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技術 自動販売機のドレン水処理装置

出願人 富士電機株式会社
発明者 冨田一宏
出願日 2015年1月13日 (5年10ヶ月経過) 出願番号 2015-004165
公開日 2016年7月21日 (4年4ヶ月経過) 公開番号 2016-130890
状態 特許登録済
技術分野 凝縮水または除霜水の除去 自動販売機等の制御,補助装置 冷蔵庫の箱体(壁体)2
主要キーワード 単体パネル 蒸発部位 保温効率 撥水性部材 傾斜壁面 硬質プラスチックフォーム 蒸発シート 収容設置
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2016年7月21日)のものです。
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図面 (8)

課題

加工工数コストの増大を招来することなくドレン水を前方に移送することが可能な自動販売機ドレン水処理装置を提供する。

解決手段

断熱構造商品収納庫内を冷却することにより生じたドレン水を所定の蒸発部位に移送する自動販売機のドレン水処理装置であって、商品収納庫底壁を形成する断熱パネル1を発泡スチロールにより発泡成形するとともにドレン水を前方に向けて移送する排水溝2を一体に形成する。また、前記排水溝2を撥水性部材樹脂シート3)で被覆する。

概要

背景

缶入り飲料ペットボトル入り飲料などの商品販売する清涼飲料自動販売機は、断熱筐体としてなる本体キャビネット商品収納庫内に前記商品をコールドホット状態に区分して保存するとともに外扉ディスプレイ室内に複数の商品見本を左右に並べて展示し、前記商品見本に対応して設けられた商品選択ボタンの操作に基いて選択された商品を販売するように構成されている。この種の自動販売機について図6を用いて説明する。

この自動販売機は、図6に示すように、前面が開口した本体キャビネット10と、本体キャビネット1の前面にヒンジにより開閉可能に支持された片開き式の外扉20とを備え、前記本体キャビネット1は鋼板製の外箱の内側、すなわち、上壁左右側壁背壁および底壁10aに硬質ウレタンフォームからなる矩形平板断熱パネルを配設して断熱筐体として構成されている。また、底壁10aの前面には樋部材100が敷設されている。前記本体キャビネット10の断熱パネルで囲まれた商品収納庫内は断熱仕切板30により左右方向に複数の商品収納室11,12,13に区画されている。前記各商品収納室11,12,13には、この例ではサーペンタイン方式と呼ばれる蛇行した商品収納通路を有する商品収納ラック40がそれぞれ収容設置されている。前記本体キャビネット10の前面に開閉可能に支持された外扉20と本体キャビネット10における商品収納庫の前面との間には内扉50が配設され、この例では内扉5が上下の上内扉51と下内扉52に分割されている。下内扉52には各商品収納室11,12,13の商品収納ラック40から払い出された商品を送出するシューター60と対峙する位置に搬出扉52aを有する商品搬出口が設けられている。前記搬出扉52aは上端入口を軸支されて垂下するとともに自重により商品搬出口を閉塞して冷気若しくは暖気の流出を防止しており、シューター60を介して搬出される商品により押し開かれ、当該商品を外扉20の商品取出口26に送出するように形成されている。なお、前記外扉20の前面の上部域は商品見本を展示する透明板で覆われたディスプレイ室として形成され、前記透明板の前面には商品選択ボタンユニットが設けられ、商品選択ボタンユニットには展示された商品見本に対応して設けられた商品選択ボタンを有している。また、外扉20の前面には硬貨投入口、紙幣挿入口硬貨返却口返却レバー、商品取出口、ハンドルロックなどが設けられている。

前記収納商品ラック40が収容設置される商品収納室11,12,13の下部領域であるシューター60の下部には、熱交換器冷凍機エバポレータ),庫内ファン等からなる冷却ユニット(図示せず)が設置されている。前記本体キャビネット10における底壁10aの下方領域は常温機械室70として形成され、この機械室70には前記冷却ユニットと冷凍サイクルを構成する冷凍機のコンデンシングユニット80およびドレン蒸発装置90が配置される。前記冷凍機のコンデンシングユニット80は、図7に示すように、前記熱交換器(冷凍機のエバポレータ)によって庫内空気熱交換して気化した冷媒圧縮するコンプレッサー81、圧縮された高温高圧の冷媒を外気との熱交換により再液化するコンデンサー82、外気を取入れコンデンサー82を洗流するように送風する庫外ファン83等からなり、コンプレッサー81,コンデンサー82,庫外ファン83を本体キャビネット10の基台10bの上に据付けた構成になる。前記ドレン蒸発装置90は、前記断熱仕切板30により区画された複数の商品収納室11,12,13の底部であって底部10aの上に敷設された鋼板製のドレンパン(不図示)に形成された排水口から底壁10を貫通するドレンパイプを介して集められるドレン水貯留する蒸発皿91、この蒸発皿91に貯留されたドレン水に漬るように、蒸発皿91に敷設された蒸発シート92からなり、蒸発皿91を基台10bの上であって冷凍機のコンデンシングユニット80の側方に設置した構成になる。なお、清涼飲料自動販売機においては、複数の商品収納室11,12,13のうち、商品収納室11は冷却ユニットのみが配設されたコールド専用室として用いる一方、商品収納室12,13は冷却ユニットに加えてヒータ加熱器)を追加装備して冷却/加熱ユニットを備えたコールド/ホット兼用室として用いることにより、コールド商品およびホット商品の販売を可能としているのが一般的である。また、冷却ユニットを構成する熱交換器をエバポレータ若しくはコンデンサーとして使用することより冷却/加熱を切り替えるようにしたものも多く利用されている。

かかる構成の自動販売機における複数の商品収納室11,12,13に収容された商品収納ラック40への商品の補充は、本体キャビネット10の前面に設けた外扉20および内扉50(上内扉51)を開放したうえで商品収納ラック40の商品投入口から商品を投入することにより行われ、商品の補充の際に外扉20および内扉50(上内扉51)が開放されると外気が商品収納庫内に侵入する。このように商品収納庫内に外気が侵入した状態で冷凍機のコンデンシングユニット80を駆動して冷却ユニットにより商品収納ラック40に収納された商品を冷却するとともに保冷すると外気中に含まれた水蒸気凝結してドレン水が発生する。このドレン水は、商品収納室11,12,13の底部に敷設された鋼板製のドレンパンに回収されるとともに当該ドレンパンに形成された排水口からドレンパイプを介して蒸発皿91に集められ、蒸発皿91に敷設された蒸発シート92に吸い上げられて当該蒸発シート92の表面から蒸発して外部に放散される。また、商品収納庫の内外の温度差により内扉50の前面に生じた結露水は、底壁10aの前面に付設した樋部材100を中継して蒸発皿91に集められたうえで当該蒸発皿91から外部に放散される。

ところで、昨今では商品収納庫の冷却効率保温効率を図るため、本体キャビネット1における鋼板製の外箱の内側(上壁,左右側壁,背壁および底壁10a)に配設される断熱パネルとして真空断熱材を配した断熱パネルが採用されている。この場合、真空断熱材が配された底壁10a(断熱パネル)にドレン水を移送するドレンパイプの貫通孔を形成することが困難となる。このため、底壁10aの前端には排水樋が配されていることに着目し、ドレンパイプに代えて底壁10aにドレン水を庫外に移送する溝を形成したうえで排水樋を介して庫内のドレン水をドレン蒸発装置90に導くようにしたものもある(例えば、特許文献1参照)。この特許文献1に開示された発明は、底壁を構成する断熱パネルに、ドレンパンに形成された排水口から排水されるドレン水を一時的に貯留するとともに当該貯留したドレン水を前方に向けて移送する溝を形成したものである。この場合、断熱パネルに形成した溝は、庫内の奥側に位置するドレンパンの排水口に対応して庫内奥側に位置して設けた溝がドレン水を一時的に貯留するように比較的幅広に形成され、ドレン水を前方に移送する溝が細幅に形成されるとともに前方に向かうにつれて漸次下方に傾斜するように形成されている。

概要

加工工数コストの増大を招来することなくドレン水を前方に移送することが可能な自動販売機のドレン水処理装置を提供する。断熱構造の商品収納庫内を冷却することにより生じたドレン水を所定の蒸発部位に移送する自動販売機のドレン水処理装置であって、商品収納庫の底壁を形成する断熱パネル1を発泡スチロールにより発泡成形するとともにドレン水を前方に向けて移送する排水溝2を一体に形成する。また、前記排水溝2を撥水性部材樹脂シート3)で被覆する。

目的

本発明は上記の点に鑑みなされたものであり、その目的は前記課題を解決し、加工工数やコストの増大を招来することなくドレン水を前方に移送することが可能な自動販売機のドレン水処理装置を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

断熱構造商品収納庫内を冷却することにより生じたドレン水を所定の蒸発部位移送する自動販売機ドレン水処理装置において、商品収納庫底壁を形成する断熱パネル発泡スチロール原液注入して発泡成形するとともにドレン水を前方に向けて移送する排水溝を一体に形成したうえで前記排水溝を撥水性部材により被覆してなることを特徴とする自動販売機のドレン水処理装置。

請求項2

請求項1に記載の自動販売機のドレン水処理装置において、排水溝は、庫内奥側に位置する比較的広幅の第1の溝およびこの第1の溝に連通するとともに前方に向かうにつれて漸次下方に傾斜する細幅の第2の溝からなり、樹脂シートは前記第1の溝および第2の溝に対応した第1の溝部および第2の溝部からなることを特徴とする自動販売機のドレン水処理装置。

請求項3

請求項2に記載の自動販売機のドレン水処理装置において、排水溝を構成する第2の溝の断面形状を略V字状に形成するとともに左右の傾斜壁面が前方に向かうにつれて互いに接近するように形成してなることを特徴とする自動販売機のドレン水処理装置。

請求項4

請求項1に記載の自動販売機のドレン水処理装置において、撥水性部材は樹脂シートからなり、当該樹脂シートは断熱パネルの排水溝の第1の溝と第2の溝に対応した形状に形成されてなることを特徴とする自動販売機のドレン水処理装置。

請求項5

請求項4に記載の自動販売機のドレン水処理装置において、樹脂シートの先端部は、排水溝の第2の溝の傾斜角よりも大きな傾斜角を有する水切りを備えていることを特徴とする自動販売機のドレン水処理装置。

技術分野

0001

この発明は、缶入り飲料ペットボトル入り飲料等の商品を冷却してコールド商品として販売する自動販売機係り、特に、缶入り飲料,ペットボトル入り飲料等の商品が収納された断熱構造商品収納庫内を冷却することにより生じたドレン水を所定の蒸発部位移送するドレン水処理装置に関する。

背景技術

0002

缶入り飲料,ペットボトル入り飲料などの商品を販売する清涼飲料自動販売機は、断熱筐体としてなる本体キャビネットの商品収納庫内に前記商品をコールドホット状態に区分して保存するとともに外扉ディスプレイ室内に複数の商品見本を左右に並べて展示し、前記商品見本に対応して設けられた商品選択ボタンの操作に基いて選択された商品を販売するように構成されている。この種の自動販売機について図6を用いて説明する。

0003

この自動販売機は、図6に示すように、前面が開口した本体キャビネット10と、本体キャビネット1の前面にヒンジにより開閉可能に支持された片開き式の外扉20とを備え、前記本体キャビネット1は鋼板製の外箱の内側、すなわち、上壁左右側壁背壁および底壁10aに硬質ウレタンフォームからなる矩形平板断熱パネルを配設して断熱筐体として構成されている。また、底壁10aの前面には樋部材100が敷設されている。前記本体キャビネット10の断熱パネルで囲まれた商品収納庫内は断熱仕切板30により左右方向に複数の商品収納室11,12,13に区画されている。前記各商品収納室11,12,13には、この例ではサーペンタイン方式と呼ばれる蛇行した商品収納通路を有する商品収納ラック40がそれぞれ収容設置されている。前記本体キャビネット10の前面に開閉可能に支持された外扉20と本体キャビネット10における商品収納庫の前面との間には内扉50が配設され、この例では内扉5が上下の上内扉51と下内扉52に分割されている。下内扉52には各商品収納室11,12,13の商品収納ラック40から払い出された商品を送出するシューター60と対峙する位置に搬出扉52aを有する商品搬出口が設けられている。前記搬出扉52aは上端入口を軸支されて垂下するとともに自重により商品搬出口を閉塞して冷気若しくは暖気の流出を防止しており、シューター60を介して搬出される商品により押し開かれ、当該商品を外扉20の商品取出口26に送出するように形成されている。なお、前記外扉20の前面の上部域は商品見本を展示する透明板で覆われたディスプレイ室として形成され、前記透明板の前面には商品選択ボタンユニットが設けられ、商品選択ボタンユニットには展示された商品見本に対応して設けられた商品選択ボタンを有している。また、外扉20の前面には硬貨投入口、紙幣挿入口硬貨返却口返却レバー、商品取出口、ハンドルロックなどが設けられている。

0004

前記収納商品ラック40が収容設置される商品収納室11,12,13の下部領域であるシューター60の下部には、熱交換器冷凍機エバポレータ),庫内ファン等からなる冷却ユニット(図示せず)が設置されている。前記本体キャビネット10における底壁10aの下方領域は常温機械室70として形成され、この機械室70には前記冷却ユニットと冷凍サイクルを構成する冷凍機のコンデンシングユニット80およびドレン蒸発装置90が配置される。前記冷凍機のコンデンシングユニット80は、図7に示すように、前記熱交換器(冷凍機のエバポレータ)によって庫内空気熱交換して気化した冷媒圧縮するコンプレッサー81、圧縮された高温高圧の冷媒を外気との熱交換により再液化するコンデンサー82、外気を取入れコンデンサー82を洗流するように送風する庫外ファン83等からなり、コンプレッサー81,コンデンサー82,庫外ファン83を本体キャビネット10の基台10bの上に据付けた構成になる。前記ドレン蒸発装置90は、前記断熱仕切板30により区画された複数の商品収納室11,12,13の底部であって底部10aの上に敷設された鋼板製のドレンパン(不図示)に形成された排水口から底壁10を貫通するドレンパイプを介して集められるドレン水を貯留する蒸発皿91、この蒸発皿91に貯留されたドレン水に漬るように、蒸発皿91に敷設された蒸発シート92からなり、蒸発皿91を基台10bの上であって冷凍機のコンデンシングユニット80の側方に設置した構成になる。なお、清涼飲料自動販売機においては、複数の商品収納室11,12,13のうち、商品収納室11は冷却ユニットのみが配設されたコールド専用室として用いる一方、商品収納室12,13は冷却ユニットに加えてヒータ加熱器)を追加装備して冷却/加熱ユニットを備えたコールド/ホット兼用室として用いることにより、コールド商品およびホット商品の販売を可能としているのが一般的である。また、冷却ユニットを構成する熱交換器をエバポレータ若しくはコンデンサーとして使用することより冷却/加熱を切り替えるようにしたものも多く利用されている。

0005

かかる構成の自動販売機における複数の商品収納室11,12,13に収容された商品収納ラック40への商品の補充は、本体キャビネット10の前面に設けた外扉20および内扉50(上内扉51)を開放したうえで商品収納ラック40の商品投入口から商品を投入することにより行われ、商品の補充の際に外扉20および内扉50(上内扉51)が開放されると外気が商品収納庫内に侵入する。このように商品収納庫内に外気が侵入した状態で冷凍機のコンデンシングユニット80を駆動して冷却ユニットにより商品収納ラック40に収納された商品を冷却するとともに保冷すると外気中に含まれた水蒸気凝結してドレン水が発生する。このドレン水は、商品収納室11,12,13の底部に敷設された鋼板製のドレンパンに回収されるとともに当該ドレンパンに形成された排水口からドレンパイプを介して蒸発皿91に集められ、蒸発皿91に敷設された蒸発シート92に吸い上げられて当該蒸発シート92の表面から蒸発して外部に放散される。また、商品収納庫の内外の温度差により内扉50の前面に生じた結露水は、底壁10aの前面に付設した樋部材100を中継して蒸発皿91に集められたうえで当該蒸発皿91から外部に放散される。

0006

ところで、昨今では商品収納庫の冷却効率保温効率を図るため、本体キャビネット1における鋼板製の外箱の内側(上壁,左右側壁,背壁および底壁10a)に配設される断熱パネルとして真空断熱材を配した断熱パネルが採用されている。この場合、真空断熱材が配された底壁10a(断熱パネル)にドレン水を移送するドレンパイプの貫通孔を形成することが困難となる。このため、底壁10aの前端には排水樋が配されていることに着目し、ドレンパイプに代えて底壁10aにドレン水を庫外に移送する溝を形成したうえで排水樋を介して庫内のドレン水をドレン蒸発装置90に導くようにしたものもある(例えば、特許文献1参照)。この特許文献1に開示された発明は、底壁を構成する断熱パネルに、ドレンパンに形成された排水口から排水されるドレン水を一時的に貯留するとともに当該貯留したドレン水を前方に向けて移送する溝を形成したものである。この場合、断熱パネルに形成した溝は、庫内の奥側に位置するドレンパンの排水口に対応して庫内奥側に位置して設けた溝がドレン水を一時的に貯留するように比較的幅広に形成され、ドレン水を前方に移送する溝が細幅に形成されるとともに前方に向かうにつれて漸次下方に傾斜するように形成されている。

先行技術

0007

特開2014−120128号公報

発明が解決しようとする課題

0008

上記特許文献1に開示された発明は、底壁に当該底壁を貫通して配設されるドレンパイプの貫通孔を形成する必要がないので、底壁を形成する断熱材として真空断熱材が配された断熱パネルを採用することができる点で優れている。しかしながら、断熱パネルとして硬質ポリウレタン等の硬質プラスチックフォームからなる平板状の断熱パネルが用いられていることから次のような問題を有する。すなわち、硬質プラスチックフォームからなる単体の断熱パネルにあっては、発泡成形によりドレン水を前方に移送する溝を一体に形成しようとすると圧縮しつつ発泡樹脂硬化させねばならないので成形時間が長くなるとともに凹状の溝を有することから成形型からの型離れが悪いので歩留りの点で問題を有する。そのため、平板状の断熱パネルを複数枚用意して層状に重ね合わせるように構成し、最上位層となる単体パネルにはドレンパンに形成された排水口から排水されるドレン水を一時的に貯留する広幅の溝となる空所を形成し、中間層となる単体パネルには最上位層となる単体パネルに形成した貫通孔と連通するとともに一時的に貯留されたドレン水を前方に移送する細幅の溝となる空所を形成し、最下位層となる単体の断熱パネルの上に中間層および最上位層となる単体の断熱パネルをそれぞれ積層してモジュール化し、最上位層の断熱パネルにおける空所の底を中間層の断熱パネルの平面で閉塞してドレンパンに形成された排水口から排水されるドレン水を一時的に貯留する広幅の溝とするとともに中間層の断熱パネルの空所の一部を最上位層の断熱パネルの空所の一部と連通させ、この中間層の断熱パネルの空所底を最下位層の断熱パネルの平面で閉塞して、最上位層と中間層の断熱パネルで形成された広幅の溝に一時的貯留されたドレン水を前方に向けて移送する溝とするように構成されている。したがって、自動販売機の商品収納庫の底壁となる断熱パネルをモジュラー生産する工程が必要となることから加工工数が増加するのは勿論のこと、加工コストの上昇を惹起するという問題を有する。

0009

本発明は上記の点に鑑みなされたものであり、その目的は前記課題を解決し、加工工数やコストの増大を招来することなくドレン水を前方に移送することが可能な自動販売機のドレン水処理装置を提供することにある。

課題を解決するための手段

0010

上記目的を達成するために請求項1にかかる発明は、断熱構造の商品収納庫内を冷却することにより生じたドレン水を所定の蒸発部位に移送する自動販売機のドレン水処理装置において、商品収納庫の底壁を形成する断熱パネルを発泡スチロール原液注入して発泡成形するとともにドレン水を前方に向けて移送する排水溝を一体に形成したうえで前記排水溝を撥水性部材により被覆してなることを特徴とする。

0011

また、請求項2に係る発明は、請求項1に記載の自動販売機のドレン水処理装置において、排水溝は、庫内奥側に位置する比較的広幅の第1の溝およびこの第1の溝に連通するとともに前方に向かうにつれて漸次下方に傾斜する細幅の第2の溝からなり、樹脂シートは前記第1の溝および第2の溝に対応した第1の溝部および第2の溝部からなることを特徴とする。

0012

また、請求項3に係る発明は、請求項2に記載の自動販売機のドレン水処理装置において、排水溝を構成する第2の溝の断面形状を略V字状に形成するとともに左右の傾斜壁面が前方に向かうにつれて互いに接近するように形成してなることを特徴とする。

0013

また、請求項4に係る発明は、請求項1に記載の自動販売機のドレン水処理装置において、撥水性部材は樹脂シートからなり、当該樹脂シートは断熱パネルの排水溝の第1の溝と第2の溝に対応した形状に形成されてなることを特徴とする。

0014

また、請求項5に係る発明は、請求項4に記載の自動販売機のドレン水処理装置において、樹脂シートの先端部は、排水溝の第2の溝の傾斜角よりも大きな傾斜角を有する水切りを備えていることを特徴とする。

発明の効果

0015

本発明の請求項1に係る発明によれば、断熱構造の商品収納庫内を冷却することにより生じたドレン水を所定の蒸発部位に移送する自動販売機のドレン水処理装置において、商品収納庫の底壁を形成する断熱パネルを発泡スチロールの原液を注入して発泡成形するとともにドレン水を前方に向けて移送する排水溝を一体に形成したうえで前記排水溝を撥水性部材により被覆してなることにより、商品収納庫の底壁を形成する断熱パネルにドレン水を前方に向けて移送する排水溝を発泡成形により一体に形成することができるので加工工数を削減してコストダウンを図ることができるとともに前記排水溝を被覆する撥水性部材により断熱パネルの耐水性が損なわれることがないという効果を奏する。

0016

また、本発明の請求項2に係る発明によれば、請求項1に記載の自動販売機のドレン水処理装置において、排水溝は、庫内奥側に位置する比較的広幅の第1の溝およびこの第1の溝に連通するとともに前方に向かうにつれて漸次下方に傾斜する細幅の第2の溝からなることにより、商品収納庫に生じたドレン水を樹脂シートの比較的広幅の第1の溝部に貯留したうえで第2の溝部を介して排水することにより回収されたドレン水が溢れるのを防止することができるものである。

0017

また、本発明の請求項3に係る発明によれば、請求項2に記載の自動販売機のドレン水処理装置において、排水溝を構成する第2の溝の断面形状を略V字状に形成するとともに左右の傾斜壁面が前方に向かうにつれて互いに接近するように形成してなることにより、ドレン水を毛管現象により前方に誘導することができ、前方に向かうにつれて漸次下方に傾斜する第2の溝の傾斜角度を小さくすることが可能となるので排水溝より断熱パネルの体積の削減を最小限に抑えることができるものである。

0018

また、本発明の請求項4に係る発明によれば、請求項1に記載の自動販売機のドレン水処理装置において、撥水性部材は樹脂シートからなり、当該樹脂シートは断熱パネルの排水溝の第1の溝と第2の溝に対応した形状に形成されてなることにより、樹脂シートが劣化した場合には交換が可能であるので断熱パネル自体を交換する必要がないという効果を奏する。

0019

また、本発明の請求項5に係る発明によれば、請求項4に記載の自動販売機のドレン水処理装置において、樹脂シートの先端部は、排水溝の第2の溝の傾斜角よりも大きな傾斜角を有する水切りを備えていることにより、樹脂シートの先端から排出されるドレン水が樹脂シートの先端から断熱パネル側に回り込むことなく排出することができるものである。

図面の簡単な説明

0020

本発明の実施の形態にかかる自動販売機のドレン水処理装置を備えた底壁(断熱パネル)の斜視図である。
図1の断熱パネルの分解斜視図である。
図2の底壁を形成する断熱パネルと樹脂シートの斜視図である。
図3の断熱パネルに形成された排水溝を示し、(a)は図3のA−A断面図、(b)は図3のB−B断面図である。
図3の樹脂シートを示し、(a)は樹脂シートの斜視図、(b)は(a)のA部の拡大図である。
本発明が対象とする自動販売機の扉開放図である。
図6の自動販売機の機械室の平面図である。

実施例

0021

以下、本発明の実施の形態にかかる自動販売機のドレン水処理装置を図面に基づいて詳細に説明する。なお、自動販売機の全体構成は図6に示すものと同一であるので重複する説明は省略し、ここでは従来装置と相違するドレン水処理装置を備えた底壁(断熱パネル)について説明するものとし、また、図6に示した従来装置と同一のものには同一の符号を付して説明するものとする。

0022

図1および図2において、1は断熱筐体としてなる本体キャビネット10(図6参照)の底壁を構成する断熱パネルであり、商品収納庫の全域、すなわち、図6に示した断熱仕切板30により左右方向に複数の商品収納室11,12,13に跨る大きさの一枚の矩形状の発泡スチロールからなる。この断熱パネル1は、発泡成形機に発泡スチロールの原液を注入して発泡成形して形成されたものである。21,22,23は、前記複数の商品収納室11,12,13に対応して左右に分割された鋼板製のドレンパンであり、前記断熱パネル1の上に載置されるものである。各ドレンパン21,22,23は、各商品収納室11,12,13に設置された熱交換器(冷凍機のエバポレータ)の下部と対峙する位置にドレン水の回収溝21a,22a,23aが形成されている。それぞれの回収溝21a,22a,23aは、排水口21b,22b,23bが設けられた最も低くなる箇所に向けて漸次低くなる態様で形成されている(図ではドレンパン22の排水口22bはドレンパン22のフランジに隠れて見えない)。これらのドレンパン21,22,23の間には断熱仕切板30(図6参照)が挿入される、24は、断熱パネル1に形成された切欠き1a,1b,1cと、ドレンパン21,22,23に形成された切欠き21c,22c,23cに装着されるドレン受部材である。このドレン受部材24は、ドレンパン21,22,23に回収されたドレン水を受容して貯留するとともに庫内外が連通するのを防止するトラップを備えたドレン水通路部24a、および機械室70(図6参照)に設置されたコンデンサー82と各商品収納室11,12,13に設置された熱交換器(冷凍機のエバポレータ)とを接続する冷媒配管挿通される冷媒配管部24bからなる。また、ドレン受部材24における冷媒配管部24bに対してドレン水通路部24aが一段低く形成され、断熱パネル1に形成された切欠き1a,1b,1cがドレン受部材24に対応する大きさに形成されている一方、ドレンパン21,22,23に形成された切欠き21c,22c,23cが冷媒配管部24bに対応する大きさに形成されていることによりドレン水通路部24aの上部がドレンパン21,22,23により覆われている。

0023

さて、図3に示すように、断熱パネル1の上面には前後方向に延在する複数の排水溝2,2,2が形成されるとともにこれらの排水溝2,2,2をカバーする樹脂シート3,3,3が設けられている。前記樹脂シート3,3,3は、請求項1に記載の撥水性部材を構成する。前記排水溝2,2,2は、ドレンパン21,22,23の回収溝21a,22a,23aに設けられた排水口21b,22b,23bに対峙して庫内奥側に位置する比較的広幅の第1の溝2a,2a,2aと、この第1の溝2a,2a,2aに連通するとともに前方に向かうにつれて漸次下方に傾斜する細幅の第2の溝2b,2b,2bからなる。この断熱パネル1は、発泡成形機により発泡スチロールの原液を注入して発泡成形して排水溝2,2,2および切欠き1a,1b,1cを一体に形成したものである。なお、複数の排水溝2,2,2の構造は同一であるので、以下では図3の右端の排水溝2について説明することとする。

0024

前記排水溝2における広幅の第1の溝2aは、ドレンパン23の回収溝23aに設けられた排水口23bから滴下したドレン水を一時的に貯留するものであり、底面が略平坦であって前方に向かうにつれて先細りとなるように形成されている。この第1の溝2aの先端に連なる細幅の第2の溝2bは、前方に向かうにつれて漸次下方に傾斜する横断面略V字状に形成されている。また、この第2の溝2bのV字状の横断面の角度(α)は、図3におけるA−A横断面およびB−B横断面である図4の(a)および図4の(b)に示すように、(α1>α2)として形成され、左右の傾斜壁面が前方に向かうにつれて互いに接近するように形成されている。そして、第2の溝2bの先端は、断熱パネル1の切欠き1cに連通している。

0025

前記排水溝2を被覆する樹脂シート3は、ポリエチレンテレフタレート(以下、PETと称する)樹脂成型品になり、発泡スチロールからなる断熱パネル1の耐水性を持たせるものである。前記樹脂シート3は、PETのシート真空成形後トリミング加工を施して前記排水溝2の形状に対応した形状に形成されている。すなわち、樹脂シート3は、前記排水溝2における第1の溝2aに対応する広幅の第1の溝部3aおよび前記排水溝2における第2の溝2bに対応する細幅の第2の溝部3bからなる。樹脂シート3の第2の溝部3bは、前記排水溝2における第1の溝2aと同様に、V字状に形成されるとともに左右の傾斜壁面が前方に向かうにつれて互いに接近するように形成されている。

0026

ここで、樹脂シート3の第2の溝部3bの長さは、前記排水溝2における第2の溝2bよりも長く形成され、排水溝2における第2の溝2bの先端よりも前方に突出している。この樹脂シート3の第2の溝部3bの先端には、図5の(b)に拡大して示すように、水切り3cが形成されている。この水切り3cは、前記排水溝2における第2の溝2bの傾斜角、すなわち、前方に向かうにつれて漸次下方に傾斜するように形成された排水溝2における第2の溝2bの傾斜角よりも大きな傾斜角を有するものである。なお、樹脂シート3の第2の溝部3bの先端の水切り3cは、ドレン受部材24におけるドレン水通路部24aに進入するように構成されている。

0027

前記断熱パネル1の排水溝2に樹脂シート3を装着してなるドレン水処理装置を備えた自動販売機においては、庫内で生じたドレン水がドレンパン21,22,23の回収溝21a,22a,23aに回収される。この回収溝21a,22a,23aに回収されたドレン水は、排水口21b,22b,23bを介して断熱パネル1の排水溝2を被覆する樹脂シート3における第1の溝部3aに滴下して一時的に貯留される。第1の溝部3aは比較的広幅に形成されていることから回収されたドレン水が溢れることはない。この第1の溝部3aに貯留されたドレン水は、第1の溝3aが先細りとなるように形成されているので毛管現象により前方に誘導されて第2の溝部3bに排出される。この第2の溝部3bに排出されたドレン水は、第2の溝部3bが前方に向かうにつれて漸次下方に傾斜する形成されていることから前方に移送され、さらに第2の溝部3bにおいては左右の傾斜壁面が前方に向かうにつれて互いに接近するように形成されていることから毛管現象により前方に誘導されてドレン受部材24におけるドレン水通路部24aに排出される。この場合、第2の溝部3bの先端には水切り3cが形成されているので第2の溝部3bの先端から排出されるドレン水が第2の溝部3bの先端から背後に回り込んで断熱パネル1に侵入することなくドレン受部材24におけるドレン水通路部24aに排出される。ドレン受部材24におけるドレン水通路部24aに一時的に貯留されたドレン水は、ドレン水通路部24aに設けられたトラップにより庫内外が排水溝2を介して連通するのを防止する役目を果たす一方、ドレン水通路部24aから溢れたドレン水が、図6に示した底壁10aの前面に付設された樋部材100に滴下して蒸発皿91に集められる。

0028

前述したように、この実施の形態にかかる自動販売機のドレン水処理装置においては、断熱構造の商品収納庫内を冷却することにより生じたドレン水を所定の蒸発部位に移送する自動販売機のドレン水処理装置において、商品収納庫の底壁10aを形成する断熱パネル1を発泡スチロールにより発泡成形するとともにドレン水を前方に向けて移送する排水溝2を一体に形成したうえで前記排水溝2を撥水性部材(樹脂シート3)で被覆してなることにより、商品収納庫の底壁10aを形成する断熱パネル1にドレン水を前方に向けて移送する排水溝2を発泡成形により一体に形成することができるので加工工数を削減してコストダウンを図ることができるとともに前記排水溝2を被覆する撥水性部材(樹脂シート3)により断熱パネル1の耐水性が損なわれることがないという効果を奏する。

0029

なお、上記実施の形態においては、断熱パネル1に形成した排水溝2を被覆する樹脂シート3は、PETのシートを真空成形後にトリミング加工を施して前記排水溝の形状に対応した形状に形成したうえで排水溝2に装着するものについて説明したが、樹脂シートとしてABS樹脂とし、このABS樹脂を排水溝2の形状に真空成形したうえで断熱パネルの発泡型内にインサートして断熱パネル1の排水溝2に熱融着することもできるものである。また、上記実施の形態においては、撥水性部材として樹脂シートを用いた場合について説明したが、鋼板製でも良く、さらに、撥水性部材として撥水性を有する樹脂成分を含む塗料の塗布またはスプレーにより吹きつけてコーティングすることもできるものである。したがって、本発明は実施の形態に限定されるものではない。

0030

1…断熱パネル、2…排水溝、2a…第1の溝、2b…第2の溝、3…樹脂シート(撥水性部材)、3a…第1の溝部、3b…第2の溝部、3c…水切り、10…本体キャビネット、20…外扉、21,22,23…ドレンパン、24…ドレン受部材、80…冷凍機のコンデンシングユニット、81…コンプレッサー、82…コンデンサー、90…ドレン水蒸発装置、100…樋部材。

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