を解除する操作を行わない限り、アタッチメントがベッドから外れることがない。
目的
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、ベッド側部に対してサイドフェンスなどのアタッチメントを容易に着脱可能とするとともに、取り付けられたアタッチメントを確実に固定できる医療台を提供する
効果
実績
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この技術が所属する分野
請求項1
ベッドと、ベッドの周縁部の一部に固定されたベースと、前記ベースに対して着脱自在であるアタッチメントとを備える医療台であって、前記アタッチメントは、前記ベースに対して着脱自在に保持固定するロック機構部を有し、前記ロック機構部は、前記ベース上に載置される保持部と、前記保持部に対してロック軸を中心として回動自在に取り付けられ、所定の固定位置に回動されることにより前記保持部が前記ベースに保持された状態をロックするアンダーロックプレートと、前記アンダーロックプレートを前記固定位置にロックするロック位置とこのロックを解除して前記アンダーロックプレートの回動を許容する所定の解除位置との間を変位自在に前記保持部に取り付けられたレバープレートと、を有することを特徴とする医療台。
請求項2
前記レバープレートを前記解除位置から前記ロック位置に向かう方向に付勢する付勢部材と、前記付勢部材によって付勢された前記レバープレートの変位を前記ロック位置で制止する変位規制部とがさらに備えられ、前記変位規制部によって前記ロック位置で制止された前記レバープレートの先端部に前記アンダーロックプレートの内面が当接することによって前記固定位置から離間する方向の前記アンダーロックプレートの回動が制止されて前記固定位置に保持されることを特徴とする請求項1に記載の医療台。
請求項3
前記レバープレートは、前記ロック軸に平行なレバー軸を中心として回動自在に前記保持部に取り付けられており、前記レバープレートの前記変位は、前記レバー軸を中心とする回動であることを特徴とする請求項1又は2に記載の医療台。
請求項4
前記ロック軸を中心とする前記アンダーロックプレートの内面での接円であって前記アンダーロックプレートの回動による前記内面の軌跡をロック軌跡円とし、前記レバープレートの先端部が前記レバー軸を中心として回動することにより形成される軌跡をストッパ軌跡円とすると、前記ロック軌跡円と前記ストッパ軌跡円とは、これらが交わる交点を有するとともに、前記固定位置における前記接円の前記内面に対する接点と前記ロック位置における前記レバープレートの前記先端部との間に前記交点が位置するように、前記ロック軸と前記レバー軸とがずれて設けられており、前記ロック位置で前記レバープレートが前記付勢部材の付勢力に抗して回動されて前記先端部が前記交点を越えて前記ロック軌跡円の内部に入る位置に移動することにより、前記アンダーロックプレートの回動が自在となることを特徴とする請求項3に記載の医療台。
請求項5
前記変位規制部は、前記保持部の端部から突出する突出壁により形成されていることを特徴とする請求項3または4に記載の医療台。
請求項6
前記保持部は、前記ベース上に載置されたときに前記ベースを挿入する溝が形成された位置決め部材を有することを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の医療台。
請求項7
前記保持部は、前記ベース上に載置されたときに前記ベースの両面に対向して配置される挟持用サイドプレート部を有するとともに、前記狭持用サイドプレート部に突没自在に取り付けられて前記ベースの前記両面を押圧可能な押圧部材を有し、前記アンダーロックプレートは、前記固定位置に回動されることにより前記狭持用サイドプレート部の外側に嵌合して前記押圧部材を前記狭持用サイドプレート部から内方に突出させて前記ベースに押圧させる押圧用サイドプレート部を有することを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の医療台。
請求項8
前記保持部に、前記押圧部材を離間させるように付勢するバネ部材が備えられていることを特徴とする請求項7に記載の医療台。
請求項9
技術分野
背景技術
0002
従来、産科・婦人科において、分娩、診察、治療等の際に患者や妊産婦など対象者の体を支える医療台が用いられている。医療台は、対象者の胴体を支持する背板(背もたれ)、腰を支持する胴受(座面・腰板)、脚を支持する支脚器(踵受、股受)等を備え、これらの角度や位置を必要に応じて変更できる構成により、対象者の姿勢を安定して保つことを可能にしている。
先行技術
0004
特開2011−161075号公報
発明が解決しようとする課題
0006
しかしながら、特許文献1においては、サイドフェンスが背もたれの両側に着脱自在であると記載されているが、着脱構造については開示されていない。この種の着脱構造の場合、容易に着脱できるとともに、取り付けたときには、これを確実に固定できる構造であることが求められる。
0007
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、ベッド側部に対してサイドフェンスなどのアタッチメントを容易に着脱可能とするとともに、取り付けられたアタッチメントを確実に固定できる医療台を提供することを目的とする。
課題を解決するための手段
0008
本発明は、ベッドと、ベッドの周縁部の一部に固定されたベースと、前記ベースに対して着脱自在であるアタッチメントとを備える医療台であって、前記アタッチメントは、前記ベースに対して着脱自在に保持固定するロック機構部を有し、前記ロック機構部は、前記ベース上に載置される保持部と、前記保持部に対してロック軸を中心として回動自在に取り付けられ、所定の固定位置に回動されることにより前記保持部が前記ベースに保持された状態をロックするアンダーロックプレートと、前記アンダーロックプレートを前記固定位置にロックするロック位置とこのロックを解除して前記アンダーロックプレートの回動を許容する所定の解除位置との間を変位自在に前記保持部に取り付けられたレバープレートと、を有する。
0009
この医療台によれば、保持部をベッドのベースに載置し、アンダーロックプレートを固定位置まで回動させ、レバープレートをロック位置に変位させることにより、アンダーロックプレートの回動がロックされ、アタッチメントがベッドのベースに確実に固定される。この状態においてはレバープレートを解除位置に戻すように変位させない限り、アタッチメントがベースから外れることがない。そして、レバープレートを解除位置に変位させるだけでアンダーロックプレートのロック状態を解除でき、アタッチメントをベッドから容易に取り外すことができる。
0010
この医療台において、前記レバープレートを前記解除位置から前記ロック位置に向かう方向に付勢する付勢部材と、前記付勢部材によって付勢された前記レバープレートの変位を前記ロック位置で制止する変位規制部とがさらに備えられ、前記変位規制部によって前記ロック位置で制止された前記レバープレートの先端部に前記アンダーロックプレートの内面が当接することによって前記固定位置から離間する方向の前記アンダーロックプレートの回動が制止されて前記固定位置に保持されるように、ロック機構部を構成することができる。
0011
また、この医療台において、前記レバープレートは、前記ロック軸に平行なレバー軸を中心として回動自在に前記保持部に取り付けられており、前記レバープレートの前記変位は、前記レバー軸を中心とする回動である構成としてもよい。
0012
また、この医療台において、前記ロック軸を中心とする前記アンダーロックプレートの内面での接円であって前記アンダーロックプレートの回動による前記内面の軌跡をロック軌跡円とし、前記レバープレートの先端部が前記レバー軸を中心として回動することにより形成される軌跡をストッパ軌跡円とすると、前記ロック軌跡円と前記ストッパ軌跡円とは、これらが交わる交点を有するとともに、前記固定位置における前記接円の前記内面に対する接点と前記ロック位置における前記レバープレートの前記先端部との間に前記交点が位置するように、前記ロック軸と前記レバー軸とがずれて設けられており、前記ロック位置で前記レバープレートが前記付勢部材の付勢力に抗して回動されて前記レバープレートの前記先端部が前記交点を越えて前記ロック軌跡円の内部に入る位置に移動することにより、前記アンダーロックプレートの回動が自在となるように構成することができる。
0013
この医療台において、前記変位規制部は、前記保持部の端部から突出する突出壁により形成されていることが望ましい。この場合、レバープレートの回動が突出壁によって制止されると同時に、アンダーロックプレートの回動は突出壁がレバープレートに当接することにより制止されるので、レバープレートとアンダーロックプレートとが互いの回動を制止する作用により、より確実にロック状態を維持することができる。また、変位規制部を保持部などに別部材として設けずにすむので、構造を簡素化できる。
0014
この医療台において、前記保持部は、前記ベース上に載置されたときに前記ベースを挿入する溝が形成された位置決め部材を有するとよい。ベースを位置決め部材の溝に挿入した状態で保持部をベースに載置することにより、アタッチメントをベースに位置決めして固定することができる。
0015
この医療台において、前記保持部は、前記ベース上に載置されたときに前記ベースの両面に対向して配置される挟持用サイドプレート部を有するとともに、前記狭持用サイドプレート部に突没自在に取り付けられて前記ベースの前記両面を押圧可能な押圧部材を有し、前記アンダーロックプレートは、前記固定位置に回動されることにより前記狭持用サイドプレート部の外側に嵌合して前記押圧部材を前記狭持用サイドプレート部から内方に突出させて前記ベースに押圧させる押圧用サイドプレート部を有することが望ましい。
0016
ロック機構部をこのように構成することにより、アンダーロックプレートを固定位置まで回動させることによって、保持部をベースに保持された状態にロックするとともに、アンダーロックプレートと保持部との嵌合によって押圧部材をベースに押圧させてベースを狭持することができ、より確実にアタッチメントをベースに固定することができる。
0017
この医療台において、前記保持部に、前記押圧部材を離間させるように付勢するバネ部材が備えられていることが望ましい。この場合、ロック機構部によるロック状態が解除された際には押圧部材がベースの両面から離間するので、アタッチメントの着脱が容易である。
0018
この医療台において、前記アタッチメントに、前記ベッドの側部に沿って延び、両端に前記ロック機構部が固定された支持バーと、この支持バー回りに回動自在に設けられた本体部と、この本体部を任意の回動位置で固定保持するクラッチ機構部と、が備えられることが望ましい。この場合、本体部の用途や使用状況に応じて角度を変更することができる。
発明の効果
0019
本発明の医療台によれば、ベッド側部に対してサイドフェンスなどのアタッチメントを容易に着脱可能であり、取り付けられたアタッチメントを確実に固定できる。
図面の簡単な説明
0020
本発明の実施形態に係る医療台において、アタッチメントがベッドに装着された状態を示す斜視図である。
図1に示す医療台において、アタッチメントがベッドから取り外された状態を示す斜視図である。
図1に示す医療台において、アタッチメントの本体部の角度を変更した状態を示す斜視図である。
図2に示すアタッチメントがベッドから取り外された状態の医療台において、ロック機構部の要部を示すベッド長手方向に沿う縦断面図である。
図1に示すアタッチメントがベッドに装着された状態の医療台において、ロック機構部の要部を示すベッド長手方向に沿う縦断面図である。
アタッチメントがベッドに装着された状態のロック機構部の要部を示す、図5のA−A線に沿う横断面図である。
ロック状態が解除されたロック機構部の要部を拡大して示す、図5のA−A線に沿う横断面図である。
ロック状態のロック機構部の要部を拡大して示す、図5のA−A線に沿う横断面図である。
図5のB−B線に沿う横断面図である。
回動ロック状態のロック機構部の要部を示す、図6のC−C線に沿う縦断面図である。
レバープレートが固定位置から解除位置まで回動し、回動ロック状態が解除された状態のロック機構部の要部を示す、図6のC−C線に沿う縦断面図である。
回動ロック状態が解除され、アンダーロックプレートが固定位置から回動された状態のロック機構部の要部を示す、図6のC−C線に沿う縦断面図である。
アンダーロックプレートによる押圧が解除され、ベースからアタッチメントを取り外すことが可能な状態のロック機構部の要部を示す、図6のC−C線に沿う縦断面図である。
ロック機構部による回動ロック状態が解除され、レバープレートが操作されていない状態のロック機構部の要部を示す、図6のC−C線に沿う縦断面図である。
実施例
0021
以下、本発明の実施形態に係る医療台10について、図面を参照して説明する。図1〜図3に示すように、医療台10は、ベッド12と、ベッド12の側部に固定されたベース21を有する支持部20と、支持部20のベース21に対して着脱自在であるアタッチメント30とを備える。アタッチメント30は、フェンス、テーブル等(本実施形態ではフェンス)の機能部40と、この機能部40をベース21に対して着脱自在に保持固定するロック機構部50とを有する。図2に示すように、支持部20のベース21は、ベッド12の長手方向(前後方向)に沿って延びるレール状に形成されており、ベッド12の側部から突出する支持棒部22により固定されている。
0022
この医療台10によれば、図4および図5に示すようにアタッチメント30をベッド12の支持部20に取り付け、ロック機構部50をロックさせるだけの容易な操作により、アタッチメント30が支持部20に対して固定される。そして、ロック機構部50のロック状態を解除する操作を行わない限り、アタッチメント30がベッド12から外れることがない。
0023
この医療台10において、アタッチメント30を構成する機能部40には、図1〜図3に示すように、ベッド12の側部に沿って延び、両端にロック機構部50が固定された支持バー42と、この支持バー42の回りに回動自在に設けられた本体部44と、この本体部44を任意の回動位置で固定保持するクラッチ機構部46とが備えられている。クラッチ機構部46は、支持バー42の長手方向に対向して互いに係合する歯面を有し、この歯面の係合を解除した状態で本体部44をベッド12の上面に対して任意の角度に回動させ、その状態で歯面同士を係合させることにより、本体部44を任意の角度で固定することができる。
0024
本実施形態では、本体部44はベッド12の側部に立設されるフェンスであるが、図3に示すようにベッド12の上面と同一面をなすように回動させた角度で保持することにより、補助台として使用することも可能である。また、本体部44が支持バー42の下方に向かうように、図1に示す状態から180°回動させて保持させることにより、アタッチメント30をベッド12から取り外さずにベッド12の側部を開放させることもできる(図示略)。なお、支持バー42の上にはマット42aが設けられる。
0025
また、本実施形態ではベッド12の両側部にそれぞれフェンスとしての機能部40を有するアタッチメント30が取り付けられる構成としたが、機能部40の形状、用途については種々の変形が可能である。例えば、機能部40とベッド12とが略同一平面を形成するように、機能部40をベッド12の側方に倒すことにより、点滴等の際に患者の腕を置く上肢台として機能部40を使用することもできる。また、ベッド12の左右に設置される支持部20に着脱可能に設けられる保持部60に、テーブルの脚部を取り付けるとともに、これら左右の脚部をベッド12を跨ぐようにして連結する天板を取り付けることにより、左右の脚部と天板とで構成されるテーブルをアタッチメントの機能部(本体部)として構成することもできる。
0026
ロック機構部50は、図4〜図5に示すように、ベース21を保持する保持部60と、ベース21を保持した状態に保持部60を固定するアンダーロックプレート70と、保持部60を固定した状態にアンダーロックプレート70をロックするために後述するように回動可能なレバープレート80と、レバープレート80を回動付勢する付勢部材84と、付勢されたレバープレート80の回動範囲を規制する回動規制部(本発明における変位規制部)90とを備える。ロック機構部50は、ベース21の両端部に対応して、アタッチメント30の両端にそれぞれ設けられている。
0027
より詳細には、ロック機構部50は、図6〜図14に示すように、ベース21上に載置される保持部60と:保持部60に対してロック軸72を中心として回動自在に取り付けられ、所定の固定位置(図10に示す位置)に回動されることにより図6,8に示すように保持部60がベース21に保持された状態をロックするアンダーロックプレート70と:ロック軸72に平行なレバー軸82を中心として、略鉛直状態でアンダーロックプレート70を前記固定位置にロックするロック位置(図10に示す位置)と、このロックを解除してアンダーロックプレート70の回動を許容する所定の解除位置(図11〜図13に示す位置)との間を回動自在に保持部60に取り付けられたストッパ部80aと;ストッパ部80aの回動操作を行うためのレバー部80bと;を有するレバープレート80と:レバープレート80を前記解除位置から前記ロック位置に向かう方向に回動付勢する付勢部材84と:付勢されたレバープレート80の回動を前記ロック位置で制止する回動規制部90と:を有する。
0028
保持部60は、図8又は図10に示すように、ベース21上に載置されるトッププレート部62a、このトッププレート部62aの両側に固定されてベース21の両面に対向して配置される狭持用サイドプレート部62b、および支持バー42の先端に固定された端部プレート62cを有するフレーム部材62と、狭持用サイドプレート部62bに突没自在に取り付けられてベース21の両面を押圧可能な押圧部材64とを有する。
0029
トッププレート62aおよび挟持用サイドプレート62bは、図10〜図14に示すように、その一端が端部プレート62cの表面に固定されている。そして、保持部60がベース21上に載置されたときに、ベース21の先端が端部プレート62cに当接することにより、アタッチメント30が、ベース21に対して前後方向に位置決めがなされるようになっている。
0030
また、トッププレート62aおよび挟持用サイドプレート62bの他端には、図4及び図9に示すように位置決め部材65が固定されている。この位置決め部材65は、図10〜図14に示すように板状に形成され、端部プレート62cと平行に設けられており、保持部60がベース21に載置されたときに、ベース21を挿入する溝65aが形成され、ベース21を溝65a内に挿入することにより、ベース21に対して幅方向(左右方向、ベース21の厚み方向)の位置決めがなされるようになっている。
0031
ロック軸72およびレバー軸82は、狭持用サイドプレート部62bを貫通する方向の軸線を有し、端部プレート62cの表面(トッププレート62aおよび挟持用サイドプレート62bとは反対側の表面)から突出して設けられているブラケット67に、支持されている。
0032
アンダーロックプレート70は、ロック軸72を中心として回動自在に狭持用サイドプレート部62bに取り付けられ、前記固定位置に回動されることにより狭持用サイドプレート部62bの外面に嵌合して押圧部材64を狭持用サイドプレート部62bから内方に突出させてベース21に押圧させる押圧用サイドプレート部70aと;この押圧用サイドプレート部70aが両側に固定され、前記固定位置に回動されて略水平状態となることによりフレーム部材62の下部62dを閉鎖するアンダープレート部70bと;を有する。なお、アンダーロックプレート70のアンダープレート部70bの先端には、アンダープレート部70bとレバープレート80の先端部80cとの間の隙間を隠すように立ち上げ壁70dが形成される。
0033
レバープレート80は、アンダーロックプレート70の両押圧用サイドプレート部70aの間に配置されている。そして、本実施形態の医療台10におけるロック機構部50では、レバープレート80の回動をロック位置で制止する回動規制部90は、端部プレート62cの表面のブラケット67において端部プレート62cから略垂直に突出する突出壁90により形成されている。
0035
このロック機構部50において、ロック軸72を中心とするアンダープレート部70bの内面70cでの接円であってアンダープレート部70bの回動による内面70cの軌跡が形成するロック軌跡円L1と、ストッパ部80aの先端部80cがレバー軸82を中心として回動することにより形成されるストッパ軌跡円L2とが交点P1,P2にて交わるとともに、前記固定位置におけるアンダープレート部70bの内面70cとロック軌跡円L1との接点P3と前記ロック位置におけるストッパ部80aの先端部80cとの間にロック軌跡円L1とストッパ軌跡円L2との交点P1が位置するように、ロック軸72とレバー軸82とが平行かつずれて設けられている。
0036
このロック機構部50において、アンダーロックプレート70が固定位置に回動され、レバープレート80が付勢部材84の付勢によりロック位置に回動されると、アンダーロックプレート70とレバープレート80とが互いに回動を制止する回動ロック状態(図10に示す状態)となる。すなわち、この回動ロック状態においては、ストッパ部80aは、付勢部材84により回動規制部(突出壁)90に押圧されることによって前記ロック位置に保持され、アンダープレート部70bは、フレーム部材62の下部62dから離間する方向(図10において時計回り)に回動しようとすると前記ロック位置にあるストッパ部80aの先端部80cに内面70cが当接するので前記固定位置に保持される。
0037
この回動ロック状態が解除される際は、図11に示すように、レバープレート80が付勢部材84の付勢力に抗して回動されてストッパ部80aの先端部80cが交点P1を越えてロック軌跡円L1の内部に入る位置に移動することにより、アンダープレート部70bの回動が自在となる(図11〜図13)。
0038
回動ロック状態の解除について、図7〜図14を参照して説明する。まず、図10に示す回動ロック状態では、アンダーロックプレート70が固定位置、レバープレート80がロック位置に保持されている。このとき、アンダーロックプレート70は、レバープレート80によって時計回りの回動が制止されているとともに、反時計回りの回動はフレーム部材62やベース21によって制止されている。そして、図8に示すようにアンダーロックプレート70の押圧用サイドプレート部70aが保持部60の狭持用サイドプレート部62bの外面に嵌合していることにより、押圧部材64が狭持用サイドプレート部62bから内方に突出し、ベース21の表面に押圧され、ベース21を把持している。
0039
この回動ロック状態から、図11に示すように、付勢部材84の付勢力に抗してレバー部80bを押すことにより、レバー軸82を中心として図中反時計回りにレバープレート80を回動させる。
0040
図11に示す解除位置、すなわちストッパ軌跡円L2に沿って移動する先端部80cが交点P1を越えてロック軌跡円L1の内側となる部分(交点P1と交点P2との間)に移動するまでレバープレート80が回動されると、先端部80cが内面70cから離間することにより回動ロック状態が解除され、アンダーロックプレート70が固定位置から図中時計回りに回動可能となる(図12)。そして、図12に示すように、レバープレート80の先端部80cが交点P1よりも図中の右側にある状態で、アンダーロックプレート70を図中の時計回りに回動して、図13に示すように交点P1よりも接点P3が図中の左側にある状態とする。この状態においてレバー部80bの操作をやめると、図14に示すように付勢手段84の付勢力によってレバープレート80が図中の時計回り(図中左方向)に押されて回動する。この際、レバープレート80の先端部80cがアンダーロックプレート70のアンダープレート部70bの内面70cに当接するが、アンダープレート部70bの内面70cとロック軌跡円L1との接点P3が交点P1よりも図中の左側にある状態では、アンダーロックプレート70の回動が制限されることがないので、アンダーロックプレート70を続けて時計回りに回動することができる。このように、レバー部80bの操作は、回動ロック状態が解除されるまで、すなわち、レバープレート80の先端部80cが交点P1よりも図中の右側にある状態で、アンダーロックプレート70を、その内面70cの接点P3が交点P1とえいも図中の左側となる位置まで回動させた状態とするまででよく、その後はレバープレート80の操作は不要となる。
0041
そして、図13に示す位置までアンダーロックプレート70が回動されると、図7に示すように押圧用サイドプレート部70aが保持部60の狭持用サイドプレート部62bの外面から外れるとともにベース21の両面に対する押圧部材64の押圧も解除される。なお、対で設けられる押圧部材64は、バネ部材66により互いに離間するようにして外方に付勢される。
0042
また、図14に示す位置までアンダーロックプレート70が回動されると、アンダープレート部70bによって閉鎖されていたフレーム部材62の下部62dを開放した状態となる。これにより、アタッチメント30を上方に持ち上げるだけで、図2に示すようにベース21からフレーム部材62を取り外し、アタッチメント30をベッド12から取り外すことができる。
0043
なお、図13に示す状態から図14に示すようにレバープレート80の回動操作をやめた状態では、レバープレート80の先端部80cがアンダーロックプレート70のアンダープレート部70bの内面70cに当接し、レバープレート80を回動付勢している付勢部材84によってアンダーロックプレート70に時計回りの回動付勢力が作用する。このとき、付勢部材84はアンダーロックプレート70を時計回りに回動させるほどの付勢力はないが、アンダーロックプレート70が反時計回りに回動しようとすることを制止する。そして、アンダーロックプレート70は、この付勢力及び自身の重量等により、図4に示すようにアンダープレート部70bの下端間がベース21の長さよりも広い間隔に保持される。
0044
アタッチメント30をベッド12に装着する際には、図4および図14に示すように両端のロック機構部50のロック状態を解除しておき、両端部プレート62cの間および両位置決め部材65の溝65a内にベース21が収まるように、支持部20の上方からフレーム部材62の下部62dを下方に向けてアタッチメント30を取り付け、フレーム部材62のトッププレート部62aをベース21上に載置する。この状態では、アタッチメント30は、両端部プレート62cの間にベース21が配置されることにより、ベース21の長さ方向に対する位置決めがされ、また、位置決め部材65の溝65a内にベース21が挿入されることにより、ベース21の幅方向に対する位置決めがなされる。そして、アンダーロックプレート70のアンダープレート部70bを上方に持ち上げるように回動させる。
0045
この状態でアンダーロックプレート70を図14中の反時計回りに回動させることにより、レバープレート80は、アンダープレート部70bの内面70cによって押圧され、付勢部材84の付勢力に抗して反時計回りに回動される。さらに、図11に示すようにアンダーロックプレート70の内面70cが、ストッパ軌跡円L2の外側になる位置までアンダープレート部70bが回動されると、レバープレート80の先端部80cは内面70cから離間し、ストッパ部80aがブラケット67の突出壁90に当接するまで付勢部材84の付勢力によって回動される。そして、突出壁90にストッパ部80aが当接することにより、図5および図10に示すように、アンダーロックプレート70とレバープレート80とが互いに回動を規制する回動ロック状態となる。
0046
以上説明したように、本発明の実施形態に係る医療台10によれば、ベッド12側部に対してサイドフェンスなどのアタッチメント30を容易に着脱可能とするとともに、取り付けられたアタッチメント30を確実に固定できる。
0047
なお、本発明は前記実施形態の構成のものに限定されるものではなく、細部構成においては、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
0048
例えば、前記実施形態ではレバープレート80をレバー軸82を中心として回動する構成としたが、アンダーロックプレートをロックするロック位置とそのロックを解除する解除位置との間で直線移動する(例えば、レバープレートを前後方向にスライド可能に支持し、図10に示すようにアンダーロックプレートをロックした状態から、レバープレートを図中右方向に移動させることにより、ロックを解除する)構成としてもよい。
0049
また、ベッドの側部にベースを設けて、アタッチメントをベッドの側部に着脱する構成としたが、ベッドに寝た患者の足の先に配置されるフットボード、又は頭の上に配置されるヘッドボードにベースを設けて、アタッチメントを着脱できるように構成してもよい。したがって、ベースはベッドの周縁部の一部に設けられる。
0050
10医療台
12ベッド
20 支持部
21ベース
22支持棒部
30アタッチメント
40 機能部
42支持バー
44 本体部
46クラッチ機構部
50ロック機構部
60 保持部
62フレーム部材
62aトッププレート部
62b 狭持用サイドプレート部
62c端部プレート
62d 下部
64押圧部材
65位置決め部材
66バネ部材
70アンダーロックプレート
70a押圧用サイドプレート部
70bアンダープレート部
70c内面
72ロック軸
80レバープレート
80aストッパ部
80bレバー部
80c 先端部
82レバー軸
84付勢部材
90回動規制部(変位規制部、突出壁)
L1ロック軌跡円
L2 ストッパ軌跡円
P1,P2交点
P3 接点