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図面 (9)

課題

設計の自由度を高くすることができ、眼鏡レンズ部に大きな画角映像を表示できる映像表示装置を提供する。

解決手段

眼鏡の所定の位置に固定され、映像を出力する映像出力部と、映像出力部と接続され、映像出力部から出力される光を所定方向に透過屈折させる第1ホログラフィック光学素子と、レンズに固定され、第1ホログラフィック光学素子において透過屈折された光を、仮想光源位置、または眼鏡装着者眼球位置に基づいて定まる方向に屈折反射させる第2ホログラフィック光学素子を含む。

概要

背景

近年、情報端末ウェアラブル(身体に装着可能)にすることを目的として開発される場合がある。例えば映像表示可能な眼鏡端末の開発が進められている。このような眼鏡型端末においては、明るい映像を得るために、ホログラフィック光学素子(Holographic Optical Element、以下HOEとも表記する)が利用される場合がある。HOEを利用した眼鏡型端末の例として例えば、特許文献1の映像表示装置およびヘッドマウントディスプレイがある。特許文献1の映像表示装置およびヘッドマウントディスプレイは、映像表示素子からの映像光接眼プリズムを含む接眼光学系入射させ、接眼プリズム内に入射された映像光を全反射させることにより導光して、接眼プリズムに貼り付けられたHOEに導く。HOEにおいて反射屈折された映像光は、ユーザの観察瞳に入射する(例えば、同文献の図12参照)。

概要

設計の自由度を高くすることができ、眼鏡のレンズ部に大きな画角で映像を表示できる映像表示装置を提供する。眼鏡の所定の位置に固定され、映像を出力する映像出力部と、映像出力部と接続され、映像出力部から出力される光を所定方向に透過屈折させる第1ホログラフィック光学素子と、レンズに固定され、第1ホログラフィック光学素子において透過屈折された光を、仮想光源位置、または眼鏡装着者眼球位置に基づいて定まる方向に屈折反射させる第2ホログラフィック光学素子を含む。

目的

本発明では、設計の自由度を高くすることができ、眼鏡のレンズ部に大きな画角で映像を表示できる映像表示装置を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

眼鏡の所定の位置に固定され、映像を出力する映像出力部と、前記映像出力部と接続され、前記映像出力部から出力される光を所定方向に透過屈折させる第1ホログラフィック光学素子と、前記レンズに固定され、前記第1ホログラフィック光学素子において透過屈折された光を、仮想光源位置、または眼鏡装着者眼球位置に基づいて定まる方向に屈折反射させる第2ホログラフィック光学素子を含む映像表示装置

請求項2

請求項1に記載の映像表示装置であって、前記第1ホログラフィック光学素子は、前記第1ホログラフィック光学素子の、前記眼鏡装着者から見て前方に入射された光ほど、前記第2ホログラフィック光学素子の、前記眼鏡装着者から見て側に入射され、前記眼鏡装着者から見て後方に入射された光ほど、前記第2ホログラフィック光学素子の、前記眼鏡装着者から見て耳側に入射されるように、前記映像出力部から出力される光を透過屈折させる映像表示装置。

請求項3

請求項1又は2に記載の映像表示装置であって、前記第1ホログラフィック光学素子は、前記眼鏡装着者の眼球動作許容範囲として予め設定された眼球動作許容範囲、及び前記仮想光源位置に基づいて定まる拡散角度、および方向に、前記映像出力部から出力される光を透過屈折させ、前記第2ホログラフィック光学素子は、前記眼球動作許容範囲、及び前記仮想光源位置に基づいて定まる方向に、前記第1ホログラフィック光学素子において透過屈折された光を屈折反射させる映像表示装置。

請求項4

眼鏡の所定の位置に固定された映像出力部と、前記映像出力部と接続された第1ホログラフィック光学素子と、前記レンズに固定された第2ホログラフィック光学素子を含む映像表示装置が実行する映像表示方法であって、前記映像出力部は、映像を出力するステップを実行し、前記第1ホログラフィック光学素子は、前記映像出力部から出力される光を所定方向に透過屈折させるステップを実行し、前記第2ホログラフィック光学素子は、前記レンズに固定され、前記第1ホログラフィック光学素子において透過屈折された光を、仮想光源位置、または眼鏡装着者の眼球位置に基づいて定まる方向に屈折反射させるステップを実行する映像表示方法。

請求項5

請求項4に記載の映像表示方法であって、前記第1ホログラフィック光学素子は、前記第1ホログラフィック光学素子の、前記眼鏡装着者から見て前方に入射された光ほど、前記第2ホログラフィック光学素子の、前記眼鏡装着者から見て鼻側に入射され、前記眼鏡装着者から見て後方に入射された光ほど、前記第2ホログラフィック光学素子の、前記眼鏡装着者から見て耳側に入射されるように、前記映像出力部から出力される光を透過屈折させるステップを実行する映像表示方法。

請求項6

請求項4又は5に記載の映像表示方法であって、前記第1ホログラフィック光学素子は、前記眼鏡装着者の眼球の動作許容範囲として予め設定された眼球動作許容範囲、及び前記仮想光源位置に基づいて定まる拡散角度、および方向に、前記映像出力部から出力される光を透過屈折させるステップを実行し、前記第2ホログラフィック光学素子は、前記眼球動作許容範囲、及び前記仮想光源位置に基づいて定まる方向に、前記第1ホログラフィック光学素子において透過屈折された光を屈折反射させるステップを実行する映像表示方法。

請求項7

コンピュータを、請求項1から3の何れかに記載の映像表示装置として機能させるためのプログラム

技術分野

0001

本発明は、眼鏡レンズ部分映像を表示する映像表示装置映像表示方法プログラムに関する。

背景技術

0002

近年、情報端末ウェアラブル(身体に装着可能)にすることを目的として開発される場合がある。例えば映像を表示可能な眼鏡型端末の開発が進められている。このような眼鏡型端末においては、明るい映像を得るために、ホログラフィック光学素子(Holographic Optical Element、以下HOEとも表記する)が利用される場合がある。HOEを利用した眼鏡型端末の例として例えば、特許文献1の映像表示装置およびヘッドマウントディスプレイがある。特許文献1の映像表示装置およびヘッドマウントディスプレイは、映像表示素子からの映像光接眼プリズムを含む接眼光学系入射させ、接眼プリズム内に入射された映像光を全反射させることにより導光して、接眼プリズムに貼り付けられたHOEに導く。HOEにおいて反射屈折された映像光は、ユーザの観察瞳に入射する(例えば、同文献の図12参照)。

先行技術

0003

特開2012−13908号公報

発明が解決しようとする課題

0004

特許文献1の映像表示装置およびヘッドマウントディスプレイでは、接眼プリズム内を全反射しながら映像光を導光する必要があるため、映像表示素子(ディスプレイ)の配置位置が限定され、設計の自由度が少ない。また、HOEが貼付されていない側面に入射された光は映像として利用できないため、映像の画角が小さくなってしまうという課題があった。そこで本発明では、設計の自由度を高くすることができ、眼鏡のレンズ部に大きな画角で映像を表示できる映像表示装置を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0005

本発明の映像表示装置は、映像出力部と、第1ホログラフィック光学素子と、第2ホログラフィック光学素子を含む。

0006

映像出力部は、眼鏡の所定の位置に固定され、映像を出力する。

0007

第1ホログラフィック光学素子は、映像出力部と接続され、映像出力部から出力される光を所定方向に透過屈折させる。第2ホログラフィック光学素子は、レンズに固定され、第1ホログラフィック光学素子において透過屈折された光を、仮想光源位置、または眼鏡装着者眼球位置に基づいて定まる方向に屈折反射させる。

発明の効果

0008

本発明の映像表示装置によれば、設計の自由度を高くすることができ、眼鏡のレンズ部に大きな画角で映像を表示できる。

図面の簡単な説明

0009

実施例1の映像表示装置の構成を示す斜視図。
実施例1の映像表示装置の構成を示す平面図。
実施例1のHOEで透過屈折および屈折反射される映像光の軌道と仮想光源位置の関係を模式的に表した図。
実施例1の映像表示装置の動作を示すフローチャート
実施例2のHOEで透過屈折および屈折反射される映像光の軌道と仮想光源位置の関係を模式的に表した図。
実施例2の映像表示装置の動作を示すフローチャート。
実施例3のHOEで透過屈折および屈折反射される映像光の軌道と仮想光源位置の関係を模式的に表した図。
実施例3の映像表示装置の動作を示すフローチャート。

0010

以下、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。なお、同じ機能を有する構成部には同じ番号を付し、重複説明を省略する。

0011

以下、図1図2を参照して実施例1の映像表示装置の構成について説明する。図1は本実施例の映像表示装置1の構成を示す斜視図、図2はその平面図である。本実施例の映像表示装置1は、眼鏡のレンズ以外の任意の位置(例えば図1図2に示すように眼鏡のテンプル92)に固定された映像出力部10と、映像出力部10と接続された第1ホログラフィック光学素子11と、レンズ94に固定された第2ホログラフィック光学素子12を含む。映像出力部10は、例えばMEMS(Micro Electro Mechanical Systems)ミラーアレイ方式、あるいはMEMS走査方式レーザー光源によるマイクロディスプレイとすることができる。MEMSミラーは、映像出力部10内のレーザー光出力部(図示略)からのRGB(赤・緑・青)それぞれのレーザー光を、超小型ミラーの傾きを変えて反射、走査する。ミラー圧電素子、またはコイルマグネットにより駆動する。ミラーの駆動方法については、他の公知の方法に依ってもよい。レーザー光源を用いれば、映像光の指向性を高くすることができ、HOEにおいて透過屈折、屈折反射の制御を行いやすく、得られる映像も明瞭となるため好適である。またホログラム波長選択性の高い材料であるため、波長帯域の狭いレーザー光であれば、光の利用効率が高くなり、他の光源と比較して高輝度で明るい映像を生成することができる。ただし、光源はレーザー以外の光源であってもよく、例えばLEDを用いてもよい。また、映像出力部10を液晶ディスプレイで構成してもよい。なお、図1の映像表示装置1は映像を右目のみに表示するように構成されているが、これに限らず、映像表示装置1は映像を左目のみに表示するように構成されていてもよいし、映像を両目に表示できるように、映像表示装置1が映像出力部10、第1ホログラフィック光学素子11、第2ホログラフィック光学素子12を二つずつ備えていてもよい。

0012

図1に示すように映像出力部10と第1ホログラフィック光学素子11は、重ね合わせて一体型に形成されていてもよい。後述するように、第1ホログラフィック光学素子11は、映像出力部10からの映像光を透過屈折する必要があるため、映像出力部10からの映像光をロスすることなく入射させるために、映像出力部10と接続されていることが望ましい。

0013

レンズ94には、液晶シャッタを設けてもよい。映像を表示する際この液晶シャッタを閉じる制御を行えば、対比効果により映像をより明るくすることができ、映像の視認性を向上することができる。また、映像表示装置1には、映像に表示されたオブジェクトなどを操作するためのリモコンが接続されていてもよい。映像表示装置1にリモコンを接続することにより、映像に表示されたオブジェクトを操作可能となり、映像表示装置1を情報端末として使用することが可能となる。

0014

以下、図3図4を参照して本実施例の映像表示装置1の各構成要件の詳細と、映像表示装置1の動作について説明する。図3は、本実施例のHOEで透過屈折および屈折反射される映像光の軌道と仮想光源位置の関係を模式的に表した図である。図4は、本実施例の映像表示装置1の動作を示すフローチャートである。

0015

図3に示す映像光出力座標ia,ib,icは、映像出力部10の映像光出力座標のうち、その後端、中央、前端の三つの映像光出力座標を他の全ての映像光出力座標の代表として抽出した点である。透過屈折座標pa,pb,pcは、前述の映像光出力座標ia,ib,icから出力された映像光を透過屈折する第1ホログラフィック光学素子11上の座標を表す。仮想光源座標va,vb,vcは、映像出力部10の映像光出力座標ia,ib,icと対応する仮想光源の座標を表す。屈折反射座標a,b,cは、前述の映像光出力座標ia,ib,icから出力され、透過屈折座標pa,pb,pcにおいて透過屈折された映像光を屈折反射する第2ホログラフィック光学素子12上の座標を表す。また眼球位置座標xは、眼球装着者の眼球位置の座標(本実施例では、角膜中央の座標と設定)を表す。

0016

図4に示すように、映像出力部10は、映像を出力する(S10)。第1ホログラフィック光学素子11は、映像出力部10から出力される光を、第1ホログラフィック光学素子11、第2ホログラフィック光学素子12の位置関係から定まる方向に、透過屈折させる(S11)。具体的には第1ホログラフィック光学素子11は、第1ホログラフィック光学素子11の、眼鏡装着者からみて後方座標列(例えば透過屈折座標paを含む座標列)に対して、第2ホログラフィック光学素子12の、眼鏡装着者からみて側の座標列(例えば屈折反射座標aを含む座標列)が対応し、第1ホログラフィック光学素子11の、眼鏡装着者からみて前方の座標列(例えば透過屈折座標pcを含む座標列)に対して、第2ホログラフィック光学素子12の、眼鏡装着者からみて耳側の座標列(例えば屈折反射座標cを含む座標列)が対応するように映像出力部10から出力される光を透過屈折させる(S11)。第1ホログラフィック光学素子11において透過屈折される光束は、上下方向に関しては略平行に進み、その上下関係は第2ホログラフィック光学素子12の屈折反射光において入れ替わらない。

0017

第2ホログラフィック光学素子12は、第1ホログラフィック光学素子11において透過屈折された光を、仮想光源位置、または予め設定された眼鏡装着者の眼球位置に基づいて定まる方向に屈折反射させる(S12)。具体的には、第2ホログラフィック光学素子12は、第1ホログラフィック光学素子11において透過屈折された光を、当該透過屈折座標に対応する仮想光源座標からの到来光であるかのように、屈折反射させる。例えば、第2ホログラフィック光学素子12は、第1ホログラフィック光学素子11の透過屈折座標paにおいて透過屈折されて入射した光を、対応する仮想光源座標va、屈折反射座標aを通る直線上を進行するように屈折反射させる(S12)。仮想光源位置は、眼球位置座標xに基づいて定められるため、ステップS12で屈折反射された光は、予め設定された眼球位置座標xに到達する。あるいは、第2ホログラフィック光学素子12は、第1ホログラフィック光学素子11の透過屈折座標paにおいて透過屈折されて入射した光を、屈折反射座標a、眼球位置座標xを通る直線上を進行するように屈折反射させる(S12)。このとき、眼鏡装着者は、当該光が仮想光源座標vaから到来しているように知覚する。

0018

このように本実施例の映像表示装置1によれば、二つのホログラフィック光学素子を用いているため、映像光の制御が容易となり、設計の自由度を高くすることができる。例えば、本実施例で眼鏡のテンプル92に固定されている映像出力部10、第1ホログラフィック光学素子11は、他の場所、例えば眼鏡のリム93、ブリッジ96に取り付けることとしてもよい。またホログラフィック光学素子は、例えば厚さ20μm程度のフィルムとすることができるため、接眼プリズムを用いる場合と比較して、装置を小型化することができる。また本実施例の映像表示装置1は、接眼プリズムによる導光を行わないため、従来と比較して眼鏡のレンズ部に大きな画角で映像を表示できる。

0019

以下、図5図6を参照して、実施例1の映像表示装置1における、映像出力部10の配置位置の自由度が増すように改良した実施例2の映像表示装置について説明する。図5は、本実施例のHOEで透過屈折および屈折反射される映像光の軌道と仮想光源位置の関係を模式的に表した図である。図6は、本実施例の映像表示装置2の動作を示すフローチャートである。図5に示すように、本実施例の映像表示装置2は、眼鏡のレンズ以外の任意の位置(例えば図5に示すように眼鏡のテンプル92)に固定された映像出力部10と、映像出力部10と接続された第1ホログラフィック光学素子21と、レンズ94に固定された第2ホログラフィック光学素子12を含み、第1ホログラフィック光学素子21以外の構成要件は、実施例1と同様である。

0020

図5に示すように、映像出力部10は、映像を出力する(S10)。第1ホログラフィック光学素子21は、第1ホログラフィック光学素子21の、眼鏡装着者からみて後方の座標列(例えば透過屈折座標paを含む座標列)に対して、第2ホログラフィック光学素子12の、眼鏡装着者からみて耳側の座標列(例えば屈折反射座標cを含む座標列)が対応し、第1ホログラフィック光学素子21の、眼鏡装着者からみて前方の座標列(例えば透過屈折座標pcを含む座標列)に対して、第2ホログラフィック光学素子12の、眼鏡装着者からみて鼻側の座標列(例えば屈折反射座標aを含む座標列)が対応するように映像出力部10から出力される光を透過屈折させる(S21)。第1ホログラフィック光学素子21において透過屈折される光束は、上下方向に関しては略平行に進み、その上下関係は第2ホログラフィック光学素子12の屈折反射光において入れ替わらない。ステップS21において、映像光を反転させることにより、図5に示すように、実施例1の場合と比較して、光束の通過領域とならない領域R(破線楕円で囲んだ領域)が新たに生じる。この領域Rに眼鏡装着者の睫毛などが入り込んだとしても、これらによって映像光が遮られることはない。従って、領域Rの分だけ映像表示装置2の設計の自由度が増す。ステップS21において映像光を反転したことにより、実施例1において眼鏡装着者が観察する像と、本実施例において眼鏡装着者が観察する像とは、左右が反転する場合がある。本実施例のように映像光を反転する場合には、ソフトウェアや他の光学系による映像の調整が必要となる。

0021

第2ホログラフィック光学素子12は、第1ホログラフィック光学素子21において透過屈折された光を、仮想光源位置、または予め設定された眼鏡装着者の眼球位置に基づいて定まる方向に屈折反射させる(S12)。例えば、第2ホログラフィック光学素子12は、第1ホログラフィック光学素子21の透過屈折座標paにおいて透過屈折されて入射した光を、対応する仮想光源座標va、屈折反射座標cを通る直線上を進行するように屈折反射させる(S12)。あるいは、第2ホログラフィック光学素子12は、第1ホログラフィック光学素子21の透過屈折座標paにおいて透過屈折されて入射した光を、屈折反射座標c、眼球位置座標xを通る直線上を進行するように屈折反射させる(S12)。ステップS12は、実施例1と同様である。

0022

実施例1、実施例2では眼球位置座標xを一点に定め、仮想光源座標のそれぞれから、眼球位置座標xに映像光が入射してくるかのように、映像光を透過屈折、屈折反射させた。しかし、眼球位置座標xが一点に定まっている場合、眼球位置が予め定められた位置から動いてしまうと、眼鏡装着者の網膜上に映像光が入射しなくなり、映像が観察できなくなる場合がある。そこで、実施例3の映像表示装置ではこの点を改良し、眼球が動いたとしてもその動作が予め設定した眼球動作許容範囲に留まっている場合には、映像が良好に視認できるように構成した。以下、図7図8を参照して映像の視認性を向上させた実施例3の映像表示装置について説明する。図7は、本実施例のHOEで透過屈折および屈折反射される映像光の軌道と仮想光源位置の関係を模式的に表した図である。図8は、本実施例の映像表示装置3の動作を示すフローチャートである。

0023

図7に示すように、本実施例の映像表示装置3は、眼鏡のレンズ以外の任意の位置(例えば眼鏡のテンプル92)に固定された映像出力部10と、映像出力部10と接続された第1ホログラフィック光学素子31と、レンズ94に固定された第2ホログラフィック光学素子32を含み、第1ホログラフィック光学素子31、第2ホログラフィック光学素子32以外の構成要件は、実施例1、実施例2と同様である。第1ホログラフィック光学素子31は、眼鏡装着者の眼球の動作許容範囲として予め設定された眼球動作許容範囲、及び仮想光源位置に基づいて定まる拡散角度、および方向に、映像出力部10から出力される光を透過屈折させる(S31)。具体的には、第1ホログラフィック光学素子31は、透過屈折座標paからの透過屈折光拡散度合いを以下のようにして定める。眼球動作許容範囲を、例えば図7に示すように座標x1を鼻側端、座標x2を耳側端とするx1からx2までの範囲とする。透過屈折座標paに対応する仮想光源座標vaと眼球動作許容範囲の座標x1とを通る直線と、第2ホログラフィック光学素子32の屈折反射面との交点の座標を座標a1とする。同様に、仮想光源座標vaと眼球動作許容範囲の座標x2とを通る直線と、第2ホログラフィック光学素子32の屈折反射面との交点の座標を座標a2とする。このとき、第1ホログラフィック光学素子31は、透過屈折座標paからの透過屈折光が座標a1〜座標a2までの範囲に拡散するように、映像出力部10からの映像光を透過、屈折、および拡散する。

0024

同様に、透過屈折座標pbに対応する仮想光源座標vbと座標x1とを通る直線と、第2ホログラフィック光学素子32の屈折反射面との交点の座標を座標b1、仮想光源座標vbと座標x2とを通る直線と、第2ホログラフィック光学素子32の屈折反射面との交点の座標を座標b2とし、第1ホログラフィック光学素子31は、透過屈折座標pbからの透過屈折光が座標b1〜座標b2までの範囲に拡散するように、映像出力部10からの映像光を透過、屈折、および拡散する。

0025

同様に、透過屈折座標pcに対応する仮想光源座標vcと座標x1とを通る直線と、第2ホログラフィック光学素子32の屈折反射面との交点の座標を座標c1、仮想光源座標vcと座標x2とを通る直線と、第2ホログラフィック光学素子32の屈折反射面との交点の座標を座標c2とし、第1ホログラフィック光学素子31は、透過屈折座標pcからの透過屈折光が座標c1〜座標c2までの範囲に拡散するように、映像出力部10からの映像光を透過、屈折、および拡散する。第1ホログラフィック光学素子31自体に屈折と拡散機能を同時に持たせることによって、透過屈折される光を所定の角度に拡散させることができる。

0026

図7は、実施例1をベースに、ホログラフィック光学素子31に光の拡散機能を追加したものであるが、これに限らず、実施例2をベースに同様の拡散機能を追加してもよい。この場合、映像光を反転させるために、第1ホログラフィック光学素子31は、例えば透過屈折座標paからの透過屈折光が座標c1〜座標c2までの範囲に拡散するように、映像出力部10からの映像光を透過、屈折、および拡散する。

0027

次に、第2ホログラフィック光学素子32は、眼球動作許容範囲、及び仮想光源位置に基づいて定まる方向に、第1ホログラフィック光学素子31において透過屈折された光を屈折反射させる(S32)。具体的には、第2ホログラフィック光学素子32は、透過屈折座標paから座標a1に入射された光を、眼球動作許容範囲の鼻側端の座標であるx1に入射するように、屈折反射させる(S32)。また、第2ホログラフィック光学素子32は、透過屈折座標paから座標a2に入射された光を、眼球動作許容範囲の耳側端の座標であるx2に入射するように、屈折反射させる(S32)。

0028

このように、例えば眼球動作許容範囲の鼻側端である座標x1に入射された光が眼鏡装着者の網膜で像を結ぶような場合であっても、仮想光源座標va,vb,vcから光が到来するように知覚されるため、眼鏡装着者は映像を視認できる。一方、例えば眼球動作許容範囲の耳側端である座標x2に入射された光が眼鏡装着者の網膜で像を結ぶような場合であっても、仮想光源座標va,vb,vcから光が到来するように知覚されるため、眼鏡装着者は映像を視認できる。従って、本実施例の映像表示装置3によれば、眼鏡装着者の眼球が動いたとしてもその動作が予め設定した眼球動作許容範囲(x1〜x2)に留まっている場合には、映像が良好に視認できる。

0029

補記
本発明の装置は、例えば単一のハードウェアエンティティとして、キーボードなどが接続可能な入力部、液晶ディスプレイなどが接続可能な出力部、ハードウェアエンティティの外部に通信可能な通信装置(例えば通信ケーブル)が接続可能な通信部、CPU(Central Processing Unit、キャッシュメモリレジスタなどを備えていてもよい)、メモリであるRAMやROM、ハードディスクである外部記憶装置並びにこれらの入力部、出力部、通信部、CPU、RAM、ROM、外部記憶装置の間のデータのやり取りが可能なように接続するバスを有していてもよい。また必要に応じて、ハードウェアエンティティに、CD−ROMなどの記録媒体を読み書きできる装置(ドライブ)などを設けることとしてもよい。このようなハードウェア資源を備えた物理的実体としては、汎用コンピュータマイクロコンピュータマイクロコントローラなどがある。

0030

ハードウェアエンティティの外部記憶装置には、上述の機能を実現するために必要となるプログラムおよびこのプログラムの処理において必要となるデータなどが記憶されている(外部記憶装置に限らず、例えばプログラムを読み出し専用記憶装置であるROMに記憶させておくこととしてもよい)。また、これらのプログラムの処理によって得られるデータなどは、RAMや外部記憶装置などに適宜に記憶される。

0031

ハードウェアエンティティでは、外部記憶装置(あるいはROMなど)に記憶された各プログラムとこの各プログラムの処理に必要なデータが必要に応じてメモリに読み込まれて、適宜にCPUで解釈実行・処理される。その結果、CPUが所定の機能(上記、…部、…手段などと表した各構成要件)を実現する。

0032

本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更が可能である。また、上記実施形態において説明した処理は、記載の順に従って時系列に実行されるのみならず、処理を実行する装置の処理能力あるいは必要に応じて並列的にあるいは個別に実行されるとしてもよい。

0033

既述のように、上記実施形態において説明したハードウェアエンティティ(本発明の装置)における処理機能コンピュータによって実現する場合、ハードウェアエンティティが有すべき機能の処理内容はプログラムによって記述される。そして、このプログラムをコンピュータで実行することにより、上記ハードウェアエンティティにおける処理機能がコンピュータ上で実現される。

0034

この処理内容を記述したプログラムは、コンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録しておくことができる。コンピュータで読み取り可能な記録媒体としては、例えば、磁気記録装置光ディスク光磁気記録媒体半導体メモリ等どのようなものでもよい。具体的には、例えば、磁気記録装置として、ハードディスク装置フレキシブルディスク磁気テープ等を、光ディスクとして、DVD(Digital Versatile Disc)、DVD−RAM(Random Access Memory)、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)、CD−R(Recordable)/RW(ReWritable)等を、光磁気記録媒体として、MO(Magneto-Optical disc)等を、半導体メモリとしてEEP−ROM(Electronically Erasable and Programmable-Read Only Memory)等を用いることができる。

0035

また、このプログラムの流通は、例えば、そのプログラムを記録したDVD、CD−ROM等の可搬型記録媒体販売譲渡貸与等することによって行う。さらに、このプログラムをサーバコンピュータ記憶装置に格納しておき、ネットワークを介して、サーバコンピュータから他のコンピュータにそのプログラムを転送することにより、このプログラムを流通させる構成としてもよい。

0036

このようなプログラムを実行するコンピュータは、例えば、まず、可搬型記録媒体に記録されたプログラムもしくはサーバコンピュータから転送されたプログラムを、一旦、自己の記憶装置に格納する。そして、処理の実行時、このコンピュータは、自己の記録媒体に格納されたプログラムを読み取り、読み取ったプログラムに従った処理を実行する。また、このプログラムの別の実行形態として、コンピュータが可搬型記録媒体から直接プログラムを読み取り、そのプログラムに従った処理を実行することとしてもよく、さらに、このコンピュータにサーバコンピュータからプログラムが転送されるたびに、逐次、受け取ったプログラムに従った処理を実行することとしてもよい。また、サーバコンピュータから、このコンピュータへのプログラムの転送は行わず、その実行指示と結果取得のみによって処理機能を実現する、いわゆるASP(Application Service Provider)型のサービスによって、上述の処理を実行する構成としてもよい。なお、本形態におけるプログラムには、電子計算機による処理の用に供する情報であってプログラムに準ずるもの(コンピュータに対する直接の指令ではないがコンピュータの処理を規定する性質を有するデータ等)を含むものとする。

実施例

0037

また、この形態では、コンピュータ上で所定のプログラムを実行させることにより、ハードウェアエンティティを構成することとしたが、これらの処理内容の少なくとも一部をハードウェア的に実現することとしてもよい。

0038

1映像表示装置
10映像出力部
11 第1ホログラフィック光学素子
12 第2ホログラフィック光学素子
2 映像表示装置
21 第1ホログラフィック光学素子
3 映像表示装置
31 第1ホログラフィック光学素子
32 第2ホログラフィック光学素子
91モダン
92テンプル
93リム
94レンズ
95ノーズパッド
96 ブリッジ

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    【課題】虚像の視認性が良好な虚像表示装置を提供する。【解決手段】虚像表示装置としてのHUD装置は、投影部へ画像を投影することにより、画像を視認可能に虚像表示する。HUD装置は、第1方向の偏光を反射する... 詳細

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